WO2020115786A1 - 搬送装置 - Google Patents

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    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P25/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of AC motor or by structural details
    • H02P25/02Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of AC motor or by structural details characterised by the kind of motor
    • H02P25/06Linear motors
    • H02P25/064Linear motors of the synchronous type

Definitions

  • the carrier 13 is housed in a groove surrounded by the bottom portion 21, the first side wall 22, and the second side wall 23.
  • a plurality of permanent magnets 26 (an example of a stator) are attached to the inner walls of each of the wall portions 22A and 23A.
  • the plurality of permanent magnets 26 have, for example, a rectangular plate shape extending in the Z direction, and on the inner walls of each of the first and second side walls 22 and 23, along the X direction, that is, along the moving direction of the carrier 13. Are arranged at a predetermined magnetic pole pitch WP1 (see FIG. 2).
  • FIG. 5 shows an electrical configuration of the production system 71 of this embodiment.
  • FIG. 6 schematically shows the outline of the production system 71.
  • the production system 71 includes, for example, the straight line fixing portion 11 having the straight conveying path shown in FIG. 1, the curve fixing portion 11A having the curved conveying path, and the branch fixing portion 11C having the branch point. Are connected to each other to form an annular production line.
  • the permanent magnet 26 on the first side wall 22 side is distinguished from the permanent magnet 26 on the second side wall 23 side
  • the permanent magnet 26 on the first side wall 22 side is referred to as a first magnet 26A.
  • the permanent magnet 26 on the side of the second side wall 23 will be described as a second magnet 26B.
  • the conveyance path of the straight line fixing portion 11 will be described as a first conveyance path portion 91
  • the conveyance path of the curved fixing portion 11A will be referred to as a second conveyance path portion 92.
  • the XYZ directions shown in FIG. 7 indicate directions with reference to a straight transport path. Further, as shown in FIG.
  • the method of calculating the correction value D1 is not limited to the method using the above-mentioned curvature radii a and b.
  • the correction value D1 may be set based on the magnetic pole position detected by the magnetic pole detection operation.
  • the magnetic pole detection operation is, for example, an operation of arranging the carrier 13 at an arbitrary position of the permanent magnet 26 and supplying power to the winding portion 53 on a trial basis to confirm the position of the magnetic pole.
  • the servo amplifier 51 is arranged with the carrier 13 arranged in accordance with the position of the first magnet 26A at the position MP1 among the plurality of first magnets 26A in the curved fixed portion 11A.
  • the method of reflecting the correction in the control is not limited to the feedback coefficient.
  • the timing at which the magnetic pole is generated in the winding portion 53 may be shifted and the correction may be reflected in the control.
  • the correction value D1 may not be aggregated by the management PC 73.
  • the servo amplifier 51 may have a plurality of feedback coefficients (correction value D1).
  • the servo amplifier 51 may receive the type and timing of the correction value D1 used during the movement when receiving the movement instruction from the management PC 73 based on the control data CT1. Then, the servo amplifier 51 may move using the correction value D1 included in itself, as appropriate, based on the received instruction.
  • the control board 25 may not include the storage unit 25A (correction value D1). That is, the servo amplifier 51 may be provided with a necessary feedback coefficient (correction value D1) in advance to instruct the feedback coefficient to be used during movement.

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Abstract

曲線の搬送路を備える搬送装置において、設計の自由度を向上できる搬送装置を提供すること。 搬送装置は、被位置情報読取部と、一方向に並んで所定の磁極ピッチで配置される複数の固定子と、を有する固定部と、被位置情報読取部から位置情報を読み取る位置情報読取部と、複数の固定子により生じる磁力を利用して推進力を発生させる可動子と、を有し、推進力により固定部の搬送路を走行するキャリアと、キャリアの移動を制御するコントローラと、を備える。固定部は、搬送路を所定の方向に曲げて構成される曲線部を有し、コントローラは、曲線部において、被位置情報読取部を取り付けた固定部の第1取付面と、複数の固定子を取り付けた固定部の第2取付面との曲率が違う場合に、曲率の違いに応じて所定の磁極ピッチを補正した補正磁極ピッチと位置情報とに基づいて、複数の固定子又は可動子に供給する電力を制御する。

Description

搬送装置
 本開示は、曲線の搬送路でキャリアを移動させる搬送装置に関するものである。
 従来、直線状の搬送路と曲線状の搬送路を接続してキャリアを走行させる搬送装置がある(例えば、特許文献1など)。特許文献1に記載の搬送装置は、キャリアの走行位置を検出するための位置検出装置として、スケールと、エンコーダヘッドを備えている。この搬送装置では、位置検出装置で検出した位置情報に基づいて、キャリアの可動子へ供給する電流の制御等を実行する。この種の搬送装置では、位置情報に基づく電流制御などを適切に実行する上で、位置情報と固定子の磁極ピッチとを適切に対応付けることが好ましい。
 特許文献1の曲線部に取り付けられたスケールは、曲線部の半径方向におけるエンコーダヘッドと対向する位置に配置されている。具体的には、曲線部において、スケールは、半径rの位置に配置されている。また、エンコーダヘッドは、半径rから所定のギャップだけ外側の位置で、スケールと対向する位置に配置されている。そして、直線部における固定子の磁極ピッチの距離をλm、曲線部における固定子の磁極ピッチの角度をγmとした場合に、r=λm/γmに設定している。
 この式は、半径rの位置で直線部の磁極ピッチの距離λmと曲線部の磁極ピッチの距離(r×γm)が同一であることを表している。そして、磁極ピッチの距離が直線部と曲線部で同じになる半径rでエンコーダヘッドによる位置検出を実行することで、位置情報と磁極ピッチの誤差を抑制している。
国際公開第WO2012/056838号
 しかしながら、上記した搬送装置では、曲線部における位置情報と磁極ピッチとの誤差を抑制するために、直線部や曲線部を設計・製造する段階で、上記した式に基づいて磁極ピッチと曲線部の半径の長さを調整する必要がある。このため、直線部、曲線部、あるいはキャリアの可動子などの設計において、設計の自由度が低下する虞があった。
 本願は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、曲線の搬送路を備える搬送装置において、設計の自由度を向上できる搬送装置を提供することを課題とする。
 上記課題を解決するために、本願は、被位置情報読取部と、一方向に並んで所定の磁極ピッチで配置される複数の固定子と、を有する固定部と、前記被位置情報読取部から位置情報を読み取る位置情報読取部と、前記複数の固定子により生じる磁力を利用して推進力を発生させる可動子と、を有し、前記推進力により前記固定部の搬送路を走行するキャリアと、前記キャリアの移動を制御するコントローラと、を備え、前記固定部は、前記搬送路を所定の方向に曲げて構成される曲線部を有し、前記コントローラは、前記曲線部において、前記被位置情報読取部を取り付けた前記固定部の第1取付面と、前記複数の固定子を取り付けた前記固定部の第2取付面との曲率が違う場合に、曲率の違いに応じて前記所定の磁極ピッチを補正した補正磁極ピッチと前記位置情報とに基づいて、前記複数の固定子又は前記可動子に供給する電力を制御する、搬送装置を開示する。なお、補正磁極ピッチに基づく制御とは、補正磁極ピッチの値そのものを用いた制御だけでなく、補正磁極ピッチの値に基づいて設定、変更等した値を用いた制御を含む概念である。
 これによれば、コントローラは、2つの取付面の曲率の違いに応じて誤差を補正した補正磁極ピッチと位置情報に基づいて制御する。これにより、曲線部において読み取った位置情報と、磁極ピッチの誤差の発生を抑制できる。そして、曲線部を設計・製造する段階で、磁極ピッチを調整等する必要がなくなり、設計の自由度を向上させることができる。
本実施形態の搬送装置が備える直線の直線固定部とキャリアの斜視図である。 図1の搬送装置の内部を示した斜視図である。 直線固定部の断面図である。 キャリアの側面図である。 本実施形態の生産システムの電気的な構成を示す図である。 生産システムの概要を示す模式図である。 曲線の曲線固定部を有する搬送装置10Aの斜視図である。 搬送装置10Aの模式図である。
 以下、本願の搬送装置を具体化した一実施形態について説明する。図1は、本実施形態の搬送装置10が備える直線の直線固定部11とキャリア13の斜視図を示している。図1は、直線固定部11に、キャリア13を配置した状態を示している。搬送装置10は、リニアモータの駆動によって直線固定部11や曲線固定部11A(図7参照)に対してキャリア13をスライド移動させる装置である。まず、図1に示す直線の搬送路を有する直線固定部11とキャリア13について説明する。曲線の搬送路を有する曲線固定部11Aについては、後述する。尚、以下の説明では、図1におけるキャリア13をスライド移動させる方向をX方向、X方向に垂直で直線固定部11を載置する面に平行な方向をY方向、X方向及びY方向に垂直な方向をZ方向と称して説明する。
 搬送装置10は、キャリア13を直線固定部11内に配置して構成されている。尚、キャリア13の数は、1つに限らず、2つ以上の複数個でも良い。図2は、図1に示す搬送装置10のY方向における手前側の部材を取り除いて、搬送装置10の内部を一部だけ示している。図3は、X方向に直交する平面で直線固定部11を切断した断面を示している。
 図1~図3に示すように、直線固定部11は、X方向に延設されている。X方向に直交する平面で切断した直線固定部11の断面形状は、Z方向の上部を開口した略U字形状をなしている。直線固定部11は、底部21と、第1側壁22と、第2側壁23を備えている。底部21は、X方向に延設され、下部を開口され、上下方向に薄い略箱型形状をなしている。底部21の下部には、後述する非接触給電の制御、キャリア13の動作の制御などを実行する制御基板25が設けられている。制御基板25は、下部を開口した底部21内に収納され、底部21の下面に固定されている。制御基板25は、キャリア13に設けられた通信部60(図5参照)と通信可能となっている。制御基板25は、例えば、通信部60と無線通信を行い、キャリア13との間で制御に必要なデータ(例えば、補正値)等の送受信を行う。
 第1及び第2側壁22,23は、底部21の上面に設けられ、Z方向に沿うように立った状態で設けられている。第1及び第2側壁22,23は、X方向に沿って延設されている。第2側壁23は、第1側壁22と平行に設けられている。直線固定部11は、底部21、第1及び第2側壁22,23によって、X方向に延びる溝を構成している。この溝は、キャリア13が、移動する搬送路である。第1側壁22は、壁部22Aと、底板部22Bとを有している。同様に、第2側壁23は、壁部23Aと、底板部23Bとを有している。壁部22A,23Aは、Z方向及びX方向に沿った略平板状をなし、X方向に沿って延設されている。壁部22A,23AのZ方向の高さは、同一となっている。
 底板部22Bは、Z方向における壁部22Aの下端部から底部21の上面に沿ってY方向の内側に向かって、即ち、対向する第2側壁23に向かって延びている。同様に、底板部23Bは、Z方向における壁部23Aの下端部から底部21の上面に沿ってY方向の内側に向かって延びている。底板部22B,23Bは、底部21の上面に固定されている。
 キャリア13は、底部21、第1側壁22、及び第2側壁23に囲まれた溝内に収納されている。壁部22A,23Aの各々の内壁には、複数の永久磁石26(固定子の一例)が取り付けられている。複数の永久磁石26は、例えば、Z方向に延びる長方形の板状をなし、第1及び第2側壁22,23の各々の内壁において、X方向に沿って、即ち、キャリア13の移動方向に沿って所定の磁極ピッチWP1(図2参照)で配列されている。永久磁石26の各々は、例えば、キャリア13とY方向で対向する内側の面においてN極、S極が交互に現れるように、X方向において隣り合うものが互いに異なる極性(N極及びS極)となっている。換言すれば、複数の永久磁石26は、X方向に沿って交互に異なる極性となるように配置されている。尚、図2及び図3は、永久磁石26のキャリア13側を覆うカバー27(図1参照)を取り外した状態を示している。また、図2は、Y方向の手前側の第2側壁23を取り外した状態を示している。
 また、第1及び第2側壁22,23の各々のZ方向における上部には、レール部28が設けられている。レール部28は、例えば、スライド面をV字に形成されたVレールであり、後述するキャリア13の溝ローラ43を取り付けられる。なお、以下の説明では、第1側壁22のレール部28と、第2側壁23のレール部28とを区別して説明する場合、符号の後にアルファベットを付して説明する。具体的には、第1側壁22のレール部28を、レール部28Aと称し、第2側壁23のレール部28を、レール部28Bと称して説明する。
 また、壁部22A,23Aの各々の内壁には、リニアスケール29が取り付けられている。リニアスケール29は、Z方向におけるレール部28と永久磁石26との間に設けられている。図4に示すように、キャリア13には、直線固定部11のリニアスケール29の各々とY方向で対向する位置にリニアヘッド40が取り付けられている。リニアスケール29は、Y方向においてギャップG1を間に設けてリニアヘッド40と対向して配置されている。リニアヘッド40は、キャリア13のX方向への移動にともなって、X方向におけるキャリア13の位置を示す位置情報PI(図5参照)をリニアスケール29から読み取る。リニアヘッド40は、読み取った位置情報PIをキャリア13の受電基板50(図5参照)に出力する。受電基板50は、通信部60を介して位置情報PIを直線固定部11の制御基板25に送信する。また、受電基板50は、位置情報PIをサーボアンプ51へ出力する。
 搬送装置10は、後述するように、曲線の搬送路や分岐路で側壁の一部がなくなる。このため、少なくとも一方の側壁が存在すれば、キャリア13の位置を検出できるように、直線固定部11には、Y方向の両側にリニアスケール29が設けられている。また、キャリア13には、リニアスケール29に対応して一対のリニアヘッド40が設けられている。尚、直線固定部11は、Y方向の一方側にリニアスケール29を備える構成でも良い。この場合、キャリア13は、リニアスケール29と同様に、リニアヘッド40をY方向の一方側に備える構成でも良い。また、リニアスケール29及びリニアヘッド40による位置の検出方法は、特に限定されない。例えば、位置の検出方法は、光学式の検出方法でも良く、あるいは電磁誘導を用いた検出方法でも良い。また、キャリア13の位置を検出する方法は、リニアスケールに限らず、例えば、ロータリーエンコーダを用いても良い。
 また、底部21の上面には、X方向に延設された走行レール30が設けられている。走行レール30は、Y方向における底板部22B,23Bの間に設けられている。走行レール30をX方向に直交する平面で切断した断面形状は、上部を開口した略U字形状をなしている。尚、図2は、走行レール30の一部を取り外した状態を示している。
 また、底板部22B,23Bの上には、非接触給電を行う送電コイル部31が設けられている。送電コイル部31は、X方向に延びるコイル保持部33と、送電コイル35とを備えている。尚、図1及び図2は、送電コイル35を取り外した状態を示している。コイル保持部33は、X方向に延びる略板状をなしている。コイル保持部33の材料は、例えば、フェライトや電磁鋼板などの磁性材料である。X方向に直交する平面で切断したコイル保持部33の断面形状は、上方に向かって突出する略E字形状をなしている。送電コイル35は、Y方向におけるコイル保持部33の中央部で突出した部分に巻回されている。
 図5に示すように、直線固定部11の制御基板25は、送電コイル35と接続され、送電コイル35に供給する交流電圧を変更する。制御基板25は、送電コイル35に供給する交流電圧を変更することで、送電コイル35から後述するキャリア13の受電コイル49へ非接触による電力供給を行う。尚、非接触給電の方式は、コイルを用いた電磁結合方式や電磁誘導方式に限定されず、例えば、平板状の電極を用いた静電結合方式でも良い。また、キャリア13への電力の供給は、非接触給電に限らず、接触型の給電方法を用いても良い。例えば、キャリア13に設けたパンタグラフを架線に接触させて給電を行っても良い。なお、図5は、搬送装置10や後述する搬送装置10A,10Bの共通の構成を、同じブロックを用いて図示している。
 また、図1及び図2に示すように、キャリア13は、本体部41と、作業台42とを備えている。本体部41は、X方向及びZ方向に長い箱型形状をなし、内部に様々な機器が内蔵されている。作業台42は、X方向に長い略板状をなし、本体部41の上部に固定されている。図4は、キャリア13をX方向から見た側面図であり、本体部41の一部を取り除いた状態を示している。図4に示すように、作業台42の下面には、複数の溝ローラ43が取り付けられている。本実施形態の複数の溝ローラ43は、Y方向における作業台42の両側のそれぞれに3個ずつ(合計で6個)取り付けられている(図2参照)。一方側の3つの溝ローラ43は、X方向に沿って配列されている。また、溝ローラ43の下方には、上記したリニアヘッド40が取り付けられている。
 また、本体部41の下面の中央部には、第1走行ローラ45と、第2走行ローラ46とが取り付けられている。第1走行ローラ45は、Y方向で対向して配置された2つを1組として、X方向において複数組設けられている。第1走行ローラ45の各々は、Z方向に沿った回転軸を中心に回転可能となっている。第1走行ローラ45の各々は、走行レール30におけるY方向で対向するレール側部34(図3参照)に内側から接触して回転する。
 第2走行ローラ46は、Y方向で対向する第1走行ローラ45の間に設けられ、X方向において複数設けられている。第2走行ローラ46の各々は、Y方向に沿った回転軸を中心に回転可能となっている。第2走行ローラ46の各々は、走行レール30のレール底部32(図3参照)の上面に接触して回転する。
 キャリア13は、作業台42を直線固定部11の上方に配置した状態で、略U字状をなす直線固定部11の溝内に本体部41を挿入している。直線固定部11に挿入された本体部41は、直線固定部11の第1及び第2側壁22,23との間に一定の隙間を設けている。複数の溝ローラ43の各々は、第1及び第2側壁22,23の上部に設けられたレール部28に対して回転可能に取り付けられている。キャリア13は、溝ローラ43、第1走行ローラ45及び第2走行ローラ46を直線固定部11に対して回転可能に取り付けられることでX方向へ移動可能となり、作業台42に物品(部品など)を載置して移動する。本実施形態では、例えば、後述する図6の生産システム71に示すように、複数の直線固定部11や曲線固定部11Aを連結して構成した搬送路上でキャリア13を移動させ、作業工程位置85等においてキャリア13を停止させ、部品の供給や組み立てなどの作業を実行する。
 また、図4に示すように、本体部41の下面には、非接触給電を行う受電コイル部47が設けられている。受電コイル部47は、コイル保持部48と、受電コイル49とを備えている。コイル保持部48は、X方向に延びる略板状をなしている。X方向に直交する平面で切断したコイル保持部48の断面形状は、下方に向かって突出する略E字形状をなしている。コイル保持部48の材料は、例えば、フェライトや電磁鋼板などの磁性材料である。受電コイル49は、Y方向におけるコイル保持部48の中央部で突出した部分に巻回されている。キャリア13を直線固定部11内に配置した状態では、受電コイル部47は、Z方向において送電コイル部31と所定の間隔を間に設けて対向して配置されている。尚、キャリア13は、図6に示すように、複数の直線固定部11を跨がって移動する。このため、跨がった2つの直線固定部11の少なくとも一方から電力の供給を受けるために、キャリア13は、X方向における両端(移動方向の前後の端部)のそれぞれに、別の受電コイル部47を備えても良い。
 また、図2及び図4に示すように、本体部41内には、受電基板50と、サーボアンプ51と、巻線部53(可動子の一例)と、が内蔵されている。従って、本実施形態の搬送装置10は、直線固定部11に永久磁石26を配置し、キャリア13に巻線部53を配置した、所謂、ムービングコイル方式のリニアモータを構成している。受電基板50は、受電コイル部47の受電コイル49と接続され、送電コイル部31から受電コイル部47へ給電された交流電力に応じた電力を供給される。また、受電基板50は、サーボアンプ51と接続され、サーボアンプ51へ電力W1(図5参照)を供給する。サーボアンプ51は、受電基板50から供給された電力W1に基づいて巻線部53に通電する駆動電流を生成する。
 本実施形態の巻線部53は、Y方向における本体部41の両側にそれぞれ設けられ、Y方向において永久磁石26と対向する位置に設けられている。Y方向の一方側の巻線部53は、例えば、3つのヨーク53Aのそれぞれにコイル53Bが巻回されている(図2参照)。この3つのコイル53Bの各々は、例えば、U相、V相、W相の各相に対応している。各相のヨーク53A及びコイル53Bは、X方向、即ち、キャリア13の移動方向に並んで配置されている。サーボアンプ51は、駆動電流として、三相の交流電流Iac(図5参照)を各コイル53Bに通電する。
 巻線部53は、サーボアンプ51からコイル53Bに交流電流Iacを通電されると磁界を発生させ(N極及びS極を誘起され)、直線固定部11の永久磁石26との間に推進力(磁気吸引力や磁気反発力)を発生させる。キャリア13は、巻線部53と永久磁石26との間に生じる推進力により、X方向へ移動する。本実施形態では、Y方向の両側に設けられた永久磁石26及び巻線部53により両側式のリニアモータを構成している。サーボアンプ51は、巻線部53に通電する三相の交流電流Iacを制御することで、コイル53Bによって形成する磁界、即ち、キャリア13を移動させる方向や速度を制御する。なお、本実施形態のキャリア13は、コイル53Bに発生する極性に応じて、前後方向のどちらにも移動できる。即ち、キャリア13は、コイル53Bの極性に応じて、X方向の一方(前方)又は他方(後方)へ移動可能となっている。
 図3に示すように、巻線部53は、Y方向においてギャップG2を間に設けて永久磁石26と対向して配置されている。本実施形態のリニアヘッド40は、位置情報PIの読み取り精度を高めるために、リニアスケール29との間のギャップG1をより狭くする配置となっている。このため、リニアヘッド40のギャップG1は、巻線部53と永久磁石26とのギャップG2に比べて狭くなっている。なお、ギャップG1は、ギャップG2と同一又はギャップG2よりも大きい幅でも良い。
(生産システムについて)
 次に、上記した本実施形態の直線固定部11や図7に示す曲線固定部11Aを用いて構成した生産システムについて図5及び図6を参照しつつ説明する。図5は、本実施形態の生産システム71の電気的な構成を示している。図6は、生産システム71の概要を模式的に示している。図6に示すように、生産システム71は、例えば、図1に示す直線の搬送路を有する直線固定部11や、曲線の搬送路を有する曲線固定部11A、分岐点を有する分岐固定部11Cなどを互いに連結し、環状の生産ラインを構成している。なお、以下の説明では、図6に示す直線の直線固定部11、曲線固定部11A、及びキャリア13を有する構成を、搬送装置10Aと称し、この搬送装置10Aについて主に説明する。この搬送装置10Aは、本開示の搬送装置の一例である。他の搬送装置10、例えば、分岐点(分岐固定部11C)を含む搬送装置10Bなどについては、同様の構成となっているため、その説明を適宜省略する。また、各種の搬送装置を総称して説明する場合には、単に、搬送装置10と称して説明する。
 図5に示すように、生産システム71は、例えば、生産ラインを構成する複数の搬送装置10を統括的に制御する管理PC73を備えている。直線固定部11や曲線固定部11Aの制御基板25は、管理PC73の制御データCT1に基づいて、送電コイル35を制御し、自身の搬送路に配置された移動中や停止中のキャリア13へ電力供給を行う。また、制御基板25は、通信部60を介して各キャリア13の受電基板50へ制御データCT1を送信する。この制御データCT1には、キャリア13の移動する先である目標となる目標位置、曲線路に進入する進入位置、移動速度等のデータが含まれる。受電基板50は、制御基板25から通信部60を介して受信した制御データCT1をサーボアンプ51へ出力する。サーボアンプ51は、制御データCT1に基づいて、コイル53Bに供給する交流電流Iacの向きや大きさ等を制御する。また、サーボアンプ51は、例えば、受電基板50から入力した位置情報PIと、制御データCT1の目標位置や進入位置に基づいて、交流電流Iacのフィードバック制御を実行する。これにより、管理PC73は、各搬送装置10の制御基板25を介して、複数のキャリア13の動作を統括的に制御することが可能となる。また、詳細については後述するが、サーボアンプ51は、進入位置に基づいて、曲線路に応じて補正した補正後の磁極ピッチWP1に基づく係数等を用いてフィードバック制御を実行する。
 また、図6に示すように、例えば、管理PC73は、図中の移動方向75に向かって環状の搬送路上で複数のキャリア13を移動させる。各キャリア13の作業台42(図2参照)には、物品79が載置されている。生産システム71の搬送路には、各種の作業を行う作業ロボット81が配置されている。キャリア13は、各作業ロボット81の作業工程位置85で停止する。作業ロボット81は、管理PC73の制御に基づいて、物品79に対する作業を行う。管理PC73は、各キャリア13の移動や、作業ロボット81の作業を制御し、物品79を用いた組み立てや、物品79に対する加工等を実行する。
(曲線固定部11Aを有する搬送装置10Aについて)
 次に、図6に示す生産システム71のうち、曲線固定部11Aを有する搬送装置10Aの構成について説明する。図7は、搬送装置10Aの斜視図であり、図6における上方から下方に向かって搬送装置10Aを見た構成を示している。なお、図7は、図面が煩雑となるのを避けるため、一部の部材の図示を省略している。例えば、図7は、キャリア13、カバー27、送電コイル35などの図示を省略している。また、図7は、直線の搬送路のコイル保持部33の図示を省略している。また、以下の曲線固定部11Aの説明では、上記した直線固定部11と同様の構成については、同一符号を付し、その説明を適宜省略する。
 また、以下の説明では、第1側壁22側の永久磁石26を、第2側壁23側の永久磁石26と区別して説明する場合、第1側壁22側の永久磁石26を第1磁石26Aと称し、第2側壁23側の永久磁石26を第2磁石26Bと称して説明する。また、図6に示すように、直線固定部11の搬送路を、第1搬送路部91、曲線固定部11Aの搬送路を第2搬送路部92と称して説明する。また、図7に図示すXYZ方向は、直線の搬送路を基準とした方向を示している。また、図7に示すように、第2搬送路部92において、第1搬送路部91の第1側壁22に連続して延設される部分を、第1曲線側壁121と称し、キャリア13を間に挟んで第1曲線側壁121と対向する側壁を第2曲線側壁123と称して説明する。
 図6に示すように、搬送装置10Aの第2搬送路部92は、第1搬送路部91に沿った方向に対し、移動方向75における左側へと曲がっている。図7に示すように、搬送装置10Aは、第1搬送路部91を有する直線固定部11と、第2搬送路部92を有する曲線固定部11Aとを備えている。直線の第1搬送路部91を有する直線固定部11は、第1側壁22及び第2側壁23の両方を備えている。第1及び第2側壁22,23は、直線固定部11においてX方向に沿って延設されている。
 また、第1側壁22は、曲線固定部11Aの第1曲線側壁121と接続され、第1搬送路部91から連続して第2搬送路部92に延設されている。また、曲線固定部11Aは、第1曲線側壁121とキャリア13を挟んで対向する第2曲線側壁123を有する。第2曲線側壁123は、その一部に不連続となる不連続部95,96を有する。曲線固定部11Aは、直線固定部11の第2側壁23と接続される部分に、第2曲線側壁123の一部である不連続部95を有する。また、第2曲線側壁123は、移動方向75における曲線固定部11Aの先端、即ち、第2搬送路部92の先端部分に、その一部である不連続部96を有する。第2曲線側壁123は、不連続部95と、不連続部96との間において、壁部23A、底板部23B、第2磁石26B(図8参照)などを取り除かれている。このため、第2磁石26Bは、不連続部95,96の間において不連続となっている。不連続部95,96の間には、キャリア13が、曲線固定部11Aの外側に脱線するのを防止するための、脱落防止部材101が配置されている。なお、第2曲線側壁123は、不連続部95と不連続部96とを接続し、不連続な部分を有さない構成でも良い。
 図8は、搬送装置10Aを模式的に示している。なお、図8では、極性を示すため、N極の永久磁石26にハッチングを付している。図8に示すように、本実施形態のキャリア13は、第2搬送路部92のうち、この不連続部95,96の間において、第1曲線側壁121のレール部28A(図7参照)に溝ローラ43を係合させる一方、第2曲線側壁123のレール部28Bには溝ローラ43を係合させない状態で走行する。キャリア13は、第2曲線側壁123のレール部28Bと溝ローラ43との係合を一時的に解除された状態となる。キャリア13は、不連続部95のレール部28Bから溝ローラ43が外れた後、第2搬送路部92の先において不連続部96のレール部28Bに再度溝ローラ43を係合させる。
 また、図7に示すように、第1磁石26Aは、第1搬送路部91から第2搬送路部92へ連続して配列されている。第1磁石26Aは、壁部22Aの内壁において、キャリア13の移動方向75(一方向の一例)に沿って、所定の磁極ピッチWP1で配置されている。本実施形態の搬送装置10Aでは、直線固定部11の第1磁石26Aの磁極ピッチWP1と、曲線固定部11Aの第1磁石26Aの磁極ピッチWP1とが同一となっている。ここでいう磁極ピッチWP1とは、例えば、図7に示すように、隣り合う第1磁石26Aの中心を結ぶ直線の長さである。なお、磁極ピッチWP1は、上記した中心間の距離に限らない。例えば、隣り合う2つの第1磁石26Aを結ぶ最短距離(対向する互いの側壁間の距離など)でも良い。また、直線固定部11の磁極ピッチWP1と、曲線固定部11Aの磁極ピッチWP1とを異なる大きさにしても良い。例えば、曲線路の曲線固定部11Aの磁極ピッチWP1を、直線路の直線固定部11の磁極ピッチWP1に比べて狭くしても良い。
 また、図7に示すように、リニアスケール29は、第1磁石26Aの上方において、第1搬送路部91から第2搬送路部92へ配設されている。リニアスケール29は、壁部22Aの内壁において、キャリア13の移動方向75に沿って延びている。第1側壁22のリニアスケール29と第1曲線側壁121のリニアスケール29とは、その境界部分において接触又は隣接して配置されている。従って、リニアスケール29は、全体として第1搬送路部91から第2搬送路部92へと連続して配設されている。
 ここで、本実施形態のリニアスケール29とリニアヘッド40とのギャップG1は、上記したように、位置情報PIの読み取り精度を高めるために、巻線部53と永久磁石26とのギャップG2に比べて狭くなっている。この場合、キャリア13が曲線の第2搬送路部92(曲線固定部11A)へ進入すると、ギャップのより狭いリニアスケール29とリニアヘッド40とが、衝突等する虞がある。そこで、本実施形態の搬送装置10Aでは、図8に示すように、リニアスケール29を取り付ける第1取付面131を、永久磁石26を取り付ける第2取付面132よりもキャリア13から離れた位置に配置されている。
 詳述すると、図8は、図面が繁雑となるのを避けるため、リニアスケール29及びリニアスケール29を取り付けた壁部22Aの内壁面である第1取付面131を破線で示している。図8に示すように、第1取付面131は、直線固定部11において、Y方向における第2取付面132の位置よりも外側に配置されている。また、第1取付面131は、曲線固定部11Aにおける外側、換言すれば、第2搬送路部92の曲線におけるより内側(図8における下方)に配置されている。第1取付面131と第2取付面132とは、距離133だけズレている。距離133は、例えば、数ミリ、あるいは数マイクロメートルである。
 曲線固定部11Aの距離133は、直線固定部11の距離133に比べて長くなっている。従って、リニアスケール29は、直線の第1搬送路部91よりも曲線の第2搬送路部92において、永久磁石26からより離れた位置に配置されている。なお、図8は、第1取付面131や第2取付面132の位置関係を理解し易くするため、距離133を長くして強調して図示している。
 距離133を曲線固定部11Aで長くすることにより、第1搬送路部91から第2搬送路部92へ進入したキャリア13が傾くことによって、リニアヘッド40がリニアスケール29側へ移動したとしても、リニアヘッド40とリニアスケール29の衝突等を回避することが可能となる。そして、このような第1取付面131を第2取付面132よりも内側に退避させる構成では、第1及び第2取付面131,132の曲率が相違することとなる。
 曲率が異なることで、位置情報PIと磁極ピッチWP1とに誤差が発生する虞がある。より具体的には、直線固定部11における位置情報PIと磁極ピッチWP1との関係と、曲線固定部11Aにおける位置情報PIと磁極ピッチWP1との関係が異なる状態となる。このため、例えば、直線路と同様に曲線路において位置情報PIに基づいて巻線部53の電流制御を実行しても、巻線部53に発生する磁極が、キャリア13の移動により変更される永久磁石26の磁極配置に合わせて適切なタイミングで切り替わらなくなる。トルクの変動が生じ、キャリア13を安定して走行させることが困難となる。
 そこで、本実施形態のサーボアンプ51は、曲線固定部11Aにおいて、曲率の違いに応じて位置情報PIとの誤差を補正した磁極ピッチWP1(以下、補正磁極ピッチWP2という)を制御に用いる。これにより、曲線路において読み取った位置情報PIと、制御上の磁極ピッチWP1の誤差の発生を抑制できる。図5に示すように、本実施形態の曲線固定部11Aの制御基板25は、記憶部25Aを有している。記憶部25Aは、例えば、ハードディスクや不揮発性メモリ等である。記憶部25Aには、磁極ピッチWP1に係わる補正値D1が記憶されている。これによれば、曲線固定部11Aは、自身が備える第1及び第2取付面131,132の曲率に応じた補正値D1を記憶部25Aに記憶することができる。
 補正値D1の演算方法は、特に限定されない。例えば、第1取付面131と第2取付面132の曲率半径を用いて補正磁極ピッチWP2を演算し補正値D1を設定しても良い。曲線固定部11Aにおける第1取付面131の曲率半径をa、曲線固定部11Aにおける第2取付面132の曲率半径をb、曲線固定部11Aの永久磁石26の磁極ピッチを磁極ピッチWP1、補正磁極ピッチをWP2とした場合に、次式、
 WP2=WP1*(a/b)・・・・・・(式)
 により演算した補正磁極ピッチWP2に基づく値を補正値D1として設定しても良い。記憶部25Aは、例えば、サーボアンプ51のフィードバック制御に必要な係数(以下、フィードバック係数という場合がある)で、上記式で演算した補正磁極ピッチWP2に基づいて設定された係数を、補正値D1として記憶している。これによれば、上記した式を用いて、曲率の違いに応じて磁極ピッチWP1を補正した補正値D1を、記憶部25Aから取得することができる。
 補正後のフィードバック係数は、磁極ピッチWP1の値に対して曲率の差を反映した値となる。例えば、本実施形態のように、曲率半径がb>aの場合、即ち、リニアスケール29の第1取付面131が永久磁石26の第2取付面132に比べて曲線の内側となる場合、補正磁極ピッチWP2は、補正前の磁極ピッチWP1に比べて小さくなる。補正後のフィードバック係数は、例えば、直線路(磁極ピッチWP1)の場合に制御するタイミングよりも早く制御を実行する値となる。
 逆に、曲率半径がb<aの場合、補正磁極ピッチWP2は、補正前の磁極ピッチWP1に比べて大きくなる。例えば、本実施形態では、不連続部95,96を設けて第2曲線側壁123を不連続とした。これに対し、第2曲線側壁123を、第1曲線側壁121と同様に曲線の壁として構成する。この場合、第2曲線側壁123に設けるリニアスケール29の第1取付面131を、永久磁石26の第2取付面132よりも外側(曲線路の外側)に配置する。この場合、曲率半径bは、曲率半径aに比べて小さくなるが、上記した式を用いて、磁極ピッチWP1を補正磁極ピッチWP2に補正することができる。補正後のフィードバック係数は、例えば、直線路(磁極ピッチWP1)の場合に制御するタイミングよりも遅く制御を実行する値となる。このため、外側の磁極ピッチWP1を補正する場合、曲線路の内側と外側とで異なる補正値D1(フィードバック係数など)を用いて補正を実行しても良い。
 また、補正値D1の演算方法は、上記した曲率半径a,bを用いる方法に限らない。例えば、磁極検出動作により検出した磁極位置に基づいて補正値D1を設定しても良い。ここでいう、磁極検出動作とは、例えば、任意の永久磁石26の位置にキャリア13を配置して、試験的に巻線部53に電力を供給し磁極の位置を確認する動作である。例えば、図8の実線で示すキャリア13Aのように、曲線固定部11Aにおける複数の第1磁石26Aのうち位置MP1の第1磁石26Aの位置に合わせてキャリア13を配置した状態で、サーボアンプ51から巻線部53へ一定周期の電力を供給する。そして、キャリア13の移動が収束した位置(キャリア13Aの中心位置)を、第1磁極位置PT1とする。第1磁極位置PT1は、例えば、キャリア13Aの平面視における中心となる位置である。なお、第1磁極位置PT1は、中心位置に限らず、キャリア13の先端、後端、あるいは巻線部53の位置などでも良い。
 次に、位置MP1の第1磁石26Aの隣に配置された第1磁石26Aの位置MP2に合わせてキャリア13を配置する。例えば、図8の二点鎖線で示すキャリア13Bのように、移動方向75(図7参照)において1つだけ後退した位置MP2の第1磁石26Aを基準として同様の動作を行う。キャリア13をキャリア13Bの位置に配置した状態でサーボアンプ51から一定周期の電力を供給する。そして、キャリア13の移動が収束した位置(キャリア13Bの中心位置)を、第2磁極位置PT2とする。即ち、第1磁極位置PT1と、第2磁極位置PT2とは、第1磁石26Aの位置を1つ(1ピッチ)だけずらして磁極検出動作を行った位置である。そして、第1磁極位置PT1と第2磁極位置PT2との間の距離L1に基づく値を、補正値D1(フィードバック係数など)として設定しても良い。検出された距離L1は、曲線路における第1磁石26Aのピッチ、即ち、補正磁極ピッチWP2に相当する値である。換言すれば、直線路に比べて第2搬送路部92が曲がることで短くなった磁極ピッチWP1の変化を補正した補正磁極ピッチWP2の値となる。これによれば、磁極検出動作を2回実行して取得した第1磁極位置PT1と第2磁極位置PT2との距離L1に基づいて、補正値D1を取得することができる。
 なお、磁極検出動作の方法は、上記した方法に限らない。例えば、位置MP1と位置MP2とは、2ピッチ以上離れた第1磁石26Aの位置を用いても良い。この場合、例えば、位置MP1と位置MP2の間に配置される第1磁石26Aの数に1を加えた数で距離L1を除算した値や、乗算した値をさらに曲率で補正した値に基づいて補正値D1を設定しても良い。
 次に、補正値D1を用いた処理について説明する。図5に示す管理PC73は、例えば、生産システム71を構成する曲線固定部11A等の記憶部25Aから補正値D1を読み出すことで、その曲線固定部11A等に応じた補正磁極ピッチWP2を制御に反映させる。管理PC73は、例えば、生産システム71の起動時に、生産システム71に接続された全ての固定部(直線固定部11、曲線固定部11A、分岐固定部11Cなど)から補正値D1を読み出す処理を実行する。なお、補正値D1を読み出すタイミングは、生産システム71の起動時に限らない。例えば、管理PC73は、キャリア13を移動させる制御を開始する直前に、補正値D1を読み出しても良い。
 管理PC73は、読み出した補正値D1を参照してキャリア13を制御する制御データCT1を生成する。制御データCT1は、上記したように、例えば、キャリア13を移動させる目標位置、曲線路に進入する進入位置、移動速度等のデータである。本実施形態の管理PC73は、例えば、キャリア13を移動させたい経路中に曲線固定部11Aが含まれている場合、補正値D1(フィードバック係数)を制御データCT1に反映させる。例えば、直線固定部11では、第1取付面131と第2取付面132との曲率に違いがないため、補正が不要となる。管理PC73は、直線固定部11のみを移動する制御データCT1の場合、補正値D1を反映させない制御データCT1を生成する。なお、直線固定部11は、補正が不要である場合、補正値D1や補正値D1を記憶する記憶部25Aを備えなくとも良い。また、管理PC73は、直線固定部11から補正値D1を読み出す処理を実行しなくとも良い。
 また、例えば、曲線固定部11Aを含む移動では、第1取付面131と第2取付面132の曲率が違うことで、補正値D1に基づいた補正が必要となる。管理PC73は、曲線固定部11Aの第2搬送路部92を含む搬送路でキャリア13を移動させる場合、補正値D1を反映させた制御データCT1を生成する。例えば、第2搬送路部92において、フィードバック制御のタイミング等をズラした制御データCT1を生成する。従って、管理PC73は、直線路であれば、補正を必要としない磁極ピッチWP1に基づいて制御データCT1を生成し、曲線路であれば、補正磁極ピッチWP2(補正値D1)に基づいて制御データCT1を生成する。
 キャリア13の受電基板50(図5参照)は、制御基板25から通信部60を介して受信した制御データCT1をサーボアンプ51へ出力する。サーボアンプ51は、制御データCT1に基づいて、コイル53Bに供給する交流電流Iacを制御する。キャリア13は、コイル53Bへ交流電流Iacを供給されることで移動を開始する。上記したように、制御データCT1には、曲線の第2搬送路部92等へ進入する進入位置が設定されている。サーボアンプ51は、例えば、キャリア13の移動中に、受電基板50から入力した位置情報PIと、制御データCT1の進入位置とが一致するタイミングで、補正値D1のフィードバック係数を反映させたフィードバック制御を開始する。換言すれば、キャリア13は、直線の第1搬送路部91から曲線の第2搬送路部92に進入するタイミングでフィードバック係数を切り替え、曲率の違いに応じたフィードバック制御を実行する。
 これにより、直線固定部11においては、補正前の磁極ピッチWP1に基づく制御が行われ、曲線固定部11Aでは補正磁極ピッチWP2に基づく制御が行われる。そして、曲線固定部11Aに取り付けられた第1磁石26Aの位置とリニアスケール29の位置とに起因してリニアヘッド40で読み取った位置情報PIに発生する誤差を補正することができる。具体的には、例えば、サーボアンプ51のフィードバック係数を変更することで、フィードバック制御のタイミングや電流値等を変更する。永久磁石26と巻線部53の磁極のズレをなくし、トルクの変動を抑制し、キャリア13を安定して走行させることができる。
 なお、補正を制御に反映させる方法は、フィードバック係数に限らない。例えば、可変抵抗を用いて交流電流Iacを制限することで、巻線部53に磁極を発生させるタイミングをズラし補正を制御に反映させても良い。また、補正値D1は、管理PC73が集約しなくとも良い。例えば、サーボアンプ51は、複数のフィードバック係数(補正値D1)を有しても良い。サーボアンプ51は、管理PC73から制御データCT1により移動の指令を受け付ける際に、移動中に使用する補正値D1の種類やタイミングを受け付けても良い。そして、サーボアンプ51は、受け付けた指示に基づいて、自身が備える補正値D1を適宜用いて移動しても良い。この場合、制御基板25は、記憶部25A(補正値D1)を備えなくとも良い。即ち、予め必要なフィードバック係数(補正値D1)をサーボアンプ51に持たせて、移動中に使用するフィードバック係数を指示しても良い。
 上記したように、本実施形態のサーボアンプ51は、直線固定部11において、曲率の違いに応じた補正を行っていない磁極ピッチWP1に基づくフィードバック係数を制御に用い、直線固定部11から曲線固定部11Aへ進入するのに応じて補正を行った補正磁極ピッチWP2に基づくフィードバック係数を用いる制御を開始する。これによれば、直線においては、補正前の磁極ピッチWP1に基づく値(通常のフィードバック係数)を用いてキャリア13を走行させる。また、曲線においては、補正磁極ピッチWP2に基づく値(補正後のフィードバック係数)を用いてキャリア13を走行させる。従って、直線と曲線で制御に用いるフィードバック係数を切り替えることで、キャリア13を安定して走行させることができる。
 また、上記したように、リニアスケール29とリニアヘッド40とのギャップG1(図3参照)が狭い搬送装置10Aでは、図8に示す第1取付面131を第2取付面132よりも曲線の内側に退避させる可能性が高い。その結果、第1及び第2取付面131,132の曲率が相違する。従って、リニアスケール29とリニアヘッド40とのギャップG1が狭い搬送装置10Aにおいて、上記した補正値D1を用いる制御を実行することは極めて有効である。
 また、本実施形態のサーボアンプ51は、キャリア13に設けられ、巻線部53に供給する電力を制御する構成となっている。これによれば、キャリア13にサーボアンプ51を設け、補正磁極ピッチWP2に基づく電力制御を実行することができる。曲線部の第1磁石26Aの磁極に応じた磁極を巻線部53に適切に発生させることができ、推進力を効率良く発生させることができる。
 また、本実施形態の磁極ピッチWP1は、直線固定部11と、曲線固定部11Aとで同一となっている。ここで、曲線固定部11Aの第1磁石26Aの磁極ピッチWP1を、リニアスケール29(第1取付面131)と第1磁石26A(第2取付面132)の曲率の違い(曲率半径a,bの違い)に応じて変更する場合を考える。この場合、搬送装置10Aの設計や製造において、第2搬送路部92の磁極ピッチWP1を、曲率の違いに応じて調整する必要がある。このため、製造コストの増加や設計の自由度の低下を招く虞がある。これに対し、本実施形態の搬送装置10Aでは、直線及び曲線の両方において実際に取り付ける永久磁石26の磁極ピッチWP1を同一にしている。これにより、製造コストの削減や設計の自由度の向上を図ることができる。そして、実際に取り付ける永久磁石26の磁極ピッチWP1を同一にしつつ、制御上は曲線路において補正磁極ピッチWP2に基づくフィードバック係数を用いることで、キャリア13を安定して走行させることができる。
 また、本実施形態のリニアスケール29は、図3及び図4に示すように、曲線固定部11Aの半径方向(図3及び図4のY方向)においてリニアヘッド40と対向する位置に配置されている。ここで、リニアスケール29とリニアヘッド40とを、曲線の半径方向に対して直交する方向(Z方向など)で対向させた場合、キャリア13が曲線路で傾くと、リニアスケール29に対するリニアヘッド40の位置が変動する。その結果、位置情報PIを精度良く読み出せない可能性が高くなる。そこで、リニアスケール29とリニアヘッド40を、曲線の半径方向で対向させることで、キャリア13の傾きによる影響を抑制し、位置情報PIを精度良く読み出すことが可能となる。
 因みに、上記実施形態において、リニアスケール29は、被位置情報読取部の一例である。永久磁石26、第1磁石26Aは、固定子の一例である。直線固定部11、曲線固定部11Aは、固定部の一例である。リニアヘッド40は、位置情報読取部の一例である。巻線部53は、可動子の一例である。第1搬送路部91、第2搬送路部92は、搬送路の一例である。サーボアンプ51は、コントローラの一例である。直線固定部11は、直線部の一例である。曲線固定部11Aは、曲線部の一例である。
 本実施形態のサーボアンプ51は、曲線路において、リニアスケール29を取り付けた曲線固定部11Aの第1取付面131と、複数の第1磁石26Aを取り付けた第2取付面132との曲率が違う場合に、曲率の違いに応じて補正した補正磁極ピッチWP2と位置情報PIとに基づいて、巻線部53に供給する電力を制御する。
 設計変更の内容によっては、リニアスケール29を取り付けた第1取付面131と、第1磁石26Aを取り付けた第2取付面132は、曲率が異なってくる可能性がある。曲率が異なることで、位置情報PIと磁極ピッチWP1とに誤差が発生する虞がある。このため、例えば、ムービングコイル方式の場合、直線路と同様に曲線路において位置情報PIに基づいて巻線部53の電力制御を実行しても、巻線部53に発生する磁極が、キャリア13の移動により変更される第1磁石26Aの磁極に応じて適切に切り替わらなくなる。トルクの変動が生じ、キャリア13を安定して走行させることが困難となる。そこで、本実施形態のサーボアンプ51は、2つの取付面の曲率の違いに応じて誤差を補正した補正磁極ピッチWP2(補正値D1)と位置情報PIに基づいて制御する。これにより、曲線路において読み取った位置情報PIと、磁極ピッチWP1の誤差の発生を抑制できる。そして、曲線路を設計・製造する段階で、磁極ピッチWP1を調整等する必要がなくなり、設計の自由度を向上させることができる。
 尚、本願は、上記実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。
 例えば、上記実施形態では、本開示の搬送装置として、コイル53Bをキャリア13に取り付ける、所謂ムービングコイル方式のリニアモータを採用したが、キャリア13に永久磁石26を取り付けた所謂ムービングマグネット方式のリニアモータでも良い。この場合、本願のコントローラとして、曲線固定部11Aに取り付けたコイルの電力を制御するサーボアンプ51を、曲線固定部11Aの底部21に設けても良い。
 また、直線固定部11の磁極ピッチWP1と、曲線固定部11Aの磁極ピッチWP1とは異なる値でも良い。
 また、キャリア13は、様々な曲線に応じた補正値D1を記憶する記憶部を有しても良い。
 また、第2搬送路部92は、一定の曲率ではなく、曲率が途中で変化する構成でも良い。この場合、記憶部25Aは、複数の補正値D1を備えても良い。
 また、リニアスケール29と、リニアヘッド40とを、Y方向で対向する位置に配置したが、Y方向に対して所定の角度をなす方向で対向する位置に配置しても良い。
 また、本開示の搬送装置は、直線固定部11、曲線固定部11A、キャリア13の他に、管理PC73を含む構成でも良い。
 また、曲線固定部11Aは、不連続部95,96を備えなくとも良い。例えば、第2曲線側壁123は、第2搬送路部92に沿って連続した壁でも良い。
 また、搬送装置10Aは、第2曲線側壁123の全てをなくした構成でも良い。
 10A 搬送装置、11 直線固定部(固定部、直線部)、11A 曲線固定部(固定部、曲線部)、13 キャリア、25A 記憶部、26 永久磁石(固定子)、26A 第1磁石(固定子)、29 リニアスケール(被位置情報読取部)、40 リニアヘッド(位置情報読取部)、51 サーボアンプ(コントローラ)、53 巻線部(可動子)、91 第1搬送路部(搬送路)、92 第2搬送路部(搬送路)、131 第1取付面、132 第2取付面、D1 補正値、L1 距離、PI 位置情報、PT1 第1磁極位置、PT2 第2磁極位置、WP1 磁極ピッチ、WP2 補正磁極ピッチ、a,b 曲率半径。

Claims (10)

  1.  被位置情報読取部と、一方向に並んで所定の磁極ピッチで配置される複数の固定子と、を有する固定部と、
     前記被位置情報読取部から位置情報を読み取る位置情報読取部と、前記複数の固定子により生じる磁力を利用して推進力を発生させる可動子と、を有し、前記推進力により前記固定部の搬送路を走行するキャリアと、
     前記キャリアの移動を制御するコントローラと、
     を備え、
     前記固定部は、
     前記搬送路を所定の方向に曲げて構成される曲線部を有し、
     前記コントローラは、
     前記曲線部において、前記被位置情報読取部を取り付けた前記固定部の第1取付面と、前記複数の固定子を取り付けた前記固定部の第2取付面との曲率が違う場合に、曲率の違いに応じて前記所定の磁極ピッチを補正した補正磁極ピッチと前記位置情報とに基づいて、前記複数の固定子又は前記可動子に供給する電力を制御する、搬送装置。
  2.  前記可動子は、
     コイルであり、
     前記コントローラは、
     前記キャリアに設けられ、前記可動子に供給する電力を制御する、請求項1に記載の搬送装置。
  3.  前記コントローラは、
     前記曲線部における前記第1取付面の曲率半径をa、前記曲線部における前記第2取付面の曲率半径をb、前記曲線部の前記複数の固定子の磁極ピッチをWP1、補正後の補正磁極ピッチをWP2とした場合に、次式、
     WP2=WP1*(a/b)
     により演算した補正磁極ピッチに基づいて電力を制御する、請求項1又は請求項2に記載の搬送装置。
  4.  前記コントローラは、
     前記曲線部における磁極検出動作により検出した磁極位置に応じて補正した前記補正磁極ピッチに基づいて、電力を制御する、請求項1又は請求項2に記載の搬送装置。
  5.  前記磁極検出動作は、
     前記複数の固定子のうち前記曲線部における任意の固定子の位置に合わせて前記キャリアを配置した状態で前記コントローラから電力を供給して前記キャリアの移動が収束した位置に基づく第1磁極位置と、前記任意の固定子の隣に配置された固定子の位置に合わせて前記キャリアを配置した状態で前記コントローラから電力を供給して前記キャリアの移動が収束した位置に基づく第2磁極位置を、前記磁極位置として検出するものであり、
     前記補正磁極ピッチは、
     前記第1磁極位置と前記第2磁極位置との間の距離に基づく値である、請求項4に記載の搬送装置。
  6.  前記固定部は、
     前記搬送路を直線状に構成される直線部を有し、
     前記コントローラは、
     前記直線部において、前記曲率の違いに応じた補正を行っていない前記磁極ピッチに基づいて電力を制御し、前記直線部から前記曲線部へ進入するのに応じて補正を行った前記補正磁極ピッチに基づいて電力を制御する、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の搬送装置。
  7.  前記固定部は、
     前記搬送路を直線状に構成される直線部を有し、
     前記固定部に取り付けられた前記複数の固定子の前記磁極ピッチは、
     前記直線部と前記曲線部において同一である、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の搬送装置。
  8.  前記曲線部は、
     自身が有する前記複数の固定子の前記磁極ピッチに係わる補正値を記憶した記憶部を有する、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の搬送装置。
  9.  前記固定部は、
     前記搬送路を直線状に構成される直線部を有し、
     前記曲線部は、
     前記第1取付面の位置を、前記第2取付面の位置に比べて、曲線の前記搬送路における内側に配置される、請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の搬送装置。
  10.  前記被位置情報読取部は、
     前記曲線部の半径方向において前記位置情報読取部と対向する位置に配置される、請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の搬送装置。
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