WO2022091402A1 - エレベーターの施工方法 - Google Patents

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泰裕 金山
薫 平野
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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B7/00Other common features of elevators

Definitions

  • FIG. 3 is a perspective view showing the fixing portion of the guide rail 5, and is a diagram showing the fixing portion of the guide rail 5 by the fixing tool 10 (10a or 10b) described above.
  • the fixture 10 includes a wall bracket 11 fixed to the inner wall surface 1a (see FIGS. 1 and 2) of the traveling path 1, a rail bracket 12 fixed to the guide rail 5, and a wall bracket. It is composed of a first fixing portion 13 and a second fixing portion 14 for fixing the 11 and the rail bracket 12.
  • the rail bracket 12 is moved within the length range of each of the first adjusting hole portion 11bb and the second adjusting hole portion 12bb in the major axis direction, and the rail support piece 12a of the rail bracket 12 is guided by the guide rail 5. It is arranged along the base 51 of. After that, the rail bracket 12 is fixed to the base 51 of the guide rail 5, and then the bolt 13a and the nut 13b of the first fixing portion 13 are tightened to position the wall bracket 11 and the rail bracket 12.
  • the drill screw 200 which performs the formation of a pilot hole and the formation of a screw thread in one step, is used as a construction-dedicated tool for forming a screw hole. It is possible to obtain a through hole 14aa (screw hole) having a predetermined opening diameter and a thread by one operation. Therefore, it is not necessary to form a pilot hole using a drilling tool and then to form a screw thread using a drill, and a process of reducing the number of through holes 14aa having a target screw thread and an opening diameter in the field is required. It can be easily formed by the number, which makes it possible to improve the work efficiency in the traveling path in the construction of the elevator.

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  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Abstract

エレベーターの走行路内に取り付けた取付け部材にドリルねじをねじ込み、前記取付け部材から前記ドリルねじを引き抜くことにより、前記取付け部材における前記ドリルねじの引き抜き部に孔部を形成するエレベーターの施工方法である。

Description

エレベーターの施工方法
 本発明は、エレベーターの施工方法に関する。
 エレベーターの施工方法に関する技術として、下記特許文献1に開示の技術がある。この特許文献1には、壁用ブラケットとレール用ブラケットとの固定に関し「ブラケット21,22を最終固定する一対の第2締結部51,52は、例えば、穿孔及び雌ねじの形成を同時に行うドリルねじ53である。…なお、第2締結部51,52の締結具は、ドリルねじ53に限られない。例えば、位置調整したブラケット21,22にドリルでボルト孔をあけて、該ボルト孔と同径のボルト及びナットを締結してもよい。」と記載されている。
特開2019-18928号公報
 この特許文献に示すように、エレベーターの施工においては、走行路の内部に取り付けられるブラケットなどの取付け部材に対して、ボルト穴や他の穴を開ける工程が実施される。この場合、例えばボルト穴の形成であれば、先ず穿孔工具によって下穴を開け、次にドリルを用いて下穴の内周壁にねじをきるといった複数の作業が必要となる。また目的とする開口径の下穴や他の穴を形成するためには、徐々に径を拡大させた複数の穿孔工具による複数回の穴あけ作業が必要となる。
 そこで本発明は、走行路内の取付け部材に対し、所望の開口径の孔部を少ない工程数で容易に形成することができ、これにより走行路内の現場における作業効率の向上を図ることが可能なエレベーターの施工方法を提供することを目的とする。
 上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
 本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、エレベーターの走行路内に取り付けた取付け部材にドリルねじをねじ込み、前記取付け部材から前記ドリルねじを引き抜くことにより、前記取付け部材における前記ドリルねじの引き抜き部に孔部を形成するエレベーターの施工方法である。
 本発明によれば、走行路内の取付け部材に対し、所望の開口径の孔部を少ない工程数で容易に形成することができ、これにより走行路内の現場における作業効率の向上を図ることが可能なエレベーターの施工方法を提供することができる。
本発明を適用するエレベーターの概略構成を示す図(その1)である。 本発明を適用するエレベーターの概略構成を示す図(その2)である。 ガイドレールの固定部を示す斜視図である。 第1実施形態に係るエレベーターの施工方法を示す工程図(その1)である。 第1実施形態に係るエレベーターの施工方法を示す工程図(その2)である。 第1実施形態に係るエレベーターの施工方法を示す工程図(その3)である。 第1実施形態に係るエレベーターの施工方法を示す工程図(その4)である。 第1実施形態に係るエレベーターの施工方法を示す工程図(その5)である。 第2実施形態に係るエレベーターの施工方法の適用部を説明するための要部構成図である。 第2実施形態に係るエレベーターの施工方法の適用部を説明するための要部拡大図である。 第2実施形態に係るエレベーターの施工方法を示す工程図(その1)第1図である。 第2実施形態に係るエレベーターの施工方法を示す工程図(その2)である。 第2実施形態に係るエレベーターの施工方法を示す工程図(その3)である。
 次に、本発明のエレベーターの施工方法の各実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下においては、先ずエレベーターの概略構成の一例を説明し、次いでこのエレベーターの施工方法の各実施の形態を説明する。
≪エレベーターの概略構成≫
 図1は、本発明を適用するエレベーターの概略構成を示す図(その1)であり、エレベーターを側方から見た図である。また図2は、本発明を適用するエレベーターの概略構成を示す図(その2)であり、エレベーターを水平方向から見た図である。これらの図に示すエレベーター100は、例えば建物を上下方向に貫いて設けられた走行路1に設置されたものである。走行路1の上部には巻き上げ機2(図1のみに図示)が配置され、この巻き上げ機2に巻きかけられたローブ(図示省略)に対して、乗りかご3と釣合い錘4とが固定されている。
 また走行路1の内壁面1aには、走行路1の延設方向に沿って、複数のガイドレール5が固定されている。これらのガイドレール5は、乗りかご3の走行案内となる一対のガイドレール5aと、釣合い錘4の走行案内となる一対のガイドレール5bの合計5本である。
 各ガイドレール5は、断面略T字形状の長尺物であり、以降に説明する固定具10を介して走行路1の内壁面1aに固定される長尺状の基部51と、基部51の幅方向の中央部から突出して設けられる長尺状の嵌合部52とで構成されている(図2参照)。嵌合部52は、乗りかご3および釣合い錘4に固定されたガイドシュー(図示省略)に嵌合する部分である。このようなガイドレール5の固定構造は次のようである。
<ガイドレール5の固定構造>
 ガイドレール5は、固定具10によって走行路1の内壁面1aに固定されている。固定具10は、乗りかご3用のガイドレール5aの一方を固定する固定具10aと、釣合い錘4用のガイドレール5bの一方を固定する固定具10bと、乗りかご3用のガイドレール5aの他方および釣合い錘4用のガイドレール5bの他方を固定する固定具10abとである。これらの各固定具10は、走行路1の内壁面1aとガイドレール5との距離を調整できるように、複数の取付け部材を組み合わせた構成となっている。以下においては、これらの固定具10のうち、代表して固定具10a,10bの構成を説明する。
 図3は、ガイドレール5の固定部を示す斜視図であり、上述した固定具10(10aまたは10b)によるガイドレール5の固定部を示す図となっている。この図に示すように、固定具10は、走行路1の内壁面1a(図1、図2参照)に固定される壁面ブラケット11と、ガイドレール5に固定されるレールブラケット12と、壁面ブラケット11およびレールブラケット12とを固定する第1固定部13および第2固定部14とによって構成されている。
[壁面ブラケット11]
 壁面ブラケット11は、走行路1の内壁面1aに対して取り付けられる取付け部材であって、板状材を略垂直に折り曲げた構成のものである。この壁面ブラケット11は、折り曲げられた板状材の一方からなる壁側固定片11aと、他方からなる壁側調整片11bとを有する。
 壁側固定片11aは、内壁面1aに対して固定される部分であり、固定用に用いられる固定孔部11aaが設けられている。ここでの図示は省略したが、壁側固定片11aは、これらの固定孔部11aaにおいて、内壁面1aに埋め込まれたアンカーボルトにナットを介して固定されている。
 また壁側調整片11bは、内壁面1aに固定された壁側固定片11aから、走行路1内に向かって略水平に突出する。このような壁側調整片11bは、固定されている内壁面1aに対して平行な第1方向x1に径が大きい開口形状の第1調整用孔部11bbを有する。壁側調整片11bには、第1方向x1に沿って2つ配置された第1調整用孔部11bbの列が、第1方向x1に垂直で内壁面1aから垂直に突出する第2方向x2に沿って2列配置されている。
[レールブラケット12]
 レールブラケット12は、ガイドレール5と壁面ブラケット11を介して走行路1の内壁面1aに対して取り付けられる取付け部材であって、板状材を略垂直に折り曲げた構成のものである。このレールブラケット12は、折り曲げられた板状材の一方からなるレール支持片12aと、他方からなるレール側調整片12bとを有する。
 レール支持片12aは、ガイドレール5の基部51に重ねて配置される部分であり、ボルト12cおよびナット12dによって固定される2つのレールクリップ12eを有する。2つのレールクリップ12eは、ガイドレール5の基部51を幅方向の両側から挟む位置に配置され、2つのレールクリップ12eによって、ガイドレール5の基部51がレール支持片12aに固定されている。
 レール側調整片12bは、ガイドレール5に固定されたレール支持片12aから、ガイドレール5の嵌合部52と逆方向に向かって略水平に突出する。このようなレール側調整片12bは、壁面ブラケット11の壁側調整片11bに重ねて配置される。レール側調整片12bが壁側調整片11bに重ねられた状態において、壁面ブラケット11とレールブラケット12とは、クランク形状を構成する。
 またレール側調整片12bは、レール支持片12aから垂直に突出する方向に径が大きい開口形状の第2調整用孔部12bbを有する。レール側調整片12bには、第1方向x1に対する第1調整用孔部11bbの配置間隔に対応する間隔で、2つの第2調整用孔部12bbが設けられていることとする。
[第1固定部13]
 第1固定部13は、壁面ブラケット11の壁側調整片11bとレールブラケット12のレール側調整片12bとを重ね合わせた状態で、第1調整用孔部11bbと第2調整用孔部12bbとの重ね合わせに挿通されたボルト13aと、ボルト13aに螺合されたナット13bとによって構成されている。このような第1固定部13は、壁面ブラケット11の壁側調整片11bに設けた4つの第1調整用孔部11bbのうちの2つと、レールブラケット12に設けた2つの第2調整用孔部12bbとを利用した2か所に設けられていることとする。これにより、壁面ブラケット11とレールブラケット12とは、第1調整用孔部11bbの長径方向の長さと、第2調整用孔部12bbの長径方向の長さの範囲で、第1方向x1と第2方向x2とに適宜に移動させて位置調整することが可能である。これのような第1固定部13により、内壁面1aに対するガイドレール5の取り付け位置の調整が自在である。
[第2固定部14]
 第2固定部14は、壁側調整片11bとレール側調整片12bとを貫通させたボルト14aと、ボルト14aに螺合されたナット14bとによって構成されている。壁側調整片11bとレール側調整片12bの重ね合わせ部におけるボルト14aの貫通部は、ボルト14aの雄ねじに螺合する雌ねじが形成された内壁形状を有する。これにより、ボルト14aにナット14bが締め付けられると、ボルト14aとナット14bとの締結力から生じた摩擦力によって、第1固定部13によって調整された位置において、壁面ブラケット11とレールブラケット12とが強固に固定される構成となっている。
≪第1実施形態≫
 次に、以上のような構成のエレベーターの施工方法の第1実施形態を説明する。図4~図8は、第1実施形態に係るエレベーターの施工方法を示す工程図(その1)~(その5)であり、上述した壁面ブラケット11とレールブラケット12の第2固定部14の施工手順を示す工程図である。以下、これらの図に示す順に、第1実施形態の施工方法を説明する。
 先ず、図4に示すように、壁面ブラケット11の壁側固定片11aを、ここでの図示を省略した走行路の内壁面に固定する。次いで、壁面ブラケット11とレールブラケット12とがクランク形状の固定具10を構成するように、壁面ブラケット11の壁側調整片11bにレールブラケット12のレール側調整片12bを重ね合わせる。そして、第1調整用孔部11bbと第2調整用孔部12bbとが交差した部分に、第1固定部13のボルト13aを挿入してナット13bによって仮止めする。
 この状態で、第1調整用孔部11bbと第2調整用孔部12bbのそれぞれの長径方向の長さの範囲で、レールブラケット12を移動させ、レールブラケット12のレール支持片12aをガイドレール5の基部51に沿わせて配置する。その後、レールブラケット12をガイドレール5の基部51に固定し、次いで第1固定部13のボルト13aとナット13bを締め付けることで、壁面ブラケット11とレールブラケット12の位置決めをする。
 次に、図5に示すように、壁面ブラケット11の壁側調整片11bとレールブラケット12のレール側調整片12bとの重ね合わせ部に、ドリルねじ200をねじ込み、ドリルねじ200を貫通させる。ただし、この際に用いるドリルねじ200の径およびねじ山のピッチは、以降に用いるボルト14a(図7参照)の径およびねじ山のピッチに対応し、略同一であってよいが、ドリルねじ200の径が僅かに小さくてもよい。
 次に、図6に示すように、ドリルねじ200を逆回転させ、壁面ブラケット11の壁側調整片11bとレールブラケット12のレール側調整片12bとの重ね合わせ部からドリルねじ200をねじり出して引き抜く。これにより、壁側調整片11bとレール側調整片12bとの重ね合わせ部におけるドリルねじ200の引き抜き部分に、孔部として貫通孔14aaを形成する。このようにして形成された貫通孔14aaは、引き抜いたドリルねじ200の径に対応する開口径を有し、内周壁にドリルねじ200のねじ山のピッチと等しいピッチの雌ねじが形成されたねじ穴となる。
 次に、図7に示すように、雌ねじが形成された貫通孔14aaに、ボルト14aをねじ込む。このボルト14aの径およびねじ山のピッチは、図5の工程で用いたドリルねじ200の径およびねじ山のピッチに対応し、略同一であってよいが、ドリルねじ200の径より僅かに大きくてもよい。これにより、ボルト14aは、貫通孔14aaの内周壁に形成された雌ねじと螺合するピッチの雄ねじ形状を有することとなり、貫通孔14aaに対して隙間なくねじ込まれる。
 その後、図8に示すように、ボルト14aにナット14bを締め込み、壁面ブラケット11の壁側調整片11bとレールブラケット12のレール側調整片12bとの重ね合わせ部を締め付けて固定する。この際、適切な軸力となるようにナット14bの締め込みを行うことで、耐荷重値を確保することが重要である。これにより、図3を用いて説明した構成を得ることができる。
<第1実施形態の効果>
 以上説明した第1実施形態の施工方法によれば、下穴の形成とねじ山の形成とを1工程でこなすドリルねじ200を、ねじ穴を形成するための施工専用の工具として用いることにより、1回の動作によって所定の開口径とねじ山を有する貫通孔14aa(ねじ穴)を得ることが可能である。このため、穿孔工具を用いた下穴の形成とその後のドリルを用いたねじ山の形成とを行う必要がなく、目的とするねじ山と開口径を有する貫通孔14aaを、現場にて少ない工程数で容易に形成することが可能であり、これによりエレベーターの施工における走行路内での作業効率の向上を図ることが可能である。
 しかも、ボル14aおよびナット14bを用いた固定であるため、ドリルねじ200をそのまま締結用の部材として用いた場合と比較して、長期振動にも耐え、かつ耐荷重値が確保された強固な固定状態とすることが可能である。
≪第2実施形態≫
 第2実施形態は、エレベーターの走行路1の内部に取り付けた取付け部材に、孔部として貫通孔を形成する手順に関する。図9は、第2実施形態に係るエレベーターの施工方法の適用部を説明するための要部構成図である。この図に示すように、エレベーターの走行路1の内部に設置したガイドレール5には、例えば第1実施形態で説明したレールブラケット12の他に、様々な取付け部材が取り付けられている。このような取付け部材の一つとして、遮蔽板ブラケット22がある。
 遮蔽板ブラケット22は、乗りカゴ3への各乗り場階101(図1参照)に対応する位置に、遮蔽板6を固定するためのものである。このような遮蔽板ブラケット22は、一端側がガイドレール5の基部51に固定され、他端側がガイドレール5から水平方向に延設される長尺状の板材である。この遮蔽板ブラケット22の他端側には遮蔽板6が固定され、さらにその先端部には縦保護線7のような可撓性を有する長尺部材が留め付けられている。
 図10は、第2実施形態に係るエレベーターの施工方法の適用部を説明するための要部拡大図であり、遮蔽板ブラケット22を拡大した図である。この図に示すように、遮蔽板ブラケット22の一端側は、レールブラケット12と同様に、2つのレールクリップ22eを用いてガイドレール5の基部51に固定されている。また、遮蔽板ブラケット22の他端側には、遮蔽板ブラケット22を貫通するねじ穴22aaが形成されこのねじ穴22aaを用いたねじ止めによって、遮蔽板6が固定されている。さらに遮蔽板ブラケット22の先端には、縦保護線7を留め付けるための貫通孔22bbが設けられている。
 これらのねじ穴22aaおよび貫通孔22bbは、予め遮蔽板ブラケット22に形成されたものであってもよいが、エレベーター100の施工現場において形成されてもよい。以下に、施工現場においての取付け部材への孔部の形成手順を、遮蔽板ブラケット22への貫通孔22bbの形成を例示して説明する。
 図11~図13は、第2実施形態に係るエレベーターの施工方法を示す工程図(その1)~(その3)である。先ず、図11に示すように、遮蔽板ブラケット22の所定の位置に、ドリルねじ200の先端を配置する。
 次に、図12に示すように、遮蔽板ブラケット22の所定の位置に、ドリルねじ200をねじ込み、ドリルねじ200を貫通させる。この際に用いるドリルねじ200は、貫通孔22bbに要求される径と略同一径のものであることとする。
 その後、図13に示すように、ドリルねじ200を逆回転させることで、遮蔽板ブラケット22からドリルねじ200をねじり出して引き抜く。これにより、遮蔽板ブラケット22の先端に、貫通孔22bbを形成する。この貫通孔22bbは、ドリルねじ200の径と略同一径の開口径を有するものとなる。また貫通孔22bbは、その内周壁に、ドリルねじ200の雄ねじに螺合する雌ねじのねじ山を有する。
 また、貫通孔22bbを形成した後には、この貫通孔22bbを介して縦保護線7(図9参照)を遮蔽板ブラケット22に固定する。縦保護線7の固定は、例えば、貫通孔22bbに縦保護線7を結び付けたり、貫通孔22bbに挿通させた他の固定用のコードによって縦保護線7を遮蔽板ブラケット22に結び付けたり、さらに他の方法であってもよい。
 なお、以上の手順は、図10に示したねじ穴22aaの形成においても同様に適用することができる。この場合、遮蔽板6を遮蔽板ブラケット22に固定するための雄ねじ部材に対応する径およびねじ山のピッチを有するドリルねじ200を用いて、ねじ穴22aaを形成すればよい。さらに、この手順によって形成する孔部は、遮蔽板ブラケット22のような取付け部材を貫通する貫通孔であることに限定されず、底部を有する形状のものであってもよい。
<第2実施形態の効果>
 以上説明した第2実施形態の施工方法によれば、ドリルねじ200を用いて遮蔽板ブラケット22に貫通孔22bbを形成することで、1回の穴あけ動作によって所定の開口径を有する貫通孔22bbを得ることが可能である。このため、開口径の大きな貫通孔22bbであっても、徐々に径を拡大させた複数の穿孔工具を用いた複数回の穴あけ作業を実施する必要がなく、目的とする開口径を有する貫通孔22bbを、現場にて少ない工程数で容易に形成することが可能であり、これによりエレベーター施工における走行路内での作業効率の向上を図ることが可能である。
 なお、本発明は上記した実施形態および変形例に限定されるものではなく、さらに様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
 1…走行路、5…ガイドレール、7…保護線(可撓性を有する長尺部材)、11…壁面ブラケット(取付け部材)、12…レールブラケット(取付け部材)、14a…ボルト、14b…ナット、14aa,22bb…貫通孔、22…遮蔽板ブラケット(取付け部材)、22aa…ねじ穴(貫通孔)、100…エレベーター、200…ドリルねじ

Claims (9)

  1.  エレベーターの走行路内に取り付けた取付け部材にドリルねじをねじ込み、
     前記取付け部材から前記ドリルねじを引き抜くことにより、前記取付け部材における前記ドリルねじの引き抜き部に孔部を形成する
     エレベーターの施工方法。
  2.  前記取付け部材を貫通するように前記取付け部材に対して前記ドリルねじをねじ込み、
     前記取付け部材に前記孔部として貫通孔を形成する
     請求項1に記載のエレベーターの施工方法。
  3.  前記貫通孔を介して、前記取付け部材に可撓性を有する長尺部材を留め付ける
     請求項2に記載のエレベーターの施工方法。
  4.  前記取付け部材から前記ドリルねじを引き抜く際には、前記ドリルねじを逆回転させる
     請求項1に記載のエレベーターの施工方法。
  5.  前記エレベーターの走行路内に、一部が重なるように複数枚の前記取付け部材を取り付け、
     前記複数枚の取付け部材の重なり部に、所定の径を有する前記ドリルねじをねじ込んで前記複数枚の取付け部材を貫通させ、
     前記複数枚の取付け部材から前記ドリルねじを引き抜くことにより、前記複数枚の取付け部材の重なり部に所定の開口径を有する貫通孔を形成した後、
     前記貫通孔にボルトをねじ込んで前記複数枚の取付け部材を相互に固定する
     請求項4に記載のエレベーターの施工方法。
  6.  前記貫通孔にねじ込んだボルトにナットを締め付ける
     請求項5に記載のエレベーターの施工方法。
  7.  前記複数の取付け部材は、前記走行路の内壁面から突出させる状態で前記内壁面に固定された板状の壁面ブラケットと、前記走行路の内部のガイドレールに固定された板状のレールブラケットである
     請求項5に記載のエレベーターの施工方法。
  8.  前記ボルトは、前記ドリルねじのねじ込みによって前記貫通孔の内周壁に形成された雌ねじに螺号する形状を有する
     請求項5~7のうちの何れか1項に記載のエレベーターの施工方法。
  9.  前記ボルトの径およびねじ山のピッチは、前記ドリルねじの径およびねじ山のピッチに対応する
     請求項5~7のうちの何れか1項に記載のエレベーターの施工方法。
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