WO2020045185A1 - 光通信システム及び光通信方法 - Google Patents
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Abstract
ユーザの分布に偏りがあっても光エネルギー効率を考慮した長距離伝送が可能な信頼性の高いアクセスネットワークを実現することができる光通信システム及び光通信方法を提供することを目的とする。 本発明に係る光通信システムが備える不等分岐光スプリッタは、分岐構成や分岐比率を調整することで出力ポート毎に異なる光強度を出力させることができる。例えば、通信事業者近傍に設置されるONUに対しては最小受信感度付近になるように不等分岐光スプリッタの分岐構成もしくは分岐比率を調整することで、最遠ユーザの到達伝送距離を拡大、あるいは接続可能なユーザ数を増加することができる。
Description
本開示は、光通信システム及び光通信方法に関する。
インターネットの爆発的な普及に伴い、高速通信サービスを提供するFTTH(Fiber to the home)の加入者数が増加している。現行FTTHサービスでは、通信速度1Gbit/sの1G-EPON(gigabit-ethernet passive optical network)が利用されているが、今後、更なるインターネット普及による加入者数増大や、第5世代移動通信システムのバックホール回線、IoT(Internet of Things)への適用、4K/8K高精細映像の配信サービスなどへの対応に向け、更なる広帯域化が求められている。現在、これらの要求に対して、既に標準化が完了した10G-EPONや、40Gbit/s級PON(ITU-T Rec G.989シリーズ)、更には100Gbit/s級の次世代PONシステム(IEEE802.3 ca)に関する検討がIEEEやITU等の標準化団体で活発に議論されている。
一般的にFTTHサービスでは、面的に展開されている加入者を効率よく、かつ経済的に収容するために、多重化技術として時分割多重技術(TDM: Time Division Multiplexing)、および網トポロジーとしてダブルスター型をベースとするTDM-PONシステムが導入されている。図1に典型的なダブルスター型のPONシステムを示す。図の符号100は通信事業者局舎、101は収容局に設置される光回線終端装置(OLT: Optical Line Terminal)、102は初段のm:1光スプリッタ、103はエリア2への主加入者光ファイバ回線、104はエリア2への二段目n:1光スプリッタ、105はn本の分岐加入者光ファイバ回線、106-1~106-nは加入者宅に設置されるエリア2のn個の終端装置(ONU: Optical Network Unit)、をそれぞれ示す。1つの局内装置(OLT)に複数のユーザ装置(ONU)を接続する構成のため、装置やファイバを複数ユーザでシェアすると共に、初段のm:1光スプリッタ102を用いることで、別エリアへの効率的な収容を実現し、経済的なFTTHサービスを実現できる。
PONシステムはネットワークアーキテクチャーの特性上、主加入者光ファイバ回線と分岐加入者光ファイバ回線の接続点に設置される光スプリッタにより、伝送される光信号の光強度は均等に分割される。光スプリッタの分岐構成は、例えば、図1のエリア1~エリア4の加入者数が32であればm=4,n=8として、OLTから出力された光強度は、4分岐、及び8分岐光スプリッタの分岐損失やファイバによる伝送路損失により1/32以下の光強度となってONUへ到着する。このようにPONシステムは光スプリッタによる分岐損失やコネクタ接続による接続損失、更には光ファイバによる伝送路損失により、OLT~ONU間で通信を確立させるためには上記損失を上回る光パワーバジェットが必要になる。一般的に、この光パワーバジェットが大きいほど長距離化が可能となり、近年では長距離化によるエリア拡大による装置数削減からユーザあたりの装置コスト低減や、局統合による電力削減などが望まれている。
ネットワークの長距離化を阻害する要因として、
i)光強度の減衰、
ii)波長分散による波形歪
の2つが挙げられる。FTTHサービス、即ちアクセスネットワークの長距離化に関しては、伝送距離が概ね100km以下であるため、OLT/ONUに搭載するLD(Laser Diode)をDFB(Distributed Feed Back)-LDのようなスペクトル線幅の狭いLDを用いることで上記ii)の波長分散による影響はほぼ無視され、上記i)の光強度の減衰が主となる。
i)光強度の減衰、
ii)波長分散による波形歪
の2つが挙げられる。FTTHサービス、即ちアクセスネットワークの長距離化に関しては、伝送距離が概ね100km以下であるため、OLT/ONUに搭載するLD(Laser Diode)をDFB(Distributed Feed Back)-LDのようなスペクトル線幅の狭いLDを用いることで上記ii)の波長分散による影響はほぼ無視され、上記i)の光強度の減衰が主となる。
上記i)の光強度の減衰に関する課題に対して最も簡易的なアプローチは半導体光増幅器(SOA: Semiconductor Optical Amplifier)や希土類添加光ファイバ増幅器を利用することで減衰した光を回復させる手法である。例えば、SOAを利用して80km,128分岐の多分岐化/長距離化を実現することができる。しかしながら、SOAや希土類添加光ファイバ増幅器はいずれも誘導放出を原理とした光信号の直接増幅であるため電流源が必要となり、電源確保やアクティブ素子の利用によるシステム全体のMTBF(Mean Time Between Failures)の低下を招く恐れがある。
また、アクセスネットワークにおけるユーザ分布は通信事業者の局舎を中心に一様に分布しているのではなくχ2分布となることが知られている。これは、通信事業者の局舎近傍のユーザ密度が高く、遠方ユーザの人口密度は疎であることを意味し、この分布に対して従来のパッシブダブルスター型のPONシステムを適用すると、OLT~ONU間でやりとりされる光エネルギーの効率が低いという問題が挙げられる。
この理由について図2を用いて説明する。図2は、パッシブダブルスター型PONシステム、及びOLT、ONUでの損失を考慮した下り方向レベルダイヤグラムを示している。一部、図中の符号は図1で示した符号と同一である。図の符号106-nはエリア2における最遠ユーザ宅に設置されたONU、107-nはエリア1における近傍ユーザ宅に設置されたONU、1AはOLTから出力された光信号(光強度はPin)、2AはOLTから初段のm:1光スプリッタ102まで伝送後の光強度、3Aはm:1光スプリッタ102による分岐後の光強度、4Aはエリア1に設置されたn:1光スプリッタ104-1到達後の光強度、5Aはn:1光スプリッタ104-1による分岐後の光強度、6Aはエリア1に設置されたONU (符号107-n)での受信光強度、7Aはエリア1に設置されたn:1光スプリッタ104-2到達後の光強度、8Aはn:1光スプリッタ104-2による分岐後の光強度、9Aはエリア2に設置されたONU (符号106-n)での受信光強度、をそれぞれ示す。この時の、ONU106-n、107-nの必要な光パワーバジェットは、
ONU(106-n)= Pin-9A
ONU(107-n)= Pin-6A
と記述できる。PONシステムは、前述したようにOLT-ONU間の距離が異なることから最遠に設置されるONUの受信光強度のレベルが最小受信感度Prec以上になるようにシステム設計がされている。そのため、ONU107-nは、光パワーバジェット差6A-9Aの余剰なエネルギーを受け取ることになる。
ONU(106-n)= Pin-9A
ONU(107-n)= Pin-6A
と記述できる。PONシステムは、前述したようにOLT-ONU間の距離が異なることから最遠に設置されるONUの受信光強度のレベルが最小受信感度Prec以上になるようにシステム設計がされている。そのため、ONU107-nは、光パワーバジェット差6A-9Aの余剰なエネルギーを受け取ることになる。
以上のように、従来のPONシステムは、その構造上、ユーザの分布に偏りがある場合に光エネルギー効率を最適にすることが困難であり、光増幅器を利用しようとすれば、電源の確保やネットワーク信頼性の低下を招くことになる。つまり、従来のPONシステムには、ユーザの分布に偏りがあっても光エネルギー効率を考慮した長距離伝送が可能な信頼性の高いアクセスネットワークを実現することが困難という課題があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するために、ユーザの分布に偏りがあっても光エネルギー効率を考慮した長距離伝送が可能な信頼性の高いアクセスネットワークを実現することができる光通信システム及び光通信方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る光通信システムは、PONシステムで使用される光スプリッタに不等分岐型の光スプリッタを使用することとした。
具体的には、本発明に係る光通信システムは、1つのOLTと複数のONUとが、前記OLTに接続する幹線光ファイバに配置される1つの幹線光スプリッタを介して接続される光通信システムであって、
前記1つの幹線光スプリッタは、合波側の1つの合波ポートからの光を所定の分岐比率で分岐側の複数の分岐ポートへ分岐する不等分岐光スプリッタであり、
前記不等分岐光スプリッタの分岐ポートのうち前記合波ポートから前記分岐ポートまでで分岐点数が最少である分岐ポートに最遠のONUが接続される
ことを特徴とする。
前記1つの幹線光スプリッタは、合波側の1つの合波ポートからの光を所定の分岐比率で分岐側の複数の分岐ポートへ分岐する不等分岐光スプリッタであり、
前記不等分岐光スプリッタの分岐ポートのうち前記合波ポートから前記分岐ポートまでで分岐点数が最少である分岐ポートに最遠のONUが接続される
ことを特徴とする。
また、本発明に係る光通信方法は、1つのOLTと複数のONUとが、前記OLTに接続する幹線光ファイバに配置される少なくとも1つの幹線光スプリッタを介して接続される光通信システムにおける光通信方法であって、
前記1つの幹線光スプリッタを、合波側の1つの合波ポートからの光を所定の分岐比率で分岐側の複数の分岐ポートへ分岐する不等分岐光スプリッタとし、前記不等分岐光スプリッタの分岐ポートのうち前記合波ポートから前記分岐ポートまでで分岐点数が最少である分岐ポートに最遠のONUを接続する
ことを特徴とする。
前記1つの幹線光スプリッタを、合波側の1つの合波ポートからの光を所定の分岐比率で分岐側の複数の分岐ポートへ分岐する不等分岐光スプリッタとし、前記不等分岐光スプリッタの分岐ポートのうち前記合波ポートから前記分岐ポートまでで分岐点数が最少である分岐ポートに最遠のONUを接続する
ことを特徴とする。
従来のPONシステムで利用しているm:1光スプリッタ102やn:1光スプリッタ104は、m等分、もしくはn等分された光強度が出力ポートから出力される。一方、本発明に係る光通信システムが備える不等分岐光スプリッタは、分岐構成や分岐比率を調整することで出力ポート毎に異なる光強度を出力させることができる。例えば、通信事業者近傍に設置されるONUに対しては最小受信感度付近になるように不等分岐光スプリッタの分岐構成もしくは分岐比率を調整することで、最遠ユーザの到達伝送距離を拡大、あるいは接続可能なユーザ数を増加することができる。つまり、ユーザ分布の偏りに応じて各出力ポートに異なる光強度を出力するように不等分岐光スプリッタを調整することで、光増幅器を使用することなく、光エネルギー効率を最適化することができ、長距離伝送が可能となる。
従って、本発明は、ユーザの分布に偏りがあっても光エネルギー効率を考慮した長距離伝送が可能な信頼性の高いアクセスネットワークを実現することができる光通信システム及び光通信方法を提供することができる。
本発明に係る光通信システムの一例として、1つのOLTと複数のONUが2つ以上の光スプリッタを介して接続される光通信システムであって、
前記光スプリッタは、
前記OLTに接続する幹線光ファイバに配置される少なくとも1つの幹線光スプリッタと、
前記幹線光スプリッタで前記幹線光ファイバから分岐された分岐光ファイバに配置される複数の分岐光スプリッタと、
前記OLTから見て前記幹線光ファイバの遠端に配置される幹線端光スプリッタと、
であり、
前記幹線光スプリッタの1つは、合波側の1つの合波ポートからの光を所定の分岐比率で分岐側の複数の分岐ポートへ分岐する不等分岐光スプリッタであり、
前記不等分岐光スプリッタの分岐ポートのうち前記合波ポートから前記分岐ポートまでで分岐点数が最少である分岐ポートに前記幹線光ファイバが接続され、
前記分岐光スプリッタ、前記幹線端光スプリッタ、及び他の前記幹線光スプリッタは、合波側の1つの合波ポートからの光を均等に分岐側の複数の分岐ポートへ分岐する等分岐光スプリッタである
ことを特徴とする。
前記光スプリッタは、
前記OLTに接続する幹線光ファイバに配置される少なくとも1つの幹線光スプリッタと、
前記幹線光スプリッタで前記幹線光ファイバから分岐された分岐光ファイバに配置される複数の分岐光スプリッタと、
前記OLTから見て前記幹線光ファイバの遠端に配置される幹線端光スプリッタと、
であり、
前記幹線光スプリッタの1つは、合波側の1つの合波ポートからの光を所定の分岐比率で分岐側の複数の分岐ポートへ分岐する不等分岐光スプリッタであり、
前記不等分岐光スプリッタの分岐ポートのうち前記合波ポートから前記分岐ポートまでで分岐点数が最少である分岐ポートに前記幹線光ファイバが接続され、
前記分岐光スプリッタ、前記幹線端光スプリッタ、及び他の前記幹線光スプリッタは、合波側の1つの合波ポートからの光を均等に分岐側の複数の分岐ポートへ分岐する等分岐光スプリッタである
ことを特徴とする。
本発明に係る光通信システムの一例として、前記幹線光スプリッタは、前記OLTからみて前記幹線光ファイバの最も近くに1つだけ配置され、前記幹線光スプリッタの分岐ポート数がm(mは2以上の整数)であり、
前記幹線光スプリッタである前記不等分岐光スプリッタの分岐ポートのうち前記合波ポートから前記分岐ポートまでで分岐点数が最少である分岐ポートに分岐ポート数がn(nは2以上の整数)の前記幹線端光スプリッタの合波ポートが接続され、
前記幹線光スプリッタである前記不等分岐光スプリッタの分岐ポートのうち前記合波ポートから前記分岐ポートまでで分岐点数が最少である分岐ポート以外に分岐ポート数がn(nは2以上の整数)の前記分岐光スプリッタの合波ポートが接続されるパッシブダブルスター型である。
前記幹線光スプリッタである前記不等分岐光スプリッタの分岐ポートのうち前記合波ポートから前記分岐ポートまでで分岐点数が最少である分岐ポートに分岐ポート数がn(nは2以上の整数)の前記幹線端光スプリッタの合波ポートが接続され、
前記幹線光スプリッタである前記不等分岐光スプリッタの分岐ポートのうち前記合波ポートから前記分岐ポートまでで分岐点数が最少である分岐ポート以外に分岐ポート数がn(nは2以上の整数)の前記分岐光スプリッタの合波ポートが接続されるパッシブダブルスター型である。
ここで、本発明に係る光通信システムの前記不等分岐光スプリッタは、
前記不等分岐光スプリッタの分岐ポートに前記分岐光ファイバを介して接続されている前記分岐光スプリッタ毎に、該分岐光スプリッタの配下の前記ONUのうち前記OLTから最も離れている最遠ONUからの光が前記OLTの最小受信感度以上の光強度で前記OLTへ到着するように、前記所定の分岐比率が設定されていることが好ましい。
前記不等分岐光スプリッタの分岐ポートに前記分岐光ファイバを介して接続されている前記分岐光スプリッタ毎に、該分岐光スプリッタの配下の前記ONUのうち前記OLTから最も離れている最遠ONUからの光が前記OLTの最小受信感度以上の光強度で前記OLTへ到着するように、前記所定の分岐比率が設定されていることが好ましい。
本発明に係る光通信システムの前記不等分岐光スプリッタは、制御信号で分岐比率を変更する可変機構を有しており、
前記OLTのレンジング機能で測定した、前記分岐光スプリッタ毎の前記最遠ONUまでの距離に基づいて前記不等分岐光スプリッタの分岐比率を演算する演算装置と、
前記演算装置が演算した前記分岐比率を前記所定の分岐比率として前記制御信号で前記不等分岐光スプリッタへ通知する設定情報伝達部と、
を有する分岐比率判定部をさらに備えることを特徴とする。
本通信システムを設定した後のユーザ分布変動に対応することができる。
前記OLTのレンジング機能で測定した、前記分岐光スプリッタ毎の前記最遠ONUまでの距離に基づいて前記不等分岐光スプリッタの分岐比率を演算する演算装置と、
前記演算装置が演算した前記分岐比率を前記所定の分岐比率として前記制御信号で前記不等分岐光スプリッタへ通知する設定情報伝達部と、
を有する分岐比率判定部をさらに備えることを特徴とする。
本通信システムを設定した後のユーザ分布変動に対応することができる。
本発明は、ユーザの分布に偏りがあっても光エネルギー効率を考慮した長距離伝送が可能な信頼性の高いアクセスネットワークを実現することができる光通信システム及び光通信方法を提供することができる。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
本実施形態を、図3、図4、及び図5を用いて説明する。
本実施形態を、図3、図4、及び図5を用いて説明する。
図3、図4にそれぞれ、従来のファイバ型等分岐/分配4分岐光スプリッタ400と、本発明における不等分岐/分配4分岐光スプリッタ403の構成を示す。光スプリッタは、複数の光ファイバコアを融着延伸することで、コア中の光閉じ込め効果が弱くなり、隣接ファイバへ光が結合するファイバ型光スプリッタと、石英ガラスやシリコン基板上にフォトリソグラフィ等の半導体プロセス技術を利用し、光回路を形成する導波路型光スプリッタに大別される。
図3の符号310は光の入力ポート、311~313は分岐点(ファイバ融着延伸箇所)、314-1~314-4は等分岐/分配4分岐光スプリッタの出力ポートを、それぞれ示す。分岐点(符号311~313)における分岐比率は等分配であることから50:50(%)である。図3の構成の場合、入力ポート(符号310)から入射した光は入射光の4分の1の光強度となってポート1~4へ出力される。
一方、図4の符号320は光の入力ポート、321~323は分岐点(ファイバ融着延伸箇所)、324-1~324-4は不等分岐/分配4分岐スプリッタの出力ポートを、それぞれ示す。分岐点321~323における分岐比率はそれぞれ、X:100-X(%)、Y:100-Y(%)、Z:100-Z(%)であり、X,Y及びZは0%より大きい。ポート1に注目すると、図4の不等分岐/分配4分岐光スプリッタについては分岐点321の1か所だが、図3の等分岐/分配4分岐光スプリッタは分岐点311と312の2か所で分岐しているため、不等分岐/分配スプリッタの分岐比率X=50%とした場合、分岐による損失は4分の1から2分の1となる。
つまり、本実施形態の光通信システムは、1つのOLTと複数のONUとが、前記OLTに接続する幹線光ファイバに配置される1つの幹線光スプリッタを介して接続される光通信システムであって、
前記1つの幹線光スプリッタは、合波側の1つの合波ポート320からの光を所定の分岐比率で分岐側の複数の分岐ポート324へ分岐する不等分岐光スプリッタ403であり、
不等分岐光スプリッタ403の分岐ポート324のうち合波ポート320から分岐ポート324までで分岐点数が最少である分岐ポート324-1に最遠のONUが接続される
ことを特徴とする。
前記1つの幹線光スプリッタは、合波側の1つの合波ポート320からの光を所定の分岐比率で分岐側の複数の分岐ポート324へ分岐する不等分岐光スプリッタ403であり、
不等分岐光スプリッタ403の分岐ポート324のうち合波ポート320から分岐ポート324までで分岐点数が最少である分岐ポート324-1に最遠のONUが接続される
ことを特徴とする。
図4のように分岐構成や分岐比率を変更し、全収容ユーザ数のなかで、最遠に位置するユーザ端末をポート1へ接続することで、図3に示した等分岐/分配光スプリッタと比較して分岐損失分をファイバ伝送路損失に充てること、即ち長距離化が可能(X=50%の場合は3dB分)である。分岐比率XをX>50(%)とすれば、3dB以上の分岐損失分をファイバ伝送路損失に充てることが可能であり、ポート1の更なる長距離化が実現できる。一方、分岐比率Xの値によってはOLTから出力された下り信号光がポート2~ポート4配下のONU側の受信器の最小受信感度以下、もしくは各ONUから出力された上り信号光がOLT側の受信器の最小受信感度以下となり、通信断が発生することがある。
つまり、OLT~全ONU間で通信を確立させるためには光スプリッタの分岐損失やファイバの伝送路損失を上回る光パワーバジェットを満たす必要がある。そして、OLT~ONU間で最もエネルギー効率が良い方法は、各ONUから出力された光がOLTの受信器の最小受信感度の光強度で到着することである。
以上より、不等分岐/分配4分岐光スプリッタ403は、ポート2配下に接続される最遠ONU、ポート3配下に接続される最遠ONU、及びポート4配下に接続される最遠ONUから出力された各々の光がOLT側の受信器の最小受信感度の光強度で到着するよう光スプリッタの分岐比X,Y,Zを決めることで、OLT配下の全ONUと通信を確立させると共にポート1の長距離化を実現することができる。
次いで、不等分岐/分配4分岐光スプリッタ403の分岐比率X,Y,Zの決定方法について述べる。図5に初段m:1光スプリッタのm=4とした不等分岐/分配光スプリッタを適用した場合の光通信システム451を示す。図の符号401はOLT内の送信器、402はOLT内の受信器、403は図4の不等分岐/分配4分岐光スプリッタ、404-1~404-4は主加入者光ファイバ回線、405-1~405-4は二段目n:1光スプリッタ(n=8)、406は8本の分岐加入者光ファイバ回線、407はポート配下で通信事業者の局舎から最も遠くに設置されたONU、をそれぞれ示す。またOLT受信器(符号402)から各ポートに接続される最遠のONU(符号407)までの距離をL1~L4[km]、OLT受信器(符号402)の最小受信感度をPrec[dBm]、ONUからの出力光の強度をPonu[dBm]、ファイバの伝送損失をα[dB/km]、8分岐光スプリッタ(符号405-1~405-4)の分岐損失をA[dB]、ファイバ接続損失等を含むその他の損失をB[dB]とする。OLTからONU間の距離が各々異なることからONUの出力光強度(Ponu)を伝送距離によって変更する手法も考えられるが、装置コストの上昇を招く恐れがあるため、本発明においては、全ONUは同じ光出力Ponuとしている。
ポート2配下の最遠のONUまでの距離L2[km]、ポート3配下の最遠のONUまでの距離L3[km]、ポート4配下の最遠のONUまでの距離L4[km]にもとづいて、ポート2配下の最遠のONU、ポート3配下の最遠のONU、ポート4配下の最遠のONUから出力された光がOLT受信機(符号402)においてPrec+ΔPとなるようにX、Y、Zを設定することで、ポート1の伝送可能距離の長延化を図る。ここで、ΔPは、ONU内部に設置されるLDの経年劣化による光出力低下、LDドライバの電流不安定性による光出力変動、光スプリッタやファイバ接続箇所での戻り光(屈折率変化に伴うフレネル反射)によるLDの光出力変動、その他の光強度変動を考慮したマージンである。上述のように最遠のONUからの光がOLTの受信器の最小受信感度で到着することが最もエネルギー効率が良いが、最小受信感度(Prec)+ΔPとすることで、上記光強度変動が生じてもOLTに到着する光の光強度がPrec未満となることを防止できる。ΔPは、例えば、Precの10%である。なお、ΔPは通信システムの構成に応じてPrecの0~10%の間で適宜設定することが好ましい。
上記で説明した条件下で、ポート2配下の最遠ONU、ポート3配下の最遠ONU、及びポート4配下の最遠ONUから出力された光がOLTへ到着した際の光強度については、それぞれ以下の式が成り立つ。式(1)~(3)の右辺は、何れも最小受信感度Prec+ΔPである。
式(1)、式(2)、式(3)から、X、Y、Zについて解くと、
ここで、 PonuやPrecは、例えばIEEE Std 802.3TM-2012より標準化で定められた値を持ち、ΔP(OLT側の受信器の最小受信感度からのマージン)、A(8分岐光スプリッタ分岐損失)、B(コネクタ接続損、スプリッタの過剰損等)は何れも定数であることから、式(7)は定数であることが分かる。
式(9)右辺のファイバの伝送損失α[dB/km]は、利用する波長によって異なる値を持つが、例えば、1.3μm帯では0.5dB/km、1.5μm帯では0.25dB/kmで定数ある。また、伝送距離L2~L4については、PONのレンジング機能により、OLT内部の時計からRTT(Round Trip Time)を測定することで、L2~L4を測定することが可能である。従って、式(8)は分岐比率Xの関数であったが、ポート2~4配下に接続される各々の最遠ONUまでの距離(L2~L4)へ変換することで、何れの項も定数となり距離を算出することが可能である。
一方で、等分配/分岐4分岐光スプリッタのポート1について、伝送可能距離をL1’[km]とすると、ONUから出力された光がOLT受信器の最小受信感度で到着するためには、式(10)が成立する。
式(9)に式(4)を用いてXの関数で表すことで不等分岐/分配光スプリッタを適用した場合のポート1の伝送距離(L1)は式(11)となり、式(10)と式(7)より等分岐/分配光スプリッタを適用した場合のポート1の伝送距離(L1’)は式(12)で表すことができる。
ここで、50<X<100と仮定すると、L1>L1’となり、不等分岐/分配4分岐光スプリッタのポート1は、等分岐/分配4分岐光スプリッタよりも伝送可能距離を拡大できることがわかる。
このように不等分岐/分配4分岐光スプリッタ403は、パッシブダブルスター型のPONシステムにおいて、ポート2配下に接続される最遠ONU、ポート3配下に接続される最遠ONU、及びポート4配下に接続される最遠ONUから出力された各々の光がOLTの受信器の最小受信感度(状況によってはΔPを考慮)の光強度で到着するよう初段の光スプリッタの分岐構成、もしくは分岐比率X,Y,Zを調整することで、OLT配下の全ONUと通信を確立させると共にポート1に接続される最遠ユーザの到達伝送距離の拡大、あるいは接続可能なユーザ数の増加を可能とすることができる。
なお、本実施形態では、説明の便宜上、ファイバ型光スプリッタによる実施例の説明をしたが、材料や構成に依らず導波路型光スプリッタやハーフミラーやビームスプリッタ等で構成される光学素子を用いた空間型光スプリッタでも同様の効果が得られる。
(実施形態2)
図6に本実施形態の光通信システム452を示す。図の符号は図5で示した符号と同一である。実施形態1との相違点は、ポート2~ポート4配下の最遠ONUの距離L2,L3,L4をいずれも同距離L2=L3=L4とした点である。このような事象は、例えばONU側に設置するLDにFP(Fabry-Perot)-LDなどのスペクトル線幅の広いLDを用いた場合に起こりうる。FP-LDはスペクトル幅が広く複数波長で発振するため、波長による伝送速度の違いから長距離を伝搬すると、波長分散の影響より受信感度の劣化を引き起こす。よって、通信を確立するためには、ONUまでの距離は波長分散の影響を受けない最大の伝送距離L[km]以下にする必要がある。
図6に本実施形態の光通信システム452を示す。図の符号は図5で示した符号と同一である。実施形態1との相違点は、ポート2~ポート4配下の最遠ONUの距離L2,L3,L4をいずれも同距離L2=L3=L4とした点である。このような事象は、例えばONU側に設置するLDにFP(Fabry-Perot)-LDなどのスペクトル線幅の広いLDを用いた場合に起こりうる。FP-LDはスペクトル幅が広く複数波長で発振するため、波長による伝送速度の違いから長距離を伝搬すると、波長分散の影響より受信感度の劣化を引き起こす。よって、通信を確立するためには、ONUまでの距離は波長分散の影響を受けない最大の伝送距離L[km]以下にする必要がある。
式(13)で表すようにポート2配下の最遠ONU、ポート3配下の最遠ONU、ポート4配下の最遠ONUの距離をLとする。
式(5)、式(6)に式(13)を代入すると、分岐比率Y,Zは、
と一意に定まる。同様に、式(4)より、
と記述でき、さらにポート1配下の最遠のONUまでの距離L1は、式(9)より、
と表すことができる。等分岐/分配4分岐光スプリッタのポート1配下の最遠ONUまでの伝送距離 式(12)と比較する。
このとき、それぞれの定数について一般的な値として、
FP-LDの伝送可能距離L=10km、
ファイバの伝送損失α=0.5[dB/km]、
Ponu=+4[dBm]、
Prec=-28[dBm]、
ΔP=0.5[dBm]、
A=9[dB]、
B=9.1[dB]
を代入すると、L1>L1’となり、不等分岐/分配光スプリッタ403のポート1は、等分岐/分配4分岐光スプリッタ400の出力ポートよりも伝送可能距離を拡大できることがわかる。
FP-LDの伝送可能距離L=10km、
ファイバの伝送損失α=0.5[dB/km]、
Ponu=+4[dBm]、
Prec=-28[dBm]、
ΔP=0.5[dBm]、
A=9[dB]、
B=9.1[dB]
を代入すると、L1>L1’となり、不等分岐/分配光スプリッタ403のポート1は、等分岐/分配4分岐光スプリッタ400の出力ポートよりも伝送可能距離を拡大できることがわかる。
このように不等分岐/分配4分岐光スプリッタ403は、パッシブダブルスター型のPONシステムにおいて、ポート2配下に接続される最遠ONU、ポート3配下に接続される最遠ONU、及びポート4配下に接続される最遠ONUの各々の距離が、FP-LDの波長分散による伝達距離制限L[km]以下という条件下でも、分岐比率X,Y,Zを調整することで、OLT配下の全ONUとの通信を確立させると共に、ポート1に接続される最遠ユーザの到達伝送距離の拡大、あるいは接続可能なユーザ数の増加を可能とすることができる。
(実施形態3)
図7に本実施形態の光通信システム453を示す。符号は図6で示した符号と同一である。実施形態2との相違点は、ポート2配下の最遠ONUの距離L2は任意とし、ポート3、ポート4配下の最遠ONUの距離L3、L4を同距離L3=L4とした点である。ポート3、4のONU側に設置するLDにFP-LDを用いた場合に起こりうる。
図7に本実施形態の光通信システム453を示す。符号は図6で示した符号と同一である。実施形態2との相違点は、ポート2配下の最遠ONUの距離L2は任意とし、ポート3、ポート4配下の最遠ONUの距離L3、L4を同距離L3=L4とした点である。ポート3、4のONU側に設置するLDにFP-LDを用いた場合に起こりうる。
式(20)で表すようにポート3配下の最遠ONU、ポート4配下の最遠ONUの距離をLとする。
式(6)に式(20)を代入すると、分岐比率Zは、
と一意に定まる。同様に、式(4)、(5)より、
と記述でき、さらにポート1配下の最遠ONUまでの距離L1は、式(9)より、
と記述できる。
このように不等分岐/分配4分岐光スプリッタ403は、パッシブダブルスター型のPONシステムにおいて、ポート3配下に接続される最遠ONU、及びポート4配下に接続される最遠ONUの各々の距離が、FP-LDの波長分散による伝達距離制限L[km]以下という条件のもと、分岐比率X,Y,Zを調整することで、OLT配下の全ONUとの通信を確立させると共に、ポート1に接続される最遠ユーザの到達伝送距離の拡大、あるいは接続可能なユーザ数の増加を可能とすることができる。
(実施形態4)
図8に本実施形態の光通信システム454を示す。図の符号は図5で示した符号と同一である。これまでの実施形態との相違点は、二段目n:1光スプリッタの分岐数をn(分岐比率=50%)へ一般化した点である。符号705-1~705-4は二段目n:1光スプリッタ、706はn本の分岐加入者光ファイバ回線、をそれぞれ示す。n分岐光スプリッタの分岐損失は2分岐光スプリッタの組合せで実現でき、分岐点数はlog2nとなることから分岐損失は3×log2n[dB]となる。
図8に本実施形態の光通信システム454を示す。図の符号は図5で示した符号と同一である。これまでの実施形態との相違点は、二段目n:1光スプリッタの分岐数をn(分岐比率=50%)へ一般化した点である。符号705-1~705-4は二段目n:1光スプリッタ、706はn本の分岐加入者光ファイバ回線、をそれぞれ示す。n分岐光スプリッタの分岐損失は2分岐光スプリッタの組合せで実現でき、分岐点数はlog2nとなることから分岐損失は3×log2n[dB]となる。
初段m:1光スプリッタ(m=4)とした不等分岐/分配光スプリッタを適用した場合のポート1の伝送距離L1,及び等分岐/分配4分岐光スプリッタの伝送距離L1’は、式(11),(12)と示され、式(7)が式(25)となる。
以上より、50<X<100と仮定すると、L1>L1’となり、不等分岐分配4分岐光スプリッタ403のポート1は、等分岐/分配4分岐光スプリッタ400よりも伝送可能距離を拡大できることがわかる。
このように不等分岐/分配4分岐光スプリッタ403は、パッシブダブルスター型のPONシステムにおいて、ポート2配下に接続される最遠ONU、ポート3配下に接続される最遠ONU、及びポート4配下に接続される最遠ONUから出力された各々の光がOLTの受信器の最小受信感度で到着するよう初段の光スプリッタの分岐構成、もしくは分岐比率X,Y,Zを調整することで、OLT配下の全ONUと通信を確立させると共にポート1に接続される最遠ユーザの到達伝送距離の拡大、あるいは接続可能なユーザ数の増加を可能とすることができる。
(実施形態5)
本実施形態を、図9及び図10を用いて説明する。
本実施形態を、図9及び図10を用いて説明する。
図9は不等分岐/分配m分岐光スプリッタ903を示しており、図の符号800は光の入力ポート、801-1~801-m-1は分岐点(ファイバ融着延伸箇所)、802-1~802-mは不等分岐/分配m分岐スプリッタの出力ポートを、それぞれ示す。分岐点801-1~801-m-1における分岐比率はそれぞれ、
x1:(100-x1)(%) ~ xm-1:(100-xm-1)(%)
であり、x1~xm-1はいずれも0%より大きい。
x1:(100-x1)(%) ~ xm-1:(100-xm-1)(%)
であり、x1~xm-1はいずれも0%より大きい。
不等分岐/分配m分岐光スプリッタを初段に設置し、2段目に等分配n分岐光スプリッタ505を適用した光通信システムを図10に示す。図の符号は図8に示した符号と同一である。これまでの実施形態との違いは図の符号903に不等分岐/分配m分岐光スプリッタを設置した点である。
ここで、1≦k≦m-1の任意の整数kについて、ポートk配下の最遠のONUまでの距離をLk[km]として、OLT受信機402の最小受信感度で到達する時には、以下の式が成り立つ。ポート2~ポートm-1配下の最遠ONUについては、
と表すことができ、ポートm配下の最遠ONUについては、
と表せる。式(26)と式(27)はm-1個の変数x1~xm-1についてのm-1元連立一次方程式となり、これらを解くことで、x1~xm-1について、既知の定数で表すことができる。このときのポート1配下の最遠ONUについて、光強度は以下のように表せる。
これをL1について解くと、
ここで初段に等分配m分岐光スプリッタ、2段目に等分配n分岐光スプリッタを配置した光通信システムを考える。当該光通信システムでの最遠ONUまでの距離L1”[km]と上記L1とを比較すると、分岐箇所が801-1のみで分岐による損失が少なくなり、常にL1>L1”が成立する。
このように不等分岐/分配m分岐光スプリッタ903は、パッシブダブルスター型のPONシステムにおいて、初段の不等分岐/分配m分岐光スプリッタのポート2~ポートm配下に接続されるそれぞれのポートの中で最遠ONUから出力された光が、OLT受信機の最小受信感度(状況によってはΔPを考慮)の光強度で到着するように初段の光スプリッタの分岐構成、もしくは分岐比率x1~xm-1を調節することで、OLT配下の全ONUと通信を確立させると共に、ポート1に接続される最遠ユーザの到達伝送距離の拡大、あるいは接続可能なユーザ数の増加を可能とすることができる。
(実施形態6)
図11に本実施形態の光通信システム456を示す。一部、図の符号は図5で示した符号と同一である。本実施形態は、これまで示した実施形態を光通信システムに応用した例である。図の符号1000は分岐比率判定部、1001は光スプリッタ管理情報データベース(SP管理情報DB)、1002は演算装置、1003はスプリッタ設定情報データベース(SP設定情報DB)、1004は設定情報伝達部、1005はm:1分岐比可変不等分岐/分配光スプリッタ(m=4)、1006~1008はファイバコア近接箇所、1009は駆動ステージ、1010はMAC-LSI(Media Access Control Large Scale Integration)1011~1013は入力IF、をそれぞれ示す。分岐比可変不等分岐/分配光スプリッタ1005は、例えば、前述した光ファイバ型であれば、光ファイバコア間を近接させコア間の距離(Lx,Ly,Lz)によりエバネッセント場の結合効率を変えることで、分岐比を変更することが可能である。
図11に本実施形態の光通信システム456を示す。一部、図の符号は図5で示した符号と同一である。本実施形態は、これまで示した実施形態を光通信システムに応用した例である。図の符号1000は分岐比率判定部、1001は光スプリッタ管理情報データベース(SP管理情報DB)、1002は演算装置、1003はスプリッタ設定情報データベース(SP設定情報DB)、1004は設定情報伝達部、1005はm:1分岐比可変不等分岐/分配光スプリッタ(m=4)、1006~1008はファイバコア近接箇所、1009は駆動ステージ、1010はMAC-LSI(Media Access Control Large Scale Integration)1011~1013は入力IF、をそれぞれ示す。分岐比可変不等分岐/分配光スプリッタ1005は、例えば、前述した光ファイバ型であれば、光ファイバコア間を近接させコア間の距離(Lx,Ly,Lz)によりエバネッセント場の結合効率を変えることで、分岐比を変更することが可能である。
前述したようにPONシステムは、レンジングと呼ばれる機能によりOLTと接続されたONU間の距離を測定することができる。分岐比率判定部1000は、接続されたポート2配下の最遠ONU(距離L2)、ポート3配下の最遠ONU(距離L3)、ポート4配下の最遠ONU(距離L4)の各々の距離をレンジング機能を司るMAC-LSI1010から読み取り、分岐比率X,Y,Zを演算する。そして、分岐比率判定部1000は、その演算結果に基づいて不等分岐/分配光スプリッタ1005のファイバコア近接箇所(1006~1008)をX,Y,Zとなるように調整する。
より具体的に説明する。
分岐比率判定部1000は、MAC-LSI1010からポート2~ポート4配下に接続されるONUの距離を取得し、SP管理情報DB1001へ格納する。例えば、SP管理情報DB1001は、図13の表に示すような初段光スプリッタ(不等分岐/分配光スプリッタ1005)の出力ポート番号、二段目光スプリッタ(等分岐/分配光スプリッタ405)のポート番号、前記2段目光スプリッタのポートに接続されるONUの接続状態、対応する距離のカラムを持つ。
分岐比率判定部1000は、MAC-LSI1010からポート2~ポート4配下に接続されるONUの距離を取得し、SP管理情報DB1001へ格納する。例えば、SP管理情報DB1001は、図13の表に示すような初段光スプリッタ(不等分岐/分配光スプリッタ1005)の出力ポート番号、二段目光スプリッタ(等分岐/分配光スプリッタ405)のポート番号、前記2段目光スプリッタのポートに接続されるONUの接続状態、対応する距離のカラムを持つ。
演算装置1002は、SP管理情報DB1001から初段光スプリッタのポート毎に最遠距離の値を抽出する。例えば、図13の表ではポート2配下では二段目光スプリッタの2番ポートに接続されるONUの距離l2(ここで、ポート2配下ではl2が最遠と仮定)、ポート3配下では二段目光スプリッタの8番ポートに接続されるONUの距離l4(ここで、ポート3配下ではl2が最遠と仮定)、ポート4配下では二段目光スプリッタの1番ポートに接続されるONUの距離l5(ここで、ポート4配下ではl5が最遠と仮定)を抽出する。演算装置1002は、抽出したL2=l2,L3=l4,L4=l5を実施形態1で示した式(4)~(6)を用いて演算することで分岐比率X,Y,Zを決定し、その結果を設定情報伝達部1004へ入力する。
SP設定情報DB1003は、例えば、図14の表に示すような分岐比率、当該分岐比率に対応するファイバコア間の距離(Lx,Ly,Lz)、及び前記ファイバコア間距離に対応する電圧値をテーブルに持つ。設定情報伝達部1004は、演算装置1002が演算した分岐比率X,Y,Zの値に基づいてSP設定情報DB1003から対応する電圧値を抽出し、その値を不等分岐/分配光スプリッタ1005の入力IF1011~1013へ入力する。駆動ステージ1009は、例えばピエゾアクチュエータが挙げられ、逆圧電効果により入力された電圧値に基づいてLx~Lzの距離を設定、即ち分岐比率X,Y,Zを設定することができる。
このように光通信システム456は、パッシブダブルスター型のPONシステムにおいて、ポート2配下に接続される最遠ONU、ポート3配下に接続される最遠ONU、及びポート4配下に接続される最遠ONUから出力された各々の光がOLTの受信器の最小受信感度(状況によってはΔPを考慮)の光強度で到着するよう不等分岐/分配4分岐光スプリッタ1005の分岐構成、もしくは分岐比率X,Y,Zを自動で調整することで、OLT配下の全ONUと通信を確立させると共にポート1に接続される最遠ユーザの到達伝送距離の拡大、あるいは接続可能なユーザ数の増加を可能とすることができる。
なお、本実施形態では、説明の便宜上、駆動ステージにピエゾアクチュエータを利用することで可変不等分岐/分岐光スプリッタ1005の分岐比率を変更することを示したが、MAC-LSIのレンジング機能から可変不等分岐/分岐光スプリッタ1005のポート2~ポート4配下に接続されるONUの最遠距離を用いて分岐比率X,Y,Zを演算し、その結果を不等分岐/分配光スプリッタへフィードバックすることで、自動的にX,Y,Zを設定することができれば、実施形態6で述べた手法に限定されるものではない。また、初段m:1不等分岐/分配スプリッタの分岐数m=4、二段目n:1等分岐光スプリッタの分岐数n=8としたが、実施形態5で示した一般化された式を適用し分岐比率X,Y,Zを算出することで、上記初段、もしくは二段目光スプリッタの分岐数に限定されるものではない。
(他の実施形態)
以上の実施形態では、便宜上、収容局側に設置される光回線終端装置(OLT)と宅内側に設置される終端装置(ONU)間を2つの光スプリッタを介して接続されるパッシブダブルスター型として記述しているが、これに制限されるものではない。
以上の実施形態では、便宜上、収容局側に設置される光回線終端装置(OLT)と宅内側に設置される終端装置(ONU)間を2つの光スプリッタを介して接続されるパッシブダブルスター型として記述しているが、これに制限されるものではない。
図12は、OLT~ONU間を複数の光スプリッタで接続したパッシブオプティカルネットワーク457を示す。図の符号1100は収容局に接続された幹線光ファイバ、1101は等分岐/分配j:1光スプリッタ、1102は等分岐/分配n:1光スプリッタ、1103は幹線光ファイバに接続されたk’番目の不等分岐/分配m:1光スプリッタ、1104はk’番目の出力ポートm配下に接続されたo番目の等分岐/分配n:1光スプリッタ、をそれぞれ示す。
つまり、パッシブオプティカルネットワーク457は、1つのOLTと複数のONUが2つ以上の光スプリッタを介して接続する光通信システムであって、
前記光スプリッタは、
前記OLTに接続する幹線光ファイバ1100に配置される少なくとも1つの幹線光スプリッタ(等分岐/分配j:1光スプリッタ1101、不等分岐/分配m:1光スプリッタ1103)と、
前記幹線光スプリッタで前記幹線光ファイバから分岐された分岐光ファイバに配置される複数の分岐光スプリッタ(等分岐/分配n:1光スプリッタ(1102、1104))と、
前記OLTから見て幹線光ファイバ1100の遠端に配置される幹線端光スプリッタ(等分岐/分配n:1光スプリッタ1105)と、
であり、
前記幹線光スプリッタの1つは、合波側の1つの合波ポートからの光を所定の分岐比率で分岐側の複数の分岐ポートへ分岐する不等分岐光スプリッタ(不等分岐/分配m:1光スプリッタ1103)であり、
前記不等分岐光スプリッタの分岐ポートのうち前記合波ポートから前記分岐ポートまでで分岐点数が最少である分岐ポートに幹線光ファイバ1100が接続され、
前記分岐光スプリッタ、前記幹線端光スプリッタ、及び他の前記幹線光スプリッタは、合波側の1つの合波ポートからの光を均等に分岐側の複数の分岐ポートへ分岐する等分岐光スプリッタ(等分岐/分配j:1光スプリッタ1101、等分岐/分配n:1光スプリッタ(1102、1104))である
ことを特徴とする。
前記光スプリッタは、
前記OLTに接続する幹線光ファイバ1100に配置される少なくとも1つの幹線光スプリッタ(等分岐/分配j:1光スプリッタ1101、不等分岐/分配m:1光スプリッタ1103)と、
前記幹線光スプリッタで前記幹線光ファイバから分岐された分岐光ファイバに配置される複数の分岐光スプリッタ(等分岐/分配n:1光スプリッタ(1102、1104))と、
前記OLTから見て幹線光ファイバ1100の遠端に配置される幹線端光スプリッタ(等分岐/分配n:1光スプリッタ1105)と、
であり、
前記幹線光スプリッタの1つは、合波側の1つの合波ポートからの光を所定の分岐比率で分岐側の複数の分岐ポートへ分岐する不等分岐光スプリッタ(不等分岐/分配m:1光スプリッタ1103)であり、
前記不等分岐光スプリッタの分岐ポートのうち前記合波ポートから前記分岐ポートまでで分岐点数が最少である分岐ポートに幹線光ファイバ1100が接続され、
前記分岐光スプリッタ、前記幹線端光スプリッタ、及び他の前記幹線光スプリッタは、合波側の1つの合波ポートからの光を均等に分岐側の複数の分岐ポートへ分岐する等分岐光スプリッタ(等分岐/分配j:1光スプリッタ1101、等分岐/分配n:1光スプリッタ(1102、1104))である
ことを特徴とする。
k’番目に設置された不等分岐/分配m:1光スプリッタ1103の分岐比率を求めるためには、実施形態5で示した不等分岐/分配m:1光スプリッタ1103の出力ポート1配下に接続される最遠ONU、ポート2配下に接続される最遠ONU、ポートm配下に接続される最遠ONUからの出力光強度がOLT到達時に最小受信感度になるよう分岐比率を決定すればよい。つまり、図中の訪路m間の光スプリッタ数k’+o個のうち、不等分岐/分配光スプリッタ数が“1”、等分岐/分配光スプリッタ数が(k’+o-1)個であれば、網トポロジーの構成に制限されることなく、これまで説明した実施形態により分岐比率を決定し、全てが等分岐/分配光スプリッタで構成されるパッシブオプティカルネットワークと比較して幹線光ファイバの長距離化が可能である。
[付記]
特許文献1に不等分岐型の光スプリッタの記載があるが、特許文献1は、デバイスの作製上の課題を解決するための発明であり、光通信システム及び光通信方式に適用したものではない。つまり、引用文献1は、パッシブダブルスター型のPONシステムにおいて、通信事業者近傍に設置されるONUに対しては、最小受信感度付近になるよう初段の光スプリッタの分岐構成、もしくは分岐比率を調整することで、最遠ユーザの到達伝送距離の拡大、あるいは接続可能なユーザ数の増加を可能にすることを開示した文献ではない。
特許文献1に不等分岐型の光スプリッタの記載があるが、特許文献1は、デバイスの作製上の課題を解決するための発明であり、光通信システム及び光通信方式に適用したものではない。つまり、引用文献1は、パッシブダブルスター型のPONシステムにおいて、通信事業者近傍に設置されるONUに対しては、最小受信感度付近になるよう初段の光スプリッタの分岐構成、もしくは分岐比率を調整することで、最遠ユーザの到達伝送距離の拡大、あるいは接続可能なユーザ数の増加を可能にすることを開示した文献ではない。
100:通信事業者局舎
101:光回線終端装置(OLT)
102:m:1光スプリッタ
103:主加入者光ファイバ回線
104:n:1光スプリッタ
105:分岐加入者光ファイバ回線
106-1~106-n:終端装置(ONU)
310、320:入力ポート
311~313、321~323:分岐点(ファイバ融着延伸箇所)
314-1~314-4、324-1~324-4:出力ポート
400:等分岐/分配4分岐光スプリッタ
401:送信器
402:受信器
403:不等分岐/分配4分岐光スプリッタ
404-1~404-4:主加入者光ファイバ回線(404-1は幹線光ファイバ)
405-1~405-4:二段目n:1光スプリッタ(n=8)
406:分岐加入者光ファイバ回線
407:ONU
451~457:光通信システム
505:等分配n分岐光スプリッタ
800:入力ポート
801-1~801-m-1:分岐点(ファイバ融着延伸箇所)
802-1~802-m:出力ポート
903:不等分岐/分配m分岐光スプリッタ
1000:分岐比率判定部
1001:光スプリッタ管理情報データベース
1002:演算装置
1003:スプリッタ設定情報データベース
1004:設定情報伝達部
1005:m:1分岐比可変不等分岐/分配光スプリッタ(m=4)
1006~1008:ファイバコア近接箇所
1009:駆動ステージ
1010:MAC-LSI
1011~1013:入力IF
1100:幹線光ファイバ
1101:等分岐/分配j:1光スプリッタ
1102:等分岐/分配n:1光スプリッタ
1103:不等分岐/分配m:1光スプリッタ
1104:等分岐/分配n:1光スプリッタ
101:光回線終端装置(OLT)
102:m:1光スプリッタ
103:主加入者光ファイバ回線
104:n:1光スプリッタ
105:分岐加入者光ファイバ回線
106-1~106-n:終端装置(ONU)
310、320:入力ポート
311~313、321~323:分岐点(ファイバ融着延伸箇所)
314-1~314-4、324-1~324-4:出力ポート
400:等分岐/分配4分岐光スプリッタ
401:送信器
402:受信器
403:不等分岐/分配4分岐光スプリッタ
404-1~404-4:主加入者光ファイバ回線(404-1は幹線光ファイバ)
405-1~405-4:二段目n:1光スプリッタ(n=8)
406:分岐加入者光ファイバ回線
407:ONU
451~457:光通信システム
505:等分配n分岐光スプリッタ
800:入力ポート
801-1~801-m-1:分岐点(ファイバ融着延伸箇所)
802-1~802-m:出力ポート
903:不等分岐/分配m分岐光スプリッタ
1000:分岐比率判定部
1001:光スプリッタ管理情報データベース
1002:演算装置
1003:スプリッタ設定情報データベース
1004:設定情報伝達部
1005:m:1分岐比可変不等分岐/分配光スプリッタ(m=4)
1006~1008:ファイバコア近接箇所
1009:駆動ステージ
1010:MAC-LSI
1011~1013:入力IF
1100:幹線光ファイバ
1101:等分岐/分配j:1光スプリッタ
1102:等分岐/分配n:1光スプリッタ
1103:不等分岐/分配m:1光スプリッタ
1104:等分岐/分配n:1光スプリッタ
Claims (8)
- 1つのOLTと複数のONUが2つ以上の光スプリッタを介して接続される光通信システムであって、
前記光スプリッタは、
前記OLTに接続する幹線光ファイバに配置される少なくとも1つの幹線光スプリッタと、
前記幹線光スプリッタで前記幹線光ファイバから分岐された分岐光ファイバに配置される複数の分岐光スプリッタと、
前記OLTから見て前記幹線光ファイバの遠端に配置される幹線端光スプリッタと、
であり、
前記幹線光スプリッタの1つは、合波側の1つの合波ポートからの光を所定の分岐比率で分岐側の複数の分岐ポートへ分岐する不等分岐光スプリッタであり、
前記不等分岐光スプリッタの分岐ポートのうち前記合波ポートから前記分岐ポートまでで分岐点数が最少である分岐ポートに前記幹線光ファイバが接続され、
前記分岐光スプリッタ、前記幹線端光スプリッタ、及び他の前記幹線光スプリッタは、合波側の1つの合波ポートからの光を均等に分岐側の複数の分岐ポートへ分岐する等分岐光スプリッタである
ことを特徴とする光通信システム。 - 1つのOLTと複数のONUとが、前記OLTに接続する幹線光ファイバに配置される1つの幹線光スプリッタを介して接続される光通信システムであって、
前記1つの幹線光スプリッタは、合波側の1つの合波ポートからの光を所定の分岐比率で分岐側の複数の分岐ポートへ分岐する不等分岐光スプリッタであり、
前記不等分岐光スプリッタの分岐ポートのうち前記合波ポートから前記分岐ポートまでで分岐点数が最少である分岐ポートに最遠のONUが接続される
ことを特徴とする光通信システム。 - 前記幹線光スプリッタは、前記OLTからみて前記幹線光ファイバの最も近くに1つだけ配置され、前記幹線光スプリッタの分岐ポート数がm(mは2以上の整数)であり、
前記幹線光スプリッタである前記不等分岐光スプリッタの分岐ポートのうち前記合波ポートから前記分岐ポートまでで分岐点数が最少である分岐ポートに分岐ポート数がn(nは2以上の整数)の前記幹線端光スプリッタの合波ポートが接続され、
前記分岐光スプリッタはm-1個であり、前記幹線光スプリッタである前記不等分岐光スプリッタの分岐ポートのうち前記合波ポートから前記分岐ポートまでで分岐点数が最少である分岐ポート以外に分岐ポート数がn(nは2以上の整数)の前記分岐光スプリッタの合波ポートが接続される
パッシブダブルスター型であることを特徴とする請求項1に記載の光通信システム。 - 前記不等分岐光スプリッタは、
前記不等分岐光スプリッタの分岐ポートに前記分岐光ファイバを介して接続されている前記分岐光スプリッタ毎に、該分岐光スプリッタの配下の前記ONUのうち前記OLTから最も離れている最遠ONUからの光が前記OLTの最小受信感度以上の光強度で前記OLTへ到着するように、前記所定の分岐比率が設定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光通信システム。 - 前記不等分岐光スプリッタは、制御信号で分岐比率を変更する可変機構を有しており、
前記OLTのレンジング機能で測定した、前記分岐光スプリッタ毎の前記最遠ONUまでの距離に基づいて前記不等分岐光スプリッタの分岐比率を演算する演算装置と、
前記演算装置が演算した前記分岐比率を前記所定の分岐比率として前記制御信号で前記不等分岐光スプリッタへ通知する設定情報伝達部と、
を有する分岐比率判定部をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光通信システム。 - 1つのOLTと複数のONUとが、前記OLTに接続する幹線光ファイバに配置される少なくとも1つの幹線光スプリッタを介して接続される光通信システムにおける光通信方法であって、
前記1つの幹線光スプリッタを、合波側の1つの合波ポートからの光を所定の分岐比率で分岐側の複数の分岐ポートへ分岐する不等分岐光スプリッタとし、前記不等分岐光スプリッタの分岐ポートのうち前記合波ポートから前記分岐ポートまでで分岐点数が最少である分岐ポートに最遠のONUを接続する
ことを特徴とする光通信方法。 - 前記不等分岐光スプリッタの分岐ポートに前記分岐光ファイバを介して接続されている前記分岐光スプリッタ毎に、該分岐光スプリッタの配下の前記ONUのうち前記OLTから最も離れている最遠ONUからの光が前記OLTの最小受信感度以上の光強度で前記OLTへ到着するように、前記所定の分岐比率を設定することを特徴とする請求項6に記載の光通信方法。
- 前記OLTのレンジング機能で測定した、前記分岐光スプリッタ毎の前記最遠ONUまでの距離に基づいて前記不等分岐光スプリッタの分岐比率を演算する演算手順と、
前記演算手順で演算した前記分岐比率を前記所定の分岐比率として制御信号で前記不等分岐光スプリッタへ通知する設定情報伝達手順と、
前記設定情報伝達手順で通知した前記制御信号で前記不等分岐光スプリッタの分岐比率を変更する分岐比率変更手順と、
をさらに行うことを特徴とする請求項6又は7に記載の光通信方法。
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