WO2020144965A1 - 電力変換装置、回転機システム、及び診断方法 - Google Patents

電力変換装置、回転機システム、及び診断方法 Download PDF

Info

Publication number
WO2020144965A1
WO2020144965A1 PCT/JP2019/046562 JP2019046562W WO2020144965A1 WO 2020144965 A1 WO2020144965 A1 WO 2020144965A1 JP 2019046562 W JP2019046562 W JP 2019046562W WO 2020144965 A1 WO2020144965 A1 WO 2020144965A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
conversion device
power conversion
current
rotating machine
phase
Prior art date
Application number
PCT/JP2019/046562
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
牧 晃司
岩路 善尚
敬典 大橋
敦彦 中村
Original Assignee
株式会社日立産機システム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社日立産機システム filed Critical 株式会社日立産機システム
Priority to EP19909521.7A priority Critical patent/EP3910783A4/en
Priority to US17/417,453 priority patent/US20220229113A1/en
Priority to CN201980087621.9A priority patent/CN113316889B/zh
Publication of WO2020144965A1 publication Critical patent/WO2020144965A1/ja

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/34Testing dynamo-electric machines
    • G01R31/343Testing dynamo-electric machines in operation
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H5/00Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal non-electric working conditions with or without subsequent reconnection
    • H02H5/04Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal non-electric working conditions with or without subsequent reconnection responsive to abnormal temperature
    • H02H5/041Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal non-electric working conditions with or without subsequent reconnection responsive to abnormal temperature additionally responsive to excess current
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
    • H02M1/0003Details of control, feedback or regulation circuits
    • H02M1/0009Devices or circuits for detecting current in a converter
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M5/00Conversion of ac power input into ac power output, e.g. for change of voltage, for change of frequency, for change of number of phases
    • H02M5/02Conversion of ac power input into ac power output, e.g. for change of voltage, for change of frequency, for change of number of phases without intermediate conversion into dc
    • H02M5/04Conversion of ac power input into ac power output, e.g. for change of voltage, for change of frequency, for change of number of phases without intermediate conversion into dc by static converters
    • H02M5/22Conversion of ac power input into ac power output, e.g. for change of voltage, for change of frequency, for change of number of phases without intermediate conversion into dc by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P29/00Arrangements for regulating or controlling electric motors, appropriate for both AC and DC motors
    • H02P29/02Providing protection against overload without automatic interruption of supply
    • H02P29/024Detecting a fault condition, e.g. short circuit, locked rotor, open circuit or loss of load
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P29/00Arrangements for regulating or controlling electric motors, appropriate for both AC and DC motors
    • H02P29/02Providing protection against overload without automatic interruption of supply
    • H02P29/024Detecting a fault condition, e.g. short circuit, locked rotor, open circuit or loss of load
    • H02P29/0241Detecting a fault condition, e.g. short circuit, locked rotor, open circuit or loss of load the fault being an overvoltage
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P29/00Arrangements for regulating or controlling electric motors, appropriate for both AC and DC motors
    • H02P29/02Providing protection against overload without automatic interruption of supply
    • H02P29/032Preventing damage to the motor, e.g. setting individual current limits for different drive conditions

Abstract

電力変換装置は、相電流を計測する電流計測部と、相電流に三相二相変換を実行して電流ベクトルを算出する電流ベクトル算出部と、電流ベクトルに基づいて分析対象量を算出する分析対象量算出部と、分析対象量に基づいて、特定周波数範囲の波形を抽出する特徴量波形抽出部とを有する。

Description

電力変換装置、回転機システム、及び診断方法
 本発明は、電力変換装置、モータや発電機といった回転機を備えた回転機システム、及び診断方法に関する。
 モータや発電機といった回転機が突発故障により停止すると、大きな損害が発生する。特に工場設備等に用いられる回転機の突発故障による停止は、生産設備の稼働率低下や生産計画の見直しを余儀なくされるなど、影響が大きい。そのため、実環境で使用している状態のまま高精度に故障予兆診断を実施し、回転機の突発故障を防止するニーズが高まっている。
 そのようなニーズを受けて、回転機の稼働時電流を計測し、その波形を周波数解析し、各種異常を診断する技術が開示されている。しかしながら、これらの技術では、周波数解析を実行するだけの計算機能力(計算速度、及びメモリ量)が必要になるため、汎用インバータなどの電力変換装置には診断機能を搭載できず、産業用PCなどの計算機を用意する必要があった。そのため診断装置が一般に高価となり、費用対効果が見込める少数の現場にしか導入が進んでいないという問題があった。
 一方、より安価な装置で異常診断することを前提に、周波数解析をせずに異常を検出する技術もこれまでに提案されている。例えば特許文献1には、零相電流、相電流、相電圧を計測して4種類の異なる異常(地絡、レヤショート、ベアリング不良、トルク異常)を検出する技術が開示されている。特にベアリング不良に関しては、相電流からバンドパスフィルタで出力周波数±20Hzの成分を切り出し、出力周波数を除く周波数帯域で基準値と比較して異常診断している。
WO2014/156386
 特許文献1は、安価な装置で異常診断する技術ではあるが、相電流に対し、出力周波数をまたぐ形でバンドパスフィルタを適用しているため、中央に位置する出力周波数成分を別途除去する必要がある。しかし、検出したい異常兆候と比較して出力周波数成分は非常に大きいため、異常検知感度の低下を招かずに除去するのは困難という問題があった。
 そこで、低コストで、しかも、異常検知感度を低下させないことにより早期に故障の予兆を検知できる技術が望まれる。
 本発明は、低コストかつ早期に故障の予兆を検知することを目的とする。
 本発明の好ましい一例は、相電流を計測する電流計測部と、相電流に三相二相変換を実行して電流ベクトルを算出する電流ベクトル算出部と、電流ベクトルに基づいて分析対象量を算出する分析対象量算出部と、分析対象量に基づいて、特定周波数範囲の波形を抽出する特徴量波形抽出部とを有する電力変換装置である。
 また、本発明の好ましい他の例は、回転機と、回転機と接続した電力変換装置とを有する回転機システムであって、相電流を計測する電流計測部と、相電流に三相二相変換を実行して電流ベクトルを算出する電流ベクトル算出部と、電流ベクトルに基づいて分析対象量を算出する分析対象量算出部と、分析対象量に基づいて、特定周波数範囲の波形を抽出する特徴量波形抽出部と、抽出した波形に基づいて異常度を算出する異常度算出部とを有する回転機システムである。
 また、本発明の好ましい他の例は、電力変換装置を備えたシステムを診断する診断方法であって、電力変換装置は、相電流を計測し、相電流に三相二相変換を実行して電流ベクトルを算出し、電流ベクトルに基づいて分析対象量を算出し、分析対象量に基づいて、特定周波数範囲の波形を抽出する診断方法である。
 本発明によれば、低コストかつ早期に故障の予兆を検知することができる。
実施例1における電力変換装置、及びそれを用いた回転機システムの基本構成図。 実施例1の電力変換装置が備える、回転機システムの異常を診断するフローチャート。 実施例1において計測される代表的な相電流波形を示す図。 実施例1において算出される代表的な電流ベクトルノルム波形を示す図。 実施例1において算出される代表的な電流ベクトルノルム波形の周波数スペクトル。 実施例1において算出される代表的な電流ベクトルノルム波形の周波数スペクトルの、正常状態と異常状態の比較図。 実施例1において算出される代表的な特徴量波形を示す図。 実施例2の回転機システムの異常を診断するフローチャート。 実施例3の回転機システムの異常を診断するフローチャート。 電力変換装置、及びそれを用いた回転機システムを組み込んだポンプの概略図。
 以下、本発明の実施例を、図面を用いて説明する。
 図1は、実施例1における電力変換装置、及びそれを用いた回転機システムの基本構成図である。本回転機システムは、主回路11と電流センサ12a、12bを備える電力変換装置10と、電力変換装置10と接続されて電力の授受を行う電源20及び回転機30を備える。回転機には軸受31が備えられ、回転軸の先には負荷機械40が接続されている。電力変換装置10は、さらに、電流センサ12a、12bで検出した相電流を計測する電流計測部13と、計測された相電流に対して三相二相変換を実施し電流ベクトルを算出する電流ベクトル算出部14と、回転機30の回転周波数を推定する回転周波数推定部15と、算出された電流ベクトルに基づいて分析対象量を算出する分析対象量算出部16と、推定された回転周波数と分析対象量に基づいて特定された周波数範囲の波形を抽出する特徴量波形抽出部17と、抽出した波形から異常度を算出する異常度算出部18と、診断結果を出力する出力部19といった機能を備える。それらの機能は、記録部にプログラムとして格納され、電力変換装置10のマイコンなどの制御部(図示省略)が、プログラムを読み出して、各機能を実行する。
 図1では、2相について相電流を検出する電流センサ12a、12bを設置しているが、3相の相電流それぞれに電流センサを設置してもよい。また、電力変換装置内に設置した制御用の電流センサとは別に、診断用の性能を備えた電流センサを、回転機30などの電力変換装置10の外部に設置する構成としてもよい。
 回転機30の軸受31において何らかの潤滑不具合が発生し、全体的な摩擦変動が大きくなると、相電流の基本波周波数の周辺(例えば±20Hz)の平均的なスペクトルレベルが上昇する。ここで、相電流の基本波周波数は電力変換装置の出力周波数である。従来は、FFT(高速フーリエ変換)などの周波数解析を実施して、潤滑不具合の兆候を検出していた。そのため、電力変換装置が通常備える制御用マイコンではメモリ量や計算速度が追いつかず、高価な計測機器を追加で設置する必要があった。
 そこで、実施例1では、電力変換装置10が通常備えるマイコンと電流センサを使用し、異常兆候が現れる周波数範囲のみを周波数解析せずにフィルタで切り出す。具体的には、三相二相変換後の電流ベクトルノルムもしくはトルク電流をフィルタに通して、零と回転周波数とに挟まれた周波数範囲の波形を抽出し、軸受の全体的な摩擦変動の増加などの異常を検出する。なお軸受の局所的な傷に対応する特徴周波数が零と回転周波数とに挟まれた周波数範囲に入る場合は、その兆候を検出可能である。
 図2は、実施例1の電力変換装置10が備える、回転機システムの異常を診断するフローチャートである。最初に、ステップS100にて、診断モードを起動する。電力変換装置10の設定項目から選択する方法のほか、診断モードを起動する機械式ボタンを押す形でもよいし、ディスプレイに表示された「診断モード」ボタンをタッチする形でもよい。あるいは特定の日時に自動的に起動するように設定してもよいし、相電流の基本波周波数の振幅が、ある特定の時間継続して、ある特定の範囲に入ったときに自動的に起動するように設定してもよい。あるいは、特定の回転機制御動作の前、または後に自動的に起動するように設定してもよい。
 次に、電流計測部13は、電流センサ12a、12bで検出した電流を入力して、少なくとも2相の相電流を計測する(ステップS101)。あるいは、全ての相の相電流を計測してもよい。電流計測は、電力変換装置10が回転機30を駆動するために生成する電圧パルスと同期して実施される。すなわち、電流センサ12a、12bからの信号を、電圧パルスと同期してサンプリングする。サンプリングは電圧パルス1回につき1回でもよいし、2回でもよい。電圧パルス複数回につき1回でもよい。例えば電圧パルス1回につき2回サンプリングすることで得た2相の相電流波形の例を図3に示す。
 次に、電流ベクトル算出部14は、計測された相電流に対して下記の式(1)に従って三相二相変換を実施し、電流ベクトルを算出する(ステップS102)。図1の電力変換装置10では2相の相電流しか計測していないので、残る1相の相電流としては、式(2)が満たされると仮定して導出した値を用いる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000001
ここで、iU、iV、は、U相、V相、W相の各相の計測電流を示し、iα、iβは、三相二相変換後の二相の固定軸α軸とβ軸での電流成分を示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000002
次に、分析対象量算出部16は、得られた電流ベクトルに対して、式(3)で表現される分析対象量のひとつである電流ベクトルノルムを算出する(ステップS103)。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000003
 図4は、正常状態の回転機30と異常状態の回転機30に対して、算出した電流ベクトルノルムと時刻との関係を示す図である。なお異常状態の回転機30としては、正常状態の回転機30から軸受のグリースを減少させたもので代表させている。
 さらに、式(4)を用いて、電流ベクトルを回転座標系に変換して、q軸電流(トルク電流)を算出し、それを電流ベクトルノルムの代わりに、分析対象量として以後の分析に用いてもよい。式(4)に現れる回転子位置θは、回転機30に設置されたレゾルバやエンコーダといった回転位置センサの信号から得てもよいし、回転機30の速度起電力や電流に含まれる情報から推定してもよい。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000004
ここで、i、iは、それぞれd軸電流、q軸電流を示し、θは回転位置を示す。
 理想的な三相交流であれば、電流ベクトルノルムやトルク電流の周波数スペクトルにおいては、基本波周波数成分は直流成分のピークに変換され、さらに、直流成分に対して回転周波数成分のピークが1つ有る周波数スペクトルとなる。相電流の周波数スペクトルは、1つの基本波周波数成分のピークと、その前後に±回転周波数成分のピークが2つ現れることから、両者は異なる周波数スペクトルとなる。
 一方、分析対象量算出部16と並行して回転周波数推定部15は、回転機30の回転周波数を推定する(ステップS104)。分析対象量算出部16がステップS103にて回転子位置推定を実施する場合は、それと同時に回転周波数も推定可能である。回転位置センサが回転機30に設置されていない場合には、電力変換装置10の出力周波数、及び回転機30の極数から、回転周波数を推定してもよい。電力変換装置10の出力周波数は、相電流の情報から推定するか制御指令の情報から抽出する。
 誘導モータで最大で数%程度発生するすべりを無視すれば、電力変換装置10の出力周波数、及び回転機30の極数から、回転周波数を推定するには、次のようにする。回転周波数=電力変換装置の出力周波数/極対数、であるから、例えば出力周波数が50Hz、4極(極対数2)であれば回転周波数は25Hzと推定する。もし出力周波数が30Hz、6極(極対数3)であれば回転周波数は10Hzと推定する。出力周波数が100Hz、2極(極対数1)であれば回転周波数は100Hzと推定する。
 分析対象量算出部16で算出された分析対象量と回転周波数推定部15で推定した回転周波数の結果を受けて、特徴量波形抽出部17は、電流ベクトルノルムもしくはトルク電流に対して、特定された周波数範囲である零と回転周波数とに挟まれた周波数範囲の波形を抽出する(ステップS105)。実施例1の電力変換装置10が備える診断アルゴリズムにおいては周波数解析を実施しないので、どのような周波数スペクトルになっているかを診断中に知ることはできない。ここではアルゴリズムを説明するためにのみ周波数スペクトルを用いる。
 図5は、正常状態の回転機30と異常状態の回転機30に対して、先に算出した電流ベクトルノルムの周波数スペクトルを示した図である。図6は、図5の電流ベクトルノルムの周波数スペクトルを重ねた図である。
 これを見ると、0Hzから20Hzの範囲で両者の差が顕著であることが分かる。これは、従来から知られていた、軸受の異常によって相電流の基本波周波数±20Hzのスペクトルレベルが上昇する現象に対応するものである。
 電流ベクトルノルムもしくはトルク電流は、相電流の基本波周波数成分は直流(0Hz)成分に変換され、最大の成分となる。また正常範囲の回転機30であっても若干の偏心が許容されていることから、回転周波数(図5の例では25Hz)にも若干のピークが立つことが知られている。そのため、周波数解析をせずに異常を高感度に検知するには、正常データに含まれる主たる成分である直流成分と回転周波数成分を十分に除去する必要がある。
 そこで実施例1では、特徴量波形抽出部17が、直流成分と回転周波数成分とに挟まれた周波数範囲をフィルタで逐次的に切り出す。周波数解析をするときのように一定期間のデータを蓄積する必要がないので、メモリ量が少なくても実行できる。挟まれた周波数範囲には、検出感度を高めるために直流成分と回転周波数成分は含まない。
 また、回転周波数推定部15で推定した回転周波数に基づいて、回転周波数が変化したときは、回転周波数成分を拾ってしまわぬように、必要に応じて抽出する周波数範囲を変更する。そのために、周波数範囲が変更した後に対応した複数の異なる伝達特性を備えたフィルタを、予め、用意して、周波数範囲を変更できるようにしてもよい。もしくは、フィルタのパラメータを、回転周波数の関数にしておいて、回転周波数の変更に追随してフィルタのパラメータを変更するようにしてもよい。ここで、フィルタのパラメータとしては、カットオフ周波数がある。
 回転周波数成分を拾ってしまわぬように抽出する周波数を変更することで、回転機の可変速運転にも対応できる。ただし回転周波数が低くなるほど切り出す範囲が狭くなるため、異常を検知する感度は低下する。
 直流成分を十分に減衰させるには、ハイパスフィルタを用いる。また回転周波数成分を十分に減衰させるには、ローパスフィルタを用いる。あるいは、バンドパスフィルタで直流成分と回転周波数成分を共に減衰させてもよい。
 電流計測に誤差があって、三相にアンバランスがあると、電流ベクトルノルムやトルク電流にも基本波周波数成分が若干残ってしまうということがある。フィルタの性能が十分であれば、回転周波数が減衰し、それより高周波の基本波周波数成分も減衰できるが、低コスト設計でフィルタ性能が不十分の場合、回転周波数は減衰できたが基本波周波数成分が残る場合がありえる。そこで、低コストで、基本波周波数成分を除去するために、狭帯域のバンド除去フィルタであるノッチフィルタを、ローパスフィルタ、バンドパスなどに追加してもよい。
 多くの回転機システムにおいて、電流ベクトルノルムもしくはトルク電流の直流成分(相電流の基本波周波数成分に相当)の振幅を1としたとき、回転周波数成分の振幅は10-4~10-3程度であること。零と回転周波数とに挟まれた周波数範囲のレベルは正常状態で10-5~10-4程度であること。そして異常状態で10-4~10-3程度であることを、発明者は、回転機システムの長年に渡る研究により、見出した。そのため、直流成分と回転周波数成分を十分に減衰させて異常を高感度に検出するには、フィルタが急峻である必要がある。少なくとも、通過域の利得に対する阻止域の利得の比を1%以下に設定し、かつ遷移域が回転周波数の半分以下、望ましくは回転周波数の1/3以下となるように設定するのがよい。
 上記の条件を満たすフィルタで、零と回転周波数とに挟まれた周波数範囲を切り出すことで得られる特徴量波形の例を図7に示す。正常状態と比較して、異常状態では振幅が大きくなっていることが分かる。
 次に、異常度算出部18は、特徴量波形抽出部17で得られた波形から異常度を算出する(ステップS106)。例えば、得られた波形の絶対値もしくは二乗値を一定時間合算したものを異常度とする。あるいは、算出した異常度を、相電流の基本波周波数成分の振幅、あるいは電流ベクトルノルムもしくはトルク電流から抽出した直流成分で規格化してもよい。そうすることで、負荷変動で直流成分が時間変化する場合でも診断可能となる。また、異常度を外部に送信する場合に、通信負荷を軽減できる。
 そして、異常度算出部18は算出した異常度があらかじめ設定した閾値を超えているか否かを判定することで故障の予兆を判定する(ステップS107)。異常度が閾値を超えていた場合は故障予兆ありと診断して警告を発するように出力部19に指示する。閾値は、試験機等で別途検討した結果で決定してもよいし、実環境での学習で決めてもよい。例えば、学習期間中に複数回異常度を算出し、その平均値及び変動幅を求め、誤報を生じないレベルに閾値を設定する。
 また、機械学習等で精密診断できるように、算出した異常度を、回転機30の運転状態を規定するその他のパラメータと共に出力するようにしてもよい。そのような多変数データをロガー等で記録し、ベクトル量子化クラスタリングなどの機械学習のアルゴリズムで分析すれば、閾値判定では検知できなかったような微弱な異常も検知できる可能性がある。
 最後に、出力部19は、異常度や故障予兆判定結果などの診断結果を出力(ステップS108)して診断を完了する。出力方法はディスプレイ、ランプ、ブザーなど人間の五感に訴えるものでもよいし、紙や電子ファイルに記録されるものでもよい。あるいは通信ネットワークを経由して送信してもよい。
 異常度算出部18や出力部19は、電力変換装置10の外部の計算機に配置し、特徴量波形抽出部17から抽出した波形をネットワーク経由で取得するようにしてもよい。また、ステップS107の処理のため、故障予兆判定部を異常度算出部18と独立して構成してもよい。また、故障予兆判定部を、電力変換装置10とネットワークで接続された計算機に配置し、異常度算出部18が算出した異常度をネットワーク経由で計算機に送り、外部の計算機で故障予兆判定をするようにしてもよい。
 実施例1によれば、計算負荷の大きい周波数解析を実施しないので、電力変換装置10に搭載されたマイコン及び電流センサで診断を実行できる。また電流ベクトルノルムもしくはトルク電流の直流成分と回転周波数成分という、正常範囲の回転機のデータに含まれる主たる成分を効率よく除去できる診断アルゴリズムを備えている。そのため、高感度な診断が可能となり、早期に故障予兆を検知できる。よって、低コストかつ早期に回転機システムの故障の予兆を検知する機能を備えた電力変換装置、及びそれを用いた回転機システムを実現できる。
 さらに、分析対象量算出部で電流ベクトルノルムやトルク電流を算出することにより、基本波周波数成分は直流成分となり、特徴量波形抽出部17は、その成分を除去するために微分をすればよいので、簡単化できる。
 また、実施例1では、分析対象量に変換することで、基本波周波数と回転周波数は、全体的に低周波数に変換される。そのため、抽出する周波数範囲を低くでき、サンプリングも低速ですむため低コスト化が可能となる。
 さらに、特許文献1は、回転周波数にかかわらず±20Hzの範囲を切り出しているので、回転周波数成分を切り出す場合があり、それを除去する必要がある。実施例1では、回転周波数推定部15からの推定した回転周波数に基づいて特徴量波形抽出部17が、回転周波数が変化しても、抽出する周波数範囲を変更することで、回転周波数成分を拾わないようにできる。
 図8は、実施例2の電力変換装置10による回転機システムの異常を診断するフローチャートである。図8におけるステップS100、ステップS102、ステップS103、ステップS106からステップS108は、図2と同様である。
 実施例1との相違点は、電流計測部13が回転周波数の2倍よりも小さい周波数で相電流をサンプリングする(ステップS201)点である。そうすることで、回転周波数以上の周波数の成分は予め除去できるため、特徴量波形抽出部17の処理は、回転周波数以上の周波数成分を除く必要はない。よって、特徴量波形抽出部17は、電流ベクトルノルムもしくはトルク電流に対して零を含まない周波数範囲の波形を抽出する(ステップS204)ことになり、特徴量波形抽出部17は簡素になる。
 また、相電流に基づいた回転周波数を推定する回転周波数推定部15は不要となる。ただし、サンプリング周波数を決めるために、サンプリングをする前に、モータ制御指令から回転周波数は推定しておく。
 また、サンプリングする前に、ハードウェアもしくはソフトウェアでアンチエイリアシング処理を施す必要がある。具体的には、サンプリング周波数の1/2の周波数(ナイキスト周波数)以上の成分をフィルタで除去する。
 実施例2によれば、回転周波数以上の成分を除去するためのローパスフィルタやバンドパスフィルタが不要になる。
 図9は、実施例3の電力変換装置10による回転機システムの異常を診断するフローチャートである。図9におけるステップS100からステップS104、およびステップS107とステップS108は、図2と同様である。
 実施例1および実施例2との相違点は、ステップS304からステップS307である。
 実施例3では、最初に、特徴量波形抽出部17が分析対象量としての電流ベクトルノルムもしくはトルク電流の直流成分を除去(減衰)する(ステップS304)。抽出した波形に基づいて異常度算出部18が、第1の異常度を算出する(ステップS305)。その後で、実施例1と同様に回転周波数推定部15で推定された回転周波数を受けて、特徴量波形抽出部17が回転周波数以上の成分をさらに除去(減衰)する(ステップS306)。そして、抽出した波形に基づいて異常度算出部18が第2の異常度を算出する(ステップS307)。
 第1の異常度は回転周波数成分の変化に感度があるため、回転機の偏心の度合いが悪化したのを検知できる。一方、第2の異常度は、実施例1または実施例2と同様に、軸受の全体的な摩擦変動の増加を主に検知できる。
 実施例3によれば、より幅広い回転機システムの異常を診断することができる。また、回転周波数が変化しても、抽出する周波数範囲を変更することで、回転周波数成分を拾わないようにできる。
 図10は、実施例1から実施例3が適用される電力変換装置10、及び回転機システムを組み込んだポンプの概略図である。電力変換装置10と接続された回転機(モータ)30には、羽根車41が付いており、水などの液体を吸引・送出する。異常診断を実施するのは一定速・一定負荷で回転している時間帯が望ましいので、例えば1日の中で送水量が比較的安定する夜間などに診断を実行する。
 また、実施例1の電力変換装置10とは異なり、図10では、電力変換装置10とネットワークなどで接続した計算機100を配置し、実施例1の異常度算出部18、故障予兆判定部、出力部19は、計算機100に備えるような構成としている。
 ポンプへの適用の他に、空気圧縮機、搬送テーブル、サーボプレス機や射出成形機等の工作機械、ファンといった、電力変換装置を組み込んだ回転機システムに、実施例1から実施例3は適用できる。
 上記の実施例における電力変換装置10は、汎用インバータ、サーボアンプ、DCBLコントローラなどの電力変換装置に適用できる。また、上記したような電力変換装置を組み込んだ回転機システムへ適用できるとともに、風力発電システム、ハイブリッド自動車、電気自動車、燃料電池車、鉄道車両などにも上記の実施例は適用可能である。
10  電力変換装置
20  電源
30  回転機
31  軸受
40  負荷機械

Claims (17)

  1. 相電流を計測する電流計測部と、
    前記相電流に三相二相変換を実行して電流ベクトルを算出する電流ベクトル算出部と、
    前記電流ベクトルに基づいて分析対象量を算出する分析対象量算出部と、
    前記分析対象量に基づいて、特定周波数範囲の波形を抽出する特徴量波形抽出部と、
    を有することを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記波形に基づいて異常度を算出する異常度算出部を有することを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記分析対象量算出部は、
    前記分析対象量として、前記電流ベクトルのノルムもしくはトルク電流を算出することを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記電力変換装置は、回転機と接続し、
    前記回転機の回転周波数を推定する回転周波数推定部を有することを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記特定周波数範囲は、
    零と回転周波数とに挟まれた周波数範囲であることを特徴とする電力変換装置。
  6. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記電流計測部は、
    前記相電流を、回転周波数の2倍より小さい周波数でサンプリングすることを特徴とする電力変換装置。
  7. 請求項2に記載の電力変換装置において、
    前記特徴量波形抽出部が、前記分析対象量の直流成分を除去し、
    前記異常度算出部が、第1の異常度を算出し、
    前記特徴量波形抽出部が、前記分析対象量の回転周波数成分を除去し、
    前記異常度算出部が、第2の異常度を算出することを特徴とする電力変換装置。
  8. 請求項2に記載の電力変換装置において、
    前記異常度が閾値を超えているかどうかを判定する故障予兆判定部を有することを特徴とする電力変換装置。
  9. 請求項4に記載の電力変換装置において、
    前記特徴量波形抽出部は、
    前記推定した前記回転周波数に基づいて、抽出する周波数範囲を変更することを特徴とする電力変換装置。
  10. 請求項2に記載の電力変換装置において、
    前記異常度算出部は、
    前記特徴量波形抽出部が抽出した前記波形の絶対値もしくは二乗値を一定時間合算したものを異常度とすることを特徴とする電力変換装置。
  11. 請求項2に記載の電力変換装置において、
    前記異常度算出部は、
    前記異常度を、前記相電流の基本波周波数成分の振幅、あるいは前記分析対象量から抽出した直流成分で規格化することを特徴とする電力変換装置。
  12. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記特徴量波形抽出部は、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタ、バンドパスフィルタから選択されたフィルタによって、前記特定周波数範囲の波形を抽出することを特徴とする電力変換装置。
  13. 請求項12に記載の電力変換装置において、
    前記特徴量波形抽出部は、
    基本波周波数成分を減衰させるノッチフィルタを有することを特徴とする電力変換装置。
  14. 請求項8に記載の電力変換装置において、
    前記故障予兆判定部は、
    前記電力変換装置の外部に備えたことを特徴とする電力変換装置。
  15. 回転機と、前記回転機と接続した電力変換装置とを有する回転機システムであって、
    相電流を計測する電流計測部と、
    前記相電流に三相二相変換を実行して電流ベクトルを算出する電流ベクトル算出部と、
    前記電流ベクトルに基づいて分析対象量を算出する分析対象量算出部と、
    前記分析対象量に基づいて、特定周波数範囲の波形を抽出する特徴量波形抽出部と、 
    前記波形に基づいて異常度を算出する異常度算出部と、
    を有することを特徴とする回転機システム。
  16. 請求項15に記載の回転機システムにおいて、
    前記電力変換装置から前記回転機に電力を供給し、
    前記回転機が回転している時間帯に、前記電力変換装置が異常診断を実行することを特徴とする回転機システム。
  17. 電力変換装置を備えたシステムを診断する診断方法であって、
    前記電力変換装置は、
    相電流を計測し、
    前記相電流に三相二相変換を実行して電流ベクトルを算出し、
    前記電流ベクトルに基づいて分析対象量を算出し、
    前記分析対象量に基づいて、特定周波数範囲の波形を抽出することを特徴とする診断方法。
PCT/JP2019/046562 2019-01-10 2019-11-28 電力変換装置、回転機システム、及び診断方法 WO2020144965A1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP19909521.7A EP3910783A4 (en) 2019-01-10 2019-11-28 POWER CONVERSION DEVICE, ROTATING MACHINE SYSTEM AND DIAGNOSTIC PROCEDURES
US17/417,453 US20220229113A1 (en) 2019-01-10 2019-11-28 Power Conversion Device, Rotating Machine System, and Diagnosis Method
CN201980087621.9A CN113316889B (zh) 2019-01-10 2019-11-28 电力转换装置、旋转机系统以及诊断方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019-002459 2019-01-10
JP2019002459A JP7198089B2 (ja) 2019-01-10 2019-01-10 電力変換装置、回転機システム、及び診断方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2020144965A1 true WO2020144965A1 (ja) 2020-07-16

Family

ID=71520786

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2019/046562 WO2020144965A1 (ja) 2019-01-10 2019-11-28 電力変換装置、回転機システム、及び診断方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20220229113A1 (ja)
EP (1) EP3910783A4 (ja)
JP (1) JP7198089B2 (ja)
CN (1) CN113316889B (ja)
TW (1) TWI728626B (ja)
WO (1) WO2020144965A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021114895A (ja) * 2020-01-16 2021-08-05 株式会社日立産機システム 電力変換装置、回転機システム、及び診断方法
DE102020208701A1 (de) * 2020-07-13 2022-01-13 Aktiebolaget Skf Überwachungsverfahren für ein fettgeschmiertes Rotationssystem und korrespondierendes System
TWI768606B (zh) * 2020-12-18 2022-06-21 日月光半導體製造股份有限公司 感測器監測系統及方法
JP7151827B1 (ja) 2021-06-01 2022-10-12 富士電機株式会社 診断装置、診断方法、および、診断プログラム、並びに、診断装置を含む電力変換装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10191690A (ja) * 1996-12-25 1998-07-21 Hitachi Ltd 誘導電動機の制御方法
JP2009296788A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Denso Corp 回転機の回転角度推定装置
JP2013055713A (ja) * 2011-08-31 2013-03-21 Mitsubishi Heavy Ind Ltd モータ制御装置及びモータ駆動システム、並びにモータ制御方法
WO2014156386A1 (ja) 2013-03-29 2014-10-02 三菱電機株式会社 電動機の診断装置および開閉装置
JP2018183017A (ja) * 2017-04-21 2018-11-15 株式会社ジェイテクト モータ制御装置

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5673196A (en) * 1995-11-30 1997-09-30 General Electric Company Vector electricity meters and associated vector electricity metering methods
JP2006077938A (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Nsk Ltd 異常診断装置
CA2658954A1 (en) * 2006-08-02 2008-02-07 Ziwen Yao Producing a phasor representation of an electrical entity in a multiphase ac electric power system
MX2010003444A (es) * 2007-09-27 2010-04-21 Mitsubishi Electric Corp Controlador de maquina electrica rotatoria.
KR101099022B1 (ko) * 2009-01-30 2011-12-28 위덕대학교 산학협력단 발전기용 고장 진단 시스템 및 그 제어방법
JP5067979B2 (ja) * 2010-06-01 2012-11-07 三菱電機エンジニアリング株式会社 軸受の診断装置
JP5705598B2 (ja) * 2011-03-09 2015-04-22 Ntn株式会社 モータの診断方法
DE102012215542A1 (de) * 2011-10-07 2013-04-11 Robert Bosch Gmbh Schutz- und/oder Diagnoseeinrichtung für Mehrspannungsbordnetz, Mehrspannungsbordnetz und Verfahren zum Betrieb eines Mehrspannungsbordnetzes
US20140372050A1 (en) * 2012-03-27 2014-12-18 Mitsubishi Electric Corporation Life diagnosis method for power storage device
CN102628894B (zh) * 2012-04-12 2014-05-07 浙江大学 一种选择性谐波提取方法
CN105409110A (zh) * 2013-08-19 2016-03-16 株式会社安川电机 电机驱动系统以及电机控制装置
CN107078672B (zh) * 2015-03-27 2019-08-30 三菱电机株式会社 交流旋转机的控制装置
JP6190841B2 (ja) * 2015-04-02 2017-08-30 三菱電機株式会社 電動機の診断装置
US10075107B2 (en) * 2015-11-03 2018-09-11 Nxp Usa, Inc. Method and apparatus for motor lock or stall detection
EP3376242B1 (en) * 2015-11-11 2023-03-15 Mitsubishi Electric Corporation Electric motor diagnosis device
EP3492938B1 (en) * 2016-07-26 2021-09-01 Mitsubishi Electric Corporation Electric motor diagnosis device
WO2018158910A1 (ja) * 2017-03-02 2018-09-07 株式会社日立製作所 診断装置および診断方法
JP7054849B2 (ja) * 2017-05-31 2022-04-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 診断装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10191690A (ja) * 1996-12-25 1998-07-21 Hitachi Ltd 誘導電動機の制御方法
JP2009296788A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Denso Corp 回転機の回転角度推定装置
JP2013055713A (ja) * 2011-08-31 2013-03-21 Mitsubishi Heavy Ind Ltd モータ制御装置及びモータ駆動システム、並びにモータ制御方法
WO2014156386A1 (ja) 2013-03-29 2014-10-02 三菱電機株式会社 電動機の診断装置および開閉装置
JP2018183017A (ja) * 2017-04-21 2018-11-15 株式会社ジェイテクト モータ制御装置

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
See also references of EP3910783A4

Also Published As

Publication number Publication date
CN113316889A (zh) 2021-08-27
TWI728626B (zh) 2021-05-21
JP2020114084A (ja) 2020-07-27
TW202026783A (zh) 2020-07-16
EP3910783A1 (en) 2021-11-17
EP3910783A4 (en) 2022-10-26
JP7198089B2 (ja) 2022-12-28
US20220229113A1 (en) 2022-07-21
CN113316889B (zh) 2023-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2020144965A1 (ja) 電力変換装置、回転機システム、及び診断方法
US5521482A (en) Method and apparatus for determining mechanical performance of polyphase electrical motor systems
EP1427082B1 (en) Method and apparatus of detecting internal motor faults in an induction machine
EP3068040A1 (en) Fault detection and diagnosis in an induction motor
EP2565658B1 (en) Fault detection based on current signature analysis for a generator
EP2523009B1 (en) Method and apparatus for monitoring the condition of electromechanical systems
US6774601B2 (en) System and method for predicting mechanical failures in machinery driven by an induction motor
CN111247442B (zh) 异常诊断装置、异常诊断方法及异常诊断系统
EP0632283A1 (en) Method and apparatus for analysis of polyphase electrical motor systems
CN106199424B (zh) 一种永磁同步电机匝间短路故障诊断方法
EP3160037A1 (en) Method for identifying the discrete instantaneous angular speed of an electromechanical system
KR101169796B1 (ko) 유도 전동기의 회전자바 고장 진단시스템
Corne et al. Comparing MCSA with vibration analysis in order to detect bearing faults—A case study
Silva et al. A method for measuring torque of squirrel-cage induction motors without any mechanical sensor
Wang et al. Induction motor broken rotor bar fault diagnosis based on third-order energy operator demodulated current signal
WO2021145222A1 (ja) 電力変換装置、回転機システム、及び診断方法
JP4073902B2 (ja) 電動弁装置の異常および劣化診断手法ならびに装置
EP2551513A2 (en) Wind turbine condition monitoring method
Breen et al. New developments in noninvasive on-line motor diagnostics
Li et al. An energy spectral technique for induction motor fault detection
Thomas et al. Implementation of online air-gap torque monitor for detection of squirrel cage rotor faults using TMS320C31
Orman et al. A novel non-invasive method for detecting missing wedges in an induction machine
CN117705268A (zh) 通过振动传感器检测旋转机械电机转速的振动检测方法
CN117554712A (zh) 一种缺相检测方法、装置、驱动器及存储介质
Gopalarathnam et al. Feasibility Study to include Fault Diagnosis as a Housekeeping Function for Motor Drives Application using the TMS320F240

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 19909521

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

ENP Entry into the national phase

Ref document number: 2019909521

Country of ref document: EP

Effective date: 20210810