WO2022163157A1 - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

画像読取装置(100)は、レンズアレイ(4)と、受光部(6)と、少なくとも1つの遮光部材と、を備える。レンズアレイ(4)は、決められた間隔を空けて主走査方向に一列に並んで設けられ、読取対象物からの光を収束させる複数の第1のレンズ体を有する。受光部(6)は、第1のレンズ体のそれぞれで収束された光を受光する。遮光部材は、主走査方向では上記間隔に対応する位置であって、レンズアレイ(4)の読取対象物側の端と受光部(6)との間である位置に配置され、第1のレンズ体の間を通る読取対象物からの光を遮り、互いに隣接する第1のレンズ体で収束された光の光路を分離する。

Description

画像読取装置
 本開示は、画像読取装置に関する。
 画像読取装置は、光が照射される被照射体である読取対象物からの光を収束させるレンズアレイと、レンズアレイで収束された光を受光するセンサIC(Integrated Circuit:集積回路)と、を備える。レンズアレイは、読取対象物を透過した光である透過光または読取対象物で反射された光である反射光を収束させる。センサICは、受光した光を電気信号に変換し、読取対象物上の情報、例えば、画像、文字、パターン等についてのデータを生成する。
 画像読取装置には、例えば迷光を抑制し、光学性能を向上させるため、レンズアレイを構成するアレイ状に配置された複数のレンズを通る光の一部を遮る遮光部材を備えるものがある。この種の画像読取装置が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示される画像読取装置は、遮光部材として、各レンズの正面に位置する貫通孔が形成されている遮光部材を備える。
特開2013-037298号公報
 特許文献1に開示される画像読取装置のように、光学性能を向上させるために遮光部材が設けられる場合、例えばレンズの直径が小さく、レンズの間の距離が短いと、遮光部材の貫通孔間の距離を短くすることが必要となる。貫通孔間の距離を短くすると、遮光部材の製造が難しくなる。例えば、直径が0.6ミリメートルのレンズが当接した状態で直線状に配置されたレンズアレイに対応する遮光部材を設ける場合、遮光部材において、貫通孔間の距離を、例えば0.1ミリメートル以上、かつ、0.2ミリメートル以下の十分に短い距離にし、貫通孔を0.6ミリメートルごとに配置する必要がある。このため、遮光部材の許容公差範囲が狭くなり、遮光部材および遮光部材を備える画像読取装置の製造工程の難度が高くなる。
 本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、製造が容易であって高い光学性能を有する画像読取装置を提供することを目的とする。
 本開示に係る画像読取装置は、レンズアレイと、受光部と、少なくとも1つの遮光部材と、を備える。レンズアレイは、決められた間隔を空けて主走査方向に一列に並んで設けられ、読取対象物からの光を収束させる複数の第1のレンズ体を有する。受光部は、複数の第1のレンズ体のそれぞれで収束された光を受光する。遮光部材は、主走査方向では上記間隔に対応する位置であって、レンズアレイの読取対象物側の端と受光部との間である位置に配置され、第1のレンズ体の間を通る読取対象物からの光を遮り、互いに隣接する第1のレンズ体で収束された光の光路を分離する。
 本開示に係る画像読取装置によれば、遮光部材の許容公差範囲が広くなり、製造が容易であって高い光学性能を有する画像読取装置が得られる。
実施の形態1に係る画像読取装置の主走査方向に沿った面での断面図 実施の形態1に係る画像読取装置の図1におけるII-II線での矢視断面図 実施の形態1に係る画像読取装置のレンズアレイと遮光部の主走査方向に沿った面での部分断面図 実施の形態1に係る画像読取装置の遮光部の斜視図 実施の形態1に係る画像読取装置の遮光部を副走査方向から見た図 実施の形態1に係る画像読取装置の図1におけるVI-VI線での矢視断面図 実施の形態1に係る画像読取装置のレンズアレイの共役長を説明する図であって、(a)は共役長が長いレンズアレイと遮光部の主走査方向に沿った面での部分断面図を示し、(b)は共役長が短いレンズアレイと遮光部の主走査方向に沿った面での部分断面図を示す図 実施の形態1に係る画像読取装置が備える遮光板の端部の形状を説明する図であって、(a)はレンズアレイと受光部に近い端部がテーパ形状である遮光板の主走査方向に沿った面での部分断面図を示し、(b)はレンズアレイと受光部に近い端部がテーパ形状でない遮光板の主走査方向に沿った面での部分断面図を示す図 実施の形態1に係る画像読取装置のレンズアレイと遮光部の主走査方向に沿った面での部分断面図 実施の形態1に係る画像読取装置の遮光板の主走査方向に沿った面での拡大断面図 実施の形態1に係る画像読取装置のレンズアレイと遮光部の主走査方向に沿った面での部分断面図 実施の形態2に係る画像読取装置のレンズアレイと遮光部の主走査方向に沿った面での部分断面図 実施の形態3に係る画像読取装置のレンズアレイと遮光部の主走査方向に沿った面での部分断面図 実施の形態4に係る画像読取装置のレンズアレイと遮光部を受光部から見た図
 以下、本開示の実施の形態に係る画像読取装置について図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。
 (実施の形態1)
 読取対象物、例えば、紙幣、有価証券、その他の一般文書等の画像情報を読み取る画像読取装置を例にして、実施の形態1に係る画像読取装置100について、図面を用いて説明する。図1および図1のII-II線における矢視断面図である図2に示す画像読取装置100において、主走査方向をX軸と設定し、副走査方向をY軸と設定し、読取深度方向をZ軸と設定する。図1は、図2のI-I線における矢視断面図である。主走査方向と副走査方向とは交差し、好ましくは直交する。実施の形態1では、X軸、Y軸、およびZ軸は互いに直交している。後続の図においても同様である。
 画像読取装置100の主走査方向に沿った断面の図である図1および画像読取装置100の副走査方向に沿った断面の図である図2に示すように、実施の形態1に係る画像読取装置100は、画像読取装置100の構成要素の一部を収容する筐体1と、図示しない読取対象物の画像情報を読み取るための読取面を形成し、光を透過させる透明板2と、読取対象物に光を照射する光源3と、を備える。画像読取装置100はさらに、読取対象物からの光を収束させる複数の第1のレンズ体を有するレンズアレイ4と、複数の第1のレンズ体の内、互いに隣接する第1のレンズ体で収束された光の光路を分離する少なくとも1つの遮光部材を有する遮光部5と、レンズアレイ4で収束され、遮光部5を通過した光を受光する受光部6と、を備える。
 筐体1は、読取対象物に向く矩形の開口が形成されていて、主走査方向を長手方向とする方形のフレームである。筐体1の短手方向は、副走査方向、換言すれば、読取対象物の搬送方向に相当する。筐体1は、外部からの光を遮る材料で形成され、例えば、アルミニウムなどの金属または樹脂で形成されている。筐体1は、上述した画像読取装置100の構成要素の内、光源3、レンズアレイ4、遮光部5、および受光部6を収容する。光源3、レンズアレイ4、遮光部5および受光部6は、筐体1に直接的または間接的に取り付けられ、保持される。筐体1は、画像読取装置100の外部から受光部6に入射する光を遮る。さらに筐体1は、画像読取装置100の内部に異物、例えば、塵埃、水分等が侵入することを防止する。
 透明板2は、筐体1の開口を塞ぐ向きに筐体1に取り付けられる。透明板2は、光源3から出射される光が読取対象物を照射することが可能であって、かつ、読取対象物からの光が受光部6で受光されることが可能となる程度に高い透過率を有する部材、例えば、透明ガラスまたは透明樹脂で形成されている。透明板2は、主走査方向に沿って延在する両面が平坦な平板状の形状を有する。透明板2において、筐体1と対面する面とは反対側の面は、読取対象物の読取面である。読取面は、読取対象物の読取位置を規制する。
 光源3は、読取対象物へ光を出射する。実施の形態1では、光源3は、レンズアレイ4の副走査方向における両側に配置されている。光源3は、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)31と、主走査方向に延在するLED基板32と、を有する。LED31は、主走査方向に沿ってアレイ状に配列されている。各LED31は、LED基板32に設けられている。
 レンズアレイ4は、読取対象物と受光部6との間に、決められた間隔を空けて主走査方向に一列に並んで設けられ、読取対象物からの光を収束させる複数の第1のレンズ体を有する。図3に示すように、実施の形態1では、レンズアレイ4は、決められた間隔を空けて主走査方向に一列に並んで設けられている複数の第1のレンズ体43と、それぞれが第1のレンズ体43の間に位置する複数の第2のレンズ体42と、を有する。換言すれば、第1のレンズ体43と第2のレンズ体42とは、主走査方向に沿って交互に配列されている。
 各第1のレンズ体43および各第2のレンズ体42は、同様の構成のレンズ体であって、レンズ体の光軸方向は、主走査方向および副走査方向のそれぞれに直交している。第1のレンズ体43および第2のレンズ体42は、例えば、読取対象物からの光を収束させる正立等倍光学系のレンズ体である。複数の第1のレンズ体43および複数の第2のレンズ体42は、主走査方向に沿って一列に隙間なく交互に配置される。第1のレンズ体43の間に第2のレンズ体42が設けられ、第2のレンズ体42が第2のレンズ体42を挟んで隣接する第1のレンズ体43のそれぞれに当接することで、第1のレンズ体43の主走査方向における位置がずれることが抑制される。
 上述のように配置された複数の第1のレンズ体43および複数の第2のレンズ体42は、図示しない保持部に保持される。保持部は、主走査方向に延在し、第1のレンズ体43および第2のレンズ体42の副走査方向における両側に設けられる。例えば、保持部は、板状の形状を有する樹脂で形成され、第1のレンズ体43と第2のレンズ体42を副走査方向における両側から保持する。保持部は、筐体1に取り付けられる。
 図1および図2に示すレンズアレイ4は、読取対象物を受光部6に正立等倍で結像する正立等倍光学系である。レンズアレイ4は、例えば、ロッドレンズアレイである。レンズアレイ4は、光源3から出射され、読取対象物で反射され、透明板2を透過した光、または読取対象物を透過し、透明板2を通過した光を収束し、受光部6に結像させる。
 例えば、レンズアレイ4の読取対象物に向く面である光入射面と、レンズアレイ4を保持する保持部の読取対象物に向く面とは、表面研磨されており、同一平面上にあるとみなすことができる。同様に、レンズアレイ4の受光部6に向く面である光出射面と、保持部の受光部6に向く面である光出射面とは、表面研磨されており、同一平面上にあるとみなすことができる。レンズアレイ4の受光部6に向く面に遮光部5が取り付けられる。
 受光部6は、レンズアレイ4が収束した光を受光する。受光部6は、筐体1に取り付けられるセンサ基板62と、センサ基板62に設けられたセンサIC(Integrated Circuit:集積回路)61と、図示しない他の構成要素、例えば駆動回路と、を有する。センサIC61は、レンズアレイ4の配列に対応して主走査方向に沿って配置される。センサIC61は、レンズアレイ4で収束された光を受光し、光電変換して電気信号に変換し、出力する。駆動回路は、センサIC61が出力する電気信号から読取対象物の画像情報を生成し、出力する。センサIC61は、センサ基板62に、例えば接着剤で固定されている。
 センサ基板62は、樹脂、例えば、ガラスエポキシで形成された基板であり、センサIC61が実装されている。このとき、レンズアレイ4が有する第1のレンズ体43または第2のレンズ体42の光軸は、センサIC61に搭載された受光部材、例えば半導体チップを通る。
 当接した状態で一列に並んでいる複数のレンズ体を有するレンズアレイを使用する光学系において、互いに隣接するレンズ体の視野が重なることで多重像が発生してしまうと、レンズアレイ全体としての開口角が大きくなり、被写界深度が浅くなる。このため、当接している複数のレンズ体を有するレンズアレイを使用する光学系において、被写界深度を深く確保することが難しい。画像読取装置100は、被写界深度を深くするために、レンズアレイ4と受光部6との間に設けられる遮光部5を備える。
 遮光部5は、レンズアレイ4の受光部6に向く面である光出射面に取り付けられる。遮光部5とレンズアレイ4とは、弾性力の小さいテープまたは、接着剤、例えばシリコン接着剤で接着される。遮光部5は、樹脂または金属で形成される。遮光部5は、射出成形またはプレス成形によって成形される。遮光部5の斜視図である図4に示すように、遮光部5は、レンズアレイ4が有する第1のレンズ体43で収束された光の光路を分離する複数の遮光部材、具体的には、複数の遮光板51と、複数の遮光板51が取り付けられる第1の側板52と、を有する。
 遮光板51は、主走査方向では第1のレンズ体43の間隔に対応する位置であって、レンズアレイ4の読取対象物側の端と受光部6との間である位置に配置される。具体的には、遮光板51は、主走査方向ではレンズアレイ4が有する複数のレンズ体の内、互いに隣接する第1のレンズ体43の間であって、第1のレンズ体43よりも受光部6の側に位置する。遮光板51は、互いに隣接する第1のレンズ体43で収束された光の光路を分離する。詳細には、図3に示すように、遮光板51は、互いに隣接する第1のレンズ体43の間に設けられる第2のレンズ体42と受光部6との間に位置し、第2のレンズ体42を挟んで互いに隣接する第1のレンズ体43で収束された光の光路を分離する。互いに隣接する第1のレンズ体43で収束された光の光路の分離とは、各第1のレンズ体43から受光部6に至るまでに、各第1のレンズ体43から出射された光の光路が交わることを抑制することを意味する。
 各遮光板51は、第2のレンズ体42の受光部6に向く面に対向する位置に設けられる。各遮光板51の主走査方向の厚さW1は、第1のレンズ体43の間の主走査方向における幅に相当する第2のレンズ体42の主走査方向の厚さW2以上である。換言すれば、各遮光板51の主走査方向の厚さW1は、第2のレンズ体42の直径以上である。実施の形態1では、各遮光板51の主走査方向の厚さW1は、第2のレンズ体42の主走査方向の厚さW2と同じである。
 遮光板51は第2のレンズ体42の受光部6に向く面に対向する位置に設けられる。このため、遮光板51が配置される間隔D1、換言すれば、互いに隣接している遮光板51の主走査方向の中心間の距離は、第2のレンズ体42に隣接する第1のレンズ体43の主走査方向の厚さW3より大きい。第2のレンズ体42の主走査方向の厚さW2と第1のレンズ体43の主走査方向の厚さW3は同じである。遮光板51の主走査方向の厚さW1が第2のレンズ体42の主走査方向の厚さW2以上であって、遮光板51が配置される間隔D1が第1のレンズ体43の主走査方向の厚さW3より大きいため、遮光部5の許容公差範囲が広くなり、遮光部5を容易に製造することが可能となる。
 上述のように遮光板51が設けられることで、第2のレンズ体42の受光部6に向く面は、遮光板51に覆われる。換言すれば、第2のレンズ体42から出射された光は、遮光板51により遮光され、受光部6に到達しない。このため、実施の形態1においては、受光部6に至るまでの光路が遮光板51によって遮られている第2のレンズ体42は、レンズとしては機能せず、第1のレンズ体43の主走査方向における位置ずれを抑制するスペーサとしての役割を果たす。
 第1のレンズ体43の受光部6に向く面に対向する位置には、遮光板51は設けられていないため、第1のレンズ体43から出射された光は受光部6に到達する。第1のレンズ体43から受光部6に至る光路と、該第1のレンズ体43に第2のレンズ体42を挟んで隣接する第1のレンズ体43から受光部6に至る光路とは、遮光板51により分離されている。これにより、レンズ視野の重なりが低減され、被写界深度を深くすることが可能となり、光学性能が向上する。
 図4、遮光部5を副走査方向から見た図である図5、および図1におけるVI-VI線での矢視断面図である図6に示すように、各遮光板51は、互いに一定の間隔を空けた位置で、第1の側板52に取り付けられる。第1の側板52は、遮光板51に副走査方向に隣接する位置に設けられる。第1の側板52は、主走査方向に延在する板状の部材である。実施の形態1では、複数の遮光板51と第1の側板52とは、一体に形成された部材である。これにより、遮光部5の部品数を少なくすることができ、遮光部5の製造コストを低下させることができる。
 上記構成を有する画像読取装置100において、読取対象物が位置する焦点位置と、受光部6の位置である受光位置との距離であるレンズアレイ4の共役長TCは、画像読取装置100に求められる被写界深度に応じて決定されることが好ましい。図7(a),(b)は、画像読取装置100のレンズアレイ4と遮光部5の主走査方向に沿った面での部分断面図を示す。図7(a)に示すレンズアレイ4の共役長TCは、図7(b)に示すレンズアレイ4の共役長TCより長い。図7(a),(b)において、レンズアレイ4に入射した光の光路を点線と一点鎖線とで示している。画像読取装置100に求められる被写界深度が深くなるにつれて、図7(b)から図7(a)のようにレンズアレイ4の共役長TCを長くすることが好ましい。
 図3に示すように、遮光板51の受光部6に近い端部は、テーパ形状を有することが好ましい。詳しくは、遮光板51の受光部6に近い端部は、受光部6に近づくにつれて主走査方向の厚さが小さくなる形状を有することが好ましい。図8(a),(b)は、レンズアレイ4と遮光部5の主走査方向に沿った面での部分断面図を示す。図8(a)に示す遮光部5が有する遮光板51は、受光部6に近い端部がテーパ形状に形成されている。図8(b)に示す遮光部5が有する遮光板51は、受光部6に近い端部がテーパ形状に形成されていない図8(a),(b)において、レンズアレイ4に入射した光の光路を点線で示している。
 図8(a)の場合は、図8(b)の場合と比較して、遮光板51の受光部6に近い端部により遮られる光が少ないため、レンズアレイ4からの光がより多く受光部6に到達する。遮光板51に形成するテーパの角度を大きくする程、レンズアレイ4から受光部6に到達する光の量が多くなる。遮光板51の長さを短くする程、レンズアレイ4から受光部6に到達する光の量が多くなる。しかし、レンズアレイ4から受光部6に到達する光の量が多くなる程、被写界深度が小さくなる。よって、遮光板51に形成するテーパの角度と遮光板51の長さは、受光部6で必要な光量と画像読取装置100に求められる被写界深度とに応じて決定されることが好ましい。
 上述のように、遮光板51が設けられることで、遮光板51によって第2のレンズ体42から出射される光が遮られ、第2のレンズ体42を挟んで互いに隣接する第1のレンズ体43から出射される光の光路が分離される。これにより、画像読取装置100の光学性能が向上する。より光学性能を向上させるための構造について以下に説明する。
 一例として、遮光板51に入射した光が、受光部6に向かって反射されることを低減するため、遮光板51は、レンズアレイ4から出射され、遮光板51のレンズアレイ4に向く面に連続し、副走査方向に沿った面に入射した光をレンズアレイ4に向かって反射する反射部を有することが好ましい。詳細には、遮光板51は、XZ平面に平行な断面において鋸歯形状を有することが好ましい。図9および図9の点線で囲まれた対象範囲10を拡大した図である図10に示すように、遮光板51に、主走査方向に突出し、レンズアレイ4に向かって光を反射する歯54が、Z軸方向に亘って複数個形成されることが好ましい。歯54は、受光部6に近い部分よりも、レンズアレイ4に近い部分が、遮光板51から、より遠くに突出している形状を有する。
 歯54は、例えば、XZ平面に平行な面が底面であり、副走査方向に沿って延びる柱状の形状を有する。詳細には、歯54は、XZ平面に平行な断面において三角形または四角形の形状を有する。歯54の1つの側面、具体的には、レンズアレイ4に向く面に、レンズアレイ4から出射される光を反射する反射部55が形成される。例えば、反射部55は、XY平面に平行な面である。
 上述のように遮光板51が鋸歯形状を有することで、レンズアレイ4から出射された光は、図10に実線の矢印で示すように、歯54の反射部55で反射されレンズアレイ4に向かって進む。よって、歯54を設けない場合と比較して、遮光板51の主走査方向に交差する面に入射した光が、受光部6に向かって反射されることを低減することができる。
 他の一例として、遮光部5の表面、換言すれば、遮光部5の外面は黒色の面であることが好ましい。遮光部5の表面を黒色の面とすることで、遮光部5の表面での反射を低減することができる。
 画像読取装置100の製造をより容易にするための構造を以下に説明する。図11に示すように、各遮光板51の主走査方向の厚さW1’は、第2のレンズ体42の主走査方向の厚さW2より大きくてもよい。詳細には、各遮光板51の主走査方向の厚さW1’は、第2のレンズ体42の主走査方向の厚さより大きく、かつ、第2のレンズ体42の主走査方向の厚さW2の2倍より小さければよい。このようにすることで、第2のレンズ体42に対する遮光板51の主走査方向の位置が、遮光板51の主走査方向の厚さW1’と第2のレンズ体42の主走査方向の厚さW2との差の1/2の範囲以内でずれた場合であっても、第2のレンズ体42からの光を遮光することができる。つまり、上記の範囲以内で第2のレンズ体42に対して遮光板51の主走査方向の位置がずれたとしても、第2のレンズ体42の受光部6に向く面を、遮光板51で覆うことができる。そのため、レンズアレイ4と、遮光板51との組み立てのばらつきに対する制約を小さくすることができ、さらに画像読取装置100の製造が容易になる。
 以上説明した通り、実施の形態1に係る画像読取装置100において、第1のレンズ体43と第2のレンズ体42とが当接した状態で交互に配列されており、遮光部5が有する遮光板51は第2のレンズ体42からの光を遮光し、第2のレンズ体42を挟んで互いに隣接する第1のレンズ体43が収束した光の光路を分離する。これにより、レンズ視野の重なりが低減される。また、当接している複数のレンズ体の直径に一致する間隔で遮光部材が設けられる画像読取装置と比べて、ある焦点位置から受光部6に至るまでに光が通るレンズ体、具体的には、第1のレンズ体43の個数が少ないため、受光部6で得られる画像情報の重複が低減される。これにより、レンズ視野の重なりおよび得られる画像の重複が低減されることで、当接している第1のレンズ体43と第2のレンズ体42とを有するレンズアレイ4を備える画像読取装置100においても、被写界深度を深くすることが可能となり、光学性能が向上する。
 遮光部5が有する各遮光板51の主走査方向の厚さW1は、第2のレンズ体42の主走査方向の厚さW2以上である。さらに、遮光板51が配置される間隔D1は、第1のレンズ体43の主走査方向の厚さW3、換言すれば、第1のレンズ体43の直径よりも大きい。このため、遮光部5の許容公差範囲が広くなり、遮光部5を容易に製造することが可能である。この結果、製造が容易であって高い光学性能を有する画像読取装置100が得られる。
 遮光板51は、第1のレンズ体43の直径よりも大きい間隔D1で配置される。このため、遮光部5にメッキまたは塗装を行う場合に、遮光板51の間にメッキまたは塗装をするための液体が詰まることが低減される。よって、当接している複数のレンズ体の直径に一致する間隔で遮光部材が設けられる画像読取装置と比べて、遮光板51に薄く、均一にメッキまたは塗装を行うことができる。
 遮光板51の受光部6に近い端部をテーパ形状とする場合は、レンズアレイ4からの光がより多く受光部6に到達する。遮光板51の主走査方向に交差する面に複数の歯54がZ軸方向に亘って形成される場合は、遮光板51の主走査方向に交差する面に入射した光が、受光部6に向かって反射されることを低減することができる。
 (実施の形態2)
 実施の形態2に係る画像読取装置200は、レンズアレイ4と遮光部5の構成が画像読取装置100と異なる。以下、上述の実施の形態で説明した構成と同一又は対応する構成については同一符号を付し、それらの構成の説明を繰り返し行わない。
 図12に示すように、画像読取装置200が備えるレンズアレイ4は、決められた間隔を空けて主走査方向に一列に並んで設けられ、読取対象物からの光を収束させる複数の第1のレンズ体43を有する。画像読取装置200は、主走査方向では第1のレンズ体43の間隔に対応する位置であって、レンズアレイ4の読取対象物側の端と受光部6との間である位置に配置される遮光部材を備える。詳細には、画像読取装置200は、遮光部材として、複数の遮光板51と、第1のレンズ体43の間に位置し、読取対象物からの光を遮る中間部材44と、を有する。第1のレンズ体43と中間部材44は、当接した状態で主走査方向に沿って一列に隙間なく交互に配置されている。第1のレンズ体43の読取対象物側の端の位置および中間部材44の読取対象物側の端の位置は同じである。
 第1のレンズ体43の光軸方向は、主走査方向および副走査方向のそれぞれに直交している。第1のレンズ体43は、例えば、読取対象物からの光を収束させる正立等倍光学系のレンズ体である。複数の第1のレンズ体43および複数の中間部材44は、主走査方向に沿って一列に隙間なく交互に配置され、保持部に保持されている。
 遮光板51は、レンズアレイ4の読取対象物側の端と受光部6との間、具体的には、主走査方向ではレンズアレイ4が有する複数の第1のレンズ体43の内、互いに隣接する第1のレンズ体43の間であって、第1のレンズ体43よりも受光部6の側に位置する。遮光板51は、互いに隣接する第1のレンズ体43で収束された光の光路を分離する。詳細には、遮光板51は、互いに隣接する第1のレンズ体43の間に設けられる中間部材44と受光部6との間に位置し、中間部材44を挟んで互いに隣接する第1のレンズ体43で収束された光の光路を分離する。
 各遮光板51は、中間部材44の受光部6に向く面に対向する位置に設けられる。各遮光板51の主走査方向の厚さW4は、第1のレンズ体43の間の主走査方向における幅に相当する中間部材44の主走査方向の厚さW5以下であることが好ましい。例えば、遮光板51の主走査方向の厚さW4と中間部材44の主走査方向の厚さW5は同じである。これにより、第1のレンズ体43の受光部6に向く面は、遮光板51により覆われない。
 遮光板51は中間部材44の受光部6に向く面に対向する位置に設けられる。このため、遮光板51が配置される間隔D2、換言すれば、互いに隣接している遮光板51の主走査方向の中心間の距離は、中間部材44に隣接する第1のレンズ体43の主走査方向の厚さW6より大きい。中間部材44の主走査方向の厚さW5と第1のレンズ体43の主走査方向の厚さW6は同じである。遮光板51の主走査方向の厚さW4が中間部材44の主走査方向の厚さW5と同じであって、遮光板51が配置される間隔D2が第1のレンズ体43の主走査方向の厚さW6より大きいため、遮光部5の許容公差範囲が広くなり、遮光部5を容易に製造することが可能となる。遮光板51および中間部材44は、第1のレンズ体43の間を通る読取対象物からの光を遮り、互いに隣接する第1のレンズ体43で収束された光の光路を分離する遮光部材を構成する。
 第1のレンズ体43から受光部6に至る光路と、該第1のレンズ体43に中間部材44を挟んで隣接する第1のレンズ体43から受光部6に至る光路とは、遮光板51により分離されている。これにより、レンズ視野の重なりが低減され、被写界深度を深くすることが可能となり、光学性能が向上する。
 実施の形態1と同様に、画像読取装置200に求められる被写界深度に応じて、レンズアレイ4の共役長TCが決定されることが好ましい。
 より多くの光を受光部6に到達させるため、実施の形態1と同様に、遮光板51の受光部6に近い端部は、テーパ形状を有することが好ましい。
 遮光板51に入射した光が、受光部6に向かって反射されることを低減するため、遮光板51は、XZ平面に平行な断面において鋸歯形状を有することが好ましい。実施の形態1と同様に、遮光板51に、主走査方向に突出する歯54が、Z軸方向に亘って複数個形成されることが好ましい。
 以上説明した通り、実施の形態2に係る画像読取装置200において、レンズアレイ4と受光部6との間に設けられた遮光部5は、中間部材44を挟んで互いに隣接する第1のレンズ体43が収束した光の光路を分離する。これにより、レンズ視野の重なりが低減される。また、当接している複数のレンズ体の直径に一致する間隔で遮光部材が設けられる画像読取装置と比べて、ある焦点位置から受光部6に至るまでに光が通る第1のレンズ体43の個数が少ないため、受光部6で得られる画像情報の重複が低減される。これにより、レンズ視野の重なりおよび得られる画像の重複が低減されることで、被写界深度を深くすることが可能となり、光学性能が向上する。
 遮光板51が配置される間隔D2は、第1のレンズ体43の主走査方向の厚さW6、換言すれば、第1のレンズ体43の直径よりも大きい。このため、遮光部5の許容公差範囲が広くなり、遮光部5を容易に製造することが可能である。この結果、製造が容易であって高い光学性能を有する画像読取装置200が得られる。
 遮光板51は、第1のレンズ体43の直径よりも大きい間隔D2で配置されるため、遮光部5にメッキまたは塗装を行う場合に、遮光板51の間にメッキまたは塗装をするための液体が目詰まりすることが低減される。よって、当接している複数のレンズ体の直径に一致する間隔で遮光部材が配置される画像読取装置と比べて、遮光板51に薄く、均一にメッキまたは塗装を行うことができる。
 遮光板51の受光部6に近い端部をテーパ形状とする場合は、レンズアレイ4からの光がより多く受光部6に到達する。遮光板51の主走査方向に交差する面に複数の歯54がZ軸方向に亘って形成される場合は、遮光板51に入射した光が、受光部6に向かって反射されることを低減することができる。
 (実施の形態3)
 実施の形態3に係る画像読取装置300は、レンズアレイ4と遮光部5の構成が画像読取装置100と異なる。以下、上述の実施の形態で説明した構成と同一又は対応する構成については同一符号を付し、それらの構成の説明を繰り返し行わない。
 図13に示すように、画像読取装置300が備えるレンズアレイ4は、決められた間隔を空けて主走査方向に一列に並んで設けられ、読取対象物からの光を収束させる複数の第1のレンズ体43を有する。複数の第1のレンズ体43は、空隙7を挟んで一列に並んで設けられる。
 第1のレンズ体43の光軸方向は、主走査方向と副走査方向とのそれぞれに直交している。第1のレンズ体43は、読取対象物からの光を収束させる正立等倍光学系のレンズ体である。複数の第1のレンズ体43は、主走査方向に沿って一列に空隙7を挟んで配置され、保持部に保持される。
 遮光板51は、レンズアレイ4が有する複数の第1のレンズ体43の内、互いに隣接する第1のレンズ体43の間の空隙7と受光部6との間に位置し、互いに隣接する第1のレンズ体43で収束された光の光路を分離する。遮光板51のZ軸方向の端部は、第1のレンズ体43のZ軸方向の端部に当接している。
 各遮光板51の主走査方向の厚さW7は、空隙7の主走査方向の幅W8以上であることが好ましい。これにより、レンズアレイ4の受光部6に向く面において、第1のレンズ体43の間の空隙7が遮光板51により覆われる。空隙7を通る光は遮光板51によって遮られ、受光部6の側には出ない。
 遮光板51は、空隙7ごとにレンズアレイ4の読取対象物側の端と受光部6との間、具体的には、空隙7と受光部6の間に位置する。このため、遮光板51が配置される間隔D3、換言すれば、互いに隣接している遮光板51の主走査方向の中心間の距離は、空隙7に隣接する第1のレンズ体43の主走査方向の厚さW9より大きい。遮光板51の主走査方向の厚さW7が空隙7の主走査方向の幅W8より大きく、遮光板51が配置される間隔D3が第1のレンズ体43の主走査方向の厚さW9より大きいため、遮光部5の許容公差範囲が広くなり、遮光部5を容易に製造することが可能となる。
 第1のレンズ体43から受光部6に至る光路と、該第1のレンズ体43に空隙7を挟んで隣接する第1のレンズ体43から受光部6に至る光路とは、遮光板51により分離されている。これにより、レンズ視野の重なりが低減され、被写界深度を深くすることが可能となり、光学性能が向上する
 実施の形態1と同様に、画像読取装置300に求められる被写界深度の範囲に応じて、レンズアレイ4の共役長TCが決定されることが好ましい。
 より多くの光を受光部6に到達させるため、実施の形態1と同様に、遮光板51の受光部6に近い端部は、テーパ形状を有することが好ましい。
 遮光板51に入射した光が、受光部6に向かって反射されることを低減するため、遮光板51は、XZ平面に平行な断面において鋸歯形状を有することが好ましい。実施の形態1と同様に、遮光板51に、主走査方向に突出する歯54が、Z軸方向に亘って複数個形成されることが好ましい。
 以上説明した通り、実施の形態3に係る画像読取装置300において、レンズアレイ4と受光部6との間に設けられた遮光部5は、空隙7を挟んで互いに隣接する第1のレンズ体43が収束した光の光路を分離する。これにより、レンズ視野の重なりが低減される。また、当接している複数のレンズ体の直径に一致する間隔で遮光部材が設けられる画像読取装置と比べて、ある焦点位置から受光部6に至るまでに光が通る第1のレンズ体43の個数が少ないため、受光部6で得られる画像情報の重複が低減される。これにより、レンズ視野の重なりおよび得られる画像の重複が低減されることで、被写界深度を深くすることが可能となり、光学性能が向上する。
 遮光板51が配置される間隔D3は、第1のレンズ体43の主走査方向の厚さW9、換言すれば、第1のレンズ体43の直径よりも大きい。このため、遮光部5の許容公差が広くなり、遮光部5を容易に製造することが可能である。この結果、製造が容易であって高い光学性能を有する画像読取装置300が得られる。
 遮光板51は、第1のレンズ体43の直径よりも大きい間隔D3で配置されるため、遮光部5にメッキまたは塗装を行う場合に、遮光板51の間にメッキまたは塗装をするための液体が目詰まりすることが低減される。よって、当接している複数のレンズ体の直径に一致する間隔で遮光部材が配置される画像読取装置と比べて、遮光板51に薄く、均一にメッキまたは塗装を行うことができる。
 遮光板51の受光部6に近い端部をテーパ形状とする場合は、レンズアレイ4からの光がより多く受光部6に到達する。遮光板51の主走査方向に交差する面に複数の歯54がZ軸方向に亘って形成される場合は、遮光板51の主走査方向に交差する面に入射した光が、受光部6に向かって反射されることを低減することができる。
 (実施の形態4)
 実施の形態4に係る画像読取装置400は、遮光部5の構成が画像読取装置100,200,300と異なる。以下、上述の実施の形態で説明した構成と同一又は対応する構成については同一符号を付し、それらの構成の説明を繰り返し行わない。
 図14に示すように、画像読取装置400が備える遮光部5は、第2のレンズ体42を挟んで互いに隣接する第1のレンズ体43で収束された光の光路を分離する複数の遮光板51と、一部の遮光板51が取り付けられる第1の側板52と、他の一部の遮光板51が取り付けられる第2の側板53と、を有する。
 各遮光板51は、互いに一定の間隔を空けた位置に設けられ、第1の側板52または第2の側板53に取り付けられる。詳細には、互いに隣接する遮光板51の一方は第1の側板52に取り付けられ、互いに隣接する遮光板51の他方は第2の側板53に取り付けられる。
 第1の側板52は、主走査方向に延在する板状の部材である。第1の側板52は、遮光板51に副走査方向に隣接する位置に設けられる。
 第2の側板53は、主走査方向に延在する板状の部材である。第2の側板53は、第1の側板52との間に遮光板51を副走査方向に挟む位置に設けられる。
 実施の形態4では、第1の側板52に取り付けられた複数の遮光板51と第1の側板52とは、一体に形成された部材である。同様に、第2の側板53に取り付けられた複数の遮光板51と第2の側板53とは、一体に形成された部材である。この2つの部材を、遮光板51が互い違いとなる位置に配置することで、第1の側板52に取り付けられた遮光板51と、第2の側板53に取り付けられた遮光板51とが主走査方向に沿って交互に配列される。
 上述のように、互いに隣接する遮光板51の一方が第1の側板52に取り付けられ、互いに隣接する遮光板51の他方が第2の側板53に取り付けられる。このため、全ての遮光板51が第1の側板52に取り付けられる場合の遮光板51の間隔と比較して、画像読取装置400において、第1の側板52に取り付けられる遮光板51の間隔および第2の側板53に取り付けられる遮光板51の間隔は大きい。よって、実施の形態1から実施の形態3の遮光部5と比較して、一体の部材として形成された遮光板51の間隔が大きいため、遮光部5をより容易に製造することが可能である。
 以上説明した通り、実施の形態4に係る画像読取装置400において、レンズアレイ4と受光部6との間に設けられた遮光部5は、第2のレンズ体42を挟んで互いに隣接する第1のレンズ体43が収束した光の光路を分離する。これにより、レンズ視野の重なりが低減される。また、当接している複数のレンズ体の直径に一致する間隔で遮光部材が設けられる画像読取装置と比べて、ある焦点位置から受光部6に至るまでに光が通るレンズ体、具体的には、第1のレンズ体43の個数が少ないため、受光部6で得られる画像情報の重複が低減される。これにより、レンズ視野の重なりおよび得られる画像の重複が低減されることで、被写界深度を深くすることが可能となり、光学性能が向上する。
 第1の側板52に取り付けられる遮光板51の間隔および第2の側板53に取り付けられる遮光板51の間隔は、実施の形態1のように全ての遮光板51が第1の側板52に取り付けられる場合と比べて大きい。このため、遮光部5を容易に製造することが可能である。この結果、製造が容易であって高い光学性能を有する画像読取装置400が得られる。
 さらに、遮光板51の間隔が実施の形態1の場合よりも大きいため、遮光部5にメッキまたは塗装を行う場合にそれぞれの遮光板51の間にメッキまたは塗装をするための液体が目詰まりすることが低減される。よって、実施の形態1よりも、遮光板51に薄く、均一にメッキまたは塗装を行うことができる。
 本開示は、上述の実施の形態の例に限られない。上述の実施の形態の内、複数の実施の形態を組み合わせてもよい。一例として、画像読取装置200,300は、画像読取装置400と同様の構成の遮光部5を備えてもよい。他の一例として、画像読取装置300が備えるレンズアレイ4が有する複数の第1のレンズ体43の間の空隙7の内、一部の空隙7に中間部材44が設けられ、他の空隙7には中間部材44が設けられなくてもよい。
 レンズアレイ4は、上述の例に限られず、読取対象物からの光を収束させるものであれば任意である。一例として、レンズアレイ4は、マイクロレンズアレイでもよい。
 レンズアレイ4が有する遮光部材は、上述の例に限られず、柱状の遮光部材でもよい。
 遮光部材の一例である遮光板51の形状は、上述の例に限られない。遮光板51の受光部6に近い端部は、図8(b)に示すように、テーパ形状を有さない形状でもよい。各遮光板51の主走査方向の厚さは同じでもよいし、異なってもよい。
 遮光板51に入射した光が受光部6に向かって反射されることを低減するため、遮光部5の外面に凹凸が形成されていてもよい。一例として、遮光部5の表面は、粒状または繊維状の充填剤が含まれた塗料で覆われてもよい。充填剤は、例えばカーボンナノチューブである。遮光部5の表面に粒状または繊維状の充填剤が含まれた塗料が塗布されることで、遮光部5の表面に凹凸が形成される。この凹凸により、遮光板51に入射した光が受光部6に向かって反射されることを低減することができる。
 他の一例として、エッチング処理により遮光板51の表面に凹凸が形成されてもよい。十分な凹凸を形成するために、遮光部5は、カーボンフィラーが含まれた樹脂により形成されることが好ましい。エッチング処理は、例えば、アルカリ性の溶液で遮光部5の表面を溶かすことで、カーボンフィラーを遮光部5の表面に露出させる処理である。これにより、遮光部5の表面に凹凸を形成することができる。この凹凸により、遮光板51に入射した光が受光部6に向かって反射されることを低減することができる。
 画像読取装置200が備えるレンズアレイ4が有する遮光板51の主走査方向の厚さW4は、中間部材44の主走査方向の厚さW5より大きくてもよい。
 本開示は、本開示の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この開示を説明するためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。すなわち、本開示の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の開示の意義の範囲内で施される様々な変形が、この開示の範囲内とみなされる。
 本出願は、2021年1月29日に出願された、日本国特許出願特願2021-13159号に基づく。本明細書中に日本国特許出願特願2021-13159号の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。
 1 筐体、2 透明板、3 光源、31 LED、32 LED基板、4 レンズアレイ、42 第2のレンズ体、43 第1のレンズ体、44 中間部材(遮光部材)、5 遮光部、51 遮光板(遮光部材)、52 第1の側板、53 第2の側板、54 歯、55 反射部、6 受光部、61 センサIC、62 センサ基板、7 空隙、10 対象範囲、100,200,300,400 画像読取装置、D1,D2,D3 間隔、TC 共役長、W1,W2,W3,W4,W5,W6,W7,W9 厚さ、W8 幅。

Claims (8)

  1.  決められた間隔を空けて主走査方向に一列に並んで設けられ、読取対象物からの光を収束させる複数の第1のレンズ体を有するレンズアレイと、
     前記複数の第1のレンズ体のそれぞれで収束された光を受光する受光部と、
     前記主走査方向では前記間隔に対応する位置であって、前記レンズアレイの前記読取対象物側の端と前記受光部との間である位置に配置され、前記第1のレンズ体の間を通る前記読取対象物からの光を遮り、互いに隣接する前記第1のレンズ体で収束された光の光路を分離する少なくとも1つの遮光部材と、を備える、
     画像読取装置。
  2.  前記レンズアレイは、それぞれが前記第1のレンズ体の間に位置する複数の第2のレンズ体をさらに有し、
     前記遮光部材は、前記第2のレンズ体と前記受光部との間に位置し、前記第2のレンズ体からの光を遮り、前記第2のレンズ体を挟んで互いに隣接する前記第1のレンズ体で収束された光の光路を分離し、
     前記遮光部材の前記主走査方向の厚さは、前記第2のレンズ体の前記主走査方向の厚さ以上である、
     請求項1に記載の画像読取装置。
  3.  前記遮光部材は、それぞれが前記第1のレンズ体の間に位置し、前記読取対象物からの光を遮る中間部材を有し、前記中間部材を挟んで互いに隣接する前記第1のレンズ体で収束された光の光路を分離する、
     請求項1に記載の画像読取装置。
  4.  前記主走査方向と交差する副走査方向に前記複数の遮光部材が取り付けられる第1の側板をさらに備える、
     請求項1から3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  5.  前記副走査方向に前記第1の側板との間に前記複数の遮光部材を挟み、前記複数の遮光部材が取り付けられる第2の側板をさらに備える、
     請求項4に記載の画像読取装置。
  6.  前記遮光部材は、前記レンズアレイから出射され、前記レンズアレイに向く面に連続し、前記主走査方向と交差する副走査方向に沿った面に入射した光を前記レンズアレイに向かって反射する反射部を有する、
     請求項1から5のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  7.  前記遮光部材は、前記レンズアレイに向く面に前記反射部が形成される鋸歯形状を有する、
     請求項6に記載の画像読取装置。
  8.  前記遮光部材の前記受光部に近い端部の前記主走査方向の厚さは、前記遮光部材の前記レンズアレイに近い端部の前記主走査方向の厚さより小さい、
     請求項1から7のいずれか1項に記載の画像読取装置。
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