JP2021097798A - カテーテル - Google Patents
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Abstract
Description
この構成によれば、第1マーカー部は、湾曲部の内側に位置する部分に設けられている。ここで、カテーテルに挿入された併用デバイスは、カテーテルの内腔において湾曲部の外側を通過する。本構成によれば、このような併用デバイスの進路と、第1マーカー部の位置とを相違させることができるため、放射線画像上での併用デバイスの動きを把握しやすくできる。
この構成によれば、第1マーカー部は、切欠部を埋めると共に、中空シャフトの厚さと等しい厚さを有している。このため、例えば、中空シャフトの外周面や内周面に第1マーカー部を設ける構成と比較して、第1マーカー部を厚くできる。この結果、放射線画像上での第1マーカー部の位置を確認しやすくできる。また、第1マーカー部を厚くできることに伴い、第1マーカー部を形成する材料として種々の材料(例えば、放射線不透過性を有する金属粉末を混練した樹脂材料等)を利用することができる。このため、例えば貴金属材料のみを用いて第1マーカー部を形成する場合と比較して、カテーテル製造のコストを低減できる。
この構成によれば、カテーテルはさらに、中空シャフトの先端において、中空シャフトの周方向の全体にわたって設けられた第2マーカー部を備える。このため、臨床時において、中空シャフトの先端位置(すなわちカテーテルの先端位置)を放射線画像上で確認することができ、手技の安全性を向上できる。
この構成によれば、第1マーカー部は、中空シャフトの長手方向に延びると共に、中空シャフトの周方向における幅が基端側から先端側に向かって徐々に小さくなる。このため、カテーテルのトルク伝達性を維持しつつ、カテーテルの先端側を柔軟に構成できる。
この構成によれば、第1マーカー部は、中空シャフトの長手方向に互いに離間した状態で配置された複数のマーカーを有する。このため、カテーテルのトルク伝達性を維持しつつ、カテーテルの先端側を柔軟に構成できる。
この構成によれば、カテーテルはさらに、中空シャフトに埋設された第1補強層及び第2補強層を備えるため、カテーテルのトルク伝達性をさらに向上できる。また、中空シャフトの湾曲部に埋設された第1補強層は、湾曲部よりも基端側に埋設された第2補強層よりも密度が低いため、カテーテルの先端側を、基端側と比較して柔軟に構成できる。
図1は、第1実施形態のカテーテル1の構成を例示した説明図である。カテーテル1は、血管系、リンパ腺系、胆道系、尿路系、気道系、消化器官系、分泌腺及び生殖器官といった生体管腔内に挿入され、生体管腔内を診断又は治療するために使用される。カテーテル1は、チューブ状(管状)の中空シャフト10と、第1補強層21と、第2補強層22と、第1マーカー部30と、第2マーカー部40と、コネクタ90とを備える。なお、図1では説明の便宜上、中空シャフト10に埋設された第1補強層21及び第2補強層22を図示している。
図5は、第2実施形態のカテーテル1Aの構成を例示した説明図である。第2実施形態のカテーテル1Aは、第1マーカー部30に代えて第1マーカー部30Aを備える。第1マーカー部30Aは、配置が異なる点を除き、第1実施形態と同様の構成を有している。具体的には、第1マーカー部30Aは、周方向において、中空シャフト10のうち湾曲部11の内側に位置する部分に設けられている。なお、第1マーカー部30Aが、長手方向において湾曲部11から中空シャフト10の先端までの範囲に位置する部分に設けられている点、中空シャフト10の周方向における幅W1(図4)が基端側から先端側にかけて略一定である点、中空シャフト10の切欠部10n(図2)を埋めるように配置されている点については、第1実施形態と同様である。
図7は、第3実施形態のカテーテル1BのA1−A1線(図1)における横断面構成を例示した説明図である。第3実施形態のカテーテル1Bは、中空シャフト10に代えて中空シャフト10Bを備え、第1マーカー部30に代えて第1マーカー部30Bを備える。中空シャフト10Bは、切欠部10nが形成されていない点を除き、第1実施形態と同様の構成を有している。
図8は、第4実施形態のカテーテル1Cの構成を例示した説明図である。図9は、図8のB方向から見たカテーテル1Cの構成を例示した説明図である。第4実施形態のカテーテル1Cは、第1マーカー部30に代えて第1マーカー部30Cを備える。第1マーカー部30Cは、B方向から見た形状が異なる点を除き、第1実施形態と同様の構成を有している。具体的には図9に示すように、第1マーカー部30Cは、中空シャフト10の周方向における幅W2が、基端側から先端側に向かって徐々に小さくなる。このため、第1マーカー部30Cは、B方向から見た形状が略三角形状となる。なお、第1マーカー部30Cが、周方向において湾曲部11の外側に位置する部分に設けられている点、長手方向において湾曲部11から中空シャフト10の先端までの範囲に位置する部分に設けられている点、中空シャフト10の切欠部10n(図2)を埋めるように配置されている点については、第1実施形態と同様である。
図10は、第5実施形態のカテーテル1Dの構成を例示した説明図である。図11は、図10のB方向から見たカテーテル1Dの構成を例示した説明図である。第5実施形態のカテーテル1Dは、第1マーカー部30に代えて第1マーカー部30Dを備える。第1マーカー部30Dは、5つのマーカー31〜35を備える点を除き、第1実施形態と同様の構成を有している。
図12は、第6実施形態のカテーテル1EのB方向(図1)から見た構成を例示した説明図である。第6実施形態のカテーテル1Eは、第1マーカー部30に代えて第1マーカー部30Eを備える。第1マーカー部30Eは、B方向から見た形状が異なる点を除き、第1実施形態と同様の構成を有している。具体的には図12に示すように、第1マーカー部30Eは、B方向から見た形状が、軸線Oを中心として±Z軸方向に振れる波状である。第1マーカー部30Eの先端部36及び基端部38は、中空シャフト10の外周面において、幅W11の範囲に形成されている。第1マーカー部30Eの中央部37は、中空シャフト10の外周面において、幅W12の範囲に形成されている。図12の例では、幅W12は、幅W11よりも広い。
図13は、第7実施形態のカテーテル1Fの構成を例示した説明図である。第7実施形態のカテーテル1Fは、第1実施形態の構成において、第2マーカー部40を備えていない。このように、カテーテル1Fの構成は種々の変更が可能であり、例えば第2マーカー部40等、上述した構成の少なくとも一部を備えていなくてもよい。例えば、カテーテル1Fには、予め湾曲部11が付されておらず、先端から基端にかけて中空シャフト10が直線状に構成されていてもよい。この場合であっても、臨床時において、術者が中空シャフト10に湾曲形状を付す(湾曲部11を形成する)ことにより、第1マーカー部30を用いた湾曲部11の向きの把握を実現できる。以上のような第7実施形態のカテーテル1Fによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
図14は、第8実施形態のカテーテル1Gの構成を例示した説明図である。第8実施形態のカテーテル1Gは、第1マーカー部30に代えて第1マーカー部30Gを備える。第1マーカー部30Gは、周方向において、中空シャフト10のうち湾曲部11の外側に位置する部分に加えてさらに、ストレート部12の外側に位置する部分にも設けられている。換言すれば、第1マーカー部30Gは、中空シャフト10の先端部10dから基端部10pまでの全体にわたって設けられている。なお、第1マーカー部30Gが、長手方向において湾曲部11から中空シャフト10の先端までの範囲に位置する部分に設けられている点、中空シャフト10の切欠部10n(図2)を埋めるように配置されている点、中空シャフト10の周方向における幅W1(図4)が基端側から先端側にかけて略一定である点については、第1実施形態と同様である。
図15は、第9実施形態のカテーテル1Hの構成を例示した説明図である。第9実施形態のカテーテル1Hは、第1実施形態の構成において、第1補強層21及び第2補強層22を備えていない。このように、カテーテル1Hの構成は種々の変更が可能であり、第1補強層21と、第2補強層22との、少なくとも一方を備えていなくてもよい。以上のような第9実施形態のカテーテル1Hによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第9実施形態のカテーテル1Hによれば、第1補強層21及び第2補強層22を備えていないため、カテーテル1Hの製造工数と、カテーテル1Hの製造コストとを低減できる。
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記第1〜9実施形態では、カテーテル1,1A〜1Hの構成を例示した。しかし、カテーテル1の構成は種々の変更が可能である。例えば、上記各実施形態では、湾曲部11は、中空シャフト10の先端まで延びているとした。しかし、湾曲部11は中空シャフト10の先端まで延びておらず、湾曲部11の先端側において、中空シャフト10が直線状に延びた部分(すなわち湾曲していない部分)が設けられてもよい。例えば、上記各実施形態では、カテーテル1は、単一の内腔10Lを有するシングルルーメンカテーテルを例示したが、カテーテル1は、複数の内腔を有するダブル/マルチルーメンカテーテルとして構成されてもよい。例えば、カテーテル1は、他の構成要素(例えば、バルーン部材、電極部材等)を備えていてもよい。
上記第1〜9実施形態では、第1マーカー部30,30A〜30E,30G、及び第2マーカー部40の構成を例示した。しかし、第1マーカー部30及び第2マーカー部40の構成は種々の変更が可能である。例えば、図2に示す横断面において、第1マーカー部30の厚さT30は、中空シャフト10の厚さT10と相違していてもよい。例えば、図2に示す横断面において、第1マーカー部30は、中空シャフト10の外周面と内周面との少なくとも一方から突出していてもよい。例えば、第1マーカー部30と第2マーカー部40とは、離間して配置されており、接続していなくてもよい。例えば、第1マーカー部30と第2マーカー部40との少なくとも一方は、放射線不透過性を有する金属粉末を混練した樹脂材料に代えて、放射線不透過性を有する金属材料により形成されてもよい。
[変形例3]
第1〜9実施形態のカテーテル1,1A〜1Hの構成、及び上記変形例1,2のカテーテル1,1A〜1Hの構成は、適宜組み合わせてもよい。例えば、第3,8実施形態で説明した構成の第1マーカー部30や、第4〜6実施形態で説明した形状の第1マーカー部30を、第2実施形態で説明したように湾曲部11の内側に設けてもよい。例えば、第7実施形態の第2マーカー部40を備えない構成や、第9実施形態の第1補強層21及び第2補強層22を備えない構成において、第2〜6,8実施形態で説明した構成の第1マーカー部30を用いてもよい。
2…ガイドワイヤ(併用デバイス)
10,10B…中空シャフト
10n…切欠部
11…湾曲部
12…ストレート部
21…第1補強層
22…第2補強層
30,30A〜30E,30G…第1マーカー部
31〜35…マーカー
40…第2マーカー部
90…コネクタ
91…本体部
92…羽根部
100…血管
101…第1枝
102…第2枝
Claims (7)
- カテーテルであって、
長尺状の外形を有し、先端側に湾曲部が形成された中空シャフトと、
前記中空シャフトのうち、前記湾曲部の内側または外側であって、少なくとも前記湾曲部から前記中空シャフトの先端までの範囲に位置する部分に設けられた放射線不透過性を有する第1マーカー部と、
を備える、カテーテル。 - 請求項1に記載のカテーテルであって、
前記第1マーカー部は、前記湾曲部の内側に位置する部分に設けられている、カテーテル。 - 請求項1または請求項2に記載のカテーテルであって、
前記中空シャフトには、前記第1マーカー部が設けられた部分において、前記中空シャフトの内外を連通する切欠部が形成されており、
前記第1マーカー部は、前記切欠部を埋めると共に、前記中空シャフトの厚さと等しい厚さを有している、カテーテル。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のカテーテルであって、さらに、
放射線不透過性を有し、前記中空シャフトの先端において、前記中空シャフトの周方向の全体にわたって設けられた第2マーカー部を備え、
前記第1マーカー部の先端は、前記第2マーカー部に接続している、カテーテル。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のカテーテルであって、
前記第1マーカー部は、前記中空シャフトの長手方向に延びると共に、前記中空シャフトの周方向における幅が基端側から先端側に向かって徐々に小さくなる、カテーテル。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のカテーテルであって、
前記第1マーカー部は、前記中空シャフトの長手方向に互いに離間した状態で配置された複数のマーカーを有する、カテーテル。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のカテーテルであって、さらに、
前記中空シャフトの前記湾曲部に埋設された第1補強層と、
前記中空シャフトのうち、前記湾曲部よりも基端側に埋設され、前記第1補強層よりも密度の高い第2補強層と、
を備える、カテーテル。
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