JP2011013093A - 光電式エンコーダ - Google Patents

光電式エンコーダ Download PDF

Info

Publication number
JP2011013093A
JP2011013093A JP2009157263A JP2009157263A JP2011013093A JP 2011013093 A JP2011013093 A JP 2011013093A JP 2009157263 A JP2009157263 A JP 2009157263A JP 2009157263 A JP2009157263 A JP 2009157263A JP 2011013093 A JP2011013093 A JP 2011013093A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical system
photoelectric encoder
light
scale
imaging optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009157263A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5457742B2 (ja
Inventor
Tetsuo Kiriyama
哲郎 桐山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitutoyo Corp, Mitsutoyo Kiko Co Ltd filed Critical Mitutoyo Corp
Priority to JP2009157263A priority Critical patent/JP5457742B2/ja
Publication of JP2011013093A publication Critical patent/JP2011013093A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5457742B2 publication Critical patent/JP5457742B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Transform (AREA)

Abstract

【課題】結像光学系を用いながら小型の検出器ユニットを可能とすると共に、検出器ユニットの受光面に到達する光量を増大させて高精度な位置測定を可能とする。
【解決手段】光学格子114が設けられたスケール110と、スケール110に対峙して測定軸方向Xに相対移動可能に配置される検出器ユニット120と、を有する光電式エンコーダ100において、スケール110に対峙して光学格子114に光を照射する面発光光源である有機EL素子124と、光学格子114で変調された光を検出器ユニット120の受光面に結像させる両側テレセントリック光学系130と、を検出器ユニット120に備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学格子が設けられたスケールと、該スケールに対峙して測定軸方向に相対移動可能に配置される検出器ユニットと、を有する光電式エンコーダに係り、特に、結像光学系を用いて検出器ユニットを小型にしながらスケールから入射する光量を増大させて誤検出のない高精度な位置測定を可能にする光電式エンコーダに関する。
従来、光学格子が設けられたスケールと、該スケールに対峙して測定軸方向に相対移動可能に配置される検出器ユニットと、を有する光電式エンコーダが、各種の工作機械や測定装置などで用いられてきた。
例えば、特許文献1に示されるテレセントリック光学系を用いた光電式エンコーダでは、光学格子の像を検出器ユニットの受光面に結像して、その結像された光学格子を受光面におかれたセンサで読み取ることで、検出器ユニットのスケールに対する相対的な位置を高精度に求めている。
特開2004−264295号公報
しかし、特許文献1の光電式エンコーダにおいては、光源に点光源であるLEDを用いているため、スケールを広範囲に亘り均一に照射する場合に、上記結像光学系とは別に更にレンズなどの照明光学系を必要とする。このため、結像光学系を用いた光電式エンコーダの小型化を困難としている。
また、特許文献1では、結像光学系を使う関係上、センサに到達する光量が結像光学系の開口率で制限される。このため、検出器ユニットの受光面に到達する光量が少ない場合には、誤った位置測定がなされるおそれがあった。その光量を増やすために、LEDを大出力にすることなども考えられるが、投入電力の増大を招くとともに、LEDの寿命変動や出力変動などを伴うおそれもある。それらの問題を抜きにしても、依然照明光学系は必要とされるという問題があった。
なお、光源として面状発光光源を用いた従来例(特公平6−56304号公報、特開2003−161646号公報)があるが、それら従来例では結像光学系を使用しない、いわゆる3格子型の光電式エンコーダに適用されたものにすぎず、結像光学系への適用を示唆するものではなかった。
本発明は、前記従来の問題点を解決するべくなされたもので、結像光学系を用いながら小型の検出器ユニットを可能とすると共に、検出器ユニットの受光面に到達する光量を増大させて高精度な位置測定が可能な光電式エンコーダを提供することを課題とする。
本願の請求項1に係る発明は、光学格子が設けられたスケールと、該スケールに対峙して測定軸方向に相対移動可能に配置される検出器ユニットと、を有する光電式エンコーダにおいて、前記スケールに対峙して前記光学格子に光を照射する面発光光源と、該光学格子で変調された光を前記検出器ユニットの受光面に結像させる結像光学系と、を前記検出器ユニットに備えるようにしたことにより、前記課題を解決したものである。
本願の請求項2に係る発明は、前記面発光光源を前記スケールに対して前記結像光学系と同じ側に配置し、該結像光学系で前記スケールで反射された光を結像するようにしたものである。
本願の請求項3に係る発明は、前記面発光光源を有機EL素子で構成したものである。
本願の請求項4に係る発明は、前記面発光光源を、前記結像光学系による光路の外側であって、該光結像光学系の外周の少なくとも一部に配置したものである。
本願の請求項5に係る発明は、前記面発光光源を、前記結像光学系の両側に配置したものである。
本願の請求項6に係る発明は、前記スケールに対峙する前記面発光光源の少なくとも一部の発光面の法線と、前記結像光学系の光軸とのなす角度が前記検出器ユニット側で鋭角となるように、該面発光光源を配置したものである。
本願の請求項7に係る発明は、前記結像光学系に、前記光学格子で変調された光の一部を遮断する絞り板を備えるようにしたものである。
本願の請求項8に係る発明は、前記絞り板の開口を、前記測定軸方向で幅の狭いスリット形状としたものである。
本願の請求項9に係る発明は、前記結像光学系に、前記光学格子で変調された光を屈折させるレンズを備えるようにしたものである。
本願の請求項10に係る発明は、前記レンズを、前記測定軸方向にのみ曲率があるシリンドリカルレンズとしたものである。
本願の請求項11に係る発明は、前記結像光学系を、光軸上の1つの前記レンズの焦点位置に1つの前記絞り板の開口を配置させる片側テレセントリック光学系としたものである。
本願の請求項12に係る発明は、前記結像光学系を、光軸上の2つの前記レンズの間の焦点位置に1つの前記絞り板の開口を配置させる両側テレセントリック光学系としたものである。
本願の請求項13に係る発明は、前記結像光学系を、前記測定軸方向に複数配置したものである。
本発明によれば、結像光学系を用いても面発光光源を採用することで、小型の検出器ユニットが可能となると共に、検出器ユニットの受光面に到達する光量を増大させることができるので、誤検出のない高精度な位置測定が可能となる。
本発明の第1〜第3実施形態に係る光電式エンコーダの断面模式図 本発明の第1実施形態に係る光電式エンコーダの概略斜視図 同じく検出器ユニットの上面模式図 同じく有機EL素子の断面模式図 同じく絞り板の模式図 本発明の第2実施形態に係る光電式エンコーダの斜視図 同じく検出器ユニットの上面模式図 同じく絞り板の模式図 本発明の第3実施形態に係る光電式エンコーダの検出器ユニットの上面模式図 本発明の第4実施形態に係る光電式エンコーダの断面模式図 本発明の第5実施形態に係る光電式エンコーダの断面模式図 本発明の第6実施形態に係る光電式エンコーダの断面模式図 本発明の第7実施形態に係る光電式エンコーダの断面模式図 本発明の第8実施形態に係る光電式エンコーダの断面模式図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
最初に、第1実施形態に係る光電式エンコーダの構成について、図1、図2を用いて説明する。
光電式エンコーダ100は、図1、図2に示す如く、光学格子114が設けられたスケール110と、スケール110に対峙して測定軸方向Xに相対移動可能に配置される検出器ユニット120と、を有する。
スケール110は、図1、図2に示す如く、光に不透明で、光を反射するスケール基材112上に複数の光学格子114が測定軸方向Xに設けられている。
検出器ユニット120は、図1に示す如く、面状発光光源である有機EL素子124と、結像光学系である両側テレセントリック光学系130を備える両側テレセントリック受光部126と、を有する。有機EL素子124と両側テレセントリック受光部126とは、スケール110に対峙する面を構成する透明なユニット基材122に配置されている(即ち、本実施形態では、反射型の光電式エンコーダ100が構成されている)。このため、有機EL素子124はスケール110に対して両側テレセントリック受光部126と同じ側に配置され、両側テレセントリック受光部126はスケール110で反射された光を結像しその光をアレイ型センサ128で受光する。有機EL素子124は、図2、図3によく示されるように、リング形状に成形されている。そして、有機EL素子124は、両側テレセントリック受光部126による光路(両側テレセントリック受光部126において位置測定に有効に寄与する光の通る領域)の外側であって、図2、図3に示す如く、その光路の外周を囲むように配置されている。図1で言えば、有機EL素子124は、両側テレセントリック受光部126の両側に配置されている。
前記有機EL素子124は、図4に示す如く、主に基板124A、陽極124B、正孔輸送層124C、発光層124D、電子輸送層124E、陰極124Fを備えている。陽極124Bと陰極124Fに挟まれた発光層124Dが発光する。陽極124Bと発光層124Dとの間には正孔を運ぶ正孔輸送層124Cと、発光層124Dと陰極124Fとの間には電子を運ぶ電子輸送層124Eと、がある。陽極124BにはITOなどの透明材料が、陰極124Fにはアルミなどの光の反射率が高い材料が使用される。基板124Aには、透明なガラス又はフィルムなどが使用される。
有機EL素子124は、無機EL素子に比べると、高効率に発光して輝度も高く(発光光量大)、且つ、低電圧で直流駆動が可能なので、低消費電力とすることができ、その制御も簡単で回路規模を小さくすることができる。また、有機EL素子124は、広範囲の光波長を発光させることができる。このため、両側テレセントリック受光部126に使用されるアレイ型センサ128のスペクトル感度から最適な波長を選択して、その波長を使用することができる。この特徴から、スケールに光学格子の列(トラック)が測定軸方向Xに垂直に隣接して複数設けられているマルチトラックの場合には、有機EL素子を用いたときには、センサに光学フィルタを設けて隣接するトラックからの光をカットしてトラック間のクロストークを防止することも容易となる。又、有機EL素子124を用いれば、LEDなどに用いられている砒素などの有害化学物質の使用を低減することもできる。更に、有機EL素子124の弱点であった寿命や価格が最近著しく改善されて、実用化されつつある状況である。即ち、有機EL素子124が面状発光光源としては最も好ましい。
なお、本実施形態では、面状発光光源として有機EL素子124を用いているが、これに限られない。例えば無機EL素子を代わりに用いてもよい。その場合には、高い交流電圧を発光層に印加する必要があるものの、本発明の相応の作用効果を奏することができる。面状発光光源としては、他に、液晶のバックライトに使用されている技術である冷陰極管や点光源であるLEDを、拡散板や導光板を用いて面状に発光させるものや、発光体に電子を当てて光を発光させる原理を用いたSED(Surface−conduction Electron−emitter Display)などが考えられる。
両側テレンセントリック受光部126は、アレイ型センサ128と両側テレンセントリック光学系130とを備える。アレイ型センサ128は、測定軸方向Xに並んだ複数の受光領域を有するセンサである。アレイ型センサとしては、例えばフォトダイオードアレイなどを使用することができる。このため、アレイ型センサ128の受光領域を測定軸方向Xに掃引することで、アレイ型センサ128(検出器ユニット120)の受光面に結像した光学格子114の像を少なくとも測定軸方向Xでの像として認識することができる。この結果、検出器ユニット120の測定軸方向Xに対してのスケール110の相対的位置を高精度に測定することができる。
両側テレセントリック光学系130は、第1レンズ132と絞り板134と第2レンズ136とを備えて、スケール110で反射された光を結像させる。第1、第2レンズ132、136とも、測定軸方向Xと測定軸方向Xに直交する方向Yの両方に曲率がある曲面形状であり、光学格子114で変調された光を屈折させる素子として機能する。絞り板134は、図5に示す如く、中心に円形の開口134Aを備える円板形状であり、光学格子114で変調された光の一部を遮光する素子として機能する。両側テレセントリック光学系130は、光軸O上の第1、第2レンズ132、136の間の焦点位置fに絞り板134の開口134Aを配置させた光学系である。このため、両側テレセントリック光学系130では、第1レンズ136と光学格子114との距離が多少変動しても、第1レンズ132で結像される像の倍率は変動しない。且つ、第2レンズ136とアレイ型センサ128の受光面との距離が多少変動しても、第2レンズ136で結像される像の倍率は変動しない。即ち、第1レンズ132が配置される検出器ユニット120とスケール110との距離が光電式エンコーダ100の相手機械装置への取り付けの際に多少変動して、更に、検出器ユニット120内で、アレイ型センサ128と第2レンズ136との取り付けが多少変動しても、高精度な位置測定を保つことができる。
なお、光電式エンコーダ100は反射型なので、相手機械装置への取付けに自由度があり、相手機械装置を大型化することを防止することができる。
次に、本実施形態に係る光電式エンコーダ100の動作について、図1に基づいて説明する。
まず、有機EL素子124の陽極124Bと陰極124Fとの間に数V以下の電圧を印加して有機EL素子124を発光させる(光を図1で白抜きの矢印で示す)。すると、有機EL素子124は両側テレセントリック受光部126の両側に配置されているので、両側テレセントリック受光部126の光軸O上のスケール110の表面(光学格子114)に照度が大きく均一な光を照射する。光学格子114に照射された光は、変調されて反射される。
反射された光は、両側テレセントリック光学系130に入射してアレイ型センサ128の受光面に結像されて、光学格子114の像(明暗パターン)を形成する。そして、得られた光量に基づいて図示せぬ処理系において検出器ユニット120に対するスケール110の相対位置を算出する。
本実施形態では、面状発光光源が有機EL素子124で構成されているので、点状光源を用いた場合に比べて、照明光学系を用いることなく、アレイ型センサ128の受光面への光量を増大させることができる。このため、点状光源を用いた場合に比べて、反射型の光電式エンコーダ100の特徴と相まって、光電式エンコーダ100を薄型化、小型化、軽量化できると共に、誤った位置測定を行う可能性を低減することができる。同時に、有機EL素子124は高輝度なので、スケール110の表面に汚れが付着した場合でも、光学格子114で変調される光への影響を低減できる。即ち、耐環境性能に優れた光電式エンコーダ100を実現することができる。又、有機EL素子124は、低電圧で直流駆動が可能なので、低消費電力とすることができる。同時に、駆動するための制御も簡単で、回路規模を小さくすることができる。更に、LEDなどで使用されている砒素などの有害化学物質の使用を低減することができる。
即ち、本実施形態では、結像光学系として両側テレセントリック光学系130を用いても面状発光光源として有機EL素子124を採用しているので、小型の検出器ユニット120が可能となると共に、検出器ユニット120の受光面に到達する光量を増大させることができる。このため、誤検出のない高精度な位置測定が可能となる。
次に、本発明の第2実施形態について、図1、図6から図8を用いて説明する。
本実施形態は、第1実施形態とは、図1の概略断面図で共通する(符号は下二桁を共通としている)が、図6〜図8に示す如く、XY平面上では有機EL素子224、両側テレセントリック受光部226の、それぞれの形状が異なる。
第1実施形態においては、両側テレセントリック受光部の形状をXY平面で円形としていたが、本実施形態では両側テレセントリック受光部226の形状をXY平面で長方形として、それに対応して有機EL素子224を成形している。以下、具体的に説明する。
有機EL素子224は、図7に示す如く、2つの長方形形状とされて、両側テレセントリック受光部226の測定軸方向Xで両側に配置されている。両側テレセントリック受光部226は、第1実施形態と同じく、第1レンズ232、絞り板234、第2レンズ236、アレイ型センサ228とを備える。第1レンズ232、第2レンズ236は共に測定軸方向Xにのみ曲率があるシリンドリカルレンズである。絞り板234は、図8に示す如く、測定軸方向Xで幅が狭く、方向Yで幅が広いスリット形状の開口234Aを備える。開口234Aは、スケール210で反射された光の光量を稼ぐために、方向Yにおいて幅を広くしている。
このため、第1レンズ232、絞り板234、第2レンズ236を備える両側テレセントリック光学系230は、その方向Yではスケール210で反射した光を基本的に開口率で制限しないので、アレイ型センサ228の受光面への光量を増大させることができる。同時に、方向Yにおいては、両側テレセントリック受光部226の光軸O合せが厳密でなくていいので、検出器ユニット220の組立て工数を、第1実施形態に比べて、少なくすることができる。
次に、本発明の第3実施形態について、図1と図9を用いて説明する。
本実施形態は、第2実施形態とは、図1の概略断面図で共通する(符号は下二桁を共通としている)が、XY平面上では有機EL素子324の形状が異なる。
本実施形態においては、図9に示す如く、有機EL素子324には測定軸方向Xに幅が狭く方向Yに幅が広い長方形の開口324Aが設けられており、その内側に、両側テレセントリック受光部326が配置されている。
このため、測定軸方向Xのみならず、方向Yに設けられた有機EL素子324の部分324Aで発光する光も、アレイ型センサの受光面における光量増大に寄与する。即ち、第2実施形態に比べて、よりアレイ型センサの受光面への光量を増大させることができる。
なお、第1〜第3実施形態では、測定軸方向Xで、少なくとも有機EL素子124、224、324を両側テレセントリック受光部126、226、326の両側に配置されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、その両側が、方向Yであってもよいし、方向X、Yと斜めの方向であってもよい。又、両側ではなく、方向Xと方向Yの片側のみにそれぞれ配置されていてもよい。更には、方向X若しくは方向Yのいずれかのみに配置されていてもよい。その場合であっても、有機EL素子(面状発光光源)を採用する限り、本発明の相応の作用効果を得ることができる。
次に、本発明の第4実施形態について、図10を用いて説明する。
本実施形態は、第1実施形態とは、ユニット基材422と両側テレセントリック受光部426との間にスペーサ438を配置したことで異なり、それ以外は同一である。
スペーサ438は、ユニット基材422側の下面438Aが両側テレセントリック受光部426側の上面438Bよりも広い円錐台形状である透明部材から構成されている。このため、有機EL素子424のうち、スペーサ438の母線で形成される斜面438Cに配置される部分4241は、斜面438Cに倣って配置される(このため、有機EL素子424の基板は変形可能な透明樹脂であることが望ましく、その場合には有機EL素子424を平らなシート形状に成形した後に、ユニット基材422とスペーサ438とに容易に貼り付けられる)。即ち、スケール410に対峙する部分4241の発光面の法線Pと両側テレセントリック受光部426の光軸Oとのなす角度θが、検出ヘッド420側で鋭角となるように、有機EL素子424は配置される。このため、図10で表された白抜きの矢印で模式的に示す有機EL素子424から光軸O付近の光学格子414に照射される光量は、第1実施形態に比べて、より増大させることができる。即ち、第1実施形態に比べて、よりアレイ型センサ428の受光面への光量を増大させることができる。
なお、本実施形態では、有機EL素子424の一部4241のみをスペーサ438の斜面438Cに倣わせていたが、有機EL素子424すべてをスペーサ438の斜面に倣わせて配置するようにしてもよい。
又、本実施形態は、第1実施形態と同様の両側テレセントリック受光部426に適用したが、上記いずれの実施形態に適用してもよい。例えば、第2実施形態においては、スペーサを四角錐台(方向Yから見ると台形)することができ、その場合には有機EL素子は本実施形態に比べて四角錐台の斜面に倣わせることがより容易である。
次に、本発明の第5実施形態について、図11を用いて説明する。
本実施形態は、第1実施形態とは、結像光学系である両側テレセントリック光学系530A、530B、530C、530D・・を複数用いたことで異なり、それ以外は同一である。
本実施形態では、個々の両側テレセントリック光学系530A、530B、530C、530D・・を測定軸方向Xに配置して、それらを一体となした両側テレセントリック光学系群530が構成されている。両側テレセントリック光学群530は、第1レンズ532A、532B、532C、532D・・が一体となった第1レンズアレイ532と、絞り板534A、534B、534C、534D・・が一体となった絞りアレイ534と、第2レンズ536A、536B、536C、536D・・が一体となった第2レンズアレイ536と、を備える。そして、両側テレセントリック光学系群530は、光軸Oa、Ob、Oc、Odを有している。有機EL素子524は、個々の両側テレセントリック光学系530A、530B、530C、530D・・による光路の外側であって、第1レンズ532A、532B、532C、532D・・それぞれの外周を囲むようにパターニングされて、第1レンズアレイ532とユニット基材522との間に配置されている。このため、有機EL素子524は、隣り合う第1レンズ532A、532B、532C、532D・・で発生する迷光も遮光することができる。
このように、両側テレセントリック受光部526に両側テレセントリック光学系群530を採用したため、上記いずれの実施形態と比べても、測定軸方向Xのより広い範囲で、光学格子514を鮮明にアレイ型センサ528の受光面に結像させることができる。このため、更に高精度な位置測定が可能となる。
なお、本実施形態では、第1実施形態と同様の方向X、Yとに曲率がある第1、第2レンズを用いた両側テレセントリック光学系に適用していたが、第2実施形態で示された方向Xのみに曲率がある第1、第2レンズを用いた両側テレセントリック光学系に適用してもよい。
本発明について上記実施形態を上げて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち本発明の要旨を逸脱しない範囲においての改良並びに設計の変更が可能なことはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、結像光学系として両側テレセントリック光学系を用いていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば絞り板の開口を焦点位置に配置させずに、絞り板を第1レンズと第2レンズに入り込む迷光をカットするために用いるような結像光学系としてもよい。
又、図12の第6実施形態で示す如く、第2レンズを省いて、光軸O上の第1レンズ632の焦点距離f離れた位置に絞り板634の開口を配置した片側テレセントリック光学系630を結像光学系として用いてもよい。この場合には、検出器ユニット620とスケール610との位置取り付け精度については、上記実施形態と同様に厳密さを要求せず、且つレンズが少ない分、光電式エンコーダ600を低コストとすることができる。更に、光軸O合せのための工数も少なくできる。又、逆に、第1レンズを省略することで、アレイ型センサの取り付け精度について上記実施形態と同様に厳密さを要求しないといった配置とすることも可能である。なお、いずれかのレンズを省略した場合に、絞り板の開口を焦点位置に配置させずに、絞り板を第1レンズに入り込む迷光を単にカットするために用いてもよい。更に、絞り板まで省略して、1つのレンズで光学格子の像をアレイ型センサの受光面に結像させるようにしてもよい。その場合には、絞り板が無い分、さらに低コスト化が実現でき、より光軸O合せのための工数を少なくすることができる。
又、図13の第7実施形態で示す如く、レンズを用いずに絞り板734だけとすることも可能である。絞り板734だけであっても、その開口により結像作用が得られ、光学格子714の像をアレイ型センサ728の受光面に結像させることができる。この場合には、上記いずれよりも低コスト化が実現でき、より光軸O合せのための工数を少なくすることができる。
又、上記実施形態においては、面状発光光源である有機EL素子がスケールに対して結像光学系と同じ側に配置された反射型の光電式エンコーダであったが、本発明はこれに限定されない。例えば、図14に示す第8実施形態に示す如く、透過型の光電式エンコーダ800であってもよい。その構成は、検出器ユニット820のユニット基材822に一体的に設けられた透明な支持部材822A上に有機EL素子824を配置させる。そして、支持部材822Aとユニット基材822との間にスケール810を配置させる。スケール810には、透明なスケール基材812上に光学格子814が設けられている。このため、有機EL素子824で発光した光は支持部材822A、スケール基材812を透過して、光学格子814で変調される。変調された光が両側テレセントリック受光部826に入射することとなる。この場合においても、本発明の相応の作用効果を得ることができる。
又、上記実施形態においては、光電式エンコーダはリニア型エンコーダであったが、本発明はこれに限定されるものではない。例えばロータリ型エンコーダであっても構わない。
又、上記実施形態においてはそれぞれ、別個の発明として説明したが、本発明はこれに限定されずにどの構成要素も適宜組み合わせることができる。
100、200、400、500、600、700、800…光電式エンコーダ
110、210、410、510、610、710、810…スケール
112、212、412、512、612、712、812…スケール基材
114、214、414、514、614、714、814…光学格子
120、220、420、520、620、720、820…検出器ユニット
122、222、322、422、522、622、722、822…ユニット基材
124、224、324、424、524、624、724、824…有機EL素子
126、226、326、426、526、826…両側テレセントリック受光部
128、228、428、528、628、728、828…アレイ型センサ
130、230、430、830…両側テレセントリック光学系
132、232、432、632、832…第1レンズ
134、234、434、634、734、834…絞り板
136、236、436、836…第2レンズ
438…スペーサ
530…両側テレセントリック光学系群
532…第1レンズアレイ
534…絞りアレイ
536…第2レンズアレイ
626、726…受光部
630…片側テレセントリック光学系

Claims (13)

  1. 光学格子が設けられたスケールと、該スケールに対峙して測定軸方向に相対移動可能に配置される検出器ユニットと、を有する光電式エンコーダにおいて、
    前記スケールに対峙して前記光学格子に光を照射する面発光光源と、
    該光学格子で変調された光を前記検出器ユニットの受光面に結像させる結像光学系と、
    を前記検出器ユニットに備えることを特徴とする光電式エンコーダ。
  2. 前記面発光光源は前記スケールに対して前記結像光学系と同じ側に配置され、該結像光学系は前記スケールで反射された光を結像させることを特徴とする請求項1に記載の光電式エンコーダ。
  3. 前記面発光光源は有機EL素子で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光電式エンコーダ。
  4. 前記面発光光源は、前記結像光学系による光路の外側であって、該光結像光学系の外周の少なくとも一部に配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の光電式エンコーダ。
  5. 前記面発光光源は、前記結像光学系の両側に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の光電式エンコーダ。
  6. 前記スケールに対峙する前記面発光光源の少なくとも一部の発光面の法線と、前記結像光学系の光軸とのなす角度が前記検出器ユニット側で鋭角となるように、該面発光光源が配置されることを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の光電式エンコーダ。
  7. 前記結像光学系は、前記光学格子で変調された光の一部を遮断する絞り板を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の光電式エンコーダ。
  8. 前記絞り板の開口は、前記測定軸方向で幅の狭いスリット形状であることを特徴とする請求項7に記載の光電式エンコーダ。
  9. 前記結像光学系は、前記光学格子で変調された光を屈折させるレンズを備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の光電式エンコーダ。
  10. 前記レンズは、前記測定軸方向にのみ曲率があるシリンドリカルレンズであることを特徴とする請求項9に記載の光電式エンコーダ。
  11. 前記結像光学系は、光軸上の1つの前記レンズの焦点位置に1つの前記絞り板の開口を配置させる片側テレセントリック光学系とされていることを特徴とする請求項9又は10のいずれかに記載の光電式エンコーダ。
  12. 前記結像光学系は、光軸上の2つの前記レンズの間の焦点位置に1つの前記絞り板の開口を配置させる両側テレセントリック光学系とされていることを特徴とする請求項9又は10のいずれかに記載の光電式エンコーダ。
  13. 前記結像光学系は、前記測定軸方向に複数配置されていることを特徴とする請求項7乃至12のいずれかに記載の光電式エンコーダ。
JP2009157263A 2009-07-01 2009-07-01 光電式エンコーダ Expired - Fee Related JP5457742B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009157263A JP5457742B2 (ja) 2009-07-01 2009-07-01 光電式エンコーダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009157263A JP5457742B2 (ja) 2009-07-01 2009-07-01 光電式エンコーダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011013093A true JP2011013093A (ja) 2011-01-20
JP5457742B2 JP5457742B2 (ja) 2014-04-02

Family

ID=43592148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009157263A Expired - Fee Related JP5457742B2 (ja) 2009-07-01 2009-07-01 光電式エンコーダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5457742B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2674730A2 (en) 2012-06-11 2013-12-18 Mitutoyo Corporation Optical encoder and lens fixing mechanism thereof
WO2015053707A1 (en) * 2013-10-08 2015-04-16 Heptagon Micro Optics Pte. Ltd. Optical encoder modules that include a telecentric imaging system

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002048601A (ja) * 2000-08-07 2002-02-15 Mitsutoyo Corp 光学式変位測定装置
JP2006133101A (ja) * 2004-11-08 2006-05-25 Mitsutoyo Corp 光電式エンコーダ
JP2006250672A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Mitsutoyo Corp 光電式エンコーダ
JP2006292728A (ja) * 2005-03-17 2006-10-26 Mitsutoyo Corp 光電式エンコーダ
JP2008003019A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Mitsutoyo Corp 光電式エンコーダ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002048601A (ja) * 2000-08-07 2002-02-15 Mitsutoyo Corp 光学式変位測定装置
JP2006133101A (ja) * 2004-11-08 2006-05-25 Mitsutoyo Corp 光電式エンコーダ
JP2006250672A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Mitsutoyo Corp 光電式エンコーダ
JP2006292728A (ja) * 2005-03-17 2006-10-26 Mitsutoyo Corp 光電式エンコーダ
JP2008003019A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Mitsutoyo Corp 光電式エンコーダ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2674730A2 (en) 2012-06-11 2013-12-18 Mitutoyo Corporation Optical encoder and lens fixing mechanism thereof
WO2015053707A1 (en) * 2013-10-08 2015-04-16 Heptagon Micro Optics Pte. Ltd. Optical encoder modules that include a telecentric imaging system

Also Published As

Publication number Publication date
JP5457742B2 (ja) 2014-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9531903B2 (en) Image sensor
KR101064076B1 (ko) 라이트 유닛 및 이를 구비한 표시장치
US20100270461A1 (en) Photoelectric encoder and method for controlling operation of the same
JP2010230409A (ja) 光学式エンコーダ
US8810867B2 (en) LED module and image sensor module
US20200256990A1 (en) Proximity Sensor and Electronic Device Using the Same
JP6246351B2 (ja) ライン光源及び光ラインセンサユニット
JP2011059055A (ja) 光電式エンコーダ
JP5457742B2 (ja) 光電式エンコーダ
JP2008275689A (ja) 導光体および線状光源装置
EP3699876B1 (en) Optical linear sensor unit
JP2016005093A (ja) イメージセンサユニット
WO2013094376A1 (ja) 入力システム
KR0141523B1 (ko) 이미지 디스플레이/입력장치
JP2004221200A (ja) 発光装置及び光センサ
JP5161610B2 (ja) イメージセンサモジュール
JP2012114759A (ja) ライン光源
JP2017076867A (ja) イメージセンサモジュール
JP3932068B2 (ja) 画像読取装置
JP5856790B2 (ja) 画像読取装置
JP2000349959A (ja) イメージセンサ
JP2009201091A (ja) 内蔵型光学素子付き接触式イメージセンサ装置
JP2018115955A (ja) 放射線検出器および放射線検出装置
TW200924178A (en) Two dimensional contact image sensor with backlighting
JP2009238406A (ja) バックライトユニットおよび反射シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120606

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130730

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131008

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5457742

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees