WO2022085199A1 - ガイディングカテーテル - Google Patents

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Abstract

トルク伝達性に優れ、シャフトが屈曲してもバルーンを拡張用のサブルーメンが潰れることのないガイディングカテーテルを提供することを目的とする。このガイディングカテーテルは、メインルーメン101およびサブルーメン102を有するシャフト10と、シャフト10の先端部に装着されたバルーン20と、シャフト10の先端側に接続された先端チップ30と、シャフトの基端側に接続されたハブ40とを備えてなり、シャフト10は、その基端から先端にわたり、メインルーメン101を形成する内層11と、内層11上に形成された第1補強層12と、第1補強層12上に形成され、サブルーメン102を内包する中間層13と、中間層13上に形成された第2補強層14と、第2補強層14上に形成された外層15とが積層されてなる。

Description

ガイディングカテーテル
 本発明は、先端部にバルーンが装着されてなるガイディングカテーテルに関する。
 従来、血管内治療に使用されるチューブ状の医療器具を挿入して体内の所定位置に送達するためにガイディングカテーテルが使用されている。
 また、血管内治療中に血流を一時的に遮断するためのバルーンがシャフト先端部に装着されているガイディングカテーテルが知られている(下記特許文献1、2参照)。
 バルーン付きのガイディングカテーテルは、シャフトと、シャフトの先端部に装着されたバルーンと、シャフトの先端側に接続された先端チップと、シャフトの基端側に接続されたハブとを備えている。ガイディングカテーテルを構成するシャフトには、チューブ状の医療器具を挿通させるためのメインルーメンと、バルーンを拡張するための流体を流通させるサブルーメンとが形成されている。
特開2013-66720号公報 特表2001-508670号公報
 ガイディングカテーテルは、目的とする血管(医療器具を送達させる血管)を探りながら湾曲している血管内に挿通され、その先端を目的とする血管の入口まで到達させる。
 このような操作が行われるガイディングカテーテルには、良好なトルク伝達性が求められる。
 ここに、カテーテルにトルク伝達性を付与する手段として、コイルやブレードによってシャフトを補強することが行われており、特許文献1、2に記載されたガイディングカテーテルにおいても、そのような補強手段が採用されている。
 しかしながら、上記特許文献1、2に記載されているものを含め、従来のガイディングカテーテルは、十分なトルク伝達性を有するものではない。
 特に、特許文献1のガイディングカテーテルは、シャフトの基端部分と、先端部分とが、それぞれ異なるコイルによって補強されているため、基端から先端へのトルク伝達性がきわめて劣るものとなる。特許文献2のガイディングカテーテルは、シャフトの基端から先端まで、連続したブレードにより補強されているものの、そのトルク伝達性は十分ではない。
 血管内を挿通しているガイディングカテーテルは、当該血管形状に追従してシャフトが屈曲することがあるが、このとき、サブルーメンが潰れてしまい、バルーンを拡張するための流体を流通させることができなくなることがある。
 特に、特許文献2のガイディングカテーテルは、ブレードの外側にサブルーメンが配置されているため、当該サブルーメンが潰れてしまう可能性がきわめて高い。
 本発明は以上のような事情に基いてなされたものである。
 本発明の目的は、従来公知のバルーン付きガイディングカテーテルよりもトルク伝達性に優れ、かつ、シャフトが屈曲してもバルーンを拡張させるためのサブルーメンが潰れるようなことのないガイディングカテーテルを提供することにある。
(1)本発明にガイディングカテーテルは、メインルーメンおよびサブルーメンを有するシャフトと、前記シャフトの先端部に装着され、前記サブルーメンを流通する流体が内部に供給されることで拡張するバルーンと、前記シャフトの先端側に接続され、前記メインルーメンと連通して、その先端で開口するルーメンを有する先端チップと、前記シャフトの基端側に接続され、前記メインルーメンおよび前記サブルーメンにそれぞれ連通するポートを有するハブとを備えてなるバルーン付きのガイディングカテーテルであって、
 前記シャフトは、その基端から先端にわたり、前記メインルーメンを形成する内層と、前記内層上に形成された第1補強層と、前記第1補強層上に形成され、前記サブルーメンを内包する中間層と、前記中間層上に形成された第2補強層と、前記第2補強層上に形成された外層とが積層されてなることを特徴とする。
 このような構成のガイディングカテーテルによれば、これを構成するシャフトが、その基端から先端にわたって形成された2つの補強層(第1補強層および第2補強層)により補強されているので、従来のガイディングカテーテルと比較して優れたトルク伝達性を発現することができる。
 また、シャフトに形成されているサブルーメンが第1補強層と第2補強層との間にある中間層に内包されているので、シャフトを屈曲させても、2つの補強層に挟まれることで保護されているサブルーメンが潰れるようなことはない。
(2)本発明にガイディングカテーテルにおいて、前記第1補強層および前記第2補強層は何れも、前記シャフトの基端から先端にわたり連続した編組チューブからなるブレード層であることが、優れたトルク伝達性を発現させる観点から好ましい。
(3)本発明にガイディングカテーテルにおいて、前記メインルーメンは、前記シャフトの中心軸に対して偏心し、前記サブルーメンは、前記メインルーメンが偏心している側とは反対側に形成され、前記サブルーメンの横断面は、実質的に矩形または三日月形であることが好ましい。
 このような構成のガイディングカテーテルによれば、シャフトの細径化を十分に図ることができる。
(4)本発明にガイディングカテーテルにおいて、前記シャフトの先端部分が屈曲または湾曲形状にシェイピングされていることが好ましい。
(5)上記(4)のガイディングカテーテルにおいて、屈曲または湾曲形状の外側に前記サブルーメンが位置するようにシェイピングされていることが、シェイピングを容易にする(曲げやすくする)とともに、サブルーメンの潰れを防止する観点から好ましい。
(6)本発明にガイディングカテーテルにおいて、前記先端チップは、前記シャフトと同一の外径を有する基端部と、先端方向に縮径する先端部とからなり、前記先端チップの基端には、前記シャフトの前記サブルーメンに挿入されて当該サブルーメンの先端開口を閉塞する凸部が形成されていることが好ましい。
 このような構成のガイディングカテーテルによれば、サブルーメンの先端を確実に閉塞することができるとともに、先端チップの脱落などを好適に防止することができる。
(7)上記(6)のガイディングカテーテルにおいて、前記基端部における前記先端チップの前記ルーメンにリング状の造影マーカーが挿嵌されていることが好ましい。
(8)本発明にガイディングカテーテルにおいて、前記第1補強層および前記第2補強層は何れも、前記シャフトの基端から先端にわたり連続したコイル層であってもよい。
(9)上記(8)のガイディングカテーテルにおいて、前記第1補強層を構成するコイルの巻き方向と、前記第2補強層を構成するコイルの巻き方向とが互いに逆であることが、回転方向に影響しない優れたトルク伝達性を発現させる観点から好ましい。
 本発明のガイディングカテーテルは、従来公知のバルーン付きガイディングカテーテルよりもトルク伝達性に優れ、さらに、シャフトが屈曲してもサブルーメンが潰れるようなことはない。
本発明のガイディングカテーテルの一実施形態を示す正面図である。 図1に示したガイディングカテーテルのシャフトの層構成を示す斜視図である。 図1のIII-III断面図である。 図1のIV-IV断面図である。 図1に示したガイディングカテーテルの先端部分を示す縦断面図である。 図1に示したガイディングカテーテルの先端部分の構成部品を示す斜視図である。 実施例1および比較例1に係るガイドワイヤシャフトについて、トルク伝達性の評価の結果を示すグラフである。
<実施形態>
 以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。
 本実施形態のガイディングカテーテルは、血管内治療に使用するチューブ状の医療器具を挿入して体内の所定位置に送達するためのガイディングカテーテルである。
 図1~図6に示す本実施形態のガイディングカテーテル100は、メインルーメン101およびサブルーメン102を有するシャフト10と、このシャフト10の先端部に装着され、サブルーメン102を流通する流体が内部に供給されることで拡張するバルーン20と、シャフト10の先端側に接続され、メインルーメン101と連通して、その先端で開口するルーメン301を有する先端チップ30と、シャフト10の基端側に接続され、メインルーメン101に連通するメインポート41およびサブルーメン102に連通する拡張ポート43を有するハブ40とを備えてなり、
 シャフト10は、その基端から先端にわたり、メインルーメン101を区画形成する内層11と、内層11上に形成された第1ブレード層12と、サブルーメン102を内包するようにして第1ブレード層12上に形成された中間層13と、中間層13上に形成された第2ブレード層14と、第2ブレード層14上に形成された外層15とが積層されてなる。
 ガイディングカテーテル100は、シャフト10と、バルーン20と、先端チップ30
と、ハブ40とを備えてなる。
 図2~図4に示すように、ガイディングカテーテル100を構成するシャフト10には、メインルーメン101およびサブルーメン102が形成されている。
 メインルーメン101は、マイクロカテーテルなどのチューブ状の医療器具を挿通させるためのルーメンであり、このメインルーメン101は、シャフト10の中心軸に対して偏心して形成されている。
 サブルーメン102は、メインルーメン101が偏心している側とは反対側に形成されている。サブルーメン102の横断面は矩形である。
 このようにして、メインルーメン101およびサブルーメン102が配置されていることにより、メインルーメン101の断面積(医療器具の挿通路)およびサブルーメン102の断面積(流体の流路)を十分に確保することができるとともに、シャフト10の細径化を十分に図ることができる。
 シャフト10は、内層11と、第1ブレード層12と、中間層13と、第2ブレード層14と、外層15とが積層されてなり、この層構成は、シャフト10の基端から先端まで同一である。
 シャフト10の内層11は、メインルーメン101を形成する樹脂チューブ(ルーメンチューブ)である。
 内層11を構成する樹脂としては、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)やPFA(パーフルオロアルコキシアルカン)のようなフッ素系樹脂を挙げることができる。
 メインルーメン101の直径となる内層11の内径は、通常1.0~3.0mmとされ、好ましくは1.7~2.5mmとされる。
 内層11の厚さは、通常5~50μmとされ、好ましくは15~40μmとされる。
 内層11の外周上には第1ブレード層12が形成されている。第1ブレード層12は、ステンレスなどの金属素線を編み込むことにより、シャフト10の基端から先端にわたり連続して形成された編組チューブからなる。
 編組チューブを構成する金属素線の外径(素線径)、打ち数および持ち数などは、要求される補強性能に応じて適宜調整することができる。
 なお、金属素線の断面形状は、円形に限定されず、矩形であってもよい。
 第1ブレード層12の厚さは、通常20~100μmとされ、好ましくは30~60μmとされる。
 第1ブレード層12の外周上には、サブルーメン102を内包する中間層13が形成されている。
 中間層13は樹脂により構成されている。中間層13を構成する樹脂としては、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエーテルポリアミド、ポリエーテルブロックアミド〔PEBAX(登録商標)〕、ナイロンおよびポリウレタンなどの熱可塑性樹脂を挙げることができる。
 シャフト10の中心軸に対してメインルーメン101(内層11および第1ブレード層12)が偏心しているため、中間層13の厚さは円周方向で異なっている。
 サブルーメン102は、メインルーメン101が偏心している側とは反対側(中間層13の厚肉部分)に内包されている。
 サブルーメン102の断面形状(矩形)の寸法の好適な一例を示せば0.30mm×0.90mmである。
 中間層13の外周上には第2ブレード層14が形成されている。第2ブレード層14は、第1ブレード層12と同様の編組チューブからなる。
 第2ブレード層14の厚さは、通常20~100μmとされ、好ましくは30~60μmとされる。
 第2ブレード層14の外周上には外層15が形成されている。
 外層15は樹脂により構成されている。外層15を構成する樹脂としては、中間層13の構成樹脂と同様の樹脂を挙げることができる。
 外層15の厚さは、通常10~100μmとされ、好ましくは30~70μmとされる。
 シャフト10の外径である外層15の外径は、通常2.0~4.0mmとされ、好ましくは2.5~3.5mmとされる。
  外層15の硬度としては、D型硬度計による硬度で40~80であることが好ましい。なお、外層15は、軸方向に沿って同じ硬度の樹脂により構成してもよいが、軸方向に沿って硬度の異なる樹脂を使用して一体的に形成されていてもよい。
 図1に示すように、シャフト10の先端部分は屈曲形状にシェイピングされている。
 シェイピングされたシャフト10の先端部分において、サブルーメン102(中間層13の厚肉部分)は屈曲形状の外側(外周側)に位置している。
 サブルーメン102が屈曲形状の外側に位置していることにより、サブルーメン102の潰れを確実に防止することができるとともに、中間層13の薄肉部分が屈曲形状の内側(内周側)に位置していることにより、シェイピングを容易に行うことができる。
 図4~図6に示すように、バルーン20が装着されている先端部におけるシャフト10の外周面には、サブルーメン102に連通する側孔103が形成されている。
 これにより、サブルーメン102を流通する拡張用の流体を、側孔103を通してシャフト10の外部(バルーン20の内部)に流出させることができる。
 シャフト10の先端部にはバルーン20が装着されている。
 バルーン20は、シャフト10のサブルーメン102を流通して、側孔103から流出される流体によって拡張する。ここに、流体としては、生理食塩水や造影剤を挙げることができる。
  バルーン20の構成材料としては、ポリアミド、ポリエーテルポリアミド、PEBAX、ナイロンおよびポリウレタンなどの熱可塑性樹脂を挙げることができる。
  拡張時におけるバルーン20の直径(最大拡張径)としては、通常5~20mmとされ、好ましくは8~15mmとされる。
 シャフト10の先端側には先端チップ30が接続されている。
 図5および図6に示すように、先端チップ30は、シャフト10と同一の外径を有する基端部31と、先端方向に縮径する先端部32とからなる。
 先端チップ30には、シャフト10のメインルーメン101と連通し、当該先端で開口するルーメン301が形成されている。
 基端部31における先端チップ30のルーメン301には、リング状の造影マーカー50が挿嵌されている。
 造影マーカー50の構成材料としては、白金および白金系の合金を挙げることができる。造影マーカー50の内径は、シャフト10のメインルーメン101の直径と同一である。
 先端チップ30のルーメン301(造影マーカー50が挿嵌される領域を除く)の直径は、シャフト10のメインルーメン101の直径と同一である。
 造影マーカー50が挿嵌される領域におけるルーメン301の直径は、シャフト10のメインルーメン101の直径よりも僅かに大きく、造影マーカー50がルーメン301に挿嵌された後に、シャフト10のメインルーメン101の形成面と、造影マーカー50の内周面と、ルーメン301の形成面とが面一となっている。
 これにより、シャフト10のメインルーメン101と、先端チップ30のルーメン301との間に段差が生じないので、チューブ状の医療器具をスムーズに挿通させることができる。
 図5および図6において、33は、先端チップ30(基端部31)の基端面から基端方向に延びる凸部である。
 先端チップ30とシャフト10とは、例えば熱融着することにより接合される。
 先端チップ30の凸部33は、シャフト10のサブルーメン102に挿入され、流体の流通路であるサブルーメン102の先端開口は凸部33によって完全に閉塞される。これにより、サブルーメン102の先端からの流体の漏出を確実に防止することができる。
 また、凸部33が抜け止めとして作用することにより、シャフト10からの先端チップ30の脱落を好適に防止することができる。
 先端チップ30の構成材料としては、シャフト10の中間層13および外層15を構成する樹脂と同一の樹脂を挙げることができる。
 先端チップ30の硬度は、シャフト10(外層15)の硬度よりも低く、これにより、先端部分に柔軟性が付与されたガイディングカテーテル100は、血管形状に対する追従性に優れたものとなっている。
 シャフト10の基端側にはハブ40が接続されている。
 図1に示すように、ハブ40は、メインルーメン101に連通するメインポート41と、サブルーメン102に連通する拡張ポート43とを有している。
 本実施形態のガイディングカテーテル100によれば、これを構成するシャフト10が、第1ブレード層12および第2ブレード層14の2つの補強層によって補強されているので、従来公知のバルーン付きガイディングカテーテルと比較して優れたトルク伝達性を発現することができる。
 また、中間層13に内包されているサブルーメン102が、第1ブレード層12と第2ブレード層14とに挟まれるようにして、これらによって保護されているので、血管内を挿通中にシャフト10が屈曲しても、サブルーメン102が潰れるようなことはない。
 以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明のガイドワイヤシャフトはこれに限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
 例えば、サブルーメンの断面形状は矩形でなくてもよく、例えば三日月形であっても、円形であってもよい。
 また、第1ブレード層12および第2ブレード層14に代えて、2つのコイル層(第1コイル層および第2コイル層)によりシャフトを補強してもよい。
 この場合において、第1コイル層を構成するコイルの巻き方向と、第2補強層を構成するコイルの巻き方向とを互いに逆とすることにより、回転方向に影響しない優れたトルク伝達性を発現させることができる。
<実施例1>
 PTFEからなる内径2.24mm、厚さ30μmの内層11と、ステンレス素線を編み込んだ編組チューブ(打ち数16、持ち数1)からなる厚さ40μmの第1ブレード層12と、断面が矩形状(0.30mm×0.90mm)のサブルーメン102を内包するPEBAXからなる中間層13と、ステンレス素線を編み込んだ編組チューブ(打ち数16、持ち数1)からなる厚さ40μmの第2ブレード層14と、PEBAXからなる厚さ53μm、外径2.97mmの外層15とが積層されてなる有効長900mmのシャフト10と、このシャフト10の先端部に装着されたポリウレタンからなる最大拡張径12mmのバルーン20と、シャフト10の先端側に接続されたPEBAXからなる先端チップ30と、シャフト10の基端側に接続されたハブ40とを備えてなるガイディングカテーテル100を製造した。
<比較例1>
 第2ブレード層14を配置しないでシャフトを形成したこと以外は実施例1と同様にして比較用のガイドワイヤシャフトを製造した。
<トルク伝達性の評価>
 実施例1および比較例1に係るガイドワイヤシャフトの各々を、人の血管を模擬してU字状に湾曲させたチューブに通し、シャフトの基端側を軸回りに0~360°回転させたときの、シャフトの先端側における回転角度を測定した。
 結果(シャフトの基端側の回転角度と、シャフトの先端側の回転角度との関係)を図7に示す。図7に示す理想直線に近いほど、トルク伝達性が良好である。
 図7に示すように、実施例1に係るガイドワイヤシャフトは、比較例1に係るガイドワイヤシャフトと比較してトルク伝達性が格段に優れていることが理解される。
 なお、第1ブレード層12を配置しないでシャフトを形成して製造した比較用のガイドワイヤシャフトについても、上記と同様の評価を行ったが、実施例1に係るガイドワイヤシャフトと比較してトルク伝達性に劣るものであった。
 100 ガイディングカテーテル
  10  シャフト
  101 メインルーメン
  102 サブルーメン
  103 側孔
  11  内層
  12  第1ブレード層
  13  中間層
  14  第2ブレード層
  15  外層
  20  バルーン
  30  先端チップ
  301 ルーメン
  31  基端部
  32  先端部
  33  凸部
  40  ハブ
  41  メインポート
  43  拡張ポート
  50  造影マーカー

Claims (9)

  1.  メインルーメンおよびサブルーメンを有するシャフトと、前記シャフトの先端部に装着され、前記サブルーメンを流通する流体が内部に供給されることで拡張するバルーンと、前記シャフトの先端側に接続され、前記メインルーメンと連通して、その先端で開口するルーメンを有する先端チップと、前記シャフトの基端側に接続され、前記メインルーメンおよび前記サブルーメンにそれぞれ連通するポートを有するハブとを備えてなるバルーン付きのガイディングカテーテルであって、
     前記シャフトは、その基端から先端にわたり、前記メインルーメンを形成する内層と、前記内層上に形成された第1補強層と、前記第1補強層上に形成され、前記サブルーメンを内包する中間層と、前記中間層上に形成された第2補強層と、前記第2補強層上に形成された外層とが積層されてなることを特徴とするガイディングカテーテル。
  2.  前記第1補強層および前記第2補強層は何れも、前記シャフトの基端から先端にわたり連続した編組チューブからなるブレード層であることを特徴とする請求項1に記載のガイディングカテーテル。
  3.  前記メインルーメンは、前記シャフトの中心軸に対して偏心し、前記サブルーメンは、前記メインルーメンが偏心している側とは反対側に形成され、前記サブルーメンの横断面は、実質的に矩形または三日月形であることを特徴とする請求項1または2に記載のガイディングカテーテル。
  4.  前記シャフトの先端部分が屈曲または湾曲形状にシェイピングされていることを特徴とする請求項1~3の何れかに記載のガイディングカテーテル。
  5.  屈曲または湾曲形状の外側に前記サブルーメンが位置するようシェイピングされていることを特徴とする請求項4に記載のガイディングカテーテル。
  6.  前記先端チップは、前記シャフトと同一の外径を有する基端部と、先端方向に縮径する先端部とからなり、前記先端チップの基端には、前記シャフトの前記サブルーメンに挿入されて当該サブルーメンの先端開口を閉塞する凸部が形成されていることを特徴とする請求項1~5の何れかに記載のガイディングカテーテル。
  7.  前記基端部における前記先端チップの前記ルーメンにリング状の造影マーカーが挿嵌されていることを特徴とする請求項6に記載のガイディングカテーテル。
  8.  前記第1補強層および前記第2補強層は何れも、前記シャフトの基端から先端にわたり連続したコイル層であることを特徴とする請求項1に記載のガイディングカテーテル。
  9.  前記第1補強層を構成するコイルの巻き方向と、前記第2補強層を構成するコイルの巻き方向とが互いに逆であることを特徴とする請求項8に記載のガイディングカテーテル。
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