WO2023162028A1

WO2023162028A1 - 情報処理装置および情報提供方法

Info

Publication number: WO2023162028A1
Application number: PCT/JP2022/007348
Authority: WO
Inventors: 秀介北村; 雄太村田
Original assignee: 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント
Priority date: 2022-02-22
Filing date: 2022-02-22
Publication date: 2023-08-31
Also published as: JPWO2023162028A1

Abstract

画像処理部１３０は、表示画像を出力装置４に表示し、時間取得部１５４は、表示画像をユーザが見ている時間を取得する。空腹推定部１５６は、ユーザが表示画像を見ている時間にもとづいて、ユーザが空腹であることを推定する。情報提供部１６２は、空腹推定部１５６がユーザが空腹であることを推定した場合に、ユーザに食べ物に関する情報を提供する。

Description

情報処理装置および情報提供方法

　本開示は、食べ物に関する情報をユーザに提供する技術に関する。

　近年、飲食店の食べ物を自宅などの配送先に届けるフードデリバリーサービスが急速に普及している。フードデリバリーサービスにおいて、ユーザは飲食店のメニューを端末装置に表示させ、商品を選択して決済すると、その注文情報が当該飲食店に伝えられる。当該飲食店のスタッフが、伝えられた注文情報にもとづいて商品を作り、配送スタッフが商品をユーザの自宅に届けることで、ユーザは自宅に居ながら、飲食店で作られた商品を食べることができる。

　フードデリバリーサービスの普及により、ユーザは、飲食店で作られた食べ物を手軽に自宅で食べられるようになっているが、たとえばゲームをプレイしているような場合に、空腹を感じても食べ物を注文する時機を逸して、お腹が空いたまま、ずるずるとゲームプレイを続けることがある。そのため、このようなユーザに対して、食べ物を注文する契機を与えてあげることが好ましい。また食事をとることは、健康の維持、増進のために必要であるため、ゲームに熱中して、空腹を感じていないユーザに対しても、適切なタイミングで食事をとる契機を与えてあげることが好ましい。

　そこで本開示は、ユーザに食べ物に関する情報を提供するための技術を提供することを目的とする。

　上記課題を解決するために、本開示のある態様の情報処理装置は、表示画像を表示装置に表示する画像処理部と、表示画像をユーザが見ている時間を取得する時間取得部と、ユーザが表示画像を見ている時間にもとづいて、ユーザに食べ物に関する情報を提供する情報提供部とを備える。

　本開示の別の態様の情報提供方法は、表示画像を表示するステップと、表示画像をユーザが見ている時間を取得するステップと、ユーザが表示画像を見ている時間にもとづいて、ユーザに食べ物に関する情報を提供するステップとを有する。

　なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。

実施例にかかる情報提供システムを示す図である。情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。情報処理装置の機能ブロックを示す図である。ゲーム画像の例を示す図である。システム画像をゲーム画像に重畳して表示した例を示す図である。サービス選択ウィンドウをゲーム画像に重畳して表示した例を示す図である。食べ物に関する情報をユーザに提供するフローチャートを示す図である。ゲーム画像に重畳表示されるサービス選択ウィンドウの例を示す図である。ゲーム画像に重畳表示される選択ウィンドウの例を示す図である。ゲーム画像の別の例を示す図である。ゲーム画像に重畳表示される飲食店選択ウィンドウの例を示す図である。ゲーム画像に重畳表示される商品選択ウィンドウの例を示す図である。

　図１は、本開示の実施例にかかる情報提供システム１を示す。情報提供システム１は、ゲームや映画などのコンテンツを視聴しているユーザに、食べ物に関する情報を提供する。情報提供システム１は、ユーザが操作する情報処理装置１０と、管理サーバ５と、フードデリバリーサービスをユーザに提供するフードデリバリーサーバ１２ａ、１２ｂ、１２ｃ（以下、特に区別しない場合は「フードデリバリーサーバ１２」と呼ぶ）とを備え、これらはインターネットなどのネットワーク３を介して接続している。フードデリバリーサーバ１２は、フードデリバリーサービスの提供主体により運営され、ユーザは、複数のフードデリバリーサービスの中から、利用するサービスを選択できる。

　アクセスポイント（以下、「ＡＰ」とよぶ）８は、無線アクセスポイントおよびルータの機能を有し、情報処理装置１０は、無線または有線経由でＡＰ８に接続して、ネットワーク３上の管理サーバ５、フードデリバリーサーバ１２と通信可能に接続する。

　ユーザが操作する入力装置６は、情報処理装置１０と無線または有線で接続し、ユーザによる操作情報を情報処理装置１０に出力する。情報処理装置１０は入力装置６から操作情報を受け付けるとシステムソフトウェアやアプリケーションソフトウェアの処理に反映し、出力装置４から処理結果を出力させる。実施例において情報処理装置１０はゲームプログラムを実行するゲーム装置であり、入力装置６はゲームコントローラであってよいが、情報処理装置１０は、映画などのコンテンツを再生する再生装置であってもよい。入力装置６は、複数のプッシュ式の操作ボタンや、アナログ量を入力できるアナログスティック、回動式ボタンなどの複数の入力部を有して構成されてよい。なお情報処理装置１０は、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末であってよく、補助記憶装置２、出力装置４、入力装置６およびカメラ７は全て１つのモバイル端末に組み込まれてよい。この場合、入力装置６はタッチパネルであって、ユーザはタッチパネルを操作することで、操作情報を入力してもよい。また入力装置６は、ユーザから音声による操作情報を受け付ける機能を有してもよい。

　補助記憶装置２は、ＨＤＤ（ハードディスクドライブ）やＳＳＤ（ソリッドステートドライブ）などのストレージであり、内蔵型記憶装置であってよく、またはＵＳＢ（Universal Serial Bus）などによって情報処理装置１０と接続する外部記憶装置であってもよい。出力装置４は、画像を出力するディスプレイおよび音を出力するスピーカを有するテレビであってよく、またヘッドマウントディスプレイであってもよい。カメラ７は出力装置４の近傍に配置されて、ユーザが存在する空間を撮影してよい。

　管理サーバ５は、情報処理装置１０にネットワークサービスを提供する。管理サーバ５はユーザを識別するネットワークアカウントを管理しており、ユーザはネットワークアカウントを用いて、ネットワークサービスにサインインする。ユーザはネットワークサービスにサインインすることで、管理サーバ５が提供するネットワークサービスを利用できるようになり、たとえばゲームのセーブデータや、ゲームプレイ中に獲得した仮想的な表彰品（トロフィ）を管理サーバ５に登録できる。

　図２は、情報処理装置１０のハードウェア構成を示す。情報処理装置１０は、メイン電源ボタン２０、電源ＯＮ用ＬＥＤ２１、スタンバイ用ＬＥＤ２２、システムコントローラ２４、クロック２６、デバイスコントローラ３０、メディアドライブ３２、ＵＳＢモジュール３４、フラッシュメモリ３６、無線通信モジュール３８、有線通信モジュール４０、サブシステム５０およびメインシステム６０を有して構成される。

　メインシステム６０は、メインＣＰＵ（Central Processing Unit）、主記憶装置であるメモリおよびメモリコントローラ、ＧＰＵ（Graphics Processing Unit）などを備える。ＧＰＵはゲームプログラムの演算処理に主として利用される。これらの機能はシステムオンチップとして構成されて、１つのチップ上に形成されてよい。メインＣＰＵは補助記憶装置２またはＲＯＭ媒体４４に記録されたゲームプログラムを実行する機能をもつ。

　サブシステム５０は、サブＣＰＵ、主記憶装置であるメモリおよびメモリコントローラなどを備え、ＧＰＵを備えず、ゲームプログラムを実行する機能をもたない。サブＣＰＵの回路ゲート数は、メインＣＰＵの回路ゲート数よりも少なく、サブＣＰＵの動作消費電力は、メインＣＰＵの動作消費電力よりも少ない。サブＣＰＵは、メインＣＰＵがスタンバイ状態にある間においても動作し、消費電力を低く抑えるべく、その処理機能を制限されている。

　メイン電源ボタン２０は、ユーザからの操作入力が行われる入力部であって、情報処理装置１０の筐体の前面に設けられ、情報処理装置１０のメインシステム６０への電源供給をオンまたはオフするために操作される。電源ＯＮ用ＬＥＤ２１は、メイン電源ボタン２０がオンされたときに点灯し、スタンバイ用ＬＥＤ２２は、メイン電源ボタン２０がオフされたときに点灯する。

　システムコントローラ２４は、ユーザによるメイン電源ボタン２０の押下を検出する。メイン電源がオフ状態にあるときにメイン電源ボタン２０が押下されると、システムコントローラ２４は、その押下操作を「オン指示」として取得し、一方で、メイン電源がオン状態にあるときにメイン電源ボタン２０が押下されると、システムコントローラ２４は、その押下操作を「オフ指示」として取得する。

　クロック２６はリアルタイムクロックであって、現在の日時情報を生成し、システムコントローラ２４やサブシステム５０およびメインシステム６０に供給する。デバイスコントローラ３０は、サウスブリッジのようにデバイス間の情報の受け渡しを実行するＬＳＩ（Large-Scale Integrated Circuit）として構成される。図示のように、デバイスコントローラ３０には、システムコントローラ２４、メディアドライブ３２、ＵＳＢモジュール３４、フラッシュメモリ３６、無線通信モジュール３８、有線通信モジュール４０、サブシステム５０およびメインシステム６０などのデバイスが接続される。デバイスコントローラ３０は、それぞれのデバイスの電気特性の違いやデータ転送速度の差を吸収し、データ転送のタイミングを制御する。

　メディアドライブ３２は、ゲームなどのアプリケーションソフトウェア（以下、単に「アプリケーション」と呼ぶこともある）、およびライセンス情報を記録したＲＯＭ媒体４４を装着して駆動し、ＲＯＭ媒体４４からプログラムやデータなどを読み出すドライブ装置である。ＲＯＭ媒体４４は、光ディスクや光磁気ディスク、ブルーレイディスクなどの読出専用の記録メディアであってよい。

　ＵＳＢモジュール３４は、外部機器とＵＳＢケーブルで接続するモジュールである。ＵＳＢモジュール３４は補助記憶装置２およびカメラ７とＵＳＢケーブルで接続してもよい。フラッシュメモリ３６は、内部ストレージを構成する補助記憶装置である。無線通信モジュール３８は、Bluetooth（登録商標）プロトコルやIEEE802.11プロトコルなどの通信プロトコルで、たとえば入力装置６と無線通信する。有線通信モジュール４０は、外部機器と有線通信し、ＡＰ８を介して外部のネットワーク３に接続する。

　図３は、ユーザに食べ物に関する情報を提供する情報処理装置１０の機能ブロックを示す。情報処理装置１０は、処理部１００、通信部１０２および受付部１０４を備え、処理部１００は、実行部１１０、システム画像生成部１２０、画像処理部１３０、音提供部１３２、フレームバッファ部１４０および提供処理部１５０を備える。

　実行部１１０は、ゲーム画像生成部１１２およびゲーム音生成部１１４を有する。フレームバッファ部１４０は画像データを一時記憶する複数のフレームバッファを含み、第１バッファ１４２および第２バッファ１４４を有する。実施例において第１バッファ１４２は、ゲーム画像を一時記憶し、第２バッファ１４４は、システム画像を一時記憶する。提供処理部１５０は、視聴判定部１５２、時間取得部１５４、空腹推定部１５６、条件保持部１５８、特定部１６０および情報提供部１６２を備える。

　情報処理装置１０はコンピュータを備え、コンピュータがプログラムを実行することによって、図３に示す様々な機能が実現される。コンピュータは、プログラムをロードするメモリ、ロードされたプログラムを実行する１つ以上のプロセッサ、補助記憶装置、その他のＬＳＩなどをハードウェアとして備える。プロセッサは、半導体集積回路やＬＳＩを含む複数の電子回路により構成され、複数の電子回路は、１つのチップ上に搭載されてよく、または複数のチップ上に搭載されてもよい。図３に示す機能ブロックは、ハードウェアとソフトウェアとの連携によって実現され、したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。

　通信部１０２は、入力装置６の入力部をユーザが操作した操作情報を受信する。また通信部１０２は、管理サーバ５やフードデリバリーサーバ１２との間で、データや指示などの情報を送受信する。通信部１０２の機能ブロックは、図２に示す無線通信モジュール３８および有線通信モジュール４０の機能を併せ持つ構成として表現している。

　受付部１０４は、通信部１０２と処理部１００との間に設けられ、通信部１０２と処理部１００との間でデータや指示などの情報を伝送する。受付部１０４は通信部１０２を介して入力装置６の操作情報を受け付けると、その操作情報を処理部１００における所定の機能ブロックに供給する。

　実行部１１０はゲームプログラム（以下、単に「ゲーム」とも呼ぶこともある）を実行する。ここで実行部１１０として示す機能ブロックは、システムソフトウェア、ゲームソフトウェア、ＧＰＵ（Graphics Processing Unit）などのハードウェアなどにより実現される。ゲームプログラムの実行結果を受けて、ゲーム画像生成部１１２は、ゲームの画像データを生成し、ゲーム音生成部１１４は、ゲームの音データを生成する。なおゲームはアプリケーションの一例であり、実行部１１０は、ゲーム以外のアプリケーションを実行してもよい。たとえば実行部１１０は、動画再生アプリケーションを実行して、映画などの動画データを再生してもよい。

　ユーザによるゲームプレイ中、実行部１１０はゲームプログラムを実行して、ユーザが入力装置６に入力した操作情報をもとに、仮想空間においてゲームキャラクタを動かす演算処理を行う。ゲーム画像生成部１１２は、レンダリング処理などを実行するＧＰＵを含み、仮想空間における演算処理結果を受けて、仮想空間内の視点位置（仮想カメラ）からのゲーム画像データを生成し、第１バッファ１４２に記憶する。画像処理部１３０は、第１バッファ１４２に記憶されたゲーム画像から表示画像を生成し、生成した表示画像を出力装置４に表示する。同時に、ゲーム音生成部１１４は、仮想空間内のゲーム音データを生成して、音提供部１３２に供給し、音提供部１３２は、ゲーム音を出力装置４から出力する。ユーザは、出力装置４から出力されるゲーム画音を視聴しながら、ゲームをプレイする。

　図４は、出力装置４に表示されるゲーム画像の例を示す。ユーザは出力装置４から出力されるゲーム画像およびゲーム音を視聴しながら、入力装置６を操作してゲームをプレイする。ゲームプレイ中、ユーザが入力装置６の所定のボタンを短押しすると、受付部１０４が所定のボタンの短押し操作を受け付け、当該ボタンの短押し操作情報を、システム画像生成部１２０に供給する。システム画像生成部１２０は、複数のメニュー項目を含むシステム画像を生成して、第２バッファ１４４に記憶する。画像処理部１３０は、第１バッファ１４２からゲーム画像を読み出し、第２バッファ１４４からシステム画像を読み出して、ゲーム画像とシステム画像とを合成した表示画像を生成し、出力装置４に表示する。システム画像がゲーム画像上に重畳表示されると、受付部１０４は、その後に受け付ける操作情報を、ゲームソフトウェアではなく、システムソフトウェアに供給する。

　図５は、メニューアイコンを含むシステム画像をゲーム画像に重畳して表示した例を示す。画像処理部１３０は、表示画面の下段に機能アイコン選択領域２００を設定して、複数のメニューアイコンを並べて配置する。ユーザはメニューアイコンを選択することで、そのアイコンに関連付けられたシステム機能を実行できる。複数のメニューアイコンの中には、フードデリバリーサービスのアプリケーションを選択するためのフードアイコン２０２が含まれる。

　受付部１０４が、フードアイコン２０２を選択する操作情報を受け付けると、システム画像生成部１２０は、フードデリバリーサービスの選択肢を含むシステム画像を生成して、第２バッファ１４４に記憶する。画像処理部１３０は、第１バッファ１４２から読み出したゲーム画像に第２バッファ１４４から読み出したシステム画像を重畳して表示画像を生成し、出力装置４に表示する。

　図６は、サービス選択ウィンドウ２０４をゲーム画像に重畳して表示した例を示す。サービス選択ウィンドウ２０４には、フードデリバリーサービスを提供するアプリケーションの複数の選択肢が表示される。たとえばユーザがサービス選択ウィンドウ２０４においてフードデリバリーサービスＡを選択すると、フードデリバリーサービスＡを提供するアプリケーションが起動して、フードデリバリーサーバ１２ａが提供するメニューからユーザが食べ物を注文できるようになる。

　以上のように、ユーザはゲームプレイ中に空腹を感じると、フードデリバリーサービスのアプリケーションを起動して、食べ物を注文できる。しかしながら、緊迫したゲームシーンが続くような場合、ユーザはゲームプレイを中断する機会を逸して、お腹がすいたまま、ずるずるとゲームプレイを続けてしまうことがある。そこで実施例の情報処理装置１０は、ゲームプレイの状況から、ユーザが空腹であることを推定する機能を備え、ユーザが空腹であることを推定した場合に、ユーザに食べ物に関する情報を提供して、食べ物を注文する契機をユーザに与えるように動作する。

　図７は、食べ物に関する情報をユーザに提供するフローチャートを示す。視聴判定部１５２は、出力装置４に表示されている表示画像をユーザが見ているか否かを判定する。具体的に視聴判定部１５２は、受付部１０４が入力装置６から操作情報を受け付けている状況を監視することで、ユーザが表示画像（ゲーム画像）を見ているか否かを判定してよい。視聴判定部１５２は、受付部１０４が操作情報を受け付けない時間（無操作時間）が所定時間（たとえば１０分）を超えると、ユーザが表示画像を見ていないことを判定し、一方で、無操作時間が所定時間を超えない限り、ユーザが表示画像を見ていることを判定してよい。また視聴判定部１５２は、カメラ７で撮影された画像を監視して、ユーザが出力装置４の前に存在していることを認識することで、ユーザが表示画像を見ていることを判定してよい。

　時間取得部１５４は、視聴判定部１５２による判定結果を受け取り、ユーザが表示画像を見ている時間を取得する。具体的に時間取得部１５４は、視聴判定部１５２による判定結果から、ユーザが表示画像を連続して見ている時間を導出する。たとえばユーザによるゲームプレイの開始時刻から現在時刻までの間に、ユーザが表示画像を見ていることを視聴判定部１５２が判定し続けると、時間取得部１５４は、ゲームプレイ開始時刻から現在時刻までの時間を、ユーザが表示画像を連続して見ている時間として取得する。以下、ユーザがゲーム画像を連続して見ている時間を「連続プレイ時間」と呼ぶ。

　条件保持部１５８は、ユーザが空腹であるか否かを判定するための条件（空腹判定条件）を保持する。空腹判定条件は、ユーザが表示画像を連続して見ている時間に関する第１条件と、時間帯に関する第２条件とを少なくとも含む。空腹推定部１５６は、空腹判定条件を用いて、ユーザが空腹であるか否かを推定する。

　具体的に空腹推定部１５６は、連続プレイ時間と、所定の時間閾値Ｔthとを比較する（Ｓ１０）。時間閾値Ｔthは、空腹判定条件における第１条件を構成し、連続プレイ時間が時間閾値Ｔth未満であれば（Ｓ１０のＮ）、空腹判定条件における第１条件は満たされず、空腹推定部１５６は、ユーザが空腹ではないことを推定する。連続プレイ時間が時間閾値Ｔth以上になると（Ｓ１０のＹ）、空腹推定部１５６は、空腹判定条件における第１条件が成立したことを判定する。

　第１条件が成立すると、空腹推定部１５６は、そのときの時刻が所定の時間帯に含まれるか否かを判定する（Ｓ１２）。所定の時間帯は、１日の中で複数設定されてよく、たとえば昼食の時間帯である１２時～１４時と、夕食の時間帯である１９時～２１時に設定されてよい。なお所定の時間帯は、１日の中で１つだけ設定されてもよく、３つ以上設定されてもよい。所定の時間帯は、空腹判定条件における第２条件を構成し、第１条件が成立した時刻が所定の時間帯に含まれていなければ（Ｓ１２のＮ）、空腹判定条件における第２条件は満たされず、第１条件の判定処理（Ｓ１０）に戻る。第１条件が成立した時刻が所定の時間帯に含まれていると（Ｓ１２のＹ）、空腹推定部１５６は、空腹判定条件における第２条件が成立したことを判定する。

　空腹推定部１５６は、ユーザが表示画像を見ている時間が第１条件を満たし、第１条件を満たしたときの時刻が第２条件を満たしたときに、ユーザが空腹であることを推定する（Ｓ１４）。たとえば連続プレイ時間が時間閾値Ｔth（３時間）に達し（第１条件成立）、そのときの時刻が２０時である場合（第２条件成立）、空腹推定部１５６は、ユーザが空腹であることを推定する。なお空腹推定部１５６は、空腹判定条件のうち第２条件を利用せず、第１条件のみが成立したときに、ユーザが空腹であることを推定してもよい。このように実施例の空腹推定部１５６は、少なくとも、ユーザが表示画像を見ている時間にもとづいて、ユーザが空腹であることを推定する。

　空腹推定部１５６が、ユーザが空腹であることを推定すると、情報提供部１６２は、ユーザに食べ物に関する情報を提供する（Ｓ１６）。つまり情報提供部１６２は、ユーザが表示画像を見ている時間にもとづいて、ユーザに食べ物に関する情報を提供する。たとえば情報提供部１６２は、システム画像生成部１２０に、食べ物に関する情報を含むシステム画像を生成させて、食べ物に関する情報を出力装置４に表示してよい。なお情報提供部１６２は、食べ物に関する情報の音データを生成して音提供部１３２に供給し、音提供部１３２が、食べ物に関する情報を、出力装置４から音声出力してもよい。

　図８は、ゲームプレイ中に、ゲーム画像に重畳表示されるサービス選択ウィンドウ２０６の例を示す。ゲームプレイ中に空腹判定条件が成立すると、情報提供部１６２は、ユーザにフードデリバリーに関する情報を提供する。図８に示すサービス選択ウィンドウ２０６は、フードデリバリーに関する情報の一例であり、情報提供部１６２は、システム画像生成部１２０にサービス選択ウィンドウ２０６の生成を指示してよい。システム画像生成部１２０は、サービス選択ウィンドウ２０６を含むシステム画像を生成し、第２バッファ１４４に記憶する。画像処理部１３０は、第１バッファ１４２から読み出したゲーム画像に第２バッファ１４４から読み出したシステム画像を重畳して表示画像を生成し、生成した表示画像を出力装置４に表示する。

　サービス選択ウィンドウ２０６には、フードデリバリーサービスを提供するアプリケーションの複数の選択肢とともに、食べ物を注文しない選択肢も表示される。ユーザの意志によって表示されるサービス選択ウィンドウ２０４（図６参照）と異なり、サービス選択ウィンドウ２０６は、提供処理部１５０により自動表示されるものであるため、食べ物を注文しない選択肢も表示することで、ユーザが、自身の状況に合わせた選択肢を選択できる。

　図９は、ゲームプレイ中に、ゲーム画像に重畳表示される選択ウィンドウ２０８の例を示す。ゲームプレイ中に空腹判定条件が成立すると、情報提供部１６２は、ユーザにフードデリバリーに関する情報として、複数の選択肢を提供する。選択ウィンドウ２０８には、「フードを注文する」、「今日は注文しない」、「また後で通知してほしい」の選択肢が表示される。ここでユーザが「フードを注文する」を選択すると、提供処理部１５０は、サービス選択ウィンドウ２０４またはサービス選択ウィンドウ２０６をゲーム画像上に表示させて、ユーザがフードデリバリーサービスを選択できるようにする。

　ユーズが「今日は注文しない」を選択すると、提供処理部１５０は、今日の動作を終了し、つまりユーザの空腹判定処理等の実行を終了する。なお提供処理部１５０は、今日の２４時が過ぎると、その動作を再開してよい。ユーザが「また後で通知してほしい」を選択すると、空腹推定部１５６は、所定時間後（たとえば１時間後）に空腹判定条件が満たされているか否かを判定し、ユーザが空腹であることを推定した場合に、情報提供部１６２が、ユーザに食べ物に関する情報を提供してよい。

　なお情報提供部１６２は、フードデリバリーサービスの選択肢以外の食べ物に関する情報を提供してもよい。
　図１０は、出力装置４に表示されるゲーム画像の別の例を示す。このゲーム画像は、たとえばゲームキャラクタが食事をするシーンを示しており、食卓には、肉を入れた皿が置かれている。特定部１６０は、画像認識機能を有し、表示画像を解析して、表示画像に含まれる食べ物を特定する。この例で特定部１６０は、図１０に示すゲーム画像に、肉が含まれていることを特定する。

　情報提供部１６２は、空腹判定条件が成立している場合に、特定部１６０により特定された食べ物に関する情報を提供してよい。つまり、この場合は、情報提供部１６２が、肉に関する情報を提供する。

　図１１は、ゲームプレイ中に、ゲーム画像に重畳表示される飲食店選択ウィンドウ２１０の例を示す。ゲームプレイ中に空腹判定条件が成立すると、情報提供部１６２は、ユーザにフードデリバリーに関する情報として、特定部１６０により特定された食べ物を注文できる飲食店に関する情報を提供する。飲食店選択ウィンドウ２１０には、「肉」を注文できる近所の飲食店の選択肢が表示される。

　情報提供部１６２は、特定部１６０により特定された食べ物に関する情報を提供することで、ユーザは、ゲーム世界においてゲームキャラクタが食べる食べ物を、現実世界においても簡単に注文できるようになる。たとえばユーザが飲食店選択ウィンドウ２１０を操作して食べ物を注文した場合に、ゲームソフトウェアは、ゲームキャラクタの体力が回復するように体力パラメータを制御してもよい。このようにゲーム世界と現実世界とを連動させることで、ゲームに対する没入感を高めることが可能となる。

　なお情報提供部１６２は、ユーザに特定の食べ物を注文するための情報を提供してよい。ユーザは、注文先となる飲食店および注文する商品を事前に登録しておき、情報提供部１６２は、空腹判定条件が成立している場合に、登録された特定の商品を注文するための情報を、ゲーム画像上に表示させる。

　図１２は、ゲームプレイ中に、ゲーム画像に重畳表示される飲食店選択ウィンドウ２１２の例を示す。ゲームプレイ中に空腹判定条件が成立すると、情報提供部１６２は、ユーザにフードデリバリーに関する情報として、事前にユーザにより登録された食べ物を注文できる情報を提供する。飲食店選択ウィンドウ２１２には、ユーザが事前登録した食べ物の選択肢が表示される。

　なお情報提供部１６２は、ユーザがゲームに対する操作を行っていないタイミングで、食べ物に関する情報を提供してよい。たとえばオンラインマルチプレイの対戦ゲームにおいて、ユーザが早々にリタイヤして、空き時間が生じることがある。情報提供部１６２は、空腹判定条件が成立している場合に、ゲームソフトウェアからユーザがゲームリタイヤしたことを通知されたタイミングで、ユーザに食べ物に関する情報を提供してよい。

　以上のように実施例の情報処理装置１０は、ユーザが空腹であることを推定すると、ユーザに食べ物に関する情報を提供する。実施例の情報処理装置１０によると、ユーザが実際に空腹を感じている場合だけでなく、ゲームに熱中しすぎて空腹を感じていない場合であっても、ゲームプレイ中に食べ物に関する情報を提供されることで、ゲームプレイを一時中断して、食べ物を注文する契機を得ることができる。

　以上、本開示を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。

　実施例では、空腹推定部１５６が、空腹判定条件を用いて、ユーザが空腹であるか否かを推定しているが、たとえば空腹判定条件を満たさない場合に、その条件達成率に応じた空腹度を推定してもよい。空腹度は１００％を上限とする数値で表現されてよく、空腹推定部１５６は、連続プレイ時間が第１条件における時間閾値Ｔth未満である場合に、空腹度を、（連続プレイ時間／時間閾値Ｔth）×１００％と算出してもよい。空腹推定部１５６は、システム画像生成部１２０に、算出した空腹度を含むシステム画像を生成させて、出力装置４に表示させてよい。たとえば空腹度は、ゲーム画像の隅に小さく表示されて、連続プレイ時間が長くなるとともに、空腹度の数値が１００％に近づくように更新されてよい。

　なおユーザは、表示されている空腹度を変更できてもよい。たとえばユーザがゲームをプレイしながら間食すると、既に空腹を感じていないにもかかわらず、ゲーム画像の隅に空腹度の高い数値が表示される状況が生じうる。たとえば「推定される空腹度８０％」と表示されている場合、ユーザは、自身の感覚にあう空腹度に数値を変更できることが好ましく、たとえば「推定される空腹度１０％」と変更してよい。なお空腹度がユーザにより変更された場合、空腹推定部１５６は、連続プレイ時間を、時間閾値Ｔth×（ユーザが変更した空腹度（％））に更新してよい。たとえば時間閾値Ｔthが３時間であって、ユーザが変更した空腹度が１０％である場合、空腹推定部１５６は、現在時刻までの連続プレイ時間を０．３時間に変更し、０．３時間からプレイ時間の計測を再開して、第１条件の成立判定を実施してもよい。

　実行部１１０は、ゲームソフトウェア以外のアプリケーション、たとえば動画の再生アプリケーションを実行してよい。この場合、空腹推定部１５６は、動画が再生されている時間を計測して、ユーザが表示画像を連続して見ている時間を導出してよい。

　本開示は、食べ物に関する情報を提供する技術分野に利用できる。

１・・・情報提供システム、４・・・出力装置、５・・・管理サーバ、６・・・入力装置、１０・・・情報処理装置、１２ａ，１２ｂ，１２ｃ・・・フードデリバリーサーバ、１００・・・処理部、１０２・・・通信部、１０４・・・受付部、１１０・・・実行部、１１２・・・ゲーム画像生成部、１１４・・・ゲーム音生成部、１２０・・・システム画像生成部、１３０・・・画像処理部、１３２・・・音提供部、１４０・・・フレームバッファ部、１４２・・・第１バッファ、１４４・・・第２バッファ、１５０・・・提供処理部、１５２・・・視聴判定部、１５４・・・時間取得部、１５６・・・空腹推定部、１５８・・・条件保持部、１６０・・・特定部、１６２・・・情報提供部。

Claims

　情報処理装置であって、
　表示画像を表示装置に表示する画像処理部と、
　前記表示画像をユーザが見ている時間を取得する時間取得部と、
　ユーザが前記表示画像を見ている時間にもとづいて、ユーザに食べ物に関する情報を提供する情報提供部と、
　を備える情報処理装置。
　ユーザが前記表示画像を見ている時間から、ユーザが空腹であることを推定する空腹推定部を、さらに備え、
　前記空腹推定部がユーザが空腹であることを推定した場合に、前記情報提供部は、ユーザに食べ物に関する情報を提供する、
　ことを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
　前記空腹推定部は、空腹判定条件を用いて、ユーザが空腹であるか否かを推定し、
　前記空腹判定条件は、ユーザが前記表示画像を連続して見ている時間に関する第１条件と、時間帯に関する第２条件とを少なくとも含む、
　ことを特徴とする請求項２に記載の情報処理装置。
　前記空腹推定部は、ユーザが前記表示画像を見ている時間が前記第１条件を満たし、前記第１条件を満たしたときの時刻が前記第２条件を満たしたときに、ユーザが空腹であることを推定する、
　ことを特徴とする請求項３に記載の情報処理装置。
　前記表示画像に含まれる食べ物を特定する特定部を、さらに備え、
　前記情報提供部は、特定された前記食べ物に関する情報を提供する、
　ことを特徴とする請求項１から４のいずれかに記載の情報処理装置。
　前記情報提供部は、フードデリバリーに関する情報を提供する、
　ことを特徴とする請求項１から５のいずれかに記載の情報処理装置。
　前記情報提供部は、ユーザがゲームに対する操作を行っていないタイミングで、食べ物に関する情報を提供する、
　ことを特徴とする請求項１から６のいずれかに記載の情報処理装置。
　前記情報提供部は、特定の食べ物を注文するための情報を提供する、
　ことを特徴とする請求項１から７のいずれかに記載の情報処理装置。
　表示画像を表示するステップと、
　前記表示画像をユーザが見ている時間を取得するステップと、
　ユーザが前記表示画像を見ている時間にもとづいて、ユーザに食べ物に関する情報を提供するステップと、
　を有する情報提供方法。
　コンピュータに、
　表示画像を表示する機能と、
　前記表示画像をユーザが見ている時間を取得する機能と、
　ユーザが前記表示画像を見ている時間にもとづいて、ユーザに食べ物に関する情報を提供する機能と、
　を実現させるためのプログラム。