WO2020084819A1 - 金属屋根材及びその製造方法 - Google Patents
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Definitions
- the core material 4 is made of, for example, foam resin, and is filled between the main body portion 5 of the front base material 2 and the back base material 3.
- the material of the core material 4 is not particularly limited, and urethane foam, phenol foam, isocyanurate foam or the like can be used. However, it is essential to use non-combustible certified materials for roofing materials.
- non-combustible material certification test a heat generation test based on the ISO5660-1 cone calorimeter test method is carried out.
- the foamed resin to be the core material 4 is urethane foam or the like that generates a large amount of heat, the thickness of the main body 5 can be reduced, or the foamed resin can contain inorganic foamed particles.
- the embossed metal plate referred to here is a plate-like body that does not have the box-shaped main body 5 like the metal roofing material 1.
- the plurality of convex portions 7 include at least two types of convex portions 7 having different residual stresses remaining in the bending shoulder portion, the designing property of the metal roofing material is improved.
- the warp of the front substrate can be reduced while suppressing the decrease.
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Abstract
本発明による金属屋根材は、幅方向が屋根の軒方向に延在するとともに、奥行方向が屋根の軒棟方向に延在するように屋根下地の上に配置され、屋根の軒棟方向に関して軒側の金属屋根材に重ねて配置されるように適合された金属屋根材であって、金属板を素材とする表基材と、表基材に設けられた天板と、天板に形成され、奥行方向に沿って互いに平行に線状に延在された複数の凸部7とを備え、複数の凸部7は、少なくとも2種類の凸部71,72を含み、少なくとも1種類の凸部71の曲げ肩部に残る残留応力の大きさが他の種類の凸部72の曲げ肩部に残る残留応力の大きさと異なる。
Description
本発明は、金属製の表基材を有する金属屋根材及びその製造方法に関する。
従来用いられていたこの種の金属屋根材としては、例えば下記の特許文献1等に示されている構成を挙げることができる。すなわち、従来の金属屋根材は、重ね葺きを行うための金属屋根材であって、屋根の上に配置された際に棟軒方向に沿う複数の線状の凸部が表基材の天板(表面)に形成されている。各凸部の高さは互いに等しくされている。このような凸部が天板に形成されることで、金属屋根材の意匠性の向上が図られるとともに、金属屋根材の天板を伝う雨水又は結露水等の水分の流れを円滑とすることによる金属屋根材の耐久性の向上が図られている。
上記のような従来の金属屋根材では、複数の線状の凸部を表基材の天板に形成している。このような凸部をプレス成形によるエンボス加工によって表基材の天板に形成すると、プレス成形の型から表基材を離した後に、表基材に反りが生じてしまう。表基材の反りは、撓み等の形状不良を金属屋根材に生じさせる原因となる。凸部の高さを一様に低くすれば表基材の反りを低減できるが、凸部の高さを一様に低くすると金属屋根材の意匠性が低下してしまう。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、金属屋根材の意匠性の低下を抑えつつ、表基材の反りを低減できる金属屋根材及びその製造方法を提供することである。
本発明に係る金属屋根材は、幅方向が屋根の軒方向に延在するとともに、奥行方向が屋根の軒棟方向に延在するように屋根下地の上に配置され、屋根の軒棟方向に関して軒側の金属屋根材に重ねて配置されるように適合された金属屋根材であって、金属板を素材とする表基材と、表基材に設けられた天板と、天板に形成され、奥行方向に沿って互いに平行に線状に延在された複数の凸部とを備え、複数の凸部は、少なくとも2種類の凸部を含み、少なくとも1種類の凸部の曲げ肩部に残る残留応力の大きさが他の種類の凸部の曲げ肩部に残る残留応力の大きさと異なる。
また、本発明に係る金属屋根材は、幅方向が屋根の軒方向に延在するとともに、奥行方向が屋根の軒棟方向に延在するように屋根下地の上に配置され、屋根の軒棟方向に関して軒側の金属屋根材に重ねて配置されるように適合された金属屋根材であって、金属板を素材とする表基材と、表基材に設けられた天板と、天板に形成され、奥行方向に沿って互いに平行に線状に延在された複数の凸部とを備え、複数の凸部は、少なくとも2種類の凸部を含み、少なくとも2種類の凸部は、互いに高さが異なる。
本発明に係る金属屋根材の製造方法は、金属板の天板に相当する領域に少なくとも2種類の凸部を形成する工程であって、少なくとも1種類の凸部の加工向きを他の種類の凸部の加工向きと異ならせて、少なくとも1種類の凸部の曲げ肩部に残る残留応力の大きさを他の種類の凸部の曲げ肩部に残る残留応力の大きさと異ならせる工程を含む。
また、本発明に係る金属屋根材の製造方法は、金属板の天板に相当する領域に少なくとも2種類の凸部を形成する工程を含み、少なくとも2種類の凸部は、互いに高さが異なり、少なくとも2種類の凸部に対応する凹凸がそれぞれ設けられた上型及び下型を有し、上型及び下型の相対的な変位により上型及び下型の間に金属板を挟み込むプレス成形機により複数の凸部を形成する。
本発明の金属屋根材及びその製造方法によれば、少なくとも1種類の凸部の曲げ肩部に残る残留応力の大きさが他の種類の凸部の曲げ肩部に残る残留応力の大きさと異なるか、又は少なくとも2種類の凸部の高さが互いに異なるので、金属屋根材の意匠性の低下を抑えつつ、表基材の反りを低減できる。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。本発明は各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態の構成要素を適宜組み合わせてもよい。
図1は本発明の実施の形態による金属屋根材1を示す平面図であり、図2は図1の金属屋根材1を示す底面図であり、図3は図1の線III-IIIに沿う金属屋根材1の断面図である。
図1~図3に示す金属屋根材1は、幅方向1W(長手方向)及び奥行方向1D(短手方向)を有する平面視矩形の部材であり、家屋等の建物の屋根下地の上に他の金属屋根材とともに配置されるものである。金属屋根材1は、幅方向1Wが屋根の軒方向に延在するとともに、奥行方向1Dが屋根の軒棟方向に延在するように配置されるように適合されている。また、金属屋根材1は、屋根の軒棟方向に関して軒側の金属屋根材に重ねて配置されるように適合されている。金属屋根材1は、例えばビス又は釘等の緊結部材が打ち込まれることで屋根下地に緊結される。
図3に特に表れているように、金属屋根材1は、表基材2、裏基材3及び芯材4を有している。
表基材2は、金属板を素材とするものであり、金属屋根材1が屋根下地の上に配置された際に屋根の外面に表れる部材である。表基材2の素材である金属板としては、溶融Zn系めっき鋼板、溶融Alめっき鋼板、溶融Zn系めっきステンレス鋼板、溶融Alめっきステンレス鋼板、ステンレス鋼板、Al板、Ti板、塗装溶融Zn系めっき鋼板、塗装溶融Alめっき鋼板、塗装溶融Zn系めっきステンレス鋼板、塗装溶融Alめっきステンレス鋼板、塗装ステンレス鋼板、塗装Al板又は塗装Ti板を用いることができる。
表基材2には、天板50及び周壁51を有する箱形の本体部5が設けられている。本体部5は、絞り加工又は張り出し加工を含む成形加工を平板状の金属板に施すことで形成されることができる。天板50は、表基材2の表面に現れる板部であり、幅方向1W及び奥行方向1Dに延在する略矩形の外形を有している。周壁51は、天板50の外縁から金属屋根材1の裏面側に向けて延出された壁である。本実施の形態の周壁51は、表基材2の周方向に連続されている。
裏基材3は、本体部5の開口を塞ぐように表基材2の裏側に配置された部材である。裏基材3としては、アルミ箔、アルミ蒸着紙、水酸化アルミ紙、炭酸カルシウム紙、樹脂フィルム又はガラス繊維紙等の軽量な素材を用いることができる。これらの軽量な素材を裏基材3に用いることで、金属屋根材1の重量が増大することを回避することができる。裏基材3として表基材2と同様の金属板を用いてもよい。
芯材4は、例えば発泡樹脂等により構成されるものであり、表基材2の本体部5と裏基材3との間に充填されている。芯材4の素材としては、特に制限が無く、ウレタンフォーム、フェノールフォーム、イソシアヌレートフォーム等を用いることができる。ただし、屋根材においては不燃認定材料を使用することが必須となる。不燃材料認定試験は、ISO5660-1コーンカロリーメーター試験法に準拠した発熱性試験が実施される。芯材4となる発泡樹脂が発熱量の多いウレタンフォームなどの場合は、本体部5の厚みを薄くしたり、発泡樹脂に無機発泡粒子を含有させたりすることができる。
図1に戻り、本体部5の天板50には、複数の打込表示部6と複数の凸部7とが形成されている。
打込表示部6は、金属屋根材1に緊結部材を打ち込む位置を表すための構成であり、金属屋根材1の幅方向1Wに互いに離間して配置されている。本実施の形態の打込表示部6は、平面視円形の凹部により構成されている。しかしながら、打込表示部6は、例えば凸部、開口又は印刷若しくは刻設された記号等、緊結部材の打込み位置を作業者が視覚的又は触覚的に認識できる他の態様を採ることもできる。
複数の凸部7は、天板50の基面50aから突出された部分である。基面50aは、凸部7間の凹部の底面に相当する。各凸部7は、奥行方向1Dに沿って互いに平行に線状に延在されている。各凸部が互いに平行に延在するとは、各凸部が互いに厳密に平行に延在することのみならず、各凸部が互いに略平行(おおよそ同じ方向に沿って)に延在することも含む。また、各凸部7は、幅方向1Wに互いに離間して配置されている。図1では幅方向1Wに係る各凸部7の幅を互いに等しく示しているが、各凸部7の幅は互いに異なっていてもよい。また、図1では各凸部7の側辺が奥行方向1Dに沿う直線状であるように示しているが、各凸部7の側辺は揺らぎながら奥行方向1Dに延在されていてもよい。複数の凸部7は、全体として、奥行方向1Dに沿う雨水又は結露水等の水分の流れを円滑とすることができる流れ模様を構成している。
次に、図4は、図1の線IV-IVに沿う凸部7の断面図である。図4に示すように、本実施の形態の凸部7には、第1凸部71と第2凸部72とが含まれている。これら第1及び第2凸部71,72は、一対の側壁71a,72a及び頂面71b,72bをそれぞれ有している。一対の側壁71a,72aは、幅方向1Wに互いに離間して天板50の基面50aから延出されている。頂面71b,72bは、一対の側壁71a,72aの上端間を接続している。
これら第1及び第2凸部71,72は、互いに高さが異なる2種類の凸部を構成している。第1凸部71の高さは、第2凸部72の高さよりも低い。第1及び第2凸部71,72の高さは、天板50の基面50aに垂直な方向に係る天板50の基面50aと第1及び第2凸部71,72の頂面71b,72bとの離間距離に相当する。例えば、第2凸部72の高さを0.3mmとし、第1凸部71の高さを0.2mm、0.15mm又は0.1mmとすることができる。また、例えば、第2凸部72の高さを0.2mmとし、第1凸部71の高さを0.1mmとすることができる。
後に詳しく説明するように、本実施の形態の金属屋根材1では、第1凸部71の曲げ肩部に残る残留応力の大きさが第2凸部72の曲げ肩部に残る残留応力の大きさと異なる。図4において第1及び第2凸部71,72にそれぞれ付している一対の円弧状の矢印は、第1及び第2凸部71,72の曲げ肩部に残る残留応力によって金属屋根材1の反りの原因となるモーメントの大きさを模式的に示している。
本実施の形態の金属屋根材1では、第1及び第2凸部71,72は幅方向1Wに関して交互に配置されている。本実施の形態の金属屋根材1では、幅方向1Wに関して隣り合う凸部7の高さが互いに異なる。高さが低い第1凸部71の両側に、高さが高い第2凸部72が配置されている。
次に、図5は、図4の凸部7の変形例を示す断面図である。図4では、一対の第2凸部72の間に1つの第1凸部71が配置されるように説明したが、図5に示すように、一対の第2凸部72の間に2つ又は3つ以上の第1凸部71が配置されてもよい。
次に、図6は、図4の凸部7の別の変形例を示す断面図である。図4では2種類の凸部7(第1及び第2凸部71,72)が設けられるように説明したが、凸部7の種類は3種類以上であってもよい。図6では3種類の凸部7が設けられる例を示している。すなわち、第1及び第2凸部71,72に加えて第3凸部73が設けられている。第3凸部73の高さは、第1凸部71の高さよりも高く、第2凸部72の高さよりも低い。例えば、第2凸部72の高さを0.3mmとし、第3凸部73の高さを0.2mmとし、第1凸部の高さを0.1mmとすることができる。図6の例では、第2凸部72、第3凸部73、第2凸部72、第1凸部71及び第2凸部72の順に第1~第3凸部71~73が配置されている。この順で第1~第3凸部71~73を繰り返し配置してもよい。すなわち、3種類以上の凸部7を所定の順序で順に配置してもよい。
図4~図6で示すように少なくとも2種類の凸部7を幅方向1Wに関して交互又は順に配置することが好ましいが、少なくとも2種類の凸部7をランダムな順序で配置してもよい。天板50の幅方向1Wの全体にわたって少なくとも2種類の凸部7を図4~図6で示すように交互又は順に配置することが好ましいが、天板50の幅方向1Wの一部において少なくとも2種類の凸部7を上述のように配置してもよい。なお、図4の円弧状の矢印と同様に、図5及び図6の第1凸部71、第2凸部72及び第3凸部73の曲げ肩部に示している円弧状の矢印は、それぞれの曲げ肩部に残留している残留応力によって発生するモーメントの大きさを模式的に示したものである。
次に、図7は、本発明の実施の形態による金属屋根材1の製造方法を示すフローチャートである。図1等で示した金属屋根材1は、図7に示す金属屋根材1の製造方法により製造することができる。本実施の形態の金属屋根材1の製造方法は、本体部5の形成工程(ステップS1)、エンボス加工工程(ステップS2)、樹脂注入工程(ステップS3)、裏基材3の配置工程(ステップS4)及び発泡工程(ステップS5)を含む。
本体部5の形成工程(ステップS1)は、表基材2の素材である金属板に対して成形加工を施して、本体部5を形成する工程である。成形加工には、絞り加工又は張り出し加工が含まれる。本体部5の形成と同時に天板50に打込表示部6を形成することができる。打込表示部6は本体部5の形成の前又は後に形成されてもよい。
エンボス加工工程(ステップS2)は、天板50に複数の凸部7を形成する工程である。このエンボス加工工程については、後に詳しく説明する。以降、天板50に複数の凸部7が形成されたものを表基材素体と呼ぶ。
樹脂注入工程(ステップS3)では、表基材素体の本体部5の内部に発砲樹脂が注入される。裏基材3の配置工程(ステップS4)では、本体部5の開口を塞ぐように表基材素体の裏側に裏基材3が配置される。発泡工程(ステップS5)では、表基材素体の裏側に裏基材3を配置した状態で裏基材3に圧力をかけながら発泡樹脂が発泡されて、本体部5の内部に芯材4が形成される。
次に、図8は、一般的なプレス成形機によるエンボス加工(プレスエンボス加工)を示す説明図である。図8では、上型80及び下型81を有するプレス成形機により、高さが同じ1種類の凸部7を形成する場合(比較例)を示している。上型80及び下型81には、凸部7に対応する凹凸がそれぞれ設けられており、上型80及び下型81の相対的な変位により上型80及び下型81の間に金属板82を挟み込むことにより図8(d)に示す複数の凸部7が形成される。
下型81には、各凸部7に対応する下凸型81aが設けられている。上型80には、凸部7間の凹部に対応する上凸型80aが設けられている。
図8の(a)に示すように、プレスエンボス加工が始まる前、表基材2の素材である金属板82は下凸型81aの頂面に載せられている。図8の(b)に示すように、上型80が降下されると、上凸型80aの頂面に接している金属板82の領域が押し下げられる。また、この領域が押し下げられることに伴い、下凸型81aの頂面に接している金属板82の領域の両端を起点として、この下凸型81aの頂面に接している金属板82の領域の両側が下方に向けて折り曲げられる。このような押し下げ及び折り曲げは、図8の(c)に示すように上型80と下型81との間に金属板82が満たされるまで行われる。図8の(b)及び(c)に示す円弧状の矢印は、プレスエンボス加工中に金属板82に作用する曲げ応力を示している。
図8の(d)に示すように、上型80及び下型81から金属板82が取り外されると、凸部7の頂面7bの両側にはプレスエンボス加工中の曲げ応力とは逆向きの残留応力が残る。図8の(d)の中に示している円弧状の矢印は、各凸部7の曲げ肩部に残る残留応力によって発生するモーメントを示す。このモーメントは、図8の(d)に示すように金属板82に反りを生じさせる原因となる。
次に、図9は、図7のエンボス加工工程(ステップS2)で実施されるエンボス加工(プレスエンボス加工)を示す説明図である。本発明の実施の形態によるエンボス加工では、上型80及び下型81を有するプレス成形機により、高さが互いに異なる2種類の凸部7を形成する。図9の(e)に示すように、凸部7は、第1凸部71と、第1凸部71よりも高さが高い第2凸部72とを含んでいる。一対の第2凸部72の間に1つの第1凸部71が配置されている。上型80及び下型81には、第1及び第2凸部71,72に対応する凹凸がそれぞれ設けられており、上型80及び下型81の相対的な変位により上型80及び下型81の間に金属板82を挟み込むことにより第1及び第2凸部71,72が形成される。
下型81には、第1凸部71に対応する第1下凸型81aと、第2凸部72に対応する第2下凸型81bとが設けられている。上型80には、第1及び第2凸部71,72間の凹部に対応する上凸型80aが設けられている。
図9の(a)に示すように、プレスエンボス加工が始まる前、表基材2の素材である金属板82は第2下凸型81bの頂面に載せられている。図9の(b)に示すように、上型80が降下されると、上凸型80aの頂面に接している金属板82の領域が押し下げられる。また、この領域が押し下げられることに伴い、第2下凸型81bの頂面に接している金属板82の領域の両端を起点として、この第2下凸型81bに接している金属板82の領域の両側が下方に向けて折り曲げられる。
図9の(b)に示す状態では、一対の上凸型80aの間において金属板82に張力が作用する。この状態から上型80がさらに降下されると、図9の(c)に示すように第1下凸型81aとともに金属板82が一対の上凸型80aの間に押し込まれる。このとき、第1下凸型81aの頂面に接している金属板82の領域が押し上げられる。すなわち、第1凸部71の加工向きは第2凸部72の加工向きと異なる。このような押し上げは、図9の(d)に示すように上型80と下型81との間に金属板82が満たされるまで行われる。図9の(b)~(d)に示す円弧状の矢印は、プレスエンボス加工中に金属板82に作用する曲げ応力を示している。
上型80及び下型81から金属板82が取り外されると、第1及び第2凸部71,72の頂面71b,72bの両側にはプレスエンボス加工中の曲げ応力とは逆向きの残留応力が残り、それが原因となって、金属板82に反りが発生する虞がある。ただし、図9に示す例では、第1凸部71の曲げ肩部に残る残留応力の大きさが第2凸部72の曲げ肩部に残る残留応力の大きさと異なっている。具体的には、第1凸部71の曲げ肩部に残る残留応力の大きさは、第2凸部72の曲げ肩部に残る残留応力よりも小さい。図9の(e)において、第1凸部71及び第2凸部72の曲げ肩部に示している円弧状の矢印は、曲げ肩部に残留している残留応力によって発生するモーメントの大きさを模式的に示したものである。図9の金属板82においては、第1凸部71及び第2凸部72の曲げ肩部の残留応力の大きさが異なることにより、図8に示す例と比較して金属板82に生じるモーメントが小さくなり、その結果として金属板82の反りが低減される。
次に、実施例を挙げる。高さが異なる少なくとも2種類の凸部を金属板の短辺方向に沿って線状に形成することにより、凸部を形成した後の金属板の反りを抑制することが可能であることを確認するため、表1に示す条件の下、図8及び図9を用いて説明したプレスエンボス加工を素材金属板に施すことによりエンボス金属板の試験製造を行った。ここで言うエンボス金属板とは、金属屋根材1のような箱型の本体部5を有しない板状体である。また、高さが異なる凸部の配置がエンボス金属板の反りの大きさに及ぼす影響を調べるため、表2のように、凸部の配置が異なるタイプAからタイプGの7種類のエンボス金属板を製造した。
(エンボス金属板の反りの測定方法)
プレスエンボス加工を終えてエンボス凸部が形成されたエンボス金属板をプレス機から取り出し、定板の上に静置した。そのとき、エンボス金属板は幅方向の中央部が定板と接触しているものの、反りのために幅方向の両端部と定板との間には隙間ができていた。反りの方向はエンボス凸部の延在方向と直角であった。その状態のまま、エンボス金属板の上方から、非接触式3D形状測定機を用いてエンボス金属板の形状測定を行って反り量を求めた。
プレスエンボス加工を終えてエンボス凸部が形成されたエンボス金属板をプレス機から取り出し、定板の上に静置した。そのとき、エンボス金属板は幅方向の中央部が定板と接触しているものの、反りのために幅方向の両端部と定板との間には隙間ができていた。反りの方向はエンボス凸部の延在方向と直角であった。その状態のまま、エンボス金属板の上方から、非接触式3D形状測定機を用いてエンボス金属板の形状測定を行って反り量を求めた。
(反り量の測定結果)
反り量を測定した結果を図10に示す。エンボス凸部の分布がエンボス金属板の反り量に及ぼす影響は次のようにまとめられる。
反り量を測定した結果を図10に示す。エンボス凸部の分布がエンボス金属板の反り量に及ぼす影響は次のようにまとめられる。
1)タイプAとBの比較
タイプAはエンボス凸部の高さがどれも0.3mmであり、その反り量は13mm超であった。それに対し、タイプBのエンボス凸部の高さはタイプAよりも低い0.2mmであり、その反り量は約4mmであった。すなわち、凸部の高さが1種類の凸部を形成するのであれば、その凸部の高さを低くすることにより、効果的にエンボス金属板の反り量を低減できることが可能であることが分かる。ただし、すべての凸部の高さを低くするだけでは、意匠性も低下してしまう。
タイプAはエンボス凸部の高さがどれも0.3mmであり、その反り量は13mm超であった。それに対し、タイプBのエンボス凸部の高さはタイプAよりも低い0.2mmであり、その反り量は約4mmであった。すなわち、凸部の高さが1種類の凸部を形成するのであれば、その凸部の高さを低くすることにより、効果的にエンボス金属板の反り量を低減できることが可能であることが分かる。ただし、すべての凸部の高さを低くするだけでは、意匠性も低下してしまう。
2)タイプA、C、D、Eの比較(凸部の最大高さ:0.3mm)
タイプAのエンボス金属板を基準とすれば、タイプC,D,Eの3種類は、最大の凸部高さを0.3mmとしつつ、一部の凸部の高さを低くした、2種類の凸部高さを有するエンボス金属板である。
タイプAのエンボス金属板を基準とすれば、タイプC,D,Eの3種類は、最大の凸部高さを0.3mmとしつつ、一部の凸部の高さを低くした、2種類の凸部高さを有するエンボス金属板である。
高さ0.3mmの凸部と高さ0.2mmの凸部を交互に配置したタイプCは、反り量が約7mmとなって、タイプAのエンボス金属板の反り量の約半分となった。同様に、凸部高さ0.3mmの凸部と高さ0.15mmの凸部を交互に配置したタイプDも、反り量が約7mmに抑えられていた。凸部高さ0.3mmの凸部と高さ0.1mmの凸部を交互に配置したタイプEは、反り量が1mm以下となっていた。これらは、最大の凸部高さをタイプAと同様の0.3mmにしながらも、一部の凸部の高さを低くすることによって、エンボス金属板の反り量を大幅に低減することが確認できた。
3)タイプBとFの比較(凸部の最大高さ:0.2mm)
タイプBのエンボス金属板を基準とすれば、タイプFは最大の凸部の高さを0.2mmとしつつ、一部の凸部の高さを低くした、2種類の凸部高さを有するエンボス金属板である。タイプBの反り量が約4mmであったところ、高さ0.2mmの凸部と高さ0.1mmの凸部を交互に配置したタイプFの反り量はわずか約0.3mmとなった。この場合も、一部の凸部の高さを低くしたことによってエンボス金属板の反り量を大幅に低減することが確認できた。
タイプBのエンボス金属板を基準とすれば、タイプFは最大の凸部の高さを0.2mmとしつつ、一部の凸部の高さを低くした、2種類の凸部高さを有するエンボス金属板である。タイプBの反り量が約4mmであったところ、高さ0.2mmの凸部と高さ0.1mmの凸部を交互に配置したタイプFの反り量はわずか約0.3mmとなった。この場合も、一部の凸部の高さを低くしたことによってエンボス金属板の反り量を大幅に低減することが確認できた。
4)タイプA、C、Gの比較
タイプGは、最大の凸部の高さをタイプAと同様に0.3mmとしながら、凸部の高さを2種類でなく0.3mm、0.2mm及び0.1mmの3種類としたものである。また、0.3mmと0.3mmの間に0.2mmと0.1mmを交互に配置した(0.3mm、0.2mm、0.3mm、0.1mm、0.3mm、0.2mm、0.3mm、0.1mm・・・・)。この場合の反り高さは約1mmであった。この場合も、凸部の高さが異なる少なくとも2種類の凸部が形成されているため、凸部高さが0.3mmのみであるタイプAよりも大幅にエンボス金属板の反り量が低減できた。
タイプGは、最大の凸部の高さをタイプAと同様に0.3mmとしながら、凸部の高さを2種類でなく0.3mm、0.2mm及び0.1mmの3種類としたものである。また、0.3mmと0.3mmの間に0.2mmと0.1mmを交互に配置した(0.3mm、0.2mm、0.3mm、0.1mm、0.3mm、0.2mm、0.3mm、0.1mm・・・・)。この場合の反り高さは約1mmであった。この場合も、凸部の高さが異なる少なくとも2種類の凸部が形成されているため、凸部高さが0.3mmのみであるタイプAよりも大幅にエンボス金属板の反り量が低減できた。
なお、タイプC、D、E、Gの4種類のエンボス金属板は、タイプAのエンボス金属板と比較して、見た目の意匠が劣るものではなかった。これは、いずれも最大の凸部の高さが0.3mmに揃っていることによるものと考えられる。同様に、タイプBとタイプFの2種類についても、タイプBに比較してタイプFの見た目の意匠が劣るものではなかった。これも、最大の凸部の高さが0.2mmに揃っていることによるものと考えられる。
すなわち、エンボスの最大の凸部高さを小さくすることなく、凸部を形成したあとの金属板の反り量を低減することができた。
すなわち、エンボスの最大の凸部高さを小さくすることなく、凸部を形成したあとの金属板の反り量を低減することができた。
次に、金属屋根材1としての評価を行った。
(エンボス加工前の表基材の成形)
表3に示した素材を用いて絞り加工を行い、箱型の本体部5を有する金属屋根材の表基材を成形した。成形された表基材のサイズと高さは、表3に示すとおりである。そして、後に述べる反り量の測定方法により、プレスエンボス加工を行う前の表基材の反り量を測定した。測定した表基材の個数は30である。
表3に示した素材を用いて絞り加工を行い、箱型の本体部5を有する金属屋根材の表基材を成形した。成形された表基材のサイズと高さは、表3に示すとおりである。そして、後に述べる反り量の測定方法により、プレスエンボス加工を行う前の表基材の反り量を測定した。測定した表基材の個数は30である。
(プレスエンボス加工)
本体部5の天板50に対し、奥行方向1Dに沿って線状に、かつ平行に複数の凸部7が形成されるようにプレスエンボス加工(プレス成形機によるエンボス加工)を行った。このとき、エンボス加工の型を変えることにより、2通りのエンボス加工を行った(比較例及び発明例)。比較例としては、上述の表2に示すタイプAの金属板のように、すべての凸部7の高さを0.3mmとしたものを作製した。発明例としては、上述の表2に示すタイプGの金属板のように、以下の高さの凸部7を順に配置したものを作製した。なお、凸部7の数は、比較例及び発明例ともに54本であった。
発明例の凸部7の配置:0.3mm、0.2mm、0.3mm、0.1mm、0.3mm、0.2mm、0.3mm、0.1mm・・・・
本体部5の天板50に対し、奥行方向1Dに沿って線状に、かつ平行に複数の凸部7が形成されるようにプレスエンボス加工(プレス成形機によるエンボス加工)を行った。このとき、エンボス加工の型を変えることにより、2通りのエンボス加工を行った(比較例及び発明例)。比較例としては、上述の表2に示すタイプAの金属板のように、すべての凸部7の高さを0.3mmとしたものを作製した。発明例としては、上述の表2に示すタイプGの金属板のように、以下の高さの凸部7を順に配置したものを作製した。なお、凸部7の数は、比較例及び発明例ともに54本であった。
発明例の凸部7の配置:0.3mm、0.2mm、0.3mm、0.1mm、0.3mm、0.2mm、0.3mm、0.1mm・・・・
(反り量の測定方法)
プレスエンボス加工前またはプレスエンボス加工後の表基材を定板の上に静置し、その状態のまま、表基材の上方から、非接触式3D形状測定機を用いて表基材の形状測定を行って反り量を求めた。形状測定は、表基材の軒棟方向410mm×幅910mmの全体に対して行った。
プレスエンボス加工前またはプレスエンボス加工後の表基材を定板の上に静置し、その状態のまま、表基材の上方から、非接触式3D形状測定機を用いて表基材の形状測定を行って反り量を求めた。形状測定は、表基材の軒棟方向410mm×幅910mmの全体に対して行った。
形状測定結果を図11に示す。(c)はエンボス加工前の表基材、(a)は比較例の表基材、(b)は発明例の表基材である。エンボス加工前の表基材(c)は、四隅だけがやや高くなっているものの、平面部がほぼ平坦である。しかし、比較例のエンボス加工を行った表基材(a)は、平面部のほぼ中央部分に大きな盛り上がりが認められる。発明例のエンボス加工を行った表基材(b)は、(a)のような大きな盛り上がりはなく、むしろエンボス加工前の表基材(c)と同様に平面部がほぼ平坦である。
また、(a)~(c)の反り量を比較するために、形状測定結果の中から、図1の線XI-XIの位置における高さ分布を図12に、そして(a)及び(b)について幅方向の所定範囲内における反り高さを図13に示す。線XI-XIの位置は、軒端から棟端方向へ向かって182mmの位置にあたり、金属屋根材を屋根の上に施工する際の軒棟方向に重ね葺きする際に、上側の金属屋根材の軒端が下側の金属屋根材の上に重なる位置である。また、反り高さとは、次の式で求められる指標である。
反り高さ(mm)=最大高さ(mm)-最小高さ(mm)
反り高さ(mm)=最大高さ(mm)-最小高さ(mm)
比較例のエンボス加工を行った表基材(a)は、図12においても平面部のほぼ中央部分に大きなうねり(盛り上がり)が認められる。発明例のエンボス加工を行った表基材(b)には大きな盛り上がりはなく、むしろエンボス加工前の表基材(c)と同様に平面部がほぼ平坦である。
反り高さを比較すると、図13に示したように、比較例のエンボス加工を行った表基材(a)の反り高さは大きいが、発明例のエンボス加工を行った表基材(b)においては反り高さが大きく軽減できている。
反り高さを比較すると、図13に示したように、比較例のエンボス加工を行った表基材(a)の反り高さは大きいが、発明例のエンボス加工を行った表基材(b)においては反り高さが大きく軽減できている。
次に、シミュレーションにより得られた残留応力の分布を挙げて、本願発明の作用効果について説明する。
図14は、比較例における凸部7の曲げ肩部に残る応力の分布を示す説明図である。図14は、図8に示す方法により金属板に複数の凸部7を形成したときの凸部7の曲げ肩部に発生する応力を示している。すなわち、プレスエンボス加工により同じ高さの凸部7を金属板に形成している。図14(a)に示すように、凸部7の高さは0.15mmに統一されている。この態様では、凸部7の頂面7bは加工を受けておらず、凸部7の側壁7a及び基面50aが押し下げられることで、凸部7が形成されている(図8参照)。図14(b)は、図8(c)に対応する状態であり、上型80と下型81との間に金属板82が満たされた状態における、凸部7の曲げ肩部に発生している応力の分布を示している。このとき、図14(b)に示しているように、凸部7の曲げ内側R部7cには圧縮応力が発生しており、凸部7の曲げ外側R部7dには引張応力が発生している。
金属板の外形線の外側に記された対になっている矢印の記号は、それぞれの曲げ肩部に発生している応力が引張応力であるか圧縮応力であるかを模式的に示している。矢印が外側に向いている記号は、曲げ肩部に引張応力が発生していることを示し、矢印が内側に向いている記号は、曲げ肩部に圧縮応力が発生していることを示している。
図15は、発明例における第1凸部71の曲げ肩部に残る残留応力の分布を示す説明図である。図15は、図9に示す方法により金属板に第1及び第2凸部71,72を形成したときの第1凸部71の曲げ肩部に残る残留応力を示している。すなわち、プレスエンボス加工により第1及び第2凸部71,72を金属板に形成している。図15(a)に示すように、第1凸部71の高さは0.15mmとされ、第2凸部72の高さは0.35mmとされている。一対の第2凸部72の間に第1凸部71が配置されている。この態様では、第1凸部71の側壁71a及び基面50aが押し下げられるとともに(図9の(b)参照)、第1凸部71の頂面71bが押し上げられる(図9の(c)参照)ことで、第1凸部71が形成されている。
図15(b)に示すように、第1凸部71の曲げ内側R部71cには圧縮応力が発生し、第1凸部71の曲げ外側R部71dには引張応力が発生している。このような引張及び圧縮応力の発生は、図14に示す比較例と同様である。しかしながら、図15に示す発明例の引張及び圧縮応力を図14に示す比較例の引張及び圧縮応力と比較することで分かるように、凸部高さが同一であるにも関らず発明例の引張及び圧縮応力は、比較例の引張及び圧縮応力よりも小さくなっている。特に、発明例における曲げ外側R部71dの引張応力が比較例における曲げ外側R部7dの引張応力よりも小さくなっている。
図15の第1凸部71の高さは、図14の凸部7の高さと同じである。すなわち、このように発生する応力の低減は、単に凸部7の高さを低減したことによるものではなく、第1凸部71の加工方向が第2凸部72の加工方向と逆向きとされていることが関与していると理解できる。
図14の(c)と図15の(c)は、それぞれ上型80と下型81の間から金属板82が取り外された状態で曲げ肩部に発生するモーメントを模式的に示している。具体的には、比較例である図8の(d)と発明例である図9の(e)の状態に対応している。上型80と下型81の間から金属板82が取り外された状態では、曲げ肩部に発生していた引張または圧縮の応力とは逆向きの残留応力が残るので、発明例の図15の(c)では、比較例である図14の(c)よりも発生していた引張及び圧縮の応力が小さいために金属板が取り外された状態における残留応力も小さくなり、その結果として曲げ肩部に発生するモーメントも小さくなるために、反りが低減される。
なお、例えばエンボスロールなどの別の装置を用いれば、第1凸部71の加工方向を第2凸部72の加工方向と同じにすることも可能である。加工方向が同じであっても、高さが高い第2凸部72の中に高さが低い第1凸部71を混在させることで、金属板又は金属屋根材を反らせようとする応力をある程度は低減できる。
また、すべての凸部7の高さが同じであっても、例えば複数の金型を用いるか又は分割金型を用いる等すれば、或る凸部7の加工方向を他の凸部7の加工方向と逆向きとすることができる。この場合、或る凸部7の曲げ肩部に残存する残存応力の大きさは他の凸部7の曲げ肩部に残存する残存応力の大きさと異なる。このような方法により残存応力が異なる複数種類の凸部7が形成されていても、金属板又は金属屋根材を反らせようとする応力を低減できる。
このような金属屋根材1及びその製造方法では、複数の凸部7は、曲げ肩部に残る残留応力の大きさが異なる少なくとも2種類の凸部7を含むので、金属屋根材の意匠性の低下を抑えつつ、表基材の反りを低減できる。
また、少なくとも2種類の凸部7は互いに高さが異なるので、各凸部7の曲げ肩部に残る残留応力の大きさをより確実に異ならせることができる。
さらに、幅方向1Wに関して、複数の凸部のうちの一つの凸部7(第1凸部71)の両側に該凸部7よりも高さが高い凸部7(第2凸部72)が配置されているので、より確実に金属屋根材の意匠性の低下を抑えつつ表基材の反りを低減できる。
さらにまた、複数の凸部7の高さが2種類であるので、2種類の凸部に対応する凹凸がそれぞれ設けられた上型及び下型を有し、それら上型と下型の相対的な変位によりそれら上型と下型の間に金属板を挟み込むプレス成形機により高さが2種類の凸部を形成することができるので、複数の金型又は分割金型を用いる等を行なう必要がなく、製造コストを低減できる。
また、幅方向に関して隣り合う凸部7の高さが互いに異なるので、より確実に金属屋根材の意匠性の低下を抑えつつ表基材の反りを低減できる。
さらに、少なくとも2種類の凸部7が幅方向1Wに関して交互に又は順に配置されているので、より確実に金属屋根材の意匠性の低下を抑えつつ表基材の反りを低減できる。
Claims (10)
- 幅方向が屋根の軒方向に延在するとともに、奥行方向が屋根の軒棟方向に延在するように屋根下地の上に配置され、屋根の軒棟方向に関して軒側の金属屋根材に重ねて配置されるように適合された金属屋根材であって、
金属板を素材とする表基材と、
前記表基材に設けられた天板と、
前記天板に形成され、前記奥行方向に沿って互いに平行に線状に延在された複数の凸部と
を備え、
前記複数の凸部は、少なくとも2種類の凸部を含み、
少なくとも1種類の凸部の曲げ肩部に残る残留応力の大きさが他の種類の凸部の曲げ肩部に残る残留応力の大きさと異なる
金属屋根材。 - 前記少なくとも2種類の凸部は、互いに高さが異なる、
請求項1記載の金属屋根材。 - 幅方向が屋根の軒方向に延在するとともに、奥行方向が屋根の軒棟方向に延在するように屋根下地の上に配置され、屋根の軒棟方向に関して軒側の金属屋根材に重ねて配置されるように適合された金属屋根材であって、
金属板を素材とする表基材と、
前記表基材に設けられた天板と、
前記天板に形成され、前記奥行方向に沿って互いに平行に線状に延在された複数の凸部と
を備え、
前記複数の凸部は、少なくとも2種類の凸部を含み、
前記少なくとも2種類の凸部は、互いに高さが異なる、
金属屋根材。 - 前記幅方向に関して、前記複数の凸部のうちの一つの凸部の両側に該凸部よりも高さが高い凸部が配置されている、
請求項2又は請求項3に記載の金属屋根材。 - 前記複数の凸部は2種類である、
請求項4記載の金属屋根材。 - 前記幅方向に関して隣り合う前記凸部の高さが互いに異なる、
請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の金属屋根材。 - 前記少なくとも2種類の凸部が前記幅方向に関して交互に又は順に配置されている、
請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の金属屋根材。 - 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の金属屋根材を製造するための金属屋根材の製造方法であって、
前記金属板の前記天板に相当する領域に前記少なくとも2種類の凸部を形成する工程であって、少なくとも1種類の凸部の加工向きを他の種類の凸部の加工向きと異ならせて、前記少なくとも1種類の凸部の曲げ肩部に残る残留応力の大きさを他の種類の凸部の曲げ肩部に残る残留応力の大きさと異ならせる工程
を含む、
金属屋根材の製造方法。 - 前記少なくとも2種類の凸部は、互いに高さが異なり、
前記少なくとも2種類の凸部に対応する凹凸がそれぞれ設けられた上型及び下型を有し、前記上型及び下型の相対的な変位により前記上型及び下型の間に前記金属板を挟み込むプレス成形機により前記複数の凸部を形成する、
請求項8記載の金属屋根材の製造方法。 - 請求項3又は請求項3を引用する請求項4、5、6若しくは7に記載の金属屋根材を製造するための金属屋根材の製造方法であって、
前記金属板の前記天板に相当する領域に前記少なくとも2種類の凸部を形成する工程を含み、
前記少なくとも2種類の凸部は、互いに高さが異なり、
前記少なくとも2種類の凸部に対応する凹凸がそれぞれ設けられた上型及び下型を有し、前記上型及び下型の相対的な変位により前記上型及び下型の間に前記金属板を挟み込むプレス成形機により前記複数の凸部を形成する、
金属屋根材の製造方法。
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- 2018-10-26 JP JP2018202236A patent/JP2020066976A/ja active Pending
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