WO2022130485A1 - パワーコンディショナ、電力供給システム、および制御方法 - Google Patents

パワーコンディショナ、電力供給システム、および制御方法 Download PDF

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Abstract

パワーコンディショナ(38A)が、商用系統電源(12)および太陽光発電設備(24)と接続する入出力端子(TB1)と、住宅用負荷(32)へ電力を供給する負荷端子(TB3)と、商用系統電源(12)および太陽光発電設備(24)から蓄電池(34)へ供給される交流電力を直流電力に変換し、蓄電池(34)から住宅用負荷(32)へ供給される直流電力を交流電力に変換する電力変換装置(42)と、電力変換装置(42)を制御する制御回路(44A)と、を備え、制御回路(44A)は、商用系統電源(12)の停電により、蓄電池(34)に蓄えられた電力を住宅用負荷(32)に供給する自立運転を実行している状態で商用系統電源(12)が復電した際に、太陽光発電設備(24)から商用系統電源(12)へ逆潮流する電力を検出した場合に自立運転を停止させる。

Description

パワーコンディショナ、電力供給システム、および制御方法
 本開示は、外部負荷への電力供給を制御するパワーコンディショナ、電力供給システム、および制御方法に関する。
 近年、太陽光発電などの自然エネルギーを利用した発電電力と、深夜の安価な電力を充電した蓄電池の電力とを昼間の電気料金の高い時間帯に、電力変換設備を経由して外部負荷である住宅用負荷(例えば、家電機器)に供給するパワーコンディショナが普及しつつある。このパワーコンディショナの中には、商用系統電源が停電した際に、太陽光発電による電力および蓄電池に蓄えられた電力を住宅内の外部負荷に供給し、停電時でも家電機器を使用する機能を備えるパワーコンディショナがある。
 太陽光発電を備えたパワーコンディショナは、太陽光発電の余剰電力を商用系統電源へ逆潮流で供給して売電している状態で、蓄電池の電力を外部負荷へ供給できる。蓄電池から電力を供給しつつ、太陽光発電で発電した余剰電力を商用系統電源に供給する状態での電力供給は、いわゆる押し上げ効果がある状態で太陽光発電の余剰電力を売電することになる。押し上げ効果がある状態での売電は、電力会社による太陽光発電の買取単価が低く設定されてしまうので、押し上げ効果がある状態での売電を抑制することが望まれている。
 特許文献1に記載のパワーコンディショナは、押し上げ効果がある状態での売電を抑制するための制御を行っている。すなわち、特許文献1に記載のパワーコンディショナは、商用系統電源が復電してから一定時間が経過した後に、太陽光発電および蓄電池から外部負荷に電力を供給する運転である自立運転を停止させている。
特開2017-153304号公報
 しかしながら、上記特許文献1の技術では、実際に押し上げ効果が発生しないシステム構成または時間帯であっても自立運転を不要に停止することになり、自立運転の不要な停止によって外部負荷に供給される電力の安定性が損なわれるという問題があった。
 本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、押し上げ効果がある状態での売電を抑制しつつ、外部負荷に供給する電力を安定させることができるパワーコンディショナを得ることを目的とする。
 上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示のパワーコンディショナは、商用系統電源および外部発電設備と接続する第1の入出力端子と、外部負荷と接続し、外部負荷へ電力を供給する負荷端子と、外部蓄電池と接続する第2の入出力端子と、を備える。また、本開示のパワーコンディショナは、商用系統電源が停電した場合に商用系統電源との電路を開放する開閉器と、商用系統電源および外部発電設備から外部蓄電池へ供給される交流電力を直流電力に変換し、外部蓄電池から外部負荷へ供給される直流電力を交流電力に変換する電力変換装置と、電力変換装置を制御する制御回路と、を備える。制御回路は、商用系統電源の停電により、外部蓄電池に蓄えられた電力を放電して負荷端子を介して外部負荷に供給する運転である自立運転を実行している状態で商用系統電源が復電した際に、外部発電設備から商用系統電源へ逆潮流する電力を検出した場合に自立運転を停止させる。
 本開示にかかるパワーコンディショナは、押し上げ効果がある状態での売電を抑制しつつ、外部負荷に供給する電力を安定させることができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかるパワーコンディショナと太陽光発電設備とを併設した電力供給システムの構成を示す図 実施の形態1にかかるパワーコンディショナにおいて、停電時にパワーコンディショナが自立運転をしているときに商用系統電源が復電した場合の各部の状態を示すタイムチャート 実施の形態1にかかる電力供給システムによる住宅用負荷への電力供給処理の処理手順を示すフローチャート 実施の形態1にかかる電力供給システムによる、変流器の異常の有無に基づいた電力供給処理の処理手順を示すフローチャート 実施の形態1に係るパワーコンディショナが備える処理回路をプロセッサおよびメモリで実現する場合の処理回路の構成例を示す図 実施の形態1に係るパワーコンディショナが備える処理回路を専用のハードウェアで構成する場合の処理回路の例を示す図 実施の形態2にかかるパワーコンディショナと太陽光発電設備とを併設した電力供給システムの構成を示す図 実施の形態2にかかるパワーコンディショナにおいて、停電時にパワーコンディショナが自立運転をしているときに商用系統電源が復電した場合の各部の状態を示すタイムチャート
 以下に、本開示の実施の形態にかかるパワーコンディショナ、電力供給システム、および制御方法を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
 図1は、実施の形態1にかかるパワーコンディショナと太陽光発電設備とを併設した電力供給システムの構成を示す図である。図1では、電力供給システム10Aの単線結線図を示している。
 電力供給システム10Aが備えるパワーコンディショナ38Aは、正常動作時には、太陽光発電の電力、または商用系統電源12からの電力を蓄電池34に充電できる。また、パワーコンディショナ38Aは、正常動作時には、太陽光発電の電力、商用系統電源12からの電力、または蓄電池34の電力を住宅用負荷32に供給できる。
 また、パワーコンディショナ38Aは、太陽光発電の余剰電力を商用系統電源12へ逆潮流で供給し売電することができる。また、パワーコンディショナ38Aは、商用系統電源12が停電している間は、商用系統電源12からの電力を用いることなく、太陽光発電の電力および蓄電池34の電力を住宅用負荷32へ供給できる。
 電力供給システム10Aは、太陽光発電の余剰電力を商用系統電源12へ売電している状態で、蓄電池34の電力を住宅用負荷32へ供給できるが、押し上げ効果がある状態で太陽光発電の余剰電力を売電することを抑制する。
 実施の形態1の電力供給システム10Aは、商用系統電源12が停電してパワーコンディショナ38Aが自立運転をしているときに商用系統電源12が復電した際に、特定の条件を満たすと、パワーコンディショナ38Aによる自立運転を停止する。特定の条件は、商用系統電源12に逆潮流する電力が設定値以上になった状態が設定期間だけ経過することである。このように、電力供給システム10Aは、商用系統電源12が復電した際には、自立運転を停止することで、押し上げ効果がある状態で太陽光発電の余剰電力を売電することを抑制する。実施の形態1の電力供給システム10Aは、特定の条件が成立した場合に限って自立運転を停止することで、不要な自立運転の停止を防止する。
 実施の形態1の電力供給システム10Aは、電源として、商用系統電源12と、太陽光発電設備20,24と、蓄電池34とを有する。電力供給システム10Aのパワーコンディショナ38Aは、外部負荷である住宅用負荷32への電力の供給と、太陽光発電設備20,24から商用系統電源12が接続された系統への電力の供給とを制御する。
 電力供給システム10Aは、パワーコンディショナ38Aに電力を供給する商用系統電源12と、商用系統電源12とパワーコンディショナ38Aとの間の電路を開閉する受電用の漏電遮断器14と、漏電遮断器14とパワーコンディショナ38Aとの間の電路を開閉する保守用ブレーカ16とを備える。
 また、電力供給システム10Aは、太陽光から直流電力を発電する太陽光発電設備20,24を備える。また、電力供給システム10Aは、太陽光発電設備20で発電した直流電力を交流電力に変換する太陽光発電用パワーコンディショナ(以下PV-PCSaと称する)18と、太陽光発電設備24で発電した直流電力を交流電力に変換する太陽光発電用パワーコンディショナ(以下PV-PCSbと称する)22とを備える。
 また、電力供給システム10Aは、パワーコンディショナ38Aから供給される電力を住宅用負荷32に供給するホーム分電盤26と、パワーコンディショナ38Aとの間で電力を充放電する蓄電池34と、パワーコンディショナ38Aとの間で情報の入出力および表示をするリモートコントローラー(Remote Controller、遠隔操作機器、以下リモコンと称する)36とを備える。また、電力供給システム10Aは、商用系統電源12とPV-PCSa18とPV-PCSb22とホーム分電盤26と蓄電池34との間の電力供給を制御するパワーコンディショナ38Aを備える。
 また、電力供給システム10Aは、PV-PCSb22の出力電力を計測する変流器52と、商用系統電源12からの買電電力および商用系統電源12への売電電力を計測する変流器54とを備える。変流器54は、商用系統電源12との間で入出力される電力を計測するための変流器である。
 商用系統電源12は、パワーコンディショナ38Aに電力会社の商用電力を供給可能な電力供給源である。
 漏電遮断器14は、商用系統電源12と保守用ブレーカ16との間の電路に設けられる遮断機である。漏電遮断器14は、住宅用負荷32側に過電流および漏電が発生した際、電路を遮断することで、住宅用負荷32側の電気設備の保護および商用系統電源12への事故波及を防止する。
 保守用ブレーカ16は、漏電遮断器14と、パワーコンディショナ38Aとの間の電路に設けられたスイッチである。保守用ブレーカ16は、パワーコンディショナ38Aが商用系統電源12との連系運転(以下、系統連系運転と称する)を実行する際には閉路される。保守用ブレーカ16は、パワーコンディショナ38Aを停止して保守および修理する際は開路される。
 PV-PCSa18は、パワーコンディショナ38Aに接続されている。PV-PCSa18は、太陽光発電設備20から供給される直流電力を、交流電力に変換し、パワーコンディショナ38Aに出力する。
 PV-PCSb22は、漏電遮断器14と、保守用ブレーカ16との間に配置された接続点61に接続されている。換言すると、PV-PCSb22は、商用系統電源12からの受電部の配線である系統配線に接続されている。PV-PCSb22は、太陽光発電設備24から供給される直流電力を交流電力に変換し、交流電力をパワーコンディショナ38Aまたは商用系統電源12に供給する。
 ホーム分電盤26は、パワーコンディショナ38Aに接続されている。ホーム分電盤26は、内部に主幹漏電ブレーカ28と複数の分岐ブレーカ30とを備える。主幹漏電ブレーカ28は、複数の分岐ブレーカ30と電気的に接続されている。複数の分岐ブレーカ30は、下流に住宅用負荷32が接続されている。ホーム分電盤26は、パワーコンディショナ38Aから供給される電力を主幹漏電ブレーカ28と、分岐ブレーカ30とを経由して、住宅用負荷32に供給する。
 蓄電池34は、電力を充電および放電できる蓄電池である。蓄電池34には、固定定置用の蓄電池、電気自動車に搭載される蓄電池等を用いることができる。蓄電池34は、パワーコンディショナ38Aに接続されている。蓄電池34は、商用系統電源12と、PV-PCSa18と、PV-PCSb22とから供給される電力を、パワーコンディショナ38Aを介して受電し、蓄電する。また、蓄電池34は、蓄電した電力を、パワーコンディショナ38Aを介してホーム分電盤26に供給する。
 リモコン36は、パワーコンディショナ38A内の制御回路44Aに接続されている。リモコン36は、制御回路44Aから出力される情報を使用者に表示する。また、リモコン36は、使用者の操作に対応した情報を制御回路44Aに出力する。
 パワーコンディショナ38Aは、商用系統電源12およびPV-PCSb22の入出力端子TB1と、PV-PCSa18の入力端子TB2と、住宅用負荷32へ電力を供給する負荷端子TB3と、蓄電池34の入出力端子TB4とを備える。実施の形態1では、入出力端子TB1が、第1の入出力端子であり、入出力端子TB4が、第2の入出力端子である。
 また、パワーコンディショナ38Aは、商用系統電源12の停電時に商用系統電源12との電路を開放する開閉器40と、交流電力と直流電力を変換する電力変換装置42と、パワーコンディショナ38Aの動作を制御する制御回路44Aとを備える。
 また、パワーコンディショナ38Aは、入出力端子TB1の電圧を検出する系統電圧検出部46と、逆潮流を検出して逆潮流を防止するための変流器48と、PV-PCSa18の出力電力を計測する変流器50とを備える。
 商用系統電源12と入出力端子TB1との間の配線には、引込口に設置される漏電遮断器14と、保守用ブレーカ16と、が配置されている。PV-PCSb22と入出力端子TB1の間の配線には、図示しない太陽光発電用漏電遮断器と、保守用ブレーカ16と、が配置されている。このように、入出力端子TB1は、保守用ブレーカ16に接続され、保守用ブレーカ16は、接続点61に接続され、接続点61が、PV-PCSb22および漏電遮断器14に接続されている。
 PV-PCSa18と入力端子TB2との間の配線には、図示しない太陽光発電用漏電遮断器が配置されている。住宅用負荷32と負荷端子TB3との間の配線には、ホーム分電盤26の主幹漏電ブレーカ28と、分岐ブレーカ30と、が配置されている。入出力端子TB1と、入力端子TB2と、負荷端子TB3とは、パワーコンディショナ38A内で電気的に接続されている。
 開閉器40は、入力端子TB2および負荷端子TB3を接続する接続線と、入出力端子TB1との間の電路に設置される開閉器である。開閉器40は、パワーコンディショナ38Aが自立運転に切り替わる際に、商用系統電源12とパワーコンディショナ38Aとの電気的接続を開放することで、商用系統電源12からパワーコンディショナ38Aを解列させる。
 電力変換装置42は、入出力端子TB4と、入力端子TB2および負荷端子TB3との間の電路に接続されている。電力変換装置42は、商用系統電源12と、PV-PCSa18と、PV-PCSb22とから供給される交流電力を直流電力に変換し、変換された直流電力を、入出力端子TB4を介して蓄電池34へ供給する。また、電力変換装置42は、蓄電池34から入出力端子TB4を介して供給される直流電力を交流電力に変換する。電力変換装置42は、変換した交流電力を負荷端子TB3と、ホーム分電盤26とを経由して住宅用負荷32へ供給する。
 制御回路44Aは、入出力端子TB1の電圧を検出する系統電圧検出部46と、逆潮流を検出する変流器48と、PV-PCSa18の出力電力を計測する変流器50とを制御する。また、制御回路44Aは、PV-PCSb22の出力電力を計測する変流器52と、商用系統電源12からの買電電力および売電電力を計測する変流器54とを制御する。また、制御回路44Aは、電力変換装置42と、リモコン36とを制御する。
 系統電圧検出部46は、入出力端子TB1と、開閉器40との間に設置される電圧検出回路である。系統電圧検出部46は、入出力端子TB1における電圧、すなわち商用系統電源12の電圧を検出し、制御回路44Aへ出力する。
 変流器48は、電力変換装置42と負荷端子TB3との接続点63から、開閉器40と入力端子TB2との接続点62までの電路に設置される変流器である。接続点63は、電力変換装置42と負荷端子TB3と接続点62とに接続されている。接続点62は、開閉器40と入力端子TB2と接続点63とに接続されている。変流器48は、蓄電池34から商用系統電源12側へ逆潮流が流出しないように電力を検出し、制御回路44Aへ出力する。
 変流器50は、入力端子TB2から接続点62までの電路に設置される変流器である。変流器50は、PV-PCSa18の出力電力を計測し、制御回路44Aに出力する。
 変流器52は、漏電遮断器14が配置された電路とPV-PCSb22が配置された電路との接続点61と、PV-PCSb22との間の電路に設置される変流器である。変流器52は、PV-PCSb22の出力電力を計測し、制御回路44Aに出力する。
 変流器54は、接続点61と漏電遮断器14との間の電路に設置される。変流器54は、商用系統電源12からの買電電力および商用系統電源12側への売電電力を計測し、制御回路44Aに出力する。変流器54は、商用系統電源12に順潮流する電流を検出することで商用系統電源12からの買電電力を計測し、商用系統電源12に逆潮流する電流を検出することで商用系統電源12側への売電電力を計測する。
 制御回路44Aは、系統電圧検出部46で検出した電圧と、変流器54で検出した電流とから商用系統電源12に逆潮流する電力を検出する。制御回路44Aによる逆潮流の検出条件は、系統連系規程に従うものとする。系統連系規程は、パワーコンディショナ38Aが商用系統電源12と系統連系運転する際の処理の規程である。
 制御回路44Aは、系統電圧検出部46と、変流器48と、変流器50と、変流器52と、変流器54とのそれぞれで計測され、入力された値に基づいて、電力制御を行う。
 なお、通常、太陽光発電用パワーコンディショナが設置される住宅には、電気方式が単相3線式の系統配線が引き込まれている。受電部の電力を計測するには、住宅用負荷32による不平衡が発生するため、両相の電力を測定する2個の変流器が用いられるが、ここでは説明上1つの符号で示している。
 次に、商用系統電源12が正常なときの動作について説明する。電力供給システム10Aは、商用系統電源12が正常なときは、漏電遮断器14と、保守用ブレーカ16と、開閉器40とが、投入(オン)されている。つまり、電力供給システム10Aは、漏電遮断器14と、保守用ブレーカ16と、開閉器40とを通電している状態である。商用系統電源12は、入出力端子TB1と、負荷端子TB3と、ホーム分電盤26とを経由して住宅用負荷32に電力を供給する。また、商用系統電源12は、入出力端子TB1を経由して電力変換装置42に交流電力を供給する。電力変換装置42は、商用系統電源12から供給された交流電力を直流電力に変換し、蓄電池34を充電する。
 PV-PCSa18は、太陽光発電設備20が発電した直流電力を交流電力に変換し、入力端子TB2と、負荷端子TB3と、ホーム分電盤26とを経由して住宅用負荷32へ電力を供給する。また、PV-PCSa18は、入力端子TB2を経由して電力変換装置42に交流電力を供給する。電力変換装置42は、PV-PCSa18から供給された交流電力を、直流電力に変換し、蓄電池34を充電する。PV-PCSa18は、太陽光発電設備20から供給される発電電力に余剰が発生した場合は、入力端子TB2と、入出力端子TB1とを経由して商用系統電源12側へ逆潮流(売電)を行う。つまり、PV-PCSa18は、商用系統電源12側に電力を供給する。
 PV-PCSb22は、太陽光発電設備24で発電した直流電力を交流電力に変換し、入出力端子TB1と、負荷端子TB3と、ホーム分電盤26とを経由して住宅用負荷32へ電力を供給する。また、PV-PCSb22は、入出力端子TB1を経由して電力変換装置42に交流電力を供給する。電力変換装置42は、PV-PCSb22から供給された交流電力を、直流電力に変換し、蓄電池34を充電する。PV-PCSb22は、太陽光発電設備24から供給される発電電力に余剰が発生した場合は、漏電遮断器14を経由して商用系統電源12側へ逆潮流(売電)を行う。つまり、PV-PCSb22は、商用系統電源12側に電力を供給する。
 パワーコンディショナ38Aは、PV-PCSa18およびPV-PCSb22が商用系統電源12側への逆潮流を生じさせていない場合、蓄電池34に充電した電力を住宅用負荷32に供給する。換言すると、パワーコンディショナ38Aは、制御回路44Aが変流器54の信号に基づいて、制御回路44Aで逆潮流が生じていないと判断しているときは、蓄電池34に充電した電力を住宅用負荷32に供給する。すなわち、パワーコンディショナ38Aは、蓄電池34に蓄電された直流電力を、入出力端子TB4を経由して電力変換装置42に供給し、電力変換装置42が直流電力を交流電力に変換し、交流電力を負荷端子TB3とホーム分電盤26とを経由して住宅用負荷32に供給する。
 パワーコンディショナ38Aは、PV-PCSa18およびPV-PCSb22が商用系統電源12側への逆潮流を生じさせている場合、蓄電池34に充電した電力を住宅用負荷32に供給しない。換言すると、パワーコンディショナ38Aは、制御回路44Aが変流器54の信号に基づいて、制御回路44Aで逆潮流が生じていると判断しているときは、蓄電池34に充電した電力を住宅用負荷32に供給しない。
 また、パワーコンディショナ38Aは、商用系統電源12が正常である場合、開閉器40を開放せず、蓄電池34から住宅用負荷32への電力供給は行わない。換言すると、パワーコンディショナ38Aは、制御回路44Aが系統電圧検出部46からの出力信号に基づいて、商用系統電源12は正常であると判断した場合、蓄電池34が放電する運転である自立運転を行わない。
 次に、商用系統電源12が停電し、パワーコンディショナ38Aが自立運転を行う場合の動作について説明する。制御回路44Aは、系統電圧検出部46からの出力信号に基づいて、商用系統電源12の停電を検出する。制御回路44Aは、自立運転への移行を許可するための画面をリモコン36に表示する。制御回路44Aは、使用者がリモコン36で自立運転への移行を選択した場合、開閉器40を開放して商用系統電源12からパワーコンディショナ38Aを解列させる。これにより、パワーコンディショナ38AとPV-PCSb22との接続も切断される。
 制御回路44Aは、パワーコンディショナ38Aが商用系統電源12から解列した後に、蓄電池34に充電された直流電力を、電力変換装置42に出力させる。電力変換装置42は、蓄電池34から入力された直流電力を交流電力に変換し、負荷端子TB3と、ホーム分電盤26とを経由して住宅用負荷32に電力を供給する。
 PV-PCSa18は、停電が生じた場合、連系保護待機状態であると判断して出力を停止する。ここで、連系保護待機状態とは、パワーコンディショナ38Aが、商用系統電源12の停電によって商用系統電源12と解列し、商用系統電源12の復電による系統連系運転の再開を待機している状態である。つまり、PV-PCSa18は、停電が生じた場合、電力の出力を停止する。
 次に、PV-PCSa18は、連系保護待機状態であり、パワーコンディショナ38Aが自立運転を開始した場合、パワーコンディショナ38Aと連系運転を開始する。つまり、PV-PCSa18は、電力変換装置42が出力する交流電圧に連系することで、住宅用負荷32に電力を供給する。また、PV-PSCa18は、電力変換装置42を介して蓄電池34を充電することができる。
 PV-PCSb22は、停電が生じた場合、連系保護待機状態であると判断して出力を停止する。PV-PCSb22は、開閉器40が開放状態にあるため、電力変換装置42の出力電圧に連系して運転することができず、停電時の連系保護待機状態を維持する。なお、PV-PCSb22は、使用者の操作で独自に搭載している自立運転機能への切り替えができ、通常はPV-PCSb22に設けられた図示しないコンセントにAC100Vの電圧を出力し、特定の負荷をコンセントに接続することで電力を供給することができる。
 次に、商用系統電源12が停電し、パワーコンディショナ38Aが自立運転をしているときに商用系統電源12が復電し、使用者が系統連系運転への移行を選択したときの動作を説明する。
 制御回路44Aは、系統電圧検出部46からの出力信号に基づいて、商用系統電源12の復電を検出する。この後、制御回路44Aは、押し上げ効果が発生する前に、すなわち、開閉器40がオンとなる前に、パワーコンディショナ38Aの自立運転を停止させる。つまり、制御回路44Aは、電力変換装置42から住宅用負荷32への出力を停止する。
 PV-PCSa18は、パワーコンディショナ38Aが自立運転を停止したことにより電力変換装置42から電圧が印加されなくなることに連動して運転を停止する。制御回路44Aは、開閉器40を投入(オン)し、開閉器40を通電させる。復電した商用系統電源12は、入出力端子TB1、負荷端子TB3、ホーム分電盤26を経由して住宅用負荷32に電力を供給する。制御回路44Aは、復電後の商用系統電源12への再並列を阻止する一定期間が経過した後に、パワーコンディショナ38Aを系統連系運転に切り替える。商用系統電源12への再並列を阻止する一定期間は、系統連系運転の再開を阻止する期間である。系統連系運転とは、商用系統電源12が正常に動作しているときの運転であり、商用系統電源12に、PV-PCSa18およびPV-PCSb22の運転を連動させ、余剰電力はPV-PCSa18およびPV-PCSb22からの逆潮流で商用系統電源12側に供給し、蓄電池34を充電できる状態である。
 また、PV-PCSb22は、独自に搭載している自立運転機能への切り替え機能が停電時に使用者によって選択されず連系保護待機状態であった場合、商用系統電源12の復電を検出し、復電後の商用系統電源12への再並列を阻止する一定期間が経過してから系統連系運転を再開する。
 次に、図1に加え、図2を用いて、商用系統電源12が停電し、パワーコンディショナ38Aが自立運転をしているときに商用系統電源12が復電し、使用者が系統連系運転への移行を選択しなかったときの詳細な動作を説明する。
 図2は、実施の形態1にかかるパワーコンディショナにおいて、停電時にパワーコンディショナが自立運転をしているときに商用系統電源が復電した場合の各部の状態を示すタイムチャートである。
 図2の1段目の波形は、パワーコンディショナ38A内の電力変換装置42による出力がオンであるかオフであるかを示している。2段目の波形は、パワーコンディショナ38Aに接続されているPV-PCSa18による出力がオンであるかオフであるかを示している。3段目の波形は、商用系統電源12に接続されているPV-PCSb22による出力がオンであるかオフであるかを示している。4段目の波形は、商用系統電源12に逆潮流または順潮流する電力を示している。5段目の波形は、開閉器40がオンであるかオフであるかを示している。
 時間T1の前は、商用系統電源12が停電し、パワーコンディショナ38Aが自立運転をしている状態である。すなわち、パワーコンディショナ38Aは、時間T1の前は、蓄電池34に蓄えられた電力を放電し、負荷端子TB3を介して住宅用負荷32に電力を供給する自立運転を実行している状態である。
 時間T1は、パワーコンディショナ38Aが自立運転をしている状態で、商用系統電源12が復電した時間を示す。時間T1では、開閉器40は、開放状態である。時間T1では、電力変換装置42は、出力がオンであり、交流電力を住宅用負荷32へ出力している。時間T1では、PV-PCSa18は、出力がオンであり、パワーコンディショナ38Aの電力変換装置42と連系運転をし、住宅用負荷32に電力を供給している。時間T1では、PV-PCSb22は、出力がオフであり、停電による連系保護待機状態を維持している。すなわち、時間T1の前後において、電力変換装置42およびPV-PCSa18は、オンのままであり、PV-PCSb22および開閉器40はオフのままである。
 また、時間T1の前後においては、商用系統電源12との間で逆潮流も順潮流も発生していない。すなわち、逆潮流する電力は0W(ワット)である。この後、時間T2となるまで、電力変換装置42、PV-PCSa18、PV-PCSb22、および開閉器40の状態は変化しない。また、時間T2となるまで、逆潮流する電力の値は変化しない。
 時間T2は、時間T1で商用系統電源12が復電してから一定時間が経過した時間、すなわち商用系統電源12への再並列を阻止する期間T11が経過した時間を示す。PV-PCSb22は、商用系統電源12が復電した時間T1から期間T11が経過した時間である時間T2で系統連系運転を再開する。これにより、PV-PCSb22がオンになり、商用系統電源12に逆潮流する電力が上昇し始める。
 時間T3は、時間T2でPV-PCSb22が系統連系運転を再開してから、商用系統電源12に逆潮流する電力が第1の設定値である設定値V1以上になった時間を示す。
 時間T4は、時間T3で商用系統電源12に逆潮流する電力が設定値V1以上になってから、第1の設定期間である設定期間Txが経過した時間を示す。パワーコンディショナ38Aは、時間T4で自立運転を停止する。このように、商用系統電源12に逆潮流する電力が設定値V1以上になった状態が設定期間Txだけ継続すると、パワーコンディショナ38Aは、自立運転を停止する。すなわち、制御回路44Aは、電力変換装置42の出力を強制的に停止する。PV-PCSa18は、電力変換装置42が停止し、電力変換装置42の出力電圧と連系ができなくなるので、商用系統電源12が停電した時と同じ連系保護待機状態となる。
 時間T5は、開閉器40を投入(オン)した時間を示す。商用系統電源12は、開閉器40が投入されたことにより、入出力端子TB1と、負荷端子TB3と、ホーム分電盤26とを経由して、住宅用負荷32に電力を供給する。これにより、商用系統電源12からの順潮流が発生するが、PV-PCSb22がオンの状態なので、太陽光発電設備24の余剰電力がある場合には、逆潮流が発生する。この後、時間T6までは、太陽光発電設備24での余剰電力がある場合には逆潮流が発生し、太陽光発電設備24での余剰電力がない場合には順潮流が発生する。
 時間T6は、時間T5で開閉器40を投入してから、一定時間が経過した時間、すなわち商用系統電源12への再並列を阻止する期間T12が経過した時間を示す。PV-PCSa18は、開閉器40が投入され、商用系統電源12の電圧が住宅用負荷32されると、商用系統電源12の電圧が住宅用負荷32に印加されたことを検出する。PV-PCSa18は、開閉器40が投入され、商用系統電源12の電圧が住宅用負荷32に印加された時間T5から、期間T12が経過した時間である時間T6で系統連系運転を再開する。これにより、PV-PCSa18がオンになり、商用系統電源12に逆潮流する電力が上昇し始める。電力変換装置42は、使用者から系統連系運転の操作を受け付けるとオンになる。
 なお、PV-PCSb22に適用される期間T11と、PV-PCSa18に適用される期間T12とは、同じ長さであってもよいし、異なる長さであってもよい。
 次に、電力供給システム10Aによる住宅用負荷32への電力供給処理の処理手順について説明する。図3は、実施の形態1にかかる電力供給システムによる住宅用負荷への電力供給処理の処理手順を示すフローチャートである。
 電力供給システム10Aでは、商用系統電源12が停電すると(ステップS110)、パワーコンディショナ38Aが、自立運転を開始する(ステップS120)。この後、商用系統電源12が復電すると(ステップS130)、期間T11が経過した後に、外部発電設備である太陽光発電設備24が、電力の供給を開始する(ステップS140)。これにより、PV-PCSb22から商用系統電源12への逆潮流が発生する(ステップS150)。
 制御回路44Aは、商用系統電源12への逆潮流の電力を示す逆潮流電力が、設定値V1以上であるか否かを判定する(ステップS160)。逆潮流電力が、設定値V1未満である場合(ステップS160、No)、制御回路44Aは、自立運転を継続する(ステップS190)。そして、制御回路44Aは、ステップS160の処理に戻る。
 逆潮流電力が、設定値V1以上である場合(ステップS160、Yes)、制御回路44Aは、逆潮流電力が設定値V1以上の状態が設定期間Txを経過したか否かを判定する(ステップS170)。逆潮流電力が設定値V1以上の状態が設定期間Txを経過していない場合(ステップS170、No)、制御回路44Aは、自立運転を継続する(ステップS190)。そして、制御回路44Aは、ステップS160の処理に戻る。
 逆潮流電力が設定値V1以上の状態が設定期間Txを経過した場合(ステップS170、Yes)、制御回路44Aは、自立運転を停止する(ステップS180)。
 ここで、電力供給システム10Aは、太陽光発電の余剰電力を商用系統電源12側へ供給しているのと同時に、蓄電池34から住宅用負荷32へ電力を供給している場合は、押し上げ効果がある状態(ダブル発電の状態)で商用系統電源12側に電力を供給していることになる。これに対して、電力供給システム10Aは、太陽光発電の余剰電力を商用系統電源12側へ売電している間は、蓄電池34から住宅用負荷32への電力の供給を停止する場合、押し上げ効果がない状態で商用系統電源12側に電力を供給していることになる。売電を行う場合、押し上げ効果がない場合の売電は、押し上げ効果がある場合の売電に比べ、買取単価が高く設定されている。
 実施の形態1に係るパワーコンディショナ38Aの制御回路44Aは、自立運転を実行している状態で商用系統電源12が復電した際に、外部発電設備である太陽光発電設備24から商用系統電源12へ逆潮流する電力が設定値V1以上となり、設定値V1以上の状態が設定期間Txの間に渡って継続した場合に、自立運転を停止させている。
 これにより、パワーコンディショナ38Aの制御回路44Aは、商用系統電源12が正常な場合において、自立運転への移行を阻止するので、自立運転へ移行することができない。つまり、パワーコンディショナ38Aは、商用系統電源12が正常であり、かつPV-PCSb22が商用系統電源12へ売電しているときに、蓄電池34から住宅用負荷32へ電力を供給することができない。これにより、押し上げ効果のある状態で商用系統電源12へ売電することを回避でき、太陽光発電の発電電力を高い買取単価で売電することができる。すなわち、パワーコンディショナ38Aは、太陽光発電で発電した電力を効率良く商用系統電源12に供給することができる。また、押し上げ効果がある状態での売電にならないので、電力会社による太陽光発電の買取単価が低く設定されない。
 また、パワーコンディショナ38Aの制御回路44Aは、太陽光発電設備20から商用系統電源12へ逆潮流する電力が設定値V1以上となり設定期間Txを経過した場合に、自立運転を停止させているので、自立運転の不要な停止を減らすことができる。
 ここで、停電が発生して自立運転を実行している状態で商用系統電源12が復電した場合において、逆潮流の有無にかかわらず特定時間の経過後に、自立運転を停止させる比較例の電力供給システムを考える。この比較例の電力供給システムは、商用系統電源が復電してから200秒後に外部発電設備がオンになるとすると、この200秒よりも短い100秒後などに自立運転を停止させる。これにより、外部発電設備から商用系統電源への逆潮流が発生する前に、自立運転を停止させるので、押し上げ効果を防止できる。
 ところが、比較例の電力供給システムは、太陽光発電設備24のような外部発電設備を備えていない場合であっても、復電後の特定時間経過後に自立運転を停止させることとなる。また、比較例の電力供給システムは、夜間などの外部発電設備が発電をしない時間帯であっても、復電後の特定時間経過後に自立運転を停止させることとなる。これらの状況での自立運転の停止は、押し上げ効果を発生させない状況での自立運転の停止であるので、不要な停止となる。
 電力供給システム10Aでは、自立運転による電力供給から商用系統電源12による電力供給への切り替わりで瞬停(瞬断)が発生し、電力供給システム10A内の住宅用負荷32といった機器が停止する可能性がある。例えば、データ処理を実行するコンピュータなどの機器は、瞬停の発生によってデータが破壊される場合があるので、瞬停によって機器を停止させたくない。実施の形態1では、制御回路44Aが、自立運転の不要な停止を減らすことで、できる限り自動的に自立運転を停止しないようにしているので、電力供給システム10A内の機器に安定して電力を供給することができる。
 なお、停電が発生して自立運転を実行している状態で商用系統電源12が復電した場合において、使用者が系統連系運転への切り替え操作を行なった場合、制御回路44Aは、逆潮流電力の有無にかかわらず、自立運転を停止させる。つまり、制御回路44Aは、電力変換装置42から住宅用負荷32への出力を停止する。
 また、制御回路44Aは、商用系統電源12に逆潮流する電流を検出する変流器54の異常を検出した場合に自立運転を停止させてもよい。図4は、実施の形態1にかかる電力供給システムによる、変流器の異常の有無に基づいた電力供給処理の処理手順を示すフローチャートである。
 パワーコンディショナ38Aの制御回路44Aは、商用系統電源12が停電して自立運転をしている際に、逆電力があるか否かを判定する(ステップS210)。ここでの逆電力は、PV-PCSb22から商用系統電源12への電力である。すなわち、制御回路44Aは、太陽光発電設備24から商用系統電源12へ逆潮流する電力があるか否かを判定する。制御回路44Aによる逆電力の検出条件は、系統連系規程に従うものとする。
 逆電力がある場合(ステップS210、Yes)、制御回路44Aは、自立運転を停止する(ステップS240)。逆電力があって自立運転を停止する処理は、図3で説明した処理と同様の処理である。
 一方、逆電力がない場合(ステップS210、No)、制御回路44Aは、電流検出回路である変流器54に異常があるか否かを判定する(ステップS220)。
 系統連系規程には、電流検出回路である変流器54が異常の場合、系統連系運転を停止しなければならないという要件があり、制御回路44Aは、この要件を自立運転にも適用する。変流器54が異常の場合の例は、変流器54が脱落している場合、変流器54の誤取り付け等である。
 電流検出回路である変流器54に異常がある場合(ステップS220、Yes)、制御回路44Aは、自立運転を停止する(ステップS240)。一方、電流検出回路である変流器54に異常がない場合(ステップS220、No)、制御回路44Aは、自立運転を継続する(ステップS230)。
 なお、パワーコンディショナ38Aの入力端子TB2に接続されている外部発電設備は、太陽光発電設備20としたが、ガスコジェネレーション、燃料電池、または蓄電池であってもよい。これにより、電力供給システム10Aは、設置場所の環境および負荷特性に適した外部発電設備を用いて発電することが可能となり、パワーコンディショナ38Aの安定性および経済性を向上させることができる。
 また、開閉器40は、パワーコンディショナ38Aの制御回路44Aで制御可能な電磁接触器等の開閉器であってもよく、パワーコンディショナ38Aの電力変換装置42の出力電圧が停止すると自動的に切り替わる開閉器であってもよい。
 また、パワーコンディショナ38Aは、系統連系運転の規格である系統連系規程に従って、系統連系運転を実行することも可能である。この場合、パワーコンディショナ38Aは、商用系統電源12に逆潮流する電力が第2の設定値である設定値V2以上になった状態が第2の設定期間である設定期間Tyだけ経過した場合に、系統連系運転を停止させる。設定値V2および設定期間Tyは、系統連系規程で規定されている。設定値V2は、設定値V1と同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。また、設定期間Tyは、設定期間Txと同じ期間であってもよいし、異なる期間であってもよい。
 系統連系運転の場合に商用系統電源12に逆潮流する電力を監視して、逆潮流ありと判断すると系統連系運転を停止することは系統連系規定で規格化されている。実施の形態1のパワーコンディショナ38Aは、系統連系運転と直接関係のない自立運転の際に逆潮流ありと判断すると自立運転を停止する。
 ここで、制御回路44Aのハードウェア構成について説明する。実施の形態1にかかるパワーコンディショナ38Aにおいて、制御回路44Aは、処理回路により実現される。処理回路は、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサおよびメモリであってもよいし、専用のハードウェアであってもよい。
 図5は、実施の形態1に係るパワーコンディショナが備える処理回路をプロセッサおよびメモリで実現する場合の処理回路の構成例を示す図である。図5に示す処理回路90は、プロセッサ91およびメモリ92を備える。処理回路90がプロセッサ91およびメモリ92で構成される場合、処理回路90の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ92に格納される。処理回路90では、メモリ92に記憶されたプログラムをプロセッサ91が読み出して実行することにより、各機能を実現する。すなわち、処理回路90は、制御回路44Aの処理が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ92を備える。このプログラムは、処理回路90により実現される各機能を制御回路44Aに実行させるためのプログラムであるともいえる。このプログラムは、プログラムが記憶された記憶媒体により提供されてもよいし、通信媒体など他の手段により提供されてもよい。
 上記プログラムは、図3のステップS160からS190の処理を制御回路44Aに実行させるプログラムであるとも言える。すなわち、上記プログラムは、逆潮流電力が設定値V1以上であるか否かを判定するステップと、逆潮流電力が設定値V1以上の状態が設定期間Txを経過したか否かを判定するステップと、自立運転を継続するステップと、自立運転を停止するステップとを制御回路44Aに実行させるプログラムであるとも言える。
 ここで、プロセッサ91は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、またはDSP(Digital Signal Processor)などである。また、メモリ92は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、またはDVD(Digital Versatile Disc)などが該当する。
 図6は、実施の形態1に係るパワーコンディショナが備える処理回路を専用のハードウェアで構成する場合の処理回路の例を示す図である。図6に示す処理回路93は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。処理回路93については、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。このように、処理回路93は、専用のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
 このように、実施の形態1では、パワーコンディショナ38Aは、自立運転時に商用系統電源12への逆潮流を検出すると自立運転を停止するので、押し上げ効果がある状態での売電を抑制できる。また、パワーコンディショナ38Aは、自立運転時に商用系統電源12への逆潮流を検出しない場合には、自立運転を継続するので、自立運転の不要な停止を減らすことができる。したがって、パワーコンディショナ38Aは、押し上げ効果がある状態での売電を抑制しつつ、住宅用負荷32に供給する電力を安定させることができる。
 また、パワーコンディショナ38Aは、商用系統電源12の電圧を検出する系統電圧検出部46で検出した電圧と、商用系統電源12へ逆潮流する電流を検出する変流器54で検出した電流とに基づいて、逆潮流する電力を検出している。これにより、パワーコンディショナ38Aは、逆潮流する電力を正確に検出することができる。
 また、パワーコンディショナ38Aは、商用系統電源12に逆潮流する電力が設定値V1以上となる状態が設定期間Tx以上継続した場合に逆潮流ありと判断して自立運転を停止する。これにより、パワーコンディショナ38Aは、逆潮流の有無を正確に判定することができる。パワーコンディショナ38Aは、逆潮流の正確な判定結果に基づいて、自立運転の停止と継続との何れかを選択するので、押し上げ効果がある状態での売電を正確に抑制しつつ、自立運転の不要な停止を減らすことができる。
 また、パワーコンディショナ38Aが系統連系運転を停止させるか否かの判定に用いる設定値V2は、系統連系規程で規定されているので、自立運転を停止させるか否かの判定に用いる設定値V1を設定値V2と同じにする場合は、設定値V1の設定が容易になる。
 また、パワーコンディショナ38Aが系統連系運転を停止させるか否かの判定に用いる設定期間Tyは、系統連系規程で規定されているので、自立運転を停止させるか否かの判定に用いる設定期間Txを設定期間Tyと同じにする場合は、設定期間Txの設定が容易になる。
 また、商用系統電源12に逆潮流する電流を検出する変流器54が、自立運転の際に異常である場合、パワーコンディショナ38Aは、自立運転を停止する。これにより、パワーコンディショナ38Aは、変流器54の異常時に自立運転を実行することを防止できる。
実施の形態2.
 つぎに、図7および図8を用いて実施の形態2について説明する。実施の形態2の電力供給システムは、PV-PCSa18を、商用系統電源12に接続するか、後述するパワーコンディショナ38Bに接続するかを開閉器47で切り替える。
 図7は、実施の形態2にかかるパワーコンディショナと太陽光発電設備とを併設した電力供給システムの構成を示す図である。図7では、電力供給システム10Bの単線結線図を示している。図7の各構成要素のうち図1に示す実施の形態1の電力供給システム10Aと同一機能を達成する構成要素については同一符号を付しており、重複する説明は省略する。
 パワーコンディショナ38Bは、系統連系運転時に商用系統電源12と連系する入出力端子TB5と、自立運転時に住宅用負荷32に接続する負荷端子TB6と、蓄電池34の入出力端子TB4とを備える。実施の形態2では、入出力端子TB5が、第1の入出力端子である。入出力端子TB5、負荷端子TB6、および入出力端子TB4は、電力変換装置42に接続されている。また、パワーコンディショナ38Bは、電力変換装置42と、パワーコンディショナ38Bの動作を制御する制御回路44Bとを備える。
 電力供給システム10Bは、開閉器47を備える。電力供給システム10Bは、変流器48、変流器50,52を備えていなくてもよい。電力供給システム10Bでは、PV-PCSa18とホーム分電盤26とが、接続点65で接続されている。開閉器47は、接続点65を介して、PV-PCSa18およびホーム分電盤26に接続されている。
 開閉器47は、商用系統電源12と入出力端子TB5との接続点64から延設された配線71、または負荷端子TB6から延設された配線72の何れかに接続可能となっている。接続点64は、保守用ブレーカ16と入出力端子TB5とを接続する配線73上に配置されている。
 開閉器47は、住宅用負荷32およびPV-PCSa18を、商用系統電源12側に接続するか、パワーコンディショナ38Bの負荷端子TB6に接続するかを切り替える。開閉器47は、商用系統電源12側に接続する場合には、配線71に接続する。開閉器47は、パワーコンディショナ38Bの負荷端子TB6に接続する場合には、配線72に接続する。
 開閉器47は、パワーコンディショナ38Bが自立運転に切り替わる際に、配線71への接続から配線72への接続に切り替える。また、開閉器47は、パワーコンディショナ38Bが系統連系運転に切り替わる際に、配線72への接続から配線71への接続に切り替える。
 商用系統電源12と入出力端子TB5との間の配線73には、引込口に設置される漏電遮断器14と、変流器54と、保守用ブレーカ16とが配置されている。
 PV-PCSa18と接続点65との間の配線には、図示しない太陽光発電用漏電遮断器が配置されている。住宅用負荷32と接続点65との間の配線には、ホーム分電盤26の主幹漏電ブレーカ28と、分岐ブレーカ30と、が配置されている。
 パワーコンディショナ38Bの電力変換装置42は、蓄電池34から供給される直流電力を交流電力に変換し、負荷端子TB6と、配線72と、ホーム分電盤26とを経由して住宅用負荷32へ供給する。
 制御回路44Bは、入出力端子TB5の電圧を検出する系統電圧検出部46と、変流器54と、電力変換装置42と、リモコン36とを制御する。
 系統電圧検出部46は、入出力端子TB5と電力変換装置42との間に配置されている。系統電圧検出部46は、入出力端子TB5における電圧、すなわち商用系統電源12の電圧を検出し、制御回路44Bへ出力する。変流器54は、商用系統電源12からの買電電力および商用系統電源12側への売電電力を計測し、制御回路44Bに出力する。
 制御回路44Bは、系統電圧検出部46で検出した電圧と、変流器54で検出した電流とから商用系統電源12に逆潮流する電力を検出する。制御回路44Bによる逆潮流の検出条件は、制御回路44Aによる逆潮流の検出条件と同様である。
 制御回路44Bは、系統電圧検出部46と、変流器54とのそれぞれで計測され、入力された値に基づいて、電力制御を行う。このように、パワーコンディショナ38Bは、パワーコンディショナ38Aと同様に、商用系統電源12、PV-PCSa18、PV-PCSb22、住宅用負荷32、および蓄電池34に接続可能となっており、住宅用負荷32への電力供給などを制御する。
 電力供給システム10Bが状態を遷移させる条件と、電力供給システム10Aが状態を遷移させる条件とは、同じである。パワーコンディショナ38Bは、パワーコンディショナ38Aと同様の動作によって、売電、買電、充電、住宅用負荷32への電力供給を実行する。すなわち、電力供給システム10Bも図3,4に示したフローチャートに従って動作する。
 図8は、実施の形態2にかかるパワーコンディショナにおいて、停電時にパワーコンディショナが自立運転をしているときに商用系統電源が復電した場合の各部の状態を示すタイムチャートである。図8の各状態のうち図2に示す実施の形態1の電力供給システム10Aにおける状態と同様の状態については、その説明を省略する。
 図8の1段目から4段目までの波形は、図2の1段目から4段目までの波形と同じである。すなわち、電力変換装置42の出力、PV-PCSa18の出力、PV-PCSb22の出力、および商用系統電源12に逆潮流または順潮流する電力は、図2と図8とで同じである。換言すると、電力変換装置42、PV-PCSa18、およびPV-PCSb22が状態を遷移させる条件は、電力供給システム10Aと電力供給システム10Bとで同じである。そして、商用系統電源12に逆潮流または順潮流する電力は、電力供給システム10Aと電力供給システム10Bとで同じである。
 図8の5段目の波形は、開閉器47が、商用系統電源12側に接続されるか、パワーコンディショナ38B側に接続されるかを示している。すなわち、図8の5段目の波形は、開閉器47が、配線71に接続されるか、配線72に接続されるかを示している。
 開閉器47は、実施の形態1の開閉器40と同様に、時間T5で接続の切り替えが行われる。すなわち、開閉器47は、時間T5まではパワーコンディショナ38B側に接続され、時間T5で商用系統電源12側への接続に切り替えられる。
 開閉器47が商用系統電源12側に接続されると、商用系統電源12は、配線71と、ホーム分電盤26とを経由して住宅用負荷32に電力を供給する。また、商用系統電源12は、入出力端子TB5を経由して電力変換装置42に交流電力を供給する。
 開閉器47が電力変換装置42側に接続されると、電力変換装置42は、負荷端子TB6と、配線72と、ホーム分電盤26とを経由して、住宅用負荷32に電力を供給する。
 電力供給システム10Bは、電力供給システム10Aと同様に、商用系統電源12に逆潮流する電力が設定値V1以上になった状態が設定期間Txだけ経過すると、パワーコンディショナ38Bによる自立運転を停止する。なお、制御回路44Bのハードウェアで構成は、制御回路44Aのハードウェアで構成と同様であるので、その説明を省略する。
 このように、実施の形態2では、パワーコンディショナ38Bは、自立運転時に商用系統電源12への逆潮流を検出すると自立運転を停止するので、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
 以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
 10A,10B 電力供給システム、12 商用系統電源、14 漏電遮断器、16 保守用ブレーカ、18 PV-PCSa、20,24 太陽光発電設備、22 PV-PCSb、26 ホーム分電盤、28 主幹漏電ブレーカ、30 分岐ブレーカ、32 住宅用負荷、34 蓄電池、36 リモコン、38A,38B パワーコンディショナ、40,47 開閉器、42 電力変換装置、44A,44B 制御回路、46 系統電圧検出部、48,50,52,54 変流器、61~65 接続点、71~73 配線、90,93 処理回路、91 プロセッサ、92 メモリ、TB1,TB4,TB5 入出力端子、TB2 入力端子、TB3,TB6 負荷端子。

Claims (9)

  1.  商用系統電源および外部発電設備と接続する第1の入出力端子と、
     外部負荷と接続し、前記外部負荷へ電力を供給する負荷端子と、
     外部蓄電池と接続する第2の入出力端子と、
     前記商用系統電源が停電した場合に前記商用系統電源との電路を開放する開閉器と、
     前記商用系統電源および前記外部発電設備から前記外部蓄電池へ供給される交流電力を直流電力に変換し、前記外部蓄電池から前記外部負荷へ供給される直流電力を交流電力に変換する電力変換装置と、
     前記電力変換装置を制御する制御回路と、を備え、
     前記制御回路は、前記商用系統電源の停電により、前記外部蓄電池に蓄えられた電力を放電して前記負荷端子を介して前記外部負荷に供給する運転である自立運転を実行している状態で前記商用系統電源が復電した際に、前記外部発電設備から前記商用系統電源へ逆潮流する電力を検出した場合に前記自立運転を停止させることを特徴とするパワーコンディショナ。
  2.  前記制御回路は、
     前記商用系統電源の電圧を検出する電圧検出回路で検出した電圧と、前記商用系統電源へ逆潮流する電流を検出する電流検出回路で検出した電流とに基づいて、前記逆潮流する電力を検出することを特徴とする請求項1に記載のパワーコンディショナ。
  3.  前記制御回路は、
     前記商用系統電源が復電した際に、前記逆潮流する電力が第1の設定値以上の状態が第1の設定期間だけ継続すると、前記逆潮流する電力を検出したと判定して前記自立運転を停止させることを特徴とする請求項1または2に記載のパワーコンディショナ。
  4.  前記制御回路は、
     前記商用系統電源に連系して前記外部蓄電池を充電または放電する運転である系統連系運転を実行している状態で、前記逆潮流する電力が第2の設定値以上の状態が第2の設定期間だけ継続すると、前記系統連系運転を停止させることを特徴とする請求項3に記載のパワーコンディショナ。
  5.  前記第1の設定値と前記第2の設定値とが同じであることを特徴とする請求項4に記載のパワーコンディショナ。
  6.  前記第1の設定期間と前記第2の設定期間とが同じであることを特徴とする請求項4または5に記載のパワーコンディショナ。
  7.  前記制御回路は、
     前記自立運転を実行している際に前記電流検出回路の異常を検出した場合、前記自立運転を停止させることを特徴とする請求項2に記載のパワーコンディショナ。
  8.  請求項1から7の何れか1つに記載のパワーコンディショナと、前記外部発電設備と、前記外部蓄電池とを備えることを特徴とする電力供給システム。
  9.  商用系統電源および外部発電設備と接続する第1の入出力端子と、外部負荷と接続し、前記外部負荷へ電力を供給する負荷端子と、外部蓄電池と接続する第2の入出力端子と、前記商用系統電源が停電した場合に前記商用系統電源との電路を開放する開閉器と、前記商用系統電源および前記外部発電設備から前記外部蓄電池へ供給される交流電力を直流電力に変換し、前記外部蓄電池から前記外部負荷へ供給される直流電力を交流電力に変換する電力変換装置と、前記電力変換装置を制御する制御回路と、を備えたパワーコンディショナの前記制御回路が、前記商用系統電源の停電により、前記外部蓄電池に蓄えられた電力を放電して前記負荷端子を介して前記外部負荷に供給する運転である自立運転を実行する自立運転実行ステップと、
     前記制御回路が、前記自立運転を実行している状態で前記商用系統電源が復電した際に、前記外部発電設備から前記商用系統電源へ逆潮流する電力を検出したか否かを判定する判定ステップと、
     前記制御回路が、前記逆潮流する電力を検出したと判定した場合に前記自立運転を停止させる停止ステップとを含むことを特徴とする制御方法。
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