WO2019138484A1

WO2019138484A1 - 天井扇風機

Info

Publication number: WO2019138484A1
Application number: PCT/JP2018/000419
Authority: WO
Inventors: 真裕上田; 哲也福嶋
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 2018-01-11
Filing date: 2018-01-11
Publication date: 2019-07-18

Abstract

天井扇風機（１）は、羽根（１２）と、羽根（１２）を回転駆動するモータ（１１）を含む本体（１０）と、本体（１０）に対し天井（２）側とは逆の下方側に配置され、発光体から発せられる光を含めた表示を行う表示底面部（３０）とを備える。表示底面部（３０）は、発光体が実装された基板と、基板の下方側に設けられ、発光体から発せられる光とともに表示を構成する表示シートと、光を透過させ、表示シートの下方側を覆う意匠板（１７）とを有する。

Description

天井扇風機

　本発明は、天井から吊り下げられて設置される天井扇風機に関する。

　天井扇風機は、室内の空調効率の向上のため、あるいは室内の装飾として、室内の天井から吊り下げられて設置される。天井扇風機のうち、羽根の動力源であるモータを含む本体部の下側に位置する底面部は、天井扇風機が下から見上げられた場合に目立ち易い部分であることから、天井扇風機は、底面部における意匠性の向上が求められている。

　また、天井扇風機は、天井扇風機の運転状態などの表示を底面部において行うことで、室内の居住者に運転状態を分かり易く示すことができる。特許文献１には、操作パネルを備える床置き式の扇風機において、運転モードを表示する複数の発光ダイオードが操作パネルの裏側に設けられている構成が開示されている。操作パネルは、光とともに表示を構成する表示シートである。特許文献１の扇風機において、操作パネルは、扇風機の基台上面に貼り付けられている。扇風機は、印刷が施された操作パネルにおいて発光ダイオードを点灯および消灯させることにより、風量の大きさを表す弱、中、強といった運転モードを表示する。

特開平６－２０７５９６号公報

　特許文献１の技術の天井扇風機への適用により、天井扇風機の底面部に表示シートが貼り付けられた場合に、天井扇風機の使用期間が経過するうちに、表示シートが剥がれてくることがあり得る。表示シートの剥がれは、表示を分かりにくくするのみならず、天井扇風機の意匠性を低下させることにもなる。天井に設置されている天井扇風機における表示シートの剥がれの修復には、高所での作業が含まれることから、修復のための作業が困難となる場合がある。このため、天井扇風機は、表示シートの剥がれを抑制できることが望まれている。また、底面部に表示シートが貼り付けられただけの構成の場合、施される意匠は平面的とならざるを得ないことから、天井扇風機は、意匠性を高めることが困難となる。

　本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、表示を構成する表示シートの剥がれを抑制でき、かつ意匠性の向上を可能とする天井扇風機を得ることを目的とする。

　上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる天井扇風機は、天井から吊り下げられて設置される。本発明にかかる天井扇風機は、羽根と、羽根を回転駆動するモータを含む本体と、本体に対し天井側とは逆の下方側に配置され、発光体から発せられる光を含めた表示を行う表示底面部とを備える。表示底面部は、発光体が実装された基板と、基板の下方側に設けられ、発光体から発せられる光とともに表示を構成する表示シートと、光を透過させ、表示シートの下方側を覆う意匠板とを有する。

　本発明にかかる天井扇風機は、表示を構成する表示シートの剥がれを抑制でき、かつ意匠性の向上が可能となるという効果を奏する。

本発明の実施の形態１にかかる天井扇風機の全体構成を示す図実施の形態１にかかる天井扇風機が有する表示底面部の分解斜視図実施の形態１にかかる天井扇風機のうち意匠板の仮固定のための構成を示す図実施の形態１にかかる天井扇風機のうち回路カバー、側面カバーおよび意匠板の固定のための構成を示す図

　以下に、本発明の実施の形態にかかる天井扇風機を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。

実施の形態１．
　図１は、本発明の実施の形態１にかかる天井扇風機１の全体構成を示す図である。天井扇風機１は、天井２から吊り下げられて設置される。天井扇風機１は、複数の羽根１２と、複数の羽根１２を回転駆動するモータ１１を含む本体１０とを備える。モータ１１は、複数の羽根１２の動力源である。天井扇風機１に設けられる羽根１２の数は任意であるものとする。

　天井扇風機１は、天井２からの吊り下げのためのパイプ部１３を備える。パイプ部１３は、中空の棒である。連結板１８は、パイプ部１３の上端に設けられている。連結板１８には、ゴム製のローラ部１５が設けられている。ローラ部１５には、天井２に固定された固定金具１４が掛け合わせられる。ローラ部１５に固定金具１４が掛け合わせられることにより、天井扇風機１の全体が天井２から吊り下げられる。パイプ部１３の中心線は、モータ１１による羽根１２の回転中心である回転軸ＡＸと一致している。

　商用電源に接続された電源線は、天井２からパイプ部１３の内部を通されて電源回路に接続されている。電源回路に接続されたモータ接続線は、電源回路からパイプ部１３の内部を通されてモータ１１に接続されている。図１では、商用電源、電源回路、電源線およびモータ接続線の図示を省略している。

　連結部品１９は、本体１０の下方に配置されている。連結部品１９は、モータ１１と複数の羽根１２とを連結する。連結部品１９と複数の羽根１２とは、モータ１１の駆動により回転する。さらに、天井扇風機１は、発光体から発せられる光を含めた表示を行う表示底面部３０を備える。表示底面部３０は、本体１０および連結部品１９に対し天井２側とは逆の下方側に配置されている。図１には、表示底面部３０のうち後述する側面カバー１６と意匠板１７とを示している。

　図２は、実施の形態１にかかる天井扇風機１が有する表示底面部３０の分解斜視図である。表示底面部３０は、発光体である発光ダイオード２２が実装された基板である回路基板２１と、回路基板２１を保持する基板保持部品を構成する回路取付板２０および回路カバー２３と、基板保持部品の側面を覆う側面カバー１６とを有する。また、表示底面部３０は、基板保持部品により保持されている回路基板２１の下方側に設けられ、発光ダイオード２２から発せられる光とともに表示を構成する表示シート２６と、発光ダイオード２２から発せられる光を透過させ、表示シート２６の下方側を覆う意匠板１７とを有する。回路基板２１に実装される発光ダイオード２２の数は任意であるものとする。

　回路基板２１は、発光ダイオード２２が実装されている実装面を下方へ向けて、回路取付板２０に取り付けられている。回路取付板２０の下方を回路カバー２３が覆うことにより、回路基板２１は、回路取付板２０と回路カバー２３との間に収納される。回路カバー２３のうち発光ダイオード２２と対向する位置には、発光ダイオード２２から発せられる光が通る孔２４が設けられている。

　側面カバー１６は、２つの部品である側面カバー１６－１，１６－２を合わせて構成されている。回路取付板２０と回路カバー２３とは、側面カバー１６により覆われることで、天井扇風機１の周囲からは見えないようにされている。天井扇風機１は、側面カバー１６により回路取付板２０と回路カバー２３とが隠されていることで、意匠性の向上を図ることができる。

　表示シート２６のうち下方へ向けられる面である表示面には、印刷が施されている。表示シート２６のうち発光ダイオード２２に対向する位置には、発光ダイオード２２から発せられる光を透過させる透過部２８が設けられている。透過部２８は、表示面のうち透明または半透明とされた部分である。表示底面部３０は、印刷が施された表示シート２６と、複数の発光ダイオード２２の点灯および消灯とにより、風量の大きさを表す弱、中、強といった運転モードを表示する。

　意匠板１７は、透明材料または半透明材料からなる板である。透明または半透明とされた意匠板１７が設けられていることで、表示シート２６と複数の発光ダイオード２２とによる表示が意匠板１７を介して視認可能とされている。表示シート２６は、回路カバー２３と意匠板１７との間に挟み込まれている。表示底面部３０は、意匠板１７が設けられていることで、回路カバー２３からの表示シート２６の剥がれと、剥がれによる表示シート２６の浮きとを抑制することができる。天井扇風機１は、表示シート２６の剥がれと浮きとの抑制により、表示底面部３０の意匠性の悪化を低減できる。

　表示シート２６の表示面に垂直な方向である鉛直方向における意匠板１７の厚みは、任意の厚みとすることができる。表示底面部３０は、意匠板１７が設けられることにより、表示面による平面的な意匠のみならず、表示面に垂直な方向への立体性を持たせることが可能となる。これにより、天井扇風機１は、表示底面部３０の意匠性を高めることができる。

　意匠板１７のうち表示シート２６が配置される平面部分の周囲には、平面に垂直に立てられた仕切り部３９が設けられている。意匠板１７には、回転軸ＡＸから離れる向きへ側面カバー１６よりも突出しているつば部３１が設けられている。仕切り部３９は、表示シート２６が配置される平面部分とつば部３１とを仕切る。以下の説明にて、回転軸ＡＸから離れる向きの側を外側、回転軸ＡＸへ向かう向きの側を内側と称することがある。

　表示シート２６の外縁には、凹形状の嵌合部２７が設けられている。意匠板１７のうち仕切り部３９の内側には、嵌合部２７と嵌合可能な凸形状の嵌合部４１が設けられている。意匠板１７の嵌合部４１に表示シート２６の嵌合部２７を嵌合させることにより、回転軸ＡＸ回りの周方向における表示シート２６の位置決めがなされる。これにより、発光ダイオード２２に対して正しい向きに表示シート２６が配置されるように、表示シート２６の位置決めを容易に行うことができる。

　つば部３１は、仕切り部３９に隣接して設けられている。側面カバー１６は、表示底面部３０を下方から見上げたときに、つば部３１によって見えないようにされている。天井扇風機１は、つば部３１によって側面カバー１６が隠されていることで、意匠性の向上を図ることができる。

　天井扇風機１は、天井扇風機１の運転状態などの表示を表示底面部３０において行うことで、室内の居住者に運転状態を分かり易く示すことができる。なお、表示底面部３０は、表示シート２６と複数の発光ダイオード２２とにより、運転モード以外の表示を行っても良い。表示底面部３０には、表示のための発光体のほかに、照明のための発光体が搭載されていても良い。

　次に、回路カバー２３への意匠板１７の仮固定のための構成と、回路カバー２３、側面カバー１６および意匠板１７の固定のための構成とについて説明する。図３は、実施の形態１にかかる天井扇風機１のうち意匠板１７の仮固定のための構成を示す図である。図４は、実施の形態１にかかる天井扇風機１のうち回路カバー２３、側面カバー１６および意匠板１７の固定のための構成を示す図である。

　意匠板１７の仕切り部３９には、仮固定のための構成要素である爪部３２が設けられている。回路カバー２３の外縁部には、仮固定のための構成要素であって、爪部３２を掛け合わせ可能に形成された掛け合わせ部である孔３４が設けられている。爪部３２は、仕切り部３９から上方へ立てられている。爪部３２の上端部は、回転軸ＡＸ回りの周方向へ向けられた爪形状をなしている。

　意匠板１７に表示シート２６が載せられてから、意匠板１７は回路カバー２３へ仮固定される。仮固定の際、回路カバー２３に意匠板１７が当てられた状態において回転軸ＡＸ回りに意匠板１７を回転させて、孔３４の位置に爪部３２を到達させることにより、爪部３２は孔３４へ挿入される。爪部３２が孔３４へ挿入されてからさらに意匠板１７を回転させることにより、図３に示すように、爪部３２の上端部が回転軸ＡＸ回りの周方向における孔３４の一端に掛け合せられる。これにより、意匠板１７は、回路カバー２３に仮固定される。爪部３２と孔３４とが設けられていることで、天井扇風機１は、天井扇風機１の製造あるいはメンテナンス後において、意匠板１７を仮固定することができる。

　意匠板１７の仕切り部３９には、回路カバー２３および側面カバー１６への意匠板１７の固定のための構成要素である突起３３が設けられている。突起３３には、回転軸ＡＸ回りの周方向に垂直な方向において突起３３を貫通する孔４２が設けられている。回路カバー２３には、回路カバー２３と、側面カバー１６および意匠板１７との固定のための構成要素である固定部２５が設けられている。固定部２５のうち回転軸ＡＸから離れる向きへ向けられた面には、ねじ穴３５が設けられている。固定部２５と回路カバー２３の外縁との間には、回転軸ＡＸの方向において回路カバー２３を貫通する孔２９が設けられている。

　側面カバー１６－１，１６－２には、側面カバー１６と、回路カバー２３および意匠板１７との固定のための構成要素である固定部３６が設けられている。固定部３６は、回転軸ＡＸ回りの周方向における側面カバー１６－１の両端と、当該周方向における側面カバー１６－２の両端とに設けられている。固定部３６には、当該周方向に垂直な方向において固定部３６を貫通する孔３７が設けられている。なお、図４には、側面カバー１６－１の一端に設けられている固定部３６を示している。

　意匠板１７の仮固定の際に、回路カバー２３の孔３４への意匠板１７の爪部３２の挿入と合わせて、意匠板１７の突起３３が回路カバー２３の孔２９へ挿入される。爪部３２が孔３４に掛け合せられるまで意匠板１７を回転させることにより、図３に示すように、回路カバー２３の固定部２５に対向する位置に突起３３が到達する。

　側面カバー１６－１の固定部３６には、内側へ向けて立てられた突起３８が設けられている。側面カバー１６－１は、意匠板１７の孔４２へ突起３８を挿入させることで、回路カバー２３および意匠板１７に組み合わせられる。また、孔４２へ突起３８を挿入させることで、側面カバー１６－１の固定部３６が回路カバー２３の固定部２５に対向した状態とされる。もう１つの側面カバー１６－２は、側面カバー１６－２の固定部３６が側面カバー１６－１の固定部３６に重ね合わせられて、側面カバー１６－１に組み合わせられる。回路カバー２３と、意匠板１７と、側面カバー１６－１，１６－２とが組み合わせられて、側面カバー１６－１，１６－２の固定部３６の孔３７を貫通させたねじが回路カバー２３の固定部２５のねじ穴３５へ締め込まれる。これにより、回路カバー２３と、意匠板１７と、側面カバー１６－１，１６－２とが固定される。なお、図２から図４では、孔３７を貫通してねじ穴３５へ締め込まれるねじの図示を省略している。

　天井扇風機１は、意匠板１７の突起３３と、回路カバー２３の固定部２５と、側面カバー１６の固定部３６および突起３８とが設けられていることにより、ねじを用いて意匠板１７と回路カバー２３と側面カバー１６とを互いに固定することができる。また、天井扇風機１は、ねじの取り外しにより、意匠板１７と回路カバー２３と側面カバー１６とを容易に分解することができる。

　実施の形態１によると、天井扇風機１は、表示底面部３０に意匠板１７が設けられていることで、表示を構成する表示シート２６の剥がれを抑制でき、かつ意匠性の向上が可能となるという効果を奏する。

　以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。

　１　天井扇風機、２　天井、１０　本体、１１　モータ、１２　羽根、１３　パイプ部、１４　固定金具、１５　ローラ部、１６，１６－１，１６－２　側面カバー、１７　意匠板、１８　連結板、１９　連結部品、２０　回路取付板、２１　回路基板、２２　発光ダイオード、２３　回路カバー、２４，２９，３４，３７，４２　孔、２５，３６　固定部、２６　表示シート、２７，４１　嵌合部、２８　透過部、３０　表示底面部、３１　つば部、３２　爪部、３３，３８　突起、３５　ねじ穴、３９　仕切り部、ＡＸ　回転軸。

Claims

　天井から吊り下げられて設置される天井扇風機であって、
　羽根と、
　前記羽根を回転駆動するモータを含む本体と、
　前記本体に対し前記天井側とは逆の下方側に配置され、発光体から発せられる光を含めた表示を行う表示底面部と、を備え、
　前記表示底面部は、
　前記発光体が実装された基板と、
　前記基板の下方側に設けられ、前記発光体から発せられる光とともに前記表示を構成する表示シートと、
　前記光を透過させ、前記表示シートの下方側を覆う意匠板と、を有することを特徴とする天井扇風機。
　前記表示底面部は、
　前記基板を保持する基板保持部品と、
　前記基板保持部品の側面を覆う側面カバーと、を有することを特徴とする請求項１に記載の天井扇風機。
　前記意匠板には、前記羽根の回転中心から離れる向きへ前記側面カバーよりも突出しているつば部が設けられていることを特徴とする請求項２に記載の天井扇風機。
　前記意匠板には爪部が設けられており、
　前記基板保持部品には、前記基板保持部品に前記意匠板が当てられた状態にて前記羽根の回転中心回りに前記意匠板を回転させることにより前記爪部を掛け合せ可能とされた掛け合わせ部が設けられていることを特徴とする請求項２または３に記載の天井扇風機。
　前記意匠板には突起が設けられており、
　前記基板保持部品と前記側面カバーとのそれぞれに、前記基板保持部品と前記意匠板と前記側面カバーとの固定のための固定部が設けられており、
　前記掛け合わせ部への前記爪部の掛け合わせにより、前記突起が前記基板保持部品の前記固定部と前記側面カバーの前記固定部とに挟持されることを特徴とする請求項４に記載の天井扇風機。
　前記表示シートの外縁と前記意匠板とのそれぞれに、互いに嵌合可能な嵌合部が設けられていることを特徴とする請求項１から５のいずれか１つに記載の天井扇風機。