WO2022208574A1

WO2022208574A1 - 電気装置、室内機および空気調和装置

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Publication number: WO2022208574A1
Application number: PCT/JP2021/013196
Authority: WO
Inventors: 貴之瀬戸; 修平冨田; 武志川村
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 2021-03-29
Filing date: 2021-03-29
Publication date: 2022-10-06
Also published as: JPWO2022208574A1; US20240102687A1; DE112021007410T5

Abstract

本電気装置の一つの態様は、前記電気装置を制御する本体制御部と、前記電気装置に供給する電圧を生成する電圧生成部と、前記本体制御部と前記電圧生成部とを接続する配線と、前記本体制御部および前記電圧生成部を内部に収容する電気装置ケースと、を備え、前記電気装置ケースは、前記配線が配置される配線室を有する。

Description

電気装置、室内機および空気調和装置

　本開示は、電気装置、室内機および空気調和装置に関する。

　例えば、特許文献１には、マイナスイオン発生用電源部基板およびマイナスイオン電源部がユニットケースに収納され、電源部等を支持ケースで覆う構成を備えた空気調和機が開示されている。上記のような空気調和装置では、マイナスイオン発生装置の他、各種電気装置が取り付けられる場合がある。各種電気装置は、それぞれ基板、電源部、および装置本体間に接続配線が設けられる。

日本国特開２００２－７１１６４号公報

　室内機の設置時やメンテナンス時には、各種電気装置を室内機に対して着脱する作業が行われる。この際、接続配線が他の部品に接触して損傷することを防止したり、誤配線を防ぐ必要があり、着脱作業に時間を要する場合があった。

　本開示は、上記事情に鑑みて、電気装置の配線の損傷および誤配線を抑制できる電気装置、室内機および空気調和装置を提供することを目的の一つとする。

　本開示の電気装置の一つの態様は、空気調和装置の室内機に備えられる電気装置であって、前記電気装置を制御する本体制御部と、前記電気装置に供給する電圧を生成する電圧生成部と、前記本体制御部と前記電圧生成部とを接続する配線と、前記本体制御部および前記電圧生成部を内部に収容する電気装置ケースと、を備え、前記電気装置ケースは、前記配線が配置される配線室を有する。

　本開示の室内機の一つの態様は、筐体と、前記筐体の内部に収容された熱交換器と、前記筐体の内部に収容された送気機構と、前記筐体に取り付けられた請求項１から請求項７のいずれか一項に記載の電気装置と、を備える。

　本開示の空気調和装置の一つの態様は、上記の室内機と、冷媒が循環する循環経路部によって前記室内機に接続された室外機と、を備える。

　本開示の一つの態様によれば、空気調和装置の室内機において、電気装置の配線の損傷および誤配線を抑制できる。

実施の形態に係る空気調和装置の概略構成を示す模式図である。実施の形態に係る室内機の概略構成を示す斜視図である。実施の形態に係る室内機の概略構成を示す分解斜視図である。実施の形態に係る電気装置の概略構成を示す分解斜視図である。実施の形態に係る電気装置の内部の概略構成を示す上面図である。実施の形態におけるカバー部材の平面図である。実施の形態に係る電気装置の内部を示す斜視図である。

　以下、図面を参照しながら、実施の形態に係る電気装置、室内機および空気調和装置について説明する。本開示の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本開示の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。

　以下の説明において、図に適宜示すＸ軸、Ｙ軸、およびＺ軸に沿った方向を規定し、各方向を用いて室内機１の各部の説明を行う。Ｘ軸と平行な方向を“前後方向（第１方向）Ｘ”と呼ぶ。Ｙ軸と平行な方向を“幅方向（第２方向）Ｙ”と呼ぶ。Ｚ軸と平行な方向を“縦方向Ｚ”と呼ぶ。前後方向Ｘと幅方向Ｙと縦方向Ｚとは、互いに直交する方向である。実施の形態において、前後方向Ｘのうち、図に示す矢印＋Ｘが向く側を前側と称し、矢印－Ｘが向く側を後側と称する。縦方向Ｚのうち、図に示す矢印＋Ｚが向く側を上側と称し、矢印－Ｚが向く側を下側と称する。前後方向Ｘ、幅方向Ｙ、および縦方向Ｚとは、単に各部の配置関係などを説明するための名称であり、実際の配置関係などは、これらの名称によって限定されない。

　図１は、実施の形態に係る空気調和装置２００の概略構成を示す模式図である。空気調和装置２００は、冷媒１３１が循環する冷凍サイクルを利用する装置である。図１に示すように、空気調和装置２００は、室外機１００と、室内機１と、循環経路部１３０と、を備える。室外機１００は、室外に配置されている。室内機１は、室内に配置されている。室外機１００と室内機１とは、循環経路部１３０によって互いに接続されている。循環経路部１３０は、室外機１００と室内機１との間で冷媒１３１が流通する管路を有する。

　空気調和装置２００は、循環経路部１３０内を流れる冷媒１３１と室内機１が配置された室内の空気との間で熱交換を行うことによって、室内の空気の温度を調整可能である。冷媒１３１としては、例えば、地球温暖化係数（ＧＷＰ：Ｇｌｏｂａｌ　Ｗａｒｍｉｎｇ　Ｐｏｔｅｎｔｉａｌ）が低いフッ素系冷媒、または炭化水素系冷媒などが挙げられる。

　室外機１００は、室外機筐体１０９と、圧縮機１１２と、熱交換器１１５と、流量調整弁１１８と、ファン１１４と、四方弁１１６と、電気品ユニット１１７と、を有する。室外機筐体１０９は、室外機１００の外郭を構成する。

　図１に示すように、室外機筐体１０９の内部には、圧縮機１１２、熱交換器１１５、流量調整弁１１８、ファン１１４、四方弁１１６、および電気品ユニット１１７が収容されている。圧縮機１１２と熱交換器１１５と流量調整弁１１８と四方弁１１６とは、循環経路部１３０のうち室外機筐体１０９の内部に位置する部分に設けられている。圧縮機１１２と熱交換器１１５と流量調整弁１１８と四方弁１１６とは、循環経路部１３０のうち室外機筐体１０９の内部に位置する部分によって接続されている。

　圧縮機１１２は、圧縮機１１２の内部に流入した冷媒１３１を圧縮可能である。圧縮機１１２は、冷媒１３１を圧縮可能であれば、どのような構造の圧縮機であってもよい。圧縮機１１２は、例えば、容積式のロータリ圧縮機である。圧縮機１１２が駆動されることで、冷媒１３１が循環経路部１３０内を循環する。

　熱交換器１１５は、循環経路部１３０の内部を流れる冷媒１３１と室外機筐体１０９の内部の空気との間で熱交換可能である。

　流量調整弁１１８は、循環経路部１３０の内部を流れる冷媒１３１の流量を調整可能である。流量調整弁１１８は、循環経路部１３０の内部を流れる冷媒１３１を減圧させる膨張弁である。流量調整弁１１８は、例えば、電気品ユニット１１７によって開度が調整されることで、冷媒１３１の流量および冷媒１３１の圧力を調整可能である。流量調整弁１１８の開度は、例えば、室内機１の運転状況に応じて調整される。

　ファン１１４は、熱交換器１１５によって冷媒１３１との間で熱交換が行われた空気を室外機１００の外部に送風可能である。ファン１１４は、室外機筐体１０９に設けられた図示しない吸気口から室外機１００の外部の空気を室外機筐体１０９内に吸引する。室外機筐体１０９内に吸引された空気は、熱交換器１１５を通過してファン１１４に吸引される。ファン１１４は、吸引した空気を吹出口に向けて放出し、吹出口から室外機１００の外部に送る。ファン１１４は、どのような種類のファンであってもよい。ファン１１４は、例えば、プロペラファンである。

　四方弁１１６は、循環経路部１３０のうち圧縮機１１２の吐出側に繋がる部分に設けられている。四方弁１１６は、循環経路部１３０の一部の経路を切り替えることで、循環経路部１３０内を流れる冷媒１３１の向きを反転させることができる。四方弁１１６によって繋がれる経路が図１の四方弁１１６に実線で示す経路である場合、冷媒１３１は、循環経路部１３０内を図１に実線の矢印で示す向きに流れる。一方、四方弁１１６によって繋がれる経路が図１の四方弁１１６に破線で示す経路である場合、冷媒１３１は、循環経路部１３０内を図１に破線の矢印で示す向きに流れる。

　電気品ユニット１１７は、室外機１００の各部を制御する。電気品ユニット１１７は、例えば、空気調和装置２００全体を制御するシステム制御部である。電気品ユニット１１７は、回路基板を有する。

　実施の形態において室内機１は、室内機１が配置された室内の空気を冷やす冷房運転と、室内機１が配置された室内の空気を暖める暖房運転とが可能である。図１に示すように、室内機１は、筐体２１と、熱交換器２２と、室内ファン（送気機構）２３と、を有する。筐体２１の内部には、熱交換器２２および室内ファン２３が収容されている。

　熱交換器２２は、循環経路部１３０のうち筐体２１の内部に位置する部分に設けられている。熱交換器２２は、循環経路部１３０の内部を流れる冷媒１３１と筐体２１の内部の空気との間で熱交換を行うことが可能である。熱交換器２２は、冷媒１３１と筐体２１の内部の空気との間で熱交換できるならば、どのような構造であってもよい。熱交換器２２の構造は、室外機１００の熱交換器１１５の構造と同じであってもよいし、熱交換器１１５の構造と異なっていてもよい。

　室内ファン２３は、熱交換器２２によって冷媒１３１との間で熱交換が行われた空気を室内機１の外部に送風可能な送気機構である。室内ファン２３は、筐体２１に設けられた吸気口２１ｃ（図２参照）から室内の空気を筐体２１内に吸引する。筐体２１内に吸引された空気は、例えば、熱交換器２２を通過して室内ファン２３に吸引される。室内ファン２３は、吸引した空気を筐体２１に設けられた吹出口２１ｄ（図２参照）に向けて放出し、吹出口２１ｄから室内機１の外部に送る。これにより、熱交換器２２によって冷媒１３１との間で熱交換が行われた空気が、吹出口２１ｄから室内に吹き出される。室内ファン２３は、どのような種類の送風装置であってもよい。室内ファン２３は、室外機１００のファン１１４と同じ種類のファンであってもよいし、ファン１１４と異なる種類のファンであってもよい。室内ファン２３は、例えば、クロスフローファンである。

　室内機１が冷房運転される場合、循環経路部１３０内を流れる冷媒１３１は、図１に実線の矢印で示す向きに流れる。つまり、室内機１が冷房運転される場合、循環経路部１３０内を流れる冷媒１３１は、圧縮機１１２、室外機１００の熱交換器１１５、流量調整弁１１８、および室内機１の熱交換器２２をこの順に通って圧縮機１１２に戻る向きに循環する。冷房運転において、室外機１００内の熱交換器１１５は凝縮器として機能し、室内機１内の熱交換器２２は蒸発器として機能する。

　一方、室内機１が暖房運転される場合、循環経路部１３０内を流れる冷媒１３１は、図１に破線で示す向きに流れる。つまり、室内機１が暖房運転される場合、循環経路部１３０内を流れる冷媒１３１は、圧縮機１１２、室内機１の熱交換器２２、流量調整弁１１８、および室外機１００の熱交換器１１５をこの順に通って圧縮機１１２に戻る向きに循環する。暖房運転において、室外機１００内の熱交換器１１５は蒸発器として機能し、室内機１内の熱交換器２２は凝縮器として機能する。

　図２は、実施の形態における室内機１の一部を示す斜視図である。図３は、実施の形態に係る室内機１の分解斜視図である。図４は、実施の形態に係る電気装置３の分解斜視図である。図５は、電気装置３の内部を示す上面図である。図２では、後述する化粧パネル２４を省略して記載している。図５では、後述するケース本体３１の上側の壁部を省略して記載している。図６は、カバー部材７０における電圧生成部１４が配置される部分の上面図である。

　図２および図３に示すように、本実施の形態では、室内機１は、室内の天井に埋め込むことができる天井埋め込み型の室内機１である。室内機１の下部が室内の天井に沿って配置され、室内機１の上部は天井に埋め込まれて天井に固定される。室内機１の筐体２１は、天井に固定される本体部２１ａと、本体部２１ａの下方に固定された枠状のケース２１ｂと、を備える。筐体２１は、略角柱形状の外形を有する。ケース２１ｂの底面の平面視形状は、四角形の四隅に傾斜した辺を有する略八角形状である。ケース２１ｂの底面には前後方向Ｘおよび幅方向Ｙに沿う４つの主辺に沿って、吹出口２１ｄが形成されている。ケース２１ｂの平面視における中央部に吸気口２１ｃが形成されている。吹出口２１ｄおよび吸気口２１ｃは、室内に開口している。ケース２１ｂの底面には化粧パネル２４が着脱可能に設けられる。室内機１の底部は、通気可能かつ筐体２１の内部が見えないように化粧パネル２４に覆われる。

　室内機１は、上述した熱交換器２２および室内ファン２３の他に、電気装置３を備える。電気装置３は、ケース２１ｂの吸気口２１ｃに架設される支持板１０に固定されている。電気装置３は、吸気口２１ｃの一部と縦方向Ｚに重なる位置に設けられている。つまり、電気装置３は、室内機１の吸気風路上に設けられている。本実施の形態では、電気装置３は、吸気口２１ｃの下部に設けられている。電気装置３は、例えば、電気集塵装置、またはマイナスイオン発生装置等である。本実施の形態では、電気装置３は、電気集塵装置である。

　図２から図４に示すように、電気装置３は、室内機１の筐体２１に取り付けられる電気装置ケース３０を備えている。図４および図５に示すように、電気装置３は、本体制御部１３と、電圧生成部１４と、配線１２と、フィルタユニット４０と、を備える。図４に示すように、電気装置ケース３０は、ケース本体３１と、カバー部材７０と、基板カバー３２と、を備える。本実施の形態では、カバー部材７０は樹脂製であり、基板カバー３２は金属製である。

　ケース本体３１は、支持板１０を介して室内機１の筐体２１に固定される。ケース本体３１には、本体制御部１３および電圧生成部１４が取り付けられている。ケース本体３１は、本体制御部１３が取り付けられた第１取付部（収容部）３３と、電圧生成部１４が取り付けられた第２取付部３４と、を有する。第１取付部３３は、下方に開口する矩形箱状である。第１取付部３３のうち上側（＋Ｚ側）に位置する壁部には、本体制御部１３が固定されている。本体制御部１３は、電気装置３の動作を制御する制御基板を含む。本実施の形態において第１取付部３３は、本体制御部１３を内部に収容する収容部である。

　図５に示すように、第２取付部３４は、第１取付部３３の前側（＋Ｘ側）に位置する。第２取付部３４は、幅方向Ｙに延びている。第２取付部３４は、第１取付部３３よりも幅方向Ｙの一方側（＋Ｙ側）に突出している。第２取付部３４のうち第１取付部３３よりも幅方向Ｙの一方側に突出した部分には、電圧生成部１４および変圧部１５が幅方向Ｙに並んで配置されている。変圧部１５は、電圧生成部１４の幅方向Ｙの他方側（－Ｙ側）に並んで配置されている。

　図４に示すように、カバー部材７０は、幅方向Ｙに延びている。カバー部材７０は、第２取付部３４の下方に取り付けられている。カバー部材７０は、電圧生成部１４を下方から覆う被覆部７１を有する。本実施の形態において被覆部７１は、上方に開口する容器状であり、内部に電圧生成部１４を収容している。カバー部材７０は、被覆部７１から幅方向Ｙの一方側（＋Ｙ側）に延びる延伸部７２を有する。延伸部７２は、第２取付部３４のうち第１取付部３３の前側（＋Ｘ側）に並んで配置された部分の下方に取り付けられている。延伸部７２には、延伸部７２を縦方向Ｚに貫通する貫通孔７２ａが形成されている。

　図６に示すように、カバー部材７０の被覆部７１は、電圧生成部１４が内部に収容される収容部７４と、ケース本体３１に向かって開口する溝状の経路部７８と、を有する。収容部７４は、下方に開口する容器状である。本実施の形態において経路部７８は、上方に開口している。経路部７８は、収容部７４の周囲に位置する。経路部７８は、平面視で略Ｌ字形状である。経路部７８は、第１経路部７８ａと、第２経路部７８ｂと、第３経路部７８ｃと、を有する。

　第１経路部７８ａは、収容部７４の後側（－Ｘ側）に位置する。第１経路部７８ａは、幅方向Ｙに延びている。第１経路部７８ａにおける幅方向Ｙの他方側（－Ｙ側）の端部は、収容部７４よりも幅方向Ｙの他方側に位置する。第１経路部７８ａにおける幅方向Ｙの一方側（＋Ｙ側）の端部は、収容部７４よりも幅方向Ｙの一方側に位置する。

　図７に示すように、第１経路部７８ａにおける幅方向Ｙの他方側の端部は、幅方向Ｙの他方側に突出して、第１取付部３３の側壁部３３ａに形成された開口部３３ｂに通されている。つまり、開口部３３ｂは、縦方向Ｚに沿って形成され、側壁部３３ａの下端に開口している。側壁部３３ａは、第１取付部３３を構成する壁部のうち幅方向Ｙの一方側（＋Ｙ側）に位置する壁部である。第１経路部７８ａにおける幅方向Ｙの他方側の端部は、第１取付部３３の内部に開口する第１開口部７５ａである。

　第２経路部７８ｂは、第１経路部７８ａにおける幅方向Ｙの一方側（＋Ｙ側）の端部から前側（＋Ｘ側）に延びている。第２経路部７８ｂの前側の端部は、収容部７４よりも前側に位置する。第３経路部７８ｃは、第２経路部７８ｂの前側の端部から幅方向Ｙの他方側（－Ｙ側）に延びている。第３経路部７８ｃにおける幅方向Ｙの他方側（－Ｙ側）の端部は、収容部７４の前側の壁部に繋がっている。第３経路部７８ｃにおける幅方向Ｙの他方側（－Ｙ側）の端部は、収容部７４内に開口する第２開口部７５ｂである。第３経路部７８ｃの幅方向Ｙの寸法は、第１経路部７８ａの幅方向Ｙの寸法よりも小さい。

　電圧生成部１４は、変圧部１５を備え、本体制御部１３から供給された電力を変圧部１５で昇圧して電気装置３の作動に必要な電圧を生成する。電圧生成部１４は、電気装置３の稼働状況に応じて直流電圧の電圧値を調整可能に構成されている。電圧生成部１４は、本体制御部１３と配線１２で接続されている。

　配線１２は、電圧生成部１４と本体制御部１３とを接続する制御用の配線と、電圧生成部１４と本体制御部１３とを接続する電源供給用の配線とを含む束線である。配線１２は、束ねられていない複数の配線によって構成されてもよいし、１本の配線のみから構成されてもよい。

　フィルタユニット４０は、幅方向Ｙに延びている。フィルタユニット４０は、カバー部材７０の下方に取り付けられている。フィルタユニット４０は、カバー部材７０に対して着脱可能に設けられている。本実施の形態においてフィルタユニット４０は、支持部材５０によってカバー部材７０に取り付けられている。支持部材５０は、カバー部材７０に固定され、フィルタユニット４０を下方から支持している。フィルタユニット４０は、フィルタ保持部４１と、フィルタ４２と、不図示の集塵電極を有する。フィルタ保持部４１は、縦方向Ｚの両側に開口する枠体である。フィルタ保持部４１の内側には、フィルタ４２が保持されている。

　電気装置３には、例えば、室内機１に供給される電力の一部が供給される。電気装置３に供給される電力は、本体制御部１３、配線１２、電圧生成部１４、および変圧部１５をこの順に経て、フィルタユニット４０の不図示の接続端子に供給される。これにより、電気装置３が作動する。

　図５に示すように、電気装置ケース３０は、本体制御部１３が内部に収容される第１室６１と、電圧生成部１４が内部に収容される第２室６２と、配線１２が配置される配線室６３と、を有する。本実施の形態において第１室６１は、ケース本体３１と基板カバー３２とにより形成されている。より詳細には、第１室６１は、ケース本体３１のうち下方に開口する箱状の第１取付部３３の開口が基板カバー３２によって塞がれて形成されている。

　本実施の形態において第２室６２は、ケース本体３１とカバー部材７０とにより形成されている。より詳細には、第２室６２は、カバー部材７０のうち上方に開口する容器状の被覆部７１の開口がケース本体３１の第２取付部３４によって塞がれて形成されている。第１室６１の内部と第２室６２の内部とは、配線室６３の内部を介して繋げられている。

　本実施の形態において配線室６３は、ケース本体３１とカバー部材７０とにより形成されている。より詳細には、配線室６３は、溝状の経路部７８の上側の開口がケース本体３１の第２取付部３４によって塞がれて形成されている。配線室６３は、配線１２の配線方向に沿って延びるダクト状に形成されている。つまり、配線室６３は、配線１２の経路に沿って、配線１２の周囲を囲むように形成されている。配線室６３の平面視形状は、経路部７８の平面視形状と同様である。本実施の形態において配線室６３の平面視形状は、略Ｌ字形状である。本実施の形態において経路部７８の第１開口部７５ａは、配線室６３のうち第１室６１に開口する開口部である。経路部７８の第２開口部７５ｂは、配線室６３のうち第２室６２に開口する開口部である。

　図６に示すように、配線室６３の内壁には、配線室６３の内部に突出する少なくとも一つのリブ７６が設けられている。本実施の形態においてリブ７６は、配線室６３の内壁のうち縦方向Ｚと直交する方向を向く壁部に設けられている。より詳細には、リブ７６は、カバー部材７０の第１経路部７８ａにおける前後方向Ｘに位置する内壁に設けられている。本実施の形態においてリブ７６は、配線室６３が延びる方向に交差する方向に突出している。

　本実施の形態においてリブ７６は、第１リブ７６ａと、第２リブ７６ｂと、を含む。第１リブ７６ａは、第１経路部７８ａのうち後側（－Ｘ側）に位置する内壁７３ａから前側（＋Ｘ側）に突出している。第２リブ７６ｂは、第１経路部７８ａのうち前側に位置する内壁７３ｂから後側（－Ｘ側）に突出している。第２リブ７６ｂは、第１リブ７６ａよりも幅方向Ｙの一方側（＋Ｙ側）に位置する。

　各リブ７６の前後方向Ｘの突出端と、内壁７３ａ，７３ｂとの間には、配線１２が挿通可能な隙間が形成されている。第１リブ７６ａは、内壁７３ｂと隙間を介して前後方向Ｘに対向している。第２リブ７６ｂは、内壁７３ａと隙間を介して前後方向Ｘに対向している。第１リブ７６ａと内壁７３ｂとの隙間、および第２リブ７６ｂと内壁７３ａとの隙間には、配線１２が通されている。

　上述した実施の形態によれば、電気装置ケース３０は、配線１２が配置される配線室６３を有する。そのため、配線室６３に配置された配線１２を電気装置ケース３０によって覆うことができ、配線１２が電気装置３の外部に露出することを抑制できる。これにより、配線１２が損傷することを抑制できる。電気装置ケース３０の内部において、配線１２を介した本体制御部１３と電圧生成部１４とを接続できるため、電気装置３を室内機１の筐体２１に取り付ける際に、配線１２の接続作業を行う必要がない。これにより、電気装置３の取り付け作業を行う際に、配線１２を誤った経路で取り回すなどの誤配線が生じることがない。以上により、本実施の形態によれば、電気装置３の配線１２の損傷および誤配線を抑制できる。そのため、電気装置３の筐体２１への着脱作業を容易に行える。この結果、電気装置３の設置作業やメンテナンス作業の効率化を図ることができる。配線１２が配線室６３内に収容されるため、化粧パネル２４を取り外したときに、配線１２が外部に露出しない。この結果、例えば、清掃を行う場合に、配線１２が保護され、他の部品に接触することが防止でき、配線１２の損傷を防ぐことができる。

　本実施の形態によれば、配線室６３は、ケース本体３１とカバー部材７０とにより形成されている。また、配線１２によって本体制御部１３と電圧生成部１４とを接続した後に、ケース本体３１にカバー部材７０を取り付けることで、配線室６３を形成して、配線１２を配線室６３内において保護できる。本実施の形態では、カバー部材７０は、電圧生成部１４を下方から覆っている。そのため、電圧生成部１４を保護できる。これらにより、配線１２、電圧生成部１４を塵埃等から保護できる。カバー部材７０をケース本体３１に対して着脱可能に取り付けることで、配線１２、および電圧生成部１４を容易に露出させることができる。そのため、配線１２、電圧生成部１４のメンテナンス作業を容易にできる。

　本実施の形態によれば、カバー部材７０は、ケース本体３１に向かって開口する溝状の経路部７８を有する。配線室６３は、経路部７８の開口がケース本体３１によって塞がれて形成されている。そのため、本実施の形態のように室内機１が天井に取り付けられる場合に、重力によって下方に垂れ下がる配線１２を、上方に開口する溝状の経路部７８で受けることができる。これにより、例えばメンテナンス時等にカバー部材７０を外して再度取り付ける場合に、配線１２をカバー部材７０に設けられた経路部７８で下方から受けつつ、カバー部材７０をケース本体３１に取り付けることができる。したがって、配線１２を配線室６３内に収容しつつ、カバー部材７０をケース本体３１に対して容易に取り付けることができる。

　本実施の形態によれば、ケース本体３１は、本体制御部１３を内部に収容する収容部として第１取付部３３を有する。第１取付部３３を構成する側壁部３３ａには、開口部３３ｂが設けられている。経路部７８の一端部は、開口部３３ｂに挿入されている。そのため、配線１２を経路部７８の内部から第１取付部３３の内部に直接引き出せる。これにより、配線室６３と第１室６１との間に引き回される配線１２の部分が他の部品に干渉することを抑制できる。したがって、配線１２が損傷することをより抑制できる。

　側壁部３３ａに開口部３３ｂが設けられることで、配線１２を、側壁部３３ａを迂回することなく、本体制御部１３へ接続できる。開口部３３ｂは、側壁部３３ａの下端から縦方向Ｚに向かって切り欠いた形状を有する。このため、カバー部材７０の着脱時、配線室６３と側壁部３３ａとが干渉することなく、カバー部材７０を縦方向Ｚに移動させる動作により、カバー部材７０を着脱できる。この結果、カバー部材７０の着脱時、配線１２に張力が掛かり難い。

　本実施の形態によれば、配線室６３の内壁７３ａ，７３ｂには、配線室６３の内部に突出する少なくとも一つのリブ７６が設けられている。そのため、例えば、配線１２に意図しない力が加えられた場合に、当該力をリブ７６によって受けやすい。これにより、本体制御部１３と配線１２との接続部、および電圧生成部１４と配線１２との接続部に、張力が加えられにくくできる。したがって、配線１２が本体制御部１３および電圧生成部１４のそれぞれから外れることを抑制できる。リブ７６によって配線１２に加えられた力の一部を受けられるため、配線１２に局所的に過剰な張力が掛かり難い。そのため、配線１２が断線することを抑制できる。

　本実施の形態のように、複数のリブ７６を設ける場合、配線室６３が延びる方向に離れ、かつ、配線室６３が延びる方向と直交する方向に対向する一対の内壁から交互に突出して形成されると、配線１２に過剰な張力が掛かることをより抑制できる。なお、リブ７６は必須の構成ではなく、配線室６３内にリブ７６を設けない構成であってもよい。リブ７６の数や位置は図示例に限定されない。例えば、ケース本体３１の上側の壁部およびカバー部材７０から縦方向Ｚに突出したリブ７６が設けられてもよい。例えば、第２経路部７８ｂの内壁から幅方向Ｙに突出したリブ７６が設けられてもよい。

　本実施の形態によれば、電気装置ケース３０は、本体制御部１３が内部に収容される第１室６１と、電圧生成部１４が内部に収容される第２室６２と、を有する。第１室６１の内部と第２室６２の内部とは、配線室６３の内部を介して繋げられている。そのため、本体制御部１３から電圧生成部１４まで引き回される配線１２が他の部品に干渉することを抑制できる。したがって、配線１２が損傷することをより抑制できる。

　以上に本開示における実施の形態について説明したが、本開示は上述した各実施の形態の構成のみに限定されず、以下の構成および方法を採用することもできる。以下の他の実施の形態の説明において、上述した実施の形態と同様の構成については、適宜同一の符号を付すなどにより、説明を省略する場合がある。

　実施の形態では、電気装置として集塵装置の例を示したが、電気装置は集塵装置に限定されない。例えば、電気装置がマイナスイオン発生装置であってもよい。電気装置がマイナスイオン発生装置の場合、上記実施の形態のフィルタユニット４０に代えてマイナスイオンユニットが設けられ、上記実施の形態と同様に、本体制御部１３、電圧生成部１４がケース本体３１に取り付けられる。マイナスイオン発生ユニットには、マイナスイオン発生針を備える。電源部から供給された電力は、本体制御部１３、配線１２、電圧生成部１４、および変圧部１５をこの順に経て、マイナスイオン発生ユニットの不図示の接続端子に供給され、マイナスイオン発生針に高電圧が供給されマイナスイオンを発生させる。マイナスイオン発生装置の場合も、配線１２が配線室に収容されるため、化粧パネル２４を取り外したときに配線１２が外部に露出しない。この結果、例えば、清掃を行う場合に、配線１２が保護され、他の部品に接触することが防止でき、配線１２の損傷を防ぐことができる。

　電気装置ケースの形状は、上述した図示例の形状に限定されない。電気装置ケースは、本体制御部と電圧生成部とを繋ぐ配線を収容する配線室が形成されていればよく、本体制御部および電圧生成部の形状や配置に応じて適宜変更可能である。

　以上、本明細書において説明した各構成および各方法は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。

　１…室内機、３…電気装置、１２…配線、１３…本体制御部、１４…電圧生成部、２１…筐体、２２…熱交換器、２３…室内ファン（送気機構）、３０…電気装置ケース、３１…ケース本体、３３…第１取付部（収容部）、３３ａ…側壁部、３３ｂ…開口部、６１…第１室、６２…第２室、６３…配線室、７０…カバー部材、７３ａ，７３ｂ…内壁、７４…収容部、７６…リブ、７８…経路部、１００…室外機、１３０…循環経路部、１３１…冷媒、２００…空気調和装置

Claims

　空気調和装置の室内機に備えられる電気装置であって、
　前記電気装置を制御する本体制御部と、
　前記電気装置に供給する電圧を生成する電圧生成部と、
　前記本体制御部と前記電圧生成部とを接続する配線と、
　前記本体制御部および前記電圧生成部を内部に収容する電気装置ケースと、を備え、
　前記電気装置ケースは、前記配線が配置される配線室を有する、電気装置。
　前記電気装置ケースは、
　前記本体制御部および前記電圧生成部が取り付けられるケース本体と、
　前記ケース本体と対向して配置されるカバー部材と、を備え、
　前記配線室は、前記ケース本体と前記カバー部材とにより形成されている
　請求項１に記載の電気装置。
　前記カバー部材は、前記ケース本体に向かって開口する溝状の経路部を有し、
　前記配線室は、前記経路部の開口が前記ケース本体によって塞がれて形成されている
　請求項２に記載の電気装置。
　前記ケース本体は、前記本体制御部を内部に収容する収容部を有し、
　前記収容部を構成する側壁部には、開口部が設けられ、
　前記経路部の一端部は、前記開口部に挿入されている
　請求項３に記載の電気装置。
　前記配線室の内壁には、前記配線室の内部に突出する少なくとも一つのリブが設けられている
　請求項１から請求項４のいずれか一項に記載の電気装置。
　前記電気装置ケースは、
　前記本体制御部が内部に収容される第１室と、
　前記電圧生成部が内部に収容される第２室と、を有し、
　前記第１室の内部と前記第２室の内部とは、前記配線室の内部を介して繋げられている
　請求項１から請求項５のいずれか一項に記載の電気装置。
　前記電気装置は、電気集塵装置およびイオン発生装置のいずれか一方である
　請求項１から請求項６のいずれか一項に記載の電気装置。
　筐体と、
　前記筐体の内部に収容された熱交換器と、
　前記筐体の内部に収容された送気機構と、
　前記筐体に取り付けられた請求項１から請求項７のいずれか一項に記載の電気装置と、
　を備える、室内機。
　請求項８に記載の室内機と、
　冷媒が循環する循環経路部によって前記室内機に接続された室外機と、を備える、空気調和装置。