WO2022163441A1 - 無線通信システム、無線通信装置、制御回路、記憶媒体、無線通信方法および送信装置 - Google Patents
無線通信システム、無線通信装置、制御回路、記憶媒体、無線通信方法および送信装置 Download PDFInfo
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Abstract
無線通信システム(1)は、ビット消去パターンを生成するパターン生成部と、情報ビットを畳込み符号化し、第1のビット列を生成する符号化部と、ビット消去パターンに基づいて第1のビット列からビットを消去し、第2のビット列を生成するビット消去部と、第2のビット列を分割したビット列からシンボルを生成する変調部と、を備える送信装置(100)と、複数の第1の信頼度を算出する復調部と、複数の合成ビット列に複数の第1の信頼度を合成した値を割り当て、複数の第2の信頼度を生成する尤度合成部と、複数の拡張ビット列に複製した複数の第2の信頼度を割り当て、複数の第3の信頼度を生成する尤度複製部と、トレリス線図を作成し、複数の第3の信頼度をトレリス線図の複数のブランチに割り当てることで復号する復号部と、を備える受信装置(200)と、を備える。
Description
本開示は、トレリス線図を用いて復号する無線通信システム、無線通信装置、制御回路、記憶媒体、無線通信方法および送信装置に関する。
近年、端末から遠隔に設置される機器への制御、または端末から遠隔に設置される機器へのデータ収集が行われている。これらを行うために、無線通信を用いたセンサネットワーク、または無線通信を用いたM2M(Machine-To-Machine)通信が普及してきている。センサネットワークまたはM2M通信では、コストおよびネットワーク構築の柔軟性の観点から、無線通信する端末間は長距離で通信できることが望ましい。
長距離の無線通信を実現するためには、長距離の伝搬によって減衰した微弱電波でも受信可能な感度性能の良い通信方式を用いる必要がある。感度性能の良い通信方式として、直交FSK(Frequency Shift Keying)方式が挙げられる。直交FSK方式とは、周波数の異なる互いに直交した搬送波にデータを割り当てて信号を変調する方式である。また、長距離の無線通信を実現するためには、長距離の伝搬路を介することによってデータに誤りが発生しても、誤ったデータの訂正ができるように、データが誤り訂正符号化されて送信されることが望ましい。誤り訂正符号化されたデータは、受信装置が備える復号装置によって復号される。
特許文献1には、誤り訂正符号化として畳込み符号化され、変調多値数をMとするM値FSK方式によって変調されたデータを復号する復号装置についての技術が開示されている。従来、変調多値数Mと畳込み符号の符号化率Rとの関係に制約条件があったのに対し、特許文献1では、ビット消去周期と整合したトレリス線図を用いることによって、伝送速度を柔軟に設定可能としている。
しかしながら、上記従来の技術によれば、復号装置で用いるトレリス線図に対して割り当てる信頼度が同じまたは近い値になる可能性がある。この場合、パス間の判別がつきにくく、復号誤りを招く、という問題があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、良好な復号特性を得るとともに、伝送速度を柔軟に設定することができる無線通信システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示は、送信装置と、受信装置と、を備える無線通信システムである。送信装置は、ビット消去パターンを生成するパターン生成部と、情報ビットを符号化率に基づいて畳込み符号化することにより、第1のビット列を生成する符号化部と、ビット消去パターンに基づいて第1のビット列から第1のビット数ごとに1つ以上のビットを消去することで、第2のビット数に基づく第2のビット列を生成するビット消去部と、第2のビット列を分割したビット列を用いて変調することによりシンボルを生成する変調部と、を備える。受信装置は、シンボルが取り得る複数のビット列の信頼度である複数の第1の信頼度を算出する復調部と、第2のビット数のビットで構成されるビット列である複数の合成ビット列を生成し、複数の合成ビット列の信頼度に複数の第1の信頼度を合成した値を割り当て、複数の合成ビット列の信頼度である複数の第2の信頼度を生成する尤度合成部と、第1のビット数のビットで構成されるビット列である複数の拡張ビット列を生成し、複数の拡張ビット列の信頼度に複製した複数の第2の信頼度を割り当て、複数の拡張ビット列の信頼度である複数の第3の信頼度を生成する尤度複製部と、符号化率と複数の拡張ビット列とを用いてトレリス線図を作成し、複数の第3の信頼度をトレリス線図の複数のブランチに割り当てることで復号する復号部と、を備えることを特徴とする。
本開示に係る無線通信システムは、良好な復号特性を得るとともに、伝送速度を柔軟に設定することができる、という効果を奏する。
以下に、本開示の実施の形態に係る無線通信システム、無線通信装置、制御回路、記憶媒体、無線通信方法および送信装置を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る無線通信システム1の構成例を示す図である。無線通信システム1は、送信装置100と、受信装置200と、を備える。送信装置100と受信装置200とは、無線通信を行う。送信装置100は、データを畳込み符号化し、畳込み符号化したデータを変調して受信装置200に送信する。受信装置200は、送信装置100から送信されたデータを受信する。
図1は、実施の形態1に係る無線通信システム1の構成例を示す図である。無線通信システム1は、送信装置100と、受信装置200と、を備える。送信装置100と受信装置200とは、無線通信を行う。送信装置100は、データを畳込み符号化し、畳込み符号化したデータを変調して受信装置200に送信する。受信装置200は、送信装置100から送信されたデータを受信する。
送信装置100の構成および動作について説明する。図2は、実施の形態1に係る送信装置100の構成例を示す図である。送信装置100は、パターン生成部101と、符号化部102と、ビット消去部103と、変調部104と、送信処理部105と、送信アンテナ106と、を備える。
パターン生成部101は、符号化率、変調多値数、尤度合成数、誤り訂正符号の構造、復号単位などに基づいて、ビット消去部103において第1のビット列からビットを消去する対象のビットの位置を示すビット消去パターンを生成する。パターン生成部101は、生成したビット消去パターンをビット消去部103に出力する。なお、パターン生成部101の詳細な動作については後述する。
符号化部102は、情報ビットをあらかじめ規定された符号化率に基づいて畳込み符号化することにより、第1のビット列を生成する。符号化部102は、生成した第1のビット列をビット消去部103に出力する。本実施の形態では、畳込み符号の具体例として、拘束長が5、符号化率R=1/2の畳込み符号を用いて説明する。符号化率R=1/2であるため、符号化部102は、情報ビット1ビット当り2ビットの符号化されたビット列を出力する。
ビット消去部103は、パターン生成部101で生成されたビット消去パターンに基づいて、符号化部102で生成された第1のビット列から連続する第1のビット数ごとに1つ以上のビットを消去することで、第2のビット列を生成する。ビット消去部103は、生成した第2のビット列を変調部104に出力する。ビット消去部103がビットを周期的に消去することによって、第1のビット列は、符号化部102にて用いられた符号化率Rよりも符号化率が高い新たな符号化率Vの第2のビット列に変換される。例えば、ビット消去部103は、連続した6ビットの第1のビット列の中の2ビットを消去して第2のビット列を出力することで、符号化率R=1/2の第1のビット列を符号化率V=3/4の第2のビット列に変換する。
具体的に、パターン生成部101で生成されたビット消去パターンを[101101]とし、ビット消去パターン中の[0]の位置に該当するビットを消去ビットとする。[101101]は、ビット消去部103が消去する対象のビットの位置を示すものである。この場合、連続した6ビットの符号化ビット列を[a、b、c、d、e、f]とすると、ビット消去部103は、[a、b、c、d、e、f]の2ビット目のbと5ビット目のeとを消去し、[a、c、d、f]である4ビットを変調部104に出力する。ビット消去部103は、符号化ビット列の1周期内の定められた位置のビットを周期的に消去することによって、単位時間および単位周波数当りのデータ伝送効率を、ビット消去しない場合と比較して高くすることができる。第1のビット列は、1周期分のビット列であり、上記の具体例を用いて表すと、[a、b、c、d、e、f]で表されるビット列である。第2のビット列は、第1のビット列から1ビット以上消去された1周期分のビット列であり、上記の具体例を用いて表すと、[a、c、d、f]で表されるビット列である。符号化ビット列は、第1のビット数のビットで構成される符号化されたビット列である。
変調部104は、ビット消去部103で生成された第2のビット列を1つ以上用いて、直交信号を用いた変調処理を行い、複数のシンボルを生成する。一例として、変調部104が、1周期分の第2のビット列から2つのシンボルを生成する場合を例に挙げて説明する。第2のビット列が[a、c、d、f]で表されるとすると、変調部104が生成する2つのシンボルは、前方2ビットに該当する[a、c]を示すシンボル、および後方2ビットに該当する[d、f]を示すシンボルとなる。変調部104は、第2のビット列を分割したビット列を用いて変調することによりシンボルを生成する。
変調部104が行う直交信号を用いた変調処理の例として、例えば、周波数の異なる互いに直交した4つの信号を用いる直交4FSKを用いて変調処理を行うことが挙げられる。変調部104は、分割された第2のビット列を構成する2ビットが取り得る4つのビットパターンと直交した周波数の異なる4つの信号との対応付けを、ビットパターンと周波数の信号との1対1の組合せとして、4つの組合せをあらかじめ決めておく。変調部104は、ビット消去部103から取得した第2のビット列を分割して生成した複数のビット列に対応する周波数の信号を、あらかじめ決められた4つの組合せを用いて選択し、選択した周波数の信号を送信処理部105に出力する。変調部104が生成する1つのシンボルによって伝送されるビットの数は、第2のビット列を分割して生成されたビット列を構成する2ビットと同じ2ビットである。変調部104で第2のビット列を分割して生成される2ビットのビット列の数と1つのシンボルによって伝送されるビット数の乗算結果は、第2のビット列を構成する4ビットと同じ4ビットである。前述の乗算結果は、パターン生成部101で生成されたビット消去周期のビット数と同じ4ビットである。
図3は、実施の形態1に係る変調部104が第2のビット列を分割して生成されたビット列と対応づける、周波数の異なる信号を周波数領域で示す図である。図3では、横軸を周波数、縦軸を信号の強さとして表す。信号11~14は、周波数の異なる互いに直交した信号である。例えば、変調部104は、ビット列[0、0]と信号11とを対応づける。同様に、変調部104は、ビット列[0、1]と信号12とを対応づける。変調部104は、ビット列[1、0]と信号13とを対応付ける。変調部104は、ビット列[1、1]と信号14とを対応付ける。変調部104は、ビット消去部103から取得した第2のビット列を分割して生成されたビット列のビットパターンに対して、対応する信号11~14のいずれか1つを送信処理部105に出力する。変調部104があるビット列に対して生成するシンボルは、信号11~14のいずれか1つの信号である。
ビット消去部103が第1のビット列から第2のビット列を生成する処理を1周期とする場合の2周期分の第2のビット列に対する変調部104の処理について説明する。前述したように、ビット消去部103は、6ビットの第1のビット列に対して2ビットを消去した4ビットの第2のビット列を変調部104に出力する。このビット消去部103の処理は、連続した第1のビット列に対して周期的に行われる。変調部104は、ビット消去部103から周期的に出力される2ビットの信号を信号11~14のいずれか1つに対応付ける。例えば、符号化部102から12ビットの2つの第1のビット列[a、b、c、d、e、f、g、h、i、j、k、m]が得られ、ビット消去部103が、パターン生成部101で生成されたビット消去パターン[1、0、1、1、0、1]に基づいて、[a、c、d、f、g、i、j、m]のようにビットを周期的に消去し、2つの第2のビット列を生成したとする。このビット消去部103の処理は、ビット消去部103がビットを消去する処理を2周期分行ったことに相当する。
この場合、変調部104は、1周期目の処理結果に相当する[a、c、d、f]のうち前方2ビットに相当する[a、c]に対応する信号11~14のいずれか1つを選択し、選択した信号の周波数のシンボルを1つ生成する。また、変調部104は、[a、c、d、f]のうち後方2ビットに相当する[d、f]に対応する信号11~14のいずれか1つを選択し、選択した信号の周波数のシンボルを1つ生成する。同様に、変調部104は、2周期目の処理結果に相当する[g、i、j、m]に対しても、前方の2ビットに相当する[g、i]に対応する信号11~14のいずれか1つを選択し、後方の2ビットに相当する[j、m]に対応する信号11~14のいずれか1つを選択し、選択した各信号の周波数のシンボルを生成する。
送信処理部105は、変調部104によって選択された周波数の信号を用いて、あらかじめ規定された波形整形処理、DA(Digital to Analog)変換処理、アップコンバート処理、電力増幅処理などを行い、あらかじめ規定されたキャリア周波数を用いた高周波アナログ信号を生成する。送信処理部105は、生成した高周波アナログ信号を送信アンテナ106に出力する。送信アンテナ106は、送信処理部105で生成された高周波アナログ信号を送信する。以降の説明において、高周波アナログ信号を単に信号と称する場合がある。
受信装置200の構成および動作について説明する。図4は、実施の形態1に係る受信装置200の構成例を示す図である。受信装置200は、受信アンテナ201と、受信処理部202と、復調部203と、尤度合成部204と、尤度複製部205と、復号部206と、を備える。
受信アンテナ201は、送信装置100が送信した信号を受信する。受信処理部202は、受信アンテナ201で受信された受信信号に、フィルタ処理、ダウンコンバート処理、AD(Analog to Digital)処理などを施し、ベースバンド信号に変換する。受信処理部202は、変換したベースバンド信号を復調部203に出力する。
復調部203は、受信したベースバンド信号を用いて、受信装置200が受信した信号のシンボルが取り得る複数のビット列の信頼度である複数の第1の信頼度を算出する。復調部203は、例えば、送信装置100の変調部104で用いた周波数の異なる4つの信号と同一の信号の情報を保持しておき、ベースバンド信号に、周波数の異なる4つの信号と相関処理を行うことで算出された相関電力値を信頼度とする。周波数の異なる4つの信号は互いに直交しているため、変調部104が出力した信号の周波数と一致する周波数の信号の相関電力値は、復調部203で算出された4通りの相関電力値のなかで最も大きくなり、変調部104が出力した信号の周波数と一致しない3通りの相関電力値は、雑音に近い小さな値をとることが期待される。復調部203の処理は、送信装置100から送信されるシンボルの個数に応じたベースバンド信号に対して実施することとなる。復調部203は、算出した1つのシンボル当り4通りの複数の信頼度を、尤度合成部204に出力する。復調部203が算出した4通りの信頼度は、複数の第1の信頼度と呼ばれる。
尤度合成部204は、第2のビット数のビットで構成されるビット列である複数の合成ビット列を生成し、複数の合成ビット列の信頼度に複数の第1の信頼度を合成した値を割り当て、複数の合成ビット列の信頼度である複数の第2の信頼度を生成する。尤度複製部205は、第1のビット数のビットで構成されるビット列である複数の拡張ビット列を生成し、複数の拡張ビット列の信頼度に複製した複数の第2の信頼度を割り当て、複数の拡張ビット列の信頼度であって、復号部206が畳込み符号を復号する処理を行うときに必要な複数の第3の信頼度を生成する。尤度合成部204および尤度複製部205の詳細な動作については、送信装置100のパターン生成部101、および受信装置200の復号部206の詳細な動作とともに後述する。
復号部206は、符号化部102による符号化で用いられた拘束長が5、符号化率R=1/2の畳込み符号を復号する処理を行う。前述したように、ビット消去部103は、第1のビット列からパターン生成部101で生成されたビット消去パターンに基づいて2ビットを消去している。一方、復調部203が尤度合成部204に出力する第1の信頼度は、2ビットを消去した後の4ビットの第2のビット列を分割して生成された2ビットのビット列を用いて変調処理が行われたシンボルに対する信頼度である。そのため、復号部206は、第1の信頼度をこのまま用いても消去された2ビットおよびビット列の分割を考慮した復号処理を行うことができない。
復号部206は、ビット消去部103が第1のビット列からビットを消去するときに用いた第1のビット数と、符号化部102が用いた符号化率Rの逆数1/Rとの間の最小公倍数Xを算出する。復号部206は、最小公倍数Xと1ブランチ当りの符号化ビット列のビット数とが一致するように構成したトレリス線図を用いて復号を行う。本実施の形態の場合、ビット消去部103が用いた第1のビット数は6であり、符号化部102が用いた符号化率Rは1/2で符号化率Rの逆数1/Rは2となることから、最小公倍数Xは6となる。このため、復号部206は、1ブランチ当りの符号化ビット列のビット数が6となるようにトレリス線図を構成する。1ブランチ当りの符号化ビット列は、拡張ビット列とも呼ばれる。復号部206は、構成したトレリス線図を用いたビタビ復号を行うことで、符号化部102が用いた情報ビットを生成することができる。復号部206は、符号化率と複数の拡張ビット列とを用いてトレリス線図を作成し、複数の第3の信頼度をトレリス線図の複数のブランチに割り当てることで復号する。
図5は、実施の形態1に係る無線通信システム1の一連の処理を示すフローチャートである。パターン生成部101は、符号化率、変調多値数、尤度合成数、誤り訂正符号の構造、復号単位などに基づいて、ビット消去パターンを生成する(ステップS1)。符号化部102は、情報ビットをあらかじめ規定された符号化率に基づいて畳込み符号化することによって、第1のビット列を生成する(ステップS2)。ビット消去部103は、パターン生成部101で定められた連続する第1のビット数ごとに、パターン生成部101で生成されたビット消去パターンに基づいて、符号化部102で生成された第1のビット列からビットを消去して第2のビット列を生成する(ステップS3)。変調部104は、第2のビット列を用いて、直交信号を用いた変調処理を行い、シンボルを生成する(ステップS4)。送信処理部105は、シンボルを用いて高周波アナログ信号を生成する(ステップS5)。送信アンテナ106は、高周波アナログ信号を受信アンテナ201に送信する(ステップS6)。
受信アンテナ201は、送信アンテナ106が送信した信号を受信する(ステップS7)。受信処理部202は、受信した信号をベースバンド信号に変換する(ステップS8)。復調部203は、ベースバンド信号を用いて、複数の第1の信頼度を算出する(ステップS9)。尤度合成部204は、複数の第1の信頼度を用いて複数の第2の信頼度を算出する(ステップS10)。尤度複製部205は、複数の第2の信頼度を用いて複数の第3の信頼度を算出する(ステップS11)。復号部206は、複数の第3の信頼度を用いてトレリス線図を構成し、ビタビ復号を用いて復号する(ステップS12)。
受信装置200の尤度合成部204、尤度複製部205、復号部206、および送信装置100のパターン生成部101の詳細な動作について説明する。
図6は、拘束長が5、符号化率R=1/2の一般的なトレリス線を示す図である。図6は、3回分の状態遷移に対応した一般的なトレリス線図を示す。図6の状態番号401~416はトレリス線図における状態番号「0000」、「0001」、…、「1111」を示す。なお、図6のブランチに付記される0または1の数値は、情報ビットと符号化ビット列との対応付けを示している。例えば、「0/00」と付したブランチは、情報ビットとしてビット0が符号化部102に入力されており、第1のビット列として、ビットが00である2ビットが符号化部102から出力されることを示す。なお、図6のトレリス線図は、一般的なトレリス線図を説明するものであり、復号部206が用いるトレリス線図ではない。また、紙幅の関係上、図6では一部のブランチにのみしか情報ビットと符号化ビット列との対応付けを記載していないが、本トレリス線図では全てのブランチに対し、情報ビットと符号化ビット列との対応付けがなされている。
図7は、実施の形態1に係る復号部206が用いるトレリス線を示す図である。図7は、図6における3回分の状態遷移を1回分にまとめたものに相当する。図7では、状態番号は図の左端にのみ付している。復号部206が行う復号処理は、図7の左端から右端に向かって、状態番号を接続しているブランチに沿って状態遷移することで行われる。図7において、状態番号501~516は、図6と同様にトレリス線図における状態番号を示している。このため、図6では1回の状態遷移当り、情報ビット1ビット、および符号化ビット2ビットが各ブランチに割り当てられているのに対し、図7では1回の状態遷移当り、情報ビット3ビット、および符号化ビット6ビットが各ブランチに割り当てられている。つまり、図7は、復号部206が用いる最小公倍数Xと1ブランチ当りの符号化ビット列のビット数とが一致するように構成したトレリス線図である。
図7のトレリス線図が示すように、復号部206では、1回の状態遷移当り、6ビット分の符号化ビット列に対する信頼度が必要となることがわかる。すなわち、復号部206は、1回の状態遷移あたり、64通りの信頼度が必要である。一方、復調部203は、ビット消去部103で2ビットが消去された後に2ビットごとに分割され、さらに変調されたシンボルに対応する4通りの信頼度しか出力することができない。そのため、受信装置200は、尤度合成部204および尤度複製部205において、復調部203が出力する4つの第1の信頼度を用いて、以下のように復号部206が必要とする64通りの第3の信頼度を生成する処理を行う。
尤度合成部204は、第2のビット列と、2つの第1の信頼度とを用いて16通りの第2の信頼度を生成する。前述した、送信装置100において変調部104がビット消去部103から取得した第2のビット列[a、c、d、f]を[a、c]および[d、f]の2ビットずつに分割する場合を例にして説明する。
ビット消去部103から出力される第2のビット列[a、c、d、f]は、変調部104において、[a、c]の2ビットおよび[d、f]の2ビットに分割され、対応する2シンボル分のシンボルに変換される。これに対して、復調部203は、[a、c]に基づいて生成されたシンボル、および[d、f]に基づいて生成されたシンボルの各々に対して、4通りの第1の信頼度を算出する。つまり、復調部203が4通りの第1の信頼度を尤度合成部204に出力する時点では、ビット消去部103で用いた第1のビット数である6ビット分の符号化ビット列のうち、シンボルで構成された2ビット分にのみ対応した信頼度が得られていることになる。
尤度合成部204は、複数の第1の信頼度を合成する。尤度合成部204は、第2のビット数のビットで構成されるビット列である複数の合成ビット列を生成し、複数の合成ビット列の信頼度に合成した信頼度を割り当てることで、複数の合成ビット列の信頼度である、複数の第2の信頼度を生成する。第2のビット数は4であり、第2のビット列と同じ構成とする合成ビット列は[a、c、d、f]である。そのため、尤度合成部204は、例えば、[a、c、d、f]=[0、0、0、0]の信頼度に、第1の信頼度のうち[a、c]=[0、0]の第1の信頼度と[d、f]=[0、0]の第1の信頼度とを加算した値を割り当て、第2の信頼度として尤度複製部205に出力する。
図8は、実施の形態1に係る尤度合成部204において4通りの第1の信頼度を2つ合成して16通りの第2の信頼度を生成する処理を示す図である。図8において、例えば、復調部203で算出された4通りの第1の信頼度のうち、[a、c]=[0、0]に対応する信頼度、および[d、f]=[0、0]に対応する信頼度が最も大きい場合、16通りの第2の信頼度のうち[a、c、d、f]=[0、0、0、0]に対応する信頼度が最も大きな値となる(以降、最尤と呼ぶ)。さらに、第2の信頼度のうち、[a、c]=[0、0]に対応する第1の信頼度を用いて生成される[a、c、d、f]=[0、0、0、1]、[0、0、1、0]、[0、0、1、1]に対応する第2の信頼度、および[d、f]=[0、0]に対応する第1の信頼度を用いて生成される[a、c、d、f]=[0、1、0、0]、[1、0、0、0]、[1、1、0、0]に対応する第2の信頼度も大きな値となる(以降、準最尤と呼ぶ)。
尤度複製部205は、複数の第2の信頼度を複製する。また、尤度複製部205は、第1のビット数のビットで構成されるビット列である複数の拡張ビット列を生成する。尤度複製部205は、生成した複数の拡張ビット列の信頼度に、パターン生成部101で生成されたビット消去パターンに基づいて複製した複数の第2の信頼度を割り当てることで、複数の拡張ビット列の信頼度である、複数の第3の信頼度を生成する。第1のビット数は6であり、拡張ビット列は[a、b、c、d、e、f]である。そのため、尤度複製部205は、例えば、[a、b、c、d、e、f]=[0、0、0、0、0、0]、[0、0、0、0、1、0]、[0、1、0、0、0、0]、[0、1、0、0、1、0]の信頼度に、第2の信頼度のうち[a、c、d、f]=[0、0、0、0]の第2の信頼度を割り当てて第3の信頼度を生成し、復号部206に出力する。なお、本実施の形態では、尤度複製部205で使用するビット消去パターンを送信装置100および受信装置200の間で共有する。
図9は、実施の形態1に係る尤度合成部204が複数の第1の信頼度を合成して第2の信頼度を生成し、尤度複製部205が第2の信頼度を複製して第3の信頼度を生成する処理を適用したときのトレリス線を示す図である。図9において、破線で示した1回の状態遷移当り8本のブランチは、復調部203で算出された[a、c]=[0、0]に対する信頼度と[d、f]=[0、0]に対する信頼度とを合成した値が複製される先のブランチを示す。また、図9において、点線で示した1回の状態遷移当り48本のブランチは、復調部203で算出された[a、c]=[0、0]に対する信頼度、または復調部203で算出された[d、f]=[0、0]に対する信頼度が複製される先のブランチを示す。
復号部206は、符号化率と複数の拡張ビット列とを用いてトレリス線図を作成し、64通りの第3の信頼度を対応するブランチに割り当てて、ビタビアルゴリズムを動作させることで復号処理を行い、符号化部102が用いた情報ビットを生成する。
本実施の形態に係る無線通信システム1の特徴を詳細に説明する。畳込み符号の復号性能を左右する要素として、トレリス線図上でマージするパス同士の関係性が挙げられる。ビタビアルゴリズムでは、あるパスに対する信頼度はそのパスを構成する各ブランチに対応する信頼度の和として求められる。また、同じ状態番号から出発し、異なる状態遷移を経て再度同じ状態番号でマージする遷移を経る複数のパスは、復号誤りが生じやすいパスの組合せの一つである。本実施の形態では、尤度合成部204および尤度複製部205が、復調部203で算出された4通りの信頼度を合成および複製して、64通りの信頼度を生成する処理を行っている。具体的には、尤度合成部204が2つの第1の信頼度を合成して第2の信頼度を生成し、さらに、尤度複製部205が第2の信頼度を複製して第3の信頼度を生成している。このため、復号部206では、同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられたブランチが多数発生する。規定された差分以下の値の信頼度とは、2つ以上の信頼度において差異が小さい、すなわち近い値を持つ信頼度のことである。復号部206は、同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられたブランチ間で確からしさが判別できなくなる。その結果、復号部206では、信頼度を合成および複製しない復号方法に比べて復号誤りが増大するおそれがある。復調部203で生成された第1の信頼度が復号部206のトレリス線図においてどのブランチに割り当てられるかは、パターン生成部101で生成されるビット消去パターンと、符号化部102で用いる誤り訂正符号の構造と、変調部104で1シンボル分の変調シンボルを生成するために第2のビット列を分割した数、つまり尤度合成部204で合成するシンボル数と、に依存する。
そこで、パターン生成部101は、復号部206で使用されるトレリス線図において、確からしさを比較するパス間で、同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられるブランチが規定された数以下、すなわち少なくなるようなビット消去パターンを生成する。図10は、図7に示すトレリス線図に対して最短でマージする4本のパスA~Dを表した図である。図10において、ブランチ701およびブランチ702は、最短でマージする4本のパスA~DのうちパスAを形成するブランチを示す。同様に、ブランチ703およびブランチ704はパスBを形成するブランチを示し、ブランチ705およびブランチ706はパスCを形成するブランチを示し、ブランチ707およびブランチ708はパスDを形成するブランチを示す。パスA~Dは、左端の状態番号0000から出発し、2回の状態遷移を経て再度状態番号0000でマージする遷移を経ている。したがって、パスA~Dは、復号誤りが生じやすいパスの組合せの一つである。図10において、パスAの信頼度は、符号化ビット列000000に対応するブランチ701の信頼度、および符号化ビット列000000に対応するブランチ702の信頼度の和として求められる。さらに、ブランチ701およびブランチ702の信頼度は、尤度合成部204において2つの第1の信頼度を合成して生成された第2の信頼度が尤度複製部205で複製された第3の信頼度が割り当てられる。
前述のとおり、トレリス線図においてブランチに割り当てられる第1の信頼度は、尤度合成部204で第1の信頼度を合成する数、および尤度複製部205で第2の信頼度を複製する拡張ビット列の組合せ、言い換えれば、ビット消去部103で用いるパターン生成部101で生成されたビット消去パターン、および変調部104で1つの第2のビット列を分割して生成されるシンボル数、に基づいて決定される。本実施の形態では、ビット消去部103において6ビットで構成される第1のビット列から2ビットを消去して4ビットで構成される第2のビット列を生成するため、本実施の形態で取り得るビット消去パターンは[0、0、1、1、1、1]、[0、1、0、1、1、1]、…、[1、1、1、1、0、0]の15通り存在する。また、本実施の形態では、変調部104は、4ビットで構成される第2のビット列を2つに分割し、第2のビット列の前方2ビットに対応するシンボル、および第2のビット列の後方2ビットに対応するシンボルを生成する。
そこで、パターン生成部101は、符号化部102で用いる誤り訂正符号の構造に基づいて割り当てられたトレリス線図におけるブランチに対応する符号化ビットにビット消去パターンを適用して抽出された4ビットを変調部104と同様に前方2ビットと後方2ビットとに分割した場合に、トレリス線図において確からしさを比較するパス間で同じ第1の信頼度が割り当てられるブランチの数が少なく、各パスが含む同じ第1の信頼度が割り当てられるブランチ数が異なるビット消去パターンを選択する。例えば、図10に示す最短マージパスに対し、ビット消去パターン[1、1、0、0、1、1]を適用した場合を考える。第1のビット列を[a、b、c、d、e、f]とすると、第2のビット列は[a、b、e、f]となり、変調部104でシンボル生成のために分割された2つのビット列は[a、b]および[e、f]となる。このとき、ブランチ701は、対応する符号化ビット列が000000であるため、第1の信頼度のうち[a、b]=[0、0]に対する信頼度と[e、f]=[0、0]に対する信頼度とを合成した値が割り当てられる。
同様に、ブランチ702は、第1の信頼度のうち[a、b]=[0、0]に対する信頼度と[e、f]=[0、0]に対する信頼度とを合成した値が割り当てられる。ブランチ703は、第1の信頼度のうち[a、b]=[1、1]に対する信頼度と[e、f]=[1、0]に対する信頼度とを合成した値が割り当てられる。ブランチ704は、第1の信頼度のうち[a、b]=[0、1]に対する信頼度と[e、f]=[0、0]に対する信頼度とを合成した値が割り当てられる。ブランチ705は、第1の信頼度のうち[a、b]=[0、0]に対する信頼度と[e、f]=[1、0]に対する信頼度とを合成した値が割り当てられる。ブランチ706は、第1の信頼度のうち[a、b]=[1、0]に対する信頼度と[e、f]=[1、1]に対する信頼度とを合成した値が割り当てられる。ブランチ707は、第1の信頼度のうち[a、b]=[1、1]に対する信頼度と[e、f]=[0、0]に対する信頼度とを合成した値が割り当てられる。ブランチ708は、第1の信頼度のうち[a、b]=[1、1]に対する信頼度と[e、f]=[1、1]に対する信頼度とを合成した値が割り当てられる。
ここで、雑音のない理想的な状態を仮定すると、変調部104で使用した第2のビット列が[a、b、e、f]=[0、0、0、0]である場合、第1の信頼度のうち[a、b]=[0、0]に対応する信頼度、および[e、f]=[0、0]に対応する信頼度が最大となる。そのため、第1の信頼度のうち[a、b]=[0、0]に対応する信頼度、および[e、f]=[0、0]に対応する信頼度が割り当てられるブランチ701およびブランチ702は、全てのブランチのうち最も大きな信頼度を持つ最尤ブランチとなる。さらに、ブランチ701に割り当てられた信頼度およびブランチ702に割り当てられた信頼度の和で生成されるパスAの信頼度は全てのパスのうち最大となり、パスAは最尤パスとなる。また、第1の信頼度のうち[a、b]=[0、0]に対応する信頼度、または[e、f]=[0、0]に対応する信頼度が割り当てられるブランチ704、ブランチ705、およびブランチ707は、最尤ブランチに次ぐ大きな信頼度を持つ準最尤ブランチとなり、これらのブランチを含むパスB~Dは準最尤パスとなる。そのため、図10に示す4本の最短マージパス間で確からしさを比較するとき、パスA~Dのいずれも大きな値を持つため判別がしにくく、復号部206において復号誤りが増大するおそれがある。
一方、ビット消去パターンを[1、0、1、1、1、0]とした場合、第2のビット列は[a、c、d、e]となり、変調部104でシンボル生成のために使用する第2のビット列を分割したビット列は[a、c]および[d、e]となる。このとき、図10に示す4本の最短マージパスのうち、パスAは[a、c]=[0、0]に対する信頼度、および[d、e]=[0、0]に対する信頼度が割り当てられたブランチ701およびブランチ702を含み、最尤パスとなる。しかしながら、パスB~Dはいずれも最尤ブランチおよび準最尤ブランチを含まない。そのため、復号部206において図10に示す4本の最短マージパス間の判別をする際に誤りが生じにくく、ビット消去パターンを[1、1、0、0、1、1]とした場合と比較してビット消去パターンを[1、0、1、1、1、0]とした場合の方がビット消去による復号性能の劣化を抑制できることが分かる。そのため、本実施の形態において、パターン生成部101は、ビット消去パターンとして[1、0、1、1、1、0]を生成し、ビット消去部103に出力する。パターン生成部101は、復号部206で使用されるトレリス線図において確からしさを比較するパスのうち最短でマージするパス間で、同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられるブランチが規定された数以下、すなわち少なくなるようなビット消去パターンを生成する。
なお、本実施の形態では、図10に示す4本の最短マージパスに基づいてビット消去パターンを選択する場合を例示したが、これに限定されない。例えば、2番目に最短であるマージパス、つまり図10に示す最短マージパスでは2回の状態遷移を経るのに対し、3回の状態遷移を経るマージパスに基づいてビット消去パターンを選択しても同様の効果が得られる。
図11は、図7のトレリス線図に対して、状態番号0000から出発し、3回の状態遷移を経て再度状態番号0000でマージする22本のパスを表した図である。図10に示す最短マージパスの場合と同様に、パターン生成部101は、これらのパスが含む各ブランチに対応する符号化ビットに対して取り得るビット消去パターンを適用し、抽出された4ビットを前方2ビットと後方2ビットとに分割して得られる1ブランチ当り2つのビット列を算出する。そして、パターン生成部101は、このうち3回の状態遷移を経る22本のパスが含む最尤ブランチおよび準最尤ブランチの数が少ないビット消去パターンを選択する。例えば、パターン生成部101がビット消去パターン[1、1、0、0、1、1]を適用した場合、図11に示す22本のマージパスのうち20本のパスが最尤ブランチまたは準最尤ブランチを含むため、復号部206において復号誤りが増加するおそれがある。これに対し、パターン生成部101がビット消去パターン[1、0、1、1、1、0]を適用した場合、図11に示す22本のマージパスのうち最尤ブランチまたは準最尤ブランチを含むパスは14本と減少するため、復号部206において復号誤りが抑制できることが分かる。そのため、パターン生成部101は、ビット消去パターンとして[1、0、1、1、1、0]を生成し、ビット消去部103に出力する。パターン生成部101は、符号化部102で用いられる誤り訂正符号の構造、および尤度合成部204で合成される第1の信頼度の数に基づいてビット消去パターンを生成する。
また、本実施の形態では、パターン生成部101において、図10に示す拘束長5の場合に最尤ブランチまたは準最尤ブランチを含むパスの数が少ないビット消去パターンを選択する場合を例示したが、これに限定されない。例えば、パターン生成部101において、最尤ブランチまたは準最尤ブランチを含むパスの数が少なく、さらに、各パスが含む最尤ブランチまたは準最尤ブランチの数にばらつきが生じるビット消去パターンを選択しても同様の効果が得られる。
図12は、拘束長7、符号化率R=1/2、1ブランチ当り6ビットの符号化ビットが割り当てられる場合のトレリス線のうち、最短でマージする8本のパスを表した図である。図12における8本のマージパスは、左端の状態番号000000から出発し、3回の状態遷移を経て再度状態番号000000でマージする。図10に示す拘束長5の場合と同様に、パターン生成部101は、これらのパスが含む各ブランチに対応する符号化ビットに対して取り得るビット消去パターンを適用し、抽出されたビット列を変調部104と同様に分割して得られる複数のビット列を算出する。例えば、図10と同様に符号化率V=3/4とした場合に取り得るビットパターンは15通りあるため、パターン生成部101は、図12に示す8本のマージパスが含む最尤ブランチおよび準最尤ブランチ数が少なく、さらに各パスが含む最尤ブランチおよび準最尤ブランチの数にばらつきが生じるビット消去パターンを選択する。
例えば、パターン生成部101において、ビット消去パターン[1、0、1、1、0、1]を適用した場合、およびビット消去パターン[0、1、1、1、1、0]を適用した場合は、最尤ブランチおよび準最尤ブランチを含むパスは8本中4本と同じ数となる。しかしながら、各パスが含む最尤ブランチまたは準最尤ブランチの数が異なる。パターン生成部101がビット消去パターン[1、0、1、1、0、1]を適用した場合、最尤ブランチを2本含むパスが1本と、準最尤ブランチを3本含むパスが1本と、準最尤ブランチを2本含むパスが1本と、準最尤ブランチを1本含むパスが1本と、で構成される。一方、パターン生成部101がビット消去パターン[0、1、1、1、1、0]を適用した場合、最尤ブランチを2本含むパスが1本と、準最尤ブランチを2本含むパスが3本と、で構成される。パターン生成部101がビット消去パターン[0、1、1、1、1、0]を適用した場合と比較して、パターン生成部101がビット消去パターン[1、0、1、1、0、1]を適用した場合は図12に示す最短マージパス間で確からしさを判別する際に区別がつきやすく、復号部206において復号誤りを抑制できることが分かる。そのため、パターン生成部101は、ビット消去パターンとして[1、0、1、1、0、1]を生成し、ビット消去部103に出力する。
また、本実施の形態では、ビット消去部103が、6ビットごとに2ビットを消去することで符号化率V=3/4とする場合について例示したが、これに限定されない。本実施の形態は、例えば、ビット消去部103が8ビットごとに2ビットを消去することで符号化率V=2/3とするような場合にも適用できる。この場合、変調部104は、6ビットの第2のビット列を3つに分割した2ビットのビット列に対応したシンボルを出力する。また、復号部206は、ビット消去部103で用いている第1のビット数8と、符号化部102で用いる符号化率の逆数2/1との最小公倍数X=8を求め、これと一致するようにブランチ当りの符号化ビット列のビット数が8となるように構成したトレリス線図を用いて復号する。そのため、パターン生成部101は、これらの情報に基づいて、復号部206で使用されるトレリス線図において確からしさを比較するパス間で同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられるブランチが規定された数以下、すなわち少なくなるようなビット消去パターンを生成する。
例えば、パターン生成部101がビット消去パターン[1、0、1、0、1、1、1、1]を生成した場合、ビット消去部103が符号化部102の出力[a、b、c、d、e、f、g、h]から2ビット[b、d]を消去して[a、c、e、f、g、h]のビット列を出力することが考えられる。変調部104は、ビット消去部103から出力された6ビットのビット列を3つに分割した[a、c]、[e、f]、および[g、h]の各2ビットが1シンボルとなる4FSKを用いてシンボルを構成する。復調部203は、4FSKに対応した4通りの第1の信頼度を算出し、尤度合成部204に出力する。尤度合成部204は、4通りの第1の信頼度を3シンボル分合成して64通りの第2の信頼度を生成し、尤度複製部205に出力する。尤度複製部205は、64通りの第2の信頼度から256通りの第3の信頼度を複製して復号部206に出力する。復号部206は、1ブランチ当り8ビットが割り当てられたトレリス線図に基づいて、尤度複製部205から出力された256通りの第3の信頼度を用いて復号する。
また、本実施の形態では、変調部104の変調方式としてFSKを用いる構成としたが、これに限定されず、シンボル単位で信頼度を算出可能な方式であればFSKに限られない。本実施の形態は、特にビット当たりの信頼度を正確に算出することが困難なFSK、M-ary伝送方式などの直交信号に基づいて変調信号を生成する方式に適用されることが好ましい。変調信号を生成する方式について、例えば、本実施の形態で用いた4FSKに代えて、長さ4のアダマール系列を用いるM-ary伝送方式(M=4)を適用した場合について説明する。M-ary伝送方式を適用する場合、変調部104は、周波数の異なる互いに直交した4つの信号に代えて、アダマール系列から生成される互いに直交した4つの直交系列を用いてシンボルを生成する。また、変調部104は、4FSKを用いる場合と同様に、第2のビット列の前方2ビットまたは後方2ビットとの対応付けをあらかじめ決めておき、入力された第2のビット列に応じて直交系列を選択して出力する。復調部203は、変調部104で用いる4つの直交系列と同じものを保持しておき、ベースバンド信号に、4つの直交系列と相関処理を行うことで相関電力値を算出する。また、復調部203は、4FSKの場合と同様に、相関電力値を信頼度として出力する。その他の処理は4FSKの場合の処理と同様である。
また、本実施の形態では、送信装置100がパターン生成部101を備え、パターン生成部101で生成されたビット消去パターンを受信装置200と共有することとしたが、受信装置がパターン生成部101を備え、送信装置100とビット消去パターンを共有する構成としても、同様の効果を得ることができる。さらに、パターン生成部101は、ビット消去部103の1回または複数回の動作ごとにビット消去パターンを生成してもよいし、ビット消去部103の初回動作時のみビット消去パターンを生成してもよい。
また、本実施の形態では、復号部206は、ビット消去部103における第1のビット数と、符号化部102で用いる符号化率Rの逆数1/Rとの最小公倍数Xを求め、最小公倍数Xと1ブランチ当りのビット数とが一致するブランチのトレリス線図を構成するようにしたが、これに限定されない。復号部206は、1ブランチ当りのビット数が最小公倍数X以外の公倍数のトレリス線図を構成しても同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、復調部203が第1の信頼度を生成する方法として、ベースバンド信号と、周波数の信号との相関電力値を用いるように構成したが、これに限定されない。例えば、復調部203は、ベースバンド信号と、周波数の信号との複素相関値を算出し、算出された複素相関値の実数成分を第1の信頼度として出力することが挙げられる。この複素相関値を用いて第1の信頼度を算出する処理は、同期検波FSK処理に相当し、復調部203は、相関電力値を用いる場合と比較して雑音に強い信頼度を生成することができる。
つづいて、無線通信システム1のハードウェア構成について説明する。無線通信システム1において、送信アンテナ106および受信アンテナ201はアンテナ素子である。パターン生成部101、符号化部102、ビット消去部103、変調部104、送信処理部105、受信処理部202、復調部203、尤度合成部204、尤度複製部205、および復号部206は、処理回路により実現される。処理回路は、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサおよびメモリであってもよいし、専用のハードウェアであってもよい。処理回路は制御回路とも呼ばれる。
図13は、実施の形態1に係る無線通信システム1が備える処理回路をプロセッサ91およびメモリ92で実現する場合の処理回路90の構成例を示す図である。図13に示す処理回路90は制御回路であり、プロセッサ91およびメモリ92を備える。処理回路90がプロセッサ91およびメモリ92で構成される場合、処理回路90の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ92に格納される。処理回路90では、メモリ92に記憶されたプログラムをプロセッサ91が読み出して実行することにより、各機能を実現する。すなわち、処理回路90は、無線通信システム1の処理が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ92を備える。このプログラムは、処理回路90により実現される各機能を無線通信システム1に実行させるためのプログラムであるともいえる。このプログラムは、プログラムが記憶された記憶媒体により提供されてもよいし、通信媒体など他の手段により提供されてもよい。
上記プログラムは、送信装置100において、パターン生成部101が、ビット消去パターンを生成する第1のステップと、符号化部102が、情報ビットを符号化率に基づいて畳込み符号化することにより、第1のビット列を生成する第2のステップと、ビット消去部103が、ビット消去パターンに基づいて第1のビット列から第1のビット数ごとに1つ以上のビットを消去することで、第2のビット数に基づく第2のビット列を生成する第3のステップと、変調部104が、第2のビット列を分割したビット列を用いて変調することによりシンボルを生成する第4のステップと、受信装置200において、復調部203が、シンボルが取り得る複数のビット列の信頼度である複数の第1の信頼度を算出する第5のステップと、尤度合成部204が、第2のビット数のビットで構成されるビット列である複数の合成ビット列を生成し、複数の合成ビット列の信頼度に複数の第1の信頼度を合成した値を割り当て、複数の合成ビット列の信頼度である複数の第2の信頼度を生成する第6のステップと、尤度複製部205が、第1のビット数のビットで構成されるビット列である複数の拡張ビット列を生成し、複数の拡張ビット列の信頼度に複製した複数の第2の信頼度を割り当て、複数の拡張ビット列の信頼度である複数の第3の信頼度を生成する第7のステップと、復号部206が、符号化率と複数の拡張ビット列とを用いてトレリス線図を作成し、複数の第3の信頼度をトレリス線図の複数のブランチに割り当てることで復号する第8のステップと、を無線通信システム1に実行させるプログラムであるとも言える。
ここで、プロセッサ91は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、またはDSP(Digital Signal Processor)などである。また、メモリ92は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、またはDVD(Digital Versatile Disc)などが該当する。
図14は、実施の形態1に係る無線通信システム1が備える処理回路を専用のハードウェアで構成する場合の処理回路93の例を示す図である。図14に示す処理回路93は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。処理回路については、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。このように、処理回路は、専用のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、送信装置100において、パターン生成部101は、符号化率、変調多値数、尤度合成数、誤り訂正符号の構造、復号単位などに基づいてビット消去パターンを生成する。ビット消去部103は、ビット消去パターンに基づいて、第1のビット列から少なくとも1つのビットを消去し、第2のビット列を生成する。変調部104は、第2のビット列を分割したビット列を用いて、シンボルを生成する。受信装置200において、復調部203は、変調部104が出力したシンボルに対する第1の信頼度を求める。尤度合成部204は、複数の第1の信頼度を合成し、第2の信頼度を求める。尤度複製部205は、第2の信頼度を用いて、復号部206が復号処理で用いる第3の信頼度を生成する。復号部206は、第3の信頼度を用いて1ブランチ当りの符号化ビット列のビット数と、最小公倍数Xとが一致するトレリス線図を作成し、トレリス線図を用いて畳込み符号の復号処理を行う。
これにより、無線通信システム1は、送信装置100が符号化率R=3/4のような符号化率の逆数が自然数とならないような符号化率で符号化し、さらに、変調多値数とビット消去周期とが一致しない場合でも、シンボル単位の信頼度を用いた復号により良好な誤り率特性を実現可能となる。したがって、受信装置200は、柔軟な伝送速度の設定をすることができる。すなわち、無線通信システム1は、良好な復号特性と柔軟な伝送速度の設定を同時実現することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、無線通信システム1は、送信装置100と受信装置200とが無線通信を行う構成であった。実施の形態2では、無線通信装置が送信装置100および受信装置200を備え、無線通信装置同士が無線通信を行う場合について説明する。
実施の形態1では、無線通信システム1は、送信装置100と受信装置200とが無線通信を行う構成であった。実施の形態2では、無線通信装置が送信装置100および受信装置200を備え、無線通信装置同士が無線通信を行う場合について説明する。
図15は、実施の形態2に係る無線通信システム1aの構成例を示す図である。無線通信システム1aは、2つの無線通信装置300を備える。無線通信装置300は、双方向で他の無線通信装置300と無線通信を行うことができる。無線通信装置300において、送信装置100および受信装置200の構成および動作は、実施の形態1の送信装置100および受信装置200の構成および動作と同じである。
実施の形態3.
実施の形態1では、送信装置100のパターン生成部101が、受信装置200の復号部206で使用されるトレリス線図において、確からしさを比較するパス間で、同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられるブランチが規定された数以下、つまり少なくなるようなビット消去パターンを生成する場合について説明した。実施の形態3では、パターン生成部101が、前述のビット消去パターンのうち、同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられるブランチに対応付けられた情報ビット列と最尤ビット列との差異が規定された差分以下、つまり少なくなるようなビット消去パターンを生成する場合について説明する。
実施の形態1では、送信装置100のパターン生成部101が、受信装置200の復号部206で使用されるトレリス線図において、確からしさを比較するパス間で、同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられるブランチが規定された数以下、つまり少なくなるようなビット消去パターンを生成する場合について説明した。実施の形態3では、パターン生成部101が、前述のビット消去パターンのうち、同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられるブランチに対応付けられた情報ビット列と最尤ビット列との差異が規定された差分以下、つまり少なくなるようなビット消去パターンを生成する場合について説明する。
ビタビアルゴリズムでは、ブランチの選択誤りが生じると、拡張ビット列が割り当てられたブランチ単位、つまりシンボル単位での復号誤りが生じる。そのため、実施の形態1で説明したビット消去パターンを用いることにより、畳込み符号の復号性能を評価する指標であるシンボル単位での復号誤り率を改善できる見込みがある。
もう1つの畳込み符号の復号性能を評価する指標として、ビット単位での復号誤り率がある。ビット単位での復号誤り率は、ビタビアルゴリズムにおいて誤って選択したブランチに割り当てられた情報ビット列が要因となる。例えば、図12に示すトレリス線図において1回目の遷移に対応した情報ビット列が[000]の場合、つまり最尤ビット列が[000]の場合、状態番号000000に入力されるブランチ以外が選択されると、シンボル誤りが生じる。このとき、状態番号000000に入力されるブランチ以外のいずれを選択した場合においても、誤りシンボル数はブランチに割り当てられた信頼度を構成する2シンボルとなる。しかしながら、図12に示すトレリス線図の1回目の遷移において各ブランチに割り当てられた情報ビット列は異なるため、選択されたブランチによって生じる誤りビット数も異なる。例えば、状態番号001000に入力されるブランチが選択された場合、割り当てられた情報ビット列は[001]であるため、誤りビット数は1ビットとなる。一方、状態番号111000に入力されるブランチが選択された場合、割り当てられた情報ビット列は[111]であるため、誤りビット数は3ビットとなり、このブランチが選択された場合の方がビット単位での復号誤り率が劣化するおそれがある。
そのため、実施の形態3において、パターン生成部101は、確からしさを比較するパス間で、同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられるブランチが規定された数以下となるビット消去パターンのうち、同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられたブランチに対応した情報ビットと最尤ビットとの差異が規定された差分以下、つまり少なくなるようなビット消去パターンを生成する。すなわち、パターン生成部101は、確からしさを比較するパス間で、同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられるブランチに対応した情報ビット列において、最尤ビット列と異なるビットの数が規定された数以下になるビット消去パターンを生成する。
図16は、実施の形態3に係る尤度合成部204が複数の第1の信頼度を合成して第2の信頼度を生成し、尤度複製部205が第2の信頼度を複製して第3の信頼度を生成する処理を適用したときのトレリス線図において、状態00000000から出発し3回の状態遷移を経て再度状態番号00000000でマージするブランチに対して、ビット消去パターン[10111101]およびビット消去パターン[01111110]を適用した場合の情報ビット列および符号化ビット列を示す図である。図16は、拘束長9、符号化率R=1/2、および1ブランチ当り8ビットの符号化ビットが割り当てられる場合のトレリス線図のうち、最短でマージする16本のパスにおいて、各ブランチに対応付けられた情報ビット列と、ビット消去パターンを[10111101]とした場合およびビット消去パターンを[01111110]とした場合に抽出された符号化ビット列とを表したものである。図16における16本のマージパスは、状態番号00000000から出発し、3回の状態遷移を経て再度状態番号00000000でマージする。
実施の形態3では、ビット消去部103において符号化率V=2/3に変換し、尤度合成部204において4通りの第1の信頼度を3つ合成して64通りの第2の信頼度を生成する。このとき、図16に示す抽出された6ビットの符号化ビット列は、2ビット単位で構成されるシンボルが3シンボル分合成され、対応付けられる。そのため、例えば、シンボル[00]に対応した信頼度が最も大きい場合、抽出された符号化ビット列に[00]が含まれると該当するブランチの信頼度が大きくなり、確からしさを比較するパス間で選択誤りが生じるおそれがある。図16に示すビット消去パターン[10111101]およびビット消去パターン[01111110]は、[00]を含むブランチ数、つまり同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられるブランチ数が同じである。そのため、これらのシンボル誤り率は同一となることが想定される。
これに対して、実施の形態3において、パターン生成部101は、ビット消去パターン[10111101]およびビット消去パターン[01111110]のうち、各ブランチに割り当てられた情報ビット列と最尤ビット列である[0000]との差異が規定された差分以下、つまり少なくなるようなビット消去パターンを生成する。図16より、ビット消去パターン[10111101]を適用した場合、符号化ビット列に[00]を含むパスに対応した情報ビット列において、最尤ビット列[0000]との差異、つまり情報ビット列に含まれる1の数を計算すると26ビットとなる。一方、ビット消去パターン[01111110]を適用した場合、情報ビット列に含まれる1の数を計算すると27ビットとなる。したがって、ビット消去パターン[10111101]の方がビット単位の復号誤りを抑制できる。よって、実施の形態3において、パターン生成部101は、ビット消去パターンとして[10111101]を生成し、ビット消去部103に出力する。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1a 無線通信システム、100 送信装置、101 パターン生成部、102 符号化部、103 ビット消去部、104 変調部、105 送信処理部、106 送信アンテナ、200 受信装置、201 受信アンテナ、202 受信処理部、203 復調部、204 尤度合成部、205 尤度複製部、206 復号部、300 無線通信装置。
Claims (21)
- ビット消去パターンを生成するパターン生成部と、
情報ビットを符号化率に基づいて畳込み符号化することにより、第1のビット列を生成する符号化部と、
前記ビット消去パターンに基づいて前記第1のビット列から第1のビット数ごとに1つ以上のビットを消去することで、第2のビット数に基づく第2のビット列を生成するビット消去部と、
前記第2のビット列を分割したビット列を用いて変調することによりシンボルを生成する変調部と、
を備える送信装置と、
前記シンボルが取り得る複数のビット列の信頼度である複数の第1の信頼度を算出する復調部と、
前記第2のビット数のビットで構成されるビット列である複数の合成ビット列を生成し、前記複数の合成ビット列の信頼度に前記複数の第1の信頼度を合成した値を割り当て、前記複数の合成ビット列の信頼度である複数の第2の信頼度を生成する尤度合成部と、
前記第1のビット数のビットで構成されるビット列である複数の拡張ビット列を生成し、前記複数の拡張ビット列の信頼度に複製した前記複数の第2の信頼度を割り当て、前記複数の拡張ビット列の信頼度である複数の第3の信頼度を生成する尤度複製部と、
前記符号化率と前記複数の拡張ビット列とを用いてトレリス線図を作成し、前記複数の第3の信頼度を前記トレリス線図の複数のブランチに割り当てることで復号する復号部と、
を備える受信装置と、
を備えることを特徴とする無線通信システム。 - 前記パターン生成部は、前記復号部で使用されるトレリス線図において確からしさを比較するパス間で、同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられるブランチが規定された数以下になる前記ビット消去パターンを生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記パターン生成部は、前記復号部で使用されるトレリス線図において確からしさを比較するパスのうち最短でマージするパス間で、同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられるブランチが規定された数以下になる前記ビット消去パターンを生成する、
ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。 - 前記パターン生成部は、前記符号化部で用いられる誤り訂正符号の構造、および前記尤度合成部で合成される前記第1の信頼度の数に基づいて前記ビット消去パターンを生成する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の無線通信システム。 - ビット消去パターンを生成するパターン生成部と、
情報ビットを符号化率に基づいて畳込み符号化することにより、第1のビット列を生成する符号化部と、
前記ビット消去パターンに基づいて前記第1のビット列から第1のビット数ごとに1つ以上のビットを消去することで、第2のビット数に基づく第2のビット列を生成するビット消去部と、
前記第2のビット列を分割したビット列を用いて変調することによりシンボルを生成する変調部と、
を備える送信装置と、
前記シンボルが取り得る複数のビット列の信頼度である複数の第1の信頼度を算出する復調部と、
前記第2のビット数のビットで構成されるビット列である複数の合成ビット列を生成し、前記複数の合成ビット列の信頼度に前記複数の第1の信頼度を合成した値を割り当て、前記複数の合成ビット列の信頼度である複数の第2の信頼度を生成する尤度合成部と、
前記第1のビット数のビットで構成されるビット列である複数の拡張ビット列を生成し、前記複数の拡張ビット列の信頼度に複製した前記複数の第2の信頼度を割り当て、前記複数の拡張ビット列の信頼度である複数の第3の信頼度を生成する尤度複製部と、
前記符号化率と前記複数の拡張ビット列とを用いてトレリス線図を作成し、前記複数の第3の信頼度を前記トレリス線図の複数のブランチに割り当てることで復号する復号部と、
を備える受信装置と、
を備えることを特徴とする無線通信装置。 - 無線通信システムを制御するための制御回路であって、
ビット消去パターンを生成、
情報ビットを符号化率に基づいて畳込み符号化することにより、第1のビット列を生成、
前記ビット消去パターンに基づいて前記第1のビット列から第1のビット数ごとに1つ以上のビットを消去することで、第2のビット数に基づく第2のビット列を生成、
前記第2のビット列を分割したビット列を用いて変調することによりシンボルを生成、
前記シンボルが取り得る複数のビット列の信頼度である複数の第1の信頼度を算出、
前記第2のビット数のビットで構成されるビット列である複数の合成ビット列を生成し、前記複数の合成ビット列の信頼度に前記複数の第1の信頼度を合成した値を割り当て、前記複数の合成ビット列の信頼度である複数の第2の信頼度を生成、
前記第1のビット数のビットで構成されるビット列である複数の拡張ビット列を生成し、前記複数の拡張ビット列の信頼度に複製した前記複数の第2の信頼度を割り当て、前記複数の拡張ビット列の信頼度である複数の第3の信頼度を生成、
前記符号化率と前記複数の拡張ビット列とを用いてトレリス線図を作成し、前記複数の第3の信頼度を前記トレリス線図の複数のブランチに割り当てることで復号、
を前記無線通信システムに実施させることを特徴とする制御回路。 - 無線通信システムを制御するためのプログラムを記憶した記憶媒体であって、
前記プログラムは、
ビット消去パターンを生成、
情報ビットを符号化率に基づいて畳込み符号化することにより、第1のビット列を生成、
前記ビット消去パターンに基づいて前記第1のビット列から第1のビット数ごとに1つ以上のビットを消去することで、第2のビット数に基づく第2のビット列を生成、
前記第2のビット列を分割したビット列を用いて変調することによりシンボルを生成、
前記シンボルが取り得る複数のビット列の信頼度である複数の第1の信頼度を算出、
前記第2のビット数のビットで構成されるビット列である複数の合成ビット列を生成し、前記複数の合成ビット列の信頼度に前記複数の第1の信頼度を合成した値を割り当て、前記複数の合成ビット列の信頼度である複数の第2の信頼度を生成、
前記第1のビット数のビットで構成されるビット列である複数の拡張ビット列を生成し、前記複数の拡張ビット列の信頼度に複製した前記複数の第2の信頼度を割り当て、前記複数の拡張ビット列の信頼度である複数の第3の信頼度を生成、
前記符号化率と前記複数の拡張ビット列とを用いてトレリス線図を作成し、前記複数の第3の信頼度を前記トレリス線図の複数のブランチに割り当てることで復号、
を前記無線通信システムに実施させることを特徴とする記憶媒体。 - 無線通信システムにおける無線通信方法であって、
送信装置において、
パターン生成部が、ビット消去パターンを生成する第1のステップと、
符号化部が、情報ビットを符号化率に基づいて畳込み符号化することにより、第1のビット列を生成する第2のステップと、
ビット消去部が、前記ビット消去パターンに基づいて前記第1のビット列から第1のビット数ごとに1つ以上のビットを消去することで、第2のビット数に基づく第2のビット列を生成する第3のステップと、
変調部が、前記第2のビット列を分割したビット列を用いて変調することによりシンボルを生成する第4のステップと、
受信装置において、
復調部が、前記シンボルが取り得る複数のビット列の信頼度である複数の第1の信頼度を算出する第5のステップと、
尤度合成部が、前記第2のビット数のビットで構成されるビット列である複数の合成ビット列を生成し、前記複数の合成ビット列の信頼度に前記複数の第1の信頼度を合成した値を割り当て、前記複数の合成ビット列の信頼度である複数の第2の信頼度を生成する第6のステップと、
尤度複製部が、前記第1のビット数のビットで構成されるビット列である複数の拡張ビット列を生成し、前記複数の拡張ビット列の信頼度に複製した前記複数の第2の信頼度を割り当て、前記複数の拡張ビット列の信頼度である複数の第3の信頼度を生成する第7のステップと、
復号部が、前記符号化率と前記複数の拡張ビット列とを用いてトレリス線図を作成し、前記複数の第3の信頼度を前記トレリス線図の複数のブランチに割り当てることで復号する第8のステップと、
を含むことを特徴とする無線通信方法。 - 受信装置が備える復号部で使用されるトレリス線図において、確からしさを比較するパス間で、同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられるブランチが規定された数以下になるビット消去パターンを生成するパターン生成部と、
情報ビットを符号化率に基づいて畳込み符号化することにより、第1のビット列を生成する符号化部と、
前記ビット消去パターンに基づいて前記第1のビット列からの第1のビット数ごとに1つ以上のビットを消去することで、第2のビット数に基づく第2のビット列を生成するビット消去部と、
を備えることを特徴とする送信装置。 - 受信装置が備える復号部で使用されるトレリス線図において、確からしさを比較するパス間で、同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられるブランチに対応した情報ビット列において、最尤ビット列と異なるビットの数が規定された数以下になるビット消去パターンを生成するパターン生成部と、
情報ビットを符号化率に基づいて畳込み符号化することにより、第1のビット列を生成する符号化部と、
前記ビット消去パターンに基づいて前記第1のビット列からの第1のビット数ごとに1つ以上のビットを消去することで、第2のビット数に基づく第2のビット列を生成するビット消去部と、
を備えることを特徴とする送信装置。 - 請求項9または10に記載の送信装置と、
シンボルが取り得る複数のビット列の信頼度である複数の第1の信頼度を算出する復調部と、
第2のビット数のビットで構成されるビット列である複数の合成ビット列を生成し、前記複数の合成ビット列の信頼度に前記複数の第1の信頼度を合成した値を割り当て、前記複数の合成ビット列の信頼度である複数の第2の信頼度を生成する尤度合成部と、
第1のビット数のビットで構成されるビット列である複数の拡張ビット列を生成し、前記複数の拡張ビット列の信頼度に複製した前記複数の第2の信頼度を割り当て、前記複数の拡張ビット列の信頼度である複数の第3の信頼度を生成する尤度複製部と、
符号化率と前記複数の拡張ビット列とを用いてトレリス線図を作成し、前記複数の第3の信頼度を前記トレリス線図の複数のブランチに割り当てることで復号する復号部と、
を備える受信装置と、
を備えることを特徴とする無線通信システム。 - 請求項9または10に記載の送信装置と、
シンボルが取り得る複数のビット列の信頼度である複数の第1の信頼度を算出する復調部と、
第2のビット数のビットで構成されるビット列である複数の合成ビット列を生成し、前記複数の合成ビット列の信頼度に前記複数の第1の信頼度を合成した値を割り当て、前記複数の合成ビット列の信頼度である複数の第2の信頼度を生成する尤度合成部と、
第1のビット数のビットで構成されるビット列である複数の拡張ビット列を生成し、前記複数の拡張ビット列の信頼度に複製した前記複数の第2の信頼度を割り当て、前記複数の拡張ビット列の信頼度である複数の第3の信頼度を生成する尤度複製部と、
符号化率と前記複数の拡張ビット列とを用いてトレリス線図を作成し、前記複数の第3の信頼度を前記トレリス線図の複数のブランチに割り当てることで復号する復号部と、
を備える受信装置と、
を備えることを特徴とする無線通信装置。 - 無線通信システムを制御するための制御回路であって、
復号で使用されるトレリス線図において、確からしさを比較するパス間で、同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられるブランチが規定された数以下になるビット消去パターンを生成、
情報ビットを符号化率に基づいて畳込み符号化することにより、第1のビット列を生成、
前記ビット消去パターンに基づいて前記第1のビット列から第1のビット数ごとに1つ以上のビットを消去することで、第2のビット数に基づく第2のビット列を生成、
前記第2のビット列を分割したビット列を用いて変調することによりシンボルを生成、
を前記無線通信システムに実施させることを特徴とする制御回路。 - 無線通信システムを制御するための制御回路であって、
復号で使用されるトレリス線図において、確からしさを比較するパス間で、同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられるブランチに対応した情報ビット列において、最尤ビット列と異なるビットの数が規定された数以下になるビット消去パターンを生成、
情報ビットを符号化率に基づいて畳込み符号化することにより、第1のビット列を生成、
前記ビット消去パターンに基づいて前記第1のビット列から第1のビット数ごとに1つ以上のビットを消去することで、第2のビット数に基づく第2のビット列を生成、
前記第2のビット列を分割したビット列を用いて変調することによりシンボルを生成、
を前記無線通信システムに実施させることを特徴とする制御回路。 - 無線通信システムを制御するための制御回路であって、
復号で使用されるトレリス線図において、確からしさを比較するパス間で、同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられるブランチが規定された数以下になるビット消去パターンを生成、または、復号で使用されるトレリス線図において、確からしさを比較するパス間で、同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられるブランチに対応した情報ビット列において、最尤ビット列と異なるビットの数が規定された数以下になるビット消去パターンを生成、
情報ビットを符号化率に基づいて畳込み符号化することにより、第1のビット列を生成、
前記ビット消去パターンに基づいて前記第1のビット列から第1のビット数ごとに1つ以上のビットを消去することで、第2のビット数に基づく第2のビット列を生成、
前記第2のビット列を分割したビット列を用いて変調することによりシンボルを生成、
前記シンボルが取り得る複数のビット列の信頼度である複数の第1の信頼度を算出、
前記第2のビット数のビットで構成されるビット列である複数の合成ビット列を生成し、前記複数の合成ビット列の信頼度に前記複数の第1の信頼度を合成した値を割り当て、前記複数の合成ビット列の信頼度である複数の第2の信頼度を生成、
前記第1のビット数のビットで構成されるビット列である複数の拡張ビット列を生成し、前記複数の拡張ビット列の信頼度に複製した前記複数の第2の信頼度を割り当て、前記複数の拡張ビット列の信頼度である複数の第3の信頼度を生成、
前記符号化率と前記複数の拡張ビット列とを用いてトレリス線図を作成し、前記複数の第3の信頼度を前記トレリス線図の複数のブランチに割り当てることで復号、
を前記無線通信システムに実施させることを特徴とする制御回路。 - 無線通信システムを制御するためのプログラムを記憶した記憶媒体であって、
前記プログラムは、
復号で使用されるトレリス線図において、確からしさを比較するパス間で、同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられるブランチが規定された数以下になるビット消去パターンを生成、
情報ビットを符号化率に基づいて畳込み符号化することにより、第1のビット列を生成、
前記ビット消去パターンに基づいて前記第1のビット列から第1のビット数ごとに1つ以上のビットを消去することで、第2のビット数に基づく第2のビット列を生成、
前記第2のビット列を分割したビット列を用いて変調することによりシンボルを生成、
を前記無線通信システムに実施させることを特徴とする記憶媒体。 - 無線通信システムを制御するためのプログラムを記憶した記憶媒体であって、
前記プログラムは、
復号で使用されるトレリス線図において、確からしさを比較するパス間で、同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられるブランチに対応した情報ビット列において、最尤ビット列と異なるビットの数が規定された数以下になるビット消去パターンを生成、
情報ビットを符号化率に基づいて畳込み符号化することにより、第1のビット列を生成、
前記ビット消去パターンに基づいて前記第1のビット列から第1のビット数ごとに1つ以上のビットを消去することで、第2のビット数に基づく第2のビット列を生成、
前記第2のビット列を分割したビット列を用いて変調することによりシンボルを生成、
を前記無線通信システムに実施させることを特徴とする記憶媒体。 - 無線通信システムを制御するためのプログラムを記憶した記憶媒体であって、
前記プログラムは、
復号で使用されるトレリス線図において、確からしさを比較するパス間で、同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられるブランチが規定された数以下になるビット消去パターンを生成、または、復号で使用されるトレリス線図において、確からしさを比較するパス間で、同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられるブランチに対応した情報ビット列において、最尤ビット列と異なるビットの数が規定された数以下になるビット消去パターンを生成、
情報ビットを符号化率に基づいて畳込み符号化することにより、第1のビット列を生成、
前記ビット消去パターンに基づいて前記第1のビット列から第1のビット数ごとに1つ以上のビットを消去することで、第2のビット数に基づく第2のビット列を生成、
前記第2のビット列を分割したビット列を用いて変調することによりシンボルを生成、
前記シンボルが取り得る複数のビット列の信頼度である複数の第1の信頼度を算出、
前記第2のビット数のビットで構成されるビット列である複数の合成ビット列を生成し、前記複数の合成ビット列の信頼度に前記複数の第1の信頼度を合成した値を割り当て、前記複数の合成ビット列の信頼度である複数の第2の信頼度を生成、
前記第1のビット数のビットで構成されるビット列である複数の拡張ビット列を生成し、前記複数の拡張ビット列の信頼度に複製した前記複数の第2の信頼度を割り当て、前記複数の拡張ビット列の信頼度である複数の第3の信頼度を生成、
前記符号化率と前記複数の拡張ビット列とを用いてトレリス線図を作成し、前記複数の第3の信頼度を前記トレリス線図の複数のブランチに割り当てることで復号、
を前記無線通信システムに実施させることを特徴とする記憶媒体。 - 無線通信システムにおける無線通信方法であって、
送信装置において、
パターン生成部が、復号で使用されるトレリス線図において、確からしさを比較するパス間で、同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられるブランチが規定された数以下になるビット消去パターンを生成する第1のステップと、
符号化部が、情報ビットを符号化率に基づいて畳込み符号化することにより、第1のビット列を生成する第2のステップと、
ビット消去部が、前記ビット消去パターンに基づいて前記第1のビット列から第1のビット数ごとに1つ以上のビットを消去することで、第2のビット数に基づく第2のビット列を生成する第3のステップと、
変調部が、前記第2のビット列を分割したビット列を用いて変調することによりシンボルを生成する第4のステップと、
を含むことを特徴とする無線通信方法。 - 無線通信システムにおける無線通信方法であって、
送信装置において、
パターン生成部が、復号で使用されるトレリス線図において、確からしさを比較するパス間で、同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられるブランチに対応した情報ビット列において、最尤ビット列と異なるビットの数が規定された数以下になるビット消去パターンを生成する第1のステップと、
符号化部が、情報ビットを符号化率に基づいて畳込み符号化することにより、第1のビット列を生成する第2のステップと、
ビット消去部が、前記ビット消去パターンに基づいて前記第1のビット列から第1のビット数ごとに1つ以上のビットを消去することで、第2のビット数に基づく第2のビット列を生成する第3のステップと、
変調部が、前記第2のビット列を分割したビット列を用いて変調することによりシンボルを生成する第4のステップと、
を含むことを特徴とする無線通信方法。 - 無線通信システムにおける無線通信方法であって、
送信装置において、
パターン生成部が、復号で使用されるトレリス線図において、確からしさを比較するパス間で、同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられるブランチが規定された数以下になるビット消去パターンを生成する、または、復号で使用されるトレリス線図において、確からしさを比較するパス間で、同一または規定された差分以下の値の信頼度が割り当てられるブランチに対応した情報ビット列において、最尤ビット列と異なるビットの数が規定された数以下になるビット消去パターンを生成する第1のステップと、
符号化部が、情報ビットを符号化率に基づいて畳込み符号化することにより、第1のビット列を生成する第2のステップと、
ビット消去部が、前記ビット消去パターンに基づいて前記第1のビット列から第1のビット数ごとに1つ以上のビットを消去することで、第2のビット数に基づく第2のビット列を生成する第3のステップと、
変調部が、前記第2のビット列を分割したビット列を用いて変調することによりシンボルを生成する第4のステップと、
受信装置において、
復調部が、前記シンボルが取り得る複数のビット列の信頼度である複数の第1の信頼度を算出する第5のステップと、
尤度合成部が、前記第2のビット数のビットで構成されるビット列である複数の合成ビット列を生成し、前記複数の合成ビット列の信頼度に前記複数の第1の信頼度を合成した値を割り当て、前記複数の合成ビット列の信頼度である複数の第2の信頼度を生成する第6のステップと、
尤度複製部が、前記第1のビット数のビットで構成されるビット列である複数の拡張ビット列を生成し、前記複数の拡張ビット列の信頼度に複製した前記複数の第2の信頼度を割り当て、前記複数の拡張ビット列の信頼度である複数の第3の信頼度を生成する第7のステップと、
復号部が、前記符号化率と前記複数の拡張ビット列とを用いてトレリス線図を作成し、前記複数の第3の信頼度を前記トレリス線図の複数のブランチに割り当てることで復号する第8のステップと、
を含むことを特徴とする無線通信方法。
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-
2022
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- 2022-01-18 WO PCT/JP2022/001635 patent/WO2022163441A1/ja active Application Filing
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