JP2021027848A - 中性子捕捉療法システム - Google Patents
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Abstract
【課題】中性子線を照射する際の患者の姿勢に係る治療計画の修正をより簡便に行う。【解決手段】中性子捕捉療法システム1は、中性子線を照射する照射口としてのコリメータ21が設けられた照射室3と、照射口を模擬した模擬照射口40が設けられたシミュレーション室20と、シミュレーション室20内において、模擬照射口40に隣接する領域内に設けられたCT装置30と、を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、中性子捕捉療法システムに関する。
中性子線の照射により患部の治療を行う中性子捕捉療法では、被照射体としての患者に対して照射する中性子線の線量分布等を考慮した治療計画を予め作成する。そして、作成された治療計画に基づいて中性子線が患者の患部に対して照射される(例えば、特許文献1参照)。
治療計画では、中性子線を患者に対して照射する際の患者の姿勢も重要となる。したがって、照射室とは異なる室内に設けられた中性子線の模擬照射口(模擬コリメータ)を用いて患者の位置合わせを行い、さらに、CT装置を利用して位置合わせを行った状態の患者の姿勢に係る情報を取得し、治療計画が修正される。
しかしながら、従来は、中性子線の模擬照射口と患者との位置合わせを行った後、CT装置へ移動して撮像を行われている。そのため、患者の姿勢に関する治療計画の修正作業が長時間になってしまう。
本発明は上記を鑑みてなされたものであり、中性子線を照射する際の患者の姿勢に係る治療計画の修正をより簡便に行うことが可能な中性子捕捉療法システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る中性子捕捉療法システムは、中性子線を照射する照射口が設けられた照射室と、前記照射口を模擬した模擬照射口が設けられたシミュレーション室と、前記シミュレーション室内において、前記模擬照射口に隣接する領域内に設けられたCT装置と、を有する。
上記の中性子捕捉療法システムによれば、シミュレーション室において模擬照射口と患者との位置合わせを行った状態で、CT装置により撮像を行うことができる。したがって、従来のようにCT装置へ患者が移動して撮像する必要がなくなるため、中性子線を照射する際の患者の姿勢に係る治療計画の修正をより簡便に行うことができる。
ここで、前記CT装置は、放射線を照射する照射部と、前記照射部から照射された放射線を検出する検出部と、を有し、前記照射部および前記検出部は、鉛直方向に沿った所定の軸を中心に回動可能であって、平面視において、前記照射部および前記検出部の回動の範囲内に、前記模擬照射口が設けられる態様とすることができる。
上記のように、CT装置の照射部および検出部が鉛直方向に沿った所定の軸を中心に回動可能であり、平面視において、照射部および検出部の回動の範囲内に、模擬照射口が設けられる構成であると、患者は、座位で模擬照射口を利用した位置合わせを行うことができると共に、その姿勢でCT装置による撮像を行うことができる。したがって、座位の患者に対して中性子線を照射する場合に、患者の姿勢に係る治療計画の修正を精度良く行うことができる。
また、前記CT装置は、前記照射部および前記検出部を回動可能に支持する支持部を有し、前記照射部および前記検出部は、前記支持部によって、前記模擬照射口が位置する第1の位置と、前記第1の位置から離れた位置である第2の位置と、の間で鉛直方向に移動可能である態様とすることができる。
上記のように照射部および検出部が第1の位置と第2の位置との間で鉛直方向に移動可能な構成とすることで、模擬照射口を利用して患者が位置合わせを行う際に、照射部および検出部を第2の位置に移動させることが可能となり、患者の位置合わせをより好適に行うことができる。
本発明によれば、中性子線を照射する際の患者の姿勢に係る治療計画の修正をより簡便に行うことが可能な中性子捕捉療法システムが提供される。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図に示されるように、互いに直交するX方向、Y方向およびZ方向を設定し、以下の説明に用いる場合がある。なおこの場合、鉛直方向をZ方向とし、中性子線Nの照射方向をX方向とする。
まず、中性子捕捉療法システム1の全体の構成について、図1および図2を参照して説明する。中性子捕捉療法システム1は、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT:Boron Neutorn Capture Therapy)を行うシステムである。中性子捕捉療法は、ホウ素(10B)を投与された患者Q(被照射体)に対して中性子線を照射することにより患者の病巣(例えば、腫瘍等)の治療を行う治療法である。
中性子捕捉療法システム1は、治療台2に載置された患者Qを収容し当該患者Qに対する中性子線の照射が行われる照射室3と、荷電粒子線Pを発生させる加速器5および加速器5から出射された荷電粒子線を後述の中性子線発生部11へ輸送する輸送ライン7が収納される加速器室9と、輸送ライン7から荷電粒子線を受け患者Qに照射するための中性子線を発生させる中性子線発生部11と、を備えている。加速器5は、例えばサイクロトロンであり、荷電粒子(例えば陽子)を加速して、荷電粒子線P(例えば陽子線)を出射する。加速器5は、例えばビーム半径40mm、60kw(=30MeV×2mA)の荷電粒子線Pを出射する能力を有する。なお、加速器5はサイクロトロンに限らず、シンクロトロン、ライナック、静電加速器等の他の加速器でもよい。照射室3および加速器室9は遮蔽壁Wに囲まれた閉鎖空間であり、遮蔽壁Wは放射線を遮蔽するためのコンクリート製の壁である。中性子線発生部11は、照射室3と加速器室9とを仕切る遮蔽壁Wに埋め込まれるように配置されている。なお、中性子線発生部11は、遮蔽壁Wに埋め込まれずに、照射室3内に配置されてもよい。さらに、照射室3と加速器室9とを遮蔽壁Wにより隔てずに、一つの部屋としてもよい。
さらに、中性子捕捉療法システム1は、照射室3に対してY方向に隣接する準備室10を備えている。準備室10は、遮蔽壁Wによって照射室3から隔離されている。照射室3と準備室10との間を通行可能とする連絡室13が、遮蔽壁Wを貫通して設けられている。そして、連絡室13と照射室3との境界、および連絡室13と準備室10との境界には、開閉可能な遮蔽扉15が設けられている。治療台2は、連絡室13を通じて照射室3と準備室10との間をY方向に移動可能である。準備室10では、治療に先立つ準備作業が行われる。
また、準備室10とは別のシミュレーション室20が設けられていてもよい。シミュレーション室20は、準備室10と同様に遮蔽壁Wによって照射室3から隔離されている。シミュレーション室20は、患者Qへの中性子線の照射に先立って、治療計画の修正等を行うために用いられる。本実施形態では、シミュレーション室20内に、患者に対してX線を照射するCT(Computed Tomography)装置30と、後述の中性子線Nの照射口を模擬した模擬照射口40が設けられる。そして、シミュレーション室20において、照射室3での治療台2での患者の位置合わせおよび当該姿勢でのCT画像の撮像等が行われる。この点については後述する。なお、CT装置30は、X線とは異なる放射線を照射してもよい。
図2に示されるように、中性子線発生部11は、荷電粒子線Pの照射を受けて中性子線Nを発生させるターゲットTと、発生した中性子線Nを減速させる(エネルギーを低下させる)減速材17と、減速材17の周囲の少なくとも一部を覆って放射線を遮蔽する遮蔽体19とを含む。遮蔽体19は、減速材17で生じるガンマ線等の二次的な放射線を遮蔽する。減速材17から出射された中性子線Nは、治療台2に設けられたコリメータ21(照射口)を通過して患者Qに照射される。コリメータ21は、患者Qに対して照射される中性子線Nの照射範囲を変更することができる。
図2では、治療台2上の患者Qは臥位となっているが、座位の患者Qに対して中性子線Nの照射を行う場合がある。患者Qの病巣の位置によっては、病巣をコリメータ21に近付けるために、患者の姿勢を座位とする場合がある。以下の実施形態では、座位の患者Qに対して中性子線Nの照射を行う場合について説明する。
中性子捕捉療法システム1による中性子捕捉療法では、患者Qに対して照射する中性子線の分布および強度等を決定する治療計画が作成される。患者Qの病巣に対して、中性子線を適切に照射する必要があることから、治療計画では患者Qの姿勢も重要な要素である。そのため、従来から、治療計画の作成時には、中性子線Nの照射口となるコリメータ21を模擬した模擬照射口(模擬コリメータ)を用いて患者Qの位置合わせが行われる。また、位置合わせを行った状態の患者QをCT装置で撮像することで、治療台2上での患者Qの姿勢に係る情報を取得し、治療計画を修正するという作業が行われる。
しかしながら、従来は、模擬照射口を用いた患者Qの位置合わせを行い、治療台2での患者Qの姿勢を決定した後に、患者QがCT装置へ移動し、先の位置合わせで決定した姿勢を再現して、撮像が行われることが一般的であった。この場合、患者Qが位置合わせを行った状態のCT画像の取得のためには、患者Qの移動が必要となると共に姿勢の再現等が必要となるため、CT画像の取得に係る一連の作業に数時間レベルでの作業時間が必要となっていた。
これに対して、本実施形態に係る中性子捕捉療法システム1では、CT装置30および模擬照射口40がシミュレーション室20に設けられ、CT装置30は模擬照射口40に隣接する領域内に設けられることを特徴とする。そのため、模擬照射口40に対して位置合わせを行った患者Qを、CT装置30を用いて撮像することができる。
図3は、シミュレーション室20に設けられるCT装置30および模擬照射口40を模式的に示す図である。図3に示すように、CT装置30は、患者QにX線を照射する照射部31と、X線を検出する検出部32と、を有している。照射部31および検出部32は、支持部33によって、軸Aを中心に回動可能に支持されている。
本実施形態に示すCT装置30は、所謂縦型CT装置であり、照射部31および検出部32の回動軸となる軸Aは鉛直方向に沿って延びている。また、照射部31および検出部32は、軸Aからの距離(回転半径)が同じとなるように配置されているが、照射部31および検出部32と軸Aとの距離は互いに異なっていてもよい。
なお、CT装置30は、検出部32で検出したX線に基づいて、患者Qの内部のCT画像を生成する画像再構成部(図示省略)と、照射部31、検出部32、支持部33、および、画像再構成部を制御する制御部(図示省略)と、を備えている。
模擬照射口40は、平面視において、CT装置30の照射部31および検出部32の回動範囲内に設けられる。すなわち、照射部31および検出部32が軸Aを中心に回動した際に、照射部31および検出部32よりも軸Aに近くなる位置であって、且つ、照射部31および検出部32と同じ高さ(軸Aの延びる鉛直方向に沿った高さ位置)に模擬照射口40が設けられる。また、模擬照射口40の近傍には、治療台2を模擬した模擬治療台42が設けられる。患者Qは、模擬治療台42上で、病巣が模擬照射口40に対向するように所定の姿勢(本実施形態の場合は、座位)を取ることで、模擬照射口40に対する位置合わせを行う。そして、模擬照射口40に対する患者Qの位置合わせを行った状態で、CT装置30の照射部31から患者Qに対してX線を照射すると共に検出部32においてX線を検出することで、患者Qの撮像を行う。これにより、CT装置30によって、模擬照射口40に対する位置合わせを行った患者QのCT画像を取得することができる。
本実施形態では、模擬照射口40に対する位置合わせを行った患者QのCT画像を取得可能な状態を、模擬照射口40に対してCT装置30が「隣接する領域内に設けられている状態」という。上記実施形態のように照射部31および検出部32が支持部33により回動可能に支持されている場合、照射部31および検出部32の回動範囲よりも内側に模擬照射口40が設けられている状態が模擬照射口40に対してCT装置30が隣接する領域内に設けられている状態となる。
なお、CT装置30は、支持部33によって、照射部31および検出部32が図3の矢印Bで示す方向(鉛直方向)に移動可能であってもよい。支持部33が軸Aに沿って鉛直方向に移動することで、照射部31および検出部32が移動可能とされる。この場合、照射部31および検出部32を、模擬照射口40が位置する第1の位置(図3で示す位置)と、第1の位置から離れた位置である第2の位置(第1の位置よりも鉛直方向上方であり、照射部31および検出部32と高さ位置が異なる位置)と、の間で移動させることができる。このような構成とすることで、模擬照射口40および模擬治療台42を利用して患者Qが位置合わせを行う際に、照射部および検出部を第2の位置に移動させることが可能となり、患者の位置合わせをより好適に行うことができる。
上記の中性子捕捉療法システム1を用いた中性子捕捉療法、特に、治療計画の作成および中性子線の照射に係る一連の流れについて、図4を用いて説明する。
まず、CT画像を利用した治療計画(第1版)を作成する(S01)。第1版の治療計画を作成する際に使用されるCT画像は、上記のCT装置30を用いて撮像されたものではなく、事前に撮影されたものである。
次に、第1版の治療計画に基づいて、シミュレーション室20において、中性子線Nを照射する際の患者の姿勢を決定する(S02)。治療計画では、中性子線Nの照射に適した患者Qの病巣の位置が設定される。したがって、患者Qの病巣の位置を再現するための患者の姿勢が決定される。姿勢の決定の際には、シミュレーション室20の模擬照射口40と模擬治療台42とを利用して、患者Qによって中性子線Nを照射する際の姿勢を決定する。
次に、決定された患者Qの姿勢、すなわち、患者Qによって中性子線Nを照射する際の姿勢が再現された状態で、CT装置30を利用してCT画像を取得する(S03)。
また、必要に応じて、模擬治療台42上で患者Qが姿勢を維持するための固定具が作成される(S04)。患者Qに係るCT画像の取得(S03)と固定具の作成(S04)とは同時に行われてもよいし、固定具の作成(S04)が先に行われてもよい。
その後、CT装置30を利用して撮像(S03)された患者Qに係るCT画像を利用して、第1版の治療計画を修正し、最終版の治療計画を作成する(S05)。患者Qが模擬治療台42(治療台2)で所定の姿勢を取った場合、患者Qの病巣の位置が当初想定されていた位置とは異なる場合があるため、CT装置30で撮像されたCT画像を利用して、治療計画を修正する。
その後、患者Qに対して治療計画に基づいて中性子線Nを照射する(S06)。患者Qは、準備室10での準備作業等を経て、照射室3の治療台2上で上記の過程で定められた姿勢となる。その状態で中性子線Nが患者Qに対して照射される。
以上のように、本実施形態に係る中性子捕捉療法システム1によれば、シミュレーション室20において模擬照射口40と患者Qとの位置合わせを行った状態で、CT装置30により撮像を行うことができる。したがって、従来のように模擬照射口を利用して患者の位置合わせを行った後、CT装置へ患者が移動して撮像する必要がなくなるため、中性子線を照射する際の患者の姿勢に係る治療計画の修正をより簡便に行うことができる。さらに、模擬照射口40を利用して患者Qの位置合わせを行った状態で、そのままCT画像の撮像を行うことができる。したがって、CT画像の撮像時に患者Qの姿勢が変化することも防ぐことができ、治療台2での患者Qの姿勢に対する再現性が高められた状態のCT画像を取得することができる。そのため、このCT画像を利用して修正された治療計画は、従来の治療計画よりも患者の実際の姿勢が反映された治療計画となることから、中性子線を照射する際の照射精度も向上する。
また、上記実施形態の中性子捕捉療法システム1では、CT装置30の照射部31および検出部32が鉛直方向に沿った所定の軸Aを中心に回動可能であり、平面視において、照射部31および検出部32の回動の範囲内に、模擬照射口が設けられる構成である。このような構成を有することで、患者Qは、座位で模擬照射口40を利用した位置合わせを行うことができると共に、座位の姿勢を維持した状態でCT装置30による撮像を行うことができる。従来は、治療計画の修正に用いられるCT画像は、臥位のCT装置で行われていた。中性子線の照射は座位で行われる場合であっても、治療計画の修正に用いられるCT画像は臥位で撮像されていたため、CT装置において患者の姿勢を再現する際に患者が負担を受ける可能性があった。また、臥位と座位とでは患者の病巣の位置が変化することも考えられた。これに対して、上記の中性子捕捉療法システム1では、座位での患者Qの位置合わせを行った後にそのままCT装置30による撮像を行うことができるため、座位の患者Qに対して中性子線を照射する場合に、患者Qの姿勢に係る治療計画の修正を精度良く行うことができる。
さらに、上記実施形態の中性子捕捉療法システム1では、照射部31および検出部32が第1の位置と第2の位置との間で鉛直方向に移動可能とされている。このような構成とすることで、模擬照射口40を利用して患者Qが位置合わせを行う際に、照射部31および検出部32が位置合わせ作業を妨げることなく、且つ、照射部31および検出部32が破損することを防ぐために、第2の位置に移動させることが可能となる。したがって、模擬照射口40を利用した患者Qの位置合わせをより好適に行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、CT装置30の構造は、上記実施形態で説明したものに限定されない。照射部31、検出部32、および支持部33の構造は、上記で説明したものに限定されず、適宜変更することができる。
また、上記実施形態では、CT装置30が照射部31および検出部32が鉛直方向に延びる軸Aを中心に回動可能な所謂縦型CT装置である場合について説明したが、CT装置は所謂横型CT装置であってもよい。その場合であっても、模擬照射口と患者との位置合わせを行った状態で、CT装置による撮像を行うことができるため、従来と比較して、中性子線を照射する際の患者の姿勢に係る治療計画の修正をより簡便に行うことが可能となる。また、CT装置30の照射部31および検出部32の回動軸は、鉛直方向に限定されず適宜変更することができる。したがって、例えば、回動軸は鉛直方向に対して45°傾斜した軸であってもよい。本発明は、照射部および検出部の回動軸の角度によらず適用することができる。
なお、模擬治療台の形状も適宜変更される。中性子線を患者Qに照射する際の患者の姿勢に対応する治療台に応じて、模擬治療台も適宜変更される。
また、上記実施形態では、照射部31および検出部32が第1の位置と第2の位置との間で鉛直方向に移動可能な場合について説明したが、照射部31および検出部32が鉛直方向とは異なる方向に移動可能であってもよい。例えば、照射部31および検出部32がシミュレーション室20の天井に取り付けられていて、天井に沿って水平方向に移動可能であってもよい。また、照射部31および検出部32が複数の方向(例えば、鉛直方向および水平方向)に移動可能であってもよい。
また、上記実施形態では、模擬照射口40およびCT装置30が、準備室10とは別のシミュレーション室20に設けられている場合について説明したが、準備室10がシミュレーション室としての機能を有していてもよい。その場合には、模擬照射口40およびCT装置30は準備室10に設けられていてもよい。
1…中性子捕捉療法システム、3…照射室、10…準備室、11…中性子線発生部、20…シミュレーション室、21…コリメータ、30…CT装置、31…照射部、32…検出部、33…支持部、40…模擬照射口、42…模擬治療台。
Claims (3)
- 中性子線を照射する照射口が設けられた照射室と、
前記照射口を模擬した模擬照射口が設けられたシミュレーション室と、
前記シミュレーション室内において、前記模擬照射口に隣接する領域内に設けられたCT装置と、
を有する、中性子捕捉療法システム。 - 前記CT装置は、放射線を照射する照射部と、前記照射部から照射された放射線を検出する検出部と、を有し、
前記照射部および前記検出部は、鉛直方向に沿った所定の軸を中心に回動可能であって、
平面視において、前記照射部および前記検出部の回動の範囲内に、前記模擬照射口が設けられる、請求項1に記載の中性子捕捉療法システム。 - 前記CT装置は、前記照射部および前記検出部を回動可能に支持する支持部を有し、
前記照射部および前記検出部は、前記支持部によって、前記模擬照射口が位置する第1の位置と、前記第1の位置から離れた位置である第2の位置と、の間で鉛直方向に移動可能である、請求項2に記載の中性子捕捉療法システム。
Priority Applications (3)
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