WO2021085597A1 - 車両用灯具 - Google Patents

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翔 池之上
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正崇 中川
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Abstract

湾曲されたレンズ出射面を導光方向で略等しく光らせることのできる車両用灯具を提供する。 車両用灯具10は、レンズ入射面(23、26)と導光方向に対して湾曲するレンズ出射面(24、27)とを有するインナーレンズ11と、導光入射面(32、35)と導光出射面(31、34)と導光反射面(33、36)とを有する導光体(12、13)と、光源(14、15)と、を備える。導光体の両端を、一方側光源(14A、15A)に対応する一方側導光入射面(32A、35A)、および他方側光源(14B、15B)に対応する他方側導光入射面(32B、35B)とする。導光反射面は、他方側光源から他方側導光入射面に入射した光を反射する一方側導光反射面(33A、36A)と、一方側光源から一方側導光入射面に入射した光を反射する他方側導光反射面(33B、36B)と、を有する。

Description

車両用灯具
 本開示は、車両用灯具に関する。
 車両用灯具は、光源からの光を導光体で導光方向へと導き、その導いた光をレンズ入射面からインナーレンズに入射させてそのレンズ出射面から出射させるものが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
 この車両用灯具は、レンズ入射面において導光体に対して幅方向での寸法が大きい箇所での曲率を大きくしている。これにより、この車両用灯具は、インナーレンズにおいてレンズ入射面からレンズ出射面へと直に進行する光の割合を、レンズ入射面の幅方向での寸法の違いに拘わらず略等しくしており、全長に亘って略等しい明るさでレンズ出射面を光らせることができる。
特開2017-33836号公報
 ところで、車両用灯具では、インナーレンズのレンズ出射面を導光方向に対して湾曲させることが求められることがある。すると、車両用灯具では、レンズ出射面において、導光方向の全体に亘り光を行き亘らせることが困難となり、全長に亘って略等しい明るさで光らせることができなくなる。
 本開示は、上記の事情に鑑みて為されたもので、湾曲されたレンズ出射面を導光方向で略等しく光らせることのできる車両用灯具を提供することを目的とする。
 本開示の車両用灯具は、レンズ入射面とレンズ出射面とを有するインナーレンズと、導光方向に延びて設けられ、前記導光方向の端部の導光入射面と、前記レンズ入射面に対向する導光出射面と、前記導光出射面から出射される向きとは反対側の導光反射面と、を有する導光体と、前記導光入射面に対向して設けられた光源と、を備え、前記レンズ出射面は、前記導光方向に対して湾曲され、前記導光入射面は、前記導光体の前記導光方向の一方の端部に設けられた一方側導光入射面と、前記導光体の前記導光方向の他方の端部に設けられた他方側導光入射面と、を有し、前記光源は、前記一方側導光入射面に対応する一方側光源と、前記他方側導光入射面に対応する他方側光源と、を有し、前記導光反射面は、前記一方側導光入射面側に位置する一方側導光反射面と、前記他方側導光入射面側に位置する他方側導光反射面と、を有し、前記一方側導光反射面は、前記他方側光源から出射されて前記他方側導光入射面から入射した光を前記導光出射面へ向けて反射し、前記他方側導光反射面は、前記一方側光源から出射されて前記一方側導光入射面から入射した光を前記導光出射面へ向けて反射することを特徴とする。
 本開示の車両用灯具によれば、湾曲されたレンズ出射面を導光方向で略等しく光らせることができる。
本開示に係る車両用灯具の構成を示す説明図である。 車両用灯具の構成を図1とは反対側から示す説明図である。 図1のI-I線に沿って得られた端面図である。 図3のII-II線に沿って得られた断面図である。 基準面上において、一方側導光反射面で反射して光を出射させる様子を示す図4と同様の説明図である。 基準面上において、他方側導光反射面で反射して光を出射させる様子を示す図4と同様の説明図である。 基準面上で光を出射させる様子を示す図4と同様の説明図である。 図3の断面において光が出射される様子を示す説明図である。 車両用灯具の各出射箇所が点灯された様子を示す図1と同様の説明図である。 比較例において基準面上で光を出射させる様子を示す図5と同様の説明図である。
 以下に、本開示に係る車両用灯具の一例としての車両用灯具10の実施例1について図面を参照しつつ説明する。なお、図3は、図1のI-I線に沿って破断した端面に加えて、その奥行きの構成を中心投影法で示している。また、図4、図5および図9は、第1導光体12における第1導光反射面33の光学的な設定の把握を容易とするために、インナーレンズ11の湾曲頂点11bを導光方向の中央に位置させているが、必ずしも他の図や実際の構成と一致するものではない。さらに、図4は、各傾斜面33bの構成の理解を容易とするために、部分的に拡大して示す4箇所の拡大箇所E1から拡大箇所E4を併せて示している。図8は、各第1レンズ反射面25で反射されて第1レンズ出射面24から光が出射される様子と、各第2レンズ反射面28で反射されて第2レンズ出射面27から光が出射される様子と、を出射光L1から出射光L5として矢印で示しているが、必ずしも実際の様子と一致するものではない。その図8は、各出射光L1からL5が進行する様子の把握を容易とするために、断面で示すインナーレンズ11(第1レンズ部21、第2レンズ部22)におけるハッチを省略して示している。
 本開示に係る車両用灯具の一実施形態に係る実施例1の車両用灯具10を、図1から図10を用いて説明する。車両用灯具10は、自動車等の車両の灯具として用いられるもので、実施例1ではテールランプユニットに用いた例を示す。車両用灯具10は、車両の後部の左右両側の灯室に配置されている。その灯室は、ランプハウジングの開放された端部がアウターレンズで覆われて形成されている。以下の説明では、図1に示すように、車両用灯具10において、光を出射する方向を出射方向(図面ではZとし、出射する側を前側とする)とし、車両に搭載された状態での鉛直方向を上下方向(図面ではYとする)とし、出射方向および上下方向に直交する方向を幅方向(図面ではXとする)とする。
 車両用灯具10は、図1および図2に示すように、インナーレンズ11と、第1導光体12と、第2導光体13と、一対の第1光源14と、一対の第2光源15と、を備える。車両用灯具10は、上記の符号11から15で示す各部材が、図1および図2に示す位置関係で組み付けられた状態で、適宜筐体に収容されて灯室に設けられる。なお、インナーレンズ11は、灯室におけるアウターレンズとしてもよい。
 インナーレンズ11は、光の透過を許す透明な樹脂材料で形成されており、例えばアクリル樹脂もしくはポリカーボネイト等の樹脂材料が用いられる。インナーレンズ11は、第1レンズ部21と、第2レンズ部22と、を有する。第1レンズ部21は、幅方向に延びる薄い板状とされ、第2レンズ部22は、その第1レンズ部21の上下方向の下側で同じく幅方向に延びる薄い板状とされている。インナーレンズ11は、幅方向に直交する断面において、第1レンズ部21と第2レンズ部22との出射方向の前側の端部が接続されることで出射方向の前側に突出するレンズ稜線11aが形成され、略L字形状とされている(図3等参照)。このレンズ稜線11aは、幅方向でインナーレンズ11の全長に亘って設けられている。また、インナーレンズ11は、上下方向に直交する断面において、幅方向における中間位置が出射方向の前側へと最も突出するように湾曲されて、湾曲頂点11bが形成されている(図4等参照)。
 第1レンズ部21は、図3に示すように、後側から前側へ向けて出射方向に沿って延びた後に、出射方向の前側に延びるに連れて上下方向の下側へ向かうように斜め下方へと延びるものとされている。第1レンズ部21は、第1レンズ入射面23と第1レンズ出射面24と複数の第1レンズ反射面25とを有する。
 第1レンズ入射面23は、第1レンズ部21における出射方向の後側の端部に設けられている。第1レンズ入射面23は、平坦な面とされており、第1導光体12から出射された光を第1レンズ部21内へと進行させる。第1レンズ出射面24は、第1レンズ部21において斜め下方へと延びる箇所における出射方向の前側の面とされている。この第1レンズ出射面24は、インナーレンズ11の全体形状に従って湾曲されており、幅方向における中間位置が湾曲頂点11bとなる(図1、図4等参照)。各第1レンズ反射面25は、第1レンズ部21において斜め下方へと延びる箇所における出射方向の後側の面に設けられている。各第1レンズ反射面25は、実施例1では上下方向で2つ(個別に述べる際には上から順に上側レンズ反射面25a、下側レンズ反射面25bとする)並列されている。その下側レンズ反射面25bは、上下方向でレンズ稜線11aの近傍に形成されている(図3等参照)。各第1レンズ反射面25は、幅方向で第1レンズ部21の全長に亘り延びており、湾曲頂点11bの近傍で互いの間隔が広がるように湾曲されている(図1等参照)。
 第1レンズ部21は、第1レンズ入射面23から入射された光を、全反射を利用して、出射方向の前側に導いた後に斜め下方へと導いて、各第1レンズ反射面25へと進行させる。そして、第1レンズ部21は、各第1レンズ反射面25が全反射を利用して自らへと進行する光を第1レンズ出射面24へ向けて反射し、それらの光を第1レンズ出射面24から出射方向の前側へ向けて出射させる(図8参照)。なお、第1レンズ部21は、第1レンズ入射面23および第1レンズ出射面24を除く面に蒸着や塗装等によりアルミや銀等を接着させることで光を反射させて、第1レンズ入射面23から各第1レンズ反射面25を経て第1レンズ出射面24へと光を導くものであってもよい。
 第2レンズ部22は、図3に示すように、出射方向の後側から前側に向かうに連れて上下方向の上側へ向かうように斜め上方へと延びるものとされている。また、第2レンズ部22は、幅方向の中間位置が出射方向の前側に突出するように湾曲されている。そして、第2レンズ部22は、斜め上方へと延びた上端が、第1レンズ部21における斜め下方へと延びた下端と連続されている。第2レンズ部22は、第2レンズ入射面26と第2レンズ出射面27と複数の第2レンズ反射面28とを有する。
 第2レンズ入射面26は、第2レンズ部22における出射方向の後側の端部に設けられている。第2レンズ入射面26は、同一平面上に位置する平坦な面とされつつ幅方向の中間位置が出射方向で最も前側となるとともに上下方向で最も下側となるように湾曲しており(図2参照)、第2導光体13から出射された光を第2レンズ部22内へと進行させる。第2レンズ出射面27は、第2レンズ部22における出射方向の前側の面とされている。この第2レンズ出射面27は、インナーレンズ11の全体形状に従って、幅方向における中間位置が湾曲頂点11bとなる(図1、図4等参照)。各第2レンズ反射面28は、第2レンズ部22における出射方向の後側の面に設けられている。各第2レンズ反射面28は、実施例1では上下方向で3つ(個別に述べる際には上から順に上側レンズ反射面28a、中間レンズ反射面28b、下側レンズ反射面28cとする)並列されている。各第2レンズ反射面28は、幅方向で第2レンズ部22の全長に亘り延びており、湾曲頂点11bの近傍で互いの間隔が広がるように湾曲されている(図1等参照)。
 第2レンズ部22は、第2レンズ入射面26から入射された光を、全反射を利用して、斜め上方へと導いて各第2レンズ反射面28へと進行させる。そして、第2レンズ部22は、各第2レンズ反射面28が全反射を利用して自らへと進行する光を第2レンズ出射面27へ向けて反射し、それらの光を第2レンズ出射面27から出射方向の前側へ向けて出射させる(図8参照)。なお、第2レンズ部22は、第2レンズ入射面26および第2レンズ出射面27を除く面に蒸着や塗装等によりアルミや銀等を接着させることで光を反射させて、第2レンズ入射面26から各第2レンズ反射面28を経て第2レンズ出射面27へと光を導くものであってもよい。
 第1導光体12は、図1から図4に示すように、長尺な円柱状とされており、インナーレンズ11の第1レンズ部21の第1レンズ入射面23に沿って設けられている。ここで、沿って設けられるとは、互いが伸びる方向が略一致するものであって、第1レンズ入射面23と第1導光体12(その第1導光出射面31)とを対向させるものであれば、その両面(21、31)の間隔が位置によって異なるものとされていることも含む。第1導光体12は、光の透過を許す透明な樹脂材料で形成されており、例えばアクリル樹脂もしくはポリカーボネイト等の樹脂材料が用いられる。第1導光体12は、第1導光出射面31と、一対の第1導光入射面32と、第1導光反射面33と、を有する。
 第1導光出射面31は、第1導光体12において、出射方向の前側であって、第1レンズ入射面23に対向されている。第1導光出射面31は、自らの軸線を中心として湾曲された湾曲面とされており、第1導光体12内に導かれた光を第1レンズ入射面23に向けて出射させる。
 両第1導光入射面32は、長尺な第1導光体12の両端部に設けられている。両第1導光入射面32は、平坦な面とされ、対応する第1光源14から出射された光を第1導光体12内へと進行させる。なお、第1導光入射面32は、個別に示す際には、第1導光体12の一方の端部に設けられたものを一方側導光入射面32Aとし、第1導光体12の他方の端部に設けられたものを他方側導光入射面32Bとする。
 第1導光反射面33は、第1導光体12において、第1導光出射面31から光が出射される向きとは反対側(出射方向の後側)に設けられている。第1導光反射面33は、第1導光体12内へと進行された光を、第1レンズ入射面23へ向けて反射(全反射)する。第1導光反射面33では、図4に示すように、第1導光体12における第1導光出射面31とは反対側の面に複数の突起33aが形成されている。各突起33aは、上下方向に直交する断面(図4を正面視した状態)で、三角形状とされており、その一辺が幅方向に対して傾斜された傾斜面33bとされるとともに、残りの一辺が幅方向に対して起立された起立面33cとされている。第1導光反射面33は、第1導光体12内を進行する光を、各傾斜面33bが全反射することで、その光を第1レンズ入射面23へ向けて反射する。
 第1導光反射面33は、図4に示すように、幅方向で見て、第1レンズ出射面24の湾曲頂点11bと一致する位置を境界として一方側導光反射面33Aと他方側導光反射面33Bとに分けられている。一方側導光反射面33Aは、幅方向で湾曲頂点11bよりも一方側導光入射面32A側に位置しており、各傾斜面33bが他方側導光入射面32B側に向けられている(拡大箇所E1、E2参照)。このため、一方側導光反射面33Aは、他方側導光入射面32B側から進行する光を第1レンズ入射面23へ向けて反射する。また、他方側導光反射面33Bは、湾曲頂点11bよりも他方側導光入射面32B側に位置しており、各傾斜面33bが一方側導光入射面32A側に向けられている(拡大箇所E2からE4参照)。このため、他方側導光反射面33Bは、一方側導光入射面32A側から進行する光を第1レンズ入射面23へ向けて反射する。
 加えて、実施例1の第1導光反射面33は、傾斜面33bの出射方向での大きさが、湾曲頂点11bの近傍すなわち対応する第1導光入射面32側に位置するものが最も小さくされ、湾曲頂点11bから離れるに連れて漸次的に大きくされている(図4の拡大箇所E2からE4参照)。すなわち、一方側導光反射面33Aは、湾曲頂点11bから一方側導光入射面32Aへと向かうに連れて、傾斜面33bが漸次的に大きくされている。また、他方側導光反射面33Bは、湾曲頂点11bから他方側導光入射面32Bへと向かうに連れて、傾斜面33bが漸次的に大きくされている。この一方側導光反射面33Aおよび他方側導光反射面33Bの光学的な設定については後述する。
 第1導光体12は、両第1導光入射面32から入射された光を、全反射を利用して幅方向へと進行させつつ第1導光反射面33へと導く。このため、第1導光体12は、自らが延びる幅方向が導光方向となり、そこに交差する上下方向が交差方向となる。そして、第1導光体12は、一方側導光反射面33Aおよび他方側導光反射面33Bが自らへと導かれた光を第1導光出射面31へ向けて反射する。なお、第1導光体12は、第1導光出射面31および両第1導光入射面32を除く面に蒸着や塗装等によりアルミや銀等を接着させることで光を反射させて、両第1導光入射面32から第1導光反射面33を経て第1導光出射面31へと光を導くものであってもよい。
 第2導光体13は、第1導光体12と同様に長尺な円柱状とされており、インナーレンズ11の第2レンズ部22の第2レンズ入射面26に沿って湾曲されて設けられている。第2導光体13は、対応するものが第1レンズ入射面23から第2レンズ入射面26に替わることを除くと、第1導光体12と同様の構成とされている。この第2導光体13は、第2導光出射面34と、一対の第2導光入射面35(一方側導光入射面35A、他方側導光入射面35B)と、第2導光反射面36(湾曲頂点11bの位置を境界とする一方側導光反射面36A、他方側導光反射面36B)と、を有する。その一方側導光反射面33Aおよび他方側導光反射面33Bは、一方側導光反射面33Aおよび他方側導光反射面33Bと同様の光学的な設定とされている。
 第2導光体13は、両第2導光入射面35から入射された光を、全反射を利用して第2導光体13が延びる方向に進行させつつ第2導光反射面36へと導く。このため、第2導光体13は、自らが延びる方向すなわち幅方向に対して湾曲された方向が導光方向となり、そこに交差する上下方向が交差方向となる。そして、第2導光体13は、一方側導光反射面33Aおよび他方側導光反射面33Bが自らへと導かれた光を第2導光出射面34へ向けて反射する。なお、第2導光体13は、第2導光出射面34および両第2導光入射面35を除く面に蒸着や塗装等によりアルミや銀等を接着させることで光を反射させて、両第2導光入射面35から第2導光反射面36を経て第2導光出射面34へと光を導くものであってもよい。
 一対の第1光源14は、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子で構成され、それぞれが第1基板41に実装されている。各第1光源14は、実施例1では、出射光軸を中心とするランバーシアン分布で、赤色の単色光(縦軸を光量とし横軸を波長としたグラフでピークが1つとなるもの)を出射する。各第1光源14は、各第1導光入射面32に対応して設けられており、出射光軸が対応する第1導光入射面32に向けられている。なお、第1光源14は、個別に示す際には、一方側導光入射面32Aに対応するものを一方側光源14Aとし、他方側導光入射面32Bに対応するものを他方側光源14Bとする。第1基板41は、板状に形成されており、対応する第1光源14が実装されている。
 一対の第2光源15は、LED等の発光素子で構成され、それぞれが第2基板42に実装されている。各第2光源15は、実施例1では、出射光軸を中心とするランバーシアン分布で、赤色の単色光を出射する。各第2光源15は、各第1導光入射面32に対応して設けられており、出射光軸が対応する第2導光入射面35に向けられている。なお、第2光源15は、個別に示す際には、一方側導光入射面35Aに対応するものを一方側光源15Aとし、他方側導光入射面35Bに対応するものを他方側光源15Bとする。第2基板42は、板状に形成されており、対応する第2光源15が実装されている。
 各第1基板41は、点灯制御回路からの電力を自らに実装された第1光源14に適宜供給することができ、その第1光源14を適宜点灯させる。また、各第2基板42は、点灯制御回路からの電力を自らに実装された第2光源15に適宜供給することができ、その第2光源15を適宜点灯させる。この各第1基板41と各第2基板42とは、それぞれに実装された光源(13、14)で発生する熱を外部に逃がすヒートシンク部材が適宜設けられる。なお、各第1基板41と各第2基板42とは、例えばアルミニウムのような熱伝導性の高い材料で形成することで、基板自身がヒートシンク部材としても機能するものとしてもよい。
 次に、第1導光反射面33における一方側導光反射面33Aおよび他方側導光反射面33Bの光学的な設定について、図5から図7を用いて説明する。一方側導光反射面33A(その各傾斜面33b)は、一方側導光入射面32Aから入射された一方側光源14Aからの光を第1レンズ入射面23へ向けて反射し、他方側導光反射面33B(その各傾斜面33b)は、他方側導光入射面32Bから入射された他方側光源14Bからの光を第1レンズ入射面23へ向けて反射する。ここで、各第1光源14からの光は、導光方向で対向する第1導光入射面32から入射されて第1導光体12内を進行するので、基本的に導光方向に進行する(導光方向のベクトル成分が大きい)。
 そして、第1導光体12では、図6に示すように、一方側導光入射面32Aから入射されて導光方向に進行する光が、一部は一方側導光反射面33Aへと向かい、残りの多くは他方側導光反射面33Bへと進行する。ここで、実施例1の第1導光反射面33は、湾曲頂点11bの近傍から離れるに連れて傾斜面33bが漸次的に大きくされているので、一方側導光入射面32Aから入射されて直に他方側導光反射面33Bへと進行する光の割合が高められている。また、一方側導光反射面33Aに向かった光は、その各起立面33cから第1導光体12の外方へ出射されるが、その多くは、自らが出射された起立面33cと幅方向で対向する傾斜面33bから各突起33a内へと入射して第1導光体12内を再び進行するので、結果として多くが他方側導光反射面33Bへと進行する。これらのことから、第1導光体12では、図5に示すように、一方側導光入射面32Aから入射された光の多くが、他方側導光反射面33Bへと進行する。同様に、第1導光体12では、図6に示すように、他方側導光入射面32Bから入射された光の多くが、一方側導光反射面33Aへと進行する。
 その一方側導光反射面33Aおよび他方側導光反射面33B(その各傾斜面33b)は、第1導光体12内で自らへと導かれた光におけるベクトル成分の平均値(以下では、光束Lとする)を対象として、傾斜度合いが設定されている。ここで、第1導光反射面33は、自らへと進行する光束Lを各傾斜面33bで反射するので、複数の光束Lを第1導光出射面31からインナーレンズ11へ向けて進行させる。
 ここで、第1レンズ出射面24は、インナーレンズ11の全体形状に従って湾曲頂点11bを形成するように湾曲されており、第1導光体12の導光方向に対して湾曲されている。その導光方向に対して湾曲されるとは、導光方向に延びる第1導光体12(その第1導光出射面31)から第1レンズ出射面24までの間隔が、導光方向での位置によって変化していることを言う。このため、第1レンズ出射面24は、上下方向に直交する基準面上において湾曲頂点11bを頂点とする凸レンズとして機能することとなり、第1レンズ出射面24の傾斜の度合いに応じて各光束Lの屈折の態様が変化する。
 そして、第1導光反射面33は、上下方向に直交する基準面上において、インナーレンズ11の第1レンズ部21の第1レンズ出射面24の全体に分散させつつ互いに平行として第1レンズ出射面24から各光束Lを出射させるように、各傾斜面33bの傾斜度合いが設定される。その各傾斜面33bの傾斜度合いは、第1導光体12の第1導光出射面31、インナーレンズ11の第1レンズ入射面23および第1レンズ出射面24での屈折を勘案して設定される。
 詳細には、一方側導光反射面33Aは、図5に示すように、他方側導光入射面32Bから入射された他方側光源14Bからの各光束Lを、一方側導光入射面32A側に傾けつつ第1レンズ出射面24における湾曲頂点11bよりも一方側導光入射面32A側の全体に分散させて反射するように、各傾斜面33bの傾斜の度合いが設定される。また、他方側導光反射面33Bは、図6に示すように、一方側導光入射面32Aから入射された一方側光源14Aからの各光束Lを、他方側導光入射面32B側に傾けつつ第1レンズ出射面24における湾曲頂点11bよりも他方側導光入射面32B側の全体に分散させて反射するように、各傾斜面33bの傾斜の度合いが設定される。すなわち、第1導光反射面33は、図7に示すように、幅方向において、第1レンズ出射面24の湾曲頂点11bと一致する位置を中心として、全体に分散させて発散させつつ湾曲頂点11bから遠ざかるに連れて発散させる角度が大きくなるように、各傾斜面33bの傾斜の度合いが設定されている。これにより、第1導光反射面33は、基準面上において、インナーレンズ11の第1レンズ部21の第1レンズ出射面24の全体に分散させつつ互いに平行として第1レンズ出射面24から各光束Lを出射させる。
 次に、この車両用灯具10の作用について説明する。車両用灯具10は、両第1基板41および両第2基板42を介して点灯制御回路からの電力を両第1光源14および両第2光源15に適宜供給することで、両第1光源14および両第2光源15を点灯させる。
 すると、一方側光源14Aから出射された光は、図6に示すように、対応する一方側導光入射面32Aから入射されて、第1導光体12内を導光方向に進行して他方側導光反射面33Bへと向かう。また、他方側光源14Bから出射された光は、図5に示すように、対応する他方側導光入射面32Bから入射されて、第1導光体12内を導光方向に進行して一方側導光反射面33Aへと向かう。それらの光は、図7に示すように、一方側導光反射面33Aまたは他方側導光反射面33Bにより第1導光出射面31へ向けて反射され、その第1導光出射面31から第1導光体12の外側へと出射されて、インナーレンズ11の第1レンズ部21の第1レンズ入射面23へ向けて進行する。
 その光は、第1レンズ入射面23から入射されて、図8に示すように、第1レンズ部21内を出射方向の前側へと導かれた後に斜め下方へと導かれて、上側レンズ反射面25aや下側レンズ反射面25bへ向けて進行する。その光は、一部が上側レンズ反射面25aで反射されて第1レンズ出射面24から出射され(出射光L1)、他部の多くが下側レンズ反射面25bで反射されて第1レンズ出射面24から出射される(出射光L2)。このため、第1レンズ入射面23では、出射光L1が出射される箇所と出射光L2が出射される箇所とが出射箇所43(個別に述べる際には上から順に第1出射箇所43a、第2出射箇所43bとする)となる。ここで、第1導光体12では、第1導光反射面33により、各第1レンズ反射面25で反射された光が、基準面上において、第1レンズ出射面24の全体に各光束Lが分散されつつ各光束Lが互いに平行として出射される。このため、第1レンズ部21は、出射方向の前側から見ると、第1レンズ出射面24において上下方向で並列する2本の出射箇所43a、43bが全長に亘って略等しい明るさで光って見える(図9参照)。
 また、一方側光源15Aから出射された光は、図6に示すように、対応する一方側導光入射面35Aから入射されて、第2導光体13内を導光方向に進行して他方側導光反射面36Bへと向かう。また、他方側光源15Bから出射された光は、図5に示すように、対応する他方側導光入射面35Bから入射されて、第2導光体13内を導光方向に進行して一方側導光反射面36Aへと向かう。それらの光は、図7に示すように、一方側導光反射面36Aまたは他方側導光反射面36Bにより第2導光出射面34へ向けて反射され、その第2導光出射面34から第2導光体13の外側へと出射されて、インナーレンズ11の第2レンズ部22の第2レンズ入射面26へ向けて進行する。
 その光は、第2レンズ入射面26から入射されて、図8に示すように、第2レンズ部22内を斜め上方へと導かれて、下側レンズ反射面28cや中間レンズ反射面28bや上側レンズ反射面28aへ向けて進行する。その光は、一部が下側レンズ反射面28cで反射されて第2レンズ出射面27から出射され(出射光L5)、その他の一部が中間レンズ反射面28bで反射されて第2レンズ出射面27から出射され(出射光L4)、残りの多くが上側レンズ反射面28aで反射されて第2レンズ出射面27から出射される(出射光L3)。このため、第2レンズ出射面27では、出射光L3が出射される箇所と出射光L4が出射される箇所と出射光L5が出射される箇所とが出射箇所43(個別に述べる際には上から順に第3出射箇所43c、第4出射箇所43d、第5出射箇所43eとする)となる。ここで、第2導光体13では、第2導光反射面36により、各第2レンズ反射面28で反射された光が、基準面上において、第2レンズ出射面27の全体に各光束Lが分散されつつ互いに平行として出射される。このため、第2レンズ部22は、図9に示すように、出射方向の前側から見ると、第2レンズ出射面27において上下方向で並列する3本の出射箇所43c、43d、43eが全長に亘って略等しい明るさで光って見える。
 このため、車両用灯具10は、両第1光源14および両第2光源15を点灯させることで、図9に示すように、インナーレンズ11のレンズ出射面(第1レンズ出射面24および第2レンズ出射面27)において、上下方向で並列する5本の出射箇所43(43aから43e)を全長に亘って略等しい明るさで赤く光らせることができる。その各出射箇所43は、透明な樹脂材料で形成されたインナーレンズ11において上記のように設けられているので、空間に赤い線状(ライン)として浮いているように見える。これにより、車両用灯具10は、意匠性に優れたテールランプとして機能させることができる。
 ここで、比較例としての車両用灯具1を図10に示す。この車両用灯具1は、第1導光体12の第1導光反射面33Pおよび第2導光体13の第2導光反射面36Pの光学的な設定を車両用灯具10とは異なるものとしたものであり、そのことを除くと、基本的に車両用灯具10と同様の構成であるので、等しい構成の個所には同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。また、第1導光反射面33Pと第2導光反射面36Pとは、車両用灯具10と同様に、互いに等しい光学的な設定とされているので、第1導光反射面33Pについて説明し、第2導光反射面36Pに関しては省略する。
 車両用灯具1では、導光方向の全体に亘って各光束Lを分散させるために、第1導光反射面33Pが、両第1導光入射面32から入射されて第1導光体12内に導かれた各光束Lを、互いに平行として第1導光出射面31へ向けて反射させるものとしている。すると、各光束Lは、互いに平行なまま第1導光出射面31から出射されて、第1レンズ入射面23から入射してインナーレンズ11の第1レンズ部21内に導光方向の全体に亘って分散された状態で導かれる。ここで、第1レンズ出射面24は、第1導光体12の導光方向に対して湾曲されることで、上下方向に直交する基準面上において湾曲頂点11bを頂点とする凸レンズとして機能する。このため、第1レンズ部21内に導かれた各光束Lは、第1レンズ出射面24から出射される際に屈折されることで、基準面上で第1レンズ出射面24の湾曲頂点11bへと近付くように集光されてしまう。このため、車両用灯具1は、インナーレンズ11のレンズ出射面における各出射箇所43では、湾曲頂点11bの近傍が最も明るくなるとともに、導光方向での両端に向かうに連れて暗くなり、導光方向での明るさの差異が生じてしまう。
 これに対して、実施例1の車両用灯具10は、第1導光体12の第1導光反射面33(第2導光体13の第2導光反射面36)が上記のように光学的に設定されているので、基準面上において第1レンズ出射面24の全体に分散させつつ互いに平行として第1レンズ出射面24から各光束Lを出射させる。このため、車両用灯具10は、インナーレンズ11のレンズ出射面(第1レンズ出射面24および第2レンズ出射面27)を導光体(第1導光体12および第2導光体13)の導光方向に対して湾曲させていても、その出射面の各出射箇所43を全長に亘って略等しい明るさで光らせることができる。
 また、車両用灯具10は、インナーレンズ11の第1レンズ部21において、下側の下側レンズ反射面25bを上下方向でレンズ稜線11aの近傍に形成している(図3等参照)。このため、車両用灯具10は、第1レンズ出射面24や第2レンズ出射面27において、各出射箇所43として設定した本数以上の箇所が線状に光ることを防止できる。この理由は、以下の通りである。第1レンズ部21では、図8に示すように、第1レンズ入射面23から入射された光の大部分を上側レンズ反射面25aまたは下側レンズ反射面25bで反射して第1レンズ出射面24の各出射箇所43から出射させているが、その光の一部はレンズ稜線11aの近傍に進行する。同様に、第2レンズ部22では、第2レンズ入射面26から入射された光の一部はレンズ稜線11aの近傍に進行する。
 このため、インナーレンズ11では、第1レンズ出射面24および第2レンズ出射面27の繋ぎ目となるレンズ稜線11aの周辺領域Apが、上記の第1レンズ部21や第2レンズ部22で導かれた光の一部により光ってしまう。換言すると、両レンズ部(24、27)の繋ぎ目の周辺領域Apは、上記のように光る領域である。特に、実施例1のインナーレンズ11は、第1レンズ部21と第2レンズ部22とが略L字形状に並べられているので、周辺領域Apが光ることを完全に防止することは困難である。すると、インナーレンズ11のレンズ出射面では、レンズ稜線11aの周辺領域Apが線状に光る虞があり、設定した5本の各出射箇所43に加えて、周辺領域Apが6本目の出射箇所のようになる虞がある。ところが、周辺領域Apは、上記のように意図しない光によりレンズ稜線11aの近傍が光るものであるので、明るさや光り方等を制御することができず、各出射箇所43とは異なり暗くぼんやりした見た目となって違和感を与えてしまう。
 そこで、車両用灯具10は、上下方向において、下側の下側レンズ反射面25bをレンズ稜線11aの近傍に形成することで、第1レンズ出射面24の第2出射箇所43bの少なくとも一部を周辺領域Apに重複させている。換言すると、下側レンズ反射面25bを形成するレンズ稜線11aの近傍とは、出射方向で見て少なくとも一部が周辺領域Apに重複する位置となる。このため、車両用灯具10は、インナーレンズ11のレンズ出射面における周辺領域Apが光った場合であっても、第2出射箇所43bが光っているものとして認識させることができ、各出射箇所43として設定した本数以上の箇所が線状に光ることを防止できる。加えて、車両用灯具10は、周辺領域Apが光った場合であっても、周辺領域Apに重ねられた第2出射箇所43bを見せることができるので、他の4本の出射箇所43a、43c、43d、43eとの差異を大幅に抑えることができる。
 実施例1の車両用灯具10は、以下の各作用効果を得ることができる。
 車両用灯具10は、インナーレンズ11と導光体(12、13)と光源(14、15)とを備える。インナーレンズ11は、レンズ入射面(23、26)とレンズ出射面(24、27)とを有する。導光体は、導光方向に延びて設けられ、導光方向の端部の導光入射面(32、35)と、レンズ入射面に対向する導光出射面(31、34)と、導光出射面(31、34)から出射される向きとは反対側の導光反射面(33、36)と、を有する。光源は、導光体の導光入射面に対向して設けられ、レンズ出射面は、導光方向に対して湾曲されている。車両用灯具10は、導光体(12、13)の両端を一方側導光入射面(32A、35A)および他方側導光入射面(32B、35B)とし、その一方側導光入射面に一方側光源(14A、15A)をかつ他方側導光入射面に他方側光源(14B、15B)をそれぞれ対応させる。また、車両用灯具10は、導光反射面が、一方側導光入射面側に位置し、他方側光源から出射されて他方側導光入射面から入射した光を導光出射面へ向けて反射する一方側導光反射面(33A、36A)と、他方側導光入射面側に位置し、一方側光源から出射されて一方側導光入射面から入射した光を導光出射面へ向けて反射する他方側導光反射面(33B、36B)と、を有する。このため、車両用灯具10は、導光方向で光が入射する導光入射面とは反対側の導光反射面で導光出射面へ向けて反射するので、入射された光を簡易な構成で無理なく導光出射面へと反射できる。このため、車両用灯具10は、導光反射面をより簡易な構成としつつ幅方向の全体に亘りより適切に光を行き亘らせることができ、レンズ出射面をよりムラなくかつ明るく光らせることができる。
 また、車両用灯具10は、一方側導光反射面(33A、36A)と他方側導光反射面(33B、36B)とが、導光出射面(31、34)へ向けて反射した一方側光源(14A、15A)から出射された光と、導光出射面へ向けて反射した他方側光源(14B、15B)から出射された光と、を、レンズ出射面(24、27)から互いに平行として出射させる。このため、車両用灯具10は、湾曲されたレンズ出射面であっても、導光方向の一部に光が集まることを抑制できるので、導光方向で略等しく光らせることができる。
 さらに、車両用灯具10は、一方側導光反射面(33A、36A)と他方側導光反射面(33B、36B)とが、導光方向においてレンズ出射面(24、27)における湾曲頂点11bと一致する位置に境界が設定されている。ここで、レンズ出射面では、導光方向で湾曲頂点11bと一致する位置を境に、出射される光が屈折する向きが反対側に変化する。このため、車両用灯具10は、一方側導光反射面と他方側導光反射面とを、それぞれが対応するレンズ出射面の傾斜に合わせて逆転させた光学的な設定とすればよいので、簡易な構成としつつレンズ出射面から互いに平行な光を出射させることができる。
 車両用灯具10は、レンズ出射面(24、27)が、導光方向に交差する上下方向(交差方向)で並列された複数の出射箇所43を有する。このため、車両用灯具10は、インナーレンズ11のレンズ出射面において、上下方向で並列する各出射箇所43を全長に亘って略等しい明るさで光らせることができ、意匠性に優れたランプとして機能できる。
 車両用灯具10は、インナーレンズ11が、交差方向で並べられた第1レンズ部21と第2レンズ部22とを有し、第1レンズ部21または第2レンズ部22では互いの繋ぎ目(レンズ稜線11a)といずれか1つの出射箇所43(実施例1では第2出射箇所43b)とを交差方向において少なくとも一部を重複させている。このため、車両用灯具10は、繋ぎ目の周辺領域Apが光った場合であっても、重ねられた出射箇所43が光っているものとして認識させることができ、出射箇所43として設定した本数以上の箇所が線状に光ることを防止できる。
 したがって、本開示に係る車両用灯具としての実施例1の車両用灯具10は、湾曲されたレンズ出射面(24、27)を導光方向で略等しく光らせることができる。
 以上、本開示の車両用灯具を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
 なお、実施例1では、各光源(13、14)が赤色の光を出射するものとしている。しかしながら、各光源(13、14)は、それぞれが対応する出射箇所43の用途に応じて色を適宜設定すればよく、また第1光源14と第2光源15とで異なる色を出射してもよく、実施例1の構成に限定されない。例えば、各光源(13、14)がアンバー色の光を出射することでターンランプとの機能を持たせることができ、各光源(13、14)が白色の光を出射するものとすることでクリアランスランプの機能を持たせることができる。加えて、第1光源14と第2光源15とで異なる色を出射するものとすることで、例えばテールランプやターンランプやクリアランスランプのうちの2つの機能を併せ持たせることや、それらとは異なる意匠性を有するランプとして機能させることができる。
 また、実施例1では、両導光体(12、13)における導光方向の両方の端部を導光入射面(32、35)として各光源(13、14)を設けている。しかしながら、導光入射面は、各導光体(12、13)におけるどちらかの端部にだけ設け、そこに対応させて光源(13、14)を設けるものとしてもよく、実施例1の構成に限定されない。この場合には、各導光体において導光入射面(光源)を設けていない側の端部を反射面とすることで、当該端部から光が漏れ出すことを抑制でき、各導光体に入射された光を効率よく利用できる。
 さらに、実施例1では、5本の出射箇所43(43aから43e)を並べて設けている。しかしながら、出射箇所43は、レンズ入射面(23、26)において各導光体(12、13)に導かれた光を出射させる箇所であれば、その本数や間隔や形状は適宜設定すればよく、実施例1の構成に限定されない。
 実施例1では、インナーレンズ11が第1レンズ部21および第2レンズ部22を有するものとしている。しかしながら、インナーレンズ11は、導光体(12、13)で導かれた光を、レンズ入射面(23、26)で入射させてレンズ出射面(24、27)から出射させるものであれば、第1レンズ部21と第2レンズ部22とのどちらか一方のみを有するものとしてもよく、他の形状としてもよく、実施例1の構成に限定されない。
 実施例1では、各出射箇所43が、インナーレンズ11のレンズ出射面(24、27)において、各第1レンズ反射面25や各第2レンズ反射面28で反射された光が出射されることで形成されている。しかしながら、各出射箇所43は、インナーレンズ11のレンズ出射面(24、27)において、レンズ入射面(23、26)から入射された導光体(12、13)からの光を出射させる箇所であればよく、実施例1の構成に限定されない。
 実施例1では、インナーレンズ11の第1レンズ部21の第1レンズ出射面24の第2出射箇所43bの少なくとも一部を周辺領域Apに重複させている。しかしながら、インナーレンズ11のレンズ出射面に設けたいずれか1つの各出射箇所43の少なくとも一部を、上下方向において繋ぎ目の周辺領域Apに重複させるものであれば、第2レンズ部22の出射箇所43(実施例1では第3出射箇所43c)を重複させてもよく、他の構成でもよく、実施例1の構成に限定されない。
 10 車両用灯具
   11 インナーレンズ
   11b 湾曲頂点
   12 第1導光体
   13 第2導光体(導光体)
   14 第1光源(光源)
   15 第2光源(光源)
   21 第1レンズ部
   22 第2レンズ部
   23 第1レンズ入射面(レンズ入射面)
   24 第1レンズ出射面(レンズ出射面)
   26 第2レンズ入射面(レンズ入射面)
   27 第2レンズ出射面(レンズ出射面)
   31 第1導光出射面(導光出射面)
   32 第1導光入射面(導光入射面)
   33 第1導光反射面(導光反射面)
   34 第2導光出射面(導光出射面)
   35 第2導光入射面(導光入射面)
   36 第2導光反射面(導光反射面)
   32A、35A 一方側導光入射面
   32B、35B 他方側導光入射面
   33A、36A 一方側導光反射面
   33B、36B 他方側導光反射面
   43 出射箇所

Claims (5)

  1.  レンズ入射面とレンズ出射面とを有するインナーレンズと、
     導光方向に延びて設けられ、前記導光方向の端部の導光入射面と、前記レンズ入射面に対向する導光出射面と、前記導光出射面から出射される向きとは反対側の導光反射面と、を有する導光体と、
     前記導光入射面に対向して設けられた光源と、を備え、
     前記レンズ出射面は、前記導光方向に対して湾曲され、
     前記導光入射面は、前記導光体の前記導光方向の一方の端部に設けられた一方側導光入射面と、前記導光体の前記導光方向の他方の端部に設けられた他方側導光入射面と、を有し、
     前記光源は、前記一方側導光入射面に対応する一方側光源と、前記他方側導光入射面に対応する他方側光源と、を有し、
     前記導光反射面は、前記一方側導光入射面側に位置する一方側導光反射面と、前記他方側導光入射面側に位置する他方側導光反射面と、を有し、
     前記一方側導光反射面は、前記他方側光源から出射されて前記他方側導光入射面から入射した光を前記導光出射面へ向けて反射し、
     前記他方側導光反射面は、前記一方側光源から出射されて前記一方側導光入射面から入射した光を前記導光出射面へ向けて反射することを特徴とする車両用灯具。
  2.  前記一方側導光反射面と前記他方側導光反射面とは、前記導光出射面へ向けて反射した前記一方側光源から出射された光と、前記導光出射面へ向けて反射した前記他方側光源から出射された光と、を、前記レンズ出射面から互いに平行として出射させることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3.  前記一方側導光反射面と前記他方側導光反射面とは、前記導光方向において前記レンズ出射面における湾曲頂点と一致する位置に境界が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  4.  前記レンズ出射面は、前記導光方向に交差する交差方向で並列された複数の出射箇所を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  5.  前記インナーレンズは、前記交差方向で並べられた第1レンズ部と第2レンズ部とを有し、
     前記第1レンズ部または前記第2レンズ部では、互いの繋ぎ目の周辺領域といずれか1つの前記出射箇所とが、前記交差方向において少なくとも一部を重複させていることを特徴とする請求項4に記載の車両用灯具。
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JP2016110845A (ja) * 2014-12-05 2016-06-20 市光工業株式会社 車両用灯具
JP2017033836A (ja) * 2015-08-04 2017-02-09 株式会社小糸製作所 車両用灯具

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