WO2022130877A1 - アンテナモジュールおよびそれを搭載した通信装置 - Google Patents
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Definitions
- the radiating element 121 is a planar antenna such as a patch antenna or a slot antenna.
- the radiating element 122 is a linear antenna such as a monopole antenna, a dipole antenna, an inverted F antenna, and a bowtie antenna.
- the radiating element 121 is a patch antenna having a substantially square flat plate shape, and the radiating element 122 is a dipole antenna.
- the radiating element 121 may be a linear antenna.
- the arrangement of the dielectric layer 135 having a high dielectric constant makes it easier for radio waves radiated from the radiating element 122 of the antenna group 126 to be radiated in the endfire direction rather than the boresight direction. .. Therefore, it is possible to improve the efficiency of the radio wave radiated in the end fire direction.
- FIG. 10 is a plan view of the antenna module 100H of the modified example 7.
- the antenna device 120H included in the antenna module 100H in addition to the configuration of the antenna device 120G of the second embodiment, four radiating elements 122A are arranged in the positive direction of the X-axis from the radiating element 121 along the Y-axis direction.
- the arranged antenna group 127 is further arranged.
- the linear electrode extends in the X-axis direction. Further, also in the radiating element 122C included in the antenna group 129, the linear electrode extends in the X-axis direction.
- the dielectric layer 135 is arranged so as to cover the antenna groups 128 and 129.
- the radiating elements included in the dielectric layer 135 and the antenna groups 128 and 129 are arranged in the same positional relationship as that shown in FIG. As a result, radio waves are radiated from the antenna group 128 in the positive direction of the Y axis (arrow AR23 in FIG. 11), and from the antenna group 129 in the negative direction of the Y axis (arrow AR24 in FIG. 11).
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- Waveguide Aerials (AREA)
- Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
Abstract
アンテナモジュール(100)は、誘電体基板(130)と、誘電体基板(130)に配置された放射素子(121,122)と、誘電体層(135)とを備える。放射素子(122)は、誘電体基板(130)の法線方向から平面視した場合に、放射素子(121)に隣接して配置されている。誘電体層(135)は、放射素子(122)を覆うように配置されている。放射素子(122)は、線状アンテナである。誘電体層(135)の誘電率は、誘電体基板(130)の誘電率よりも高い。誘電体層(135)の厚みは、誘電体基板(130)の厚みよりも薄い。
Description
本開示は、アンテナモジュールおよびそれを搭載した通信装置に関し、より特定的には、アンテナモジュールにおいて電波の放射領域を拡大するための技術に関する。
特許第6384550号(特許文献1)には、同一基板上にエンドファイアアンテナ(ダイポールアンテナ)と平板状のパッチアンテナとが配置された無線通信モジュールが開示されている。このような構成において、ダイポールアンテナから放射される電波の偏波方向と、パッチアンテナから放射される電波の偏波方向とを同じ方向にすることによって、ダイポールアンテナとパッチアンテナとをアレイアンテナとして動作させることができる。そのため、エンドファイア方向(基板表面に平行な方向)からボアサイト方向(基板に垂直な方向)まで、連続的に指向性を変化させることができる。
特許第6384550号(特許文献1)に開示された無線通信モジュールにおいて、ダイポールアンテナとパッチアンテナとの間に配置された反射器パターンによって、ダイポールアンテナからは概略的にはパッチアンテナとは反対方向に電波が放射される。しかしながら、一般的に、ダイポールアンテナから放射される電波のビーム方向は広く分散するため、特許第6384550号(特許文献1)に開示された構成では、ダイポールアンテナから放射される電波の一部はエンドファイア方向からボアサイト方向まで広い範囲に放射される。そのため、ダイポールアンテナによる放射領域とパッチアンテナによる放射領域とが部分的に重複する。ダイポールアンテナにおいては、この重複する領域への電波の放射のために、エンドファイア方向への放射に用いられる電力が制限され得る。したがって、ダイポールアンテナからエンドファイア方向に放射する電波の効率については改善の余地がある。
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、線状アンテナを含む複数の放射素子が配置されたアンテナモジュールにおいて、エンドファイア方向に放射される電波の効率を向上させることである。
本開示に係るアンテナモジュールは、誘電体基板と、誘電体基板に配置された第1放射素子および第2放射素子と、第1誘電体層とを備える。第2放射素子は、誘電体基板の法線方向から平面視した場合に、第1放射素子に隣接して配置されている。第1誘電体層は、第2放射素子を覆うように配置されている。第2放射素子は、線状アンテナである。第1誘電体層の誘電率は、誘電体基板の誘電率よりも高い。第1誘電体層の厚みは、誘電体基板の厚みよりも薄い。
本開示によるアンテナモジュールによれば、線状アンテナの第2放射素子が、誘電体基板よりも厚みが薄く、かつ、誘電体基板よりも誘電率の高い材料で形成された誘電体層によって覆われている。このような構成によって、第2放射素子から放射される電波が、ボアサイト方向よりもエンドファイア方向に放射されやすくなる。したがって、エンドファイア方向に放射される電波の効率を向上させることができる。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
(通信装置の基本構成)
図1は、本実施の形態1に係るアンテナモジュール100が適用される通信装置10の一例のブロック図である。通信装置10は、たとえば、携帯電話、スマートフォンあるいはタブレットなどの携帯端末や、通信機能を備えたパーソナルコンピュータなどである。
(通信装置の基本構成)
図1は、本実施の形態1に係るアンテナモジュール100が適用される通信装置10の一例のブロック図である。通信装置10は、たとえば、携帯電話、スマートフォンあるいはタブレットなどの携帯端末や、通信機能を備えたパーソナルコンピュータなどである。
図1を参照して、通信装置10は、アンテナモジュール100と、ベースバンド信号処理回路を構成するBBIC200とを備える。アンテナモジュール100は、給電回路の一例であるRFIC110と、アンテナ装置120とを備える。通信装置10は、BBIC200からアンテナモジュール100へ伝達された信号を高周波信号にアップコンバートしてアンテナ装置120から放射するとともに、アンテナ装置120で受信した高周波信号をダウンコンバートしてBBIC200にて信号を処理する。
図1のアンテナ装置120においては、少なくとも1つの放射素子121(第1放射素子)および放射素子122(第2放射素子)が配置されている。図1の例においては、放射素子121および放射素子122からは、同じ周波数帯域(たとえば、28GHz帯)の電波が放射される場合について説明するが、放射素子121および放射素子122から異なる周波数帯域(たとえば、28GHZ帯と39GHz帯)の電波が放射される場合であってもよい。
実施の形態1のアンテナモジュール100においては、放射素子121はパッチアンテナあるいはスロットアンテナのような平面アンテナである。一方、放射素子122は、モノポールアンテナ、ダイポールアンテナ、逆Fアンテナ、ボウタイアンテナのような線状アンテナである。図1の例においては、放射素子121は略正方形の平板形状を有するパッチアンテナであり、放射素子122はダイポールアンテナである。なお、放射素子121は線状アンテナであってもよい。
図1においては、説明を容易にするために、アンテナ装置120を構成する放射素子121,122の各々が4つの素子を含み、一次元アレイとして配列された構成の例が示されているが、各放射素子の数は1つであってもよいし、4以外の複数であってもよい。また、放射素子121の数と、放射素子122の数は、必ずしも同数でなくてもよい。
RFIC110は、スイッチ111A~111H,113A~113H,117A,117Bと、パワーアンプ112AT~112HTと、ローノイズアンプ112AR~112HRと、減衰器114A~114Hと、移相器115A~115Hと、信号合成/分波器116A,116Bと、ミキサ118A,118Bと、増幅回路119A、119Bとを備える。このうち、スイッチ111A~111D,113A~113D,117A、パワーアンプ112AT~112DT、ローノイズアンプ112AR~112DR、減衰器114A~114D、移相器115A~115D、信号合成/分波器116A、ミキサ118A、および増幅回路119Aの構成が、放射素子121のための回路である。また、スイッチ111E~111H,113E~113H,117B、パワーアンプ112ET~112HT、ローノイズアンプ112ER~112HR、減衰器114E~114H、移相器115E~115H、信号合成/分波器116B、ミキサ118B、および増幅回路119Bの構成が、放射素子122のための回路である。
高周波信号を送信する場合には、スイッチ111A~111H,113A~113Hがパワーアンプ112AT~112HT側へ切換えられるとともに、スイッチ117A,117Bが増幅回路119A,119Bの送信側アンプに接続される。高周波信号を受信する場合には、スイッチ111A~111H,113A~113Hがローノイズアンプ112AR~112HR側へ切換えられるとともに、スイッチ117A,117Bが増幅回路119A,119Bの受信側アンプに接続される。
BBIC200から伝達された信号は、増幅回路119A,119Bで増幅され、ミキサ118A,118Bでアップコンバートされる。アップコンバートされた高周波信号である送信信号は、信号合成/分波器116A,116Bで4分波され、対応する信号経路を通過して、それぞれ異なる放射素子121,122に給電される。各信号経路に配置された移相器115A~115Hの移相度が個別に調整されることにより、アンテナ装置120の指向性を調整することができる。
各放射素子121,122で受信された高周波信号である受信信号はRFIC110に伝達され、それぞれ異なる4つの信号経路を経由して信号合成/分波器116A,116Bにおいて合波される。合波された受信信号は、ミキサ118A,118Bでダウンコンバートされ、増幅回路119A,119Bで増幅されてBBIC200へ伝達される。
RFIC110は、例えば、上記回路構成を含む1チップの集積回路部品として形成される。あるいは、RFIC110における各放射素子に対応する機器(スイッチ、パワーアンプ、ローノイズアンプ、減衰器、移相器)については、対応する放射素子毎に1チップの集積回路部品として形成されてもよい。
(アンテナモジュールの構成)
次に、図2を用いて、本実施の形態1におけるアンテナモジュール100の構成の詳細を説明する。図2の上段(図2(a))は、アンテナモジュール100の平面図である。また、図2の下段(図2(b))は、当該アンテナモジュール100の断面透視図である。以降の説明においては、説明を容易にするために、放射素子121および放射素子122が1つずつ形成されたアンテナモジュールを例として説明する。なお、図2に示すように、アンテナモジュール100の厚さ方向をZ軸方向とし、Z軸方向に垂直な面をX軸およびY軸で規定する。また、各図におけるZ軸の正方向を上面側、負方向を下面側と称する場合がある。
次に、図2を用いて、本実施の形態1におけるアンテナモジュール100の構成の詳細を説明する。図2の上段(図2(a))は、アンテナモジュール100の平面図である。また、図2の下段(図2(b))は、当該アンテナモジュール100の断面透視図である。以降の説明においては、説明を容易にするために、放射素子121および放射素子122が1つずつ形成されたアンテナモジュールを例として説明する。なお、図2に示すように、アンテナモジュール100の厚さ方向をZ軸方向とし、Z軸方向に垂直な面をX軸およびY軸で規定する。また、各図におけるZ軸の正方向を上面側、負方向を下面側と称する場合がある。
図2を参照して、アンテナモジュール100は、RFIC110および放射素子121,122に加えて、誘電体基板130と、接地電極GNDと、給電配線141,142と、誘電体層135とを備える。なお、図2(a)の平面図においては、RFIC110および接地電極GNDは省略されている。
誘電体基板130は、たとえば、低温同時焼成セラミックス(LTCC:Low Temperature Co-fired Ceramics)多層基板、エポキシ、ポリイミドなどの樹脂から構成される樹脂層を複数積層して形成された多層樹脂基板、より低い誘電率を有する液晶ポリマー(Liquid Crystal Polymer:LCP)から構成される樹脂層を複数積層して形成された多層樹脂基板、フッ素系樹脂から構成される樹脂層を複数積層して形成された多層樹脂基板、あるいは、LTCC以外のセラミックス多層基板である。なお、誘電体基板130は必ずしも多層構造でなくてもよく、単層の基板であってもよい。
誘電体基板130は、法線方向(Z軸方向)から平面視すると略矩形状を有している。誘電体基板130の上面131(Z軸の正方向の面)側には、放射素子121が配置される。放射素子121は、誘電体基板130表面に露出する態様であってもよいし、誘電体基板130の内層に配置されてもよい。また、誘電体基板130の下面132(Z軸の負方向の面)、あるいは、図2に示されるように下面132側の内層に接地電極GNDが配置されている。すなわち、図2においては、放射素子121と下面132との間に接地電極GNDが配置されている。なお、「上面131」および「下面132」は、本開示における「第1面」および「第2面」にそれぞれ対応する。
放射素子122は、誘電体基板130の上面131上に、放射素子121に隣接して配置される。図2の例においては、放射素子122は、放射素子121よりもX軸の負方向側に離隔した位置に、放射部がY軸方向に延在するように配置されている。放射素子121と放射素子122との離隔距離L1は、各放射素子から放射される電波の波長をλとするとL1>λ/2に設定される。このような離隔距離L1を空けて配置することによって、放射素子121から放射される電波と放射素子122から放射される電波との干渉が抑制できる。なお、放射素子121,122から異なる波長(λ1,λ2:λ1>λ2)の電波が放射される場合には、上記の離隔距離L1は、2つの波長のうち長い方の波長λ1の1/2よりも長く設定される(L1>λ1/2)。
誘電体基板130の下面132には、はんだバンプ150を介してRFIC110が実装されている。なお、RFIC110は、はんだ接続に代えて、多極コネクタを用いて誘電体基板130に接続されてもよい。
放射素子121には、給電配線141を介してRFIC110から高周波信号が伝達される。給電配線141は、RFIC110から、接地電極GNDを貫通して、放射素子121の下面側から給電点SP1に接続される。すなわち、給電配線141は、放射素子121の給電点SP1に高周波信号を伝達する。給電点SP1は、放射素子121の中心からY軸の正方向にオフセットした位置に設けられている。給電点SP1に高周波信号が供給されることによって、放射素子121からY軸方向を偏波方向とする電波が放射される。
放射素子122には、給電配線142を介してRFIC110から高周波信号が伝達される。給電配線142は、RFIC110から、接地電極GNDを貫通して、放射素子122の給電点SP2に接続される。給電点SP2に高周波信号が供給されることによって、放射素子122から、Y軸方向を偏波方向とする電波が放射される。
誘電体層135は、誘電体基板130の上面131において、放射素子122を覆うように配置されている。誘電体層135は、たとえばガラスあるいはセラミックにより形成されており、誘電体基板130よりも高い誘電率を有する材料で作られている。たとえば、誘電体層135の誘電率は6~30であり、誘電体基板130の誘電率は3~4である。また、誘電体層135の厚み(Z軸方向の寸法)H2は、誘電体基板130の厚みH1よりも薄い(H1>H2)。
放射素子121のような平板形状のパッチアンテナにおいては、基本的には、放射素子121の法線方向(図2中の矢印AR11)および法線方向から約±45°の範囲の方向(すなわち、ボアサイト方向)に向かって電波が放射され、誘電体基板130の表面に沿った方向(すなわち、エンドファイア方向;図2中の矢印AR12)には放射されにくい。一方で、放射素子122のようなダイポールアンテナにおいては、エンドファイア方向を含む全方向に電波が放射される。したがって、パッチアンテナの放射素子121と、ダイポールアンテナの放射素子122を用いて電波を放射することによって、ボアサイト方向からエンドファイア方向までの放射領域を確保することができる。
しかしながら、ダイポールアンテナのような線状アンテナでは、広範囲に分散して電波が放射されるため、各方向に放射される電波の強度は、供給される電力に対して弱くなってしまう。また、実施の形態1のアンテナモジュール100のように、パッチアンテナの放射素子121と併用する場合には、放射素子122からは、放射素子121から放射される電波の方向と重複する方向にも電波が放射される。そのため、主にボアサイト方向に電波を放射するパッチアンテナと、放射方向が全方向になるダイポールアンテナとを単に並置した構成では、エンドファイア方向への電波の効率については改善の余地がある。
これに対して、実施の形態1のアンテナモジュール100においては、放射素子122が、誘電体基板130よりも高誘電率で、かつ、厚みの薄い誘電体層135で覆われている。このような構成とすることで、誘電体層135が導波管として機能し、放射素子122から放射される電波のうち、ボアサイト方向へ放射される電波のモードが抑制され、その結果として、エンドファイア方向へ放射される電波の強度が増加する。言い換えれば、放射素子122から放射される電波のビームをエンドファイア方向に集中させることができる。したがって、エンドファイア方向に放射される電波の効率を向上させることができる。
また、発明者は、放射素子121の中心から放射素子122の中心に向かう方向(第1方向)の誘電体基板130の端部までの距離W1(第1距離)を、放射素子122の中心から放射素子121の中心に向かう方向(第2方向)の誘電体層135の端部までの距離W2(第2距離)よりも長くすることによって、放射素子121とは逆の方向(すなわち、X軸の負方向)に電波が放射されやすくなることを見出した。放射素子122と誘電体層135との位置関係を上記のようにすることによって、放射素子122からアンテナモジュール100の外方向へ電波のビームを集中させることができるので、エンドファイア方向に放射される電波の効率をより一層向上させることが可能となる。なお、ダイポールアンテナである放射素子122の中心とは、電極の延在方向における中央の位置を称する。言い換えれば、図2においては、放射素子122におけるY軸方向の中央の位置を指す。
なお、図には示されていないが、放射素子122に対して、放射素子121と放射素子122との間に反射器を設けることによって、放射素子122からアンテナモジュール100の外方向へビームを集中させるようにしてもよい。
以上のように、実施の形態1のアンテナモジュール100においては、パッチアンテナの放射素子121およびダイポールアンテナの放射素子122が誘電体基板130に隣接して配置されており、誘電体基板130よりも厚みが薄く、かつ誘電率の高い材料で形成された誘電体層135によって放射素子122が覆われた構成を有している。このような構成とすることによって、放射素子122から放射される電波が、ボアサイト方向よりもエンドファイア方向に放射されやすくなる。したがって、実施の形態1のアンテナモジュール100においては、エンドファイア方向に放射される電波の効率を向上させることが可能となる。
(変形例1)
実施の形態1のアンテナモジュール100においては、誘電体基板130を法線方向から平面視した場合に、接地電極GNDが誘電体基板130のほぼ全面に配置される構成について説明した。
実施の形態1のアンテナモジュール100においては、誘電体基板130を法線方向から平面視した場合に、接地電極GNDが誘電体基板130のほぼ全面に配置される構成について説明した。
しかしながら、ダイポールアンテナの放射素子122の下面側に接地電極GNDが配置されていると、放射素子122と接地電極GNDとが結合し、一部の電流が放射素子122から接地電極GND側へと流れてしまう。これにより、放射素子122から放射される電波の周波数帯域幅が狭められる場合がある。
図3に示された変形例1のアンテナモジュール100Aに含まれるアンテナ装置120Aにおいては、誘電体基板130に形成された接地電極GNDは、放射素子121の下面側には配置されているが、放射素子122の下面側には配置されていない。言い換えれば、接地電極GNDは、誘電体基板130を法線方向から平面視した場合に、放射素子122と重ならない領域に配置されている。そのため、実施の形態1のアンテナモジュール100に比べて、放射素子122と接地電極GNDとの結合が抑制される。そのため、変形例1のアンテナモジュール100Aにおいては、放射素子122からエンドファイア方向に放射される電波の効率をさらに向上させることができる。
(変形例2)
実施の形態1および変形例1のアンテナモジュールにおいては、誘電体基板130の上面131に誘電体層135が配置されており、当該誘電体層135のある部分と誘電体層135のない部分とで段差が生じている。アンテナモジュールを実装基板等に実装するプロセスにおいては、ノズルで吸引してアンテナモジュールをピックアップする場合がある。この場合に、上記のように、部品の表面に段差が生じていると、段差部分から空気が漏れてしまい、アンテナモジュールを適切にピックアップすることができない場合が生じ得る。
実施の形態1および変形例1のアンテナモジュールにおいては、誘電体基板130の上面131に誘電体層135が配置されており、当該誘電体層135のある部分と誘電体層135のない部分とで段差が生じている。アンテナモジュールを実装基板等に実装するプロセスにおいては、ノズルで吸引してアンテナモジュールをピックアップする場合がある。この場合に、上記のように、部品の表面に段差が生じていると、段差部分から空気が漏れてしまい、アンテナモジュールを適切にピックアップすることができない場合が生じ得る。
図4に示される変形例2のアンテナモジュール100Bに含まれるアンテナ装置120Bおいては、誘電体層135と誘電体基板130との間の段差部分に、誘電体層135よりも低誘電率の材料の誘電体層130Aが形成されている。言い換えれば、誘電体層130Aは、誘電体基板130の法線方向から平面視した場合に、誘電体層135のない領域に配置されている。そして、誘電体層135の上面135Aの位置と誘電体層130Aの上面131Aの位置とがほぼ同一レベルとされている。なお、誘電体層130Aは、誘電体基板130とは異なる材料で形成してもよいし、誘電体基板130と同じ材料で形成してもよい。
このように、アンテナモジュールの表面の段差を低減して平坦化することによって、アンテナモジュールの製造プロセスにおいて、アンテナモジュールのハンドリングの確実性を向上させることができる。
(変形例3~6)
上述の実施の形態1および変形例1,2においては、ダイポールアンテナ(放射素子122)が誘電体基板130の上面131に配置され、当該放射素子122を覆うように誘電体層135が配置される構成について説明した。しかしながら、放射素子122は、必ずしも誘電体基板130の上面131に配置されていなくてもよい。
上述の実施の形態1および変形例1,2においては、ダイポールアンテナ(放射素子122)が誘電体基板130の上面131に配置され、当該放射素子122を覆うように誘電体層135が配置される構成について説明した。しかしながら、放射素子122は、必ずしも誘電体基板130の上面131に配置されていなくてもよい。
たとえば、図5~図8にそれぞれ記載された変形例3~変形例6に係るアンテナモジュール100C~100Fのように、誘電体層135の少なくとも一部が誘電体基板130の内層に埋め込まれた構成であってもよい。この場合、図5および図6のアンテナ装置120C,120Dのように、放射素子122の全体が誘電体層135に覆われていてもよいし、あるいは、図7および図8のアンテナ装置120E,120Fのように、誘電体層135の上面または下面に接するように放射素子122が配置されていてもよい。
このような変形例3~6の各アンテナモジュールにおいても、誘電体基板130よりも厚みが薄く、かつ誘電率の高い材料で形成された誘電体層135によって放射素子122が覆われた構成を有している。これにより、エンドファイア方向に放射される電波の効率を向上させることが可能となる。
[実施の形態2]
上述の実施の形態1およびその変形例においては、アンテナモジュールの放射素子121,122がそれぞれ1つずつ配置された構成の例について説明した。実施の形態2においては、各放射素子が複数の素子を有するアレイアンテナの場合について説明する。
上述の実施の形態1およびその変形例においては、アンテナモジュールの放射素子121,122がそれぞれ1つずつ配置された構成の例について説明した。実施の形態2においては、各放射素子が複数の素子を有するアレイアンテナの場合について説明する。
図9は、実施の形態2に係るアンテナモジュール100Gの平面図である。アンテナモジュール100Gに含まれるアンテナ装置120Gにおいては、図2で説明した放射素子121,122が4組配置された構成となっている。より詳細には、アンテナ装置120Gは、4つの放射素子121がY軸方向に一列に配置されたアンテナ群125(第1アンテナ群)と、それらに離間して4つの放射素子122がY軸方向に一列に配置されたアンテナ群126(第2アンテナ群)を有している。そして、高誘電率の誘電体層135が、アンテナ群126を覆うように配置されている。なお、アンテナ群125,126において、対応する放射素子121と放射素子122との位置関係、および、誘電体層135の配置については、実施の形態1と同様であるため、説明は繰り返さない。
アンテナモジュール100Gのようなアレイアンテナにおいても、高誘電率の誘電体層135の配置によって、アンテナ群126の放射素子122から放射される電波が、ボアサイト方向よりもエンドファイア方向に放射されやすくなる。したがって、エンドファイア方向に放射される電波の効率を向上させることが可能となる。
(変形例7)
変形例7においては、線状アンテナによって異なる2方向に電波を放射可能な構成のアレイアンテナについて説明する。
変形例7においては、線状アンテナによって異なる2方向に電波を放射可能な構成のアレイアンテナについて説明する。
図10は、変形例7のアンテナモジュール100Hの平面図である。アンテナモジュール100Hに含まれるアンテナ装置120Hにおいては、実施の形態2のアンテナ装置120Gの構成に加えて、放射素子121よりもX軸の正方向に、4つの放射素子122AがY軸方向に沿って配列されたアンテナ群127がさらに配置された構成となっている。
アンテナ群127の放射素子122Aは、アンテナ群126の放射素子122とは逆向きに配置されている。そのため、アンテナ群127の放射素子122Aからは、放射素子122とは逆方向に電波が放射される。具体的には、放射素子122からはX軸の負方向(図10中の矢印AR21)に電波が放射され、放射素子122AからはX軸の正方向(図10中の矢印AR22)に電波が放射される。
そして、放射素子122Aについても、誘電体基板130よりも高誘電率で、かつ、厚みの薄い誘電体層135によって覆われている。
このように、互いに異なる2つのエンドファイア方向に電波を放射する2つのアンテナ群126,127を有するアレイアンテナにおいても、これらのアンテナ群126,127を高誘電率の誘電体層135で覆うことによって、ボアサイト方向よりもエンドファイア方向に電波が放射されやすくなる。したがって、エンドファイア方向に放射される電波の効率を向上させることが可能となる。
なお、図10の例においては、アンテナ群126、127がY軸の互いに逆方向に電波を放射する場合について説明したが、Y軸方向に電波が放射されるようにアンテナ群126を配置し、X軸方向に電波が放射されるようにアンテナ群127を配置するようにしてもよい。
(変形例8)
変形例8においては、線状アンテナによって異なる4方向に電波を放射可能な構成のアレイアンテナについて説明する。
変形例8においては、線状アンテナによって異なる4方向に電波を放射可能な構成のアレイアンテナについて説明する。
図11は、変形例8のアンテナモジュール100Iの平面図である。アンテナモジュール100Iに含まれるアンテナ装置120Iにおいては、変形例7のアンテナ装置120Hの構成に加えて、アンテナ群128(第3アンテナ群)およびアンテナ群129(第4アンテナ群)がさらに配置された構成となっている。より具体的には、アンテナ群128は、放射素子121よりもY軸の正方向において、X軸方向に沿って配列された4つの放射素子122Bを含んでいる。また、アンテナ群129は、放射素子121よりもY軸の負方向において、X軸方向に沿って配列された4つの放射素子122Cを含んでいる。
アンテナ群128に含まれる放射素子122Bにおいては、線状電極がX軸方向に延在している。また、アンテナ群129に含まれる放射素子122Cにおいても、線状電極がX軸方向に延在している。そして、誘電体層135が、アンテナ群128,129を覆うように配置されている。誘電体層135、および、アンテナ群128,129に含まれる各放射素子は、図2に示した位置関係と同様の位置関係に配置されている。これによって、アンテナ群128からはY軸の正方向(図11中の矢印AR23)に電波が放射され、アンテナ群129からはY軸の負方向(図11中の矢印AR24)に電波が放射される。
そして、上記のように、誘電体基板130よりも高誘電率で、かつ、厚みの薄い誘電体層135によってアンテナ群128,129が覆われているため、アンテナ群128,129から放射される電波は、ボアサイト方向よりもエンドファイア方向に放射されやすくなる。したがって、アンテナモジュール100Iのような構成とすることによって、X軸方向に加えて、Y軸方向のエンドファイア方向についても効率よく電波を放射することができる。
なお、変形例8については、アンテナ群126~129によって4つの異なるエンドファイア方向に電波を放射する構成について説明したが、アンテナ群126~129のうちのいずれか3つを含み、3つの異なるエンドファイア方向に電波を放射する構成であってもよい。
また、変形例1および変形例2で説明した特徴については、実施の形態2および変形例7,8に適用してもよい。また、変形例7,8の構成において、各アンテナ群に含まれる放射素子が1つであってもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 通信装置、100,100A~100I アンテナモジュール、110 RFIC、111A~111H,113A~113H,117A,117B スイッチ、112AR~112HR ローノイズアンプ、112AT~112HT パワーアンプ、114A~114H 減衰器、115A~115H 移相器、116A,116B 信号合成/分波器、118A,118B ミキサ、119A,119B 増幅回路、120,120A~120I アンテナ装置、121,122,122A~122C 放射素子、125~129 アンテナ群、130 誘電体基板、130A,135 誘電体層、131,131A,135A 上面、132 下面、141,142 給電配線、150 はんだバンプ、200 BBIC、GND 接地電極、SP1,SP2 給電点。
Claims (13)
- 誘電体基板と、
前記誘電体基板に配置された第1放射素子と、
前記誘電体基板の法線方向から平面視した場合に、前記第1放射素子に隣接して配置された第2放射素子と、
前記第2放射素子を覆うように配置された第1誘電体層とを備え、
前記第2放射素子は、線状アンテナであり、
前記第1誘電体層の誘電率は、前記誘電体基板の誘電率よりも高く、
前記第1誘電体層の厚みは、前記誘電体基板の厚みよりも薄い、アンテナモジュール。 - 前記第1放射素子は、平面アンテナである、請求項1に記載のアンテナモジュール。
- 前記第1放射素子は、パッチアンテナであり、
前記第2放射素子は、ダイポールアンテナであり、
前記誘電体基板は、互いに対向する第1面および第2面を有しており、
前記アンテナモジュールは、前記誘電体基板において、前記誘電体基板の前記第2面または前記第1放射素子と前記第2面との間に配置された接地電極をさらに備える、請求項1または2に記載のアンテナモジュール。 - 前記誘電体基板を法線方向から平面視した場合に、前記第2放射素子と重ならない領域に前記接地電極が配置される、請求項3に記載のアンテナモジュール。
- 前記第1放射素子および前記第2放射素子からは、同じ波長の電波が放射されるように構成されており、
前記第1放射素子と前記第2放射素子との間の距離は、前記波長の1/2よりも長い、請求項1~4のいずれか1項に記載のアンテナモジュール。 - 前記第1放射素子および前記第2放射素子からは、それぞれ第1波長および第2波長の電波が放射されるように構成されており、
前記第1放射素子と前記第2放射素子との間の距離は、前記第1波長および前記第2波長のうち長い波長の1/2よりも長い、請求項1~4のいずれか1項に記載のアンテナモジュール。 - 前記第1放射素子から前記第2放射素子に向かう方向を第1方向とし、前記第2放射素子から前記第1放射素子に向かう方向を第2方向とすると、
前記第2放射素子から前記第1誘電体層の前記第1方向の端部までの第1距離は、前記第2放射素子から前記第1誘電体層の前記第2方向の端部までの第2距離よりも長い、請求項1~6のいずれか1項に記載のアンテナモジュール。 - 誘電体基板と、
前記誘電体基板に配置され、少なくとも1つの第1放射素子を含む第1アンテナ群と、
少なくとも1つの第2放射素子を含み、前記誘電体基板の法線方向から平面視した場合に、前記第1アンテナ群に隣接して配置された第2アンテナ群と、
前記第2アンテナ群を覆うように配置された第1誘電体層とを備え、
前記少なくとも1つの第2放射素子は、線状アンテナであり、
前記第1誘電体層の誘電率は、前記誘電体基板の誘電率よりも高く、
前記第1誘電体層の厚みは、前記誘電体基板の厚みよりも薄い、アンテナモジュール。 - 少なくとも1つの第3放射素子を含み、前記誘電体基板の法線方向から平面視した場合に、前記第1アンテナ群に隣接して配置された第3アンテナ群をさらに備え、
前記少なくとも1つの第3放射素子は、線状アンテナであり、
前記少なくとも1つの第3放射素子は、前記少なくとも1つの第2放射素子とは異なる方向に電波を放射するように構成されており、
前記第1誘電体層は、前記第3アンテナ群をさらに覆うように配置されている、請求項8に記載のアンテナモジュール。 - 少なくとも1つの第4放射素子を含み、前記誘電体基板の法線方向から平面視した場合に、前記第1アンテナ群に隣接して配置された第4アンテナ群と、
少なくとも1つの第5放射素子を含み、前記誘電体基板の法線方向から平面視した場合に、前記第1アンテナ群に隣接して配置された第5アンテナ群とをさらに備え、
前記少なくとも1つの第4放射素子および前記少なくとも1つの第5放射素子は、線状アンテナであり、
前記第1誘電体層は、前記第4アンテナ群および前記第5アンテナ群をさらに覆うように配置されており、
前記少なくとも1つの第4放射素子は、前記少なくとも1つの第2放射素子および前記少なくとも1つの第3放射素子とは異なる方向に電波を放射するように構成されており、
前記少なくとも1つの第5放射素子は、前記少なくとも1つの第2放射素子、前記少なくとも1つの第3放射素子および前記少なくとも1つの第4放射素子とは異なる方向に電波を放射するように構成されており、
前記誘電体基板の法線方向から平面視した場合に、前記第1アンテナ群は、第3方向において前記第2アンテナ群と前記第3アンテナ群との間に配置されており、前記第3方向に直交する第4方向において前記第4アンテナ群と前記第5アンテナ群との間に配置されている、請求項9に記載のアンテナモジュール。 - 前記誘電体基板の法線方向から平面視した場合に、前記第1誘電体層のない領域に配置された第2誘電体層をさらに備え、
前記第2誘電体層の誘電率は、前記第1誘電体層の誘電率よりも低く、
前記誘電体基板の法線方向において、前記第1誘電体層の表面の位置は、前記第2誘電体層の表面の位置と同じである、請求項1~10のいずれか1項に記載のアンテナモジュール。 - 各放射素子に高周波信号を供給する給電回路をさらに備える、請求項1~11のいずれか1項に記載のアンテナモジュール。
- 請求項1~12のいずれか1項に記載のアンテナモジュールを搭載した、通信装置。
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