WO2019187310A1

WO2019187310A1 - 衣服と衣服用留め具との組み合わせ

Info

Publication number: WO2019187310A1
Application number: PCT/JP2018/042104
Authority: WO
Inventors: 静間玲
Original assignee: 有限会社しをり
Priority date: 2018-03-30
Filing date: 2018-11-14
Publication date: 2019-10-03
Also published as: US20200113292A1; CN110740659A; JP6451970B1; JP2019178439A

Abstract

新規な衣服と衣服用留め具との組み合わせを提案する。　衣服用留め具が装着される留め具装着部を留め合わせ部に備えている衣服と、前記留め具装着部に装着される衣服用留め具との組み合わせであって、前記衣服用留め具は、ボタン様台座部と、当該ボタン様台座部の背面側から突出する刺突部とから構成され、前記留め具装着部は前記刺突部が挿通される挿通孔であって前記刺突部の断面形状に対応する形状を有する挿通孔を備えていて、前記挿通孔を挿通した前記衣服用留め具の前記刺突部の先端側に掛止部が形成される、衣服と、衣服用留め具との組み合わせ。

Description

衣服と衣服用留め具との組み合わせ

　この発明は、衣服と衣服用留め具との組み合わせに関する。

　衣服と衣服用の留め具に関しては従来から種々の提案がされている。例えば、特許文献１には、一対のボタン本体部の双方が表になり、リバーシブルとして使用できるボタン及び、ボタン留め構造並びに衣服、ズボンに関する提案が行われている。

特開２０１６－２２１１６１号公報

　この発明は、新規な衣服と衣服用留め具との組み合わせを提案することを目的にしている。

　衣服用留め具が装着される留め具装着部を留め合わせ部に備えている衣服と、前記留め具装着部に装着される衣服用留め具との組み合わせである。以下の構成を備えている。

　前記衣服用留め具は、表面が装飾面になっているボタン様台座部と、当該ボタン様台座部の前記表面の反対側の背面側から突出する刺突部とから構成される。

　前記留め合わせ部は、前記衣服が人間の身体に装着された際に互いに留め合わされる関係の位置になる、前記衣服の一方の前身頃の端側と、前記衣服の他方の前身頃の端側とにそれぞれ配備されている。

　前記留め具装着部は、前記衣服の一方の前身頃の端側において上下方向に所定の間隔を空けて複数個配備されている一方側留め具装着部と、前記衣服の一方の前身頃の端側で上下方向に所定の間隔を空けて複数個備えられている前記一方側留め具装着部に対応する上下方向の高さ位置で前記衣服の他方の前身頃の端側において上下方向に所定の間隔を空けて前記一方側留め具装着部の数に対応する数で配備されている他方側留め具装着部とからなる。

　前記一方側留め具装着部及び、前記他方側留め具装着部は、それぞれ、中央側に、前記刺突部が挿通される挿通孔であって前記刺突部の断面形状と同一の形状を有する挿通孔を備えている。

　前記複数の一方側留め具装着部のそれぞれ及び前記複数の一方側留め具装着部のそれぞれに配備されている前記挿通孔のそれぞれ、並びに、前記複数の他方側留め具装着部のそれぞれ及び前記複数の他方側留め具装着部のそれぞれに配備されている前記挿通孔のそれぞれは、いずれも、前記衣服の正面から見たときに図形、模様、装飾として視認される外観を有する。

　前記一方側留め具装着部の前記挿通孔と、当該前記一方側留め具装着部の前記上下方向高さ位置で対応する位置にある前記他方側留め具装着部の前記挿通孔とを挿通した前記衣服用留め具の前記刺突部の先端側に掛止部が形成される。

　前記衣服用留め具のボタン様台座部は前記留め具装着部の前記挿通孔の面積より大きな面積を有する。

　前記刺突部の先端側に形成される掛止部は、前記刺突部の先端に装着され、前記留め具装着部の前記挿通孔の面積より大きな面積を有する受け具である。

　以上の構成からなる衣服と、衣服用留め具との組み合わせである。

　この発明によれば、新規な衣服と衣服用留め具との組み合わせを提供することができる。

この発明の一実施形態に係る衣服と衣服用留め具との組み合わせの概略構成を説明する図。この発明の一実施形態に係る衣服と衣服用留め具との組み合わせにより衣服の留め合わせが行われる形態を説明する図。図２図示の実施形態における留め合わせ構造を説明する一部を省略した断面図。

　図１は、この実施形態の衣服２０と、衣服用留め具１、１ａ、１ｂとの組み合わせの一例を説明する概略図である。

　図１図示の衣服２０は、前身頃２３の図１中の左端側と、前身頃２４の図１中の右端側とに留め合わせ部を備えている。前身頃２３の図１中の左端側と、前身頃２４の図１中の右端側とがこの留め合わせ部において留め合わされる。

　この留め合わせ部は、後述する衣服用留め具が装着される留め具装着部１１、１１ａ、１１ｂ、２１、２１ａ、２１ｂをそれぞれ備えている。前身頃２３側の留め具装着部２１と、前身頃２４側の留め具装着部１１との箇所で留め合わせが行われる。前身頃２３側の留め具装着部２１ａと、前身頃２４側の留め具装着部１１ａとの箇所で留め合わせが行われる。前身頃２３側の留め具装着部２１ｂと、前身頃２４側の留め具装着部１１ｂとの箇所で留め合わせが行われる。

　前述した留め合わせを行う衣服用留め具１、１ａ、１ｂは、いずれも、ボタン様台座部２、２ａ、２ｂと、ボタン様台座部２、２ａ、２ｂの背面側から突出する刺突部３、３ａ、３ｂとから構成されている。

　上述した留め具装着部１１、１１ａ、１１ｂ、２１、２１ａ、２１ｂは、衣服用留め具１、１ａ、１ｂの刺突部３、３ａ、３ｂが挿通される挿通孔１２、２２、１２ａ、２２ａ、１２ｂ、２２ｂを備えている。

　挿通孔１２、２２は、この挿通孔１２、２２が形成されている留め具装着部１１、２１の箇所での留めあわせを行う衣服用留め具１の刺突部３の断面形状に対応する形状になっている。すなわち、挿通孔１２、２２の形状は、刺突部３の断面形状と同一の形状になっている。図示の実施形態では刺突部３の断面形状が正方形で、挿通孔１２、２２の形状が正方形である。

　挿通孔１２ａ、２２ａは、この挿通孔１２ａ、２２ａが形成されている留め具装着部１１ａ、２１ａの箇所での留めあわせを行う衣服用留め具１ａの刺突部３ａの断面形状に対応する形状になっている。すなわち、挿通孔１２ａ、２２ａの形状は、刺突部３ａの断面形状と同一の形状になっている。図示の実施形態では刺突部３ａの断面形状が円形で、挿通孔１２ａ、２２ａの形状が円形である。

　挿通孔１２ｂ、２２ｂは、この挿通孔１２ｂ、２２ｂが形成されている留め具装着部１１ｂ、２１ｂの箇所での留めあわせを行う衣服用留め具１ｂの刺突部３ｂの断面形状に対応する形状になっている。すなわち、挿通孔１２ｂ、２２ｂの形状は、刺突部３ｂの断面形状と同一の形状になっている。図示の実施形態では、刺突部３ｂの断面形状が図面中、上下方向が長い長方形形状で、挿通孔１２ｂ、２２ｂの形状が図面中、上下方向が長い長方形形状である。

　ボタン様台座部２、２ａ、２ｂは、留め具装着部１１、１１ａ、１１ｂ、２１、２１ａ、２１ｂの挿通孔１２、２２、１２ａ、２２ａ、１２ｂ、２２ｂの面積より大きな面積を有している。

　この実施形態の衣服用留め具１、１ａ、１ｂは、上述した挿通孔１２、２２、１２ａ、２２ａ、１２ｂ、２２ｂを挿通した衣服用留め具１、１ａ、１ｂの刺突部３、３ａ、３ｂの先端側に掛止部が形成される構造になっている。

　図１～図３図示の実施形態では、挿通孔１２、２２、１２ａ、２２ａ、１２ｂ、２２ｂを挿通した衣服用留め具１、１ａ、１ｂの刺突部３、３ａ、３ｂの先端側に形成される掛止部は、刺突部３、３ａ、３ｂの先端に装着され、留め具装着部２１、２１ａ、２１ｂの挿通孔２２、２２ａ、２２ｂより大きな面積を有する受け具３１、３１ａ、３１ｂである（図２）。

　図２図示のように、受け具３１は、留め具装着部２１の挿通孔２２（図１）より大きな面積を有し、中央部に、刺突部３の先端が嵌合される、正方形形状の嵌合穴３３を備えている。

　衣服２０の前身頃２４の図１中の右端側に存在している留め合わせ部における留め具装着部１１の挿通孔１２及び、衣服２０の前身頃２３の図１中の左端側に存在している留め合わせ部における留め具装着部２１の挿通孔２２を挿通してきた衣服用留め具１の、ボタン様台座部２の背面側から突出する刺突部３の先端が、受け具３１の嵌合穴３３に嵌合される（図３）。こうして、留め合わせが行われる。

　同様に、衣服２０の前身頃２４の図１中の右端側に存在している留め合わせ部における留め具装着部１１ａの挿通孔１２ａ及び、衣服２０の前身頃２３の図１中の左端側に存在している留め合わせ部における留め具装着部２１ａの挿通孔２２ａを挿通してきた衣服用留め具１ａの、ボタン様台座部２ａの背面側から突出する刺突部３ａの先端が、受け具３１ａの嵌合穴３３ａに嵌合される（図３）。こうして、留め合わせが行われる。

　同様に、衣服２０の前身頃２４の図１中の右端側に存在している留め合わせ部における留め具装着部１１ｂの挿通孔１２ｂ及び、衣服２０の前身頃２３の図１中の左端側に存在している留め合わせ部における留め具装着部２１ｂの挿通孔２２ｂを挿通してきた衣服用留め具１ｂの、ボタン様台座部２ｂの背面側から突出する刺突部３ｂの先端が、受け具３１ｂの嵌合穴３３ｂに嵌合される（図３）。こうして、留め合わせが行われる。

　図１～図３図示の実施形態において、衣服用留め具と、当該衣服用留め具の刺突部の先端が嵌合される嵌合穴を備えている受け具とを不図示の連結手段、例えば、紐部材や、鎖、チェーンなどによって連結しておくことができる。衣服用留め具と、当該衣服用留め具の刺突部の先端断面形状に対応する嵌合穴形状を備えている受け具とを組み合わせておくものである。

　上述した実施形態において、刺突部３、３ａ、３ｂ、４３、４６ａ、４６ｂが配備されているボタン様台座部２、２ａ、２ｂ、４２の背面側に対向する側、すなわち、衣服用留め具１、１ａ、１ｂ、４１のボタン様台座部２、２ａ、２ｂ、４２の表面は、彩色されたり、種々の模様、デザインが施されたり、種々の造形物が施されている装飾面にすることができる。

　図３図示のように、衣服２０の前身頃２３と、前身頃２４との間の留め合わせ部における留めあわせを行うと、衣服用装飾具１、１ａ、１ｂ、４１のボタン様台座部２、２ａ、２ｂ、４２の表面が衣服２０の表側に表出される。

　衣服用装飾具１、４１のボタン様台座部２、２ａ、２ｂ、４２の表面が上述したような装飾面になっていると、この装飾面が表出され、衣服２０の装飾としての効果を発揮させることができる。

　また、Ｔｉｍｅ（時間）、Ｐｌａｃｅ（場所）、Ｏｃｃａｓｉｏｎ（場合）に即した装飾が表面に施されているボタン様台座部２、２ａ、２ｂ、４２を選択して身に着けることもできる。

　この実施形態によれば、衣服２０の前身頃２３、２４における留め合わせ部に配備される留め具装着部１１、１１ａ、１１ｂ、２１、２１ａ、２１ｂ及び、そこにそれぞれ配備される挿通孔１２、２２、１２ａ、２２ａ、１２ｂ、２２ｂの外観は、図１図示のように衣服２０の正面から見た場合、衣服２０に施されている図形、模様、装飾として視認される。

　すなわち、複数の一方側の留め具装着部１１、１１ａ、１１ｂのそれぞれ及び複数の一方側の留め具装着部１１、１１ａ、１１ｂのそれぞれの中央側に配備されている挿通孔１２、１２ａ、１２ｂのそれぞれは、いずれも、衣服２０の正面から見たときに図形、模様、装飾として視認される外観を有している。

　同様に、複数の他方側の留め具装着部２１、２１ａ、２１ｂのそれぞれ及び複数の他方側の留め具装着部２１、２１ａ、２１ｂのそれぞれの中央側に配備されている挿通孔２２、２２ａ、２２ｂのそれぞれは、いずれも、衣服２０の正面から見たときに図形、模様、装飾として視認される外観を有している。

　これによって、任意の留め合わせ部でのみ留めあわせを行い、任意の留め合わせ部は外部から視認可能なように選択する際に、例えば、図１図示のように衣服２０の正面から見たときに視認できる留め具装着部１１、１１ａ、１１ｂ、２１、２１ａ、２１ｂ及び、挿通孔１２、２２、１２ａ、２２ａ、１２ｂ、２２ｂの外観を装飾性の高いものにしておくことで、衣服２０の装飾としての効果を高めることができる。

　例えば、留め具装着部１１ａ、１１ｂ、２１ａ、２１ｂの箇所における留め合わせ部では上述した留めあわせを行い、留め具装着部１１、２１の箇所は、衣服２０の正面から見た場合に、衣服２０に施されている図形、模様、装飾として視認できるようにすることができる。このようにすると、留め具装着部１１、２１の箇所では正方形状の留め具装着部１１、２１と、これらの中心側における正方形状の挿通孔１２、２２の形状を衣服２０の正面から視認できる。そして、留め具装着部１１ａ、１１ｂ、２１ａ、２１ｂの箇所では、衣服用装飾具１ａ、１ｂのボタン様台座部２ａ、２ｂの表面に施されている装飾を衣服２０の正面から視認できる。

　同様に、留め具装着部１１、１１ａ、２１、２１ａの箇所における留め合わせ部では上述した留めあわせを行い、留め具装着部１１ｂ、２１ｂの箇所は、衣服２０の正面から見た場合に、衣服２０に施されている図形、模様、装飾として視認できるようにしたりすることも可能になる。

　このように、任意の留め合わせ部でのみ留めあわせを行い、任意の留め合わせ部は外部から視認可能なように選択する際に、例えば、図１図示のように衣服２０の正面から見たときに視認できる留め具装着部１１、１１ａ、１１ｂ、２１、２１ａ、２１ｂ及び、挿通孔１２、２２、１２ａ、２２ａ、１２ｂ、２２ｂの外観を装飾性の高い図形、模様や、装飾にしておくことで、衣服２０の装飾としての効果を高めることができる。

　従来の衣服であれば、留めあわせを行う留め合わせ部に、一方では、ボタン、等の留め合わせ用部材を配備し、他方に、ボタン、等の留め合わせ用部材が挿通するためのボタン孔を配備しておく必要があった。

　しかし、この実施形態の衣服と、衣服用留め具との組み合わせでは、上述したように、留めあわせを行う留め合わせ部に、衣服用留め具の刺突部３、等の断面形状に合わせた形状の挿通孔１２、等を備えている留め具装着部１１、等が配備されているだけである。

　そこで、この実施形態の衣服と、衣服用留め具との組み合わせによれば、留め合わせ部に、ボタン、等の留め合わせ用部材が配備されていない、従来になかった、新しい概念、デザインの衣服を提供することが可能になる。

　また、このように、留め合わせ部に、ボタン、等の留め合わせ用部材が配備されていない、従来になかった、新しい概念、デザインの衣服と、表面が装飾面になっているボタン様台座部２、２ａ、２ｂ、４２を備えている衣服用留め具１、１ａ、１ｂ、４１との組み合わせにより、一層、装飾用の効果を高めることができる。

　上述したように、留め合わせ部に、ボタン、等の留め合わせ用部材が配備されていないこの実施形態の衣服は、リバーシブルな衣服にしたり、男女どちらでも着ることができる衣服、いわゆるユニセックスな衣服にすることができる。

　そこで、この実施形態の衣服と、衣服用留め具との組み合わせによれば、従来になかった、新しい概念、デザインの衣服や、ファッションを提供することが可能になる。

　例えば、図示していないが、図１の衣服２０で、留め具装着部１１の形状は衣服２０の正面から見たときに正方形状で、留め具装着部２１の形状は衣服２０の正面から見たときに円形状にしておくことができる。このようにして、衣服の前身頃２４が、衣服の前身頃２３の下側になるようにして、留め具装着部１１ａ、１１ｂ、２１ａ、２１ｂの箇所における留め合わせ部で上述した留めあわせを行い、留め具装着部１１、２１の箇所は、留めあわせを行わないようにする。こうすると、図１図示の実施形態で衣服２０の正面から視認できるものとは、これまたことなった、図形、模様、装飾を視認できるものとなる。

　以上、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々に変更可能である。

１、１ａ、１ｂ　衣服用留め具
１、１ａ、１ｂ　衣服用留め具
２、２ａ、２ｂ　ボタン様台座部
３、３ａ、３ｂ　刺突部
１１、１１ａ、１１ｂ、２１、２１ａ、２１ｂ　留め具装着部
１２、２２、１２ａ、２２ａ、１２ｂ、２２ｂ　挿通孔
２０　衣服
２３、２４　衣服の前身頃
３１、３１ａ、３１ｂ　受け具

Claims

　衣服用留め具が装着される留め具装着部を留め合わせ部に備えている衣服と、
　前記留め具装着部に装着される衣服用留め具との組み合わせであって、
　前記衣服用留め具は、表面が装飾面になっているボタン様台座部と、当該ボタン様台座部の前記表面の反対側の背面側から突出する刺突部とから構成され、
　前記留め合わせ部は、前記衣服が人間の身体に装着された際に互いに留め合わされる関係の位置になる、前記衣服の一方の前身頃の端側と、前記衣服の他方の前身頃の端側とにそれぞれ配備されていて、
　前記留め具装着部は、前記衣服の一方の前身頃の端側において上下方向に所定の間隔を空けて複数個配備されている一方側留め具装着部と、前記衣服の一方の前身頃の端側で上下方向に所定の間隔を空けて複数個備えられている前記一方側留め具装着部に対応する上下方向の高さ位置で前記衣服の他方の前身頃の端側において上下方向に所定の間隔を空けて前記一方側留め具装着部の数に対応する数で配備されている他方側留め具装着部とからなり、
　前記一方側留め具装着部及び、前記他方側留め具装着部は、それぞれ、中央側に、前記刺突部が挿通される挿通孔であって前記刺突部の断面形状と同一の形状を有する挿通孔を備えていて、
　前記複数の一方側留め具装着部のそれぞれ及び前記複数の一方側留め具装着部のそれぞれに配備されている前記挿通孔のそれぞれ、並びに、前記複数の他方側留め具装着部のそれぞれ及び前記複数の他方側留め具装着部のそれぞれに配備されている前記挿通孔のそれぞれは、いずれも、前記衣服の正面から見たときに図形、模様、装飾として視認される外観を有し、
　前記一方側留め具装着部の前記挿通孔と、当該前記一方側留め具装着部の前記上下方向高さ位置で対応する位置にある前記他方側留め具装着部の前記挿通孔とを挿通した前記衣服用留め具の前記刺突部の先端側に掛止部が形成され、
　前記衣服用留め具のボタン様台座部は前記留め具装着部の前記挿通孔の面積より大きな面積を有し、
　前記刺突部の先端側に形成される掛止部は、前記刺突部の先端に装着され、前記留め具装着部の前記挿通孔の面積より大きな面積を有する受け具である
　衣服と、衣服用留め具との組み合わせ。