WO2020179806A1 - 内燃機関のブローバイガス処理装置 - Google Patents

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Abstract

燃機関1のブローバイガス処理装置100は、ブローバイガス通路60と、ブローバイガス通路60に設けられ、ターボチャージャ20のコンプレッサ20Cで生成された圧縮空気を利用してブローバイガスからオイルを分離するオイルセパレータ70と、コンプレッサ20Cよりも下流側で且つインタークーラ21よりも上流側の吸気通路10から圧縮空気を取り出して、オイルセパレータ70に導入するための空気通路80と、空気通路80に設けられ、圧縮空気と冷媒通路50を流れる冷媒とを熱交換させる熱交換器90と、を備える。

Description

内燃機関のブローバイガス処理装置
 本開示は、内燃機関のブローバイガス処理装置に関する。
 内燃機関においては、ピストンとシリンダの隙間からクランクケース内に漏出したブローバイガスを、大気に放出しまたは吸気通路に戻すブローバイガス処理装置が公知である。また、ターボチャージャのコンプレッサとインタークーラとを吸気通路に備えたターボ過給式内燃機関も公知である。
日本国特開2009-144673号公報
 ところで、ブローバイガス処理装置においては、コンプレッサで生成された圧縮空気を利用してブローバイガスからオイルを分離するオイルセパレータが考えられる。この場合、例えばインタークーラよりも上流側の吸気通路から圧縮空気を取り出してオイルセパレータに導入し、その圧縮空気を、オイル分離後のブローバイガスと共に、オイルセパレータの下流側のブローバイガス通路へと排出する。
 しかし、この構成では、インタークーラ上流側の圧縮空気が高温になったときに、圧縮空気の熱によってオイルセパレータが損傷する虞がある。
 そこで、本開示は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、コンプレッサの圧縮空気を利用するオイルセパレータが、圧縮空気の高温時に損傷するのを抑制できるブローバイガス処理装置を提供することにある。
 本開示の一の態様によれば、内燃機関のブローバイガス処理装置であって、
 前記内燃機関は、吸気通路と、前記吸気通路に設けられたターボチャージャのコンプレッサと、前記コンプレッサよりも下流側の前記吸気通路に設けられたインタークーラと、冷媒が流れる冷媒通路と、を備え、前記ブローバイガス処理装置は、ブローバイガスが流れるブローバイガス通路と、前記ブローバイガス通路に設けられ、前記コンプレッサで生成された圧縮空気を利用してブローバイガスからオイルを分離するオイルセパレータと、前記コンプレッサよりも下流側で且つ前記インタークーラよりも上流側の前記吸気通路から圧縮空気を取り出して、前記オイルセパレータに導入するための空気通路と、前記空気通路に設けられ、圧縮空気と前記冷媒通路を流れる冷媒とを熱交換させる熱交換器と、を備えることを特徴とするブローバイガス処理装置が提供される。
 好ましくは、前記内燃機関は、EGRガスを前記吸気通路内に還流させるためのEGR通路と、前記EGR通路に設けられ、前記EGRガスを、前記冷媒通路を流れる冷媒と熱交換させるEGRクーラと、を備え、前記熱交換器は、前記EGRクーラよりも冷媒流れ方向下流側の冷媒と圧縮空気とを熱交換させる。
 好ましくは、前記熱交換器は、前記冷媒通路の一部を画成する内管の外側に配置され、両端が閉止された外管と、前記内管と前記外管との間に形成された圧縮空気流路と、を備える。
 好ましくは、前記熱交換器は、前記圧縮空気流路内に圧縮空気を導入するための入口部と、前記圧縮空気流路内から圧縮空気を排出するための出口部と、を備え、前記入口部は、前記内管内の冷媒流れ方向において、前記出口部よりも下流側に位置される。
 本開示によれば、コンプレッサの圧縮空気を利用するオイルセパレータが、圧縮空気の高温時に損傷するのを抑制できる。
図1はブローバイガス処理装置を含む内燃機関の全体構成図である。 図2はオイルセパレータの部分断面図である。 図3は熱交換器の断面図である。 図4は変形例のブローバイガス処理装置を含む内燃機関の全体構成図である。
 以下、添付図面を参照して本開示の実施形態を説明する。なお、本開示は以下の実施形態に限定されない点に留意されたい。
 図1は、ブローバイガス処理装置100を含む内燃機関1の全体構成図である。図中において、白抜き矢印Aは、吸気ないし圧縮空気の流れを示し、網掛け矢印Bは、ブローバイガスの流れを示す。また、黒塗り矢印Gは、排気ないしEGRガスの流れを示す。また、点線矢印Wは、冷媒としてのエンジン冷却水の流れを示す。なお、図中に示す上下前後左右の各方向は、説明の便宜上定められたものに過ぎないものとする。
 図1に示すように、内燃機関1は、車両(不図示)に搭載された多気筒の圧縮着火式内燃機関すなわちディーゼルエンジンである。車両は、トラック等の大型車両である。しかしながら、車両及び内燃機関1の種類、形式、用途等に特に限定はなく、例えば車両は乗用車等の小型車両であっても良いし、内燃機関1は火花点火式内燃機関すなわちガソリンエンジンであっても良い。
 内燃機関1は、吸気通路10と、吸気通路10に設けられたターボチャージャ20のコンプレッサ20Cと、コンプレッサ20Cよりも下流側の吸気通路10に設けられたインタークーラ21と、を備える。また、内燃機関1は、EGR通路としてのEGR管40と、EGR管40に設けられたEGRクーラ41と、を備える。また、内燃機関1は、エンジン冷却水が流れる冷媒通路としての冷却水通路50を備える。
 具体的には、内燃機関1には、エンジン本体2と、エンジン本体2に接続された吸気通路10及び排気通路30と、が設けられる。図示しないが、エンジン本体2は、シリンダヘッド、シリンダブロック、クランクケース等の構造部品と、その内部に収容されたピストン、クランクシャフト、バルブ等の可動部品と、を含む。なお、符号3は、シリンダヘッドの上部に接続されるヘッドカバーである。
 吸気通路10は、エンジン本体2(特にシリンダヘッド)に接続された吸気マニホールド11と、吸気マニホールド11の上流端に接続された吸気管12と、により主に画成される。吸気マニホールド11は、吸気管12から送られてきた吸気を各気筒の吸気ポートに分配供給する。吸気管12には、上流側から順に、エアクリーナ13、ターボチャージャ20のコンプレッサ20C、及びインタークーラ21が設けられる。
 排気通路30は、エンジン本体2(特にシリンダヘッド)に接続された排気マニホールド31と、排気マニホールド31の下流側に配置された排気管32と、により主に画成される。排気マニホールド31は、各気筒の排気ポートから送られてきた排気を集合させる。排気マニホールド31と排気管32の間には、ターボチャージャ20のタービン20Tが設けられる。
 EGR管40は、排気通路30内の排気の一部(EGRガス)を吸気通路10内に還流させる。
 本実施形態のEGR管40は、いわゆる高圧EGR装置を構成するものであり、EGR管40の上流端が排気マニホールド31に接続され、EGR管40の下流端が吸気マニホールド11に接続される。但し、EGR管40は、いわゆる低圧EGR装置を構成するものであって良く、EGR管40の上流端が排気管32に接続され、EGR管40の下流端がコンプレッサ20Cより上流側の吸気管12に接続されていても良い。
 EGR管40には、上流側から順に、EGRクーラ41及びEGR弁42が設けられる。EGRクーラ41は、EGRガスを、後述する冷却水通路50を流れるエンジン冷却水と熱交換させる。EGR弁42は、EGRガスの流量を調節可能に構成される。
 冷却水通路50は、エンジン冷却水を冷却するラジエータ51と、エンジン本体2(特にシリンダブロックとシリンダヘッド)内部にエンジン冷却水を供給するためのエンジン内水路52と、を備える。また、冷却水通路50は、エンジン内水路52からラジエータ51にエンジン冷却水を送るための送水管53と、ラジエータ51からエンジン内水路52にエンジン冷却水を戻すための戻り管54と、を備える。
 送水管53の上流端は、エンジン内水路52の下流端に接続され、送水管53の下流端は、ラジエータ51の冷却水入口に接続される。また、戻り管54の上流端は、ラジエータ51の冷却水出口に接続され、戻り管54の下流端は、ウォーターポンプ55を介してエンジン内水路52の上流端に接続される。
 また、本実施形態の冷却水通路50は、EGRクーラ41にエンジン冷却水を供給するための給水管56と、EGRクーラ41からエンジン冷却水を排出するための排水管57を備える。
 給水管56の上流端は、ウォーターポンプ55の直下流に位置するエンジン内水路52に接続され、給水管56の下流端は、EGRクーラ41の冷却水入口に接続される。排水管57の上流端は、EGRクーラ41の冷却水出口に接続され、排水管57の下流端は、送水管53の直上流に位置するエンジン内水路52に接続される。なお、図示しないが、排水管57には、エンジン冷却水の温度を調節するためのサーモスタット、ヒーター等が設けられる。
 ブローバイガス処理装置100は、ブローバイガスが流れるブローバイガス通路60を備える。周知のように、ブローバイガスは、エンジン本体2においてシリンダとピストンとの隙間からクランクケース内に漏れ出たガスである。
 また、ブローバイガス処理装置100は、ブローバイガス通路60に設けられ、コンプレッサ20Cで生成された圧縮空気を利用してブローバイガスからオイルを分離するオイルセパレータ70を備える。また、ブローバイガス処理装置100は、コンプレッサ20Cよりも下流側で且つインタークーラ21よりも上流側の吸気通路10から圧縮空気を取り出して、オイルセパレータ70に導入するための空気通路80を備える。また、ブローバイガス処理装置100は、空気通路80に設けられ、圧縮空気とエンジン冷却水とを熱交換させる熱交換器90を備える。
 ブローバイガス通路60は、ブローバイガス流れ方向にて、オイルセパレータ70よりも上流側に配置された上流側ガス通路61と、オイルセパレータ70よりも下流側に配置されたブローバイガス管62と、を備える。
 上流側ガス通路61は、クランクケース内からシリンダブロック及びシリンダヘッドを通過してヘッドカバー3内に延びる。
 ブローバイガス管62は、樹脂材料または金属材料で形成され、外部に露出されている。また、ブローバイガス管62の下流端は、本実施形態の場合、大気開放されている。
 図2は、オイルセパレータ70の概略構成を示す部分断面図である。なお、符号Jは、管同士の接続部分を脱着可能に締結するための金属バンド等の締結部材である。
 図2に示すように、オイルセパレータ70は、ヘッドカバー3の上部に設置される。ヘッドカバー3の上部には、上流側ガス通路61のガス出口61aが形成される。
 オイルセパレータ70は、上流側ガス通路61のガス出口61aからブローバイガスを導入して、そのブローバイガスからオイルを分離するオイル分離部71を備える。また、オイルセパレータ70は、コンプレッサ20Cで生成された圧縮空気を導入して負圧を生成し、その負圧により、オイル分離部71でオイルが分離された後のブローバイガスを吸引するガス吸引部72を備える。
 オイル分離部71は、ヘッドカバー3の上面部に接続された下部ケーシング71aと、下部ケーシング71aの上面部に接続された上部ケーシング71bと、を備える。
 下部ケーシング71aは、上流側ガス通路61と上部ケーシング71aとに連通される。上部ケーシング71bは、下部ケーシング71aから導入したブローバイガスを壁に衝突させて、ブローバイガスからオイルを分離するように構成される。
 ガス吸引部72は、左右方向に延びる管状に形成され、上部ケーシング71b上に支持される。また、ガス吸引部72は、導入した圧縮空気をオリフィスから噴出し、これによって生じた負圧で上部ケーシング71bからブローバイガスを吸引するようになっている。
 ガス吸引部72の上流端には、後述する下流側空気管82から圧縮空気を導入するための導入部72aが設けられる。導入部72aは、管状に形成され、下流側空気管82の下流側端部と嵌合されて接続される。
 一方、ガス吸引部72の下流側端部には、樹脂製のホース部材Hを介して、ブローバイガス管62(図1を参照)の上流側端部が接続される。
 図1に戻って、空気通路80は、圧縮空気の流れ方向において、熱交換器90の上流側に配置された上流側空気管81と、熱交換器90の下流側に配置された下流側空気管82と、を備える。上流側空気管81の上流端は、コンプレッサ20Cとインタークーラ21との間に位置する吸気管12に接続される。一方、下流側空気管82の下流端は、ガス吸引部72の上流端に接続される。
 図3は、熱交換器90の概略構成を示す平断面図である。図1及び図3に示すように、熱交換器90は、EGRクーラ41よりも冷却水流れ方向下流側の排水管57の外側に配置された外管91と、排水管57と外管91との間に形成された圧縮空気流路92と、を備える。また、熱交換器90は、圧縮空気流路92内に圧縮空気を導入するための入口部93と、圧縮空気流路92内から圧縮空気を排出するための出口部94と、を備える。排水管57は、特許請求の範囲にいう、冷却水通路50の一部を画成する内管に該当する。
 外管91は、排水管57の外径よりも大きい内径を有し、排水管57の軸方向の一部を覆うように配置される。また、外管91は、排水管57と同軸に配置される。なお、図示例では、外管91及び排水管57は、直線状に延びる共通の管軸Cを有する。但し、管軸Cは、曲線状であっても良い。
 本実施形態の外管91は、両端が閉止される。具体的には、外管91の軸方向の両端には、排水管57の外周面との隙間をシールするシール部材95がそれぞれ設けられる。
 シール部材95には、環状に形成された板部材が用いられる。また、シール部材95は、外周部95aから内周部95bにかけて、S字状に折曲された断面形状を有する。シール部材95の外周部95aは、外管91と平行に曲げられて、外管91の外周面に全周に亘って当接される。シール部材95の内周部95bは、排水管57と平行に曲げられて、排水管57の外周面に全周に亘って当接される。これらの当接部は、溶接等によって固定される。また、シール部材95は、外周部95aと内周部95bの間に、外管91から軸方向に離れる方向に向かうにつれ縮径されるテーパ部95cを有する。
 入口部93は、排水管57内の冷却水流れ方向において、出口部94よりも下流側に位置される。本実施形態では、エンジン冷却水が排水管57内を後方から前方に流れている。入口部93は、外管91の前端部に設けられ、出口部94は、外管91の後端部に設けられる。
 入口部93及び出口部94は、外管91の周方向において、管軸Cに対して互いに対称の位置に設けられる。また、入口部93及び出口部94は、外管91から半径方向外側に突出する管状に形成される。入口部93には、上流側空気管81の下流側端部が嵌合される。出口部94には、下流側空気管82の上流側端部が嵌合される。これらの嵌合部は、金属バンド等の締結部材96によって脱着可能に締結される。
 圧縮空気流路92、入口部93及び出口部94は、同一の流路面積になるように形成される。なお、これらの流路面積は同一でなくても良い。
 圧縮空気流路92は、下流側空気管82を流れる圧縮空気の温度が所定範囲内になるように形成される。
 具体的には、外管91の軸方向の長さ及び内径の大きさは、下流側空気管82からオイルセパレータ70に導入される圧縮空気の温度が、所定の上限温度TH以下で且つ所定の下限温度TL以上になるように設定される。
 詳細は後述するが、上限温度THは、コンプレッサ20Cで生成された圧縮空気が高温(例えば、190℃)のとき、圧縮空気の熱によりオイルセパレータ70が損傷するのを抑制できる温度(例えば、150℃)である。また、下限温度TLは、コンプレッサ20Cで生成された圧縮空気が低温(例えば、14℃)のとき、圧縮空気によりブローバイガスの温度が過度に低下され、ブローバイガスに含まれる水分がブローバイガス管62内で凍結するのを抑制できる温度(例えば、16℃)である。なお、排水管57を流れるエンジン冷却水は、圧縮空気の上限温度TH未満で且つ圧縮空気の下限温度TLよりも高い温度になるように設定される。
 次に、本実施形態に係るブローバイガス処理装置100の作用効果を説明する。
 図1に矢印Bで示したように、内燃機関1の稼働中、クランクケース内のブローバイガスは、上流側ガス通路61、オイルセパレータ70、ブローバイガス管62を順に流れて、大気に放出される。
 一方、コンプレッサ20Cでは、吸気が圧縮されて、圧縮空気が生成される。圧縮空気は、インタークーラ21で冷却されて、エンジン本体2の燃焼室内に導入される。また、圧縮空気は、インタークーラ21よりも上流側の吸気管12から上流側空気管81に取り出され、熱交換器90及び下流側空気管82を順に流れてオイルセパレータ70に導入される。オイルセパレータ70は、この圧縮空気を利用して、ブローバイガスからオイルを分離する。
 具体的には、図2に示したように、オイルセパレータ70では、ガス吸引部72を流れる圧縮空気により生成される負圧によって、オイル分離部71の上部ケーシング71bからブローバイガスを吸引し、吸引したブローバイガスを圧縮空気と共に、ブローバイガス管62から排出する。こうしてブローバイガスの吸引により、矢視するようなブローバイガスの流れが発生する。
 上流側ガス通路61から下部ケーシング71aを通じて上部ケーシング71b内に導入されたオイル分離前のブローバイガスは、上部ケーシング71bの壁に衝突する。その結果、ブローバイガスに含まれるオイルが上部ケーシング71bの壁に付着して、ブローバイガスからオイルが分離される。
 オイル分離後のブローバイガスは、上部ケーシング71bからガス吸引部72内に吸い込まれ、圧縮空気と共にブローバイガス管62(図1を参照)に排出される。また、ブローバイガスから分離されたオイルは、戻り通路(不図示)を通じてクランクケース内に戻される。
 ところで、コンプレッサ20Cで生成された圧縮空気は、例えば内燃機関1の高負荷運転時に、高温(例えば、190℃以上)になる場合がある。そのため、仮に、空気通路80に熱交換器90を設けない場合には、インタークーラ21よりも上流側の吸気管12から空気通路80に取り出された高温の圧縮空気が、高温のままオイルセパレータ70に導入される可能性がある。その結果、圧縮空気の熱によってオイルセパレータ70(特に、ガス吸引部72)が損傷する虞がある。
 これに対して、本実施形態であれば、インタークーラ21よりも上流側の吸気管12から空気通路80に取り出された高温の圧縮空気を熱交換器90によって冷却できる。これにより、圧縮空気が高温のままオイルセパレータ70に導入されるのを抑制できる。その結果、圧縮空気の熱によるオイルセパレータ70の損傷を抑制することが可能になる。
 一方、コンプレッサ20Cで生成された圧縮空気は、例えば大気温度が低い環境下で、低温(例えば、14℃以下)になる場合がある。そのため、仮に、空気通路80に熱交換器90を設けない場合には、低温の圧縮空気によってブローバイガスの温度が過度に低下される可能性がある。その結果、ブローバイガスに含まれる水分がブローバイガス管62内に付着して凍結し、ブローバイガス管62の閉塞を生じさせる虞がある。
 これに対して、本実施形態であれば、吸気管12から空気通路80に取り出された圧縮空気を熱交換器90によって昇温できる。これにより、圧縮空気が低温のままオイルセパレータ70に導入されて、ブローバイガスの温度を過度に低下させるのを抑制できる。その結果、ブローバイガスに含まれる水分がブローバイガス管62内に付着して凍結するのを抑制できるので、ブローバイガス管62の閉塞を抑えることができる。
 他方、オイルセパレータ70に圧縮空気を導入する手法としては、インタークーラ21よりも下流側の吸気管12に上流側空気管81の上流端を接続して、インタークーラ21により冷却された圧縮空気を取り出すことも考えられる。
 しかしながら、一般的に、インタークーラは、十分に冷却された圧縮空気を燃焼室内に導入できるように、冷却性能を高く設定している。そのため、インタークーラにより圧縮空気が過度に冷却されることで、上述した凍結が生じる可能性が高くなる。また、この手法では、空気通路80に熱交換器90を設けるだけでは、凍結の抑制に不十分であり、例えば、昇温性能が高いヒーターをブローバイガス管62に設ける必要がある。
 これに対して、本実施形態であれば、インタークーラ21により過度に冷却された圧縮空気がオイルセパレータ70に導入されることはない。そのため、ヒーター等を設けなくても、圧縮空気をエンジン冷却水と熱交換するだけで、ブローバイガスに含まれる水分の凍結を抑制できる。
 また、本実施形態の熱交換器90は、EGRクーラ41よりも冷却水流れ方向下流側のエンジン冷却水と圧縮空気とを熱交換させる。すなわち、EGRクーラ41によりEGRガスと熱交換された後のエンジン冷却水を利用するので、EGRクーラ41の冷却性能を低下させることなく、圧縮空気を冷却できる。
 また、熱交換器90は、EGRクーラ41に接続された排水管57を内管として利用するので、専用の内管を設ける必要がない。そのため、部品点数の増加及び生産コストを抑えることが可能になる。
 また、図3に示したように、熱交換器90は、シール部材95を外管91の両端にそれぞれ固定した後、外管91及びシール部材95に排水管57を挿通させ、シール部材95を排水管57に固定するだけで、簡単に設けることができる。
 また、本実施形態の熱交換器90には、排水管57の外側に外管91を配置した二重管の構造が用いられる。そのため、EGRクーラ41のような熱交換器に比べてコンパクトに構成できるので、車載に有利である。
 また、本実施形態では、排水管57内の冷却水流れ方向において、熱交換器90の入口部93は、出口部94よりも下流側に位置される。そのため、エンジン冷却水の流れと圧縮空気の流れがカウンターフロー(対向流)となって、熱交換効率を向上させることができる。
 なお、上述した基本実施形態は、以下のような変形例またはその組み合わせとすることができる。下記の説明においては、上記の実施形態と同一の構成要素に同じ符号を用い、それらの詳細な説明は省略する。
 (第1変形例)
 ブローバイガスは、ブローバイガス管62から大気に放出されずに、ブローバイガス管62を通じて吸気管12に還流されても良い。具体的には、図4に示すように、ブローバイガス管62の下流端を、エアクリーナ13とコンプレッサ20Cとの間に位置する吸気管12に接続しても良い。
 第1変形例では、仮に、空気通路80に熱交換器90を設けない場合、オイルセパレータ70に導入された高温の圧縮空気によってブローバイガスが昇温され、オイルセパレータ70で分離仕切れずにブローバイガスに残留したオイルが高粘度化する可能性がある。その結果、高粘度化したオイルがコンプレッサ20Cに付着して異常(コーキング異常)を生じさせ、コンプレッサ20Cの本来の性能が発揮できなくなる虞がある。
 これに対して、第1変形例によれば、吸気管12から空気通路80に取り出された高温の圧縮空気を熱交換器90によって冷却できるので、圧縮空気によりブローバイガスが昇温されるのを抑制できる。そのため、ブローバイガスに残留したオイルに起因するコンプレッサ20Cのコーキング異常の発生を抑制できる。
 また、第1変形例では、仮に、空気通路80に熱交換器90を設けない場合、オイルセパレータ70に導入された低温の圧縮空気によってブローバイガスの温度が過度に低下され、ブローバイガスに含まれる水分がブローバイガス管62内や吸気管12内に付着して凍結して閉塞を生じさせる虞がある。また、その凍結した氷が下流側に流されてコンプレッサ20Cを破損させる虞もある。
 これに対して、第1変形例によれば、吸気管12から空気通路80に取り出された低温の圧縮空気を熱交換器90によって昇温できるので、圧縮空気によりブローバイガスの温度を過度に低下させるのを抑制できる。そのため、ブローバイガスに含まれる水分の凍結に起因するブローバイガス管62の閉塞やコンプレッサ20Cの破損を抑制できる。
 (第2変形例)
 圧縮空気と熱交換される冷媒は、EGRクーラ41よりも上流側の給水管56を流れるエンジン冷却水であっても良い。具体的には、第2変形例の内管には、EGRクーラ41に接続された給水管56が用いられる。
 (第3変形例)
 圧縮空気と熱交換される冷媒は、ラジエータ51に接続された送水管53または戻り管54を流れるエンジン冷却水であっても良い。具体的には、第3変形例の内管には、これらの送水管53または戻り管54が用いられる。
 (第4変形例)
 圧縮空気と熱交換される冷媒は、エンジン内水路52を流れるエンジン冷却水、または、オイルクーラによりエンジン冷却水と熱交換(冷却)された後のエンジンオイルであっても良い。例えば、第4変形例の内管には、オイルクーラのオイル出口に接続されたオイル管が用いられる。
 (第5変形例)
 図示しないが、熱交換器に用いられる内管は、専用の内管であっても良い。
 (第6変形例)
 熱交換器は、内管の外側に外管を配置した二重管の構造でなくても良い。第6変形例の熱交換器には、EGRクーラ41と同様の構造からなる専用の熱交換器が用いられる。
 (第7変形例)
 熱交換器における圧縮空気の入口部及び出口部は、任意の位置に配置されて良い。具体的には、第7変形例では、エンジン冷却水の流れ方向において、入口部が出口部よりも上流側に位置される。
 以上、本開示の実施形態を詳細に述べたが、本開示の実施形態は上述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本開示の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本開示に含まれる。従って、本開示は、限定的に解釈されるべきではなく、本開示の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
 本出願は、2019年3月6日付で出願された日本国特許出願(特願2019-040623)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本開示に係るブローバイガス処理装置は、コンプレッサの圧縮空気を利用するオイルセパレータが、圧縮空気の高温時に損傷するのを抑制できる。
1 内燃機関
2 エンジン本体
10 吸気通路
11 吸気マニホールド
12 吸気管
13 エアクリーナ
20 ターボチャージャ
20C コンプレッサ
20T タービン
21 インタークーラ
30 排気通路
31 排気マニホールド
32 排気管
40 EGR管(EGR通路)
41 EGRクーラ
50 冷却水通路
51 ラジエータ
52 エンジン内水路
53 送水管
54 戻り管
55 ウォーターポンプ
56 給水管
57 排水管
60 ブローバイガス通路
61 上流側ガス通路
62 ブローバイガス管
70 オイルセパレータ
71 オイル分離部
72 ガス吸引部
80 空気通路
81 上流側空気管
82 下流側空気管
90 熱交換器
91 外管
92 圧縮空気流路
93 入口部
94 出口部
100 ブローバイガス処理装置
A 吸気
B ブローバイガス
G 排気
W エンジン冷却水(冷媒)

Claims (4)

  1.  内燃機関のブローバイガス処理装置であって、
     前記内燃機関は、
     吸気通路と、
     前記吸気通路に設けられたターボチャージャのコンプレッサと、
     前記コンプレッサよりも下流側の前記吸気通路に設けられたインタークーラと、
     冷媒が流れる冷媒通路と、を備え、
     前記ブローバイガス処理装置は、
     ブローバイガスが流れるブローバイガス通路と、
     前記ブローバイガス通路に設けられ、前記コンプレッサで生成された圧縮空気を利用してブローバイガスからオイルを分離するオイルセパレータと、
     前記コンプレッサよりも下流側で且つ前記インタークーラよりも上流側の前記吸気通路から圧縮空気を取り出して、前記オイルセパレータに導入するための空気通路と、
     前記空気通路に設けられ、圧縮空気と前記冷媒通路を流れる冷媒とを熱交換させる熱交換器と、を備える
     ことを特徴とするブローバイガス処理装置。
  2.  前記内燃機関は、
     EGRガスを前記吸気通路内に還流させるためのEGR通路と、
     前記EGR通路に設けられ、前記EGRガスを、前記冷媒通路を流れる冷媒と熱交換させるEGRクーラと、を備え、
     前記熱交換器は、前記EGRクーラよりも冷媒流れ方向下流側の冷媒と圧縮空気とを熱交換させる
     請求項1記載のブローバイガス処理装置。
  3.  前記熱交換器は、
     前記冷媒通路の一部を画成する内管の外側に配置され、両端が閉止された外管と、
     前記内管と前記外管との間に形成された圧縮空気流路と、を備える
     請求項1または2記載のブローバイガス処理装置。
  4.  前記熱交換器は、
     前記圧縮空気流路内に圧縮空気を導入するための入口部と、
     前記圧縮空気流路内から圧縮空気を排出するための出口部と、を備え、
     前記入口部は、前記内管内の冷媒流れ方向において、前記出口部よりも下流側に位置される
     請求項3記載のブローバイガス処理装置。
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JPS60122213A (ja) * 1983-11-14 1985-06-29 コムプレクス・アクチェンゲゼルシャフト 吹抜けガスをクランクケーシングから過給機関系へ戻す装置
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