WO2021152750A1 - 服薬管理システム - Google Patents

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Abstract

患者の服薬を支援するとともに薬品を服薬できたか否かについてリアルタイムに確認を行うことのできる服薬管理システムを提供する。 患者の服薬を管理するための服薬管理システムであって、顔認証プロセスおよび服薬動作認証プロセスを実行する服薬管理端末を有し、 前記服薬管理端末は、撮影部と、記憶部と、演算部と、を備え、 前記顔認証プロセスによって、前記撮影部により撮影可能な範囲に人物が入ったとき、前記撮影部により撮影した情報および前記顔認識モデルを組み合わせて前記演算部により処理することで、撮影した前記人物が前記患者であることを判定するとともに、 前記服薬動作認証プロセスによって、前記患者の動作を前記撮影部により撮影し、前記撮影部により撮影した動作および前記服薬動作認識モデルを組み合わせて前記演算部により処理することで、前記患者が前記薬品を服薬したか否かを判定する。

Description

服薬管理システム
 本発明は、患者が服薬すべき薬品を服薬したか否かを識別することのできる服薬管理システムに関する。
 患者に処方された処方薬は、所定の用法・用量で服薬しなければ期待される効果を十分に得ることができないばかりか、場合によっては飲み過ぎまたは飲み忘れにより病状の悪化等の深刻な事態が起きうるところ、患者が自宅で処方薬を適切に服薬できるか否かについては患者本人の注意力に依存せざるを得なかった。
 患者に家族やヘルパーなどの介護者が存在する場合は、患者本人のみならず介護者の注意力によって服薬を管理することができるが、介護をすることにかかる心理的負担または金銭的負担は無視することができず、誰しもが利用できるものではない。
 そこで、例えば特開2010-170504号(特許文献1)に示すような、服薬確認システムが知られている。この服薬確認システムは、複数の薬収容室を有する薬ケースと、前記薬収容室に収容された薬の有無を検出するための検出手段であるセンサと、からなるものである。
 前述の服薬確認システムは、予め前記各薬収容室に前記薬を収容しておき、所定のタイミングで前記薬ケースの蓋を開放し、服薬すべき薬が収容された薬収容室を光により指定し、患者に指定した薬収容室から前記服薬すべき薬を取り出させ、服薬させるものである。そして、前記指定された前記薬収容室から前記薬を取り出したことを前記センサにより検知することで、患者が前記薬を服薬したか否かを確認するものである。
 しかしながら、服薬すべき薬が指定された薬収容室から取り出されたことを確認できたとしても、患者が取り出した後に本当に服薬できたか否かについては確認することができない。
 この解決方法として、特許文献1においては、屋内センサを備えて、屋内の様子や患者の行動を把握することができるとされているが、大掛かりな装置のため一般的な患者にとって実現は困難な上に、服薬確認との関係も直接的でなく、十分な効果は期待できないと思われる。
 或いは、監視カメラを備えて、単純に視覚によって薬を本当に服薬したか否かを把握することができるとされているが、患者の数が増加していくにつれ監視者の負担も比例して増加するため、現実的ではない。
 これに対し、例えば特開2015-228082号公報(特許文献2)に示すような、画像センサを用いた服用証跡管理端末等が知られている。この発明は、単に服用前後の薬剤の状態についての情報が存在するだけでは、服用者(患者)が正しく服用したことについて証拠能力が十分あるとは言えないことに着目し、服用対象となる薬剤が一定量以上減少し、かつ前記薬剤が服用者の口腔内に入ったことを画像認識することにより、服薬を管理する服用証跡管理端末である。
 前述の服用証跡管理端末は、画像センサから取得した画像データに基づき、服用対象の薬剤を認識するとともに利用者(患者)を認識し、前記服用対象となる全ての薬剤が前記利用者により服用された旨の判定を行った場合に正しく服用がなされたと認証し、そうでない場合は紛失として区別を行うことで、服用履歴を正確に記録するものである。
 この様に、リアルタイムで画像データに基づく服用の判定を行うことにより、飲み忘れ、飲み過ぎをユーザに警告でき、正しい服用を支援することが出来ることに加え、監視者が事後的に監視カメラの映像から服薬したか否かを判定する必要も無く、更に受診する病院等に設置される医師端末によって服用履歴を確認することもできる。
 しかしながら、前述の服用証跡管理端末を利用するためには、画像センサが服用対象の薬剤を利用者の口腔内に入るまで終始確認できることが必要となるため、利用者(患者)は服用すべき薬剤を画像センサが認識できるように専用皿の上に並べるとともに、口腔内に入れたことが画像センサに明確に認識できるように服用をしなければならないため、服用の度に非常に煩雑な手順と不自然な服薬動作を強いるものであって、特に体調のすぐれない患者などにとっては採用し難いものとなっている。
特開2010-170504号公報 特開2015-228082号公報
 本発明は、患者に煩雑な手順を強いることなく、所定の服薬時期に所定の薬品を適切に服薬できるように支援するとともに、患者が本当にその薬品を服薬できたか否かについてリアルタイムに確認を行うことのできる服薬管理システムを提供することを課題とする。
 前記課題を解決するためになされた本願の第1の発明は、患者の服薬を管理するための服薬管理システムであって、
 前記患者の顔を撮影して得たデータを学習データとして機械学習を行うことにより生成した顔認識モデルを用いた顔認証プロセス、および人の服薬動作を撮影して得たデータを学習データとして機械学習を行うことにより生成した服薬動作認識モデルを用いた服薬動作認証プロセスを実行する服薬管理端末を有し、
 前記服薬管理端末は、
  撮影部と、
  前記顔認識モデル、前記服薬動作認識モデルおよび前記患者の患者固有IDを含む患者情報を格納した記憶部と、
  前記撮影部により撮影した情報および前記顔認識モデルまたは前記服薬動作認識モデルを組み合わせて処理する演算部と、を備え、
 前記顔認証プロセスによって、前記撮影部により撮影可能な範囲に人物が入ったとき、前記撮影部により撮影した情報および前記顔認識モデルを組み合わせて前記演算部により処理することで、撮影した前記人物が前記患者であることを判定するとともに、
 前記服薬動作認証プロセスによって、前記患者の動作を前記撮影部により撮影し、前記撮影部により撮影した動作および前記服薬動作認識モデルを組み合わせて前記演算部により処理することで、前記患者が前記薬品を服薬したか否かを判定することを特徴とする。
 本願の第2の発明は、患者の服薬を管理するための服薬管理システムであって、
 前記患者の顔を撮影して得たデータを学習データとして機械学習を行うことにより生成した顔認識モデルを用いた顔認証プロセス、および人の服薬動作を撮影して得たデータを学習データとして機械学習を行うことにより生成した服薬動作認識モデルを用いた服薬動作認証プロセスを実行する服薬管理端末を有し、
 前記服薬管理端末は、
  撮影部と、
  前記患者の患者固有IDを含む患者情報を格納した記憶部と、
  前記撮影部により撮影した情報および前記顔認識モデルまたは前記服薬動作認識モデルを組み合わせて処理する演算部と、
  ネットワークに接続可能な通信部と、を備え、
  前記顔認識モデルおよび前記服薬動作認識モデルは前記記憶部または前記ネットワークを介して利用可能なサーバ上に格納されており、
 前記顔認証プロセスによって、前記撮影部により撮影可能な範囲に人物が入ったとき、前記撮影部により撮影した情報および前記顔認識モデルを組み合わせて、前記演算部または前記ネットワークを介して利用可能な演算装置により処理することで、撮影した前記人物が前記患者であることを判定するとともに、
 前記服薬動作認証プロセスによって、前記患者の動作を前記撮影部により撮影し、前記撮影部により撮影した動作および前記服薬動作認識モデルを組み合わせて、前記演算部または前記ネットワークを介して利用可能な演算装置により処理することで、前記患者が前記薬品を服薬したか否かを判定することを特徴とする。
 本願の第3の発明は、前記服薬管理端末の付近に設置される薬カートリッジを有し、
 前記薬カートリッジは、
  複数の区画に区分けされた薬品収容部と、
  前記各区画に収容された薬品と、
  服薬すべき薬品の服薬時期および服薬すべき薬品の収容された区画を含む服薬情報が格納された識別コードと、を備えることを特徴とする。
 本願の第4の発明は、前記薬カートリッジは一定期間の服薬計画に基づいて作成され、交換可能であることを特徴とする。
 本願の第5の発明は、前記服薬管理端末と前記薬カートリッジを組み合わせるためのケース体を有し、
 前記ケース体は、前記薬カートリッジを保持する薬カートリッジ保持部と、前記薬カートリッジ保持部に配置され前記服薬すべき薬品の収容された区画を示す発光手段と、を備えることを特徴とする。
 本願の第6の発明は、前記服薬管理端末の撮影部により撮影した情報をもとに、前記服薬すべき薬品の収容された区画から前記服薬すべき薬品が取り出されたか否かを識別することを特徴とする。
 本願の第7の発明は、前記服薬管理端末は、所定の服薬時期が到来したことを示す旨の映像を出力する映像出力手段または所定の服薬時期が到来したことを示す旨の音声を出力する音声出力手段のうち少なくとも一方を有する出力部を備えることを特徴とする。
 本願の第8の発明は、前記患者を登録するための登録用端末を有し、
 前記登録用端末は、
  前記患者の顔を撮影するための撮影部と、
  前記患者固有IDを入力するための入力部と、
  ネットワークに接続可能な通信部と、を備え、
 前記登録用端末の撮影部によって前記患者の顔を撮影して得たデータを用い、前記登録用端末に備えたモデル生成手段または前記ネットワークを介して利用可能なモデル生成手段による機械学習を行い、前記顔認識モデルを生成するとともに、前記顔認識モデルと前記患者固有IDを紐づけすることを特徴とする。
 本願の第9の発明は、前記服薬管理端末がネットワークに接続可能な通信部を有しており、
 前記患者が服薬したか否かを判定した際、その判定した情報を前記ネットワークを介して利用可能なサーバ上にアップロードし、
 前記判定した情報は、前記患者の介護者が所有する介護者端末、前記患者が受診する医療機関が所有する医療機関端末、システム管理者が所有する管理者端末のうち少なくとも1つを用いて閲覧可能であることを特徴とする。
 本願の第10の発明は、前記顔認証プロセスと前記服薬動作認証プロセスの間に実行される薬品認証プロセスを有し、
 前記薬品認証プロセスは、前記服薬管理端末の撮影部によって前記薬品を撮影した情報および前記服薬情報を組み合わせて処理し、撮影した前記薬品が服薬すべき薬品の種類および数量と一致する事を識別することを特徴とする。
 本願の第11の発明は、前記服薬管理端末がスマートフォンまたはタブレットであることを特徴とする。
 本発明によれば、所定のタイミングで所定の薬剤を患者に服薬させるための服薬管理システムにおいて、人の服薬動作を機械学習により得た学習モデルを用いることで、患者は煩雑な下準備や不自然な動作を要することなく、服薬管理装置の指示に従って薬品を自然に服用するだけでよく、患者の動作を撮影して得たデータによって服薬したか否かを判定することができる優れた服薬管理システムを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態である服薬管理システム1を示す構成図。 服薬管理装置1Aの外観を示す斜視図。 図2に示した服薬管理装置1Aの組み立て過程を示す異なる角度の斜視図。 異なる服薬管理装置1Bの外観を示す斜視図。 更に異なる服薬管理装置1Cの外観を示す斜視図。 図2に示した服薬管理装置1Aの構成を示すブロック図。 薬カートリッジ20を示す平面図。 薬カートリッジ20を示す斜視図。 登録用端末50の構成を示すブロック図。 服薬管理システム1の全体フロー図。 登録用端末50を用いた患者情報登録プロセスのフロー図。 患者宅における服薬管理装置1Aの初期設定プロセスのフロー図。 顔認証プロセスのフロー図。 服薬動作認証プロセスのフロー図。 本発明の第2の実施の形態である服薬管理システム2を示すフロー図。 薬品認証プロセスのフロー図。 本発明の第3の実施の形態である服薬管理システム3を示す構成図。
 以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明する。
 図1は本発明の第1の実施の形態である服薬管理システム1を示す構成図である。
 前記服薬管理システム1は、患者Pの服薬を管理するための服薬管理システムであって、前記患者Pの顔を撮影して得たデータを学習データとして機械学習を行うことにより生成した顔認識モデルを用いた顔認証プロセス、および人の服薬動作を撮影して得たデータを学習データとして機械学習を行うことにより生成した服薬動作認識モデルを用いた服薬動作認証プロセスを実行する服薬管理端末10Aと、前記服薬管理端末10Aの付近に設置される薬カートリッジ20と、前記服薬管理端末10Aおよび前記薬カートリッジ20を互いに所定の位置関係に保持するためのケース体30Aと、からなる服薬管理装置1Aを用いるものである。
 前記服薬管理システム1は、インターネットであるネットワーク40にアクセス可能に構成されており、また、登録用端末50(医療機関に設置される医療機関端末)、介護者が使用する介護者端末60、システム管理者が使用する管理者端末70、およびクラウドサーバ80に対して、前記ネットワーク40を介して接続可能である。
 尚、本実施の形態における前記医療機関は医療を提供する病院や診療所、調剤を実施する薬局を含むものであるが、両者を一つとした施設、すなわち調剤機能を備えた病院であってもよく、その他、医療提供施設のみならず、例えば介護施設や看護施設などの医療を提供しない施設を含むものとしてもよい。
 前記クラウドサーバ80は、その機能として、外部演算装置として使用することや、外部データベースとして使用することができる。
 図2は服薬管理装置1Aの外観を示す斜視図である。
 服薬管理装置1Aは、前記服薬管理端末10Aと、前記薬カートリッジ20と、前記ケース体30Aと、からなり、前記服薬管理端末10Aおよび前記薬カートリッジ20を前記ケース体30Aにセットして使用するものである(図3参照)。
 図4は異なる服薬管理装置1Bの外観を示す斜視図である。
 この服薬管理装置1Bは、服薬管理端末10Bと、前記薬カートリッジ20と、ケース体30Bと、からなる点は前記服薬管理装置1Aと同様であるが、前記服薬管理端末10Bと前記ケース体30Bが一体となっている点において異なる。
 図5は更に異なる服薬管理装置1Cの外観を示す斜視図である。
 この服薬管理装置1Cは、服薬管理端末10Cと、前記薬カートリッジ20と、前記ケース体30Cと、からなり、前記服薬管理端末10Cと前記ケース体30Cが一体となっている点は前記服薬管理装置1Bと同様であるが、前記服薬管理端末10Cが蓋部33を兼ねている点において異なる。
 前記図4および前記図5に示した服薬管理端末とケース体を一体化した服薬管理装置1B,1Cによれば、設計の自由度が向上するほか、部品点数の削減も可能であって、生産性を高められる利点を有する。
 尚、前記図4および前記図5における符号36は薬品置き部である。このように前記薬品23を置く場所を用意したことで、例えば患者Pが前記区画22から薬品23を取り出した後に服薬用の水を用意し忘れたことに気付いた場合など、取り出した薬品23をこの薬品置き部36に一旦置くことで他の薬品23と紛れてしまうことがないため便利である。
 図6は図2に示した服薬管理装置1Aの構成を示すブロック図である。
 前記服薬管理端末10Aは、撮影部110と、記憶部120と、演算部130と、通信部140と、出力部150と、電源部160と、端末固有ID170と、を有し、顔認証プロセスおよび服薬動作認証プロセスを実行するためのものである。
 前記撮影部110は、静止画や動画を撮影可能なカメラである撮影手段111からなり、前記服薬管理端末1Aの前面11に配置されている。
 前記記憶部120は、不揮発性メモリである記憶媒体121からなり、その中に、患者固有ID123および顔認識モデル124を含む患者情報122と、服薬情報25と、服薬動作認識モデル125と、を格納している。
 前記演算部130は、情報を処理するCPU131と、情報の書き込み・読み出しをするメモリ132と、からなり、前記撮影部110により撮影した情報および前記記憶部120内の情報を基に演算処理するものである。
 前記通信部140は、Wi-Fi(登録商標)による無線通信が可能な無線通信手段141を有しており、インターネットを含むネットワーク40に接続可能に構成されている。また、前記無線通信手段141はBluetooth(登録商標)による無線通信を行うものとしてもよい。
 尚、前記通信部140において、前記無線通信手段141にLANケーブルまたはUSBケーブルによる有線通信が可能な有線通信手段を併用させてもよく、無線通信手段および有線通信手段のどちらか一方のみを備えるものとしてもよい(図示せず)。
 前記出力部150は、ディスプレイである映像出力手段151と、スピーカーである音声出力手段152と、からなる。前記患者Pは、視覚によって前記映像出力手段151により出力された映像を、聴覚によって前記音声出力手段152により出力された音声を、それぞれ認識することができる。
 前記電源部160は、前記服薬管理端末を作動させるための電力を供給可能なバッテリー161からなる。なお、前記バッテリー161を有さず、後述する電源ケーブル162から供給される電力のみによって作動するものとしてもよい。
 前記端末固有ID170は、本実施の形態においてはMACアドレスを用いるものであって、前記服薬管理端末10Aの裏面12に印刷またはシール貼付された二次元バーコード13に格納されていることが望ましい。尚、前記服薬管理端末10Aを識別することが可能なユニークIDであればMACアドレスに限ることなく使用可能である。
 前記薬カートリッジ20は、複数の区画22に区分けされた薬品収容部21と、前記各区画22に収容された薬品23と、服薬情報25が格納された識別コード24と、からなる(図7,図8参照)。前記服薬情報25は、服薬すべき薬品の種類と、服薬すべき薬品の数量と、服薬すべき薬品の服薬時期と、服薬すべき薬品の収容された区画と、を含む。
 尚、図7に示した符号26は通孔であり、その下方に位置する前記発光手段35の光をこの通孔26を通して視認しやすくするためのものである。符号27は切り欠きであり、前記薬カートリッジ20の取り付け方向を所定の向きに固定するためのものである。また、符号28は通孔である。
 前記薬カートリッジ20を形成する素材は、コスト・加工性・入手性の観点から、紙により形成されること、あるいは合成樹脂により形成されることが望ましい。
 本実施の形態における前記識別コード24は、二次元バーコードにより構成されており、前記撮影部110により前記薬カートリッジ20の前記識別コード24を読み取って容易に前記服薬管理端末10Aに前記服薬情報25を取り込むことが可能である。前記服薬情報25を取り込んだ前記服薬管理端末10Aは、前記服薬時期に合わせて、前記出力部150によって前記患者Pに服薬を促すものである。
 前記薬カートリッジ20は、前記患者Pが医師の診察を受けて発行される処方箋に基づき、薬局等の医療機関によって作成されるものであり、所定の服薬時期に合わせて前記薬品収容部21の各区画22に所定の薬品23を収容した後、剥離可能なフィルムによって封をし、前記識別コード24を印刷またはシール貼付によって前記薬カートリッジ20の表面に表示して完成させる。
 なお、前記フィルムは1区画ごとに剥離できるもの、区画の1列ごとに剥離できるもの、全面を一度に剥離できるものなど、所望の剥離方法に応じたフィルムを使用することができる。
 前記薬カートリッジ20にはカレンダー状に1週間分の各日を4分割した28個の区画22が形成されており、この様に予め区画22を日時に応じて分割しておくことによって、前記患者Pおよび医療機関従業者のどちらにとっても所定の服薬時期に服薬すべき薬品の収容区画が識別しやすい利点を有する。
 前記区画22に前記薬品23を収容する際、本実施の形態では薬品23を個別に収容しているが、薬品ごとあるいは服薬単位ごとに薬包紙などによって分包するものとしてもよい。そして、分包パッケージにその内容物を表す二次元バーコードなどを付すことによって、前記内容物が外部から認識できるものとしてもよい。
 前記ケース体30Aは、前記服薬管理端末10Aを挿入して保持する端末保持部31と、前記薬カートリッジ20を挿入して保持する薬カートリッジ保持部32と、前記薬カートリッジ保持部32に保持した前記薬カートリッジ20を覆う蓋部33と、LEDである発光手段35を有する発光部34と、からなる。
 尚、前記発光手段35は4列になっている前記区画22の上下を挟み、前記各区画22の幅とほぼ同幅に区切られた5列に配置されており、示したい前記各区画22の上下に位置する前記発光手段35を発光させることで、特定の区画22を指し示すことができる。
 また、前記ケース体30はコンセントに接続可能な電源ケーブル162を有するとともに、前記端末保持部31の底部には、前記電源ケーブル162から供給される電力により前記服薬管理端末10Aを充電するための充電端子(図示せず)が設けられているため、前記電源ケーブル162から供給される電力を前記服薬管理端末10Aに充電することが可能となっている。
 前記蓋部33は、前記薬品収容部21を覆う面積を有する開閉可能な蓋本体331と、前記蓋本体331を閉鎖状態に保つための固定手段332とからなり、前記蓋本体331を閉じた状態で前記服薬管理端末10Aからの指令により前記固定手段332を作動させることで前記蓋本体331を閉鎖状態に固定することが可能である。
 本実施の形態における前記固定手段332は、前記蓋本体331に形成した係止突起333と、前記係止突起に対向して形成されて前記係止突起を挿入する係止溝334とを係合させた状態で、モータやソレノイド等の駆動手段(図示せず)によって抜き差し可能なロックピン(図示せず)によって前記係止溝334から前記係止突起333が脱出しないように固定するものである。尚、固定手段はこれに限られず従来周知の固定手段が使用可能であることは勿論である。
 図9は登録用端末50の構成を示すブロック図である。
 前記登録用端末50は、撮影部210と、記憶部220と、演算部230と、通信部240と、出力部250と、入力部260と、電源部270と、を有し、患者情報登録プロセスを実行するためのものであり、本実施の形態では据置型のパソコンを用いるものであるが、その他、例えば薬局に設置されたレセコンや、タブレット端末などを使用するものとしてもよい。
 前記撮影部210は、静止画や動画を撮影可能なカメラである撮影手段211からなる。
 前記記憶部220は、不揮発性メモリまたはハードディスクである記憶媒体221からなり、その中に、患者固有ID123および顔認識モデル124を含む患者情報122を保存する患者情報DB222と、アプリケーションであるモデル生成手段223と、を格納している。
 前記演算部230は、情報を処理するCPU231と、情報の書き込み・読み出しをするメモリ232と、からなり、前記撮影部210により撮影した情報および前記記憶部220内の情報を基に演算処理するものである。
 前記通信部240は、Wi-Fi(登録商標)による無線通信が可能な無線通信手段241を有しており、インターネットを含むネットワーク40に接続可能に構成されている。
 尚、前記通信部240において、前記無線通信手段241にLANケーブルまたはUSBケーブルによる有線通信が可能な有線通信手段を併用させてもよく、無線通信手段および有線通信手段のどちらか一方のみを備えるものとしてもよい(図示せず)。
 前記出力部250は、ディスプレイである映像出力手段251を有する。
 前記入力部260は、キーボードまたはタッチパネルである入力手段261を有する。
 図10は本実施の形態における服薬管理システム1の全体フロー図である。
 以下に、順を追ってその工程を説明する。
 A.患者情報登録プロセス
 まず、服薬管理装置を導入する患者Pの情報を登録する。
 本実施の形態においては医療機関においてこの患者情報登録プロセスを行うものであり、詳しい説明は後述する。尚、前記患者Pの自宅において直接前記患者情報登録プロセスを行うものとしてもよい。
 B.初期設定プロセス
 次に、前記服薬管理装置1Aを導入する患者Pの自宅において使用するための初期設定を行うものであり、詳しい説明は後述する。
 上記A~Bの工程は前記服薬管理装置1Aを導入する初回時のみ行われるものであり、その後は繰り返す必要はない。
 C.医療機関受診
 前記服薬管理装置1Aが前記患者Pの自宅で使用可能な状態となったら、前記患者Pは、病院等の医療機関を受診し、処方箋を発行してもらう。
 D.薬カートリッジ設置
 前記処方箋に基づき、薬局等の医療機関によって薬カートリッジ20が作成される。前記患者Pは直接それを持ち帰るか、或いは配送などの方法によって、前記薬カートリッジ20を受領する。
 E.薬カートリッジ設置
 前記患者Pは、前記服薬管理端末10Aの撮影部110に前記薬カートリッジ20の表面に表示された前記識別コード24をスキャンさせて、前記服薬情報25を前記服薬管理端末10Aへ取り込む。その後、前記ケース体30の前記薬カートリッジ保持部32へ前記薬カートリッジ20を設置する。
 上記C~Eの工程は前記薬カートリッジ20の補充周期に応じて繰り返されるものである。
 F.服薬アナウンス
 前記服薬情報24に基づいて、所定の服薬時期になったとき、前記出力部150によって服薬を促す旨の映像および音声を出力する服薬アナウンスがなされる。
 所定の服薬時期は、例えば正午などの服薬すべき時間丁度の服薬定刻と、該服薬定刻から例えば30分前などに設定される服薬リマインダ時刻と、からなる。そのため、服薬アナウンスは、前記服薬定刻の前に行われる事前服薬アナウンスと、前記服薬定刻に行われる定刻服薬アナウンスの少なくとも2度行われる。
 また、前記服薬定刻から所定の時間を経過しても前記服薬すべき薬品が取り出されない場合は、追加服薬アナウンスが行われる。
 G.顔認証プロセス
 服薬アナウンスによって前記服薬管理端末10Aの付近に前記患者Pが現れ、前記撮影部110によって捉えたら、撮影された人物が前記患者Pと一致するか否か顔認証プロセスによって判定される。この顔認証プロセスの詳しい説明は後述する。
 H.服薬動作認証プロセス
 顔認証プロセスによって撮影された人物が前記患者Pと一致することが判定されたら、前記蓋部33のロックが解除されるとともに、服薬すべき薬品23が収容された区画22が前記発光手段35により示され、前記患者Pは、示された区画22から薬品23を取り出して服薬する。
 前記患者Pが前記薬品23を取り出して服薬する一連の動作を撮影した情報を基に、服薬動作認証プロセスによって前記患者Pが服薬したか否か判定される。そして、前記患者Pが前記薬品23を服薬したか否かを判定したら、その判定結果をネットワーク40上のサーバに前記通信部140を介してアップロードする。この服薬動作認証プロセスの詳しい説明は後述する。
 I.服薬完了通知
 前記判定結果がアップロードされると、予め前記サーバ上に連絡先が登録されている介護者が所有する介護者端末および医療機関が所有する医療機関端末へ判定結果を含めた通知が行われる。
 上記F~Iの工程は所定の服薬時期に応じて繰り返されるものである。
 以上のとおり、服薬管理システム1はA~Iの各工程を行うことで、前記患者Pに服薬すべき薬品の服薬を促し、その後前記患者Pが服薬すべき薬品を服薬したか否かを判定し、判定結果をアップロードする。その後、服薬完了通知が介護者や医療機関へ通知されるものである。
 図11は登録用端末を用いた患者情報登録プロセスのフロー図である。
 以下に、順を追ってその工程を説明する。尚、前記登録用端末50は、本実施の形態においては医療機関に設置した医療機関端末を用いるものであるが、持ち運び可能なラップトップパソコンやタブレットを用いるものとしてもよく、その他、例えば介護施設や看護施設などの医療を提供しない施設に設置した端末を用いるものとしてもよい。
 A.端末の登録
 前記患者Pが服薬管理装置1Aを新たに導入する場合、まず服薬管理端末10Aの端末固有ID170を登録用端末50に登録する。前記服薬管理端末10Aには、前記端末固有ID170を格納した二次元バーコード13が印刷または貼付されているので、前記登録用端末50の撮影部210によって前記二次元バーコード13をスキャンすることによって容易に前記端末固有ID170を取り込むことが可能である。
 取り込んだ前記端末固有ID170は前記登録用端末50内のデータベースに記録されるが、ネットワーク40を介して接続可能なクラウドサーバ80上にアップロードするものとすれば、単一の医療機関に限らずに前記端末固有ID170を共有することが可能である。
 B.患者情報の準備
 医療機関の担当者は、前記患者Pの顔を前記撮影部210によって撮影する。このとき、複数の角度や異なる表情を撮影することでより機械学習の精度が高まるため望ましい。撮影されたデータを用い、前記登録用端末50に備えたモデル生成手段223による機械学習を行い、前記顔認識モデル124を生成する。その後、前記登録用端末50に備えた入力手段261によって患者固有ID123を入力し、前記顔認識モデル124と紐づけする。
 尚、前記ネットワーク40を介して利用可能なモデル生成手段を用いてもよく、例えば登録用端末50の演算能力が不十分であるときに、クラウドサーバ80上で利用可能な演算装置を用いることで、端末固有の演算能力に依存せずに機械学習が可能とすることができる。
 前記患者固有ID123は、予め患者が有するユニークIDが使用可能であり、日本においてはマイナンバーや健康保険証番号などがその候補であるが、患者独自のユニークIDを個別に生成してそれを用いるものとしてもよい。
 C.患者情報の登録
 前記顔認識モデル124および前記患者固有ID123からなる患者情報122は、前記服薬管理端末10Aに転送され、登録される。この時用いる通信手段は、Wi-Fi(登録商標)である無線通信手段141を用いるものであるが、その他、Bluetooth(登録商標)による近距離無線通信を用いて前記通信部同士を接続してもよく、前記服薬管理端末10Aに予め備えたUSB等の接続端子を用いるものであってもよい(図示せず)。
 D.患者情報のアップロード
 前記患者情報122は、前記登録用端末50の通信部241を介し、インターネットであるネットワーク40にアクセスして、クラウドサーバ80にアップロードする。アップロードされた患者情報122は、システム管理者が前記管理者端末70からネットワーク40を介してアクセス可能である。
 図12は患者Pの自宅における服薬管理端末10Aの初期設定プロセスのフロー図である。
 以下に、順を追ってその工程を説明する。
 A.服薬管理端末への接続
 前記患者Pの自宅において、前記服薬管理端末10Aをインターネットであるネットワーク40に接続するための設定を行う。以下の説明は、患者自身で設定を行うものとして説明するが、例えば介護者や医療機関スタッフ、その他の補助者が設定を行うものであってもよい。
 前記患者Pは、前記服薬管理端末10Aを操作して、アクセスポイントモードを起動する。その後、前記服薬管理端末10Aのアクセスポイントに前記患者Pの所有するスマートフォン等のモバイル端末から接続し、設定を可能な状態とする。
 B.服薬管理端末のネットワーク設定
 続いて、前記服薬管理端末10Aのネットワーク設定を行う。前記患者Pは、前記モバイル端末を用いて、前記患者Pの自宅で利用可能なWi-Fi(登録商標)アクセスポイントのSSIDおよびパスワードを入力し、前記服薬管理端末10Aが前記Wi-Fi(登録商標)アクセスポイントに接続可能となったら、前記服薬管理端末10Aを操作して、アクセスポイントモードを終了する。
 C.専用アプリケーションのインストール
 ネットワーク設定が完了した前記服薬管理端末10Aは、インターネット経由で最新の専用アプリケーションをダウンロードし、インストールする。尚、予め工場出荷時点で専用アプリケーションをプリインストールしてあるものとしてもよい。前記服薬管理端末10Aのネットワーク設定および専用アプリケーションのインストールができたら、前記服薬管理装置1Aの初期設定プロセスが完了する。
 初期設定プロセスの完了後、前記図8に示したC~Eの工程を行うことで、服薬管理システム1が使用可能な状態となる、
 図13は顔認証プロセスのフロー図である。
 以下に、順を追ってその工程を説明する。
 A.人物の認識
 服薬アナウンスによって前記患者Pに服薬を促したのち、顔認証プロセスがスタートし、まずは前記服薬管理端末10Aの前記撮影部110により撮影可能な範囲に人物が入ったことを検知する。
 このとき、本実施の形態において、前記人物が前記撮影部110により撮影可能な範囲に入ったことを検知する手段は、前記服薬管理端末10Aに備えた人感センサを用いるものである。前記人感センサは赤外線を用いるもの、超音波を用いるものその他従来周知の人間の接近を感知することができるセンサが使用可能である。
 尚、例えば前記撮影部110により撮影した情報を前記演算部130により解析して人物が映っていることを判定することにより検知するものとしてもよい。
 B.人物の撮影
 続いて、前記人物の顔を、前記撮影部110によって撮影する。
 C.顔認識モデルとの照合
 前記撮影した情報を前記服薬管理端末10Aの前記記憶部120に格納した顔認識モデルと組み合わせて処理し、予め登録された患者Pであるか否かを判定する。より詳細に説明すると、前記撮影した情報のうち例えば前記人物の目・鼻・口・顎がともに撮影された画像を用いて、顔認識モデルとの一致度が所定の閾値を超えた場合に、前記人物が登録した前記患者Pであると判定する。
 図14は服薬動作認証プロセスのフロー図である。
 以下に、順を追ってその工程を説明する。
 A.患者の動作の撮影
 前記患者Pが前記服薬すべき薬品を服薬する一連の動作を、前記撮影部110によって撮影する。また、この時、前記服薬管理端末10Aの撮影部110により撮影した情報をもとに、前記服薬すべき薬品23の収容された区画22から前記服薬すべき薬品23が取り出されたか否かを識別することとしてもよい。
 B.服薬動作認識モデルとの照合
 前記撮影した情報を前記服薬管理端末10Aの前記記憶部120に格納した服薬動作認識モデルと組み合わせて処理し、前記患者Pが本当に前記薬品23を服薬したか否かを判定する。より詳細に説明すると、前記患者Pの例えば両手や顔などの部位の一連の動作を撮影した情報と、人が薬品を服用する際の様々な動作を撮影して得たデータを学習データとして機械学習を行うことにより生成した服薬動作認識モデルとを照合して、一致度が所定の閾値を超えた場合に、前記患者Pが前記薬品23を服薬したと判定する。その際、錠剤・カプセル・顆粒・散剤・液体など薬品の種類に応じた服薬動作認識モデルを用いるものとしてもよい。
 C.判定結果のアップロード
 その後、判定結果をネットワーク40上のクラウドサーバ80に前記通信部140を介してアップロードする。前記判定結果がアップロードされると、介護者端末60や管理者端末70へ判定結果を含めた通知が行われる。
 図15は本発明の第2の実施形態である服薬管理システム2を示すフロー図である。
 前記服薬管理システム2は、患者Pの服薬を管理するための服薬管理システムであって、前記患者Pの顔を撮影して得たデータを学習データとして機械学習を行うことにより生成した顔認識モデルを用いた顔認証プロセス、および人の服薬動作を撮影して得たデータを学習データとして機械学習を行うことにより生成した服薬動作認識モデルを用いた服薬動作認証プロセスを実行する前記服薬管理装置1Aを用いるものであるが、顔認証プロセスと服薬動作認証プロセスの間に薬品認証プロセスを行う点で前記第1の実施形態である服薬管理システム1と異なる。
 図16は薬品認証プロセスのフロー図である。
 以下に、順を追ってその工程を説明する。
 A.服薬すべき薬品の指示
 顔認証プロセスによって前記服薬管理装置10Aの前に登録された前記患者Pが居ることが判定されたら、前記蓋部33のロックが解除されるとともに、服薬すべき薬品23が収容された区画22がその上下に配置した前記発光手段35により示される。
 B.薬品の撮影
 前記示された区画22に収納された状態の服薬すべき薬品23を、前記服薬管理端末10Aの前記撮影部110によって撮影する。尚、前記患者Pが示された区画22から取り出した服薬すべき薬品23を薬品置き部36などの所定の場所に置き、前記服薬管理端末10Aの前記撮影部110によって撮影することとしてもよい。
 C.薬品の識別
 前記撮影した情報を前記服薬管理端末10Aの前記記憶部120に格納した服薬情報25と組み合わせて処理し、予め登録された服薬すべき薬品の種類と一致するか、及び、服薬すべき薬品の数量と一致するか、を判定する。
 尚、分包パッケージにその内容物を表す二次元バーコードを付すことによって、前記二次元バーコードによって前記内容物が外部から識別できるものとし、前記服薬管理端末の撮影部によって前記二次元バーコードを読み取り、薬品が予め登録された服薬すべき薬品の種類と一致するか、及び、服薬すべき薬品の数量と一致するか、を判定するものとしてもよい(図示せず)。
 本発明の前記第1の実施形態または前記第2の実施形態における前記服薬管理端末10Aは入力手段を有していないため、前記患者Pは前記モバイル端末のタッチパネル式の入力手段を用いて前記服薬管理端末10Aをインターネットに接続するための設定作業を行うものであるが、服薬管理端末がタッチパネル式やキーボード式の入力手段を備えている場合はそれらの入力手段を用いるものとしてもよい(図示せず)。
 尚、前記服薬管理端末10Aの代わりに、前記患者Pが所有するスマートフォンまたはタブレット等のモバイル端末を用いるものとしてもよい。その場合は、服薬管理システム用の専用アプリケーションを前記スマートフォンまたはタブレットにインストールすることで使用可能な状態となる。
 現代におけるスマートフォンまたはタブレット等のモバイル端末は、ほぼ全ての端末がカメラを有しており、モバイル端末としての機能を果たすために記憶部、演算部および出力部を標準で有していることから、前記服薬管理端末10Aを構成する機能を全て満たすものが大半と言える。
 このように、予め前記患者Pが所有するスマートフォンまたはタブレット等のモバイル端末を用いることで、新たに専用端末を購入する必要が無いため、前記患者Pの費用面での負担を軽減することができる利点を有する。
 図17は本発明の第3の実施形態である服薬管理システム3を示す構成図である。
 前記服薬管理システム3は、患者Pの服薬を管理するための服薬管理システムであって、前記患者Pの顔を撮影して得たデータを学習データとして機械学習を行うことにより生成した顔認識モデルを用いた顔認証プロセス、および人の服薬動作を撮影して得たデータを学習データとして機械学習を行うことにより生成した服薬動作認識モデルを用いた服薬動作認証プロセスを実行する服薬管理装置1Dを用いるものであるが、前記服薬管理装置1Dは服薬管理端末10Dのみから構成されており、前記薬カートリッジ20および前記ケース体30Aを有しない点で前記第1の実施形態である服薬管理システム1と異なる。
 前記服薬管理システム3は、前記図7に示した前記服薬管理システム1の全体フロー図と同様に使用されるため、各工程の詳細な説明は省略し、相違点について以下に説明する。
 前記服薬管理装置10Dは前記薬カートリッジ20および前記ケース体30Aを有しないことから、前記服薬管理システム3を使用する際には、前記患者Pは前記服薬管理端末10Dを片手に持った状態で使用することを想定しているが、例えばスタンド等を用いて前記服薬管理端末10Dを立て掛けて使用してもよい。
 定刻服薬アナウンスがなされた際、前記患者Pは、前記服薬管理端末10Dの撮影部110を自らに向け、自らの顔を撮影させることで、顔認証プロセスによって正しい患者であることを判定させる。
 その後、前記患者Pは、自宅や職場であれば、引き出し等の所定の保管場所に保管してある薬品23を取り出す。外出先であれば、携行しておいた薬品23を取り出す。その後、前記患者Pは前記服薬管理端末10Dの撮影部110を自らに向けた状態で、前記薬品23を服薬する。
 そして、その動作を前記服薬管理端末10Dの撮影部110によって撮影し、前記撮影した動作を基に服薬動作認証プロセスによって正しく服薬したか否かを判定する。
 本実施の形態によれば、例えば外出先や職場などでも適切な服薬時期に服薬を促し、適切な服薬ができたか否かを判定することが可能であるため、特に外出がちな患者にとって非常に利便性が高い。
 以上のように、本発明によれば、所定のタイミングで所定の薬剤を患者に服薬させるための服薬管理システムにおいて、人の服薬動作を機械学習により得た学習モデルを用いることで、患者は煩雑な下準備や不自然な動作を要することなく、服薬管理装置の指示に従って薬品を自然に服用するだけでよく、患者の動作を撮影して得たデータによって服薬したか否かを判定することができる優れた服薬管理システムを提供することができる。
1,2,3 服薬管理システム、1A,1B,1C,1D 服薬管理装置、10A,10B,10C,10D 服薬管理端末、11 表面、12 裏面、13 二次元バーコード、20 薬カートリッジ、21 薬品収容部、22 区画、23 薬品、24 識別コード、25 服薬情報、26 通孔、27 切り欠き、28 通孔、30A,30B,30C ケース体、31 端末保持部、32 薬カートリッジ保持部、33 蓋部、34 発光部、35 発光手段、36 薬品置き部、331 蓋本体、332 固定手段、333 係止突起、334 係止溝、40 ネットワーク、50 登録用端末、60 介護者端末、70 管理者端末、80 クラウドサーバ、110 撮影部、111 撮影手段、120 記憶部、121 記憶媒体、122 患者情報、123 患者固有ID、124 顔認識モデル、125 服薬動作認識モデル、130 演算部、131 CPU、132 メモリ、140 通信部、141 無線通信手段、150 出力部、151 映像出力手段、152 音声出力手段、160 電源部、161 バッテリー、162 電源ケーブル、170 端末固有ID、210 撮影部、211 撮影手段、220 記憶部、221 記憶媒体、222 患者情報DB、223 モデル生成手段、230 演算部、231 CPU、232 メモリ、240 通信部、241 無線通信手段、250 出力部、251 映像出力手段、260 入力部、261 入力手段

Claims (11)

  1.  患者の服薬を管理するための服薬管理システムであって、
     前記患者の顔を撮影して得たデータを学習データとして機械学習を行うことにより生成した顔認識モデルを用いた顔認証プロセス、および人の服薬動作を撮影して得たデータを学習データとして機械学習を行うことにより生成した服薬動作認識モデルを用いた服薬動作認証プロセスを実行する服薬管理端末を有し、
     前記服薬管理端末は、
      撮影部と、
      前記顔認識モデル、前記服薬動作認識モデルおよび前記患者の患者固有IDを含む患者情報を格納した記憶部と、
      前記撮影部により撮影した情報および前記顔認識モデルまたは前記服薬動作認識モデルを組み合わせて処理する演算部と、を備え、
     前記顔認証プロセスによって、前記撮影部により撮影可能な範囲に人物が入ったとき、前記撮影部により撮影した情報および前記顔認識モデルを組み合わせて前記演算部により処理することで、撮影した前記人物が前記患者であることを判定するとともに、
     前記服薬動作認証プロセスによって、前記患者の動作を前記撮影部により撮影し、前記撮影部により撮影した動作および前記服薬動作認識モデルを組み合わせて前記演算部により処理することで、前記患者が前記薬品を服薬したか否かを判定する、
     ことを特徴とする服薬管理システム。
  2.  患者の服薬を管理するための服薬管理システムであって、
     前記患者の顔を撮影して得たデータを学習データとして機械学習を行うことにより生成した顔認識モデルを用いた顔認証プロセス、および人の服薬動作を撮影して得たデータを学習データとして機械学習を行うことにより生成した服薬動作認識モデルを用いた服薬動作認証プロセスを実行する服薬管理端末を有し、
     前記服薬管理端末は、
      撮影部と、
      前記患者の患者固有IDを含む患者情報を格納した記憶部と、
      前記撮影部により撮影した情報および前記顔認識モデルまたは前記服薬動作認識モデルを組み合わせて処理する演算部と、
      ネットワークに接続可能な通信部と、を備え、
      前記顔認識モデルおよび前記服薬動作認識モデルは前記記憶部または前記ネットワークを介して利用可能なサーバ上に格納されており、
     前記顔認証プロセスによって、前記撮影部により撮影可能な範囲に人物が入ったとき、前記撮影部により撮影した情報および前記顔認識モデルを組み合わせて、前記演算部または前記ネットワークを介して利用可能な演算装置により処理することで、撮影した前記人物が前記患者であることを判定するとともに、
     前記服薬動作認証プロセスによって、前記患者の動作を前記撮影部により撮影し、前記撮影部により撮影した動作および前記服薬動作認識モデルを組み合わせて、前記演算部または前記ネットワークを介して利用可能な演算装置により処理することで、前記患者が前記薬品を服薬したか否かを判定する、
     ことを特徴とする服薬管理システム。
  3.  前記服薬管理端末の付近に設置される薬カートリッジを有し、
     前記薬カートリッジは、
      複数の区画に区分けされた薬品収容部と、
      前記各区画に収容された薬品と、
      服薬すべき薬品の服薬時期および服薬すべき薬品の収容された区画を含む服薬情報が格納された識別コードと、を備える、
     ことを特徴とする請求項1または2記載の服薬管理システム。
  4.  前記薬カートリッジは一定期間の服薬計画に基づいて作成され、交換可能である、
     ことを特徴とする請求項3記載の服薬管理システム。
  5.  前記服薬管理端末と前記薬カートリッジを組み合わせるためのケース体を有し、
     前記ケース体は、前記薬カートリッジを保持する薬カートリッジ保持部と、前記薬カートリッジ保持部に配置され前記服薬すべき薬品の収容された区画を示す発光手段と、を備える、
     ことを特徴とする請求項3または4記載の服薬管理システム。
  6.  前記服薬管理端末の撮影部により撮影した情報をもとに、前記服薬すべき薬品の収容された区画から前記服薬すべき薬品が取り出されたか否かを識別する、
     ことを特徴とする請求項3,4または5記載の服薬管理システム。
  7.  前記服薬管理端末は、所定の服薬時期が到来したことを示す旨の映像を出力する映像出力手段または所定の服薬時期が到来したことを示す旨の音声を出力する音声出力手段のうち少なくとも一方を有する出力部を備える、
     ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の服薬管理システム。
  8.  前記患者を登録するための登録用端末を有し、
     前記登録用端末は、
      前記患者の顔を撮影するための撮影部と、
      前記患者固有IDを入力するための入力部と、
      ネットワークに接続可能な通信部と、を備え、
     前記登録用端末の撮影部によって前記患者の顔を撮影して得たデータを用い、前記登録用端末に備えたモデル生成手段または前記ネットワークを介して利用可能なモデル生成手段による機械学習を行い、前記顔認識モデルを生成するとともに、前記顔認識モデルと前記患者固有IDを紐づけする、
     ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6または7記載の服薬管理システム。
  9.  前記服薬管理端末がネットワークに接続可能な通信部を有しており、
     前記患者が服薬したか否かを判定した際、その判定した情報を前記ネットワークを介して利用可能なサーバ上にアップロードし、
     前記判定した情報は、前記患者の介護者が所有する介護者端末、前記患者が受診する医療機関が所有する医療機関端末、システム管理者が所有する管理者端末のうち少なくとも1つを用いて閲覧可能である、
     ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の服薬管理システム。
  10.  前記顔認証プロセスと前記服薬動作認証プロセスの間に実行される薬品認証プロセスを有し、
     前記薬品認証プロセスは、前記服薬管理端末の撮影部によって前記薬品を撮影した情報および前記服薬情報を組み合わせて処理し、撮影した前記薬品が服薬すべき薬品の種類および数量と一致する事を識別する、
     ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8または9記載の服薬管理システム。
  11.  前記服薬管理端末がスマートフォンまたはタブレットである、
     ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9または10記載の服薬管理システム。
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