WO2022244273A1 - 光源装置及びセンサ装置 - Google Patents

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琢也 白戸
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Abstract

A1ビーム及びB1ビームが第1反射面(202)によって順に反射されて、空間的に近接して第1位置(P1)に向けて照射される。次いで、A2ビーム及びB2ビームが第1反射面(202)によって順に反射されて、空間的に近接して第2位置(P2)に向けて照射される。次いで、A3ビーム及びB3ビームが第1反射面(202)によって順に反射されて、空間的に近接して第3位置(P3)に向けて照射される。次いで、A4ビーム及びB4ビームが第2反射面(204)によって順に反射されて、空間的に近接して第4位置(P4)に向けて照射される。次いで、A5ビーム及びB5ビームが第2反射面(204)によって順に反射されて、空間的に近接して第5位置(P5)に向けて照射される。

Description

光源装置及びセンサ装置
 本発明は、光源装置及びセンサ装置に関する。
 近年、LiDAR(Light Detection And Ranging)等、様々なセンサ装置が開発されている。センサ装置は、パルスレーザ等の光源部と、ポリゴンミラー、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー等の可動反射部と、を備えている。センサ装置は、光源部から時間的に繰り返して出射された複数のビームを可動反射部によって反射することで、空間的に互いにずれた複数の位置に向けて複数のビームを照射する。
 特許文献1には、センサ装置の一例について記載されている。センサ装置は、ポリゴンミラーによって空間的に互いにずれた複数の位置に向けて照射された複数のビームの反射ビームに応じて生成される複数の信号を積算する信号処理部を備えている。複数の位置からの反射ビームに応じて生成される複数の信号を積算することで、複数の信号のノイズを除去することができる。複数の位置が空間的に近接している場合、センサ装置によって検出される物体の解像度が所望の解像度まで高くなる。
 特許文献2には、画像形成装置の一例について記載されている。この一例に係る画像形成装置は、複数の半導体レーザと、複数の半導体レーザから出射された複数のビームを集光するシリンドリカルレンズと、シリンドリカルレンズによって集光された複数のビームを反射する振動ミラーと、を備えている。
 特許文献3には、画像形成装置の一例について記載されている。この一例に係る画像形成装置は、マルチビームレーザと、マルチビームレーザから出射された複数のビームを反射するポリゴンミラーと、を備えている。
特開2004-177350号公報 特開2011-53616号公報 特開平11-334139号公報
 例えば特許文献1に記載されているように、空間的に互いにずれた複数の位置に向けて可動反射部によって複数のビームを照射する場合がある。一方、アイセーフ等の要因によって、光源部から出射される複数のビームの出射タイミングの時間差を一定値より短くすることができない場合がある。この場合において、可動反射部の角速度が比較的速いとき、可動反射部によって複数の位置に向けて時間的に繰り返して照射された複数のビームを空間的に近接させることができない。このため、複数のビームの反射ビームに応じて生成される複数の信号を積算すると、センサ装置によって検出される物体の解像度が低下することがある。
 他の方法として、ある時間区間において、可動反射部によって反射された複数のビームを空間的に互いにずれた複数の位置に向けて照射し、この時間区間の後の他の時間区間において、可動反射部によって反射されたビームを、先の時間区間においてビームが照射された位置に空間的に近接した他の位置に向けて照射することがある。この方法では、可動反射部の角速度が比較的速くても、先の時間区間においてビームが照射された位置と後の時間区間においてビームが照射された他の位置とを空間的に近接させることができる。しかしながら、この方法においては、空間的に近接した当該位置及び当該他の位置に照射されるビームが比較的長い時間差をおいて照射されている。このため、空間的に近接した当該位置及び当該他の位置に照射されたビームの反射ビームに応じて生成される複数の信号を積算する場合、先の時間区間において生成された信号をメモリに記憶させる必要があり、膨大なメモリを要し得る。また、センサ装置によって検出される物体の態様が比較的速く変動する場合、先の時間区間と後の時間区間とで物体の態様が比較的大きく変動することがある。この場合、先の時間区間において生成された信号と後の時間区間において生成された信号とを積算しても、物体をうまく検出することができないことがある。
 本発明が解決しようとする課題としては、比較的短い時間差で照射された複数のビームを空間的に近接させることが一例として挙げられる。
 請求項1に記載の発明は、
 光源部と、
 前記光源部から入射するビームを複数の位置に向けて反射する可動反射部と、
を備え、
 前記可動反射部は、所定方向に前記可動反射部に入射する一群のビームに含まれる各々のビームを前記複数の位置の各々に向けて反射し、前記一群のビームと異なるタイミングで前記所定方向と異なる方向に前記可動反射部に入射する他の一群のビームに含まれる各々のビームを前記複数の位置の各々に向けて反射する、光源装置である。
 請求項4に記載の発明は、
 上記光源装置と、
 前記光源装置から照射された前記ビームの反射ビームを検出する光検出部と、
を備えるセンサ装置である。
実施形態に係る光源装置を示す図である。 第1光源素子のパルストリガのタイミングチャート及び第2光源素子のパルストリガのタイミングチャートの一例を示す図である。 可動反射部の回転の角速度が時間に依存して変動する場合おいての、第1光源素子から出射されて可動反射部によって反射されたビームの照射角度の振動の1周期と、第2光源素子から出射されて可動反射部によって反射されたビームの照射角度の振動の1周期と、の一例を示すグラフである。 図3に示した第1振動及び第2振動のうちの単位時間当たりの増加率が他の領域より大きい領域を拡大した図である。 図3に示した第1振動及び第2振動のうちの単位時間当たりの増加率が他の領域より小さい領域を拡大した図である。 光源部が3つの光源素子を有する場合において第1位置~第6位置に向けて照射されるビームを説明するための図である。 3つの光源素子のパルストリガのタイミングチャートの一例を示す図である。 変形例に係る光源部を示す図である。 実施例に係るセンサ装置を示す図である。
 以下、本発明の実施形態、変形例及び実施例について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
 本明細書において、「第1」、「第2」、「第3」等の序数詞は、特に断りのない限り、同様の名称が付された構成を単に区別するために付されたものであり、構成の特定の特徴(例えば、順番又は重要度)を意味するものではない。
 図1は、実施形態に係る光源装置10を示す図である。図2は、第1光源素子112のパルストリガのタイミングチャート及び第2光源素子114のパルストリガのタイミングチャートの一例を示す図である。
 図1において、第1方向X及び第3方向Zを示す矢印は、当該矢印の基端から先端に向かう方向が当該矢印によって示される方向の正方向であり、かつ当該矢印の先端から基端に向かう方向が当該矢印によって示される方向の負方向であることを示している。第2方向Yを示す黒点付き白丸は、紙面の奥から手前に向かう方向が第2方向Yの正方向であり、紙面の手前から奥に向かう方向が第2方向Yの負方向であることを示している。
 第1方向Xは、鉛直方向に直交する水平方向に平行な一方向である。第3方向Zの負方向から見て、第1方向Xの正方向は、水平方向の右から左に向かう方向となっており、第1方向Xの負方向は、水平方向の左から右に向かう方向となっている。第2方向Yは、鉛直方向に平行な方向である。第2方向Yの正方向は、鉛直方向の下から上に向かう方向となっており、第2方向Yの負方向は、鉛直方向の上から下に向かう方向となっている。第3方向Zは、水平方向に平行かつ第1方向Xに直交する一方向である。第1方向Xの負方向から見て、第3方向Zの正方向は、水平方向の左から右に向かう方向となっており、第3方向Zの負方向は、水平方向の右から左に向かう方向となっている。第1方向X、第2方向Y、第3方向Z、水平方向及び鉛直方向の関係は、上述した例に限定されない。第1方向X、第2方向Y、第3方向Z、水平方向及び鉛直方向の関係は、光源装置10の配置に応じて異なる。例えば、第3方向Zが鉛直方向に平行になっていてもよい。
 図1において、第1位置P1~第5位置P5の5つの位置において丸印で囲まれた「A1」~「A5」及び「B1」~「B5」は、後述するA1ビーム~A5ビーム及びB1ビーム~B5ビームが丸印で囲まれた「A1」~「A5」及び「B1」~「B5」が付された位置にそれぞれ照射されていることを示している。
 図2の上段のタイミングチャートは、第1光源素子112のパルストリガのタイミングチャートを示している。図2の上段のタイミングチャートの横軸は時間を示している。図2の上段のタイミングチャートでは、「A1」~「A5」が付されたトリガのタイミングにおいてビームが出射されていることを示している。以下、必要に応じて、「A1」~「A5」が付されたトリガのタイミングにおいて出射されたビームを、それぞれ、A1ビーム~A5ビームという。
 図2の下段のタイミングチャートは、第2光源素子114のパルストリガのタイミングチャートを示している。図2の下段のタイミングチャートの横軸は時間を示している。図2の下段のタイミングチャートでは、「B1」~「B5」が付されたトリガのタイミングにおいてビームが出射されていることを示している。以下、必要に応じて、「B1」~「B5」が付されたトリガのタイミングにおいて出射されたビームを、それぞれ、B1ビーム~B5ビームという。
 光源装置10は、光源部100及び可動反射部200を備えている。光源部100は、第1光源素子112及び第2光源素子114を有している。可動反射部200は、第1反射面202、第2反射面204、第3反射面206及び第4反射面208を有している。
 第1光源素子112は、例えばパルスレーザである。第1光源素子112から出射されるビームの波長は例えば赤外線である。
 第1光源素子112は、複数のビームを時間的に繰り返して出射している。図2の上段のタイミングチャートにおいて、第1光源素子112は、A1ビーム、A2ビーム及びA3ビームを順に出射した後、A4ビーム及びA5ビームを順に出射している。第1光源素子112は、A3ビームの出射タイミングと、A4ビームの出射タイミングと、の間のタイミングにおいて、他のビームを出射していてもよいし、又は出射していなくてもよい。第1光源素子112は、A5ビームの出射タイミング後のタイミングにおいて、他のビームを出射していてもよいし、又は出射していなくてもよい。
 第2光源素子114は、例えばパルスレーザである。第2光源素子114から出射されるビームの波長は例えば赤外線である。
 第2光源素子114は、複数のビームを時間的に繰り返して出射している。図2の下段のタイミングチャートにおいて、第2光源素子114は、B1ビーム、B2ビーム及びB3ビームを順に出射した後、B4ビーム及びB5ビームを順に出射している。第2光源素子114は、B3ビームの出射タイミングと、B4ビームの出射タイミングと、の間のタイミングにおいて、他のビームを出射していてもよいし、又は出射していなくてもよい。第2光源素子114は、B5ビームの出射タイミング後のタイミングにおいて、他のビームを出射していてもよいし、又は出射していなくてもよい。
 第1光源素子112及び第2光源素子114は、異なるタイミングでビームを出射している。具体的には、第1光源素子112及び第2光源素子114は、時間的に交互にビームを出射している。図2に示す例おいて、第1光源素子112及び第2光源素子114は、A1ビーム、B1ビーム、A2ビーム、B2ビーム、A3ビーム、B3ビーム、・・・、A4ビーム、B4ビーム、A5ビーム及びB5ビームの順で複数のビームを出射している。図2に示す例では、A1ビームの出射タイミングとB1ビームの出射タイミングとの時間差Δtによって示されるように、第2光源素子114は、第1光源素子112の各ビームの出射タイミングから時間差Δt遅れたタイミングで各ビームを出射している。これによって、A1ビーム~A5ビームを含む一群のビームが可動反射部200に入射するタイミングと、B1ビーム~B5ビームを含む他の一群のビームが可動反射部200に入射するタイミングと、が互いに異なっている。
 図1において、第1光源素子112から可動反射部200を経由して可動反射部200の第3方向Zの正方向側に向けて延びる実線矢印は、第1光源素子112から出射されて第1反射面202によって反射されたビームの光軸を示している。第2光源素子114から可動反射部200を経由して可動反射部200の第3方向Zの正方向側に向けて延びる破線矢印は、第1光源素子112からの上記ビームの出射タイミングから時間差Δt遅れたタイミングで第2光源素子114から出射されて第1反射面202によって反射されたビームの光軸を示している。
 図1において実線で示された可動反射部200は、第1光源素子112から出射されたビームが第1反射面202によって可動反射部200の第3方向Zの正方向側に向けて反射されるタイミングにおける可動反射部200を示している。図1において実線で示された可動反射部200を第2方向Yの正方向から見て第2方向Yに平行な回転軸の周りに時計回りに回転させた状態の破線は、第1光源素子112からの上記ビームの出射タイミングから時間差Δt遅れたタイミングで第2光源素子114から出射されたビームが第1反射面202によって可動反射部200の第3方向Zの正方向側に向けて反射されるタイミングにおける可動反射部200を示している。
 本実施形態において、可動反射部200は、ポリゴンミラーである。第2方向Yの正方向から見て、第1反射面202、第2反射面204、第3反射面206及び第4反射面208は、可動反射部200の中心の周りに反時計回りに順に並んでいる。第1反射面202、第2反射面204、第3反射面206及び第4反射面208の各々の法線方向は、90°間隔で互いに異なる方向に向けられている。可動反射部200に付された円弧矢印で示すように、第2方向Yの正方向から見て、可動反射部200は、第2方向Yに平行な回転軸の周りに、時間によらず一定の角速度で時計回りに回転している。したがって、可動反射部200によって反射されるビームの照射方向は、第2方向Yに平行な回転軸の周りに、角速度vで時計回りに回転する。
 第1光源素子112及び第2光源素子114は、可動反射部200から見て第2方向Yに垂直な方向の周りに角度Δq異なる方向からビームを入射させている。具体的には、第2方向Yの正方向から見て、第2光源素子114から可動反射部200に入射するビームの光軸は、第1光源素子112から可動反射部200に入射するビームの光軸に対して、これら2つの光軸の交差部を中心として時計回りに角度Δq傾いている。これによって、A1ビーム~A5ビームを含む一群のビームが所定方向に可動反射部200に入射している。また、B1ビーム~B5ビームを含む他の一群のビームが上記所定方向と異なる方向に可動反射部200に入射している。
 第1光源素子112から出射されるビームの速度が光速で極めて高いことに鑑みると、第1光源素子112からビームが出射されるタイミングと、第1光源素子112から出射されたビームが可動反射部200に到達するタイミングと、は光源装置10の動作において実質的に同一タイミングとみなすことができる。同様にして、第2光源素子114から出射されるビームの速度が光速で極めて高いことに鑑みると、第2光源素子114からビームが出射されるタイミングと、第2光源素子114から出射されたビームが可動反射部200に到達するタイミングと、は光源装置10の動作において実質的に同一タイミングとみなすことができる。したがって、図2を用いて説明した第1光源素子112及び第2光源素子114からのビームの出射タイミングと同様にして、第1光源素子112及び第2光源素子114は、異なるタイミングでビームを可動反射部200に入射させている。
 角度Δqを角速度v及び時間差Δtに対して適切に設定することで、第1光源素子112から出射されて可動反射部200によって反射されたビームと、第1光源素子112からの上記ビームの出射タイミングから時間差Δt遅れたタイミングで第2光源素子114から出射されて可動反射部200によって反射されたビームと、を空間的に近接させることができる。例えば、角度Δqは、v×Δtと実質的に等しくなっている。この例では、第1光源素子112から出射されて可動反射部200によって可動反射部200の第3方向Zの正方向側に向けて反射されるビームの照射角度と、第1光源素子112からの上記ビームの出射タイミングから時間差Δt遅れたタイミングで第2光源素子114から出射されて可動反射部200によって可動反射部200の第3方向Zの正方向側に向けて反射されるビームの照射角度と、が実質的に等しくなる。
 第1光源素子112及び第2光源素子114から出射されたビームを可動反射部200によって第1位置P1~第5位置P5に向けて反射する方法の一例について説明する。第1位置P1~第5位置P5は、空間的に互いにずれている。以下の例で説明するように、可動反射部200は、第1光源素子112から出射された一群のビームに含まれるA1~A5ビームの各々を第1位置P1~第5位置P5の各々に向けて反射しており、第2光源素子114から出射された他の一群のビームに含まれるB1~B5ビームの各々を第1位置P1~第5位置P5の各々に向けて反射している。
 まず、A1ビームの出射タイミングからB3ビームの出射タイミングまでの時間区間において、A1ビーム、B1ビーム、A2ビーム、B2ビーム、A3ビーム及びB3ビームが第1反射面202に順に入射する。この場合、A1ビーム及びB1ビームが第1反射面202によって順に反射されて、空間的に近接して第1位置P1に向けて照射される。次いで、A2ビーム及びB2ビームが第1反射面202によって順に反射されて、空間的に近接して第2位置P2に向けて照射される。次いで、A3ビーム及びB3ビームが第1反射面202によって順に反射されて、空間的に近接して第3位置P3に向けて照射される。可動反射部200の回転の角速度が比較的高いため、A1ビームの出射タイミングからB3ビームの出射タイミングまでの時間区間において第1光源素子112及び第2光源素子114から出射されたビームは、第1位置P1と第2位置P2との間に位置する第4位置P4と、第2位置P2と第3位置P3との間に位置する第5位置P5と、には照射されていない。
 次いで、A4ビームの出射タイミングからB5ビームの出射タイミングまでの時間区間において、A4ビーム、B4ビーム、A5ビーム及びB5ビームが第2反射面204に順に入射する。この場合、A4ビーム及びB4ビームが第2反射面204によって順に反射されて、空間的に近接して第4位置P4に向けて照射される。次いで、A5ビーム及びB5ビームが第2反射面204によって順に反射されて、空間的に近接して第5位置P5に向けて照射される。図1に示す例では、第1位置P1に向けて照射されたA1ビームの光軸と第4位置P4に向けて照射されたA4ビームの光軸との角度差Δpによって示されるように、第1位置P1~第5位置P5を含む複数の位置のうち隣り合う位置に向けて照射される2つのビームの光軸の角度差がΔpとなっている。
 第1光源素子112及び第2光源素子114は、図2に示したA1ビーム~B5ビームの出射を周期的に繰り返している。以下、必要に応じて、第1反射面202又は第2反射面204によって反射されたA1ビーム~B5ビームが出射された周期を前周期という。
 第3反射面206は、前周期の次の周期に出射されたA1ビーム及びB1ビームを、第1反射面202と同様にして、第1位置P1に向けて反射する。次いで、第3反射面206は、前周期の次の周期に出射されたA2ビーム及びB2ビームを、第1反射面202と同様にして、第2位置P2に向けて反射する。次いで、第3反射面206は、前周期の次の周期に出射されたA3ビーム及びB3ビームを、第1反射面202と同様にして第3位置P3に向けて反射する。
 次いで、第4反射面208は、前周期の次の周期に出射されたA4ビーム及びB4ビームを、第2反射面204と同様にして第4位置P4に向けて反射する。次いで、第4反射面208は、前周期の次の周期のA5ビーム及びB5ビームを第5位置P5に向けて反射する。
 この例においては、第2方向Yの正方向から見て可動反射部200が第2方向Yに平行な回転軸の周りに時計回りに1回転するごとに2フレームの点群が取得されている。
 第1光源素子112及び第2光源素子114から出射されたビームを可動反射部200によって第1位置P1~第5位置P5に向けて反射する方法は、上述した例に限定されない。例えば、第2反射面204及び第4反射面208が、A1ビーム及びB1ビームを第1位置P1に向けて反射し、A2ビーム及びB2ビームを第2位置P2に向けて反射し、A3ビーム及びB3ビームを第3位置P3に向けて反射し、第1反射面202及び第3反射面206が、A4ビーム及びB4ビームを第4位置P4に向けて反射し、A5ビーム及びB5ビームを第5位置P5に向けて反射してもよい。
 図3は、可動反射部200の回転の角速度が時間に依存して変動する場合おいての、第1光源素子112から出射されて可動反射部200によって反射されたビームの照射角度の振動の1周期と、第2光源素子114から出射されて可動反射部200によって反射されたビームの照射角度の振動の1周期と、の一例を示すグラフである。図4は、図3に示した第1振動O1及び第2振動O2のうちの単位時間当たりの増加率が他の領域より大きい領域αを拡大した図である。図5は、図3に示した第1振動O1及び第2振動O2のうちの単位時間当たりの増加率が他の領域より小さい領域βを拡大した図である。
 図1に示した例において、第2方向Yの正方向から見て、可動反射部200は、第2方向Yに平行な回転軸の周りに、時間によらず一定の角速度で時計回りに回転している。しかしながら、図3~図5を用いた以下の説明から明らかなように、第2方向Yの正方向から見て、可動反射部200は、第2方向Yに平行な回転軸の周りに、時間に依存して変動する角速度で往復回転していてもよい。この例において、可動反射部200は、例えばMEMSミラーである。
 以下、図1を参照しながら、図3~図5に示す例について説明する。図3~図5に示す例において、第2方向Yの正方向から見て、可動反射部200は、第2方向Yに平行な回転軸の周りに、時間に依存して変動する角速度で往復回転している。
 まず、図3について説明する。
 図3において、グラフの横軸は、時間を示している。グラフの縦軸は、第1光源素子112又は第2光源素子114から出射されて可動反射部200によって反射されたビームの照射角度を示している。照射角度は、第3方向Zに平行な方向が0°となっている。照射角度の正方向は、第3方向Zに対して第1方向Xの正方向側に向かう方向である。照射角度の負方向は、第3方向Zに対して第1方向Xの負方向側に向かう方向である。
 図3における第1振動O1は、第1光源素子112から出射されて可動反射部200によって反射されたビームの照射角度の振動を示している。第1振動O1は、周期1000μsで振動している。
 図3における第2振動O2は、第2光源素子114から出射されて可動反射部200によって反射されたビームの照射角度の振動を示している。第2振動O2は、周期1000μsで振動している。
 図1を用いて説明した角度Δqに起因して、いずれの時間においても、第1振動O1は、第2振動O2より大きな値をとっている。
 次に、図4について説明する。
 図4において、第1振動O1の照射角度θに付された中実プロットは、第1光源素子112から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θで照射されることを示している。第1振動O1の照射角度θに付された中空プロットは、第1光源素子112から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θで照射されることを示している。第1振動O1の照射角度θに付された中実プロットは、第1光源素子112から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θで照射されることを示している。第2振動O2の照射角度θに付された中実プロットは、第2光源素子114から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θで照射されることを示している。第2振動O2の照射角度θに付された中空プロットは、第2光源素子114から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θで照射されることを示している。第2振動O2の照射角度θに付された中実プロットは、第2光源素子114から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θで照射されることを示している。
 照射角度θ、照射角度θ及び照射角度θは、この順で大きくなっている。照射角度θと照射角度θとの差と、照射角度θと照射角度θとの差と、の各々は、図1を用いた説明したΔpとなっている。
 図4に示す例では、光源装置10は、以下のように動作している。
 まず、第1光源素子112から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θに向けて反射されている。以下、必要に応じて、第1振動O1及び第2振動O2のうち第1光源素子112から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θに向けて反射された周期と同一周期を第1現在周期という。
 次いで、第1現在周期において、第1光源素子112から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θに向けて反射されてから時間差Δt後、第2光源素子114から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θに向けて反射されている。
 次いで、第1現在周期において、第2光源素子114から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θに向けて反射されてから時間差Δt後、第1光源素子112から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θに向けて反射されている。
 次いで、第1現在周期において、第1光源素子112から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θに向けて反射された後、第2光源素子114から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θに向けて反射されている。
 次いで、第1振動O1及び第2振動O2のうち第1現在周期よりも後の周期において、第1光源素子112から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θに向けて反射されている。
 次いで、第1振動O1及び第2振動O2のうち第1光源素子112から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θに向けて反射された周期と同一周期において、第1光源素子112から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θに向けて反射された後、第2光源素子114から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θに向けて反射されている。
 次に、図5について説明する。
 図5において、第1振動O1の照射角度θに付された中実プロットは、第1光源素子112から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θで照射されることを示している。第1振動O1の照射角度θに付された中空プロットは、第1光源素子112から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θで照射されることを示している。第1振動O1の照射角度θに付された中実プロットは、第1光源素子112から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θで照射されることを示している。第2振動O2の照射角度θに付された中実プロットは、第2光源素子114から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θで照射されることを示している。第2振動O2の照射角度θに付された中空プロットは、第2光源素子114から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θで照射されることを示している。第2振動O2の照射角度θに付された中実プロットは、第2光源素子114から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θで照射されることを示している。
 照射角度θ、照射角度θ及び照射角度θは、この順で大きくなっている。照射角度θは、図4に示した照射角度θより大きくなっている。照射角度θと照射角度θとの差と、照射角度θと照射角度θとの差と、の各々は、図1を用いて説明したΔpとなっている。
 図5に示す例では、光源装置10は、以下のように動作している。
 まず、第1光源素子112から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θに向けて反射されている。以下、必要に応じて、第1振動O1及び第2振動O2のうち第1光源素子112から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θに向けて反射された周期と同一周期を第2現在周期という。
 次いで、第2現在周期において、第1光源素子112から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θに向けて反射されてから時間差Δt後、第2光源素子114から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θに向けて反射されている。
 次いで、第2現在周期において、第2光源素子114から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θに向けて反射されてから時間差Δt後、第1光源素子112から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θに向けて反射されている。
 次いで、第2現在周期において、第1光源素子112から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θに向けて反射された後、第2光源素子114から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θに向けて反射されている。
 次いで、第1振動O1及び第2振動O2のうち第2現在周期よりも後の周期において、第1光源素子112から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θに向けて反射されている。
 次いで、第1振動O1及び第2振動O2のうち第1光源素子112から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θに向けて反射された周期と同一周期において、第1光源素子112から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θに向けて反射された後、第2光源素子114から出射されたビームが可動反射部200によって照射角度θに向けて反射されている。
 以下、必要に応じて、第1光源素子112から出射されたビームと第2光源素子114から出射されたビームとが可動反射部200によって同一の照射角度に向けて反射されるための、第1光源素子112からのビームの出射タイミングと第2光源素子114からの次のビームの出射タイミングとの間の時間差を必要時間差という。
 時間差Δt、時間差Δt、時間差Δt及び時間差Δtは、この順で大きくなっている。つまり、必要時間差は、第1振動O1及び第2振動O2の単位時間当たりの変化率が大きい時間ほど短くなっている。第1光源素子112からのビームの出射タイミングと第2光源素子114からの次のビームの出射タイミングとの間の時間差の最小値は、アイセーフ等の要因によってΔtminに制限されている場合がある。したがって、Δtminが、第1振動O1及び第2振動O2がゼロをとる付近における必要時間差よりも短い場合、光源装置10は動作することができる。
 図6は、光源部100が3つの光源素子を有する場合において第1位置P1~第6位置P6に向けて照射されるビームを説明するための図である。図7は、3つの光源素子のパルストリガのタイミングチャートの一例を示す図である。図6及び図7を用いて説明する例は、以下の点を除いて、図1及び図2を用いて説明した例と同様である。
 まず、図7について説明する。
 図7の上段のタイミングチャートは、3つの光源素子のうちの第1光源素子のパルストリガのタイミングチャートを示している。図7の上段のタイミングチャートでは、A1ビーム、A2ビーム、A3ビーム、A4ビーム、A5ビーム及びA6ビームを含む複数のビームが時間的に繰り返して出射されている。A1ビーム~A6ビームは、図7の上段のタイミングチャートのうちの「A1」~「A6」が付されたトリガのタイミングにおいて、それぞれ出射されている。
 図7の中段のタイミングチャートは、3つの光源素子のうちの第2光源素子のパルストリガのタイミングチャートを示している。図7の中段のタイミングチャートでは、B1ビーム、B2ビーム、B3ビーム、B4ビーム、B5ビーム及びB6ビームを含む複数のビームが時間的に繰り返して出射されている。B1ビーム~B6ビームは、図7の中段のタイミングチャートのうちの「B1」~「B6」が付されたトリガのタイミングにおいて、それぞれ出射されている。
 図7の下段のタイミングチャートは、3つの光源素子のうちの第3光源素子のパルストリガのタイミングチャートを示している。図7の下段のタイミングチャートでは、C1ビーム、C2ビーム、C3ビーム、C4ビーム、C5ビーム及びC6ビームを含む複数のビームが時間的に繰り返して出射されている。C1ビーム~C6ビームは、図7の下段のタイミングチャートのうちの「C1」~「C6」が付されたトリガのタイミングにおいて、それぞれ出射されている。
 3つの光源素子は、異なるタイミングでビームを出射している。具体的には、光源部100は、第1光源素子、第2光源素子及び第3光源素子から順にビームを出射することを繰り返している。このため、光源部100は、A1ビーム、B1ビーム、C1ビーム、A2ビーム、B2ビーム、C2ビーム、・・・の順にビームを出射している。
 次に、図6について説明する。
 図6において、第1位置P1~第6位置P6の6つの位置において丸印で囲まれた「A1」~「A6」、「B1」~「B5」及び「C1」~「C6」は、A1ビーム~A6ビーム、B1ビーム~B6ビーム及びC1ビーム~C6ビームが丸印で囲まれた「A1」~「A6」、「B1」~「B5」及び「C1」~「C6」が付された位置にそれぞれ照射されていることを示している。
 3つの光源素子は、図1に示した可動反射部200から見て第2方向Yに垂直な方向の周りに異なる方向から可動反射部200にビームを入射させている。以下で説明するように、可動反射部200は、第1光源素子から出射された一群のビームに含まれるA1~A6ビームの各々を第1位置P1~第6位置P6の各々に向けて反射しており、第2光源素子から出射された他の一群のビームに含まれるB1~B6ビームの各々を第1位置P1~第6位置P6の各々に向けて反射しており、第3光源素子から出射されたさらに他の一群のビームに含まれるC1~C6ビームの各々を第1位置P1~第6位置P6の各々に向けて反射している。
 可動反射部200は、A1ビーム、B1ビーム及びC1ビームを第1位置P1に向けて反射する。次いで、可動反射部200は、A2ビーム、B2ビーム及びC2ビームを第2位置P2に向けて反射する。
 次いで、可動反射部200は、A3ビーム、B3ビーム及びC3ビームを第3位置P3に向けて反射する。第3位置P3は、第1方向Xにおいて第1位置P1と第2位置P2との間に位置していて、第1方向Xにおいて第2位置P2より第1位置P1の近くに位置している。次いで、可動反射部200は、A4ビーム、B4ビーム及びC4ビームを第4位置P4に向けて反射する。第4位置P4は、第1方向Xにおいて第2位置P2に対して第3位置P3が位置する側の反対側に位置している。
 次いで、可動反射部200は、A5ビーム、B5ビーム及びC5ビームを第5位置P5に向けて反射する。第5位置P5は、第1方向Xにおいて第3位置P3と第2位置P2との間に位置している。次いで、可動反射部200は、A6ビーム、B6ビーム及びC6ビームを第6位置P6に向けて反射する。第6位置P6は、第1方向Xにおいて第4位置P4に対して第2位置P2が位置する側の反対側に位置している。
 図1及び図2において光源部100が2つの光源素子を有する場合と、図6及び図7において光源部100が3つの光源素子を有する場合と、について説明した。しかしながら、光源部100の光源素子の数は、これらの例に限定されない。光源部100は、4つ以上の光源素子を有していてもよい。
 図8は、変形例に係る光源部100Aを示す図である。
 光源部100Aは、光源素子110A及び光学素子120Aを有している。
 光源素子110Aは、例えばパルスレーザである。光源素子110Aは、複数のビームを時間的に繰り返して出射している。図8に示す例では、光源素子110Aは、第1ビームBA及び第2ビームBBを時間的に交互に出射している。
 光学素子120Aは、音響光学(AO)素子や電気光学(EO)素子等の偏向器である。
 第1ビームBAが光学素子120Aの第1方向Xの正方向側の面に第1方向Xに平行に入射したタイミングにおいて、光学素子120Aは、光学素子120Aの第1方向Xの正方向側の面に第1方向Xに平行に入射したビームを偏向させずに透過させる状態となっている。したがって、第1ビームBAは、光学素子120Aによって偏向されずに光学素子120Aの第1方向Xの負方向側の面から第1方向Xに平行に出射されている。
 第2ビームBBが光学素子120Aの第1方向Xの正方向側の面に第1方向Xに平行に入射したタイミングにおいて、光学素子120Aは、光学素子120Aの第1方向Xの正方向側の面に第1方向Xに平行に入射したビームを第3方向Zの負方向側に偏向させる状態となっている。したがって、第2ビームBBは、光学素子120Aによって第3方向Zの負方向側に向けて偏向されて光学素子120Aの第1方向Xの負方向側の面から出射されている。
 光学素子120Aによる偏向の有無によって、第1ビームBA及び第2ビームBBは、図1に示した可動反射部200から見て第2方向Yに垂直な方向の周りに異なる方向から可動反射部200に入射する。
 図8に示す例では、光源素子110Aから出射されたビームが異なる2方向から可動反射部200に入射している。しかしながら、光源素子110Aから出射されたビームを光学素子120Aによって3つ以上の方向に偏向させることで、光源素子110Aから出射されたビームを異なる3つ以上の方向から可動反射部200に入射させることもできる。
 図9は、実施例に係るセンサ装置20を示す図である。
 センサ装置20は、実施形態に係る光源装置10と同様にして、光源部100及び可動反射部200を備えている。センサ装置20は、光検出部300、ビームスプリッタ400及び信号処理部500をさらに備えている。
 第1光源素子112及び第2光源素子114から出射されたビームは、ビームスプリッタ400を透過して、実施形態と同様にして、可動反射部200によって反射されている。
 光検出部300は、例えば、APD(アバランシェフォトダイオード)である。光検出部300は、A1ビーム~B5ビームの反射ビームを検出している。図9に示す例では、センサ装置20は、光源部100から可動反射部200を経て第1位置P1~第5位置P5の各々に向けて送信される光の光軸の一部分と、第1位置P1~第5位置P5の各々にある測定対象物から反射されて可動反射部200を経て光検出部300によって受信される光の光軸の一部分と、が共通しているコアキシャル方式のLiDARとなっている。A1ビーム~B5ビームの反射ビームは、可動反射部200の第3方向Zの正方向側から可動反射部200に向けて延びて可動反射部200からビームスプリッタ400を経由して光検出部300に達する実線矢印で示されるように、可動反射部200によってビームスプリッタ400に向けて反射されて、ビームスプリッタ400によって光検出部300に向けて反射されている。センサ装置20は、コアキシャル方式のLiDARでなく、送信系の光軸と受信系の光軸とが異なるバイアキシャル方式のLiDARであってもよい。
 信号処理部500は、第1位置P1~第5位置P5の各々に向けて照射された複数のビームの反射ビームに応じて生成される複数の信号を積算している。図9に示す例において、信号処理部500は、第1位置P1に向けて照射されたA1ビームの反射ビームに応じて生成される信号と、第1位置P1に向けて照射されたB1ビームの反射ビームに応じて生成される信号と、を積算している。この処理によって、A1ビームの反射ビームに応じて生成される信号のノイズと、B1ビームの反射ビームに応じて生成される信号のノイズと、を除去することができる。第2位置P2に向けて照射されたA2ビーム及びB2ビームと、第3位置P3に向けて照射されたA3ビーム及びB3ビームと、第4位置P4に向けて照射されたA4ビーム及びB4ビームと、第5位置P5に向けて照射されたA5ビーム及びB5ビームと、についても同様である。
 本実施例によれば、第1位置P1、第2位置P2及び第3位置P3だけでなく、第4位置P4及び第5位置P5にもビームが照射されている。この場合、第4位置P4及び第5位置P5にビームが照射されずに第1位置P1、第2位置P2及び第3位置P3にビームが照射される場合と比較して、センサ装置20の解像度を向上させることができる。
 第1位置P1に向けて照射されたA1ビーム及びB1ビームは、光源部100から時間的に連続して出射されている。例えば、光源部100が第2光源素子114を有さずに第1光源素子112を有する場合、A1ビーム、A2ビーム、A3ビーム、A4ビーム及びA5ビームがそれぞれ第1位置P1、第2位置P2、第3位置P3、第4位置P4及び第5位置P5に照射された後、第1光源素子112から出射された他のビームが第1位置P1に向けて照射されることがある。しかしながら、この場合、第1位置P1に照射されたA1ビームと他のビームとは比較的長い時間差を置いて照射されている。これに対して、本実施例において第1位置P1に向けて照射されたA1ビーム及びB1ビームの照射の時間差は、A1ビーム及び上記他のビームの照射の時間差より短くなっている。このため、A1ビームの反射ビームに応じて生成される信号とB1ビームの反射ビームに応じて生成される信号との積算において、A1ビームの反射ビームに応じて生成される信号をメモリに記憶させる必要がない。また、センサ装置20によって検出される物体の態様が比較的速く変動する場合であっても、A1ビーム及び上記他のビームが第1位置P1に照射されるときと比較して、物体をうまく検出することが可能である。第2位置P2に向けて照射されたA2ビーム及びB2ビームと、第3位置P3に向けて照射されたA3ビーム及びB3ビームと、第4位置P4に向けて照射されたA4ビーム及びB4ビームと、第5位置P5に向けて照射されたA5ビーム及びB5ビームと、についても同様である。
 以上、図面を参照して本発明の実施形態、変形例及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 光源装置
20 センサ装置
100 光源部
100A 光源部
110A 光源素子
112 第1光源素子
114 第2光源素子
120A 光学素子
200 可動反射部
202 第1反射面
204 第2反射面
206 第3反射面
208 第4反射面
300 光検出部
400 ビームスプリッタ
500 信号処理部
BA 第1ビーム
BB 第2ビーム
O1 第1振動
O2 第2振動
P1 第1位置
P2 第2位置
P3 第3位置
P4 第4位置
P5 第5位置
P6 第6位置
X 第1方向
Y 第2方向
Z 第3方向

Claims (6)

  1.  光源部と、
     前記光源部から入射するビームを複数の位置に向けて反射する可動反射部と、
    を備え、
     前記可動反射部は、所定方向に前記可動反射部に入射する一群のビームに含まれる各々のビームを前記複数の位置の各々に向けて反射し、前記一群のビームと異なるタイミングで前記所定方向と異なる方向に前記可動反射部に入射する他の一群のビームに含まれる各々のビームを前記複数の位置の各々に向けて反射する、光源装置。
  2.  請求項1に記載の光学装置において、
     前記可動反射部は、
      所定の時間区間において、前記一群のビームに含まれる各々のビームを前記複数の位置のうちの少なくとも2つの位置の各々に向けて反射するとともに前記他の一群のビームに含まれる各々のビームを前記少なくとも2つの位置の各々に向けて反射し、
      前記所定の時間区間と異なる他の時間区間において、前記一群のビームに含まれる各々のビームを前記複数の位置のうちの前記少なくとも2つの位置の間に位置する他の少なくとも1つの位置に向けて反射するとともに前記他の一群のビームに含まれる各々のビームを前記他の少なくとも1つの位置に向けて反射する、光源装置。
  3.  請求項1又は2に記載の光源装置において、
     光源部は、異なる方向から前記可動反射部に異なるタイミングで複数の前記ビームを入射させる複数の光源素子を有する、光源装置。
  4.  請求項1又は2に記載の光源装置において、
     前記光源部は、
      光源素子と、
      前記光源素子から異なるタイミングで出射された複数の前記ビームを異なる方向から前記可動反射部に入射させる光学素子と、
    を有する、光源装置。
  5.  請求項1~4のいずれか一項に記載の光源装置と、
     前記光源装置から照射された前記ビームの反射ビームを検出する光検出部と、
    を備えるセンサ装置。
  6.  請求項5に記載のセンサ装置において、
     前記複数の位置の各々に向けて照射された複数の前記ビームの反射ビームに応じて生成される複数の信号を積算する信号処理部をさらに備えるセンサ装置。
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