WO2019116678A1 - 中性子捕捉療法システム、中性子捕捉療法用患者載置台、患者姿勢確認システム、および患者姿勢確認方法 - Google Patents

中性子捕捉療法システム、中性子捕捉療法用患者載置台、患者姿勢確認システム、および患者姿勢確認方法 Download PDF

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    • A61N5/00Radiation therapy
    • A61N5/10X-ray therapy; Gamma-ray therapy; Particle-irradiation therapy

Abstract

中性子捕捉療法システムは、中性子線を照射する照射口が設けられた照射室と、前記照射室とは異なる第2の作業室の室内において、前記中性子線の照射時における姿勢を呈する患者を撮像するCT装置と、を有する。

Description

中性子捕捉療法システム、中性子捕捉療法用患者載置台、患者姿勢確認システム、および患者姿勢確認方法
 本開示は、中性子捕捉療法システム、中性子捕捉療法用患者載置台、患者姿勢確認システム、および患者姿勢確認方法に関する。
 中性子線の照射により患部の治療を行う中性子捕捉療法では、被照射体としての患者に対して照射する中性子線の線量分布等を考慮した治療計画を予め作成する。そして、作成された治療計画に基づいて中性子線が患者の患部に対して照射される(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-077812号公報
 中性子線捕捉療法では、中性子線を患者に対して照射する際の患者の姿勢も重要となる。そのため、CT装置を利用して患者の姿勢を撮像し治療計画の確認・修正などが行われる。
 本開示は、中性子線を照射する際の患者の姿勢に係る撮像をより簡便に行うことが可能な中性子捕捉療法システム、中性子捕捉療法用患者載置台、患者姿勢確認システム、および患者姿勢確認方法を提供することを目的とする。
 本開示の一態様に係る中性子捕捉療法システムは、中性子線を照射する照射口が設けられた照射室と、前記照射室とは異なる第2の作業室の室内において、前記中性子線の照射時における姿勢を呈する患者を撮像するCT装置と、を有する。
 上記の中性子捕捉療法システムによれば、照射室とは異なる第2の作業室の室内において、中性子線の照射時における姿勢を呈する患者をCT装置により撮像する。そのため、CT装置を利用した患者の姿勢の確認をより簡便に行うことができる。
 ここで、前記第2の作業室は、前記照射口を模擬した模擬照射口が設けられたシミュレーション室であり、前記CT装置は、前記シミュレーション室内において、前記模擬照射口に隣接する領域内に設けられる態様とすることができる。
 上記の態様とすることで、シミュレーション室において模擬照射口と患者との位置合わせを行った状態で、CT装置により撮像を行うことができる。したがって、従来のようにCT装置へ患者が移動して撮像する必要がなくなるため、特に、中性子線を照射する際の患者の姿勢に係る治療計画の修正をより簡便に行うことができる。
 ここで、前記CT装置は、放射線を照射する照射部と、前記照射部から照射された放射線を検出する検出部と、を有し、前記照射部および前記検出部は、鉛直方向に沿った所定の軸を中心に回動可能であって、平面視において、前記照射部および前記検出部の回動の範囲内に、前記模擬照射口が設けられる態様とすることができる。
 上記のように、CT装置の照射部および検出部が鉛直方向に沿った所定の軸を中心に回動可能であり、平面視において、照射部および検出部の回動の範囲内に、模擬照射口が設けられる構成であると、患者は、座位で模擬照射口を利用した位置合わせを行うことができると共に、その姿勢でCT装置による撮像を行うことができる。したがって、座位の患者に対して中性子線を照射する場合に、患者の姿勢に係る治療計画の修正を精度良く行うことができる。
 また、前記CT装置は、前記照射部および前記検出部を回動可能に支持する支持部を有し、前記照射部および前記検出部は、前記支持部によって、前記模擬照射口が位置する第1の位置と、前記第1の位置から離れた位置である第2の位置と、の間で鉛直方向に移動可能である態様とすることができる。
 上記のように照射部および検出部が第1の位置と第2の位置との間で鉛直方向に移動可能な構成とすることで、模擬照射口を利用して患者が位置合わせを行う際に、照射部および検出部を第2の位置に移動させることが可能となり、患者の位置合わせをより好適に行うことができる。
 前記第2の作業室は、前記中性子線が照射される患者を治療台に固定する準備作業を行う準備室である態様とすることができる。
 CT装置が設けられる第2の作業室が準備室である場合、患者を治療台に固定する際に、患者が適切な姿勢を取れているかを、CT装置を用いて確認することができる。したがって、中性子線を照射する際の患者の姿勢に係る撮像をより簡便に行うことができる。
 また、本開示の一形態に係る中性子捕捉療法用患者載置台は、上記の中性子捕捉療法システムにおいて用いられ、中性子線が照射される患者を載置する中性子捕捉療法用患者載置台であって、土台部と、前記土台部上で前記患者を載置可能な載置部と、前記載置部に対向する主面が、前記中性子線を照射する照射室において前記中性子線の照射口が設けられた壁体の表面形状を模した形状であり、前記土台部に対して着脱自在な前方カバーと、を有する。
 また、本開示の一形態に係る中性子捕捉療法用患者載置台は、中性子線が照射される患者を載置する中性子捕捉療法用患者載置台であって、土台部と、前記土台部上で前記患者を載置可能な載置部と、前記載置部に対向する主面が、前記中性子線を照射する照射室において前記中性子線の照射口が設けられた壁体の表面形状を模した形状であり、前記土台部に対して着脱自在な前方カバーと、を有する。
 上記の中性子捕捉療法用患者載置台によれば、前方カバーの載置部に対向する主面が、中性子線を照射する照射室において中性子線の照射口が設けられた壁体の表面形状を模した形状であるため、この中性子捕捉療法用患者載置台を利用して、治療計画の修正に係る患者の姿勢の調整を好適に行うことができる。また、この前方カバーは土台部に対して着脱自在であるため、患者が所定の姿勢をとった後にその状態を維持したまま前方カバーを外してCT装置での撮像を行うことができる。したがって、従来のように、CT装置において調整後の患者の姿勢を再現して撮像を行う場合と比較して、中性子線を照射する際の患者の姿勢に係る撮像をより簡便に行うことができる。また、従来の手法と比較して、患者の治療計画の修正に係る作業を簡便化することが可能となる。
 ここで、前記土台部に対して取付けられ、前記照射口において用いられるコリメータを支持可能なコリメータ支持部を有し、前記コリメータ支持部は、非金属の材料により構成される態様とすることができる。
 中性子捕捉療法用患者載置台にコリメータ支持部が設けられることで、コリメータ支持部において保持されるコリメータと患者との位置合わせを好適に行うことができる。また、コリメータ支持部が非金属の材料により構成されることで、コリメータ支持部が設けられた中性子捕捉療法用患者載置台をCT装置の撮像にも適用することができる。したがって、治療計画の修正に係る作業を簡便化することが可能となる。
 また、前記患者の一部を固定可能な固定部をさらに有し、前記固定部は、非金属の材料により構成される態様とすることができる。
 中性子捕捉療法用患者載置台に患者の一部を固定可能な固定部が設けられることで、所定の姿勢をとった患者を好適に支持することができる。また、固定部が非金属の材料により構成されることで、固定部により固定された状態の患者をCT装置により好適に撮像することができる。したがって、治療計画の修正に係る作業を簡便化することが可能となる。
 本発明の一形態に係る患者姿勢確認システムは、中性子線を患者に対して照射する中性子捕捉療法において、中性子線の照射時における患者の姿勢を確認する患者姿勢確認システムであって、上記の中性子捕捉療法用患者載置台と、所定の径の撮像空間を有する撮像部と、前記撮像部を移動させる移動部とを有し、CT撮像を行うCT装置と、を備え、前記中性子捕捉療法用患者載置台は、前記撮像空間の径方向の断面に平行な面での前記載置部の長さが、前記撮像空間の径よりも小さく、前記撮像空間の径方向の断面に平行な面での前記前方カバーの長さが、前記撮像空間の径よりも大きい。
 上記のように、中性子捕捉療法用患者載置台は、撮像空間の径方向の断面に平行な面での前方カバーの長さが、撮像空間の径よりも大きい。このため、患者の姿勢の調整を好適に行うことができる一方で、CT装置の撮像空間に中性子捕捉療法用患者載置台を配置することは不可能である。一方、撮像空間の径方向と同じ方向での載置部の長さは、撮像空間の径方向の断面に平行な面よりも小さいため、前方カバーを外した状態の中性子捕捉療法用患者載置台の載置部は、撮像空間内に配置することができる。したがって、治療計画の修正に係る作業を簡便化することが可能となる。
 また、前記CT装置の前記移動部は、前記撮像部を前記撮像空間の径方向に対して直交する方向へ移動可能である態様とすることができる。
 CT装置の移動部が撮像部を撮像空間の径方向に対して直交する方向へ移動可能とすることで、CT装置の撮像空間内への中性子捕捉療法用患者載置台の載置部の移動を好適に行うことができる。
 また、前記中性子捕捉療法用患者載置台の前記土台部は、走行手段を有する態様とすることができる。
 中性子捕捉療法用患者載置台の土台部が走行手段を有することで、走行手段により載置部の移動をより簡便に行うことができる。
 また、本発明の一形態に係る患者姿勢確認方法は、上記の患者姿勢確認システムによる患者姿勢確認方法であって、前記中性子捕捉療法用患者載置台から前記前方カバーを取り外すステップと、前記CT装置の前記撮像空間内に前記中性子捕捉療法用患者載置台の前記載置部を位置させるステップと、を有する。
 上記のように、中性子捕捉療法用患者載置台から前方カバーを取り外すステップと、CT装置の撮像空間内に中性子捕捉療法用患者載置台の載置部を位置させるステップと、有することで、前方カバーを取り外した中性子捕捉療法用患者載置台の載置部を撮像空間内に位置させて撮像を行うことができる。したがって、中性子線を照射する際の患者の姿勢に係る撮像をより簡便に行うことができる。また、治療計画の修正に係る作業を簡便化することが可能となる。
 本開示によれば、中中性子線を照射する際の患者の姿勢に係る撮像をより簡便に行うことが可能な中性子捕捉療法システム、中性子捕捉療法用患者載置台、患者姿勢確認システム、および患者姿勢確認方法が提供される。
図1は、第1実施形態に係る中性子捕捉療法システムを示す平面図である。 図2は、照射室における中性子線発生部の近傍を示す断面図である。 図3は、CT装置および模擬照射口について説明する図である。 図4は、中性子捕捉療法システムを用いた中性子捕捉療法について説明するフロー図である。 図5は、第2実施形態に係る中性子捕捉療法用患者載置台の断面図である。 図6は、第2実施形態に係る中性子捕捉療法用患者載置台をY軸方向の正側から見た図である。 図7(a),図7(b)は、第2実施形態に係る患者姿勢確認システムの構成を示す図である。
 以下、添付図面を参照して、本開示に係る形態を詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図に示されるように、互いに直交するX方向、Y方向およびZ方向を設定し、以下の説明に用いる場合がある。なおこの場合、鉛直方向をZ方向とし、中性子線Nの照射方向をX方向とする。
(第1実施形態)
 まず、第1実施形態に係る中性子捕捉療法システム1の全体の構成について、図1および図2を参照して説明する。中性子捕捉療法システム1は、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT:Boron Neutorn Capture Therapy)を行うシステムである。中性子捕捉療法は、ホウ素(10B)を投与された患者Q(被照射体)に対して中性子線を照射することにより患者の病巣(例えば、腫瘍等)の治療を行う治療法である。
 中性子捕捉療法システム1は、治療台2に載置された患者Qを収容し当該患者Qに対する中性子線の照射が行われる照射室3と、荷電粒子線Pを発生させる加速器5および加速器5から出射された荷電粒子線を後述の中性子線発生部11へ輸送する輸送ライン8が収納される加速器室9と、輸送ライン8から荷電粒子線を受け患者Qに照射するための中性子線を発生させる中性子線発生部11と、を備えている。加速器5は、例えばサイクロトロンであり、荷電粒子(例えば陽子)を加速して、荷電粒子線P(例えば陽子線)を出射する。加速器5は、例えばビーム半径40mm、60kw(=30MeV×2mA)の荷電粒子線Pを出射する能力を有する。なお、加速器5はサイクロトロンに限らず、シンクロトロン、ライナック、静電加速器等の他の加速器でもよい。照射室3および加速器室9は遮蔽壁Wに囲まれた閉鎖空間であり、遮蔽壁Wは放射線を遮蔽するためのコンクリート製の壁である。中性子線発生部11は、照射室3と加速器室9とを仕切る遮蔽壁Wに埋め込まれるように配置されている。なお、中性子線発生部11は、遮蔽壁Wに埋め込まれずに、照射室3内に配置されてもよい。さらに、照射室3と加速器室9とを遮蔽壁Wにより隔てずに、一つの部屋としてもよい。
 さらに、中性子捕捉療法システム1は、照射室3に対してY方向に隣接する準備室10を備えている。準備室10は、遮蔽壁Wによって照射室3から隔離されている。照射室3と準備室10との間を通行可能とする連絡室13が、遮蔽壁Wを貫通して設けられている。そして、連絡室13と照射室3との境界、および連絡室13と準備室10との境界には、開閉可能な遮蔽扉15が設けられている。治療台2は、連絡室13を通じて照射室3と準備室10との間をY方向に移動可能である。準備室10では、治療に先立つ準備作業が行われる。準備作業とは、例えば、患者Qを治療台2に対して所定の姿勢で固定する(拘束する)等の作業が挙げられる。
 また、準備室10とは別のシミュレーション室20が設けられていてもよい。シミュレーション室20は、準備室10と同様に遮蔽壁Wによって照射室3から隔離されている。シミュレーション室20は、患者Qへの中性子線の照射に先立って、治療計画の修正等を行うために用いられる。本実施形態では、シミュレーション室20内に、患者に対してX線を照射するCT(Computed Tomography)装置30と、後述の中性子線Nの照射口を模擬した模擬照射口40が設けられる。そして、シミュレーション室20において、照射室3での治療台2での患者の位置合わせおよび当該姿勢でのCT画像の撮像等が行われる。この点については後述する。すなわち、シミュレーション室20が第2の作業室である場合について説明する。なお、CT装置30は、X線とは異なる放射線を照射してもよい。
 図2に示されるように、中性子線発生部11は、荷電粒子線Pの照射を受けて中性子線Nを発生させるターゲットTと、発生した中性子線Nを減速させる(エネルギーを低下させる)減速材17と、減速材17の周囲の少なくとも一部を覆って放射線を遮蔽する遮蔽体19とを含む。遮蔽体19は、減速材17で生じるガンマ線等の二次的な放射線を遮蔽する。減速材17から出射された中性子線Nは、治療台2に設けられたコリメータ21(照射口)を通過して患者Qに照射される。コリメータ21は、患者Qに対して照射される中性子線Nの照射範囲を変更することができる。
 図2では、治療台2上の患者Qは臥位となっているが、座位の患者Qに対して中性子線Nの照射を行う場合がある。患者Qの病巣の位置によっては、病巣をコリメータ21に近付けるために、患者の姿勢を座位とする場合がある。以下の実施形態では、座位の患者Qに対して中性子線Nの照射を行う場合について説明する。
 中性子捕捉療法システム1による中性子捕捉療法では、患者Qに対して照射する中性子線の分布および強度等を決定する治療計画が作成される。患者Qの病巣に対して、中性子線を適切に照射する必要があることから、治療計画では患者Qの姿勢も重要な要素である。そのため、従来から、治療計画の作成時には、中性子線Nの照射口となるコリメータ21を模擬した模擬照射口(模擬コリメータ)を用いて患者Qの位置合わせが行われる。また、位置合わせを行った状態の患者Q、すなわち、中性子線の照射時における姿勢を呈した患者QをCT装置で撮像することで、治療台2上での患者Qの姿勢に係る情報を取得し、治療計画を修正するという作業が行われる。
 しかしながら、従来は、模擬照射口を用いた患者Qの位置合わせを行い、治療台2での患者Qの姿勢を決定した後に、患者QがCT装置へ移動し、先の位置合わせで決定した姿勢を再現して、撮像が行われることが一般的であった。この場合、患者Qが位置合わせを行った状態のCT画像の取得のためには、患者Qの移動が必要となると共に姿勢の再現等が必要となるため、CT画像の取得に係る一連の作業に数時間レベルでの作業時間が必要となっていた。
 これに対して、本実施形態に係る中性子捕捉療法システム1では、CT装置30および模擬照射口40がシミュレーション室20に設けられ、CT装置30は模擬照射口40に隣接する領域内に設けられることを特徴とする。そのため、模擬照射口40に対して位置合わせを行い、中性子線の照射時にとる姿勢を呈した患者Qを、CT装置30を用いて撮像することができる。
 図3は、シミュレーション室20に設けられるCT装置30および模擬照射口40を模式的に示す図である。図3に示すように、CT装置30は、患者QにX線を照射する照射部31と、X線を検出する検出部32と、を有している。照射部31および検出部32は、支持部33によって、軸Aを中心に回動可能に支持されている。
 本実施形態に示すCT装置30は、所謂縦型CT装置であり、照射部31および検出部32の回動軸となる軸Aは鉛直方向に沿って延びている。また、照射部31および検出部32は、軸Aからの距離(回転半径)が同じとなるように配置されているが、照射部31および検出部32と軸Aとの距離は互いに異なっていてもよい。
 なお、CT装置30は、検出部32で検出したX線に基づいて、患者Qの内部のCT画像を生成する画像再構成部(図示省略)と、照射部31、検出部32、支持部33、および、画像再構成部を制御する制御部(図示省略)と、を備えている。
 模擬照射口40は、平面視において、CT装置30の照射部31および検出部32の回動範囲内に設けられる。すなわち、照射部31および検出部32が軸Aを中心に回動した際に、照射部31および検出部32よりも軸Aに近くなる位置であって、且つ、照射部31および検出部32と同じ高さ(軸Aの延びる鉛直方向に沿った高さ位置)に模擬照射口40が設けられる。また、模擬照射口40の近傍には、治療台2を模擬した模擬治療台42が設けられる。患者Qは、模擬治療台42上で、病巣が模擬照射口40に対向するように所定の姿勢(本実施形態の場合は、座位)を取ることで、模擬照射口40に対する位置合わせを行う。そして、模擬照射口40に対する患者Qの位置合わせを行った状態で、CT装置30の照射部31から患者Qに対してX線を照射すると共に検出部32においてX線を検出することで、患者Qの撮像を行う。これにより、CT装置30によって、模擬照射口40に対する位置合わせを行った患者QのCT画像を取得することができる。
 本実施形態では、模擬照射口40に対する位置合わせを行った患者QのCT画像を取得可能な状態を、模擬照射口40に対してCT装置30が「隣接する領域内に設けられている状態」という。上記実施形態のように照射部31および検出部32が支持部33により回動可能に支持されている場合、照射部31および検出部32の回動範囲よりも内側に模擬照射口40が設けられている状態が模擬照射口40に対してCT装置30が隣接する領域内に設けられている状態となる。
 なお、CT装置30は、支持部33によって、照射部31および検出部32が図3の矢印Bで示す方向(鉛直方向)に移動可能であってもよい。支持部33が軸Aに沿って鉛直方向に移動することで、照射部31および検出部32が移動可能とされる。この場合、照射部31および検出部32を、模擬照射口40が位置する第1の位置(図3で示す位置)と、第1の位置から離れた位置である第2の位置(第1の位置よりも鉛直方向上方であり、照射部31および検出部32と高さ位置が異なる位置)と、の間で移動させることができる。このような構成とすることで、模擬照射口40および模擬治療台42を利用して患者Qが位置合わせを行う際に、照射部および検出部を第2の位置に移動させることが可能となり、患者の位置合わせをより好適に行うことができる。
 上記の中性子捕捉療法システム1を用いた中性子捕捉療法、特に、治療計画の作成および中性子線の照射に係る一連の流れについて、図4を用いて説明する。
 まず、CT画像を利用した治療計画(第1版)を作成する(S01)。第1版の治療計画を作成する際に使用されるCT画像は、上記のCT装置30を用いて撮像されたものではなく、事前に撮影されたものである。
 次に、第1版の治療計画に基づいて、シミュレーション室20において、中性子線Nを照射する際の患者の姿勢を決定する(S02)。治療計画では、中性子線Nの照射に適した患者Qの病巣の位置が設定される。したがって、患者Qの病巣の位置を再現するための患者の姿勢が決定される。姿勢の決定の際には、シミュレーション室20の模擬照射口40と模擬治療台42とを利用して、患者Qによって中性子線Nを照射する際の姿勢を決定する。
 次に、決定された患者Qの姿勢、すなわち、患者Qによって中性子線Nを照射する際の姿勢が再現された状態で、CT装置30を利用してCT画像を取得する(S03)。
 また、必要に応じて、模擬治療台42上で患者Qが姿勢を維持するための固定具が作成される(S04)。患者Qに係るCT画像の取得(S03)と固定具の作成(S04)とは同時に行われてもよいし、固定具の作成(S04)が先に行われてもよい。
 その後、CT装置30を利用して撮像(S03)された患者Qに係るCT画像を利用して、第1版の治療計画を修正し、最終版の治療計画を作成する(S05)。患者Qが模擬治療台42(治療台2)で所定の姿勢を取った場合、患者Qの病巣の位置が当初想定されていた位置とは異なる場合があるため、CT装置30で撮像されたCT画像を利用して、治療計画を修正する。
 その後、患者Qに対して治療計画に基づいて中性子線Nを照射する(S06)。患者Qは、準備室10での準備作業等を経て、照射室3の治療台2上で上記の過程で定められた姿勢となる。その状態で中性子線Nが患者Qに対して照射される。治療台2上での患者Qの姿勢調整などは、準備室10において行われる。その後、患者Qが固定された治療台2が照射室3へ送られ、照射室3において中性子線Nが患者Qに対して照射される。
 以上のように、本実施形態に係る中性子捕捉療法システム1によれば、シミュレーション室20において模擬照射口40と患者Qとの位置合わせを行った状態で、CT装置30により撮像を行うことができる。したがって、従来のように模擬照射口を利用して患者の位置合わせを行った後、CT装置へ患者が移動して撮像する必要がなくなる。したがって、中性子線の照射時の患者の姿勢に係る撮像をより簡便に行うことができる。また、患者の姿勢に係る画像を容易に取得できることから、中性子線を照射する際の患者の姿勢に係る治療計画の修正をより簡便に行うことができる。さらに、模擬照射口40を利用して患者Qの位置合わせを行った状態で、そのままCT画像の撮像を行うことができる。したがって、CT画像の撮像時に患者Qの姿勢が変化することも防ぐことができ、治療台2での患者Qの姿勢に対する再現性が高められた状態のCT画像を取得することができる。そのため、このCT画像を利用して修正された治療計画は、従来の治療計画よりも患者の実際の姿勢が反映された治療計画となることから、中性子線を照射する際の照射精度も向上する。
 また、上記実施形態の中性子捕捉療法システム1では、CT装置30の照射部31および検出部32が鉛直方向に沿った所定の軸Aを中心に回動可能であり、平面視において、照射部31および検出部32の回動の範囲内に、模擬照射口が設けられる構成である。このような構成を有することで、患者Qは、座位で模擬照射口40を利用した位置合わせを行うことができると共に、座位の姿勢を維持した状態でCT装置30による撮像を行うことができる。従来は、治療計画の修正に用いられるCT画像は、臥位のCT装置で行われていた。中性子線の照射は座位で行われる場合であっても、治療計画の修正に用いられるCT画像は臥位で撮像されていたため、CT装置において患者の姿勢を再現する際に患者が負担を受ける可能性があった。また、臥位と座位とでは患者の病巣の位置が変化することも考えられた。これに対して、上記の中性子捕捉療法システム1では、座位での患者Qの位置合わせを行った後にそのままCT装置30による撮像を行うことができるため、座位の患者Qに対して中性子線を照射する場合に、患者Qの姿勢に係る治療計画の修正を精度良く行うことができる。
 さらに、上記実施形態の中性子捕捉療法システム1では、照射部31および検出部32が第1の位置と第2の位置との間で鉛直方向に移動可能とされている。このような構成とすることで、模擬照射口40を利用して患者Qが位置合わせを行う際に、照射部31および検出部32が位置合わせ作業を妨げることなく、且つ、照射部31および検出部32が破損することを防ぐために、第2の位置に移動させることが可能となる。したがって、模擬照射口40を利用した患者Qの位置合わせをより好適に行うことができる。
(変形例)
 なお、上記実施形態で説明した各部の構成は適宜変更することができる。例えば、CT装置30の構造は、上記実施形態で説明したものに限定されない。照射部31、検出部32、および支持部33の構造は、上記で説明したものに限定されず、適宜変更することができる。
 また、上記実施形態では、CT装置30が照射部31および検出部32が鉛直方向に延びる軸Aを中心に回動可能な所謂縦型CT装置である場合について説明したが、CT装置は所謂横型CT装置であってもよい。その場合であっても、模擬照射口と患者との位置合わせを行った状態で、CT装置による撮像を行うことができるため、従来と比較して、中性子線を照射する際の患者の姿勢に係る治療計画の修正をより簡便に行うことが可能となる。また、CT装置30の照射部31および検出部32の回動軸は、鉛直方向に限定されず適宜変更することができる。したがって、例えば、回動軸は鉛直方向に対して45°傾斜した軸であってもよい。本開示は、照射部および検出部の回動軸の角度によらず適用することができる。
 なお、模擬治療台の形状も適宜変更される。中性子線を患者Qに照射する際の患者の姿勢に対応する治療台に応じて、模擬治療台も適宜変更される。
 また、上記実施形態では、照射部31および検出部32が第1の位置と第2の位置との間で鉛直方向に移動可能な場合について説明したが、照射部31および検出部32が鉛直方向とは異なる方向に移動可能であってもよい。例えば、照射部31および検出部32がシミュレーション室20の天井に取り付けられていて、天井に沿って水平方向に移動可能であってもよい。また、照射部31および検出部32が複数の方向(例えば、鉛直方向および水平方向)に移動可能であってもよい。
 また、上記実施形態では、模擬照射口40およびCT装置30が、準備室10とは別のシミュレーション室20に設けられている場合について説明したが、準備室10がシミュレーション室としての機能を有していてもよい。その場合には、模擬照射口40およびCT装置30は準備室10に設けられていてもよい。
 また、シミュレーション室20と準備室10とが個別に設けられている場合に、準備室10に上記のCT装置30が設けられていてもよい。すなわち、CT装置が設けられる第2の作業室はシミュレーション室に限定されない。具体的には、図1に示すように、準備室10に、シミュレーション室20のCT装置30とは別のCT装置30Aが設けられていてもよい。すなわち、第2の作業室は準備室10であってもよい。
 準備室10にCT装置30Aが設けられている場合、例えば、準備室10において治療台2上の患者の位置または姿勢の調整を行った後に、この患者の位置調整が適切であるかを、準備室10に設けられたCT装置30Aを利用して確認することもできる。このように、準備室10にCT装置30Aが設けられる場合、治療計画の作成に係る一連の手順(図4のS01~S05)とは異なり、中性子線Nの照射(S06)の直前などでも、CT装置30Aを利用して患者の姿勢の撮像を簡便に行うことができる。したがって、準備室10内のCT装置30Aを利用して患者の姿勢の確認等を簡便に行うことができる。なお、準備室10のCT装置30Aについても、模擬照射口40が併せて設けられていてもよい。
(第2実施形態)
 次に、第2実施形態として、中性子捕捉療法システムにおいて用いられる中性子捕捉療法用患者載置台および患者姿勢確認システムについて説明する。第2実施形態で説明する中性子捕捉療法用患者載置台および患者姿勢確認システムは、中性子捕捉療法システムを用いる際に使用する治療計画の修正に利用される。
 次に、図5および図6を参照して、中性子捕捉療法用患者載置台について説明する。中性子捕捉療法用患者載置台は、図1に示す中性子捕捉療法システム1のうち、準備室10および照射室3で用いられる治療台2に対応する装置である。また、中性子捕捉療法用患者載置台は、治療計画を修正する際に用いられる。
 治療計画は、所定の姿勢をとった患者に対して照射する中性子線の線量分布等を規定したものである。ただし、中性子捕捉療法システム1の装置の配置等の何らかの理由によって、治療計画において規定した姿勢を患者が正確に再現できない場合がある。患者が治療計画において規定した姿勢を再現できない場合、治療計画で想定された位置に対して中性子線を適切に照射できない可能性がある。そこで、中性子捕捉療法システム1での中性子線の照射の前に、治療計画で指定された姿勢を患者がとり、中性子線Nの照射野を制限するコリメータ21に対する位置合わせを行う。そして、治療計画において想定された患者の姿勢と、上記の位置合わせにおいて治療計画に基づいて患者が実際にとった姿勢との差分に基づいて、治療計画を修正する。この点は第1実施形態で説明した通りである。
 上記の一連の流れにおいて、治療計画の修正には患者に係るCT画像が使用される。具体的には、治療計画において想定された患者の姿勢と、治療計画に基づいて患者が実際にとった姿勢との差分を把握するために、治療計画に基づいて所定の姿勢をとった患者に係るCT画像を取得する。そして、CT画像により特定される患者の姿勢と、治療計画において想定された患者の姿勢とを比較し、差分が特定される。
 ここで、従来は、中性子捕捉療法システム1での治療台2に対応する形状を有する患者載置台上で、コリメータ21に対応する模擬コリメータ(模擬照射口)を用いて患者の姿勢の調整(位置合わせ)を行い、さらに、CT装置(X線CT装置)を利用して、患者が当該姿勢をとった状態での患者の姿勢に係る情報となるCT画像を取得する。しかしながら、従来は、患者載置台上で中性子線の模擬コリメータと患者との位置合わせを行った後、CT装置へ移動し再度位置合わせ時の姿勢を再現してCT撮像を行われている。そのため、患者は、患者載置台上およびCT装置の両方において治療計画で指定された姿勢を再現することが必要となり、患者の姿勢に係る治療計画の修正に多大な時間を要してしまうという問題があった。
 これに対して、第2実施形態で説明する患者載置台によれば、患者載置台上で模擬コリメータに対する位置合わせを行った後、位置合わせを行った状態を維持したままCT装置へ移動してのCT画像の撮像が可能となるため、患者の姿勢に係るCT装置での撮像を簡便に行うことができる。また、患者の姿勢に係る画像を簡便に取得できるため、この画像を用いた治療計画の修正を簡便に行うことを可能とする。
 図5は、中性子捕捉療法用患者載置台となる患者載置台50のX軸方向の負側からの断面図(X軸方向の中央位置での断面図)である。また、図6は、患者載置台50をY軸方向の正側から見た図である。なお、図5では患者載置台50に載置された患者Qが示されているが、図6では患者Qを省略している。また、図5では、患者Qの頭部に対して中性線を照射する場合について示している。
 図5および図6に示すように、患者載置台50は、土台部51と、載置部52と、前方カバー53と、コリメータ支持部54(コリメータスタンド)と、を備える。
 土台部51は、準備室等の床面F上に配置される部材であり、患者載置台50の各構成要素を下方から支持するためのものである。土台部51には、扁平な直方体状であり、上面または側面等に各構成要素が取り付けられる。土台部51の下面には、車輪512などの走行手段が設けられていてよい。土台部51は、当該走行手段によって、床面F上を移動することができる。なお、走行手段は設けられていなくてもよい。
 土台部51には、患者Qが載置部52に載置された際に患者Qの足を置くことができる略平板状のステップ部511を有していてよい。患者載置台50では、ステップ部511に対して後述のコリメータスタンド55が取り付けられている。ただし、コリメータスタンド55の取り付け位置は限定されない。
 載置部52は、土台部51上に設けられ、患者Qが載置可能な部材である。載置部52は、患者Qが腰掛けるための椅子521と、椅子521を支持する椅子支持部522と、を備えている。
 椅子521は、椅子支持部522の上面側に設けられる。椅子521は、患者Qの姿勢に応じてZ軸周りに回転可能である。椅子521が回転可能である場合、患者Qの向く方向に応じて椅子521を回転することができ、患者Qが座りやすくすることができる。
 椅子支持部522は、土台部51の上面51a上に設けられ、椅子521を支持する。また、椅子支持部522は、椅子521をY軸方向に沿って往復移動可能に支持する構成としてもよい。なお、椅子支持部522X軸方向における幅は、椅子521に座った状態の患者Qが、跨ぐことができる程度の幅に設定される。
 前方カバー53は、土台部51のY方向の正側の端部に設けられる。前方カバー53は、照射室3の側壁面の一部を成し中性子線Nの照射口が設けられる壁体23のうち、照射室3側の壁面を模した形状とされている。すなわち、前方カバー53のY方向の負側(載置部52側)の主面の形状は、照射室3において、壁体23の照射室3側の表面形状に対応した領域を有している。前方カバー53のY方向の負側の主面のうち、少なくとも椅子521に座った状態の患者Qが触れる可能性のある領域は、表面形状が中性子線Nの照射口が設けられる壁体23の照射室3側の表面形状に対応する。
 前方カバー53には、開口531が設けられる。開口531は、コリメータ21の外周を囲うような大きさとされている。また、開口531の中心軸線は、コリメータ21の中心軸線に対応する位置となるように配置される。図6に示す例では、開口531の中心軸線は、土台部51および載置部52のX方向の中心位置と一致している。
 前方カバー53の開口531は、図6に示すように、Z方向の正側(上方)が閉じていない形状であってもよい。また、前方カバー53は、X方向の中央位置付近に延びる分割線Gに沿って2つに分割可能であってもよい。
 なお、前方カバー53は、土台部51に対して着脱自在とされている。前方カバー53が土台部51に対して着脱自在である、とは、着脱の際に前方カバー53、および、前方カバー53を取付けている相手方の部材の両方が破壊されない(非破壊である)状態であり、また、着脱の所要時間がそれぞれ1時間以内である状態であることをいう。
 本実施形態では、前方カバー53は、土台部51に対して着脱自在とされているが、土台部51に対してどのように取付けられるかは特に限定されない。また、前方カバー53を土台部51に対して取り付ける際に、土台部に対して着脱可能な支持フレーム等を組み合わせて前方カバー53を支持する構成としてもよい。
 コリメータ支持部54は、中性子線Nの照射に使用するコリメータ21またはコリメータ21に対応する模擬コリメータを支持可能である。コリメータ支持部54は、土台部51に設けられたステップ部511の上面からZ方向の正側に延びる長尺状の部材からなり、そのZ方向の正側の端部においてコリメータ21(または模擬コリメータ)を支持する。なお、コリメータ支持部54によるコリメータ21の支持方法は特に限定されず、例えば、コリメータ支持部54の端部においてコリメータ21を収容する凹部等を設けることができる。なお、コリメータ支持部54の長尺状の部材は、図5で示すようにその一部が折り曲げられていてもよい。
 なお、コリメータ支持部54には、患者Qの身体の一部を固定するための固定部57が設けられていてもよい。図5に示す例では、固定部57は、中性子線の照射対象となる患者Qの頭部を固定する。固定部57の材質等は特に限定されず、例えば、弾性を有する板材等を複数組み合わせて固定部57を形成してもよい。固定部57は、コリメータ支持部54に対して取り付けられているのではなく、土台部51に対して取り付けられていてもよい。
 また、コリメータ支持部54には、患者Qの腕を支持する支持台58が設けられていてもよい。また、支持台58は、コリメータ支持部54に対して取り付けられているのではなく、土台部51に対して取り付けられていてもよい。
 なお、コリメータ支持部54および固定部57は、非金属の材料により構成される。図5等に示されるように、コリメータ支持部54および固定部57は、中性子線の照射対象となる患者Qの頭部近傍に配置される。したがって、CT装置で患者Qの頭部近傍を撮像する際に、コリメータ支持部54および固定部57に対してもX線が照射される可能性がある。そこで、コリメータ支持部54および固定部57を非金属の材料(X線に対する感度が低い材料)により構成することで、患者Qの姿勢に係るCT画像を撮像する際にコリメータ支持部54および固定部57に対して干渉することを防ぐことができる。
 なお、コリメータ支持部54は、患者Qと当接し得るXZ平面に沿って延びる板状部材を有していてもよい。板状部材が設けられている場合、この板状部材を利用して患者Qの姿勢を維持する構成とすることもできる。
 また、前方カバー53とコリメータ支持部54とを組み合わせることで、中性子線の照射口が設けられた壁体の表面形状が形成されるような構成としてもよい。すなわち、コリメータ支持部54が設けられる場合、前方カバー53は、コリメータ支持部54の形状および配置を考慮した形状となっていてもよい。
 また、コリメータ支持部54は土台部51に対して着脱自在であってもよい。ただし、その場合には、コリメータ支持部54は、患者Qが所定の姿勢をとった場合に、患者Qとコリメータ支持部54が当接しないような構成とする必要がある。
 次に、患者載置台50と、患者載置台50上の患者Qを撮像するためのCT装置と、を含む患者姿勢確認システムについて、図7を参照しながら説明する。図7(a)は、患者姿勢確認システムの正面図であり、図7(b)は、患者姿勢確認システム右側面図である。
 患者姿勢確認システム60とは、中性子線を患者に対して照射する中性子捕捉療法において、中性子線の照射時 における患者の姿勢を確認するシステムであり、患者載置台50とCT装置70とによって構成される。CT装置70は、第1実施形態で説明した中性子捕捉療法システムにおいて、準備室10に設けられるCT装置30Aに対応する。CT装置70は、内側に所定の径の撮像用の撮像空間Rを有する撮像部71と、撮像部71を移動させる移動部72と、を有する。本実施形態で説明するCT装置70は撮像部71が床面Fに対して垂直方向に移動可能な所謂縦型CT装置である。なお、CT装置70は、照射室3および準備室10(図1参照)とは別のCT室4(例えば、シミュレーション室20)内に設置することができる。
 図7(a)に示す例では、CT装置70の撮像部71はX線照射部711とX線検出部712とにより構成され、これらは床面Fに対して垂直な方向に延びる軸Aを挟んで対称となる位置に配置される。また、X線照射部711およびX線検出部712は、それぞれ軸Aの周囲を回動可能となるように、回動部73により支持される。すなわち、回動部73は、撮像部71を回動させる移動部72としての機能を有する。回動部73は、略円環状に構成されて、X線照射部711とX線検出部712との間に設けられる撮像用の撮像空間Rが回動部73の中央の開口の一部となるように構成されている。すなわち、撮像空間Rは、軸A方向に回動部73を貫通する開口の一部となる。なお、本実施形態では、X線照射部711およびX線検出部712の回動軸となる軸Aが床面Fに対して垂直な方向に延びた状態で固定されている場合について説明するが、軸Aの傾き等が変化する構成であってもよい。
 また、撮像部71としてのX線照射部711およびX線検出部712が取付けられた回動部73は、CT室4内の床面Fと天井Cとの間に垂直方向に延びる支持部74により支持される。また、支持部74は、回動部73を垂直方向に移動可能な状態で支持する。したがって、支持部74は、撮像部71を垂直方向(上下方向:CT装置70の場合には軸Aに沿った方向)に移動させる移動部72としての機能を有する。
 このように、撮像部71は、回動部73によって水平方向(床面Fに平行な方向)に軸Aの周囲を回動可能とされる。また、撮像部71は、支持部74によって垂直方向(上下方向:CT装置70の場合は軸Aに沿った方向)に移動可能とされている。これにより、撮像部71は、対象物に対して相対的に移動しながら、対象物の撮像を行うことができる。なお、支持部74による撮像部71の移動方向は、軸Aとは関係なく設定されてもよい。
 本実施形態では、上記のCT装置70と患者載置台50とが組み合わせて使用される。患者載置台50をCT装置70と組み合わせて使用する患者姿勢確認方法は、例えば、以下の手順行われる。まず、所定の姿勢をとった患者Qを患者載置台50の載置部52上に載置させた状態で、撮像部71の軸Aが通る位置に配置する。患者載置台50を撮像部71の軸Aが通る位置に配置する前または後に、患者載置台50から前方カバー53を取り外す(中性子捕捉療法用患者載置台から前記前方カバーを取り外すステップ)。そして、移動部72となる回動部73および支持部74を動作させることで撮像部71を移動させて、患者Qの撮像対象となる部分(例えば、頭部)を撮像空間R内に位置させる(CT装置の撮像空間内に載置部を位置させるステップ)。この状態で撮像部71を移動させながら撮像を行うことで、患者Qの撮像対象となる部分に係るCT画像を取得することができる。
 ここで、本実施形態に係る患者載置台50は、撮像空間Rの径方向の断面に平行な面での載置部52の長さが、撮像空間Rの径D(図7参照)よりも小さい。「撮像空間Rの径方向」とは、図7に示すCT装置70においては、軸Aを中心に回動するX線照射部711およびX線検出部712を結ぶ方向である。したがって、「撮像空間Rの径」とは、X線照射部711およびX線検出部712の間の長さとなる。また、「撮像空間Rの径方向の断面」とは、X線照射部711およびX線検出部712の回動中心となる軸Aに対して垂直な断面をいう。
 図7に示すCT装置70の場合、撮像空間Rの径方向の断面は、軸Aに対して直交する方向、すなわち水平方向に拡がっている。この場合、載置部52の水平方向での長さ(水平面で見たときの幅の最大値)が、撮像空間Rの径に対して小さくされる。また、前方カバー53は、撮像空間Rの径方向の断面に平行な面での載置部52の長さが、撮像空間Rの径よりも大きい。前方カバー53の水平方向での長さは、図6に示すようにX軸に沿った前方カバー53の長さの最大値となる。このように、患者載置台50は、前方カバー53の長さは撮像空間Rの径よりも大きく、載置部52の長さは撮像空間Rの径Dよりも小さい。そのため、患者載置台50は、脱着可能な前方カバー53を取り外すことで、載置部52を撮像空間R内に導入することができる。したがって、載置部52上に載置された患者Qについて、CT装置70を利用して撮像することができる。
 つまり、上記の患者姿勢確認システム60によれば、患者載置台50の載置部52の長さは、CT装置70の撮像部71による撮像空間Rの径Dよりも小さく、また、前方カバー53の長さは撮像空間Rの径よりも大きい。そのため、脱着可能な前方カバー53を取り外すことで、患者載置台50の載置部52を撮像空間R内に移動させることができる。そのため、例えば、前方カバー53を取付けた状態で患者Qの姿勢の調整を行った後、患者Qの姿勢を維持したまま、前方カバー53を取り外してCT装置70による撮像を行うことができる。
 なお、患者載置台50が走行手段を有している場合、患者Qの姿勢の調整はCT装置70とは離れた場所(例えば、準備室等)で行い、その後、患者Qの姿勢を維持したまま患者載置台50を移動させてCT装置70による撮像を行うことができる。したがって、患者載置台50およびCT装置70を利用した患者の姿勢の確認を効率よく行うことができる。
 また、図7(b)に示すように、患者載置台50にコリメータ支持部54および固定部57が設けられる場合には、コリメータ支持部54および固定部57が設けられた状態でCT装置70による撮像を行う場合がある。この場合には、撮像空間Rの径方向と同じ方向において、載置部52、コリメータ支持部54および固定部57の撮像空間Rの径方向の断面に平行な面での長さが、撮像空間Rの径D(図7参照)よりも小さくされる。図7に示すCT装置の場合、撮像空間Rの径方向は、軸Aに対して直交する方向、すなわち水平方向となっている。この場合、載置部52、コリメータ支持部54および固定部57が占有する領域の水平方向での長さ(水平面で見たときの幅の最大値)が、撮像空間Rの径に対して小さくされる。このような構成とすることで、コリメータ支持部54および固定部57を取り付けた状態で、載置部52を撮像空間R内に導入することができる。したがって、載置部52上に載置された患者Qについて、CT装置70を利用して撮像することができる。
 以上説明したように、本実施形態に係る中性子捕捉療法用患者載置台(患者載置台50)によれば、前方カバー53の載置部52に対向する主面が、中性子線を照射する照射室3において中性子線の照射口が設けられた壁体23の表面形状を模した形状である。したがって、この患者載置台50を利用して、治療計画の修正に係る患者Qの姿勢の調整を好適に行うことができる。また、この前方カバー53は土台部51に対して着脱自在であるため、患者Qが所定の姿勢をとった後にその状態を維持したまま前方カバー53を外してCT装置70での撮像を行うことができる。したがって、従来のように、CT装置70において調整後の患者の姿勢を再現して撮像を行う場合と比較して、治療計画の修正に係る作業を簡便化することが可能となる。また、上記の患者載置台50を使用すると、患者Qの姿勢の調整を好適に行いながら、CT装置70による撮像を行うことができるため、患者の姿勢の撮像をより簡便に行うことができる。
 また、患者載置台50にはコリメータ支持部としてのコリメータ支持部54を設けることができる。患者載置台50にコリメータ支持部54が設けられることで、コリメータ支持部54において保持されるコリメータと患者Qとの位置合わせを好適に行うことができる。また、コリメータ支持部54が非金属の材料により構成されることで、コリメータ支持部54が設けられた患者載置台50を用いてCT装置70を撮像した場合にコリメータ支持部54が干渉することを防ぐことができる。したがって、治療計画の修正に係る作業を簡便化することが可能となる。
 また、患者載置台50には患者の一部を固定可能な固定部57を設けることもできる。患者載置台50に患者の一部を固定可能な固定部57が設けられることで、所定の姿勢をとった患者Qを好適に支持することができる。また、固定部57が非金属の材料により構成されることで、固定部57が設けられた患者載置台50を用いてCT装置70を撮像した場合に固定部57が干渉することを防ぐことができる。したがって、治療計画の修正に係る作業を簡便化することが可能となる。
 また、上記実施形態で説明した患者姿勢確認システム60は、上記の中性子捕捉療法用患者載置台(患者載置台50)と、CT撮像を行うCT装置70と、を含む。ここで、患者載置台50は、撮像空間Rの径方向の断面と平行な面での前方カバー53の長さが、撮像空間Rの径Dよりも大きい。このため、患者Qの姿勢の調整を好適に行うことができる一方で、CT装置70の撮像空間Rに患者載置台50を配置することは不可能である。一方、撮像空間Rの径方向の断面と平行な面での載置部52の長さは、撮像空間Rの径Dよりも小さいため、前方カバー53を外した状態の患者載置台50の載置部52は、撮像空間R内に配置することができる。したがって、治療計画の修正に係る作業を簡便化することが可能となる。
 また、CT装置70の移動部としての回動部73および支持部74は、CT装置70の撮像部71を撮像空間Rの径方向に対して直交する方向へ移動可能な構成とすることができる。このような構成とすることで、CT装置70の撮像空間R内への患者載置台50の載置部52の移動を好適に行うことができる。
 また、患者載置台50の土台部51は、走行手段を有する構成とした場合、走行手段により載置部52の移動をより簡便に行うことができる。
 また、上記実施形態に係る患者姿勢確認方法は、患者姿勢確認システム60による患者姿勢確認方法であって、患者載置台50から前方カバー53を取り外すステップと、CT装置70の撮像空間R内に患者載置台50の載置部52を位置させるステップと、を有する。このような構成とすることで、前方カバー53を取り外した患者載置台50の載置部52を撮像空間R内に位置させて撮像を行うことができる。したがって、治療計画の修正に係る作業を簡便化することが可能となる。
(変形例)
 なお、上記実施形態で説明した各部の構成は適宜変更することができる。例えば、患者載置台50、CT装置70の構成は一例であり、適宜変更することができる。また、各部の形状等も適宜変更することができる。
 また、上記実施形態では、患者載置台50の載置部52に椅子521が含まれ、患者Qが椅子521に座る場合について説明したが、載置部52における患者Qの姿勢は、座位に限定されず、立位であってもよい。患者Qがとる姿勢に応じて、載置部52の構成および形状等も適宜変更される。
 また、上記実施形態では、CT装置70が所謂縦型CT装置である場合について説明したが、CT装置70の撮像部71の回動軸であり、且つ、支持部74による撮像部71の移動方向となる軸Aの延在方向は垂直方向に限定されない。
 1…中性子捕捉療法システム、3…照射室、10…準備室、11…中性子線発生部、20…シミュレーション室、21…コリメータ、30,30A,70…CT装置、31…照射部、32…検出部、33…支持部、40…模擬照射口、42…模擬治療台、50…患者載置台、51…土台部、52…載置部、53…前方カバー、54…コリメータ支持部、57…固定部、60…患者姿勢確認システム、71…撮像部、72…移動部、73…回動部、74…支持部。

Claims (13)

  1.  中性子線を照射する照射口が設けられた照射室と、
     前記照射室とは異なる第2の作業室の室内において、前記中性子線の照射時における姿勢を呈する患者を撮像するCT装置と、
     を有する、中性子捕捉療法システム。
  2.  前記第2の作業室は、前記照射口を模擬した模擬照射口が設けられたシミュレーション室であり、
    前記CT装置は、前記シミュレーション室内において、前記模擬照射口に隣接する領域内に設けられる、請求項1に記載の中性子捕捉療法システム。
  3.  前記CT装置は、放射線を照射する照射部と、前記照射部から照射された放射線を検出する検出部と、を有し、
     前記照射部および前記検出部は、鉛直方向に沿った所定の軸を中心に回動可能であって、
     平面視において、前記照射部および前記検出部の回動の範囲内に、前記模擬照射口が設けられる、請求項2に記載の中性子捕捉療法システム。
  4.  前記CT装置は、前記照射部および前記検出部を回動可能に支持する支持部を有し、
     前記照射部および前記検出部は、前記支持部によって、前記模擬照射口が位置する第1の位置と、前記第1の位置から離れた位置である第2の位置と、の間で鉛直方向に移動可能である、請求項3に記載の中性子捕捉療法システム。
  5.  前記第2の作業室は、前記中性子線が照射される患者に係る準備作業を行う準備室である、請求項1に記載の中性子捕捉療法システム。
  6.  請求項1に記載の中性子捕捉療法システムにおいて用いられ、中性子線が照射される患者を載置する中性子捕捉療法用患者載置台であって、
     土台部と、
     前記土台部上で前記患者を載置可能な載置部と、
     前記載置部に対向する主面が、前記中性子線を照射する照射室において前記中性子線の照射口が設けられた壁体の表面形状を模した形状であり、前記土台部に対して着脱自在な前方カバーと、
     を有する、中性子捕捉療法用患者載置台。
  7.  中性子線が照射される患者を載置する中性子捕捉療法用患者載置台であって、
     土台部と、
     前記土台部上で前記患者を載置可能な載置部と、
     前記載置部に対向する主面が、前記中性子線を照射する照射室において前記中性子線の照射口が設けられた壁体の表面形状を模した形状であり、前記土台部に対して着脱自在な前方カバーと、
     を有する、中性子捕捉療法用患者載置台。
  8.  前記土台部に対して取付けられ、前記照射口において用いられるコリメータを支持可能なコリメータ支持部を有し、
     前記コリメータ支持部は、非金属の材料により構成される、請求項7に記載の中性子捕捉療法用患者載置台。
  9.  前記患者の一部を固定可能な固定部をさらに有し、
     前記固定部は、非金属の材料により構成される、請求項7または8に記載の中性子捕捉療法用患者載置台。
  10.  中性子線を患者に対して照射する中性子捕捉療法において、中性子線の照射時における患者の姿勢を確認する患者姿勢確認システムであって、
     請求項7~9のいずれか一項に記載の中性子捕捉療法用患者載置台と、
     所定の径の撮像空間を有する撮像部と、前記撮像部を移動させる移動部とを有し、CT撮像を行うCT装置と、
     を備え、
     前記中性子捕捉療法用患者載置台は、
     前記撮像空間の径方向の断面に平行な面での前記載置部の長さが、前記撮像空間の径よりも小さく、
     前記撮像空間の径方向の断面に平行な面での前記前方カバーの長さが、前記撮像空間の径よりも大きい、患者姿勢確認システム。
  11.  前記CT装置の前記移動部は、前記撮像部を前記撮像空間の径方向に対して直交する方向へ移動可能である、請求項10に記載の患者姿勢確認システム。
  12.  前記中性子捕捉療法用患者載置台の前記土台部は、走行手段を有する、請求項10または11に記載の患者姿勢確認システム。
  13.  請求項10~12のいずれか一項に記載の患者姿勢確認システムによる患者姿勢確認方法であって、
     前記中性子捕捉療法用患者載置台から前記前方カバーを取り外すステップと、
     前記CT装置の前記撮像空間内に前記中性子捕捉療法用患者載置台の前記載置部を位置させるステップと、
     を有する、患者姿勢確認方法。
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