WO2020115911A1 - スナップボタン及び雌スナップボタン - Google Patents

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孝太 菅野
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  • the ring bottom portion 123 covers the entire upper surface of the bottom portion 13 except for the portion corresponding to the shaft portion 41 crimped on the bottom portion 13. Further, the ring bottom portion 123 is arranged between the engagement protrusion 32 and the bottom portion 13 of the female snap body 11 in the engaged state of the male snap button 30 and the female snap button 10. Therefore, the engagement protrusion 32 does not contact the bottom portion 13.

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  • Slide Fasteners, Snap Fasteners, And Hook Fasteners (AREA)

Abstract

着脱音を無くすかもしくは極力小さくすることができるスナップボタンを提供する。スナップボタンは、金属製の雄スナップボタン(30)と、雌スナップボタン(10)とを備える。雄スナップボタン(30)は基部(31)と基部(31)から突出する係合突起(32)とを含む。雌スナップボタン(10)は、係合突起(32)を着脱自在に受け入れる係合空間(20a)を規定する軟質樹脂製のリング部材(20、120)と、リング部材(20、120)を収容する金属製の雌スナップ本体(11)と備える。リング部材(20、120)は、雌スナップ本体(11)の、軸方向における雄スナップボタン(30)と対面する一方側の端(12a)よりも前記一方側に突出する、周方向に沿って設けられた隆起部(24)を備える。

Description

スナップボタン及び雌スナップボタン
 本発明はスナップボタン及び雌スナップボタンに関し、特に金属製の雄スナップボタンと金属部分を含む雌スナップボタンとからなるスナップボタンと、このようなスナップボタンにおける雌スナップボタンに関する。
 相互に係合及び脱係合可能な一対の雄スナップボタンと雌スナップボタンからなるスナップボタンは、衣類、鞄類等に多用されている。スナップボタンの係合及び脱係合は、雄スナップボタンの係合突起を雌スナップボタンの係合空間に対して着脱することにより行われる。雄スナップボタン及び雌スナップボタンの着脱時には着脱音が生じ、特に雄及び雌スナップボタンの両方が金属製の場合、着脱音は比較的大きくなる。
 しかしながら、ハンティング、バードウォッチング等に使用される衣類等において、上述したスナップボタンの着脱音がユーザーの活動を害する場合がある。
 従って、本発明の目的は、着脱音を無くすかもしくは極力小さくすることができるスナップボタン及び雌スナップボタンを提供することである。
 上記課題を解決するため、本発明の一側面によれば、金属製の雄スナップボタンと、雌スナップボタンとを備え、前記雄スナップボタンは基部と基部から突出する係合突起とを含み、前記雌スナップボタンは、前記係合突起を着脱自在に受け入れる係合空間を規定する軟質樹脂製のリング部材と、前記リング部材を収容する金属製の雌スナップ本体と備え、前記リング部材は、前記雌スナップ本体の、軸方向における前記雄スナップボタンと対面する一方側の端よりも前記一方側に突出する、周方向に沿って設けられた隆起部を備えるスナップボタンが提供される。
 本発明において、雄スナップボタンと雌スナップボタンとの係合及び脱係合は、金属製の雄スナップボタンの係合突起を軟質樹脂製のリング部材の係合空間に対して着脱することにより行われる。そのため、着脱時に金属製の係合突起は雌スナップボタンの金属部分である雌スナップ本体に接することなく軟質樹脂部分であるリング部材のみと接する。また、係合突起を係合空間に挿入する際、雄スナップボタンの基部は、金属製の雌スナップ本体において最も雄スナップボタン側(一方側)に存在する端よりもリング部材の隆起部が前記一方側に突出するため、金属製の基部は軟質樹脂製の隆起部とは接し得るが、金属製の雌スナップ本体とは接しない。そのため、係合突起の係合空間への挿入時に雄スナップボタンの金属部分である基部は雌スナップボタンの軟質樹脂部分である隆起部とは接触しても、雌スナップボタンの金属部分である雌スナップ本体とは接しない。そのため、本発明に係るスナップボタンでは着脱音が全く生じないかほとんど生じない。
 本発明において、雌スナップ本体の、軸方向における雄スナップボタンと対面する一方側の端よりも前記一方側に突出する端、すなわち、雌スナップ本体において最も雄スナップボタン側に存在する端からのリング部材の隆起部が前記一方側に突出する高さは、スナップボタンの着脱時における雄スナップボタンの雌スナップボタンに対する傾き(両軸線のずれ)等を含み、基部が前記端に接することがない高さ、例えば0.3mm以上に設定することができる。また、本発明において、隆起部がリング部材に周方向に沿って設けられる態様として、隆起部が周方向に環状に連続する態様と、複数の隆起部が周方向に所定角度ごとに飛び飛びに設けられる態様がある。
 本発明において、雄スナップボタン及び雌スナップ本体をなす金属としては、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、鉄、ステンレス鋼等を挙げることができるが、これらに限定されるものでない。また、本発明における雌スナップボタンのリング部材をなす軟質樹脂としては、例えば、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、アクリル系、シリコーン系、ポリスチレン系、スチレンブタジエン系、ニトリルブタジエン系等のエラストマー樹脂を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
 本発明の一実施形態において、前記雌スナップ本体は底部を含み、前記リング部材は、前記係合突起が前記係合空間に受け入れられた状態において前記底部と前記係合突起との間に配置されるリング底部を含む。この場合、雄スナップボタンの係合突起を雌スナップボタンの係合空間に挿入する際、金属製の係合突起が雌スナップボタンの金属製の底部に接することはない。
 本発明の一実施形態において、前記雄スナップボタンの係合突起が前記雌スナップボタンの係合空間に受け入れられた状態において、前記雄スナップボタンの基部は前記隆起部に接する。この場合、雄スナップボタンの係合突起を雌スナップボタンの係合空間に挿入する際、雄スナップボタンの基部が雌スナップボタンの隆起部に接することにより、係合空間内における係合突起のそれ以上の挿入が阻止される。このように基部が雌スナップボタンの隆起部に接した状態で、係合突起は雌スナップボタンのリング部材のリング底部に接するかもしくは近接することができるが、雌スナップ本体の金属製の底部には接しない。
 本発明の一実施形態において、前記底部及び前記リング底部は、ボタン止具の軸部を通す開口をそれぞれ有し、前記軸部は前記底部又は前記リング底部に対して加締め付けられる。この場合、雌スナップボタンの衣服等の生地に対する取り付けは、ボタン止具の軸部を生地に貫通させ(生地に事前に設けた穴にボタン止具の軸部を通す場合もある。)、次いで、雌スナップ本体の底部の開口及びリング部材のリング底部の開口(リング開口)に通した後、軸部を加締めることにより行われる。この軸部の加締め付けは、図5に示すようにリング底部に対して行うことも、図9に示すように雌スナップ本体の底部に対して行うこともできる。
 本発明の別の側面によれば、係合空間を規定する軟質樹脂製のリング部材と、前記リング部材を収容する金属製の雌スナップ本体と備え、前記リング部材は、前記雌スナップ本体の、軸方向における雄スナップボタンと対面する一方側の端よりも前記一方側に突出する、周方向に沿って設けられた隆起部を備える雌スナップボタンが提供される。本発明の別の側面に係る雌スナップボタンは上述した本発明の一側面に係るスナップボタンにおける雌スナップボタンに実質的に相当する。
 本発明の一実施形態において、前記雌スナップ本体は底部を含み、前記リング部材は、前記底部を覆うリング底部を含む。この場合、リング底部が雌スナップ本体の底部を覆うため、雄スナップボタンの係合突起を雌スナップボタンの係合空間に受け入れる際、金属製の係合突起は軟質樹脂製のリング底部に接し得るが、金属製の底部に接することはない。
 本発明では、雌スナップボタンのリング部材の係合空間に対して雄スナップボタンの係合突起を着脱する時、金属製の係合突起は雌スナップボタンの金属部分である雌スナップ本体に接することなく軟質樹脂部分であるリング部材のみと接する。また、係合空間に係合突起を受け入れる際、金属製の雌スナップ本体において最も雄スナップボタン側に存在する端よりもリング部材の隆起部が前記一方側に突出するため、雄スナップボタンの金属製の基部は軟質樹脂製の隆起部とは接し得るが、金属製の雌スナップ本体とは接しない。そのため、着脱音を無くすかもしくは極力小さくすることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る雌スナップボタンの斜視図である。 図2は、図1の雌スナップボタンの平面図である。 図3は、図1の雌スナップボタンの側面図である。 図4は、図2のA-A線断面図である。 図5は雌スナップボタンをボタン止具により生地(図示を省略)に取り付けた状態を示す断面図である。 図6は雄スナップボタンの斜視図である。 図7は雄スナップボタンの断面図である。 図8は、雌スナップボタンと雄スナップボタンの係合状態を示す断面図である。 図9は、リング部材の変形例を示す図5と同様の断面図である。
 以下、本発明の好ましい実施形態を説明するが、本発明はそのような実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲及び均等の範囲内で適宜変更等することができる。
 図1~図3は、本発明の一実施形態に係る(スナップボタンにおける)雌スナップボタン10の斜視図、平面図、及び側面図である。図4は図2のA-A線断面図である。雌スナップボタン10は、金属製でほぼカップ状の雌スナップ本体11と、雌スナップ本体11に収容される軟質樹脂製のリング部材20との2部材からなる。リング部材20は柔軟に弾性変形可能である。
 以下、雌スナップ本体11及びリング部材20の一例を図面に基づいて説明するが、この説明において、上下方向は図4等の紙面に基づくものとする。リング部材20は、後述する雄スナップボタン30の係合突起32を着脱自在に受け入れる係合空間20aを規定する円筒部21と、円筒部21の上端から半径方向外側に拡張する環状の拡張上部22と、円筒部21の下端から半径方向内側に延びるリング底部23と、拡張上部22の上面22aから上方に隆起する環状の隆起部24とを備える。本実施形態において、隆起部24は周方向に連続するが、複数の隆起部が周方向において所定角度ごとに飛び飛びに存在する態様であってもよい。拡張上部22の下面22cと円筒部21の外周面との間には上方にわずか窪む環状のスリット25が存在する。また、リング底部23の中央には、ボタン止具40(図5参照)の軸部41を通すためのリング開口26が設けられる。
 円筒部21は、その内径が最も小さくなる雌側係合端21aを上端21b付近に有する。円筒部21の内径は雌側係合端21aから円筒部21の下端へとわずかに漸次拡大し、円筒部21の雌側係合端21aから下方の内周面は下端へと半径方向外側にわずかに傾斜する。円筒部21の雌側係合端21aから上方の内周面は、隆起部24との境界である円筒部21の上端21bへと半径方向外側にほぼ段状に湾曲する。円筒部21のスリット25から下方の外径は下方へとわずかに漸次縮小する。そのため、円筒部21のスリット25より下方部分の半径方向の厚さは下方へと薄くなる。なお、図示はしないがリング部材20にはスリット25がなくてもよい。
 拡張上部22は、上面22aと周側面22bと下面22cとを有し、隆起部24から半径方向外側にほぼ矩形断面にて突出する。拡張上部22の上下面22a、22c間の厚さは、リング底部23の上下方向厚さ及び円筒部21の半径方向厚さよりも厚い。隆起部24の内周面24aは下端(円筒部21の上端21b)から上端へと半径方向外側にほぼ段状に湾曲し、隆起部24の実質的に水平な頂面24bへと至る。隆起部24の外径は下端から上端付近までほぼ一定であり、隆起部24の外周面24cは拡張上部22の上面22aに対して垂直である。また、隆起部24の外周面24cと頂面24bはほぼ垂直であるが、その角には丸みが付けられている。隆起部24の拡張上部22の上面22aからの突出高さは、拡張上部22の上下方向厚さとほぼ等しいかこれよりもわずかに小さい。隆起部24の拡張上部22の上面22aは円筒部21の上端21bと上下方向においてほぼ同じ位置にある。
 雌スナップ本体11は金属製の板材を絞り加工等して形成され、リング部材20を半径方向外側及び下方から覆うように収容する。雌スナップ本体11は、リング部材20の拡張上部22を保持する保持部12と、リング部材20のリング底部23を下方から支持する底部13と、保持部12と底部13とを連結する環状の連結部14とを備える。保持部12は、保持部上部12aと、保持部周側部12bと、保持部下部12cとを有する。保持部上部12aは、雌スナップ本体11の最も上方(雄スナップボタン30に対面する一方側)に位置する端である。リング部材20の拡張上部22の半径方向外側部分は、保持部上部12aと保持部下部12cとの間に受け入れられて保持される。この状態で、拡張上部22の周側面22bと保持部周側部12bとの間にはわずかな間隙が存在する。また、拡張上部22のスリット25付近を除く下面22cは、保持部下部12cに接した状態で支持される。保持部上部12aは拡張上部22の上面22aにおける隆起部24付近で終端し、保持部上部12aの半径方向内側端は、隆起部24の外周面24cからわずかに離れている。なお、図示はしないが、保持部上部12aの半径方向内側端は隆起部24の外周面24cに接する場合もあり、また、図示よりも更に近接したり離れる場合もある。リング部材20の隆起部24は、雌スナップ本体11において最も上方に位置する保持部12の保持部上部12aよりも上方に突出する。この突出高さは0.3mm以上とすることが好ましい。
 連結部14は、その内外径が下方へと縮小するように傾斜し、リング部材20の円筒部21をわずかな間隙をあけて覆う。この間隙は、雄スナップボタン30の係合突起32が円筒部21に受け入れられた状態(図8参照)において、円筒部21の外周面が半径方向外側に拡張して連結部14に接することにより無くなり得る。底部13の中央には、ボタン止具40(図5参照)の軸部41を通すための開口15がリング開口26と同心状に重なるように設けられる。本実施形態において、リング開口26の大きさは雌スナップ本体11の開口15とほぼ同じであるか、わずかに小さい。そのため、リング底部23は底部13の上面全域を実質的に覆っている。
 図5は、雌スナップボタン10をボタン止具40によって衣服等の生地に取り付けた状態を示す断面図であるが、生地は図示を省略している。雌スナップボタン10を生地に取り付ける場合、ボタン止具40の軸部41を生地に上方へと貫通させ、次いで雌スナップボタン10の開口15及びリング開口26に通して円筒部21内に受け入れ、ここで軸部41を加締める。これにより、雌スナップボタン10はボタン止具40により生地に固定される。本実施形態では、リング底部23が底部13の上面を実質的に覆っているため、軸部41はリング底部23に加締め付けられる。換言すれば、リング底部23が加締められた軸部41を受ける。
 図6及び図7は、本発明の一実施形態に係るスナップボタンにおける雄スナップボタン30の斜視図及び断面図である。雄スナップボタン30は金属製の板材を絞り加工等して形成され、円板状の基部31と、基部31から突出する係合突起32とを備える。基部31の中央には、ボタン止具40の軸部41を通すための開口33が設けられる。すなわち、雄スナップボタン30もボタン止具40によって生地に取り付けられる。係合突起32は内筒部32aと、外筒部32bと、内外筒部32a、32bの上端間を凸湾曲状に連結する連結部32cとを含む。外筒部32bの上端付近には係合突起32において最も外径が大きい雄側係合端32dが設けられる。
 雄側係合端32dの外径は、雌スナップボタン10の雌側係合端21aよりもわずかに大きい。また、基部31から係合突起32の頂点までの高さは、リング部材20のリング底部23の上面から隆起部24の頂面24bまでの高さと等しいか、この高さよりもわずかに低いか又は高い。雄スナップボタン30の基部31の直径は、雌スナップボタン10の雌スナップ本体11の最大外径である保持部周側部12bの外径よりもわずかに小さく、リング部材20の拡張上部22の外径とほぼ等しい。
 図8は雌スナップボタン10と雄スナップボタン30との係合状態を示す断面図である。雌スナップボタン10と雄スナップボタン30は、雄スナップボタン30の係合突起32を雌スナップボタン10のリング部材20の円筒部21すなわち係合空間20aに挿入することにより係合し、円筒部21から係合突起32を引き抜くことにより係合が解除する。係合突起32を係合空間20aに対して着脱する時、係合突起32の雄側係合端32dによって円筒部21の雌側係合端21aが一時的に半径方向外側に広げられ、雄側係合端32dが雌側係合端21aを軸方向において越えると、雌側係合端21aが半径方向内側に戻る。係合突起32を受け入れた円筒部21はわずかに半径方向外側に拡張し、雌スナップ本体11の連結部14に接するか、もしくは連結部14との間の間隙が小さくなる。スリット25は、係合突起32を受け入れた円筒部21の半径方向外側への拡張を助長する役割を果たす。なお、スリット25が無くても、軟質樹脂製のリング部材20は半径方向への弾性変形可能である。
 図8の係合状態において、雄スナップボタン30の基部31は、雌スナップボタン10のリング部材20の隆起部24の頂面24bに接するが、雌スナップ本体11において最も上方に位置する保持部上部12aからほぼ隆起部24の高さ分離れている。係合状態においてはまた、係合突起32の頂部である連結部32cはリング部材20のリング底部23の上面にかろうじて接するかもしくは近接する。更に、円筒部21に収容された係合突起32の外筒部32bは円筒部21の内周面とほぼ密着する。更にまた、係合状態において、係合突起32と雌スナップ本体11の底部13との間に軟質樹脂部分であるリング底部23が配置される。以上のように金属製の雄スナップボタン30は係合状態において雌スナップボタン10の軟質樹脂製のリング部材20とのみ接し、雌スナップボタン10における金属製の雌スナップ本体11とは接しない。
 また、雄スナップボタン30の係合突起32をリング部材20の円筒部21すなわち係合空間20aに挿入する際、リング部材20の隆起部24が雌スナップ本体11において最も上方に位置する保持部上部12aよりも上方に突出しているため、雄スナップボタン30の基部31は軟質樹脂部分である隆起部24には接するが、金属部分である雌スナップ本体11には接しない。また、係合突起32の係合空間20aへの挿入時において、基部31は隆起部24に接してそれ以上の挿入が阻止される。この時、金属部分である係合突起32の連結部32cは軟質樹脂部分であるリング底部23には接し得るが、金属部分である雌スナップ本体11の底部13に接することはない。また、係合突起32を係合空間20aから引き抜く際も雄スナップボタン30が雌スナップ本体11と接することはない。なお、隆起部24の高さは、係合突起32の係合空間20aに対する着脱時において、たとえ雄スナップボタン30が雌スナップ本体11に対して傾いても(雄スナップボタン30の軸線が雌スナップ本体11の軸線とずれても)、雄スナップボタン30の基部31が雌スナップ本体11に接することがないように設定される。更に、仮にリング部材20がリング底部23を有していない場合、雄スナップボタン30の係合突起32を係合空間20aに対して着脱する時、すなわち係合突起32がリング部材20の雌側係合端21aを弾く時、リング部材20の挙動(もしくは変位)がリング底部23がある場合に比べて大きくなり、これがわずかな着脱音の発生に繋がり得る。本実施形態では、リング部材20がリング底部23を有することで、着脱時のリング部材20の挙動を抑えることができ、これによっても着脱音を低減することができる。リング底部23は図5に示すようにボタン止具40の軸部41によって雌スナップ本体11の底部13に対して固定される。そのため、上述した着脱時のリング部材20の挙動は一層抑えられ、着脱時の静音性を高めることができる。以上から、本実施形態に係るスナップボタンでは、金属製の雄スナップボタン30と金属製の雌スナップ本体11とが接して着脱音が発生するようなことがないか、ほとんどない。
 図9は、リング部材の変形例を示す、図5と同様の断面図である。図9に示すリング部材120はリング底部123を含む。リング底部123は円筒部21から半径方向内側に延びる長さが既述したリング底部23に比べて短く、その分、リング底部123の中央のリング開口126の直径も既述したリング開口26よりも大きくなる。リング開口126が大きいため、リング開口126から雌スナップ本体の底部13が部分的に係合空間20a側に露出し、本例では、この底部13の露出部分に対してボタン止具40の軸部41が加締め付けられる。リング底部123は、底部13において加締められた軸部41に対応する部分を除く底部13の上面全域を覆っている。また、リング底部123は、雄スナップボタン30と雌スナップボタン10の係合状態において、係合突起32と雌スナップ本体11の底部13との間に配置される。そのため、係合突起32が底部13に接することはない。
 10 雌スナップボタン
 11 雌スナップ本体
 12 保持部
 12a 保持部上部(一方側の端)
 13 底部
 15 開口
 20、120 リング部材
 20a 係合空間
 21 円筒部
 22 拡張上部
 23、123 リング底部
 26、126 リング開口
 30 雄スナップボタン
 31 基部
 32 係合突起
 40 ボタン止具
 41 軸部

Claims (6)

  1.  金属製の雄スナップボタン(30)と、雌スナップボタン(10)とを備え、
     前記雄スナップボタン(30)は基部(31)と基部(31)から突出する係合突起(32)とを含み、
     前記雌スナップボタン(10)は、前記係合突起(32)を着脱自在に受け入れる係合空間(20a)を規定する軟質樹脂製のリング部材(20、120)と、前記リング部材(20、120)を収容する金属製の雌スナップ本体(11)と備え、
     前記リング部材(20、120)は、前記雌スナップ本体(11)の、軸方向における前記雄スナップボタン(30)と対面する一方側の端(12a)よりも前記一方側に突出する、周方向に沿って設けられた隆起部(24)を備えるスナップボタン。
  2.  前記雌スナップ本体(11)は底部(13)を含み、
     前記リング部材(20、120)は、前記係合突起(32)が前記係合空間(20a)に受け入れられた状態において前記底部(13)と前記係合突起(32)との間に配置されるリング底部(23、123)を含む請求項1に記載のスナップボタン。
  3.  前記雄スナップボタン(30)の係合突起(32)が前記雌スナップボタン(10)の係合空間(20a)に受け入れられた状態において、前記雄スナップボタン(30)の基部(31)は前記隆起部(24)に接する請求項1又は2に記載のスナップボタン。
  4.  前記底部(13)及び前記リング底部(23、123)は、ボタン止具(40)の軸部(41)を通す開口(15;26、126)をそれぞれ有し、前記軸部(41)は前記底部(13)又は前記リング底部(23、123)に対して加締め付けられる請求項2に記載のスナップボタン。
  5.  係合空間(20a)を規定する軟質樹脂製のリング部材(20、120)と、前記リング部材(20、120)を収容する金属製の雌スナップ本体(11)と備え、
     前記リング部材(20、120)は、前記雌スナップ本体(11)の、軸方向における雄スナップボタン(10)と対面する一方側の端(12a)よりも前記一方側に突出する、周方向に沿って設けられた隆起部(24)を備える雌スナップボタン。
  6.  前記雌スナップ本体(11)は底部(13)を含み、
     前記リング部材(20)は、前記底部(13)を覆うリング底部(23、123)を含む請求項5に記載の雌スナップボタン。
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