WO2020202767A1

WO2020202767A1 - 情報処理システム

Info

Publication number: WO2020202767A1
Application number: PCT/JP2020/003907
Authority: WO
Inventors: ヘンリーウォン; ▲カイ▼臨張; 淳門脇; 勇夫丸岡; ピーターバッハー; アフィナフカナル; 徹江口
Original assignee: 株式会社ワコム
Priority date: 2019-04-05
Filing date: 2020-02-03
Publication date: 2020-10-08
Also published as: US20220005130A1; JPWO2020202767A1

Abstract

家族などの限定された複数人に対して、適切な料理を提案する情報処理システムを提案する。　情報処理装置と、食材を備蓄する食材備蓄装置と、予め定められた対象者の、提供された料理を食事中の様子を検出するための食事状況検出装置とを備える。情報処理装置は、表示画面を備える表示部と、対象者が携帯する携帯端末と通信を行うための第１の通信部と、食材備蓄部と通信を行うための第２の通信部と、食事状況検出装置と通信を行うための第３の通信部と、第１の通信部を通じて取得した情報と、第２の通信部から取得した情報と、第３の通信部から取得した情報とから、対象者に提供する料理の情報を表示部の表示画面に表示して提案する提案部とを備える。

Description

情報処理システム

　この発明は、例えば家族に適切な料理の提供をすることができるようにアシストすることが可能な情報処理システムに関する。

　例えば家族のために料理を提供しようとする場合、料理を提供しようとする人は、冷蔵庫にある食材や、家族の健康状態や、各家族構成員の好き嫌い（嗜好）、さらには、各家族構成員のスケジュールを考慮して、提供する料理を決めるようにする。

　しかし、料理を提供しようとする人が、自分でそれらの考慮する情報を収集するのは大変である。そこで、家族構成員のそれぞれにより電子メールを送ってもらって、それを考慮するようにすることが考えられる。その場合に、家族構成員の全員の電子メールを個々に見て考慮するよりは、全員の電子メールを一つの表示画面で同時に見ることができれば便利である。例えば特許文献１（特開２００２－３５１７８９号公報）には、表示画面に、複数件の電子メール表示エリアを設けて、複数の電子メールのメッセージや宛先、送信者、件名などを同時に確認しながら送受信の処理をできるようにしたものが提案されており、この特許文献１を用いれば、家族構成員からの電子メールを同時に見ることができて便利である。

特開２００２－３５１７８９号公報

　しかしながら、特許文献１においては、表示画面に表示される複数の電子メールは、順不同であり、どの電子メールが家族構成員の誰からのメールであるかは、その送信元の表示情報を確認しなければならず、家族構成員の電子メールの情報の把握に手間がかかる。

　また、電子メールにより、各家族構成員のスケジュールは知らせてもらうことはできるが、体調などの健康状態については、料理をする人がいちいち電子メールで尋ねたりしなければならず、厄介である。また、料理をする人は、各家族構成員の料理に対する嗜好を覚えていなければならず、また、嗜好が変わったりした場合には、それに対応することが困難であるという問題がある。

　この発明は、以上の問題点を解決することができるようにした情報処理システムを提供することを目的とする。

　上記の課題を解決するために、
　情報処理装置と、食材を備蓄する食材備蓄装置と、予め定められた対象者の、提供された料理を食事中の様子を検出するための食事状況検出装置と、を備える情報処理システムであって、
　前記情報処理装置は、
　表示画面を備える表示部と、
　前記対象者が携帯する携帯端末と通信を行うための第１の通信部と、
　前記食材備蓄部と通信を行うための第２の通信部と、
　前記食事状況検出装置と通信を行うための第３の通信部と、
　前記第１の通信部を通じて取得した情報と、前記第２の通信部から取得した情報と、前記第３の通信部から取得した情報とから、前記対象者に提供する料理の情報を前記表示部の表示画面に表示して提案する提案部と、
　を備えることを特徴とする情報処理システムを提供する。

　上記の情報処理システムによれば、提案部が、第１の通信部を通じて取得した情報と、第２の通信部から取得した情報と、第３の通信部から取得した情報とから、対象者に提供する料理の情報を表示部に表示して提案する。したがって、料理を提供しようとする人は、この情報処理システムの情報処理装置の表示画面に表示されている料理の情報に基づいて実際の料理を提供することができて便利である。

この発明による情報処理システムの実施形態の構成例及び利用態様の概要を説明するための図である。図１の実施形態の情報処理システムを構成する情報処理装置のハードウエア構成例を示す分解斜視図である。図１の実施形態の情報処理システムを構成する情報処理装置と共に用いる位置指示器の例を説明するための図である。図１の実施形態の情報処理システムを構成する情報処理装置の電子回路の構成例を示す図である。図１の実施形態の情報処理システムを構成する情報処理装置が備えるテーブル情報の例を示すである。図１の実施形態の情報処理システムを構成する情報処理装置と通信を行う携帯端末の構成例を示すブロック図である。図１の実施形態の情報処理システムを構成する情報処理装置と通信を行う携帯端末と通信されるウエアラブル端末の構成例を示すブロック図である。図１の実施形態の情報処理システムを構成する情報処理装置と通信を行う食材在庫管理装置の構成例を示すブロック図である。図１の実施形態の情報処理システムを構成する情報処理装置と通信を行う食事状況検出装置の構成例を示すブロック図である。図１の実施形態の情報処理システムを構成する情報処理装置の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。図１の実施形態の情報処理システムを構成する情報処理装置の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。図１の実施形態の情報処理システムを構成する情報処理装置の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。図１の実施形態の情報処理システムを構成する情報処理装置の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。図１の実施形態の情報処理システムを構成する情報処理装置の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。図１の実施形態の情報処理システムを構成する情報処理装置と通信を行う携帯端末の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。図１の実施形態の情報処理システムを構成する情報処理装置と通信を行う携帯端末の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。図１の実施形態の情報処理システムを構成する情報処理装置と通信を行う携帯端末の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。図１の実施形態の情報処理システムを構成する情報処理装置と通信を行う食事状況検出装置の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。図１の実施形態の情報処理システムを構成する情報処理装置と通信を行う食事状況検出装置の他の例を構成例を説明するための図である。

　以下、この発明による情報処理システムの実施形態を、図を参照しながら説明する。図１は、この発明による情報処理システムの実施形態の構成例を説明するための図である。図１に示すように、この実施形態の情報処理システムは、情報処理装置１に対して位置指示器の例としてのマーカー付位置指示器２と、消しゴム機能部材３とが設けられると共に、情報処理装置１に対して、携帯端末４１～４４と、食材保管装置の例としての冷蔵庫６に設けられている食材在庫管理装置６０と、食事状況検出装置７とが無線通信により接続されて構成される。また、携帯端末４１～４４のそれぞれは、当該携帯端末４１～４４の携帯者が装着するウエアラブル端末５１～５４と無線通信するように構成されている。

　さらに、情報処理装置１は、インターネット８を通じてサーバ装置９Ａ，９Ｂ，９Ｃなどに接続するように構成されている。

　＜情報処理装置１の構成例の説明＞
　図２は、この実施形態の情報処理システムを構成する情報処理装置１の構成例を示す分解斜視図である。

　図２に示すように、この例の情報処理装置１は、表示デバイス１１と、この表示デバイスの表示画面の上部（表示面側）を覆うように重畳して配されるカバー部材を構成する透明パネル１２と、表示デバイス１１の下方（裏側）に配される位置検出センサ１３と、この情報処理装置１の電子回路部分を構成する制御回路基板１４とが、互いに重ね合わされるようにして、ケース１０に収納されて構成されている。

　ケース１０は、例えば合成樹脂により構成されており、表示デバイス１１、透明パネル１２、位置検出センサ１３および制御回路基板１４を収納するための凹部１０ａを備えている。

　表示デバイス１１は、液晶ディスプレイや有機ＥＬディスプレイなどからなる大型、例えば４０インチ以上のフラットディスプレイからなり、ディスプレイ基板１１１上に、表示画素１１２が、Ｘ軸方向（横方向）に多数個配列されていると共に、Ｘ軸方向に直交するＹ軸方向（縦方向）に多数個配列された表示画面１１Ｄを備えている。

　透明パネル１２は、この例では、位置指示器２のマーカーペン部により、インクによる筆記や描画が可能であると共に、当該筆記や描画を消しゴム機能部材３により消すことができる透明材料、例えば透明アクリル板からなる。この透明パネル１２は、この例では、表示デバイス１１の表示画面１１Ｄと同じ大きさとされており、この透明パネル１２の表面１２ａの側は、位置指示器２による位置指示のための操作面とされている。

　表示デバイス１１の下方（裏側）には、この例では、電磁誘導方式の位置検出センサ１３が、その位置検出エリアが丁度、表示画面１１Ｄと重なるようにされて配設される。この例では、位置検出センサ１３の後述する位置指示器２の指示位置の検出エリアと、表示デバイス１１の表示画面１１Ｄの表示エリアとは同じ大きさとされ、両エリアが、丁度重なるように、表示デバイス１１及び位置検出センサ１３が配設されている。

　そして、位置検出センサ１３の裏側には、制御回路基板１４が配設される。制御回路基板１４は、表示デバイス１１及び位置検出センサ１３と電気的に接続されている。

　そして、この実施形態の情報処理装置１には、位置検出センサ１３と電磁誘導結合することで位置指示を行うと共に、透明パネル１２の表面１２ａにインク筆記が可能なマーカー付位置指示器２と、マーカー付位置指示器２でインク筆記した筆記跡を透明パネル１２の表面１２ａから消去可能であると共に、対応する筆記データの削除指示を位置検出センサ１３に対して送出することができる消しゴム機能部材３とが付随している。

　図３に、マーカー付位置指示器２の構成例を示す。この例のマーカー付位置指示器２は、ねじ込み式に結合される先端側ケース２１ａと後端側ケース２１ｂとからなるケース２１内に、マーカーペン体２２と、位置検出センサ１３との間で信号のインタラクションを行うインタラクション部２３とが設けられることで構成されている。

　マーカーペン体２２は、インク溜部２２ａに溜められているインクが、例えばフェルトからなるペン先部材２２ｂに供給される構成を備え、市販のフェルトペンと同様のものである。ペン先部材２２ｂには、キャップ２４が装着される。

　インタラクション部２３は、コイル２３１と、コンデンサ２３２及び２３３とで構成される共振回路で構成される。コイル２３１は、図３に示すように、先端側ケース２１ａのマーカーペン体２２のペン先部材２２ｂの近傍に配設されている。そして、コンデンサ２３２及び２３３は、後端側ケース２１ｂ内において、マーカーペン体２２のインク溜部２２ａの後端側の設けられるプリント基板２３０に配設されている。

　そして、プリント基板２３０には、マーカーペン体２２のインク溜部２２ａの尾部と対向するようにスイッチ２３４が配設されている。このスイッチ２３４は、マーカーペン体２２が軸心方向に変位することでオン、オフされて、共振回路に対してコンデンサ２３３を接続するか否かが制御される。マーカーペン体２２のペン先部材２２ｂでインク筆記するときに、マーカーペン体２２のペン先部材２２ｂに印加される圧力が所定値以下であるときには、スイッチ２３４はオフであって、コンデンサ２３３は、共振回路とは非接続とされ、前記所定値を超える圧力が印加されたときには、スイッチ２３４はオンとされて、共振回路に接続され、その共振周波数が変更される。

　このスイッチ２３４のオン、オフによる共振周波数の変更は、例えばマーカーペン体２２による透明パネル１２の表面１２ａ上に形成されたインク筆記を消しゴム機能部材３により消した時に、記憶されているインク筆記に応じた筆記データを、併せて消去するか否かの指示に用いることができる。例えば、スイッチ２３４がオフの状態においてマーカーペン体２２により形成されたインク筆記に応じた筆記データは併せて消去するようにし、マーカー付位置指示器２のペン先部２２ｂに圧力を印加して、スイッチ２３４をオンの状態においてマーカーペン体２２により形成されたインク筆記に応じた筆記データは消去せずに記憶として残すように指示することができる。

　消しゴム機能部材３は、マーカー付位置指示器２により透明パネル１２の表面１２ａにインク筆記された筆記跡を摩擦により消去するための部材からなる消しゴム部３１と、対応する筆記データを消去するために位置検出センサ１３とインタラクションするためのインタラクション部３２とからなる。消しゴム部３１は、周知の繊維材料などで構成される。インタラクション部３２は、消しゴム部３１を保持するホルダー内にコイルとコンデンサとからなる共振回路が設けられて構成されたものである。

　図４は、上述した制御回路基板１４において形成されている電子回路の構成例を、位置検出センサ１３及び表示デバイス１１との接続関係も含めて示す図である。また、この図４では、位置検出センサ１３と、マーカー付位置指示器２及び消しゴム機能部材３とのインタラクションの関係をも示している。

　図４の左上には、マーカー付位置指示器２のインタラクション部２２の回路構成例と、消しゴム機能部材３のインタラクション部３２の回路構成例とが示されている。すなわち、マーカー付位置指示器２のインタラクション部２２は、コイル２３１とコンデンサ２３２とが並列に接続されると共に、スイッチ２３４を介してコンデンサ２３３がさらに並列に接続される共振回路ＲＣ１の構成とされている。スイッチ２３４がオフのときと、オンのときとで、共振回路ＲＣ１の共振周波数が異なる。

　消しゴム機能部材３のインタラクション部３２は、コイル３２１とコンデンサ３２２とが並列に接続された共振回路ＲＣ２の構成とされている。この並列共振回路ＲＣ２の共振周波数は、共振回路ＲＣ１の共振周波数とは異なるように構成されている。

　マーカー付位置指示器２の共振回路ＲＣ１及び消しゴム機能部材３の共振回路ＲＣ２は、位置検出センサ１３と、電磁誘導結合することで信号のやり取り（インタラクション）を行う。

　一方、図４に示すように、制御回路基板１４には、位置検出部１５と、処理制御部１６と、この例ではインターネット８を通じてサーバ装置９Ａ，９Ｂ，９Ｃと無線通信するための無線通信部１７１と、携帯端末４１～４４と無線通信するための無線通信部１７２と、食材在庫管理装置６０と無線通信するための近距離無線通信部１８１と、食事状況検出装置７と無線通信するための近距離無線通信部１８２と、表示制御部１９が設けられている。近距離無線通信部１８１及び１８２は、この例では、ブルートゥース（登録商標）規格の無線通信を行う。

　位置検出部１５は、この例では、位置検出センサ１３に接続されている選択回路１５１と、選択回路１５１に接続されると共に、処理制御部１６に接続されている信号送受信処理部１５２とからなる。

　この例の位置検出センサ１３は、Ｘ軸方向ループコイル群１３１と、Ｙ軸方向ループコイル群１３２とが積層された位置検出コイルにより構成されている。そして、Ｘ軸方向ループコイル群１３１及びＹ軸方向ループコイル群１３２のループコイルのそれぞれが選択回路１５１に接続されている。選択回路１５１は、信号送受信処理部１５２が備える制御部からの制御信号に基づいた選択処理を行い、２つのループコイル群１３１，１３２のうちの一のループコイルを順次選択して、後述する位置指示器２や消しゴム機能部材３の共振回路に対して、信号送受信処理部１５２からの信号を送信させると共に、それらの共振回路から帰還される信号を受信して、信号送受信処理部１５２に供給させる。

　そして、位置検出部１５の信号送受信処理部１５２では、マーカー付位置指示器２のインタラクション部３２の共振回路ＲＣ１から電磁結合により受信した帰還信号が検出される位置検出センサ１３上の位置から、マーカー付位置指示器２によりインク筆記されたときに同時に位置指示された位置検出センサ１３上の位置を検出し、その検出結果を、マーカー付位置指示器２による筆記入力情報（以下筆記データという）として処理制御部１６に供給する。

　また、位置検出部１５の信号送受信処理部１５２では、消しゴム機能部材３のインタラクション部３２の共振回路ＲＣ２から電磁結合により受信した帰還信号が検出される位置検出センサ１３上の位置から、消しゴム機能部材３により消去指示された位置検出センサ１３上の位置を検出し、その検出結果を、消しゴム機能部材３による消去位置入力情報として処理制御部１６に供給する。

　処理制御部１６は、信号送受信処理部１５２から取得した筆記データはメモリに記憶すると共に、表示デバイス１１の表示画面１１Ｄに表示する処理を行う。また、処理制御部１６は、信号送受信処理部１５２から消去位置入力情報を取得したときには、対応する筆記データをメモリから削除する処理を行うようにする。

　また、この実施形態では、処理制御部１６は、位置検出部１５の信号送受信処理部１５２からの情報に基づいて、外部の携帯端末との通信を行う機能を備えている。また、この実施形態においては、処理制御部１６は、位置検出部１５の信号送受信処理部１５２からの情報に関係なく、外部の携帯端末４１～４４、食材在庫管理装置６０、食事状況検出装置７及びインターネット８を通じたサーバ装置９Ａ，９Ｂ，９Ｃとの間で通信を行うことで、後述するような種々の機能処理を行うことができるように構成されている。そして、この通信の際における表示画面１１Ｄにおける表示制御は、処理制御部１６が、表示制御部１９を通じて行うように構成されている。

　この実施形態の情報処理装置１は、通信を行う相手方は、予め設定された者に制限されている。そして、この実施形態の情報処理装置１では、表示画面１１Ｄに、予め設定された通信の相手毎に、互いに異なる部分表示エリアを設定しておき、それぞれの部分表示エリアに対応付けた通信の管理をするように構成している。

　この実施形態の情報処理装置１は、例えば父、母、姉、太郎などの同居する複数人からなる家族が住む家の例えば居間に設置されるもので、家に居る者と、外出している者とが利用できるものである。この実施形態の情報処理装置１は、外出するときに各人が携帯する携帯端末との間で通信が可能とされる。この例では、携帯端末は、例えばスマートフォンと呼ばれる高機能携帯電話端末が用いられる。家に居る者は、この実施形態の情報処理装置１を、通信端末として利用することが可能である。この例では、通信としては、電子メール通信の場合として説明する。

　この実施形態の情報処理装置１においては、表示デバイス１１の表示画面１１Ｄの表示エリアには、図１に示すように、５個の部分表示エリアＡＲ１，ＡＲ２，ＡＲ３，ＡＲ４，ＡＲ５が設定されている。これらの部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ５は、情報処理装置１において、予め、設定されていてもよいし、使用者が、任意に設定することもできる。例えば矩形領域からなる部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ５は、それぞれの部分表示エリアの左上隅と、右下隅の位置を指定することで設定することができる。

　この実施形態では、表示画面１１Ｄの表示エリアと、位置検出センサ１３の位置検出エリアとは重畳されていて、表示エリア内の表示位置と検出エリア内の位置とは互いに対応しているので、一方のエリアの位置が分かれば対応する他方のエリアの位置が分かる。そのため、部分表示エリアが設定されると、位置検出センサ１３の検出エリアにおいて、その部分表示エリアに対応する部分入力エリアが自動的に算出されて設定される。

　なお、任意の部分表示エリアを設定する場合には、位置検出センサ１３の検出エリアにおいて、部分入力エリアの設定を受け付けることで、その部分入力エリアに対応する部分表示エリアの設定が可能である。なお、部分表示エリアは１個でもよく、また、図の例のような数に限らず、いくつでもよい。また、部分表示エリアの大きさも、任意に設定することが可能であるし、複数の部分表示エリアを設定する場合に、大きさがまちまちであっても勿論よい。また、部分表示エリアとして設定するエリアの形状も、図の例のような矩形に限られる訳ではなく、円形や他の多角形形状であってもよい。

　部分表示エリアの設定が終了したら、それぞれの部分表示エリアに対応付けて、携帯端末４１～４４の通信アドレス情報、この例では、電子メールアドレスの情報を設定する。電子メールアドレスの情報の設定方法としては、例えばマーカー付位置指示器２による筆記入力であってもよいし、例えば設定する部分表示エリアを選択している状態で、携帯端末４１～４４のそれぞれから情報処理装置１に宛てて電子メールを送信し、その送信元の電子メールを対応付けて設定するやり方など、種々の方法が可能である。

　次に、各部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ５の名称が、例えば、マーカー付位置指示器２による筆記入力により設定される。更に、この実施形態では、部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ５には、単に、特定人のみの電子メールの送受信のために使用する（個人用途とする）のではなく、別の特別の用途に使用する場合には、その特別の用途の設定もなされる。この特別の用途は、予め、当該情報処理装置１で利用可能な用途のリストが表示されて、そのリストの中から選択することが可能である。この例では、部分表示エリアＡＲ５は、用途としては共通用途が設定される。

　ここで、共通用途とは、個人用途として設定登録された全ての携帯端末の使用者について共通に利用されるエリアとされるもので、後述するように、当該共通用途エリアにマーカー付位置指示器２で書き込みがなされたときには、その書き込みがなされた情報は、個人用途として設定登録された全ての携帯端末に送信される。

　以上のようにして、部分表示エリア、部分入力エリア及び対応する電子メールアドレスが設定されると、処理制御部１６は、それらの対応する情報を、この例では内蔵する対応テーブルメモリ１６ＴＭに記憶する。図５に、対応テーブルメモリ１６ＴＭの記憶内容であるテーブル情報ＴＢＬの例を示す。

　対応テーブルメモリ１６ＴＭのテーブル情報ＴＢＬにおけるエリア名は、図１に示すように、各部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ５のそれぞれに表示される。なお、部分表示エリアＡＲ５のエリア名には、特別の用途である「共通」の名称が付与される。

　部分表示エリアの２つの値（例えば（Ｄｓ１，Ｄｓ２））は、それぞれ表示エリアにおける部分表示エリアの左隅の表示画素位置と、右隅の表示画素位置との対を示している。また、部分入力エリアの２つの値（例えば（Ｐｓ１，Ｐｓ２））は、それぞれ位置検出センサ１３の検出エリアにおける部分入力エリアの左隅の位置と、右隅の位置との対を示している。

　電子メールアドレスは、各部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ５のそれぞれに対応付けられる携帯端末の電子メールアドレスであることは前述した通りである。すなわち、図１に示すように、部分表示エリアＡＲ１に対しては、父親が携帯する携帯端末４１の電子メールアドレスが、部分表示エリアＡＲ２に対しては、母親が携帯する携帯端末４２の電子メールアドレスが、部分表示エリアＡＲ３に対しては、姉が携帯する携帯端末４３の電子メールアドレスが、部分表示エリアＡＲ４に対しては、太郎が携帯する携帯端末４４の電子メールアドレスが、それぞれ設定登録されて記憶される。また、共通用途の部分表示エリアＡＲ５には、父親、母親、姉及び太郎が携帯する携帯端末４１～４４の電子メールアドレスが設定登録されて記憶される。

　そして、この例では、各部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ５には、識別情報（ＩＤ（Identification）が付与されている。

　なお、この実施形態では、各個人用の携帯端末４１～４４のそれぞれには、この実施形態の情報処理装置１と電子メール通信するためのアプリケーションプログラムが、予めインストールされる。

　図１に示すように、この例の情報処理装置１の表示デバイス１１の表示画面１１Ｄの表示エリアには、携帯端末とは対応付けられない残余表示エリアＡＲｗが存在する。この例では、この残余表示エリアＡＲｗは、任意の筆記入力のエリアとされる。また、図示は省略するが、情報処理装置１と近距離無線通信接続する描画タブレット装置や、位置検出センサ付き手書き入力装置などを設けて、これら描画タブレット装置や、位置検出センサ付き手書き入力装置から送られてくる描画データ（お絵描きデータ）を、残余表示エリアＡＲｗに表示するように構成してもよい。

　そして、処理制御部１６に対しては、更に、図１に示すように、情報格納メモリ１６ＤＭが接続されている。この例では、情報格納メモリ１６ＤＭは、その記憶エリアが分けられて、複数の部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ５及び残余表示エリアＡＲｗに対応付けられた複数の記憶エリアＭ１～Ｍ６を備えると共に、後述するような情報格納用の、その他の記憶エリアＭ７～Ｍ９を備える。

　そして、記憶エリアＭ１～Ｍ６には、それぞれが対応する部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ５に表示される情報及びそれぞれが対応する部分入力エリア及び残余表示エリアＡＲｗでマーカー付位置指示器２により位置指示入力された筆記データが格納されて、その格納情報が記憶エリア毎に別々に管理される。なお、この例では、各記憶エリアＭ１～Ｍ６においては、部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ５の表示情報と、対応する部分入力エリアの筆記データとは別々に管理されるように格納されると共に、残余表示エリアＡＲｗの表示情報と、対応する筆記データとは、別々に管理されるように格納される。

　そして、処理制御部１６は、図４に示すように、表示制御部１９を介して表示デバイス１１に接続されており、情報格納メモリ１６ＤＭの各記憶エリアＭ１～Ｍ６の格納情報に応じて、表示デバイス１１の表示画面１１Ｄの各部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ５及び残余表示エリアＡＲｗにおける表示制御を行う。

　なお、図１の表示画面１１Ｄにおいて、部分表示エリアＡＲ４及びＡＲ５の太字文字は、マーカー付位置指示器２によりインク筆記されたものを示しており、その筆記データが情報格納メモリ１６ＤＭに格納されるが、筆記入力時には、透明パネル１２の表面１２ａ上にインク筆記がされるだけで、表示情報として表示デバイス１１の表示画面に表示されることはない。

　＜処理制御部１６の処理動作の概要＞
　処理制御部１６は、無線通信部１７１または１７２を通じて携帯端末４１～４４から受信した情報は、それぞれの携帯端末４１～４４が対応付けられた部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ４に対応する記憶エリアＭ１～Ｍ４に格納する。そして、処理制御部１６は、受信した情報の表示情報を生成し、その生成した情報を、それぞれの携帯端末４１～４４に対応した部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ４に表示するようにする。なお、部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ４に、受信した情報が表示部１１の表示画面１１Ｄに表示されている場合において、マーカー付位置指示器２による透明パネル１２の表面１２ａのインク筆記が重畳して存在していて表示情報が見づらい場合には、消しゴム機能部材３により、当該インク筆記を消すことで、見易くすることができる。

　また、処理制御部１６は、位置検出部１５で検出されたマーカー付位置指示器２により指示位置入力に基づく筆記データを信号送受信処理部１５２から受け取ると、当該筆記データが位置検出センサ１３の検出エリア内のいずれのエリアにおける入力情報であるかを判別する。そして、処理制御部１６は、判別したエリアに対応する情報格納メモリ１６ＤＭの記憶エリアに、受け取った筆記データを記憶すると共に、判別したエリアが、部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ４のいずれかに対応するものであると判別したときには、その判別結果の部分表示エリアに対応して設定されている携帯端末に対して、受け取った筆記データを送信するようにする。

　判別した部分表示エリアが、「共通用途」に設定されている部分表示エリアＡＲ５であるときには、部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ４に対応して設定されている携帯端末４１～４４の全てに、受け取った筆記データを送信するようにする。なお、残余表示エリアＡＲｗへの筆記入力の筆記データは、この実施形態では、筆記時には、携帯端末４１～４４には送信しない。

　また、この実施形態の情報処理装置１においては、マーカー付位置指示器２で、個人用途の部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ４で位置指示入力による筆記入力がなされたときには、その筆記データを、当該筆記入力がなされた部分表示エリアに対応して設定されている携帯端末だけでなく、他の部分表示エリアに対応して設定されている携帯端末にも送信（転送）することを要求（転送要求）できるように構成されている。

　処理制御部１６は、信号送受信処理部１５２からの情報に基づいて、転送要求の指示がなされていることを検知したときには、その転送要求により指定された携帯端末への、受け取った筆記データを転送する処理を行う機能も備えている。

　この実施形態の情報処理装置１は、更に、図４に示すように、スケジュール認識部１６１と、健康状態把握部１６２と、食材把握部１６３と、嗜好情報蓄積部１６４と、レシピ提案部１６５との各種の機能処理部を備えている。これらは、それぞれアプリケーションプログラムとして構成することが可能である。

　スケジュール認識部１６１は、携帯端末４１～４４のそれぞれから送られてくる電子メールの受信情報から、携帯端末４１～４４のそれぞれの携帯者のスケジュールを認識する。この例の場合には、送られてくる電子メールの情報は、帰宅時間の情報や、食事の要否の情報などの予め定めらたスケジュールに関する情報が、容易に抽出可能な特定のパターンの情報として送られてくるように構成されている。したがって、スケジュール認識部１６１は、抽出したそれらのスケジュールに関する情報から、携帯端末４１～４４のそれぞれの携帯者のスケジュールを認識することができる。スケジュール認識部１６１は、認識したスケジュールの情報は、携帯端末４１～４４のそれぞれの携帯者（以下、登録対象者という）の識別情報と日時の情報とに対応付けて、情報格納メモリ１６ＤＭの例えば記憶エリアＭ７に保持する。

　そして、スケジュール認識部１６１は、後述するレシピ提案要求が発生した時点において、記憶エリアＭ７に記憶した携帯端末４１～４４からのそれぞれの登録対象者のスケジュール情報から、料理を提供する必要があるのは何人か、料理は何時に提供すべきかなどを認識して、その認識結果を、後述するレシピ提案部１６５に渡すようにする。したがって、スケジュール認識部１６１からレシピ提案部１６５には、何人分の料理を用意する必要があるか、また、料理を提供するまでの時間（料理を作るのに必要な時間）に関する情報が渡されることになる。

　健康状態把握部１６２は、携帯端末４１～４４のそれぞれから送られてくる、それぞれの登録対象者の生体情報から、それぞれの登録対象者の健康状態を把握する。情報処理装置１に、生体情報の解析部を備えることでそれぞれの登録対象者の健康状態を把握するように構成することもできるが、情報処理装置１の構成が複雑になると共に、処理負荷が重くなるので、この実施形態では、外部の健康状態把握サーバ装置を用いるようにする。

　すなわち、この実施形態では、健康状態把握部１６２は、健康状態把握サーバ装置であるサーバ装置９ＡのＵＲＬ（Uniform Resource Locator）を記憶しており、当該ＵＲＬを用いて無線通信部１７１及びインターネット８を通じてサーバ装置９Ａにアクセスし、例えば直近から所定時間前までに蓄積した、携帯端末４１～４４のそれぞれの登録対象者の生体情報をサーバ装置９Ａに送って健康状態情報の取得要求をする。

　サーバ装置９Ａは、それぞれの登録対象者の生体情報から、それぞれの登録対象者の健康状態の情報を生成し、生成した健康状態の情報を情報処理装置１に送る。サーバ装置９Ａには、生体情報と健康状態との対応関係についてのデータベースが用意されており、サーバ装置９Ａは、このデータベースにおいて、生体情報を用いて参照することでそれぞれの登録対象者の健康状態の情報を生成する。

　健康状態把握部１６２は、サーバ装置９Ａからのそれぞれの登録対象者の健康状態の情報を受信して、それぞれの登録対象者毎に、情報格納メモリ１６ＤＭの例えば記憶エリアＭ８に記憶する。

　この健康状態把握部１６２においても、レシピ提案要求が発生した時点において、上記の健康状態の情報のサーバ装置９Ａに対する要求及び取得処理をするようにする。なお、レシピ提案要求の発生時点よりも前の適当なタイミングで、上記の健康状態の情報のサーバ装置９Ａに対する要求及び取得処理を行っておいてもよい。そして、健康状態把握部１６２は、各登録対象者の健康状態の情報をレシピ提案部１６５からの要求に応じて当該レシピ提案部１６５に渡す。

　食材把握部１６３は、近距離無線通信部１８１を通じて食材在庫管理装置６０から送られてくる在庫食材の情報から、料理に利用することができる在庫食材を把握する。食材把握部１６３は、また、この例では、把握した在庫食材の内容から、予め欠品したら発注すべきとして指定されている食材が欠品しているかどうか判別して、欠品していたら、インターネット８を通じて、当該食材を発注する処理も行う。なお、この場合には、食材には、調味料や香辛料などの料理に使用するその他の材料も含むものである。食材把握部１６３は、把握している在庫食材の情報を、レシピ提案部１６５からの要求に応じて当該レシピ提案部１６５に渡す。

　嗜好情報蓄積部１６４は、食事状況検出装置７から送られてくる食事状況情報から、各登録対象者の嗜好情報を取得して、この例では、情報格納メモリ１６ＤＭの記憶エリアＭ９に、各登録対象者に対応付けて記憶する。

　ここで、食事状況検出装置７から送られてくる食事状況情報には、後述するように、料理の提供を受けている登録対象者の食事中の箸、ナイフ、フォーク、スプーンや、料理が盛られている皿などの食器群の動きの情報と、例えば料理が提供されているテーブル上の光景を当該テーブルの上空からカメラで撮影した撮影情報と、料理の提供を受けている登録対象者の生体情報が含まれる。食事中の登録対象者の生体情報も、当該登録対象者の嗜好に関与するからである。カメラの撮影情報には、器に盛られて提供されている料理の画像と、登録対象者の食事中の動きを含む食事状況の動画画像情報が含まれる。

　情報処理装置１に、食事状況の情報から、登録対象者の嗜好情報を把握する機能部を備えることで登録対象者の嗜好を把握するように構成することもできるが、情報処理装置１の構成が複雑になると共に、処理負荷が重くなるので、この実施形態では、外部の嗜好情報把握サーバ装置を用いるようにする。

　すなわち、この実施形態では、嗜好情報蓄積部１６４は、嗜好情報把握サーバ装置であるサーバ装置９ＢのＵＲＬを記憶しており、当該ＵＲＬを用いて無線通信部１７１及びインターネット８を通じてサーバ装置９Ｂにアクセスし、食事状況検出装置７からの食事状況情報をサーバ装置９Ｂに送って嗜好情報の取得要求をする。

　サーバ装置９Ｂは、食事状況情報から、登録対象者の嗜好情報を生成し、生成した嗜好情報を情報処理装置１に送る。サーバ装置９Ｂは、食事状況情報に含まれる食器の動きから、各登録対象者毎の食事中の動き情報を解析すると共に、カメラの撮影画像情報から、提供されている料理と、それぞれの料理に対する各登録対象者の動きや対応を解析する。サーバ装置９Ｂには、前記の解析結果の情報及び各登録対象者の生体情報と嗜好情報との対応関係についてのデータベースが用意されている。サーバ装置９Ｂは、このデータベースを用いて、各登録対象者の嗜好情報を生成して、情報処理装置１に送信する。

　嗜好情報蓄積部１６４は、サーバ装置９Ｂから送られてくる各登録対象者の嗜好情報を取得して、この例では、情報格納メモリ１６ＤＭの記憶エリアＭ９に、各登録対象者に対応付けて記憶する。嗜好情報蓄積部１６４は、蓄積している各登録対象者の嗜好情報を、レシピ提案部１６５からの要求に応じて当該レシピ提案部１６５に渡す。

　レシピ提案部１６５は、この例では、情報処理装置１の表示画面の残余表示エリアに表示されているレシピ要求ボタン（図示は省略）が、マーカー付位置指示器２により指示されたことによりレシピ提案要求が発生したと判別する。なお、レシピ提案部１６５は、予め朝食、昼食、夕食の時間が定められている場合には、その食事時間のそれぞれ所定時間前、例えば１時間前に自動的にレシピ提案要求を発生させるようにしてもよい。また、レシピ提案部１６５は、事前にスケジュール認識部１６１からのスケジュール情報を取得して、そのスケジュール情報から朝食、昼食、夕食の食事時間を決定し、その食事時間のそれぞれ所定時間前、例えば１時間前に自動的にレシピ提案要求を発生させるようにしてもよい。

　レシピ提案部１６５は、レシピ提案要求が発生したときには、スケジュール認識部１６１、健康状態把握部１６２、食材把握部１６３、嗜好情報蓄積部１６４のそれぞれに、情報取得要求をして、それぞれ各登録対象者のスケジュール情報、健康状態の情報、嗜好情報と、在庫食材の情報とを取得する。

　そして、レシピ提案部１６５は、取得した情報から、この例では、複数個の料理のレシピ情報を提案するようにする。

　情報処理装置１に、各登録対象者のスケジュール情報、健康状態の情報、嗜好情報と、在庫食材の情報とから、料理のレシピを提案する機能部を備えるように構成することもできるが、情報処理装置１の構成が複雑になると共に、処理負荷が重くなるので、この実施形態では、外部のレシピ提案サーバ装置を用いるようにする。

　すなわち、この実施形態では、レシピ提案部１６５は、レシピ提案サーバ装置であるサーバ装置９ＣのＵＲＬを記憶しており、当該ＵＲＬを用いて無線通信部１７１及びインターネット８を通じてサーバ装置９Ｃにアクセスし、料理の提供を受ける登録対象者の健康状態の情報、嗜好情報と、在庫食材の情報と、食事提供時刻をサーバ装置９Ｃに送ってレシピ情報の取得要求をする。ここで、この例では、レシピ提案部１６５は、スケジュール情報から料理の提供を受ける登録対象者を認定し、また、食事提供時刻を決定するようにしている。しかし、全ての登録対象者のスケジュール情報、健康状態の情報、嗜好情報と、在庫食材の情報とをサーバ装置９Ｃに送って、サーバ装置９Ｃが、料理の提供を受ける登録対象者を認定し、また、食事提供時刻を決定するようにしてもよい。

　サーバ装置９Ｃは、情報処理装置１から受け取った情報から、複数個の料理のレシピ情報を生成し、生成した料理のレシピ情報を情報処理装置１に送る。サーバ装置９Ｃは、この例では、料理の提供を受ける登録対象者の健康状態の情報、嗜好情報、在庫食材の情報、食事提供時刻などの情報と、料理のレシピ情報とを対応付けて記憶するデータベースを備えている。そして、サーバ装置９Ｃは、このデータベースを用いて、提案する複数のレシピ情報を選択して生成し、情報処理装置１に送信する。

　レシピ提案部１６５は、サーバ装置９Ｃから送られてくる複数のレシピ情報を取得して、この例では、表示画面１１Ｄの残余表示エリアＡＲｗに表示して、情報処理装置１の利用者に提示する。

　＜携帯端末４１～４４の構成例＞
　携帯端末４１～４４は、この例では、一般的なスマートフォンと呼ばれる高機能携帯電話端末で構成されている。ただし、前述もしたように、携帯端末４１～４４のそれぞれには、情報処理装置１と上述したような通信を行うためのアプリケーションプログラムが予めインストールされている。

　携帯端末４１～４４のハードウエア構成は、ほぼ同一であり、図６に示すような構成を有する。なお、以下の説明では、説明の便宜上、携帯端末４１の構成例の場合として説明する。

　携帯端末４１は、図６に示すように、コンピュータで構成される制御部４０１に対して、システムバス４００を通じて無線通信部４０２、携帯電話機能部４０３、表示制御部４０４、タッチパネルインターフェース４０５、メモリ４０６、時計部４０７、近距離無線通信部４０８、通信制御処理部４０９、のそれぞれが接続されて構成されている。表示制御部４０４には、例えばＬＣＤ（Liquid　Crystal Display；液晶ディスプレイ）からなる表示部４１０が接続されている。タッチパネルインターフェース４０５には、タッチパネル４１１が接続されている。タッチパネル４１１は、表示部４１０の表示画面の下部に設けられている。

　無線通信部４０２は、情報処理装置１など、他の通信端末と無線通信を行うためのものであり、携帯電話機能部４０３により、一般的な携帯電話と同様の電話通信が可能である。メモリ４０６には、タッチパネル４１１を通じて入力された情報などが格納されると共に、受信した情報が格納される。時計部４０７は、年月日及び時刻の情報を提供する。近距離無線通信部４０８は、この例においては、ブルートゥース（登録商標）規格の無線通信を行うもので、当該携帯端末４１を携帯する登録対象が装着しているウエアラブル端末５１（携帯端末４２～４４ではウエアラブル端末５２～５４）と無線接続して通信するためのものである。

　通信制御処理部４０９は、この例では、情報処理装置１と上述したような無線通信を行うためのアプリケーションプログラムにより実行される部分を機能ブロックとして示したものである。この通信制御処理部４０９には、電子メールの宛先アドレスとして、情報処理装置１の電子メールアドレスが記憶されており、通信制御処理部４０９は、上述した情報処理装置１との間での通信のための処理制御を実行する。

　この通信制御処理部４０９は、使用者による情報処理装置１宛ての電子メール送信のための処理を行うと共に、情報処理装置１に対して、その表示画面１１Ｄに表示されている表示情報の表示要求の処理、更に、情報処理装置１から送られてくる情報の受信処理を行う。

　＜ウエアラブル端末５１～５４の構成例＞
　ウエアラブル端末５１～５４は、この例では、腕時計として人が装着するタイプのもの（スマートウオッチ）の構成とされている。ウエアラブル端末５１～５４は同様の構成を備え、図７に示すような構成を備える。なお、以下の説明では、説明の便宜上、ウエアラブル端末５１の場合として説明する。

　ウエアラブル端末５１は、図７に示すように、コンピュータで構成される制御部４２１に対して、システムバス４２０を通じて近距離無線通信部４２２、表示制御部４２３、ＧＰＳ（Global　Positioning System）機能部４２４、センサインターフェース４２５、送信情報生成部４２６、時計部４２７、のそれぞれが接続されて構成されている。表示制御部４２３には、例えばＬＣＤからなる表示部４２８が接続されている。

　近距離無線通信部４２２は、携帯端末４１の近距離無線通信部４０８と無線通信するためのものである。ＧＰＳ機能部４２４は、当該ウエアラブル端末４１を装着している登録対象者の現在位置を検出するためのものである。

　センサインターフェース４２５には、この例では、心拍センサ４２９、体温センサ４３０、モーションセンサ４３１が接続されている。心拍センサ４２９、体温センサ４３０及びモーションセンサ４３１は、当該ウエアラブル端末５１を装着している登録対象者の心拍、体温及び身体の動きを検知する。なお、センサインターフェース４２５には、必要に応じてその他の生体情報を取得するためのセンサを接続するようにしても勿論よい。

　送信情報生成部４２６は、センサインターフェース４２５を通じて、心拍センサ４２９、体温センサ４３０、モーションセンサ４３１からの生体情報と、ＧＰＳ機能部４２４からの位置情報と、時計部４２７からの生体情報を取得した年月日及び時刻の情報とから、当該ウエアラブル端末５１を装着している登録対象者についての送信情報を生成する。

　制御部４２１は、携帯端末４１からの生体情報の取得要求に応じて、送信情報生成部４２６で生成した送信情報を携帯端末４１に対して送信する。

　＜食材在庫管理装置６０の構成例＞
　図８は、冷蔵庫６に設けられている食材在庫管理装置６０の構成例を示すブロック図である。食材在庫管理装置６０は、図８に示すように、コンピュータで構成される制御部６０１に対して、システムバス６００を通じて近距離無線通信部６０２、表示制御部６０３、タッチパネルインターフェース６０４、バーコード読取部６０５、入庫食材検出部６０６、出庫食材検出部６０７、食材管理記憶部６０８、送信情報生成部６０９、のそれぞれが接続されて構成されている。表示制御部６０３には、例えばＬＣＤからなる表示部６１０が接続され、タッチパネルインターフェース６０４にはタッチパネル６１１が接続されている。タッチパネル６１１は、表示部６１０の表示画面６１０Ｄ（図１参照）の裏側に、表示画面６１０Ｄに重なるように設けられている。

　近距離無線通信部６０２は、情報処理装置１の近距離無線通信部１８１と無線通信するためのものである。バーコード読取部６０５は、食材を冷蔵庫６に入庫または出庫する際に食材に付与されているバーコードを読み取る。この例では、表示部６１０の表示画面には、入庫ボタン及び出庫ボタンがアイコンボタンとして表示されており、冷蔵庫６の使用者は、食材の入庫時には、入庫ボタンを、出庫時には、出庫ボタンを、それぞれ操作する。

　入庫食材検出部６０６は、入庫ボタンが押されたときに、バーコード読取部６０５から送られているバーコードにより入庫された食材が何であるかを検出し、その検出結果の食材情報（例えば食材名の情報）を食材管理記憶部６０８に送る。また、出庫食材検出部６０７は、出庫ボタンが押されたときに、バーコード読取部６０５から送られているバーコードにより入庫された食材が何であるかを検出し、その検出結果の食材情報を食材管理記憶部６０８に送る。

　食材管理記憶部６０８は、入庫食材検出部６０６からの検出結果の食材情報を受け取ると、その食材情報を記憶すると共に、出庫食材検出部６０７からの検出結果の食材情報を受け取ると、その食材情報を記憶から削除する。これにより、食材管理記憶部６０８には、冷蔵庫６内に保管されている食材（在庫食材）が記憶される。

　なお、表示部６１０の表示画面に、食材管理記憶部６０８に記憶されている在庫食材の一覧を表示し、出庫時には、使用者により、その在庫食材の一覧から出庫する食材の指示をタッチパネル６１１を通じて行うようにしてもよい。その場合には、出庫食材検出部６０７は、このタッチパネル６１１を通じて出庫食材の指示を検出すると、その検出結果を食材管理記憶部６０８に供給するので、食材管理記憶部６０８は、タッチパネル６１１を通じて指示された食材を、在庫食材から削除する。

　また、バーコードが付与されていない食材を入庫する場合には、使用者は、タッチパネル６１１を通じて、その食材名を入力することができ、入庫食材検出部６０６は、その入力された食材名を入庫食材の検出結果として食材管理記憶部６０８に渡すので、食材管理記憶部６０８は、そのタッチパネル６１１を通じて入力された食材をも記憶する。

　送信情報生成部６０９は、情報処理装置１から、近距離無線通信部６０２を通じて在庫食材の情報の取得要求を受け取ると、食材管理記憶部６０８に記憶されている在庫食材の情報を読み出して、近距離無線通信部６０２を通じて情報処理装置１に送信する。

　＜食事状況検出装置７の構成例＞
　図１に示すように、食事状況検出装置７は、料理が載置されるテーブル７Ｔの表面に設けられる位置検出センサ７Ｓと、テーブル７Ｔの表面を、その上方から撮影するように配設されるカメラ７ＣＭと、位置検出センサ７Ｓとインタラクションするインタラクション部を備える食器群７ＤＳとを備える。また、登録対象者が装着しているウエアラブル端末５１～５４も、食事状況検出装置７の一部の構成要素とされている。カメラ７ＣＭは、テーブル７Ｔの表面全体及びテーブル７Ｔに着いている登録対象者を撮影することができる位置、例えばテーブル７Ｔの上方の天井に取り付けられており、食事状況検出装置７に設けられる通信部と無線通信する機能を備えている。

　この例の位置検出センサ７Ｓは、前述した情報処理装置１の位置検出センサ１３と同様に、電磁誘導方式のものとされている。そして、食器群７ＤＳは、図１の例では、箸７１、フォーク７２、スプーン７３及び皿７４からなり、それぞれには、位置検出センサ７Ｓで電磁誘導結合するためのインタラクション部として、コイルとコンデンサとからなる共振回路７１ＲＣ、７２ＲＣ，７３ＲＣ，７４ＲＣが装着されている。

　図９に、食事状況検出装置７の構成例を示す。位置検出センサ７Ｓは、図示は省略するが、図１に示したものと同様の構成を有し、信号送受信処理部７０１に接続されて、位置検出部を構成している。そして、信号送受信処理部７０１は、処理制御部７０２に接続される。

　そして、図１において説明したのと同様にして、信号送受信処理部７０１は、位置検出センサ７Ｓを通じて所定の周波数の信号を送信し、食器群７ＤＳの各食器７１～７４の共振回路７１ＲＣ～７４ＲＣから帰還される信号を受信することで、食器群７ＤＳの各食器７１～７４の位置検出センサ７Ｓ上の位置、つまり、テーブル７Ｔの表面上の位置を検出することで、食器群７ＤＳの各食器７１～７４の動きを検出する。この場合に、食器群７ＤＳの各食器７１～７４の共振回路７１ＲＣ～７４ＲＣの共振周波数は、互いに異なるように構成されている。このため、信号送受信処理部７０１では、各食器７１～７４の位置を個別に検出することができる。

　この場合に、登録対象者が食事時にテーブル７Ｔに対して着席するときには、それぞれテーブル７Ｔに対して同じ着席位置となり、各登録対象者用の食器群７ＤＳのテーブル７Ｔ上の位置及びその動き範囲が各登録対象者毎に定まっている。例えば父親は、テーブル７Ｔの上座の位置に着席し、その横に母親が着席し、父親と対面側に姉と太郎が着席するというようになる。

　そこで、この実施形態では、図示は省略するが、位置検出センサ７Ｓの検出エリアは、各登録対象者の着席位置に対応した所定範囲のエリアに分けることができる。したがって、食器群７ＤＳは、各登録対象者で同じものを使用するとした場合でも、それぞれの所定範囲のエリアにおける食器群７ＤＳの位置及びその動きを、対応する登録対象者の食事中の所作に対応するものとして検出することができる。この食器群７ＤＳの動きと共に、カメラ７ＣＭの撮影情報とを参照することで、各登録対象者の嗜好を判断することができる。

　すなわち、人は、食事中には、好き嫌いに応じた所作をすることが多く、箸、フォーク、スプーン、皿などの食器の動きは、その所作に応じたものとなる。例えば、人は、好きな料理に対しては、箸、フォーク、スプーンを頻繁に動かして食べる所作をする。これに対して、嫌いなものには、手を付けなかったり、いやいやながらであるので、ゆっくりと箸、フォーク、スプーンを頻繁に動かして食べる所作をしたりする。したがって、この食器群７ＤＳの動きと共に、カメラ７ＣＭの撮影情報、さらに、この例ではウエアラブル端末５１～５４からの生体情報を参照することで、各登録対象者の嗜好を判断することができる。

　こうして、信号送受信処理部７０１では、各登録対象者毎の食事中の所作を、それぞれの食器群７ＤＳの位置及び動きの情報として検出するようにする。そして、信号送受信処理部７０１は、検出した各登録対象者毎の食事中の所作に応じたそれぞれの食器群７ＤＳの位置及び動きの情報を、各登録対象者の識別情報に対応付けて、処理制御部７０２に供給する。

　処理制御部７０２は、コンピュータを備えて構成されているもので、この例では、この処理制御部７０２には、情報処理装置１の近距離無線通信部１８１と無線通信するための近距離無線通信部７０３と、カメラ７ＣＭの無線通信部と無線通信するための近距離無線通信部７０４と、登録対象者が装着しているウエアラブル端末５１～５４と無線通信するための近距離無線通信部７０５とが接続されている。近距離無線通信部７０３、７０４及び７０５は、この例では、ブルートゥース（登録商標）規格の無線通信を行うもので構成される。

　処理制御部７０２は、また、カメラ７ＣＭから、食事中の撮影情報を近距離無線通信部７０４を通じて取得する。さらに、処理制御部７０２は、近距離無線通信部７０５を通じて各登録対象者の食事中の生体情報を取得する。各登録対象者の生体情報は、時分割で各登録対象者のウエアラブル端末５１～５４に取得要求することで、それぞれ個別に取得するようにする。

　そして、処理制御部７０２は、以上のようにして食事中に取得した、各登録対象者の食事中の所作に応じたそれぞれの食器群７ＤＳの位置及び動きの情報と、各登録対象者の生体情報とを、それぞれ登録対象者の識別情報に対応付けて、カメラ７ＣＭの撮影情報と共に、食事状況情報として、近距離無線通信部７０３を通じて情報処理装置１に送信する。

　＜情報処理装置１の処理の流れの例の説明＞
　図１０～図１４は、この実施形態の情報処理装置１において、処理制御部１６が実行する処理動作の流れの例を説明するための図である。

　処理制御部１６は、マーカー付位置指示器２による位置検出センサ１３に対する位置指示入力による筆記入力を検知したか否か検出する（ステップＳ１０１）。このステップＳ１０１で、筆記入力を検知したと判別したときには、処理制御部１６は、位置検出センサ１３の検出エリアの内の当該筆記入力を検知したエリアがどのエリアであるかを検出する（ステップＳ１０２）。

　そして、処理制御部１６は、図５に示したテーブル情報ＴＢＬを参照して、検出したエリアが、「共通用途」が設定されている部分表示エリアＡＲ５に対応する部分入力エリア（共通エリア）であるか判別し（ステップＳ１０３）、「共通用途」が設定されている部分表示エリアＡＲ５に対応する部分入力エリアであると判別したときには、情報格納メモリ１６ＤＭの、当該部分表示エリアＡＲ５に対応する記憶エリアＭ５に、検知した筆記入力による筆記データを、検出した筆記入力の共振周波数に応じた消去可否の情報と共に格納する（ステップＳ１０４）。

　次に、処理制御部１６は、消しゴム機能部材３による消去入力を検出したか否か判別し（ステップＳ１０５）、消去入力を検出したと判別したときには、消去入力により指示された部分に対応する筆記データを、削除する（ステップＳ１０６）。ここでは、ペン筆記入力の終了前であるので、筆記データについての消去可否の情報に関係なく、消去入力により指示された部分に対応する筆記データを消去する。なお、筆記入力終了後の後の時点で、消しゴム機能部材３によりインク筆記を消す操作がなされたときには、筆記データについての消去可否の情報に基づいて、筆記データを併せて消去するか否かを判断するものである。

　ステップＳ１０５で消去入力を検出しないと判別したとき、また、ステップＳ１０６で消去入力により指示された部分に対応する筆記データを削除した後には、処理制御部１６は、マーカー付位置指示器２による筆記入力が終了したか否か判別し（ステップＳ１０７）、終了してはいないと判別したときには、処理をステップＳ１０４に戻す。ここで、ステップＳ１０７での筆記入力が終了したか否か判別は、マーカー付位置指示器２の使用者による筆記入力の明確な指示入力であってもよいし、ステップＳ１０２で検出されたエリアにおいて筆記入力が所定時間以上に亘って検出されなくなったことにより、筆記入力が終了したと判別するようにしてもよい。

　ステップＳ１０７で、マーカー付位置指示器２による筆記入力が終了したと判別したときには、処理制御部１６は、「全エリアモード」となっているか否か判別する（ステップＳ１０８）。このステップＳ１０８で、「全エリアモード」となってはいないと判別したときには、処理制御部１６は、筆記入力が検出された共通用途の部分表示エリアＡＲ５に対応する部分入力エリアに対する筆記データの表示データを、当該部分表示エリアＡＲ５に対応して設定されている全ての携帯端末、例えば携帯端末４１～４４に対して、送信する（ステップＳ１０９）。そして、処理制御部１６は、処理をステップＳ１０１に戻す。

　また、ステップＳ１０８で、「全エリアモード」となっていると判別したときには、処理制御部１６は、筆記入力が検出された共通用途の部分表示エリアＡＲ５に対応する部分入力エリアに対する筆記データの表示データのみならず、表示画面１１Ｄの表示エリアの表示されている表示データを、共通用途の部分表示エリアＡＲ５に対応して設定されている全ての携帯端末、例えば携帯端末４１～４４に対して、送信する（ステップＳ１１０）。そして、処理制御部１６は、処理をステップＳ１０１に戻す。

　また、ステップＳ１０３で、筆記入力を検出したのは、「共通用途」が設定されている部分表示エリアＡＲ５に対応する部分入力エリアではないと判別したときには、処理制御部１６は、図５に示したテーブル情報ＴＢＬを参照して、筆記入力を検出したのは、個人用途用の部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ４のいずれかに対応する部分入力エリア（個人用途用エリア）であるか否か判別する（図１１のステップＳ１２１）。なお、このステップＳ１２１では、個人用途用の部分表示エリアに、見守り用途の部分表示エリアＡＲ６、ＡＲ７を含めるようにしてもよい。

　このステップＳ１２１で、筆記入力を検出したのは、個人用途用の部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ４のいずれかに対応する部分入力エリアであると判別したときには、処理制御部１６は、情報格納メモリ１６ＤＭの、検知した部分入力エリアに対応する記憶エリアに、検出した筆記データを、検出した筆記入力の共振周波数に応じた消去可否の情報と共に格納する（ステップＳ１２２）。そして、処理制御部１６は、消しゴム機能部材３による消去入力を検出したか否か判別し（ステップＳ１２３）、消去入力を検出したと判別したときには、消去入力により指示された部分に対応する筆記データを消去する（ステップＳ１２４）。ここでは、ペン筆記入力の終了前であるので、筆記データについての消去可否の情報に関係なく、消去入力により指示された部分に対応する筆記データを消去する。

　ステップＳ１２３で消去入力を検出しないと判別したとき、また、ステップＳ１２４で消去入力により指示された部分に対応する筆記データを消去した後には、処理制御部１６は、マーカー付位置指示器２による筆記入力が終了したか否か判別し（ステップＳ１２５）、終了してはいないと判別したときには、処理をステップＳ１２２に戻す。

　ステップＳ１２５で、マーカー付位置指示器２による筆記入力が終了したと判別したときには、処理制御部１６は、「全エリアモード」となっているか否か判別する（ステップＳ１２６）。このステップＳ１２６で、「全エリアモード」となってはいないと判別したときには、処理制御部１６は、筆記入力が検出された個人用途用の部分表示エリアに対応する部分入力エリアに対する筆記データの表示データを、当該個人用途用の部分表示エリアに対応して設定されている携帯端末に対して送信する（ステップＳ１２７）。そして、処理制御部１６は、処理を図１０のステップＳ１０１に戻す。

　また、ステップＳ１２６で、「全エリアモード」となっていると判別したときには、処理制御部１６は、筆記入力が検出された個人用途用の部分表示エリアに対応する部分入力エリアに対する筆記データの表示データのみならず、表示画面１１Ｄの表示エリアの表示されている表示データを、当該個人用途用の部分表示エリアに対応して設定されている携帯端末に対して送信する（ステップＳ１２８）。そして、処理制御部１６は、処理を図１０のステップＳ１０１に戻す。

　次に、図１０のステップＳ１０１で、筆記入力を検知してはいないと判別したときには、処理制御部１６は、電子メールの着信を検知したか否か判別する（図１２のステップＳ１４１）。このステップＳ１４１で、電子メールの着信を検知したと判別したときには、処理制御部１６は、送信元の電子メールアドレス情報により図５に示したテーブル情報ＴＢＬを参照して、着信してきたのが、登録されている携帯端末４１～４４、４５Ｋ，５６Ｋのいずれかであることを確認し、確認できたら電子メールを自動開封する（ステップＳ１４２）。

　そして、処理制御部１６は、情報格納メモリ１６ＤＭの、ステップＳ１４２で確認した相手の携帯端末に対応する部分表示エリアに対応する記憶エリアに、受信データを格納する（ステップＳ１４３）。

　次に、処理制御部１６は、ステップＳ１４２で確認した相手の携帯端末に対応する部分表示エリアに、受信データに基づく表示データによる表示を行う（ステップＳ１４４）。

　次に、処理制御部１６は、受信した電子メールには、転送先の指定があるか否か判別する（ステップＳ１４５）。転送先の指定が無いと判別したときには、処理制御部１６は、通信終了処理をし（ステップＳ１４７）、その後、処理を図１０のステップＳ１０１に戻す。また、転送先の指定があると判別したときには、部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ５に対応して設定されている携帯端末の内、指定された携帯端末に、受信データを送信する（ステップＳ１４６）。ここで、転送先の指定が「共通」であるときには、それは部分表示エリアＡＲ５に対応する複数個の携帯端末を転送先とする指定を意味し、受信データを送ってきた携帯端末を除く他の携帯端末に、受信データを送信する。そして、処理制御部１６は、通信終了処理をし（ステップＳ１４７）、その後、処理を図１０のステップＳ１０１に戻す。

　ステップＳ１４１で、携帯端末からの着信は検出してはいないと判別したときには、処理制御部１６は、冷蔵庫６の食材在庫管理装置６０からの在庫食材の情報を受信したか否か判別する（図１３のステップＳ１５１）。このステップＳ１５１で、食材在庫管理装置６０からの在庫食材の情報を受信したと判別したときには、受信した情報を用いて冷蔵庫６の在庫食材の情報の記憶を更新する（ステップＳ１５２）。

　そして、処理制御部１６は、更新した在庫食材の情報について、予め必須として定められている食材の欠品が生じたか否かを判別する（ステップＳ１５３）。このステップＳ１５３で、欠品は生じていないと判別したときには、処理制御部１６は、処理を図１０のステップＳ１０１に戻す。また、ステップＳ１５３で、欠品が生じたと判別したときには、処理制御部１６は、欠品となった食材の発注を、インターネット８を通じて行う（ステップＳ１５４）。その後、処理制御部１６は、処理を図１０のステップＳ１０１に戻す。

　また、ステップＳ１５１で、食材在庫管理装置６０からの在庫食材の情報を受信してはいないと判別したときには、処理制御部１６は、食事状況検出装置７からの食事状況情報を受信したか否か判別する（ステップＳ１５５）。このステップＳ１５５で、食事状況検出装置７からの食事状況情報を受信したと判別したときには、受信した食事状況検出装置７からの食事状況情報を、カメラ７ＣＭの撮影情報と、各登録対象者の食事状況の情報（生体情報を含む）とに分けて、取得した日時情報と対応付けて記憶蓄積する（ステップＳ１５６）。その後、処理制御部１６は、処理を図１０のステップＳ１０１に戻す。

　また、ステップＳ１５５で、食事状況検出装置７からの食事状況情報を受信してはいないと判別したときには、処理制御部１６は、登録対象者の嗜好情報の更新を行う必要があるか否か判別する（図１４のステップＳ１６１）。このステップＳ１６１の判別処理は、この例では、食事状況検出装置７から新たな食事状況情報を受信したか否かにより行うようにする。

　ステップＳ１６１で、登録対象者の嗜好情報の更新を行う必要があると判別したときには、処理制御部１６は、各登録対象者の食事状況の情報（生体情報を含む）とカメラ７ＣＭの撮影情報とを、無線通信部１７１及びインターネット８を通じて、嗜好情報把握サーバ装置であるサーバ装置９Ｂに送信して、嗜好情報の取得要求をする（ステップＳ１６２）。

　この嗜好情報の取得要求に対しては、サーバ装置９Ｂからは、各登録対象者の嗜好情報が送られてくるので、処理制御部１６は、その各登録対象者の嗜好情報を受信して、情報格納メモリ１６ＤＭの記憶エリアＭ９に記憶する（ステップＳ１６３）。その後、処理制御部１６は、処理をステップＳ１０１に戻す。

　ステップＳ１６１で、登録対象者の嗜好情報の更新を行う必要はないと判別したときには、処理制御部１６は、レシピ提案要求が発生したか否か判別し（ステップＳ１６４）、レシピ提案要求は発生してはいないと判別したときには、処理を図１０のステップＳ１０１に戻す。

　そして、ステップＳ１６４で、レシピ提案要求が発生したと判別したときには、処理制御部１６は、情報格納メモリ１６ＤＭの記憶エリアＭ８に格納している各登録対象者の生体情報を健康状態把握サーバ装置であるサーバ装置９Ａに送って、健康状態の情報の取得要求をする（ステップＳ１６５）。

　この健康状態の情報の取得要求に対しては、サーバ装置９Ａからは、各登録対象者の健康状態の情報が送られてくるので、処理制御部１６は、その各登録対象者の健康状態の情報を受信して、情報格納メモリ１６ＤＭの記憶エリアＭ８に記憶する（ステップＳ１６６）。

　次に、処理制御部１６は、記憶エリアＭ７に記憶した携帯端末４１～４４からのそれぞれの登録対象者のスケジュール情報から、料理を提供する必要がある登録対象者と、料理は何時に提供すべきかなどを把握する（ステップＳ１６７）。そして、処理制御部１６は、把握した登録対象者の健康状態の情報及び嗜好情報と、把握した提供すべき時間と、在庫食材の情報とをレシピ提案サーバであるサーバ装置９Ｃに送信する（ステップＳ１６８）。

　そして、処理制御部１６は、サーバ装置９Ｃから送られてくる複数個のレシピ情報を受信して、提案レシピとして、表示画面１１Ｄの残余表示エリアＡＲｗに表示する（ステップＳ１６９）。その後、処理制御部１６は、処理を図１０のステップＳ１０１に戻す。

　＜携帯端末４１～４４の処理の流れの例＞
　図１５～図１７は、この実施形態の情報処理装置１と通信を行う携帯端末４１～４４において、通信制御処理部４０９が実行する処理動作の流れの例を説明するための図である。なお、通信制御処理部４０９の処理は、これら携帯端末４１～４４に予めインストールされているアプリケーションプログラムが実行する処理であり、使用者により、当該アプリケーションプログラムが起動されることにより、図１５のスタートから処理が開始される。なお、以下の説明においては、図６の構成における制御部４０１が実行するものとして説明する。

　制御部４０１は、使用者により情報処理装置１宛ての電子メールの送信が選択されたか否か判別する（図１５のステップＳ２０１）。このステップＳ２０１で、電子メールの送信が選択されたと判別したときには、制御部４０１は、電子メールの送信情報の生成用画面を表示部４１０の表示画面に表示し（ステップＳ２０２）、使用者によるタッチパネル４１１を通じた送信情報の入力を受け付ける（ステップＳ２０３）。この場合に、情報処理装置１に送る電子メールはスケジュールを通知する情報を含むものとされており、送信情報の生成用画面には、例えば当日の帰宅予定時間や食事の要、不要などの入力欄が、予め定められた特定位置の欄として含まれている。

　そして、制御部４０１は、使用者からの送信情報の入力の完了指示を受け取ったか否か判別し（ステップＳ２０４）、受け取っていないと判別したときには、処理をステップＳ２０３に戻して、使用者からの送信情報の入力の完了指示があるまで、送信情報の入力を受け付ける。

　ステップＳ２０４で、使用者からの送信情報の入力の完了指示を受け取ったと判別したときには、転送先の指定をするか否かの取り合わせをし、使用者からのその回答を待って転送先の指定要求があるか否かを判別する（ステップＳ２０５）。このステップＳ２０５で、転送先の指定要求があると判別したときには、制御部４０１は、例えば転送先として指定可能な相手先のリストを表示して、転送先の指定を受け付ける（ステップＳ２０６）。

　そして、制御部４０１は、使用者からの送信実行指示の受け付けを待ち（ステップＳ２０７）、送信実行指示を受け付けたと判別したときには、記憶されている情報処理装置１のアドレスに宛てて電子メールを送信する（ステップＳ２０８）。

　また、ステップＳ２０５で、転送先の指定要求はないと判別したときには、制御部４０１は、ステップＳ２０６の処理はバイパスして、ステップＳ２０７に進み、使用者からの送信実行指示の受け付けを待ち、送信実行指示を受け付けたと判別したときには、ステップＳ２０８で記憶されている情報処理装置１に宛てて電子メールを送信する。

　ステップＳ２０８の次には、制御部４０１は、通信制御処理部４０９のアプリケーションプログラムを終了するか否かを使用者に問い合わせ、その回答を待つことで判別し（ステップＳ２０９）、終了するとの回答が無いときには、処理をステップＳ２０１に戻し、終了するとの回答を得たときには、この処理ルーチンを終了する。

　また、ステップＳ２０１で、送信は選択されていないと判別したときには、制御部４０１は、電子メールの受信が選択されたか否か判別し（図１６のステップＳ２１１）、電子メールの受信が選択されたと判別したときには、情報処理装置１から受信した電子メールの受信情報をリスト表示する（ステップＳ２１２）。次に、制御部４０１は、使用者によるそのリストからの受信情報の選択の受け付けを待ち、受信情報の選択が受け付けられたと判別したときには、当該選択された受信情報に基づいた表示を、表示部４１０の表示画面に表示する（して２１４）。

　そして、制御部４０１は、通信制御処理部４０９のアプリケーションプログラムを終了するか否かを使用者に問い合わせ、その回答を待つことで判別し（ステップＳ２１５）、終了するとの回答が無いときには、処理をステップＳ２０１に戻し、終了するとの回答を得たときには、この処理ルーチンを終了する。

　また、ステップＳ２１１で、電子メールの受信は選択されていないと判別したときには、制御部４０１は、生体情報の送信タイミングとなったか否か判別する（図１７のステップＳ２２１）。このステップＳ２２１で、生体情報の送信タイミングとなっていないと判別したときには、制御部４０１は、処理を図１５のステップＳ２０１に戻す。

　そして、このステップＳ２２１で、生体情報の送信タイミングになったと判別したときには、制御部４０１は、近距離無線通信部４０８と通信するように設定されているウエアラブル端末５１～５４の内の対応するものとの通信路を生成し（ステップＳ２２２）、ウエアラブル端末５１～５４の内の対応するものを装着している登録対象者の生体情報を取得する（ステップＳ２２３）。

　次に、制御部４０１は、生体情報を含めた送信情報を生成し（ステップＳ２２４）、生成した送信情報を含む電子メールを、記憶されている情報処理装置１のアドレスに宛てに送信する（ステップＳ２２５）。そして、制御部４０１は、処理を図１５のステップＳ２０１に戻し、このステップＳ２０１以降の処理を繰り返す。

　＜食事状況検出装置７の処理の流れの例＞
　図１８は、この実施形態の情報処理装置１と通信を行う食事状況検出装置７の処理制御部７０２が実行する処理動作の流れの例を説明するための図である。なお、処理制御部７０２の処理は、予めインストールされているアプリケーションプログラムが実行する処理であり、食事の開始時に使用者により食事状況検出装置７が起動されることにより、図１８のスタートから処理が開始される。

　処理制御部７０２は、信号送受信処理部７０１からの、位置検出センサ７Ｓ上での食事中の各登録対象者の食器の位置変化の情報を取得する（ステップＳ３０１）。また、近距離無線通信部７０５で、食事中の各登録対象者の生体情報を取得する（ステップＳ３０２）。更に、カメラ７ＣＭからの撮影情報を、近距離無線通信部７０４を通じて受信して取得する（ステップＳ３０３）。

　次に、使用者の終了指示を監視することで、食事が終了したか否か判別し（ステップＳ３０４）、食事が終了していないと判別したときには、処理制御部７０２は、処理をステップＳ３０１に戻す。また、ステップＳ３０４で、食事が終了したと判別したときには、処理制御部７０２は、各登録対象者の食器位置変化情報及び生体情報と、カメラ７ＣＭの撮影情報とを、食事状況の情報として、近距離無線通信部７０３を通じて情報処理装置１に送信する（ステップＳ３０５）。以上で、この処理ルーチンを終了する。

　＜実施形態の効果＞
　以上説明したように上述の実施形態の情報処理装置１においては、表示画面１１Ｄの表示エリアは、当該情報処理装置１と通信とする装置として予め設定登録されている複数の携帯端末４１～４４のそれぞれの通信アドレスと対応付けられている部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ４を備えるように構成されている。そして、各部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ４においては、その部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ４が対応付けられている携帯端末４１～４４からの受信情報を表示する。また、位置検出センサ１３の検出エリアは、各部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ４に対応する部分入力エリアを有するように構成され、その部分入力エリアにおいて筆記入力された筆記データは、対応する部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ４に対応付けられた携帯端末に送信されるようにされている。

　したがって、情報処理装置１の表示画面１１Ｄの各部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ４を見るだけで、それぞれの部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ４に対応付けられている携帯端末４１～４４の使用者からのスケジュール情報などの受信情報を確認することができて便利である。そして、部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ４に対応付けられている携帯端末４１～４４の使用者へは、部分表示エリアＡＲ１～ＡＲ４に対応する部分入力エリアに送信したい情報を筆記入力することで、送信することができて、非常に便利である。例えば、スケジュール情報を送ってきていない登録対象者に、スケジュール情報の送信を要求するメッセージを、当該登録対象者に対応する部分入力エリア（部分表示エリア）で筆記入力をすることで送信することができる。

　また、上述の実施形態の情報処理装置１では、部分表示エリアを共通エリアとして設定することができて、当該共通エリアにおける筆記入力の筆記データは、予め設定登録されている複数の携帯端末４１～４４の全てに送信されるので、非常に便利である。例えばスケジュール情報の送信を要求するメッセージを、当該共通エリアで筆記入力すれば、登録対象者の全てに送信することができる。

　また、上述の実施形態の情報処理装置１では、登録対象者からのスケジュール情報と、健康状態の情報と、嗜好情報とを取得することができ、これらのスケジュール情報と、健康状態の情報と、嗜好情報とから、適切な料理を提案することが可能となるという効果を奏する。

　また、上述の実施形態の情報処理装置１では、各登録対象者からの生体情報を定期的に取得して、各登録対象者の健康状態の情報を常に監視することができるという効果もある。更に、上述の実施形態の情報処理装置１では、食事状況検出装置７からの食事状況の情報に基づいて、各登録対象者の嗜好情報を取得するようにしているので、各登録対象者の嗜好の変化にも対応することが可能であるという効果もある。

　［他の実施形態または変形例］
　上述の実施形態では、食事状況検出装置７は、テーブル７Ｔの表面の全面を位置検出エリアとする位置検出センサ７Ｓを、テーブル７Ｔに設けるようにしたが、各登録対象者の食事中における食器の位置変化の情報を検出するための構成は、この例のような大型の位置検出センサ７Ｓを用いるものに限られるものではない。

　図１９は、他の例の食事状況検出装置を示すものである。この例の食事状況検出装置においては、上述した例の食事状況検出装置７とは、食器群７ＤＳの動きを検出するための位置検出センサの構成が異なる。

　すなわち、この図１９の例の食事状況検出装置においては、各登録対象者毎に、料理を載置するランチョンマット装置６１～６４を用意する。このランチョンマット装置６１～６４のそれぞれは、料理が載置される敷物（ランチョンマット）の裏側に、この例では電磁誘導方式の位置検出センサが設けられていると共に、信号送受信処理部（図９の例における信号送受信処理部７０１と同様）が設けられているものであり、その位置検出出力には、装置識別情報（装置ＩＤ）が付与されている。そして、この図１９の例の食事状況検出装置では、各ランチョンマット装置６１～６４が、図８の例において、位置検出センサ７Ｓ及び信号送受信処理部７０１に代わって処理制御部７０２に接続される構成とされている。処理制御部７０２に近距離無線通信部７０３，７０４，７０５が接続されているのは、この図１９の例の場合の食事状況検出装置においても同様である。

　したがって、この図１９の例の場合の食事状況検出装置では、処理制御部７０２は、ランチョンマット装置６１～６４からの位置検出出力を、各登録対象者についての食器群７ＤＳの位置変化の情報として受け取る。そして、処理制御部７０２は、受け取った各登録対象者毎の食器群７ＤＳの位置変化の情報と、各登録対象者毎の生体情報と、カメラ７ＣＭの撮影情報を、情報処理装置１に送信するようにする。

　この図１９の例の食事状況検出装置においては、テーブル７Ｔ上には、ランチョンマット装置６１～６４の内の、食事を行う登録対象者用のランチョンマット装置を敷くようにすればよい。

　なお、上述の図１９の例の説明では、ランチョンマット装置６１～６４は、ランチョンマットの裏側に位置検出センサを配設する構成としたが、ランチョンマットを織物として、位置検出センサを構成する導線（被覆導線）を織り込むように構成してもよい。この場合に、被覆導線の被覆部を柔らかい繊維を用いたものにより織物を作成して、ランチョンマットを作成するようにしてもよいし、被覆導線と繊維の糸とを対としたものにより織物を作成して、ランチョンマットを作成するようにしてもよい。

　また、図１９の例の食事状況検出装置において、ランチョンマットではなく、各登録対象者毎のお盆や、個人用の卓などに、位置検出センサ及び信号送受信処理部からなる位置検出部を設けるようにした構成とすることもできる。

　なお、上述の実施形態の情報処理装置１と携帯端末との間では、テキスト情報や画像情報などの表示可能な情報を通信の対象とするように説明したが、音声情報も通信の対象に含めても勿論よい。その場合には、情報処理装置１には、携帯端末の電話機能と通話をするための回路部を設けると共に、送話器（マイクロフォン）の機能と受話器（スピーカ）の機能を設けるようにしてもよい。

　また、上述の実施形態の情報処理装置１に、携帯端末と通信するための無線通信部を２個設け、それら２個の無線通信部を用いることで、情報処理装置１を介して、２個の携帯端末間で、情報の通信を行うように構成することもできる。例えば、「父」が、携帯端末４１で２個の無線通信部の一方を用いて情報処理装置１と通信しているときに、例えば、「太郎」に通信したい要求が発生し、「太郎」を通信相手として情報処理装置１に要求すると、情報処理装置１は、空いている他方の無線通信部で「太郎」の携帯端末４４との間で通信路を接続し、「父」の携帯端末４１から送られてくる情報を、「太郎」の携帯端末４４に送信したり、「太郎」の携帯端末４４から送られてくる情報を、「父」の携帯端末４１に送信したりするようにすることができる。

　また、上述の実施形態の情報処理装置１では、位置検出センサ１３に対して位置指示する位置指示器は、マーカー付位置指示器２を用いる構成として、表示画面１１Ｄ上の透明パネルを設けるようにしたが、位置指示器は、透明パネル１２の表面１２ａにインク筆記をする機能を有してはいなくてもよい。

　また、上述の実施形態では、位置検出センサは、電磁誘導結合方式のものを用いるようにしたが、位置指示器を例えば位置検出用信号を位置検出センサに対して送信するアクティブ静電方式のものとして、静電結合方式のもので構成してもよい。

　また、上述の実施形態では、情報処理装置１と携帯端末との間での電子メール通信の場合を例に説明したが、この発明の情報処理装置と携帯端末との間での通信は、電子メール通信に限られるものではないことは言うまでもない。

　携帯端末は、高機能携帯電話端末に限られる訳ではなく、表示部及び制御部を備えると共に、通信機能を備える端末であれば、どのような端末であってもよい。

　１…情報処理装置、２…マーカー付位置指示器、３…消しゴム機能部材、６…冷蔵庫、７…食事状況検出装置、７ＤＳ…食器群、７ＣＭ…カメラ、９Ａ，９Ｂ，９Ｃ…サーバ装置、１１…表示デバイス、１１Ｄ…表示画面、１２…透明パネル、１３…位置検出センサ、１４…制御回路基板、４１～４４…携帯端末、５１～５４…ウエアラブル端末、６０…食材在庫管理装置、ＡＲ１～ＡＲ５…部分表示エリア

Claims

　情報処理装置と、食材を保管する食材保管装置に設けられる食材在庫管理装置と、予め定められた対象者の、提供された料理を食事中の様子を検出するための食事状況検出装置と、を備える情報処理システムであって、
　前記情報処理装置は、
　表示画面を備える表示部と、
　前記対象者が携帯する携帯端末と通信を行うための第１の通信部と、
　前記食材在庫管理装置と通信を行うための第２の通信部と、
　前記食事状況検出装置と通信を行うための第３の通信部と、
　前記第１の通信部を通じて取得した情報と、前記第２の通信部から取得した情報と、前記第３の通信部から取得した情報とから、前記対象者に提供する料理の情報を前記表示部の表示画面に表示して提案する提案部と、
　を備えることを特徴とする情報処理システム。
　前記情報処理装置は、
　前記第１の通信部で受信した前記対象者の前記携帯端末からの情報から、前記対象者のスケジュールを認識するスケジュール認識部と、
　前記第１の通信部で受信した前記対象者の前記携帯端末からの情報に含まれる前記対象者の生体情報から、前記対象者の健康状態を把握する健康状態把握部と、
　前記第２の通信部で前記食材在庫管理装置から取得した情報から、前記食材保管装置に保管されている食材を把握する食材把握部と、
　前記第３の通信部で前記食事状況検出装置から受信した情報から、前記対象者の前記提供された料理に対する嗜好情報を生成して、蓄積する嗜好情報蓄積部と、
　を備え、
　前記提案部は、前記スケジュール認識部で得た前記対象者のスケジュールの情報と、前記健康状態把握部で把握した前記対象者の健康状態の情報と、前記食材把握部で把握した前記食材の情報と、前記嗜好情報蓄積部からの前記対象者の前記嗜好情報とから、前記対象者に提供する料理を前記表示部の表示画面に表示して提案する
　ことを特徴とする請求項１に記載の情報処理システム。
　前記情報処理装置においては、前記表示部の前記表示画面の表示エリア内に、互いに異なる領域からなる複数の部分表示エリアが設定されていると共に、前記部分表示エリアのそれぞれに、前記対象者が携帯する携帯端末のそれぞれを対応付けて管理しており、
　前記情報処理装置は、前記部分表示エリアのそれぞれには、当該部分表示エリアに対応した前記携帯端末と前記第１の通信部を通じて通信される情報を表示するように制御する制御部を備える
　ことを特徴とする請求項１に記載の情報処理システム。
　前記情報処理装置は、
　位置指示器による指示位置を検出する位置検出部を備え、
　前記表示部の前記表示画面と前記位置検出部の位置検出センサとは重畳する状態で配設されており、前記表示画面の表示エリアは、前記位置検出センサにおける前記位置指示器による前記位置指示のための入力エリアとなっており、
　前記位置検出センサの入力エリアについては、前記表示画面の前記複数の前記部分表示エリアに重畳して対応する複数の部分入力エリアが設定されており、
　前記位置検出部で、前記複数の部分入力エリアの内のいずれかにおいて前記位置指示器による指示位置の入力が検出されたときには、前記制御部は、前記位置検出部で検出された前記位置指示器によって入力された情報を、前記部分入力エリアに対応する前記部分表示エリアに対応する携帯端末に対して送信する
　ことを特徴とする請求項１に記載の情報処理システム。
　前記情報処理装置の前記表示部の表示画面の上面には、透明のカバー部材が配設されており、
　前記位置指示器は、前記カバー部材上にインク筆記を行う筆記部と、前記位置検出センサとの間で信号のやり取りを行うインタラクション部とを備える
　ことを特徴とする請求項４に記載の情報処理システム。
　前記食材在庫管理装置は、食材を前記食材保管装置に入庫するときに当該入庫された食材を検出する入庫食材検出部と、保管されている前記食材を前記食材保管装置から出庫したときに当該出庫された食材を検出する出庫食材検出部と、前記入庫食材検出部の検出結果と、前記出庫食材検出部の検出結果から、保管されている在庫食材を検出して、前記在庫食材の情報を、前記情報処理装置に送信する送信部とを備える
　ことを特徴とする請求項１に記載の情報処理システム。
　前記情報処理装置は、前記食材把握部で把握した前記食材に基づいて、特定の食材が前記保管されている在庫食材に含まれていないときには、通信部を通じて前記特定の食材を発注する発注部を備える
　ことを特徴とする請求項６に記載の情報処理システム。
　前記食事状況検出装置は、前記料理が載置されるテーブルの上面に配設されている位置検出センサと、前記位置検出センサと信号のインタラクションを行うことで、前記位置検出センサの検出エリア内における位置を指示することが可能な位置指示部を備える食器と、前記位置検出センサ上における前記食器の位置及び動きを検出する位置検出部と、前記情報処理装置に前記位置検出部で検出した位置情報を送出する送信部とを備える
　ことを特徴とする請求項１に記載の情報処理システム。
　前記食器が備える前記位置指示部は、前記対象者毎に異なる識別情報を備え、前記位置検出部は、前記食器の位置及び動きを、前記識別情報に対応付けて検出し、前記送信部を通じて前記情報処理装置における前記位置情報には、前記識別情報を付加する
　ことを特徴とする請求項８に記載の情報処理システム。
　前記食事状況検出装置は、前記料理が載置されるテーブルの上面及び前記テーブルを囲む前記対象者を撮影するカメラと、前記カメラの撮像画像を前記情報処理装置に送信する送信部とを備える
　ことを特徴とする請求項１に記載の情報処理システム。
　前記対象者は、前記対象者の生体情報を検出する機能を備えるウエアラブル端末を装着しており、
　前記対象者が携帯する前記携帯端末は、前記ウエアラブル端末から取得した前記生体情報を、前記情報処理装置に定期的に送信する手段を備える
　ことを特徴とする請求項１に記載の情報処理システム。
　前記対象者は、前記対象者の生体情報を検出する機能を備えるウエアラブル端末を装着しており、
　前記食事状況検出装置は、前記ウエアラブル端末と通信して前記生体情報を取得する手段と、前記取得した生体情報を、前記送信部を通じて前記情報処理装置に送信する手段とを備える
　ことを特徴とする請求項８に記載の情報処理システム。
　前記提案部は、前記スケジュールの情報と、前記健康状態の情報と、前記食材の情報と、前記嗜好情報とを、通信ネットワークを通じて料理レシピ提供サーバに送信し、前記料理レシピ提供サーバから送られてくる前記提供する料理のレシピ情報を、前記表示部の表示画面に表示する
　ことを特徴とする請求項１に記載の情報処理システム。
　前記食事状況検出装置は、前記対象者毎のそれぞれ毎のテーブル敷として、位置検出センサと、前記位置検出センサと信号のインタラクションを行うことで、前記位置検出センサの検出エリア内における位置を指示することが可能な位置指示部を備える食器と、前記位置検出センサ上における前記食器の位置及び動きを検出する位置検出部と、前記情報処理装置に前記位置検出部で検出した位置情報を送出する送信部とを備える
　ことを特徴とする請求項１に記載の情報処理システム。
　前記健康状態把握部は、前記生体情報を、通信ネットワークを通じて健康状態検出サーバに送信し、前記健康状態検出サーバから送られてくる前記対象者の健康状態の情報を取得して把握する
　ことを特徴とする請求項２に記載の情報処理システム。
　前記嗜好情報蓄積部は、前記食事状況検出装置から受信した情報を、通信ネットワークを通じて嗜好情報検出サーバに送信し、前記嗜好情報検出サーバから送られてくる前記対象者の嗜好情報を蓄積する
　ことを特徴とする請求項２に記載の情報処理システム。
　前記食事状況検出装置が備える前記位置検出センサ及び前記位置検出部は、電磁誘導結合方式に対応するものである
　ことを特徴とする請求項８または請求項１４に記載の情報処理システム。
　前記食事状況検出装置が備える前記位置検出センサ及び前記位置検出部は、静電結合方式に対応するものである
　ことを特徴とする請求項８または請求項１４に記載の情報処理システム。
　情報処理装置と、食材を保管する食材保管装置に設けられる食材在庫管理装置と、予め定められた対象者の、提供された料理を食事中の様子を検出するための食事状況検出装置とを備える情報処理システムにおける前記情報処理装置であって、
　表示画面を備える表示部と、
　前記対象者が携帯する携帯端末と通信を行うための第１の通信部と、
　前記食材在庫管理装置と通信を行うための第２の通信部と、
　前記食事状況検出装置と通信を行うための第３の通信部と、
　前記第１の通信部を通じて取得した情報と、前記第２の通信部から取得した情報と、前記第３の通信部から取得した情報とから、前記対象者に提供する料理の情報を前記表示部の表示画面に表示して提案する提案部と、
　を備えることを特徴とする情報処理装置。
　前記第１の通信部で受信した前記対象者の前記携帯端末からの情報から、前記対象者のスケジュールを認識するスケジュール認識部と、
　前記第１の通信部で受信した前記対象者の前記携帯端末からの情報に含まれる前記対象者の生体情報から、前記対象者の健康状態を把握する健康状態把握部と、
　前記第２の通信部で前記食材在庫管理装置から取得した情報から、前記食材保管装置に保管されている食材を把握する食材把握部と、
　前記第３の通信部で前記食事状況検出装置から受信した情報から、前記対象者の前記提供された料理に対する嗜好情報を生成して、蓄積する嗜好情報蓄積部と、
　を備え、
　前記提案部は、前記スケジュール認識部で得た前記対象者のスケジュールの情報と、前記健康状態把握部で把握した前記対象者の健康状態の情報と、前記食材把握部で把握した前記食材の情報と、前記嗜好情報蓄積部からの前記対象者の前記嗜好情報とから、前記対象者に提供する料理を前記表示部の表示画面に表示して提案する
　ことを特徴とする請求項１９に記載の情報処理装置。