WO2022157982A1 - 食器回収装置 - Google Patents

Abstract

【課題】従来の食器回収装置においては、投入方向における投影形状の高さが低い食器を投入する場合において開口部が開状態となる面積を小さくすることができなかったという課題があった。 【解決手段】回収口に設けられており開口部１２を開閉させる開閉機構１００を備え、開閉機構１００は、開口部１２の上側部分を閉状態とすることが可能な上開閉部１３０及び開口部１２の下側部分を閉状態とすることが可能な下開閉部１２０を有し、下開閉部１２０は、上開閉部１３０により上側部分が閉状態とされているままで、フレーム１８に対して回転して開口部１２の下側部分を開状態とすることができるように構成されている、食器回収装置１０により、投入方向における投影形状の高さが比較的高い食器を回収可能としながら、投入方向における投影形状の高さが低い食器を投入する場合において開口部が開状態となる面積を小さくすることができる。

Description

食器回収装置

　本発明は、飲食店において、食器を回収するために用いられる食器回収装置に関するものである。

　従来から、飲食物収容皿に載せた寿司等の飲食物を、テーブルに沿って循環する搬送路で移動させるようにし、ユーザが、搬送路に沿って移動してくる飲食物を飲食物収容皿ごと取り出して、載せられていた飲食物を飲食できるようにしている飲食店の店舗等が知られていた。このような店舗等の一部においては、飲食物が収容される皿をテーブルから回収するための皿回収装置が用いられていた。また、このような皿回収装置を利用して、飲食皿に対して予め基準となる料金を設定し、会計時にユーザが飲食した飲食物が載せられていた飲食物収容皿の枚数をカウントすることで、ユーザの利用料金を計算することが行なわれていた（例えば、特許文献１参照）。

特許第３８５９９６２公報

　従来の食器回収装置においては、食器が投入される回収口の開口部を普段は閉状態とするための扉が設けられている場合がある。扉は、食器の投入に伴い開閉するように構成することができる。このような扉を設けることで、回収された食器が集積される空間と食事等が行われる空間とを仕切ることができる。

　ところで、食器回収装置において、高さが比較的低い食器と、高さが比較的高い食器との両方を同一の回収口を通して回収可能とすることが新たに考えられている。この場合、回収口の開口部の高さは、高さが比較的高い食器を投入することができるように、その食器に対応する寸法に設定する必要がある。

　しかしながら、このように回収口の開口部の高さを大きくすると、問題が生じる。すなわち、回収された食器が集積される空間と食事等が行われる空間との両空間が、開状態となる面積が大きい開口部を通して連通することとなる。このように両空間が大きな開口部を通して連通している状態は好ましい状態ではない。開口部を閉状態とするための扉を設けたとしても、扉は、高さが比較的高い食器が投入される場合にも、高さが比較的低い食器が投入される場合にも、同様に開状態となる。そのため、投入される食器の種類にかかわらず、食器の投入に伴って扉が開状態になる度に、面積が大きな開口部を通して両空間が連通してしまう。

　この発明はそのような問題点を解決するためになされたものであり、投入方向における投影形状の高さが比較的高い食器を回収可能としながら、投入方向における投影形状の高さが低い食器を投入する場合において開口部が開状態となる面積を小さくすることができる食器回収装置を提供することを目的としている。

　本第一の発明の食器回収装置は、飲食店において投入された食器を案内面上をスライドさせながら開口部を通過させて回収するように構成された回収口と、回収口に設けられており開口部を開閉させる開閉機構とを備え、開閉機構は、回収口が設けられているフレームに対して回転可能に取り付けられており、開口部のうち上側部分を閉状態とすることが可能な上開閉部と、フレームに対して回転可能に取り付けられており、開口部のうち下側部分を閉状態とすることが可能な下開閉部とを有し、下開閉部は、上開閉部により上側部分が閉状態とされているままで、フレームに対して回転して開口部の下側部分を開状態とすることができるように構成されている、食器回収装置である。

　かかる構成により、投入方向における投影形状の高さが比較的高い食器を回収可能としながら、投入方向における投影形状の高さが低い食器を投入する場合において開口部が開状態となる面積を小さくすることができる。

　また、本第二の発明の食器回収装置は、第一の発明に対して、上開閉部及び下開閉部は、食器の投入方向において開口部よりも奥にあり、上開閉部及び下開閉部のうち少なくとも一方は、閉状態で食器の投入方向において開口部を構成する部材と重なる部位を有する、食器回収装置である。

　かかる構成により、上開閉部及び下開閉部のうち少なくとも一方が回収口より手前に回転することを防止しつつ、確実に開口部の上側部分又は下側部分を閉状態とすることができる。

　また、本第三の発明の食器回収装置は、第一又は二の発明に対して、閉状態で食器の投入方向において、上開閉部は下開閉部に重なる部位を有し、かつ、上開閉部が下開閉部よりも手前にある、食器回収装置である。

　かかる構成により、上開閉部のみに先に当接する形状又は姿勢の食器が投入された場合においても、スムーズに開口部を開状態として食器を回収することできる。

　また、本第四の発明の食器回収装置は、第一から三のいずれかの発明に対して、上開閉部と下開閉部とはそれぞれ、開口部の上方において、フレームに対してヒンジ部材を介して取り付けられている、食器回収装置である。

　かかる構成により、開状態となった上開閉部や下開閉部を重力により閉状態にさせることができ、構造を簡素化することができる。

　また、本第五の発明の食器回収装置は、第一から四のいずれかの発明に対して、飲食店は、食器のうち所定の大きさの寿司皿を用いて寿司を提供可能な回転寿司店であり、閉状態において上開閉部の下端部の案内面からの高さは、寿司皿の高さよりも大きく、食器のうち寿司皿とは異なる種類の他の食器の高さよりも小さい、食器回収装置である。

　かかる構成により、高頻度に寿司皿の回収が行われる環境において開口部が大きな面積で開状態となる場面を少なくすることができるので、開口部が大きな面積で開状態となることによる不都合の発生を効果的に抑えることができる。

　本発明による食器回収装置によれば、投入方向における投影形状の高さが比較的高い食器を回収可能としながら、投入方向における投影形状の高さが低い食器を投入する場合において開口部が開状態となる面積を小さくすることができる。

本実施の形態に係る食器回収装置を用いた店舗システムを説明する斜視図 同店舗システムの搬送装置を示す断面図 同食器回収装置の斜視図 同食器回収装置の側面図 同フレームの前面部を示す図 同開閉機構を示す図 同開閉機構の動作を説明する図 第一食器が投入された場合における同開閉機構の動作を説明する第一の図 第一食器が投入された場合における同開閉機構の動作を説明する第二の図 第二食器が投入された場合における同開閉機構の動作を説明する第一の図 第二食器が投入された場合における同開閉機構の動作を説明する第二の図 本実施の形態の一変形例にかかる開閉機構の構成を説明する図 本実施の形態の他の変形例にかかる開閉機構の構成を説明する図

　以下、食器回収装置を用いた店舗システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。

　なお、以下の説明において、ある方向を示して各部の形状や位置関係を説明することがあるが、方向の明示はあくまで説明の便宜のためのものに過ぎず、本発明に係る各装置等の使用時における向きや姿勢などを限定するものではない。

　（実施の形態）

　本実施の形態の概略は、以下のようである。店舗システムには、食器回収装置が用いられている。食器回収装置は、食器が投入される回収口に設けられている開閉機構を有している。開閉機構は、フレームに対して回転可能に取り付けられており開口部のうち上側部分を閉状態とすることが可能な上開閉部と、フレームに対して回転可能に取り付けられており開口部のうち下側部分を閉状態とすることが可能な下開閉部とを備えている。下開閉部は、上開閉部が上側部分を閉状態としたままで、フレームに対して回転して開口部の下側部分を開状態とすることができるように構成されている。

　以下、このように構成された、本実施の形態に係る食器回収装置を用いた店舗システムの構成について説明する。本実施の形態において、食器回収装置は、飲食店において使用される、食器を回収するための食器回収部を含む店舗システムにおいて用いられるものである。

　図１は、本実施の形態に係る食器回収装置１０を用いた店舗システム１０００を説明する斜視図である。

　図１に示されるように、本実施の形態に係る店舗システム１０００は、例えば飲食店などの店舗内において用いられるものである。図１には、その一部が示されている。飲食店は、例えば、食器のうち所定の大きさの寿司皿を用いて寿司を提供可能な回転寿司店である。なお、店舗システム１０００が用いられる店舗はその他の業態、業種の飲食店であってもよい。また、注文したユーザに提供される商品は、有償であるか無償であるかを問わない。

　本実施の形態において、店舗システム１０００は、ベンチ型の座席３、テーブル５、搬送装置７、上側ユニット８、景品出力装置９、及び食器回収装置１０を備える。搬送装置７は、お客様であるユーザが飲食を行う店内と、図示しない厨房内とにわたって設けられている。それ以外の構成要素は、店内において設けられている。

　本実施の形態において、一のテーブル５及びそれに対応する座席３とで、一組の客グループが飲食を行う一の席が構成される。すなわち、席とは、商品の提供先となる座席又はテーブルに対応する、当該客グループに対して課金する単位となりうる概念である。これらの席は、搬送装置７に沿って並んでいる。各テーブル５に、一つの食器回収装置１０が配置されている。換言すると、食器回収装置１０は、搬送装置７に沿って配置されている。本実施の形態において、各食器回収装置１０は、一の客グループに対応するようにして用いられる。なお、一のテーブルに２以上の食器回収装置１０が配置されるようにしてもよい。また、店舗システム１０００において用いられているテーブル５の形態や配置態様はこれに限られない。例えば１人や２人などの少人数の客グループ用に搬送装置７に沿って横並びで用いられるようなテーブル、座席で構成される席が設けられていてもよい。この場合は、席毎に１以上の食器回収装置１０が用いられるように、食器回収装置１０が搬送装置７に対応して設けられていればよい。

　図２は、同店舗システム１０００の搬送装置７を示す断面図である。

　図２に示されるように、搬送装置７は、搬送路７１及び食器回収部７５を有している。搬送路７１は、搬送装置７の上部に位置している。搬送路７１には、飲食物である寿司等（図示せず）が載った寿司皿（以下、単に皿ということがある）である第一食器８０などが乗せられる。搬送路７１は、各テーブル５の近傍において第一食器８０が搬送されるように敷設されている。なお、搬送路７１は、例えば、上面がフラットに構成されたクレセントチェーンなどを用いて構成されているが、これに限られない。搬送装置７によって搬送路７１が駆動されることにより、その上に載せられた第一食器８０などは、所定の経路上を移動し、店内及び厨房内を巡る。なお、搬送路７１の上には、第一食器８０のほか、他種の食器等も載せられうる。

　搬送装置７の内側（すなわち、搬送路７１の下部）には、食器回収部７５が配置されている。食器回収部７５は、図示されているように水Ｓが流される水路と、当該水路の下流側に設置された回収槽（図示せず）等とで構成されている。食器回収部７５の詳細な構造は、例えば特許第３８５９９６２号公報に記載されているようなものと同一とすればよいが、これに限られない。回収される食器を集めておくように構成されていればよい。

　図１に示されるように、上側ユニット８は、搬送路７１の上方に配置されている。上側ユニット８は、例えば、照明手段を内蔵しており、搬送路７１を照らすように、下方に光を照射するように構成されている。上側ユニット８の上面には、例えば、ユーザが使用する食器等が配置されていてもよい。上側ユニット８は、搬送装置７とは別に第一食器８０等を各テーブル５に送り届けるためのベルトコンベヤ等を有しているものであってもよい。

　景品出力装置９は、例えば、特許第３８５９９６２号公報に記載されているような景品排出機構と同様の機械的構造を有しているものであるが、これに限られない。本実施の形態において、景品出力装置９は、ネットワークを介して他の装置から送信された景品出力指示を受信すると、それに応じて景品を出力するように構成されている。なお、景品とは、物に限られず、商品やその他の物に交換可能なクーポンコードや、ポイント等であってもよい。景品の出力とは、景品出力装置９からユーザに物が渡されることにより行われることであってもよい。また、景品の出力とは、景品出力装置９等やその他、店舗システム１０００の一部に設けられている表示装置に情報を表示することによって行われたり、ユーザの保有する端末装置等に対して情報が送信されたり、当該端末装置の表示装置に情報が表示されるようにすることにより行われたりしてもよい。

　なお、本実施の形態においては、ベンチ型座席３は、２つの座面３ｂと、背もたれ部３ｃとを有している。背もたれ部３ｃは、ベンチ型座席３において、座面３ｂに対して上方に延びている部位である。背もたれ部３ｃは、座面３ｂに着座するユーザの背中側に位置する部位であるといってもよい。本実施の形態において、背もたれ部３ｃは、背もたれ３ｄと、突出部３ｆとを有している。背もたれ３ｄは、主に着座するユーザが背中側に寄りかかることができるようにするための部位である。突出部３ｆは、背もたれ３ｄの上部から上方に突出する部位である。このような座席３が用いられることにより、一のテーブル５を用いる客グループと他のテーブル５を用いる客グループとが適度に隔離され、各客グループが食事を楽しむことができるようになっている。

　図２に示されるように、本実施の形態において、食器回収装置１０は、テーブル５の上面と、食器回収部７５の水路との間に設けられている。食器回収装置１０は、テーブル５側に露出する回収口１９を有している。回収口１９とは、食器の投入口ということができる。回収口１９には、開口部１２が含まれる。食器回収装置１０は、回収口１９に投入される皿等の食器を、案内面１１上をスライドさせながら開口部１２を通過させて、図に矢印Ｄで示す方向（以下、投入方向Ｄということがある）に案内して食器回収部７５の水路に導く導入路を構成している。すなわち、食器回収装置１０は、開口部１２を通過させた食器を食器回収部７５に回収する。なお、本実施の形態において、テーブル５を含む各席は、搬送装置７の両側に配置されうる。すなわち、搬送装置７の２つの側面のそれぞれに設けられたテーブル５に食器回収装置１０が設けられており、各テーブル５から食器回収部７５に食器を回収することができるようになっている。

　本実施の形態において、食器回収装置１０は、皿である第一食器８０のほかにも、第二食器９０を、回収口１９から食器回収部７５に回収可能に構成されている。

　本実施の形態において、第一食器８０は、略円板状の皿板と高台とを有する一般的な皿である。高台は、例えば搬送路７１の上面やテーブル５の表面などに第一食器８０が載置される際に接地する脚部である。回転寿司店に用いられる店舗システム１０００において、第一食器８０は、例えば、にぎり寿司や巻き寿司等の食品が皿板上に配置（収容といってもよい）されて用いられるが、用途はこれに限られない。

　第二食器９０は、第一食器８０とは形状が異なる食器である。すなわち、本実施の形態において、第二食器９０は、皿以外の食器であり、例えば、湯呑み、汁椀、うどん椀、丼、小鉢などと呼ばれるものであるが、これらに限られない。以下において、第二食器９０として、第一食器８０よりも背が高い（上下方向における寸法（高さ）が大きい）ものを想定して説明を行う。

　なお、食器とは、皿、椀、コップ、箸、匙、フォーク等を含んでもよいが、これらの他にも、給仕用に使用される器具など、食事やその給仕等において利用される器具を広く含みうる概念である。食器回収装置１０は、食事等に利用され、回収後に洗浄工程等を経て再利用される食器を回収するものに限られず、再利用しない食器を回収するために用いられるものであってもよい。

　なお、本実施の形態において、店舗システム１０００は、さらに、情報処理装置や、ユーザにより操作される端末装置等を有している。情報処理装置は、例えば端末装置等を用いて客により行われた注文を受け付け可能に構成されている。また、情報処理装置は、食器回収装置１０を用いて回収された食器の数をカウントし、代金の算出や景品の払い出し等を行うように構成されていてもよい。このような店舗システム１０００の構成は公知のものを用いることができる。

　次に、食器回収装置１０の構成例について説明する。

　図３は、同食器回収装置１０の斜視図である。図４は、同食器回収装置１０の側面図である。

　以下の各図において、矢印Ｄは投入方向Ｄを示す。矢印Ｗは、幅方向を示す。幅方向は、平面視において、投入方向Ｄに対して略垂直な方向である。矢印Ｈは、上下方向を示す。上下方向は、水平面に対して垂直な方向である。投入方向Ｄのうち、食器回収部７５側を奥、テーブル５側を手前ということがある。

　食器回収装置１０は、案内面１１、開口部１２、検出枠２１、開閉機構１００、フレーム（筐体といってもよい）１８等を有している。案内面１１、フレーム１８、及び検出枠２１は、例えば、金属の板等を用いて成形されたものであるが、材質はこれに限られない。また、各部材は、板よりも厚みを有する部材であってもよい。

　案内面１１は、回収口１９の手前側から食器回収部７５に続く導入路の底面をなす。案内面１１は、テーブル５の上面から食器回収部７５に向けて下方に傾斜するように配置されている。換言すると、案内面１１は、投入方向Ｄに進むにつれて下がるように傾斜している。案内面１１は、例えば平面状であるが、これに限られない。回収口１９から投入された第一食器８０及び第二食器９０のそれぞれは、重力によって、案内面１１上で滑りながら投入方向Ｄに移動し、食器回収部７５に導かれる。

　フレーム１８は、案内面１１上に立設されている。フレーム１８には、回収口１９の一部を構成する前面部が設けられている。フレーム１８の前面部は、平面視で投入方向Ｄに対して略垂直であって水平面に対して略垂直に、案内面１１上に配置されている。フレーム１８の前面部には、開口部１２が設けられている。開口部１２は、回収口１９に投入される食器が通過する開口である。フレーム１８の前面部は、導入路において食器が通過する第一の門ということもできる。また、案内面１１の幅方向両側端には、上方に延びる側壁が設けられている。側壁と案内面１１とで、三方が囲まれた導入路が形成されている。

　検出枠２１は、投入方向Ｄにおいて開口部１２よりも奥に設けられている。検出枠２１は、案内面１１の一部分と共に、食器が通過する環状の部位をなす。すなわち、検出枠２１は、幅方向において両側部に位置する部位と、両部位の上端部同士を接続する上部の部位とを有する。検出枠２１は、導入路において食器が通過する第二の門ということもできる。検出枠２１は、フレーム１８の一部分であるという見方をしてもよい。

　なお、案内面１１を構成する部材と、フレーム１８と、検出枠２１とは、同一の部材を用いて構成されていてもよいし、異なる部材を用いて構成されていてもよい。案内面１１を構成する部材と、フレーム１８と、検出枠２１とは、互いに一体に構成されていてもよいし、別々に構成された部材が組みつけられて構成されていてもよい。フレーム１８の各部は、別々に構成された複数の部材が組みつけられて構成されていてもよいし、一体に構成されていてもよい。

　センサ２３は、手前側から開口部１２を通って食器回収部７５に至る導入路において、所定の検知範囲内を通過する物を検知可能に構成されている。本実施の形態において、例えば、センサ２３として、いわゆる光電センサが用いられる。一対のセンサ２３が、検出枠２１の上部と、案内面１１の下部とに、互いに対向するように配置されている。これにより、案内面１１の上部を通過するものがセンサ２３により検知可能となっている。なお、センサ２３の種類は問わない。例えば、物の通過に応じて機械的に変位する部材を有し、その変位に応じて出力信号等を出力するものであってもよいし、光線や波を検出して出力信号等を出力することにより検知範囲内の物の有無や位置等を検出可能にするものであってもよい。そのほか、近接センサなど、公知である種々の種類のセンサを用いることができる。

　開閉機構１００は、フレーム１８の前面部の食器回収部７５側の面に設けられている。開閉機構１００は、開口部１２をふさぐための全体として平板状の蓋部が、上端部側に設けられたヒンジ部材１５１，１５２（第一ヒンジ部材１５１、第二ヒンジ部材１５２）を介して、フレーム１８に対して回転可能に取り付けられているものである。換言すると、開閉機構１００は、回収口１９に設けられており、開口部１２を開閉させる。本実施の形態において、開閉機構１００は、重力により、開口部１２の開口を塞ぐ姿勢の閉状態となる。回収口１９に食器が投入されると、当該食器が開閉機構１００の手前側の表面に触れて、開閉機構１００が投入方向Ｄに向けて押される。これにより、開閉機構１００が開口部１２に対して回転した開状態となり、開口部１２の開口した領域を通して、食器が導入路内に入る。食器が開口部１２を通過すると、重力により開閉機構１００が回転し、閉状態に戻る。

　なお、開閉機構１００の手前側の表面には、ゴムシート等の緩衝部材が配置されていてもよい。これにより、食器と開閉機構１００とが接触する際に発生する音の大きさや衝撃の大きさが小さくなる。また、開閉機構１００が開状態から閉状態になる際に開閉機構１００とフレーム１８とが接触して発生する音の大きさや衝撃の大きさが小さくなる。なお、このような緩衝部材は設けられていなくてもよいし、食器が接触しうる部分又はフレーム１８に接触しうる部分のみに配置されていてもよい。フレーム１８側に緩衝部材が配置されていてもよい。

　ここで、本実施の形態において、開閉機構１００の蓋部は、複数のエレメントで構成されている。第一食器８０が開口部１２を通過する場合には、一以上のエレメントが閉状態のまま変位せず、他のエレメントが開状態となるように構成されている。また、第一食器８０よりも背が高い第二食器９０が開口部１２を通過する場合には、第一食器８０が通過する場合よりも多くのエレメントが開状態となるように構成されている。すなわち、第一食器８０が開口部１２を通過する場合には、第二食器９０が通過する場合よりも、開口部１２が開口する領域が小さくなるように構成されている。以下、このような構成について説明する。

　図５は、同フレーム１８の前面部を示す図である。図６は、同開閉機構１００を示す図である。

　図５においては、フレーム１８の前面部が、開閉機構１００とともに示されている。二点鎖線は、回収口１９に投入されうる食器の外形形状の一例を示す。図６においては、開閉機構１００を奥側から見た状態が示されている。両図において、開閉機構１００は閉状態である。

　図５に示されるように、本実施の形態において、開口部１２を、おおまかに、下側部分１２ｂと上側部分１２ｃとに分けて示すことができる。すなわち、下側部分１２ｂは、開口部１２のうち案内面１１に近い領域であり、上側部分１２ｃは、開口部１２のうち下側部分１２ｂよりも上方の領域である。なお、本実施の形態において開口部１２の縁の形状は、回収する第一食器８０又は第二食器９０の形状に対応する形状になっているが、これに限られない。

　本実施の形態において、下側部分１２ｂは、第一食器８０である皿の幅寸法よりも若干大きい幅寸法を有している。上側部分１２ｃは、例えば、第二食器９０である湯呑み茶碗の高さよりも若干高い位置まで開口するように設けられており、また、第二食器９０であるうどん椀の幅寸法よりも若干大きい幅寸法を有している。皿の高さよりも若干高い位置には、幅方向の大きさが下側部分１２ｂの幅方向の大きさよりも小さくなっているくびれ部が設けられている。これにより、第一食器８０が開口部１２を通ることがユーザにとって理解しやすくなっている。

　回収口１９に投入された第一食器８０は、開口部１２の下側部分１２ｂを通る。また、回収口１９に投入された湯呑み茶碗、うどん椀、又は小鉢のような第二食器９０は、開口部１２において、下側部分１２ｂ及び上側部分１２ｃを通る。各食器の中心位置が開口の幅方向中央部に略一致するとき、くびれ部は、食器回収装置１０が回収対象とするいずれの食器にも干渉しない。

　開閉機構１００は、例えば、下開閉部１２０、上開閉部１３０、第一ヒンジ部材１５１、及び第二ヒンジ部材１５２を備える。下開閉部１２０と上開閉部１３０とは、それぞれ、全体として板状の部材であり、例えば樹脂板により構成されている。本実施の形態において、下開閉部１２０と上開閉部１３０とが組み合わされて一つの板状の蓋部が構成されている。すなわち、開閉機構１００は、下開閉部１２０と上開閉部１３０との２つのエレメントで構成されているといえる。下開閉部１２０や上開閉部１３０をフラップ、ドア、扉等と呼んでもよい。なお、下開閉部１２０や上開閉部１３０は、板状の部材でなくてもよい。また、例えば可撓性がある部材や、細かな構成要素が組み合わされて構成された部材等であってもよい。

　上開閉部１３０及び下開閉部１２０は、それぞれ、食器の投入方向Ｄにおいて、開口部１２よりも奥に配置されている。下開閉部１２０は、フレーム１８に対して回転可能に取り付けられている。下開閉部１２０は、開口部１２の上方において、フレーム１８に対して第一ヒンジ部材１５１を介して取り付けられている。また、上開閉部１３０も、フレーム１８に対して回転可能に取り付けられている。上開閉部１３０は、開口部１２の上方において、フレーム１８に対して第二ヒンジ部材１５２を介して取り付けられている。第一ヒンジ部材１５１の回転軸すなわち下開閉部１２０の回転軸と、第二ヒンジ部材１５２の回転軸すなわち上開閉部１３０の回転軸とは一致する。本実施の形態において、回転軸は、水平であり、投入方向Ｄに対して垂直である。なお、上開閉部１３０は、幅方向において中央部を挟む二箇所でそれぞれ第二ヒンジ部材１５２によりフレーム１８に吊られている。また、下開閉部１２０は、幅方向において各第二ヒンジ部材１５２よりも側方にある二箇所で、それぞれ第一ヒンジ部材１５１によりフレーム１８に吊られている。

　また、本実施の形態において、上開閉部１３０及び下開閉部１２０は、閉状態で、食器の投入方向Ｄにおいて開口部１２を構成するフレーム１８の前面部と重なる部位を有している。換言すると、上開閉部１３０及び下開閉部１２０は、回転軸周りの方向においてフレーム１８の前面部と重なる部位を有している。したがって、上述のように、上開閉部１３０及び下開閉部１２０は、重力により、開口部１２を塞ぐ姿勢の閉状態となる。また、開状態となった後、食器が開口部１２を通過して重力により上開閉部１３０及び下開閉部１２０が回転し、閉状態に戻る場合に、上開閉部１３０及び下開閉部１２０がフレーム１８の前面部よりも手前側に回転することを防止しつつ、確実に開口部を閉状態とすることができるようになっている。なお、上開閉部１３０及び下開閉部１２０の一方のみがフレーム１８の前面部と重なる部位を有していてもよい。

　ここの説明における「上」、「下」とは、特記する場合を除き、閉状態である場合における位置関係を説明するものである。図６に示されるように、下開閉部１２０は、各第一ヒンジ部材１５１が取り付けられる上端部から下方に伸びる２つの吊下部１２２と、下開閉部１２０の下部において２つの吊下部１２２間を接続する仕切部１２４とを有している。仕切部１２４は、略水平に伸びる帯状の部位である。下開閉部１２０は、仕切部１２４によって、開口部１２のうち、下側部分１２ｂを閉状態とすることができるように構成されている。本実施の形態において、下開閉部１２０は、吊下部１２２と仕切部１２４とで構成されたＵ字形状を有しているといえる。なお、これに限られず、下開閉部１２０は、開口部１２の全部分を覆うような板形状であってもよい。

　上開閉部１３０は、第二ヒンジ部材１５２が取り付けられている上端部から下方に伸びる、略矩形の形状を有している。本実施の形態において、閉状態において上開閉部１３０の下端部１３５の案内面１１からの高さｄ１は、第一食器８０の高さよりも大きい。また、高さｄ１は、第二食器９０の高さよりも小さいことが好ましい。換言すると、上開閉部１３０は、開口部１２のうち、上側部分１２ｃを閉状態とすることができるように構成されている。また、上開閉部１３０は、下側部分１２ｂを覆わないように構成されている。すなわち、上下方向において、上開閉部１３０の下端部１３５は、上側部分１２ｃの下端部と同じ位置にある。

　本実施の形態において、閉状態で、食器の投入方向Ｄにおいて、上開閉部１３０は下開閉部１２０に重なる部位を有しており、かつ、上開閉部１３０が下開閉部１２０よりも手前にある。このことは、回転軸周りの方向において、上開閉部１３０は下開閉部１２０に重なる部位を有しており、かつ、上開閉部１３０が下開閉部１２０よりも手前にあると表現してもよい。上開閉部１３０のうち、幅方向両側部は、吊下部１２２の手前に位置している。また、上開閉部１３０のうち下端部１３５の近傍部位は、仕切部１２４の上部の手前に位置している。上開閉部１３０は、閉状態で、これらの領域において、フレーム１８の前面部と下開閉部１２０とに挟まれているといえる。

　本実施の形態において、下開閉部１２０は、上開閉部１３０により上側部分１２ｃが閉状態とされているままで、フレーム１８に対して回転して開口部１２の下側部分１２ｂを開状態とすることができるように構成されている。すなわち、下開閉部１２０は、それのみがフレーム１８に対して奥に向けて回転可能に構成されている。他方、上述のように、上開閉部１３０が下開閉部１２０に重なる部位が設けられている構造を有しているので、上開閉部１３０のみに奥側に回転させる力が加えられた場合において、上開閉部１３０と下開閉部１２０とが共に回転するようになっている。なお、例えば、第一ヒンジ部材１５１と第二ヒンジ部材１５２とが係合することにより、このように上開閉部１３０に力が加えられた場合において上開閉部１３０と下開閉部１２０とが共に回転するように構成されていてもよい。

　図７は、同開閉機構１００の動作を説明する図である。

　図７においては、開閉機構１００の側面図が示されている。ステップＳ１１は閉状態を示し、ステップＳ１２は下開閉部１２０のみが奥に回転した状態を示し、ステップＳ１３は上開閉部１３０と下開閉部１２０とが共に奥に回転した状態を示している。

　ステップＳ１１では、開口部１２の全領域が、上開閉部１３０及び下開閉部１２０により覆われている。

　ステップＳ１２では、下開閉部１２０が奥に回転していることにより、仕切部１２４がフレーム１８の前面部から離れている。これにより、開口部１２のうち、下側部分１２ｂが開状態となる。この場合において、上開閉部１３０は閉状態とされているままであり、開口部１２のうち上側部分１２ｃは上開閉部１３０により塞がれている。すなわち、回収口１９の手前側の空間と、食器回収部７５側の空間とが、開口部１２のうち下側部分１２ｂのみの小さな面積を通して連通する。

　ステップＳ１３では、下開閉部１２０と上開閉部１３０とが共に奥に回転していることにより、下開閉部１２０と上開閉部１３０とがフレーム１８の前面部から離れている。これにより、開口部１２の全領域（上側部分１２ｃと下側部分１２ｂ）が開状態となる。すなわち、回収口１９の手前側の空間と、食器回収部７５側の空間とが、開口部１２の全領域の大きな面積を通して連通する。

　以上のような構成を有する開閉機構１００では、第一食器８０や第二食器９０が回収口１９に投入される場合に、以下のように動作する。

　図８は、第一食器８０が投入された場合における同開閉機構１００の動作を説明する第一の図である。図９は、第一食器８０が投入された場合における同開閉機構１００の動作を説明する第二の図である。

　第一食器８０が回収口１９に投入された場合には、第一食器８０は、開口部１２から手前側に露出している、下開閉部１２０の仕切部１２４に接触する。そして、投入方向Ｄにおいて第一食器８０が案内面１１上を奥に進むことに伴って、下開閉部１２０のみが第一ヒンジ部材１５１を中心にして奥に回転する。これにより、第一食器８０が回収口１９を通過する間、開口部１２のうち下側部分１２ｂのみの小さな面積が開口する開状態となる。

　図１０は、第二食器９０が投入された場合における同開閉機構１００の動作を説明する第一の図である。図１１は、第二食器９０が投入された場合における同開閉機構１００の動作を説明する第二の図である。

　図１０及び図１１には、例えばうどん椀のような背が高い第二食器９０が投入された場合が示されている。このような第二食器９０が回収口１９に投入された場合には、第二食器９０は、開口部１２から手前側に露出している上開閉部１３０の表面に接触する。そして、投入方向Ｄにおいて第二食器９０が案内面１１上を奥に進むことに伴って、上開閉部１３０と下開閉部１２０とが共にヒンジ部材１５１，１５２を中心にして奥に回転する。これにより、第二食器９０が回収口１９を通過する間、開口部１２の全領域が開口する開状態となる。上開閉部１３０のみに先に当接する形状又は姿勢の第二食器９０が投入された場合においても、スムーズに開口部１２を開状態として第二食器９０を回収することできる。

　以上説明したように、本実施の形態においては、投入方向Ｄにおける投影形状の高さが比較的高い第二食器９０を回収可能としながら、投入方向Ｄにおける投影形状の高さが低い第一食器８０を投入する場合において、開口部１２が開状態となる面積を小さくすることができる。これにより、常に開口部１２の全領域を開閉させるような構造の開閉機構を用いる場合と比較して、以下の効果を得ることができる。すなわち、第一食器８０を投入する場合において、回収口１９の手前側から、開口部１２の奥（内部）を見えにくくすることができる。また、食器回収部７５などの開口部１２よりも奥の箇所で発生する音を、手前側に漏れにくくすることができる。さらにまた、開閉機構１００の回転に伴う、開口部１２の奥側から手前側への空気の移動量を少なく抑えることができる。したがって、飲食等が行われる空間の環境を向上させることができ、ユーザが快適に食事等を行うことができる空間を構築することができる。

　特に、回転寿司店においては、高頻度に寿司皿である第一食器８０の回収が行われる。かかる環境において、開口部１２が大きな面積で開状態となる場面を少なくすることができるので、開口部１２が大きな面積で開状態となることによる不都合の発生を効果的に抑えることができる。

　（変形例の説明）

　本実施の形態において、開閉機構１００は、開口部１２の上方においてフレーム１８に対してヒンジ部材１５１，１５２を介して取り付けられている上開閉部１３０と下開閉部１２０との２つのエレメントで構成されているが、これとは異なる開閉機構の構成が用いられていてもよい。

　図１２は、本実施の形態の一変形例にかかる開閉機構２００の構成を説明する図である。

　図１２においては、回収口１９の手前側から見た開閉機構２００が示されている。開閉機構２００は、下開閉部１２０と、第一上開閉部２３１及び第二上開閉部２３２とを有している。下開閉部１２０と、第一上開閉部２３１と、第二上開閉部２３２とは、それぞれ、図示しないヒンジ部材を介して、開口部１２の上方においてフレーム１８に対して取り付けられている。開閉機構２００は、それぞれの下端部の位置が高さ方向に異なる３つのエレメントで構成されている。第一上開閉部２３１及び第二上開閉部２３２は、上述の実施の形態における上開閉部１３０を上下方向において二段に分割したものであるということができる。すなわち、第一上開閉部２３１及び第二上開閉部２３２が、上述の実施の形態における上開閉部１３０としての役割を果たすことができるといってもよい。

　このような構成の開閉機構２００を用いた場合にも、上述の実施の形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、第一食器８０が投入された場合には下開閉部１２０のみが開状態となるようにすることで、開口部１２が開口する面積が必要以上に大きくならないようにすることができる。なお、高さが異なる複数種類の第二食器９０がある場合、比較的高さが低い第二食器９０が投入された場合には下開閉部１２０と第一上開閉部２３１とが開状態となり第二上開閉部２３２は閉状態のまま維持されるようにすることで、開口部１２が開口する面積が必要以上に大きくならないようにすることができる。例えば、うどん椀よりも高さが低い小鉢が用いられるような場合には、その小鉢の高さよりも若干高い位置に第二上開閉部２３２の下端部が位置するようにすればよい。比較的高さが高い第二食器９０が投入された場合には下開閉部１２０、第一上開閉部２３１、及び第二上開閉部２３２のすべてが開状態となるようにすることで、このような第二食器９０を回収可能とすればよい。なお、開閉機構２００においても、回転方向において下開閉部１２０と第一上開閉部２３１とが重なる領域や、第二上開閉部２３２と下開閉部１２０とが重なる領域を設けることで、開状態となるべきエレメントを共に開状態としてスムーズに食器を回収することができる。

　図１３は、本実施の形態の他の変形例にかかる開閉機構４００の構成を説明する図である。

　図１３においては、回収口１９の手前側から見た開閉機構４００が示されている。開閉機構４００は、幅方向において両側に別れた一対の下開閉部４２０と、一対の上開閉部４３０とを有している。また、開口部１２の両側方（幅方向において中央から離れた位置）において、ヒンジ部材１５１，１５２が配置されている。下開閉部４２０と上開閉部４３０とは、それぞれ、ヒンジ部材１５１，１５２を介して、開口部１２の側方においてフレーム１８に対して取り付けられている。ヒンジ部材１５１，１５２の回転軸は、上下方向に略平行である。すなわち、開閉機構４００は、一対の下開閉部４２０と一対の上開閉部４３０とのそれぞれが、観音開きで、フレーム１８に対して奥に向けて回転可能である。上述の実施の形態と同様に、下開閉部４２０は下側部分１２ｂを塞ぎ、上開閉部４３０は上側部分１２ｃを塞ぐように構成されている。

　このような構成の開閉機構４００を用いた場合にも、上述の実施の形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、第一食器８０が投入された場合には下開閉部４２０のみが開状態となるようにすることで、開口部１２が開口する面積が必要以上に大きくならないようにすることができる。第二食器９０が投入された場合には上開閉部４３０と下開閉部４２０とが開状態となるようにすることで、第二食器９０を回収可能とすればよい。なお、開閉機構４００においても、回転方向において下開閉部４２０と上開閉部４３０とが重なる領域を設けることで、第二食器９０の投入時に、下開閉部４２０と上開閉部４３０とを共に開状態としてスムーズに食器を回収することができる。

　（その他）

　本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものである。

　上述の実施の形態の構成そのものに限られず、上述の実施の形態のそれぞれの構成要素について、適宜、他の実施の形態の構成要素と置換したり組み合わせたりしてもよい。また、上述の実施の形態のうち、一部の構成要素や機能が省略されていてもよい。

　なお、食器回収装置を食器のカウンタとして使用しない場合には、席毎の食器回収装置の数が１より少なくてもよい。

　回収口の全面が開口部とされていてもよい。この場合、回収口の手前側から奥に向かう通路の所定の位置に、閉状態である場合に当該通路を塞ぐように、上開閉部と下開閉部とを有する開閉機構を設置すればよい。

　以上のように、本発明にかかる食器回収装置は、投入方向における投影形状の高さが比較的高い食器を回収可能としながら、投入方向における投影形状の高さが低い食器を投入する場合において開口部が開状態となる面積を小さくすることができるという効果を有し、食器回収装置等として有用である。

　３　座席
　５　テーブル
　７　搬送装置
　８　上側ユニット
　９　景品出力装置
　１０　食器回収装置
　１１　案内面
　１２　開口部
　１２ｂ　下側部分
　１２ｃ　上側部分
　１８　フレーム
　１９　回収口
　２３　センサ
　７１　搬送路
　７５　食器回収部
　８０　第一食器
　９０　第二食器
　１００，２００，４００　開閉機構
　１２０，４２０　下開閉部
　１２２　吊下部
　１２４　仕切部
　１３０，４３０　上開閉部
　１３５　下端部
　１５１　第一ヒンジ部材
　１５２　第二ヒンジ部材
　２３１　第一上開閉部
　２３２　第二上開閉部
　１０００　店舗システム

Claims (5)

1. 飲食店において投入された食器を案内面上をスライドさせながら開口部を通過させて回収するように構成された回収口と、
   前記回収口に設けられており前記開口部を開閉させる開閉機構とを備え、
   前記開閉機構は、
   前記回収口が設けられているフレームに対して回転可能に取り付けられており、前記開口部のうち上側部分を閉状態とすることが可能な上開閉部と、
   前記フレームに対して回転可能に取り付けられており、前記開口部のうち下側部分を閉状態とすることが可能な下開閉部とを有し、
   前記下開閉部は、前記上開閉部により前記上側部分が閉状態とされているままで、前記フレームに対して回転して前記開口部の下側部分を開状態とすることができるように構成されている、食器回収装置。
2. 前記上開閉部及び前記下開閉部は、前記食器の投入方向において前記開口部よりも奥にあり、
   前記上開閉部及び前記下開閉部のうち少なくとも一方は、閉状態で前記食器の投入方向において前記開口部を構成する部材と重なる部位を有する、請求項１に記載の食器回収装置。
3. 閉状態で前記食器の投入方向において、前記上開閉部は前記下開閉部に重なる部位を有し、かつ、前記上開閉部が下開閉部よりも手前にある、請求項１又は２に記載の食器回収装置。
4. 前記上開閉部と前記下開閉部とはそれぞれ、前記開口部の上方において、前記フレームに対してヒンジ部材を介して取り付けられている、請求項１から３のいずれかに記載の食器回収装置。
5. 前記飲食店は、前記食器のうち所定の大きさの寿司皿を用いて寿司を提供可能な回転寿司店であり、
   閉状態において前記上開閉部の下端部の前記案内面からの高さは、前記寿司皿の高さよりも大きく、前記食器のうち前記寿司皿とは異なる種類の他の食器の高さよりも小さい、請求項１から４のいずれかに記載の食器回収装置。

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