WO2020241051A1 - 電動クレンメと自然落下式輸液制御装置 - Google Patents

電動クレンメと自然落下式輸液制御装置 Download PDF

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    • F16K7/02Diaphragm valves or cut-off apparatus, e.g. with a member deformed, but not moved bodily, to close the passage ; Pinch valves with tubular diaphragm

Abstract

チューブの開閉を担う部位を電動式で構成しながらクレンメと同様なサイズおよび重量で構成できる電動クレンメの提供。 チューブTをクランプする一対のチューブクランプ35、35と、その間でチューブTに当てて曲げる当て曲げ部47と、当て曲げ部47をチューブTに対して接離可能に移動させる電動式移動手段とを備え、チューブTを曲げることで狭窄する。電動クレンメ7はこのチューブTの微妙な曲げ角度の調整だけでなく、チューブTを圧迫するよりも格段に小さな力で大きく曲げて狭窄することが可能となっており、狭窄化構造をコンパクト化して、手動式のクレンメと同様のサイズおよび重量で構成できる。

Description

電動クレンメと自然落下式輸液制御装置
 本発明は、電動クレンメと、それを利用して自然落下方式で輸液を電気的に制御できる装置に関するものである。
 従来は、自然落下方式で輸液を制御する場合には、クレンメが利用されてきた。このクレンメは、手動でころ状の部品でチューブを圧迫し、狭窄させることによって流量を調整するようになっている。
 ところで、抗がん剤のような血管外漏出し時に組織障害を悪化させるような薬剤を投与する場合には、安全で且つ確実な輸液の管理を図るために、自然落下方式が推奨されている。
 而して、クレンメは上記したように手動式であったため、抗がん剤のような長時間にわたる微妙な流量制御を要求するような薬剤の投与に対して利用することは現場での作業負担が大きい。
特開2011-62371号公報
 それに答えて、クレンメに代えて、最近では滴下状態を検出する検出部と併用して、チューブの狭窄、すなわち開閉を電気的に制御する電動式のものが提案されている。
 しかしながら、チューブを全閉するには意外に大きな力が必要であり、特許文献1に記載のように、チューブの開閉を担う部位を大掛かりに装置化することになり、当然ながらサイズや重量も無視できないものとなる。そのため、台の上に載せるか、点滴スタンドに支持させることになるが、適当な高さの台が都合よくその場所にあることはそうそうない。また、病院等によっては、天井に吊下げたハンガーに点滴バッグを掛けるようになっており、点滴スタンドを使用しない場合もある。更に、費用の点からも割高感は否めない。
 本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、チューブの開閉を担う部位を電動式で構成しながら手動式のクレンメと同様なサイズおよび重量で構成できる、新規且つ有用な電動クレンメを提供することを、その目的とする。
 また、本発明は、上記電動クレンメを検出部と併用して、チューブの開閉を電気的に制御できるよう構成した、実用的な自然落下式輸液制御装置を提供することを、その目的とする。
 上記課題を達成するために、請求項1の発明は、チューブクランプと、前記チューブクランプに対して接離可能に配置された接離側チューブクランプと、前記接離側チューブクランプを接離動作させる電動式移動手段とを備え、前記2つのチューブクランプにクランプされたチューブの中間部が、前記接離側チューブクランプの接近により折り曲がることにより狭窄することを特徴とする電動クレンメである。
 請求項2の発明は、請求項1に記載した電動クレンメにおいて、チューブの中間部は、初期状態では、2つのチューブクランプの間で「く」の字状に弛んでおり、接離側チューブクランプの接近により折り曲げが深くなると「く」の字が鋭角化することを特徴とする電動クレンメである。
 請求項3の発明は、請求項1または2に記載した電動クレンメにおいて、接離側チューブクランプには当て曲げ部が設けられており、前記接離側チューブクランプの接近により、チューブの中間部が前記当て曲げ部に沿って変形することを特徴とする電動クレンメである。
 請求項4の発明は、請求項3に記載した電動クレンメにおいて、一対のチューブクランプと中間の接離側チューブクランプとをチューブが前記一対のチューブクランプの間でC字状に膨らんだ初期状態でクランプする姿勢と、直線状に延びた状態でクランプする姿勢とに変更可能な姿勢変更機構を備えることを特徴とする電動クレンメである。
 請求項5の発明は、請求項4に記載した電動クレンメにおいて、姿勢変更機構は、中間の接離側チューブクランプに連動するピンと、電動式移動手段によるチューブの曲げ方向に沿って移動する部位に設けられた嵌込み溝と、一対のチューブクランプの一方のチューブクランプの姿勢変更方向に沿って移動する部位に設けられた嵌込み溝と、前記ピンを前記2つの嵌込み溝の間で移動させて嵌込み先を変更させる嵌込み先変更手段とを有しており、前記ピンの嵌込み先が前記チューブクランプ側になることで、前記中間の接離側チューブクランプが前記一対のチューブクランプと連動して直線状に延びた状態でクランプする姿勢になることを特徴とする電動クレンメである。
 請求項6の発明は、請求項5に記載した電動クレンメにおいて、チューブクランプは扉用にスライド部を備えた容器に収容されており、前記スライド部の開きをトリガーとして嵌込み先変更手段が動作して嵌込み先が変更されると共に、一対のチューブクランプが姿勢変更方向に移動を開始することを特徴とする電動クレンメである。
 請求項7の発明は、請求項1から6のいずれかに記載した電動クレンメと、点滴筒に装着される滴下検出部を備え、前記滴下検出部からの滴下情報に基づいて前記電動クレンメが制御されることを特徴とする自然落下式輸液制御装置である。
 本発明の電動クレンメは、チューブの開閉を担う部位が電動式でありながら、手動式のクレンメと同様のサイズおよび重量で構成できる。従って、上記電動クレンメを検出部と併用して、実用的な自然落下式輸液制御装置を構成できる。
本発明の実施の形態に係る自然落下式輸液制御装置の全体の斜視図である。 図1の電動クレンメのチューブクランプの配置図である。 図2の流量制御時の動作図である。 図2のチューブセット時の配置図である。 図2からバネカバーを外した状態を示す。 図2とは反対側から見たモーター等の配置図である。 図6にモーターベースを被せた状態を示す。 図6のモーター側とカム側の係合関係の説明図である。 図8の分解図である。 図9の枠体を別の方向から示す。 図1の電動クレンメを、スライド部を閉じた状態で、チューブの装着側と駆動側からそれぞれ示す。 図1の電動クレンメを、スライド部を少し開いた状態で、チューブの装着側と駆動側からそれぞれ示す。 図1の電動クレンメを、スライド部を図12より大きく開いた状態で、チューブの装着側と駆動側からそれぞれ示す。 図1の電動クレンメを、スライド部を完全に開いた状態で、チューブの装着側と駆動側からそれぞれ示す。 図11におけるモーター駆動による枠体の移動位置を示す。 チューブの曲げと流量との関係を示す。 止水時のチューブの曲げの状態を示す。
 本発明の実施の形態に係る自然落下式輸液制御装置1を、図面にしたがって説明する。
 図1に示すように、自然落下式輸液制御装置1は、滴下検出部3と、ケーブル5を介して電気的に接続された電動クレンメ7で構成されている。なお、ケーブル5の滴下検出部3との接続側は図示省略されている。
 滴下検出部3は、ホルダータイプに形成されており、輸液バッグに接続された点滴筒Sに装着されて、輸液の滴下による検出光の光路の遮りを利用して光学的に検出するようになっている。詳細は実用新案登録第3194008号に記載されている。
 電動クレンメ7は、チューブTに装着されて、チューブTを開閉するようになっており、滴下検出部3からの滴下情報(信号)を受けて制御される。
 電動クレンメ7は外形が直方体状のケース9で構成されている。このケース9は正面側と背面側がそれぞれ容器状に成形されて一体化されている。背面側の容器状部分11は固定部と手動によりスライドして開閉するスライド部13に分かれて、背面が長方形状に左右で二分割されている。
 このスライド部13の対向する側面部にはそれぞれ外面が凸状に隆起しその分だけ内面が凹んだ部分が設けられており、4つの隆起部の内、図11に示す隆起部15の内面はロック用凹部として、スライド部13が閉じたときのロック用に利用される。また、外面はスライド部13を手動で開く際の掴み部として利用される。ケース9にはチューブTの出入り用に、スライド部13の縁17、17を利用して四角穴状に欠落部19、19が設けられている。
 ケース9の正面側の容器状部分21には流量、または投与量と投与時間の設定ボタン23と表示部25が設けられている。
 図7に示すように、容器状部分11と容器状部分21とはプレート状のモーターベース27で仕切られている。このモーターベース27には中央に矩形の穴29が形成されている。容器状部分11には、プレート状の取付けベース31が設けられており、この取付けベース31は、図5に示すように、支柱33を介してモーターベース27の上に立ち上がった状態になっている。
 取付けベース31には、図2、図5に示すように、チューブクランプ35が取付けられており、そのガイド部37は取付けベース31の容器状部分11に面した部位に位置している。チューブクランプ35は断面が凹状で背面側に開口した半割円筒状のガイド部37と、ガイド部37の一方の筒縁に一端側が回動自在に支持された、弾性変形可能な係止片39とで構成されている。回動により係止片39の他端側が他方の筒縁に至ると、閉ループとなる。従って、チューブTがガイド部37に差込まれて装着され係止片39で閉じられると、チューブTが脱落阻止された状態でクランプされたことになる。係止片39の他端側には係止爪が形成され、筒縁の他端には爪受け部が形成されており、係止されることで閉ループ状態が保持される。
 ガイド部37によるガイド軌道は大部分が直線状になっているが一端側は緩やかに湾曲して方向が変えられている。スライド部13を閉じた状態では、ガイド部37の位置は一定に保持される。
 チューブクランプ35は、一対取付けられており、上記の保持姿勢では、チューブクランプ35、35は、容器状部分11の中で「ハ」の字状に配置されており、それぞれの湾曲部分は「ハ」のそれぞれの下端部から互いに離れる方向に位置している。従って、それぞれの湾曲部分は容器状部分11の縁側を向いており、その端部は欠落部19に連なっている。
 チューブクランプ35、35の間には、チューブクランプ41が取付けられている。このチューブクランプ41もチューブクランプ35と同様なガイド部43、係止片45で構成されているが、ガイド部43は短く、そのガイド軌道は直線状に構成されている。そして、ガイド部43による直線状のガイド軌道は上下方向を延びている。
 ガイド部43には、当て曲げ部47が突設されている。この当て曲げ部47は前側から見ると、舌片状に突出しており、その側面部49の先端が凸曲面部51になっている。当て曲げ部47は、ガイド部43の筒内面と側面部49が面一になるように取付けられており、一方のチューブクランプ35A(区別するときには、「35」ではなく、「35A」と表記)に向かって下方に突出している。
 スライド部13を閉じた状態で、このガイド部43はモーター駆動により一定範囲で斜め方向に向かう直線移動が可能になっており、この移動により輸液制御が実現されている。
 図3に示すように、輸液制御時には、チューブTが、ケース9の欠落部19、19の一方からケース9の内部に入り込んで、チューブクランプ35~チューブクランプ41~チューブクランプ35にそれぞれクランプされて、他方から出ていくように配置されている。
 チューブTは上下方向に延びており、ガイド部37は傾斜しているが、上記した湾曲部分に沿って緩やかに曲がっており、チューブTがケース9に入り込む際に曲げ負担は掛からない。チューブTは、ケース9内で、一対のチューブクランプ35、35で保持固定され、その間で「C」字状に膨らんでおり、その膨らんだ部分が曲げ部の形成に利用されている。そのため、ケース9の外でチューブTが不用意に引っ張られても曲げには影響しない。
 ガイド部43の近傍では、チューブTは上下に延びており、当て曲げ部47の側面部49に沿っている。この初期状態では、チューブクランプ35Aとチューブクランプ41との間で「く」の字状に弛んでいるが、未だ曲げは形成されておらず、チューブTは全開状態になっている。その後、ガイド部43と共に当て曲げ部47がチューブクランプ35Aに向かって接近方向に移動すると、当て曲げ部47の側面部49と先端側の凸曲面部51とに跨った部分がチューブTに食い込み、その近傍に曲げ部T1が形成される。当て曲げ部47に沿ってチューブTが変形することで、小さい力でも曲げ部T1の折り曲げを容易に深くできる。すなわち、「く」の字を容易に鋭角化できる。曲げ部T1の曲げ角度(=当て曲げ部47が食い込んだ側の角度)が小さくなるほど、チューブTが狭窄されて流量が小さくなる。曲げ角度は、当て曲げ部47の移動範囲で制限されており、最小になるとチューブTが止水状態になる。
 輸液制御、すなわち流量制御は、チューブTの上記のような曲げ動作により実現される。
 チューブクランプ41に対するチューブクランプ35Aの接離移動を可能とするため、初期状態では、その間で上記したようにチューブTは弛んだ状態となっているが、流量制御の精度を高めるには、モーター駆動によるチューブクランプ41のガイド部43の移動とチューブTの曲げ角度との相関関係が常に一定に維持されることが必要であり、そのため、作業者が変わってもチューブTを同じ弛みで装着できるように、すなわち、全開状態における「く」の字状の弛み度合を同じように装着できるように工夫されている。
 具体的には、チューブセット時には、ケース9のスライド部13が開くと共に、図4に示すように、それぞれのチューブクランプ35、35のガイド部37、37による直線状のガイド軌道と、チューブクランプ41のガイド部43による直線状のガイド軌道とが共通の直線上に位置するように直列させる。
 この直列姿勢でチューブTを直線状に延びた状態でクランプした後に、チューブクランプ35、35、41を動かして図3の状態に戻せば、「く」の字状の弛み度合を常に同じにできる。また、一対のチューブクランプ35、35の動作により、全体が「C」字状にも膨らむ。
 上記の姿勢変更は手動操作によるケース9のスライド部13の開閉をトリガーとする姿勢変更機構により実現されている。以下、その機構を詳述するが、部材が動くため、図2、図5~図10では、図3に示す流量制御時に対応して各部材が配置された状態で示されている。
 図2に示すように、チューブクランプ35のガイド部37は取付けベース31に対して軸53を介して回動自在に軸支されている。また、バネカバー55の内側では、図5に示すように、取付けベース31にトーションバネ57の一端部が固定されて取付けられており、トーションバネ57の他端部には押圧片59が固定されている。この押圧片59の押圧面61がガイド部37の外側面に当接している。このトーションバネ57のバネ作用により、ガイド部37は直列方向に向かうように付勢されている。
 カム63の縁部がロック縁65として利用されている。スライド部13の隆起部15のロック用凹部に、このロック縁65が入り込むと、スライド部13の移動が規制される。トーションバネ57による付勢方向の先側にスライド部13の縁17(図12)が位置してガイド部37に当たるので、スライド部13の移動が規制されると、ガイド部37の移動も規制される。従って、スライド部13が閉じた状態では、付勢に抗して、ガイド部37、37は「ハ」の字状に位置し、スライド部13が開いた状態では、付勢に従ってガイド部37、37が動いて直列姿勢になる。
なお、カム63には、押し縁67、溝69(図6)も形成されており、これらを含めたカム63の全体の構成および動きについては後述する。
 トーションバネ57によるバネ作用は、チューブクランプ41のガイド部43には働かない。そのため、図3に示す移動が可能になっているが、直列姿勢への変更の際にはチューブクランプ41はチューブクランプ35Aに連動するよう構成されている。
 図6に示すように、取付けベース部31を挟んでガイド部37等の表出側とは反対側には、モーター駆動機構が設けられている。このモーター駆動機構では、直動型モーター71に対してモーター軸73が串刺し状に設けられており、モーター軸73は軸周りに回転しながら直動して直動型モーター71の両側面からの突出度合が変更されるようになっている。
 直動型モーター71を収容したモーターボックス75には、一対のガイドシャフト77、77が摺動可能に貫通しており、このガイドシャフト77、77はモーター軸73と並列している。
 モーターボックス75とモーター軸73、ガイドシャフト77、77は四角形の枠体79に内嵌されており、枠体79の対向する一対の内側面に対してモーターボックス75の対向する一対の外側面が摺動可能に当接し、枠体79の残りの対向する一対の内側面に対してモーター軸73とガイドシャフト77、77のそれぞれの両端部が当接している。従って、モーター軸73の直動型モーター71の両側面からの突出度合が変化すると、枠体79が移動する。
 モーターボックス75は枠体79よりモーターベース27側に突出しており、図7に示すように、この突出部分がモーターベース27の穴29に内嵌されている。
 穴29は長方形で、モーターボックス75の長方形に合わせられているが、長手方向の寸法は大きく設定されて、内側面29Xと内側面29Yとの間で一定ストロークだけモーターボックス75が移動可能になっている。図6に示すように、取付けベース31にはトーションバネ81の一端部が固定されて取付けられており、トーションバネ81の他端部がモーターボックス75の突出部分の外側面、すなわちモーターベース27に内嵌された部位と枠体79に内嵌された部位との間で露出した外側面に当接している。このトーションバネ81のバネ作用により、モーターボックス75が穴29の内側面29Xを押圧する状態になる。そのため、穴29内の移動が規制されて、モーターボックス75が位置決めされた状態となる。
 この位置決めにより、枠体79も位置決めされて、モーター軸73の軸方向にのみ移動可能となる。トーションバネ81によるモーターボックス75の付勢方向と枠体79の移動方向は直交しており、図3に示す移動が可能となっている。
 図8、図9、図10に示すように、枠体79の一つの枠部材には、モーター軸73に平行に係合レール83が連設されている。この係合レール83は枠体79より板厚が薄くなっており、モーターベース27側が面一に揃えられている。係合レール83からは係合縁85がチューブクランプ35A側に向かって垂直に立ち上がっている。この係合縁85の高さは枠体79の厚さよりも低くなっている。係合レール83が連設された側の枠部材は、一部切り欠かれて嵌込み溝87が形成されている。この嵌込み溝87は枠部材を幅方向に貫通している。係合縁85の縁端面85Aと、嵌込み溝87の溝底面87Aはほぼ同じ平面上にある。
 上記でスライド部13に関連して言及したカム63には、ロック縁65と対向するように押し縁67が形成されている。また、押し縁67に平行に係合レール89が連設されている。この係合レール89からは係合縁91がモーターベース27側に向かって垂直に立ち上がっている。そして、カム63の押し縁67と係合縁91との間が凹状になっている。この凹状部分に、モーター側の係合縁85が入り込んでレールの長さ方向に対して相対的に摺動可能に係合されている。
 カム63の移動は、後述するように、チューブクランプ35Aにより規制されており、図2等の図示状態では、固定された状態になっているが、この係合関係により、固定されたカム63側の係合レール89に対して枠体79側の係合レール83は移動可能となっている。
 このときのモーター側とカム63側との係合ラインをL1(図11)と表示する。
 チューブクランプ35Aのガイド部37の底面からはピン95が突設している。このピン95はカム63の溝69に嵌り込んでおり、カム63は係合レール83との係合関係に規制されながら、ピン95に引張られて移動する。
 付勢に抗してスライド部13を手動で開けば、ロック縁65がロック用凹部から出ると共に、カム63の押し縁67が枠体79側を押して係合部分をトーションバネ81側に動かす。このとき係合ラインはずれてL2(図12)になる。なお、係合ラインL1とL2は平行関係にある。
 スライド部13を更に開けば、チューブクランプ35Aはトーションバネ57の付勢に従って直列姿勢になるように移動を始めるので、この移動に伴い、ピン95に引張られながらカム63が枠体79に対して相対的に移動する。すなわち、カム63側の係合レール89は枠体79側の係合レール83に対して移動可能になっている。その際、カム63の押し縁67が枠体79に対して係合ラインL2を維持する軌道で移動するので、係合ラインL2は維持される。
 この係合レール89側にも嵌込み溝93が形成されている。この嵌込み溝93は係合縁91から係合レール89を板厚方向に貫通しながらカム63にまで及んでいる。嵌込み溝87と嵌込み溝93は枠体79側とカム63側の相対的な位置によっては連通状態となる。
 チューブクランプ41もチューブクランプ35Aと同様に取付けられており、その底面からはピン97が突設されている。このピン97は、嵌込み溝87と嵌込み溝93に択一的に嵌め込まれるようになっている。上記したように、嵌込み溝87と嵌込み溝93が連通状態の位置関係になったときに、係合ラインがL1からL2またはL2からL1にずれることで、嵌込まれる嵌込み溝87、93が変更される。
 図2、図5に示すように、チューブクランプ41のガイド部43の取付け側には一対のガイド孔が形成され、取付けベース31の穴には2本のガイドシャフト99、99が平行に架け渡されており、各ガイド孔がガイドシャフト99に摺動可能に挿通されている。すなわち、チューブクランプ41はガイドシャフト99、99のガイド軌道に沿ってガイドシャフト99の長さ方向の間隔の範囲で移動可能となっている。
 チューブクランプ41のピン97が嵌込み溝87に嵌め込まれている場合には、モーター駆動により、枠体79と共にピン97が移動可能になる。ピン97のガイド軌道、すなわち移動許容方向に対応するように枠体79、カム63側とも設計され配置されているので、モーターによる駆動力が枠体79~ピン97~チューブクランプ41と伝達されて、チューブクランプ41がガイド軌道に沿って移動する。
 ガイドシャフト99によるガイド軌道の一端側にピン97が位置するときには、チューブTを全開状態にし、他端側にピン97が位置するときには、チューブTを止水状態にする。
 スライド部13を閉じた状態では、チューブクランプ35、35のガイド部37、37は「ハ」の字状に保持されており、このチューブクランプ41の動きにより、図3に示すチューブTの曲げ動作が実現される。
 スライド部13を手動によりロック解除して開くと、カム63の押し縁67が枠体79側を押して係合ラインがL1からL2(図11、図12)にずれて、チューブクランプ41のピン97が嵌込み溝93に嵌め込まれる。その後は、モーター駆動と同様に、チューブクランプ35Aの移動による駆動力がピン95~カム63~ピン97~チューブクランプ41と伝達されて、チューブクランプ41がガイド軌道に沿って移動する。
 電動クレンメ7は、上記のように構成され、動作するようになっている。
 図11は、スライド部13が閉じた状態を示し、この状態では、チューブクランプ41がモーター駆動により移動可能になっている。図12は、スライド部13が開き始めて、ロックが解除された状態を示す。このとき、係合ラインがL1からL2にずれて、チューブクランプ41がチューブクランプ35Aに連れ移動可能になっている。その後、図13、図14と、スライド部13が更に開いていくにつれて、チューブクランプ35、35と共にチューブクランプ41も移動して直列姿勢になっていく。
 図15は、図11の状態でモーター駆動により、枠体79が移動する状態を示している。
 図16に示すように、チューブTの曲げ角度と流量は相関しており、電動クレンメ7はチューブTを曲げることで、チューブTの狭窄を調整することができる。圧迫するよりも格段に小さな力で曲げることができるので、単純な構造ながら、完全に閉じて止水を実現することが容易となっている。そのため、電動クレンメ7は、手動式のクレンメと同様のサイズおよび重量で構成できる。
 従って、自然落下式輸液制御装置1では、電動クレンメ7を既存の手動式のクレンメと同様に取り扱われることを可能としている。
 以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の具体的構成は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨から外れない範囲での設計変更があっても本発明に含まれる。
 例えば、チューブクランプに所定の動きを実現できれば、具体的な構造は変更可能である。
 1…自然落下式輸液制御装置   3…滴下検出部   5…ケーブル 
 7…電動クレンメ   9…ケース   11…容器状部分
13…スライド部   15…隆起部   17…縁   19…欠落部
21…容器状部分   23…設定ボタン   25…表示部
27…モーターベース   29…穴   29X、Y…内側面
31…取付けベース   33…支柱   35…チューブクランプ
37…ガイド部   39…係止片   41…チューブクランプ
43…ガイド部   45…係止片   47…当て曲げ部
49…側面部   51…凸曲面部   53…軸   55…バネカバー
57…トーションバネ   59…押圧片   61…押圧面
63…カム   65…ロック縁   67…押し縁   69…溝
71…直動型モーター   73…モーター軸
75…モーターボックス   77…ガイドシャフト   79…枠体
81…トーションバネ   83…係合レール   85…係合縁
85A…縁端面   87…嵌込み溝   87A…溝底面
89…係合レール   91…係合縁   93…嵌込み溝
95…ピン   97…ピン   99…ガイドシャフト
L1、L2…係合ライン   S…点滴筒   T…チューブ
T1…曲げ部

Claims (7)

  1.  チューブクランプと、前記チューブクランプに対して接離可能に配置された接離側チューブクランプと、前記接離側チューブクランプを接離動作させる電動式移動手段とを備え、
     前記2つのチューブクランプにクランプされたチューブの中間部が、前記接離側チューブクランプの接近により折り曲がることにより狭窄することを特徴とする電動クレンメ。
  2.  請求項1に記載した電動クレンメにおいて、
     チューブの中間部は、初期状態では、2つのチューブクランプの間で「く」の字状に弛んでおり、接離側チューブクランプの接近により折り曲げが深くなると「く」の字が鋭角化することを特徴とする電動クレンメ。
  3.  請求項1または2に記載した電動クレンメにおいて、
     接離側チューブクランプには当て曲げ部が設けられており、前記接離側チューブクランプの接近により、チューブの中間部が前記当て曲げ部に沿って変形することを特徴とする電動クレンメ。
  4.  請求項3に記載した電動クレンメにおいて、
     一対のチューブクランプと中間の接離側チューブクランプとをチューブが前記一対のチューブクランプの間でC字状に膨らんだ初期状態でクランプする姿勢と、直線状に延びた状態でクランプする姿勢とに変更可能な姿勢変更機構を備えることを特徴とする電動クレンメ。
  5.  請求項4に記載した電動クレンメにおいて、
     姿勢変更機構は、中間の接離側チューブクランプに連動するピンと、電動式移動手段によるチューブの曲げ方向に沿って移動する部位に設けられた嵌込み溝と、一対のチューブクランプの一方のチューブクランプの姿勢変更方向に沿って移動する部位に設けられた嵌込み溝と、前記ピンを前記2つの嵌込み溝の間で移動させて嵌込み先を変更させる嵌込み先変更手段とを有しており、前記ピンの嵌込み先が前記チューブクランプ側になることで、前記中間の接離側チューブクランプが前記一対のチューブクランプと連動して直線状に延びた状態でクランプする姿勢になることを特徴とする電動クレンメ。
  6.  請求項5に記載した電動クレンメにおいて、
     チューブクランプは扉用にスライド部を備えた容器に収容されており、前記スライド部の開きをトリガーとして嵌込み先変更手段が動作して嵌込み先が変更されると共に、一対のチューブクランプが姿勢変更方向に移動を開始することを特徴とする電動クレンメ。
  7.  請求項1から6のいずれかに記載した電動クレンメと、点滴筒に装着される滴下検出部を備え、前記滴下検出部からの滴下情報に基づいて前記電動クレンメが制御されることを特徴とする自然落下式輸液制御装置。
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