WO2020195414A1 - 情報処理装置、情報処理システム、および情報処理方法、並びにプログラム - Google Patents

Abstract

１つの代表カードを様々なカードとして利用可能とする構成を実現する。代表カードの識別子である代表カードＩＤを格納したメモリと、リーダライタとの通信により、代表カードに対応付けて登録された登録カードの利用処理を実行する制御部を有する。登録カードの利用処理は、登録カードの登録カード情報が代表カードに対応付けてデータベースに記録されていることを条件として実行される。データベースは、サーバの管理するデータベースであり、代表カードＩＤと、ユーザＩＤと、代表カードにと対応付けて登録された登録カードのＩＤを対応付けて記録したデータを有するデータベースである。

Description

情報処理装置、情報処理システム、および情報処理方法、並びにプログラム

　本開示は、情報処理装置、情報処理システム、および情報処理方法、並びにプログラムに関する。さらに詳細には、決済処理機能を有するＩＣカードや、磁気カード、バーコードやＱＲコード（登録商標）等のコード情報記録カード、またこれらのカード機能を有するアプリケーションを格納したスマホ等の情報処理装置において、複数の異なるカードを１つのカードやアプリ等にまとめて利用可能とする情報処理装置、情報処理システム、および情報処理方法、並びにプログラムに関する。

　近年、決済機能やチャージ機能、クレジットカード機能等の電子マネー機能を持つＩＣカードや、ＩＣカード機能を有するスマホ（スマートホン）等の携帯機器の利用が拡大している。
　ＩＣカードや、ＩＣカード機能を有する携帯機器（情報処理装置）を利用することで、現金を持ち歩くことなく、買い物や飲食等の決済、あるいは電車や、バスへの乗車を簡単に行うことが可能となる。

　ＩＣカードやＩＣカード機能を持つ機器は、リーダライタ（Ｒ／Ｗ）に近づけて、ＩＣカードや機器とリーダライタ（Ｒ／Ｗ）間の近接通信を実行させて認証や決済処理等を行わせることができる。

　昨今は、ショッピングセンター、デパート、スーパーマーケット、飲食店、家電量販店等、様々な店舗が独自のカードを発行しており、ユーザか所有するカードの枚数、あるいはスマホ等にインストールされるカードアプリの数は、増加する一方である。

　このような利用可能アプリの増大に対する対応策を開示した従来技術として例えば特許文献１（国際公開ＷＯ２０１０／１１６６５２号公報）がある。
　この特許文献１は、多数のアプリケーションから、ユーザの状況に応じた最適アプリケーションを選択してユーザに通知する構成を開示している。

　また、特許文献２（特開２０１５－０３２１４９号公報）は、ユーザの位置情報と行動情報に基づいて、ユーザに表示する情報を選択する構成を開示している。

　しかし、いずれの文献も、複数の異なるカードを１つのカードやアプリにまとめて利用可能とする構成や決済処理の具体例については開示していない。

国際公開ＷＯ２０１０／１１６６５２号公報 特開２０１５－０３２１４９号公報

　本開示は、例えば、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、複数の異なるカードを１つのカードやアプリ等にまとめて利用可能とした情報処理装置、情報処理システム、および情報処理方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。

　本開示の第１の側面は、
　代表カードの識別子である代表カードＩＤを格納したメモリと、
　前記代表カードに対応付けて登録された登録カードの利用処理を実行する制御部を有し、
　前記登録カードの利用処理は、前記登録カードの登録カード情報が前記代表カードに対応付けてデータベースに記録されていることを条件として実行する情報処理装置にある。

　さらに、本開示の第２の側面は、
　ユーザ装置と、サーバと、店舗側装置を有する情報処理システムであり、
　前記ユーザ装置は、
　前記店舗側装置に対して、前記ユーザ装置のメモリに格納された代表カードＩＤを読み取らせ、
　前記店舗側装置は、
　前記代表カードＩＤを前記サーバに送信し、
　前記サーバは、
　前記代表カードＩＤが、前記店舗側装置において利用可能な代表カードＩＤであるか否かのカード利用可否を判定し、
　カード利用可の判定がなされたことを条件として、決済処理を実行する情報処理システムにある。

　さらに、本開示の第３の側面は、
　情報処理装置において実行する情報処理方法であり、
　前記情報処理装置は、代表カードの識別子である代表カードＩＤを格納したメモリを有し、
　前記情報処理装置の制御部は、
　前記代表カードに対応付けて登録された登録カードについて、
　前記登録カードの登録カード情報が前記代表カードに対応付けてデータベースに記録されていることを条件とした利用処理を実行する情報処理方法にある。

　さらに、本開示の第４の側面は、
　ユーザ装置と、サーバと、店舗側装置を有する情報処理システムにおいて実行する情報処理方法であり、
　前記ユーザ装置が、
　前記店舗側装置に対して、前記ユーザ装置のメモリに格納された代表カードＩＤを読み取らせ、
　前記店舗側装置が、
　前記代表カードＩＤを前記サーバに送信し、
　前記サーバが、
　前記代表カードＩＤが、前記店舗側装置において利用可能な代表カードＩＤであるか否かのカード利用可否を判定し、
　カード利用可の判定がなされたことを条件として、決済処理を実行する情報処理方法にある。

　さらに、本開示の第５の側面は、
　情報処理装置において情報処理を実行させるプログラムであり、
　前記情報処理装置は、代表カードの識別子である代表カードＩＤを格納したメモリを有し、
　前記プログラムは、前記情報処理装置の制御部に、
　前記代表カードに対応付けて登録された登録カードについて、
　前記登録カードの登録カード情報が前記代表カードに対応付けてデータベースに記録されていることを条件とした利用処理を実行させるプログラムにある。

　なお、本開示のプログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な情報処理装置やコンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体によって提供可能なプログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、情報処理装置やコンピュータ・システム上でプログラムに応じた処理が実現される。

　本開示のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本開示の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。

　本開示の一実施例の構成によれば、１つの代表カードを様々なカードとして利用可能とする構成が実現される。
　なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また付加的な効果があってもよい。

ユーザの保有するＩＣカードの例について説明する図である。 ユーザの保有するスマホ内のカードアプリの例について説明する図である。 複数のカードを１つの代表カード、または代表カードアプリで利用可能とした本開示の構成の概要について説明する図である。 本開示の情報処理システムの構成例について説明する図である。 代表カード管理サーバの実行する管理処理の具体例について説明する図である。 代表カード管理サーバが管理する代表カード管理ＤＢ（データベース）のデータ構成例について説明する図である。 代表カードや代表カードアプリの取得処理シーケンスについて説明する図である。 代表カードや代表カードアプリの取得処理シーケンスについて説明する図である。 ユーザが取得した代表カード、または代表カードアプリに対する利用可能な実カード情報の登録処理シーケンスを説明するシーケンス図である。 サービスプロバイダが管理する加盟店カード管理ＤＢのデータ構成例について説明する図である。 サービスプロバイダ（ＳＰ）対応紐づけＤＢについて説明する図である。 代表カードのメモリ、または代表カードアプリ対応のメモリ（スマホ内のメモリ）に登録されているデータの一例について説明する図である。 代表カード、または代表カードアプリの利用処理シーケンスについて説明するシーケンス図である。 ユーザが取得した代表カード、または代表カードアプリに対する利用可能な実カード情報の登録処理シーケンスを説明するシーケンス図である。 サービスプロバイダ（ＳＰ）対応紐づけＤＢの格納データ例について説明する図である。 代表カード、または代表カードアプリの利用処理シーケンスについて説明するシーケンス図である。 コード情報を代表カードとして利用する実施例について説明する図である。 店舗での利用優先順位を設定する実施例について説明する図である。 ユーザの行動履歴情報に基づいて、利用可能なカードに関する情報を提示する実施例について説明する図である。 ユーザの行動履歴情報に基づいて、利用可能なカードに関する情報を提示する実施例のシステム構成例を示す図である。 ユーザの行動履歴情報に基づいて、利用可能なカードに関する情報を提示する実施例の処理シーケンスについて説明する図である。 ユーザの行動履歴情報に基づいて、利用可能なカードに関する情報を提示する実施例の処理シーケンスについて説明する図である。 情報処理装置であるＩＣカードの構成例について説明する図である。 情報処理装置であるスマホの構成例について説明する図である。 サーバ等の情報処理装置の構成例について説明する図である。

　以下、図面を参照しながら本開示の情報処理装置、情報処理システム、および情報処理方法、並びにプログラムの詳細について説明する。なお、説明は以下の項目に従って行なう。
　１．本開示の構成の概要について
　２．本開示の情報処理システムの構成例について
　３．代表カード、または代表カードアプリの取得処理について
　４．代表カードに対する利用可能な実カード情報の登録処理と利用処理について
　５．カード利用可否判定を代表カード管理サーバにおいて実行する実施例について
　６．その他の実施例について
　７．ユーザの行動履歴に基づく利用可能なサービス提示処理構成について
　８．情報処理装置のハードウェア構成例について
　９．本開示の構成のまとめ

　　［１．本開示の構成の概要について］
　まず、図１以下を参照して、本開示の構成の概要について説明する。
　前述したように、昨今は、ショッピングセンター、デパート、スーパーマーケット、飲食店、家電量販店等、様々な店舗が独自のカードを発行しており、ユーザか所有するカードの枚数、あるいはスマホ等にインストールされるカードアプリの数は、増加する一方である。

　具体的には、例えば図１に示すように、ユーザ１０は財布１１内にたくさんのＩＣカードを保持している。
　また、図２に示すように、スマホ等の携帯機器を利用するユーザ１０は、スマホ１２に多数のカード機能提供アプリケーション（アプリ）をインストールしている。
　なお、以下の実施例では、主にＩＣカードの利用例について説明するが、本開示の処理は、ＩＣカードの他、磁気カード、バーコードやＱＲコード（登録商標）等のコード情報記録カード、またこれらのカード機能を有するアプリケーション（アプリ）を格納したスマホ等の情報処理装置において利用可能である。

　このように多数のカード、またはアプリを保持していると、ユーザ１０は、店舗ごとに利用するカード、またはアプリを選択することが必要であり、ユーザの負担が大きくなる。本開示の構成は、このような問題を解決するものである。

　本開示の構成は、図３に示すように、１枚の代表カード２１、あるいはスマホ３０にインストールした１つの代表カードアプリ３１を、様々な異なる種類のカード、またはカードアプリとして利用可能とするものである。

　　［２．本開示の情報処理システムの構成例について］
　次に、本開示の情報処理システムの構成例について説明する。

　図４は、本開示の情報処理システムの一構成例を示す図である。
　代表カード管理サーバ５０は、ユーザ８０の利用する代表カード２１、スマホ３０内の代表カードアプリ３１の管理を実行する。

　サービスプロバイダＳＰａ～ＳＰｎ，６０ａ～６０ｎは、様々な店舗で利用可能なカードの管理サービスを行うサービスプロバイダである。
　例えば、１つのサービスプロバイダＳＰｘは、１つまたは複数のクレジットカードやデビットカード等の管理サービスを行う。

　加盟店ａ～ｎ，７０ａ～７０ｎは、カードやカードアプリを利用可能な店舗であるる各加盟店にはリーダライタ（Ｒ／Ｗ）が備えられており、ユーザ８０の所有する代表カード２１やスマホ３０との近接通信を行い、決済処理を行う。なお、決済処理を行う際には、サービスプロバイダＳＰａ～ＳＰｎ，６０ａ～６０ｎ、あるいは代表カード管理サーバ５０等との通信を行う。
　この決済処理の具体的シーケンスについては、後段で説明する。
　なお、本開示の処理は、ユーザ８０の所有カードやスマホに表示されたバーコードやＱＲコード（登録商標）を読み取る処理を行う構成にも適用可能である。この場合、加盟店は、コード情報を読み取る機器（コードリーダ）を有しており、読み取り情報に基づく処理を実行する。
　以下の実施例においては、代表的な処理例として、リーダライタ（Ｒ／Ｗ）と、ユーザ８０の所有する代表カード２１やスマホ３０との近接通信を行う構成例について説明する。

　ユーザＵａ～Ｕｎ，８０ａ～８０ｎは、代表カード２１、またはスマホ３０内に代表カードアプリ３１を保持している。これらを各加盟店７０のリーダライタ（Ｒ／Ｗ）に近づけて近接通信を行うことで決済処理行うことができる。

　　［３．代表カード、または代表カードアプリの取得処理について］
　次に、代表カード、または代表カードアプリの取得処理について説明する。
　ユーザ８０は、代表カード、または代表カードアプリを、代表カード管理サーバ５０から取得することができる。

　前述したように、代表カード管理サーバ５０は、ユーザ８０の利用する代表カード２１や、スマホ３０内の代表カードアプリ３１の管理を実行する。
　図５以下を参照して、代表カード管理サーバ５０の実行する管理処理の具体例について説明する。

　図５は、代表カード管理サーバ５０の実行する管理処理の概要を説明する図である。
　代表カード管理サーバ５０は各ユーザが所有する代表カード、または代表カードアプリに対応づけられた実カードのデータをＤＢに格納して保持、管理する。
　すなわち、各ユーザが所有する代表カード、または代表カードアプリを利用して使用可能な実際のカードまたはカードアプリの対応データを代表カード管理ＤＢ（データベース）５１内に保持し、管理する。

　代表カード管理サーバ５０が管理する代表カード管理ＤＢ（データベース）５１のデータ構成例を図６に示す。
　図６に示すように、代表カード管理ＤＢ（データベース）５１には、以下の各データが対応づけられて記録されている。
　（１）代表カードＩＤ
　（２）ユーザＩＤ
　（３）代表カードに対応付けられた実カードのＩＤ

　なお、図に示すように、「（３）代表カードに対応付けられた実カードのＩＤ」は、サービスプロバイダ単位のカードＩＤとして登録されている。
　例えば、カードａ１ＩＤ、カードａ２ＩＤ・・・は、サービスプロバイダＳＰａが管理しているカードのＩＤである。
　カードｂ１ＩＤ、カードｂ２ＩＤ・・・は、サービスプロバイダＳＰｂが管理しているカードのＩＤである。

　図に示す代表カード管理ＤＢ（データベース）５１のエントリ１は、
　ユーザＩＤ＝Ｕ１２３４５
　このユーザが所有する代表カード（ＩＤ＝Ｃ０００１）のエントリであり、この
　この代表カード（ＩＤ＝Ｃ０００１）には、
　サービスプロバイダＳＰａが管理するカードａ１ＩＤ、カードａ２ＩＤ・・・と、
　サービスプロバイダＳＰｂが管理するカードｂ１ＩＤ、カードｂ２ＩＤ・・・、
　これらが対応付けられて登録されていることを示している。

　すなわち、ユーザＩＤ＝Ｕ１２３４５のユーザは、自己の所有する代表カード（ＩＤ＝Ｃ０００１）を、サービスプロバイダＳＰａが管理するカードａ１ＩＤ、カードａ２ＩＤ・・・や、サービスプロバイダＳＰｂが管理するカードｂ１ＩＤ、カードｂ２ＩＤ・・・、これらのカードとして利用することが可能となる。

　このような代表カードの利用を行うためには、ユーザは、まず、代表カード管理サーバ５０から、代表カード、あるいは代表カードアプリを取得することが必要となる。
　図７、図８を参照して、代表カードや代表カードアプリの取得処理シーケンスについて説明する。

　図７は、ユーザａ，８０ａが代表カード管理サーバ５０から、代表カードを取得する場合の処理シーケンスを示す図である。
　各ステップの処理について、順次、説明する。

　　（ステップＳ１１）
　ステップＳ１１において、代表カード管理サーバ５０は、ユーザＵａ，８０ａに代表カードを提供する。
　なお、実際のカード提供処理としては、様々な店舗に代表カードの空カードをストックし、店舗を介してユーザに提供する構成が可能である。

　なお、提供する代表カードは、利用可能な複数の実カード情報が予め登録されたカードとしてもよいし、利用可能な実カード情報が未登録のカード（空カード）としてもよい。
　ユーザは、受領した代表カードに、いつでも利用可能な実カード情報を登録することができる。
　この処理シーケンスについては後段で説明する。

　図８は、ユーザＵａ，８０ａが代表カード管理サーバ５０から、代表カードアプリを取得する場合の処理シーケンスを示す図である。
　各ステップの処理について、順次、説明する。

　　（ステップＳ２１）
　ステップＳ２１において、ユーザＵａ，８０ａはスマホを利用して、代表カード管理サーバ５０にアクセスし、代表カードアプリの送信要求を実行する。

　　（ステップＳ２２）
　さらに、ステップＳ２２において、ユーザＵａ，８０ａは代表カード管理サーバ５０から、代表カードアプリをダウンロードしてスマホにインストールする。

　なお、この場合も、ダウンロードする代表カードアプリには、利用可能な複数の実カード情報が予め登録されたカードアプリとしてもよいし、利用可能な実カード情報が未登録のカードアプリであってもよい。
　ユーザは、受領した代表カードアプリに、いつでも利用可能な実カード情報を登録することができる。

　　［４．代表カードに対する利用可能な実カード情報の登録処理と利用処理について］
　次に、代表カードに対する利用可能な実カード情報の登録処理と利用処理について説明する。

　図９はユーザが取得した代表カード、または代表カードアプリに対する利用可能な実カード情報の登録処理シーケンスを説明するシーケンス図である。

　図９には、左からサービスプロバイダＳＰａ，６０ａ、代表カード管理サーバ５０、ユーザＵａ，８０ａを示している。
　各ステップの処理について、順次、説明する。

　　（ステップＳ３１～Ｓ３２）
　図７、または図８の処理シーケンスに従って代表カード、または代表カードアプリを取得したユーザＵａ，８０ａは、まず、ステップＳ３１において、サービスプロバイダＳＰａ，６０ａに対して、ユーザＵａ，８０ａが所有する代表カード、または代表カードアプリに加盟店カード登録要求を行う。

　ユーザＵａ，８０ａからの登録要求を受けたサービスプロバイダＳＰａ，６０ａは、ステップＳ３２において、ユーザＵａ，８０ａが所有する代表カード、または代表カードアプリを実際の加盟店カードとして利用可能な設定、すなわち、加盟店カードの登録処理を実行する。その後、ユーザＵａ，８０ａのスマホ等に登録完了通知を実行する。

　サービスプロバイダＳＰａ，６０ａは、例えば図１０に示すデータ構成を持つ加盟店カード管理ＤＢ６１を有する。
　図１０に示すように、加盟店カード管理ＤＢ６１は、加盟店名と、加盟店ＩＤと、発行カードＩＤ／ユーザＩＤ、これらの各データを対応付けた格納したデータベースである。

　サービスプロバイダＳＰａ，６０ａは、この加盟店カード管理ＤＢ６１に、ユーザＵａ，８０ａから登録要求のあった加盟店対応のエントリに、１つの「発行カードＩＤ／ユーザＩＤ」のエントリを追加して登録する処理を行う。
　なお、サービスプロバイダＳＰａ，６０ａは、さらに、後のステップで、代表カードＩＤと、サービスプロバイダの管理カードのカードＩＤを紐づけたデータベース（ＳＰ対応紐づけＤＢ）のＤＢ更新を実行する。この処理については後述する。

　ステップＳ３１～Ｓ３２の処理は、ユーザＵａ，８０ａが所有する代表カード、または代表カードアプリに登録したい加盟店カードについて、様々なタイミングでいつでも実行することができる。
　また、ステップＳ３１～Ｓ３２の処理を実行した後には、ステップＳ３３以下のＳＰ対応紐づけＤＢのＤＢ更新処理を実行する。

　　（ステップＳ３３）
　ステップＳ３２で、サービスプロバイダＳＰａ，６０ａから登録完了通知を受領したユーザＵａ，８０ａは、ステップＳ３３において、代表カード管理サーバ５０に対して、代表カードまたは代表カードアプリに登録した加盟店カード情報を通知する。

　　（ステップＳ３４）
　ユーザＵａ，８０ａから、代表カードまたは代表カードアプリに登録した加盟店カード情報を通知された代表カード管理サーバ５０は、ステップＳ３４において、先に図６を参照して説明した代表カード管理ＤＢ５１と、図１１に示すサービスプロバイダ（ＳＰ）対応紐づけＤＢ５２のデータベース更新処理を実行する。

　具体的には、図６を参照して説明した代表カード管理ＤＢ５１に、情報が更新された代表カードのエントリに新たに登録された実カードのＩＤを追加登録する。例えば、図６に示す代表カード管理ＤＢ５１の最初のエントリ（代表カードＩＤ＝Ｃ０００１）の代表カードの所有者（ユーザＩＤ＝Ｕ１２３４５）から、加盟店カード（カードａ１ＩＤ＝０１０－０００１）の登録が完了したことの通知を受領した場合、図６に示すエントリ１の登録加盟店カード情報（カードａ１ＩＤ＝０１０－０００１）の追記処理を実行する。

　なお、代表カード管理サーバ５０は、ステップＳ３４において、図１１に示すサービスプロバイダ（ＳＰ）対応紐づけＤＢ５２のデータベース更新処理も実行する。
　サービスプロバイダ（ＳＰ）対応紐づけＤＢ５２は、図６に示す代表カード管理ＤＢ５１の一部のデータによって構成される。すなわち特定のサービスプロバイダ単位の代表カードと実カードとの対応データ（紐づけデータ）を管理するデータベースである。

　図１１に示すサービスプロバイダ（ＳＰ）対応紐づけＤＢ５２は、図６に示す代表カード管理ＤＢ５１と同様、
　代表カードＩＤ、
　ユーザＩＤ、
　サービスプロバイダの管理するカードのＩＤ
　これらを対応付けたデータを登録したデータベースである。

　なお、このサービスプロバイダ（ＳＰ）対応紐づけＤＢ５２と同様のデータを格納したデータベース（サービスプロバイダ（ＳＰ）対応紐づけＤＢ６２）は、サービスプロバイダ（ＳＰ）も保持する。これら２つのデータベースは格納データを一致させるための同期処理が、随時、実行される。

　　（ステップＳ３５～Ｓ３６）
　ステップＳ３５～Ｓ３６の処理は、上述のデータベースの同期処理に相当する。
　代表カード管理サーバ５０は、ステップＳ３４において、図１１に示すサービスプロバイダ（ＳＰ）対応紐づけＤＢ５２のデータベース更新処理を実行した場合、ステップＳ３５において、サービスプロバイダＳＰａ，６０ａに対して、サービスプロバイダ（ＳＰ）対応紐づけＤＢ５２の更新情報を通知する。

　この更新情報を受信したサービスプロバイダＳＰａ，６０ａは、ステップＳ３６において、サービスプロバイダＳＰａ，６０ａが保有するサービスプロバイダ（ＳＰ）対応紐づけＤＢ６２、すなわち、図１１に示すサービスプロバイダ（ＳＰ）対応紐づけＤＢ６２の更新処理を実行する。
　すなわち、サービスプロバイダＳＰａ，６０ａが保有するサービスプロバイダ（ＳＰ）対応紐づけＤＢ６２の格納データの内容を、代表カード管理サーバ５０が保有するサービスプロバイダ（ＳＰ）対応紐づけＤＢ５２の格納データに一致させる処理（同期処理）を実行する。

　これらの処理により、ユーザＵａ，８０ａの所有する代表カード、または代表カードアプリは、サービスプロバイダＳＰａ，６０ａの管理するカードとして利用することが可能となる。
　図９に示すシーケンスに従った処理は、ユーザが代表カードまたは代表カードアプリに登録したい加盟店のカードを管理するサービスプロバイダごとに実行することになる。

　この図９に示すシーケンスに従ってユーザＵａ，８０ａの所有する代表カード、または代表カードアプリには、１つ以上のサービスプロバイダが管理する店舗で利用可能なカード情報が登録され、それらのカードとしての利用が可能となる。
　代表カードのメモリ、または代表カードアプリ対応のメモリ（スマホ内のメモリ）に登録されているデータの一例について図１２を参照して説明する。

　図１２に示すように、代表カードのメモリ、または代表カードアプリ対応のメモリ（スマホ内のメモリ）には、例えば以下のデータが格納される。
　（ａ）代表カードＩＤ、
　（ｂ）ユーザＩＤ、
　（ｃ）各サービスプロバイダが管理する店舗で利用可能なカード情報、
　ユーザはこの代表カードを、上記（ｃ）に記録されたカードとして利用することが可能となる。

　次に、１つ以上のサービスプロバイダが管理する店舗で利用可能なカード情報が登録された代表カード、または代表カードアプリの利用処理シーケンスについて説明する。

　図１３は、代表カード、または代表カードアプリの利用処理シーケンスについて説明するシーケンス図である。左から、
　加盟店ａ，７０ａ，サービスプロバイダＳＰａ，６０ａ、代表カード管理サーバ５０、ユーザＵａ，８０ａを示している。
　各ステップの処理について、順次、説明する。

　　（ステップＳ４１）
　１つ以上のサービスプロバイダが管理する店舗で利用可能なカード情報が登録された代表カード、または代表カードアプリを所有するユーザＵａ，８０ａは、まず、ステップＳ４１において、代表カード、または代表カードアプリをインストールしてあるスマホを利用店舗である加盟店ａ，７０ａのリーダライタ（Ｒ／Ｗ）に近づける。

　　（ステップＳ４２）
　加盟店ａ，７０ａのリーダライタ（Ｒ／Ｗ）はステップＳ４２において、代表カード、または代表カードアプリをインストールしてあるスマホから、代表カードＩＤを読み取る。

　　（ステップＳ４３）
　加盟店ａ，７０ａのリーダライタ（Ｒ／Ｗ）（またはＲ／Ｗ制御装置）はステップＳ４３において、代表カード、またはスマホから読み取った代表カードＩＤに、その他の必要情報、例えば加盟店ＩＤや決済金額情報、日時情報等を含む決済処理要求を、決済処理を実行するサービスプロバイダＳＰａ，６０ａに送信する。

　　（ステップＳ４４）
　加盟店ａ，７０ａのリーダライタ（Ｒ／Ｗ）（またはＲ／Ｗ制御装置）からの決済処理要求を受信したサービスプロバイダＳＰａ，６０ａは、ステップＳ４４において、サービスプロバイダＳＰａ，６０ａの保持するデータベースを参照して決済可否を判定する。

　具体的には、サービスプロバイダＳＰａ，６０ａの保持するサービスプロバイダ（ＳＰ）対応紐づけＤＢ６２や、加盟店カード管理ＤＢ６１に登録されたデータを参照して決済可否を判定する。
　加盟店ａ，７０ａのリーダライタ（Ｒ／Ｗ）からの決済処理要求に含まれる代表カードＩＤと加盟店ａ，７０ａのカード情報が、サービスプロバイダ（ＳＰ）対応紐づけＤＢ６２や、加盟店カード管理ＤＢ６１に対応データとして登録されている場合は、決済処理可能と判断し、登録されていない場合は決済処理不可と判定する。

　　（ステップＳ４５）
　サービスプロバイダＳＰａ，６０ａは、ステップＳ４５において以下の処理のいずれかを実行する。
　ステップ４４において決済処理可と判定した場合、決済処理を実行する。例えば登録されたユーザの銀行口座から店舗口座への決済金額の振替処理等を行う。

　一方、ステップ４４において決済処理不可と判定した場合、決済処理を実行することなく、エラーメッセージを生成する。

　　（ステップＳ４６）
　さらに、サービスプロバイダＳＰａ，６０ａは、ステップＳ４６において以下の処理のいずれかを実行する。

　ステップ４４において決済処理可と判定し、ステップＳ４５で決済処理を実行した場合、決済処理完了通知を加盟店ａ，７０ａのリーダライタ（Ｒ／Ｗ）（またはＲ／Ｗ制御装置）に通知する。

　一方、ステップ４４において決済処理不可と判定し、ステップＳ４５において決済処理が実行されなかった場合は、エラーメッセージを加盟店ａ，７０ａのリーダライタ（Ｒ／Ｗ）（またはＲ／Ｗ制御装置）に通知する。

　これらの処理によって、ユーザＵａ，８０ａは、代表カード、または代表カードアプリを、サービスプロバイダが管理する店舗で利用可能なカードとして利用することが可能となる。

　　［５．カード利用可否判定を代表カード管理サーバにおいて実行する実施例について］
　図９～図１３を参照して説明した実施例は、サービスプロバイダが代表カードまたは代表カードアプリの利用可否の判定を実行する処理例である。
　以下、カード利用可否判定を代表カード管理サーバにおいて実行する第２実施例について説明する。

　この実施例２では、先に図１１を参照して説明したサービスプロバイダ対応紐づけＤＢは、代表カード管理サーバ５０のみが保持すればよい。

　図１４は、本実施例におけるユーザが取得した代表カード、または代表カードアプリに対する利用可能な実カード情報の登録処理シーケンスを説明するシーケンス図である。

　図１４には、左からサービスプロバイダＳＰａ，６０ａ、代表カード管理サーバ５０、ユーザＵａ，８０ａを示している。
　各ステップの処理について、順次、説明する。

　　（ステップＳ５１～Ｓ５２）
　図７、または図８の処理シーケンスに従って代表カード、または代表カードアプリを取得したユーザＵａ，８０ａは、まず、ステップＳ５１において、サービスプロバイダＳＰａ，６０ａに対して、ユーザＵａ，８０ａが所有する代表カード、または代表カードアプリに加盟店カード登録要求を行う。

　ユーザＵａ，８０ａからの登録要求を受けたサービスプロバイダＳＰａ，６０ａは、ステップＳ５２において、ユーザＵａ，８０ａが所有する代表カード、または代表カードアプリを、要求のあった加盟店カードとして利用可能な設定、すなわち、加盟店カードの登録処理を実行し、ユーザＵａ，８０ａに登録完了通知を実行する。

　これらの処理は、先に図９を参照して説明したステップＳ３１～Ｓ３２の処理と同様の処理である。
　サービスプロバイダＳＰａ，６０ａは、例えば図１０に示すデータ構成を持つ加盟店カード管理ＤＢ６１を有する。
　サービスプロバイダＳＰａ，６０ａは、この加盟店カード管理ＤＢ６１に、ユーザＵａ，８０ａから登録要求のあった加盟店対応のエントリに、１つの発行カードＩＤ／ユーザＩＤのエントリを追加して登録する処理を行う。

　　（ステップＳ５３）
　ステップＳ５２で、サービスプロバイダＳＰａ，６０ａから登録完了通知を受領したユーザＵａ，８０ａは、ステップＳ５３において、代表カード管理サーバ５０に対して、代表カードまたは代表カードアプリに登録した加盟店カード情報を通知する。

　　（ステップＳ５４）
　ユーザＵａ，８０ａから、代表カードまたは代表カードアプリに登録した加盟店カード情報を通知された代表カード管理サーバ５０は、ステップＳ５４において、先に図６を参照して説明した代表カード管理ＤＢ５１と、サービスプロバイダ（ＳＰ）対応紐づけＤＢ５２のデータベース更新処理を実行する。

　具体的には、図６を参照して説明した代表カード管理ＤＢ５１に、情報が更新された代表カードのエントリに新たに登録された実カードのＩＤを追加登録する。
　さらに、サービスプロバイダ（ＳＰ）対応紐づけＤＢ５２についても同様のデータベース更新処理も実行する。

　なお、本実施例では、サービスプロバイダ（ＳＰ）対応紐づけＤＢ５２は、代表カード管理サーバ５０のみが保有し、サービスプロバイダは保持しない。
　サービスプロバイダ（ＳＰ）対応紐づけＤＢ５２は、図１５に示すように、
　代表カードＩＤ、
　ユーザＩＤ、
　サービスプロバイダの管理するカードのＩＤ
　これらを対応付けたデータを登録したデータベースである。

　代表カード管理サーバ５０は、ステップＳ５４において、図１５に示すサービスプロバイダ（ＳＰ）対応紐づけＤＢ５２のデータベース更新処理も実行する。

　これらの処理により、ユーザＵａ，８０ａの所有する代表カード、または代表カードアプリは、サービスプロバイダＳＰａ，６０ａの管理するカードとして利用することが可能となる。

　先に図９を参照して説明したシーケンスでは、サービスプロバイダごとに登録処理を実行する必要があったが、図１４に示すシーケンスでは、複数の異なるサービスプロバイダが管理する複数の加盟店についての登録処理をまとめて実行することが可能となる。

　図１６は、代表カード、または代表カードアプリの利用処理シーケンスについて説明するシーケンス図である。左から、
　加盟店ａ，７０ａ，サービスプロバイダＳＰａ，６０ａ、代表カード管理サーバ５０、ユーザＵａ，８０ａを示している。
　各ステップの処理について、順次、説明する。

　　（ステップＳ６１）
　１つ以上のサービスプロバイダが管理する店舗で利用可能なカード情報が登録された代表カード、または代表カードアプリを所有するユーザＵａ，８０ａは、まず、ステップＳ６１において、代表カード、または代表カードアプリをインストールしてあるスマホを利用店舗である加盟店ａ，７０ａのリーダライタ（Ｒ／Ｗ）に近づける。

　　（ステップＳ６２）
　加盟店ａ，７０ａのリーダライタ（Ｒ／Ｗ）はステップＳ６２において、代表カード、または代表カードアプリをインストールしてあるスマホから、代表カードＩＤを読み取る。

　　（ステップＳ６３）
　加盟店ａ，７０ａのリーダライタ（Ｒ／Ｗ）（またはＲ／Ｗ制御装置）はステップＳ６３において、代表カード、またはスマホから読み取った代表カードＩＤに、その他の必要情報、例えば加盟店ＩＤや決済金額情報、日時情報等を含む決済処理要求を、決済処理の可否判定を実行する代表カード管理サーバ５０に送信する。

　　（ステップＳ６４）
　加盟店ａ，７０ａのリーダライタ（Ｒ／Ｗ）（またはＲ／Ｗ制御装置）からの決済処理可否判定要求を受信した代表カード管理サーバ５０は、ステップＳ６４において、代表カード管理サーバ５０の保持するデータベースを参照して決済可否を判定する。

　具体的には、代表カード管理サーバ５０の保持するサービスプロバイダ（ＳＰ）対応紐づけＤＢ５２や、代表カード管理ＤＢ５１に登録されたデータを参照して決済可否を判定する。
　加盟店ａ，７０ａのリーダライタ（Ｒ／Ｗ）からの決済処理要求に含まれる代表カードＩＤと加盟店ａ，７０ａのカード情報が、サービスプロバイダ（ＳＰ）対応紐づけＤＢ５２や、代表カード管理ＤＢ５１に対応データとして登録されている場合は、決済処理可能と判断し、登録されていない場合は決済処理不可と判定する。

　　（ステップＳ６５）
　代表カード管理サーバ５０は、ステップＳ６５において以下の処理のいずれかを実行する。
　ステップ６４において決済処理可と判定した場合、加盟店ａ，７０ａのリーダライタ（Ｒ／Ｗ）（またはＲ／Ｗ制御装置）に対して、決済処理許可の通知処理を実行する。
　一方、ステップ６４において決済処理不可と判定した場合、加盟店ａ，７０ａのリーダライタ（Ｒ／Ｗ）（またはＲ／Ｗ制御装置）に対してエラー通知を実行する。

　　（ステップＳ６６）
　加盟店ａ，７０ａのリーダライタ（Ｒ／Ｗ）（またはＲ／Ｗ制御装置）は、ステップＳ６６において、以下の処理のいずれかを実行する。

　ステップＳ６５において、代表カード管理サーバ５０から決済処理許可通知を受信した場合、サービスプロバイダＳＰａ，６０ａに対して決済処理要求を送信する。
　一方、ステップＳ６５において、代表カード管理サーバ５０からエラー通知（決済処理不許可通知）を受信した場合、エラーメッセージの出力を行う。

　　（ステップＳ６７）
　ステップＳ６６において、加盟店ａ，７０ａのリーダライタ（Ｒ／Ｗ）（またはＲ／Ｗ制御装置）から、決済処理要求を受信したサービスプロバイダＳＰａ，６０ａは、ステップＳ６７において決済処理を実行する。例えば登録されたユーザの銀行口座から店舗口座への決済金額の振替処理等を行う。

　　（ステップＳ６８）
　サービスプロバイダＳＰａ，６０ａは、ステップＳ６８において決済処理完了通知を加盟店ａ，７０ａのリーダライタ（Ｒ／Ｗ）（またはＲ／Ｗ制御装置）に通知する。

　これらの処理によって、ユーザＵａ，８０ａは、代表カード、または代表カードアプリを、サービスプロバイダが管理する店舗で利用可能なカードとして利用することが可能となる。

　　［６．その他の実施例について］
　次に、本開示の構成や処理を適用可能なその他の実施例について説明する。
　以下の実施例について説明する。
　（１）コード情報を代表カードとして利用する実施例について
　（２）店舗での利用優先順位を設定する実施例について

　　（６－１．コード情報を代表カードとして利用する実施例について）
　まず、コード情報を代表カードとして利用する実施例について説明する。
　上述した実施例では、先に図３を参照して説明したように、１枚の代表カード２１、あるいはスマホ３０にインストールした１つの代表カードアプリ３１を、様々な異なる種類のカード、またはカードアプリとして利用可能とする実施例について説明した。

　代表カードとして利用可能な構成は、１枚の代表カード２１、あるいはスマホ３０にインストールした１つの代表カードアプリ３１に限らない。
　例えば、図１７に示すように、ＱＲコード（登録商標）３２、バーコード３３等のコードデータも代表カードと同様の機能を有するデータとして利用することが可能である。

　　（６－２．店舗での利用優先順位を設定する実施例について）
　次に、店舗での利用優先順位を設定する実施例について説明する。
　代表カードには様々な店舗で利用可能な多数のカード情報が登録され、それらのカードとしての利用が可能となる。
　代表カードには１つの店舗で利用可能なカード情報が多数、登録されている場合が多くなることが予想される。

　このような場合、ユーザは、どの登録カードを利用するか選択することが必要となり、この処理が煩わしいと感じる可能性がある。
　以下に説明する実施例は、このような煩わしさを解消する構成である。
　図１８を参照して、本実施例について説明する。

　図１８に示すように、本実施例は、ユーザの所有する代表カード、または代表カードアプリに、予め優先順位を設定し、代表カードのメモリ、または代表カードアプリをインストールしたスマホ等のユーザ装置のメモリ内に優先順位情報を記録し、さらに、各加盟店においてもＲ／Ｗ（またはＲ／Ｗ制御装置）内のメモリに利用カードの優先順位情報を登録しておく構成である。

　例えば、ユーザがある店舗で代表カードを利用して決済を行う場合、その店舗で利用可能なカードの中から、ユーザの代表カード、または代表カードアプリに対応付けられた優先順位に従って利用カードを選択する。
　この利用カード選択処理は代表カードやスマホの制御部において自動的に実行され、ユーザは選択処理を行う必要がない。

　なお、この利用カード選択処理に際して、ユーザ側の代表カード対応の優先順位ではなく、店舗側の優先順位に従って選択する構成としてもよい。
　あるいは、ユーザ側の代表カード対応の優先順位と、店舗側の優先順位の双方を取得して、総合的に利用カードを決定する構成としてもよい。

　なお、ユーザ側の代表カード対応の優先順位は、例えば、ポイント利率、利用率等に応じて自動的に更新する構成としもよい。
　代表カードやスマホの制御部が、メモリに格納された優先順位データを、利用率、またはポイント利率に応じて変更する処理を実行する。
　また、加盟店側の優先順位は、代表カード単位、すなわちユーザ単位で変更する構成としてもよい。また決済業者等からのキャンペーン情報等の提案に基づいて変更する構成としてもよい。

　決済業者は、ユーザにボーナスポイントや利用時のメリット等の情報通知を行うことも可能であり、ユーザはこの情報に基づいて、優先順位を変更することも可能である。
　また決済業者は加盟店側にも手数料の値引き等のキャンペーン情報等を通知し、加盟店側は、この情報に基づいて、優先順位を変更することも可能である。

　　［７．ユーザの行動履歴に基づく利用可能なサービス提示処理構成について］
　次に、ユーザの行動履歴に基づく利用可能なサービス提示処理構成について説明する。

　図１８を参照して説明したように、代表カードや代表カードアプリには１つの店舗で利用可能なカード情報が多数、登録されている。
　このような場合、図１８を参照して説明したような優先順位情報に基づいて利用カードを選択することが可能となる。

　以下に説明する実施例は、さらに、ユーザの行動履歴情報に基づいて、利用可能なカードに関する情報を提示する実施例である。
　図１９を参照してこの実施例について説明する。

　図１９に示すスマホ３０は、代表カードアプリに登録されたカード一覧を表示した状態を示している。
　ここで、スマホ３０の位置検出アプリによって、ユーザの現在位置を検出する。図１９の左側の地図に示す二重丸がユーザの現在位置であるとする。

　スマホ３０内の代表カードアプリは、このユーザ現在位置を中心とする所定半径の近隣で、代表カードに登録されたカードが利用可能な店舗を検索する。
　さらに、検索された店舗で利用可能なカードのカード情報を上位に設定したカード一覧データをスマホに表示する。

　すなわち、スマホ等のユーザ装置の制御部は、メモリに格納された優先順位データを、ユーザ位置、またはユーザ行動履歴に応じて変更する処理を実行し、さらにメモリに格納された優先順位データに従って、表示部に表示する登録カード情報の表示順を決定する処理等を実行する。
　このようにユーザが現在、利用可能なカードのカード情報を上位に表示することで、ユーザは、近所の店舗で、迷うことなくカードを選択して利用することが可能となる。

　この処理を実現するためのシステム構成例を図２０に示す。
　スマホ３０は、ネットワークを介して代表カード管理サーバ５０と通信可能な構成を持つ。
　スマホ３０内の代表カード管理アプリは、ユーザの位置情報や行動履歴情報を取得して行動履歴ＤＢ１０１に格納するとともに、取得情報を代表カード管理サーバ５０に送信する。

　代表カード管理サーバ５０は、店舗情報ＤＢ１２１、ユーザ情報ＤＢ１２２を有する。
　店舗情報ＤＢ１２１には、加盟店名、店舗位置、店舗案内情報、利用可能カード情報等が記録されている。
　ユーザ情報ＤＢ１２２には代表カードを持つユーザのユーザ自用法が記録され、さらに、スマホ３０から受信する現在位置情報や行動履歴情報等が記録される。

　この図２０に示すシステム構成によって実行される処理のシーケンスについて、図２１、図２２を参照して説明する。
　図２１はスマホ主導型の処理シーケンスであり、図２２は、サーバ主導型の処理シーケンスである。

　まず、図２１に示すシーケンス図を参照して、スマホ主導型の処理シーケンスについて説明する。

　　（ステップＳ７０）
　ステップＳ７０の処理は、代表カード管理サーバ５０が実行する事前処理である。
　代表カード管理サーバ５０は、店舗情報、すなわち、図２０を参照して説明した店舗情報ＤＢ１２１に格納する店舗情報を各店舗から取得して店舗情報ＤＢ１２１に登録する。
　新たな店舗が開店するなどの場合には、逐次、店舗情報の取得ＤＢ更新を実行する。
　この事前処理の後、ステップＳ７１以下の処理が実行される。

　　（ステップＳ７１）
　まず、スマホ３０は、スマホ所有者であるユーザの位置情報を含む行動履歴情報を収集する。

　　（ステップＳ７２）
　次に、スマホ３０は、代表カード管理サーバ５０に対して、店舗情報の取得要求を送信する。
　例えば現在位置情報等に併せて店舗情報の取得要求を送信する。

　　（ステップＳ７３）
　スマホ３０から店舗情報取得要求を受信した代表カード管理サーバ５０は、ステップＳ７３において、店舗情報ＤＢ１２１から、スマホ３０の現在位置（ユーザの現在位置）の近隣の店舗を検索して、検索結果として得られた店舗の店舗情報をスマホ３０に送信する。

　　（ステップＳ７４～７６）
　代表カード管理サーバ５０から店舗情報を受信したスマホ３０は以下の処理を実行する。

　ステップＳ７４において、利用者の行動履歴と店舗情報から行動範囲にある店舗を洗い出し、優先順位付けを行う。例えばユーザの現在位置からの距離に応じた順位、あるいは利用頻度の高さに応じた順位等、予め規定したルールに従った優先順位づけを実行する。
　なお、ユーザの現在位置や行動範囲が更新された場合は、ステップＳ７５において、更新タイミングで、優先順位付けを再実施する。

　次に、ステップＳ７６において、優先順位の設定された店舗の表示順序を、優先順位に従うように更新して、利用可能なカードと店舗の情報を表示する。
　この処理により、ユーザは現在の位置から近くにあるカード利用可能な店舗を即座に発見し、その店舗で利用可能なカードについても、即座に知ることができる。

　次に、図２２に示すシーケンス図を参照して、サーバ主導型の処理シーケンスについて説明する。

　　（ステップＳ８０）
　ステップＳ８０の処理は、代表カード管理サーバ５０が実行する事前処理である。
　代表カード管理サーバ５０は、店舗情報、すなわち、図２０を参照して説明した店舗情報ＤＢ１２１に格納する店舗情報を各店舗から取得して店舗情報ＤＢ１２１に登録する。
　新たな店舗が開店するなどの場合には、逐次、店舗情報の取得ＤＢ更新を実行する。
　この事前処理の後、ステップＳ８１以下の処理が実行される。

　　（ステップＳ８１）
　まず、スマホ３０は、スマホ所有者であるユーザの位置情報を含む行動履歴情報を収集する。

　　（ステップＳ８２）
　次に、スマホ３０は、ステップＳ８２において、代表カード管理サーバ５０に対して、ステップＳ８１で取得したユーザの位置情報を含む行動履歴情報を送信する。

　　（ステップＳ８３）
　次に、ステップＳ８３において、代表カード管理サーバ５０は、スマホ３０から受信したユーザの位置情報を含む行動履歴情報に基づく店舗情報ＤＢ１２１検索処理を実行し、スマホ３０の現在位置（ユーザの現在位置）の近隣の店舗を抽出し、さらに優先順位付けを行う。例えばユーザの現在位置からの距離に応じた順位、あるいは利用頻度の高さに応じた順位等、予め規定したルールに従った優先順位づけを実行する。

　　（ステップＳ８４）
　次に、スマホ３０は、ステップＳ８４において、代表カード管理サーバ５０に対して、店舗情報の取得要求を送信する。
　例えば現在位置情報等に併せて店舗情報の取得要求を送信する。

　　（ステップＳ８５）
　スマホ３０から店舗情報取得要求を受信した代表カード管理サーバ５０は、ステップＳ８５において、優先順位設定済みの店舗情報、すなわち、スマホ３０の現在位置（ユーザの現在位置）の近隣の店舗の優先順位設定済みの店舗情報をスマホ３０に送信する。

　　（ステップＳ８６）
　代表カード管理サーバ５０から店舗情報を受信したスマホ３０は、ステップＳ８６において、店舗の表示順序を、優先順位に従うように設定して、利用可能なカードと店舗の情報を表示する。
　この処理により、ユーザは現在の位置から近くにあるカード利用可能な店舗を即座に発見し、その店舗で利用可能なカードについても、即座に知ることができる。

　　［８．情報処理装置のハードウェア構成例について］
　次に、本開示の情報処理装置の構成例について説明する。
　図２３は、代表カードを構成するＩＣカードの構成例を示す図である。
　図２４は、代表カードアプリをインストール可能なスマホの構成例を示す図である。
　図２５は、代表カード管理サーバ、サービスプロバイダのサーバ、加盟店のＲ／Ｗ制御装置のハードウェア構成例を示す図である。
　これらの各構成について、順次、説明する。

　まず、図２３を参照して代表カードを構成するＩＣカード１３０の構成例について説明する。
　図２３に示すように、ＩＣカード１３０は、制御部（マイコン等）１３１、セキュアエレメント１３２、メモリ１３３、通信部１４０を有する。
　通信部１４０は、例えば、ＮＦＣ－ＣＬＦ１４１、近傍通信手段１４２、その他の通信部１４３の少なくともいずれかによって構成される。
　なお、先に図１７を参照して説明したように、ＱＲコード（登録商標）やバーコード等のコードデータも代表カードや登録カードと同様の機能を有するデータとして利用することが可能であり、ＩＣカード１３０は、これらのコード情報が記録された構成としてもよい。

　制御部（マイコン等）１３１は、ＩＣカード１３０において実行する処理の制御を実行する。具体的には、例えばリーダライタ（Ｒ／Ｗ）との通信制御、認証処理等を実行する。なお、制御部（マイコン等）１３１の実行する制御プログラム等は、メモリ１３３に格納されている。

　セキュアエレメント１３２は、セキュアメモリおよびメモリ制御部を有するエレメントとして構成されるＩＣチップである。

　メモリ１３３は、前述したように、制御部１５１の実行する制御プログラム、各種ＩＤ情報等が記録される。

　次に、図２４を参照して、代表カードアプリをインストール可能なスマホ等の情報処理装置１５０の構成例について説明する。
　図２４に示すように、スマホ等の情報処理装置１５０は、制御部（マイコン等）１５１、操作部１５２、表示部１５３、セキュアエレメント１５４、メモリ１５５、クロック１５６、第１通信部１７０、第２通信部１８０、電源供給部１９０を有する。

　第１通信部１７０にはブルートゥース（登録商標）通信部１７１、Ｗｉ－Ｆｉ通信部１７２、その他の通信部１７３が含まれる。第２通信部１８０には、ＮＦＣ－ＣＬＦ１８１、近傍通信手段１８２、その他の通信部１８３が含まれる。

　制御部（マイコン等）１５１は、情報処理装置１５０において実行する処理の制御を実行する。なお、制御部（マイコン等）１５１の実行する制御プログラム、アプリケーション等は、メモリ１５５に格納されている。

　操作部１５２は、ユーザによる操作可能な操作部であり、各種スイッチの他、表示部１５３上のタッチパネル等も含まれる。ユーザは操作部１５２を介して様々な情報を入力することができる。

　表示部１５３は、例えば液晶ディスプレイ等の表示部であり、様々なアプリケーションの実行情報等の表示に利用される。

　セキュアエレメント１５４は、セキュアメモリおよびメモリ制御部を有するエレメントとして構成されるＩＣチップである。セキュアエレメント１５４内のセキュアメモリにはＩＣカード機能提供アプリ等が格納される。

　メモリ１５５は、前述したように、制御部１５１の実行する制御プログラム、アプリケーション、ＩＤ情報等が記録される。
　クロック１５６は時計情報であり、各処理部にクロック情報を出力する。

　第１通信部１７０は、ブルートゥース（登録商標）通信部１７１、Ｗｉ－Ｆｉ通信部１７２、その他の通信部１７３によって構成され、外部装置、例えばサーバ、ＰＣ、スマホ、ウェアラブル機器等との通信に利用される。第２通信部１８０は、ＮＦＣ－ＣＬＦ１８１、近傍通信手段１８２、その他の通信部１８３が含まれ、例えばリーダライタ（Ｒ／Ｗ）２１との通信処理を行う。
　ＮＦＣ－ＣＬＦ１８１は、ＮＦＣ（Ｎｅａｒ　Ｆｉｅｌｄ　Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ）－ＣＬＦ（Ｃｏｎｔａｃｔｌｅｓｓ　Ｆｒｏｎｔ　Ｅｎｄ）であり近距離通信のためのＩＣチップの一種である。
　なお、先に図１７を参照して説明したように、ＱＲコード（登録商標）やバーコード等のコードデータも代表カードや登録カードと同様の機能を有するデータとして利用することが可能であり、情報処理装置１５０は、これらのコード情報をメモリに格納し、表示部に表示する機能を有する構成としてもよい。

　次に、図２５を参照して、代表カード管理サーバ、サービスプロバイダのサーバ、加盟店のＲ／Ｗ制御装置のハードウェア構成例について説明する。

　図２５に示す構成について説明する。
　ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）３０１は、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）３０２、または記憶部３０８に記憶されているログラムに従って各種の処理を実行する制御部やデータ処理部として機能する。例えば、上述した実施例において説明したシーケンスに従った処理を実行する。ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｍｅｍｏｒｙ）３０３には、ＣＰＵ３０１が実行するプログラムやデータなどが記憶される。これらのＣＰＵ３０１、ＲＯＭ３０２、およびＲＡＭ３０３は、バス３０４により相互に接続されている。

　ＣＰＵ３０１はバス３０４を介して入出力インタフェース３０５に接続され、入出力インタフェース３０５には、各種スイッチ、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部３０６、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部３０７が接続されている。ＣＰＵ３０１は、入力部３０６から入力される指令に対応して各種の処理を実行し、処理結果を例えば出力部３０７に出力する。

　入出力インタフェース３０５に接続されている記憶部３０８は、例えばフラッシュメモリ、ハードディスク等からなり、ＣＰＵ３０１が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部３０９は、Ｗｉ－Ｆｉ通信、ブルートゥース（登録商標）（ＢＴ）通信、その他インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介したデータ通信の送受信部として機能し、外部の装置と通信する。

　入出力インタフェース３０５に接続されているドライブ３１０は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいはメモリカード等の半導体メモリなどのリムーバブルメディア３１１を駆動し、データの記録あるいは読み取りを実行する。

　　［９．本開示の構成のまとめ］
　以上、特定の実施例を参照しながら、本開示の実施例について詳解してきた。しかしながら、本開示の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本開示の要旨を判断するためには、特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。

　なお、本明細書において開示した技術は、以下のような構成をとることができる。
　（１）　代表カードの識別子である代表カードＩＤを格納したメモリと、
　前記代表カードに対応付けて登録された登録カードの利用処理を実行する制御部を有し、
　前記登録カードの利用処理は、前記登録カードの登録カード情報が前記代表カードに対応付けてデータベースに記録されていることを条件として実行する情報処理装置。
　（２）　前記情報処理装置は、
　リーダライタとの通信を実行する通信部を有し、
　前記制御部は、
　前記リーダライタとの通信により、前記代表カードに対応付けて登録された登録カードの利用処理を実行するリーダライタとの通信を実行する通信部と、
　代表カードの識別子である（１）に記載の情報処理装置。

　（３）　前記データベースは、
　サーバの管理するデータベースである（１）または（２）に記載の情報処理装置。

　（４）　前記データベースは、代表カード管理処理を実行する代表カード管理サーバ、または、前記登録カードの管理処理を実行するサービスプロバイダが管理するデータベースである（１）～（３）いずれかに記載の情報処理装置。

　（５）　前記制御部は、
　前記代表カードの管理処理を実行する代表カード管理サーバとの通信により、前記代表カードに対する新たな登録カードの対応付けを実行する（１）～（４）いずれかに記載の情報処理装置。

　（６）　前記データベースは、
　代表カードＩＤと、ユーザＩＤと、代表カードにと対応付けて登録された登録カードのＩＤを対応付けて記録したデータを有するデータベースである（１）～（５）いずれかに記載の情報処理装置。

　（７）　前記メモリには、
　前記代表カードに対応付けて登録された登録カードの利用優先順位を規定した優先順位データが格納され、
　前記制御部は、
　前記優先順位データに従って、利用する登録カードを決定する（１）～（６）いずれかに記載の情報処理装置。

　（８）　前記制御部は、
　前記メモリに格納された優先順位データを、逐次更新する処理を実行する（７）に記載の情報処理装置。

　（９）　前記制御部は、
　前記メモリに格納された優先順位データを、利用率、またはポイント利率に応じて変更する処理を実行する（７）または（８）に記載の情報処理装置。

　（１０）　前記制御部は、
　前記メモリに格納された優先順位データを、ユーザ位置、またはユーザ行動履歴に応じて変更する処理を実行する（７）～（９）いずれかに記載の情報処理装置。

　（１１）　前記制御部は、
　利用店舗側で管理するカード優先順位データに基づいて、利用カードを決定する（１）～（１０）いずれかに記載の情報処理装置。

　（１２）　前記制御部は、
　前記メモリに格納された優先順位データに従って、表示部に表示する登録カード情報の表示順を決定する（１）～（１１）いずれかに記載の情報処理装置。

　（１３）　ユーザ装置と、サーバと、店舗側装置を有する情報処理システムであり、
　前記ユーザ装置は、
　前記店舗側装置に対して、前記ユーザ装置のメモリに格納された代表カードＩＤを読み取らせ、
　前記店舗側装置は、
　前記代表カードＩＤを前記サーバに送信し、
　前記サーバは、
　前記代表カードＩＤが、前記店舗側装置において利用可能な代表カードＩＤであるか否かのカード利用可否を判定し、
　カード利用可の判定がなされたことを条件として、決済処理を実行する情報処理システム。

　（１４）　前記店舗側装置はリーダライタであり、
　前記ユーザ装置は、
　前記リーダライタとの通信を実行し、前記ユーザ装置のメモリに格納された代表カードＩＤを送信し、
　前記リーダライタは、
　前記代表カードＩＤを前記サーバに送信し、
　前記サーバは、
　前記代表カードＩＤが、前記リーダライタにおいて利用可能な代表カードＩＤであるか否かのカード利用可否を判定し、
　カード利用可の判定がなされたことを条件として、決済処理を実行する（１３）に記載の情報処理システム。

　（１５）　前記サーバは、
　代表カードＩＤと、該代表カードに対応付けて登録された登録カードＩＤとを対応付けて記録したデータベースを参照して、カード利用可否の判定処理を実行する（１３）または（１４）に記載のデータ処理システム。

　（１６）　前記ユーザ装置は、
　前記サーバに、前記代表カードに対する新たな登録カードの対応付け要求を送信し、
　前記サーバは、
　前記ユーザ装置からの要求に応じて、
　データベースに前記代表カードＩＤと前記新たな登録カードのＩＤとの対応データを記録する（１３）～（１５）いずれかに記載のデータ処理システム。

　（１７）　情報処理装置において実行する情報処理方法であり、
　前記情報処理装置は、代表カードの識別子である代表カードＩＤを格納したメモリを有し、
　前記情報処理装置の制御部は、
　前記代表カードに対応付けて登録された登録カードについて、
　前記登録カードの登録カード情報が前記代表カードに対応付けてデータベースに記録されていることを条件とした利用処理を実行する情報処理方法。

　（１８）　ユーザ装置と、サーバと、店舗側装置を有する情報処理システムにおいて実行する情報処理方法であり、
　前記ユーザ装置が、
　前記店舗側装置に対して、前記ユーザ装置のメモリに格納された代表カードＩＤを読み取らせ、
　前記店舗側装置が、
　前記代表カードＩＤを前記サーバに送信し、
　前記サーバが、
　前記代表カードＩＤが、前記店舗側装置において利用可能な代表カードＩＤであるか否かのカード利用可否を判定し、
　カード利用可の判定がなされたことを条件として、決済処理を実行する情報処理方法。

　（１９）　情報処理装置において情報処理を実行させるプログラムであり、
　前記情報処理装置は、代表カードの識別子である代表カードＩＤを格納したメモリを有し、
　前記プログラムは、前記情報処理装置の制御部に、
　前記代表カードに対応付けて登録された登録カードについて、
　前記登録カードの登録カード情報が前記代表カードに対応付けてデータベースに記録されていることを条件とした利用処理を実行させるプログラム。

　また、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。例えば、プログラムは記録媒体に予め記録しておくことができる。記録媒体からコンピュータにインストールする他、ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ　Ａｒｅａ　Ｎｅｔｗｏｒｋ）、インターネットといったネットワークを介してプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。

　なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。

　以上、説明したように、本開示の一実施例の構成によれば、１つの代表カードを様々なカードとして利用可能とする構成が実現される。
　具体的には、例えば、代表カードの識別子である代表カードＩＤを格納したメモリと、リーダライタとの通信により、代表カードに対応付けて登録された登録カードの利用処理を実行する制御部を有する。登録カードの利用処理は、登録カードの登録カード情報が代表カードに対応付けてデータベースに記録されていることを条件として実行される。データベースは、サーバの管理するデータベースであり、代表カードＩＤと、ユーザＩＤと、代表カードにと対応付けて登録された登録カードのＩＤを対応付けて記録したデータを有するデータベースである。
　本構成により、１つの代表カードを様々なカードとして利用可能とする構成が実現される。

　　１０　ユーザ
　　１２　スマホ
　　２１　代表カード
　　３０　スマホ
　　３１　代表カードアプリ
　　５０　代表カード管理サーバ
　　５１　代表カード管理ＤＢ
　　５２　ＳＰ対応紐づけＤＢ
　　６０　サービスプロバイダ
　　６１　加盟店カード管理ＤＢ
　　６２　ＳＰ対応紐づけＤＢ
　　７０　加盟店
　　８０　ユーザ
　１０１　行動履歴ＤＢ
　１２１　店舗情報ＤＢ
　１２２　ユーザ情報ＤＢ
　１３０　ＩＣカード
　１３１　制御部（マイコン等）
　１３２　セキュアエレメント
　１３３　メモリ
　１４０　通信部
　１５０　情報処理装置
　１５１　制御部（マイコン等）
　１５２　操作部
　１５３　表示部
　１５４　セキュアエレメント
　１５５　メモリ
　１５６　クロック
　１７０　第１通信部
　１８０　第２通信部
　１９０　電源供給部
　３０１　ＣＰＵ
　３０２　ＲＯＭ
　３０３　ＲＡＭ
　３０４　バス
　３０５　入出力インタフェース
　３０６　入力部
　３０７　出力部
　３０８　記憶部
　３０９　通信部
　３１０　ドライブ
　３１１　リムーバブルメディア

Claims (19)

1. 　代表カードの識別子である代表カードＩＤを格納したメモリと、
   　前記代表カードに対応付けて登録された登録カードの利用処理を実行する制御部を有し、
   　前記登録カードの利用処理は、前記登録カードの登録カード情報が前記代表カードに対応付けてデータベースに記録されていることを条件として実行する情報処理装置。
2. 　前記情報処理装置は、
   　リーダライタとの通信を実行する通信部を有し、
   　前記制御部は、
   　前記リーダライタとの通信により、前記代表カードに対応付けて登録された登録カードの利用処理を実行する請求項１に記載の情報処理装置。
3. 　前記データベースは、
   　サーバの管理するデータベースである請求項１に記載の情報処理装置。
4. 　前記データベースは、代表カード管理処理を実行する代表カード管理サーバ、または、前記登録カードの管理処理を実行するサービスプロバイダが管理するデータベースである請求項１に記載の情報処理装置。
5. 　前記制御部は、
   　前記代表カードの管理処理を実行する代表カード管理サーバとの通信により、前記代表カードに対する新たな登録カードの対応付けを実行する請求項１に記載の情報処理装置。
6. 　前記データベースは、
   　代表カードＩＤと、ユーザＩＤと、代表カードにと対応付けて登録された登録カードのＩＤを対応付けて記録したデータを有するデータベースである請求項１に記載の情報処理装置。
7. 　前記メモリには、
   　前記代表カードに対応付けて登録された登録カードの利用優先順位を規定した優先順位データが格納され、
   　前記制御部は、
   　前記優先順位データに従って、利用する登録カードを決定する請求項１に記載の情報処理装置。
8. 　前記制御部は、
   　前記メモリに格納された優先順位データを、逐次更新する処理を実行する請求項７に記載の情報処理装置。
9. 　前記制御部は、
   　前記メモリに格納された優先順位データを、利用率、またはポイント利率に応じて変更する処理を実行する請求項７に記載の情報処理装置。
10. 　前記制御部は、
    　前記メモリに格納された優先順位データを、ユーザ位置、またはユーザ行動履歴に応じて変更する処理を実行する請求項７に記載の情報処理装置。
11. 　前記制御部は、
    　利用店舗側で管理するカード優先順位データに基づいて、利用カードを決定する請求項１に記載の情報処理装置。
12. 　前記制御部は、
    　前記メモリに格納された優先順位データに従って、表示部に表示する登録カード情報の表示順を決定する請求項１に記載の情報処理装置。
13. 　ユーザ装置と、サーバと、店舗側装置を有する情報処理システムであり、
    　前記ユーザ装置は、
    　前記店舗側装置に対して、前記ユーザ装置のメモリに格納された代表カードＩＤを読み取らせ、
    　前記店舗側装置は、
    　前記代表カードＩＤを前記サーバに送信し、
    　前記サーバは、
    　前記代表カードＩＤが、前記店舗側装置において利用可能な代表カードＩＤであるか否かのカード利用可否を判定し、
    　カード利用可の判定がなされたことを条件として、決済処理を実行する情報処理システム。
14. 　前記店舗側装置はリーダライタであり、
    　前記ユーザ装置は、
    　前記リーダライタとの通信を実行し、前記ユーザ装置のメモリに格納された代表カードＩＤを送信し、
    　前記リーダライタは、
    　前記代表カードＩＤを前記サーバに送信し、
    　前記サーバは、
    　前記代表カードＩＤが、前記リーダライタにおいて利用可能な代表カードＩＤであるか否かのカード利用可否を判定し、
    　カード利用可の判定がなされたことを条件として、決済処理を実行する請求項１３に記載の情報処理システム。
15. 　前記サーバは、
    　代表カードＩＤと、該代表カードに対応付けて登録された登録カードＩＤとを対応付けて記録したデータベースを参照して、カード利用可否の判定処理を実行する請求項１３に記載のデータ処理システム。
16. 　前記ユーザ装置は、
    　前記サーバに、前記代表カードに対する新たな登録カードの対応付け要求を送信し、
    　前記サーバは、
    　前記ユーザ装置からの要求に応じて、
    　データベースに前記代表カードＩＤと前記新たな登録カードのＩＤとの対応データを記録する請求項１３に記載のデータ処理システム。
17. 　情報処理装置において実行する情報処理方法であり、
    　前記情報処理装置は、代表カードの識別子である代表カードＩＤを格納したメモリを有し、
    　前記情報処理装置の制御部は、
    　前記代表カードに対応付けて登録された登録カードについて、
    　前記登録カードの登録カード情報が前記代表カードに対応付けてデータベースに記録されていることを条件とした利用処理を実行する情報処理方法。
18. 　ユーザ装置と、サーバと、店舗側装置を有する情報処理システムにおいて実行する情報処理方法であり、
    　前記ユーザ装置が、
    　前記店舗側装置に対して、前記ユーザ装置のメモリに格納された代表カードＩＤを読み取らせ、
    　前記店舗側装置が、
    　前記代表カードＩＤを前記サーバに送信し、
    　前記サーバが、
    　前記代表カードＩＤが、前記店舗側装置において利用可能な代表カードＩＤであるか否かのカード利用可否を判定し、
    　カード利用可の判定がなされたことを条件として、決済処理を実行する情報処理方法。
19. 　情報処理装置において情報処理を実行させるプログラムであり、
    　前記情報処理装置は、代表カードの識別子である代表カードＩＤを格納したメモリを有し、
    　前記プログラムは、前記情報処理装置の制御部に、
    　前記代表カードに対応付けて登録された登録カードについて、
    　前記登録カードの登録カード情報が前記代表カードに対応付けてデータベースに記録されていることを条件とした利用処理を実行させるプログラム。

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