添付図面を参照して本開示の様々な実施形態を説明する。なお、図面における共通する構成要素には同一の参照符号が付されている。
<本開示に係る決済システムの概要>
本開示の様々な実施形態に係るシステムは、主にサーバー装置、支払者端末装置、請求者端末装置及びサービスサーバー装置を含む。当該システムは、一例としては、請求者端末装置において請求金額などの請求内容が入力されると、それがサーバー装置に送信される。そして、サーバー装置において例えば請求内容を特定しうる情報が記録された二次元バーコードが生成され、生成された二次元バーコードが請求者端末装置に送信される。請求者端末装置でそれが受信されると、例えばディスプレイに表示され、支払者端末装置で読み込ませる。そして、読み込まれた情報に基づいて決済処理が進行される。
このとき、請求者端末装置は、単に請求内容を入力したり受信した二次元バーコードを出力する処理を行うだけである。したがって、同時並行で複数の決済処理を進めることが可能となる。また、支払者端末装置では、二次元バーコードに記録された請求内容を特定しうる情報に基づいて決済処理を進行することが可能であるので、煩雑な入力操作などをする必要がなくなる。また、サーバー装置においては、請求内容を特定しうる情報で決済処理の進捗等を管理することができるため、決済履歴等を効率よく管理することが可能となる。また、クレジットカードや銀行振り込み、スマートフォン決済など様々な決済サービス提供会社が存在しているが、各提供会社の運営するサービスサーバー装置と決済サーバー装置とが接続されることで、請求者端末装置が直接サービスサーバー装置と通信可能な状態になくとも決済処理を進行することが可能となる。
なお、本開示において、システムは、サーバー装置や請求者端末装置等との間で決済処理の用途で用いられるものである。以下の実施形態においては、当該システムの一例として決済システム1について説明する。しかし、これは当該システムが決済の用途のみに用いられことを意味するものではない。すなわち、本開示のシステム及び以下の実施形態で挙げる決済システム1は、決済処理に用いることができるシステムであればいずれでもよく、他の用途や機能を有するシステムであっても当然に含みうる。
また、本開示において、サーバー装置は、サービスサーバー装置や請求者端末装置等との間で決済処理の用途で用いられるものである。以下の実施形態においては、当該サーバー装置の一例として決済サーバー装置100について説明する。しかし、これは当該サーバー装置が決済の用途のみに用いられことを意味するものではない。すなわち、本開示のサーバー装置及び以下の実施形態で挙げる決済サーバー装置100は、決済処理に用いることができるサーバー装置であればいずれでもよく、他の用途や機能を有するサーバー装置であっても当然に含みうる。
また、本開示において、請求者端末装置は、支払者に対して金銭等の請求を行う請求者が使用可能な端末装置である。一例としては、店舗等に設置されたレジスター等の端末装置や、仮想店舗(ネットショッピング)を運営する運営者装置、請求者が持ち運び可能な可搬型の端末装置など、様々な端末装置を挙げることが可能である。すなわち、請求者端末装置とは、単に支払者に対して請求を行う請求者が使用可能な端末装置であればいずれでもよく、レジスターなどの特定の装置のみに限定されることはない。また、本開示において請求者は、上記請求者端末装置を使用可能な者又は団体のことを意味し、特定の一個人のみを意味するものではない。
また、本開示において、支払者端末装置は、その詳しい構成については後述するが、請求者から請求を受けた支払者が使用可能な端末装置である。一例としては、スマートフォンやラップトップパソコンなどが挙げられるが、支払者が使用可能な端末装置である限りにおいて、特定の装置のみに限定されることはない。また、本開示において支払者は、上記支払者端末装置を使用可能な者又は団体のことを意味し、特定の一個人のみを意味するものではない。
また、本開示において、サービスサーバー装置は、サーバー装置や請求者端末装置等との間で決済処理の用途で用いられるものである。以下の実施形態においては、当該サービスサーバー装置の一例として決済サービスサーバー装置400について説明する。しかし、これは当該サービスサーバー装置が決済の用途のみに用いられことを意味するものではない。すなわち、本開示のサービスサーバー装置及び以下の実施形態で挙げる決済サービスサーバー装置400は、決済処理に用いることができるサービスサーバー装置であればいずれでもよく、他の用途や機能を有するサービスサーバー装置であっても当然に含みうる。
さらに、本開示に係るプログラム及び方法は、サーバー装置等で処理されることにより実行されるものである。以下の実施形態においては、当該プログラム及び方法の一例として決済プログラム及び決済方法について説明する。しかし、これらは当該プログラム及び方法が決済の用途のみに用いられことを意味するものではない。すなわち、本開示のプログラム及び方法は、決済処理に用いることができるものであればいずれでもよく、他の用途や機能を有するプログラムの一部として処理されるか、他の用途や機能を有する方法の一部として実行されるものであってもよい。
<第1実施形態>
1.本開示の第1実施形態に係る決済システム1の構成
図1は、本開示の第1実施形態に係る決済システム1の構成を概略的に示す概念図である。図1を参照すると、決済システム1は、決済サーバー装置100、請求者端末装置200、支払者端末装置300及び決済サービスサーバー装置400とを含む。そして、決済サーバー装置100は、各装置とネットワークを通じて通信可能に接続される。
なお、本実施形態においては、請求者端末装置200と支払者端末装置300との間、請求者端末装置200と決済サービスサーバー装置400との間は、直接通信可能に接続されている必要はない。また、請求者端末装置200や支払者端末装置300は、それぞれ1台ずつしか記載されていないが、当然2台以上の各端末装置を含めることも可能である。また、決済サーバー装置100や決済サービスサーバー装置400は単一のものとして記載されているが、各構成要素及び処理を複数のサーバー装置に分配したり、各種データベースと接続することも可能である。
2.決済サーバー装置100の構成
図2は、本開示の第1実施形態に係る決済サーバー装置100の構成の例を示すブロック図である。決済サーバー装置100は、図2に示す構成要素の全てを備える必要はなく、一部を省略した構成をとることも可能であるし、他の構成要素を加えることも可能である。
図2によると、決済サーバー装置100は、RAM、ROM、及び不揮発性メモリ、HDD等を含むメモリ111、CPU等から構成されるプロセッサ112、出力インターフェイス113、及び通信インターフェイス114を含む。そして、これらの各構成要素が制御ライン及びデータラインを介して互いに電気的に接続される。なお、本実施形態においては、各種情報を記憶するデータベース115が通信インターフェイス114を介して接続されていてもよい。すなわち、決済サーバー装置100には、当該データベース115を含む場合もあれば含まない場合もある。
メモリ111は、RAM、ROM、不揮発性メモリ、HDDを含み、記憶部として機能する。当該メモリ111は、本実施形態に係るアプリケーションやOSを実行するための指示命令をプログラムとして記憶する。このようなプログラムは、プロセッサ312によってロードされ実行される。また、メモリ111は、図4に記載された請求情報テーブを記憶する。さらに、メモリ111(特にRAM)は、上記プログラムがプロセッサ312によって実行される間、データの書き込み及び読み込みを実行するために一時的に用いられる。本実施形態においては、メモリ111は、特に、通信インターフェイス114を通じて請求者端末装置200から請求者が支払者に対して請求する内容を示す請求内容情報を受信するとそれを特定するための請求コード情報を生成する処理、生成された請求コード情報を請求内容情報に紐づけてメモリ111又はデータベース115に記憶する処理、少なくとも請求コード情報を請求者端末装置に送信する処理、請求者端末装置200に送信された請求コード情報及びアクセス情報が支払者端末装置300において読み込まれることによって行われた決済処理の結果を請求者端末装置に通知する処理等を実行するためのプログラムを記憶する。
プロセッサ312は、CPU(マイクロコンピュータ:マイコン)から構成され、メモリ111に記憶された各種プログラムに基づいて、接続された他の構成要素を制御するための制御部として機能する。本実施形態においては、特に、プロセッサ312は、通信インターフェイス114を通じて請求者端末装置200から請求者が支払者に対して請求する内容を示す請求内容情報を受信するとそれを特定するための請求コード情報を生成する処理、生成された請求コード情報を請求内容情報に紐づけてメモリ111又はデータベース115に記憶する処理、少なくとも請求コード情報を請求者端末装置に送信する処理、請求者端末装置200に送信された請求コード情報及びアクセス情報が支払者端末装置300において読み込まれることによって行われた決済処理の結果を請求者端末装置に通知する処理等を実行する。プロセッサ312は、単一のCPUで構成されても良いが、複数のCPUで構成しても良い。
通信インターフェイス114は、一例として、請求者端末装置200、支払者端末装置300及び決済サービスサーバー装置400とネットワークを介して、又は他のサーバー装置とネットワークを介して、本実施形態に係るシステムにおいて用いられるプログラム、各種情報等を送受信するために、変調や復調などの処理を行う。通信インターフェイス114は、上記の無線通信方式や公知の有線通信方式にしたがって、各端末装置や他のサーバー装置と通信する。本実施形態においては、通信インターフェイス114を介して、請求者端末装置200から請求内容情報に係る情報が受信されるとともに、請求者端末装置200に請求コード情報やアクセス情報、決済結果情報などの情報が送信される。また、通信インターフェイス114を介して、支払者端末装置300から請求内容情報の要求や、選択した決済方法、決済結果要求などが受信されるとともに、支払者端末装置300に支払者ID情報、決済サービス情報、決済結果情報などの情報が送信される。また、通信インターフェイス114を介して、決済サービスサーバー装置400から決済結果の通知が受信される。
出力インターフェイス113は、特に図示はしていないが、プリンタやディスプレイ等の様々な外部機器との間で情報の入出力をするための情報入出力部として機能する。出力インターフェイス113は、シリアルポート、パラレルポート、USB等、所望に応じて公知の接続形式を採用することが可能である。
3.支払者端末装置300の構成
図3は、本開示の第1実施形態に係る支払者端末装置300の構成の例を示すブロック図である。支払者端末装置300は、図3に示す構成要素の全てを備える必要はなく、一部を省略した構成をとることも可能であるし、他の構成要素を加えることも可能である。
支払者端末装置300は、一例としては、スマートフォンに代表される無線通信可能な携帯型の端末装置が挙げられる。しかし、それ以外にも、フィーチャーフォン、携帯情報端末、PDA、ラップトップパソコン、デスクトップパソコン、携帯型ゲーム機、据え置き型ゲーム機など、本開示に係る決済プログラムを実行可能な装置であれば、いずれでも好適に適用することが可能である。また、本開示に係る決済プログラムが複数の支払者端末装置300で実行される場合、必ずしも各支払者端末装置300が同じか同種のものである必要はない。例えば、ある支払者端末装置300はスマートフォンで、その他の支払者端末装置300はラップトップパソコンであってもよい。
図3によると、支払者端末装置300は、ディスプレイ311、プロセッサ112、カメラ314及び赤外線センサ315を含むセンサ313、通信処理回路317及びアンテナを含む通信インターフェイス316、RAM、ROM、又は不揮発性メモリ(場合によっては、HDD)等を含むメモリ318、タッチパネル320及びハードキー321を含む入力インターフェイス319を含む。そして、これらの各構成要素が制御ライン及びデータラインを介して互いに電気的に接続される。
ディスプレイ311は、プロセッサ312の指示に応じて、メモリ318に記憶された画像情報を読み出して、本実施形態に係るプログラムを実行することによって出力される各種表示(例えば、図9~図14等)を行う表示部として機能する。ディスプレイ311は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ又は電子ペーパー等から構成される。
入力インターフェイス319は、タッチパネル320及び/又はハードキー321等から構成され、本実施形態に係るプログラムの実行、すなわち決済アプリケーションの起動、決済方法の選択、決済処理の進行などに対する支払者の指示入力を受け付ける。タッチパネル320は、ディスプレイ311を被覆するように配置され、ディスプレイ311の表示する画像データに対応する位置座標の情報をプロセッサ312に出力する。タッチパネル方式としては、抵抗膜方式、静電容量結合方式、超音波表面弾性波方式など、公知の方式を利用することができる。本実施形態においては、タッチパネル320は、指示体によりディスプレイ311に表示された各アイコン等に対するスワイプ操作やタップ操作を検出する。なお、本実施形態では支払者端末装置300に備えられる入力インターフェイス319を用いたが、例えばマウスのような、プロセッサ312等を備える本体に無線又は有線で接続された入力インターフェイス319を用いることも可能である。
プロセッサ312は、CPU(マイクロコンピュータ:マイコン)から構成され、メモリ318に記憶された各種プログラムに基づいて、接続された他の構成要素を制御する制御部として機能する。具体的には、プロセッサ312は、本実施形態に係るアプリケーションを実行するためのプログラムやOSを実行するためのプログラムをメモリ318から読み出して実行する。本実施形態においては、プロセッサ312は、入力インターフェイス319によって受け付けられた支払者の指示入力に基づいてセンサ313(例えば、カメラ314)を起動する処理、センサ313によって請求者端末装置で受信された請求コード情報とアクセス情報を読み込む処理、読み込まれた請求コード情報とアクセス情報とに基づいて請求内容に対する決済を進行する処理等を実行する。なお、プロセッサ312は、単一のCPUで構成されても良いが、複数のCPUで構成しても良い。また、画像処理に特化したGPU等、他の種類のプロセッサを適宜組み合わせてもよい。
メモリ318は、ROM、RAM、不揮発性メモリ、HDD等から構成され、記憶部として機能する。ROMは、本実施形態に係るアプリケーションやOSを実行するための指示命令をプログラムとして記憶する。RAMは、ROMに記憶されたプログラムがプロセッサ312により処理されている間、データの書き込み及び読み込みをするために用いられるメモリである。不揮発性メモリは、当該プログラムの実行によってデータの書き込み及び読み込みが実行されるメモリであって、ここに書き込まれたデータは、当該プログラムの実行が終了した後でも保存される。本実施形態においては、メモリ318は、特に、入力インターフェイス319によって受け付けられた支払者の指示入力に基づいてセンサ313(例えば、カメラ314)を起動する処理、センサ313によって請求者端末装置で受信された請求コード情報とアクセス情報を読み込む処理、読み込まれた請求コード情報とアクセス情報とに基づいて請求内容に対する決済を進行する処理等のためのプログラムを記憶する。また、メモリ318は、センサ313によって読み込まれた請求コード情報とアクセス情報、決済サーバー装置100から受信した支払者ID情報、決済サービス情報、決済結果情報などの情報を随時記憶する。
通信インターフェイス316は、通信処理回路317及びアンテナを介して、遠隔に設置された決済サーバー装置100や他の端末装置との間で情報の送受信をする通信部として機能する。通信処理回路317は、本実施形態に係るシステムにおいて用いられるプログラムや各種情報等を決済処理の進行に応じて、決済サーバー装置100や決済サービスサーバー装置400から受信するための処理をする。本実施形態においては、特に、通信インターフェイス316を介して、決済サーバー装置100に請求内容情報の要求や、選択した決済方法、決済結果要求などが送信されるとともに、決済サーバー装置100から支払者ID情報、決済サービス情報、決済結果情報などの情報が受信される。また、通信インターフェイス316を介して、決済サービスサーバー装置400に決済要求が送信されるとともに、決済サービスサーバー装置400から決済終了通知が受信される。
通信処理回路317は、LTE方式に代表されるような広帯域の無線通信方式に基づいて処理されるが、IEEE802.11に代表されるような無線LANやBluetooth(登録商標)のような狭帯域の無線通信に関する方式に基づいて処理することも可能である。また、無線通信に代えて、または加えて、有線通信を用いることも可能である。
センサ313は、カメラ314や赤外線センサ315などから構成され、請求者端末装置200から出力された請求コード情報や記憶場所が記録された二次元コード等の画像を検出する検出部として機能する。カメラ117は、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等のイメージセンサを備え、二次元バーコード等の画像を撮像する。撮像された画像は、プロセッサ112によって公知の方法で解析され、当該画像から認識される情報が読み取られ、当該二次元バーコードに記録された請求コード情報や記録場所等の情報が読み込まれる。また、赤外線センサ315も、カメラ314と同様に、請求コード情報や記憶場所が記録された一次元バーコード等の画像を撮像し、記録された情報を読み込むために用いられる。なお、本実施形態においては、これらの情報が記録された記録媒体を読み込み可能なセンサであればいずれでもよく、カメラ314及び赤外線センサ315の両方を必ずしも備える必要はない。
なお、本開示においては、記録媒体は、センサ313によって読み込み可能なものであればいずれでもよい。すなわち、以下の説明においては記録媒体として二次元バーコードが用いられる場合について説明するが、これに限らず一次元バーコード、三次元バーコードなど、様々な記録媒体を利用することが可能である。
4.メモリ等に記憶される情報
図4Aは、本開示の第1実施形態に係る決済サーバー装置100に記憶される請求情報テーブルを概念的に示す図である。一例としては、当該テーブルには、決済サーバー装置100から請求者端末装置200から請求内容情報を受信した際、支払者端末装置300から請求内容要求を受信した際、決済サービスサーバー装置400から決済結果情報を受信した際に、受信した情報が請求コード情報に対応付けて記憶される。なお、本実施形態においては、請求情報テーブルが決済サーバー装置100に記憶される場合について説明するが、当該テーブルが決済サーバー装置100とネットワークを通じて通信可能に接続されたデータベース内に記憶されていてもよい。この場合、決済サーバー装置100は、データベースに記憶されたこれらの情報を処理の進行とともに随時決済サーバー装置100内のメモリ111に一時的に読み出して処理する。
図4Aによると、請求情報テーブルには、請求コード情報に対応づけて、請求内容情報、支払者ID情報、決済結果情報が記憶される。「請求コード」情報は、請求者端末装置200から請求内容情報を受信したときに決済サーバー装置100のプロセッサ112の制御によって生成され、受信した請求内容情報ごとに付与された固有の情報で、請求内容情報を特定するための情報である。「請求内容」情報は、請求者が支払者に対して請求する内容を示す情報であり、請求者端末装置200において請求者による入力を受け付けることによって生成される。一例としては、請求金額に係る情報を少なくとも含み、必要に応じて請求者である店舗名、請求書を発行した時間、内訳、税額、購入物品名、支払者名などの情報を含んでいてもよい。「支払者ID」情報は、支払者端末装置300から請求コード情報を含む請求内容要求を受信することによって決済サーバー装置100のプロセッサ112の制御によって生成され、それを送信した支払者端末装置300を使用する支払者固有の情報で、支払者を特定するための情報である。「決済結果」情報は、決済サービスサーバー装置400において決済処理が行われたのちに決済サービスサーバー装置400において生成される情報で、決済が正常に完了したか否かを示す情報である。
なお、請求コード情報は、決済サーバー装置100のプロセッサ112の制御によって生成されるものとしたが、例えば請求者端末装置200のプロセッサの制御によって生成されるものであってもよい。この場合、一例としては、請求者端末装置200の入力インターフェイスによって請求者による請求内容の入力を受け付けると、請求者端末装置200のプロセッサが受け付けた請求内容情報に固有の請求コード情報を生成する。そして、請求者端末装置200の通信インターフェイスを介して請求内容情報を決済サーバー装置100に送信する際に、請求コード情報も一緒に送信する。決済サーバー装置100は、受信した請求コード情報を請求情報テーブルに格納する。また、支払者ID情報は、請求内容要求を受信することによって決済サーバー装置100のプロセッサ112の制御によって生成されるものとしたが、例えばあらかじめ登録した支払者が本実施形態の決済システム1によるサービスにログインすることによって付与されるようにしてもよい。
図4Bは、本開示の第1実施形態に係る記録媒体の一例を示す図である。本実施形態において、記録媒体は、決済サーバー装置100において請求者端末装置200から請求内容情報を受信することによって生成され、請求者端末装置200へ送信されるものである。記録媒体としては、二次元バーコードが用いられているが、当然これに限るものではなく、一次元バーコード、三次元バーコードなど、様々な記録媒体を利用することが可能である。図4Bによると、当該二次元バーコードには、決済サーバー装置100で生成されメモリ111に記憶された請求コード情報(図4Bの例では、「Q1」)と、請求者端末装置200から受信された請求内容情報等が記憶された場所へアクセスするためのアクセス情報、すなわち決済サーバー装置100のアクセス先を示すアドレス情報(図4Bの例では「xxxxx」)が記録される。
なお、記録媒体は、決済サーバー装置100において生成される場合について説明したが、例えば請求者端末装置200において生成することも可能である。この場合、あらかじめアクセス情報を決済サーバー装置100から受信して請求者端末装置200のメモリに格納しておく。そして、決済サーバー装置100において請求コード情報が生成され請求者端末装置200において受信されたのち、又は請求者端末装置200において請求コード情報が生成されたのち、請求者端末装置200のプロセッサによって、請求コード情報とアクセス情報とが記録された記録媒体が生成される。
5.決済システム1において実行される処理シーケンス
図5は、本開示の第1実施形態に係る決済システム1において実行される処理シーケンスを示す図である。具体的には、図5は、決済サーバー装置100、請求者端末装置200、支払者端末装置300及び決済サービスサーバー装置400との間で実行される様々な処理の処理シーケンスを示す図である。
図5によると、当該処理シーケンスは、請求者端末装置200において請求者による指示入力を受け付けることによって開始される(S11)。具体的には、請求者端末装置200は、入力インターフェイスを介して、請求者による請求金額を含む請求内容情報の入力を受け付ける。その後、請求者端末装置200は、通信インターフェイスを介して、入力された請求内容情報(T11)を決済サーバー装置100に送信する。
請求内容情報を受信した決済サーバー装置100は、受信した請求内容情報に固有で当該情報を特定するための請求コード情報を生成する(S12)。決済サーバー装置100は、受信した請求内容情報を、生成された請求コード情報に対応付けて請求情報テーブルに格納する(S13)。そして、決済サーバー装置100は、格納された請求コード情報と、請求内容情報等が記憶された場所へアクセスするためのアクセス情報、すなわち決済サーバー装置100のアクセス先を示すアドレス情報を図4Bに示す記録媒体(T12)に記録し、これを請求者端末装置200に送信する。
記録媒体を受信した請求者端末装置200は、受信した記録媒体を出力する(S14)。本実施形態においては、請求者端末装置200と支払者端末装置300との間は、必ずしもネットワークを通じて通信可能に接続されている必要はない。したがって、請求者端末装置200は、受信した記録媒体を、請求者端末装置200に含まれるディスプレイに表示させることにより出力する。なお、この出力の例は、一例であり、請求者端末装置200に含まれるプリンタによって紙媒体上に印刷して出力することも可能である。
次に、支払者端末装置300は、センサ313によって請求者端末装置200から出力された記録媒体を読み込む(S15)。そして、支払者端末装置300は、記録媒体に記録された請求コード情報とアクセス情報を取得し、アクセス情報に基づいて特定されたアクセス先(すなわち、決済サーバー装置100)に、請求コード情報を含む請求内容要求(T13)を送信する。なお、当該要求には、上記のとおり決済サーバー装置100において請求内容情報を特定するために請求コード情報が含まれるが、支払者端末装置300又は支払者端末装置300を使用する支払者を特定するための固有の情報などを適宜含めてもよい。
請求内容要求を受信した決済サーバー装置100は、送信した支払者端末装置を使用する支払者を特定するための支払者ID情報を生成し(S16)、メモリ111の請求情報テーブルに受信した請求コード情報に対応付けて記憶する。(S17)。そして、決済サーバー装置100は、生成された支払者ID情報(T14)とともに、請求内容情報や決済方法を支払者が選択するため情報を支払者端末装置300に送信する。
支払者ID情報を受信した支払者端末装置300は、受信した請求内容情報や決済方法を選択するための情報等に基づいて、ディスプレイに選択画面を表示する。そして、支払者端末装置300は、クレジットカードや銀行振り込み、スマートフォン決済など様々な決済サービス提供会社が提供する決済方法から支払者所望の方法の選択を受け付け(S18)、選択された決済方法を示す決済方法情報(T15)を決済サーバー装置100に送信する。
決済方法情報を受信した決済サーバー装置100は、その決済方法に応じた決済サービス情報を生成する(S19)。一例としては、決済サービス提供会社が提供する決済サービスのアクセス先を示すアドレス情報や、決済サービス提供会社が提供する決済アプリケーションの起動要求などの情報が、選択された決済方法に応じて生成される。そして、決済サーバー装置100は、生成された決済サービス情報(T16)を支払者端末装置300に送信する。
決済サービス情報を受信した支払者端末装置300は、受信した決済サービス情報に基づいて表示される画面に基づいて決済処理を行う(S20)。一例としては、クレジットカード決済が選択された場合には、クレジットカード番号の入力画面でクレジットカード番号の入力を受け付ける。また、スマートフォン決済が選択された場合には、スマートフォン決済アプリケーションを起動して支払確認画面を表示し、支払者からの支払い指示を受け付ける。そして、支払者端末装置300は、支払者からの指示入力の受け付けに応じて、少なくともS15で読み込まれた請求コード情報を含む決済要求情報(T17)を送信する。
決済要求情報を受信した決済サービスサーバー装置400は、当該要求を受け付け、決済処理を進行する(S21)。そして、決済サービスサーバー装置400は、その処理の結果と請求コード情報とを含む決済結果情報(T18)を決済サーバー装置100に送信する。また、同時に、決済サービスサーバー装置400は、その決済処理が終了したことを示す決済終了通知(T19)を支払者端末装置300に送信する。
決済結果情報を受信した決済サーバー装置100は、受信した決済結果情報に含まれる決済結果情報を、受信した請求コード情報に対応付けてメモリ111の請求情報テーブル内に記憶する(S22)。
また、決済終了通知を受信した支払者端末装置300は、受信した決済終了通知に含まれる決済サーバー装置100のアクセス先を示すアクセス情報に基づいて、決済サーバー装置100にアクセスするよう制御する(S23)。そして、支払者端末装置300は、決済サーバー装置100に請求コード情報を含む決済結果要求(T20)を送信する。
決済結果要求を受信した決済サーバー装置100は請求情報テーブルを参照し、決済結果要求に含まれる請求コード情報に基づいて決済結果情報を取得する(S24)。そして、決済サーバー装置100は、取得した決済結果情報(T21)を請求者端末装置200及び支払者端末装置300にそれぞれ送信する。
決済結果情報を受信した請求者端末装置200及び支払者端末装置300は、それぞれ受信した決済結果を各ディスプレイ等に出力する(S25及びS26)。そして、例えば請求者端末装置200を利用する請求者が支払者端末装置300のディスプレイに表示された結果情報を閲覧し、また同様に支払者端末装置300を利用する支払者が請求者端末装置200のディスプレイに表示された結果情報を閲覧し、両者が、正常に決済が完了したことを確認することができる。これによって、本処理シーケンスは終了する。
このように、決済サーバー装置100、請求者端末装置200、支払者端末装置300及び決済サービスサーバー装置400は、一回の請求・決済処理において共通の請求コード情報を用いて様々な情報や要求を送信し、その情報を決済サーバー装置100の請求情報テーブルに格納する。したがって、同時又は同時期に異なる請求・決済処理が行われたとしても、異なる請求コード情報が付与され、当該請求コード情報で管理がなされるため、複数の請求・決済処理を効率よく実行することが可能である。また、記録媒体を介して請求者端末装置200と支払者端末装置300との間で情報の伝達を行う。したがって、あらかじめ両者が通信可能な状態で接続されている必要はなく、両者の手間を省略することが可能である。また、クレジットカードや銀行振り込み、スマートフォン決済などの決済方法があるが、これらを提供する各決済サービス提供会社とは決済サーバー装置100が情報の送受信を行っている。したがって、請求者端末装置200が各決済サービス提供会社と個別に通信する等の煩雑なシステムの構築が不要となる。また、支払者端末装置300において、記録媒体を介して請求コード情報等を読み込むため、支払者自らがこれらの情報を都度入力する必要がなくなり、支払者の手間を省略することが可能となる。
なお、図5は、S12において請求コード情報が決済サーバー装置100で生成される場合について説明しているが、図4Aにおいて説明したとおり、請求コード情報が請求者端末装置200において生成されるようにしてもよい。この場合、図5のT11において請求内容情報が請求者端末装置200から決済サーバー装置100から送信されるが、この請求内容情報とともに生成された請求コード情報が送信される。また、支払者ID情報は、請求内容要求を受信することによって決済サーバー装置100のプロセッサ112の制御によって生成されるものとしたが、図4Aにおいて説明したとおり、例えばあらかじめ登録した支払者が本実施形態の決済システム1によるサービスにログインすることによって付与されるようにしてもよい。
また、図5は、S14において、決済サーバー装置100で生成された記録媒体(T12)を受信したうえで当該記録媒体を出力するようにした。しかし、図4Bにおいて説明した通り、請求者端末装置200において請求コード情報が生成されたタイミングか、T12の記録媒体に代えて決済サーバー装置100から請求コード情報を受信したタイミングで請求者端末装置200において記録媒体を生成し、出力するようにしてもよい。
また、図5のS14では、記録媒体は、典型的には請求者端末装置200のディスプレイやプリンタ等を介して出力される。したがって、必ずしも請求者端末装置200と支払者端末装置300とがあらかじめネットワークを通じて通信可能に接続されている必要がない。しかし、これに限らず両端末装置を通信可能に接続させたり、決済サーバー装置100を経由して支払者端末装置300に請求コード情報やアクセス情報が送信さるようにしてもよい。
また、図5のS24~S26では、決済結果要求(T20)を受け付けたことによって決済結果が決済サーバー装置100から請求者端末装置200及び支払者端末装置300に送信されるようにした。しかし、決済サービスサーバー装置400において決済処理が終了したときに、決済サービスサーバー装置400から各端末装置に決済結果が送信されるようにしてもよい。また、図5では支払者端末装置300からS23の処理が終了したのちに決済結果要求を送信しているが、その要求を送信する主体やタイミングはいずれであってもよい。例えば、請求者端末装置200において決済処理がなされている請求の一覧画面の表示に対する指示入力が受け付けられたタイミングで、請求者端末装置200から決済結果要求が送信されるようにしてもよい。さらに、支払者端末装置300において自身が行った決済処理の一覧画面の表示に対する指示入力が受け付けられたタイミングで、支払者端末装置300から決済結果要求が送信されるようにしてもよい。
6.決済サーバー装置100で行わる処理フロー
図6は、本開示の第1実施形態に係る決済サーバー装置100において実行される処理フローを示す図である。具体的には、図5の処理フローにおけるS11~S14において、決済サーバー装置100が行う処理フローである。当該処理フローは、所定周期で決済サーバー装置100のプロセッサ112がメモリ111に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって行われる。
図6によると、まずプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して請求者端末装置200から請求内容情報を受信したか否かを判断する(S101)。なお、請求内容情報には、請求者が支払者に対して請求する内容を示す情報が含まれる。具体的には、請求内容情報には、請求金額に係る情報が少なくとも含まれ、必要に応じて請求者である店舗名、請求書を発行した時間、内訳、税額、購入物品名、支払者名などの情報が含まれていてもよい。
次に、プロセッサ112は、請求内容情報を受信すると、当該請求内容情報に対して固有の識別コードである請求コード情報を生成する(S102)。この請求コード情報の一例としては、任意の文字列を都度生成してもよいし、請求者端末装置200から端末識別番号を受信し当該番号を利用して生成してもよい。すなわち、個々の請求内容情報を識別できればいずれの形式であってもよい。請求コード情報が生成されると、プロセッサ112は、当該請求コードを請求情報テーブルに格納するとともに、格納された請求コード情報に対応付けて受信した請求内容情報を請求情報テーブルに格納する(S103)。
プロセッサ112は、請求情報テーブルに各情報が格納されると、格納された請求コード情報と、当該情報が記憶された場所へアクセスするためのアクセス情報、すなわち決済サーバー装置100のアクセス先を示すアドレス情報を読み出して、記録媒体に記録する処理を行う(S104)。そして、プロセッサ112は、これらの情報が記録された記録媒体を、請求内容情報を送信してきた請求者端末装置200に対して送信する(S105)。これにより、当該処理フローは終了する。
図7は、本開示の第1実施形態に係る決済サーバー装置100において実行される処理フローを示す図である。具体的には、図5の処理フローにおけるS15~S26において、決済サーバー装置100が行う処理フローである。当該処理フローは、所定周期で決済サーバー装置100のプロセッサ112がメモリ111に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって行われる。
図7によると、まずプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して支払者端末装置300から請求内容要求を受信したか否かを判断する(S201)。当該請求内容要求には、少なくとも支払者端末装置300で読み込まれた記録媒体に記録された請求コード情報が含まれる。そして、請求内容要求を受信したと判断した場合は、プロセッサ112は、当該要求を送信してきた支払者端末装置300を使用する支払者に固有の支払者ID情報を生成する。当該支払者ID情報は、プロセッサ112が要求の都度任意の文字列から生成してもよいし、支払者端末装置の端末識別番号などを利用してもよい。また、過去に決済処理をした支払者であれば、支払者端末装置から請求コード情報とともにすでに生成された支払者ID情報を送信することで、当該処理を省略することも可能である。そして、プロセッサ112は、生成した支払者ID情報を、受信した請求コード情報に対応付けて請求情報テーブルに格納する。
次に、プロセッサは、請求内容要求を送信してきた支払者端末装置300に、生成された支払者ID情報を送信する(S204)。このとき、支払者ID情報とともに、決済サーバー装置100は、請求内容情報や決済方法を支払者が選択するため情報を支払者端末装置300に送信する。当該情報を送信することで、支払者端末装置300において決済方法選択画面の表示が行われ、請求金額等の入力を自動的に行うことが可能となる。
次に、プロセッサ112は、支払者端末装置300から、支払者によって選択された決済方法を示す決済方法情報を受信したか否かを判断する(S205)。決済方法を受信している場合には、プロセッサ112は決済サービス情報を生成する(S206)。具体的には、特に図示はしていないものの、決済サーバー装置100又はそれに接続されたデータベース115には、あらかじめ決済方法を特定する決済方法ID情報に対応付けて、決済サービス提供会社が提供する決済サービスのアクセス先のアドレス情報、決済サービス提供会社が提供する決済アプリケーションの起動要求情報などが格納されている。そして、プロセッサ112は、受信した決済方法(すなわち決済方法ID情報)に基づいて格納された情報を参照し、決済処理に必要な決済サービス情報を生成する。そして、プロセッサ112は、生成された決済サービス情報を、決済方法情報を送信した支払者端末装置300に送信する(S207)。
次に、プロセッサ112は、決済サービスサーバー装置400から請求コード情報を含む決済結果情報を受信したか否かを判断する(S208)。この決済結果情報には、請求コード情報とともに、支払者端末装置300と決済サービスサーバー装置400との間で行われた決済処理の結果を示す情報が含まれる。そして、決済結果情報を受信した場合には、プロセッサ112は、受信した決済結果情報を請求コード情報に対応付けて請求情報テーブルに記憶する(S209)。
次に、プロセッサ112は、支払者端末装置300から決済結果要求を受信したか否かを判断する(S210)。決済結果要求には、請求コード情報が含まれる。したがって、当該要求を受信した場合には、プロセッサ112は、請求情報テーブルを参照し、受信した請求コード情報に基づいて、決済結果情報を取得する(S211)。そして、プロセッサ112は、取得した決済結果情報を、請求者端末装置200および支払者端末装置300に送信する(S212)。これにより、当該処理フローは終了する。
7.支払者端末装置300で行わる処理フロー
図8は、本開示の第1実施形態に係る支払者端末装置300において実行される処理フローを示す図である。具体的には、図5の処理フローにおいて、支払者端末装置300が行う処理フローである。当該処理フローは、支払者端末装置300のプロセッサ312がメモリ318に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって行われる。
図5においても説明した通り、請求者端末装置200は、決済サーバー装置100から請求コード情報とアクセス情報が記録された記録媒体を受信すると、受信したこれを出力する。一例としては、請求者端末装置200がディスプレイを含む場合には、当該ディスプレイに受信した記録媒体を表示し、支払者が視認可能な状態にする。また、他の例としては、請求者端末装置200がプリンタを含む場合には、当該プリンタで受信した記録媒体を紙に印刷する。記録媒体が印刷された紙は支払者に対して手渡され、支払者が利用可能な状態にする。
図8によると、上記のとおり出力された記録媒体を読み込むために、プロセッサ312は、入力インターフェイス319を介して受け付けられた指示入力に基づいて、決済アプリケーションを起動する(S301)。そして、決済アプリケーション起動後のメニュー画面において、記録媒体のスキャンメニューを選択するための指示入力を入力インターフェイス319が受け付けると、プロセッサ312はセンサ313(本実施形態においては、カメラ314)を起動して記録媒体のスキャン画面をディスプレイ311に表示する(S302)。
ここで、図9は、本開示の第1実施形態に係る支払者端末装置300に表示される画面の例を示す図である。具体的には、図8のS302において、プロセッサ312がセンサ313を起動し、ディスプレイ311に表示された記録媒体スキャン画面の例を示す。図9によると、ディスプレイ311のセンサ画像表示領域20が表示され、当該領域内にセンサ313でスキャンされた画像がリアルタイムで表示される。また、センサ画像表示領域20内には、記録媒体を良好に読み込むための指標となる枠25が表示され、支払者は当該枠25内に記録媒体が表示されるように、支払者端末装置300の位置を適宜移動させる。センサ313は、センサ313内に取り込まれる画像の焦点位置等を調整し、良好な画像が取り込まれたときに自動的にその画像を記録媒体画像としてメモリ318に記憶する。そして、プロセッサ312は記憶された記録媒体画像を解析して、記録媒体に記録された情報を読み込み、取得された請求コード情報とアクセス情報をメモリ318に記憶する。
再び図8に戻り、プロセッサ312は、記録媒体から読み込まれた請求コードを含む請求内容要求を、読み込まれたアクセス情報に基づいて特定された場所、すなわち決済サーバー装置100をアクセス先として送信する(S303)。それを受けて、プロセッサ312は、決済サーバー装置100において生成された支払者ID情報、請求内容情報、決済方法を支払者が選択するため情報を支払者端末装置300に送信する。支払者端末装置300は、受信した情報をメモリ318に記憶したのち(S304)、決済方法を選択するための情報等に基づいて決済方法選択画面をディスプレイ311に表示する。そして、当該画面において、プロセッサ312は、入力インターフェイス319を介した支払者の入力を受け付けて、支払者所望の決済方法を選択する(S305)。そして、決済方法が選択されると、プロセッサ312は、選択された決済方法と請求コード情報を含む決済方法情報を決済サーバー装置100に送信する(S306)。
ここで、図10は、本開示の第1実施形態に係る支払者端末装置300に表示される画面の例を示す図である。具体的には、図8のS305及びS306において、支払者による決済方法の選択を受け付けるための決済方法選択画面の例を示す。図10によると、当該選択画面は、アクセス場所表示領域21を含み、当該領域にS303でアクセスした場所、すなわち決済サーバー装置100を示す情報が表示される。また、当該選択画面には、決済方法を選択するための一又は複数の決済方法アイコン12が表示され、支払者が所望の決済方法に対応するアイコン上をタップ操作することで、当該決済方法を選択することが可能となる。
また、図11は、本開示の第1実施形態に係る支払者端末装置300に表示される画面の例を示す図である。具体的には、図10の決済方法選択画面において決済方法の選択が行われ、その選択を確定するための決済方法確定画面の例を示す。図11によると、当該確定画面は、アクセス場所表示領域21を含み、当該領域にS303でアクセスした場所、すなわち決済サーバー装置100を示す情報が表示される。また、支払者が請求金額を入力する請求金額表示領域が表示され、支払者が入力インターフェイス319を介して請求金額を入力することが可能である。なお、当該金額は、請求内容情報を受信していた場合には、自動的に入力することも可能である。また、当該確定画面は、クーポン選択領域23を含み、当該領域の下三角のアイコンをタップ操作することで、利用可能な所望のクーポンを支払者が選択することが可能となる。また、当該確定画面は、決済方法表示領域24を含み、図10の決済方法選択画面で選択された決済方法が表示される。なお、当該領域の下三角のアイコンをタップ操作することで、図10の決済方法選択画面に戻り、再び決済方法を選択しなおすことも可能である。また、当該確定画面には、決済確定アイコン13とキャンセルアイコン14が表示されている。当該決済確定アイコン13に対する支払者の入力を受け付けると、決済方法表示領域24に表示された決済方法が、決済方法情報として決済サーバー装置100に送信される。一方、キャンセルアイコン14に対する支払者の入力を受け付けると、一連の決済処理をキャンセルすることができる。
再び図8に戻り、プロセッサ312は、決済サーバー装置100から決済サービス情報を受信し(S307)、受信した決済サービス情報をメモリ318に記憶する。決済サービス情報には、S305で選択され、S306で送信された決済方法に対応して、決済サービス提供会社が提供する決済サービスのアクセス先のアドレス情報、決済サービス提供会社が提供する決済アプリケーションの起動要求情報などが含まれる。そして、受信した決済サービス情報に基づいて、決済サービス提供会社が運営する決済サービスサーバー装置400にアクセスしたり、決済アプリケーションの起動を行って決済画面の表示をする(S308)。そして、プロセッサ312は、決済画面に表示された手順に沿った支払者の指示入力を受け付け、支払者端末装置300においける決済処理を進行させる(S309)。プロセッサ312は、一連の決済処理の進行によって必要な指示入力を受け付けると、請求コード情報を含む決済要求を決済サービスサーバー装置400に送信する(S310)。
ここで、図12は、本開示の第1実施形態に係る支払者端末装置300に表示される画面の例を示す図である。具体的には、図8のS308~S310において表示された決済画面の例を示す。図12によると、図8のS308で受信した決済サービス情報に基づいて、「A Payサービス」の決済アプリケーションが起動することによって表示された決済画面が表示されている。当該決済画面には、請求内容情報に基づいて入力された請求額等の表示17に加え、当該サービスを利用する際にあらかじめチャージされた残金などが表示されている。そして、当該決済画面に表示された内容で間違いがない場合には、支払者が支払アイコン18に対してタップ操作を行うことで、請求コードを含む決済要求が決済サービスサーバー装置400に送信される。
なお、クレジットカード決済を決済方法として選択した場合には、クレジットカード番号や有効期限、セキュリティコードのなどの入力ボックスが当該決済画面に表示される。また、銀行振り込みを決済方法として選択した場合、振込金額やワンタイムパスコードなどの入力ボックスが当該決済画面に表示される。
再び図8に戻り、プロセッサ312は、決済サービスサーバー装置400から決済処理が終了したことを示す決済終了通知を受信すると(S311)、当該通知に含まれる決済サーバー装置100のアクセス情報に基づいて、当該決済サーバー装置100にアクセスし、決済結果要求を送信するよう制御する(S312)。決済結果要求には、請求コード情報が含まれる。したがって、決済サーバー装置100においては、当該請求コード情報に基づいて、請求情報テーブルに格納された決済結果情報を参照し、特定された決済結果情報を支払者端末装置300と請求者端末装置200に送信する。そして、支払者端末装置300のプロセッサ312は、決済結果情報を受信するとメモリ318に記憶するとともに(S313)、ディスプレイ311に受信した決済結果情報を表示する(S314)。これにより、当該処理フローは終了する。
なお、図8のS312~S314において、決済サーバー装置100に対して決済結果要求を送信したのち、決済サーバー装置100から決済結果情報を受信してディスプレイ311に表示する場合について説明した。しかし、例えば、決済サービスサーバー装置400から決済結果を直接受け取ってディスプレイに表示するようにしてもよい。また、それを送信するタイミングも、S312で示すタイミングに限らず、任意のタイミングで送信するようにしてもよい。
ここで、図13は、本開示の第1実施形態に係る支払者端末装置300に表示される画面の例を示す図である。具体的には、図8のS314において表示される決済結果情報の表示画面の例を示す。図13によると、当該表示画面は、アクセス場所表示領域21を含み、当該領域にS311で受信した通知に含まれるアクセス場所、すなわち決済サーバー装置100を示す情報が表示される。また、当該表示画面には、決済された請求コード情報により特定された請求内容情報に基づいて、決済された金額等の各種情報19が表示される。また、当該表示画面には、請求者端末装置200を使用する請求者に対して当該画面を見せることを促す表示を行う。
なお、本実施形態においては、請求者端末装置200に決済結果情報が送信され、請求者端末装置200のディスプレイやプリンタを介して当該決済結果情報を出力することが可能である。そして請求者端末装置200においては、支払者端末装置300を使用する支払者に対して出力された決済結果情報を見せることを促す表示を行う。したがって、請求者及び支払者がそれぞれ受信した決済結果情報を確認しあうことが可能となり、確実な決済処理の実行が可能となる。
以上、本実施形態においては、決済サーバー装置100、請求者端末装置200、支払者端末装置300及び決済サービスサーバー装置400は、一回の請求・決済処理において共通の請求コード情報を用いて様々な情報や要求を送信し、その情報を決済サーバー装置100の請求情報テーブルに格納する。したがって、同時又は同時期に異なる請求・決済処理が行われたとしても、異なる請求コード情報が付与され、当該請求コード情報で管理がなされるため、複数の請求・決済処理を効率よく実行することが可能である。また、記録媒体を介して請求者端末装置200と支払者端末装置300との間で情報の伝達を行う。したがって、あらかじめ両者が通信可能な状態で接続されている必要はなく、両者の手間を省略することが可能である。また、クレジットカードや銀行振り込み、スマートフォン決済などの決済方法があるが、これらを提供する各決済サービス提供会社とは別の決済サーバー装置100が情報の送受信を行っている。したがって、請求者端末装置200が各決済サービス提供会社と個別に通信する等の煩雑なシステムの構築が不要となる。また、支払者端末装置300において、記録媒体を介して請求コード情報等を読み込むため、支払者自らがこれらの情報を都度入力する必要がなくなり、支払者の手間を省略することが可能となる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、支払者が決済方法を選択し、決済方法確定画面において決済確定アイコン13に対する操作入力を行うと、決済サービスサーバー装置400において決済処理が進行する場合について説明した。第2実施形態では、決済方法確定画面において決済確定アイコン13に対する操作入力を行ったのち、請求者が決済内容をあらかじめ確認可能にした。なお、本実施形態は、以下で具体的に説明する点を除いて、第1実施形態における構成、処理、手順と同様である。したがって、それらの事項の詳細な説明は省略する。
図14は、本開示の第2実施形態に係る支払者端末装置300に表示される画面の例を示す図である。具体的には、図11に示す決済方法確定画面において、決済確定アイコン13に対する支払者の入力を受け付けたのちに遷移する請求者確認画面の例である。請求者確認画面には、支払者が選択した決済方法やクーポンの利用状況、支払額などの情報が表示され、当該画面を通じて請求者が決済内容を確認可能になっている。また、当該確認画面には、請求者承認アイコン15とキャンセルアイコン16が表示されている。支払者端末装置300に表示された当該画面に対して、請求者が請求者承認アイコン15上をクリック操作することによって、プロセッサ312が選択された決済方法情報を決済サーバー装置100に送信するよう制御する(図8のS306)。他方、キャンセルアイコン16がクリックされると、一連の決済処理を請求者自らがキャンセルすることも可能である。
以上、本実施形態においては、決済サーバー装置100、請求者端末装置200、支払者端末装置300及び決済サービスサーバー装置400は、一回の請求・決済処理において共通の請求コード情報を用いて様々な情報や要求を送信し、その情報を決済サーバー装置100の請求情報テーブルに格納する。したがって、同時又は同時期に異なる請求・決済処理が行われたとしても、異なる請求コード情報が付与され、当該請求コード情報で管理がなされるため、複数の請求・決済処理を効率よく実行することが可能である。また、記録媒体を介して請求者端末装置200と支払者端末装置300との間で情報の伝達を行う。したがって、あらかじめ両者が通信可能な状態で接続されている必要はなく、両者の手間を省略することが可能である。また、クレジットカードや銀行振り込み、スマートフォン決済などの決済方法があるが、これらを提供する各決済サービス提供会社とは決済サーバー装置100が情報の送受信を行っている。したがって、請求者端末装置200が各決済サービス提供会社と個別に通信する等の煩雑なシステムの構築が不要となる。また、支払者端末装置300において、記録媒体を介して請求コード情報等を読み込むため、支払者自らがこれらの情報を都度入力する必要がなくなり、支払者の手間を省略することが可能となる。
<その他>
いずれの実施形態においても、請求コード情報の読み込みに二次元バーコード等の記録媒体を利用する場合について説明した。しかし、記録媒体を用いることなく、請求コード情報等の情報を請求者端末装置200に送信し、請求者端末装置200では請求コード情報そのもの等を出力する。そして、支払者端末装置300では、出力された請求コード情報が直接入力インターフェイス319を介して入力されるようにしてもよい。
各実施形態で説明した各要素を適宜組み合わせるか、それらを置き換えてシステムを構成することも可能である。
本明細書で説明される処理及び手順は、実施形態において明示的に説明されたものによってのみならず、ソフトウェア、ハードウェア又はこれらの組み合わせによっても実現可能である。具体的には、本明細書で説明された処理及び手順は、集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、磁気ディスク、光ストレージ等の媒体に、当該処理に相当するロジックを実装することによって実現される。また、本明細書で説明される処理及び手順は、それらの処理・手順をコンピュータプログラムとして実装し、端末装置やサーバー装置を含む各種のコンピュータに実行させることが可能である。
本明細書中で説明される処理及び手順が単一の装置、ソフトウェア、コンポーネント、モジュールによって実行される旨が説明されたとしても、そのような処理又は手順は、複数の装置、複数のソフトウェア、複数のコンポーネント、及び/又は、複数のモジュールによって実行されるものとすることができる。また、本明細書中で説明される各種情報が単一のメモリや記憶部に格納される旨が説明されたとしても、そのような情報は、単一の装置に備えられた複数のメモリ又は複数の装置に分散して配置された複数のメモリに分散して格納されるものとすることができる。さらに、本明細書において説明されるソフトウェアおよびハードウェアの要素は、それらをより少ない構成要素に統合して、又は、より多い構成要素に分解することによって実現されるものとすることができる。