WO2022091372A1 - カテーテルおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

柔軟性を確保しつつマーカ部材を補強体に固定することが可能なカテーテル、およびその製造方法の提供を目的とする。 カテーテル1は、内腔11hを有する管状体11と、この管状体11の外周11bに設けられた補強体21と、この補強体21の周方向に沿って補強体21上に配置された放射線不透過性のマーカ部材31とを備えているカテーテルであって、管状体11の長軸方向において、補強体21の先端は、マーカ部材31の先端と同じ部位に位置しているか、またはマーカ部材31の先端よりも先端側の部位に位置しており、マーカ部材31の先端部31aは補強体21に接合され、かつマーカ部材31の先端部以外の部位31bは補強体21に接合されていない。

Description

カテーテルおよびその製造方法
 本発明は、カテーテルおよびその製造方法に関する。
 例えば、血管内に生じた病変部などを治療する際、血管に挿入する医療器具として中空長尺形状のカテーテルが用いられる。
 このようなカテーテルには、血管内の病変部まで他の医療器具やカテーテル自身を安全かつ確実に導くことができるように、血管内におけるカテーテルの位置を正確に把握できることが求められる。
 このような血管内における位置を把握可能なカテーテルとして、例えば、管状シャフトの特定部位にX線不透過マーカーを設け、X線の透過画像によりカテーテルの位置を把握する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
 上述の技術によれば、例えば、X線不透過マーカーとして金属線で形成されたコイル形状の部材が用いられ、これを管状シャフトの特定部位における外周面にかしめることでマーカーが固定される。
特開2004-298361号公報
 しかしながら、上述したような従来の技術においては、マーカーをかしめる際に長軸方向に亘ってマーカー全体が管状シャフトに強固に固定される。このため、かしめにより管状シャフトの剛性が上昇(柔軟性が低下)し、特に湾曲した血管内におけるカテーテルの操作性が低下する虞がある。
 本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、柔軟性を確保しつつマーカ部材を補強体に固定することが可能なカテーテル、およびその製造方法を提供することにある。
 本開示のいくつかの態様は、
(1)内腔を有する管状体と、この管状体の外周に設けられた補強体と、この補強体の周方向に沿って前記補強体上に配置された放射線不透過性のマーカ部材とを備えているカテーテルであって、
 前記管状体の長軸方向において、前記補強体の先端は、前記マーカ部材の先端と同じ部位に位置しているか、または前記マーカ部材の先端よりも先端側の部位に位置しており、
 前記マーカ部材の先端部は前記補強体に接合され、かつ前記マーカ部材の前記先端部以外の部位は前記補強体に接合されていないことを特徴とするカテーテル、
(2)前記管状体の長軸方向において、前記補強体の先端は、前記マーカ部材の先端と同じ部位に位置している前記(1)に記載のカテーテル、
(3)前記補強体が、素線により編組された編組体である前記(1)または(2)に記載のカテーテル、
(4)内腔を有する管状体と、この管状体の外周に設けられた補強体と、この補強体の周方向に沿って前記補強体上に配置された放射線不透過性のマーカ部材とを備えているカテーテルの製造方法であって、
 前記管状体の長軸方向において、前記補強体の先端を、前記マーカ部材の先端と同じ部位に配置するか、または前記マーカ部材の先端よりも先端側の部位に配置し、
 機械的な外力を加えずに前記マーカ部材の先端部と前記補強体とを接触させながら、前記マーカ部材の先端部以外の部位と前記補強体とを溶着することなく、加熱により前記マーカ部材の先端部と前記補強体との接触部を溶着することを特徴とするカテーテルの製造方法、
(5)前記管状体の長軸方向において、前記補強体の先端を前記マーカ部材の先端よりも先端側の部位に配置し、加熱により前記接触部を溶着すると同時に、前記補強体における前記マーカ部材の先端よりも先端側の部位を前記接触部から溶断する前記(4)に記載のカテーテルの製造方法、および
(6)前記接触部の加熱は、レーザ光の照射により行われる前記(4)または(5)に記載のカテーテルの製造方法、である。
 なお、本明細書において、「先端側」とは、カテーテルの長軸方向に沿う方向であって、体内により深く挿入される方向を意味する。また、「基端側」とは、カテーテルの長軸方向に沿う方向であって、先端側と反対の方向を意味する。また、「先端部」とは、任意の部材または部位において、その先端を含みこの先端から基端側に向かって長軸方向の中途まで延びる部位を意味する。
 本発明は、柔軟性を確保しつつマーカ部材を補強体に固定することが可能なカテーテル、およびその製造方法を提供することができる。
第1の実施形態を示す概略的側面図である。 第1の実施形態の一部を拡大して示す概略的側面図である。 第2の実施形態の一部を拡大して示す概略的側面図である。 第3の実施形態の一部を拡大して示す概略的側面図である。 第4の実施形態の一部を拡大して示す概略的側面図である。 第5の実施形態において、管状体の外周面上に補強体を配置した直後の状態を示す概略的側面図である。 第5の実施形態において、補強体上にマーカ部材を配置した直後の状態を示す概略的側面図である。 第5の実施形態において、マーカ部材の先端部にレーザ光を照射している状態を示す概略的側面図である。 第5の実施形態において、管状体および被覆部材を溶着した状態を示す概略的側面図である。 第5の実施形態の変形例であって、マーカ部材の先端部および隣接部にレーザ光を照射している状態を示す概略的側面図である。 第5の実施形態の変形例であって、隣接部の補強体を溶断している状態を示す概略的側面図である。 第5の実施形態の変形例であって、接合部よりも先端側の補強体が除去された状態を示す概略的側面図である。 第5の実施形態の変形例であって、管状体および被覆部材を溶着した状態を示す概略的側面図である。 他の実施形態の一部を拡大して示す概略的側面図である。 他の実施形態の一部を拡大して示す概略的側面図である。
 以下、第1~第5の実施形態について図面を参照して説明するが、本発明は、以下の実施形態にのみ限定されるものではない。なお、各図面において、便宜上、被覆部材は一点鎖線で示されている。また、各図面に示したカテーテルの寸法は、実施内容の理解を容易にするために示した寸法であり、実際の寸法に対応するものではない。また、各図面において、図示左側が体内に挿入される先端側(遠位側)、右側が医師等の手技者によって操作される基端側(近位側、手元側)である。
<カテーテル>
 本開示のカテーテルは、内腔を有する管状体と、この管状体の外周に設けられた補強体と、この補強体の周方向に沿って上記補強体上に配置された放射線不透過性のマーカ部材とを備えているカテーテルであって、上記管状体の長軸方向において、上記補強体の先端は、上記マーカ部材の先端と同じ部位に位置しているか、または上記マーカ部材の先端よりも先端側の部位に位置しており、上記マーカ部材の先端部は上記補強体に接合され、かつ上記マーカ部材の上記先端部以外の部位は上記補強体に接合されていないカテーテルである。以下、本開示のカテーテルについて詳説する。
[第1の実施形態]
 図1は、第1の実施形態を示す概略的側面図である。当該カテーテル1は、図1に示すように、概略的に、管状体11と、補強体21と、マーカ部材31と、被覆部材41と、コネクタ51とにより構成されている。
 管状体11は、内腔を有する筒状(中空形状)のシャフトである。管状体11は、具体的には、例えば、先端の開口11aから基端に亘って貫通した内腔11hを有するように構成することができる。内腔11hには、例えば、ガイドワイヤなどの医療デバイスが挿通されたり、薬液などの流体が流通される。
 管状体11を構成する材料としては、管状体11が体腔内に挿通されることから、抗血栓性、可撓性および生体適合性を有していることが好ましい。上記材料としては、例えば、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、シリコーン、フッ素樹脂など樹脂材料等を採用することができる。
 補強体21は、管状体の外周に設けられた部材である。補強体21は、図2に示すように、例えば、管状の部材で構成され、管状体11の外周面11bに接しかつ外周面11bを覆うように設けることができる。本実施形態では、その側部に多数の細孔21bを有しかつ一体的に形成されたメッシュ状の補強体21が例示されている。なお、細孔21bは、例えば、レーザ光等により筒状の部材の側部を穿孔することで形成することができる。
 補強体21を構成する材料としては、例えば、ステンレス鋼(SUS304,SUS316など)、タングステンなどの金属材料、強化プラスチックなどの樹脂材料等が挙げられる。
 マーカ部材31は、補強体21の周方向に沿って補強体21上に配置された放射線不透過性の部材である。マーカ部材31は、具体的には、例えば、補強体21の外周面21aに接しかつ補強体21の周方向に沿って配置された環状の部材で構成することができる。
 マーカ部材31に対する不透過性の放射線としては、例えば、X線、γ線、粒子線等が挙げられる。
 マーカ部材31を構成する材料としては、例えば、金、白金、タングステン、およびこれらの元素を含む合金(例えば、白金ニッケル合金)などの放射線不透過性材料等が挙げられる。なお、マーカ部材31の材料は、放射線不透過性ではない材料の表面に放射線不透過性材料がコーティングされたもの、放射線不透過性ではない樹脂材料中に放射線不透過性材料を混練したものなど、放射線不透過性材料と放射線不透過性ではない材料とを組み合わせたものであってもよい。
 ここで、カテーテルは、管状体の長軸方向において、補強体の先端が、マーカ部材の先端と同じ部位に位置するか、またはマーカ部材の先端よりも先端側の部位に位置するように構成することができる。また、補強体21上におけるマーカ部材31の位置は、放射線透過画像により位置を特定しようとするカテーテルの部位に対応するように、適宜選択することができる。
 本実施形態では、補強体21の先端が、マーカ部材31の先端よりも先端側の部位に位置している(図2参照)。
 また、本実施形態では、マーカ部材31の先端部が補強体21に接合され、かつマーカ部材31の先端部以外の部位が補強体21に接合されていない。すなわち、管状体11の長軸方向において、マーカ部材31のうちの先端部31a(先端)のみが補強体21に固着(図2の接合部C参照)されており、マーカ部材31のうちの先端部31aよりも基端側の部位31bは補強体21に固着されていない。上記基端側の部位31bは、補強体21に接していてもよく(図2参照)、補強体21から離間していてもよい(不図示)。
 マーカ部材31と補強体21とを接合する方法としては、後述する<カテーテルの製造方法>の項で詳説するように、例えば、レーザ光Lをマーカ部材31の先端部31a近傍に照射することで溶着する方法等が挙げられる。
 被覆部材41は、管状体11、補強体21およびマーカ部材31の外周を覆う部材である。被覆部材41は、具体的には、例えば、柔らかく高い摺動性を有する材料で構成され、かつ表面が平滑となるように形成することができる。
 被覆部材41を構成する材料としては、例えば、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリウレタン等が挙げられる。
 このように、被覆部材41を設けることで、例えば、カテーテル1が血管などの体腔内を円滑に移動することができる。
 コネクタ51は、手技者がカテーテル1を体内に押し込んだり、回転操作を行う部位である。コネクタ51は、先端が管状体11および/または補強体21の基端に接続されている。コネクタ51は、先端が管状体11の内腔11hに連通しかつ基端に開口51aを具備する内腔51hを有しており、手技の際、内腔51hを介してガイドワイヤなどの医療デバイスが挿通されたり、薬液などの流体が導入することができる。
 次に、カテーテル1の使用態様の一例について説明する。ここでは、カテーテル1をガイディングカテーテルとして用い、心臓の冠動脈に生じた狭窄部をバルーンカテーテルで拡張する手技を例示する。
 カテーテル1の使用に先立ち、まず、ガイドワイヤA(不図示)を血管内に挿入し、その先端を心臓の冠動脈入口近くまで送り込む。次いで、開口11aを介して内腔11h,51hにガイドワイヤAの基端部を挿入し、カテーテル1の先端が心臓の冠動脈入口まで達するように、ガイドワイヤAに沿ってカテーテル1を血管内に押し込みながら前進させる。この際、カテーテル1は、図示していない放射線透過画像表示装置に表示されたマーカ部材31の血管内における位置を確認しながら押し込まれ、カテーテル1が有する柔軟性(マーカ部材31の装着部におけるカテーテル1の柔軟性)により血管の湾曲に追従しながら前進する。
 次に、ガイドワイヤAを抜き取ってバルーンカテーテル用のより細いガイドワイヤB(不図示)に入れ替え、内腔51h,11hを介してガイドワイヤBの先端が狭窄部を通過する位置まで到達させる。次いで、ガイドワイヤBに沿ってバルーンカテーテル(不図示)を狭窄部の内側まで挿入し、バルーンにより狭窄部を拡張することで治療を行う。上記治療が終了した後は、バルーンカテーテル、ガイドワイヤB、カテーテルの順でこれらを体外に抜去することで手技が完了する。
 以上のように、カテーテル1は、上記構成であるので、柔軟性を確保しつつマーカ部材31を補強体21に固定することができる。その結果、マーカ部材31が補強体21から離脱または補強体21に対して移動(位置ずれ)することなく、複雑に湾曲する血管であっても、その形状に追従しながら血管内の所望の部位まで円滑かつ正確にカテーテル1を送り込むことができる。
[第2の実施形態]
 図3は、第2の実施形態の一部を拡大して示す概略的側面図である。カテーテル2は、図3に示すように、概略的に、管状体11と、補強体21と、マーカ部材31と、被覆部材41と、コネクタ51(不図示)とにより構成されている。カテーテル2は、管状体11および補強体21と、マーカ部材31との位置関係が第1の実施形態と異なっている。なお、管状体11、補強体21およびマーカ部材31自身の構成、並びに被覆部材41およびコネクタ51の構成は、第1の実施形態のものと同様であるため、同一部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。また、カテーテル2の使用態様は、第1の実施形態のものと同様であるので、その説明を省略する。
 カテーテル2は、管状体11の長軸方向において、補強体21の先端がマーカ部材31の先端と同じ部位に位置している。すなわち、長軸方向において補強体21の先端の位置とマーカ部材31の先端の位置とが揃っており、放射線透過画像中に造影されるマーカ部材31の先端の位置が補強体21の先端の位置に一致するように構成されている。
 以上のように、カテーテル2は、上記構成であるので、マーカ部材31の先端の位置を参照することで補強体21の先端の位置を正確に把握することができる。このため、一般的に長軸方向における補強体の先端前後で剛性が変化し易いカテーテルの操作を、その位置を把握しながら確実に行うことができる。
[第3の実施形態]
 図4は、第3の実施形態の一部を拡大して示す概略的側面図である。カテーテル3は、図4に示すように、概略的に、管状体11と、補強体23と、マーカ部材31と、被覆部材41と、コネクタ51(不図示)とにより構成されている。カテーテル3は、補強体23の構成が第2の実施形態と異なっている。なお、管状体11およびマーカ部材31自身の構成、並びに被覆部材41およびコネクタ51の構成は、第1の実施形態のものと同様であるため、同一部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。また、カテーテル3の使用態様は、第1の実施形態のものと同様であるので、その説明を省略する。
 補強体23は、管状体11の外周に設けられた部材である。本実施形態では、補強体23は、管状体11の外周面上に設けられ、素線23wにより編組された編組体(以下、「編組体23」ともいう)として形成されている。編組体23は、例えば、素線23wとして一または二以上の単線若しくは撚線を用い、これをメッシュ状に編網することで形成することができる。なお、単線とは1本の単一線を意味し、撚線とは複数本の単一線を予め互いに撚り合って形成した一束の線群を意味する。
 編組体23を構成する素線23wの材料としては、例えば、第1の実施形態において例示した補強体21の材料と同様のもの等を採用することができる。
 以上のように、カテーテル3は、上記構成であるので、素線23wを用いて補強体23(編組体23)を容易に形成することができる。
[第4の実施形態]
 図5は、第4の実施形態の一部を拡大して示す概略的側面図である。カテーテル4は、図5に示すように、概略的に、管状体11と、補強体24と、マーカ部材31と、被覆部材41と、コネクタ51(不図示)とにより構成されている。カテーテル4は、補強体24の構成が第3の実施形態と異なっている。なお、管状体11およびマーカ部材31自身の構成、並びに被覆部材41およびコネクタ51の構成は、第1の実施形態のものと同様であるため、同一部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。また、カテーテル4の使用態様は、第1の実施形態のものと同様であるので、その説明を省略する。
 補強体24は、管状体11の外周に設けられた部材である。本実施形態では、補強体24は、管状体11の外周面11b上に設けられ、長軸方向に沿って素線24wが外周面11bを取り巻くように螺旋状に巻回されたコイル体として形成されている。補強体24は、例えば、素線24wとして一または二以上の単線若しくは撚線を用い、これを単条または多条に巻回することで形成することができる。
 補強体24を構成する素線24wとしては、例えば、第3の実施形態において例示した補強体23(編組体23)を構成する素線23wと同様のもの等を採用することができる。
 以上のように、カテーテル4は、上記構成であるので、素線24wを用いて補強体24を容易に形成することができる。
<カテーテルの製造方法>
 本開示のカテーテルの製造方法は、内腔を有する管状体と、この管状体の外周に設けられた補強体と、この補強体の周方向に沿って上記補強体上に配置された放射線不透過性のマーカ部材とを備えているカテーテルの製造方法であって、上記管状体の長軸方向において、上記補強体の先端を、上記マーカ部材の先端と同じ部位に配置するか、または上記マーカ部材の先端よりも先端側の部位に配置し、機械的な外力を加えずに上記マーカ部材の先端部と上記補強体とを接触させながら、上記マーカ部材の先端部以外の部位と上記補強体とを溶着することなく、加熱により上記マーカ部材の先端部と上記補強体との接触部を溶着する。以下、本開示のカテーテルの製造方法の一実施形態について説明する。
[第5の実施形態]
 本開示のカテーテルの製造方法は、例えば、以下に示す[A工程]~[D工程]で構成することができる。なお、本実施形態では、編組体23を用いたカテーテルの製造方法について例示する。
[A工程]
 A工程は、あらかじめ形成された管状体11に補強体23を被冠する工程である。本工程では、例えば、金属製の素線23wによりメッシュ状に編組された管状(筒状)の編組体23(補強体23)を用い、この編組体23を、樹脂製の管状体11の外周面11bを覆いかつ上記外周面11bに接するように被冠する(図6Aの中間組立品A1を参照)。なお、編組体23は、あらかじめ管状に編組されたものであってもよく、管状体11の周囲に素線23wを巻回することで形成されたものであってもよい。
[B工程]
 B工程は、A工程にて得られた中間組立品A1の編組体23上に、周方向に沿って放射線不透過性のマーカ部材を配置する工程である。本工程では、例えば、環状かつ放射線不透過性である金属製のマーカ部材31を用い、管状体11の長軸方向において、編組体23の先端がマーカ部材31の先端よりも先端側の部位に位置するように、マーカ部材31を編組体23の外周23aに接しかつその周方向に沿って配置する(図6Bの中間組立品A2を参照)。長軸方向における編組体23上のマーカ部材31の位置は、マーカ部材31により特定したいカテーテルの所望の位置に対応するように適宜配置することができる。
[C工程]
 C工程は、B工程にて得られた中間組立品A2におけるマーカ部材31の先端部と編組体23との接触部(マーカ部材31の先端部31aと編組体23との接合部Cが形成される部位)を加熱により溶着する(図6C参照)。本工程では、上記溶着の際、機械的な外力を加えずにマーカ部材31の先端部31aと編組体23とを単に接触させながら、接触部を溶着して接合部Cを形成する。また、本開示のカテーテルの製造方法においては、マーカ部材31の先端部以外の部位31bと編組体23とは溶着を行わない(図6Cの中間組立品A3を参照)。すなわち、編組体23とマーカ部材31とは、マーカ部材31の先端部31aでのみ接合され、マーカ部材31の先端部以外の部位31bは、編組体23に単に接触しているか、または編組体23と離間するように形成される。
 上述した接触部の加熱方法としては、例えば、レーザ光発生装置500により発生させたレーザ光Lを照射することで加熱する方法(図6C参照)、電子ビームを照射することで加熱する方法(不図示)等が挙げられる。レーザ光Lにより加熱する場合、照射される部位(特に接合部Cを形成する部位)に機械的な外力を加えることなく、かつ所定の部位のみを確実に加熱(溶着)することができる。
[D工程]
 D工程は、C工程にて得られた中間組立品A3の外周を被覆部材41により被覆する。本工程では、例えば、チューブ状の被覆部材を中間組立品A3の外周に被せた後、これを加熱炉の中で加熱して管状体11および被覆部材41を構成する樹脂を軟化させる。次いで、加熱炉から取り出して冷却することで、管状体11および被覆部材41の樹脂が固化し、管状体11と補強体21とマーカ部材31と被覆部材41とを一体的に固着する(図6D参照)。なお、上記加熱炉での加熱温度、加熱時間および雰囲気は、樹脂などの物性、形状等により適宜選択することができる。
 なお、管状体11の長軸方向において、編組体23の先端がマーカ部材31の先端と同じ部位に位置するカテーテルの製造方法においては、マーカ部材31を編組体23上に配置する際、上述したC工程における編組体23およびマーカ部材31の配置に代えて、編組体23の先端を長軸方向においてマーカ部材31の先端と同じ部位に配置し、その後、接触部を溶着して接合部Cを形成してもよい。
 また、管状体11の長軸方向において、編組体23の先端をマーカ部材31の先端よりも先端側の部位に配置し、加熱により接触部を溶着すると同時に、編組体23におけるマーカ部材31の先端よりも先端側の部位を接触部(接合部C)から溶断するようにしてもよい。この場合、例えば、接触部Cおよび接触部に隣接するマーカ部材が配置されていない編組体の部位(隣接部R)に同時にレーザ光を照射(図7A参照)することで編組体23を溶断(図7B参照)した後、切り離された編組体23の先端側の部位を除去し(図7C参照)、被覆部材41で被覆する(図7D参照)ようにしてもよい。かかる製造方法によれば、編組体23の先端の位置とマーカ部材31の先端の位置とが揃ったカテーテルを容易に形成することができる。
 以上のように、当該カテーテルの製造方法は、上記構成であるので、柔軟性を確保しつつマーカ部材31を補強体23(補強体23)に固定することができる。また、接触部(接合部C)に機械的な外力を加えない分、マーカ部材31および編組体23の変形を抑制することができる。このため、意図せずに、管状体11の内腔11hが押し狭められたり、カテーテルの最外周面が膨出することはなく、操作を円滑に行うことが可能なカテーテルを得ることができる。
 なお、本開示は、上述した実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。上述した実施形態の構成のうちの一部を削除したり、他の構成に置換してもよく、上述した実施形態の構成に他の構成を追加等してもよい。
 例えば、上述した実施形態では、一個のマーカ部材31が補強体21,23,24上に配置されたカテーテル1~4およびその製造方法について説明した。しかしながら、図8に示すように、長軸方向において、二個以上のマーカ部材(例えば、第1のマーカ部材311および第2のマーカ部材312)が配置されたカテーテル100であってもよい。これにより、カテーテル100における複数の部位を特定することができ、手技をより的確に行うことができる。
 また、上述した実施形態では、補強体21,23,24の外周に接するマーカ部材31について説明した。しかしながら、例えば、図9に示すように、マーカ部材313が補強体23の内周23aに接するカテーテル200であってもよい。
 また、上述した実施形態では、環状のマーカ部材31を有するカテーテル1~4について説明した。しかしながら、マーカ部材は、補強体の周方向に沿って補強体上に配置されていればよく、マーカ部材の形状は、例えば、平板状、補強体の周方向に沿った円弧状などの環状以外の形状であってもよい。
 また、上述した第5の実施形態では、金属製の素線23wを用いて編網した編組体23(補強体23)を備えたカテーテルの製造方法について説明した。しかしながら、補強体を構成する材料は、補強体とマーカ部材とを溶着することができる限り特に限定されない。補強体は、樹脂材料、または樹脂と金属とを組み合わせた材料で形成されていてもよい。
 1,2,3,4、100,200 カテーテル
 11 管状体
 21,23,24 補強体
 23 編組体
 31,311,312,313 マーカ部材
 31a,313a 先端部
 C 接合部
 R 隣接部

Claims (6)

  1.  内腔を有する管状体と、この管状体の外周に設けられた補強体と、この補強体の周方向に沿って前記補強体上に配置された放射線不透過性のマーカ部材とを備えているカテーテルであって、
     前記管状体の長軸方向において、前記補強体の先端は、前記マーカ部材の先端と同じ部位に位置しているか、または前記マーカ部材の先端よりも先端側の部位に位置しており、
     前記マーカ部材の先端部は前記補強体に接合され、かつ前記マーカ部材の前記先端部以外の部位は前記補強体に接合されていないことを特徴とするカテーテル。
  2.  前記管状体の長軸方向において、前記補強体の先端は、前記マーカ部材の先端と同じ部位に位置している請求項1に記載のカテーテル。
  3.  前記補強体が、素線により編組された編組体である請求項1または請求項2に記載のカテーテル。
  4.  内腔を有する管状体と、この管状体の外周に設けられた補強体と、この補強体の周方向に沿って前記補強体上に配置された放射線不透過性のマーカ部材とを備えているカテーテルの製造方法であって、
     前記管状体の長軸方向において、前記補強体の先端を、前記マーカ部材の先端と同じ部位に配置するか、または前記マーカ部材の先端よりも先端側の部位に配置し、
     機械的な外力を加えずに前記マーカ部材の先端部と前記補強体とを接触させながら、前記マーカ部材の先端部以外の部位と前記補強体とを溶着することなく、加熱により前記マーカ部材の先端部と前記補強体との接触部を溶着することを特徴とするカテーテルの製造方法。
  5.  前記管状体の長軸方向において、前記補強体の先端を前記マーカ部材の先端よりも先端側の部位に配置し、加熱により前記接触部を溶着すると同時に、前記補強体における前記マーカ部材の先端よりも先端側の部位を前記接触部から溶断する請求項4に記載のカテーテルの製造方法。
  6.  前記接触部の加熱は、レーザ光の照射により行われる請求項4または請求項5に記載のカテーテルの製造方法。
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