WO2020235572A1 - 通気性を有する帽子 - Google Patents

Abstract

本発明の帽子は、切り込みを設けた２枚以上の平面シートの周縁部を固定し、前記切り込みが拡張されることにより空間が形成される帽子である。前記各平面シートの切り込みが設けられる範囲が帽子の外側に向かうほど大きくなることが好ましい。頭頂部につまみを設けたことが好ましい。前記切り込みが同心円状に一定の長さを断続的に切断することにより形成されたことが好ましい。本発明の帽子は、切り込みを設けた平面シートに短冊状のブラインドを設け、前記切り込みが拡張されることにより空間が形成される。

Description

通気性を有する帽子

　この発明は、通気性を有する帽子に関するものである。

　特許文献１には、段ボール又は断面がハニカム構造を有した構造体から構成される素材の風合いと機能を活かした傘帽子が記載されている。本発明によれば、頭に被った際、段ボールの穴から風が入り夏場など涼しくさせることができるが、傘帽子の立体形状を平面形状にすることはできないので持ち運びに不便である。

　特許文献２には、多数枚の紙シートを重ね合わせ、互いに隣り合う紙シート同士を幅方向に一定の間隔で多数箇所を接着することにより、紙シートが重ね合わせ方向に伸縮する伸縮基材を形成し、この伸縮基材を紙シートの重ね合わせ方向に所定の形状・幅に裁断してなるものが記載されている。本発明は伸縮性がとてもよく、伸展させた状態では大きな開口が得られ通気性が良い帽子を得ることができるが、帽子の立体形状を平面形状にすることはできないので持ち運びに不便である。また、前記開口を通じて雨が入りやすい。

　特許文献３には、帽子の頂部に遮光部付き通気用開口部群を設け、側部に頂部とは逆回転方向に開口する遮光部付き通気用開口部群を設けた帽子が記載されている。本発明は熱気と蒸気を、頂部の右回りあるいは左回りに統一された開口方向である通気用開口部から排出することによって帽子内の熱気と蒸気が旋回もしくは螺旋運動をしながら排出される。しかしながら、通常は一定の向きに風が吹くケースが多く、外部の空気を吸気しやすい状況では帽子内の熱気と蒸気を排出しづらく、帽子内の熱気と蒸気を排出しやすい状況では外部の空気を吸気しづらい。

　特許文献４には、帽子を、遮光素材からなるクラウン表地１１１と通気素材からなるクラウン裏地１１２とでクラウン１１０を形成したものとして、クラウン表地１１１の下縁における所定区間をクラウン裏地１１２に対して縫着せずにふらし、クラウン表地１１１の下縁におけるふらした部分の下側からクラウン表地１１１とクラウン裏地１１２との隙間へ外気を導入することができるようにした帽子が記載されている。しかしながら、クラウン表地１１１の下縁におけるふらした部分の下側からしか外気を導入することができず、通気性が限定的なものになってしまう。

特開平１０－１３０９３１号公報 特開２００７－６３７１５号公報 特開平７－１１５０４号公報 特開２００８－３０８７９０号公報

　本発明は通気性を有し、かつ、平面形状にして保管や持ち運びに便利な帽子を提供する。本発明は通気性を有し、かつ、遮光性を有する帽子を提供する。

　本発明の帽子は、切り込みを設けた２枚以上の平面シートの周縁部を固定し、前記切り込みが拡張されることにより空間が形成される。

　前記各平面シートの切り込みが設けられる範囲が帽子の外側に向かうほど大きくなることが好ましい。
　頭頂部につまみを設けたことが好ましい。
　前記切り込みが同心円状に一定の長さを断続的に切断することにより形成されたことが好ましい。

　本発明の帽子は、切り込みを設けた平面シートに短冊状のブラインドを設け、前記切り込みが拡張されることにより空間が形成される。

　前記短冊状のブラインドの一端のみを固定したことが好ましい。

　前記切り込みが同心円状に一定の長さを断続的に切断することにより形成され、該切り込みの同心円間の距離が円の中心から離れるにしたがって小さくなることが好ましい。

　２枚の前記平面シートの間に前記短冊状のブラインドを設けたことが好ましい。
　前記短冊状のブラインドの端部を前記平面シートの切り込みを通じて平面シートの外側に露出したことが好ましい。

　本発明の帽子は、帽体に遮光部と通気部を有し、該通気部の内側に相当する位置に遮光体を設けた帽子である。

　前記遮光部が放射状に広がってなることが好ましい。
　前記遮光体が放射状に広がってなることが好ましい。
　前記遮光部が形状記憶素材からなることが好ましい。

　本発明の帽子は、平面シートに設けた切り込みが拡張されることにより空間が形成される帽子であって、前記切り込みは年輪状の波線上またはジグザグ線上に断続的に設けたことを特徴とする。

　山型の切り込みが連続する周と谷型の切り込みが連続する周を交互に配置するように前記切り込みを設けたことが好ましい。
　前記平面シートを２枚以上重ねてなることが好ましい。
　前記平面シートの切り込みを設けた範囲が帽子の外側に向かうほど大きくなることが好ましい。

　前記空間の上部に傾斜面が形成されたことが好ましい。
　前記傾斜面は帽子の内側から外側に向かって下方向に傾斜した面であることが好ましい。

　山型の切り込みが連続する周と谷型の切り込みが連続する周を交互に配置するように前記切り込みを設けたことが好ましい。

　前記平面シートを２枚以上重ねてなることが好ましい。前記平面シートの切り込みを設けた範囲が帽子の外側に向かうほど大きくなることが好ましい。

　本発明の帽子は、平面シートに設けた切り込みが拡張されることにより空間が形成される帽子であって、前記平面シートの下に頭周りシートが設けられ、前記平面シートまたは頭周りシートのうち少なくとも１枚が保冷機能を持つことを特徴とする。

　前記保冷機能を持つ平面シートまたは頭周りシートの素材が保水性を有する素材であることが好ましい。
　前記保冷機能を持つ平面シートまたは頭周りシートに保冷剤を格納するためのポケットを設けたことが好ましい。

　前記切り込みが同心円状に一定の長さを断続的に切断することにより形成されたことが好ましい。
　前記頭周りシートがその中心を繰り抜いて形成されたことが好ましい。

　本発明に係る帽子は、平面シートの切り込みが拡張されることにより空間が形成されるため、保管したり持ち運んだりするときは平面形状のままにしておき、帽子として使用するときは、切り込みが拡張されることにより形成される空間により通気性を確保することができる。また、本発明が２枚以上の平面シートで構成される場合、１枚の平面シートで構成されるものと比して、通気性を確保しつつ雨、光、その他の異物が帽子の内部に侵入するのを防ぐことができる。さらに、２枚以上の平面シートの周縁部を固定することによって構成されるので、製作は極めて容易である。本発明に短冊状のブラインドを設ける場合、通気性を確保しつつ雨、光、その他の異物が帽子の内部に侵入するのを防ぐことができる。さらに、切り込みを設けた平面シートに短冊状のブラインドを設けるのみなので、製作は極めて容易である。本発明に係る帽子は、帽体が有する通気部を介して帽体の内外に通気することができるのと同時に、帽体が有する遮光部および通気部の内側に相当する位置に設けた遮光体により光を遮ることができる。また、通気部と遮光部を有する帽体の内側に遮光体を設けるのみなので製作は極めて容易である。さらに、遮光部が形状記憶素材からなる帽子であれば、帽子を平面状にすることができるので持ち運びに便利である。、本発明において切り込みを波線上またはジグザグ線上に設けるの場合、切り込みが拡張されたときに帽子の表面がひだ状に形成されるため、遮光性が高い帽子を得ることができる。さらに、平面シートに切り込みを設けるのみで構成されるため、製作は極めて容易である。本発明において前記空間の上部に傾斜面が形成された場合、遮光性が高い帽子を得ることができる。本発明に係る帽子は、平面シートまたは頭周りシートのうち少なくとも１枚が保冷機能を持つため、帽子内部の温度を下げることができると共に帽子の被着者は高い清涼感を得ることができる。

本発明の帽子に使用される平面シートの平面図（図１（１）、（２））である。 本発明の帽子に使用される平面シートの斜視図（図２（１））および本発明の帽子の平面状態を表す斜視図（図２（２））である。 本発明の帽子の斜視図である。 本発明の別の実施形態の帽子の斜視図である。 本発明の帽子に使用される平面シートの平面図（図５（１））および斜視図（図５（２））である。 本発明の帽子に使用される平面シートを背面から見た斜視図（図６（１））および本発明の帽子の斜視図（図６（２））である。 本発明の別の実施形態の帽子に使用される平面シートの斜視図である（図７（１）、（２））。 図７に示す帽子の斜視図である。 本発明の別の実施形態の帽子に使用される平面シートの平面図である。 本発明の帽子の帽体の平面図（図１０（１））および底面図（図１０（２））である。 本発明の帽子に使用される遮光体の平面図である。 本発明の帽子の斜視図である。 本発明の別の実施形態の帽子における帽体の斜視図（図１３（１））および遮光体の斜視図（図１３（２））である。 本発明の別の実施形態の帽子の斜視図である。 本発明の別の実施形態の帽子における帽体の斜視図である。 本発明の別の実施形態の帽子における遮光体の平面図である。 本発明の別の実施形態の帽子の斜視図である。 本発明の帽子に使用される平面シートの平面図である。 本発明の帽子の斜視図である。 本発明の別の実施形態の帽子に使用される３枚の平面シートの平面図である。 図３に示す平面シートの斜視図である。 図４に示す平面シートを貼り合わせた状態を示す斜視図である。 本発明の帽子に使用される平面シートおよび頭周りシートの平面図（図２３（１）、（２））である。 本発明の帽子に使用される平面シートおよび頭周りシートの斜視図（図２４（１））および本発明の帽子の平面状態の裏面図（図２４（２））である。 本発明の帽子の斜視図である。

　以下、本発明に係る通気性を有する帽子の実施形態を図面に基づいて説明する。
　図１（１）は、本発明に係る帽子に使用される平面シート１０の平面図であり、平面シート１０には複数の切り込み１１と周縁部１２が設けられている。平面シート１０は正円状に形成されており、切り込み１１は同心円状に一定の長さを断続的に切断することにより形成されている。

　図１（２）は、本発明に係る帽子に使用される平面シート２０の平面図であり、平面シート２０には複数の切り込み２１と周縁部２２が設けられている。平面シート２０は正円状に形成されており、切り込み２１は同心円状に一定の長さを断続的に切断することにより形成されている。切り込み２２が設けられている範囲は切り込み１１が設けられている範囲よりも大きい。

　平面シート１０、２０の形状に限定はなく、正円状の他、正方形状、矩形状などに形成しても良い。切り込み１１、２１の長さ、幅、位置、形状に限定はなく、後述するように切り込み１１、２２が拡張されることにより空間が形成されるものであれば良い。平面シート１０、２０の素材は軽量化およびコスト削減の観点から紙などの素材を用いることが好ましいが、帽子としての機能を果たすものであればこれに限定されない。

　図２（１）は平面シート１０、２０の斜視図である。平面シート１０の上に平面シート２０が位置するようにそれぞれの周縁部１２、２２を固定する。平面シート１０、２０は接着、縫製等の方法により固定されるが、固定方法に格別の制限はない。図２（２）は平面シート１０、２０の周縁部が固定された状態を示す斜視図であり、本発明の帽子１の平面状態を示すものである。本実施形態では平面シート１０、２０の切り込み１１、２２がずれるように周縁部１２、２２を固定している。

　後記するように切り込み１１、２２が拡張される際に平面シート１０、２０の間に空間を形成するため、切り込みが設けられている範囲が大きい平面シート２０を上部に、切り込みが設けられている範囲が小さい平面シート１０を下部に位置してそれぞれの周縁部１２、２２を固定している。

　図３は本発明の帽子１の斜視図であり、切り込み１１、２２が拡張されることにより空間１３、２３が形成されている。本実施形態では空間１３、２３が略六角形状に形成されているが、これは切り込み１１、２２の形状、位置等に依るものである。切り込み１１が設けられている範囲は切り込み２２が設けられている範囲より小さいので、平面シート１０と平面シート２０の間には空間Ｓが形成される。

　本実施形態によれば、平面シート１０、２０の切り込み１１、２２が拡張されることにより空間１３、２３、Ｓが形成されるため、帽子１を保管したり持ち運んだりするときは平面形状のままにしておき（図２（２）参照）、帽子として使用するときは、切り込み１１、２２が拡張されることにより形成される空間１３、２３、Ｓにより通気性を確保することができる。切り込み１１、２２の作用により、平面状態の帽子１を頭部に被せれば自然に切り込み１１、２２が拡張される。

　また、２枚の平面シート１０、２０で構成されるため、１枚の平面シートで構成されるものと比して、通気性を確保しつつ雨、光その他の異物が帽子の内部に侵入するのを防ぐことができる。上記した通り、本実施形態では切り込み１１、２２がずれるように周縁部１２、２２を固定しているので、空間１３、２３が完全に重なることがない。そのため、雨や異物の侵入をより防ぐことが可能となる。さらに、２枚の平面シート１０、２２の周縁部１２、２２を固定することによって構成されるので、製作は極めて容易である。

　本実施形態では帽子１を２枚の平面シート１０、２０で構成したが、平面シートの枚数に格別の制限はなく、２枚以上の平面シートで構成されていれば良い。平面シートの枚数が多いほど防水性や遮光性が向上するが、重量が増加することに考慮する必要がある。また、各平面シートの間に適切に空間を設けるため、最上位の平面シートに設けたつまみを上方に引っ張った場合に、各平面シートが連動するように糸等で連結することが好ましい。

　次に本発明の別の実施形態について図４を参照しながら説明する。
　この実施形態では、頭頂部につまみ５０を設けている。帽子１を被着した状態でつまみ５０を上方に引っ張れば空間Ｓをより確実に形成することが可能となる。つまみ５０の形状に格別の制限はなく、頭頂部に切り込みを入れるだけの簡易的なものでも良い。　

　以下、本発明に係る通気性を有する帽子の実施形態を図面に基づいて説明する。
　図５は、本発明に係る帽子に使用される平面シート１０の平面図（図５（１））および斜視図（図５（２））である。平面シート１０には複数の切り込み１１と周縁部１２が設けられている。平面シート１０は正円状に形成されており、切り込み１１は同心円状に一定の長さを断続的に切断することにより形成されている。

　平面シート１０の形状に限定はなく、正円状の他、正方形状、矩形状などに形成しても良い。切り込み１１の長さ、幅、位置、形状に限定はなく、後述するように切り込み１１が拡張されることにより空間が形成されるものであれば良い。平面シート１０の素材は軽量化およびコスト削減の観点から紙などの素材を用いることが好ましいが、帽子としての機能を果たすものであればこれに限定されない。

　図６（１）は平面シート１０を背面から見た斜視図である。平面シート１０の背面には短冊状のブラインド４０が放射状に配置されている。本実施形態では短冊状のブラインド４０を放射状に配置したが、配置方法に格別の制限はない。短冊状のブラインドの素材に格別の制限はないが、形状記憶素材などを使用すれば平面シート１０が立体となった場合でもその形状を保持することができる。短冊状のブラインド４０の数や大きさに格別の制限はないが、遮光性と通気性のバランスを考慮して適宜決定される。ブラインド４０はその一端４０Ａのみを平面シート１０の周縁部１２において固定している。

　図６（２）は本発明の帽子１の斜視図であり、切り込み１１が拡張されることにより空間１３が形成されている。本実施形態では空間１３が略六角形状に形成されているが、これは切り込み１１の形状、位置等に依るものである。

　本実施形態によれば、平面シート１０の切り込み１１が拡張されることにより空間１３が形成されるため、帽子１を保管したり持ち運んだりするときは平面形状のままにしておき、帽子として使用するときは、切り込み１１が拡張されることにより形成される空間１３により通気性を確保することができる。また、短冊状のブラインド４０により光を遮ることができる。切り込み１１の作用により、平面状態の帽子１を頭部に被せれば自然に切り込み１１が拡張される。また、ブラインド４０はその一端４０Ａのみを平面シート１０の周縁部１２において固定しているので、平面状態の帽子１を頭部に被せれば自然に帽子１の立体形状に沿って立ち上がる。

　図７（１）は平面シート１０、３０の斜視図である。平面シート１０には中心から放射状に伸展する短冊状のブラインド４０がその端部４０Ｂで固定されている。平面シート１０の上に平面シート３０が位置するようにそれぞれの周縁部１２、３２を固定する。平面シート１０、短冊状のブラインド４０、平面シート３０は接着、縫製等の方法により固定されるが、固定方法に格別の制限はない。

　図７（２）は平面シート１０、３０の周縁部が固定された状態を示す斜視図であり、本発明の帽子１の平面状態を示すものである。このとき、平面シート１０、３０の間に短冊状のブラインド４０が固定されることになるが、短冊状のブラインド４０の端部４０Ａは平面シート３０の切り込み３１より帽子１の外側に露出している。

　図８は本実施形態の帽子１の斜視図であり、切り込み１１、３１が拡張されることにより空間１３、３３が形成されている。本実施形態では空間１３、３３が略六角形状に形成されているが、これは切り込み１１、３１の形状、位置等に依るものである。また、２枚の平面シート１０、３０の間に空間Ｓが形成される。

　本実施形態では、端部４０Ａは帽子１が立体状になるときに可動するので、ブラインド４０の端部４０Ａを切り込み３１より露出することにより、平面シート１０、３０の周縁部１２、３２を固定した場合であっても、端部４０Ａの動きが阻害されることはない。

　本実施形態によれば、平面シート１０、３０の切り込み１１、３１が拡張されることにより空間１３、３３が形成されるため、帽子１を保管したり持ち運んだりするときは平面形状のままにしておき（図７（２）参照）、帽子として使用するときは、切り込み１１、３１が拡張されることにより形成される空間１３、３３により通気性を確保することができる。切り込み１１、３１の作用により、平面状態の帽子１を頭部に被せれば自然に切り込み１１、３１が拡張される。

　また、２枚の平面シート１０、３０で構成されるため、１枚の平面シートで構成されるものと比して、通気性を確保しつつ雨、光その他の異物が帽子の内部に侵入するのを防ぐことができる。本実施形態では切り込み１１、３１がずれるように周縁部１２、３２を固定しているので、空間１３、３３が完全に重なることがない。そのため、雨や異物の侵入をより防ぐことが可能となる。さらに、２枚の平面シート１０、３０の周縁部１２、３２を固定することによって構成されるので、製作は極めて容易である。

　本実施形態では帽子１を２枚の平面シート１０、３０で構成したが、平面シートの枚数に格別の制限はなく、２枚以上の平面シートで構成されていれば良い。平面シートの枚数が多いほど防水性や遮光性が向上するが、重量が増加することに考慮する必要がある。また、図示しないが、各平面シートの間に適切に空間を設けるため、最上位の平面シートに設けたつまみを上方に引っ張った場合に、各平面シートが連動するように糸等で連結することが好ましい。

　次に本発明の別の実施形態について図９を参照しながら説明する。
　図９は本実施形態の帽子に使用される平面シート１０の平面図である。平面シート１０の切り込み１１は同心円状に一定の長さを断続的に切断することにより形成され、該切り込みの同心円間の距離が円の中心から離れるにしたがって小さくなっている。これにより平面シート１０を立体状にしたときに、帽子の頂部から縁部に向かって下がる勾配が徐々に強くなり、人体の頭部に近しい形状になる。

　また、図示しないが頭頂部につまみを設けても良い。帽子１を被着した状態でつまみを上方に引っ張れば空間Ｓをより確実に形成することが可能となる。つまみの形状に格別の制限はなく、頭頂部に切り込みを入れるだけの簡易的なものでも良い。

　以下、本発明に係る通気性を有する帽子の実施形態を図面に基づいて説明する。
　図６０（１）は、本発明に係る帽子の帽体６０の平面図であり、遮光部６１と通気部６２を有している。本実施形態では六方向の放射状に遮光部６１が伸びており、各遮光部の間が通気部６２として形成されている。図６０（２）は帽体６０の底面図である。帽体６０の底面の中心には後記する遮光体を取り付けるためのアタッチメント６３が設けられている。

　帽体６０の形状に格別の限定はなく、本実施形態のように必ずしも遮光部６１を放射状に形成しなくても良い。また、遮光部６１を構成する部分を分離して１つ１つ異なるパーツとして構成することも可能である。帽体６０の素材に格別の制限はなく、布地、紙、樹脂など帽子としての機能を果たすものであれば良い。

　前記遮光部６１は形状記憶素材を用いることもできる。遮光部に形状記憶素材を用いれば、帽子を使用しないときには帽体６０を平面状にしておき、帽子を使用するときに立体状にして帽子を使用することができる。その結果として、帽子を使用せずに持ち運ぶ際に便利である。

　図６１（１）は本発明に係る帽子に使用される遮光体７０であり、遮光体７０は六方向に伸びる放射状に形成されている。遮光体７０の中心には前記帽体６０に取り付けるためのアタッチメント７１が設けられている。このアタッチメント７１と前記帽体６０のアタッチメント６３とを固定して、帽体６０に遮光体７０を取り付けることにより、帽体６０と遮光体７０の間には隙間が形成される。帽体６０と遮光体７０の取り付け方法に格別の制限はなく、縫製、接着その他の方法により確実に固定することができれば良い。

　遮光体７０の形状に限定はなく、必ずしも放射状に形成しなくても良い。遮光体７０を構成する部分を分離して１つ１つ異なるパーツとして構成することも可能である。遮光体７０の素材に格別の制限はなく、布地、紙、樹脂など帽子としての機能を果たすものであれば良い。

　図６１は本発明の帽子１の斜視図であり、遮光部６１と通気部６２を有する帽体６０に遮光体７０が取り付けられている。遮光体７０は帽体６０の通気部６２の内側に相当する位置に設けられている。また、帽体の正面にひさし８０が取り付けられている。本実施形態においてひさし８０をキャップ向けの形状にしたが、必ずしもひさしの形状はこれに限られず、ハット向けの形状のように頭周り全体にひさしを取り付けても良い。

　本実施形態の発明に係る帽子によれば、帽体６０が有する通気部６２を介して帽体６０の内外に通気することができるのと同時に、帽体６０が有する遮光部６１および遮光体７０により光を遮ることができる。また、遮光部６１と通気部６２を有する帽体６０の内側に遮光体７０を設けるのみなので製作は極めて容易である。さらに、前記したとおり、遮光部６１が形状記憶素材からなる帽子であれば、帽子を平面状にすることができるので持ち運びに便利である。

　図６３（１）は本発明の別の実施形態の帽子における帽体６０の斜視図である。帽体６０はその大部分が遮光体６１で構成されており、一部が繰りぬかれるような形で通気部６２が形成されている。本実施形態で通気部６２の形状は半楕円状であるが、その形状に格別の制限はない。また、通気部６２の数を１つとしたが複数個所に設けることも可能である。さらに通気部６２の位置にも格別の制限はなく、帽体６０のどこでも通気したい箇所に設けることができる。

　図６３（２）は本実施形態の帽子における遮光体７０の斜視図である。遮光体７０は通気部６２の形状に沿うような形で形成している。遮光体７０の形状に格別の制限はなく、通気部６２の内側に相当する位置に設けたときに、通気部６２から入る光を遮ることができる形状であれば良い。遮光体７０の大きさは通気部６２の大きさよりもやや大きくすれば、光を遮るのに十分である。

　図１４は本実施形態の帽子１の斜視図であり、遮光部６１と通気部６２を有する帽体６０に遮光体７０が取り付けられている。遮光体７０は帽体６０の通気部６２の内側に相当する位置に設けられている。また、帽体の正面にひさし８０が取り付けられている。

　本実施形態の発明に係る帽子によれば、帽体６０が有する通気部６２を介して帽体６０の内外に通気することができるのと同時に、帽体６０が有する遮光部６１および遮光体７０により光を遮ることができる。また、遮光部６１と通気部６２を有する帽体６０の内側に遮光体７０を設けるのみなので製作は極めて容易である。

　図１５は本発明の別の実施形態における帽体６０の斜視図である。帽体６０はメッシュ地に遮光部６１を貼り付けて形成されている。遮光部６１が貼り付けられていない部分は通気部６２として構成される。本実施形態において、遮光部６１は短冊状に形成されているがその形状に格別の制限はない。

　図１６は本実施形態の帽子における遮光体７０Ａ（図１５（１））、７０Ｂ（図１５（２））の平面図である。遮光体７０Ａは帽体の頭頂部、遮光体７０Ｂは帽体の側面に設けるためのものである。本実施形態において、遮光体７０Ａおよび７０Ｂを別体としたが、これらを一体に形成することも可能である。

　図１７は本実施形態の帽子の斜視図であり、遮光部６１と通気部６２を有する帽体６０に遮光体７０が取り付けられている。遮光体７０Ａ、７０Ｂは帽体６０の通気部６２の内側に相当する位置に設けられている。また、帽体の正面にひさし８０が取り付けられている。

　本実施形態の発明に係る帽子によれば、帽体６０が有する通気部６２を介して帽体６０の内外に通気することができるのと同時に、帽体６０が有する遮光部６１および遮光体７０により光を遮ることができる。また、メッシュ地に短冊状の遮光部６１を設け、通気部６２の内側に相当する位置に遮光体７０Ａ、７０Ｂを設けるのみなので製作は極めて容易である。

　以下、本発明に係る通気性および遮光性を有する帽子の実施形態を図面に基づいて説明する。
　図１８（１）は、本発明に係る帽子に使用される平面シート１０の平面図であり、平面シート１０には複数の切り込み１１と周縁部１２が設けられている。平面シート１０は楕円状に形成されており、切り込み１１は年輪状の波線上に断続的に設けている。

　平面シート１０の形状に限定はなく、楕円状の他、正円状、正方形状、矩形状などに形成しても良い。平面シート１０の素材は軽量化およびコスト削減の観点から紙などの素材を用いることが好ましいが、帽子としての機能を果たすものであればこれらに限定されない。

　切り込み１１の長さ、幅、位置、形状に限定はなく、年輪状の波線上またはジグザグ線上に断続的に設ければ良く、後述するように切り込み１１が拡張されることにより空間が形成されるものであり、かつ、帽子の表面がひだ状に形成されるものであれば良い。また、前記空間の上部に傾斜面を形成することもできる。本実施形態において、切り込み１１は山型の切り込みが連続する周と谷型の切り込みが連続する周を交互に配置するように設けたが、年輪状の波線上またはジグザグ線上に断続的に設ければ、切り込み１１の配置方法に格別の制限はない。　

　図１９は本発明の帽子１の斜視図であり、切り込み１１が拡張されることにより空間１３が形成されている。空間１３の形状は切り込み１１の形状、位置等に依るものである。切り込み１１を波線上に設けているため、帽子１の表面はひだ状に形成されている。また、前記空間の上部に傾斜面１４が形成されており、傾斜面は帽子の内側から外側に向かって下方向に傾斜した面になっている。

　前記切り込み１１の波線またはジグザグ線の波長に格別の制限はないが、波長が短いほど帽子１の表面に形成されるひだの数が多くなるため、後記する帽子の遮光性がより高くなる。また、前記切り込み１１の波線またはジグザグ線の振幅に格別の制限はないが、振幅が大きいほど帽子表面に形成されるひだが深くなるため、後記する帽子の遮光性がより高くなる。

　本実施形態によれば、平面シート１０の切り込み１１が拡張されることにより空間１３が形成されるため、帽子１を保管したり持ち運んだりするときは平面形状のままにしておき（図１８参照）、帽子として使用するときは、切り込み１１が拡張されることにより形成される空間１３により通気性を確保することができる。切り込み１１の作用により、平面状態の帽子１を頭部に被せれば自然に切り込み１１が拡張される。

　切り込み１１は波線上またはジグザグ線上に設けるので、切り込みが拡張された際にできる空間の上部に傾斜面が形成されると共に本発明の帽子の表面がひだ状に形成され、遮光性が高い帽子を得ることができる。また、前記傾斜面は帽子の内側から外側に向かって下方向に傾斜した面であるため、太陽光を的確に遮ることができる。さらに、平面シート１０に切り込み１１を設けるのみなので製作は極めて容易である。

　次に本発明の別の実施形態について図２０を参照しながら説明する。
　図２０（１）、（２）、（３）は、本発明に係る帽子に使用される平面シート１０、２０、３０の平面図であり、平面シート１０、２０、３０にはそれぞれ複数の切り込み１１、２１、３１と周縁部１２、２２、３２が設けられている。平面シート１０、２０、３０は正円状に形成されており、切り込み１１、２１、３１は年輪状の波線上に断続的に設けている。切り込み２１が設けられている範囲は切り込み３１が設けられている範囲よりも大きく、切り込み１１が設けられている範囲は切り込み２１が設けられている範囲よりも大きい。

　平面シート１０、２０、３０の形状に限定はなく、正円状の他、正方形状、矩形状などに形成しても良い。切り込み１１、２１、３１の長さ、幅、位置、形状に限定はなく、後述するように切り込み１１、２１、３１が拡張されることにより空間が形成されるものであれば良い。平面シート１０、２０、３０の素材は軽量化およびコスト削減の観点から紙などの素材を用いることが好ましいが、帽子としての機能を果たすものであればこれに限定されない。

　図２１は平面シート１０、２０、３０の斜視図である。平面シート３０の上に平面シート２０、平面シート２０の上に平面シート１０が位置するようにそれぞれの周縁部１２、２２、３２を固定する。平面シート１０、２０、３０は接着、縫製等の方法により固定されるが、固定方法に格別の制限はない。図２２は平面シート１０、２０、３０の周縁部が固定された状態を示す斜視図である。

　後記するように切り込み１１、２１、３１が拡張される際に平面シート１０、２０、３０の間に空間を形成するため、切り込みが設けられている範囲が帽子の外側に向かうほど大きくなるように平面シートを重ねてそれぞれの周縁部１２、２２、３２を固定している。

　本実施形態の帽子によると、切り込み１１、２１、３１が拡張されることにより空間が形成される。空間の大きさ、形状、位置は切り込み１１、２１、３１の形状、位置等に依る。切り込み２１が設けられている範囲は切り込み３１が設けられている範囲より大きく、切り込み１１が設けられている範囲は切り込み２１が設けられている範囲より大きいので、平面シート１０、平面シート２０および平面シート３０のそれぞれの間には空間が形成される。

　本実施形態によれば、平面シート１０、２０、３０の切り込み１１、２１、３１が拡張されることにより空間が形成されるため、帽子１を保管したり持ち運んだりするときは平面形状のままにしておき（図２２参照）、帽子として使用するときは前記の空間により通気性を確保することができる。切り込み１１、２１、３１の作用により、平面状態の帽子１を頭部に被せれば自然に切り込み１１、２１、３１が拡張される。

　また、本実施形態の帽子は３枚の平面シート１０、２０、３０で構成されるため、１枚の平面シートで構成されるものと比して、光、雨その他の異物が帽子の内部に侵入するのをより防ぐことができる。また、３枚の平面シート１０、２０、３０のそれぞれの切り込み１１、２１、３１が設けられる範囲の大きさが異なるので、平面シートを立体状にする際に切り込み１１、２１、３１同士の引っかかりを防ぎ、スムーズに立体状にすることができる。さらに、３枚の平面シート１０、２０、３０の周縁部１２、２２、３２を固定することによって構成されるので、製作は極めて容易である。

　本実施形態では帽子１を３枚の平面シート１０、２０、３０で構成したが、平面シートの枚数に格別の制限はなく、２枚以上の平面シートで構成されていれば良い。平面シートの枚数が多いほど防水性や遮光性が向上するが、重量が増加することに考慮する必要がある。また、各平面シートの間に適切に空間を設けるため、最上位の平面シートにつまみ等を設けることもできる。この場合、当該つまみ等を上方に引っ張った場合に、各平面シートが連動するように糸等で連結することが好ましい。

　以下、本発明に係る通気性を有する帽子の実施形態を図面に基づいて説明する。
　図２３（１）は、本発明に係る帽子に使用される平面シート１０の平面図であり、平面シート１０には複数の切り込み１１と周縁部１２が設けられている。平面シート１０は正円状に形成されており、切り込み１１は同心円状に一定の長さを断続的に切断することにより形成されている。

　図２３（２）は、本発明に係る帽子に使用される頭周りシート９０の平面図であり、頭周りシート９０はその中心を繰り抜いて形成されている。中心の繰り抜きの形状に格別の制限はないが、被着者の頭部がスムーズに入り、フィット感が良く、容易には帽子が脱げないような形状にすることが好ましい。本実施形態では、中心の繰り抜き９１が円形波型に形成されており、波型部分が被着者の頭部のサイズに合わせて帽子の内側に折れ曲がることにより、サイズ調整の機能を果たすと共に、フィット感を向上させることができる。

　平面シート１０および頭周りシート９０の形状に限定はなく、正円状の他、正方形状、矩形状などに形成しても良い。切り込み１１の長さ、幅、位置、形状に限定はなく、後述するように切り込み１１が拡張されることにより空間が形成されるものであれば良い。平面シート１０または頭周りシート９０の素材は少なくともいずれか一方がスポンジ等の保水性を有する素材であることが好ましい。スポンジ等の保水性を有する素材を用いることにより、平面シート１０または頭周りシート９０に水分を含ませた後に冷凍庫等を用いて冷凍すれば、保冷機能を持たせることができる。また、平面シート１０の一部または頭周りシート９０の一部の素材にスポンジ等の保水性を有する素材を用いることもできる。

　前記保冷機能を持たせる方法に格別の制限はない。上記のとおり、平面シート１０または頭周りシート９０の素材の全部または一部に保水性を有する素材を用いることもできるし、平面シート１０または頭周りシートの中に保冷剤を入れることもできる。また、平面シートまたは頭周りシートに保冷剤を格納するためのポケットを設け、当該ポケットに保冷剤を格納することもできる。平面シートまたは頭周りシートのうち少なくとも１枚が保冷機能を持つため、帽子内部の温度を下げることができると共に帽子の被着者は高い清涼感を得ることができる。

　保冷機能を持たせるシートに格別の制限はなく、平面シート１０のみに保冷機能を持たせても良いし、頭周りシート９０のみに保冷機能を持たせても良い。平面シート１０および頭周りシート９０の両方に保冷機能を持たせることもできる。すべてのシートに保冷機能を持たせた方が帽子内部の温度をより下げることができるが、軽量化の観点からは、平面シート１０または頭周りシート９０のいずれか一方のみに保冷機能を持たせることが好ましい。頭周りシート９０に保冷機能を持たせた場合は、被着者の額やこめかみを冷却することができる。

　図２４は平面シート１０および頭周りシート９０の斜視図である。平面シート１０の下に頭周りシート９０が位置するようにそれぞれの周縁部１２、９２を固定する。平面シート１０および頭周りシート９０は接着、縫製等の方法により固定されるが、固定方法に格別の制限はない。頭周りシート９０のみを冷凍庫等を用いれて冷凍する場合もあるが、この場合は平面シート１０および頭周りシート９０の固定方法をボタン等により実現し、取り付けおよび取り外しが簡単になるように構成することもできる。

　図２５は本発明の帽子１の斜視図であり、切り込み１１が拡張されることにより空間１３が形成されている。空間１３が形成されることにより、平面形状の帽子が立体形状になると共に空間１３により通気性を確保することができる。平面シート１０に保冷機能を持たせた場合は、この空間１３を通る空気を冷却することも可能になる。

　本実施形態によれば、平面シート１０の切り込み１１が拡張されることにより空間１３が形成されるため、帽子１を保管したり持ち運んだりするときは平面形状のままにしておき、帽子として使用するときは、切り込み１１が拡張されることにより形成される空間１３により通気性を確保することができる。切り込み１１の作用により、平面状態の帽子１を頭部に被せれば自然に切り込み１１が拡張される。本実施形態では切り込み１１を同心円状に一定の長さを断続的に切断することにより形成したが、切り込み１１の形成方法に格別の制限はなく、平面形状の帽子１を立体状にすることができれば良い。

　また、本発明の帽子は、平面シートまたは頭周りシートのうち少なくとも１枚が保冷機能を持つため、帽子内部の温度を下げることができると共に帽子の被着者は高い清涼感を得ることができる。さらに、平面シート１０および頭周りシート９０の周縁部１２、９２を固定することによって構成されるので、製作は極めて容易である。

　本実施形態では平面シート１０の枚数を１枚としたが、平面シートの枚数に格別の制限はなく、２枚以上の平面シートで構成することもできる。平面シートの枚数が多いほど防水性や遮光性が向上するが、重量が増加することに考慮する必要がある。　

　以上、通気性を有する帽子の実施形態について説明したが、本発明に係る帽子は、ハットだけでなく、ハンチング、キャスケットなど、幅広く適用することができる。
 

１　　帽子
１０　平面シート
１１　切り込み
１２　周縁部
１３　空間
１４　傾斜面
２０　平面シート
２１　切り込み
９２　周縁部
２３　空間
５０　つまみ
Ｓ　　空間
４０　短冊状のブラインド
３０　平面シート
３１　切り込み
３２　周縁部
３３　空間
６０　帽体
６１　遮光部
６２　通気部
６３　アタッチメント
７０　遮光体
７１　アタッチメント
８０　ひさし
９０　頭周りシート
９１　繰り抜き
９２　周縁部
 

Claims (27)

1. 　切り込みを設けた２枚以上の平面シートの周縁部を固定し、前記切り込みが拡張されることにより空間が形成される帽子。
2. 　前記各平面シートの切り込みが設けられる範囲が帽子の外側に向かうほど大きくなる請求項１記載の帽子。
3. 　頭頂部につまみを設けた請求項１または２記載の帽子。
4. 　前記切り込みが同心円状に一定の長さを断続的に切断することにより形成された請求項１～３のいずれかに記載の帽子。
5. 　切り込みを設けた平面シートに短冊状のブラインドを設け、前記切り込みが拡張されることにより空間が形成される帽子。
6. 　前記短冊状のブラインドの一端のみを固定した請求項５記載の帽子。
7. 　前記切り込みが同心円状に一定の長さを断続的に切断することにより形成され、該切り込みの同心円間の距離が円の中心から離れるにしたがって小さくなる請求項５または６記載の帽子。
8. 　２枚の前記平面シートの間に前記短冊状のブラインドを設けた請求項５～８のいずれかに記載の帽子。
9. 　前記短冊状のブラインドの端部を前記平面シートの切り込みを通じて平面シートの外側に露出した請求項８記載の帽子。
10. 　帽体に遮光部と通気部を有し、該通気部の内側に相当する位置に遮光体を設けた帽子。
11. 　前記遮光部が放射状に広がってなる請求項１０記載の帽子。
12. 　前記遮光体が放射状に広がってなる請求項１１記載の帽子。
13. 　前記遮光部が形状記憶素材からなる請求項１０～１２記載の帽子。
14. 　平面シートに設けた切り込みが拡張されることにより空間が形成される帽子であって、前記切り込みは年輪状の波線上またはジグザグ線上に断続的に設けたことを特徴とする。
15. 　山型の切り込みが連続する周と谷型の切り込みが連続する周を交互に配置するように前記切り込みを設けた請求項１４記載の帽子。
16. 　前記平面シートを２枚以上重ねてなる請求項１４または１５記載の帽子。
17. 　前記平面シートの切り込みを設けた範囲が帽子の外側に向かうほど大きくなる請求項１６記載の帽子。
18. 　前記空間の上部に傾斜面が形成された請求項１４記載の帽子。
19. 　前記傾斜面は帽子の内側から外側に向かって下方向に傾斜した面である請求項１８記載の帽子。
20. 　山型の切り込みが連続する周と谷型の切り込みが連続する周を交互に配置するように前記切り込みを設けた請求項１９記載の帽子。
21. 　前記平面シートを２枚以上重ねてなる請求項１８～２０記載の帽子。
22. 　前記平面シートの切り込みを設けた範囲が帽子の外側に向かうほど大きくなる請求項２１記載の帽子。
23. 　平面シートに設けた切り込みが拡張されることにより空間が形成される帽子であって、前記平面シートの下に頭周りシートが設けられ、前記平面シートまたは頭周りシートのうち少なくとも１枚が保冷機能を持つことを特徴とする。
24. 　前記保冷機能を持つ平面シートまたは頭周りシートの素材が保水性を有する素材である請求項２３記載の帽子。
25. 　前記保冷機能を持つ平面シートまたは頭周りシートに保冷剤を格納するためのポケットを設けた請求項２３記載の帽子。
26. 　前記切り込みが同心円状に一定の長さを断続的に切断することにより形成された請求項２３～２５のいずれかに記載の帽子。
27. 　前記頭周りシートがその中心を繰り抜いて形成された請求項２３～２６のいずれかに記載の帽子。

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