WO2020170437A1 - 液滴吐出ヘッドの駆動方法 - Google Patents
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Abstract
液滴を吐出するためのノズルと内部に液体を貯留可能でありノズルに連通した圧力発生室と圧力発生室内の容積を拡大又は縮小させて内圧を変化させる圧力付与手段を備えた液滴吐出ヘッドの駆動方法であって、サテライト(主滴から分離した液滴の着弾)を良好に防止するため、圧力付与手段によって圧力発生室の容積を拡大させる第1の工程と、第1の工程の後圧力付与手段によって圧力発生室の容積を縮小させて圧力発生室内の液体をノズルから吐出させる第2の工程と、第2の工程から0.4~1.55AL(ALは圧力発生室の音響的共振周期の1/2)経過後圧力付与手段によって圧力発生室の容積を拡大させる第3の工程と、を有する。
Description
本発明は、ノズルから液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドの駆動方法に関し、詳しくは、サテライト(主滴から分離した液滴の着弾)を良好に防止できる液滴吐出ヘッドの駆動方法に関する。
微小なインク滴を用いて画像を形成するインクジェット記録ヘッドのように、ノズルから液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドは、圧力発生室内に圧力を付与することでノズルから液滴を吐出させ、記録媒体上に液滴を着弾させる。
この液滴吐出ヘッドには、例えば、図10に示すように、圧力発生室Aの両側の隔壁をなす圧電素子S、Sに、図11に示す矩形波からなる駆動パルスを印加する。この駆動波形は、矩形波からなるDRR(Draw-Release-Reinforce)法の駆動波形(以下、「DRR波形」という。)である。駆動パルスの最初の立ち上がり(第1の工程P1)によって、圧電素子S、Sは互いに外側に向けて変形し、圧力発生室Aの容積が拡大される。これにより、圧力発生室A内のインクに負の圧力が生じ、インクが流れ込む。同時に、圧力発生室Aの両端から圧力が上がり始め、音響波が圧力発生室Aの中央に向かって伝わり、その後、その音響波が反対端に達し、圧力発生室A内が正圧となる。
駆動パルスの最初の立ち上がりから所定時間経過後に、電位0を経て圧電素子S、Sを互いに逆方向に変形させるように駆動パルスを立ち下げる(第2の工程P2)と、圧電素子S、Sは拡大位置から中立位置を経て圧力発生室Aの容積を縮小させる。すると、図10(a)に示すように、圧力発生室A内に正の圧力が生じる。これにより圧力発生室A内を満たしているインクの一部によるノズル3内のメニスカスがノズル3から押し出される方向に移動し、ノズル3からインク柱100が吐出される。
この状態を所定時間維持した後、図11に示すように、電位を立ち上げて0に戻す(第3の工程P3)と、圧電素子S、Sが縮小位置から中立位置に戻り、圧力発生室の容積が拡大することでメニスカスが引き込まれ、吐出されたインク柱100の後端が引き戻されるので、図10(b)に示すように、インク柱100はメニスカスから分離して液滴101として飛翔する。
圧力発生室Aの容積を縮小して、ノズル3からインク柱100を吐出させた状態を保持する時間(第2の工程P2から第3の工程P3の間)については、従来は2ALとすることが一般的であったが、図11に示すように、特許文献1には、3.5~4.4ALとすることが記載されている。なお、「AL」とは、圧力発生室の音響的共振周期の1/2である。
特許文献1に記載されたインクジェット記録装置においては、第2の工程P2の後インク柱100を吐出させた状態を保持する時間を3.5~4.4ALとすることにより、高周波駆動を可能としている。
前述のような従来のインクジェット記録装置においては、インク吐出時にサテライトと呼ばれる主滴から分離した液滴が生じた場合には、それが記録媒体に着弾することで、画質の劣化が招来される。画質の劣化を確実に防止するために、インクジェット記録装置においてサテライトを良好に防止することが要請されている。
そこで、本発明は、サテライト(主滴から分離した液滴の着弾)を良好に防止できる液滴吐出ヘッドの駆動方法を提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
1.
液滴を吐出するためのノズルと、内部に液体を貯留可能であり前記ノズルに連通した圧力発生室と、前記圧力発生室内の容積を拡大又は縮小させて内圧を変化させる圧力付与手段を備えた液滴吐出ヘッドの駆動方法であって、
前記圧力付与手段によって前記圧力発生室の容積を拡大させる第1の工程と、
前記第1の工程の後、前記圧力付与手段によって前記圧力発生室の容積を縮小させて前記圧力発生室内の液体を前記ノズルから吐出させる第2の工程と、
前記第2の工程から0.4~1.55AL(ALは前記圧力発生室の音響的共振周期の1/2)経過後、前記圧力付与手段によって前記圧力発生室の容積を拡大させる第3の工程と、
を有する液滴吐出ヘッドの駆動方法。
2.
前記第2の工程から前記第3の工程までの工程間隔が、0.4~1.1ALである前記1記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
3.
前記第2の工程から前記第3の工程までの工程間隔が、0.4~0.9ALである前記1記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
4.
前記第1の工程から前記第2の工程までの工程間隔が0.7~1.3ALである前記1、2又は3記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
5.
前記第2の工程から2.75~3.25AL経過後、前記圧力付与手段によって前記圧力発生室の容積を縮小させて前記圧力発生室内の振動をキャンセルする第4の工程と、
前記第4の工程から0.75~1.25AL経過後、前記圧力付与手段によって前記圧力発生室の容積を拡大させて前記圧力発生室内の振動をキャンセルする第5の工程と、
を有する前記1~4のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
6.
前記第2の工程により縮小させた時の前記圧力発生室の容積は、前記第1の工程により前記圧力発生室を拡大させる以前の容積より小さく、且つ、前記第3の工程により拡大させた時の前記圧力発生室の容積は、前記第1の工程により前記圧力発生室を拡大させる以前の容積と実質的に同じである前記1~5のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
7.
前記圧力付与手段は、電圧を印加することにより前記圧力発生室内の容積が変化するように駆動され、異なる電圧を印加することにより前記圧力発生室に異なる圧力を付与可能に構成されており、前記第1の工程において前記圧力付与手段に印加する電圧をV1(V)、前記第2の工程において前記圧力付与手段に印加する電圧をV2(V)、前記第3の工程において前記圧力付与手段に印加する電圧をV3(V)とした時、V2<V3<V1である前記1~6のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
8.
前記圧力付与手段は圧電素子である前記1~7のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
9.
前記圧電素子は、電界を印加することによりせん断モードで変形する前記8記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
10.
複数滴の吐出を連続して行う場合には、それらの最後の吐出を前記1~9のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法により行う液滴吐出ヘッドの駆動方法。
11.
前記第1の工程の前に、前記圧力付与手段によって前記圧力発生室の容積を縮小させるプレ工程を有する前記1~10のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
12.
前記圧力発生室内の容積を変化させるために前記圧力付与手段に印加する駆動波形が、矩形波である前記1~11のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
13.
前記圧力発生室内の容積を変化させるために前記圧力付与手段に印加する駆動波形が、三角波である前記1~11のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
14.
前記液体はインクである前記1~13のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
液滴を吐出するためのノズルと、内部に液体を貯留可能であり前記ノズルに連通した圧力発生室と、前記圧力発生室内の容積を拡大又は縮小させて内圧を変化させる圧力付与手段を備えた液滴吐出ヘッドの駆動方法であって、
前記圧力付与手段によって前記圧力発生室の容積を拡大させる第1の工程と、
前記第1の工程の後、前記圧力付与手段によって前記圧力発生室の容積を縮小させて前記圧力発生室内の液体を前記ノズルから吐出させる第2の工程と、
前記第2の工程から0.4~1.55AL(ALは前記圧力発生室の音響的共振周期の1/2)経過後、前記圧力付与手段によって前記圧力発生室の容積を拡大させる第3の工程と、
を有する液滴吐出ヘッドの駆動方法。
2.
前記第2の工程から前記第3の工程までの工程間隔が、0.4~1.1ALである前記1記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
3.
前記第2の工程から前記第3の工程までの工程間隔が、0.4~0.9ALである前記1記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
4.
前記第1の工程から前記第2の工程までの工程間隔が0.7~1.3ALである前記1、2又は3記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
5.
前記第2の工程から2.75~3.25AL経過後、前記圧力付与手段によって前記圧力発生室の容積を縮小させて前記圧力発生室内の振動をキャンセルする第4の工程と、
前記第4の工程から0.75~1.25AL経過後、前記圧力付与手段によって前記圧力発生室の容積を拡大させて前記圧力発生室内の振動をキャンセルする第5の工程と、
を有する前記1~4のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
6.
前記第2の工程により縮小させた時の前記圧力発生室の容積は、前記第1の工程により前記圧力発生室を拡大させる以前の容積より小さく、且つ、前記第3の工程により拡大させた時の前記圧力発生室の容積は、前記第1の工程により前記圧力発生室を拡大させる以前の容積と実質的に同じである前記1~5のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
7.
前記圧力付与手段は、電圧を印加することにより前記圧力発生室内の容積が変化するように駆動され、異なる電圧を印加することにより前記圧力発生室に異なる圧力を付与可能に構成されており、前記第1の工程において前記圧力付与手段に印加する電圧をV1(V)、前記第2の工程において前記圧力付与手段に印加する電圧をV2(V)、前記第3の工程において前記圧力付与手段に印加する電圧をV3(V)とした時、V2<V3<V1である前記1~6のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
8.
前記圧力付与手段は圧電素子である前記1~7のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
9.
前記圧電素子は、電界を印加することによりせん断モードで変形する前記8記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
10.
複数滴の吐出を連続して行う場合には、それらの最後の吐出を前記1~9のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法により行う液滴吐出ヘッドの駆動方法。
11.
前記第1の工程の前に、前記圧力付与手段によって前記圧力発生室の容積を縮小させるプレ工程を有する前記1~10のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
12.
前記圧力発生室内の容積を変化させるために前記圧力付与手段に印加する駆動波形が、矩形波である前記1~11のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
13.
前記圧力発生室内の容積を変化させるために前記圧力付与手段に印加する駆動波形が、三角波である前記1~11のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
14.
前記液体はインクである前記1~13のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
本発明によれば、サテライト(主滴から分離した液滴の着弾)を良好に防止できる液滴吐出ヘッドの駆動方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明が適用される液滴吐出ヘッドの一態様を示す斜視図である。
図2(a)~(c)は、液滴吐出ヘッドの動作を示す断面図である。
図1は、本発明が適用される液滴吐出ヘッドの一態様を示す斜視図である。
図2(a)~(c)は、液滴吐出ヘッドの動作を示す断面図である。
本発明に係る液滴吐出ヘッドの駆動方法は、図1及び図2に示すように、液滴を吐出するためのノズル3と、内部に液体を貯留可能でありノズル3に連通する圧力発生室Aと、圧力発生室Aの内圧を変化させる圧力付与手段とを備えた液滴吐出ヘッドであれば、どのようなタイプの液滴吐出ヘッドにも適用でき、また、圧力発生室内に満たされる液体はどのような液体であってもよい。
以下の説明では、圧力発生室A内の容積を拡大又は縮小させて内力を変化させる圧力付与手段となる圧電素子Sを備え、圧力発生室A内に満たされる液体としてインクを使用した液滴吐出ヘッドHであり、圧電素子Sが電界を印加することによりせん断モード(シアモード)で変形するせん断モードタイプのインクジェット記録ヘッドHに、本発明を適用した場合について説明する。
この液滴吐出ヘッドHは、図1に示すように、チャネル基材2の前端面にノズルプレート1が取付けられ、チャネル基材2の後端面にマニホールド部材4が取付けられて構成されている。ノズルプレート1には、インク滴を吐出するための複数のノズル3が設けられている。
チャネル基材2には、図1及び図2に示すように、複数の圧力発生室Aが設けられている。圧力発生室Aは、隔壁となる圧電素子Sを介して、複数が並設されている。圧力発生室Aと圧電素子Sとが交互に並設されることによって、一つの圧電素子Sをその両隣の圧力発生室Aで共用している。
各圧力発生室Aの長手方向の一端はノズル3に連通されている。なお、本実施形態の液滴吐出ヘッドHは、圧力発生室Aとして、ノズル3に連通された吐出チャネルと、ノズル3が設けられていないダミーチャネル(不吐出チャネルともいう)とを交互に並設している、いわゆる「独立駆動」を行う液滴吐出ヘッドである。ただし、これに限定されず、すべてのインクチャネルを3つの群に分けて、隣接するインクチャネルを時分割制御する、いわゆる「3サイクル駆動」を行う液滴吐出ヘッドでもよい。
圧電素子Sは、分極方向を互いに反対方向とした圧電材料からなる上壁部S1と下壁部S2とによって構成されている。圧電材料は格別限定されず、例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等を用いることができる。
チャネル基材2の後端面に取付けられたマニホールド部材4には、内部空間であるマニホールド41が形成されている。マニホールド41には、各圧力発生室Aの長手方向の他端が連通されている。また、マニホールド41は、インクチューブ42によって、図示しないインクタンクに連通されている。
インクタンクから供給されるインクは、マニホールド41から各圧力発生室Aに供給される。各圧力発生室Aは、マニホールド41とノズル3との間を接続する流路を形成している。各圧力発生室Aは、各ノズル3に対応する個別の流路を形成している。ノズル3には、インクによるメニスカスが形成されている。
各圧力発生室Aを構成する圧電素子Sの表面には、電極Q1、Q2、Q3、Q4が形成されている。各電極Q1、Q2、Q3、Q4は、圧電素子Sを駆動して圧力発生室A内のインクを吐出する駆動信号を供給する駆動信号発生部50に接続されている。
図2において、圧電素子Sに付された矢印は、上壁部S1及び下壁部S2の分極方向を示している。このように、圧電材料からなる上壁部S1及び下壁部S2の分極方向は、互いに反対方向となるように配置することができる。圧電素子Sは、電圧を印加することにより圧力発生室A内の容積を変化させるように駆動され、異なる電圧を印加することにより圧力発生室Aに異なる圧力を付与可能に構成されている。
電極Q1、Q2、Q3、Q4のいずれにも駆動信号が印加されない時は、図2(a)に示すように、いずれの圧電素子Sも変形していない。この状態において、圧力発生室Aから遠い側の電極Q1及びQ4を接地し、圧力発生室A内に臨む電極Q2、Q3に駆動信号(+V)を印加すると、圧電素子S、Sの分極方向に直角な方向の電界が生じ、図2(b)に示すように、各圧電素子S、Sは、それぞれ上壁部S1と下壁部S2との接合面にズリ変形を生じ、互いに圧力発生室Aの外側に向けて変形する。この変形により、圧力発生室Aの容積が拡大され、圧力発生室A内に負の圧力が生じ、マニホールド41から圧力発生室A内にインクが流れ込む。
この状態から電極Q2、Q3の電位を0に戻すと、圧電素子S、Sは図2(b)に示す膨張位置から図2(a)に示す中立位置に戻り、圧力発生室A内のインクに圧力が掛かる。
この状態において、圧力発生室A内に臨む電極Q2、Q3に駆動信号(-V)を印加すると、圧電素子S、Sの分極方向に直角な方向の電界が生じ、図2(c)に示すように、各圧電素子S、Sは、互いに圧力発生室Aの内側に向けて変形する。この変形により、圧力発生室Aの容積が縮小され、圧力発生室A内に正の圧力が生じ、圧力発生室Aに対応するノズル3からインクが吐出される。このような駆動信号に基づく圧電素子S、Sの一連の動作によって、圧力発生室Aと連通するノズル3内のメニスカスからインク滴が分離され、ノズル3からインク滴が吐出される。
図3は、第1実施形態の液滴吐出ヘッドの駆動方法を実現するための駆動波形を示す図である。
図4は、第1実施形態の液滴吐出ヘッドの駆動方法による吐出圧力の変化を示す図である。
図5(A)~(E)は、第1実施形態の液滴吐出ヘッドの駆動方法によるノズルにおけるメニスカス及び液滴吐出の様子を示す図であり、(a)~(e)は、従来の液滴吐出ヘッドの駆動方法によるノズルにおけるメニスカス及び液滴吐出の様子を示す図である。
図4は、第1実施形態の液滴吐出ヘッドの駆動方法による吐出圧力の変化を示す図である。
図5(A)~(E)は、第1実施形態の液滴吐出ヘッドの駆動方法によるノズルにおけるメニスカス及び液滴吐出の様子を示す図であり、(a)~(e)は、従来の液滴吐出ヘッドの駆動方法によるノズルにおけるメニスカス及び液滴吐出の様子を示す図である。
(第1の工程P1)
この実施形態における駆動波形は、記録ヘッドHが図2(a)に示す初期状態において、図3(P1)に示すように、第1の工程P1として最初の立ち上がりパルスを与える。第1の工程P1では、例えば、圧力発生室Aから遠い側の電極Q1、Q4をアースに接続し、圧力発生室Aに近い側の電極Q2、Q3に+V電位を与え、圧電素子S、Sによって圧力発生室Aの容積を拡大させる。
この実施形態における駆動波形は、記録ヘッドHが図2(a)に示す初期状態において、図3(P1)に示すように、第1の工程P1として最初の立ち上がりパルスを与える。第1の工程P1では、例えば、圧力発生室Aから遠い側の電極Q1、Q4をアースに接続し、圧力発生室Aに近い側の電極Q2、Q3に+V電位を与え、圧電素子S、Sによって圧力発生室Aの容積を拡大させる。
このとき、圧力発生室Aの両側の隔壁を構成する圧電素子S、Sの分極方向に直角な方向の電界が生ずる。すると、図2(b)に示すように、圧電素子S、Sは互いに外側に向けて変形し、圧力発生室Aの容積が拡大される(Draw)。圧力発生室Aの容積拡大により、インクが圧力発生室A内に導入される。
圧力発生室A内の圧力は、図4に示すように、駆動波形が変化しない工程間隔では、1AL周期で反転を繰り返すので、この工程間隔を1AL継続させると、図5(A)に示すように、引き込まれたメニスカスMがノズル3における液滴吐出側の先端面(以下、このノズル3における液滴吐出側の先端面のことを、メニスカスMの「復帰位置」という。)に戻り、インクの圧力が正圧に反転する。このタイミングで、拡大した圧力発生室Aを元の中立状態に戻すと(Release)、圧力発生室A内のインクに高い圧力が掛かる。なお、図4に示すように、ノズル3内のインク圧力は、駆動波形の変化から若干遅れて変化し、メニスカスMの変化は、更に若干遅れる。
なお、「AL」とは、前述したように、圧力発生室の音響的共振周期の1/2である。このALは、圧電素子Sに矩形波の電圧パルスを印加して吐出するインク滴の速度を測定し、矩形波の電圧値を一定にして矩形波の工程間隔を変化させたときに、インク滴の飛翔速度が最大になる時間として求められる。工程間隔とは、電圧の立ち上がり始め又は立ち下がり始めの10%から次の工程の開始までと定義する。
また、この実施形態では矩形波を用いており、この矩形波は、電圧の10%と90%との間の立ち上がり時間、立ち下がり時間のいずれもが好ましくはALの1/2以内、さらに好ましくは1/4以内であるような波形である。本発明では、矩形波に限定されず、三角波を用いてもよい。三角波を用いる場合には、圧力発生室内の圧力変動が矩形波を用いた場合と同様の変動となるような波形とすればよい。
(第2の工程P2)
第1の工程の後、図2(c)及び図3(P2)に示すように、第2の工程P2として立ち下がりパルス(-V)を与える。第2の工程P2では、圧電素子S、Sによって圧力発生室Aの容積を縮小させ、圧力発生室A内の液体をノズルから吐出させる。
第1の工程の後、図2(c)及び図3(P2)に示すように、第2の工程P2として立ち下がりパルス(-V)を与える。第2の工程P2では、圧電素子S、Sによって圧力発生室Aの容積を縮小させ、圧力発生室A内の液体をノズルから吐出させる。
第1の工程P1から第2の工程P2までの工程間隔は、0.7~1.3ALとすることが好ましい。第1の工程P1において印加した圧力発生室Aの容積拡大による負の圧力波が1ALで反転して正の圧力波になった時に、第2の工程P2の容積縮小による正の圧力波が足し合わされ、インク吐出圧力が高まるからである。
この第2の工程P2により、圧力発生室Aの容積が縮小され、図4に示すように、インクに更に高い圧力が掛かり(Reinforce)、図5(B)に示すように、ノズル3からインク柱10が吐出される。
なお、本明細書において、「インク柱」とは、先端がノズル3から吐出しているが後端はノズル3内のメニスカスと繋がっていて、未だメニスカスから分離していない状態のインクを指し、「液滴」とは、インク柱の後端がノズル3内のメニスカスから完全に分離している状態のインクを指す。
(第3の工程P3)
第2の工程P2から0.4~1.55ALの工程間隔を経過した後、図2(a)及び図3(P3)に示すように、第3の工程P3として圧電素子S、Sを中立位置に戻す。第3の工程P3では、圧電素子Sによって圧力発生室Aの容積がそれまでの縮小状態から拡大される。
第2の工程P2から0.4~1.55ALの工程間隔を経過した後、図2(a)及び図3(P3)に示すように、第3の工程P3として圧電素子S、Sを中立位置に戻す。第3の工程P3では、圧電素子Sによって圧力発生室Aの容積がそれまでの縮小状態から拡大される。
この第3の工程P3により、圧力発生室A内の振動(残響振動)が増幅される。なお、第2の工程P2から第3の工程P3までの工程間隔を、1ALとしたときが、残響振動が最も増幅される。
第2の工程P2から1ALが経過したときには、図4に示すように、インクの圧力が反転して負圧になるので、吐出されたインク柱10の根元に、図5(C)に示すように、くびれが生じる。更に0.5ALが経過すると、負圧が最大になり、メニスカスMがノズル3とは反対方向の最も深い位置に引き込まれ、メニスカスMがはっきりと現れる。
更に0.5ALが経過すると、圧力が反転して正圧となり、メニスカスMが復帰位置に向かって移動する。図4及び図5(D)に示すように、第3の工程P3により、従来の駆動波形よりも残響が大きくなっていることによって、残響押し出しにより、メニスカスMがくびれ部分とともにノズル3から押し出される。
更に時間が経過すると、図4及び図5(E)に示すように、メニスカスMが復帰位置まで復帰する。ノズル3の奥深くまで引き込まれたメニスカスMは、インクの毛管力と正のインク圧力が合わさって、迅速に復帰位置に向かって移動を開始する。メニスカスMが復帰位置に復帰した時点では、インク柱10はまだメニスカスMから分離しておらず、その尾部10bはメニスカスMと繋がっている。
メニスカスMがノズル3から液滴吐出方向とは反対方向に後退することによって、上記第2の工程P2によってノズル3から吐出されていたインク柱10がメニスカスMから分離され、液滴としてノズル3から吐出される。このとき、液滴の先端部から、メニスカスMから分離する尾部10bまでの距離が、従来の駆動波形よりも短くなっており、そのことによって、サテライト(主滴から分離した液滴の着弾)を良好に防止することができる。
上述のように、この実施形態では、DRR波形を用いて、第2の工程P2から0.4~1.55ALの工程間隔を経過した後に第3の工程P3を実行しており、第3の工程P3によって圧力発生室Aの容積を拡大させ、圧力発生室A内の振動(残響振動)を増幅させている。本発明者は、インクの引き込み(第1の工程P1)後の押し出し(第2の工程P2)後、圧力発生室内の振動(残響振動)を増幅させる位相の圧力を付与するように引き込み(第3の工程P3)を行うことによって、液滴の切れを促進させることが、サテライトの防止に有効であることを確認したものである。
なお、第2の工程P2から第3の工程P3までの工程間隔は、0.4~1.1ALとすることも好ましい。この場合にも、従来の駆動波形よりも残響振動が増幅され、液滴の切れが促進され、サテライトを良好に防止することができる。
さらに、第2の工程P2から第3の工程P3までの工程間隔は、0.4~0.9ALとすることも好ましい。この場合にも、従来の駆動波形よりも残響振動が増幅され、液滴の切れが促進され、サテライトを良好に防止することができる。
なお、以上の説明において、第1の工程P1により拡大させた時の圧力発生室Aの容積U1は、第1の工程P1により圧力発生室Aを拡大させる以前の容積より大きく、第2の工程P2により縮小させた時の圧力発生室Aの容積U2は、第1の工程により圧力発生室Aを拡大させる以前の容積より小さく、且つ、第3の工程により拡大させた時の圧力発生室Aの容積U3は、第1の工程により圧力発生室Aを拡大させる以前の容積と実質的に同じであることが好ましい。
また、図3に示すように、第1の工程P1以前に圧電素子Sに印加する電圧をV3(V)、第1の工程P1において圧電素子Sに印加する電圧をV1(V)、第2の工程P2において圧電素子Sに印加する電圧をV2(V)、第3の工程P3において圧電素子Sに印加する電圧をV3(V)とした時、V2<V3<V1であることが好ましい。これにより、容積U2<容積U3<容積U1となる。なお、初期状態の電圧V3は0とは限らず、各電圧V1、V2、V3は、それぞれ差分の電圧である。
(サテライトの防止について)
前述したように実施形態の駆動波形によれば、残響振動を増幅することによりサテライトを良好に防止できる。以下、この効果を従来の駆動波形と比較して説明する。
前述したように実施形態の駆動波形によれば、残響振動を増幅することによりサテライトを良好に防止できる。以下、この効果を従来の駆動波形と比較して説明する。
従来の駆動波形においては、図4及び図5(a)~(c)に示すように、第1の工程P1から第2の工程P2までの圧力発生室A内の圧力変動及びインクの挙動は、図5(A)~(C)に示す上述した実施形態と同様である。
第2の工程P2から1.5AL経過すると、図4、図5(C)及び(c)に示すように、負圧が最大になり、メニスカスMがノズル3とは反対方向の最も深い位置に引き込まれ、メニスカスMがはっきりと現れる。
さらに0.5AL経過(第2の工程P2から2ALの工程間隔を経過)すると、従来の駆動波形では、図4、図5(d)に示すように、圧力が反転して正圧となり、メニスカスMが復帰位置に向かって移動する。このとき、圧力発生室Aの容積を拡大させる第3の工程P3として、隔壁Sを中立位置に戻し、圧力発生室Aの容積をそれまでの縮小状態から拡大させる。この第3の工程P3により、圧力発生室A内の振動(残響振動)がキャンセルされ、メニスカスMが復帰位置に復帰する。
メニスカスMが復帰位置に復帰した時点では、インク柱10はまだメニスカスMから分離しておらず、その尾部10bはメニスカスMと繋がっている。そして、従来の駆動波形では、図5(e)に示すように、ノズル3から吐出されていたインク柱10がメニスカスMから分離され、液滴としてノズル3から吐出される。
このとき、液滴の先端部から、メニスカスMから分離する尾部10bまでの距離は、図5(E)に示す上述した実施形態の駆動波形よりも長くなっており、サテライトが十分に防止されていない。実施形態の駆動波形では、液滴の切れが促進されるので、液滴の先端部から尾部10bまでの距離が短く、サテライトが良好に防止されている。
図6は、図3に示した駆動波形により生ずる残響押し出し圧力を示すグラフである。
前述した実施形態の駆動波形において、図6に示すように、第2の工程P2から第3の工程P3の工程間隔(横軸)と、第3の工程P3の後のメニスカスMに対する残響による押し出し圧力(縦軸)との間には、工程間隔が0.4~1.55ALであるときに押し出し圧力が正圧になり、工程間隔が1ALであるときに押し出し圧力が最大になるという関係がある。
第2の工程P2から第3の工程P3までの工程間隔を、0.4~1.1AL、又は、0.4~0.9ALとした場合にも、液滴の切れを促進してサテライトを良好に防止するのに十分な残響振動の増幅がなされる。
〔第2実施形態〕
図7は、第2実施形態の液滴吐出ヘッドの駆動方法を実現するための駆動波形を示す図である。
図7は、第2実施形態の液滴吐出ヘッドの駆動方法を実現するための駆動波形を示す図である。
この実施形態の駆動波形は、図7に示すように、第3の工程P3の後に、残響振動をキャンセルするキャンセル波形を加えたものである。キャンセル波形は、第2の工程P2から2.75~3.25AL経過後に、圧電素子Sによって圧力発生室Aの容積を縮小させる第4の工程P4と、第4の工程P4から0.75~1.25AL経過後に、圧電素子Sによって圧力発生室Aの容積を拡大させて復帰させる第5の工程P5とからなる。
第4の工程P4で圧電素子Sに印加される電圧は、第2の工程P2において印加される電圧V2と等しいことが好ましい。また、第5の工程P5で圧電素子Sに印加される電圧は、第3の工程P3において印加される電圧V3(初期電位)と等しいことが好ましい。
このキャンセル波形によって、圧力発生室A内の振動(残響振動)がキャンセルされ、次の液滴吐出を良好に行うことができる。
また、前の液滴吐出に続いて液滴吐出を行って同一の画素を形成する場合には、第1の工程P1の前に、圧電素子Sによって圧力発生室Aの容積を縮小させるプレ工程Ppを行うことが好ましい。このプレ工程Ppから第1の工程P1までの工程間隔は、例えば、0.3ALである。プレ工程Ppで圧電素子Sに印加される電圧は、第2の工程P2において印加される電圧V2と等しいことが好ましい。
このプレ工程Ppを加えることによって、第2の工程P2において吐出される液滴の飛翔速度を増加させることができ、前の吐出液滴との着弾位置ずれを防止することができる。
〔第3実施形態〕
図8は、第3実施形態の液滴吐出ヘッドの駆動方法を実現するための駆動波形を示す図である。
図8は、第3実施形態の液滴吐出ヘッドの駆動方法を実現するための駆動波形を示す図である。
この実施形態の駆動波形は、図8に示すように、複数滴の吐出を連続して行う場合の駆動波形である。複数滴の吐出のうちの最後の吐出を、前述した実施形態の駆動波形を用いて行う。
第1滴の吐出は、2つの液滴を連続して吐出してこれらを空中で合一させてから着弾させる波形である。第2滴及び第3滴の吐出は、従来のDRR波形である。第4滴の吐出は、前述した第1第2実施形態の駆動波形である。なお、図8中の数値は、工程間隔をALの係数として示している。
このように、複数滴の吐出を連続して行う場合の最後の吐出を、前述した実施形態の駆動波形を用いて行うことにより、特に問題となる最後の吐出で発生するサテライトを良好に防止することができる。
〔インクについて〕
前述した各実施形態において、吐出する液体はインクであるが、インクに限られず液体の毛細管浸透速度は、{2・(毛細管半径)・(表面張力)・cos(接触角)}/{8・(粘度)・(管長)}と表わされる。毛細管浸透速度は、液体の粘度と表面張力の影響を大きく受ける。例えば、表面張力40dyne/cm、粘度2cpの液体と、表面張力28dyne/cm、粘度10cpの液体を比べると、同じ毛細管半径、同じ管長では、後者の液体は毛細管浸透速度が前者の液体の1/10に低下する。
前述した各実施形態において、吐出する液体はインクであるが、インクに限られず液体の毛細管浸透速度は、{2・(毛細管半径)・(表面張力)・cos(接触角)}/{8・(粘度)・(管長)}と表わされる。毛細管浸透速度は、液体の粘度と表面張力の影響を大きく受ける。例えば、表面張力40dyne/cm、粘度2cpの液体と、表面張力28dyne/cm、粘度10cpの液体を比べると、同じ毛細管半径、同じ管長では、後者の液体は毛細管浸透速度が前者の液体の1/10に低下する。
従って、液体粘度の相異によって、メニスカスMの復帰位置への復帰のタイミングが異なり、粘度が高い液体ではメニスカスMの復帰が遅くなり、逆に粘度が低い液体ではメニスカスMの復帰は早くなる。また同様に、液体の表面張力の相異によっても、メニスカスMの復帰位置への復帰のタイミングが異なり、表面張力が低い液体ではメニスカスMの復帰が遅くなり、逆に表面張力が高い液体ではメニスカスMの復帰は早くなる。
このように液体粘度や表面張力の相異によって、メニスカスMの復帰位置への復帰のタイミングが異なると、第2の工程P2から0.4~1.55AL経過時に第3の工程P3を実行し、その後にメニスカスMが復帰位置に実質的に復帰するのが早くなり又は遅くなる場合が想定される。メニスカスMの復帰位置への復帰が早くなり又は遅くなると、残響振動によるメニスカスMの押し出しが良好に行えない虞がある。
そのため、本発明の駆動方法は、吐出する液体の粘度が、5cp以上15cp以下、液体の表面張力が、20dyne/cm以上30dyne/cm以下である場合に顕著な効果を発揮する。
〔各実施形態について〕
以上の各実施形態では、圧力付与手段が圧電素子Sにより構成されるものを示した。本発明の駆動方法は、このように圧力付与手段が圧電素子Sにより構成されるものである場合に、圧力発生室内の圧力を下げるタイミングが容易に制御できるために好ましい。
以上の各実施形態では、圧力付与手段が圧電素子Sにより構成されるものを示した。本発明の駆動方法は、このように圧力付与手段が圧電素子Sにより構成されるものである場合に、圧力発生室内の圧力を下げるタイミングが容易に制御できるために好ましい。
また、各実施形態では、矩形波の駆動波形を圧電素子に印加している。矩形波を用いることで、メニスカスMが復帰位置に戻ったタイミングで第3の工程P3の開始タイミングの設定が容易になり、また、第3の工程P3により強い負圧が発生し、液滴を容易に分離できるので好ましい。
また、上記実施形態例では、圧力付与手段として電界を印加することによりせん断モードで変形するせん断モード型の圧電素子Sを用いた。せん断モード型の圧電素子では、図3に示した矩形波の駆動波形をより効果的に利用することができ、駆動電圧が下げられ、より効率的な駆動が可能となるため好ましい。但し、本発明はこれらに限られるものではなく、例えば、圧電素子を単板型の圧電アクチュエータや縦振動タイプの積層型圧電素子等、別の形態の圧電素子を用いてもかまわない。また、静電力や磁力を利用した電気機械変換素子や、沸騰現象を利用して圧力を付与させるための電気熱変換素子等、他の圧力付与手段を用いてもかまわない。
また、以上の説明では、液滴吐出ヘッドとして画像記録を行うためのインクジェット記録ヘッドを用いたが、これに限らず、液滴を吐出するためのノズルと、このノズルに連通する圧力発生室と、この圧力発生室内の圧力を変化させる圧力付与手段とを備えたものであれば同様に適用できる。
図9は、本発明の実施例として液滴速度とサテライト長との関係を示すグラフである。
ノズルピッチ180dpi、出射液滴量14plのせん断モードの記録ヘッドを使用し、DRR波形で、第1の工程P1から第2の工程P2までの工程間隔を1ALに設定し、図9に示すように、第2の工程P2から第3の工程P3までの工程間隔を、(1)0.5AL、(2)2AL、(3)4ALとして駆動を行い、液滴を吐出した。そのときの液滴速度(m/s)(横軸)と、サテライト長(mm)(縦軸)との関係を確認した。
図9に示すように、(1)(第2の工程P2から第3の工程P3までの工程間隔を0.5ALとした実施例)においては、液滴速度6.0m/sまでサテライトの発生は認められなかった。(2)(第2の工程P2から第3の工程P3までの工程間隔を2ALとした比較例)では、液滴速度5.0m/sを超えるとサテライトの発生が認められた。(3)(第2の工程P2から第3の工程P3までの工程間隔を4ALとした比較例)では、液滴速度6.0m/sまでサテライトの発生は認められなかったが、液滴速度6.0m/sを超えて発生するサテライトの長さが(1)より長かった。(1)では、液滴速度6.0m/sを超えるとサテライトが発生するが、その長さは(3)より短く抑えられていた。
1 ノズルプレート
2 チャネル基材
3 ノズル
4 マニホールド部材
41 マニホールド
42 インクチューブ
10 インク柱
10b 尾部
50
H 記録ヘッド
A 圧力発生室
S 圧電素子(隔壁)
Q1 電極
Q2 電極
Q3 電極
Q4 電極
M メニスカス
P1 第1の工程
P2 第2の工程
P3 第3の工程
2 チャネル基材
3 ノズル
4 マニホールド部材
41 マニホールド
42 インクチューブ
10 インク柱
10b 尾部
50
H 記録ヘッド
A 圧力発生室
S 圧電素子(隔壁)
Q1 電極
Q2 電極
Q3 電極
Q4 電極
M メニスカス
P1 第1の工程
P2 第2の工程
P3 第3の工程
Claims (14)
- 液滴を吐出するためのノズルと、内部に液体を貯留可能であり前記ノズルに連通した圧力発生室と、前記圧力発生室内の容積を拡大又は縮小させて内圧を変化させる圧力付与手段を備えた液滴吐出ヘッドの駆動方法であって、
前記圧力付与手段によって前記圧力発生室の容積を拡大させる第1の工程と、
前記第1の工程の後、前記圧力付与手段によって前記圧力発生室の容積を縮小させて前記圧力発生室内の液体を前記ノズルから吐出させる第2の工程と、
前記第2の工程から0.4~1.55AL(ALは前記圧力発生室の音響的共振周期の1/2)経過後、前記圧力付与手段によって前記圧力発生室の容積を拡大させる第3の工程と、
を有する液滴吐出ヘッドの駆動方法。 - 前記第2の工程から前記第3の工程までの工程間隔が、0.4~1.1ALである請求項1記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
- 前記第2の工程から前記第3の工程までの工程間隔が、0.4~0.9ALである請求項1記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
- 前記第1の工程から前記第2の工程までの工程間隔が0.7~1.3ALである請求項1、2又は3記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
- 前記第2の工程から2.75~3.25AL経過後、前記圧力付与手段によって前記圧力発生室の容積を縮小させて前記圧力発生室内の振動をキャンセルする第4の工程と、
前記第4の工程から0.75~1.25AL経過後、前記圧力付与手段によって前記圧力発生室の容積を拡大させて前記圧力発生室内の振動をキャンセルする第5の工程と、
を有する請求項1~4のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。 - 前記第2の工程により縮小させた時の前記圧力発生室の容積は、前記第1の工程により前記圧力発生室を拡大させる以前の容積より小さく、且つ、前記第3の工程により拡大させた時の前記圧力発生室の容積は、前記第1の工程により前記圧力発生室を拡大させる以前の容積と実質的に同じである請求項1~5のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
- 前記圧力付与手段は、電圧を印加することにより前記圧力発生室内の容積が変化するように駆動され、異なる電圧を印加することにより前記圧力発生室に異なる圧力を付与可能に構成されており、前記第1の工程において前記圧力付与手段に印加する電圧をV1(V)、前記第2の工程において前記圧力付与手段に印加する電圧をV2(V)、前記第3の工程において前記圧力付与手段に印加する電圧をV3(V)とした時、V2<V3<V1である請求項1~6のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
- 前記圧力付与手段は圧電素子である請求項1~7のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
- 前記圧電素子は、電界を印加することによりせん断モードで変形する請求項8記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
- 複数滴の吐出を連続して行う場合には、それらの最後の吐出を請求項1~9のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法により行う液滴吐出ヘッドの駆動方法。
- 前記第1の工程の前に、前記圧力付与手段によって前記圧力発生室の容積を縮小させるプレ工程を有する請求項1~10のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
- 前記圧力発生室内の容積を変化させるために前記圧力付与手段に印加する駆動波形が、矩形波である請求項1~11のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
- 前記圧力発生室内の容積を変化させるために前記圧力付与手段に印加する駆動波形が、三角波である請求項1~11のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
- 前記液体はインクである請求項1~13のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
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