WO2023195351A1 - 表示装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

発光輝度の低下を抑制することができる表示装置を提供する。 表示装置は、二次元配置された複数の無機発光ダイオードと、二次元配置された複数の有機発光ダイオードとを備える。少なくとも1つの有機発光ダイオードが、少なくとも1つの無機発光ダイオードの上もしくは上方、または少なくとも1つの無機発光ダイオードの下もしくは下方に設けられている。

Description

表示装置および電子機器
 本開示は、表示装置およびそれを備える電子機器に関する。
 複数の発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)素子が基板上に2次元配置された表示装置は、広く知られている。特許文献1には、無機LEDと有機LEDを単一のチップ内に集積された集積マルチカラーマイクロLEDディスプレイチップが開示されている。
国際公開第2018/191551号公報
 複数のLEDが基板上に2次元配置された表示装置では、発光輝度が低下することがある。
 本開示の目的は、発光輝度の低下を抑制することができる表示装置およびそれを備える電子機器を提供することにある。
 上述の課題を解決するために、本開示に係る第1の表示装置は、
 二次元配置された複数の無機発光ダイオードと、
 二次元配置された複数の有機発光ダイオードと
 を備え、
 少なくとも1つの有機発光ダイオードが、少なくとも1つの無機発光ダイオードの上もしくは上方、または少なくとも1つの無機発光ダイオードの下もしくは下方に設けられている。
 本開示に係る第2の表示装置は、
 二次元配置された複数の第1の発光ダイオードと、
 二次元配置された複数の第2の発光ダイオードと
 を備え、
 複数の第1の発光ダイオードは、複数の無機発光ダイオードを含み、
 複数の第2の発光ダイオードは、複数の有機発光ダイオード、複数の量子ドット発光ダイオードおよび複数のペロブスカイト発光ダイオードのうちの少なくとも1種を含み、
 少なくとも1つの第2の発光ダイオードが、少なくとも1つの第1の発光ダイオードの上もしくは上方、または少なくとも1つの第1の発光ダイオードの下もしくは下方に設けられている。
 本開示に係る第3の表示装置は、
 二次元配置された複数の第1の発光ダイオードと、
 二次元配置された複数の第2の発光ダイオードと、
 二次元配置された複数の第3の発光ダイオードと
 を備え、
 第2の発光ダイオードが、第1の発光ダイオードの上もしくは上方に設けられ、
 第3の発光ダイオードが、第2の発光ダイオードの上もしくは上方に設けられ、
 第1の発光ダイオード、第2の発光ダイオードおよび第3の発光ダイオードからなる3種の発光ダイオードのうち少なくとも1種の発光ダイオードが、無機発光ダイオードであり、3種の発光ダイオードのうち残りの発光ダイオードが、有機発光ダイオード、量子ドット発光ダイオードおよびペロブスカイト発光ダイオードのうちの少なくとも1種である。
 本開示に係る電子機器は、本開示に係る第1の表示装置、第2の表示装置または第3の表示装置を備える。
図1は、第1の実施形態に係る表示装置の構成の一例を示す平面図である。 図2は、第1の実施形態に係る表示装置の表示領域の一部を拡大して表す平面図である。 図3は、図2のIII-III線に沿った断面図である。 図4は、第1の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図5は、第1の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図6は、第2の実施形態に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図7は、第2の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図8は、第2の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図9は、第3の実施形態に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図10は、第3の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図11は、第4の実施形態に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図12は、第4の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図13は、第5の実施形態に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図14は、第5の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図15は、第5の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図16は、第6の実施形態に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図17は、第6の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図18は、第6の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図19は、第7の実施形態に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図20は、第7の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図21は、第8の実施形態に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図22は、第8の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図23は、第9の実施形態に係る表示装置の表示領域の一部を拡大して表す平面図である。 図24は、図23のXXIV-XXIV線に沿った断面図である。 図25は、第9の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図26は、第9の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図27は、第10の実施形態に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図28は、第10の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図29は、第10の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図30は、第11の実施形態に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図31は、第11の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図32は、第12の実施形態に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図33は、第12の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図34は、第13の実施形態に係る表示装置の表示領域の一部を拡大して表す平面図である。 図35は、図34のXXXV-XXXV線に沿った断面図である。 図36は、第13の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図37は、第14の実施形態に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図38A、図38B、図38Cはそれぞれ、発光部の中心を通る法線LNと、レンズ部材の中心を通る法線LN’と、波長選択部の中心を通る法線LN”との関係を説明するための概念図である。 図39は、発光部の中心を通る法線LNと、レンズ部材の中心を通る法線LN’と、波長選択部の中心を通る法線LN”との関係を説明するための概念図である。 図40A、図40Bはそれぞれ、発光部の中心を通る法線LNと、レンズ部材の中心を通る法線LN’と、波長選択部の中心を通る法線LN”との関係を説明するための概念図である。 図41は、発光部の中心を通る法線LNと、レンズ部材の中心を通る法線LN’と、波長選択部の中心を通る法線LN”との関係を説明するための概念図である。 図42Aは、デジタルスチルカメラの外観の一例を示す正面図である。図42Bは、デジタルスチルカメラの外観の一例を示す背面図である。 図43は、ヘッドマウントディスプレイの外観の一例を示す斜視図である。 図44は、テレビジョン装置の外観の一例を示す斜視図である。 図45は、シースルーヘッドマウントディスプレイの外観の一例を示す斜視図である。 図46は、スマートフォンの外観の一例を示す斜視図である。 図47Aは、乗物の後方から前方にかけての乗物の内部の様子の一例を示す図である。図47Bは、乗物の斜め後方から斜め前方にかけての乗物の内部の様子の一例を示す図である。 図48は、無機LEDの無機層および有機LEDの有機層の配置の一例を示す平面図である。 図49は、フィルタ部の配置の一例を示す平面図である。 図50は、第15の実施形態に係る表示装置の表示領域の一部を拡大して表す平面図である。 図51は、図50のLI-LI線に沿った断面図である。 図52は、有機LEDの有機層の形成工程を説明するための平面図である。 図53は、有機LEDの有機層の形成工程を説明するための平面図である。 図54は、第15の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す平面図である。 図55は、有機LEDの有機層の形成工程を説明するための平面図である。 図56は、第15の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す平面図である。 図57は、有機LEDの有機層の形成工程を説明するための平面図である。 図58は、第16の実施形態に係る表示装置の表示領域の一部を拡大して表す平面図である。 図59は、図58のLIX-LIX線に沿った断面図である。 図60は、第1の実施形態に係る表示装置の共振効果を説明するための断面図である。 図61は、第17の実施形態に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図62は、第17の実施形態に係る表示装置の共振効果を説明するための断面図である。 図63は、第17の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図64は、第17の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図65は、シミュレーション1~5による透過率の計算結果を示すグラフである。 図66は、シミュレーション1~5による反射率の計算結果を示すグラフである。 図67は、第1の実施形態に係る表示装置の導波モードを説明するための断面図である。 図68は、第18の実施形態に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図69は、壁部の構成の一例を示す平面図である。 図70は、第18の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図71は、壁部の構成の一例を示す平面図である。 図72は、第18の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図73は、第18の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図74は、第18の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図75は、第18の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図76は、第19の実施形態に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図77は、第19の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図78は、第19の実施形態の変形例に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図79は、第20の実施形態に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。
 本開示に係る第1の表示装置は、二次元配置された複数の無機LEDと、二次元配置された複数の有機LEDとを備え、少なくとも1つの有機LEDが、少なくとも1つの無機LEDの上もしくは上方、または少なくとも1つの無機LEDの下もしくは下方に設けられている。
 ここで、少なくとも1つの有機LEDが、少なくとも1つの無機LEDの上に設けられている構成には、少なくとも1つの無機LEDと、その上に設けられた少なくとも1つの有機LEDとが第1の電極または第2の電極を共有する構成も含まれる。少なくとも1つの有機LEDが、少なくとも1つの無機LEDの下に設けられている構成には、少なくとも1つの有機LEDと、その下に設けられた少なくとも1つの無機LEDとが第1の電極または第2の電極を共有する構成も含まれる。第1の電極がアノードであり、第2の電極がカソードであってもよい。
 無機LEDの発光色は、例えば、赤色、青色、緑色または黄色であってもよい。有機LEDの発光色は、例えば、赤色、青色、緑色または黄色であってもよい。無機LEDおよび有機LEDが発することができる光は、可視光に限定されるものではなく、例えば、赤外線または紫外線等を発することが可能であってもよい。
 無機LEDおよび有機LEDの発光色が、異なっていてもよい。例えば、無機LEDの発光光が青色光であり、有機LEDの発光色が緑色光または赤色光であってもよい。無機LEDの発光光が青色光および緑色光であり、有機LEDの発光色が赤色光であってもよい。
 無機LEDの発光効率は、無機LEDの発光波長ピークにより異なり、発光波長が短い無機LEDほど、発光効率が高い。一方、有機LEDの寿命は、有機LEDの発光波長ピークにより異なり、発光波長ピークが長い有機LEDほど、駆動寿命が長い。上記の点を考慮すると、無機LEDの発光光のピーク波長は、有機LEDの発光光のピーク波長に比べて短いことが好ましい。
 少なくとも2つの有機LEDが、1つの無機LEDの上もしくは上方、もしくは1つ無機LEDの下もしくは下方に設けられていてもよい。例えば、赤色光を発光することができる第1の有機LEDおよび緑色光を発光することができる第2の有機LEDが、青色光を発光することができる無機LEDの上もしくは上方、または1つ無機LEDの下もしくは下方に設けられていてもよい。
 第1の表示装置が、色変換層をさらに備えてもよい。色変換層は、カラーフィルタ、誘電体多層構膜または量子ドット層であってもよいし、これらが2種以上組み合わされてもよい。色変換層は、複数の有機LEDからの発せられた光を色変換することができ、複数の無機発光ダイオードから発せられた光を色変換せずに透過することができてもよい。例えば、色変換層は、複数の有機LEDからの発せられた黄色光を赤色光および緑色光に色変換することができ、複数の無機発光ダイオードから発せられた青色光を色変換せずに透過することができてもよい。
 複数の有機LEDは、複数の第1の有機LEDと複数の第2の有機LEDとを含み、1つの第1の有機LEDおよび1つの第2の有機LEDが、1つの無機LEDの上もしくは上方、または無機LEDの下もしくは下方に設けられ、第1の有機LED、第2の有機LEDおよび無機LEDの発光色が異なってもよい。例えば、第1の有機LEDの発光色は赤色であり、第2の有機LEDの発光色は緑色であり、無機LEDの発光色は青色であってもよい。第1の有機LEDおよび第2の有機LEDの発光色は黄色であり、無機LEDの発光色は青色であってもよい。
 色変換層は、複数の第1の色変換部と複数の第2の色変換部とを備え、第1の色変換部は、第1の有機LEDから発せられた光を色変換することができ、第2の色変換部は、第2の有機LEDから発せられた光を色変換することができてもよい。例えば、第1の色変換部はマゼンタ色のフィルタ部であり、第1の有機LEDから発せられた黄色光を赤色光に色変換することができ、第2の色変換部はシアン色のフィルタ部であり、第2の有機LEDから発せられた黄色光を緑色光に色変換することができてもよい。
 色変換層は、複数の有機LEDからの発せられた光を色変換することができ、複数の有機LEDが、発光層を含む有機層を共有してもよい。複数の有機LEDが共有する有機層は、黄色光を発光することができてもよい。
 無機LEDは、第1のピーク波長を有する第1の光と、第2のピーク波長を有する第2の光とを発することができ、有機LEDは、第3のピーク波長を有する第3の光を発することができてもよい。無機LEDは、第1のピーク波長を有する第1の光を発することができる第1の発光層と、第2のピーク波長を有する第2の光を発することができる第2の発光層とを備えてもよい。第1のピーク波長および第2のピーク波長は、第3のピーク波長よりも短くてもよい。第1の光は青色光であり、第2の光は緑色光であり、第3の光は赤色光であってもよい。
 少なくとも2つの無機LEDが、1つの有機LEDの上もしくは上方、または1つの有機LEDの下もしくは下方に設けられていてもよい。この場合、上記少なくとも2つの無機LEDが、1つの第1の電極または1つの第2の電極を共有してもよい。第1の表示装置が色変換層をさらに備え、色変換層が、複数の無機LEDから発せられた第1の光および第2の光を色変換することができ、複数の有機LEDから発せられた光を色変換せずに透過することができてもよい。
 複数の有機LEDは、1つの第1の電極または1つの第2の電極を共有してもよい。複数の無機LEDは、1つの第1の電極または1つの第2の電極を共有してもよい。有機LEDおよび無機LEDが、1つの第1の電極または1つの第2の電極を共有してもよい。第1の電極がアノードであり、第2の電極がカソードであってもよい。
 第1の表示装置が第1の反射層をさらに備えてもよい。第1の反射層は、少なくとも1つの無機発光ダイオードと少なくとも1つの有機発光ダイオードの間に設けられていてもよい。第1の反射層は、誘電体多層膜、金属層、またはこれらの積層体を含んでいてもよい。
 第1の表示装置が第2の反射層をさらに備えてもよい。第2の反射層は、有機発光ダイオードおよび無機発光ダイオードのうち上側に設けられた発光ダイオードの上または上方に設けられていてもよい。第2の反射層は、誘電体多層膜、金属層、またはこれらの積層体を含んでいてもよい。
 無機発光ダイオードのピーク波長および有機発光ダイオードのピーク波長のうちの少なくとも1つのピーク波長における第1、第2の反射層の反射率はそれぞれ独立して、50%以上、60%以上、70%以上、80%以上または90%以上であってもよい。無機発光ダイオードのピーク波長および有機発光ダイオードのピーク波長のうちの少なくとも1つのピーク波長における第1、第2の反射層の透過率はそれぞれ独立し、50%以上、60%以上、70%以上、80%以上または90%以上であってもよい。
 少なくとも1つの有機発光ダイオード、および少なくとも1つの無機発光ダイオードの発光色が異なっていてもよい。この場合、異なる発光色のうち少なくとも1色の光のスペクトルピークにおける第1、第2の反射層の反射率はそれぞれ独立して、50%以上、60%以上、70%以上、80%以上または90%以上であってもよい。異なる発光色のうち少なくとも1色の光のスペクトルピークにおける第1、第2の反射層の透過率はそれぞれ独立して、50%以上、60%以上、70%以上、80%以上または90%以上であってもよい。
 少なくとも1つの有機発光ダイオードが、少なくとも1つの無機発光ダイオードの上方に設けられている場合、上記第1の反射層は、上記少なくとも1つの無機発光ダイオードから入射する光を透過することができ、かつ、上記少なくとも1つの有機発光ダイオードから入射する光を反射することができてもよい。同様に、上記第2の反射層は、上記少なくとも1つの無機発光ダイオードから入射する光を透過することができ、かつ、上記少なくとも1つの有機発光ダイオードから入射する光を反射することができてもよい。
 少なくとも1つの有機発光ダイオードが、少なくとも1つの無機発光ダイオードの上方に設けられている場合、上記第1、第2の反射層は、上記少なくとも1つの無機発光ダイオードから入射する光を一定割合で反射および透過することができ、かつ、上記少なくとも1つの有機発光ダイオードから入射する光を一定割合で反射および透過することができてもよい。この場合、無機発光ダイオードからの入射光のピーク波長における第1、第2の反射層の反射率はそれぞれ独立して、5%以上50%以下であり、有機発光ダイオードからの入射光のピーク波長における第1、第2の反射層の反射率はそれぞれ独立して、50%以上であることが好ましい。
 少なくとも1つの有機発光ダイオードが、少なくとも1つの無機発光ダイオードの下方に設けられている場合、上記第1の反射層は、上記少なくとも1つの有機発光ダイオードから入射する光を透過することができ、かつ、上記少なくとも1つの無機発光ダイオードから入射する光を反射することができてもよい。同様に、上記第2の反射層は、上記少なくとも1つの有機発光ダイオードから入射する光を透過することができ、かつ、上記少なくとも1つの無機発光ダイオードから入射する光を反射することができてもよい。
 少なくとも1つの有機発光ダイオードが、少なくとも1つの無機発光ダイオードの下方に設けられている場合、上記第1、第2の反射層は、上記少なくとも1つの有機発光ダイオードから入射する光を一定割合で反射および透過することができ、かつ、上記少なくとも1つの無機発光ダイオードから入射する光を一定割合で反射および透過することができてもよい。この場合、有機発光ダイオードからの入射光のピーク波長における第1、第2の反射層の反射率はそれぞれ独立して、5%以上50%以下であり、無機発光ダイオードからの入射光のピーク波長における第1、第2の反射層の反射率はそれぞれ独立して、50%以上であることが好ましい。
 本開示に係る第2の表示装置は、二次元配置された複数の第1の発光ダイオードと、二次元配置された複数の第2の発光ダイオードとを備え、複数の第1の発光ダイオードは、複数の無機発光ダイオードを含み、複数の第2の発光ダイオードは、複数の有機発光ダイオード、複数の量子ドット発光ダイオードおよび複数のペロブスカイト発光ダイオードのうちの少なくとも1種を含み、少なくとも1つの第2の発光ダイオードが、少なくとも1つの第1の発光ダイオードの上もしくは上方、または少なくとも1つの第1の発光ダイオードの下もしくは下方に設けられていてもよい。
 第2の表示装置において、少なくとも1つの第2の発光ダイオードが、少なくとも1つの第1の発光ダイオードの上に設けられている構成には、少なくとも1つの第1の発光ダイオードと、その上に設けられた少なくとも1つの第2の発光ダイオードとが第1の電極または第2の電極を共有する構成も含まれる。少なくとも1つの第2の発光ダイオードが、少なくとも1つの第1の発光ダイオードの下に設けられている構成には、少なくとも1つの第1の発光ダイオードと、その下に設けられた少なくとも1つの第2の発光ダイオードとが第1の電極または第2の電極を共有する構成も含まれる。第1の電極がアノードであり、第2の電極がカソードであってもよい。
 本開示に係る第3の表示装置は、二次元配置された複数の第1の発光ダイオードと、二次元配置された複数の第2の発光ダイオードと、二次元配置された複数の第3の発光ダイオードとを備え、第2の発光ダイオードが、第1の発光ダイオードの上もしくは上方に設けられ、第3の発光ダイオードが、第2の発光ダイオードの上もしくは上方に設けられ、第1の発光ダイオード、第2の発光ダイオードおよび第3の発光ダイオードからなる3種の発光ダイオードのうち少なくとも1種の発光ダイオードが、無機発光ダイオードであり、3種の発光ダイオードのうち残りの発光ダイオードが、有機発光ダイオード、量子ドット発光ダイオードおよびペロブスカイト発光ダイオードのうちの少なくとも1種であってもよい。
 第3の表示装置において、第2の発光ダイオードが、第1の発光ダイオードの上もしくは上方に設けられている構成には、第1の発光ダイオードと第2の発光ダイオードとが、第1の電極または第2の電極を共有する構成も含まれる。第3の発光ダイオードが、第2の発光ダイオードの上もしくは上方に設けられる構成には、第2の発光ダイオードと第3の発光ダイオードとが、第1の電極または第2の電極を共有する構成も含まれる。第1の電極がアノードであり、第2の電極がカソードであってもよい。
 第2の表示装置および第3の表示装置において、第1の発光ダイオード、第2の発光ダイオードおよび第3の発光ダイオードの3種の発光ダイオードは、赤色の発光ダイオード、緑色の発光ダイオードおよび青色の発光ダイオードを含んでもよい。赤色の発光ダイオードは、表示装置の長寿命化の向上の観点からすると、赤色の有機発光ダイオードであることが好ましい。青色の発光ダイオードは、表示装置の発光効率の観点からすると、青色の無機発光ダイオードであることが好ましい。
 本開示の実施形態について図面を参照しながら以下の順序で説明する。なお、以下の実施形態の全図においては、同一または対応する部分には同一の符号を付す。
1 第1の実施形態(表示装置の例)
2 第2の実施形態(表示装置の例)
3 第3の実施形態(表示装置の例)
4 第4の実施形態(表示装置の例)
5 第5の実施形態(表示装置の例)
6 第6の実施形態(表示装置の例)
7 第7の実施形態(表示装置の例)
8 第8の実施形態(表示装置の例)
9 第9の実施形態(表示装置の例)
10 第10の実施形態(表示装置の例)
11 第11の実施形態(表示装置の例)
12 第12の実施形態(表示装置の例)
13 第13の実施形態(表示装置の例)
14 第14の実施形態(表示装置の例)
15 第15の実施形態(表示装置の例)
16 第16の実施形態(表示装置の例)
17 第17の実施形態(表示装置の例)
18 第18の実施形態(表示装置の例)
19 第19の実施形態(表示装置の例)
20 第20の実施形態(表示装置の例)
21 発光部、レンズ部材、波長選択部のそれぞれの中心を通る法線の関係
22 共振器構造の例
23 応用例
<1 第1の実施形態>
[概要]
 第1の実施形態においては、1つの赤色の有機LEDおよび1つの緑色の有機LEDを1つの青色の無機LEDの上方に設けることで1画素を構成する例について説明する。この構成により、3原色の無機LEDが2次元配置された表示装置に比べて発光効率を向上させることができ(すなわち消費電力を低減することができ)、かつ、3原色の有機LEDが2次元配置された表示装置に比べて長寿命化することができる。以下、この理由の詳細について説明する。
(a)微細化による発光効率への影響
 無機LEDが微細化されると(例えば無機LEDがマイクロディスプレイの画素サイズに微細化されると)、無機LEDの発光効率が、無機LEDの端面加工時における無機LEDの端面のダメージにより低下する。一方、有機LEDは分子単位で発光するため、微細化による発光効率の低下は生じ難い。
(b)無機LEDの発光波長ピークによる発光効率の相違
 無機LEDの発光効率は、無機LEDの発光波長ピークにより異なり、発光波長が短い無機LEDほど、発光効率が高い。3原色の無機LEDの発光効率の高さの順序は、以下のとおりである。
 (1)青色の無機LED(発光効率が最も高い)
 (2)緑色の無機LED
 (3)赤色の無機LED(発光効率が最も低い)
(c)有機LEDの発光波長ピークによる駆動寿命の相違
 有機LEDの寿命は、有機LEDの発光波長ピークにより異なり、発光波長ピークが長い有機LEDほど、駆動寿命が長い。3原色の有機LEDの駆動寿命の長さの順序は、以下のとおりである。
 (1)赤色の有機LED(駆動寿命が一番長い)
 (2)緑色の有機LED
 (3)青色の有機LED(駆動寿命が一番短い)
 上記の(a)の点を考慮すると、2つの有機LEDを1つの無機LEDの上方に設けることで、1画素内における無機LEDのサイズを有機LEDのサイズより大きくすることが好ましい。
 上記(b)の点を考慮すると、1画素内に含まれる無機LEDは、青色の無機LEDであることが好ましく、上記(c)の点を考慮すると、1画素内に含まれる2つの有機LEDは、赤色の有機LEDおよび緑色の有機LEDであることが好ましい。
 以上を総合すると、発光効率の向上および長寿命化の観点からすると、1つの赤色の有機LEDおよび1つの緑色の有機LEDを1つの青色の無機LEDの上方に設けることで1画素を構成することが好ましい。
[表示装置101の構成]
 図1は、第1の実施形態に係る表示装置101の構成の一例を示す平面図である。表示装置101は、表示領域RE1と、表示領域RE1の周辺に設けられた周辺領域RE2とを有する。表示領域RE1は、平面視において長方形状を有する。本明細書において、平面視とは、表示装置101の表示面に対して垂直な方向D(以下「正面方向D」という。)から対象物が見られたときの平面視を意味する。本明細書において、表示領域RE1の長辺に平行な方向を水平方向D、表示領域RE1の短辺に平行な方向を垂直方向Dという。
 図2は、表示装置101の表示領域RE1の一部を拡大して表す平面図である。複数の画素10が、表示領域RE1内に規定の配置パターンで2次元配置されている。なお、図2では、複数の画素10が、水平方向Dおよび垂直方向Dに2次元配列された例が示されている。パッド部113および映像表示用のドライバ(図示せず)等が、周辺領域RE2に設けられている。図示しないフレキシブルプリント配線基板(Flexible Printed Circuit:FPC)が、パッド部113に接続されてもよい。
 各画素10は、サブ画素10Rとサブ画素10Gとサブ画素10Bとの3つのサブ画素により構成されている。サブ画素10Rは、赤色光を発光することができる。サブ画素10Gは、緑色光を発光することができる。サブ画素10Bは、青色光を発光することができる。赤色光、緑色光、青色光はそれぞれ、第1の色の光(第1のピーク波長を有する第1の光)、第2の色の光(第2のピーク波長を有する第2の光)、第3の色の光(第3のピーク波長を有する第3の光)の一例である。画素10のサイズ(画素10の面積)は、例えば10000μm以下、好ましくは1600μm以下、より好ましくは225μm以下、さらに好ましくは100μm以下、特に好ましくは25μm以下である。
 サブ画素10Bの面積は、サブ画素10Rの面積よりも大きく、かつ、サブ画素10Gの面積よりも大きい。サブ画素10Bの面積は、例えば、サブ画素10Rの面積とサブ画素10Gの面積の総和に略等しい。本明細書において、サブ画素10R、10G、10B等の構成部材において、構成部材の面積とは、構成部材が平面視されたときの構成部材の面積を表す。
 サブ画素10R、10G、10Bは、例えば、平面視において円形状、楕円形状または長方形状等を有する。本明細書において、長方形状には、正方形状も含まれるものとする。なお、図2では、サブ画素10R、10G、10Bが平面視において長方形状を有する例が示されている。
 表示装置101は、発光装置の一例である。表示装置101は、トップエミッション方式のLED表示装置である。表示装置101は、マイクロディスプレイであってもよい。表示装置101は、VR(Virtual Reality)装置、MR(Mixed Reality)装置、AR(Augmented Reality)装置、電子ビューファインダ(Electronic View Finder:EVF)または小型プロジェクタ等に備えられてもよい。
 図3は、図2のIII-III線に沿った断面図である。表示装置101は、駆動基板11と、複数の無機LED12Bと、絶縁層13と、複数の有機LED14Rと、複数の有機LED14Gと、絶縁層15、保護層16と、基板17と、複数のビア124Bと、複数のビア125Bと、複数のビア144Rと、複数のビア144Gと、複数の絶縁層126とを備える。以下の説明において、有機LED14R、14Gを特に区別せず総称する場合には、有機LED14という。図3において、符号「R」が付された矢印は赤色光を表し、符号「G」が付された矢印は緑色光を表し、符号「B」が付された矢印は青色光を表す。
 以下の説明において、表示装置101を構成する各層において、表示装置101のトップ側(表示面側)となる面を第1の面といい、表示装置101のボトム側(表示面とは反対側)となる面を第2の面という。
(駆動基板11)
 駆動基板11は、いわゆるバックプレーンであり、複数の無機LED12B、複数の有機LED14Rおよび複数の有機LED14Gを駆動する。駆動基板11は、基板111と、絶縁層112とを順に備える。
(基板111)
 複数の駆動回路および複数の配線(いずれも図示せず)等が、基板111の第1の面に設けられている。基板111は、例えば、トランジスタ等の形成が容易な半導体で構成されてもよいし、水分および酸素の透過性が低いガラスまたは樹脂で構成されてもよい。具体的には、基板111は、半導体基板、ガラス基板または樹脂基板等であってもよい。半導体基板は、例えば、アモルファスシリコン、多結晶シリコンまたは単結晶シリコン等を含む。ガラス基板は、例えば、高歪点ガラス、ソーダガラス、ホウケイ酸ガラス、フォルステライト、鉛ガラスまたは石英ガラス等を含む。樹脂基板は、例えば、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルアルコール、ポリビニルフェノール、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタラートおよびポリエチレンナフタレート等からなる群より選ばれた少なくとも1種を含む。
(絶縁層112)
 絶縁層112は、基板111の第1の面に設けられ、複数の駆動回路および複数の配線等を覆い平坦化する。絶縁層112は、基板111の第1の面に設けられた複数の駆動回路および複数の配線等と、複数の無機LED12Bの間を絶縁する。
 絶縁層112は、有機絶縁層であってもよいし、無機絶縁層であってもよし、これらの積層体であってもよい。有機絶縁層は、例えば、ポリイミド系樹脂、アクリル系樹脂およびノボラック系樹脂等からなる群より選ばれた少なくとも1種を含む。無機絶縁層は、例えば、酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(SiN)および酸窒化シリコン(SiO)等からなる群より選ばれた少なくとも1種を含む。
(無機LED12B)
 無機LED12Bは、サブ画素10Bを構成する。無機LED12Bの発光光のピーク波長は、有機LED14Rおよび有機LED14Gの発光光のピーク波長よりも短い。無機LED12Bの発光光の色は、有機LED14Rおよび有機LED14Gの発光光の色とは異なっている。無機LED12Bは、青色光を発光することができる。
 複数の無機LED12Bは、マトリクス状等の規定の配置パターンで駆動基板11の第1の面上に2次元配置されている。1つの無機LED12Bが、1つの有機LED14Rおよび1つの有機LED14Gの下方に設けられている。無機LED12Bの面積は、有機LED14Rの面積よりも大きく、かつ、有機LED14Gの面積よりも大きい。無機LED12Bの面積は、例えば、有機LED14Rの面積と有機LED14Gの面積の総和に略等しい。
 無機LED12Bは、第1の電極121Bと、無機層122Bと、第2の電極123Bとを駆動基板11の第1の面上に順に備える。無機LED12Bは、必要に応じて、第1の電極121Bと無機層122Bとの間、または無機層122Bと第2の電極123Bとの間に基板を備えていてもよい。
(無機層122B)
 無機層122Bは、無機発光層を含む。無機層122Bは、図48に示されるように、表示領域RE1において画素10ごとに個別に設けられている。無機層122Bは、例えば、化合物半導体積層体であり、第1化合物半導体層と、無機発光層(無機活性層)と、第2化合物半導体層とを第1の電極121Bの第1の面上に順に備える。
(第1化合物半導体層、第2化合物半導体層)
 第1化合物半導体層はp型を有し、第2化合物半導体層はn型を有する。第1化合物半導体層および第2化合物半導体層は、化合物半導体を含む。当該化合物半導体としては、例えば、AlInGaN系化合物半導体、InGaN系化合物半導体、GaN系化合物半導体、AlGaN系化合物半導体、ZnSe系化合物半導体、ZnO系化合物半導体またはペロブスカイト半導体を含む。
 第1化合物半導体層には、p型不純物が添加されている。p型不純物は、例えば、亜鉛(Zn)、マグネシウム(Mg)、ベリリウム(Be)、カドミウム(Cd)、カルシウム(Ca)、バリウム(Ba)および酸素(O)等からなる群より選ばれた少なくとも1種を含む。
 第2化合物半導体層には、n型不純物が添加されている。n型不純物は、例えば、ケイ素(Si)、セレン(Se)、ゲルマニウム(Ge)、錫(Sn)、炭素(C)およびチタン(Ti)等からなる群より選ばれた少なくとも1種を含む。
(無機発光層)
 無機発光層は、青色光を発光することができる。無機発光層は、第2化合物半導体層と第1化合物半導体層の間に設けられている。
 無機発光層は、化合物半導体を含む。当該化合物半導体は、例えば、上記の第2化合物半導体層および第1化合物半導体層の材料として例示された材料を含む。無機発光層は、単一の化合物半導体層から構成されてもよいし、単一量子井戸構造(SQW構造)または多重量子井戸構造(MQW構造)を有していてもよい。
(第1の電極121B)
 第1の電極121Bは、無機層122Bの第2の面側に設けられている。図3では、第1の電極121Bが、無機層122Bの第2の面の全体に接している例が示されているが、第1の電極121Bは、無機層122Bの第2の面の一部(例えば中央部)に接していてもよい。第1の電極121Bは、表示領域RE1内において複数の無機LED12B(すなわち複数の画素10)で別々に設けられている。すなわち、第1の電極121Bは、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する無機LED12Bの間(すなわち面内方向に隣接する画素10の間)で分断されている。第1の電極121Bは、アノードである。本明細書において、面内方向とは、駆動基板11の第1の面に水平な方向を表す。
 第1の電極121Bは、例えば、金(Au)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、Al(アルミニウム)、Ti(チタン)、タングステン(W)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、銅(Cu)、Zn(亜鉛)、錫(Sn)およびインジウム(In)からなる群より選ばれた少なくとも1種の金属(合金を含む)を含む。
 第1の電極121Bは、例えば、単層構成または多層構成を有する。多層構成としては、Ti/Au、Ti/Al、Ti/Pt/Au、Ti/Al/Au、Ni/Au、AuGe/Ni/Au、Ni/Au/Pt、Ni/Pt、Pd/PtまたはAg/Pd等を例示することができる。第1の電極121Bが多層構成である場合、多層構成における「/」の前の層ほど、より無機発光層側に位置する。このことは、第2の電極123Bが多層構成である場合の例においても同じである。
(第2の電極123B)
 第2の電極123Bは、無機層122Bの第1の面側に設けられている。図3では、第2の電極123Bが、無機層122Bの第1の面の略全体に接している例が示されているが、第2の電極123Bが、無機層122Bの第1の面の一部(例えば中央部)に接していてもよい。第2の電極123Bは、表示領域RE1内において複数の無機LED12B(すなわち複数の画素10)で別々に設けられている。すなわち、第2の電極123Bは、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する無機LED12Bの間(すなわち面内方向に隣接する画素10の間)で分断されている。第2の電極123Bは、カソードである。
 第2の電極123Bは、透明電極であることが好ましい。第2の電極123Bは、例えば、透明導電材料を含むことが好ましい。透明導電材料は、例えば、酸化インジウム、インジウム-錫酸化物(ITO:Indium Tin Oxide、SnドープのIn、結晶性ITOおよびアモルファスITOを含む)、インジウム-亜鉛酸化物(IZO:Indium Zinc Oxide)、インジウム-ガリウム酸化物(IGO)、インジウム・ドープのガリウム-亜鉛酸化物(IGZO、In-GaZnO)、IFO(FドープのIn)、酸化錫(SnO)、ATO(SbドープのSnO)、FTO(FドープのSnO)、酸化亜鉛(ZnO、AlドープのZnOやBドープのZnO、GaドープのZnOを含む)、酸化アンチモン、スピネル型酸化物またはYbFe構造を有する酸化物である。第2の電極123Bは、ガリウム酸化物、チタン酸化物、ニオブ酸化物またはニッケル酸化物等を母層とする透明導電層であってもよい。
 第2の電極123Bは、不透明導電材料(金属)を含んでいてもよい。不透明導電材料は、例えば、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、金(Au)および銀(Ag)からなる群から選ばれた少なくとも1種の金属を含む。
 第2の電極123Bは、単層構成であってもよいし、多層構成(例えば、Ti/Pt/Au)であってもよい。
(ビア124B、125B)
 複数のビア124Bは、絶縁層112の内部に設けられている。複数のビア125Bは、積層された絶縁層112および絶縁層13の内部に設けられている。ビア124Bは、無機LED12Bの第1の電極121Bと駆動基板11の駆動回路または配線とを電気的に接続する接続部材である。ビア125Bは、無機LED12Bの第2の電極123Bと駆動基板11の駆動回路または配線とを電気的に接続する接続部材である。ビア124、126Bは、例えば、銅(Cu)およびチタン(Ti)等からなる群より選ばれた少なくとも1種の金属を含む。
 複数のバンプが複数のビア124に代えて備えられていてもよい。この場合、基板111の第1の面にパッドが備えられ、無機LED12Bの第1の電極121Bがバンプを介してパッドに接続されてもよい。
(絶縁層126)
 絶縁層126は、第1の電極121Bの第1の面の周縁部から第1の電極141Rの側面(端面)にかけて覆っている。これにより、第1の電極121Bと第2の電極123Bとが無機LED12Bの側面(端面)にて接触することを抑制できる。また、絶縁層126は、ビア125Bと無機LED12Bの側面との接触を抑制することもできる。ここで、第1の電極121Bの第1の面の周縁部とは、第1の電極121Bの第1の面の周縁から内側に向かって、所定の幅を有する領域のことをいう。絶縁層126は、有機絶縁層であってもよいし、無機絶縁層であってもよし、これらの積層体であってもよい。有機絶縁層は、絶縁層112の有機絶縁層として例示した材料を含んでもよい。無機絶縁層は、絶縁層112の無機絶縁層として例示した材料を含んでもよい。
(有機LED14R、14G)
 有機LED14Rは、サブ画素10Rを構成する。有機LED14Gは、サブ画素10Gを構成する。有機LED14Rおよび有機LED14Gの発光光のピーク波長は、無機LED12Bの発光光のピーク波長よりも長い。有機LED14Rおよび有機LED14Gの発光光の色は、無機LED12Bの発光光の色とは異なっている。また、有機LED14Rの発光光の色と有機LED14Gの発光光の色も異なっている。有機LED14Rは、赤色光を発光することができる。有機LED14Gは、緑色光を発光することができる。
 複数の有機LED14Rおよび複数の有機LED14Gは、同一の層に設けられている。複数の有機LED14Rおよび複数の有機LED14Gは、複数の無機LED12Bとは異なる層に設けられている。複数の有機LED14Rおよび複数の有機LED14Gは、マトリクス状等の規定の配置パターンで絶縁層13の第1の面上に2次元配置されている。1つの有機LED14Rおよび1つの有機LED14Gが、1つの無機LED12Bの上方に設けられている。有機LED14Rおよび有機LED14Gは、無機LED12Bから発せられた光を透過することができる。有機LED14Rの面積は、無機LED12Bの面積よりも小さく、かつ、有機LED14Gの面積は、無機LED12Bの面積よりも小さい。有機LED14Rの面積と有機LED14Gの面積とは同一であってもよいし、異なっていてもよい。
 有機LED14Rは、第1の電極141Rと、有機層142Rと、第2の電極143とを順に絶縁層13の第1の面上に備える。有機LED14Gは、第1の電極141Gと、有機層142Gと、第2の電極143とを順に絶縁層13の第1の面上に備える。以下の説明において、第1の電極141R、141Gを特に区別せず総称する場合には、第1の電極141という。また、有機層142R、142Gを特に区別せず総称する場合には、有機層142という。
(有機層142R、142G)
 有機層142は、有機発光層を含む。有機層142は、有機発光層を含む積層体により構成されてもよく、その場合、積層体のうちの一部の層(例えば電子注入層)が無機層であってもよい。有機層142Rは、第1の電極141Rから注入された正孔と第2の電極143から注入された電子との再結合により、赤色光を発光することができる。有機層142Gは、第1の電極141Gから注入された正孔と第2の電極143から注入された電子との再結合により、緑色光を発光することができる。
 有機層142Rは、第1の電極141Rと第2の電極143の間に設けられている。有機層142Gも同様に、第1の電極141Rと第2の電極143の間に設けられている。有機層142は、表示領域RE1内において複数の有機LED14で別々に設けられている。より具体的には、有機層142Rおよび有機層142Gは、図48に示されるように、表示領域RE1において画素10ごとに個別に設けられている。面内方向に隣接する有機層142は、分断されてもよいし、接していてもよいし、離隔されてもよい。
 有機層142Rは、例えば、第1の電極141Rから第2の電極143に向かって、正孔注入層、正孔輸送層、赤色有機発光層、電子輸送層、電子注入層を順に備える。有機層142Gは、例えば、第1の電極141Gから第2の電極143に向かって、正孔注入層、正孔輸送層、緑色有機発光層、電子輸送層、電子注入層を順に備える。以下の説明において、赤色有機発光層および緑色有機発光層を特に区別せず総称する場合には、単に有機発光層という。
 正孔注入層は、有機発光層への正孔注入効率を高めると共に、リークを抑制することができる。正孔輸送層は、有機発光層への正孔輸送効率を高めることができる。電子注入層は、有機発光層への電子注入効率を高めることができる。電子輸送層は、有機発光層への電子輸送効率を高めることができる。
 赤色有機発光層は、電界をかけることにより、第1の電極141Rから注入された正孔と第2の電極143から注入された電子との再結合が起こり、赤色光を発光することができる。緑色有機発光層は、上記の赤色有機発光層と同様の原理により、緑色光を発光することができる。
(第1の電極141R、141G)
 第1の電極141は、有機層142の第1の面側に設けられている。第1の電極141は、表示領域RE1内において複数の有機LED14で別々に設けられている。すなわち、第1の電極141は、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する有機LED14の間で分断されている。第1の電極141は、アノードである。第1の電極141と第2の電極143の間に電圧が加えられると、第1の電極141から有機層142にホールが注入される。
 第1の電極141は、例えば、金属層または透明導電性酸化物層により構成されてもよいし、金属層と透明導電性酸化物層により構成されてもよい。第1の電極141が金属層と透明導電性酸化物層により構成されている場合には、高い仕事関数を有する層を有機層142に隣接させる観点からすると、透明導電性酸化物層が有機層142側に設けられることが好ましい。
 金属層は、有機層142で発光された光を反射する反射層としての機能も有している。金属層は、例えば、クロム(Cr)、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、鉄(Fe)、タングステン(W)および銀(Ag)からなる群より選ばれた少なくとも1種の金属元素を含む。金属層は、上記少なくとも1種の金属元素を合金の構成元素として含んでいてもよい。合金の具体例としては、アルミニウム合金または銀合金が挙げられる。アルミニウム合金の具体例としては、例えば、AlNdまたはAlCuが挙げられる。
 下地層(図示せず)が、金属層の第2の面側に隣接して設けられていてもよい。下地層は、金属層の成膜時に、金属層の結晶配向性を向上させるためのものである。下地層は、例えば、チタン(Ti)およびタンタル(Ta)からなる群より選ばれた少なくとも1種の金属元素を含む。下地層は、上記少なくとも1種の金属元素を合金の構成元素として含んでいてもよい。
 透明導電性酸化物層は、透明導電性酸化物を含む。透明導電性酸化物は、例えば、インジウムを含む透明導電性酸化物(以下「インジウム系透明導電性酸化物」という。)、錫を含む透明導電性酸化物(以下「錫系透明導電性酸化物」という。)および亜鉛を含む透明導電性酸化物(以下「亜鉛系透明導電性酸化物」という。)からなる群より選ばれた少なくとも1種を含む。
 インジウム系透明導電性酸化物は、例えば、酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化インジウムガリウム(IGO)、酸化インジウムガリウム亜鉛(IGZO)またはフッ素ドープ酸化インジウム(IFO)を含む。これらの透明導電性酸化物のうちでも酸化インジウム錫(ITO)が特に好ましい。酸化インジウム錫(ITO)は、仕事関数的に有機層142へのホール注入障壁が特に低いため、表示装置101の駆動電圧を特に低電圧化することができるからである。錫系透明導電性酸化物は、例えば、酸化錫、アンチモンドープ酸化錫(ATO)またはフッ素ドープ酸化錫(FTO)を含む。亜鉛系透明導電性酸化物は、例えば、酸化亜鉛、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、ホウ素ドープ酸化亜鉛またはガリウムドープ酸化亜鉛(GZO)を含む。
(第2の電極143)
 第2の電極143は、有機層142の第1の面側に設けられている。第2の電極143は、表示領域RE1内において複数の有機LED14に共有される。すなわち、第2の電極143は、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する有機LED14の間で繋がっている。第2の電極143は、カソードである。第1の電極141と第2の電極143の間に電圧が加えられると、第2の電極143から有機層142に電子が注入される。第2の電極143は、無機層122B、有機層142Rおよび有機層142Gから発せられる各光に対して透光性を有している。第2の電極143は、可視光に対して透明性を有する透明電極であることが好ましい。本明細書において、可視光とは、360nm以上830nmの波長域の光をいう。
 第2の電極143は、できるだけ透光性が高く、かつ仕事関数が小さい材料によって構成されることが、発光効率を高める上で好ましい。第2の電極143は、例えば、金属層および透明導電性酸化物層のうちの少なくとも一層により構成されている。より具体的には、第2の電極143は、金属層もしくは透明導電性酸化物層の単層膜、または金属層と透明導電性酸化物層の積層膜により構成されている。第2の電極143が積層膜により構成されている場合、金属層が有機層142側に設けられてもよいし、透明導電性酸化物層が有機層142側に設けられてもよいが、低い仕事関数を有する層を有機層142に隣接させる観点からすると、金属層が有機層142側に設けられていることが好ましい。
 金属層は、例えば、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、カルシウム(Ca)およびナトリウム(Na)からなる群より選ばれた少なくとも1種の金属元素を含む。金属層は、上記少なくとも1種の金属元素を合金の構成元素として含んでいてもよい。合金の具体例としては、MgAg合金、MgAl合金またはAlLi合金等が挙げられる。透明導電性酸化物層は、透明導電性酸化物を含む。当該透明導電性酸化物としては、上記の第1の電極141の透明導電性酸化物と同様の材料を例示することができる。
(ビア144R、144G)
 複数のビア144R、144Gは、積層された絶縁層112および絶縁層13の内部に設けられている。ビア144Rは、有機LED14Rの第1の電極141Rと駆動基板11の駆動回路または配線とを電気的に接続する接続部材である。ビア144Gは、有機LED14Gの第1の電極141Gと駆動基板11の駆動回路または配線とを電気的に接続する接続部材である。ビア144R、144Gは、例えば、銅(Cu)およびチタン(Ti)等からなる群より選ばれた少なくとも1種の金属を含む。
(絶縁層13)
 絶縁層13は、無機LED12Bの第1の面および側面を覆うように駆動基板11の第1の面上に設けられている。絶縁層13は、面内方向に隣接する無機LED12Bの間を絶縁する。また、絶縁層13は、正面方向D(表示装置101の厚み方向)に隣接する無機LED12Bと有機LED14Rとの間を絶縁すると共に、正面方向Dに隣接する無機LED12Bと有機LED14Gとの間を絶縁する。絶縁層13は、無機LED12Bから発せられた青色光に対して透光性を有している。絶縁層13の材料としては、上記の絶縁層112と同様の材料を例示することができる。
(絶縁層15)
 絶縁層15は、面内方向に隣接する第1の電極141の間に設けられている。これにより、絶縁層15は、面内方向に隣接する第1の電極141の間を絶縁することができる。絶縁層15が、第1の電極141の第1の面の周縁部から第1の電極141の側面(端面)にかけて覆っていてもよい。ここで、第1の電極141の第1の面の周縁部とは、第1の電極141の第1の面の周縁から内側に向かって、所定の幅を有する領域のことをいう。絶縁層15は、面内方向に隣接する有機層142の間に設けられていてもよいし、設けられていなくてもよい。
(保護層16)
 保護層16は、複数の有機LED14R、14Gを保護する。また、保護層16は、複数の無機LED12Bおよび複数の有機LED14R、14G等が設けられた駆動基板11と、基板17とを接着する接着層としての機能を有している。保護層16は、無機LED12Bおよび有機LED14R、14Gから発せられる各色の光に対して透光性を有している。保護層16は、例えば、熱硬化型樹脂および紫外線硬化型樹脂等からなる群より選ばれた少なくとも1種を含む。
(基板17)
 基板17は、保護層16の第1の面上に設けられている。基板17は、駆動基板11に設けられた複数の無機LED12Bおよび複数の有機LED14R、14G等を封止する。基板17は、無機LED12Bおよび有機LED14R、14Gから発せられる各色の光に対して透光性を有している。基板17は、例えば、ガラス基板または樹脂基板等である。
[作用効果]
 第1の実施形態に係る表示装置101では、各画素10が、1つの無機LED12Bと、この1つの無機LED12Bの上方に設けられた2つの有機LED14R、14Gとにより構成されている。これにより、無機LED12Bの開口率を有機LED14R、14Gの開口率に比べて広げることができる。したがって、画素10を狭ピッチ化した際に顕著に現れる端面ダメージ(無機LED12Bの端面加工ダメージ)による発光効率の低下を抑制することができる。
 第1の実施形態に係る表示装置101では、各画素10が、1つの無機LED12Bと2つの有機LED14R、14Gとにより構成されている。したがって、3原色の無機LEDが2次元配置された表示装置に比べて発光効率を向上させることができ(すなわち消費電力を低減することができ)、かつ、3原色の有機LEDが2次元配置された表示装置に比べて長寿命化することができる。
[変形例]
(変形例1)
 第1の実施形態では、図3に示されるように、第2の電極123Bが、表示領域RE1内において複数の無機LED12B(すなわち複数の画素10)で別々に設けられている例について説明した。しかしながら、第2の電極123Bの構成はこの例に限定されるものではなく、例えば、第2の電極123Bは、図4に示されるように、表示領域RE1内において複数の無機LED12B(すなわち複数の画素10)に共有されてもよい。すなわち、第2の電極123Bは、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する無機LED12Bの間(すなわち面内方向に隣接する画素10の間)で繋がっていてもよい。この場合、絶縁層126(図3参照)が備えられていてもよいし、備えられていなくてもよい。第2の電極123Bの周縁部は、周辺領域RE2に設けられた補助電極に接続されてもよい。当該補助電極は、ビア等の接続部材を介して駆動基板11の配線等に接続されてもよい。
 変形例に係る表示装置101では、第2の電極123Bをパターニングしなくてもよく、また、画素10ごとにビア125を設けなくてもよい。したがって、表示装置101の構成をさらに簡素化することができる。
(変形例2)
 第1の実施形態では、図3に示されるように、第2の電極143が、表示領域RE1内において複数の有機LED14に共有される例について説明した。しかしながら、第2の電極143の構成はこれに限定されるものではなく、例えば、図5に示されるように、第2の電極143が、表示領域RE1内において複数の画素10で別々に設けられていてもよい。すなわち、第2の電極143が、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する画素10の間で分断されてもよい。分断された各第2の電極143は、ビア145により駆動基板11の駆動回路または配線に接続されてもよい。
<2 第2の実施形態>
[表示装置102の構成]
 図6は、第2の実施形態に係る表示装置102の構成の一例を示す断面図である。表示装置102は、複数の無機LED12Bと複数の有機LED14R、14Gとの積層位置が入れ換えられ、各画素10において、2つの有機LED14R、14Gが1つの無機LED12Bの下方に設けられている点において、第1の実施形態に係る表示装置101とは異なっている。
 無機LED12Bは、有機LED14R、14Gからそれぞれ発せられる赤色光および緑色光に対して透光性を有している。
 第2の電極123Bが、表示領域RE1内において複数の無機LED12B(すなわち複数の画素10)に共有される。すなわち、第2の電極123Bは、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する無機LED12Bの間(すなわち面内方向に隣接する画素10の間)で繋がっている。この場合、絶縁層126(図3参照)が備えられていてもよいし、備えられていなくてもよい。
 複数の第2の電極143が、表示領域RE1内において複数の画素10で別々に設けられている。すなわち、第2の電極143が、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する画素10の間で分断されている。分断された各第2の電極143は、ビア145により駆動基板11の駆動回路または配線に接続されている。
[作用効果]
 第2の実施形態に係る表示装置102では、各画素10が、1つの無機LED12Bと、この1つの無機LED12Bの下方に設けられた2つの有機LED14R、14Gとにより構成されている。したがって、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
[変形例]
(変形例1)
 第2の実施形態では、図6に示されるように、第2の電極143が、表示領域RE1内において複数の画素10で別々に設けられている例について説明した。しかしながら、第2の電極143の構成はこの例に限定されるものではなく、例えば、第2の電極143は、図7に示されるように、表示領域RE1内において複数の画素10に共有されてもよい。すなわち、第2の電極143は、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する画素10の間で繋がっていてもよい。第2の電極123Bの周縁部は、周辺領域RE2に設けられた補助電極に接続されてもよい。当該補助電極は、ビア等の接続部材を介して駆動基板11の配線等に接続されてもよい。
 変形例に係る表示装置201では、第2の電極143をパターニングしなくてもよく、また、画素10ごとにビア145を設けなくてもよい。したがって、表示装置101の構成をさらに簡素化することができる。
(変形例2)
 第1の実施形態では、図6に示されるように、第2の電極123Bが、表示領域RE1内において複数の無機LED12Bに共有される例について説明した。しかしながら、第2の電極123Bの構成はこの例に限定されるものではなく、例えば、第2の電極123Bは、図8に示されるように、表示領域RE1内において複数の無機LED12B(すなわち複数の画素10)で別々に設けられていてもよい。すなわち、第2の電極123Bが、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する無機LED12Bの間(すなわち面内方向に隣接する画素10の間)で分断されてもよい。
<3 第3の実施形態>
[表示装置103の構成]
 図9は、第3の実施形態に係る表示装置103の構成の一例を示す断面図である。表示装置103は、各画素10に含まれる1つの無機LED12Bと2つの有機LED14R、14Gとが、第2の電極123Bを共有している点において、第1の実施形態に係る表示装置101とは異なっている。
 有機LED14Rは、第2の電極123Bと、有機層142Rと、第1の電極141とを無機層122Bの第1の面上に順に備える。有機LED14Gは、第2の電極123Bと、有機層142Gと、第1の電極141とを無機層122Bの第1の面上に順に備える。絶縁層13は、無機LED12Bの第1の主面、すなわち第2の電極123Bの第1の面を露出するように駆動基板11の第1の面上に設けられている。
[作用効果]
 第3の実施形態に係る表示装置103では、各画素10に含まれる1つの無機LED12Bと2つの有機LED14R、14Gとが、第2の電極123Bを共有している。これにより、第1の実施形態に係る表示装置101における第2の電極143を省くことができる。したがって、表示装置103の構成を表示装置101の構成に比べて簡略化することができる。
[変形例]
 第3の実施形態では、図9に示されるように、第2の電極123Bが、表示領域RE1内において複数の画素10で別々に設けられている例について説明した。しかしながら、第2の電極123Bの構成はこれに限定されるものではなく、例えば、第2の電極123Bは、図10に示されるように、表示領域RE1内において複数の画素10に共有されてもよい。すなわち、第2の電極123Bは、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する画素10の間で繋がっていてもよい。
<4 第4の実施形態>
[表示装置104の構成]
 図11は、第4の実施形態に係る表示装置104の構成の一例を示す断面図である。表示装置104は、各画素10に含まれる2つの有機LED14R、14Gと1つの無機LED12Bとが、第2の電極143を共有している点において、第2の実施形態に係る表示装置102とは異なっている。
 無機LED12Bは、第2の電極143と、無機層122Bと、第1の電極121Bとを有機層142R、142Gの第1の面上に順に備える。
[作用効果]
 第4の実施形態に係る表示装置104では、各画素10に含まれる2つの有機LED14R、14Gと1つの無機LED12Bとが、第2の電極143を共有している。これにより、第2の実施形態に係る表示装置102における第2の電極123Bを省くことができる。したがって、表示装置104の構成を表示装置102の構成に比べて簡略化することができる。
[変形例]
 第4の実施形態では、図11に示されるように、第2の電極143が、表示領域RE1内において複数の画素10で別々に設けられている例について説明した。しかしながら、第2の電極143の構成はこれに限定されるものではなく、例えば、第2の電極143は、図12に示されるように、表示領域RE1内において複数の画素10に共有されてもよい。すなわち、第2の電極143は、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する画素10の間で繋がっていてもよい。
<5 第5の実施形態>
[表示装置105の構成]
 図13は、第5の実施形態に係る表示装置105の構成の一例を示す断面図である。表示装置105は、有機LED14R、14Gに代えて有機LED14Y1、14Y2を備え、かつ、保護層18とカラーフィルタ19とをさらに備える点において、第1の実施形態に係る表示装置101とは異なっている。以下の説明において、有機LED14Y1、14Y2を特に区別せず総称する場合には、有機LED14Yという。
(有機LED14Y1、Y2)
 有機LED14Yの発光光のピーク波長は、無機LED12Bの発光光のピーク波長よりも長い。有機LED14Yの発光光の色は、無機LED12Bの発光光の色とは異なっている。有機LED14Yは、黄色光を発光することができる。
 複数の有機LED14Yは、複数の無機LED12Bとは異なる層に設けられている。複数の有機LED14Yは、マトリクス状等の規定の配置パターンで絶縁層13の第1の面上に2次元配置されている。2つの有機LED14Y1、Y2は、1つの無機LED12Bの上方に設けられている。有機LED14Y1、Y2は、無機LED12Bから発せられた光を透過することができる。有機LED14Y1、Y2の面積は、無機LED12Bの面積よりも小さい。有機LED14Y1、Y2の面積は同一であってもよいし、異なっていてもよい。2つの有機LED14Y1、Y2が、1つの画素10に含まれている。
 有機LED14Y1は、有機層142Rに代えて有機層142Yを備える点において、第1の実施形態の有機LED14Rとは異なっている。すなわち、有機LED14Y1は、第1の電極141と、有機層142Yと、第2の電極143とを絶縁層13の第1の面上に順に備える。
 有機LED14Y2は、有機層142Gに代えて有機層142Yを備える点において、第1の実施形態の有機LED14Gとは異なっている。すなわち、有機LED14Y2は、第1の電極141と、有機層142Yと、第2の電極143とを絶縁層13の第1の面上に順に備える。
(有機層142Y)
 有機層142Yは、有機発光層を含む。有機層142は、有機発光層を含む積層体により構成されていてもよく、その場合、積層体のうちの一部の層が無機層(例えば電子注入層)であってもよい。有機層142Yは、第1の電極141から注入された正孔と第2の電極143から注入された電子との再結合により、黄色光を発光することができる。
 有機層142Yは、表示領域RE1内において複数の有機LED14Yに共有される。すなわち、有機層142Yは、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する有機LED14Yの間で繋がっている。
 有機層142Yは、単層の発光ユニットを備える有機層であってもよいし、2層の発光ユニットを備える有機層(タンデム構造の有機層)であってもよいし、これら以外の構造の有機層であってもよい。
 単層の発光ユニットを備える有機層142Yは、例えば、第1の電極141から第2の電極143に向かって、正孔注入層と、正孔輸送層と、黄色有機発光層と、電子輸送層と、電子注入層とを順に備える。あるいは、単層の発光ユニットを備える有機層142Yは、例えば、第1の電極141から第2の電極143に向かって、正孔注入層と、正孔輸送層と、緑色有機発光層と、発光分離層と、赤色有機発光層と、電子輸送層と、電子注入層と順に備える。当該構成において、緑色有機発光層と赤色有機発光層との積層位置は入れ換えられてもよい。
 2層の発光ユニットを備える有機層142Yは、例えば、第1の電極141から第2の電極143に向かって、正孔注入層と、正孔輸送層と、緑色有機発光層と、電子輸送層と、電荷発生層と、正孔輸送層と、赤色有機発光層と、電子輸送層と、電子注入層とを順に備える。当該構成において、緑色有機発光層と赤色有機発光層との積層位置は入れ換えられもよい。
 黄色有機発光層および電荷発生層以外の層は、第1の実施形態において説明したとおりであるため、黄色有機発光層および電荷発生層以外の層の説明を省略する。黄色有機発光層は、電界をかけることにより、第1の電極141から注入された正孔と第2の電極143から注入された電子との再結合が起こり、黄色光を発光することができる。電荷発生層は、電荷発生層を挟む2つの発光層に電子と正孔をそれぞれ供給することができる。
(保護層18)
 保護層18は、第2の電極143の第1の面上に設けられ、複数の有機LED14Yを覆う。保護層18は、複数の有機LED14Yを外気と遮断し、外部環境から複数の有機LED14Yへの水分浸入を抑制することができる。また、第2の電極143が金属層により構成されている場合には、第2の電極143は、この金属層の酸化を抑制する機能を有していてもよい。
 保護層18は、例えば、吸湿性が低い無機材料または高分子樹脂を含む。保護層18は、単層構造であってもよいし、多層構造であってもよい。保護層18の厚さを厚くする場合には、多層構造とすることが好ましい。保護層18における内部応力を緩和するためである。無機材料は、例えば、酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(SiN)、酸化窒化シリコン(SiO)、酸化チタン(TiO)および酸化アルミニウム(AlO)等からなる群より選ばれた少なくとも1種を含む。高分子樹脂は、例えば、熱硬化型樹脂および紫外線硬化型樹脂等からなる群より選ばれた少なくとも1種を含む。
(カラーフィルタ19)
 カラーフィルタ19は、色変換層の一例である。カラーフィルタ19は、複数の有機LED14R、14Gの上方に設けられている。より具体的には、カラーフィルタ19は、保護層18の第1の面上に設けられている。カラーフィルタ19は、例えば、オンチップカラーフィルタ(On Chip Color Filter:OCCF)である。カラーフィルタ19は、例えば、複数のフィルタ部19Mと、複数のフィルタ部19Cとを備える。
 複数のフィルタ部19M、19Cは、面内方向に2次元配置されている。フィルタ部19M、19Cは、色変換部の一例である。フィルタ部19Mは、マゼンタ色を有している。フィルタ部19Cは、シアン色を有している。フィルタ部19Mは、各画素10に含まれる2つの有機LED14Y1、14Y2のうち有機LED14Y1の上方に設けられている。フィルタ部19Cは、各画素10に含まれる2つの有機LED14Y1、14Y2のうちの有機LED14Y2の上方に設けられている。
 複数のフィルタ部19M、19Cは2次元配置に限定されるものではなく、例えば、水平方向Dに1次元配置されていてもよい。図49は、フィルタ部19M、19Cの1次元配置の一例を示す平面図である。フィルタ部19Mは、垂直方向Dに延設された線状を有していてもよい。複数のフィルタ部19Mは、ストライプ状に配置されていてもよい。フィルタ部19Mは、図49に示されるように、表示領域RE1においてサブ画素10Rの列ごとに個別に設けられている。フィルタ部19Yは、垂直方向Dに延設された線状を有していてもよい。複数のフィルタ部19Yは、ストライプ状に配置されていてもよい。フィルタ部19Yは、図49に示されるように、表示領域RE1においてサブ画素10Gの列ごとに個別に設けられている。線状のフィルタ部19Mと線状のフィルタ部19Yは、水平方向Dに交互に配置されている。
 フィルタ部19Mは、有機LED14Y1から発せられた黄色光に含まれる赤色光と、無機LED12Bから発せられた青色光を透過するのに対して、有機LED14Y1から発せられた黄色光に含まれる緑色光を吸収する。フィルタ部19Cは、有機LED14Y2から発せられた黄色光に含まれる緑色光と、無機LED12Bから発せられた青色光を透過するのに対して、有機LED14Y2から発せられた黄色光に含まれる赤色光を吸収する。
 フィルタ部19Mは、例えば、マゼンタ色のカラーレジストにより構成されている。フィルタ部19Cは、例えば、シアン色のカラーレジストにより構成されている。
 カラーフィルタ19は、必要に応じて、ブラックマトリクス部等の光吸収部をさらに備えていてもよい。光吸収部は、隣接するフィルタ部19M、19Cの間に設けられている。
(サブ画素10R、10G、10B)
 サブ画素10Rは、フィルタ部19Mと有機LED14Y1とにより構成される。サブ画素10Gは、フィルタ部19Cと有機LED14Y2とにより構成される。サブ画素10Gは、第1の実施形態における画素10と同様に、無機LED12Bにより構成される。
[作用効果]
 第5の実施形態に係る表示装置105では、複数の有機LED14Y1、14Y2が1つ有機層142Yを共有している。したがって、マスク等を用いて、複数のサブ画素10R、10Gごとに有機層142Yを分割する必要がない。よって、サブ画素10R、10Gの微細化が進んだ場合にも、有機LED14Y1、14Y2の製造性の低下を抑制することができる。また、表示装置105の製造コストを低減することもできる。
[変形例]
(変形例1)
 第5の実施形態では、図13に示されるように、第2の電極123Bが、表示領域RE1内において複数の無機LED12B(すなわち複数の画素10)で別々に設けられている例について説明した。しかしながら、第2の電極123Bの構成はこの例に限定されるものではなく、例えば、図14に示されるように、第2の電極123Bは、表示領域RE1内において複数の無機LED12B(すなわち複数の画素10)に共有されてもよい。すなわち、第2の電極123Bは、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する無機LED12Bの間(すなわち面内方向に隣接する画素10の間)で繋がっていてもよい。
(変形例2)
 第5の実施形態では、図13に示されるように、第2の電極143が、表示領域RE1内において複数の有機LED14に共有される例について説明した。しかしながら、第2の電極143の構成はこの例に限定されるものではなく、例えば、図15に示されるように、表示領域RE1内において複数の第2の電極143が、表示領域RE1内において複数の画素10で別々に設けられていてもよい。すなわち、第2の電極143が、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する画素10の間で分断されてもよい。分断された各第2の電極143は、ビア145により駆動基板11の駆動回路または配線に接続されてもよい。
 有機層142Yは、複数の孔部を有している。各孔部は、画素10の間の位置に設けられ、有機層142Yの厚さ方向に貫通している。各画素10のビア145は、孔部を通過する。
(変形例3)
 第5の実施形態では、表示装置105が色変換層としてカラーフィルタ19を備える例について説明したが、表示装置105が色変換層として誘電体多層膜または量子ドット層を備えてもよい。
<6 第6の実施形態>
[表示装置106の構成]
 図16は、第6の実施形態に係る表示装置106の構成の一例を示す断面図である。表示装置106は、複数の無機LED12Bと複数の有機LED14Y1、14Y2の積層位置が入れ換えられ、各画素10において、2つの有機LED14Y1、14Y2が、1つの無機LED12Bの下方に設けられている点において、第5の実施形態に係る表示装置105とは異なっている。
 無機LED12Bは、有機LED14Y1、14Y2からそれぞれ発せられる黄色光に対して透光性を有している。
 第1の電極121Bが、表示領域RE1内において複数の無機LED12B(すなわち画素10)に共有される。すなわち、第1の電極121Bは、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する無機LED12Bの間(すなわち面内方向に隣接する画素10の間)で繋がっている。
 複数の第2の電極143が、表示領域RE1内において複数の画素10で別々に設けられている。すなわち、第2の電極143が、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する画素10の間で分断されている。分断された各第2の電極143は、ビア145により駆動基板11の駆動回路または配線に接続されてもよい。
 有機層142Yは、複数の孔部を有している。各孔部は、画素10の間の位置に設けられ、有機層142Yの厚さ方向に貫通している。各画素10のビア124B、145は、孔部を通過する。
[作用効果]
 第6の実施形態に係る表示装置601では、第5の実施形態に係る表示装置105と同様に、複数の有機LED14Y1、14Y2が1つ有機層142Yを共有している。したがって、第5の実施形態に係る表示装置105と同様の効果を得ることができる。
[変形例]
(変形例1)
 第6の実施形態では、図16に示されるように、第2の電極143が、表示領域RE1内において複数の画素10で別々に設けられている例について説明した。しかしながら、第2の電極143の構成はこの例に限定されるものではなく、例えば、第2の電極143は、図17に示されるように、表示領域RE1内において複数の画素10に共有されてもよい。すなわち、第2の電極143は、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する画素10の間で繋がっていてもよい。
(変形例2)
 第6の実施形態では、図16に示されるように、第2の電極123Bが、表示領域RE1内において複数の無機LED12Bに共有される例について説明した。しかしながら、第2の電極123Bの構成はこの例に限定されるものではなく、例えば、第2の電極123Bは、図18に示されるように、表示領域RE1内において複数の無機LED12B(すなわち複数の画素10)で別々に設けられていてもよい。すなわち、第2の電極123Bが、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する無機LED12Bの間(すなわち面内方向に隣接する画素10の間)で分断されてもよい。
<7 第7の実施形態>
[表示装置107の構成]
 図19は、第7の実施形態に係る表示装置107の構成の一例を示す断面図である。表示装置107は、各画素10に含まれる1つの無機LED12Bと2つの有機LED14Y1、14Y2とが、第2の電極123Bを共有している点において、第5の実施形態に係る表示装置105とは異なっている。
 有機LED14Y1は、第2の電極123Bと、有機層142Yと、第1の電極141Rとを無機層122Bの第1の面上に順に備える。有機LED14Y2は、第2の電極123Bと、有機層142Yと、第1の電極141Gとを無機層122Bの第1の面上に順に備える。絶縁層13は、無機LED12Bの第1の主面、すなわち第2の電極123Bの第1の面を露出するように駆動基板11の第1の面上に設けられている。
[作用効果]
 第7の実施形態に係る表示装置107では、各画素10に含まれる1つの無機LED12Bと2つの有機LED14Y1、14Y2とが、第2の電極123Bを共有している。これにより、第5の実施形態に係る表示装置105における第2の電極143を省くことができる。したがって、表示装置107の構成を表示装置105の構成に比べて簡略化することができる。
[変形例]
 第7の実施形態では、図19に示されるように、第2の電極123Bが、表示領域RE1内において複数の画素10で別々に設けられている例について説明した。しかしながら、第2の電極123Bの構成はこれに限定されるものではなく、例えば、第2の電極123Bは、図20に示されるように、表示領域RE1内において複数の画素10に共有されてもよい。すなわち、第2の電極123Bは、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する画素10の間で繋がっていてもよい。
<8 第8の実施形態>
[表示装置108の構成]
 図21は、第8の実施形態に係る表示装置108の構成の一例を示す断面図である。表示装置108は、各画素10に含まれる2つの有機LED14Y1、14Y2と1つの無機LED12Bとが、第2の電極143を共有している点において、第6の実施形態に係る表示装置106とは異なっている。
 無機LED12Bは、第2の電極143と、無機層122Bと、第1の電極121Bとを有機層142Yの第1の面上に順に備える。
[作用効果]
 第8の実施形態に係る表示装置108では、各画素10に含まれる1つの無機LED12Bと2つの有機LED14Y1、14Y2とが、第2の電極123Bを共有している。これにより、第6の実施形態に係る表示装置106における第2の電極143を省くことができる。したがって、表示装置108の構成を表示装置106の構成に比べて簡略化することができる。
[変形例]
 第8の実施形態では、図21に示されるように、第2の電極143が、表示領域RE1内において複数の画素10で別々に設けられている例について説明した。しかしながら、第2の電極123Bの構成はこれに限定されるものではなく、例えば、第2の電極143は、図22に示されるように、表示領域RE1内において複数の画素10に共有されてもよい。すなわち、第2の電極143は、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する画素10の間で繋がっていてもよい。
<9 第9の実施形態>
[表示装置109の構成]
 図23は、第9の実施形態に係る表示装置109の表示領域RE1の一部を拡大して表す平面図である。図24は、図23のXXIV-XXIV線に沿った断面図である。表示装置109は、複数の画素10に代えて複数の画素20を備える点において、第1の実施形態に係る表示装置101とは異なっている。
(画素20)
 各画素20は、サブ画素10Bとサブ画素20Yとの2つのサブ画素により構成されている。サブ画素10Bは、第1の実施形態にて説明したとおりである。
 サブ画素20Yは、黄色光を発光することができる。サブ画素20Yは、有機LED21Yにより構成されている。サブ画素20Yの形状および面積は、サブ画素10Bの形状および面積と略同一であってもよい。サブ画素20Yは、例えば、平面視において円形状、楕円形状または長方形状を有する。なお、図23では、サブ画素20Yが平面視において長方形状を有する例が示されている。
(有機LED21Y)
 有機LED21Yの発光光のピーク波長は、無機LED12Bの発光光のピーク波長よりも長い。有機LED21Yの発光光の色は、無機LED12Bの発光光の色とは異なっている。有機LED21Yは、黄色光を発光することができる。
 複数の有機LED21Yは、複数の無機LED12Bとは異なる層に設けられている。複数の有機LED21Yは、マトリクス状等の規定の配置パターンで絶縁層13の第1の面上に2次元配置されている。1つの有機LED21Yは、1つの無機LED12Bの上方に設けられている。有機LED21Yは、無機LED12Bから発せられた光を透過することができる。有機LED21Yの面積は、無機LED21Bの面積と略同一であってもよい。
 有機LED21Yは、第1の電極211Yと、有機層212Yと、第2の電極213Yとを絶縁層13の第1の面上に順に備える。第1の電極211Yの形状および面積は、無機LED12Bの形状および面積と略同一であってもよい。第1の電極211Yは、これ以外の点においては、第1の実施形態における第1の電極141R、141Gと同様であってもよい。有機層212Yは、第5の実施形態における有機層142Yと同様であってもよい。第2の電極213Yは、表示領域RE1内において複数の有機LED21Yに共有される。すなわち、第2の電極213Yは、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する有機LED21Yの間で繋がっている。第2の電極213Yは、これ以外の点においては、第1の実施形態における第2の電極143と同様であってもよい。
(ビア214Y)
 複数のビア214Yは、積層された絶縁層112および絶縁層13の内部に設けられている。ビア214Yは、有機LED21Yの第1の電極211Yと駆動基板11の駆動回路または配線とを電気的に接続する接続部材である。ビア214Yは、例えば、銅(Cu)およびチタン(Ti)等からなる群より選ばれた少なくとも1種の金属を含む。
[作用効果]
 第9の実施形態に係る表示装置109では、各画素20は、1つの無機LED12Bと、この1つの無機LED12Bの上方に設けられた1つの有機LED21Yとにより構成されている。これにより、複数の有機LEDまたは複数の無機LEDが同一面に2次元配置された表示装置に比べて、無機LED12Bおよび有機LED21Yの開口率を大きくすることができる。無機LED12Bの開口率とは、正面方向Dから見た、1つの画素20当たりの無機LED12Bの発光領域の面積率を表す。有機LED21Yの開口率とは、正面方向Dから見た、1つの画素20当たりの有機LED21Yの発光領域の面積率を表す。
 また、無機LED12Bのサイズの微細化も抑制することができるため、微細化による端面ダメージに起因する無機LED12Bの発光効率の低下も抑制することができる。
[変形例]
(変形例1)
 第9の実施形態では、図24に示されるように、第2の電極123Bが、表示領域RE1内において複数の無機LED12B(すなわち複数の画素20)で別々に設けられている例について説明した。しかしながら、第2の電極123Bの構成はこの例に限定されるものではなく、例えば、第2の電極123Bは、図25に示されるように、表示領域RE1内において複数の無機LED12B(すなわち複数の画素20)に共有されてもよい。すなわち、第2の電極123Bは、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する無機LED12Bの間(すなわち面内方向に隣接する画素20の間)で繋がっていてもよい。
(変形例2)
 第9の実施形態では、図24に示されるように、第2の電極143が、表示領域RE1内において複数の有機LED14に共有される例について説明した。しかしながら、第2の電極143の構成はこれに限定されるものではなく、例えば、図26に示されるように、第2の電極143が、表示領域RE1内において複数の画素20で別々に設けられていてもよい。すなわち、第2の電極143が、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する画素20の間で分断されてもよい。
 有機層212Yは、複数の孔部を有している。各孔部は、画素20の間の位置に設けられ、有機層212Yの厚さ方向に貫通している。各画素20のビア145は、孔部を通過する。
<10 第10の実施形態>
[表示装置110の構成]
 図27は、第10の実施形態に係る表示装置110の構成の一例を示す断面図である。表示装置110は、複数の無機LED12Bと複数の有機LED21Yとの積層位置が入れ換えられ、1つの有機LED21Yが、1つの無機LED12Bの下方に設けられている点において、第9の実施形態に係る表示装置109とは異なっている。
 無機LED12Bは、有機LED21Yから発せられる黄色光に対して透光性を有している。
 第2の電極123Bが、表示領域RE1内において複数の無機LED12B(すなわち画素20)に共有される。すなわち、第2の電極123Bは、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する無機LED12Bの間(すなわち面内方向に隣接する画素20の間)で繋がっている。
 複数の第2の電極213Yが、表示領域RE1内において複数の画素20で別々に設けられている。すなわち、第2の電極213Yが、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する画素20の間で分断されている。
 有機層212Yは、複数の孔部を有している。各孔部は、画素20の間の位置に設けられ、有機層212Yの厚さ方向に貫通している。各画素20のビア124B、145は、孔部を通過する。
[作用効果]
 第10の実施形態に係る表示装置110では、各画素20が、1つの無機LED12Bと、この1つの無機LED12Bの下方に設けられた1つの有機LED21Yとにより構成されている。したがって、第9の実施形態に係る表示装置109と同様の効果を得ることができる。
[変形例]
(変形例1)
 第10の実施形態では、図27に示されるように、第2の電極213Yが、表示領域RE1内において複数の画素20で別々に設けられている例について説明した。しかしながら、第2の電極213Yの構成はこの例に限定されるものではなく、例えば、第2の電極213Yは、図28に示されるように、表示領域RE1内において複数の画素20に共有されてもよい。すなわち、第2の電極213Yは、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する画素20の間で繋がっていてもよい。
(変形例2)
 第10の実施形態では、図27に示されるように、第2の電極123Bが、表示領域RE1内において複数の無機LED12Bに共有される例について説明した。しかしながら、第2の電極123Bの構成はこの例に限定されるものではなく、例えば、図29に示されるように、表示領域RE1内において複数の第2の電極123Bが、表示領域RE1内において複数の無機LED12B(すなわち複数の画素20)で別々に設けられていてもよい。すなわち、第2の電極123Bが、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する無機LED12Bの間(すなわち面内方向に隣接する画素20の間)で分断されてもよい。
<11 第11の実施形態>
[表示装置110aの構成]
 図30は、第11の実施形態に係る表示装置110aの構成の一例を示す断面図である。表示装置110aは、1つの画素10に含まれる無機LED12Bと有機LED21Yとが、第2の電極123Bを共有している点において、第9の実施形態に係る表示装置109とは異なっている。
 有機LED21Yは、第2の電極123Bと、有機層212Yと、第1の電極211Yとを無機層122Bの第1の面上に順に備える。絶縁層13は、無機LED12Bの第1の主面が露出するように、駆動基板11の第1の面上に設けられている。
[作用効果]
 第11の実施形態に係る表示装置110aでは、各画素10に含まれる1つの無機LED12Bと1つの有機LED21Yとが、第2の電極123Bを共有している。これにより、第9の実施形態に係る表示装置109における第2の電極213Yを省くことができる。したがって、表示装置110aの構成を表示装置109の構成に比べて簡略化することができる。
[変形例]
 第11の実施形態では、図30に示されるように、第2の電極123Bが、表示領域RE1内において複数の画素20で別々に設けられている例について説明した。しかしながら、第2の電極123Bの構成はこれに限定されるものではなく、例えば、第2の電極123Bは、図31に示されるように、表示領域RE1内において複数の画素20に共有されてもよい。すなわち、第2の電極123Bは、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する画素20の間で繋がっていてもよい。
<12 第12の実施形態>
[表示装置110bの構成]
 図32は、第12の実施形態に係る表示装置110bの構成の一例を示す断面図である。表示装置110bは、各画素20に含まれる1つの無機LED12Bと1つの有機LED21Yとが、第2の電極213Yを共有している点において、第10の実施形態に係る表示装置110とは異なっている。
 無機LED12Bは、第2の電極213Yと、無機層122Bと、第1の電極121Bとを有機層212Yの第1の面上に順に備える。
[作用効果]
 第12の実施形態に係る表示装置110bでは、各画素20に含まれる1つの無機LED12Bと1つの有機LED21Yとが、第2の電極213Yを共有している。これにより、第10の実施形態に係る表示装置110における第2の電極123Bを省くことができる。したがって、表示装置110bの構成を表示装置110の構成に比べて簡略化することができる。
[変形例]
 第12の実施形態では、図32に示されるように、第2の電極213Yが、表示領域RE1内において複数の画素20で別々に設けられている例について説明した。しかしながら、第2の電極213Yの構成はこれに限定されるものではなく、例えば、第2の電極213Yは、図33に示されるように、表示領域RE1内において複数の画素20に共有されてもよい。すなわち、第2の電極213Yは、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する画素20の間で繋がっていてもよい。
<13 第13の実施形態>
[表示装置110cの構成]
 図34は、第13の実施形態に係る表示装置110cの表示領域の一部を拡大して表す平面図である。図35は、図34のXXXV-XXXV線に沿った断面図である。
 表示装置110cは、複数の無機LED12B、複数の有機LED14Y1、14Y2およびカラーフィルタ19に代えて、複数の無機LED22BG1、22BG2、複数の有機LED23Rおよびカラーフィルタ24を備える点において、第5の実施形態に係る表示装置105とは異なっている。以下の説明において、無機LED22BG1、22BG2を特に区別せず総称する場合には、単に無機LED22BGという。
(無機LED22BG1、22BG2)
 無機LED22BG1、22BG2は、青色光と緑色光とを同時に発光することができる。無機LED22BG1、22BG2の発光光は、2つのピーク波長を有している。無機LED22BG1、22BG2の発光光の2つのピーク波長は、有機LED23Rの発光光のピーク波長よりも短い。無機LED22BG1、22BG2の発光光の色は、有機LED23Rの発光光の色とは異なっている。
 複数の無機LED22BG1、22BG2は同一の層に設けられている。複数の無機LED22BG1、22BG2は、マトリクス状等の規定の配置パターンで駆動基板11の第1の面上に2次元配置されている。2つの無機LED22BG1、22BG2が、1つの画素10に含まれている。2つの無機LED22BG1、22BG2は、有機LED23Rの下方に設けられている。無機LED22BG1の面積は、有機LED14Rの面積よりも小さく、かつ、無機LED22BG2の面積は、有機LED14Rの面積よりも小さい。無機LED22BG1の面積と無機LED22BG2の面積とは略同一であってもよい。
 無機LED22BG1は、2スタック構造を有する。無機LED22BG1は、第1の電極221と、無機層222BGと、第2の電極223とを駆動基板11の第1の面上に順に備える。無機LED22BG1は、必要に応じて、第1の電極221と無機層222BGとの間、または無機層222BGと第2の電極223との間に基板を備えていてもよい。
 無機LED22BG2も、無機LED22BG1と同様に2スタック構造を有する。無機LED22BG2は、無機LED22BG1と同様の構成を有するため、無機LED22BG2の構成の説明については省略する。
(無機層222BG)
 無機層222BGは、第1の無機発光層と第2の無機発光層とを含む。第1の無機発光層は、青色光を発光することができる。第2の無機発光層は、緑色光を発光することができる。無機層222BGは、第1の化合物半導体積層体222Bと、電荷発生層(図示せず)と、第2の化合物半導体積層体222Gとを第1の電極221の第1の面上に順に備える。第1の化合物半導体積層体222Bは、第1の無機発光層を含む。第2の化合物半導体積層体222Gは、第2の無機発光層を含む。
(第1の電極221)
 第1の電極221は、無機層222BGの第2の面側に設けられている。第1の電極221は、表示領域RE1内において複数の無機LED22BGで別々に設けられている。すなわち、第1の電極221は、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する無機LED22BGの間で分断されている。第1の電極221は、アノードである。
 第1の電極221の材料としては、第1の実施形態における第1の電極121Bと同様の材料を例示することができる。
(第2の電極223)
 第2の電極223は、無機層122Bの第1の面側に設けられている。第2の電極223は、1つの画素10に含まれる無機LED22BG1と無機LED22BG1とで共有される。すなわち、第2の電極223は、1つの画素10に含まれる無機LED22BG1と無機LED22BG1の間(すなわち面内方向に隣接するサブ画素10B、10Gの間)で分断されている。第2の電極223は、カソードである。
 第2の電極223の材料としては、第1の実施形態における第2の電極123Bと同様の材料を例示することができる。
(素子間分離層226)
 表示装置110cは、素子間分離層226を備えている。素子間分離層226は、無機LED22BG1と無機LED22BG2との間に設けられている。素子間分離層226は、無機層222BGに比べて高抵抗を有する層であり、絶縁層であることが好ましい。素子間分離層226は、例えば、GaN等の化合物半導体を積層し、一つの無機層222BGを作製した後、素子間分離層226の形成位置に対応する領域に低濃度ホウ素イオンを注入することにより形成される。
(ビア224、225)
 複数のビア224は、絶縁層112の内部に設けられている。複数のビア225は、積層された絶縁層112および絶縁層13の内部に設けられている。ビア224は、無機LED22BG1、22BG2の第1の電極221と駆動基板11の駆動回路または配線とを電気的に接続する接続部材である。ビア225は、無機LED22BG1、22BG2の第2の電極223と駆動基板11の駆動回路または配線とを電気的に接続する接続部材である。ビア224、225は、例えば、銅(Cu)およびチタン(Ti)等からなる群より選ばれた少なくとも1種の金属を含む。
(有機LED23R)
 複数の有機LED23Rの発光光のピーク波長は、無機LED22BG1、22BG2の発光光のピーク波長よりも長い。有機LED23Rの発光光の色は、無機LED22BG1、22BG2の発光光の色とは異なっている。有機LED23Rは、赤色光を発光することができる。
 複数の有機LED23Rは、マトリクス状等の規定の配置パターンで絶縁層13の第1の面上に2次元配置されている。複数の有機LED23Rは、無機LED22BG1、22BG2とは異なる層に設けられている。1つの有機LED23Rは、2つの無機LED22BG1、22BG2の上方に設けられている。有機LED23Rは、無機LED12Bから発せられた光を透過することができる。有機LED23Rの面積は、例えば、無機LED22BG1の面積と無機LED22BG2の面積の総和に略等しい。
 有機LED23Rは、第1の電極231Rと、有機層232Rと、第2の電極233Rとを絶縁層13の第1の面上に順に備える。第1の電極231R、第2の電極233Rは、第9の実施形態における第1の電極211Y、第2の電極213Yと同様である。
 有機層232Rは、赤色光を発光することができること以外は、第9の実施形態における有機層212Yと同様である。有機層232Rの層構成は、第1の実施形態における有機層142Rと同様であってもよい。図35では、有機層232Rが、面内方向に隣接する画素10の間で分断されている例が示されているが、有機層232Rが、面内方向に隣接する画素10の間で繋がっていてもよい。
(カラーフィルタ24)
 カラーフィルタ24は、色変換層の一例である。カラーフィルタ24は、複数の有機LED23Rの上方に設けられている。より具体的には、カラーフィルタ19は、保護層18の第1の面上に設けられている。カラーフィルタ19は、例えば、複数のフィルタ部24Yと、複数のフィルタ部24Mとを備える。
 複数のフィルタ部24Y、24Mは、面内方向に2次元配置されている。フィルタ部24Y、24Mは、色変換部の一例である。フィルタ部24Yは、黄色を有している。フィルタ部24Mは、シアン色を有している。フィルタ部24Yは、画素10に含まれる2つの無機LED22BG1、22BG2のうちの無機LED22BG1の上方に設けられている。フィルタ部24Mは、画素10に含まれる2つの無機LED22BG1、22BG2のうちの無機LED22BG2の上方に設けられている。
 フィルタ部24Yは、有機LED22Rから発せられた赤色光と、無機LED22GB1から発せられた緑色光を透過するのに対して、無機LED22GB1から発せられた青色光を吸収する。フィルタ部24Mは、有機LED23Rから発せられた赤色光と、無機LED22GB2から発せられた青色光を透過するのに対して、無機LED22GB2から発せられた緑色光を吸収する。
 フィルタ部24Yは、例えば、黄色のカラーレジストにより構成されている。フィルタ部24Mは、例えば、マゼンタ色のカラーレジストにより構成されている。
(画素10)
 各画素10は、サブ画素10Rとサブ画素10Gとサブ画素10Bとの3つのサブ画素により構成されている。サブ画素10Rの面積は、サブ画素10Bの面積よりも大きく、かつ、サブ画素10Gの面積よりも大きい。サブ画素10Rの面積は、例えば、サブ画素10Bの面積とサブ画素10Gの面積の総和に略等しい。サブ画素10Rは、有機LED23Rにより構成されている。サブ画素10Gは、無機LED22GB1とフィルタ部24Yとにより構成されている。サブ画素10Bは、無機LED22GB2とフィルタ部24Mとにより構成されている。
[作用効果]
 第5の実施形態に係る表示装置105(図13参照)においては、無機LED12Bと有機LED14YのTFT(Thin Film Transistor)を作り分けることが困難であることから、無機LED12Bと有機LED14Yは同一電圧で駆動することが可能な回路構成が好ましい。
 しかしながら、一般的に、無機LED12Bの駆動に必要な電圧V(例えばV=3.6V)は、有機LED14Yの駆動に必要な電圧V(例えばV=6.0V)に比べて低い。このため、無機LED12Bと有機LED14Yを同一の電圧Vで駆動する回路構成を採用すると、無機LED12Bにおいて消費電力が無駄になる。
 これに対して、第13の実施形態に係る表示装置110cでは、無機LED22BG1、22BG2として2スタック構造の無機LEDが備えられている。これにより、無機LED22BG1、22BG2の駆動に必要な電圧Vと有機LED23Rに必要な電圧Vとを等しく、もしくは略等しくすることができる。例えば、両者の電圧V、VをV、V=6.0Vにすることができる。したがって、第13の実施形態に係る表示装置110cの消費電力を、第5の実施形態に係る表示装置105に比べて低減することができる。
 第5の実施形態に係る表示装置105と第13の実施形態に係る表示装置110cの消費電力の一例を表1に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 第13の実施形態に係る表示装置110cでは、無機LED22BG1、22BG2は2スタック構造を有するため、無機LED22BG1、22BG2の駆動に必要な電圧Vと有機LED23Rに必要な電圧Vとを等しくできる。したがって、第5の実施形態に係る表示装置105の消費電力を40%低減することができる。
[変形例]
(変形例1)
 第13の実施形態では、図35に示されるように、無機層222BGが、第1の化合物半導体積層体222Bと、電荷発生層(図示せず)と、第2の化合物半導体積層体222Gとを第1の電極221の第1の面上に順に備える例について説明したが、各層の積層の順序をこの例に限定されるものではない。例えば、図36に示されるように、無機層222BGが、第2の化合物半導体積層体222Gと、電荷発生層(図示せず)と、第1の化合物半導体積層体222Bとを第1の電極221の第1の面上に順に備えてもよい。
(変形例2)
 第13の実施形態では、各画素10において、1つの有機LED23Rが、2つの無機LED22BG1、22BG2の上方に設けられている例について説明したが、各画素10において、1つの有機LED23Rが、2つの無機LED22BG1、22BG2の下方に設けられていてもよい。
(変形例3)
 第13の実施形態では、無機LED22BG1、22BG2が第2の電極223を備え、かつ、有機LED23Rが第2の電極233Rを備える例について説明したが、無機LED22BG1、22BG2と有機LED23Rとが第2の電極223を共有していてもよい。変形例2のように、各画素10において、1つの有機LED23Rが2つの無機LED22BG1、22BG2の下方に設けられている場合には、有機LED23Rと無機LED22BG1、22BG2とが第2の電極233Rを共有していてもよい。
(変形例4)
 第13の実施形態では、表示装置110cが色変換層としてカラーフィルタ24を備える例について説明したが、表示装置110cが色変換層として誘電体多層膜または量子ドット層を備えてもよい。
<14 第14の実施形態>
[表示装置110dの構成]
 図37は、第14の実施形態に係る表示装置110dの構成の一例を示す断面図である。表示装置110dは、レンズアレイ25を備える点において、第5の実施形態に係る表示装置105とは異なっている。レンズアレイ25は、カラーフィルタ19と保護層16との間に設けられている。表示装置110dは、カラーフィルタ19とレンズアレイ25との間に平坦化層(図示せず)をさらに備えていてもよい。
 レンズアレイ25は、複数のレンズ25Lを含む。レンズ25Lは、オンチップマイクロレンズ(On Chip Microlens:OCL)であってもよい。複数のレンズ25Lは、規定の配置パターンでカラーフィルタ19または平坦化層の第1の面上に2次元配置されている。1つの画素10が、2つのレンズ25Lを含む。1つの画素10に含まれる2つのレンズ25Lのうちの一方のレンズ25Lが、フィルタ部19Mの第1の面上またはフィルタ部19Mの上方に設けられ、他方のレンズ25Lが、フィルタ部19Cの第1の面上またはフィルタ部19Cの上方に設けられる。レンズ25Lは、フィルタ部19M、19Cから上方に出射された光を正面方向Dに集光する。レンズ25Lは、例えば、正面方向Dに突出した凸状湾曲面を有している。凸状湾曲面は、例えば、ドーム状である。ここで、ドーム状は、略放物面状、略半球面状および略半楕円面等の形状を含むものとする。
 レンズ25Lは、例えば、可視光に対して透明な無機材料または高分子樹脂を含む。無機材料は、例えば、酸化シリコン(SiO)を含む。高分子樹脂は、例えば、紫外線硬化樹脂を含む。
[作用効果]
 第14の実施形態に係る表示装置110dでは、レンズアレイ25がカラーフィルタ19の上または上方に設けられているため、フィルタ部19C、19Mから出射された光をレンズ25Lにより正面方向Dに集光することができる。したがって、光取り出し効率をさらに向上させることができるので、さらなる輝度向上が可能である。
[変形例1]
(変形例1)
 第14の実施形態では、レンズアレイ25がカラーフィルタ19と保護層16との間に設けられる例について説明したが、レンズアレイ25の配置位置はこの例に限定されるものではない。
 例えば、レンズアレイ25が複数の有機LED14Y1、Y2とカラーフィルタ19との間に設けられていてもよい。より具体的には、レンズアレイ25がカラーフィルタ19の第2の面に設けられていてもよいし、複数の有機LED14Y1、Y2の第1の面に設けられていてもよい。レンズアレイ25がカラーフィルタ19の第2の面に設けられる場合、レンズ25Lは、例えば、正面方向Dとは逆方向に突出した凸状湾曲面を有している。
 例えば、レンズアレイ25が複数の無機LED12Bと有機LED14Y1、Y2との間に設けられていてもよい。より具体的には、レンズアレイ25を構成する各レンズ25Lが無機LED12Bの第1の面上に設けられていてもよい。
(変形例2)
 第14の実施形態では、第5の実施形態に係る表示装置105にレンズアレイ25を適用する例について説明したが、第1から第4、第6から第13の実施形態に係る表示装置101、102、・・・、110cにレンズアレイ25を適用してもよい。
<15 第15の実施形態>
 第1の実施形態では、有機層142Rおよび有機層142Gが、画素10ごとに個別に設けられている例について説明した(図48参照)。第15の実施形態では、有機層142Rおよび有機層142Gが、隣接する画素10において共有されている例について説明する。
[表示装置601の構成]
 図50は、第15の実施形態に係る表示装置601の表示領域RE1の一部を拡大して表す平面図である。図51は、図50のLI-LI線に沿った断面図である。本明細書では、水平方向Dに2個のサブ画素10R、垂直方向Dにn個のサブ画素10Rからなるブロックを「2×nのサブ画素ブロック10BKR」といい、水平方向Dに2個のサブ画素10G、垂直方向Dにm個のサブ画素10Gからなるブロックを「2×mのサブ画素ブロック10BKG」という。例えば、水平方向Dに2個のサブ画素10R、垂直方向Dに1個のサブ画素10Rからなるブロックを「2×1のサブ画素ブロック10BKR」とい、水平方向Dに2個のサブ画素10G、垂直方向Dに1個のサブ画素10Gからなるブロックを「2×1のサブ画素ブロック10BKG」という。以下では、nとmの値が等しい場合を例として説明するが、nとmの値は異なっていてもよい。
 複数の2×1のサブ画素ブロック10BKRは、垂直方向Dに1列に配置され、かつ、複数の2×1のサブ画素ブロック10BKGは、垂直方向Dに1列に配置されている。2×1のサブ画素ブロック10BKRの列と2×1のサブ画素ブロック10BKGの列は、水平方向Dに交互に配置されている。
 2×1のサブ画素ブロック10BKRに含まれる2つの有機LED14R(すなわち2つのサブ画素10R)が、1つの有機層142Rを共有している。2×1のサブ画素ブロック10BKRに含まれる2つの有機LED14R(すなわち2つのサブ画素10R)は、別々の画素10に含まれている。
 2×1のサブ画素ブロック10BKGに含まれる2つの有機LED14G(すなわち2つのサブ画素10G)が、1つの有機層142Gを共有している。2×1のサブ画素ブロック10BKGに含まれる2つの有機LED14G(すなわち2つのサブ画素10G)は、別々の画素10に含まれている。
 第15の実施形態における各画素10は、第1の実施形態と同様に、サブ画素10Rとサブ画素10Gとサブ画素10Bとの3つのサブ画素により構成されている。
 複数の有機層142Rおよび複数の有機層142Gは、水平方向Dおよび垂直方向Dに並ぶように、マトリクス状の配置パターンで駆動基板11の第1の面上に2次元配置されている。より具体的には、複数の有機層142Rは、垂直方向Dに1列に配置され、かつ、複数の有機層142Gは、垂直方向Dに1列に配置されている。有機層142Rの列と有機層142Gの列は、水平方向Dに交互に配置されている。上述したように、本明細書においては、有機層142R、142Gを特に区別せず総称する場合には、有機層142という。複数の無機層122Bは、水平方向Dおよび垂直方向Dに並ぶように、マトリクス状の配置パターンで駆動基板11の第1の面上に2次元配置されている。
 水平方向Dにおける無機層122Bの配置ピッチdX1および水平方向Dにおける有機層142の配置ピッチdX2は、水平方向Dにおける画素10の配置ピッチdに等しい。垂直方向Dにおける無機層122Bの配置ピッチdY1および垂直方向Dにおける有機層142の配置ピッチdY2は、垂直方向Dにおける画素10の配置ピッチdに等しい。
 水平方向Dにおける無機層122Bの配置位置は、水平方向Dにおける画素10の配置位置と揃っている。水平方向Dにおける有機層142の配置位置は、水平方向Dにおける画素10の配置位置に対してd/2(画素10の配置ピッチdの半分)ずれている。これにより、有機層142は、水平方向Dに隣接する2つの画素10間を跨ぐように配置されている。
 垂直方向Dにおける無機層122Bの配置位置は、垂直方向Dにおける画素10の配置位置と揃っている。同様に、垂直方向Dにおける有機層142の配置位置は、垂直方向Dにおける画素10の配置位置と揃っている。
[作用効果]
 以下、図52、図53を参照して、第1の実施形態と第15の実施形態における有機層142Rおよび有機層142Gの形成工程を比較して説明する。
 有機層142Rおよび有機層142Gは、例えば、蒸着法により形成される。この形成工程においては、有機層142Rおよび有機層142Gの形成材料の塗分けのために、駆動基板11の第1面に対向してマスクが配置される。図52、図53において有機層142Rを囲む太い枠線は、有機層142Rの形成時におけるマスクの開口部142HRの位置を表し、図52、図53において有機層142Gを囲む太い枠線は、有機層142Gの形成時におけるマスクの開口部142HGの位置を表している。
 第1の実施形態における有機層142Rおよび有機層142Gの形成工程では、図52に示されるように、1つのサブ画素10Rの単位での開口部142HRの位置合わせ、および1つのサブ画素10Gの単位での開口部142HGの位置合わせが要求される。すなわち、隣接する開口部142HR、142HG間の各位置PX1、PX2、PY1、PY2において位置合わせが要求される。
 一方、第15の実施形態における有機層142Rおよび有機層142Gの形成工程では、図53に示されるように、2つのサブ画素10Rの単位での開口部142HRの位置合わせ、および2つのサブ画素10Gの単位での開口部142HGの位置合わせで済ますことができるため、位置PX1の位置合わせを省くことができる。また、位置PY1、位置PY2の2つの位置の位置合わせに代えて位置PY3の1つの位置合わせで済ますことができる。したがって、水平方向Dおよび垂直方向Dにおける開口部142HR、142HGの位置合わせ精度を緩和することができる。マスクの位置合わせ精度緩和により、表示装置601を高精細化することができる。また、高開口率化により表示装置601の寿命を向上させることもできる。
[変形例]
(変形例1)
 図54に示されるように、2×2のサブ画素ブロック10BKRに含まれる4つの有機LED14R(すなわち4つのサブ画素10R)が、1つの有機層142Rを共有していてもよい。2×2のサブ画素ブロック10BKRに含まれる4つの有機LED14R(すなわち4つのサブ画素10R)は、別々の画素10に含まれていてもよい。
 図54に示されるように、2×2のサブ画素ブロック10BKGに含まれる4つの有機LED14G(すなわち4つのサブ画素10G)が、1つの有機層142Gを共有していてもよい。2×2のサブ画素ブロック10BKGに含まれる4つの有機LED14G(すなわち4つのサブ画素10G)は、別々の画素10に含まれていてもよい。
 垂直方向Dにおける無機層122Bの配置ピッチdY1は、垂直方向Dにおける画素10の配置ピッチdに等しい。一方、垂直方向Dにおける有機層142の配置ピッチdY2は、垂直方向Dにおける画素10の配置ピッチdの2倍である。これにより、有機層142は、隣接する4つの画素10を跨ぐように配置されている。
 変形例1における有機層142Rおよび有機層142Gの形成工程では、図55に示されるように、4つのサブ画素10Rの単位での開口部142HRの位置合わせ、および4つのサブ画素10Gの単位での開口部142HGの位置合わせで済ますことができるため、位置PX1および位置PY1の位置合わせを省くことができる。したがって、水平方向Dおよび垂直方向Dにおける開口部142HR、142HGの位置合わせ精度を緩和することができる。
(変形例2)
 図56に示されるように、2×nのサブ画素ブロック10BKR(但し、nは表示領域RE1における垂直方向Dの画素数)に含まれる2×n個の有機LED14R(すなわち2×n個のサブ画素10R)が、1つの有機層142Rを共有していてもよい。2×nのサブ画素ブロック10BKRに含まれる2×n個の有機LED14R(すなわち2×n個のサブ画素10R)は、別々の画素10に含まれていてもよい。
 図56に示されるように、2×nのサブ画素ブロック10BKGに含まれる2×n個の有機LED14G(すなわち2×n個のサブ画素10G)が、1つの有機層142Gを共有していてもよい。2×nのサブ画素ブロック10BKGに含まれる2×n個の有機LED14G(すなわち2×n個のサブ画素10G)は、別々の画素10に含まれていてもよい。
 垂直方向Dにおける無機層122Bの配置ピッチdY1は、垂直方向Dにおける画素10の配置ピッチdに等しい。一方、垂直方向Dにおける有機層142の配置ピッチdY2は、垂直方向Dにおける画素10の配置ピッチdのn倍である。これにより、有機層142は、隣接する2×n個の画素10を跨ぐように配置されている。
 変形例2における有機層142Rおよび有機層142Gの形成工程では、図57に示されるように、垂直方向Dにおける開口部142HRおよび開口部142HGの位置合わせが不要となる。また、第1の実施形態と同様に、水平方向Dにおける開口部142HR、142HGの位置合わせ精度を緩和することができる。
<16 第16の実施形態>
[概要]
 以下では、複数のサブ画素10Rが垂直方向Dに並ぶことにより構成された列を「サブ画素列R」といい、複数のサブ画素10Gが垂直方向Dに並ぶことにより構成された列を「サブ画素列G」という。第5の実施形態では、線状を有する1つのフィルタ部19Mが1つのサブ画素列Rごとに個別に設けられ、かつ、線状を有する1つのフィルタ部19Cが1つのサブ画素10Gの列ごとに個別に設けられている例について説明したが(図13、図49参照)。第16の実施形態では、線状を有する1つのフィルタ部19Mが、隣接する2つのサブ画素列Rにおいて共有され、かつ、線状を有する1つのフィルタ部19Cが、隣接する2つのサブ画素列Gにおいて共有されている例について説明する。
[表示装置602の構成]
 図58は、第16の実施形態に係る表示装置602の表示領域RE1の一部を拡大して表す平面図である。図59は、図58のLIX-LIX線に沿った断面図である。複数のサブ画素10Rは、2×nのサブ画素ブロック10BKRを複数構成している。複数のサブ画素10Gは、2×nのサブ画素ブロック10BKGを複数構成している。2×nのサブ画素ブロック10BKRと2×nのサブ画素ブロック10BKGは、水平方向Dに交互に設けられている。
 2×nのサブ画素ブロック10BKRに含まれる2×n個のサブ画素10Rが、線状を有する1つのフィルタ部19Mを共有している。2×nのサブ画素ブロック10BKRに含まれる2×n個のサブ画素10Rは、別々の画素10に含まれている。
 2×nのサブ画素ブロック10BKGに含まれる2×n個のサブ画素10Gが、線状を有する1つのフィルタ部19Cを共有している。2×nのサブ画素ブロック10BKGに含まれる2×n個のサブ画素10Gは、別々の画素10に含まれている。
[作用効果]
 第5の実施形態に係る表示装置105では、カラーフィルタ19の形成工程において水平方向Dに1つのサブ画素10Rの単位でのフィルタ部19Mの位置合わせ、および1つのサブ画素10Gの単位でのフィルタ部19Cの位置合わせが必要とされる(図49参照)。
 これに対して、第16の実施形態に係る表示装置602では、カラーフィルタ19の形成工程において水平方向Dに2つのサブ画素10Rの単位でのフィルタ部19Mの位置合わせ、および水平方向Dに2つのサブ画素10Gの単位でのフィルタ部19Cの位置合わせで済ますことができる(図58参照)。したがって、水平方向Dにおけるフィルタ部19Mおよびフィルタ部19Cの位置合わせ精度を緩和することができる。
[変形例]
 第16の実施形態では、線状を有する1つのフィルタ部19Mが、隣接する2つのサブ画素列Rにおいて共有され、かつ、線状を有する1つのフィルタ部19Cが、隣接する2つのサブ画素列Gにおいて共有されている例について説明した。しかしながら、表示装置105のフィルタ部19Mおよびフィルタ部19Cの構成はこの例に限定されるものではない。例えば、長方形状等を有する1つのフィルタ部19Mが、2×1または2×2のサブ画素ブロック10BKRにおいて共有され、かつ、長方形状等を有する1つのフィルタ部19Cが、2×1または2×2のサブ画素ブロック10BKGにおいて共有されていてもよい。
<17 第17の実施形態>
[概要]
 第1の実施形態に係る表示装置101が、複数の第1の共振器構造を有していてもよい。第1の共振器構造は、有機LED14Rから出射された赤色光を共振効果(キャビティー効果)により強めることが可能であり、かつ、有機LED14Gから出射された緑色光を共振効果(キャビティー効果)により強めることが可能である。第1の共振器構造は、無機LED12Bの第1の電極121Bと有機LED14R、14Gの第2の電極143とにより構成される。
 以下の説明においては、有機LED14Rから無機LED12Bに向けて出射され、無機LED12Bの第1の電極121Bで反射された後、有機LED14Rの有機層142Rに戻ってくる光を戻り光L2という。同様に、有機LED14Gから無機LED12Bに向けて出射され、無機LED12Bの第1の電極121Bで反射された後、有機LED14Gの有機層142Gに戻ってくる光を戻り光L2という。
 図60に示されるように、第1の共振器構造は、有機LED14Rにおいて共振効果(キャビティー効果)を得るために、有機LED14Rから出射光L1と戻り光L2の位相の差が0になるように構成されていることが好ましい。また、第1の共振器構造は、有機LED14Gにおいて共振効果が得られるように、有機LED14Gは、有機LED14Gから出射光L1と戻り光L2の位相の差が0になるように構成されていることが好ましい。
 しかしながら、表示装置101では、無機LED12Bの膜厚が厚くなりやすいこと、および絶縁層13が無機LED12Bと有機LED14Rの間に設けられていることが原因で、有機LED14Rから無機LED12Bの第1の電極121Bまでの距離が遠くなりやすい。同様の原因で、有機LED14Gから無機LED12Bの第1の電極121Bまでの距離も遠くなりやすい。したがって、第1の共振器構造の設計が困難になりやすい。よって、第1の共振器構造の共振効果が低下する虞がある。
 第17の実施形態においては、第1の共振器構造の共振効果の低下を抑制することができる技術について説明する。
[表示装置603の構成]
 図61は、第17の実施形態に係る表示装置603の構成の一例を示す断面図である。表示装置603は、反射層61を備える点において、第1の実施形態に係る表示装置101とは異なっている。
 反射層61は、無機LED12Bと有機LED14R、14Gの間に設けられている。より具体的には、反射層61は、無機LED12Bと有機LED14R、14Gの間に位置する絶縁層13内に埋められている。反射層61は、面内方向に隣接する画素10の間で繋がり、複数の画素10により共有されていてもよいし、面内方向に隣接する画素10の間で分断され、画素10ごとに設けられていてもよい。反射層61は、1つの画素10に含まれるサブ画素10R、10Gの間で繋がり、サブ画素10R、10Gにより共有されていてもよいし、1つの画素10に含まれるサブ画素10R、10Gの間で分断され、サブ画素10R、10Gごとに設けられていてもよい。図61では、反射層61は、面内方向に隣接する画素10の間で分断され、複数の画素10ごとに設けられ、かつ、1つの画素10に含まれるサブ画素10R、10Gの間で繋がり、サブ画素10R、10Gにより共有されている例が示されている。
 反射層61は、図62に示されるように、無機LED12Bから入射する青色光を透過するのに対して、有機LED14Rから入射する赤色光および有機LED14Gから入射する緑色光を反射することができる。
 反射層61は、波長選択性を有する誘電体多層膜により構成されていてもよい。誘電体多層膜は、例えば、低屈折率層と高屈折率層が交互に積層された積層体である。誘電体多層膜の厚さは、例えば、200nm以上である。低屈折率層の厚さは、例えば、50nm以上である。高屈折率層の厚さは、例えば、50nm以上である。高屈折率層の屈折率nは、低屈折率層の屈折率nに比べて高く設定されている。低屈折率層と高屈折率層の屈折率差Δn(=n-n)は、0.1以上であることが好ましい。本明細書において、屈折率とは、波長589.3nmの光(ナトリウムのD線)に対する屈折率を表す。
 1つの画素10に含まれるサブ画素10Rおよびサブ画素10Gは、第1の共振器構造を共有している。第1の共振器構造は、有機層142Rで発光された赤色光を共振させ強調することができ、かつ、有機層142Gで発光された緑色光を共振させ強調することができる。但し、第1の共振器構造の共振効果はこの例に限定されるものではなく、有機層142Rで発光された赤色光、および有機層142Gで発光された緑色光のうちの一方の光のみを共振させ強調することができてもよい。第1の共振器構造は、反射層61と有機LED14R、14Gの第2の電極143により構成されている。
 画素10が、第2の共振器構造を有していてもよい。第2の共振器構造は、無機層122Bで発光された青色光を共振させ強調することができる。第2の共振器構造は、無機LED12Bの第1の電極121Bと有機LED14R、14Gの第2の電極143により構成されていてもよいし、無機LED12Bの第1の電極121Bと反射層61により構成されていてもよい。
 赤色光のピーク波長、緑色光のピーク波長および青色光のピーク波長のうちの少なくとも1つのピーク波長における反射層61の反射率は、好ましくは50%以上、より好ましくは60%以上、さらに70%以上、80%以上または90%以上である。ここで、赤色光とは、有機LED14Rから出射される赤色光を表し、緑色光とは、有機LED14Gから出射される緑色光を表し、青色光とは、無機LED12Bから出射される緑色光を表す。
 赤色光のピーク波長および/または緑色光のピーク波長における反射層61の反射率が高いことで、第1の共振器構造の共振効果を向上させることができる。
 青色光のピーク波長における反射層61の反射率が高いことで、第2の共振器構造の共振効果を向上させることができる。
 赤色光のピーク波長、緑色光のピーク波長および青色光のピーク波長のうちの少なくとも1つのピーク波長における反射層61の透過率は、50%以上であってもよい。青色光の取り出し効率の低下を抑制する観点からすると、赤色光のピーク波長における反射層61の透過率は、好ましくは50%以上、より好ましくは60%以上、さらに70%以上、80%以上または90%以上である。
 青色光の取り出し効率の低下を抑制しつつ、赤色光および緑色光のうちの少なくとも一方の光の取り出し効率を高めるためには、青色光のピーク波長における反射層61の反射率は、5%以上50%以下であり、赤色光のピーク波長および緑色光のピーク波長のうちの少なくとも1つのピーク波長における反射層61の反射率は、50%以上であることが好ましい。
[作用効果]
 第17の実施形態に係る表示装置603は、無機LED12Bと有機LED14R、14Gとの間に反射層61を備える。反射層61は、図62に示されるように、無機LED12Bから出射された青色光を透過するのに対して、有機LED14Rから出射された赤色光および有機LED14Gから出射された緑色光を反射することができる。したがって、青色光の取り出し効率の低下を抑制しつつ、赤色光および緑色光の取り出し効率を高めることができる。
 第17の実施形態において第1の共振器構造を構成する反射層61と第2の電極143との距離は、第1の実施形態において第1の共振器構造を構成する第1の電極121Bと第2の電極143との距離よりも近い。したがって、第17の実施形態に係る表示装置603における第1の共振器構造の設計は、第1の実施形態に係る表示装置101における第1の共振器構造の設計に比べて容易である。第17の実施形態に係る表示装置603においては、第1の共振器構造の共振効果の低下を抑制することができる。
[変形例]
(変形例1)
 第17の実施形態では、反射層61が誘電体多層膜により構成されている例について説明したが、反射層61が誘電体多層膜と金属層の積層体により構成されていてもよいし、反射層61が金属層により構成されていてもよい。変形例1においては、第2の共振器構造が、図63に示されるように、無機LED12Bの第1の電極121Bと反射層61により構成されてもよい。変形例1における反射層61は、無機LED12Bから入射する青色光を一定割合で反射および透過することができる。また、変形例1における反射層61は、有機LED14Rから入射する赤色光および有機LED14Gから入射する緑色光を反射することができる。本明細書において、光を一定割合で反射および透過するとは、光を一定割合で反射すること、および光を一定割合で透過することを意味する。
 金属層は、入射する可視光を一定割合で反射および透過することができる。具体的には、金属層は、無機LED12Bから入射する青色光を一定割合で反射および透過することができ、有機LED14Rから入射する赤色光を一定割合で反射および透過することができ、また、有機LED14Gから入射する緑色光を一定割合で反射および透過することができる。金属層は、いわゆるハーフミラーであってもよい。
 金属層は、誘電体多層膜の第1の面および第2の面のいずれか一方、または第1の面および第2の面の両方に設けられていてもよい。金属層は、誘電体多層膜を構成する低屈折率層と高屈折率層の間に設けられていてもよい。金属層の材料としては、第1の実施形態における第2の電極143の金属層と同様の材料を例示することができる。
 上記のように、変形例1における第2の共振器構造は、無機LED12Bの第1の電極121Bと反射層61により構成され、当該反射層61は、誘電体多層膜と金属層の積層体、または金属層により構成されている。これにより、図63に示されるように、変形例1における第2の共振器構造の共振効果は、第17の実施形態における第2の共振器構造の共振効果に比べて高くなる。よって、青色光の取り出し効率を高めることができる。
(変形例2)
 図64に示されるように、表示装置603は、反射層62をさらに備えていてもよい。第2の電極143が透明導電性酸化物層により構成されている場合には、第1の共振器構造による共振効果の向上の観点から、表示装置603が反射層62をさらに備えることが特に好ましい。反射層62は、図64に示されるように、第2の電極143の第1面上に設けられていてもよい。第2の電極143と反射層62とにより積層体62Aが構成されていてもよい。第1の共振器構造は、反射層61と積層体62Aにより構成されていてもよい。本変形例2では、反射層62が第2の電極143の第1面上に設けられている例について説明するが、反射層62が第2の電極143の上方に設けられ、第2の電極143の第1面から所定の間隔離されて配置されていてもよい。
 反射層62は、有機LED14Rから入射する赤色光を一定割合で反射および透過することができ、有機LED14Gから入射する緑色光を一定割合で反射および透過することができ、無機LED12Bから入射する青色光を透過することができる。
 反射層62は、例えば、波長選択性を有する誘電体多層膜および金属層のいずれか一方、または波長選択性を有する誘電体多層膜および金属層の両方により構成されている。第1の共振器構造により共振効果の向上の観点からすると、反射層62は、波長選択性を有する誘電体多層膜と金属層の両方により構成されていることが好ましい。金属層は、誘電体多層膜の第1の面および第2の面のいずれか一方、または第1の面および第2の面の両方に設けられていてもよい。金属層は、誘電体多層膜を構成する低屈折率層と高屈折率層の間に設けられていてもよい。
 誘電体多層膜は、有機LED14Rから入射する赤色光を一定割合で反射および透過することができ、有機LED14Gから入射する赤色光を一定割合で反射および透過することができ、無機LED12Bから入射する青色光を透過することができる。
 金属層は、入射する可視光を一定割合で反射および透過することができる。より具体的には、金属層は、有機LED14Rから入射する赤色光を一定割合で反射および透過することができ、かつ、有機LED14Gから入射する緑色光を一定割合で反射および透過することができる。金属層は、いわゆるハーフミラーであってもよい。金属層の材料としては、第1の実施形態における第2の電極143の金属層と同様の材料を例示することができる。
 変形例2における表示装置603では、第1の共振器構造は、反射層61と積層体62Aにより構成されている。積層体62Aは、第2の電極143と反射層62とにより構成されている。これにより、図64に示されるように、変形例2における第1の共振器構造の共振効果は、第17の実施形態における第1の共振器構造の共振効果に比べて高くなる。よって、赤色光および緑色光の取り出し効率を高めることができる。
(変形例3)
 第17の実施形態では、画素10に含まれるサブ画素10Rおよびサブ画素10Gが、第1の共振器構造を共有している例について説明したが、画素10に含まれるサブ画素10Rおよびサブ画素10Gが別々の共振器構造を有していてもよい。すなわち、サブ画素10R、サブ画素10Gがそれぞれ、第3の共振器構造、第4の共振器構造を有していてもよい。サブ画素10Rが有する第3の共振器構造は、有機層142Rで発光された赤色光を共振させ強調することができるように構成されている。サブ画素10Gが有する第4の共振器構造は、有機層142Gで発光された緑色光を共振させ強調することができるように構成される。第3の共振器構造は、サブ画素10Rの反射層61と第2の電極143により構成される。第4の共振器構造は、サブ画素10Gの反射層61と第2の電極143により構成される。
 第3の共振器構造における反射層61-第2の電極143の光路長Laは、第4の共振器構造における反射層61-第2の電極143の光路長Lbとは異なっていてもよい。光路長Laは、有機層142Rで発光された赤色光を共振させることができるように調整され、光路長Lbは、有機層142Rで発光された緑色光を共振させることができるように調整されていてもよい。サブ画素10Rの反射層61は、無機LED12Bから出射された青色光を透過するのに対して、有機LED14Rから出射された赤色光を反射することができてもよい。また、サブ画素10Gの反射層61は、無機LED12Bから出射された青色光を透過するのに対して、有機LED14Gから出射された緑色光を反射することができてもよい。
[シミュレーション]
 以下、シミュレーションにより本開示を具体的に説明するが、本開示はこれらのシミュレーションに限定されるものではない。なお、以下のシミュレーションでは、シミュレーションソフトウェアとして有機デバイスシミュレータ(setfos(登録商標)、Fluxim社製)が用いられた。
(シミュレーション1~5)
 表1に示す構造を有する表示装置における中間層の透過率および反射率をシミュレーションにより求めた。シミュレーション1においては、無機LEDと有機LEDの間の中間層は、誘電体多層膜に設定された。シミュレーション2、3においては、無機LEDと有機LEDの間の中間層は、誘電体多層膜と金属層(Ag)の積層体に設定された。シミュレーション4においては、無機LEDと有機LEDの間の中間層は、保護層(SiN)と金属層(Ag)の積層体に設定された。シミュレーション5においては、無機LEDと有機LEDの間の中間層は、保護層(SiN)に設定された。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000002
(シミュレーション1~5の結果)
 図65は、シミュレーション1~5による透過率の計算結果を示すグラフである。図66は、シミュレーション1~5による反射率の計算結果を示すグラフである。図65において、透過スペクトルT1、T2、T3、T4、T5はそれぞれ、シミュレーション1、2、3、4、5による透過率の計算結果を表す。図66において、反射スペクトルR1、R2、R3、R4、R5はそれぞれ、シミュレーション1、2、3、4、5による透過率の計算結果を表す。
 図65から以下のことがわかる。
 無機LEDと有機LEDの間に誘電体多層膜、または誘電体多層膜と金属層(Ag)の積層体が設けられることで、青色光を透過することができるのに対して、緑色光および赤色光の透過を抑制することができる。無機LEDと有機LEDの間に誘電体多層膜と金属層(Ag)の積層体が設けられる場合に、緑色光および赤色光の透過率を特に抑制することができる。
 無機LEDと有機LEDの間に保護層(SiN)および金属層(Ag)の積層体が設けられている場合には、緑色光および赤色光の透過率を大きくは抑制できないものの、可視域において波長が長くなるに従って透過率を低下させることができる。
 無機LEDと有機LEDの間に保護層(SiN)が設けられている場合には、可視域において略同一の高い透過率となる。
 図66から以下のことがわかる。
 無機LEDと有機LEDの間に誘電体多層膜、または誘電体多層膜と金属層(Ag)の積層体が設けられることで、緑色光および赤色光を反射することができるのに対して、青色光の反射を抑制することができる。無機LEDと有機LEDの間に誘電体多層膜と金属層(Ag)の積層体が設けられる場合に、緑色光および赤色光の反射率を特に高くすることができる。
 無機LEDと有機LEDの間に保護層(SiN)および金属層(Ag)の積層体が設けられている場合には、緑色光および赤色光の反射率を急激には高くすることはできないものの、可視域において波長が長くなるに従って反射率を高くすることができる。
 無機LEDと有機LEDの間に保護層(SiN)が設けられている場合には、可視域において略同一の低い反射率となる。
<18 第18の実施形態>
[概要]
 第1の実施形態に係る表示装置101では、図67に示されるように、有機LED14Rから出射された赤色光は、第1の電極121と第2の電極143の間で繰り返し反射され、表示装置101の正面から取り出されないことがある。同様に、有機LED14Gから出射された緑色光および無機LED12Bから出射された青色光も、第1の電極121と第2の電極143の間で切り返し反射され、表示装置101の正面から取り出されないことがある。第18の実施形態では、上記のように、有機LED14R、有機LED14Gまたは無機LED12Bから出射された光が、第1の電極121Bと第2の電極143の間で反射を繰り返すモードを導波モードという。
 第1の実施形態に係る表示装置101では、上記のように、有機LED14R、有機LED14Gまたは無機LED12Bから出射された光が、導波モードにより正面から取り出されず損失されることがある。以下では、この光の損失を導波モードによる光の損失という。第18の実施形態では、導波モードによる光の損失を制御することにより、表示装置101の取り出し効率を向上させる技術について説明する。
[表示装置604]
 図68は、第18の実施形態に係る表示装置604の構成の一例を示す断面図である。表示装置604は、壁部63を備える点において、第1の実施形態に係る表示装置1010とは異なっている。
 壁部63は、壁面にて可視光を反射可能に構成されている。
 より具体的には、壁部63は、無機LED12Bから出射された青色光、有機LED14Rから出射された赤色光、有機LED14Gから出射された緑色光を壁面にて反射可能に構成されている。壁部63は、駆動基板11の第1の面または駆動基板11の第1の面に対して垂直に立てられていてもよい。
 図69は、壁部63の構成の一例を示す平面図である。壁部63は、第1の壁部631を含む。第1の壁部631は、隣接する画素10間に設けられている。第1の壁部631は、平面視において画素10を取り囲むことが好ましい。第1の壁部631の底部は、例えば、駆動基板11の内部、駆動基板11の第1面上、または絶縁層13の内部に位置している。第1の壁部631の頂部は、例えば、絶縁層15の内部、絶縁層15と保護層16の界面、保護層16の内部、または保護層16と基板17の界面に位置している。図68では、第1の壁部631の底部が駆動基板11の内部に位置し、第1の壁部631の頂部が保護層16の内部に位置している例が示されている。
 壁部63は、例えば、低屈折率部材または反射部材を含む。低屈折率部材は、無機LED12Bから出射された青色光、有機LED14Rから出射された赤色光、有機LED14Gから出射された緑色光を全反射することができる。低屈折率部材は、当該低屈折率部材の壁面(側面)の周囲に位置する材料に比べて屈折率が低い低屈折率材料を含んでもよい。例えば、低屈折率部材は、絶縁層13に含まれる絶縁材料に比べて屈折率が低い低屈折率材料を含んでもよい。低屈折率部材と有機LED14Rが接して設けられ、かつ、低屈折率部材と有機LED14Gが接して設けられている場合には、低屈折率部材は、有機層142Rおよび有機層142Gに含まれる有機材料に比べて屈折率が低い低屈折率材料を含んでもよい。絶縁層15が低屈折率部材と有機LED14Rの間に設けられ、かつ、絶縁層15が低屈折率部材と有機LED14Gの間に設けられている場合には、低屈折率部材は、絶縁層15に含まれる絶縁材料に比べて屈折率が低い低屈折率材料を含んでもよい。
 反射部材は、第17の実施形態の変形例2における反射層62と同様の構成を有していてもよい。すなわち、反射部材は、波長選択性を有する誘電体多層膜および金属層のいずれか一方、または波長選択性を有する誘電体多層膜および金属層の両方により構成されていてもよい。但し、誘電体多層膜を構成する低屈折率層と高屈折率層は、面内方向に積層されてもよい。また、反射部材が誘電体多層膜および金属層の両方を含む場合、誘電体多層膜および金属層は、面内方向に積層されてもよい。
 壁部63の壁面は、駆動基板11の第1面に対して垂直であってもよいし、駆動基板11の第1面に対して傾斜していてもよい。壁部63の壁面は、平面および湾曲面のいずれであってもよい。壁部63の断面形状は、例えば、長方形状、台形状または三角形状等であってもよい。壁部63の断面形状が台形状を有する場合、台形状の上底側が表示面側に位置していてもよいし、台形状の下底側が表示面側に位置していてもよい。壁部63の断面形状が三角形を有する場合、三角形状の一つの角が表示装置604の表示面側に位置し、三角形状の一つの辺が表示面側とは反対側(表示装置604の裏面側)に位置していてもよいし、三角形状の一つの辺が表示面側に位置し、三角形状の一つの角が表示面側とは反対側に位置していてもよい。長方形状、台形状、三角形状にはそれぞれ略長方形状、略台形状、略三角形状が含まれる。
[作用効果]
 第18の実施形態に係る表示装置604は、隣接する画素10間に壁部63を備えている。これにより、導波モードの光を壁部63により反射し、正面から取り出すことができる。したがって、導波モードによる光の損失を抑制することができる。
 また、無機LED12B、有機LED14Rおよび有機LED14Gから、隣接する画素10に向かって斜めに出射された光を壁部63により反射し、正面から取り出すこともできる。したがって、光の取り出し効率を向上させることができる。
[変形例]
(変形例1)
 第18の実施形態では、図68、図69に示されるように、壁部63が第1の壁部631を含む例について説明した。しかしながら、壁部63の構成はこの例に限定されるものではなく、例えば、図70、図71に示されるように、壁部63が第1の壁部631と第2の壁部632とを含んでもよい。
 第2の壁部632は、1つの画素10に含まれるサブ画素10Rとサブ画素10Gの間に設けられている。変形例1における壁部63は、平面視においてサブ画素10R、10Gをそれぞれ囲むことが好ましい。第2の壁部632は、平面視においてI字状を有していてもよい。
 第2の壁部632の底部は、例えば、無機LED12Bの第1面上、絶縁層13の内部(無機LED12Bの第1面と有機LED14R、14Gの第2面の間の絶縁層13の内部)、絶縁層13の第1面上、または絶縁層15の内部に位置している。第2の壁部632の頂部は、例えば、絶縁層15の内部、絶縁層15と保護層16の界面、保護層16の内部、または保護層16と基板17の界面に位置している。図70では、第2の壁部632の底部が無機LED12Bの第1面上に位置し、第2の壁部632の頂部が保護層16の内部に位置している例が示されている。第2の壁部632の頂部は、第1の壁部631の頂部と略同一の高さに位置していてもよい。
 変形例1に係る表示装置604では、壁部63が第2の壁部632を備えるため、導波モードによる光の損失をさらに抑制することができる。
 また、壁部63が第2の壁部632を備えるため、壁部63がサブ画素10Rおよびサブ画素10Gをそれぞれ囲むことができる。これにより、壁部63が備えられたことによる視野角の対称性の低下を抑制することができる。
 上記説明では、第2の壁部632が、1つの画素10に含まれるサブ画素10Rとサブ画素10Gの間に設けられている例について説明したが、第2の壁部632が、サブ画素10Rの内側にも設けられ、かつ、サブ画素10Gの内側にも設けられていてもよい。より具体的には例えば、第2の壁部632が平面視において略十字状を有し、サブ画素10R、10Bをそれぞれ2等分に分断していてもよい。
(変形例2)
 第18の実施形態およびその変形例1では、壁部63が壁面にて可視光を反射可能に構成されている例について説明したが、壁部63が壁面にて可視光を屈折可能に構成されていてもよい。より具体的には、壁部63は、無機LED12Bから出射された青色光、有機LED14Rから出射された赤色光、有機LED14Gから出射された緑色光を壁面にて正面方向Dに向けて屈折可能に構成されていてもよい。ここで、壁部63の壁面における光の屈折とは、駆動基板11の第1面の垂線と無機LED12B、有機LED14Rまたは有機LED14Gから壁部63の壁面に入射する光とのなす角が小さくなるように、無機LED12B、有機LED14Rまたは有機LED14Gから入射する光を壁部63の壁面にて折り曲げることを表す。
 壁部63は、例えば、高屈折率部材を含む。高屈折率部材は、当該高屈折率部材の壁面(側面)の周囲に位置する材料に比べて屈折率が高い高屈折率材料を含む。例えば、高屈折率部材は、絶縁層13に含まれる絶縁材料に比べて屈折率が高い高屈折率材料を含んでもよい。高屈折率部材と有機LED14Rが接して設けられ、かつ、高屈折率部材と有機LED14Gが接して設けられている場合には、高屈折率部材は、有機層142Rおよび有機層142Gに含まれる有機材料に比べて屈折率が高い高屈折率材料を含んでもよい。絶縁層15が高屈折率部材と有機LED14Rの間に設けられ、かつ、絶縁層15が高屈折率部材と有機LED14Gの間に設けられている場合には、高屈折率部材は、絶縁層15に含まれる絶縁材料に比べて屈折率が高い高屈折率材料を含んでもよい。
 変形例2に係る表示装置604では、壁部63が、駆動基板11の第1面の垂線と無機LED12B、有機LED14Rまたは有機LED14Gから壁面に入射する光とのなす角が小さくなるように、上記入射する光を屈折させることができる。したがって、第18の実施形態と同様に、光の取り出し効率を向上させることができる。
(変形例3)
 第1の実施形態およびその変形例1、2では、表示装置604が壁部63を備える例について説明したが、表示装置604が壁部63に代えて空隙を備えていてもよい。空隙の屈折率(具体的には空隙内の気体(例えば空気)の屈折率)は、空隙の周囲に位置する材料の屈折率に比べて低い。このため、表示装置604が壁部63に代えて空隙を備えている場合にも、第18の実施形態と同様に光の取り出し効率を向上させることができる。
(変形例4)
 第18の実施形態およびその変形例1では、表示装置604が壁部63を備える例について説明した。しかしながら、表示装置604の構成はこれに限定されるものではなく、図72、図73に示されるように、表示装置604が壁部63と反射層61とを備えてもよい。壁部63は、図72に示されるように、第1の壁部631を含んでもよいし、図73に示されるように、第1の壁部631と第2の壁部632とを含んでもよい。図73に示されるように、壁部63が第1の壁部631と第2の壁部632とを含む場合には、第2の壁部632の底部は、反射層61の第1面上に位置していてもよい。変形例4では、導波モードは、無機LED12Bから出射された光が、第1の電極121と反射層61の間で反射を繰り返すモード、または有機LED14R、14Gから出射された光が、反射層61と第2の電極143の間で反射を繰り返すモードであってもよい。
(変形例5)
 図74、図75に示されるように、表示装置604が壁部63と反射層61と反射層62とを備えてもよい。壁部63は、図74に示されるように、第1の壁部631を含んでもよいし、図73に示されるように、第1の壁部631と第2の壁部632とを含んでもよい。図75に示されるように、壁部63が第1の壁部631と第2の壁部632を含む場合には、第2の壁部632の底部は反射層61の第1面上に位置していてもよい。変形例5では、導波モードは、無機LED12Bから出射された光が、第1の電極121と反射層61の間で反射を繰り返すモード、または有機LED14R、14Gから出射された光が、反射層61と積層体62Aの間で反射を繰り返すモードであってもよい。
(変形例6)
 第18の実施形態およびその変形例1~5では、表示装置604が、壁部63を備える例について説明したが、接続部材としてのビア144G、144Rの少なくとも一方が、壁部状を有し、壁部63の機能を兼ねていてもよい。この場合、壁部63は備えられていてもよいし、備えられていなくてもよい。
 壁部状のビア144G、144Rは、無機LED12Bを取り囲むことが好ましい。壁部状のビア144G、144Rの材料としては、第1の実施形態における第1の電極141の金属層と同様の材料を例示することができる。
 変形例6に係る表示装置604では、ビア144G、144Rの少なくとも一方が、壁部状を有し、壁部63の機能を兼ねているため、第18の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(変形例7)
 変形例6では、ビア144G、144Rの少なくとも一方が、壁部状を有し、壁部63の機能を兼ねている例について説明したが、ビア125Bが、壁部状を有し、壁部63の機能を兼ねていてもよい。この場合、ビア144G、144Rの少なくとも一方が、壁部状を有していてもよいし、壁部状を有していなくてもよい。
 壁部状のビア125Bは、無機LED12Bを取り囲むことが好ましい。壁部状のビア125Bの材料としては、第1の実施形態における第1の電極141の金属層と同様の材料を例示することができる。
 変形例7に係る表示装置604では、ビア125Bが壁部状を有し、壁部63の機能を兼ねているため、第18の実施形態と同様の効果を得ることができる。
<19 第19の実施形態>
 第1の実施形態では、2層のLEDが積層されている構成を例として説明した。第19の実施形態では、3層のLEDが積層されている例について説明する。
[表示装置605の構成]
 図76は、第19の実施形態に係る表示装置605の構成の一例を示す断面図である。表示装置605は、駆動基板11と、複数の無機LED12Bと、複数の無機LED12Gと、複数の有機LED14Rと、絶縁層71と、絶縁層72と、絶縁層73と、絶縁層74と、絶縁層75と、保護層16と、基板17と、複数のビア124Bと、複数の124Gと、複数のビア144Rとを備える。無機LED12B、絶縁層72、無機LED12G、絶縁層74、有機LED14Rは、この順序で駆動基板11の第1面上に積層されている。
(無機LED12B)
 無機LED12Bは以下の点以外は第1の実施形態と同様である。すなわち、第2の電極123Bが、表示領域RE1内において複数の無機LED12Bに共有されている。すなわち、第2の電極143は、表示領域RE1内において、面内方向に隣接する無機LED12Bの間で繋がっている。
(無機LED12G)
 無機LED12Gは、サブ画素10Gを構成する。無機LED12Gは、緑色光を発光することができる。無機LED12Gは、無機LED12Bの上方に設けられている。無機LED12Gは、無機LED12Bから出射される青色光に対して透光性を有している。
 無機LED12Gは、第1の電極121Gと、無機層122Gと、第2の電極123Gとを絶縁層72の第1の面上に順に備える。無機LED12Gは、必要に応じて、第1の電極121Gと無機層122Gとの間、または無機層122Gと第2の電極123Gとの間に基板を備えていてもよい。
 無機層122Gは、緑色光を発光することができる無機発光層を備える点以外は無機LED12Bの無機層122Bと同様であってもよい。第1の電極121Gは、無機LED12Bから出射される青色光に対して透光性する。第1の電極121Gは、可視光に対して透明性を有する透明電極であってもよい。第2の電極123Gは、無機LED12Bの第2の電極123Bと同様であってもよい。
(有機LED14R)
 有機LED14Rは、無機LED12Gの上方に設けられている。有機LED14Rは、無機LED12Bから出射される青色光および有機LED14Gから出射される緑色光に対して透光性を有している。
(絶縁層71、72、73、74、75)
 絶縁層71は、駆動基板11の第1の面上のうち、面内方向に隣接する無機LED12Bの間に設けられている。絶縁層71は、面内方向に隣接する無機LED12Bの間を絶縁する。
 絶縁層72は、複数の無機LED12Bの第1面上および絶縁層71の第1面上に設けられている。絶縁層72は、正面方向D(表示装置101の厚み方向)に隣接する無機LED12Bと有機LED14Gとの間に挟まれ、無機LED12Bと有機LED14Gとの間を絶縁する。絶縁層72は、無機LED12Bから出射される青色光に対して透光性を有している。絶縁層72は、可視光に対して透明性を有していてもよい。
 絶縁層73は、絶縁層72の第1の面上のうち、面内方向に隣接する無機LED12Gの間に設けられている。絶縁層72は、面内方向に隣接する無機LED12Gの間を絶縁する。
 絶縁層74は、複数の無機LED12Gの第1面上および絶縁層73の第1面上に設けられている。絶縁層74は、正面方向D(表示装置101の厚み方向)に隣接する無機LED12Gと有機LED14Rとの間に挟まれ、無機LED12Gと有機LED14Rを絶縁する。絶縁層74は、無機LED12Bから出射される青色光および無機LED12Gから出射される緑色光に対して透光性を有している。絶縁層74は、可視光に対して透明性を有していてもよい。
 絶縁層75は、絶縁層74の第1の面上のうち、面内方向に隣接する有機LED14Rの間に設けられている。絶縁層74は、面内方向に隣接する有機LED14Rの間を絶縁する。
 絶縁層71、72、73、74、75の材料としては、第1の実施形態における絶縁層112と同様の材料を例示することができる。
(ビア124B、124G、144R)
 複数のビア124Bは、絶縁層112等の内部に設けられている。複数のビア124Gは、絶縁層112、絶縁層71および絶縁層72等の内部に設けられている。複数のビア144Rは、絶縁層112、絶縁層71、絶縁層72、絶縁層73および絶縁層74等の内部に設けられている。ビア124Bは、無機LED12Bの第1の電極121Bと駆動基板11の駆動回路または配線とを電気的に接続する接続部材である。ビア124Gは、無機LED12Gの第1の電極121Gと駆動基板11の駆動回路または配線とを電気的に接続する接続部材である。ビア143Rは、有機LED14Rの第1の電極141Rと駆動基板11の駆動回路または配線とを電気的に接続する接続部材である。ビア124B、124G、144Rは、例えば、銅(Cu)およびチタン(Ti)等からなる群より選ばれた少なくとも1種の金属を含む。
[作用効果]
 表示装置としては、青色の無機LEDと、緑色の無機LEDと、赤色の無機LEDとの3色の無機LEDが積層された表示装置が考えられる。しかしながら、第1の実施形態における「概要」にて説明されたように、赤色の無機LEDは発光効率が低いため、上記構成を有する表示装置の発光効率は低くなる虞がある。
 これに対して、第19の実施形態に係る表示装置605では、青色の無機LED12Bと、緑色の無機LED12Gと、赤色の有機LED14Rとの3色のLEDが積層されている。したがって、表示装置605の発光効率の低下を抑制することができる。
[変形例]
(変形例1)
 第19の実施形態では、複数の無機LED12Bと複数の無機LED12Gが別々に第2の電極123B、123Gを備える例(図76参照)について説明したが、図77に示されるように、複数の無機LED12Bと複数の無機LED12Gが1つの第2の電極123Bを共有していてもよい。この場合、無機層122G、第1の電極121Gは、この順序で第2の電極123Bの第1面上に備えられる。変形例1に係る表示装置605によれば、複数の無機LED12Gの第2の電極123Gが省略されるため、表示装置605の構成を簡略化することができる。
(変形例2)
 図78に示されるように、複数の無機LED12Gと複数の有機LED14Rとが1つの第2の電極123Gを共有していてもよい。この場合、有機層142R、第1の電極141Rは、この順序で第2の電極123Gの第1面上に備えられる。変形例2に係る表示装置605によれば、複数の有機LED14Rの第2の電極143が省略されるため、表示装置605の構成を簡略化することができる。
(変形例3)
 第19の実施形態およびその変形例1、2では、表示装置605が、複数の無機LED12Bと、複数の無機LED12Gと、複数の有機LED14Rとを備える例について説明したが、有機LEDと無機LEDの種類の組み合わせはこの例に限定されるものではない。例えば、表示装置605が、複数の無機LED12Bと、複数の有機LED14Gと、複数の有機LED14Rとを備えてもよい。
(変形例4)
 第19の実施形態に係る表示装置605およびその変形例1、2では、無機LED12B、無機LED12G、有機LED14Rが、この順序で駆動基板11の第1面上に備えられる例について説明したが、これらのLEDの積層の順序は特に限定されるものではなく、これらのLEDは任意の順序で積層可能である。
<20 第20の実施形態>
 第1の実施形態における「概要」にて説明されたように、3原色の有機LEDの駆動寿命の長さは、(1)赤色の有機LED(駆動寿命が一番長い)、(2)緑色の有機LED、(3)青色の有機LED(駆動寿命が一番短い)の順序で短くなる傾向がある。3原色の量子ドット発光ダイオード(Quantum Dot Light Emitting Diode:QLED)も、3原色の有機LEDと同様の発光寿命の傾向を有している。そこで、第20の実施形態では、各画素が1つの青色の無機LEDと1つの緑色のQLEDと1つの赤色のQLEDとにより構成されている表示装置について説明する。
[表示装置606の構成]
 図79は、第20の実施形態に係る表示装置606の構成の一例を示す断面図である。表示装置606は、複数の有機LED14Rおよび複数の有機LED14Gに代えて、複数の量子ドット発光ダイオード(Quantum Dot Light Emitting Diode:QLED)81Rと、複数のQLED81Gとを備える点において、第1の実施形態に係る表示装置101とは異なっている。
 QLED81Rは、赤色光を発光することができる。QLED81Rは、有機層142Rに代えて、量子ドット発光層(以下「QD層」という。)812Rを備える点において、有機LED14Rとは異なっている。QD層812Rは、赤色光を発光することができる量子ドット(QD)発光材料を含む。QLED81Rは、必要に応じて、電子輸送層および正孔輸送層等をさらに備えていてもよい。
 QLED81Gは、緑色光を発光することができる。QLED81Gは、有機層142Gに代えて、QD層812Gを備える点において、有機LED14Gとは異なっている。QD層812Gは、緑色光を発光することができる量子ドット(QD)発光材料を含む。QLED81Gは、必要に応じて、電子輸送層および正孔輸送層等をさらに備えていてもよい。
[作用効果]
 第20の実施形態に係る表示装置606では、各画素10が、1つの無機LED12Bと2つのQLED81R、81Gとにより構成されている。したがって、3原色の無機LEDが2次元配置された表示装置に比べて発光効率を向上させることができ(すなわち消費電力を低減することができ)、かつ、3原色の有機LEDが2次元配置された表示装置に比べて長寿命化することができる。
[変形例]
 第20の実施形態では、表示装置606が複数のQLED81Rと複数のQLED81Gとを備える例について説明したが、複数のQLED81Rと複数のQLED81Gに代えて、複数の赤色ペロブスカイト発光ダイオード(PLED)と複数の青色PLEDを備えてもよい。
 3原色のPLEDも、3原色の有機LEDと同様の発光寿命の傾向を有している。したがって、各画素10が、1つの無機LED12Bと1つの赤色PLEDと1つの緑色PLEDとにより構成されていることで、第20の実施形態と同様の効果を得ることができる。
<21 発光部、レンズ部材、波長選択部のそれぞれの中心を通る法線の関係>
 以下、発光部の中心を通る法線LNと、レンズ部材の中心を通る法線LN’と、波長選択部の中心を通る法線LN”との関係を説明する。ここで、発光部は、例えば、有機LED14R、14G、14Y1、14Y2、21Y、24R、無機LED22B、22BG1、22BG2のいずれかである。レンズ部材は、例えば、レンズアレイ25のレンズ25Lである。波長選択部は、例えば、フィルタ部19M、19C、24Y、24Mである。
 なお、発光部が出射する光に対応して、波長選択部の大きさを、適宜、変えてもよいし、隣接する発光部の波長選択部の間に光吸収部(例えば、ブラックマトリクス部)が設けられている場合、発光部が出射する光に対応して、光吸収部の大きさを、適宜、変えてもよい。また、波長選択部の大きさを、発光部の中心を通る法線と波長選択部の中心を通る法線との間の距離(オフセット量)dに応じて、適宜、変えてもよい。波長選択部の平面形状は、レンズ部材の平面形状と同じであってもよいし、相似であってもよいし、異なっていてもよい。
 以下、図38A、図38B、図38C、図39を参照して、発光部51と、波長選択部52、レンズ部材53が、この順序で配置されている場合の各部の中心を通る法線の関係について説明する。
 図38Aに示されるように、発光部51の中心を通る法線LNと、波長選択部52の中心を通る法線LN”と、レンズ部材53の中心を通る法線LN’とは、一致していてもよい。すなわち、D=0、d=0であってもよい。但し、Dは、発光部51の中心を通る法線LNとレンズ部材53の中心を通る法線LN’との間の距離(オフセット量)を表し、dは、発光部51の中心を通る法線LNと波長選択部52の中心を通る法線LN”との間の距離(オフセット量)を表す。
 図38Bに示されるように、発光部51の中心を通る法線LNと、波長選択部52の中心を通る法線LN”とは、一致しているが、発光部51の中心を通る法線LNおよび波長選択部52の中心を通る法線LN”と、レンズ部材53の中心を通る法線LN’とは、一致していない構成としてもよい。すなわち、D>0、d=0であってもよい。
 図38Cに示されるように、発光部51の中心を通る法線LNと、波長選択部52の中心を通る法線LN”およびレンズ部材53の中心を通る法線LN’とは、一致しておらず、波長選択部52の中心を通る法線LN”と、レンズ部材53の中心を通る法線LN’とは、一致している構成としてもよい。すなわち、D>0、d>0、D=dであってもよい。
 図39に示されるように、発光部51の中心を通る法線LNと、波長選択部52の中心を通る法線LN”と、レンズ部材53の中心を通る法線LN’とがいずれも、一致していない構成としてもよい。すなわち、D>0、d>0、D≠dであってもよい。ここで、発光部51の中心とレンズ部材53の中心(図39において黒丸で示される位置)とを結ぶ直線LL上に、波長選択部52の中心(図39において黒四角で示される位置)が位置することが好ましい。具体的には、発光部51の中心と波長選択部52の中心との間の、厚さ方向(図39中、垂直方向)における距離をLL、波長選択部52の中心とレンズ部材53の中心との間の、厚さ方向における距離をLLとしたとき、
  D>d>0
であり、製造上のバラツキを考慮した上で、
  d:D=LL:(LL+LL
を満足することが好ましい。
 ここで、厚さ方向とは、発光部51、波長選択部52、レンズ部材53の厚さ方向を表す。
 以下、図40A、図40B、図41を参照して、発光部51と、レンズ部材53、波長選択部52が、この順序で配置されている場合の各部の中心を通る法線の関係について説明する。
 図40Aに示されるように、発光部51の中心を通る法線LNと、波長選択部52の中心を通る法線LN”と、レンズ部材53の中心を通る法線LN’とは、一致している構成としてもよい。すなわち、D>0、d=0であってもよい。
 図40Bに示されるように、発光部51の中心を通る法線LNと、波長選択部52の中心を通る法線LN”およびレンズ部材53の中心を通る法線LN’とは、一致しておらず、波長選択部52の中心を通る法線LN”と、レンズ部材53の中心を通る法線LN’とは、一致している構成としてもよい。すなわち、D>0、d>0、D=dであってもよい。
 図41に示されるように、発光部51の中心を通る法線LNと、波長選択部52の中心を通る法線LN”と、レンズ部材53の中心を通る法線LN’とがいずれも、一致していない構成としてもよい。ここで、発光部51の中心と波長選択部52の中心(図41において黒四角で示される位置)とを結ぶ直線LL上に、レンズ部材53の中心(図41において黒丸で示される位置)が位置することが好ましい。具体的には、発光部51の中心とレンズ部材53の中心との間の、厚さ方向(図41中、垂直方向)における距離をLL、レンズ部材53の中心と波長選択部52の中心との間の、厚さ方向における距離をLLとしたとき、
  d>D>0
であり、製造上のバラツキを考慮した上で、
  D:d=LL:(LL+LL
を満足することが好ましい。
 ここで、厚さ方向とは、発光部51、波長選択部52、レンズ部材53の厚さ方向を表す。
<22 共振器構造の例>
 上記の実施形態において、光取出し効率の向上および/または色純度の向上の観点から、有機LED(例えば、有機LED14R、14G、14Y、21Y、24R等)、および無機LED(例えば、無機LED12B、22BG等)が共振器構造を有していてもよい。本明細書において「および/または」とは、少なくとも一方を意味し、例えば、「Xおよび/またはY」の場合、Xのみ、Yのみ、XおよびYの三通りを意味するものである。
 第1の電極が反射層としての機能を有する反射電極である場合、第1の電極と第2の電極とにより共振器構造が構成されてもよい。この場合、第1の電極と第2の電極との間の光学的距離は、有機層または無機層の厚さにより設定されていてもよいし、第1の電極の材料の選択により設定されてもよいし、これらの組み合わせにより設定されてもよい。
 第1の電極が透明電極である場合、当該透明電極の下方に反射層を備え、当該反射層と第2の電極とにより共振器構造が構成されてもよい。この場合、反射層と第2の電極との間の光学的距離は、有機層または無機層の厚さにより設定されていてもよいし、反射層の材料の選択により設定されてもよいし、第1の電極(透明電極)と反射層との間に設けられた絶縁層の厚さにより設定されてもよいし、これらの2以上の組み合わせにより設定されてもよい。
<23 応用例>
(電子機器)
 上記の実施形態およびその変形例に係る表示装置101、102、103、104、105、106、107、108、109、110、110a、110b、110c、110d(以下「表示装置101等」という。)は、各種の電子機器に備えられてもよい。同様に、上記の実施形態およびその変形例に係る表示装置601、602、603、604、605、606も、各種の電子機器(以下表示装置601等)という。)に備えられてもよい。表示装置101等および表示装置601等は、特にビデオカメラまたは一眼レフカメラの電子ビューファインダ、もしくはヘッドマウント型ディスプレイ等の高解像度が要求され、目の近くで拡大して使用されるものに適する。
(具体例1)
 図42A、図42Bは、デジタルスチルカメラ310の外観の一例を示す。このデジタルスチルカメラ310は、レンズ交換式一眼レフレックスタイプのものであり、カメラ本体部(カメラボディ)311の正面略中央に交換式の撮影レンズユニット(交換レンズ)312を有し、正面左側に撮影者が把持するためのグリップ部313を有している。
 カメラ本体部311の背面中央から左側にずれた位置には、モニタ314が設けられている。モニタ314の上部には、電子ビューファインダ(接眼窓)315が設けられている。撮影者は、電子ビューファインダ315を覗くことによって、撮影レンズユニット312から導かれた被写体の光像を視認して構図決定を行うことが可能である。電子ビューファインダ315は、上記の表示装置101等のうちいずれかを備える。電子ビューファインダ315は、上記の表示装置601等のうちいずれかを備えてもよい。
(具体例2)
 図43は、ヘッドマウントディスプレイ320の外観の一例を示す。ヘッドマウントディスプレイ320は、例えば、眼鏡形の表示部321の両側に、使用者の頭部に装着するための耳掛け部322を有している。表示部321は、上記の表示装置101等のうちいずれかを備える。表示部321は、上記の表示装置601等のうちいずれかを備えてもよい。
(具体例3)
 図44は、テレビジョン装置330の外観の一例を示す。このテレビジョン装置330は、例えば、フロントパネル332およびフィルターガラス333を含む映像表示画面部331を有しており、この映像表示画面部331は、上記の表示装置101等のうちいずれかを備える。映像表示画面部331は、上記の表示装置601等のうちいずれかを備えてもよい。
(具体例4)
 図45は、シースルーヘッドマウントディスプレイ340の外観の一例を示す。シースルーヘッドマウントディスプレイ340は、本体部341と、アーム342と、鏡筒343とを備える。
 本体部341は、アーム342および眼鏡350と接続される。具体的には、本体部341の長辺方向の端部はアーム342と結合され、本体部341の側面の一側は接続部材を介して眼鏡350と連結される。なお、本体部341は、直接的に人体の頭部に装着されてもよい。
 本体部341は、シースルーヘッドマウントディスプレイ340の動作を制御するための制御基板や、表示部を内蔵する。アーム342は、本体部341と鏡筒343とを接続させ、鏡筒343を支える。具体的には、アーム342は、本体部341の端部および鏡筒343の端部とそれぞれ結合され、鏡筒343を固定する。また、アーム342は、本体部341から鏡筒343に提供される画像に係るデータを通信するための信号線を内蔵する。
 鏡筒343は、本体部341からアーム342を経由して提供される画像光を、接眼レンズ351を通じて、シースルーヘッドマウントディスプレイ340を装着するユーザの目に向かって投射する。このシースルーヘッドマウントディスプレイ340において、本体部341の表示部は、上記の表示装置101等のうちいずれかを備える。本体部341の表示部は、上記の表示装置601等のうちいずれかを備えてもよい。
(具体例5)
 図46は、スマートフォン360の外観の一例を示す。スマートフォン360は、各種情報を表示する表示部361、およびユーザによる操作入力を受け付けるボタン等から構成される操作部362等を備える。表示部361は、上記の表示装置101等のうちいずれかを備える。表示部361は、上記の表示装置601等のうちいずれかを備えてもよい。
(具体例6)
 上記の表示装置101等は、乗物に備えられるか各種のディスプレイに備えられてもよい。同様に、上記の表示装置601等も、乗物に備えられる各種のディスプレイに備えられてもよい。
 図47Aおよび図47Bは、各種のディスプレイが備えられた乗物500の内部の構成の一例を示す図である。具体的には、図47Aは、乗物500の後方から前方にかけての乗物500の内部の様子の一例を示す図、図47Bは、乗物500の斜め後方から斜め前方にかけての乗物500の内部の様子の一例を示す図である。
 乗物500は、センターディスプレイ501と、コンソールディスプレイ502と、ヘッドアップディスプレイ503と、デジタルリアミラー504と、ステアリングホイールディスプレイ505と、リアエンタテイメントディスプレイ506とを備える。これらのディスプレイの少なくとも1つが、上記の表示装置101等のうちいずれかを備える。あるいは、これらのディスプレイの少なくとも1つが、上記の表示装置101等および表示装置601等のうちいずれかを備える。例えば、これらのディスプレイのすべてが、上記の表示装置101等のうちいずれかを備えてもよい。これらのディスプレイのすべてが、上記の表示装置101等および表示装置601等のうちいずれかを備えてもよい。
 センターディスプレイ501は、運転席508および助手席509に対向するダッシュボードの部分に配置されている。図47Aおよび図47Bでは、運転席508側から助手席509側まで延びる横長形状のセンターディスプレイ501の例を示すが、センターディスプレイ501の画面サイズや配置場所は任意である。センターディスプレイ501には、種々のセンサで検知された情報を表示可能である。具体的な一例として、センターディスプレイ501には、イメージセンサで撮影した撮影画像、ToFセンサで計測された乗物500の前方や側方の障害物までの距離画像、赤外線センサで検出された乗客の体温などを表示可能である。センターディスプレイ501は、例えば、安全関連情報、操作関連情報、ライフログ、健康関連情報、認証/識別関連情報、およびエンタテイメント関連情報の少なくとも一つを表示するために用いることができる。
 安全関連情報は、居眠り検知、よそ見検知、同乗している子供のいたずら検知、シートベルト装着有無、乗員の置き去り検知などの情報であり、例えばセンターディスプレイ501の裏面側に重ねて配置されたセンサにて検知される情報である。操作関連情報は、センサを用いて乗員の操作に関するジェスチャを検知する。検知されるジェスチャは、乗物500内の種々の設備の操作を含んでいてもよい。例えば、空調設備、ナビゲーション装置、AV装置、照明装置等の操作を検知する。ライフログは、乗員全員のライフログを含む。例えば、ライフログは、乗車中の各乗員の行動記録を含む。ライフログを取得および保存することで、事故時に乗員がどのような状態であったかを確認できる。健康関連情報は、温度センサなどのセンサを用いて乗員の体温を検知し、検知した体温に基づいて乗員の健康状態を推測する。あるいは、イメージセンサを用いて乗員の顔を撮像し、撮像した顔の表情から乗員の健康状態を推測してもよい。さらに、乗員に対して自動音声で会話を行って、乗員の回答内容に基づいて乗員の健康状態を推測してもよい。認証/識別関連情報は、センサを用いて顔認証を行うキーレスエントリ機能や、顔識別でシート高さや位置の自動調整機能などを含む。エンタテイメント関連情報は、センサを用いて乗員によるAV装置の操作情報を検出する機能や、センサで乗員の顔を認識して、乗員に適したコンテンツをAV装置にて提供する機能などを含む。
 コンソールディスプレイ502は、例えば、ライフログ情報の表示に用いることができる。コンソールディスプレイ502は、運転席508と助手席509の間のセンターコンソール510のシフトレバー511の近くに配置されている。コンソールディスプレイ502にも、種々のセンサで検知された情報を表示可能である。また、コンソールディスプレイ502には、イメージセンサで撮像された車両周辺の画像を表示してもよいし、車両周辺の障害物までの距離画像を表示してもよい。
 ヘッドアップディスプレイ503は、運転席508の前方のフロントガラス512の奥に仮想的に表示される。ヘッドアップディスプレイ503は、例えば、安全関連情報、操作関連情報、ライフログ、健康関連情報、認証/識別関連情報、およびエンタテイメント関連情報の少なくとも一つを表示するために用いることができる。ヘッドアップディスプレイ503は、運転席508の正面に仮想的に配置されることが多いため、乗物500の速度や燃料(バッテリ)残量などの乗物500の操作に直接関連する情報を表示するのに適している。
 デジタルリアミラー504は、乗物500の後方を表示できるだけでなく、後部座席の乗員の様子も表示できるため、デジタルリアミラー504の裏面側に重ねてセンサを配置することで、例えばライフログ情報の表示に用いることができる。
 ステアリングホイールディスプレイ505は、乗物500のハンドル513の中心付近に配置されている。ステアリングホイールディスプレイ505は、例えば、安全関連情報、操作関連情報、ライフログ、健康関連情報、認証/識別関連情報、およびエンタテイメント関連情報の少なくとも一つを表示するために用いることができる。特に、ステアリングホイールディスプレイ505は、運転者の手の近くにあるため、運転者の体温等のライフログ情報を表示したり、AV装置や空調設備等の操作に関する情報などを表示するのに適している。
 リアエンタテイメントディスプレイ506は、運転席508や助手席509の背面側に取り付けられており、後部座席の乗員が視聴するためのものである。リアエンタテイメントディスプレイ506は、例えば、安全関連情報、操作関連情報、ライフログ、健康関連情報、認証/識別関連情報、およびエンタテイメント関連情報の少なくとも一つを表示するために用いることができる。特に、リアエンタテイメントディスプレイ506は、後部座席の乗員の目の前にあるため、後部座席の乗員に関連する情報が表示される。例えば、AV装置や空調設備の操作に関する情報を表示したり、後部座席の乗員の体温等を温度センサで計測した結果を表示してもよい。
 表示装置101等または表示装置606等の裏面側に重ねてセンサを配置し、周囲に存在する物体までの距離を計測することができる構成としてもよい。光学的な距離計測の手法には、大きく分けて、受動型と能動型がある。受動型は、センサから物体に光を投光せずに、物体からの光を受光して距離計測を行うものである。受動型には、レンズ焦点法、ステレオ法、および単眼視法などがある。能動型は、物体に光を投光して、物体からの反射光をセンサで受光して距離計測を行うものである。能動型には、光レーダ方式、アクティブステレオ方式、照度差ステレオ法、モアレトポグラフィ法、干渉法などがある。上記の表示装置101等または表示装置606等は、これらのどの方式の距離計測にも適用可能である。上記の表示装置101等の裏面側に重ねて配置されるセンサを用いることで、上述した受動型又は能動型の距離計測を行うことができる。
 以上、本開示の第1から第14の実施形態、第15から第20の実施形態およびそれらの変形例について具体的に説明したが、本開示は、上記の第1から第14の実施形態、第15から第20の実施形態およびそれらの変形例に限定されるものではなく、本開示の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
 例えば、上記の第1から第14の実施形態、第15から第20の実施形態およびそれらの変形例において挙げた構成、方法、工程、形状、材料および数値等はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる構成、方法、工程、形状、材料および数値等を用いてもよい。
 例えば、上記の第1から第14の実施形態、第15から第20の実施形態およびそれらの変形例の構成、方法、工程、形状、材料および数値等は、本開示の主旨を逸脱しない限り、互いに組み合わせることが可能である。
 例えば、上記の第1から第14の実施形態、第15から第20の実施形態およびそれらの変形例に例示した材料は、特に断らない限り、1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
 第3、第4、第7、第8、第11および第12の実施形態では、1つまたは2つの有機LEDと、1つの無機LEDとが、第2の電極(カソード)を共有する例について説明したが、1つまたは2つの有機LEDと、1つの無機LEDとが、第2の電極(カソード)に代えて第1の電極(アノード)を共有してもよい。この場合、第2の電極(カソード)は、表示領域内において複数の有機LEDで別々に設けられていてもよい。また、第2の電極(カソード)側が、駆動回路に接続されてもよい。
 また、本開示は以下の構成を採用することもできる。
(1)
 二次元配置された複数の無機発光ダイオードと、
 二次元配置された複数の有機発光ダイオードと
 を備え、
 少なくとも1つの前記有機発光ダイオードが、少なくとも1つの前記無機発光ダイオードの上もしくは上方、または少なくとも1つの前記無機発光ダイオードの下もしくは下方に設けられている、
 表示装置。
(2)
 前記無機発光ダイオードおよび前記有機発光ダイオードの発光色が異なる、
 (1)に記載の表示装置。
(3)
 少なくとも2つの前記有機発光ダイオードが、1つの前記無機発光ダイオードの上もしくは上方、または1つ前記無機発光ダイオードの下もしくは下方に設けられている、
 (1)または(2)に記載の表示装置。
(4)
 前記無機発光ダイオードの発光光のピーク波長は、前記有機発光ダイオードの発光光のピーク波長に比べて短い、
 (1)から(3)のいずれか1項に記載の表示装置。
(5)
 色変換層をさらに備え、
 前記色変換層は、複数の前記有機発光ダイオードからの発せられた光を色変換することができる、
 (1)から(4)のいずれか1項に記載の表示装置。
(6)
 前記色変換層は、複数の前記無機発光ダイオードから発せられた光を色変換せずに透過することができる、
 (5)に記載の表示装置。
(7)
 前記色変換層は、カラーフィルタまたは誘電体多層構膜である、
 (5)または(6)に記載の表示装置。
(8)
 複数の前記有機発光ダイオードは、複数の第1の有機発光ダイオードと複数の第2の有機発光ダイオードとを含み、
 1つの前記第1の有機発光ダイオードおよび1つの前記第2の有機発光ダイオードが、1つの前記無機発光ダイオードの上もしくは上方、または1つの前記無機発光ダイオードの下もしくは下方に設けられ、
 前記第1の有機発光ダイオード、前記第2の有機発光ダイオードおよび前記無機発光ダイオードの発光色が異なる、
 (1)から(4)のいずれか1項に記載の表示装置。
(9)
 色変換層をさらに備え、
 前記色変換層は、複数の第1の色変換部と複数の第2の色変換部とを備え、
 前記第1の色変換部は、前記第1の有機発光ダイオードから発せられた光を色変換することができ、
 前記第2の色変換部は、前記第2の有機発光ダイオードから発せられた光を色変換することができる、
 (8)に記載の表示装置。
(10)
 色変換層をさらに備え、
 前記色変換層は、複数の前記有機発光ダイオードからの発せられた光を色変換することができ、
 複数の前記有機発光ダイオードが、発光層を含む有機層を共有する、
 (1)から(4)のいずれか1項に記載の表示装置。
(11)
 前記無機発光ダイオードは、第1のピーク波長を有する第1の光と、第2のピーク波長を有する第2の光とを発することができ、
 前記有機発光ダイオードは、第3のピーク波長を有する第3の光を発することができる、
 (1)または(2)に記載の表示装置。
(12)
 前記無機発光ダイオードは、
 第1のピーク波長を有する第1の光を発することができる第1の発光層と、
 第2のピーク波長を有する第2の光を発することができる第2の発光層と
 を備える、
 (1)または(2)に記載の表示装置。
(13)
 少なくとも2つの前記無機発光ダイオードが、1つの前記有機発光ダイオードの上もしくは上方、または1つの前記有機発光ダイオードの下もしくは下方に設けられている、
 (11)または(12)に記載の表示装置。
(14)
 色変換層をさらに備え、
 前記色変換層は、複数の前記無機発光ダイオードから発せられた前記第1の光および前記第2の光を色変換することができる、
 (11)から(13)のいずれか1項に記載の表示装置。
(15)
 前記色変換層は、複数の前記有機発光ダイオードから発せられた光を色変換せずに透過することができる、
 (14)に記載の表示装置。
(16)
 少なくとも2つの前記無機発光ダイオードが、1つのカソードを共有する、
 (11)から(15)のいずれか1項に記載の表示装置。
(17)
 複数の前記有機発光ダイオードは、1つのカソードを共有する、
 (1)から(15)のいずれか1項に記載の表示装置。
(18)
 複数の前記無機発光ダイオードは、1つのカソードを共有する、
 (1)から(15)のいずれか1項に記載の表示装置。
(19)
 前記有機発光ダイオードおよび前記無機発光ダイオードが、カソードまたはアノードを共有する、
 (1)から(15)のいずれか1項に記載の表示装置。
(20)
 複数の前記有機発光ダイオードは、複数の第1の有機発光ダイオードと複数の第2の有機発光ダイオードとを含み、
 隣接する画素に含まれる前記第1の有機発光ダイオードが、1つの第1の発光層を共有し、
 隣接する画素に含まれる前記第2の有機発光ダイオードが、1つの第2の発光層を共有する、
 (1)から(19)のいずれか1項に記載の表示装置。
(21)
 複数の色変換部を含む色変換層をさらに備え、
 隣接する画素が、1つの前記色変換部を共有している、
 (1)から(20)のいずれか1項に記載の表示装置。
(22)
 第1の反射層をさらに備え、
 前記第1の反射層は、前記少なくとも1つの無機発光ダイオードと前記少なくとも1つの有機発光ダイオードの間に設けられ、
 前記有機発光ダイオードは、第1の電極と、有機発光層と、第2の電極とを備え、
 前記有機発光ダイオードの前記第2の電極と前記第1の反射層とにより、前記有機発光ダイオードから出射された光を共振させる第1の共振器構造が構成されている、
 (1)から(21)のいずれか1項に記載の表示装置。
(23)
 前記無機発光ダイオードは、第1の電極と、無機発光層と、第2の電極とを備え、
 前記無機発光ダイオードの前記第1の電極と前記第1の反射層とにより、前記無機発光ダイオードから出射された光を共振させる第2の共振器構造が構成されている、
 (22)に記載の表示装置。
(24)
 前記第1の反射層は、誘電体多層膜、金属層、またはこれらの積層体を含む、
 (22)または(23)に記載の表示装置。
(25)
 第2の反射層をさらに備え、
 前記第2の反射層は、前記有機発光ダイオードおよび前記無機発光ダイオードのうち上側に設けられた発光ダイオードの上または上方に設けられ、
 前記第2の反射層は、誘電体多層膜、金属層、またはこれらの積層体を含む、
 (22)から(24)のいずれか1項に記載の表示装置。
(26)
 画素間またはサブ画素間に設けられた壁部をさらに備え、
 前記壁部は、光を反射可能または屈折可能に構成されている、
 (1)から(25)のいずれか1項に記載の表示装置。
(27)
 駆動基板をさらに備え、
 前記壁部は、前記有機発光ダイオードおよび前記無機発光ダイオードのうち上側に設けられた発光ダイオードを前記駆動基板に接続する接続部材を兼ねる、
 (26)に記載の表示装置。
(28)
 二次元配置された複数の第1の発光ダイオードと、
 二次元配置された複数の第2の発光ダイオードと
 を備え、
 複数の前記第1の発光ダイオードは、複数の無機発光ダイオードを含み、
 複数の前記第2の発光ダイオードは、複数の有機発光ダイオード、複数の量子ドット発光ダイオードおよび複数のペロブスカイト発光ダイオードのうちの少なくとも1種を含み、
 少なくとも1つの前記第2の発光ダイオードが、少なくとも1つの前記第1の発光ダイオードの上もしくは上方、または少なくとも1つの前記第1の発光ダイオードの下もしくは下方に設けられている、
 表示装置。
(29)
 二次元配置された複数の第1の発光ダイオードと、
 二次元配置された複数の第2の発光ダイオードと、
 二次元配置された複数の第3の発光ダイオードと
 を備え、
 前記第2の発光ダイオードが、前記第1の発光ダイオードの上もしくは上方に設けられ、
 前記第3の発光ダイオードが、前記第2の発光ダイオードの上もしくは上方に設けられ、
 前記第1の発光ダイオード、前記第2の発光ダイオードおよび前記第3の発光ダイオードからなる3種の発光ダイオードのうち少なくとも1種の発光ダイオードが、無機発光ダイオードであり、前記3種の発光ダイオードのうち残りの発光ダイオードが、有機発光ダイオード、量子ドット発光ダイオードおよびペロブスカイト発光ダイオードのうちの少なくとも1種である、
 表示装置。
(30)
 (1)から(19)のいずれか1項に記載の表示装置を備える電子機器。
(31)
 (1)から(29)のいずれか1項に記載の表示装置を備える電子機器。
 10、20  画素
 10R、10G、10B、10Y、20Y  サブ画素
 10BKR、10BKG  サブ画素ブロック
 11  回路基板
 111  基板
 112  絶縁層
 113  パッド部
 12B、12G、22BG1、22BG2  無機LED
 13  絶縁層
 14R、14G、14Y1、14Y2、21Y、23R  有機LED
 15  絶縁層
 16  保護層
 17  基板
 18  保護層
 19  カラーフィルタ
 19M、19C、24M、24Y  フィルタ部
 61、62  反射層
 63  壁部
 81G、81R  QLED
 101、102、103、104、105、106、107、108、109、110、110a、110b、110c、110d、601、602、603、604、605、606  表示装置
 121B、121G  第1の電極
 122B、122G  無機層
 123B、123G  第2の電極
 124B、125B、124G  ビア
 141R、141G  第1の電極
 142R、142G、142Y  有機層
 143  第2の電極
 144G、144R、145  ビア
 211Y  第1の電極
 212Y  有機層
 213Y  第2の電極
 221  第1の電極
 222BG  無機層
 222B  第1の化合物半導体積層体
 222G  第2の化合物半導体積層体
 223  第2の電極
 231R  第1の電極
 232R  有機層
 310  デジタルスチルカメラ
 320  ヘッドマウントディスプレイ
 330  テレビジョン装置
 340  シースルーヘッドマウントディスプレイ
 360  スマートフォン
 500  乗物
 233R  第2の電極
 631  第1の壁部
 632  第2の壁部
 812G、812R  量子ドット発光層
 RE1  表示領域
 RE2  周辺領域

Claims (30)

  1.  二次元配置された複数の無機発光ダイオードと、
     二次元配置された複数の有機発光ダイオードと
     を備え、
     少なくとも1つの前記有機発光ダイオードが、少なくとも1つの前記無機発光ダイオードの上もしくは上方、または少なくとも1つの前記無機発光ダイオードの下もしくは下方に設けられている、
     表示装置。
  2.  前記無機発光ダイオードおよび前記有機発光ダイオードの発光色が異なる、
     請求項1に記載の表示装置。
  3.  少なくとも2つの前記有機発光ダイオードが、1つの前記無機発光ダイオードの上もしくは上方、または1つ前記無機発光ダイオードの下もしくは下方に設けられている、
     請求項1に記載の表示装置。
  4.  前記無機発光ダイオードの発光光のピーク波長は、前記有機発光ダイオードの発光光のピーク波長に比べて短い、
     請求項1に記載の表示装置。
  5.  色変換層をさらに備え、
     前記色変換層は、複数の前記有機発光ダイオードからの発せられた光を色変換することができる、
     請求項1に記載の表示装置。
  6.  前記色変換層は、複数の前記無機発光ダイオードから発せられた光を色変換せずに透過することができる、
     請求項5に記載の表示装置。
  7.  前記色変換層は、カラーフィルタまたは誘電体多層構膜である、
     請求項5に記載の表示装置。
  8.  複数の前記有機発光ダイオードは、複数の第1の有機発光ダイオードと複数の第2の有機発光ダイオードとを含み、
     1つの前記第1の有機発光ダイオードおよび1つの前記第2の有機発光ダイオードが、1つの前記無機発光ダイオードの上もしくは上方、または1つの前記無機発光ダイオードの下もしくは下方に設けられ、
     前記第1の有機発光ダイオード、前記第2の有機発光ダイオードおよび前記無機発光ダイオードの発光色が異なる、
     請求項1に記載の表示装置。
  9.  色変換層をさらに備え、
     前記色変換層は、複数の第1の色変換部と複数の第2の色変換部とを備え、
     前記第1の色変換部は、前記第1の有機発光ダイオードから発せられた光を色変換することができ、
     前記第2の色変換部は、前記第2の有機発光ダイオードから発せられた光を色変換することができる、
     請求項8に記載の表示装置。
  10.  色変換層をさらに備え、
     前記色変換層は、複数の前記有機発光ダイオードからの発せられた光を色変換することができ、
     複数の前記有機発光ダイオードが、発光層を含む有機層を共有する、
     請求項1に記載の表示装置。
  11.  前記無機発光ダイオードは、第1のピーク波長を有する第1の光と、第2のピーク波長を有する第2の光とを発することができ、
     前記有機発光ダイオードは、第3のピーク波長を有する第3の光を発することができる、
     請求項1に記載の表示装置。
  12.  前記無機発光ダイオードは、
     第1のピーク波長を有する第1の光を発することができる第1の発光層と、
     第2のピーク波長を有する第2の光を発することができる第2の発光層と
     を備える、
     請求項1に記載の表示装置。
  13.  少なくとも2つの前記無機発光ダイオードが、1つの前記有機発光ダイオードの上もしくは上方、または1つの前記有機発光ダイオードの下もしくは下方に設けられている、
     請求項11に記載の表示装置。
  14.  色変換層をさらに備え、
     前記色変換層は、複数の前記無機発光ダイオードから発せられた前記第1の光および前記第2の光を色変換することができる、
     請求項11に記載の表示装置。
  15.  前記色変換層は、複数の前記有機発光ダイオードから発せられた光を色変換せずに透過することができる、
     請求項14に記載の表示装置。
  16.  少なくとも2つの前記無機発光ダイオードが、1つのカソードを共有する、
     請求項11に記載の表示装置。
  17.  複数の前記有機発光ダイオードは、1つのカソードを共有する、
     請求項1に記載の表示装置。
  18.  複数の前記無機発光ダイオードは、1つのカソードを共有する、
     請求項1に記載の表示装置。
  19.  前記有機発光ダイオードおよび前記無機発光ダイオードが、カソードまたはアノードを共有する、
     請求項1に記載の表示装置。
  20.  複数の前記有機発光ダイオードは、複数の第1の有機発光ダイオードと複数の第2の有機発光ダイオードとを含み、
     隣接する画素に含まれる前記第1の有機発光ダイオードが、1つの第1の発光層を共有し、
     隣接する画素に含まれる前記第2の有機発光ダイオードが、1つの第2の発光層を共有する、
     請求項1に記載の表示装置。
  21.  複数の色変換部を含む色変換層をさらに備え、
     隣接する画素が、1つの前記色変換部を共有している、
     請求項1に記載の表示装置。
  22.  第1の反射層をさらに備え、
     前記第1の反射層は、前記少なくとも1つの無機発光ダイオードと前記少なくとも1つの有機発光ダイオードの間に設けられ、
     前記有機発光ダイオードは、第1の電極と、有機発光層と、第2の電極とを備え、
     前記有機発光ダイオードの前記第2の電極と前記第1の反射層とにより、前記有機発光ダイオードから出射された光を共振させる第1の共振器構造が構成されている、
     請求項1に記載の表示装置。
  23.  前記無機発光ダイオードは、第1の電極と、無機発光層と、第2の電極とを備え、
     前記無機発光ダイオードの前記第1の電極と前記第1の反射層とにより、前記無機発光ダイオードから出射された光を共振させる第2の共振器構造が構成されている、
     請求項22に記載の表示装置。
  24.  前記第1の反射層は、誘電体多層膜、金属層、またはこれらの積層体を含む、
     請求項22に記載の表示装置。
  25.  第2の反射層をさらに備え、
     前記第2の反射層は、前記有機発光ダイオードおよび前記無機発光ダイオードのうち上側に設けられた発光ダイオードの上または上方に設けられ、
     前記第2の反射層は、誘電体多層膜、金属層、またはこれらの積層体を含む、
     請求項22に記載の表示装置。
  26.  画素間またはサブ画素間に設けられた壁部をさらに備え、
     前記壁部は、光を反射可能または屈折可能に構成されている、
     請求項1に記載の表示装置。
  27.  駆動基板をさらに備え、
     前記壁部は、前記有機発光ダイオードおよび前記無機発光ダイオードのうち上側に設けられた発光ダイオードを前記駆動基板に接続する接続部材を兼ねる、
     請求項26に記載の表示装置。
  28.  二次元配置された複数の第1の発光ダイオードと、
     二次元配置された複数の第2の発光ダイオードと
     を備え、
     複数の前記第1の発光ダイオードは、複数の無機発光ダイオードを含み、
     複数の前記第2の発光ダイオードは、複数の有機発光ダイオード、複数の量子ドット発光ダイオードおよび複数のペロブスカイト発光ダイオードのうちの少なくとも1種を含み、
     少なくとも1つの前記第2の発光ダイオードが、少なくとも1つの前記第1の発光ダイオードの上もしくは上方、または少なくとも1つの前記第1の発光ダイオードの下もしくは下方に設けられている、
     表示装置。
  29.  二次元配置された複数の第1の発光ダイオードと、
     二次元配置された複数の第2の発光ダイオードと、
     二次元配置された複数の第3の発光ダイオードと
     を備え、
     前記第2の発光ダイオードが、前記第1の発光ダイオードの上もしくは上方に設けられ、
     前記第3の発光ダイオードが、前記第2の発光ダイオードの上もしくは上方に設けられ、
     前記第1の発光ダイオード、前記第2の発光ダイオードおよび前記第3の発光ダイオードからなる3種の発光ダイオードのうち少なくとも1種の発光ダイオードが、無機発光ダイオードであり、前記3種の発光ダイオードのうち残りの発光ダイオードが、有機発光ダイオード、量子ドット発光ダイオードおよびペロブスカイト発光ダイオードのうちの少なくとも1種である、
     表示装置。
  30.  請求項1に記載の表示装置を備える電子機器。
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