WO2021019994A1 - 吹出装置 - Google Patents

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真梨恵 長濱
小松原 祐介
周治 伊藤
謙一郎 前田
伊藤 功治
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    • F24F13/15Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates movable, e.g. dampers built up of tilting members, e.g. louvre with parallel simultaneously tiltable lamellae

Definitions

  • the blowout passage 201 is an air passage that extends along the vehicle front-rear direction Da.
  • the blowout passage 201 opens to the blowout destination space 16 toward the rear side of the vehicle front-rear direction Da, which is one side of the first direction D1, and blows air into the blowout destination space 16. Therefore, the passage upstream end 201a, which is the air flow upstream end of the blowout passage 201, is connected to the airflow downstream end of the ventilation duct 13, and the passage downstream end 201b, which is the airflow downstream end of the blowout passage 201, is relative to the blowout destination space 16. Is open. That is, the outlet passage 201 has a passage downstream end 201b provided on the air flow downstream side of the outlet passage 201 as an outlet open to the outlet space 16.
  • each of the plurality of first fins 221 guides the first air as the first fluid passing through the first passage region 201c of the blown air.
  • Each of the plurality of second fins 222 guides the second air as the second fluid passing through the second passage region 201d of the blown air.
  • FIG. 3 for example, the flow of the first air guided by the first fin 221 is indicated by arrows F3a and F3b, and the flow of the second air guided by the second fin 222 is indicated by arrows F3d and F3e. ..
  • first fin 221 and the second fin 222 are each supported by the blowout portion 20 so as to be swingable in the vehicle width direction Db.
  • the first fin 221 and the second fin 222 are each rotated by an actuator such as an electric motor.
  • the first fin 221 and the second fin 222 are not always restrained in a posture parallel to each other.
  • the guide unit 22 has a function of guiding the blown air in the vehicle width direction Db, but does not have a function of guiding the blown air in the vehicle vertical direction Dc.
  • the guide portion 22 composed of a plurality of fins 221 and 222 is indicated by an arrow Ab from the surface of the design component. It is possible to arrange it so that it is recessed. Therefore, the degree of freedom in designing the design part can be increased.
  • the first fin 221 and the second fin 222 are each rotated by an actuator such as an electric motor. Therefore, the first fin 221 and the second fin 222 can be controlled based on a signal from, for example, a touch panel or an infrared sensor. Therefore, the occupant 15 can change the wind direction and diffusion direction of the blown air without reaching to the vicinity of the guide portion 22.
  • this embodiment is a modified example based on the first embodiment, it is also possible to combine this embodiment with the above-mentioned second embodiment.
  • the outlet has a downstream end of the passage provided on the downstream side of the fluid flow of the outlet as an outlet open to the outlet space, and the outlet is , It has a flat shape with the second direction as the longitudinal direction.
  • the outlet has such a flat shape, it is easy to provide the guide portion with a function of guiding the blown fluid in the second direction, but it is provided with a function of guiding the blown fluid in the third direction. It is often difficult to get them to do it. Therefore, it is possible to give the blowout device a function of diffusing the blowout fluid in the third direction while suppressing the width occupied by the blowout port in the third direction.

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Abstract

吹出装置は、第1方向(D1)の一方側を向いて吹出先空間(16)へ開口しその吹出先空間へ流体を吹き出す吹出通路(201)が形成された吹出部(20)と、吹出通路から吹き出される流体である吹出流体を案内する案内部(22)とを備える。吹出通路は、第1通路領域(201c)と、その第1通路領域に対し第1方向に交差する第2方向(D2)へ並んで配置された第2通路領域(201d)とを有する。案内部は、第1流体と第2流体とを第2方向に衝突させることにより、第1方向に沿った方向視で第2方向と交差する第3方向(D3)へ、第1流体と第2流体とが互いに平行に流れる場合よりも吹出流体を拡散させる。第1流体は、吹出流体のうち第1通路領域を通過する流体であり、第2流体は、吹出流体のうち第2通路領域を通過する流体である。

Description

吹出装置 関連出願への相互参照
 本出願は、2019年7月26日に出願された日本特許出願番号2019-138099号と、2019年9月3日に出願された日本特許出願番号2019-160636号とに基づくもので、ここにその記載内容が参照により組み入れられる。
 本開示は、流体を吹き出す吹出装置に関するものである。
 この種の吹出装置として、例えば特許文献1に記載された空調用レジスタが従来から知られている。この特許文献1に記載された空調用レジスタは、空調用空気を案内する複数のフィンを有し、その複数のフィンは、所定のフィン並び方向に並んで配置されている。
 空調用レジスタは、複数のフィンの向きに応じて、例えば平行送風モードと拡散送風モードと集中送風モードとに選択的に切り替えられる。平行送風モードでは、空調用空気は、互いに平行な状態で流れて吹出口から吹き出す。拡散送風モードでは、空調用空気は、フィン並び方向へ拡散するように吹出口から吹き出す。集中送風モードでは、送風モードとして平行送風モードが選択された場合よりも乗員の狭い部位に対し、強い空調用空気が吹付けられる。
特開2017-114220号公報
 特許文献1の空調用レジスタでは、吹出流体としての空調用空気をフィン並び方向へ拡散させることは可能である。すなわち、案内部としての複数のフィンがそのフィンに沿わせて吹出流体を導く向きと同方向へその吹出流体を拡散させることは可能である。
 しかしながら、特許文献1の空調用レジスタでは、空調用空気をフィン並び方向とは異なる方向へ拡散させることはできない。すなわち、案内部が吹出流体を導く向き(別言すれば、吹出流体を案内する向き)とは異なる方向へその吹出流体を拡散させることは不可能である。発明者らの詳細な検討の結果、以上のようなことが見出された。
 本開示は上記点に鑑みて、吹出流体を拡散させる拡散方向へその吹出流体を案内する機能を案内部が有していなくても、その拡散方向へ吹出流体を拡散させることが可能な吹出装置を提供することを目的とする。
 上記目的を達成するため、本開示の1つの観点によれば、吹出装置は、
 流体を吹き出す吹出装置であって、
 第1方向の一方側を向いて吹出先空間へ開口しその吹出先空間へ流体を吹き出す吹出通路が形成された吹出部と、
 吹出通路から吹き出される流体である吹出流体を案内する案内部とを備え、
 吹出通路は、第1通路領域と、その第1通路領域に対し第1方向に交差する第2方向へ並んで配置された第2通路領域とを有し、
 案内部は、吹出流体のうち第1通路領域を通過する第1流体と第2通路領域を通過する第2流体とを第2方向に衝突させることにより、第1方向に沿った方向視で第2方向と交差する第3方向へ、第1流体と第2流体とが互いに平行に流れる場合よりも吹出流体を拡散させる。
 このようにすれば、吹出流体を拡散させる拡散方向としての第3方向へその吹出流体を案内する機能を案内部が有していなくても、その第3方向へ吹出流体を拡散させることが可能である。
 なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態において吹出装置および空調ユニットのレイアウトを、車両上側から下側へ向かう方向視で示した模式図である。 第1実施形態において、車両左側から右側へ向かう方向視で吹出装置および乗員を示した模式図であって、通常モード時および左右拡散モード時に吹出装置から乗員へ向かう空気流れを示した図である。 第1実施形態において図2のIII-III断面を示した断面図であって、吹出装置の概略構成を示すと共に、通常モード時のフィンの姿勢を示した図である。 図3のIV方向の矢視図であって、車両後側から前側へ向かう方向視で吹出装置を示した図である。 第1実施形態において、車両上側から下側へ向かう方向視で吹出装置および乗員を示した模式図であって、通常モード時に吹出装置から乗員へ向かう空気流れを示した図である。 第1実施形態において、通常モードで吹出装置から空気が吹き出された場合に乗員が受ける空気の風速分布を模式的に示した風速分布図である。 第1実施形態において、風向調整モード時のフィンの姿勢を示した断面図であって、図3に相当する図である。 第1実施形態において、左右拡散モード時のフィンの姿勢を示した断面図であって、図3に相当する図である。 第1実施形態において、左右拡散モード時に吹出装置から乗員へ向かう空気流れを示した図であって、図5に相当する図である。 第1実施形態において、左右拡散モードで吹出装置から空気が吹き出された場合に乗員が受ける空気の風速分布を模式的に示した風速分布図であって、図6に相当する図である。 第1実施形態において、集中モード時のフィンの姿勢を示した断面図であって、図3に相当する図である。 第1実施形態において、集中モード時に吹出装置から乗員へ向かう空気流れを示した図であって、図2に相当する図である。 第1実施形態において、集中モード時に吹出装置から乗員へ向かう空気流れを示した図であって、図5に相当する図である。 第1実施形態において、集中モードで吹出装置から空気が吹き出された場合に乗員が受ける空気の風速分布を模式的に示した風速分布図であって、図6に相当する図である。 第1実施形態において、上下拡散モード時のフィンの姿勢を示した断面図であって、図3に相当する図である。 第1実施形態において、上下拡散モード時に吹出装置から乗員へ向かう空気流れを示した図であって、図2に相当する図である。 第1実施形態において、上下拡散モード時に吹出装置から乗員へ向かう空気流れを示した図であって、図5に相当する図である。 第1実施形態において、上下拡散モードで吹出装置から空気が吹き出された場合に乗員が受ける空気の風速分布を模式的に示した風速分布図であって、図6に相当する図である。 車両前側から後側へ向かう方向視で、第1比較例の吹出装置から乗員へ吹き出された空気の配風範囲を示した模式図である。 車両前側から後側へ向かう方向視で、第1実施形態の吹出装置から乗員へ吹き出された空気の配風範囲を示した模式図であって、図19に相当する図である。 第1実施形態において、上下拡散モード時に吹出装置から乗員へ向かう空気流れと、吹出装置が設けられたインストルメントパネルとの相対的な位置関係を示した模式図であって、図16に相当する図である。 第2比較例の吹出装置が吹出空気を車両上下方向へ拡散させる場合の空気流れを示した模式図であって、図21に相当する図である。 第2実施形態において、車両上側から下側へ向かう方向視で吹出装置を模式的に断面図示した断面図である。 第3実施形態において、車両左側から右側へ向かう方向視で吹出装置の配置を示した模式図であって、図2に相当する図である。 第4実施形態において、車両上側から下側へ向かう方向視で吹出装置の配置を示した模式図である。 第5実施形態において、車両上側から下側へ向かう方向視で吹出装置の概略構成を模式的に断面図示した断面図である。 第6実施形態において、車両上側から下側へ向かう方向視で吹出装置の概略構成を模式的に断面図示した断面図であって、図26に相当する図である。 第1実施形態において、上下拡散モード時のフィンの姿勢と、吹出空気が拡散する起点である拡散ポイントとを示した断面図であって、図15に相当する図である。 第1実施形態の第1変形例において、上下拡散モード時のフィンの姿勢と拡散ポイントとを示した断面図であって、図28に相当する図である。 第1実施形態の第2変形例において図2のIII-III断面に相当する断面を示した断面図であって、図15に相当する図である。 第1実施形態の第3変形例において図2のIII-III断面に相当する断面を示した断面図であって、図15に相当する図である。 第1実施形態の第4変形例において図2のIII-III断面に相当する断面を示した断面図であって、図15に相当する図である。 第1実施形態の第5変形例において図2のIII-III断面に相当する断面を示した断面図であって、図15に相当する図である。 第1実施形態の第6変形例において図3のIV方向の矢視図に相当する図であって、図4に相当する図である。 第1実施形態の第7変形例において図3のIV方向の矢視図に相当する図であって、図4に相当する図である。 第1実施形態の第8変形例において図3のIV方向の矢視図に相当する図であって、図4に相当する図である。
 以下、図面を参照しながら、各実施形態を説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
 (第1実施形態)
 図1および図2に示すように、本実施形態の吹出装置10は、車室内のインストルメントパネル17(図21参照)内に搭載される空調ユニット12に対し通風ダクト13を介して接続されている。空調ユニット12から流出した空調空気は通風ダクト13を通って吹出装置10へ導かれる。吹出装置10は、その空調ユニット12からの空調空気を、車室内のシート14に着座した乗員15に対し車両前後方向Daの前側から矢印F1aのように吹き出す。
 従って、本実施形態において吹出装置10が吹き出す流体は気体であり、具体的には空気である。また、吹出装置10がその空気を吹き出す吹出先である吹出先空間16は、車室内の空間である。図2では、吹出装置10から吹き出された空気が二点鎖線と点ハッチングで示されており、このことは、後述する図でも同様である。
 なお、図1または図2に示された車両前後方向Da、車両左右方向Db(別言すれば、車両幅方向Db)、および車両上下方向Dcは、吹出装置10が搭載される車両の向きを表している。これらの方向Da、Db、Dcは互いに交差する方向、厳密に言えば互いに直交する方向である。例えば、車両上下方向Dcは、車両前後方向Daに沿った方向視で車両幅方向Dbと交差する方向(厳密に言えば、直交する方向)である。
 また、本実施形態では、本開示の第1方向D1は車両前後方向Daと一致し、本開示の第2方向D2は車両幅方向Dbと一致し、本開示の第3方向D3は車両上下方向Dcと一致する。
 図2および図3に示すように、吹出装置10は、吹出装置10が吹き出す流体である空気が流れる吹出通路201が形成された吹出部20と、案内部22とを備えている。
 吹出部20の内部には吹出通路201が形成され、その吹出通路201に案内部22が設けられているので、吹出部20は、吹出装置10の外殻を構成している。吹出部20は、例えばインストルメントパネル17(図21参照)に対して固定されている。
 吹出通路201は、車両前後方向Daに沿って延伸した空気通路である。吹出通路201は、第1方向D1の一方側である車両前後方向Daの後側を向いて吹出先空間16へ開口し、その吹出先空間16へ空気を吹き出す。従って、吹出通路201の空気流れ上流端である通路上流端201aは通風ダクト13の空気流れ下流端に接続され、吹出通路201の空気流れ下流端である通路下流端201bは吹出先空間16に対して開放されている。すなわち、吹出通路201は、その吹出通路201の空気流れ下流側に設けられた通路下流端201bを、吹出先空間16に対して開放された吹出口として有している。
 図4に示すように、吹出通路201の通路断面形状は、車両幅方向Dbを長手方向とした扁平形状になっている。吹出通路201の通路断面形状とは、詳しく言うと、吹出通路201の延伸方向である車両前後方向Daを法線方向とした平面で吹出通路201を切断して得られる断面形状である。従って、吹出通路201の通路下流端201bである吹出口も、車両幅方向Dbを長手方向とした扁平形状になっている。
 また、図3および図4に示すように、吹出通路201は、第1通路領域201cと第2通路領域201dとを有している。第1通路領域201cと第2通路領域201dは互いに車両幅方向Dbに並んで配置されており、第2通路領域201dは第1通路領域201cに対し車両幅方向Dbの一方側(具体的には、左側)に配置されている。この第1通路領域201cと第2通路領域201dは物理的に仕切り分けられた空間になっていても差し支えないが、本実施形態では仕切り分けられていない。
 案内部22は、吹出通路201に設けられており、その吹出通路201から吹き出される流体である吹出流体を案内する。別言すると、案内部22は、その吹出流体の流れの向きを変更する。本実施形態において、吹出通路201から吹き出される流体は具体的には空気であるので、案内部22は、その吹出流体としての吹出空気を案内する。なお、図3では、通風ダクト13から吹出通路201へ導入される空気の流れは矢印F2で示され、案内部22に案内される吹出空気の流れは矢印F3a~F3eで示されている。
 具体的に、案内部22は、車両幅方向Dbに間隔を空け並んで配置された複数のフィン221、222を有している。その案内部22が有する複数のフィン221、222はそれぞれ、吹出空気が沿って流れる案内板として設けられている。その複数のフィン221、222は、複数の第1フィン221と複数の第2フィン222とから構成されている。その複数の第2フィン222は複数の第1フィン221に対し車両幅方向Dbの一方側(具体的には、左側)に配置されている。
 そして、複数の第1フィン221はそれぞれ、吹出空気のうち第1通路領域201cを通過する第1流体としての第1空気を案内する。複数の第2フィン222はそれぞれ、吹出空気のうち第2通路領域201dを通過する第2流体としての第2空気を案内する。図3では例えば、第1フィン221に案内される第1空気の流れは矢印F3a、F3bで示され、第2フィン222に案内される第2空気の流れは矢印F3d、F3eで示されている。
 第1フィン221と第2フィン222は何れも板状を成している。そして、第1フィン221は、第1空気が沿って流れる第1案内板として設けられている。具体的には、第1フィン221は、第1空気が矢印F3a、F3bのように沿って流れる第1案内面221aを、第1フィン221の厚み方向の両側に有している。これと同様に、第2フィン222は、第2空気が沿って流れる第2案内板として設けられている。具体的には、第2フィン222は、第2空気が矢印F3d、F3eのように沿って流れる第2案内面222aを、第2フィン222の厚み方向の両側に有している。なお、第1案内面221aと第2案内面222aとを総称して案内面221a、222aと称する場合もある。
 また、第1フィン221と第2フィン222はそれぞれ、車両上下方向Dcに延びる回転軸を中心として所定の可動範囲内で回転する。別言すると、第1フィン221と第2フィン222はそれぞれ、車両幅方向Dbへ揺動可能に構成されている。従って、第1案内面221aおよび第2案内面222aもそれぞれ、車両幅方向Dbへ揺動可能に構成されている。
 例えば、第1フィン221と第2フィン222はそれぞれ、車両幅方向Dbへ揺動可能なように吹出部20に支持されている。そして、第1フィン221と第2フィン222はそれぞれ、電動モータなどのアクチュエータによって回転させられる。なお、第1フィン221と第2フィン222は、互いに平行な姿勢に常に拘束されているものではない。
 案内部22は、車両幅方向Dbへ揺動する各フィン221、222の向きに応じて複数の作動モードに切り替わる。その複数の作動モードには、通常モードと、風向調整モードと、第2方向拡散モードである左右拡散モードと、集中モードと、第3方向拡散モードである上下拡散モードとがある。すなわち、案内部22は、通常モードと風向調整モードと左右拡散モードと集中モードと上下拡散モードとに、車両幅方向Dbへの揺動において得られるフィン221、222の向きに応じて変更可能な構成になっている。言い換えると、案内部22は、通常モードと風向調整モードと左右拡散モードと集中モードと上下拡散モードとに、車両幅方向Dbへの揺動において得られる案内面221a、222aの向きに応じて変更可能な構成になっている。例えば、案内部22の作動モードが切り替えられる場合には、第1フィン221と第2フィン222とが互いに連動して動く。
 なお、通常モードと風向調整モードと左右拡散モードと集中モードはそれぞれ、上下拡散モード以外の作動モードであるので、非上下拡散モード(言い換えれば、非第3方向拡散モード)と称されてもよい。すなわち、本実施形態の非上下拡散モードには、通常モードと風向調整モードと左右拡散モードと集中モードとがそれぞれ含まれる。その非上下拡散モードとは、案内部22の作動モードのうち、吹出空気の流れの状況が上下拡散モードの場合に対して異なるモードである。
 通常モードにおける案内部22の態様は図3に示されている。この図3に示すように、通常モードでは、案内部22の複数のフィン221、222は互いに平行にされ、全ての案内面221a、222aが車両前後方向Da(すなわち、第1方向D1)に沿った向きにされる。これにより、吹出装置10から吹出先空間16へ吹き出された空気は、図2および図5の点ハッチングで示されるように、吹出通路201に対し車両前後方向Daの後側に位置する乗員15へ向かう。
 この通常モードで吹出装置10から空気が吹き出された場合に乗員15が受ける空気の風速分布が図6に示されている。図6は模式的な風速分布図であり、車両前後方向Daの前側から後側へ向かう方向視で、乗員15の前側表面辺りにおける風速分布を示している。図6の破線Huは乗員15の外形を示し、分布境界線Lv内の点ハッチングが付された領域は、乗員15が風流れを感じる領域、具体的には、風速0.5m/sec以上の領域を示している。この図6の図示方法は、後述する他の風速分布図においても同様である。
 風向調整モードにおける案内部22の態様は図7に示されている。この図7に示すように、風向調整モードでは、案内部22の複数のフィン221、222は互いに平行にされる。そして、全ての案内面221a、222aが車両前後方向Daの後側ほど車両幅方向Dbの左側または右側に位置するように吹出通路201の延伸方向(具体的には、車両前後方向Da)に対し傾けられる。これにより、吹出装置10から吹出先空間16へ吹き出された空気は、車両幅方向Dbの左側または右側へ斜めに流れる。すなわち、案内部22の複数のフィン221、222は、吹出先空間16で吹出空気が向かう向きを車両幅方向Dbに調整する風向調整機能を有している。なお、図7は、全ての案内面221a、222aが車両前後方向Daの後側ほど車両幅方向Dbの左側に位置するように吹出通路201の延伸方向に対し傾けられた状態を表示している。
 左右拡散モードにおける案内部22の態様は図8に示されている。この図8に示すように、左右拡散モードでは、第1フィン221と第2フィン222とが車両前後方向Daの後側ほど車両幅方向Dbに互いに離れるように、吹出通路201の延伸方向に対し傾けられる。すなわち、左右拡散モードでは、第1案内面221aは車両前後方向Daの後側ほど車両幅方向Dbの右側に位置するように吹出通路201の延伸方向に対し傾けられる。それと共に、第2案内面222aは車両前後方向Daの後側ほど車両幅方向Dbの左側に位置するように吹出通路201の延伸方向に対し傾けられる。
 これにより、吹出装置10から吹出先空間16へ吹き出された空気は、図2、図8、図9の点ハッチングで示されるように、吹出通路201に対し車両前後方向Daの後側に位置する乗員15へ向かう。すなわち、左右拡散モードにおいて案内部22は、図8の矢印F4a、F4bで示されるように吹出空気を、案内部22に対する空気流れ下流側で、第1空気と第2空気とが互いに平行に流れる場合よりも車両幅方向Dbへ拡散させる。その第1空気と第2空気とが互いに平行に流れる場合とは、例えば案内部22の作動モードが通常モードまたは風向調整モードとされた場合である。
 この左右拡散モードで吹出装置10から空気が吹き出された場合に乗員15が受ける空気の風速分布が図10に示されている。この図10の点ハッチングが付された領域、すなわち左右拡散モード時に乗員15が風流れを感じる領域は、図6の点ハッチングが付された領域、すなわち通常モード時に乗員15が風流れを感じる領域よりも車両幅方向Dbへ格段に拡がっている。すなわち、図6と図10との比較から判るように、左右拡散モードでは、案内部22に対する空気流れ下流側で、吹出空気は、第1空気と第2空気とが互いに平行に流れる場合(例えば、通常モードの場合)よりも車両幅方向Dbへ拡散させられている。
 集中モードにおける案内部22の態様は図11に示されている。この図11に示すように、集中モードでは、第1フィン221と第2フィン222とが、通常モードの場合に比して、車両前後方向Daの後側ほど車両幅方向Dbに互いに近づくように、吹出通路201の延伸方向に対し傾けられる。すなわち、集中モードでは、第1案内面221aは、通常モードの場合に比して、車両前後方向Daの後側ほど車両幅方向Dbの左側に位置するように吹出通路201の延伸方向に対し傾けられる。それと共に、第2案内面222aは、通常モードの場合に比して、車両前後方向Daの後側ほど車両幅方向Dbの右側に位置するように吹出通路201の延伸方向に対し傾けられる。
 これにより、吹出装置10から吹出先空間16へ吹き出された空気は、図11~図13の点ハッチングで示されるように、吹出通路201に対し車両前後方向Daの後側に位置する乗員15へ向かう。すなわち、集中モードにおいて案内部22は、図11の矢印F5a、F5bで示されるように、第1空気と第2空気とが互いに平行に流れる場合よりも吹出空気が案内部22に対する空気流れ下流側で収束するように、その吹出空気を案内する。
 この集中モードで吹出装置10から空気が吹き出された場合に乗員15が受ける空気の風速分布が図14に示されている。この図14の点ハッチングが付された領域、すなわち集中モード時に乗員15が風流れを感じる領域は、図6の点ハッチングが付された領域、すなわち通常モード時に乗員15が風流れを感じる領域よりも狭くなっている。詳細には、集中モード時に乗員15が風流れを感じる領域は、通常モード時に乗員15が風流れを感じる領域に対し車両幅方向Dbに狭くなっている。これにより、集中モード時に乗員15は、通常モード時と比較して風流れをより強く感じる。
 上下拡散モードにおける案内部22の態様は図15に示されている。この上下拡散モードでは、吹出装置10から吹出先空間16へ吹き出された空気は、図15~図17の点ハッチングで示されるように、吹出通路201に対し車両前後方向Daの後側に位置する乗員15へ向かう。
 詳細に言うと、図15に示すように、上下拡散モードでは、案内部22は、吹出空気のうち第1空気を矢印F3a、F3b、F6aのように流すと共に、吹出空気のうち第2空気を矢印F3d、F3e、F6bのように流す。すなわち、案内部22は、矢印F6aで示される第1空気の流れと矢印F6bで示される第2空気の流れとが集中モードの場合よりも車両幅方向Dbに相対向する向きに近づくように、各フィン221、222の向きを定める。言い換えると、案内部22は、その第1空気の流れとその第2空気の流れとが集中モードの場合よりも車両幅方向Dbに相対向する向きに近づくように、各案内面221a、222aの向きを定める。
 具体的に、上下拡散モードでは、第1案内面221aは、集中モードの場合に比して、車両前後方向Daの後側ほど車両幅方向Dbの左側に位置するように吹出通路201の延伸方向(具体的には、車両前後方向Da)に対し傾けられる。それと共に、第2案内面222aは、集中モードの場合に比して、車両前後方向Daの後側ほど車両幅方向Dbの右側に位置するように吹出通路201の延伸方向に対し傾けられる。このように各案内面221a、222aの向き(言い換えると、各フィン221、222の向き)を定めることによって、案内部22は、第1空気と第2空気とを車両幅方向Dbに衝突させる。そして、案内部22は、そのように第1空気と第2空気とを車両幅方向Dbに衝突させることにより、図16に示すように、案内部22に対する空気流れ下流側で車両上下方向Dcへ、第1空気と第2空気とが互いに平行に流れる場合よりも吹出空気を拡散させる。
 この上下拡散モードで吹出装置10から空気が吹き出された場合に乗員15が受ける空気の風速分布が図18に示されている。この図18の点ハッチングが付された領域、すなわち上下拡散モード時に乗員15が風流れを感じる領域は、図6の点ハッチングが付された領域、すなわち通常モード時に乗員15が風流れを感じる領域よりも車両上下方向Dcへ格段に拡がっている。すなわち、図6と図18との比較から判るように、上下拡散モードでは、案内部22に対する空気流れ下流側で、吹出空気は、第1空気と第2空気とが互いに平行に流れる場合(例えば、通常モードの場合)よりも車両上下方向Dcへ拡散させられている。
 なお、上下拡散モードでは、2つの気流を所定の衝突方向(例えば、車両幅方向Db)に互いに衝突させることで、その衝突後の気流がその衝突方向に直交または略直交する方向(例えば、車両上下方向Dc)へ拡散するという現象が利用されている。この現象は、発明者によって初めて見出された現象であり、実験的に確認されている。この現象では、別言すると、並列の2つの気流を、例えば平行な流れ状態から、所定の衝突方向に沿った相対向する向きに近付けていくと、気流同士が成す角度(具体的には、図28の交差角度Ax)が或る角度までであればそれらの気流からなる風は集中する。そして、その或る角度から更に2つの気流を相対向する向きに近付けていくと(具体的には、図28の交差角度Axを拡げていくと)、気流同士がぶつかり合い、衝突方向に直交または略直交する方向に風が拡散する。
 上述したように、本実施形態によれば、図15および図16に示すように、上下拡散モードでは、案内部22は、吹出流体としての吹出空気を車両上下方向Dcへ拡散させる。詳細には、案内部22は、吹出空気のうち第1通路領域201cを通過する第1流体としての第1空気と、吹出空気のうち第2通路領域201dを通過する第2流体としての第2空気とを、第2方向D2である車両幅方向Dbに衝突させる。これにより、案内部22は、第1空気と第2空気とが互いに平行に流れる場合よりも、第3方向D3である車両上下方向Dcへ吹出空気を拡散させる。その第1空気と第2空気とが互いに平行に流れる場合とは、例えば案内部22の作動モードが通常モードまたは風向調整モードとされた場合である。
 従って、吹出空気を拡散させる拡散方向としての車両上下方向Dcへその吹出空気を案内する機能を案内部22が有していなくても、車両上下方向Dcへ吹出空気を拡散させることが可能である。
 なお、図3および図4に示すように、本実施形態の案内部22が有する複数のフィン221、222は、車両上下方向Dcに延びる回転軸を中心として回転する。従って、案内部22は、吹出空気を車両幅方向Dbへ案内する機能を備えているが、車両上下方向Dcへ案内する機能を備えてはいない。
 また、本実施形態によれば、図3および図4に示すように、吹出通路201の通路下流端201bである吹出口は、車両幅方向Dbを長手方向とした扁平形状になっている。ここで、吹出口がそのような扁平形状の場合、案内部22に、車両幅方向Dbへ吹出空気を案内する機能を備えさせることは容易であるが、車両上下方向Dcへ吹出空気を案内する機能を備えさせることは困難であるという場合が多い。従って、吹出口が車両上下方向Dcに占める幅を抑えつつ、車両上下方向Dcへ吹出空気を拡散させる機能を吹出装置10に持たせることが可能である。
 例えば、図19に示す第1比較例の吹出装置80と本実施形態の吹出装置10とを比較する。第1比較例の吹出装置80は、本実施形態のフィン221、222と同じフィンを備えているが、案内部22を上下拡散モードにできないものである。図19では、第1比較例の吹出装置80から乗員15へ吹き出された空気が点ハッチングで示され、図20では、本実施形態の吹出装置10から乗員15へ吹き出された空気が点ハッチングで示されている。
 この図19と図20とから判るように、第1比較例の吹出装置80では、乗員15に対する配風範囲が車両上下方向Dcに狭く、それにより乗員15を不快にさせるおそれがある。これに対し、本実施形態の吹出装置10では、上記吹出口が車両上下方向Dcに潰れた扁平形状であっても、案内部22を上下拡散モードにすることで、乗員15に対する配風範囲を車両上下方向Dcに広くすることが可能である。これにより、本実施形態では、乗員15の全身に配風可能であり、その乗員15の快適性を確保することが可能である。
 また、本実施形態によれば、図8および図15に示すように、案内部22は、第1空気と第2空気との衝突により吹出空気を案内部22に対する空気流れ下流側で車両上下方向Dcへ拡散させる上下拡散モードと、左右拡散モードとに変更可能な構成になっている。その左右拡散モードは、吹出空気を案内部22に対する空気流れ下流側で車両幅方向Dbへ拡散させる案内部22の作動モードである。従って、吹出空気を車両上下方向Dcへ拡散させるだけでなく、吹出空気を車両幅方向Dbへも拡散させることが可能である。
 また、本実施形態によれば、図8、図11、図15等に示すように、案内部22は、上下拡散モードと、吹出空気の流れの状況が上下拡散モードの場合に対して異なる非上下拡散モードとに変更可能な構成になっている。従って、吹出空気を車両上下方向Dcへ拡散させるだけでなく、それ以外の吹出空気の流れも生成することが可能である。
 また、本実施形態によれば、図11および図15に示すように、案内部22は、吹出空気が沿って流れるフィン221、222を有し、そのフィン221、222は、車両幅方向Dbへ揺動可能に構成されている。そして、案内部22は、その車両幅方向Dbへの揺動において得られるフィン221、222の向きに応じて、上下拡散モードと集中モードとに変更可能な構成になっている。その集中モードでは、案内部22は、第1空気と第2空気とが互いに平行に流れる場合よりも吹出空気が収束するようにその吹出空気を案内する。また、上下拡散モードでは、案内部22は、上記のように第1空気と第2空気との衝突により吹出空気を車両上下方向Dcへ拡散させる。詳細には、上下拡散モードでは、案内部22は、第1空気の流れと第2空気の流れとが集中モードの場合よりも車両幅方向Dbに相対向する向きに近づくようにフィン221、222の向きを定めることで、吹出空気を車両上下方向Dcへ拡散させる。
 従って、フィン221、222が車両上下方向Dcへ揺動可能に構成されていなくても、上下拡散モードと集中モードとの切替えを行うことが可能である。例えば案内部22が上下拡散モードとされた場合、案内部22に対する空気流れ下流側で車両上下方向Dcへ拡散する吹出空気の流れを、フィン221、222を車両幅方向Dbへ揺動させることで実現することができる。すなわち、フィン221、222を車両上下方向Dcへ揺動可能に構成しなくても、吹出空気を案内部22に対する空気流れ下流側で車両上下方向Dcへ拡散させることが可能である。
 また、本実施形態によれば、図7に示すように、案内部22は、吹出先空間16で吹出空気が向かう向きを車両幅方向Dbに調整する風向調整機能を有している。詳細にいうと、その案内部22が有する複数のフィン221、222は、その風向調整機能を有している。従って、上下拡散モードを実現するために必要なフィン221、222を利用して、風向調整機能を案内部22に付加することが可能である。
 また、本実施形態によれば、図15に示すように、上下拡散モードでは、案内部22は、矢印F6aで示される第1空気の流れと、矢印F6bで示される第2空気の流れとを車両幅方向Dbに衝突させることにより、吹出空気を車両上下方向Dcへ拡散させる。すなわち、この場合、案内部22に対する空気流れ下流側で吹出空気が一旦集まり、その吹出空気が集まった場所よりも空気流れ下流側で吹出空気が車両上下方向Dcへ拡散する。従って、図21に示すように、吹出装置10がインストルメントパネル17などの意匠部品に設けられる場合、複数のフィン221、222から構成される案内部22をその意匠部品の表面から矢印Abで示されるように奥まれせて配置することが可能である。そのため、その意匠部品のデザイン自由度を高めることができる。
 例えば、この作用効果の説明のために、図22に示す第2比較例の吹出装置82と本実施形態の吹出装置10とを比較する。第2比較例の吹出装置82は、車両上下方向Dcへ揺動可能に構成された複数のフィンを有し、そのフィンの向きによって、図22の点ハッチングで示すように吹出空気を車両上下方向Dcへ拡散させる。この第2比較例の吹出装置82では、図22に示すように、吹出空気は、吹出装置82からの流出直後から車両上下方向Dcへ拡散する。従って、この第2比較例の吹出装置82のようにして吹出空気を車両上下方向Dcへ拡散させる構成との比較で、本実施形態の吹出装置10では、上記したように、案内部22を意匠部品の表面から奥まれせて配置することが可能である。
 また、本実施形態によれば、第1フィン221と第2フィン222はそれぞれ、電動モータなどのアクチュエータによって回転させられる。従って、例えばタッチパネルや赤外線センサなどからの信号に基づき、第1フィン221および第2フィン222を制御することができる。そのため、乗員15は案内部22の近傍にまで手を伸ばさなくても吹出空気の風向・拡散方向を変更できる。
 (第2実施形態)
 次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。また、前述の実施形態と同一または均等な部分については省略または簡略化して説明する。このことは後述の実施形態の説明においても同様である。
 図23に示すように、本実施形態では、吹出部20は、インストルメントパネル17に対して固定されていない。本実施形態の吹出部20はインストルメントパネル17に支持され、車両上下方向Dcに延びる軸線を中心として所定の可動範囲内で回転可能な構成となっている。すなわち、吹出部20は、非回転部材であるインストルメントパネル17に対し車両幅方向Dbへ揺動可能に構成されている。この点において、本実施形態は第1実施形態と異なっている。なお、本実施形態において第1フィン221と第2フィン222はそれぞれ、第2方向D2へ揺動可能なように吹出部20に支持されており、このことは第1実施形態と同様である。
 本実施形態では、上記のように吹出部20は車両幅方向Dbへ揺動可能であるので、その吹出部20に形成された吹出通路201が開口する方向D1すなわち第1方向D1は、車両前後方向Daに一致する場合もあれば一致しない場合もある。そして、上下拡散モードで第1通路領域201cを通過する第1空気と第2通路領域201dを通過する第2空気とを衝突させる方向D2すなわち第2方向D2は、車両幅方向Dbに一致する場合もあれば一致しない場合もある。
 なお、確認的に述べるが、本実施形態では、第1通路領域201cと第2通路領域201dとが第2方向D2に互いに並んで配置されている。また、吹出通路201の通路断面形状は、第2方向D2を長手方向とした扁平形状になっている。また、第1案内面221aおよび第2案内面222aはそれぞれ、第2方向D2へ揺動可能に構成されている。
 以上説明したことを除き、本実施形態は第1実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
 また、本実施形態によれば、吹出部20は、インストルメントパネル17に対して固定されおらず、そのインストルメントパネル17に対し車両幅方向Dbへ揺動可能に構成されている。従って、案内部22が例えば集中モード、左右拡散モード、または上下拡散モードにされた場合においても、車両幅方向Dbに風向調整をすることが可能である。
 (第3実施形態)
 次に、第3実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。
 図24に示すように、本実施形態では、吹出装置10は、インストルメントパネル17(図21参照)に設けられるのではなく、車両の天井30に設けられている。そして、吹出装置10は、下側向きに空気を吹き出す。従って、乗員15の頭頂部から足首まで広範囲にわたって乗員15に風を当てることができる。
 また、本実施形態では、このような吹出装置10の配置により、本開示の第1方向D1は車両上下方向Dcと一致し、本開示の第2方向D2は車両幅方向Dbと一致し、本開示の第3方向D3は車両前後方向Daと一致する。
 従って、第1実施形態における左右拡散モードは、本実施形態では第2方向拡散モードと称され、その第2方向拡散モードでは、吹出空気が第2方向D2へ拡散させられる。また、第1実施形態における上下拡散モードは、本実施形態では第3方向拡散モードと称され、その第3方向拡散モードでは、吹出空気が第3方向D3へ拡散させられる。
 以上説明したことを除き、本実施形態は第1実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
 なお、本実施形態は第1実施形態に基づいた変形例であるが、本実施形態を前述の第2実施形態と組み合わせることも可能である。
 (第4実施形態)
 次に、第4実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。
 図25に示すように、本実施形態では、吹出装置10は、インストルメントパネル17(図21参照)に設けられてはいない。本実施形態の吹出装置10は、例えば吹出先空間16に対する車両幅方向Dbの右側に配置されたドアパネル32に設けられている。要するに、その吹出装置10は、吹出先空間16の側方に設けられている。そして、吹出装置10は、吹出先空間16内で着座した乗員15に対し車両幅方向Dbの右側から空気を吹き出す。従って、窓に近く日差しの影響を受けやすい部分から乗員15に対し、吹出装置10が吹き出す空調風を届けることが可能である。
 また、本実施形態では、このような吹出装置10の配置により、本開示の第1方向D1は車両幅方向Dbと一致し、本開示の第2方向D2は車両前後方向Daと一致し、本開示の第3方向D3は車両上下方向Dcと一致する。
 従って、第1実施形態における左右拡散モードは、本実施形態では第2方向拡散モードと称され、その第2方向拡散モードでは、吹出空気が第2方向D2へ拡散させられる。また、第1実施形態における上下拡散モードは、本実施形態では第3方向拡散モードと称され、その第3方向拡散モードでは、吹出空気が第3方向D3へ拡散させられる。
 以上説明したことを除き、本実施形態は第1実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
 なお、本実施形態は第1実施形態に基づいた変形例であるが、本実施形態を前述の第2実施形態と組み合わせることも可能である。
 (第5実施形態)
 次に、第5実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。
 図26に示すように、本実施形態では、案内部22はフィン221、222(図3参照)を有していない。案内部22が有する第1案内面221aと第2案内面222aはぞれぞれ吹出通路201の内壁面として吹出部20に固定されている。従って、本実施形態の案内部22は複数の作動モードに切り替わるわけではなく、その案内部22の作動モードは上下拡散モードに固定されている。
 具体的に、第1案内面221aおよび第2案内面222aは、吹出通路201のうち空気流れ下流側寄りに配置されている。第1案内面221aは、第1通路領域201cにおいて車両幅方向Dbの右側から吹出通路201に面し、空気流れ下流側ほど車両幅方向Dbの左側に位置するように湾曲している。また、第2案内面222aは、第2通路領域201dにおいて車両幅方向Dbの左側から吹出通路201に面し、空気流れ下流側ほど車両幅方向Dbの右側に位置するように湾曲している。
 従って、第1案内面221aは、矢印F7aのように第1通路領域201cを通過する第1空気の流れを左側へ曲げ、第2案内面222aは、矢印F7bのように第2通路領域201dを通過する第2空気の流れを右側へ曲げる。これにより、その第1案内面221aと第2案内面222aとを有する案内部22は、矢印F7aのように流れる第1空気と、矢印F7bのように流れる第2空気とを車両幅方向Dbに衝突させることが可能である。
 なお、第1通路領域201cと第2通路領域201dとの間に仕切壁34が設けられているので、第1通路領域201cと第2通路領域201dは物理的に仕切り分けられた空間になっている。
 以上説明したことを除き、本実施形態は第1実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
 なお、本実施形態は第1実施形態に基づいた変形例であるが、本実施形態を前述の第2~第4実施形態の何れかと組み合わせることも可能である。
 (第6実施形態)
 次に、第6実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。
 図27に示すように、本実施形態では、案内部22はフィン221、222(図3参照)を有していない。案内部22は、第1通路領域201cと第2通路領域201dとの間に配置され吹出部20に固定された隔壁を構成しており、第1案内面221aと第2案内面222aはぞれぞれ、その隔壁の壁面として吹出通路201に面している。従って、本実施形態の案内部22は複数の作動モードに切り替わるわけではなく、その案内部22の作動モードは上下拡散モードに固定されている。
 具体的に、第1案内面221aおよび第2案内面222aは、吹出通路201のうち空気流れ下流側寄りに配置されている。第1案内面221aは、吹出通路201のうちの第1通路領域201cに対し車両幅方向Dbの左側から面し、空気流れ下流側ほど車両幅方向Dbの左側に位置するように湾曲している。また、第2案内面222aは、吹出通路201のうちの第2通路領域201dに対し車両幅方向Dbの右側から面し、空気流れ下流側ほど車両幅方向Dbの右側に位置するように湾曲している。
 従って、第1通路領域201cを通過する第1空気の流れは矢印F8aのように第1案内面221aに沿って左側へ曲がり、第2通路領域201dを通過する第2空気の流れは矢印F8bのように第2案内面222aに沿って右側へ曲がる。これにより、その第1案内面221aと第2案内面222aとを有する案内部22は、矢印F8aのように流れる第1空気と、矢印F8bのように流れる第2空気とを車両幅方向Dbに衝突させることが可能である。
 また、吹出部20は、吹出通路201のうち第1通路領域201cの右側に面する通路壁面から突き出た第1通路突起201eを有している。これにより、その第1通路突起201eが設けられた通路壁面から第1空気の流れが剥離し易くなるので、第1通路突起201eが無い場合よりも、その第1空気の流れが第1案内面221aに沿い易くなる。
 これと同様に、吹出部20は、吹出通路201のうち第2通路領域201dの左側に面する通路壁面から突き出た第2通路突起201fを有している。これにより、その第2通路突起201fが設けられた通路壁面から第2空気の流れが剥離し易くなるので、第2通路突起201fが無い場合よりも、その第2空気の流れが第2案内面222aに沿い易くなる。
 以上説明したことを除き、本実施形態は第1実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
 なお、本実施形態は第1実施形態に基づいた変形例であるが、本実施形態を前述の第2~第4実施形態の何れかと組み合わせることも可能である。
 (他の実施形態)
 (1)上述の各実施形態では、案内部22を構成する複数のフィン221、222は、アクチュエータによって回転させられるが、これは一例である。例えば、アクチュエータが設けられず、それらのフィン221、222が乗員15の手動操作によって回転させられても差し支えない。
 (2)上述の第1実施形態では例えば図4に示すように、吹出通路201の通路断面形状は、車両幅方向Dbを長手方向とした扁平形状であるが、これは一例である。例えば、その吹出通路201の通路断面形状は、車両上下方向Dcを長手方向とした扁平形状であってもよい。或いは、その吹出通路201の通路断面形状は扁平形状でなくもよい。
 (3)上述の第5実施形態では図26に示すように、第1通路領域201cと第2通路領域201dとの間に仕切壁34が設けられているが、この仕切壁34は無くても差し支えない。
 (4)上述の第6実施形態では図27に示すように、第1通路突起201eと第2通路突起201fとが設けられているが、その第1通路突起201eと第2通路突起201fは必須の構成ではない。
 (5)上述の第1実施形態では図15および図28に示すように、上下拡散モードでは、車両幅方向Dbにおいて、第1フィン221と第2フィン222とが互いに対称的な姿勢になる。そのため、吹出空気が車両上下方向Dcへ拡散する起点である拡散ポイントPsが車両幅方向Dbにおいて吹出通路201の幅の略中央に位置する。しかしながら、これは一例である。
 例えば図29に示すように、上下拡散モードでは、車両幅方向Dbにおいて、第1フィン221と第2フィン222とが互いに非対称的な姿勢になっても差し支えない。但し、そのようにした場合でも、第1空気の流れと第2空気の流れとの交差角度Axは、吹出空気を車両上下方向Dcへ拡散させるのに十分な大きさにされる必要があるということに変わりはない。
 上下拡散モードで、図29に示すように第1フィン221と第2フィン222とが互いに非対称的な姿勢にされた場合、吹出空気の拡散ポイントPsは、車両幅方向Dbにおいて吹出通路201の幅の中央から右側または左側にずれることになる。
 (6)上述の各実施形態では図1に示すように、吹出装置10は、空調ユニット12からの空調空気を吹き出すが、これは一例である。吹出装置10が吹き出す流体は空調空気に限定されるものではなく、吹出装置10は空調ユニット12に接続されている必要もない。
 (7)上述の第1実施形態において、案内部22の非上下拡散モードには、通常モードと風向調整モードと左右拡散モードと集中モードとがそれぞれ含まれるが、これは一例である。例えば、その非上下拡散モードには、通常モードと風向調整モードと左右拡散モードと集中モードとのうちの1つが含まれるだけであってもよい。
 (8)上述の第1実施形態では図3に示すように、第1通路領域201cの通路断面積は第2通路領域201dの通路断面積と同じまたは略同じになっているが、これは一例である。例えば図30に示すように、第1通路領域201cの通路断面積が第2通路領域201dの通路断面積と異なっていても差し支えない。図30の例では、第1通路領域201cの通路断面積が第2通路領域201dの通路断面積よりも大きい。
 なお、第1通路領域201cの通路断面積とは、吹出通路201の延伸方向である第1方向D1を法線方向とした平面で第1通路領域201cを切断して得られる断面積である。そして、これと同様に、第2通路領域201dの通路断面積とは、第1方向D1を法線方向とした平面で第2通路領域201dを切断して得られる断面積である。
 (9)上述の第1実施形態では図3に示すように、第1通路領域201cと第2通路領域201dは仕切り分けられていないが、例えば図31に示すように、第1通路領域201cと第2通路領域201dとが物理的に仕切り分けられた空間になっていても差し支えない。図31の例では、吹出通路201のうち、第1通路領域201cと第2通路領域201dとの間に通路仕切壁202が配置され、第1通路領域201cと第2通路領域201dは、その通路仕切壁202によって仕切られている。なお、図30および図31において、各フィン221、222は上下拡散モード時の姿勢で図示されており、後述する図32および図33においても同様に上下拡散モード時の姿勢で図示されている。
 (10)上述の第1実施形態では図3および図4に示すように、本開示の第1方向D1と第2方向D2と第3方向D3は互いに直交する方向であるが、そのように互いに直交しなくても差し支えない。例えば図32および図33に示すように、本開示の第2方向D2が第1方向D1に対し傾斜した方向になっており、複数のフィン221、222は、その第2方向D2に並んで配置されていてもよい。第2方向D2は、図32の例では一直線に沿った方向であるが、図33の例では一直線に沿った方向にはなっていない。
 また、図34に示すように、本開示の第2方向D2は第3方向D3に対し傾斜した方向になっていても差し支えない。なお、上述の第1実施形態では第2方向D2は車両幅方向Dbと一致するが、図32~図34の例において第2方向D2は車両幅方向Dbに一致しない。
 (11)上述の第1実施形態では図4に示すように、吹出先空間16へ開口した吹出通路201の開口形状、すなわち、通路下流端201bである吹出口の開口形状は、長方形形状を成しているが、長方形形状とは異なる形状であっても差し支えない。その吹出口の開口形状は、例えば図35に示すように円形状であってもよいし、不図示ではあるが楕円形状であってもよい。また、その吹出口の開口形状は、例えば図36に示すように、複数の円弧を含んだ曲線で囲まれた形状であってもよい。
 (12)なお、本開示は、上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。
 また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。
 また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
 (まとめ)
 上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、吹出通路は、第1方向の一方側を向いて吹出先空間へ開口しその吹出先空間へ流体を吹き出す。案内部は、その吹出通路から吹き出される流体である吹出流体を案内する。吹出通路は、第1通路領域と、その第1通路領域に対し第1方向に交差する第2方向へ並んで配置された第2通路領域とを有する。案内部は、吹出流体のうち第1通路領域を通過する第1流体と第2通路領域を通過する第2流体とを第2方向に衝突させることにより、第2方向と交差する第3方向へ、第1流体と第2流体とが互いに平行に流れる場合よりも吹出流体を拡散させる。
 また、第2の観点によれば、吹出通路は、その吹出通路の流体流れ下流側に設けられた通路下流端を、吹出先空間に対して開放された吹出口として有し、その吹出口は、第2方向を長手方向とした扁平形状になっている。ここで、吹出口がそのような扁平形状の場合、案内部に、第2方向へ吹出流体を案内する機能を備えさせることは容易であるが、第3方向へ吹出流体を案内する機能を備えさせることは困難であるという場合が多い。従って、吹出口が第3方向に占める幅を抑えつつ、第3方向へ吹出流体を拡散させる機能を吹出装置に持たせることが可能である。
 また、第3の観点によれば、案内部は、第1流体と第2流体との衝突により吹出流体を第3方向へ拡散させる第3方向拡散モードと、吹出流体の流れの状況が第3方向拡散モードの場合に対して異なる非第3方向拡散モードとに変更可能な構成になっている。従って、吹出流体を第3方向へ拡散させるだけでなく、それ以外の吹出流体の流れも生成することが可能である。
 また、第4の観点によれば、非第3方向拡散モードには、第1流体と第2流体とが互いに平行に流れる場合よりも吹出流体が収束するように案内部が吹出流体を案内する集中モードが含まれる。
 また、第5の観点によれば、案内部は、吹出先空間で吹出流体が向かう向きを第2方向に調整する機能(すなわち、風向調整機能)を有する。従って、風向調整機能を案内部に付加することが可能である。
 また、第6の観点によれば、案内部は、第2方向へ揺動可能に構成され吹出流体が沿って流れる案内板を有する。案内部は、第2方向への揺動において得られる案内板の向きに応じて、第3方向拡散モードと集中モードとに変更可能な構成になっている。第3方向拡散モードでは、案内部は、第1流体と第2流体との衝突により吹出流体を第3方向へ拡散させる。詳細には、第3方向拡散モードでは、案内部は、第1流体の流れと第2流体の流れとが集中モードの場合よりも第2方向に相対向する向きに近づくように案内板の向きを定めることで、吹出流体を第3方向へ拡散させる。
 従って、案内部が第3方向拡散モードとされた場合、案内部に対する流体流れ下流側で第3方向へ拡散する吹出流体の流れを、案内板を第3方向へ揺動させなくても、案内板を第2方向へ揺動させることで実現することができる。

Claims (6)

  1.  流体を吹き出す吹出装置であって、
     第1方向(D1)の一方側を向いて吹出先空間(16)へ開口し該吹出先空間へ流体を吹き出す吹出通路(201)が形成された吹出部(20)と、
     前記吹出通路から吹き出される流体である吹出流体を案内する案内部(22)とを備え、
     前記吹出通路は、第1通路領域(201c)と、該第1通路領域に対し前記第1方向に交差する第2方向(D2)へ並んで配置された第2通路領域(201d)とを有し、
     前記案内部は、前記吹出流体のうち前記第1通路領域を通過する第1流体と前記第2通路領域を通過する第2流体とを前記第2方向に衝突させることにより、前記第1方向に沿った方向視で前記第2方向と交差する第3方向(D3)へ、前記第1流体と前記第2流体とが互いに平行に流れる場合よりも前記吹出流体を拡散させる、吹出装置。
  2.  前記吹出通路は、該吹出通路の流体流れ下流側に設けられた通路下流端(201b)を、前記吹出先空間に対して開放された吹出口として有し、
     前記吹出口は、前記第2方向を長手方向とした扁平形状になっている、請求項1に記載の吹出装置。
  3.  前記案内部は、前記第1流体と前記第2流体との衝突により前記吹出流体を前記第3方向へ拡散させる第3方向拡散モードと、前記吹出流体の流れの状況が前記第3方向拡散モードの場合に対して異なる非第3方向拡散モードとに変更可能な構成になっている、請求項1または2に記載の吹出装置。
  4.  前記非第3方向拡散モードには、前記第1流体と前記第2流体とが互いに平行に流れる場合よりも前記吹出流体が収束するように前記案内部が前記吹出流体を案内する集中モードが含まれる、請求項3に記載の吹出装置。
  5.  前記案内部は、前記吹出先空間で前記吹出流体が向かう向きを前記第2方向に調整する機能を有する、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の吹出装置。
  6.  前記案内部は、
     前記第2方向へ揺動可能に構成され前記吹出流体が沿って流れる案内板(221、222)を有し、
     前記第1流体と前記第2流体との衝突により前記吹出流体を前記第3方向へ拡散させる第3方向拡散モードと、前記第1流体と前記第2流体とが互いに平行に流れる場合よりも前記吹出流体が収束するように該吹出流体を案内する集中モードとに、前記第2方向への揺動において得られる前記案内板の向きに応じて変更可能な構成になっており、
     前記第3方向拡散モードでは、前記第1流体の流れと前記第2流体の流れとが前記集中モードの場合よりも前記第2方向に相対向する向きに近づくように前記案内板の向きを定めることで、前記吹出流体を前記第3方向へ拡散させる、請求項1または2に記載の吹出装置。
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