WO2023119393A1

WO2023119393A1 - 電力管理支援装置、プログラム及び電力管理支援方法

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Publication number: WO2023119393A1
Application number: PCT/JP2021/047176
Authority: WO
Inventors: 純也氏家; 淳志堀; 幸典遠藤
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 2021-12-21
Filing date: 2021-12-21
Publication date: 2023-06-29
Also published as: TW202326320A; JPWO2023119393A1; JP7408028B2

Abstract

電力管理支援装置（１４０）は、端末装置と通信を行う通信部（１４２）と、生産システムの生産計画に基づいて、生産システムにより将来において消費される電力を予測することで、生産計画における将来の消費電力である将来消費電力を特定する予測部（１５４）と、将来消費電力を表す消費電力画面画像を生成する消費電力画面生成部（１５５）と、利用者からのログインを受け付け、利用者が生産システムにおける電力に関する変更を行うことのできる権限に応じて、利用者が生産計画において変更可能な内容である生産計画変更可能内容を特定する利用者権限管理部（１５６）と、利用者が生産計画変更可能内容を変更可能な計画編集画面画像を生成する計画編集画面生成部（１５７）と、通信部１４２を介して、消費電力画面画像及び計画編集画面画像を一つの画面で表示できるように、端末装置に送る画面送信処理部（１５８）とを備える。

Description

電力管理支援装置、プログラム及び電力管理支援方法

　本開示は、電力管理支援装置、プログラム及び電力管理支援方法に関する。

　従来から、工場等の電力需要施設における、節電を考慮した生産計画を立案することが可能な生産管理装置が知られている。
　例えば、特許文献１には、電力需要施設における電力消費に関する指示情報を取得して、その指示情報に基づいて生産計画の変更に関する判断を行う生産管理装置が記載されている。

特開２０１５－２２８１６６号公報

　従来の生産管理装置は、自動的に生産計画を変更する。
　しかしながら、工場全体の電力使用の管理者と、その工場における生産計画の管理者とが異なっている場合には、計画が自動的に変更されてしまうと、生産計画等が実現できなくなる等の不利益が生ずる場合がある。

　そこで、本発明は、実際に電力の需給に関与する利用者が、その権限に応じて、効率的に計画を変更できるようにすることを目的とする。

　本開示の一態様に係る電力管理支援装置は、利用者が使用する端末装置と通信を行う通信部と、製品を生産する生産システムの生産計画に基づいて、前記生産システムにより将来において消費される電力を予測することで、前記生産計画における将来の消費電力である将来消費電力を特定する予測部と、前記将来消費電力を表す消費電力画面画像を生成する消費電力画面生成部と、前記利用者からのログインを受け付け、前記利用者が前記生産システムにおける電力に関する変更を行うことのできる権限に応じて、前記利用者が前記生産計画において変更可能な内容である生産計画変更可能内容を特定する利用者権限管理部と、前記利用者が前記生産計画変更可能内容を変更可能な計画編集画面画像を生成する計画編集画面生成部と、前記通信部を介して、前記消費電力画面画像及び前記計画編集画面画像を一つの画面で表示できるように、前記端末装置に送る画面送信処理部と、を備えることを特徴とする。

　本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータを、利用者が使用する端末装置と通信を行う通信部、製品を生産する生産システムの生産計画に基づいて、前記生産システムにより将来において消費される電力を予測することで、前記生産計画における将来の消費電力である将来消費電力を特定する予測部、前記将来消費電力を表す消費電力画面画像を生成する消費電力画面生成部、前記利用者からのログインを受け付け、前記利用者が前記生産システムにおける電力に関する変更を行うことのできる権限に応じて、前記利用者が前記生産計画において変更可能な内容である生産計画変更可能内容を特定する利用者権限管理部、前記利用者が前記生産計画変更可能内容を変更可能な計画編集画面画像を生成する計画編集画面生成部、及び、前記通信部を介して、前記消費電力画面画像及び前記計画編集画面画像を一つの画面で表示できるように、前記端末装置に送る画面送信処理部、として機能させることを特徴とする。

　本開示の一態様に係る電力管理支援方法は、製品を生産する生産システムの生産計画に基づいて、前記生産システムにより将来において消費される電力を予測することで、前記生産計画における将来の消費電力である将来消費電力を特定し、前記将来消費電力を表す消費電力画面画像を生成し、利用者からのログインを受け付け、前記利用者が前記生産システムにおける電力に関する変更を行うことのできる権限に応じて、前記利用者が前記生産計画において変更可能な内容である生産計画変更可能内容を特定し、前記利用者が前記生産計画変更可能内容を変更可能な計画編集画面画像を生成し、前記消費電力画面画像及び前記計画編集画面画像を一つの画面で表示できるようにすることを特徴とする。

　本開示の一又は複数の態様によれば、実際に電力の需給に関与する利用者が、その権限に応じて、効率的に計画を変更することができる。

実施の形態１～４に係る電力管理支援システムの構成を概略的に示すブロック図である。端末装置の構成を概略的に示すブロック図である。コンピュータの一例を示すブロック図である。実施の形態１及び５における電力管理支援装置の構成を概略的に示すブロック図である。実施の形態１において、消費電力を表示するための画面画像を生成する処理を示すフローチャートである。実施の形態１において、電力管理支援装置が端末装置からのアクセスを受けて、消費電力を表示して、計画の内容を変更するための画面を送信する処理を示すフローチャートである。実施の形態２における電力管理支援装置の構成を概略的に示すブロック図である。実施の形態２において、消費電力を表示するための画面画像を生成する処理を示すフローチャートである。実施の形態３における電力管理支援装置の構成を概略的に示すブロック図である。実施の形態３において、消費電力を表示するための画面画像を生成する処理を示すフローチャートである。実施の形態４における電力管理支援装置の構成を概略的に示すブロック図である。実施の形態４において、消費電力を表示するための画面画像を生成する処理を示すフローチャートである。実施の形態５に係る電力管理支援システムの構成を概略的に示すブロック図である。実施の形態５において、消費電力を表示するための画面画像を生成する処理を示すフローチャートである。実施の形態５において、電力管理支援装置が端末装置からのアクセスを受けて、消費電力を表示して、計画の内容を変更するための画面を送信する処理を示すフローチャートである。実施の形態６に係る電力管理支援システムの構成を概略的に示すブロック図である。実施の形態６における電力管理支援装置の構成を概略的に示すブロック図である。評価装置の構成を概略的に示すブロック図である。

実施の形態１．
　図１は、実施の形態１に係る電力管理支援システム１００の構成を概略的に示すブロック図である。
　電力管理支援システム１００は、端末装置１１０と、生産システム１２０と、電力計測器１３０と、電力管理支援装置１４０とを備える。
　端末装置１１０、生産システム１２０、電力計測器１３０及び電力管理支援装置１４０は、ネットワーク１０１を介して、通信を行うことができるようになっているものとする。

　端末装置１１０は、電力管理支援システム１００の利用者が使用する端末である。電力管理支援システム１００の利用者は、端末装置１１０を使用して、電力管理支援装置１４０から情報を受け取り、電力管理支援装置１４０に指示等を行う。電力管理支援システム１００には、一又は複数の端末装置１１０が備えられているものとする。

　図２は、端末装置１１０の構成を概略的に示すブロック図である。
　端末装置１１０は、通信部１１１と、表示部１１２と、入力部１１３と、記憶部１１４と、制御部１１５とを備える。

　通信部１１１は、ネットワーク１０１に接続されている各種装置との間で通信を行う。
　例えば、通信部１１１は、電力管理支援装置１４０と通信を行う。具体的には、通信部１１１は、電力管理支援装置１４０からの編集画面画像情報又は変更編集画面画像情報を受信して、それらを制御部１１５に与える。

　表示部１１２は、各種画面画像を表示する。
　入力部１１３は、電力管理支援システム１００の利用者から指示の入力を受け付ける。
　記憶部１１４は、端末装置１１０での処理に必要な情報及びプログラムを記憶する。

　制御部１１５は、端末装置１１０での処理を制御する。
　例えば、制御部１１５は、電力管理支援システム１００の利用者が、入力部１１３を介して、電力管理支援装置１４０にアクセスする指示を入力した場合に、利用者を認証するための利用者認証情報を入力するための利用者認証情報入力画面画像であるログイン画面画像を表示部１１２に表示させる。そして、制御部１１５は、利用者が、ログイン画面画像において、入力部１１３を介して、利用者認証情報を入力した場合には、その利用者認証情報を、通信部１１１を介して、電力管理支援装置１４０に送る。ここでは、利用者認証情報は、例えば、利用者を識別するための利用者識別情報である利用者名と、パスワードとであるものとする。

　また、制御部１１５は、通信部１１１から編集画面画像情報を受け取ると、その編集画面画像情報で示される編集画面画像を表示部１１２に表示させる。
　さらに、制御部１１５は、通信部１１１から変更編集画面画像情報を受け取ると、その変更編集画面画像情報で示される変更編集画面画像を表示部１１２に表示させる。
　そして、制御部１１５は、編集画面画像又は変更編集画面画像を介して、入力部１１３が計画の内容を変更する指示の入力を受けると、その変更された内容である変更内容を示す変更部分情報を生成する。制御部１１５は、その変更部分情報を、通信部１１１に電力管理支援装置１４０へ送信させる。

　以上に記載された端末装置１１０は、例えば、図３に示されているようなコンピュータ１０により実現することができる。
　コンピュータ１０は、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）等のプロセッサ１１と、メモリ１２と、ＨＤＤ（Ｈａｒｄ　Ｄｉｓｋ　Ｄｒｉｖｅ）等の補助記憶装置１３と、ネットワーク１０１に接続するためのＮＩＣ（Ｎｅｔｗｏｒｋ　Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ　Ｃａｒｄ）等の通信インタフェース（以下、通信Ｉ／Ｆという）１４とを備える。

　例えば、通信部１１１は、プロセッサ１１が通信Ｉ／Ｆ１４を利用することで実現可能である。記憶部１１４は、プロセッサ１１がメモリ１２又は補助記憶装置１３を利用することにより実現可能である。制御部１１５は、補助記憶装置１３に記憶されているプログラムをメモリ１２にロードしてプロセッサ１１で実行することで実現可能である。

　なお、図示されていないが、表示部１１２は、プロセッサ１１が、表示装置を利用することで実現可能であり、入力部１１３は、プロセッサ１１が、キーボード又はマウス等の入力装置を利用することで実現可能である。

　なお、以上のプログラムは、図示されていない記憶媒体から、又は、通信Ｉ／Ｆ１４を介してネットワーク１０１から、補助記憶装置１３にダウンロードされ、それから、メモリ１２上にロードされてプロセッサ１１により実行されるようにしてもよい。また、記憶媒体から、又は、通信Ｉ／Ｆ１４を介してネットワーク１０１から、メモリ１２上に直接ロードされ、プロセッサ１１により実行されるようにしてもよい。言い換えると、このようなプログラムは、例えば、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。

　図１に戻り、生産システム１２０は、一又は複数の製品を生産する工場等に設置された生産機器を含み、電力を消費して、その一又は複数の製品を生産するシステムである。

　電力計測器１３０は、生産システム１２０で消費する電力である消費電力を計測する。電力管理支援システム１００には、生産システム１２０全体の消費電力を計測できるように、一又は複数の電力計測器１３０が備えられているものとする。

　電力管理支援装置１４０は、電力管理支援システム１００において、電力の管理を行う。
　図４は、実施の形態１における電力管理支援装置１４０の構成を概略的に示すブロック図である。
　電力管理支援装置１４０は、記憶部１４１と、通信部１４２と、処理部１５０とを備える。

　記憶部１４１は、電力管理支援装置１４０での処理に必要とされる情報及びプログラムを記憶する。

　通信部１４２は、ネットワーク１０１に接続されている各種装置との間で通信を行う。例えば、通信部１４２は、端末装置１１０、生産システム１２０及び電力計測器１３０と通信を行う。

　処理部１５０は、電力管理支援装置１４０での処理を実行する。
　処理部１５０は、消費電力取得部１５１と、計画管理部１５２と、ユーザ入力取得部１５３と、予測部１５４と、消費電力画面生成部１５５と、利用者権限管理部１５６と、計画編集画面生成部１５７と、画面送信処理部１５８とを備える。

　消費電力取得部１５１は、通信部１４２を介して、電力計測器１３０から、生産システム１２０の消費電力を示す消費電力情報を取得する。取得された消費電力情報は、消費電力情報が取得された時刻に対応付けられて、記憶部１４１に記憶される。

　計画管理部１５２は、通信部１４２を介して、生産システム１２０から、生産システム１２０で製品を生産する生産計画を示す生産計画情報を取得する。その生産計画情報は、予測部１５４及び計画編集画面生成部１５７に与えられる。

　ここで、生産計画は、少なくとも、生産する製品毎に、生産機器を稼働させる時刻を示すものとする。また、生産計画は、複数のラインで製品を生産する場合には、ライン毎に生産機器を稼働させる時刻を示してもよい。さらに、生産計画は、生産機器の動作内容により、その生産機器の消費電力に影響がある場合には、その生産機器の動作内容が含まれていてもよい。

　さらに、計画管理部１５２は、変更の終了した生産計画を示す変更生産計画情報を、通信部１４２を介して、生産システム１２０に送ることで、生産システム１２０における生産計画を変更することができる。なお、変更の終了は、利用者が端末装置１１０に入力するものとする。

　ユーザ入力取得部１５３は、通信部１４２を介して、端末装置１１０から、端末装置１１０に入力された内容を示す情報を取得する取得部として機能する。
　例えば、ユーザ入力取得部１５３は、後述する編集画面画像又は変更編集画面画像を介して、端末装置１１０において、利用者の権限に応じて生産計画が変更された場合には、通信部１４２を介して、端末装置１１０から、その変更された内容である変更内容を示す変更部分情報を取得する。その変更部分情報は、予測部１５４及び計画管理部１５２に与えられる。

　予測部１５４は、計画管理部１５２からの生産計画情報で示される生産計画に基づいて、生産システム１２０により将来において消費される電力を予測することで、その生産計画における将来の消費電力である将来消費電力を特定する。予測部１５４は、その将来消費電力を示す将来消費電力情報を消費電力画面生成部１５５に与える。

　また、予測部１５４は、ユーザ入力取得部１５３から変更部分情報を受け取ると、計画管理部１５２からの生産計画情報で示される生産計画を、その変更部分情報で示される内容で変更することで、変更生産計画を特定する。そして、予測部１５４は、変更生産計画に基づいて、生産システム１２０により将来において消費される電力を予測することで、変更生産計画における消費電力である変更将来消費電力を特定する。予測部１５４は、その変更将来消費電力を示す変更将来消費電力情報を消費電力画面生成部１５５に与える。

　消費電力画面生成部１５５は、予測部１５４からの将来消費電力情報で示される将来消費電力を表す消費電力画面画像を生成する。
　例えば、消費電力画面生成部１５５は、記憶部１４１に記憶されている消費電力情報で示される消費電力と、予測部１５４からの将来消費電力情報で示される将来消費電力とを時系列で表す消費電力画面画像を生成する。そして、消費電力画面生成部１５５は、その消費電力画面画像を示す消費電力画面画像情報を画面送信処理部１５８に与える。

　また、消費電力画面生成部１５５は、予測部１５４からの変更将来消費電力情報で示される変更将来消費電力を表す変更消費電力画面画像を生成する。
　例えば、消費電力画面生成部１５５は、予測部１５４から変更将来消費電力情報を受け取ると、記憶部１４１に記憶されている消費電力情報で示される消費電力と、その変更将来消費電力情報で示される変更将来消費電力とを時系列で表す変更消費電力画面画像を生成する。そして、消費電力画面生成部１５５は、その変更消費電力画面画像を示す変更消費電力画面画像情報を画面送信処理部１５８に与える。

　利用者権限管理部１５６は、利用者からのログインを受け付け、その利用者が生産システム１２０における電力に関する変更を行うことのできる権限に応じて、その利用者が生産計画において変更可能な内容を特定する。例えば、生産システム１２０において、第１の製品と、第２の製品とを生産している場合には、第１の製品の生産を管理する管理者は、第２の製品の生産数等を変更する権限はないため、第１の製品の生産に関する変更を行う権限を備える利用者となる。一方、第２の製品の生産を管理する管理者は、第２の製品の生産に関する変更を行う権限を備える利用者となる。実施の形態１では、変更可能な内容は、生産計画において変更可能な内容であるため、ここで特定される内容を、生産計画変更可能内容ともいう。

　例えば、利用者権限管理部１５６は、通信部１４２を介して、端末装置１１０から利用者認証情報を取得する。そして、利用者権限管理部１５６は、記憶部１４１に記憶されている登録認証情報を用いて、その利用者認証情報の認証を行う。利用者権限管理部１５６は、認証に失敗した場合には、その利用者認証情報を送ってきた端末装置１１０にログインエラーを送り、以降の処理を停止する。一方、認証に成功した場合には、利用者権限管理部１５６は、記憶部１４１に記憶されている利用者権限情報に従って、認証に成功した利用者認証情報に含まれている利用者名で識別される利用者の権限に応じて、その利用者が変更可能な内容を特定する。そして、利用者権限管理部１５６は、特定された内容を示す変更可能内容情報を計画編集画面生成部１５７に与える。

　計画編集画面生成部１５７は、利用者が生産計画において変更可能な内容である生産計画変更可能内容を変更可能な計画編集画面画像を生成する。
　例えば、計画編集画面生成部１５７は、計画管理部１５２からの生産計画情報で示されている生産計画の内、利用者権限管理部１５６からの変更可能内容情報で示されている変更可能な内容のみを編集可能とした計画編集画面画像を生成する。そして、計画編集画面生成部１５７は、その計画編集画面画像を示す計画編集画面画像情報を、画面送信処理部１５８に与える。なお、生産計画において、利用者認証情報に含まれている利用者名で識別される利用者が変更できる内容がない場合には、計画編集画面生成部１５７は、編集できる内容がないことを表す計画編集画面画像を生成すればよい。

　画面送信処理部１５８は、通信部１４２を介して、消費電力画面画像又は変更消費電力画面画像及び計画編集画面画像を一つの画面で表示できるように、端末装置１１０に送る。
　例えば、画面送信処理部１５８は、消費電力画面生成部１５５からの消費電力画面画像情報で示される消費電力画面画像又は変更消費電力画面画像情報で示される変更消費電力画面画像、及び、計画編集画面画像情報で示される計画編集画面画像を、通信部１４２を介して、対応する利用者認証情報を送ってきた端末装置１１０に送る。言い換えると、画面送信処理部１５８は、変更処理電力画面画像情報を受け取ると、消費電力画面画像の代わりに、変更消費電力画面画像を端末装置１１０に送る。

　ここでは、画面送信処理部１５８は、消費電力画面生成部１５５から消費電力画面画像情報を受け取った場合には、その消費電力画面画像情報で示される消費電力画面画像と、計画編集画面画像情報で示される計画編集画面画像とを含む編集画面画像を生成する。そして、画面送信処理部１５８は、通信部１４２に、その編集画面画像を示す編集画面画像情報を対応する利用者認証情報を送ってきた端末装置１１０へ送信させる。

　また、画面送信処理部１５８は、消費電力画面生成部１５５から変更消費電力画面画像情報を受け取った場合には、その変更消費電力画面画像情報で示される変更消費電力画面画像と、計画編集画面画像情報で示される計画編集画面画像とを含む変更編集画面画像を生成する。そして、画面送信処理部１５８は、通信部１４２に、その変更編集画面画像を示す変更編集画面画像情報を対応する利用者認証情報を送ってきた端末装置１１０へ送信させる。

　以上に記載された電力管理支援装置１４０も、例えば、図３に示されているようなコンピュータ１０により実現することができる。

　例えば、通信部１４２は、プロセッサ１１が通信Ｉ／Ｆ１４を利用することで実現可能である。記憶部１４１は、プロセッサ１１がメモリ１２又は補助記憶装置１３を利用することにより実現可能である。処理部１５０は、補助記憶装置１３に記憶されているプログラムをメモリ１２にロードしてプロセッサ１１で実行することで実現可能である。

　図５は、実施の形態１において、消費電力を表示するための画面画像を生成する処理を示すフローチャートである。

　まず、消費電力取得部１５１は、通信部１４２を介して、電力計測器１３０から消費電力情報を順次取得して、取得された消費電力情報を、取得された時刻に対応付けて、記憶部１４１に記憶する（Ｓ１０）。

　次に、計画管理部１５２は、通信部１４２を介して、生産システム１２０から生産計画情報を取得して、その生産計画情報を予測部１５４に与える（Ｓ１１）。

　次に、予測部１５４は、計画管理部１５２からの生産計画情報で示される生産計画に基づいて、将来消費電力を予測し、その将来消費電力を示す将来消費電力情報を消費電力画面生成部１５５に与える（Ｓ１２）。

　次に、消費電力画面生成部１５５は、記憶部１４１に記憶されている消費電力情報で示される消費電力と、予測部１５４からの将来消費電力情報で示される将来消費電力とを時系列で表す消費電力画面画像を生成し、その消費電力画面画像を示す消費電力画面画像情報を画面送信処理部１５８に与える（Ｓ１３）。

　次に、ユーザ入力取得部１５３は、通信部１４２を介して、端末装置１１０からの変更部分情報を取得したか否かにより、生産計画の内容が変更されたか否かを判断する（Ｓ１４）。生産計画の内容が変更された場合（Ｓ１４でＹｅｓ）には、処理はステップＳ１５に進む。この場合、ユーザ入力取得部１５３は、通信部１４２を介して取得した変更部分情報を、予測部１５４に与える。

　ステップＳ１５では、予測部１５４は、ユーザ入力取得部１５３からの変更部分情報で示される内容で、計画管理部１５２からの生産計画情報で示される生産計画を変更し、変更後の生産計画である変更生産計画により、生産システム１２０により将来において消費される電力である変更将来消費電力を予測する。そして、予測部１５４は、予測された変更将来消費電力を示す変更将来消費電力情報を消費電力画面生成部１５５に与える。

　次に、消費電力画面生成部１５５は、記憶部１４１に記憶されている消費電力情報で示される消費電力と、予測部１５４からの変更将来消費電力情報で示される変更将来消費電力とを時系列で表す変更消費電力画面画像を生成し、その変更消費電力画面画像を示す変更消費電力画面画像情報を画面送信処理部１５８に与える（Ｓ１６）。そして、処理はステップＳ１４に戻る。

　以上のように、図５に示されているフローチャートによれば、何れかの端末装置１１０から変更部分情報をユーザ入力取得部１５３が取得することにより、将来において予測される消費電力が変更される。このため、全ての端末装置１１０において、何れかの端末装置１１０で変更された計画に基づいて変更された消費電力を確認することができる。

　図６は、実施の形態１において、電力管理支援装置１４０が端末装置１１０からのアクセスを受けて、消費電力を表示して、計画の内容を変更するための画面を送信する処理を示すフローチャートである。

　まず、利用者権限管理部１５６は、通信部１４２を介して、端末装置１１０から利用者認証情報を取得したか否かを判断する（Ｓ２０）。利用者認証情報が取得された場合（Ｓ２０でＹｅｓ）には、処理はステップＳ２１へ進む。

　ステップＳ２１では、利用者権限管理部１５６は、記憶部１４１に記憶されている登録認証情報を用いて、取得された利用者認証情報の認証を行い、認証に成功したか否かを判断する。認証に失敗した場合（Ｓ２１でＮｏ）には、利用者権限管理部１５６は、その利用者認証情報を送ってきた端末装置１１０にログインエラーを送り、処理をステップＳ２０に戻す。一方、認証に成功した場合（Ｓ２１でＹｅｓ）には、処理はステップＳ２２に進む。

　ステップＳ２２では、利用者権限管理部１５６は、記憶部１４１に記憶されている利用者権限情報に従って、認証に成功した利用者認証情報に含まれている利用者名で識別される利用者の権限に応じて、その利用者が変更可能な内容を特定し、特定された内容を示す変更可能内容情報を計画編集画面生成部１５７に与える。

　次に、計画編集画面生成部１５７は、計画管理部１５２からの生産計画情報で示されている生産計画の内、利用者権限管理部１５６からの変更可能内容情報で示されている変更可能な内容のみを編集可能とした計画編集画面画像を生成し、その計画編集画面画像を示す計画編集画面画像情報を画面送信処理部１５８に与える（Ｓ２３）。

　次に、画面送信処理部１５８は、消費電力画面生成部１５５から変更消費電力画面画像情報を取得したか否かを判断する（Ｓ２４）。変更消費電力画面画像情報を取得していない場合（Ｓ２４でＮｏ）には、処理はステップＳ２５に進み、変更消費電力画面画像情報を取得した場合（Ｓ２４でＹｅｓ）には、処理はステップＳ２７に進む。

　ステップＳ２５では、画面送信処理部１５８は、消費電力画面生成部１５５からの消費電力画面画像情報で示される消費電力画面画像と、ステップＳ２３で生成された計画編集画面画像情報で示される計画編集画面画像とを含む編集画面画像を示す編集画面画像情報を生成する。

　そして、画面送信処理部１５８は、通信部１４２に、その編集画面画像情報を対応する利用者認証情報を送ってきた端末装置１１０へ送信させる（Ｓ２６）。そして、処理はステップＳ２９へ進む。

　一方、ステップＳ２７では、画面送信処理部１５８は、消費電力画面生成部１５５からの変更消費電力画面画像情報で示される変更消費電力画面画像と、ステップＳ２３で生成された計画編集画面画像情報で示される計画編集画面画像とを含む変更編集画面画像を示す変更編集画面画像情報を生成する。

　そして、画面送信処理部１５８は、通信部１４２に、その変更編集画面画像情報を対応する利用者認証情報を送ってきた端末装置１１０へ送信させる（Ｓ２８）。そして、処理はステップＳ２９へ進む。

　ステップＳ２９では、画面送信処理部１５８は、消費電力画面生成部１５５から変更消費電力画面画像情報を取得したか否かを判断する。変更消費電力画面画像情報を取得した場合（Ｓ２９でＹｅｓ）には、処理はステップＳ２７に進む。

　以上のように、実施の形態１によれば、端末装置１１０を用いて利用者が変更した生産計画に基づいて、将来の消費電力を予測することができる。

　また、各利用者が変更中の生産計画に基づき消費電力の予測値を更新し、消費電力画面生成部１５５がその更新内容に基づき画面画像を再生成するため、全ての利用者の端末装置１１０に更新された消費電力画面画像が配信される。このため、各利用者が工場等の生産システム１２０全体に対する節電要請に対して、全体で目標を達成しているか否かを直ちに判断することができる。そのため、過度の消費電力削減につながる生産計画の変更を抑止することができる。

　また、利用者権限管理部１５６により権限があると判断された利用者に対してのみ生産計画の変更を行うための画面を提供するため、権限のない利用者による生産計画の編集を防止することができる。

　さらに、生産システム１２０から取得した生産計画に基づく予測部１５４の出力である変更前の予測消費電力の時系列と、変更中の生産計画に基づく予測部の出力である変更中の予測消費電力予測の時系列とを比較することにより、各生産部門の消費電力削減予定量を含む画面を生成することができる。このような画面を生成することにより、各生産部門の消費電力低減に対する貢献を共有することができる。

実施の形態２．
　図１に示されているように、実施の形態２に係る電力管理支援システム２００は、端末装置１１０と、生産システム２２０と、電力計測器１３０と、電力管理支援装置２４０とを備える。

　実施の形態２に係る電力管理支援システム２００の端末装置１１０及び電力計測器１３０は、実施の形態１に係る電力管理支援システム１００の端末装置１１０及び電力計測器１３０と同様である。

　実施の形態２における生産システム２２０は、実施の形態１における生産システム１２０とほぼ同様であるが、電力管理支援装置２４０からの要求に応じて、生産システム２２０で製品を生産する際の生産個数、原単位又は人件費等の、生産計画を変更することにより値が変化する、予め定められた対象を識別するための対象識別情報と、その対象の値とを示す参照情報を管理している。ここでの対象は、電力以外である。

　電力管理支援装置２４０は、電力管理支援システム２００において、電力の管理を行う。
　図７は、実施の形態２における電力管理支援装置２４０の構成を概略的に示すブロック図である。
　電力管理支援装置２４０は、記憶部１４１と、通信部１４２と、処理部２５０とを備える。
　実施の形態２における電力管理支援装置２４０の記憶部１４１及び通信部１４２は、実施の形態１における電力管理支援装置１４０の記憶部１４１及び通信部１４２と同様である。

　処理部２５０は、電力管理支援装置２４０での処理を実行する。
　処理部２５０は、消費電力取得部１５１と、計画管理部２５２と、ユーザ入力取得部１５３と、予測部２５４と、消費電力画面生成部２５５と、利用者権限管理部２５６と、計画編集画面生成部１５７と、画面送信処理部１５８とを備える。

　実施の形態２における処理部２５０の消費電力取得部１５１、ユーザ入力取得部１５３、計画編集画面生成部１５７及び画面送信処理部１５８は、実施の形態１における処理部１５０の消費電力取得部１５１、ユーザ入力取得部１５３、計画編集画面生成部１５７及び画面送信処理部１５８と同様である。

　計画管理部２５２は、実施の形態１の計画管理部１５２と同様の処理を行う他、以下の処理を行う。
　計画管理部２５２は、通信部１４２を介して、生産システム２２０から、生産計画情報を取得する際に、参照情報も取得する。取得された参照情報は、予測部２５４に与えられる。

　予測部２５４は、実施の形態１の予測部１５４と同様の処理を行う他、以下の処理を行う。
　予測部２５４は、実施の形態１の予測部１５４と同様に将来消費電力情報を消費電力画面生成部１５５に与えるとともに、計画管理部２５２からの参照情報も消費電力画面生成部２５５に与える。

　また、予測部２５４は、ユーザ入力取得部１５３から変更部分情報を受け取ると、計画管理部２５２からの参照情報で示される値の内、その変更部分情報で示される変更内容により変化する値を予測する。そして、予測部２５４は、予測された値と、その値に対応する対象の対象識別情報とを示す変更参照情報を生成する。変更参照情報は、消費電力画面生成部２５５に与えられる。

　利用者権限管理部２５６は、実施の形態１における利用者権限管理部１５６と同様の処理を行う他、以下の処理を行う。
　利用者権限管理部２５６は、実施の形態１における利用者権限管理部１５６と同様に認証を行い、認証が成功した際に、変更可能内容情報を計画編集画面生成部１５７とともに、消費電力画面生成部２５５にも与える。

　実施の形態２における消費電力画面生成部２５５は、利用者が生産計画変更可能内容を変更することにより値が変化する対象と、その値とを消費電力画面画像又は変更消費電力画面画像において表す。
　例えば、消費電力画面生成部２５５は、記憶部１４１に記憶されている消費電力情報で示される消費電力と、予測部２５４からの将来消費電力情報で示される将来消費電力とを時系列で表すとともに、計画管理部２５２からの参照情報で示される値及び対象識別情報の内、利用者権限管理部２５６からの変更可能内容情報で示される変更可能な内容に対応する値及び対象を表す消費電力画面画像を生成する。そして、消費電力画面生成部２５５は、その消費電力画面画像を示す消費電力画面画像情報を画面送信処理部１５８に与える。

　また、消費電力画面生成部２５５は、予測部２５４から変更将来消費電力情報及び変更参照情報を受け取ると、記憶部１４１に記憶されている消費電力情報で示される消費電力と、その変更将来消費電力情報で示される変更将来消費電力とを時系列で表すとともに、予測部２５４からの変更参照情報で示される値及び対象識別情報の内、利用者権限管理部２５６からの変更可能内容情報で示される変更可能な内容に対応する値及び対象を表す変更消費電力画面画像を生成する。そして、消費電力画面生成部２５５は、その変更消費電力画面画像を示す変更消費電力画面画像情報を画面送信処理部１５８に与える。

　図８は、実施の形態２において、消費電力を表示するための画面画像を生成する処理を示すフローチャートである。
　なお、図８において、図５に示されているステップと同様の処理を行うステップには、図５と同じ符号を付す。

　図８のステップＳ１０での処理は、図５のステップＳ１０での処理と同様である。但し、図８では、ステップＳ１０の後に、処理はステップＳ３０に進む。

　ステップＳ３０では、計画管理部２５２は、通信部１４２を介して、生産システム２２０から生産計画情報及び参照情報を取得して、その生産計画情報及び参照情報を予測部２５４に与える。そして、処理はステップＳ１２に進む。

　図８のステップＳ１２の処理は、図５のステップＳ１２の処理と同様である。但し、図８では、ステップＳ１２の後に、処理はステップＳ３１に進む。

　ステップＳ３１では、消費電力画面生成部２５５は、記憶部１４１に記憶されている消費電力情報で示される消費電力と、予測部２５４からの将来消費電力情報で示される将来消費電力とを時系列で表すとともに、計画管理部２５２からの参照情報で示される値及び対象識別情報の内、利用者権限管理部２５６からの変更可能内容情報で示される変更可能な内容に対応する値及び対象を表す消費電力画面画像を生成する。そして、消費電力画面生成部２５５は、その消費電力画面画像を示す消費電力画面画像情報を画面送信処理部１５８に与える。次に、処理はステップＳ１４に進む。

　図８のステップＳ１４及びＳ１５の処理は、図５のステップＳ１４及びＳ１５の処理と同様である。但し、図８では、ステップＳ１５の後に、処理はステップＳ３２に進む。

　ステップＳ３２では、予測部２５４は、ユーザ入力取得部１５３から変更部分情報を受け取ると、計画管理部２５２からの参照情報で示される値の内、その変更部分情報で示される変更の内容により変化する値を予測する。そして、予測部２５４は、予測された値と、その値に対応する対象の対象識別情報とを示す変更参照情報を生成する。変更参照情報は、消費電力画面生成部２５５に与えられる。

　次に、消費電力画面生成部２５５は、予測部２５４から変更将来消費電力情報及び変更参照情報を受け取ると、記憶部１４１に記憶されている消費電力情報で示される消費電力と、その変更将来消費電力情報で示される変更将来消費電力とを時系列で表すとともに、予測部２５４からの変更参照情報で示される値及び対象識別情報の内、利用者権限管理部２５６からの変更可能内容情報で示される変更可能な内容に対応する値及び対象を表す変更消費電力画面画像を生成する。そして、消費電力画面生成部２５５は、その変更消費電力画面画像を示す変更消費電力画面画像情報を画面送信処理部１５８に与える。次に、処理はステップＳ１４に戻る。

　なお、実施の形態２では、消費電力画面画像及び変更消費電力画面画像は、ログインしている利用者毎に作成されるため、画面送信処理部１５８は、利用者毎に編集画面画像及び変更編集画面画像を生成し、利用者毎に対応する端末装置１１０へ送る。

　実施の形態２によれば、利用者は、消費電力のみではなく、生産台数又は人件費等の参照情報を参照して計画変更の実施可否を判断することができる。なお、実施の形態２では、編集画面画像又は変更編集画面画像に参照情報が表示されるため、一つの画面画像を見るだけで、必要な情報を取得することができ、判断に要する時間を短縮することができる。
　また、生産台数又は人件費等の参照情報は、参照可能な利用者に限定して表示されるため、利用者は、事故に関連する情報のみを用いて、計画を変更することができる。

実施の形態３．
　図１に示されているように、実施の形態３に係る電力管理支援システム３００は、端末装置１１０と、生産システム１２０と、電力計測器１３０と、電力管理支援装置３４０とを備える。

　実施の形態３に係る電力管理支援システム３００の端末装置１１０、生産システム１２０及び電力計測器１３０は、実施の形態１に係る電力管理支援システム１００の端末装置１１０、生産システム１２０及び電力計測器１３０と同様である。

　電力管理支援装置３４０は、電力管理支援システム３００において、電力の管理を行う。
　図９は、実施の形態３における電力管理支援装置３４０の構成を概略的に示すブロック図である。
　電力管理支援装置３４０は、記憶部１４１と、通信部１４２と、処理部３５０とを備える。
　実施の形態３における電力管理支援装置３４０の記憶部１４１及び通信部１４２は、実施の形態１における電力管理支援装置１４０の記憶部１４１及び通信部１４２と同様である。

　処理部３５０は、電力管理支援装置３４０での処理を実行する。
　処理部３５０は、消費電力取得部１５１と、計画管理部１５２と、ユーザ入力取得部３５３と、予測部３５４と、消費電力画面生成部３５５と、利用者権限管理部３５６と、計画編集画面生成部１５７と、画面送信処理部１５８と、削減実績管理部３５９とを備える。

　実施の形態３における処理部３５０の消費電力取得部１５１、計画管理部１５２、計画編集画面生成部１５７及び画面送信処理部１５８は、実施の形態１における処理部１５０の消費電力取得部１５１、計画管理部１５２、計画編集画面生成部１５７及び画面送信処理部１５８と同様である。

　利用者権限管理部３５６は、実施の形態１の利用者権限管理部１５６と同様の処理を行う他、以下の処理を行う。
　利用者権限管理部３５６は、認証に成功した場合に、認証に成功した利用者認証情報に含まれている利用者名と、その利用者認証情報を送ってきた端末装置１１０の識別情報である端末装置識別情報（例えば、端末装置１１０の通信アドレス）とをユーザ入力取得部３５３に与える。

　ユーザ入力取得部３５３は、実施の形態１と同様に、通信部１４２を介して、端末装置１１０から、変更部分情報を取得し、その変更部分情報を、予測部３５４及び計画管理部１５２に与える。ここで、実施の形態３では、ユーザ入力取得部３５３は、変更部分情報を予測部３５４に与える際に、その変更部分情報を送信してきた端末装置１１０の利用者の利用者名も予測部３５４に与える。

　予測部３５４は、実施の形態１の予測部１５４と同様の処理を行う他、以下の処理を行う。
　予測部３５４は、将来消費電力情報及び変更将来消費電力情報を生成した際に、将来消費電力情報及び変更将来消費電力情報を削減実績管理部３５９にも与える。なお、予測部３５４は、変更将来消費電力情報を削減実績管理部３５９に与える際には、その変更将来消費電力を予測する際に用いた変更部分情報を送ってきた端末装置１１０の利用者の利用者名も一緒に削減実績管理部３５９に与える。

　削減実績管理部３５９は、利用者が、過去において生産計画を変更することにより生産システム１２０により消費される電力を変化させた変化実績を管理する変化実績管理部として機能する。

　例えば、削減実績管理部３５９は、利用者毎に、消費電力の削減実績を管理する。
　具体的には、削減実績管理部３５９は、予測部３５４から変更将来消費電力情報及び利用者名が送られてくる度に、その変更将来消費電力情報で示される変更将来消費電力を、前回の将来消費電力又は変更将来消費電力から減算することで、その利用者名で示される利用者の消費電力の削減値を算出することができる。そして、削減実績管理部３５９は、利用者毎に、予め定められた期間、例えば、周、月又は年等の期間、削減値を集計することで、利用者名で示される利用者毎の削減実績を算出することができる。そして、削減実績管理部３５９は、算出した削減実績を示す削減実績情報を消費電力画面生成部３５５に与える。

　消費電力画面生成部３５５は、実施の形態１の消費電力画面生成部１５５とほぼ同様の処理を行うが、変更消費電力画面画像情報を生成する際に、変更消費電力画面画像に変化実績としての削減実績を追加する。

　図１０は、実施の形態３において、消費電力を表示するための画面画像を生成する処理を示すフローチャートである。
　なお、図１０において、図５に示されているステップと同様の処理を行うステップには、図５と同じ符号を付す。

　図１０のステップＳ１０～Ｓ１５の処理については、図５のステップＳ１０～Ｓ１５の処理と同様である。
　但し、図１０のステップＳ１４において、生産計画の内容が変更された場合（Ｓ１４でＹｅｓ）には、処理はステップＳ１５に進むが、この場合、ユーザ入力取得部３５３は、通信部１４２を介して取得した変更部分情報を、予測部３５４に与えるとともに、その変更部分情報を送ってきた端末装置１１０の利用者の利用者名も予測部３５４に与える。
　また、図１０においては、ステップＳ１５の後に、処理はステップＳ４０に進む。

　ステップＳ４０では、削減実績管理部３５９は、利用者毎に、消費電力の削減実績を算出し、算出された削減実績を示す削減実績情報を消費電力画面生成部３５５に与える。

　次に、消費電力画面生成部３５５は、記憶部１４１に記憶されている消費電力情報で示される消費電力と、予測部３５４からの変更将来消費電力情報で示される変更将来消費電力とを時系列で表すとともに、削減実績管理部３５９からの削減実績情報で示される削減実績を表す変更消費電力画面画像を生成し、その変更消費電力画面画像を示す変更消費電力画面画像情報を画面送信処理部１５８に与える（Ｓ４１）。そして、処理はステップＳ１４に戻る。

　以上のように、実施の形態３によれば、電力管理支援装置３４０の利用者が、どの利用者、又は、利用者が含まれるその部門若しくは組織が、どの程度消費電力の削減に貢献しているかを直感的に理解することができるようになる。
　その結果、貢献度の低い部門又は組織において権限を有する利用者がより積極的に消費電力の削減に協力するようになる。

実施の形態４．
　図１に示されているように、実施の形態４に係る電力管理支援システム４００は、端末装置１１０と、生産システム１２０と、電力計測器１３０と、電力管理支援装置４４０とを備える。
　実施の形態４に係る電力管理支援システム４００の端末装置１１０、生産システム１２０及び電力計測器１３０は、実施の形態１に係る電力管理支援システム１００の端末装置１１０、生産システム１２０及び電力計測器１３０と同様である。

　電力管理支援装置４４０は、電力管理支援システム４００において、電力の管理を行う。
　図１１は、実施の形態４における電力管理支援装置４４０の構成を概略的に示すブロック図である。
　電力管理支援装置４４０は、記憶部１４１と、通信部１４２と、処理部４５０とを備える。
　実施の形態４における電力管理支援装置４４０の記憶部１４１及び通信部１４２は、実施の形態１における電力管理支援装置１４０の記憶部１４１及び通信部１４２と同様である。

　処理部４５０は、電力管理支援装置４４０での処理を実行する。
　処理部４５０は、消費電力取得部１５１と、計画管理部１５２と、ユーザ入力取得部１５３と、予測部４５４と、消費電力画面生成部１５５と、利用者権限管理部１５６と、計画編集画面生成部１５７と、画面送信処理部１５８と、関連設備管理部４６０とを備える。

　実施の形態４における処理部４５０の消費電力取得部１５１、計画管理部１５２、ユーザ入力取得部１５３、消費電力画面生成部１５５、利用者権限管理部１５６、計画編集画面生成部１５７及び画面送信処理部１５８は、実施の形態１における処理部１５０の消費電力取得部１５１、計画管理部１５２、ユーザ入力取得部１５３、消費電力画面生成部１５５、利用者権限管理部１５６、計画編集画面生成部１５７及び画面送信処理部１５８と同様である。
　但し、実施の形態４における計画管理部１５２は、生産システム１２０からの生産計画情報を関連設備管理部４６０にも与える。また、実施の形態４におけるユーザ入力取得部１５３は、端末装置１１０からの変更部分情報を関連設備管理部４６０にも与える。

　関連設備管理部４６０は、生産計画において製品を生産する生産機器と関連する設備である関連設備において、生産計画に基づいて、将来において消費される電力である将来関連消費電力を予測する。

　例えば、関連設備管理部４６０は、生産システム１２０からの生産計画情報で示される生産計画に含まれる生産機器と関連する設備である関連設備を特定する。例えば、生産機器と、その生産機器に関連する関連設備との対応関係を示す関連設備管理情報が記憶部１４１に記憶されており、関連設備管理部４６０は、その関連設備管理情報を参照することで、生産計画に含まれる生産機器と関連する関連設備を特定すればよい。なお、関連設備としては、照明及び空調機等がある。

　そして、関連設備管理部４６０は、その生産計画において、その特定された関連設備で将来において消費される電力である将来関連消費電力を予測する。関連設備毎の消費電力等、将来関連消費電力を予測するために必要な情報は、記憶部１４１に記憶されているものとする。関連設備管理部４６０は、予測された将来関連消費電力を示す将来関連消費電力情報を生成し、その将来関連消費電力情報を予測部４５４に与える。

　また、関連設備管理部４６０は、変更生産計画に基づいて、関連設備により将来において消費される電力である変更将来関連消費電力を予測する。

　例えば、関連設備管理部４６０は、生産システム１２０からの生産計画情報で示される生産計画を、端末装置１１０からの変更部分情報で示される内容に変更した場合に、関連設備の状態を変更することができるか否かを判断する。そして、関連設備管理部４６０は、変更できる関連設備において、変更することで消費電力が最も小さくなる変更内容を特定し、その特定された変更内容を反映した場合に、生産システム１２０からの生産計画情報で示される生産計画に基づいて、関連設備で将来において消費される電力である変更将来関連消費電力を予測する。関連設備管理部４６０は、予測された変更将来関連消費電力を示す変更将来関連消費電力情報を生成し、その変更将来関連消費電力情報を予測部４５４に与える。

　さらに、関連設備管理部４６０は、変更の終了した変更内容を示す変更内容情報を生成し、その変更内容情報を計画管理部１５２に与える。そのような変更内容情報を取得した計画管理部１５２は、その変更内容情報を、通信部１４２を介して、生産システム１２０に送ることで、生産システム１２０における関連設備の状態を変更することができる。なお、変更の終了は、利用者が端末装置１１０に入力するものとする。

　予測部４５４は、計画管理部１５２からの生産計画情報で示される生産計画に基づいて、生産システム１２０により将来において消費される電力を予測することで、その生産計画における将来の消費電力である将来消費電力を特定する。ここでは、予測部４５４は、生産計画に基づいて、生産システム１２０により将来において消費される電力に、将来関連消費電力を加えることで、将来消費電力を特定する。そして、予測部４５４は、その将来消費電力を示す将来消費電力情報を消費電力画面生成部１５５に与える。

　また、予測部４５４は、ユーザ入力取得部１５３から変更部分情報を受け取ると、計画管理部１５２からの生産計画情報で示される生産計画の一部を、その変更部分情報で示される内容に変更することで、変更生産計画を特定する。そして、予測部４５４は、変更生産計画に基づいて、生産システム１２０により将来において消費される電力に、変更将来関連消費電力を加えることで、変更将来消費電力を特定する。予測部４５４は、その変更将来消費電力を示す変更将来消費電力情報を消費電力画面生成部１５５に与える。

　図１２は、実施の形態４において、消費電力を表示するための画面画像を生成する処理を示すフローチャートである。
　なお、図１２において、図５に示されているステップと同様の処理を行うステップには、図５と同じ符号を付す。

　図１２のステップＳ１０及びＳ１１での処理は、図５のステップＳ１０及びＳ１１での処理と同様である。
　但し、図１２のステップＳ１１では、生産システム１２０から生産計画情報を、予測部４５４及び関連設備管理部４６０に与える。また、図１２のステップＳ１１の後は、処理はステップＳ５０に進む。

　ステップＳ５０では、関連設備管理部４６０は、生産システム１２０からの生産計画情報で示される生産計画に含まれる生産機器と関連する設備である関連設備を特定し、その生産計画において、その特定された関連設備で将来において消費される電力である将来関連消費電力を予測する。そして、関連設備管理部４６０は、予測された将来関連消費電力を示す将来関連消費電力情報を生成し、その将来関連消費電力情報を予測部４５４に与える。

　次に、予測部４５４は、計画管理部１５２からの生産計画情報で示される生産計画に基づいて、将来消費電力を特定する（Ｓ５１）。ここでは、予測部４５４は、生産計画に基づいて予測される電力に、関連設備管理部４６０からの将来関連消費電力情報で示される将来関連消費電力を加算することで、将来消費電力を特定し、その将来消費電力を示す将来消費電力情報を消費電力画面生成部１５５に与える。そして、処理はステップＳ１３に進む。

　図１２のステップＳ１３及びＳ１４での処理は、図５のステップＳ１３及びＳ１４での処理と同様である。
　但し、図１２においては、ステップＳ１４において生産計画の内容が変更されたと判断された場合（Ｓ１４でＹｅｓ）には、ユーザ入力取得部１５３は、通信部１４２を介して取得した変更部分情報を、予測部４５４及び関連設備管理部４６０に与え、処理はステップＳ５２に進む。

　ステップＳ５２では、関連設備管理部４６０は、生産システム１２０からの生産計画情報で示される生産計画を、端末装置１１０からの変更部分情報で示される内容に変更した場合に、変更することができる関連設備の状態において、変更することで消費電力が最も小さくなる変更内容を特定し、その特定された変更内容を反映した場合に、生産システム１２０からの生産計画情報で示される生産計画に基づいて、関連設備で将来において消費される電力である変更将来関連消費電力を予測する。そして、関連設備管理部４６０は、予測された変更将来関連消費電力を示す変更将来関連消費電力情報を生成し、その変更将来関連消費電力情報を予測部４５４に与える。

　次に、予測部４５４は、計画管理部１５２からの生産計画情報で示される生産計画を、端末装置１１０からの変更部分情報で示される内容に変更することで、変更生産計画を特定し、その変更生産計画に基づいて、変更将来消費電力を特定する（Ｓ５３）。ここでは、予測部４５４は、変更生産計画に基づいて、生産システム１２０により将来において消費される電力に、関連設備管理部４６０からの変更将来関連消費電力情報で示される変更将来関連消費電力を加算することで、変更将来消費電力を特定し、その変更将来消費電力を示す変更将来消費電力情報を消費電力画面生成部１５５に与える。その後、処理はステップＳ１６に進む。

　図１２のステップＳ１６での処理は、図５のステップＳ１６での処理と同様である。そして、処理はステップＳ１４に戻る。

　以上のように、実施の形態４によれば、生産設備だけでなく、関連設備の消費電力の変化も予測結果に反映されるため、予測精度が高くなる。

　実施の形態５．
　図１３は、実施の形態５に係る電力管理支援システム５００の構成を概略的に示すブロック図である。
　電力管理支援システム５００は、端末装置１１０と、生産システム１２０と、電力計測器１３０と、電力管理支援装置５４０と、給電システム５７０とを備える。

　実施の形態５に係る電力管理支援システム５００の端末装置１１０、生産システム１２０及び電力計測器１３０は、実施の形態１に係る電力管理支援システム１００の端末装置１１０、生産システム１２０及び電力計測器１３０と同様である。
　但し、後述するように、実施の形態５では、電力管理支援装置５４０から端末装置１１０に送信する計画編集画面画像情報で示される計画編集画面画像及び変更計画編集画面画像情報で示される変更計画編集画面画像では、利用者の権限に応じて、給電計画を変更することも可能になっている。このため、端末装置１１０から電力管理支援装置５４０に送る変更部分情報は、給電計画の一部を変更する内容を示す場合がある。

　給電システム５７０は、蓄電池等の給電設備を備え、生産システム１２０に電力を供給するシステムである。給電システム５７０は、給電計画を保持しており、その給電計画に従って給電設備を制御することで、蓄電又は生産システム１２０への給電を行う。

　電力管理支援装置５４０は、電力管理支援システム５００において、電力の管理を行う。
　図４に示されているように、電力管理支援装置５４０は、記憶部１４１と、通信部１４２と、処理部５５０とを備える。
　実施の形態５における電力管理支援装置５４０の記憶部１４１及び通信部１４２は、実施の形態１における電力管理支援装置１４０の記憶部１４１及び通信部１４２と同様である。

　処理部５５０は、電力管理支援装置５４０での処理を実行する。
　処理部５５０は、消費電力取得部１５１と、計画管理部５５２と、ユーザ入力取得部１５３と、予測部５５４と、消費電力画面生成部１５５と、利用者権限管理部１５６と、計画編集画面生成部５５７と、画面送信処理部１５８とを備える。

　実施の形態５における処理部５５０の消費電力取得部１５１、ユーザ入力取得部１５３、消費電力画面生成部１５５、利用者権限管理部１５６及び画面送信処理部１５８は、実施の形態１における処理部１５０の消費電力取得部１５１、ユーザ入力取得部１５３、消費電力画面生成部１５５、利用者権限管理部１５６及び画面送信処理部１５８と同様である。

　なお、実施の形態５において、利用者権限管理部１５６が特定する、認証に成功した利用者認証情報に含まれている利用者名で識別される利用者の権限に応じて、その利用者が変更可能な内容は、給電計画の内容が含まれる場合がある。ここで、給電計画において変更可能な内容を給電計画変更可能内容ともいう。

　計画管理部５５２は、実施の形態１と同様の処理を行う他、以下の処理を行う。
　計画管理部５５２は、通信部１４２を介して、給電システム５７０から、給電計画を示す給電計画情報を取得する。その給電計画情報は、予測部５５４及び計画編集画面生成部５５７に与えられる。

　ここで、給電計画は、少なくとも、生産システム１２０に給電を行う量及び時刻並びに給電設備に蓄電を行う量及び時刻を示すものとする。

　さらに、計画管理部５５２は、変更の終了した給電計画を示す変更給電計画情報を、通信部１４２を介して、給電システム５７０に送ることで、給電システム５７０における給電計画を変更することができる。なお、変更の終了は、利用者が端末装置１１０に入力するものとする。

　予測部５５４は、計画管理部５５２からの給電計画情報で示される給電計画に基づいて、給電システム５７０から生産システム１２０に将来において供給する電力を、計画管理部５５２からの生産計画情報で示される生産計画に基づいて、生産システム１２０により将来において消費される電力から差し引くことで、将来消費電力を特定する。そして、予測部５５４は、その将来消費電力を示す将来消費電力情報を消費電力画面生成部１５５に与える。

　また、予測部５５４は、ユーザ入力取得部１５３から、給電計画を変更する内容を含む変更部分情報を受け取ると、給電計画をその変更内容で変更した変更給電計画に基づいて、給電システム５７０から生産システム１２０に将来において供給する電力を、生産計画に基づいて、生産システム１２０により将来において消費される電力から差し引くことで、変更給電計画による消費電力である変更将来消費電力を特定する。

　例えば、予測部５５４は、ユーザ入力取得部１５３から変更部分情報を受け取ると、生産計画又は給電計画を、その変更部分情報で示される内容に変更する。そして、予測部５５４は、変更後の生産計画である変更生産計画及び変更後の給電計画である変更給電計画の少なくとも何れか一方により、生産システム１２０により将来において消費される電力から、給電システム５７０により将来において給電される電力を差し引くことで、変更将来消費電力を特定する。そして、予測部５５４は、その変更将来消費電力を示す変更将来消費電力情報を消費電力画面生成部１５５に与える。

　計画編集画面生成部５５７は、生産計画情報で示されている生産計画の内、利用者権限管理部１５６からの変更可能内容情報で示されている変更可能な内容のみ、又は、給電計画情報で示されている給電計画の内、利用者権限管理部１５６からの変更可能内容情報で示されている変更可能な内容のみを編集可能とした計画編集画面画像を生成する。生成された計画編集画面画像を示す計画編集画面画像情報は、画面送信処理部１５８に与えられる。なお、生産計画において、利用者認証情報に含まれている利用者名で識別される利用者が変更できる内容がない場合には、計画編集画面生成部５５７は、生産計画において編集できる内容がないことを表す計画編集画面画像を生成すればよい。また、給電計画において、利用者認証情報に含まれている利用者名で識別される利用者が変更できる内容がない場合には、計画編集画面生成部５５７は、給電計画において編集できる内容がないことを表す計画編集画面画像を生成すればよい。

　図１４は、実施の形態５において、消費電力を表示するための画面画像を生成する処理を示すフローチャートである。
　なお、図１４において、図５に示されているステップと同様の処理を行うステップには、図５と同じ符号を付す。

　図１４のステップＳ１０及びＳ１１の処理は、図５のステップＳ１０及びＳ１１の処理と同様である。但し、図１４のステップＳ１１の後は、処理はステップＳ６０に進む。

　ステップＳ６０では、計画管理部５５２は、通信部１４２を介して、給電システム５７０から給電計画情報を取得して、その給電計画情報を予測部５５４に与える。

　次に、予測部５５４は、計画管理部５５２からの生産計画情報で示される生産計画及び給電計画情報で示される給電計画に基づいて、将来消費電力を特定し、その将来消費電力を示す将来消費電力情報を消費電力画面生成部１５５に与える（Ｓ６１）。そして、処理はステップＳ１３に進む。

　図１４のステップＳ１３の処理は、図５のステップＳ１３の処理と同様である。但し、図１４のステップＳ１３の後は、処理はステップＳ６２に進む。

　ステップＳ６２では、ユーザ入力取得部１５３は、通信部１４２を介して、端末装置１１０からの変更部分情報を取得したか否かにより、生産計画及び給電計画の少なくとも何れか一方の内容が変更されたか否かを判断する。生産計画及び給電計画の少なくとも何れか一方の内容が変更された場合（Ｓ６２でＹｅｓ）には、処理はステップＳ６３に進む。この場合、ユーザ入力取得部１５３が通信部１４２を介して取得した変更部分情報を、予測部５５４に与える。

　ステップＳ６３では、予測部５５４は、ユーザ入力取得部１５３からの変更部分情報で示される内容で、生産計画又は給電計画を変更し、変更後の生産計画である変更生産計画又は変更後の給電計画である変更給電計画に基づいて、変更将来消費電力を特定する。そして、予測部５５４は、特定された変更将来消費電力を示す変更将来消費電力情報を消費電力画面生成部１５５に与える。そして、処理はステップＳ１６に進む。

　図１４におけるステップＳ１６の処理は、図５におけるステップＳ１６の処理と同様である。

　図１５は、実施の形態５において、電力管理支援装置５４０が端末装置１１０からのアクセスを受けて、消費電力を表示して、計画の内容を変更するための画面を送信する処理を示すフローチャートである。

　図１５のステップＳ２０～Ｓ２２の処理は、図６のステップＳ２０～Ｓ２２の処理と同様である。但し、図１５では、ステップＳ２２の後は、処理はステップＳ７０に進む。
　なお、図１５のステップＳ２２で特定される変更可能な内容には、給電計画の一部が含まれる場合がある。

　ステップＳ７０では、計画編集画面生成部５５７は、計画管理部５５２からの生産計画情報で示されている生産計画の内、利用者権限管理部１５６からの変更可能内容情報で示されている変更可能な内容のみ、又は、給電計画情報で示されている給電計画の内、利用者権限管理部１５６からの変更可能内容情報で示されている変更可能な内容のみを編集可能とした計画編集画面画像を生成し、その計画編集画面画像を示す計画編集画面画像情報を画面送信処理部１５８に与える。そして、処理はステップＳ２４に進む。

　図１５のステップＳ２４～Ｓ２９の処理は、図６のステップＳ２４～Ｓ２９の処理と同様である。
　但し、図１５のステップＳ２５及びＳ２７では、ステップＳ７０で生成された計画編集画面画像が使用される。

　実施の形態５によれば、消費電力の予測に給電システム５７０からの給電計画が反映されるため、生産計画が過度に見直されることを防ぐことができる。

実施の形態６．
　図１６は、実施の形態６に係る電力管理支援システム６００の構成を概略的に示すブロック図である。
　電力管理支援システム６００は、端末装置１１０と、生産システム１２０と、電力計測器１３０と、電力管理支援装置６４０と、給電システム６７０と、評価装置６８０とを備える。

　実施の形態６に係る電力管理支援システム６００の端末装置１１０、生産システム１２０及び電力計測器１３０は、実施の形態１に係る電力管理支援システム１００の端末装置１１０、生産システム１２０及び電力計測器１３０と同様である。
　但し、後述するように、実施の形態６では、実施の形態５と同様に、電力管理支援装置６４０から端末装置１１０に送信する計画編集画面画像情報で示される計画編集画面画像及び変更計画編集画面画像情報で示される変更計画編集画面画像において、利用者の権限に応じて、給電計画を変更することも可能になっている。このため、端末装置１１０から電力管理支援装置６４０に送る変更部分情報は、給電計画を変更する内容を示す場合がある。

　給電システム６７０は、実施の形態５における給電システム５７０と同様に、蓄電池等の給電設備を備え、生産システム１２０に電力を供給するシステムである。また、実施の形態６における給電システム６７０は、給電設備として機能する蓄電池を用いて、利用者が利用する車等の利用機器の利用計画も給電計画の一部として保持している。利用機器が利用されておらず、かつ、充電も行われていない場合には、その利用機器が用いる蓄電池は、生産システム１２０の給電に使用できるものとする。実施の形態６においても、給電システム６７０は、その給電計画に従って給電設備を制御することで、生産システム１２０への給電又は蓄電を行う。

　言い換えると、実施の形態６では、給電計画には、利用者が利用する利用機器から生産システムに電力を供給する計画も含まれている。このため、利用者は、その利用機器の利用を控えることにより、給電計画を変更することができる。

　電力管理支援装置６４０は、電力管理支援システム６００において、電力の管理を行う。
　図１７は、実施の形態６における電力管理支援装置６４０の構成を概略的に示すブロック図である。
　電力管理支援装置６４０は、記憶部１４１と、通信部１４２と、処理部６５０とを備える。
　実施の形態６における電力管理支援装置６４０の記憶部１４１及び通信部１４２は、実施の形態１における電力管理支援装置１４０の記憶部１４１及び通信部１４２と同様である。

　処理部６５０は、電力管理支援装置６４０での処理を実行する。
　処理部６５０は、消費電力取得部１５１と、計画管理部６５２と、ユーザ入力取得部１５３と、予測部６５４と、消費電力画面生成部１５５と、利用者権限管理部１５６と、計画編集画面生成部６５７と、画面送信処理部１５８と、供給実績管理部６６１とを備える。

　実施の形態６における処理部６５０の消費電力取得部１５１、ユーザ入力取得部１５３、消費電力画面生成部１５５、利用者権限管理部１５６及び画面送信処理部１５８は、実施の形態１における処理部１５０の消費電力取得部１５１、ユーザ入力取得部１５３、消費電力画面生成部１５５、利用者権限管理部１５６及び画面送信処理部１５８と同様である。

　なお、実施の形態６において、利用者権限管理部１５６が特定する、認証に成功した利用者認証情報に含まれている利用者名で識別される利用者の権限に応じて、その利用者が変更可能な内容は、給電計画の内容が含まれる場合がある。特に、実施の形態６では、利用機器の利用計画を変更する内容が含まれる場合がある。
　また、ユーザ入力取得部１５３は、端末装置１１０からの変更部分情報を、予測部６５４、計画管理部６５２及び供給実績管理部６６１に与える。

　計画管理部６５２は、実施の形態１と同様の処理を行う他、以下の処理を行う。
　計画管理部６５２は、通信部１４２を介して、給電システム６７０から、給電計画を示す給電計画情報を取得する。その給電計画情報は、予測部６５４及び計画編集画面生成部６５７に与えられる。

　ここで、給電計画は、少なくとも、生産システム１２０に給電を行う量及び時刻並びに給電設備に蓄電を行う量及び時刻を示すものとする。さらに、給電計画には、利用機器の利用時間及び利用機器が使用する蓄電池の充電時間を示す利用計画が含まれる。

　さらに、計画管理部６５２は、変更の終了した給電計画を示す変更給電計画情報を、通信部１４２を介して、給電システム６７０に送ることで、給電システム６７０における給電計画を変更することができる。なお、変更の終了は、利用者が端末装置１１０に入力するものとする。

　予測部６５４は、計画管理部６５２からの生産計画情報で示される生産計画により、生産システム１２０により将来において消費される電力を予測し、計画管理部６５２からの給電計画情報で示される給電計画により、給電システム６７０から供給される電力を、予測された電力から差し引くことで、将来消費電力を特定する。予測部６５４は、特定された将来消費電力を示す将来消費電力情報を消費電力画面生成部１５５に与える。ここで供給される電力には、利用機器が使用する蓄電池から供給される電力も含まれる。

　また、予測部６５４は、ユーザ入力取得部１５３から変更部分情報を受け取ると、生産計画又は給電計画を、その変更部分情報で示される内容に変更する。そして、予測部６５４は、変更後の生産計画である変更生産計画及び変更後の給電計画である変更生産計画の少なくとも何れか一方により、生産システム１２０により将来において消費される電力から、給電システム６７０により将来において給電される電力を差し引くことで、変更将来消費電力を特定する。予測部６５４は、特定された変更将来消費電力を示す変更将来消費電力情報を消費電力画面生成部１５５に与える。実施の形態６では、利用機器の利用者が、その利用時間を短縮又は利用をキャンセルすることにより、その利用機器が使用する蓄電池の電力を生産システム１２０で使用することができる。

　計画編集画面生成部６５７は、生産計画情報で示されている生産計画の内、利用者権限管理部１５６からの変更可能内容情報で示されている変更可能な内容のみ、又は、給電計画情報で示されている給電計画の内、利用者権限管理部１５６からの変更可能内容情報で示されている変更可能な内容のみを編集可能とした計画編集画面画像を生成する。計画編集画面生成部６５７は、生成された計画編集画面画像を示す計画編集画面画像情報を、画面送信処理部１５８に与える。なお、生産計画において、利用者認証情報に含まれている利用者名で識別される利用者が変更できる内容がない場合には、計画編集画面生成部６５７は、生産計画において編集できる内容がないことを表す計画編集画面画像を生成すればよい。また、給電計画において、利用者認証情報に含まれている利用者名で識別される利用者が変更できる内容がない場合には、計画編集画面生成部５５７は、給電計画において編集できる内容がないことを表す計画編集画面画像を生成すればよい。

　ここで、実施の形態６では、計画編集画面生成部６５７は、計画編集画面画像において、利用機器の利用時間を編集できるようにすることもできる。但し、利用機器については、他の利用者も利用することがあるため、他の利用者の利用時間への変更はできないようにしておく必要がある。

　供給実績管理部６６１は、利用者が利用機器の利用を控えることにより、生産システム１２０への電力の供給を増やすことを評価するために、利用者が利用機器の利用を控えた実績を管理する。

　例えば、供給実績管理部６６１は、ユーザ入力取得部１５３から変更部分情報を受け取ると、その変更部分情報が、利用機器の利用時間の短縮又は利用機器のキャンセルである場合に、その実績を、そのような変更を行った利用者毎に集計する。
　ここでの集計される値は、短縮された時間及びキャンセルした時間の予め定められた期間における総計であってもよく、利用時間が短縮又はキャンセルされることにより給電された電力量の予め定められた期間における総計であってもよい。
　さらに、集計は、個人毎に行われてもよく、利用者が属する組織毎に行われてもよい。
　そして、供給実績管理部６６１は、通信部１４２を介して、集計された値を示す実績値情報を評価装置６８０へ送る。

　図１６に戻り、評価装置６８０は、電力管理支援装置６４０からの実績値情報を受信して、その実績値情報に従って、利用者の評価を行う装置である。
　図１８は、評価装置６８０の構成を概略的に示すブロック図である。
　評価装置６８０は、通信部６８１と、記憶部６８２と、制御部６８３とを備える。

　通信部６８１は、ネットワーク１０１に接続されている各種装置との間で通信を行う。
　例えば、通信部６８１は、電力管理支援装置６４０と通信を行う。具体的には、通信部６８１は、電力管理支援装置６４０からの実績値情報を受信して、その実績値情報を制御部６８３に与える。

　記憶部６８２は、評価装置６８０での処理に必要な情報及びプログラムを記憶する。

　制御部６８３は、評価装置６８０での処理を制御する。
　例えば、制御部６８３は、通信部６８１から実績値情報を受け取り、その実績値情報に従って、利用者を評価する。例えば、制御部６８３は、実績値情報に応じて、利用者への報酬額を決定する。ここでは、利用者の実績値が大きいほど、報酬額が大きくなるものとする。

　以上に記載された評価装置６８０も、例えば、図３に示されているようなコンピュータ１０により実現することができる。

　例えば、通信部６８１は、プロセッサ１１が通信Ｉ／Ｆ１４を利用することで実現可能である。記憶部６８２は、プロセッサ１１がメモリ１２又は補助記憶装置１３を利用することにより実現可能である。制御部６８３は、補助記憶装置１３に記憶されているプログラムをメモリ１２にロードしてプロセッサ１１で実行することで実現可能である。

　以上のように、実施の形態６によれば、消費電力の予測に給電システムからの給電量が反映されるため、生産計画の見直しを過度に行うことを防ぐことができる。
　また、工場内の生産設備又は給電専用設備等を直接扱わない工場内従業員が、節電又はピークカットなどに協力し、その実績を管理することができるようになるため、そのような従業員がより積極的に節電に貢献できるようになる。

　以上に記載した実施の形態１～６では、画面送信処理部１５８は、編集画面画像又は変更減収画面画像を生成して、端末装置１１０に送っているが、実施の形態１～６は、このような例に限定されるものではない。例えば、画面送信処理部１５８は、消費電力画面画像又は変更消費電力画面画像と、計画編集画面画像とを端末装置１１０に送り、端末装置１１０で、これらの画像を一つの画面画像に編集して表示するようにしてもよい。

　１００，２００，３００，４００，５００，６００　電力管理支援システム、　１１０　端末装置、　１１１　通信部、　１１２　表示部、　１１３　入力部、　１１４　記憶部、　１１５　制御部、　１２０　生産システム、　１３０　電力計測器、　１４０，２４０，３４０，４４０，５４０，６４０　電力管理支援装置、　１４１　記憶部、　１４２　通信部、　１５０，２５０，３５０，４５０，５５０，６５０　処理部、　１５１　消費電力取得部、　１５２，２５２，５５２，６５２　計画管理部、　１５３，３５３，６５３　ユーザ入力取得部、　１５４，２５４，４５４，５５４，６５４　予測部、　１５５，２５５，３５５　消費電力画面生成部、　１５６，２５６，３５６　利用者権限管理部、　１５７，５５７，６５７　計画編集画面生成部、　１５８　画面送信処理部、　３５９　削減実績管理部、　４６０　関連設備管理部、　６６１　供給実績管理部、　５７０，６７０　給電システム、　６８０　評価装置、　６８１　通信部、　６８２　記憶部、　６８３　制御部。

Claims

　利用者が使用する端末装置と通信を行う通信部と、
　製品を生産する生産システムの生産計画に基づいて、前記生産システムにより将来において消費される電力を予測することで、前記生産計画における将来の消費電力である将来消費電力を特定する予測部と、
　前記将来消費電力を表す消費電力画面画像を生成する消費電力画面生成部と、
　前記利用者からのログインを受け付け、前記利用者が前記生産システムにおける電力に関する変更を行うことのできる権限に応じて、前記利用者が前記生産計画において変更可能な内容である生産計画変更可能内容を特定する利用者権限管理部と、
　前記利用者が前記生産計画変更可能内容を変更可能な計画編集画面画像を生成する計画編集画面生成部と、
　前記通信部を介して、前記消費電力画面画像及び前記計画編集画面画像を一つの画面で表示できるように、前記端末装置に送る画面送信処理部と、を備えること
　を特徴とする電力管理支援装置。
　前記利用者が前記端末装置を使用して前記計画編集画面画像において変更を行った場合に、変更された内容である変更内容を示す変更部分情報を、前記通信部を介して前記端末装置から取得する取得部をさらに備え、
　前記予測部は、前記生産計画を前記変更内容で変更した変更生産計画に基づいて、前記生産システムにより将来において消費される電力を予測することで、前記変更生産計画における消費電力である変更将来消費電力を特定し、
　前記消費電力画面生成部は、前記変更将来消費電力を表す変更消費電力画面画像を生成し、
　前記画面送信処理部は、前記通信部を介して、前記消費電力画面画像の代わりに、前記変更消費電力画面画像を前記端末装置に送ること
　を特徴とする請求項１に記載の電力管理支援装置。
　前記消費電力画面生成部は、前記利用者が前記生産計画変更可能内容を変更することにより値が変化する対象と、前記値とを前記消費電力画面画像において表すこと
　を特徴とする請求項１に記載の電力管理支援装置。
　前記消費電力画面生成部は、前記利用者が前記生産計画変更可能内容を変更することにより値が変化する対象と、前記値とを前記消費電力画面画像において表し、前記変更内容により変化した値を前記変更消費電力画面画像に表すこと
　を特徴とする請求項２に記載の電力管理支援装置。
　前記利用者が、過去において前記生産計画を変更することにより前記生産システムにより消費される電力を変化させた変化実績を管理する変化実績管理部をさらに備え、
　前記消費電力画面生成部は、前記変更消費電力画面画像に、前記変化実績を表すこと
　を特徴とする請求項２に記載の電力管理支援装置。
　前記生産計画において前記製品を生産する生産機器と関連する設備である関連設備において、前記生産計画に基づいて、将来において消費される電力である将来関連消費電力を予測する関連設備管理部をさらに備え、
　前記予測部は、前記生産計画に基づいて、前記生産システムにより将来において消費される電力に、前記将来関連消費電力を加えることで、前記将来消費電力を特定すること
　を特徴とする請求項１に記載の電力管理支援装置。
　前記生産計画において前記製品を生産する生産機器と関連する設備である関連設備において、前記生産計画に基づいて、将来において消費される電力である将来関連消費電力を予測し、前記変更生産計画に基づいて、前記関連設備により将来において消費される電力である変更将来関連消費電力を予測する関連設備管理部をさらに備え、
　前記予測部は、前記生産計画に基づいて、前記生産システムにより将来において消費される電力に、前記将来関連消費電力を加えることで、前記将来消費電力を特定し、前記変更生産計画に基づいて、前記生産システムにより将来において消費される電力に、前記変更将来関連消費電力を加えることで、前記変更将来消費電力を特定すること
　を特徴とする請求項２に記載の電力管理支援装置。
　前記予測部は、前記生産システムに電力の供給を行う給電システムから前記生産システムに電力の供給を行うための給電計画に基づいて、前記給電システムから前記生産システムに将来において供給する電力を、前記生産計画に基づいて、前記生産システムにより将来において消費される電力から差し引くことで、前記将来消費電力を特定し、
　前記利用者権限管理部は、前記権限により、前記利用者が前記給電計画を変更することができる場合には、前記利用者が前記給電計画において変更可能な内容である給電計画変更可能内容を特定し、
　前記計画編集画面生成部は、前記計画編集画面画像において前記給電計画変更可能内容を変更可能にすること
　を特徴とする請求項１に記載の電力管理支援装置。
　前記利用者が前記端末装置を使用して前記給電計画を変更した場合に、変更された内容である変更内容を示す変更部分情報を、前記通信部を介して前記端末装置から取得する取得部をさらに備え、
　前記予測部は、前記給電計画を前記変更内容で変更した変更給電計画に基づいて、前記給電システムから前記生産システムに将来において供給する電力を、前記生産計画に基づいて、前記生産システムにより将来において消費される電力から差し引くことで、前記変更給電計画による消費電力である変更将来消費電力を特定し、
　前記消費電力画面生成部は、前記変更将来消費電力を示す変更消費電力画面画像を生成し、
　前記画面送信処理部は、前記消費電力画面画像の代わりに、前記変更消費電力画面画像を前記端末装置に送ること
　を特徴とする請求項８に記載の電力管理支援装置。
　前記給電計画には、前記利用者が利用する利用機器から前記生産システムに電力を供給する計画も含まれており、
　前記利用者は、前記利用機器の利用を控えることにより、前記給電計画を変更することができ、
　前記利用者が前記利用機器の利用を控えることにより、前記生産システムへの電力の供給を増やすことを評価するために、前記利用者が前記利用機器の利用を控えた実績を管理する供給実績管理部をさらに備えること
　を特徴とする請求項９に記載の電力管理支援装置。
　コンピュータを、
　利用者が使用する端末装置と通信を行う通信部、
　製品を生産する生産システムの生産計画に基づいて、前記生産システムにより将来において消費される電力を予測することで、前記生産計画における将来の消費電力である将来消費電力を特定する予測部、
　前記将来消費電力を表す消費電力画面画像を生成する消費電力画面生成部、
　前記利用者からのログインを受け付け、前記利用者が前記生産システムにおける電力に関する変更を行うことのできる権限に応じて、前記利用者が前記生産計画において変更可能な内容である生産計画変更可能内容を特定する利用者権限管理部、
　前記利用者が前記生産計画変更可能内容を変更可能な計画編集画面画像を生成する計画編集画面生成部、及び、
　前記通信部を介して、前記消費電力画面画像及び前記計画編集画面画像を一つの画面で表示できるように、前記端末装置に送る画面送信処理部、として機能させること
　を特徴とするプログラム。
　製品を生産する生産システムの生産計画に基づいて、前記生産システムにより将来において消費される電力を予測することで、前記生産計画における将来の消費電力である将来消費電力を特定し、
　前記将来消費電力を表す消費電力画面画像を生成し、
　利用者からのログインを受け付け、前記利用者が前記生産システムにおける電力に関する変更を行うことのできる権限に応じて、前記利用者が前記生産計画において変更可能な内容である生産計画変更可能内容を特定し、
　前記利用者が前記生産計画変更可能内容を変更可能な計画編集画面画像を生成し、
　前記消費電力画面画像及び前記計画編集画面画像を一つの画面で表示できるようにすること
　を特徴とする電力管理支援方法。