WO2019116623A1 - バーナ及び燃焼装置 - Google Patents

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pump
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宏偉 彭
智浩 大久保
佐々木 務
立季 小林
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三浦工業株式会社
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23DBURNERS
    • F23D11/00Burners using a direct spraying action of liquid droplets or vaporised liquid into the combustion space
    • F23D11/24Burners using a direct spraying action of liquid droplets or vaporised liquid into the combustion space by pressurisation of the fuel before a nozzle through which it is sprayed by a substantial pressure reduction into a space
    • F23D11/26Burners using a direct spraying action of liquid droplets or vaporised liquid into the combustion space by pressurisation of the fuel before a nozzle through which it is sprayed by a substantial pressure reduction into a space with provision for varying the rate at which the fuel is sprayed
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23KFEEDING FUEL TO COMBUSTION APPARATUS
    • F23K5/00Feeding or distributing other fuel to combustion apparatus
    • F23K5/02Liquid fuel
    • F23K5/04Feeding or distributing systems using pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N5/00Systems for controlling combustion
    • F23N5/20Systems for controlling combustion with a time programme acting through electrical means, e.g. using time-delay relays

Definitions

  • the present invention relates to a burner and a combustion apparatus.
  • Priority is claimed on Japanese Patent Application No. 2017-240972, filed Dec. 15, 2017, the content of which is incorporated herein by reference.
  • An object of the present invention is to provide a burner and a combustion apparatus which can safely shift from low combustion to high combustion in a burner using a liquid fuel having a boiling point lower than that of kerosene.
  • the combustion air flows through the cylinder 25.
  • the cylinder 25 is formed in a concentric cylindrical shape and is constituted by an inner and outer double cylindrical body, and extends in the vertical direction.
  • a first nozzle pipe 211 and a second nozzle pipe 221 are provided along the axis of the feed cylinder 25.
  • the first nozzle pipe 211 and the second nozzle pipe 221 are disposed to extend to the vicinity of the lower end portion of the lower opening of the cylinder 18.
  • the fuel supply unit 60 supplies liquid fuel to the first nozzle 21 and the second nozzle 22.
  • the fuel supply unit 60 includes a liquid fuel supply source 61, an upstream fuel supply line L1, a first downstream fuel supply line L2, a second downstream fuel supply line L3, a first pump 63, and a first opening / closing operation.
  • a valve 64, a first fuel supply valve 65, a second pump 66, a second on-off valve 67, and a second fuel supply valve 68 are provided.
  • the first pump 63 is disposed upstream of the first downstream side fuel supply line L 2, and discharges the liquid fuel supplied from the liquid fuel supply source 61 toward the first nozzle 21.
  • the first on-off valve 64 and the first fuel supply valve 65 are constituted by solenoid valves, and the flow path of the first downstream side fuel supply line L2 is opened or doubled between the first pump 63 and the first nozzle 21. Cut off.
  • both the first on-off valve 64 and the first fuel supply valve 65 are maintained in the open state.
  • the present invention can be implemented in various forms without being limited to the above-described embodiment.
  • the fuel supply valve 68 is controlled to open, it is not limited thereto. That is, the control for opening the first fuel supply valve 65 and the second fuel supply valve 68 may be reversed, and in the case of low combustion, only the second fuel supply valve 68 is opened and low combustion to high combustion is performed.
  • the first fuel supply valve 65 may be controlled to be opened with the second fuel supply valve 68 open.
  • the fuel supply valves are solenoid valves.
  • the present invention is not limited to this.
  • a motor valve or the like may be used.
  • a valve may be used.

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Abstract

バーナ(20)は、灯油よりも沸点が低い液体燃料を噴射する第1ノズル(21)と、灯油よりも沸点が低い液体燃料を第1ノズル(21)に向けて吐出する第1ポンプ(63)と、第1ポンプ(63)と第1ノズル(21)との間に配置される第1燃料供給弁(65)と、灯油よりも沸点が低い液体燃料を噴射する第2ノズル(22)と、灯油よりも沸点が低い液体燃料を第2ノズル(22)に向けて吐出する第2ポンプ(66)と、第2ポンプ(66)と第2ノズル(22)との間に配置される第2燃料供給弁(68)と、を備え、低燃焼から高燃焼に移行する際に、第1ノズル(21)が液体燃料の噴射を継続した状態で第2ノズル(22)が液体燃料の噴射を行うことで、燃焼量を増加するように制御される。

Description

バーナ及び燃焼装置
 本発明は、バーナ及び燃焼装置に関する。本願は、2017年12月15日に日本に出願された特願2017-240972号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
 従来、燃料を噴射するノズルと、燃料をノズルに向けて吐出するポンプと、ポンプとノズルとの間に配置される燃料供給用の電磁弁と、を備えるバーナが知られている。このようなバーナにおいて、ボイラ(燃焼装置)に備えられ、低燃焼から高燃焼に移行する際に、ノズルから噴射する燃料の量を増加させるバーナがある。このようなバーナのポンプには、高燃焼時及び低燃焼時において、燃料を吐出する吐出圧力を一定にする機構を備えるものがある。
 吐出圧力を一定にする機構を備えるポンプを使用して低燃焼から高燃焼に移行する際に燃料の供給流量を増加させようとした場合に、電磁弁の開閉動作などの影響により、ポンプの吐出圧力機構の応答遅れ(動作遅れ)が生じ、一時的に、燃料の供給流量が低下することがある。この場合、燃料と燃焼用空気の混合比(空気比)における燃焼用空気の割合が一時的に増加して、燃焼用空気の割合が高い状態で燃焼する可能性がある。
 ここで、バーナにおいて、アルコールのような揮発性の高い液体燃料(灯油よりも沸点が低い液体燃料)を用いるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のバーナにおいても、上述と同様の理由により、ポンプの吐出圧力機構の応答遅れ(動作遅れ)が生じる可能性がある。また、揮発性の高い液体燃料を使用するバーナは、ノズル内(燃料供給用の電磁弁からノズルチップまでの間)の液体燃料が揮発する虞がある。
特開2010-255932号公報
 揮発性の高い液体燃料を使用するバーナは、ポンプの吐出圧力機構の応答遅れ(動作遅れ)に加えて、液体燃料が気化して失われることにより、液体燃料の供給流量の低下が顕著になり、燃焼用空気の割合が高い状態で燃焼する可能性はより高くなる。
 また、揮発性の高い液体燃料を使用する場合に、ノズル内(燃料供給用の電磁弁からノズルチップまでの間)の液体燃料が気化して失われることで、低燃焼から高燃焼に移行する際に、バーナの火炎が消えることがある。この場合に、バーナの火炎が消えてから失火判定までの間、加熱されたボイラ(燃焼装置)の燃焼室に、ノズルから液体燃料が噴射し続けられる。これにより、揮発性の高い液体燃料が気化することで、爆発的な燃焼が起こる虞がある。
 本発明は、灯油よりも沸点が低い液体燃料を用いるバーナにおいて、低燃焼から高燃焼への移行を安全に行えるバーナ及び燃焼装置を提供することを目的とする。
 本発明は、灯油よりも沸点が低い液体燃料を噴射する第1ノズルと、灯油よりも沸点が低い液体燃料を前記第1ノズルに向けて吐出する第1ポンプと、前記第1ポンプと前記第1ノズルとの間に配置される第1燃料供給弁と、灯油よりも沸点が低い液体燃料を噴射する第2ノズルと、灯油よりも沸点が低い液体燃料を前記第2ノズルに向けて吐出する第2ポンプと、前記第2ポンプと前記第2ノズルとの間に配置される第2燃料供給弁と、を備え、低燃焼から高燃焼に移行する際に、前記第1ノズルが液体燃料の噴射を継続した状態で前記第2ノズルが液体燃料の噴射を行うことで、燃焼量を増加するように制御されるバーナに関する。
 また、本発明は、前記バーナと、燃焼室に燃焼用空気を供給する送風機と、前記送風機により送風される燃焼用空気を前記燃焼室に供給する燃焼用空気供給ラインと、前記燃焼用空気供給ラインに配置され燃焼用空気量を調整する空気量調整部と、低燃焼から高燃焼に移行する際に、前記第1ノズルが液体燃料の噴射を継続した状態で前記第2ノズルが液体燃料の噴射を行うことで燃焼量を増加するように制御する燃焼制御部と、を備え、前記燃焼制御部は、前記第2ノズルから液体燃料の噴射を行ってから所定時間遅れて燃焼用空気を増加させるように前記空気量調整部を制御する燃焼装置に関する。
 本発明によれば、灯油よりも沸点が低い液体燃料を用いるバーナにおいて、低燃焼から高燃焼への移行を安全に行えるバーナ及び燃焼装置を提供することができる。
本発明の一実施形態のバーナを備える燃焼装置を示す図である。
 以下、本発明に係るバーナを備える燃焼装置1の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。燃焼装置1は、図1に示すように、缶体10と、液体燃料を燃焼させるバーナ20(後述)と、缶体10に燃焼用空気を送り込む送風機30と、缶体10と送風機30(後述)とを接続し燃焼用空気が流通する給気ダクト40(燃焼用空気供給ライン)(後述)と、給気ダクト40に配置されるダンパ50(空気量調整部)(後述)と、給気ダクト40に燃料液体燃料を供給する燃料供給部60と、燃焼装置1の燃焼状態を制御する制御部70と、を備える。
 缶体10は、図1に示すように、上部ヘッダ13と下部ヘッダ(図示せず)との間に複数の水管12を円筒状に立設して構成され、これら水管群の内側は燃焼室15とされる。
 バーナ20は、缶体10の中央上方に配置される。バーナ20は、下方に液体燃料を噴射するように設けられる。バーナ20から噴射される液体燃料は、円筒状に配置された複数の水管12の内側で燃焼される。
 バーナ20は、液体燃料を燃焼させるものであり、第1ノズル21と、第2ノズル22と、給気筒25と、を有する。第1ノズル21は、第1ノズルパイプ211と、その下端部に設けられる第1ノズルチップ212とを備えて構成される。また、第2ノズル22は、第2ノズルパイプ221と、その下端部に設けられる第2ノズルチップ222とを備えて構成される。
 第1ノズルパイプ211及び第2ノズルパイプ221は、それぞれ、上下方向に延びており、隣接して並列に配置される。第1ノズルチップ212及び第2ノズルチップ222は、隣接して配置され、同一の高さに設けられる。
 第1ノズル21は、第1ノズルパイプ211に供給される液体燃料を、第1ノズルチップ212から下方へ噴霧する。第2ノズル22は、第2ノズルパイプ221に供給される液体燃料を、第2ノズルチップ222から下方へ噴霧する。第1ノズルチップ212及び第2ノズルチップ222には、後述する燃料供給部60から液体燃料が供給される。
 給気筒25には、燃焼用空気が流通される。給気筒25は、同心円筒状に形成され内外二重の筒体から構成され、上下方向に延びる。給気筒25の内側には、給気筒25の軸線に沿って、第1ノズルパイプ211及び第2ノズルパイプ221が設けられる。第1ノズルパイプ211及び第2ノズルパイプ221は、給気筒18の下方開口部の下端部近傍まで延びて配置される。
 缶体10は、給気筒25の下方に設けられる燃焼筒26と、給気筒25の上部に設けられるウィンドボックス27と、を備える。
 燃焼筒26は、給気筒25の下端に接続され、第1ノズルチップ212及び第2ノズルチップ222を囲む円筒状に形成され、下方に向けて開放する。
 ウィンドボックス27は、給気筒25の上部において、給気筒25に燃焼用空気を供給する。ウィンドボックス27には、給気ダクト40(後述)を介して、送風機30(後述)からの燃焼用空気が導入される。
 給気ダクト40は、上流側が送風機30(後述)に接続され、下流側がウィンドボックス27に接続される。給気ダクト40は、送風機30により送風される燃焼用空気を燃焼室15に供給する。
 ダンパ50は、給気ダクト40に配置される。ダンパ50は、給気ダクト40の内部の燃焼用空気の流路を塞いだ閉状態と、この閉状態から90度回転し、給気ダクト40の内部の燃焼用空気の流路を開放した開状態との間で回転可能に配置され、回転角度により、燃焼装置1に供給する燃焼用空気の空気量を調整する。
 送風機30は、燃焼室15に燃焼用空気を供給する。送風機30からの燃焼用空気は、給気ダクト40、ウィンドボックス27及び給気筒25を介して、燃焼用空気として燃焼室15へ供給される。このようにして、第1ノズル21及び第2ノズル22から液体燃料を噴霧して燃焼させる場合に、ダンパ50により調整された所定量の燃焼用空気が燃焼室15内へ供給される。
 燃料供給部60は、第1ノズル21及び第2ノズル22に、液体燃料を供給する。燃料供給部60は、液体燃料供給源61と、上流側燃料供給ラインL1と、第1下流側燃料供給ラインL2と、第2下流側燃料供給ラインL3と、第1ポンプ63と、第1開閉弁64、第1燃料供給弁65と、第2ポンプ66と、第2開閉弁67と、第2燃料供給弁68と、を有する。
 液体燃料供給源61からは、第1ノズル21及び第2ノズル22に、液体燃料が供給される。液体燃料供給源61から供給される液体燃料は、灯油よりも沸点が低い燃料である。液体燃料は、灯油よりも沸点が低い燃料であるため、揮発性の高い燃料である。本実施形態においては、第1ノズル21へ供給される液体燃料と第2ノズル22へ供給される液体燃料とは、同じ液体燃料であり、共通の液体燃料供給源61から供給される。液体燃料は、重油、軽油または灯油などの標準燃料よりも揮発性の高い燃料であって、例えば、エタノールなどのアルコール類燃料である。
 より具体的には、本実施形態における液体燃料は、消防法における危険物第4類の引火性液体において、第一石油類やアルコール類とされるものが該当する。第一石油類としては、例えば、ガソリン、ベンゼン、トルエンなどがある。アルコール類としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノールなどがある。なお、液体燃料には、例えば、有機物とアルコール類とが混合されたものも含まれる。
 上流側燃料供給ラインL1は、上流側が液体燃料供給源61に接続され、下流側が分岐部62に接続される。
 第1下流側燃料供給ラインL2及び第2下流側燃料供給ラインL3は、上流側燃料供給ラインL1の下流側端部の分岐部62において分岐され、分岐部62から下流側において並列に配置される。第1下流側燃料供給ラインL2は、上流側が分岐部62に接続され、下流側が第1ノズル21に接続される。第2下流側燃料供給ラインL3は、上流側が分岐部62に接続され、下流側が第2ノズル22に接続される。
 第1下流側燃料供給ラインL2には、分岐部62から第1ノズル21に向かって順に、第1ポンプ63、第1開閉弁64、第1燃料供給弁65が設けられる。
 第1ポンプ63は、第1下流側燃料供給ラインL2の上流側に配置され、液体燃料供給源61から供給される液体燃料を第1ノズル21に向けて吐出する。
 第1開閉弁64と第1燃料供給弁65は電磁弁により構成され、第1ポンプ63と第1ノズル21との間において、第1下流側燃料供給ラインL2の流路を開放または二重に遮断する。第1開閉弁64と第1燃料供給弁65は、第1下流側燃料供給ラインL2を介して液体燃料を第1ノズル21に供給する場合に、ともに開放状態に維持される。
 第2下流側燃料供給ラインL3には、分岐部62から第2ノズル22に向かって順に、第2ポンプ66、第2開閉弁67、第2燃料供給弁68が設けられる。
 第2ポンプ66は、第2下流側燃料供給ラインL3の上流側に配置され、液体燃料供給源61から供給される液体燃料を第2ノズル22に向けて吐出する。
 第2開閉弁67と第2燃料供給弁68は電磁弁により構成され、第2ポンプ66と第2ノズル22との間において、第2下流側燃料供給ラインL3の流路を開放または二重に遮断する。第2開閉弁67と第2燃料供給弁68は、第2下流側燃料供給ラインL3を介して液体燃料を第2ノズル22に供給する場合に、ともに開放状態に維持される。
 制御部70は、缶体10への燃焼用空気の供給量及び液体燃料の供給量を制御することで、燃焼装置1の燃焼状態(燃焼率)を制御し、燃焼装置1による蒸気の生成量を調整する。より具体的には、制御部70は、燃焼制御部71を備える。燃焼制御部71は、燃焼装置1が蒸気を供給する負荷機器による蒸気の消費量に応じて、燃焼装置1の燃焼状態を変更し、蒸気の生成量を調整する。
 本実施形態の燃焼装置1は、燃焼停止位置、低燃焼位置及び高燃焼位置の3段階の燃焼位置で燃焼率を段階的に変更して燃焼可能な段階値制御ボイラ(3位置制御ボイラ)により構成される。燃焼量の制御は、例えば、蒸気ヘッダ(図示せず)の蒸気圧に基づき、蒸気の使用負荷を監視して、蒸気圧力制御により行うことができる。
 また、燃焼制御部71は、燃焼状態に応じて、第1ポンプ63及び第2ポンプ66を運転・停止動させると共に、第1開閉弁64及び第1燃料供給弁65、並びに、第2開閉弁67及び第2燃料供給弁68を開閉させ、バーナ20に供給される液体燃料の流量を制御する。燃焼装置1を低燃焼位置で燃焼させる場合には、第1開閉弁64と第1燃料供給弁65を開放し、第2開閉弁67と第2燃料供給弁68を閉止すると共に、第1ポンプ63を運転するか、又は、第1開閉弁64と第1燃料供給弁65を閉止し、第2開閉弁67と第2燃料供給弁68を開放すると共に、第2ポンプ66を運転する。燃焼装置1を高燃焼位置で燃焼させる場合には、第1開閉弁64と第1燃料供給弁65を開放し、第2開閉弁67と第2燃料供給弁68を開放すると共に、第1ポンプ63と第2ポンプ66の両方を運転する。燃焼制御部71は、低燃焼から高燃焼に移行する際に、低燃焼の状態を維持したままで、液体燃料の供給が停止している側の開閉弁(第1開閉弁64又は第2開閉弁67)と燃料供給弁(第1燃料供給弁65又は第2燃料供給弁68)を開放すると共に燃料ポンプ(第1ポンプ63、第2ポンプ66)を運転し、ノズル(第1ノズル21、第2ノズル22)から液体燃料の噴射を行うことで燃焼量を増加するように制御する。
 燃焼制御部71は、それぞれの燃焼位置に応じてダンパ50の開度を変更して燃焼室15に供給される燃焼用空気の流量を制御する。本実施形態では、燃焼制御部71は、第2ノズル22から液体燃料の噴射を行ってから所定時間遅れて、燃焼用空気を増加させるようにダンパ50の開度を制御する。燃焼用空気を増加させる所定時間の遅れ時間は、実験などにより予め設定される。
 以上のように構成される燃焼装置1について、低燃焼状態から高燃焼状態に移行させる場合の動作について説明する。
 まず、蒸気ヘッダ(図示せず)の蒸気圧に基づいて、燃焼装置1を低燃焼状態で動作させる場合には、低燃焼位置で燃焼させるために、第1開閉弁64と第1燃料供給弁65を開放すると共に、第2開閉弁67と第2燃料供給弁68を閉止して、第1ポンプ63を運転するように制御する。これにより、第2ノズル22からは液体燃料は噴霧されずに、第1ノズル21のみから液体燃料が噴霧された状態で、液体燃料は、燃焼室15において燃焼される。
 低燃焼状態において、送風機30は、低燃焼状態において供給される空気量に調整された燃焼用空気を燃焼室15に供給する。送風機30により供給された燃焼用空気は、第1ノズル21から噴射された液体燃料と混合されて、燃焼される。そして、燃焼に伴って発生する熱により、下部ヘッダ(図示せず)から複数の水管12の内部に供給された水が加熱され、蒸気が生成される。複数の水管12の内部において生成された蒸気は、上部ヘッダ13に集合された後、蒸気導出管(図示せず)を介して外部に導出される。
 その後、低燃焼状態から高燃焼状態へ移行する場合には、高燃焼位置で燃焼させるために、第1開閉弁64と第1燃料供給弁65を開放すると共に第1ポンプ63を運転した状態を継続したままで、第2開閉弁67と第2燃料供給弁68を開放して、第2ポンプ66を運転するように制御する。これにより、第1ノズル21に加えて、第2ノズル22からも液体燃料が噴霧された状態で、液体燃料は、燃焼室15において燃焼される。
 従来、吐出圧力を一定にする機構を備えるポンプを使用して低燃焼から高燃焼に移行する際に燃料の供給流量を増加させようとした場合に、電磁弁の開閉動作などの影響により、ポンプの吐出圧力機構の応答遅れ(動作遅れ)が生じ、一時的に、燃料の供給流量が低下することがあった。この場合、燃料と燃焼用空気の混合比(空気比)における燃焼用空気の割合が一時的に増加して、燃焼用空気の割合が高い状態で燃焼する可能性があった。
 また、バーナに供給する燃料として、アルコールなどの灯油よりも沸点が低い液体燃料(揮発性の高い液体燃料)を使用する場合に、バーナは、ポンプの吐出圧力機構の応答遅れ(動作遅れ)に加えて、液体燃料が気化して失われることにより、液体燃料の供給流量の低下が顕著になり、燃焼用空気の割合が高い状態で燃焼する可能性がより高くなっていた。
 また、揮発性の高い液体燃料を使用する場合に、ノズル内(燃料供給用の電磁弁からノズルチップまでの間)の液体燃料が気化して失われることで、低燃焼から高燃焼に移行する際に、バーナの火炎が消えることがある。この場合に、バーナの火炎が消えてから失火判定までの間、加熱されたボイラ(燃焼装置)の燃焼室に、ノズルから液体燃料が噴射し続けられる。これにより、揮発性の高い液体燃料が気化することで、爆発的な燃焼が起こる虞があった。
 これに対して、本発明では、低燃焼から高燃焼に移行する際に、第1ポンプ63の運転を継続して第1ノズル21が液体燃料の噴射を行っている状態で、第2ポンプ66の運転を開始して第2ノズル22が液体燃料の噴射を行うことで、燃焼量を増加するように制御される。これにより、低燃焼から高燃焼に移行する際に、第1ポンプ63は常に一定の吐出量が維持され、第1ポンプ63の動作遅れが生じない。また、第1ポンプ63が運転している状態で第2ポンプ66が運転を開始することで、第2ノズル22内(第2燃料供給弁68から第2ノズルチップ222までの間)の液体燃料が気化して失われていた場合でも、第1ノズル21から燃料が噴射されているため失火を抑制できる。よって、低燃焼から高燃焼への移行を安全に行うことができる。
 ここで、低燃焼から高燃焼への燃焼量の移行に伴い、送風機30から燃焼室15へ供給される燃焼用空気の空気量が調整される。本実施形態においては、第2ノズル22から液体燃料の噴射を行ってから所定時間遅れて燃焼用空気を増加させるようにダンパ50の開度を制御する。これにより、低燃焼から高燃焼に移行する際に、第2ノズル22からの液体燃料の供給が遅れても、燃焼用空気の割合が急激に増加することが抑制される。よって、低燃焼から高燃焼への移行を安全に行うことができる。
 上述した本実施形態に係るバーナ20及び燃焼装置1によれば、例えば、以下のような効果が奏される。
 本実施形態のバーナ20は、灯油よりも沸点が低い液体燃料を噴射する第1ノズル21と、灯油よりも沸点が低い液体燃料を第1ノズル21に向けて吐出する第1ポンプ63と、第1ポンプ63と第1ノズル21との間に配置される第1燃料供給弁65と、灯油よりも沸点が低い液体燃料を噴射する第2ノズル22と、灯油よりも沸点が低い液体燃料を第2ノズル22に向けて吐出する第2ポンプ66と、第2ポンプ66と第2ノズル22との間に配置される第2燃料供給弁68と、を備え、低燃焼から高燃焼に移行する際に、第1ノズル21が液体燃料の噴射を継続した状態で第2ノズル22が液体燃料の噴射を行うことで、燃焼量を増加するように制御される。これにより、低燃焼から高燃焼に移行する際に、第1ポンプ63は常に一定の吐出量が維持され、第1ポンプ63の動作遅れが生じない。また、第1ポンプ63が運転している状態で第2ポンプ66が運転を開始することで、第2ノズル22内(第2燃料供給弁68から第2ノズルチップ222までの間)の液体燃料が気化して失われていた場合でも、第1ノズル21から燃料が噴射されているため失火を抑制できる。よって、低燃焼から高燃焼への移行を安全に行うことができる。
 また、本実施形態の燃焼装置1は、バーナ20と、燃焼室15に燃焼用空気を供給する送風機30と、送風機30により送風される燃焼用空気を燃焼室15に供給する給気ダクト40と、給気ダクト40に配置され燃焼用空気量を調整するダンパ50と、低燃焼から高燃焼に移行する際に、第1ノズル21が液体燃料の噴射を継続した状態で第2ノズル22が液体燃料の噴射を行うことで燃焼量を増加するように制御する燃焼制御部71と、を備え、燃焼制御部71は、第2ノズル22から液体燃料の噴射を行ってから所定時間遅れて燃焼用空気を増加させるようにダンパ50を制御する。これにより、第2ノズル22から液体燃料の噴射を行ってから所定時間遅れて燃焼用空気を増加させるため、低燃焼から高燃焼に移行する際に、燃焼用空気の割合が急激に或いは過剰に増加することが抑制される。よって、低燃焼から高燃焼への移行を安全に行うことができる。
 以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかし、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
 例えば、前記実施形態では、低燃焼で燃焼させる場合に、第1燃料供給弁65のみを開放し、低燃焼から高燃焼に移行する際に、第1燃料供給弁65の開放した状態で第2燃料供給弁68を開放するように制御したが、これに限らない。即ち、第1燃料供給弁65及び第2燃料供給弁68の開放する制御を逆にしてもよく、低燃焼で燃焼させる場合に、第2燃料供給弁68のみを開放し、低燃焼から高燃焼に移行する際に、第2燃料供給弁68の開放した状態で第1燃料供給弁65を開放するように制御してもよい。
 また、前記実施形態では、燃料供給弁(第1燃料供給弁65、第2燃料供給弁68)を、電磁弁としたが、これに限られず、モータバルブ等でもよく、また、開度調整できる弁を用いてもよい。
 また、前記実施形態では、本発明の燃焼装置1を、3位置制御のボイラに適用したが、これに限らない。即ち、本発明の燃焼装置1を、複数の中燃焼位置を有する4位置制御以上のボイラ或いは連続燃焼制御のボイラに適用してもよい。
 1 燃焼装置
 15 燃焼室
 20 バーナ
 21 第1ノズル
 22 第2ノズル
 30 送風機
 40 給気ダクト(燃焼用空気供給ライン)
 50 ダンパ(空気量調整部)
 63 第1ポンプ
 65 第1燃料供給弁
 66 第2ポンプ
 68 第2燃料供給弁
 71 燃焼制御部

Claims (2)

  1.  灯油よりも沸点が低い液体燃料を噴射する第1ノズルと、
     灯油よりも沸点が低い液体燃料を前記第1ノズルに向けて吐出する第1ポンプと、
     前記第1ポンプと前記第1ノズルとの間に配置される第1燃料供給弁と、
     灯油よりも沸点が低い液体燃料を噴射する第2ノズルと、
     灯油よりも沸点が低い液体燃料を前記第2ノズルに向けて吐出する第2ポンプと、
     前記第2ポンプと前記第2ノズルとの間に配置される第2燃料供給弁と、を備え、
     低燃焼から高燃焼に移行する際に、前記第1ノズルが液体燃料の噴射を継続した状態で前記第2ノズルが液体燃料の噴射を行うことで、燃焼量を増加するように制御されるバーナ。
  2.  請求項1に記載のバーナと、
     燃焼室に燃焼用空気を供給する送風機と、
     前記送風機により送風される燃焼用空気を前記燃焼室に供給する燃焼用空気供給ラインと、
     前記燃焼用空気供給ラインに配置され燃焼用空気量を調整する空気量調整部と、
     低燃焼から高燃焼に移行する際に、前記第1ノズルが液体燃料の噴射を継続した状態で前記第2ノズルが液体燃料の噴射を行うことで燃焼量を増加するように制御する燃焼制御部と、を備え、
     前記燃焼制御部は、前記第2ノズルから液体燃料の噴射を行ってから所定時間遅れて燃焼用空気を増加させるように前記空気量調整部を制御する燃焼装置。
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