WO2021241199A1 - 衛生洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

衛生洗浄装置は、洗浄水を吐出して人体を洗浄する洗浄ノズルと、供給源と洗浄ノズルとの間に設けられ、供給源からの洗浄水を洗浄ノズルへ流通させ洗浄水流路と、洗浄水路に供給源からの洗浄水を供給する流量切替機構を備える。さらに、洗浄水路の洗浄水の流量を検出する流量センサと、洗浄ノズルよりも上流側に設けられ、洗浄水を加熱する熱交換器と、流調弁と、流量センサと、熱交換器と、を制御する制御部を備える。制御部は、流量センサの検出する洗浄水路の洗浄水の流量を入力し、洗浄水の流量変化を予測して、熱交換器への供給電力を制御する。これにより、洗浄水の温度を、より目標温度に近づけて維持できる衛生洗浄装置を提供できる。

Description

衛生洗浄装置
 本開示は、衛生洗浄装置に関する。
 この種の衛生洗浄装置は、人体を洗浄する洗浄水を熱交換器により適温に加熱して洗浄ノズルに供給している。
 従来にあっては、洗浄水の流路上に温水タンクを設置し、温水タンクに貯えた水を電気ヒータで適温まで加熱し、温水タンク内に貯溜して保温しておき、衛生洗浄装置の使用時に保温状態の温水タンク内の温水を洗浄ノズルに供給して、噴射させる構成としていた。
 しかしながら、この方式の場合、温水タンク内の温水の保温のために多くの電気エネルギーを消費する課題があった。
 そこで近年、供給される洗浄水を熱交換器のヒータによる加熱で瞬間的に目標温度(設定温度)まで沸し上げ、温水となった洗浄水を洗浄ノズルに供給する方式が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
 この方式は、洗浄水を予め加熱して温水タンクに貯溜し、温水タンクから流出させて洗浄するものではなく、熱交換器を通過する洗浄水を所定温度まで加熱し、温水となった洗浄水を噴出させる構成であるため、節電を図ることができる。
特開平11-303181号公報
 しかしながら、洗浄水の供給源である水道は、水圧が変動しており、温度変化などの影響により、熱交換器は洗浄水を目標温度に維持するのが困難となる場合がある課題があった。
 本開示は、洗浄水をより目標温度に近づけた状態を維持し得る衛生洗浄装置を提供する。
 本開示における衛生洗浄装置は、洗浄水を吐出して人体を洗浄する洗浄ノズルと、供給源と洗浄ノズルとの間に設けられ、供給源からの洗浄水を洗浄ノズルへ流通させ洗浄水流路と、洗浄水路に供給源からの洗浄水を供給する流量切替機構を備える。さらに、洗浄水路の洗浄水の流量を検出する流量センサと、洗浄ノズルよりも上流側に設けられ、洗浄水を加熱する熱交換器と、流量切替機構と、流量センサと、熱交換器と、を制御する制御部を備える。制御部は、流量センサの検出する洗浄水路の洗浄水の流量を入力し、洗浄水の流量変化を予測して熱交換器への供給電力を制御する。
 本開示における衛生洗浄装置は、洗浄水をより目標温度に近づけた状態を維持し得る。
実施の形態1における衛生洗浄装置の外観斜視図 同衛生洗浄装置の要部外観斜視図 同衛生洗浄装置の本体部から前カバーと後カバーを外した状態の平面図 同衛生洗浄装置の本体部から前カバーを外した状態の斜視図 同衛生洗浄装置の本体部から後カバーを外した状態の斜視図 同衛生洗浄装置のベース部の斜視図 同衛生洗浄装置の要部断面図 同衛生洗浄装置の要部断面図 同衛生洗浄装置の要部断面図 同衛生洗浄装置の要部断面図 同衛生洗浄装置の要部斜視図 同衛生洗浄装置のダンパ機構を示す要部斜視図 同衛生洗浄装置のダンパ機構を示す要部斜視図 同衛生洗浄装置のダンパ機構を示す要部断面図 同衛生洗浄装置の着座検知部を示す要部斜視図 同衛生洗浄装置の着座検知部を示す要部斜視図 同衛生洗浄装置の着座検知部を示す要部斜視図 同衛生洗浄装置の本体部の背面を示す斜視図 同衛生洗浄装置の要部断面図 同衛生洗浄装置の便蓋開放状態の要部斜視図 同衛生洗浄装置の便蓋開放状態の要部斜視図 同衛生洗浄装置の前カバーを外した状態の要部斜視図 同衛生洗浄装置の袖操作部周囲を示す要部断面図 同衛生洗浄装置の袖操作部の斜視図 同衛生洗浄装置の袖操作部の分解斜視図 同衛生洗浄装置の袖操作部の断面図 同衛生洗浄装置の熱交換器周囲の断面図 同衛生洗浄装置の給水ユニットの斜視図 同衛生洗浄装置の給水ユニットの断面図 同衛生洗浄装置の給水ユニットのバキュームブレーカの断面図 同衛生洗浄装置の給水ユニットのバキュームブレーカの断面図 同衛生洗浄装置の給水ユニットの断面図 同衛生洗浄装置の給水ユニットのバキュームブレーカの断面図 同衛生洗浄装置の給水ユニットのバキュームブレーカの断面図 同衛生洗浄装置の給水ユニットの断面図 同衛生洗浄装置の給水ユニットのバキュームブレーカの断面図 同衛生洗浄装置の給水ユニットのバキュームブレーカの断面図 同衛生洗浄装置の熱交換器の斜視図 同衛生洗浄装置の出湯ブロックを外した状態の熱交換器の斜視図 同衛生洗浄装置の熱交換器の分解斜視図 同衛生洗浄装置の熱交換器の分解斜視図 同衛生洗浄装置の熱交換器の流量センサの斜視図 同衛生洗浄装置の熱交換器の流量センサの断面図 同衛生洗浄装置の熱交換器の流量センサの断面図 同衛生洗浄装置の熱交換器の分解斜視図 同衛生洗浄装置の熱交換器の分解斜視図 同衛生洗浄装置の熱交換器の断面図 同衛生洗浄装置の熱交換器の要部断面図 同衛生洗浄装置の熱交換器の要部断面図 同衛生洗浄装置の熱交換器の要部断面図 同衛生洗浄装置の水ポンプの斜視図 同衛生洗浄装置の水ポンプの斜視図 同衛生洗浄装置の水ポンプの分解斜視図 同衛生洗浄装置の水ポンプの斜視図 同衛生洗浄装置の水ポンプの斜視図 同衛生洗浄装置の水ポンプの分解斜視図 同衛生洗浄装置の水ポンプの断面図 同衛生洗浄装置のノズル装置を右側から見た斜視図 同衛生洗浄装置のノズル装置を左側から見た斜視図 同衛生洗浄装置の洗浄ノズルを取り外した状態のノズル装置を右前方から見た分解斜視図 同衛生洗浄装置のノズル装置を右前方から見た分解斜視図 同衛生洗浄装置のノズル装置を右方向から見た平面図 同衛生洗浄装置のノズル装置を後方から見た平面図 同衛生洗浄装置のノズル装置を右後方から見た分解斜視図 同衛生洗浄装置の洗浄ノズルを左前方から見た分解斜視図 同衛生洗浄装置の洗浄ノズルを左前方から見た斜視図 同衛生洗浄装置のノズル装置の要部断面図 同衛生洗浄装置の抱持部の断面図 同衛生洗浄装置のノズル本体のパイプ部の外観斜視図 同衛生洗浄装置のパイプ部の要部断面図 同衛生洗浄装置の抱持部の外観斜視図 同衛生洗浄装置の抱持部の要部断面図 同衛生洗浄装置の抱持部の要部断面図 同衛生洗浄装置の洗浄水による洗浄強さを変更する場合の予測流量のふるまいを示すチャート 同衛生洗浄装置の洗浄水による洗浄強さを変更する場合の予測流量のふるまいを示すチャート 同衛生洗浄装置の洗浄水の流量変動のタイミングを揃えるための動作を説明するタイミングチャート
 以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。
 なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
 (実施の形態1)
 図1に示すように、衛生洗浄装置100は、本体部200、便座300、便蓋320を主構成部材として構成される。本体部200と便座300と便蓋320は、一体に構成され、便器110の上面に設置される。
 本体部200の右側部には、前方に突出するように袖操作部210が設けられ、衛生洗浄装置100の各機能を操作および設定する複数のスイッチと表示灯が設置される。
 なお、本実施の形態においては、衛生洗浄装置100の本体部200の設置側を後方、便座300の設置側を前方とし、前方に向かって右側を右方、前方に向かって左側を左方として各構成要素の配置を説明する。
 図3から図5に示すように、本体部200内には、右方から、給水ユニット400、熱交換器500、水ポンプ600、ノズル装置700、局部を乾燥する乾燥装置220、排便時の臭気を脱臭する脱臭装置230等が備えられ、熱交換器500の上方位置に衛生洗浄装置100の各機能を制御する制御部等が備えられる。
 本実施の形態においては、以下、給水ユニット400、熱交換器500、水ポンプ600、ノズル装置700、乾燥装置220、脱臭装置230、制御部を各種機能部品と称する。
 なお、各種機能部品は、必要に応じて追加、削減することができる。
 <本体部構成>
 本体部200は、底面を構成するベース部250と、後部と側面の一部を構成する後ケース270と、前部と上面と側面の一部を構成する前ケース290とから構成される。
 ベース部250には、側面から背面にわたって漸次幅が狭くなる凸部251が形成される。後ケース270には、側面から背面にわたって漸次幅が狭くなる溝部271が形成される。
 後ケース270は、ベース部250に、ベース部250の後方から前方向にスライドして装着される。後ケース270は、スライドして装着する際に、溝部271に凸部251を挿入した状態で、溝部271と凸部251の挿入部分をガイドとしてスライドさせる。
 これにより、後ケース270のベース部250への装着作業性が向上する。また、ベース部250に後ケース270を装着した状態では、溝部271と凸部251により本体部200内部と外部との隙間が蛇行状となり、本体部200内部への液体の浸入を抑制することができる。
 後ケース270の底部の一部は、ベース部250の下方位置に延設され、ベース部250底部と後ケース270の底部が重ね合わせた位置で後ケース270側からネジ固定される。
 前ケース290は、ベース部250の前方側から装着される。前ケース290をベース部250に装着した状態では、後ケース270の側面の外側に前ケース290の側面が当接し、前ケース290、後ケース270の側面に隙間が生じるのを抑制する。
 図10に示すように、ベース部250には、側面から前面にわたって漸次幅が狭くなる溝部252が形成される。前ケース290には、側面から前面にわたって漸次幅が狭くなる凸部291が形成される。
 前ケース290は、ベース部250に、ベース部250の前方から後方向にスライドして装着される。前ケース290は、スライドして装着する際に、溝部252に凸部291を挿入した状態で、溝部252と凸部291の挿入部分をガイドとしてスライドさせる。
 これにより、前ケース290のベース部250への装着作業性が向上する。また、ベース部250に前ケース290を装着した状態では、溝部252と凸部291により本体部200内部と外部との隙間が蛇行状となり、本体部200内部への液体の浸入を抑制することができる。
 図8に示すように、後ケース270の前端面270aは、前方に向かって水平方向に延設して形成される。前ケース290の後端は、後ケース270の前端面270aを挟持するコ字状の挟持部290aを有し、前ケース290を前方から挟持する。これにより、挟持部290aが後ケース270の前端面270aを挟持し、前ケース290と後ケース270との間に隙間が生じるのを抑制する。前ケース290の上面は、後ケース270の背面に向かって湾曲して形成され、前ケース290を装着した状態で、前ケース290の上面が後ケース270の背面に向かってなだらかに繋がり、本体部200の後部の一部を構成する。前ケース290は、後方側から後ケース270にネジ固定される。
 これにより、前方から見て前ケース290と後ケース270との継ぎ目を目立たなくすることができ、美観性が損なわれるのを抑制することができる。また、本体部200の上面に液体が滴下した際にも、液体は、前ケース290の後ケース270との継ぎ目から浸入することなく後ケース側に滴下させることができる。
 図10に示すように、ノズル装置700の下方を構成する傾斜面240は、ノズル装置700の傾きに合わせた傾斜に構成され、前ケース290とベース部250により構成され、傾斜面240において篏合する。傾斜面240の篏合部は、便器110の便鉢内の上方位置に位置するように構成している。
 傾斜面240は、前ケース290に形成する構成が考えられるが、この構成では、前ケース290とベース部250の篏合部が便器110の上方に位置することになり、篏合部に水が浸入した場合、便器110の上面を汚す虞がある。また、篏合部に防水構造を構成していない場合には、より便器110の上面を汚す虞が増す。
 本実施の形態では、本体部200内でノズル装置700から水漏れが生じた場合、傾斜面240を伝わって便器110の便鉢内に排水される。前ケース290とベース部250の篏合部に水が浸入した場合でも、篏合部は便器110内に位置しているので、周囲を汚すことがない。篏合部は、ベース部250に形成した溝部252と前ケース290に形成した凸部291との篏合により行っているので、水が浸入しにくく、清掃性を向上できる。
 本体部200が後方に向かって傾斜して取り付けられる構成であっても、同様の効果が期待できる。
 本体部200の前方下方は、前ケース290により構成されるので、汚水が付着した場合でも、洗浄作業性を向上することが可能となる。さらに、前ケース290に付着した汚水を水切りする水切りリブを形成すると、より便器110内への排水性を向上することも可能である。
 ベース部250底面には、ノズル装置700より右方の前側端部、給水ユニット400や熱交換器500の前側位置にリブ253を上方に向かって突出形成している。ノズル装置700より右方の水回路の構成部に水漏れが発生した場合に、リブ253により漏れた水を傾斜面240に案内し、便器110内に排水するように構成している。
 傾斜面240の前方は、ノズルカバー(図示せず)により覆われるが、漏れた水は、ノズルカバーの周囲から排水され、専用の排水口を設けることなく排水することができる。ノズルカバーを設けることにより、汚水の跳ね返りが最も多い本体部200前方位置の凹凸をなくすることができ、清掃性の向上を図ることができる。
 <ダンパ機構>
 本実施の形態では、便座300と便蓋320を手動で開閉する構成とし、便座300と便蓋320が緩やかに閉じるようにダンパ機構を設けている。
 図12から図14にダンパ機構を示す。ダンパ機構241は、便座用ダンパ242と便蓋用ダンパ243を備え、便座用ダンパ242に便座300が装着され、便蓋用ダンパ243に便蓋320が装着される。
 便座用ダンパ242と便蓋用ダンパ243は、ダンパ取付部244に設けた複数の係止爪245を篏合させることにより固定される。ダンパ取付部244は、後ケース270の左方上部に固定される。
 便座用ダンパ242と便蓋用ダンパ243は、係止爪245によりダンパ取付部244に篏合させる構成としているが、長期間使用している間に、便座用ダンパ242、或いは便蓋用ダンパ243が係止爪245から外れて、ダンパ取付部244から脱落することが想定される。
 本実施の形態では、後ケース270から便座用ダンパ242と便蓋用ダンパ243に向かって便座用ダンパ242と便蓋用ダンパ243に当接する脱落防止ボス246を突設している。便座用ダンパ242、或いは便蓋用ダンパ243が係止爪245から外れた場合でも、脱落防止ボス246が便座用ダンパ242、或いは便蓋用ダンパ243に当接しているので、便座用ダンパ242、或いは便蓋用ダンパ243が脱落するのを防止することができる。
 本実施の形態では、便座用ダンパ242と便蓋用ダンパ243を係止爪245によってダンパ取付部244に固定する構成を採用して、取付作業性を向上し、ネジ等の固定部材を廃止して材料費を削減している。
 便座用ダンパ242と便蓋用ダンパ243を強固にダンパ取付部244に固定したい場合には、ネジ固定等の固定方法を用いてもよいことは勿論である。
 上記実施の形態においては、便座300と便蓋320が緩やかに閉じるようにダンパ機構を設けているが、電動機により便座300と便蓋320を開閉する構成としてもよい。
 <本体部の細部構成>
 図15から図17に示すように、後ケース270の便座支持部276には、着座検知部272が配置される。着座検知部272は、人体が便座300に座ったことを検知するものである。
 着座検知部272は、便座支持部276にて、便座300の便座軸301を受け、便座300に人が座ると、人体の重みにより、便座軸301が下方に下がることで、着座検知部272も下方に下がることを検知して、人体の着座を検知する。
 図18及び図19に示すように、後ケース270の背面右方には、貫通孔273を形成し、貫通孔273の内部には、水道中の異物を除去するためのフィルタ274が備えられている。フィルタ274は、後ケース270の背面の貫通孔273から取り外すことができ、フィルタ274に付着した異物を掃除する事が可能となる。
 図20及び図21に示すように、後ケース270の両側面には、便蓋回動軸321の近傍位置に便蓋320が開いた際に、便蓋320の開き角度を規制するストッパー275が設けられている。ストッパー275は、ほこりの付着等で汚れた場合でも、ふき取りやすいように側面部から水平部まで延設して形成されており、微小な隙間が生じない構成としている。また、ストッパー275は、垂直部、水平部に対しても、R形状で接続しており、清掃性に配慮した構造としている。
 図22から図26に基づいて、袖操作部210の構成と、袖操作部210を本体部200に取り付けるための取付構造を説明する。
 本体部200の右側側面には、ベース部250と前ケース290との間に取付部211が形成される。取付部211には、袖操作部210が装着される。
 袖操作部210は、下ケース212と、上ケース213と、操作基板部214と、操作銘板215とを備えている。操作基板部214は、操作基板216と操作基板部ケース217とを備え、操作基板216と本体基板(図示せず)とをリード線218により接続する。
 操作基板部214は、上ケース213にネジ締結され、操作基板部ケース217と上ケース213との間にシール材(図示せず)を配設している。操作基板部214のリード線218は、下ケース212により形成される空洞部219を通じてベース部250に配線される。なお、下ケース212には、リード線218を固定するリブ(図示せず)を配置し、組立時のリード線の噛みこみを防ぐ構成を採用している。
 上ケース213と下ケース212は、ツメ篏合(図示せず)の後に、上ケース213の上方より下ケース212にネジにて締結し、ネジを覆うように操作銘板215を貼り付けて構成する。下ケース212と上ケース213の篏合部は、下ケース212と上ケース213の合わせ面を外周側から覆うように、上ケース213に周壁225を形成する。これにより、袖操作部210に液体がかかった場合でも、液体が内部に浸入するのを抑制できる。
 下ケース212には、取付部211へ取り付けるための装着部221が下ケース212と一体に形成される。装着部221のベース部250側には、ベース部250の凸部251と篏合する溝部222が形成される。装着部221の前ケース290側には、前ケース290に形成した凸部292が篏合する溝部223が形成される。
 装着部221は、下ケース212から装着部221に向かって延設される延設部224より上下方向、前後方向に大きく形成され、延設部224よりも外周位置でベース部250及び前ケース290と篏合し、本体部200の側壁の一部を構成する。延設部224よりも外周位置で篏合するので、液体が上方からこぼれてきた場合でも、篏合部分から本体部200内に液体が浸入するのを抑制できる。延設部224と装着部221の間は、曲面に形成されており、掃除の作業性を向上した構成としている。
 取付部211に装着部221を取り付けた状態では、溝部222と凸部251との篏合、溝部223と凸部292との篏合により、内部と外部との隙間が蛇行状となり、装着部221内部への液体の浸入を抑制することができる。
 本実施の形態では、袖操作部210により各種機能を操作する構成としたが、リモートコントロール装置により操作する構成としてもよい。この構成は、取付部211に受信部と最小限の操作スイッチを備えた取付板を装着部221の取付構成と同じ取付構成により取り付けることができる。これにより、複数の機種に対応することができる。
 <ベース部構成>
 ベース部250には、衛生洗浄装置100の各機能を行う各種機能部品が装着される。ベース部250には、各種機能部品を装着する取付部254が設けられる。
 図27は、取付部の一例として、熱交換器500の取付部254を示す。熱交換器500の取付部254は、一例であり、他の構成であってもよいことは勿論である。
 取付部254は、ベース部250から立設する係止片255と、熱交換器500の側面に形成される係合爪256により形成される。
 各種機能部品は、形状、重心高さなどが相違するため、取付部254は、各種機能部品によって形状等を適宜選択することができる。
 各種機能部品は、ベルトコンベア上を運ばれて、自動機械によりベース部250に装着され、係止片255と係合爪256とが係合され、固定、或いは仮止めされて位置ずれを防止する。
 製造する際には、ベース部250は、ベルトコンベア上のパレット上に載置されて移動し、各種機能部品が自動機械により、ベース部250の各種機能部品の取付部254によって固定、或いは仮止めされる。ベース部250上に各種機能部品が載置されると、パレット上のベース部250は、所定の位置に移動し、必要に応じて自動機械によりベース部250に各種機能部品がねじ固定される。
 ベース部250は、平板状に形成され、ベース部250を覆う部材が存在しないため、各種機能部品の装着やねじ止め作業を自動機械により容易に行うことが可能となる。
 各種機能部品は、ベース部250上の取付部254に固定、或いは、仮止めされて、各種機能部品の移動が阻止されるので、ベルトコンベアによる移動時の振動に影響されることがなく、自動機械によるねじ固定を可能にできる。
 本実施の形態において、ベース部250に自動機械により装着される各種機能部品として、袖操作部210、給水ユニット400、熱交換器500、ノズル装置700、乾燥装置220、脱臭装置230等が挙げられる。
 本実施の形態では、各種機能部品として、本体部200の右側から、袖操作部210、給水ユニット400、熱交換器500、ノズル装置700、乾燥装置220、脱臭装置230が設けられ、袖操作部210、給水ユニット400、熱交換器500、ノズル装置700、乾燥装置220、脱臭装置230の順に固定される。
 なお、上記実施の形態においては、係止片255は、ベース部250から上方に向かって垂直に立設している。
 しかしながら、各種機能部品の構造や形状に応じて、係止片255は、ベース部250に対して傾斜した状態で上方に向かって立設する構成でもよい。この構成であれば、自動機械によって組立する際には、各種機能部品の取付時に、ベース部250が載置されるパレットを傾斜させる構成とすることが好ましい。
 また、取付部254として、ベース部250に係止片255を形成し、各種機能部品に係合爪256を形成したが、ベース部250に係合爪256を形成し、各種機能部品に係合爪256を形成してもよい。
 取付部254は、ベース部250に各種機能部品を固定、或いは、仮固定できる構成であればよく、係止片255と係合爪256以外の構成を選択することも可能である。
 また、各種機能部品は、組立の妨げとならないよう、リード線を保持する保持部を有する。リード線は、組立作業前に保持部に保持することにより、組立の妨げとならないようにしている。
 また、ノズル装置700の右方に制御部(図示せず)、左方に乾燥装置220、脱臭装置230を配置している中で、ノズル装置700の駆動部にリード線が接触しないよう、リード線をノズル装置700の上方位置に支持する配線部材(図示せず)を備える。配線部材は、制御部のケースと乾燥装置220に固定されている。これにより、ノズル装置700が駆動中にリード線に接触することなく、容易な組立が実現できる。
 <給水ユニット>
 ベース部250には、最も右側位置に給水ユニット400が配設される。給水ユニット400は、本体部200の外部でホース(図示せず)を介して、洗浄水の供給源を構成する水道に接続される。
 図28から図31に示す給水ユニットは、水ポンプ600を備え、開放水路405Aを有するものであり、給水ユニット400Aとして以下に説明する。
 給水ユニット400Aは、ストレーナ401Aと、定流量弁402Aと、止水電磁弁403Aと、バキュームブレーカ404Aと、開放水路405Aと、を備える。
 水道配管(図示せず)を流れる水が、洗浄水としてストレーナ401Aに供給される。ストレーナ401Aにより洗浄水に含まれるごみや不純物等が除去される。
 ストレーナ401Aによりゴミや不純物等が除去された洗浄水は、止水電磁弁403Aに供給される。止水電磁弁403Aは、洗浄水の下流側への供給状態を切り替える。止水電磁弁403Aの動作は、制御部(図示せず)により制御される。止水電磁弁403Aから定流量弁402Aに洗浄水が供給されると、洗浄水は、バキュームブレーカ404Aに供給される。定流量弁402Aは、給水ユニット400A内を流れる洗浄水の流量を一定に制御する。
 バキュームブレーカ404Aは、バキュームアダプタ406Aと、バキュームアダプタ406Aを覆うバキューム蓋407Aと、バキュームアダプタ406Aとバキューム蓋407Aとの間で支持されるバキュームブレーカ弁408Aと、を備える。
 バキュームアダプタ406Aは、定流量弁402Aからの洗浄水が流入する流入口409Aと、メイン水路への流出口410Aと、開放水路405Aへの流出口411Aと、を有する。バキューム蓋407Aは、吸気口412Aを備える。
 給水ユニット400Aは、流入口409Aから供給される洗浄水をメイン水路への流出口410Aと、開放水路405Aへの流出口411Aに流す。メイン水路への流出口410Aに供給される洗浄水は、下流側に配置される水ポンプ600の出力により下流側へ流れる。流出口410Aに供給されなかった洗浄水は、流出口411Aから開放水路405Aへ導かれ、便器内へ排水される。
 メイン水路の水ポンプ600の上流側には、流量センサ570や熱交換器500などが配置される。流量センサ570や熱交換器500などは、流路抵抗が大きい。そのため、水ポンプ600だけの出力により洗浄水を下流側へ流す構成では、水ポンプ600に対する負荷が大きい。
 本実施の形態では、開放水路側に固定オリフィス413Cを設けることで、メイン水路への流出口410Aに流量センサ570や熱交換器500などの流路抵抗に相当する水圧を印加することができ、水ポンプ600への負荷を抑制することができる。
 また、使用者が設定する洗浄水の流量が少ないほど固定オリフィス413Cを通る流量が多くなり、メイン水路への流出口410にかかる水圧が大きく、水ポンプ600入口にかかる水圧も大きくなるため、ノズル装置700から出る洗浄水の脈動を打ち消し、より優しい洗浄水を提供することができる。逆に、使用者が設定する洗浄水の流量が多いほど固定オリフィス413Cを通る流量は少なくなり、メイン水路への流出口410Aにかかる水圧が小さく、水ポンプ600の入口にかかる水圧も小さくなるため、ノズル装置700から出る洗浄水の脈動を殺さず、より強い洗浄水を提供することができる。
 バキュームブレーカ404Aは、通常時、洗浄水がバキュームブレーカ弁408Aを水圧によって押し上げているため、吸気口412Aへの流路は閉じられているが、上流側が負圧になった場合には、バキュームブレーカ弁408Aが下がり、吸気口412Aから外気を取り入れて上流側の負圧を解除して、ノズル装置700または開放水路から汚水が逆流する危険を防止することができる。
 上記給水ユニットの実施の形態において、水ポンプ600をなくす構成とすることが考えられる。
 図32から図34に示す給水ユニットは、水ポンプ600をなくしたものであり、給水ユニット400として、給水ユニット400Bを例に、以下で説明する。
 給水ユニット400Bは、ストレーナ401Bと、止水電磁弁403Bと、減圧弁402B、バキュームブレーカ404Bと、開放水路405Bと、を備える。
 水道配管(図示せず)を流れる水が、洗浄水としてストレーナ401Bに供給される。ストレーナ401Bにより洗浄水に含まれるごみや不純物等が除去される。
 ストレーナ401Bによりゴミや不純物等が除去された洗浄水は、止水電磁弁403Bに供給される。止水電磁弁403Bは、洗浄水の下流側への供給状態を切り替える。止水電磁弁403Bの動作は、制御部(図示せず)により制御される。止水電磁弁403Bから減圧弁402Bに洗浄水が供給されると、減圧弁402Bにより給水ユニット400B内を流れる洗浄水の圧力が、一定の圧力に減圧される。
 バキュームブレーカ404Bは、バキュームアダプタ406Bと、バキュームアダプタ406Bを覆うバキューム蓋407Bと、バキュームアダプタ406Bとバキューム蓋407Bとの間で支持されるバキュームブレーカ弁408Bと、を備える。
 バキュームアダプタ406Bは、減圧弁402Bからの洗浄水が流入する流入口409Bと、メイン水路への流出口410Bと、開放水路への流出口411Bと、を有する。バキューム蓋407Bは、吸気口412Bを備える。
 バキュームブレーカ404Bは、減圧弁402Bの下流側に配置され、減圧弁402Bにより一定の圧力に減圧された洗浄水が、流入口409Bからバキュームブレーカ404B内に供給され、流出口410Bに流れる。
 バキュームブレーカ404Bは、通常時は洗浄水が水圧によってバキュームブレーカ弁408Bを押し上げているため、吸気口412Bへの流路は閉じられる。上流側が負圧になった場合には、バキュームブレーカ弁408Bが下がり、吸気口412Bから外気を取り入れて上流側の負圧を解除して、ノズル装置700または開放水路から汚水が逆流する危険を防止することができる。
 上記給水ユニットの実施の形態において、水ポンプと減圧弁を追加する構成とすることが考えられる。
 図35から図37に示す給水ユニットは、水ポンプ600と減圧弁402Cを追加したものであり、給水ユニット400として、給水ユニット400Cを例に、以下で説明する。
 給水ユニット400Cは、ストレーナ401Cと、止水電磁弁403Cと、減圧弁402C、バキュームブレーカ404Cと、開放水路405Cと、を備える。
 水道配管(図示せず)を流れる水が、洗浄水としてストレーナ401Cに供給される。ストレーナ401Cにより洗浄水に含まれるごみや不純物等が除去される。
 ストレーナ401Cによりゴミや不純物等が除去された洗浄水は、止水電磁弁403Cに供給される。止水電磁弁403Cは、洗浄水の下流側への供給状態を切り替える。止水電磁弁403Cの動作は、制御部(図示せず)により制御される。止水電磁弁403Cから減圧弁402Cに洗浄水が供給されると、減圧弁402Cにより給水ユニット400C内を流れる洗浄水の圧力が、一定の圧力に減圧される。
 バキュームブレーカ404Cは、バキュームアダプタ406Cと、バキュームアダプタ406Cを覆うバキューム蓋407Cと、バキュームアダプタ406Cとバキューム蓋407Cとの間で支持されるバキュームブレーカ弁408Cと、を備える。
 バキュームアダプタ406Cは、減圧弁402Cからの洗浄水が流入する流入口409Cと、メイン水路への流出口410Cと、開放水路への流出口411Cと、を有する。バキューム蓋407Cは、吸気口412Cを備える。
 バキュームブレーカ404Cは、減圧弁402Cの下流側に配置される。洗浄水は、減圧弁402Cにより一定圧力に減圧され、流入口409Cからバキュームブレーカ404C内に供給され、固定オリフィス413Cを通過することでさらに減圧され、流出口410Cに流れる。
 使用者が設定する洗浄流量が少ないほど固定オリフィス413Cを通る流量が少なくなり、流出口410Cにかかる水圧が大きく、水ポンプ600入口にかかる水圧も大きくなるため、ノズル装置700から出る洗浄水の脈動を打ち消し、より優しい洗浄水を提供することができる。逆に、使用者が設定する洗浄流量が多いほど固定オリフィス413Cを通る流量は多くなり、流出口410Cにかかる水圧が小さく、水ポンプ600の入口にかかる水圧も小さくなるため、ノズル装置700から出る洗浄水の脈動を殺さず、より強い洗浄水を提供することができる。
 バキュームブレーカ404Cは、通常時は洗浄水が水圧によってバキュームブレーカ弁408Cを押し上げているため、吸気口412Cへの流路は閉じられる。上流側が負圧になった場合には、バキュームブレーカ弁408Cが下がり、吸気口412Cから外気を取り入れて上流側の負圧を解除して、ノズル装置700または開放水路から汚水が逆流する危険を防止することができる。
 万一、ノズル装置700から汚水が逆流しようとした場合でも、流出口410Cから流入する汚水を固定オリフィス413Cによって流路を減縮するため、汚水の逆流を抑制することができる。なお、以降、流出口410A、流出口410B、流出口410Cを、総称して、流出口410と記載する。さらに、バキュームブレーカ、バキュームブレーカ弁、吸気口、固定オリフィスなども、流出口410と同様の表現で総称する。
 <熱交換器>
 ベース部250の給水ユニット400左側位置には、熱交換器500が配設される。給水ユニット400の流出口410と熱交換器500は、可撓性を有するホース(図示せず)にて接続される。
 図38から図50に基づいて、熱交換器500を以下に詳述する。
 熱交換器500は、高さの低い直方体形状に形成され、面積の広い面をベース部250上に載置して固定される。
 熱交換器500は、耐熱樹脂からなる下ケース510と上ケース520と前部構成体530とを備える。下ケース510と上ケース520は、溶着等により一体に構成され、その前部に前部構成体530が溶着等により一体に構成される。
 前部構成体530には、上面の右側位置に、熱交換器500の内部空間への洗浄水の入口531が設けられる入口筒部532が、上方に向かって垂直に突出形成される。前部構成体530には、上面の左側位置に、熱交換器500の内部空間からの洗浄水の出口533が設けられる出口筒部534が上方に向かって垂直に突出形成される。
 入口筒部532を、熱交換器500の右側位置に配設することにより、給水ユニット400との間隔を短くすることができ、給水ユニット400と入口筒部532を接続する配管を短くでき、配管作業性を向上することができる。
 上ケース520上面には、熱交換器500の空焚きを検出する温度検出部の取付部である温度検出部取付部521がリブによって区画形成される。温度検出部は、本実施の形態では、温度ヒューズ522を用いており、温度検出部取付部521には、温度ヒューズ522と温度ヒューズ522への配線523が配設される。熱交換器500のヒータ構成体580は、入口531側が出口533側よりも温度を高く設定しているため、温度ヒューズ522は、入口531側の流路に対応する位置に取り付けられる。温度検出部取付部521の温度ヒューズ522が取り付けられる部分は、肉厚を薄くして、熱交換器500の空焚きをより確実に検出するように構成している。温度検出部取付部521は、上ケース520に固定される温度検出部カバー540により覆われる。温度ヒューズ522は、熱交換器500への電力供給のみを遮断する回路構成としている。
 熱交換器500には、入口筒部532に流量センサ550、出口筒部534に出湯ブロック560が、それぞれ共通のアース接続用の端子板565を介して取り付けられる。
 端子板565は、1枚の金属板からなっており、電源アースに接続するアース端子(図示せず)に接続される。端子板565は、入口531と出口533において洗浄水に常時接触する。これにより、ヒータ構成体580の基礎絶縁が破壊した場合でも、洗浄水を介して使用者や水道配管への漏電を防止することができる。
 図42から図44に示すように、流量センサ570は、流量センサケース571と、流量センサケース蓋572と、入水温度センサ573と、入水温度センサ固定具574と、流量センサ軸575と、羽根車576と、羽根車576の回転数を検出する検出部577と、を備える。
 流量センサケース571は、給水ユニット400からの流入口578と、熱交換器500への流出口579を備える。
 流量センサケース571と流量センサケース蓋572との間に、羽根車576を取り付けた流量センサ軸575が装着される。流入口578は、洗浄水が前方下部から羽根車576の接線方向に供給されるように配置され、羽根車576は、供給される洗浄水により、流量センサ軸575を中心として回転する。検出部577は、流量センサ570の上部に配置され、羽根車576の回転数を検出し、制御部に計測流量値を出力する。これにより、汚れやごみは下にたまりやすいため、検出部577が羽根車576の回転数を検出できなくなるのを抑制することができる。
 流量センサケース571には、入水温度センサ573が入水温度センサ固定具574により固定される。入水温度センサ573は、金属部分を入水温度センサ固定具574で覆い、金属部分が流量センサ570の外部に露出しないように装着している。これにより、万一、周囲に配線されているリード線の絶縁が破壊した場合でも、入水温度センサ573の金属部分を介して洗浄水に漏電するのを防止できる。
 羽根車576の周囲を流れた洗浄水は、前方上部から左方へ流れ出て、入水温度センサ573を通って流出口579に流れる。
 なお、本実施の形態では、流量センサ570は、入口531に取り付けているが、出口533の下流に取り付ける構成としてもよい。この構成では、熱交換器500で温められた洗浄水が流量センサ570に供給されるため、スケールが流量センサ570の内部に付着するリスクが高くなる。したがって、本実施の形態の方が品質的に優位である。
 図45から図50に基づいて、熱交換器500の内部空間の構造を説明する。なお、図46の下側のヒータ構成体580は、180度反転させた状態を示している。
 熱交換器500の内部空間には、ヒータ構成体580が水平方向に配設され、下部シール体581と上部シール体582を介して、上ケース520と下ケース510により挟持固定される。
 ヒータ構成体580は、前部構成体530の側端部の中央部に、端子部583を有する。端子部583は、前部構成体530を介してヒータ構成体580のヒータにリード線(図示せず)を接続する。端子部583に接続されたリード線は、前部構成体530に形成した引出通路(図示せず)を介して引き出される。ヒータ構成体580には、端子部583が設けられる端部と対向する端部側に流路の一部を構成する複数の貫通孔584が形成される。
 熱交換器500の内部空間は、ヒータ構成体580により上下方向に分割され、分割された上部空間と下部空間は、ほぼ均等な体積に形成される。上部空間及び下部空間には、それぞれシリコーンゴムにて構成される上部シール体582及び下部シール体581が配設される。
 上部シール体582は、周囲シール体582aと前後方向に延設されて周囲シール体582aに接続する3本の区画シール体582b、区画シール体582c、区画シール体582dを有する。周囲シール体582aおよび区画シール体582b、582c、582dが、上ケース520の内面とヒータ構成体580の上面に密接してシールし、上ケース520内面とヒータ構成体580との間に流路(上側流路)を形成する。
 上部シール体582は、左右の区画シール体582bと区画シール体582dの前部構成体530側を連結し、中央の区画シール体582cに連結する連結シール体582eを備える。連結シール体582eは、上部シール体582の他の部分よりヒータ構成体580側の面を低く形成して連結シール体582eとヒータ構成体580との間に流路を形成する。
 下部シール体581は、周囲シール体581aと前後方向に延設されて周囲シール体581aに接続する3本の区画シール体581b、区画シール体581c、区画シール体581dを有する。周囲シール体581aおよび区画シール体581b、581c、581dが下ケース510内面とヒータ構成体580の上面に密接してシールし、下ケース510内面とヒータ構成体580との間に流路(下側流路)を形成する。
 下部シール体581は、前部構成体530側に、右側の周囲シール体581aと中央の区画シール体581cを連結する右連結シール体581eと、左側の周囲シール体581aと中央の区画シール体581cを連結する左連結シール体581fと、を備える。右連結シール体581eおよび左連結シール体581fは、下部シール体581の他の部分よりヒータ構成体580側の面を低く形成している。これにより、右連結シール体581eとヒータ構成体580との間、および左連結シール体581fとヒータ構成体580との間に流路(上側流路)を形成する。
 ヒータ構成体580は、ヒータ(図示せず)を備え、ヒータは、上部シール体582の周囲シール体582aおよび区画シール体581b、581c、581dから少許離間して配設している。また、ヒータは、下部シール体581の周囲シール体581aおよび区画シール体581b、581c、581dから少許離間して配設している。これにより、ヒータが局所的に過熱されるのを防止し、耐久性が低下するのを抑制している。
 ヒータは、入口531側の電力と出口533側の電力の比を、入口531側の電力が高くなるように設定している。本実施の形態では、入口531側の電力と出口533側の電力の比を3対2に設定している。
 入口531から供給される洗浄水は、上部空間の右側の区画シール体582bと周囲シール体581aとの間の流路に流れ込む。洗浄水は、ヒータ構成体580により加熱されながら後方側に向かって流れ、貫通孔584から下部空間の右側の区画シール体581bと周囲シール体581aとの間の流路に流れ込む。ヒータ構成体580により加熱されながら前方側に向かって流れ、右連結シール体581eを乗り越えて右側の区画シール体581bと中央の区画シール体581cの間の流路に流れ込む。
 洗浄水は、ヒータ構成体580により加熱されながら後方側に向かって流れ、貫通孔584から上部空間の右側の区画シール体582bと中央の区画シール体582cの間の流路に流れ込む。洗浄水は、ヒータ構成体580により加熱されながら前方側に向かって流れ、連結シール体582eを乗り越えて中央の区画シール体582cと左側の区画シール体582dの間の流路に流れ込む。洗浄水は、ヒータ構成体580により加熱されながら後方側に向かって流れ、貫通孔584から下方空間の中央の区画シール体581cと左側の区画シール体581dの間の流路に流れ込む。
 洗浄水は、ヒータ構成体580により加熱されながら前方側に向かって流れ、左連結シール体581fを乗り越えて周囲シール体581aと左側の区画シール体581dの間の流路に流れ込む。洗浄水は、ヒータ構成体580により加熱されながら後方に向かって流れ、貫通孔584から上方空間の周囲シール体582aと左側の区画シール体582dの間の流路に流れ込む。洗浄水は、ヒータ構成体580により加熱されながら前方に向かって流れ、出口533からホース(図示せず)を介してノズル装置700に向かって供給される。
 入口531を上ケース520側に形成し、出口533を下ケース510側に形成して、洗浄水を上側の流路を流したのちに、下側の流路に流す構成にすることが考えられる。この構成にすると、上下方向への流れの移動量が少なくなり、流路抵抗を小さくすることができると推測される。
 しかしながら、この構成では、下ケース510の下方に出口533の配管スペースが必要となり、設置スペースが大きくなる。また、下ケース510とベース部250との隙間で出口533の配管作業を行うことになり、作業性が悪い。
 本実施の形態では、洗浄水は、上側の流路(例えば、図46に示す「1」、「2」、「3」、「4」に相当)と下側の流路(例えば、図46に示す「1’」、「2’」、「3’」および「4’」に相当)を交互に流れ、流路を上下にそれぞれ複数形成している。
 本実施の形態では、上下にそれぞれ4つの流路を形成している。これにより、入口531と出口533を上ケース520側に形成することができる。これにより、入口531と出口533への配管のスペースを上ケース520側にのみ形成することができ、設置スペースが大きくなる不具合を解消することができる。
 また、上下にそれぞれ4つの流路を形成しているが、2つの流路でもよく、6つ以上の流路に形成してもよい。上下の流路を複数に構成することにより、入口531と出口533を上ケース520側に形成することができる。
 上ケース520の流路を構成する内面は、凸部524を形成して凹凸形状に形成される。凸部524は、連続して山形状に形成し、上流側が急斜面で、下流側が緩やかな傾斜に形成される。
 下ケース510の流路を構成する内面は、凸部514を形成して凹凸形状に形成される。凸部514は、連続して山形状に形成し、上流側が急斜面で、下流側が緩やかな傾斜に形成される。
 図50に示すように、凸部514、凸部524は、上流側でヒータ構成体580側に近接する形状のため、流路を流れる洗浄水は、凸部514、524は、上流側でヒータ構成体580側へ導かれ、凸部514、524の頂部を乗り越えて下流側の緩やかな傾斜に流れる。凸部514、524の頂部を乗り越えると、流路体積が広くなるため、洗浄水は、乱流となって、温度が均一化される。凸部514、524によって流路を狭めて、広げることにより、熱伝導率を向上させ、洗浄水の温度を均一化することができる。
 ヒータ構成体580の熱伝導率を向上させることにより、ヒータ構成体580の表面温度を抑制することができ、ヒータ構成体580へのスケールの付着を抑制することができる。
 ヒータ構成体580は、ヒータ(図示せず)を備え、ヒータは、上部シール体582および下部シール体581から少許離間して設けられ、ヒータが過熱されるのを防止し、ヒータ構成体580へのスケールの付着を抑制することができる。
 熱交換器500内部に気泡が侵入した際には、気泡は、図49に示すように、凸部514、524の下流側にとどまろうとする。
 本実施の形態では、凸部514、524は、図50に示すように、下流側を緩やかな傾斜に形成しているので、気泡は凸部514、524の傾斜に沿って下流側へ流れ、熱交換器500から排出される。
 熱交換器500の左方には、ノズル装置700が配設される。ノズル装置700の詳細構成については、後述する。
 <水ポンプ>
 ノズル装置700の右方には、吐水量可変部である水ポンプ600が設置される。水ポンプ600は、本実施の形態では、ダイヤフラムポンプを用いている。
 なお、水ポンプ600を用いない構成とすることもできる。
 図51から図55に示すように、水ポンプ600は、ポンプ機構部610とモータ部620とを備え、略円柱形状に形成される。ポンプ機構部610は、端部側の全周を覆って弾性部材A630が装着される。モータ部620は、弾性部材A630とは逆側の端部側の全周を覆うように弾性部材B640が装着される。弾性部材A630および弾性部材B640は、発泡樹脂等の弾性を有する材料にて形成される。
 水ポンプ600は、弾性部材A630および弾性部材B640を装着した状態でポンプケース605の凹部605aに装着される。水ポンプ600のモータ部620は、ポンプ固定具606がポンプケース605の固定爪605bに爪部606aを係合することで固定される。
 水ポンプ600は、円筒状に形成され、一方の端面から給水口600aを有する給水筒600bおよび吐出口600cを有する吐出筒600dを端面に対して垂直に突出形成している。水ポンプ600は、給水筒600bおよび吐出筒600dを有する端面を前方に向けて水平方向に設置される。
 ポンプケース605は、弾性部材C650を介して、ベース部250の所定の位置に固定される。
 水ポンプ600は、弾性部材A630、弾性部材B640および弾性部材C650により広い範囲の周波数の振動が吸収され、本体部200への振動の伝達を効果的に抑制することができる。
 水ポンプ600のリード線607は、固定爪606bおよび係止爪605cにより動きを規制される。
 水ポンプ600は、ベース部250にネジ固定、或いは爪嵌合等により固定しているので、水ポンプ600は、ノズル装置700にかかわりなく取り外すことができ、メンテナンス作業性を向上することができる。また、水ポンプ600の振動が、直接、ノズル装置700に伝達されるのを抑制できる。
 また、図55に示すように、ポンプケース605に、排水口608を形成している。水ポンプ600のポンプ機構部610が破損して水漏れが生じた場合には、排水口608から排水することができる。排水口608から排水された水は、ベース部250から傾斜面240を介して便器110内に排出される。
 本実施の形態においては、排水口608から排水される水を検知する検知部(図示せず)を備えている。検知部は、ポンプ機構部610にて水漏れが発生したことを検知して故障を報知する。
 本実施の形態では、検知部は、排水口608からの水を検知する構成としたが、これに限定するものではなく、ポンプ機構部610からの水漏れを検知するものであればよい。また、検知部は、例えば、一対の端子間に水漏れにより通電が生じることを検知する構成としてもよく、その他、周知の構成を用いることができる。
 水ポンプ600の給水口600aは、熱交換器500の出口533に軟質樹脂製の接続チューブによって接続される。
 以下、水ポンプ600の構成を、図56および図57に基づいて、詳述する。
 図56は、本発明に係る液体用のダイヤフラムポンプを示す分解斜視図である。図57は、ダイヤフラムポンプの要部断面図である。
 ダイヤフラムポンプの蓋体1は、薄い円筒形で,弾性部材からなるパッキン2を介して中蓋体3の表面3a側に取着される。蓋体1は、中心部に中蓋体3の煙突状の吐出孔37が挿通可能な貫通孔1cを形成している。また、蓋体1は、液体を吸入可能な吸入孔12を突設し、蓋背面1bに吸入された液体が流れる吸入路30の一部となる蓋吸入室38を設けており、蓋吸入室38は吸入孔12と連通している。
 中蓋体3は、樹脂製の円筒形状に形成され、表面3aの中心部に吐出孔37を突設している。中蓋体3は、背面に、液体を吐出孔37から外方へ吐出するための凹溝部(図示せず)を形成し、凹溝部を吐出孔37と連通させている。また、中蓋体3は、凹溝部の底部に弁座部34を形成している。弁座部は、吐出孔37を中心として円周方向に120度の等間隔で合計3つ配設している。また、中蓋体3の表面3a側には、3つの弁座部34に対応して円形状の凹溝部の吸入室33を形成している。吸入室33は、吸入された液体が流れる吸入路30の一部を構成する。
 弁座部34は、短円筒状であり、先端壁部35の中心部に、吸入弁本体4が取着可能な取付孔(図示せず)が、吸入室33に貫通して形成されている。弁座部34の先端壁部35には、この取付孔の近傍に液体を吸入可能な吸入路30の吸入孔32を形成している。
 弁座部34には、ダイヤフラム集合体5の吐出弁膜52が、密着分離自在に覆うように接触する。弁座部34の先端壁部35は、吸入弁本体4の弁部4aが接触離間して吸入孔32を開閉自在するように構成されている。吸入弁本体4は、弁座部34が3つ形成されているのに対し、2つ設けられ、1つの弁座部34は吸入弁本体4により覆われていない状態に構成される。
 ダイヤフラム集合体5は、3つの碗型のダイヤフラム50を、円周方向に120度の間隔で等分に配設して、軸心に形成した横隔膜54によって連結している。横隔膜54の外周縁部には、パッキン縁部53を形成し、横隔膜54から外周側に吐出弁膜52を突設している。ダイヤフラム50には、ダイヤフラム50を往復運動する駆動部51を設けている。
 ダイヤフラム集合体5のパッキン縁部53は、中蓋体3とリテーナ部材6との間に挟持され、リテーナ部材6には、ダイヤフラム50の駆動部51が挿通可能な孔部(図示せず)を備えている。リテーナ部材6に挿通されたダイヤフラム50の駆動部51は、揺動板7の係止孔71に支持される。揺動板7は、有底円筒状の円筒箱体13内に配設され、円筒箱体13の端部は、リテーナ部材6に当接する。
 円筒箱体13の外側には、小型直流のモータ11が配設され、モータ11の出力軸11aが円筒箱体13内に延設され、出力軸11aに偏心回転体9が取着される。偏心回転体9は、出力軸11aが挿入される軸取付孔91と、軸取付孔91から偏心して配設された偏心孔92を有しており、偏心孔92に傾斜状にクランク軸8が挿通される。
 ダイヤフラムポンプは、ダイヤフラム集合体5を中蓋体3とリテーナ部材6とで挟むように介装することで、吐出弁膜52の内面側にポンプ室25を形成すると共に、吐出弁膜52の外面側に凹溝部39と横隔膜54とから成る吐出孔37を備えた共通吐出空間36を形成している。
 モータ11に円筒箱体13をネジ14で固定している。また、蓋体1と、パッキン2と、中蓋体3と、ダイヤフラム集合体5と、リテーナ部材6と、を順次、円筒箱体13に積層して長ネジ15で円筒箱体13に固定してケーシング10を形成している。
 なお、本開示では、弁座部34を3つ、吸入弁本体4を2つ設けたが、例えば、弁座部34を4つとし、吸入弁本体4を3つ設ける構成としてもよい。
 上述構成の液体用ダイヤフラムポンプの動作について、説明する。
 モータ11の出力軸11aを回転させると、出力軸11aに取着された偏心回転体9が回転し、クランク軸8を介して揺動板7を揺動させ、ダイヤフラム50の駆動部51を往復運動させる。駆動部51の往復運動によって、ダイヤフラム50は膨張と圧縮を繰り返す。これにより、中蓋体3の弁座部34とダイヤフラム50によって形成されるポンプ室25が圧縮膨張する。
 ポンプ室25が膨張した際には、ポンプ室25が負圧になり、吸入弁本体4の弁部4aは吸入弁座部35aから引っ張られるように離間する。弁座部34の先端壁部35に形成した吸入路30の吸入孔32がポンプ室25に開通した状態となる。これにより、液体が、吸入孔12から蓋体1の蓋吸入室38と中蓋体3の吸入室33とからなる吸入路30を流れてポンプ室25に流入する。
 また、ポンプ室25が負圧になることにより、ダイヤフラム50の吐出弁膜52は、弁座部34に密着する。これにより、吐出弁膜52の外側面と横隔膜54と中蓋体3の凹溝部39とで形成した共通吐出空間36への液体の流出、または共通吐出空間36からの逆流が防止される。
 ポンプ室25が圧縮した際には、吸入弁本体4の弁部4aが吸入弁座部35aに圧接される。弁座部34の先端壁部35に形成された吸入路30の吸入孔32は、弁部4aによって遮断状態となる。これにより、吸入弁本体4は吸入孔32からの液体の流入出を阻止する。また、ポンプ室25の圧縮によって、吐出弁膜52は拡径状となって弁座部34から離間し、ポンプ室25内の液体が共通吐出空間36へ圧送される。
 また、ポンプ室25が圧縮した際には、吐出弁膜52は、共通吐出空間36方向へ拡径状となり、共通吐出空間36内にある液体を圧迫し、吐出孔37へ液体を押し出す。これにより、吐出弁膜52の外側膜面は、液体を圧送する働きをする。
 弁部4aが配設されていない位置のポンプ室25が圧縮した際には、吸入孔32が開いたままの状態であるため、ポンプ室25が圧縮すると、ポンプ室25内の液体は、ポンプ室25から吸入路30の方向に押し戻される液体量が多くなる。吸入路30へ押し戻された液体は、弁部4aが配設されたポンプ室25に圧送される。
 一方、吐出弁膜52は、共通吐出空間36方向へ拡径状となるが、吐出弁膜52に加わる圧力が低下し、共通吐出空間36への吐出量が少量となり、衛生洗浄装置が人体の局部へ噴出する洗浄水圧は低くなる。つまり、人体の局部への噴出は一時的に途切れる、或いは、低水圧の噴出となる状態になる。
 弁部4aが配置されている位置では、通常の水量が人体の局部へ噴出する洗浄水力が発生するため、弁部4aが配置されている位置での水圧と弁部4aが配置されていない位置の水圧が変化し、洗浄水圧の脈動が発生する。
 弁部4aが配置されている位置で,吸入路30へ押し戻された液体は、弁部4aが配設されたポンプ室25に圧送され、ポンプ室25の間で作用し、アクチュエータの回転方向順次のダイヤフラムの圧縮時における洗浄水圧を発生させる。
 本開示の弁部4aを2つ配設した構成のダイヤフラムポンプと、弁部4aを3つ配設した構成のダイヤフラムポンプとを作製し、性能を比較したところ、本開示の弁部4aを2つ配設した構成のダイヤフラムポンプは、弁部4aを3つ配設した構成のダイヤフラムポンプの最大洗浄水圧の2倍程度の洗浄水圧を発生させることができた。
 ノズル装置700の左方位置には、乾燥装置220が配設される。乾燥装置220は、発生する温風により洗浄後の局部に付着した水を乾燥させる。
 乾燥装置220の左方位置には、便器110内の臭気を脱臭する脱臭装置230が配設される。
 <ノズル装置>
 熱交換器500の左方位置で、本体部200の中央部には、洗浄部の主構成部材であるノズル装置700が設置される。
 図58は、ノズル装置700を右側から見た斜視図、図59は、ノズル装置700を左側から見た斜視図である。なお、図58は、ノズル装置700に水ポンプ600を取り付けた状態を示している。
 図58および図59に示すように、ノズル装置700は、支持部710と、駆動部730と、ノズル本体750と、流路切替機構780と、を備える。
 支持部710は、例えばPOM(ポリオキシメチレン:一般的にはポリアセタール、アセタール樹脂)などの樹脂材料で成型される。ノズル本体750は、支持部710に沿って進退移動する。駆動部730は、ノズル本体750を進退方向に移動させる。
 本実施の形態では、ノズル本体750の収納方向を後方とし、ノズル本体750の進出方向を前方とし、後方より前方に向かって右側を右方、左側を左方として、ノズル装置700の各構成要素の配置を説明する。
 以下に、ノズル装置700の各構成要素について、詳細に説明する。
 図60は、洗浄ノズルを取り外した状態のノズル装置を右前方から見た分解斜視図である。図61は、ノズル装置を右前方から見た分解斜視図である。図62は、ノズル装置を右方向から見た平面図である。図63は、ノズル装置を後方から見た平面図である。図64は、ノズル装置を右後方から見た分解斜視図である。
 支持部710は、傾斜部711と、傾斜部711の後方下部に設けられる円弧部712と、傾斜部711の下方位置に傾斜部711と平行に設けられるガイドラック713と、傾斜部711の前端に設けられる略円筒形状の抱持部714とを備える。傾斜部711は、後部より前部に向かって降下(前下がり)している。円弧部712は、底辺部715が略水平(水平を含む)に設けられ、ガイドラック713と連結される。抱持部714は、支持部710の前端に略円筒形状に一体形成され、ノズル部760を抱囲するように支持する。
 支持部710の左側側面には、傾斜部711より下方位置に傾斜部711と平行に第2傾斜部716が形成される。傾斜部711は、支持部710の右側側面から側面に対して直角方向に延設され、第2傾斜部716は、支持部710の左側側面から側面に対して直角方向に延設される。傾斜部711と第2傾斜部716は、支持部710に対して相反する方向に突出して形成される。つまり、傾斜部711と第2傾斜部716は、ノズル本体750の長軸方向における中心を通る仮想線(図示せず)と直交する方向(左右方向)において、支持部710の左右方向に回転した側面の位置に配置される。
 支持部710の傾斜部711とガイドラック713との間には、可撓ラック731とノズル本体750の第1アーム部764を案内する案内空間が形成される。案内空間は、支持部710の右側に向かって開放される。
 円弧部712は、支持部710の右側に向かって開放され、円弧部712には、駆動部730が配設される。駆動部730は、円弧部712とは反対側の側面に支持されるモータ732と、モータ732によって回転駆動されるピニオンギア733と、ピニオンギア733により円弧部712の周縁部と案内空間との間を移動する可撓ラック731とを備える。モータ732は、支持部710の左側側面に取り付けられる。
 以下に、洗浄ノズルの構成について、説明する。
 図65は、ノズル本体750を左前方から見た分解斜視図、図66は、ノズル本体750を左前方から見た斜視図、図67は、ノズル装置700の要部断面図である。
 ノズル本体750は、複数の洗浄水流路を有するノズル部760と、ノズル部760の洗浄水流路を切り替える流路切替機構780とを備える。ノズル部760は、パイプ部761Aと、パイプ部761Aの中央部から前方部にわたって覆うノズルカバー761Bとを備える。
 流路切替機構780は、ノズル部760の後方に設けられ、流路を切り替える流路調節弁781と、流路調節弁781を駆動する流路切替モータ782を備える。
 ノズル部760の後部には、パイプ部761Aの外周を保持する保持部761Cが設けられる。保持部761Cには、パイプ部761Aの中心よりも上方位置で、保持部761Cの上縁より下方位置から右側に向かって第1アーム部764が延設される。第1アーム部764は、下方に向かってU字状に形成されて傾斜部711を抱持する。
 保持部761Cの下部には、パイプ部761Aの中心よりも左側位置の下部から下方に向かって第2アーム部765が延設される。第2アーム部765は、右側に向かって延設され、第2傾斜部716を抱持する。
 第1アーム部764には、傾斜部711との摺接面に突条部766形成し、第2アーム部765には、第2傾斜部716との摺接面に突条部767を形成しており、突条部766、767により摺接面との摩擦抵抗を低減し、ノズル本体750の摺動性を向上させる。
 第1アーム部764の突条部766と傾斜部711とが摺接する位置は、パイプ部761Aの中心よりも上方位置に設定している。第2アーム部765の突条部767と第2傾斜部716とが摺接する位置は、パイプ部761Aの中心よりも左側位置に設定している。
 これにより、ノズル部760は、支持部710に対する支持方向の高さを低くすることができ、ノズル装置700の高さを低く設定することができ、安定して支持することができる。
 ノズル部760は、第1アーム部764によりパイプ部761Aの中心より上方位置で支持され、第2アーム部765によりパイプ部761Aの中心より左側位置で支持される。これにより、ノズル部760を、支持部710に安定した状態に支持でき、ノズル部760の移動時に、ノズル部760を移動性良く支持できる。
 ノズル部760は、駆動部730の可撓ラック731によって移動させる。可撓ラック731は、ピニオンギア733の形成されていない側面を、円弧部712の内周縁部と傾斜部711の案内空間に案内される。
 可撓ラック731の先端は、第1アーム部764に形成した係合部に係合しており、ノズル部760が収納位置に収納された待機状態では、ピニオンギア733のほぼ全周に周回して噛み合った状態となる。可撓ラック731は、駆動部730のモータ732により、ノズル部760を洗浄位置まで移動させる。
 可撓ラック731の長さは、ピニオンギア733の全周よりも短くなるように設定するほうが好ましい。可撓ラック731は、ノズル部760の進出時には、抜け落ちることのない十分なかみ合わせを残して、円弧部712から円弧部712の周縁部と傾斜部711の案内空間にスライドする。ノズル部760が収納位置に戻る際には、可撓ラック731が円弧部712に沿ってピニオンギア733を周回するため、可撓ラック731の歯車がピニオンギア733から外れることがない。
 駆動部730の組み立て時には、ノズル部760の収納状態でノズル装置700の右側を上面にして、可撓ラック731とピニオンギア733とを上面側から順にはめ込み、支持部蓋717を支持部710に嵌め込み、ビス止めして固定する。可撓ラック731は、所定の曲率を有して成形された樹脂部品により構成される。可撓ラック731は、曲率を有することにより、ピニオンギア733に巻き付けやすくなり、組立性を容易にするとともに、ピニオンギア733との噛み合わせを確実にすることができる。
 可撓ラック731の可動空間は、支持部蓋717により覆われる。そのため、ノズル部760が突出した状態から手動で強制的に待機位置に戻される場合であっても、可撓ラック731が外れることはなく、安定して可撓ラック731がピニオンギア733にかみ合ったままノズル部760の進退駆動を誘導することができる。
 可撓ラック731は、例えば、TPU(熱可塑性ポリウレタン)またはTPEE(ポリエステル系エラストマ)からなるTPE(熱可塑性エラストマ)などにより、一体に成型されて形成される。可撓ラック731は、全体として僅かに湾曲した帯状に形成される。可撓ラック731の湾曲形状の内周面には、駆動部730のピニオンギア733と噛合する歯形が形成され、湾曲形状の外周面は平坦面に形成される。可撓ラック731の湾曲形状の外周面は、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン樹脂)などのフッ素樹脂でコーティングされる。これにより、可撓ラック731とガイドラック713との摩擦抵抗を低減させることができる。
 <ノズル本体の進退駆動構成>
 次に、ノズル部760の進退動作を説明する。
 ノズル部760は、駆動部730により所定の位置に位置するまで移動し、第1アーム部764が抱持部714の位置まで移動する。ノズル部760は、傾斜部711と第1アーム部764による支持と、第2傾斜部716と第2アーム部765による支持により安定に支持されて移動する。
 図68は、抱持部の断面図である。
 抱持部714は、内周面の左右と下方に凸条718を形成し、凸条718によりノズル部760のノズルカバー761Bを支持し、ノズル部760が所定の角度を維持しながら所定の突出位置に到達するように構成している。
 ノズル部760が所定の突出位置に突出するまでの時間がかかる場合は、使用性を損なうため、使用性を損なわないように、可撓ラック731の駆動速度を速くする必要がある。
 可撓ラック731の駆動速度を早くするために、モータ732を大型化することが考えられるが、モータ732を大型化する場合、コストの上昇と、製品高さの増大が想定される。
 本実施の形態では、モータ732を大きくすることなく、可撓ラック731の駆動速度を速くするために、ピニオンギア733の直径を大きくし、ピニオンギア733の外周の接線方向に円弧部712の内周縁部と傾斜部711の案内空間が連続して位置する構成とする。これにより、可撓ラック731の摩擦抵抗が低減でき、ノズル部760の突出位置と収納位置との間の駆動がスムーズに摺動できる構成とすることができる。
 本実施の形態では、コンパクトな構成に収めながら、ノズル部760を待機位置から人体洗浄位置まで適切な角度で、迅速に突出させ、快適な洗浄を実現することができた。
 ノズル本体750は、複数の洗浄水流路を有するノズル部760と、ノズル部760の洗浄水流路を切り替える流路切替機構780とを備える。ノズル部760は、パイプ部761Aと、パイプ部761Aの中央部から前方部にわたって覆うノズルカバー761Bとを備える。
 <洗浄水の吐出部の構成>
 図69は、ノズル本体のパイプ部の外観斜視図、図70は、パイプ部の要部断面図である。
 図69および図70に基づいて、ノズル部760の先端部の構成を詳述する。
 ノズル部760のパイプ部761A先端部には、人体洗浄用の噴出口として第1噴出口762と、第2噴出口763を備える。第1噴出口762は、幅の広い洗浄水を噴出するビデ洗浄用の噴出口で、第2噴出口763は、おしり洗浄用の噴出口である。
 ノズル部760のパイプ部761Aには、第1の流路773、第2の流路774、第3の流路(図示せず)が設けられ、これらの流路への洗浄水の流れは、流路切替機構780により切り換えられる。第1の流路773は、第1噴出口762に接続される。第2の流路774と第3の流路は、第2噴出口763に接続され、第2噴出口763から噴出される洗浄水は、第2の流路774が直進成分を、第3の流路が旋回成分を吐出する。
 パイプ部761Aの先端部は、第1キャップ771と、第1キャップ771の上部に装着される第2キャップ772とを備える。第1キャップ771は、第1の流路773と連通し、第1の流路773の一部を構成する流路と、第2の流路774と連通し、第2の流路774の一部を構成する流路と、第3の流路と連通し、第3の流路の一部を構成する流路を備える。第1キャップ771の各流路は、洗浄水をノズル部760の軸方向から人体方向へ変更する。第2キャップ772は、第1噴出口762および第2噴出口763を備え、第1キャップ771と第2キャップ772は、樹脂により形成され、超音波溶着で一体に構成される。
 おしりを洗浄する際には、第2の流路774と第3の流路を流れる洗浄水を第2噴出口763から吐出させる。第2の流路774と第3の流路を流れる洗浄水の割合を変化させることにより使用者の好みに合わせた洗浄水を噴出することができる。スポット的な洗浄を好む場合は、第2の流路774(直噴流路)の洗浄水の割合を高くし、広く柔らかい洗浄を好む場合は、第3の流路(旋回流路)の洗浄水の相対的な流量を増やすことにより旋回しながら広く柔らかい洗浄水を噴出することができる。
 第1噴出口762は、ビデ用の洗浄水を吐出する噴出口であり、ノズル部760の第1の流路773の延長方向に対して前方に傾斜し、洗浄水がより前方に噴出するように構成される。第1噴出口762に連通する第1の流路773は、ノズル部760の一番下方に位置しており、第2キャップ772の流路で人体方向へ方向転換して人体へむけて噴出される。第1噴出口762は、4つの噴出孔により構成される。第2キャップ772の流路には、略三角形状の整流リブ768を設けている。
 本実施の形態では、第1噴出口762の4つの噴出孔は、ともに直径0.8~1.0mm、長さ約3mmであり、より前方へ傾けて噴出するために前方向へ103.5度の傾斜を設けている。
 第1の流路773から第2キャップ772の流路に流入した洗浄水は、乱流化する。乱流化した洗浄水の噴流は、多方向に噴出し、人体局部にあたるときには、分散した噴流となり良好な洗浄ができない。
 本実施の形態では、4つの噴出孔から噴出される洗浄水が真っ直ぐに人体局部に到達するように、整流リブ768を設けている。整流リブ768における略三角形状の長辺の角度は、噴出孔の傾斜におおよそ平行になるように設けるのが好ましい。このような構成にすることで、4つの噴出孔から噴出された洗浄水は、分散することなく、束となって人体に当接して、快適なビデ洗浄を実現できる。
 第2噴出口763は、おしり用の洗浄水を吐出する噴出口であり、第1噴出口762の後方に位置する。第2噴出口763には、第2の流路774と第3の流路とが、第1キャップ771の第2の流路774と第3の流路とを介して接続される。
 第1キャップ771の合流部769において、第2の流路774における直流成分の洗浄水は、第3の流路における旋回成分の洗浄水よりも第2噴出口763側で合流する。第3の流路における旋回成分の洗浄水は、合流部769において第2の流路774より下方位置で接線方向から流入する。
 合流部769には、ガイド部770が、第2キャップ772の第2噴出口763の裏面側から合流部769内に向かって延設され、洗浄水は、ガイド部770を通して吐出される。第2噴出口763は、直径1.0~1.1mm、長さ約4mmである。ガイド部770は、円筒形を斜めに切断した形状で、ノズル部760の先端側に円筒形の長いほうが位置し、第2の流路774および第3の流路側に短いほうが位置するように構成される。
 軸方向に流れてきた第2の流路774の直噴流の洗浄水は、合流部769に入り、ガイド部770に沿って第2噴出口763から人体にむけて噴出される。第3の流路の旋回成分の洗浄水は、合流部769において、第2の流路774が流入する位置よりも下方から流入し、合流部769で、第2の流路774の直噴成分の洗浄水と合流して噴出する。
 ノズル部760の内部において、おしり用の流路である第2の流路774と第3の流路は、ビデ用の流路である第1の流路773より上方に位置する。
 この構成では、おしり用の流路を流れる洗浄水は、合流部769において、流路方向を第2噴出口763へ向けて転換すると、人体方向の整流長が短くなる。方向転換した後、第2の流路774の直噴成分の洗浄水を整流するために、第2噴出口763の長さを長くすると、第3の流路の旋回成分の洗浄水まで整流されて直噴になり、人体に当接した際の感覚が低下する虞がある。一方、第2噴出口763の長さが短い構成にすると、第2の流路774の直噴成分の洗浄水が十分に整流されない虞がある。
 本実施の形態では、ガイド部770を設ける。ガイド部770を設けることにより、直噴成分は直噴成分を保ち、旋回成分は旋回成分を保って噴出することができる。このため、直噴成分と旋回成分の合流で使用者の好みの噴流を実現することができる。
 また、スポット的な洗浄水は、噴流が脈動していることが望ましい。旋回成分を主とする広く柔らかい洗浄水は、噴流が脈動していないことが望ましい。
 そこで、合流部769において、ガイド部770を設けることにより、直噴成分のみを整流し、かつ旋回成分による脈動を残して洗浄水を噴出することができる。
 以上のような構成とすることにより、快適な人体洗浄を可能とすることが可能となる。
 本実施の形態は、水ポンプ600によって洗浄水に脈動を生成しているが、第2噴出口763の手前の流路で脈動を生成する構成であれば、他の方法であってもよい。発生した脈動を、ガイド部770を設けることによって減衰させない構成であれば、本実施の形態に限らず有効である。
 図59に示すように、ノズル部760の左側には、流路切替機構780に接続される入水ポート751および出水ポート752が配設され、入水ポート751および出水ポート752に接続されて、入水、出水する流路となる2連ホース753を配置している。2連ホース753は、第1の配管754と第2の配管755を平行に接続されており、第1の配管754と第2の配管755を一体的に連結して構成される。
 第1の配管754は、熱交換器500と水ポンプ600を経て送水された洗浄水を、第2の接続部757内の流路を通過されて、第1の接続部756に送る。第2の配管755は、第1の配管754から流路切替機構780を介して切り替えられたクリーニング用の洗浄水を通水する。
 2連ホース753は、第1の接続部756からノズル本体750の後端で屈曲させて第2の接続部757までの区間で可動する。第2の接続部757の位置では、クリーニング用の流路である第2の配管755が、第2の接続部757で保持されて延長され、支持部710先端部に設けた抱持部714のクリーニングポート758に接続している。
 2連ホース753には、第1の配管754と第2の配管755との間に凹部が形成される。凹部には、流路調節弁781を駆動するモータのリード線759を平線にして第1の接続部756から第2の接続部757まで沿わせて配設している。リード線759は、ノズル本体750の移動に連動して、2連ホース753と一体に移動する。
 2連ホース753と平線状のリード線759は、ロッキングクランプ759Aによって第1の接続部756と第2の接続部757との中央付近で固定される。2連ホース753とリード線759は、ノズル本体750の進出位置と待機位置との間でそれぞれが動く量が異なるので、全長にわたって固定しない。部分的な固定にすることで、それぞれが自然な曲率で曲がることができ、ストレスがかからないので、ノズル本体750を安定して駆動できる。また、メンテナンス時の作業性もよくなる。本実施の形態では部分的な固定方法としてロッキングクランプを利用しているが、これに限らない。
 次に、ノズル本体750のクリーニング機能について説明する。
 図71は、抱持部の外観斜視図、図72は、抱持部の要部断面図である。
 支持部710の先端側には、ノズル部760先端を保持する抱持部714が設けられている。抱持部714前方位置には、ノズルシャッター728が上端の左右を保持され、開閉自在に設けている。ノズルシャッター728は、ノズルカバー761Bの先端と、内部水圧上昇時に便器内へ排水する逃し水排水口719を目隠しし、便などで汚染されることを防止する。抱持部714先端部には、ノズルクリーニング用のクリーニングポート758が抱持部714と一体に構成され、クリーニング用の第2の配管755が接続される。
 支持部710の右前方位置には、逃し水ポート721が設けられ、内部水圧上昇時に動作するノズルリリーフ弁(図示せず)にホースを介して接続される。
 逃し水ポート721と逃し水排水口719は、抱持部714に略L字形状に一体に形成されており、逃し水が逃し水ポート721から逃し水排水口719を通して便器内へ排水される。
 ノズルリリーフ弁は、ノズル部760内部に所定以上の圧力がかかった際に、排水方向へ洗浄水を逃すことで流路の破損を抑制するものである。ノズルリリーフ弁は、ノズルクリーニングやノズル除菌などの機能を動作した時と同様にノズル部760の周辺から、逃し水を、便器にむけて排水するので、故障による水漏れとの誤認識が防止される。
 本実施の形態では、待機状態のノズルカバー761Bおよびノズル部760の先端部を洗浄するように構成される。
 図70に示すように、抱持部714の上面にクリーニング孔722が設けられる。クリーニング孔722は、ビデ用の第1噴出口762およびおしり用の第2噴出口763の間に向けて配置し、クリーニング孔722からの洗浄水が第1噴出口762および第2噴出口763に直接吐出しないように対向しない位置に設けている。
 これにより、クリーニング孔722からの洗浄水が第1噴出口762および第2噴出口763に衝突することにより生じる異音の発生を抑制することができる。
 本実施の形態に限定するものではなく、クリーニング孔722からの洗浄水の吐出方向が第1噴出口762および第2噴出口763に直接吐出ししない構成であれば、第1噴出口762と第2噴出口763の位置関係がこれと異なる構成であってもよい。噴出口は、単数であってもよく、3つ以上備えてもよい。
 図68および図72に示すように、支持部710の抱持部714の内部には、内周方向に向かって複数の凸条718が形成される。凸条718は、支持部710の抱持部714の内周面と、ノズル本体750のノズルカバー761Bの外周面との間に隙間723を形成する。
 ノズル部760の収納状態で、ノズル部760から噴出した洗浄水は、抱持部714の内周面とノズル部760のノズルカバー761Bの外周面との間に形成される隙間723に流入する。これにより、洗浄水は、ノズル部760のノズルカバー761Bの外周面を洗浄して便器内へ排出される。
 図73は、抱持部714の断面図である。図68および図73に示すように、抱持部714の先端部分には、凸条718間にノズルカバー761Bの外周に沿うように、折り返し部724を設ける。
 これにより、ノズルカバー761Bのクリーニング中に、洗浄水が、抱持部714後方から機器内部へ流入するのを抑制し、第1噴出口762および第2噴出口763の周辺を重点的に洗浄して清潔にすることができる。
 凸条718は、抱持部714の内周面からの突出高さを、折り返し部724の高さよりも高く設定し、ノズルカバー761Bには、凸条718が当接してノズル部760を摺動させる。
 凸条718は、ノズル部760の移動長さの全長にわたって形成されており、ノズル部760が凸条718に沿って進退する際に、ノズルカバー761Bとノズル部760とのつなぎ目に段差ができた場合でも、ノズル部760の移動の際に引っ掛かりが生じることなく、滑らかに摺動することができる。
 <制御>
 本実施の形態の衛生洗浄装置100は、制御装置を備える。
 制御装置は、給水を行う給水ユニット400と、熱交換器500のヒータ構成体580と、給水量を計測する流量センサ570と、水路を切り換える流路切替機構780と、洗浄ノズルの出し入れを制御するモータ732とを制御する。
 <流路切替機構制御>
 制御装置は、流路切替機構780により水路を切り換え、流量を変化させる。
 制御装置は、袖操作部210の洗浄ボタンが操作されると、止水電磁弁403を開放して洗浄水を供給する。洗浄ボタンが操作されてから洗浄水が人体に当たるまでの時間を短くする必要があり、止水電磁弁403から適切な供給量の洗浄水が熱交換器500に供給される。
 熱交換器500は、人体に当たり始める際の湯温を、最適な温度にする必要がある。熱交換器500は、洗浄水が人体に当たり始める際に湯温を最適な温度にするため、洗浄ボタンが操作されると同時に供給される洗浄水を加熱する。
 より具体的には、制御装置は、使用者が洗浄ボタンを操作すると、流路切替機構780をおしり用の水路である第2の流路774に切り替え、止水電磁弁403を駆動する。流量センサ550により洗浄水が流れていることを検出し、熱交換器500のヒータ構成体580に給電を開始する。
 本実施の形態では、第2の流路774に、2.4秒間洗浄水を供給する。その後、流路切替機構780を、クリーニング水路である第2の配管755に切り換え、切り換えたのち、モータ732を駆動してノズル本体750を前方に移動させる。ノズル本体750の移動時には、第2の流路774のクリーニング孔722から洗浄水を噴出させて、ノズル本体750を洗浄する。ノズル本体750から人体に向かって洗浄水が噴出することなく、ノズル本体750を洗浄した洗浄水は、排水経路を通って便器に排水される。
 ノズル本体750が所定の位置まで移動すると、流路切替機構780を、第2の配管755から、おしり用の第2の流路774へ切り換える。第2の流路774からの洗浄水により、人体が洗浄される。
 クリーニング水路である第2の配管755の流量と、おしり水路である第2の流路774の最低流量は、ほぼ等しくなるように制御される。これにより、安定した制御が可能となり、人体への洗浄水の当たり始めの温度変動を抑制することが可能となる。
 本実施の形態では、流路切替機構780によりクリーニング水路である第2の配管755とおしり水路である第2の流路774とを切り換えることにより流量を変化させるため、変化させるために時間を必要とする。流路切替機構780は、おしり水路である第2の流路774への洗浄水を、人体への当たり始めの流量を低く設定し、人体に当たり始めてから所定の流量に達するまでの流量を徐々に上昇させる構成としている。これにより、様々な洗浄強度の洗浄水を供給することができ、使用者に対して違和感のない洗浄が実現できる。
 逆に、人体への当たり始めの流量が多く、人体に当たってから流量を徐々に低下させる構成とした場合、弱い洗浄強さが好みの使用者にとっては、意図しない動作となるため、本実施の形態では採用していない。
 洗浄中に、洗浄ボタンが操作されると、止水電磁弁403の駆動を停止して洗浄水の供給を停止する。流路切替機構780は、クリーニング水路である第2の配管755に切り換え、ノズル本体750を収納する。ノズル本体750の収納後に、流路切替機構780がおしり水路である第2の流路774に切り換え、止水電磁弁403を所定時間駆動してノズル本体750の先端を洗浄する。ノズル本体750の洗浄終了後、止水電磁弁403を停止し、流路切替機構780を停止位置に切り換える。
 ビデ洗浄は、おしり洗浄と同様の制御を行うため、説明を省略する。
 <熱交換器制御>
 次に、熱交換器500のヒータ構成体580の制御について説明する。
 上述したように、本実施の形態の水回路は、流路切替機構780により水路を切り換えることで流量を変化させる構成のため、流量の変化に時間がかかり、人体への当たり始めは流量が低く、人体に当たってから所定の流量まで徐々に流量を上げる構成となっている。
 そのため、人体へ当たり始める際の流量が大きく変化する。この際のヒータ構成体580の制御が使用者に不快感を与えないようにするために非常に重要である。
 本実施の形態では、流路切替機構780に、ステッピングモータを用い、ステッピングモータを所定の位置に移動させることで、流量を変化させる。そのため、洗浄水の流量は、瞬時に目標の流量まで変化するのではなく、ステッピングモータの動作によって、段階的に変化する。
 洗浄水の流量と、熱交換器500のヒータ構成体580の通電量の変化率が異なると、高温出湯になる、或いは、低温出湯になる場合がある。
 本実施の形態では、洗浄水の流量を流量センサ570により計測し、流量センサ570の計測した流量に応じて、ヒータ構成体580への通電量を制御する。
 流量センサ570の計測した流量に合わせて、ヒータ構成体580の通電量を制御すると、ヒータ構成体580から熱交換器500への熱伝達遅れや、流量センサ570の検知遅れの影響で、出湯温度が変動する虞がある。
 この課題を解決するために、本実施の形態では、洗浄水の流量変化を予測して、ヒータ構成体580の通電量を事前に変化させている。基本的なヒータ構成体580への通電量は、以下に示す(式1)により表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000001
 (式1)において、Qは、流量センサ570によって検知された流量であるが、流量が変化する場合には、ヒータ構成体580への通電量の変化が遅れる。これを抑制するため、以下に示す(式2)のように、流量Qに替えて、予測流量Q’を用いる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000002
 予測流量Q’は、流量センサ570の検出する洗浄水の流量に所定の流量を加えた流量であって、流量センサ570の計測した際の時間を、所定の時間早め、早めた時間における流れると予測される流量である。
 一例として、洗浄水による洗浄強さを変更する場合の予測流量のふるまいを図74に示す。シフトする時間量Theaterは、熱交換器500の熱交換性能、特に、応答性によって定まる値である。
 図74において、「流量」は、(式1)におけるQであり、「予測流量」は、(式2)におけるQ’である。予測流量Q’は、時間量Theater早く、ヒータ構成体580への通電量を増大させる。
 このように、ヒータ構成体580への通電量を、洗浄水の流量変化に先行して変化させる。これにより、ヒータ構成体580への通電量変化の遅れを抑制し、洗浄水の流量変更時の出湯温度の変動を抑制することが可能となる。
 実際に、(式2)を用いるのは、洗浄水の流量変化時のみである。
 洗浄水の流量は、水道水の水圧や温度等により、絶えず緩やかに変化し続けており、一定の値をとらない。
 このため、常時、洗浄水の流量変化を先読みして予測することは困難である。基本的には、流量センサ570の計測した流量を用いる。
 流路切替機構780は、おしり洗浄およびビデ洗浄で使用する区域において、洗浄水の流量が線形に変化するように構成されている。よって、洗浄水の流量変化時における流量変化の速度は、常に、一定である。
 図75に示すように、流路切替機構780による流量変更時においては、まず、(式2)において、予測流量Q’に、現在の流量センサ570の計測した流量Qを代入した後、予測流量Q’を、一定の変化速度で増加(または減少)させる。予測流量Q’は、前回使用したときの流量に到達すると、流量の変更を終了して一定値とする。
 この制御により、洗浄水の流量の変化時に、出湯温度を安定させることができる。流路切替機構780の構造上、洗浄を開始する際にも洗浄水の流量が変化するが、変化する場合も、同様に、ヒータ構成体580の通電量を先行して変化させることで、洗浄水の温度の変動を低減できる。
 洗浄水の流量は、ヒステリシスの影響により、流量変化のタイミングが異なる場合がある。ヒステリシスは、流路切替機構780のステッピングモータが駆動方向を反転する際に、減速ギアの隙間の遊びを詰めるようにして発生するガタつきの量である。そのため、流路切替機構780を、前回と異なる方向に駆動する場合には、ヒステリシスによる遅れが発生するが、前回と同じ方向に回転させる場合は遅れが生じない。
 流路切替機構780は、ステッピングモータがヒステリシス分を駆動している間は、洗浄水の流量が変化しない。このため、ヒータ構成体580への通電量の制御には、ヒステリシスの影響を加味することが必要になる。
 図76に示すように、洗浄水の流量変動のタイミングを揃えるために、流路切替機構780を前回駆動時と同方向に回転(以下、「正転」と称す)させる場合には、駆動待機時間Tstpmを設ける。駆動待機時間Tstpmは、前回と異なる方向に回転(以下、「反転」と称す)に回転させる際に、ヒステリシスが最大になる場合を基準とした待機時間である。なお、駆動待機時間Tstpmは、あらかじめ定めた値である。
 流路切替機構780を反転させる場合には、最大のヒステリシスの場合と比較して、ヒステリシスの量に応じて、待機時間を減少させて、駆動待機時間Tstpm(diff)が設定される。
 これにより、流路切替機構780を正転させる場合と同様に、反転させる場合も、同じタイミングで洗浄水の流量を変更することができる。
 流路切替機構780を反転させる際の待機時間は、以下に示す(式3)で表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000003
 (式3)において、流路切替機構780のヒステリシス量Hysは、ステッピングモータの部品ばらつきにより、1つ1つ異なる値をとる。ヒステリシス量Hysの値を、それぞれの機体に合わせた設定とすることで、ステッピングモータの部品のばらつきを吸収し、常に、等しいタイミングで流量制御を行うことが可能となる。
 なお、洗浄水の出湯温度を安定させるためには、流路切替機構780によって洗浄水の流量を変化させる際に、ヒータ構成体580への通電量を、事前に変化させる必要がある。換言すると、流路切替機構780の動作は、ヒータ構成体580への通電量の動作に対して、遅らせる必要がある。この制御における流路切替機構780駆動待機時間Tstpmは、単に流路切替機構780の動作タイミングを揃えるだけでなく、ヒータ構成体580への通電量の制御を先行させるための時間を生み出すことにも寄与している。
 <学習機能による制御>
 本実施の形態の水回路では、流路切替機構780のステッピングモータの位置によって、洗浄水の流量が変化する。そのため、流路切替機構780のステッピングモータの位置の精度が重要になる。
 流量センサ570を用いて洗浄水の流量を計測し、計測した流量が目標流量と乖離する場合は、洗浄水の流量を目標流量に近づけるように流路切替機構780の位置を補正する。そして、洗浄中は、この制御を常時行い、洗浄水の流量を目標流量に合わせる。
 流量補正のためには、流路切替機構780を動作させてから流量センサ570によって流量をフィードバックできるまでに、わずかとはいえ、時間を要する。そのため、流路切替機構780の位置を補正する際には、ステッピングモータのステップを刻みながら、少しずつ間欠動作させる。
 流量センサ570の計測した流量が目標流量に対して、一定量以上ずれている場合は、間欠動作のためのカウンタを、1ずつ増やしていく。カウンタの値が一定値を超えると、洗浄水の流量を目標流量に近づける方向へ、流路切替機構780を動作させる。これを繰り返すことにより、洗浄水の流量を目標流量に近づける。
 洗浄水の流量が目標流量とのずれ量が減少し、しきい値を下回ると、カウンタを0(ゼロ)にリセットする。この処理は、洗浄水の流量が目標流量と完全に一致するまで流路切替機構780を動作させるのではなく、一定量の幅を持たせることを目的としている。これにより、部品ばらつきにより細やかな流量調整が困難な場合でも、流路切替機構780の位置が定まらずに、流量を、常時、調整し続けることを防いでいる。
 上述の流路切替機構780の位置制御は、洗浄中に行われるものであり、洗浄開始直後の洗浄水の流量は、目標流量とあっていないことが想定される。その原因の1つとして、流路切替機構780のヒステリシスのバラツキがあげられる。つまり、機器を、初めて使用する際などには、流路切替機構780のヒステリシスがずれ、洗浄水の流量が目標流量と合わない場合がある。
 そこで、本実施の形態の水回路では、機器の出荷前に、流路切替機構780のヒステリシスを記憶させる。流路切替機構780のヒステリシスは、量産ばらつきがあるため、出荷前に通水して流量計測をしながら流路切替機構780を動作させる。これにより、ヒステリシスの測定を行い、記憶させる。
 流路切替機構780には、ステッピングモータの位置を変えると、流量が変化する領域が存在する。この領域内でステッピングモータを反転動作させることで、ヒステリシス量を測定することができる。
 洗浄水を通水している状態で、流路切替機構780を、一方向に駆動させて停止し、その後、逆方向に一定量ずつ流路切替機構780を駆動させる。逆方向に回転させた当初は、ギアの遊び等によるヒステリシス量があるため、流量に変化が表れないが、反転量がヒステリシス量を超えたところで、流量に変化が生じる。この流量変化を流量センサ570で検知することによりヒステリシス量を測定することが可能となる。
 本開示の衛生洗浄装置は、ベース部への各種機能部品の取付作業性を向上できるので、便蓋を有さない衛生洗浄装置にも適用できる。
 100  衛生洗浄装置
 110  便器
 200  本体部
 220  乾燥装置
 230  脱臭装置
 250  ベース部
 270  後ケース
 290  前ケース
 300  便座
 320  便蓋
 400  給水ユニット
 500  熱交換器
 600  水ポンプ
 700  ノズル装置
 710  支持部
 711  傾斜部
 712  円弧部
 713  ガイドラック
 714  抱持部
 730  駆動部
 750  ノズル本体
 754  第1の配管
 755  第2の配管
 759  リード線
 760  ノズル部
 761A  パイプ部
 761B  ノズルカバー
 761C  保持部
 762  第1噴出口
 763  第2噴出口
 764  第1アーム部
 765  第2アーム部

Claims (4)

  1. 供給源から供給される洗浄水を前記供給源からの水圧により人体に供給する衛生洗浄装置であって、
    前記洗浄水を吐出して、前記人体を洗浄する洗浄ノズルと、
    前記供給源と前記洗浄ノズルとの間に設けられ、前記供給源からの前記洗浄水を前記洗浄ノズルへ流通させ洗浄水流路と、
    前記洗浄水路に前記供給源からの前記洗浄水を供給する流量切替機構と、
    前記洗浄水路の前記洗浄水の流量を検出する流量センサと、
    前記洗浄ノズルよりも上流側に設けられ、前記洗浄水を加熱する熱交換器と、
    前記流量切替機構と、前記流量センサと、前記熱交換器と、を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記流量センサの検出する前記洗浄水路の洗浄水の流量を入力し、前記洗浄水の流量変化を予測して、前記熱交換器への供給電力を制御する衛生洗浄装置。
  2. 前記制御部は、前記流量センサの検出する前記洗浄水の流量に、所定の流量を加えた値を、前記洗浄水の流量として、前記熱交換器への供給電力を制御する請求項1に記載の衛生洗浄装置。
  3. 前記制御部は、前記流量センサの計測した際の時間を、所定の時間早め、早めた時間に流れると予測される流量を、前記洗浄水の流量として、前記熱交換器への供給電力を制御する請求項1に記載の衛生洗浄装置。
  4. 前記流量切替機構は、ステッピングモータを用い、
    前記制御部は、前記ステッピングモータのヒステリシス量によって、前記流量センサの検出する前記洗浄水の流量に、演算した流量を加えて、前記洗浄水の流量として、前記熱交換器への供給電力を制御する請求項1に記載の衛生洗浄装置。
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