JPH0671876A - インクジェットヘッドの駆動方法 - Google Patents

インクジェットヘッドの駆動方法

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JPH0671876A
JPH0671876A JP22617992A JP22617992A JPH0671876A JP H0671876 A JPH0671876 A JP H0671876A JP 22617992 A JP22617992 A JP 22617992A JP 22617992 A JP22617992 A JP 22617992A JP H0671876 A JPH0671876 A JP H0671876A
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JP
Japan
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ink
voltage
volume
time
nozzle
Prior art date
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Application number
JP22617992A
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English (en)
Inventor
Atsushi Kobayashi
淳 小林
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オンデマンド型インクジェットヘッドの高応
答性を得ること。 【構成】 圧力室の容積を増大させる方向に駆動電圧を
変化させる際の駆動電圧の時間に対する変化率が少なく
とも2段階有り、第1の段階よりも第2の段階の方が変
化率が大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気機械変換手段を有
するインクジェットヘッドに関し、特にその駆動方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットヘッドの駆動方法として
は種々のものが知られているが、例えば、特開平2ー1
92947に示されている図6及び図7に示すような横
軸に時間、縦軸に電圧を取ってグラフを書いた時、矩形
又は台形の駆動波形となるものが一般的である。
【0003】図5はインクジェットヘッドの構造の一例
を示した断面図である。
【0004】インク室1の両側にノズル2、振動板3が
配置されており、積層された圧電素子4が振動板3の裏
側に接着されて矢印A方向に伸縮する。この例では電圧
印加時に圧電素子4は縮み、振動板3を引っ張ることで
インク室1の容積を増大させる。インク室1は図示しな
いインクタンクから供給されるインク5で満たされてお
り、ノズル2に入り込んだインク5の表面張力によって
保持され、インクメニスカス6を形成している。
【0005】待機状態では圧電素子は放電状態になって
おり、図6及び図7に示すように充電電圧を印加してい
く。電圧を印加し、インク室1の容積を増大させ、ノズ
ル2に形成されていたインクメニスカス6が引き込まれ
た後、印加電圧を保持し、表面張力によってインクメニ
スカスの復帰するのを待って急激に放電し、インク室1
の容積を減少させてノズル2よりインク5を吐出させ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来技
術は以下のような課題を有する。
【0007】まず第一に、圧力室の容積を増大する方向
に印加電圧を変化させる際、矩形波によって急激に立ち
上げたり台形波でも立ち上げが急であると、ノズルから
のインクの引き込みが大きくなって、インクメニスカス
が復帰するまでに時間がかかる。
【0008】さらに、ひどい場合は空気をインクに巻き
込んで引き込んでしまい、ノズルやインク室に気泡が残
り吐出しなくなるというような欠点も有する。
【0009】図8に急激な立ち上がりを持つ台形波によ
る充電を行なった際のインクメニスカスの挙動を示す。
(a)が待機状態である。充電を開始してインク室1の
容積が減少し、(b)、(c)のようにインクメニスカ
ス6が引き込まれてゆく。(c)程度以上に引き込まれ
るとインクメニスカス6が復帰する際に気泡を取り込ん
でそれ以降吐出不可能な状態になる可能性が高い。引き
込まれるインク量をある程度許容するためにノズル2は
テーパーにしてあるが、このために(b)の状態ではイ
ンクメニスカス6とノズル2の接触面における半径が引
き込みが大きくなるにしたがって表面張力による復帰力
が小さくなってしまい、吐出可能な状態になるまでの時
間が長いという欠点を有する。
【0010】また、図9に示すように台形波において立
ち上げを緩やかにするとインクの引き込みが少なくなる
が、の立ち上げに要する時間が1パルス当たりの時間を
長くし、応答周波数がこの時間tにより1/tが限界と
なるという欠点を有する。
【0011】本発明はこういった状況に鑑み上記の課題
を解決するもので、その目的とするところは、安定性に
優れた高応答化が可能なインクジェットヘッドの駆動方
法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
ヘッドの駆動方法は、圧力室の容積を増大させる方向に
駆動電圧を変化させる際の駆動電圧の時間に対する変化
率が電圧印加開始時点は小さく、続く時点でそれより大
きいことを特徴とする。
【0013】さらに前記インクジェットヘッドの駆動方
法は (1)前記圧力室の容積を増大させる方向に駆動電圧を
変化させる際の駆動電圧の時間に対する変化率が連続的
に徐々に大きくなる事 (2)前記圧力室の容積を増大させる方向に駆動電圧を
変化させる際の駆動電圧の時間に対する変化率が少なく
とも2段階有り、第1の段階よりも第2の段階の方が変
化率が大きい事 を特徴とする。
【0014】
【実施例】以下実施例に従って本発明のインクジェット
ヘッドの駆動方法について詳しく説明する。
【0015】図1は本発明の一実施例を示すインクジェ
ットヘッドの駆動波形であり、従来例同様図5のインク
ジェットヘッドで説明する。インクジェットヘッドの構
成は従来例と全く同様なので省略する。
【0016】本発明の特徴をなすところの吐出時の動作
を図1、図5に基づいて説明する。待機状態では圧電素
子は放電状態になっており、図1に示すように時間とと
もに変化率を大きくしながら充電電圧を印加していく。
電圧を印加し始めた段階ではゆっくりとインク室1の容
積が増大してゆくため、ノズル2に形成されていたイン
クメニスカス6はわずかに引き込まれた後表面張力によ
って復帰し始める。しかし徐々に印加電圧の変化率が増
大し、インク室1の容積の増加率も上昇するためノズル
先端付近から多少引き込まれた位置でインクメニスカス
6は留まることになる。所定の充電電圧に達した後、電
圧を保持しインクメニスカス6の位置を安定させ、急激
に放電し、インク室1の容積を減少させてノズル2より
インク5を吐出させる。
【0017】インクジェットヘッドの構成、インクの特
性その他によって条件は変わるが一つの例として本実施
例では充電時における充電時間t[秒]と印加電圧V
[V]の関係を V=3×1010×t2 なる関係にし、27[V]まで充電したところ、インク
メニスカス6は電圧保持状態に入ってから20[マイク
ロ秒]で待機状態と同じ位置まで復帰し、図1のような
駆動波形でインクの吐出を安定しておこなうことができ
た。つまり、一回の吐出のために必要な時間が60[マ
イクロ秒]であった。
【0018】図5のインクジェットヘッドで図7の台形
波で充電時間を同じにしてインクメニスカス6を観察し
たところ電圧保持状態に入ってから復帰するまでに10
0[マイクロ秒]かかり、安定した一回の吐出に必要な
時間が140[マイクロ秒]であった。これらを比較し
て明らかなように図7の例では最高でも7KHzの応答性
しか得られないが本実施例では16KHzまで応答性を上
げられる可能性がある。実際には吐出後インク系の振動
がある程度減衰しないと次の吐出動作に入れないのでこ
の周波数では応答しないが両者の差ははっきりしてい
る。また、予期しなかったことであるが、吐出後のイン
ク系の振動の減衰が不十分な状態では図7の駆動条件で
は吐出が不安定になってしまったが、本実施例では次の
吐出動作に入っても安定性が損なわれにくく、両者の差
は非常に大きなものとなった。図6に示すような矩形波
の駆動でも図7の台形波の駆動条件と同様に本実施例に
比べて劣る。また、図9のように逆に充電時間を長くし
てインクメニスカス6の様子を観察したが直線的に充電
電圧を変化させている限り充電開始からインクメニスカ
ス6が復帰して吐出可能な状態になるまでにほぼ130
[マイクロ秒]必要であり、本発明の効果が確認され
た。
【0019】図2は本発明の他の実施例を示すもので、
充電波形を前半は傾きを小さく、後半は傾きを大きくし
たものである。本実施例では充電波形の傾きが小さい第
一の段階で20[マイクロ秒]で5[V]まで、それよ
りも傾きの大きい第二の段階で20[マイクロ秒]で2
7[V]まで充電した。図1で示した第一の実施例より
は若干効果が小さいが従来のものに比べて十分効果が出
ている。この駆動波形であれば回路設計上連続的に変化
させるよりも簡単なためコストを抑えることができる。
【0020】図3に本発明の他の実施例を示す。本実施
例では第一の段階Aの駆動条件として、図中点線Bと等
価な階段状の波形をとっている。これにより、図2に示
した実施例と概ね同等の効果を得ている。本実施例にお
けるねらいは回路の簡略化によるコストダウンである。
【0021】図4に本発明の他の実施例を示す。本実施
例は図1に示した第一の実施例で述べた請求項記載の駆
動方法に加えて、充電から保持に入る前に再び電圧変化
率を小さくしている。従来例及び前述の実施例では駆動
電圧を一定に保持する時間が変動すると吐出の特性が変
化することがあった。この原因として充電から保持に移
行した時、インクの表面張力によりインクが復帰してく
る勢いでインク系に新たな微小振動が発生するためと思
われる。本実施例のような駆動波形にすることでそれを
抑えることができ、放電のタイミングが多少ずれても吐
出特性が変動しにくくなる。つまり、回路の経時変化や
温度変化によるインク特性の変化などに有利であるとい
える。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のインクジェ
ットヘッドの駆動方法によれば、圧力室の容積を増大さ
せる方向に駆動電圧を変化させる際の駆動電圧の時間に
対する変化率が少なくとも2段階有り、第1の段階より
も第2の段階の方が変化率が大きいことにより、インク
メニスカスの復帰時間を早め、高応答性が得られるとい
う効果を有する。
【0023】また、前記第一の段階における電圧変化率
が小さいことにより、インク滴吐出後の十分な減衰を待
たずに次のインク吐出動作に入れることにより、さらに
高応答性が得られやすいという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の特徴をなす実施例のインクジェットヘ
ッドの駆動電圧波形を示した図。
【図2】本発明の他の実施例であって、二段階の電圧変
化率を持つ場合を示した図。
【図3】本発明の他の実施例であって、階段状の駆動波
形としたものを示した図。
【図4】本発明の他の実施例であって、図2の実施例の
更なる改良を施したものを示した図。
【図5】本発明の駆動方法を適用したインクジェットヘ
ッドの正面断面図。
【図6】従来のインクジェットヘッドの矩形波による駆
動方法を示した図。
【図7】従来のインクジェットヘッドの台形波による駆
動方法を示した図。
【図8】インクジェットヘッドの駆動時におけるインク
メニスカスの挙動を示したノズル周辺の断面図。
【図9】従来のインクジェットヘッドの駆動方法であっ
て、インク室の容積を徐々に増大させて駆動する例を示
した図。
【符号の説明】
1 インク室 2 ノズル 3 振動板 4 積層型圧電素子 5 インク 6 インクメニスカス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するノズルと、前記ノズル
    に連通しインクに圧力を加える圧力室と、圧力室の容積
    を変化させる電気機械変換手段とを備え、この電気機械
    変換手段に印加する駆動電圧によって圧力室の容積を拡
    大させた後に、駆動電圧を復帰させ圧力室の容積を縮小
    させ前記ノズルよりインクを吐出させるインクジェット
    ヘッドにおいて、前記圧力室の容積を増大させる方向に
    駆動電圧を変化させる際の駆動電圧の時間に対する変化
    率が電圧印加開始時点は小さく、続く時点でそれより大
    きいことを特徴とするインクジェットヘッドの駆動方
    法。
  2. 【請求項2】 前記圧力室の容積を増大させる方向に駆
    動電圧を変化させる際の駆動電圧の時間に対する変化率
    が連続的に徐々に大きくなる事を特徴とする請求項1記
    載のインクジェットヘッドの駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記圧力室の容積を増大させる方向に駆
    動電圧を変化させる際の駆動電圧の時間に対する変化率
    が少なくとも2段階有り、第1の段階よりも第2の段階
    の方が変化率が大きいことを特徴とする請求項1記載の
    インクジェットヘッドの駆動方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1285760A2 (en) * 1996-04-10 2003-02-26 Seiko Epson Corporation Method of driving an ink-jet recording head
US6629741B1 (en) 1999-03-11 2003-10-07 Fuji Xerox Co., Ltd. Ink jet recording head drive method and ink jet recording apparatus
WO2010070989A1 (ja) * 2008-12-18 2010-06-24 シャープ株式会社 液滴吐出装置および液滴吐出方法
JP2016049697A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 株式会社リコー 圧電アクチュエータ、液滴吐出装置及び画像形成装置

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