WO2018225206A1 - タッチ入力判定装置、タッチパネル入力装置、タッチ入力判定方法、及びタッチ入力判定プログラム - Google Patents

Abstract

タッチ入力判定装置（１０）は、ダイヤル操作入力判定部（１６）を備え、ダイヤル操作入力判定部（１６）は、タッチパネル（２０）上でダイヤル操作が行われたときに２本の指のタッチ点を結ぶ直線（４１）の回転方向が第１方向であれば、直線（４２）の第１方向の回転角度が角度閾値（Ｂｒ）に達する度に、選択値を基準変化値（Ａｒ）だけ増加させ、ダイヤル操作が行われたときに前記直線（４１）の回転方向が第１方向の逆の第２方向であれば、前記直線（４１）の第２方向の回転角度が角度閾値（Ｂｒ）に達する度に、選択値を基準変化値（Ａｒ）だけ減少させ、タッチ点の数又は２本の指のタッチ点の間の距離に応じて、基準変化値（Ａｒ）又は角度閾値（Ｂｒ）の少なくとも一方を変更する。

Description

タッチ入力判定装置、タッチパネル入力装置、タッチ入力判定方法、及びタッチ入力判定プログラム

　本発明は、タッチパネルにおけるタッチ操作によって入力された操作情報に応じた選択値を出力するためのタッチ入力判定装置、タッチパネル入力装置、タッチ入力判定方法、及びタッチ入力判定プログラムに関する。

　一般に、タッチパネルのユーザは、タッチパネルのＧＵＩ（Ｇｒａｐｈｉｃａｌ　Ｕｓｅｒ　Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）画面に表示されている操作対象（表示部品）を目視しながら、タッチパネル上でタッチ操作（入力操作）を行う。しかし、タッチパネルを見ずに、タッチ操作を行うことができる装置の要望がある。

　例えば、特許文献１は、エレベータの行先階を示す数字をタッチパネル上で手書きで入力することによって、行先階を指定する方法を記載している。

　また、数字を手書きで入力することの煩わしさを無くした方法が、特許文献２に記載されている。この文献は、ユーザが、タッチパネルに表示された仮想ノブ（仮想ダイヤル）を制御するために、２本の指を使ってタッチパネル上で仮想ノブの回転操作（ダイヤル操作）を行い、音量を示す値（選択値）を増加又は減少させる方法を記載している。ユーザは、仮想ノブを右回転させるように指で右回転操作を行うことで音量を増加させ、仮想ノブを左回転させるように指で左回転操作を行うことで音量を減少させる。

国際公開第２００８／１５５８３６号（例えば、段落００３０、図４） 特許第５４５６５２９号公報（例えば、段落００５８、図６Ａ）

　しかしながら、指によるダイヤル操作によって選択値を大きく変化させる場合には、ダイヤル操作を何度も繰り返す必要があるので、目標の選択値に迅速且つ容易に到達することが難しいという問題がある。

　本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ダイヤル操作により迅速且つ容易に目標の選択値を入力可能にするタッチ入力判定装置、タッチパネル入力装置、タッチ入力判定方法及びタッチ入力判定プログラムを提供することを目的とする。

　本発明の一態様に係るタッチ入力判定装置は、タッチパネルにおけるタッチ操作によって入力された操作情報に応じた選択値を出力するタッチ入力判定装置であって、前記タッチパネルの画面の全体をタッチ操作の対象領域とする画面全体操作モードを選択可能な操作モード切替判定部と、前記操作モード切替判定部により前記画面全体操作モードが選択されているときに、前記タッチパネル上で複数の指のタッチ点を回転移動させる前記タッチ操作であるダイヤル操作に応じた処理を実行することによって前記選択値を変更するダイヤル操作入力判定部と、を備え、前記ダイヤル操作入力判定部は、前記ダイヤル操作によって変化する、前記複数の指の内の２本の指のタッチ点を結ぶ直線の回転角度の角度閾値を記憶し、前記選択値の基準変化値を記憶し、前記ダイヤル操作が行われたときに前記直線の回転方向が第１方向であれば、前記直線の前記第１方向の回転角度が前記角度閾値に達する度に、前記選択値を前記基準変化値だけ増加させ、前記ダイヤル操作が行われたときに前記直線の回転方向が前記第１方向の逆の第２方向であれば、前記直線の前記第２方向の回転角度が前記角度閾値に達する度に、前記選択値を前記基準変化値だけ減少させ、前記複数の指のタッチ点の数又は前記２本の指のタッチ点の間の距離に応じて、前記基準変化値及び前記角度閾値の少なくとも一方を変更することを特徴とする。

　本発明の他の態様に係るタッチ入力判定方法は、タッチパネルにおけるタッチ操作によって入力された操作情報に応じた選択値を出力する装置によって実行されるタッチ入力判定方法であって、前記タッチパネルの画面の全体をタッチ操作の対象領域とする画面全体操作モードを選択するステップと、前記画面全体操作モードが選択されているときに、前記タッチパネル上で複数の指のタッチ点を回転移動させる前記タッチ操作であるダイヤル操作に応じた処理を実行することによって前記選択値を変更するステップと、を有し、前記選択値を変更するステップは、前記ダイヤル操作によって変化する、前記複数の指の内の２本の指のタッチ点を結ぶ直線の回転角度の角度閾値を記憶し、前記選択値の基準変化値を記憶するステップと、前記ダイヤル操作が行われたときに前記直線の回転方向が第１方向であれば、前記直線の前記第１方向の回転角度が前記角度閾値に達する度に、前記選択値を前記基準変化値だけ増加させるステップと、前記ダイヤル操作が行われたときに前記直線の回転方向が前記第１方向の逆の第２方向であれば、前記直線の前記第２方向の回転角度が前記角度閾値に達する度に、前記選択値を前記基準変化値だけ減少させるステップと、前記複数の指のタッチ点の数又は前記２本の指のタッチ点の間の距離に応じて、前記基準変化値及び前記角度閾値の少なくとも一方を変更するステップと、を含むことを特徴とする。

　本発明によれば、タッチパネルの画面全体入力モードにおいて、ダイヤル操作によって迅速且つ容易に目標の選択値を入力することができる。

本発明の実施の形態１に係るタッチパネル入力装置（タッチ入力判定装置を含む）の構成を概略的に示す機能ブロック図である。 実施の形態１に係るタッチパネル入力装置（タッチ入力判定装置を含む）のハードウェア構成を示す図である。 （ａ）は、表示部品操作モードにおけるタッチパネルの画面の表示例を示す図であり、（ｂ）は、画面全体操作モードにおけるタッチパネルの画面の表示例を示す図である。 （ａ）から（ｃ）は、画面全体操作モードにおけるタッチパネルの画面の表示例及び２本の指によるダイヤル操作を示す図であり、（ａ）は、ダイヤル操作を開始するときの状態を示し、（ｂ）は、右回転のダイヤル操作が行われたときの状態を示し、（ｃ）は、左回転のダイヤル操作が行われたときの状態を示す。 （ａ）から（ｃ）は、画面全体操作モードにおけるタッチパネルの画面の表示例及び３本の指によるダイヤル操作を示す図であり、（ａ）は、ダイヤル操作を開始するときの状態を示し、（ｂ）は、右回転のダイヤル操作が行われたときの状態を示し、（ｃ）は、左回転のダイヤル操作が行われたときの状態を示す。 実施の形態１に係るタッチ入力判定装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態１におけるダイヤル操作入力判定部による選択値の変更処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態２におけるダイヤル操作入力判定部による選択値の変更処理を示すフローチャートである。

　以下に、本発明の実施の形態に係るタッチ入力判定装置、タッチパネル入力装置、タッチ入力判定方法、及びタッチ入力判定プログラムを、添付図面を参照しながら説明する。以下の実施の形態は、例にすぎず、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。

　実施の形態に係るタッチパネル入力装置は、タッチ操作（「タッチジェスチャ操作」とも言う）用の画面（すなわち、操作画面）を持つタッチパネルと、タッチパネルにおけるタッチ操作に応じた操作情報を受け取るタッチ入力判定装置とを具備している。タッチ入力判定装置は、タッチパネルにおけるタッチ操作によって入力された操作情報に応じた出力情報（例えば、選択値）を出力する。実施の形態に係るタッチ入力判定装置又はタッチパネル入力装置は、システム（例えば、設備又は機器など）に搭載され、システムに提供される選択値を新たな選択値に変更することができる。ここで、システムは、例えば、エレベータシステムであり、選択値は行先階を示す数値である。ただし、システムは、エレベータシステム以外のシステム（例えば、音響機器など）であってもよく、選択値は行先階以外の数値（例えば、音量を示す数値など）であってもよい。

《１》実施の形態１．
《１－１》構成
　図１は、本発明の実施の形態１に係るタッチパネル入力装置１（タッチ入力判定装置１０を含む）の構成を概略的に示す機能ブロック図である。図１に示されるように、タッチパネル入力装置１は、タッチ入力判定装置１０と、タッチパネル２０とを具備している。

　タッチパネル２０は、ユーザによるタッチ操作を受け付ける操作パネル部（ユーザ操作部）２１と、操作パネル部２１に重ねて配置され、ユーザに画像を提供する表示パネル部（表示装置）２２とを備えている。

　タッチ入力判定装置１０は、実施の形態１に係るタッチ入力判定方法を実施することができる装置である。また、タッチ入力判定装置１０は、実施の形態１に係るタッチ入力判定プログラムを実行することができる装置である。タッチ入力判定装置１０は、例えば、コンピュータであり、タッチ入力判定プログラムを、ネットワークを介した通信によって実行されるダウンロードによって、又は、光ディスクなどの情報記録媒体によって取得可能である。

　図１に示されるように、タッチ入力判定装置１０は、操作情報入力部１１と、ユーザによる操作情報に関する処理を行う操作判定部１２と、ユーザに提供される音声情報を音声出力装置（例えば、スピーカ）に提供する通知部１８と、タッチパネル２０の表示パネル部２２又は他の表示装置に画像情報を提供する表示制御部１９とを具備している。

　また、操作判定部１２は、操作モードの選択（設定）に関する処理を行う操作モード切替判定部１３と、画面全体操作モードにおける操作情報に関する処理を行う画面全体入力判定部１４と、表示部品操作モードにおける操作情報に関する処理を行う表示部品入力判定部１５とを具備している。画面全体入力判定部１４は、ダイヤル操作入力判定部１６と、ジェスチャ入力判定部１７とを具備している。ただし、タッチ入力判定装置１０の構成は、図１の構成に限定されず、例えば、表示部品入力判定部１５を具備しない構成とすることも可能である。

　操作情報入力部１１は、タッチパネル２０で行われたタッチ操作に基づく操作情報を受け取り、この操作情報に基づく信号を操作判定部１２内の各機能ブロックに提供する。

　操作モード切替判定部１３は、操作情報入力部１１から操作情報に基づく信号（タッチ情報）を受け取り、タッチ操作が操作モードの切り替えに関する操作入力であるか否かを判定する。操作モード切替判定部１３は、タッチ操作が操作モードの切り替えに関する操作であると判定したときに、操作モードを表示部品操作モードから画面全体操作モードに、又は、画面全体操作モードから表示部品操作モードに切り替える。なお、操作モード切替判定部１３が選択可能な操作モードは、上記２つの操作モード以外の操作モードを含んでもよい。また、操作モード切替判定部１３は、この判定結果から、タッチパネル２０の画面の表示内容、タッチパネル２０による入力方法、通知部１８による通知方法を切り替える。

　画面全体入力判定部１４は、画面全体操作モード（画面の一例が後述の図３（ｂ）に示される）のときに、タッチパネル２０の画面の全体に対するタッチ操作に応じた操作情報から入力内容を識別し、選択値の変更及び決定などを行う。画面の全体に対するタッチ操作に応じた操作情報の入力内容は、ダイヤル操作入力判定部１６及びジェスチャ入力判定部１７によって識別される。ダイヤル操作入力判定部１６は、操作モード切替判定部１３により画面全体操作モードが選択されているときに、タッチ操作であるダイヤル操作に応じた操作情報に基づく処理を実行することで、選択値を変更する。画面全体入力判定部１４のジェスチャ入力判定部１７は、操作モード切替判定部１３により画面全体操作モードが選択されているときに、ダイヤル操作以外のタッチ操作（例えば、タップ、ダブルタップ、スワイプなどのタッチ操作）に応じた操作情報に基づく処理を実行する。

　表示部品入力判定部１５は、表示部品操作モード（画面の一例が後述の図３（ａ）に示される）のときに、タッチパネル２０の画面に表示される表示部品に対するタッチ操作に応じた操作情報から入力内容を識別し、操作の受け付け及び選択値の決定などを行う。

　通知部１８は、ダイヤル操作入力判定部１６によって現在の選択値が変更後の新たな選択値に変更されたときに、音声によって選択値を通知するための音声信号を音声出力装置（例えば、スピーカ）に送信する。また、通知部１８は、他の通知を音声として出力させるための音声信号を音声出力装置に出力してもよい。また、通知部１８自身が、スピーカを備えてもよい。

　表示制御部１９は、タッチパネル２０の表示パネル部２２又は図示しない他の表示装置（例えば、液晶モニタ）に画像情報を提供する。表示制御部１９は、ダイヤル操作入力判定部１６によって、現在の選択値が変更後の新たな選択値に変更された場合、タッチパネル２０の表示パネル部２２に表示される画面に示される選択値を、変更前の現在の選択値から変更後の新たな選択値に変更する。

　選択値は、操作判定部１２がタッチ入力情報を基に決定した選択値であり、この値を基にして、タッチ入力判定装置１０を搭載したシステムのアプリケーションなどが、システムを構成する設備又は機器の動作を制御する。

　図２は、実施の形態１に係るタッチパネル入力装置１（タッチ入力判定装置１０を含む）のハードウェア構成の一例を示す図である。タッチパネル２０は、ユーザの指の接触を検知し、操作情報（例えば、指の接触位置の座標情報、接触状態を示す情報など）を生成することができる。情報処理部としてのプロセッサ３１が記憶部としてのメモリ３２に記憶されているソフトウェアであるタッチ入力判定プログラムを実行することにより、タッチ入力判定装置１０の各構成の機能が実現される。

　プロセッサ３１は、タッチパネル２０から取得したタッチ操作に基づく情報（タッチ情報）をメモリ３２に記憶し、メモリ３２に蓄積したタッチ操作の履歴情報を基に、タッチパネル２０の画面の表示内容、タッチパネル２０による入力方法、通知部１８による通知方法などを切り替える。また、プロセッサ３１は、タッチパネル２０の操作パネル部２１におけるタッチ操作に応じた操作情報から、画面全体操作モードであるか表示部品操作モードであるかを判定し、それぞれの操作モードにおいて選択値を変更してもよい。

　また、プロセッサ３１は、メモリ３２に記憶したタッチ情報から、画面全体に対する操作であるか、表示部品に対する操作であるかを判定し、それぞれの操作モードにおいて選択値を決定する。表示パネル部２２は、操作画面を表示し、スピーカ３３は、表示内容又は操作結果を音声等で通知する。

　図３（ａ）は、表示部品操作モードにおけるタッチパネル２０の画面の表示例を示す図であり、図３（ｂ）は、画面全体操作モードにおけるタッチパネル２０の画面の表示例を示す図である。

　図３（ａ）に示される表示部品操作モードにおいて、タッチパネル２０の画面に、選択値を直接選択するためのボタンなど、操作対象とする様々な部品が表示される。ユーザが、タッチパネル２０を目視しながら、表示部品が表示される領域に対し、タッチ操作であるタップを行うと、表示部品入力判定部１５は、タップされた表示部品に応じた処理を行う。この処理は、例えば、選択値をタップされた表示部品に応じた数値に設定する処理である。

　図３（ｂ）に示される画面全体操作モードにおける画面には、現在の選択値の表示及び画面切り替えのための操作指示を促す表示などが表示される。この画面においては、ユーザは、タッチパネル２０を目視していないときであっても、ダイヤル操作によって選択値を増加又は減少させ、新たな選択値をタッチパネル入力装置１が搭載されたシステムに提供することができる。また、ユーザは、特定のタッチ操作（ジェスチャの入力）、例えば、画面下部の「Ｃａｎｃｅｌ」を囲む矩形領域を選択してスワイプすることにより、操作モードを画面全体操作モードから表示部品操作モードへ切り替える。

　操作モード切替判定部１３は、タッチパネル２０の画面に表示された表示部品をタッチ操作の対象とする表示部品操作モード又はタッチパネル２０の画面の全体をタッチ操作の対象とする画面全体操作モードを選択する。この選択は、例えば、ユーザ操作に応じて又は予め決められた設定情報に従って行われる。なお、タッチパネル２０の画面の全体とは、画面の完全に全体であってもよいが、画面のうちの予め決められた範囲の全体であってもよい。

　図４（ａ）から（ｃ）は、画面全体操作モードにおけるタッチパネル２０の画面の表示例及び２本の指によるダイヤル操作を示す図であり、図４（ａ）は、ダイヤル操作を開始するときの状態を示し、図４（ｂ）は、右回転のダイヤル操作が行われたときの状態を示し、図４（ｃ）は、左回転のダイヤル操作が行われたときの状態を示す。また、図５（ａ）から（ｃ）は、画面全体操作モードにおけるタッチパネルの画面の表示例及び３本の指によるダイヤル操作を示す図であり、図５（ａ）は、ダイヤル操作を開始するときの状態を示し、図５（ｂ）は、右回転のダイヤル操作が行われたときの状態を示し、図５（ｃ）は、左回転のダイヤル操作が行われたときの状態を示す。

　図４（ａ）から（ｃ）と図５（ａ）から（ｃ）とは、ダイヤル操作に使用される指の本数、すなわち、指がタッチパネル２０に接触している点であるタッチ点の数に関して、互いに異なり、その結果、変更後の選択値が互いに異なる。ただし、この点を除いて、図４（ａ）から（ｃ）と図５（ａ）から（ｃ）とは、同じである。

　図４（ａ）に示されるように、タッチパネル２０には、選択値の初期値が入力されている。この初期値は、予め決められた値、表示部品操作モードで入力された値、又は画面全体操作モードで入力された値などである。

　ダイヤル操作入力判定部１６は、操作モード切替判定部１３により画面全体操作モードが選択されているときに、タッチパネル２０上で複数の指（図４（ａ）における指５１，５２）のタッチ点を回転させるタッチ操作であるダイヤル操作が実行されることによって、選択値を変更する。なお、図５（ａ）から（ｃ）におけるタッチ点の数は「３」であり、直線４１は、タッチ点間隔が最も大きい２つのタッチ点を結ぶ直線である。

　ダイヤル操作入力判定部１６は、ダイヤル操作によって変化する、２本の指５１，５２のタッチ点を結ぶ直線４１の回転角度の角度閾値Ｂｒを記憶し、選択値の基準変化値Ａｒを記憶する記憶部１６ａを有する。この記憶部１６ａは、図２に示されるメモリ３２の一部であってもよく、又は、他の記憶装置であってもよい。なお、選択値が整数である場合には、Ａｒは正の整数である。

　角度閾値Ｂｒ（Ｂｒ＞０）は、右回転操作における第１の角度閾値Ｂｒ１と、左回転操作における第２の角度閾値Ｂｒ２とを含み、いずれか一方を他方より大きい値に設定することも可能である。

　基準変化値Ａｒは、右回転操作における第１の基準変化値Ａｒ１と、左回転操作における第２の基準変化値Ａｒ２とを含み、いずれか一方を他方より大きい値に設定することも可能である。

　ダイヤル操作入力判定部１６は、操作モード切替判定部１３により画面全体操作モードが選択されているときに、タッチ操作であるダイヤル操作に応じた操作情報に基づく処理を実行することで選択値を変更する。画面全体入力判定部１４のジェスチャ入力判定部１７は、操作モード切替判定部１３により画面全体操作モードが選択されているときに、ダイヤル操作以外のタッチ操作に応じた操作情報に基づく処理を実行する。

　図４（ａ）及び（ｂ）に示されるように、ダイヤル操作入力判定部１６は、タッチパネル２０上でダイヤル操作が行われたときに直線４１の回転方向が第１方向としての右回転方向（時計回り方向）であれば、直線４１の右回転方向の回転角度（回転角度の大きさ、すなわち、絶対値）Ｑ１が角度閾値Ｂｒに達する度に、選択値を基準変化値Ａｒだけ増加させる。例えば、角度閾値Ｂｒが「３０度」であって、基準変化値Ａｒが「１」である場合には、右回転方向の回転角度Ｑ１が「３０度」に到達する度に（すなわち、３０度右回転する度に）、選択値に基準変化値Ａｒである「１」が加算され、例えば、選択値「１４」が選択値「１５」に変化する。したがって、ダイヤル操作によって、２本の指５１，５２のタッチ点を結ぶ直線４１の右回転方向の回転角度が「９０度（＝３×３０度）」に到達したときには、選択値には「３（＝１＋１＋１）」が加算され、例えば、選択値「１４」が選択値「１７」に変化する。

　図４（ａ）及び（ｃ）に示されるように、ダイヤル操作入力判定部１６は、タッチパネル２０上でダイヤル操作が行われたときに直線４１の回転方向が第１方向の逆である第２方向としての左回転方向（反時計回り方向）であれば、直線４１の左回転方向の回転角度（回転角度の大きさ、すなわち、絶対値）Ｑ２が角度閾値Ｂｒに達する度に、選択値を基準変化値Ａｒだけ減少させる。例えば、角度閾値Ｂｒが「３０度」であって、基準変化値Ａｒが「１」である場合には、左回転方向の回転角度Ｑ２が「３０度」に到達する度に（すなわち、３０度右回転する度に）、選択値から基準変化値Ａｒである「１」が減算され、例えば、選択値「１４」が選択値「１３」に変化する。したがって、ダイヤル操作によって、２本の指５１，５２のタッチ点を結ぶ直線４１の左回転方向の回転角度が「９０度（＝３×３０度）」に到達したときには、選択値からは「３（＝１＋１＋１）」が減算され、例えば、選択値「１４」が選択値「１１」に変化する。

　実施の形態１においては、ダイヤル操作入力判定部１６は、タッチパネル２０に接触している複数の指の数、すなわち、タッチ点の数に応じて、基準変化値Ａｒを変更する、又は、角度閾値Ｂｒを変更する。あるいは、ダイヤル操作入力判定部１６は、タッチパネル２０に接触している複数の指の数、すなわち、タッチ点の数に応じて、基準変化値Ａｒと角度閾値Ｂｒとを変更してもよい。

　例えば、ダイヤル操作入力判定部１６は、タッチ点の数が多いほど、基準変化値Ａｒを大きくする。具体例では、ダイヤル操作入力判定部１６は、タッチ点の数が「２」である場合には、基準変化値Ａｒを「１」に設定し、タッチ点の数が３である場合には、基準変化値Ａｒを「２」に設定する。さらに、ダイヤル操作入力判定部１６は、タッチ点の数が「４」である場合には、基準変化値Ａｒを「３」に設定してもよい。

　或いは、ダイヤル操作入力判定部１６は、タッチ点の数が多いほど、角度閾値Ｂｒを小さくする。具体例では、ダイヤル操作入力判定部１６は、タッチ点の数が「２」である場合には、角度閾値Ｂｒを「３０度」に設定し、タッチ点の数が「３」である場合には、角度閾値Ｂｒを「２０度」に設定する。さらに、ダイヤル操作入力判定部１６は、タッチ点の数が「４」である場合に、角度閾値Ｂｒを「１０度」に設定してもよい。

　或いは、ダイヤル操作入力判定部１６は、タッチ点の数が多いほど、基準変化値Ａｒを大きい値に設定し且つ角度閾値Ｂｒを小さい値に設定してもよい。

　システムにタッチパネル入力装置１又はタッチ入力判定装置１０を搭載することにより、ユーザは、ダイヤル操作によって選択値を変更することができる。このため、ユーザは、タッチパネル２０の画面を目視せずに、画面全体操作モードで迅速且つ容易に選択値を変更（設定）することができる。

《１－２》動作
　図６は、システムに搭載されたタッチ入力判定装置１０の動作を示すフローチャートである。

　ステップＳＴ１０１において、タッチ入力判定装置１０が搭載されたシステムを起動すると、システムを構成する各部の初期化が実施され、タッチ入力判定装置１０は表示部品操作モードで起動する。

　次のステップＳＴ１０２において、操作モード切替判定部１３は、操作情報入力部１１から入力されたタッチ操作に応じた操作情報を基に、操作モードの切り替えを指示する指示信号である切替入力を検知したかどうかを判断する。切替入力を検知した場合（ステップＳＴ１０２においてＹＥＳ）、処理はステップＳＴ１０３に進み、操作モードを表示部品操作モードから画面全体操作モードに切り替える。

　ステップＳＴ１０４において、ダイヤル操作入力判定部１６は、入力されたタッチ操作に応じた操作情報からダイヤル操作入力に関する情報を識別し、ダイヤル操作入力に応じた変化量である基準変化値Ａｒを決定し、この基準変化値Ａｒを用いて現在の選択値から変更後の新たな選択値を算出する。選択値の決定処理は、後述の図７に示される。

　ステップＳＴ１０５において、ダイヤル操作入力判定部１６は、ステップＳＴ１０４で決定した新たな選択値を表示制御部１９に渡すことにより、タッチパネル２０における表示内容を切り替え、操作内容を反映した画面を表示する。

　ステップＳＴ１０６において、ダイヤル操作入力判定部１６は、ステップＳＴ１０４で決定した選択値を通知部１８に渡すことにより、通知内容を切り替え、操作結果後の状況の通知及び操作を促す音声出力（アナウンス）などを、スピーカから出力させる。

　次のステップＳＴ１０７において、ジェスチャ入力判定部１７は、操作情報入力部１１から入力されたタッチ操作に応じた操作情報とタッチの履歴情報から、表示部品操作モードへの切替入力の有無を判定する。ジェスチャ入力判定部１７が切替入力を検知した場合は（ステップＳＴ１０７においてＹＥＳ）、ステップＳＴ１０８で操作モード切替判定部１３は、操作モードを画面全体操作モードから表示部品操作モードに切り替え、画面は初期起動時に表示した表示部品の操作画面に移行する。表示部品操作モードへの切替入力が無い場合は（ステップＳＴ１０７においてＮＯ）、切替入力を受け付けるまで、ダイヤル操作入力判定部１６によるタッチ入力操作を受け付け、それに応じて、表示内容及び通知内容を切り替える。

　ステップＳＴ１０２の画面切り替えに関する入力判定において、入力内容が画面全体操作モードへの切り替えではなかった場合（ステップＳＴ１０２においてＮＯ）、ステップＳＴ１０９で表示部品入力判定部１５は、表示部品に対する入力判定を実施する。表示部品入力判定部１５は、表示部品の操作範囲にタッチ入力座標が含まれるか否かにより入力の判定が表示部品判定であるかどうかを判定する。表示部品の操作入力を検知した場合（ステップＳＴ１０９においてＹＥＳ）、ステップＳＴ１１０において、表示部品入力判定部１５は、選択値の決定を行い、操作対象が表示部品でない場合は（ステップＳＴ１０９においてＮＯ）、処理はステップＳＴ１０２に戻る。

　ステップＳＴ１１０において、表示部品入力判定部１５は、操作情報入力部１１から入力されたタッチ操作に応じた操作情報を基に、選択値を変更及び決定する。選択の例として、図３（ａ）の各表示部品の表示画面に示すように、ボタンなど、固有の選択値を割り当てた表示部品を配置し、表示部品へのタッチ入力により選択値を、タッチ入力された値に変更及び決定する。

　ステップＳＴ１１１において、ステップＳＴ１１０で決定した選択値を表示制御部１９に渡すことにより、タッチパネル２０における表示内容を切り替え、操作内容に対応する画面を表示する。

　ステップＳＴ１１２で、ステップＳＴ１１０で決定した選択値を通知部１８に渡すことにより、スピーカからの音声による通知内容を切り替え、操作結果後の状況の通知及び操作を促すアナウンスを実施する。

　図７は、実施の形態１におけるダイヤル操作入力判定部１６による選択値の変更処理（図６のステップＳＴ１０４）を示すフローチャートである。

　ステップＳＴ２０１において、タッチ入力の有無を判定し、タッチ入力が無い場合（ステップＳＴ２０１においてＮＯ）又は２点以上のタッチ入力がある場合は、処理をステップＳＴ２０２に進め、２点以上のタッチ入力が無い場合には、２点以上のタッチ入力がされるまで待機する。

　ステップＳＴ２０２においては、ダイヤル操作入力判定部１６は、タッチ点の数を保持し、また、複数のタッチ点のうち最も距離の離れた２つのタッチ点がどの点であるかの情報（例えば、図４（ａ）における指５１，５２、図５（ａ）における指５１，５３）と、２つのタッチ点を結ぶ直線４１の角度（向き）を求めて保持する。

　次のステップＳＴ２０３においては、ダイヤル操作入力判定部１６は、タッチパネル２０の画面から指が離れたか否かをチェックし、指が離れていたならば処理を終了する。指が離れていなかったならば、ダイヤル操作入力判定部１６は、ステップＳＴ２０４にてタッチ点が移動したかを判定する。タッチ点が移動していない場合には、ダイヤル操作入力判定部１６は、処理をステップＳＴ２０３へ戻し、画面から指が離れたか、ステップＳＴ２０４でタッチ点が移動したかを継続して監視する。

　ステップＳＴ２０４においてタッチ点が移動した場合には、ダイヤル操作入力判定部１６は、処理をステップＳＴ２０５へ進め、ステップＳＴ２０２で保持した２つのタッチ点を結ぶ直線の現在の角度を求める。

　その後、ステップＳＴ２０６において、現在の角度とステップＳＴ２０２で保持した角度とを比較し、変化量（図４（ｂ）及び図５（ｂ）におけるＱ１、図４（ｃ）及び図５（ｃ）におけるＱ２）が予め決められた角度閾値Ｂｒを超えているか否かを判定する。角度の変化量が角度閾値Ｂｒを超えていない場合には、ダイヤル操作入力判定部１６は、処理をステップＳＴ２０３へ戻し、継続してタッチ点を監視する。角度の変化量が角度閾値Ｂｒを超えている場合には、ステップＳＴ２０７において、選択値を増加又は減少する。このときに、ダイヤル操作入力判定部１６は、ステップＳＴ２０２で保持したタッチ点の数が増えるほど、選択値を増加させるために現在の選択値に加算される又は選択値を減少させるために現在の選択値から減算される基準変化値Ａｒの値を大きくする。或いは、ダイヤル操作入力判定部１６は、ステップＳＴ２０２で保持したタッチ点の数が増えるほど、角度閾値Ｂｒの値を小さくする。

　その後、ダイヤル操作入力判定部１６は、処理をステップＳＴ２０３へ戻し、継続してタッチ点を監視し、タッチパネル２０の画面から指が離れたならば、処理を終了する。指が離れたか否かの判定は、ステップＳＴ２０２で保持した２点のうちいずれかのタッチ点が消失することにより判断する。

　ダイヤル操作入力判定部１６における処理と、通知部１８における操作結果後の状況通知及び操作を促すアナウンスにより、タッチパネル２０を目視せずに選択値を変更及び決定することが可能となる。また、３本以上の指で回転操作を行うことにより、選択値を大きく変更する場合に、少ない操作で効率的に目標の値を選択することが可能となる。

《１－３》効果
　以上に説明したように、実施の形態１によれば、タッチ点の数が増えるほど、基準変化値Ａｒを大きくする、又は、角度閾値Ｂｒを小さくするので、タッチパネル２０の画面全体入力モードにおいて、ダイヤル操作によって迅速且つ容易に目標の選択値を入力することができる。

　また、実施の形態１によれば、ユーザは、ダイヤル操作入力判定部１６における処理と、通知部１８における操作結果後の状況通知及び操作を促すアナウンスにより、タッチパネル２０を目視せずに選択値を変更することができる。

《２》実施の形態２．
　上記実施の形態１においては、タッチパネル２０に接する指の数（すなわち、タッチ点の数）に応じて、現在の選択値に加算する又は現在の選択値から減算される基準変化値Ａｒを変更する装置、方法、及びプログラム、並びに、タッチ点の数に応じて、現在の選択値に基準変化値Ａｒを加算する又は現在の選択値から基準変化値Ａｒを減算する処理を行う回転角度を示す角度閾値Ｂｒを変更する装置、方法、及びプログラムを説明した。

　これに対し、本発明の実施の形態２においては、タッチパネル２０に接する複数の指の内の２本の指のタッチ点の間の距離に応じて、現在の選択値に加算する又は現在の選択値から減算される基準変化値Ａｒ（選択値が整数である場合には、Ａｒは正の整数）を変更する装置、方法、及びプログラム、並びに、タッチパネル２０に接する複数の指の内の２本の指のタッチ点の間の距離に応じて、現在の選択値に基準変化値Ａｒを加算する又は現在の選択値から基準変化値Ａｒを減算する処理を行う回転角度を示す角度閾値Ｂｒ（Ｂｒ＞０）を変更する装置、方法、及びプログラムを説明する。タッチ点の数が３以上である場合には、代表的な２つのタッチ点の間の距離を用いる。例えば、最も長い間隔の２つのタッチ点の間の距離を用いることができる。或いは、最も長い間隔の２つのタッチ点の間隔と２番目に長い間隔の２つのタッチ点との間隔（例えば、これらの平均値）などの他の値を用いてもよい。上記の点を除いて、実施の形態２に係るタッチ入力判定装置、タッチ入力判定方法、及びタッチ入力判定プログラムは、実施の形態１のものと同じである。したがって、実施の形態２の説明においては、図１から図６をも参照する。

　図８は、実施の形態２におけるダイヤル操作入力判定部１６による選択値の変更処理を示すフローチャートである。図８は、図６におけるステップＳＴ１０４に示される処理の詳細を示す。なお、図８においては、タッチ点の数が２である場合のダイヤル操作による選択値の変更処理を説明するが、実施の形態２に係る装置、方法、及びプログラムは、タッチ点の数が３以上の場合にも適用可能である。

　図８に示される処理は、ステップＳＴ３０２において、２つのタッチ点の間の距離を求めて保持する点、及びステップＳＴ３０７において選択値を増加又は減少させるタッチ操作を行う際に、２つのタッチ点の間の距離に応じて、選択値を増加又は減少させる計算に用いる基準変化値Ａｒ、又は角度閾値Ｂｒ、又は基準変化値Ａｒ及び角度閾値Ｂｒの両方を変化させる点が、図７（実施の形態１）における処理と異なる。図８におけるステップＳＴ３０１，ＳＴ３０３～ＳＴ３０６は、図７（実施の形態１）におけるステップＳＴ２０１，ＳＴ２０３～２０６と同じである。

　図８に示されるステップＳＴ３０７においては、ダイヤル操作入力判定部１６は、２つのタッチ点の間の距離に応じて、現在の選択値に加算する又は現在の選択値から減算される基準変化値Ａｒを変更する、又は、２つのタッチ点の間の距離に応じて、現在の選択値に基準変化値Ａｒを加算する若しくは現在の選択値から基準変化値Ａｒを減算する処理を行う回転角度を示す角度閾値Ｂｒを変更する。或いは、ダイヤル操作入力判定部１６は、２つのタッチ点の間の距離に応じて、基準変化値Ａｒを変更する処理と角度閾値Ｂｒを変更する処理との両方を行ってもよい。

　具体的に言えば、ステップＳＴ３０７においては、ダイヤル操作入力判定部１６は、２つのタッチ点の間の距離が長いほど（若しくは、２つのタッチ点の間の距離の増加率が大きいほど）基準変化値Ａｒを大きくし、又は、２つのタッチ点の間の距離が長いほど（若しくは、２つのタッチ点の間の距離の増加率が大きいほど）角度閾値Ｂｒを小さくする。或いは、ダイヤル操作入力判定部１６は、２つのタッチ点の間の距離が長いほど（若しくは、２つのタッチ点の間の距離の増加率が大きいほど）基準変化値Ａｒを大きくし且つ角度閾値Ｂｒを小さくしてもよい。

　例えば、基準変化値Ａｒが「１」のときに、ステップＳＴ３０７において取得された２つのタッチ点の間の距離がステップＳＴ３０２において取得された距離よりも、所定の距離増加率閾値Ｃｒである２０％以上の大きい増加率で増加した場合には、ダイヤル操作入力判定部１６は、基準変化値Ａｒを「２」とする。増加率が２０％未満である場合には、ダイヤル操作入力判定部１６は、基準変化値Ａｒを「１」のままとする。このように、２つのタッチ点の間の距離を大きくし、この状態でダイヤル操作を行うことにより、少ない回数のダイヤル操作によって選択値を目標の値に到達させることができる。また、ダイヤル操作入力判定部１６における処理と、通知部１８における操作結果後の状況通知及び操作を促すアナウンスとにより、タッチパネル２０を目視せずに選択値を変更し決定することができる。

　以上に説明したように、実施の形態２によれば、２つのタッチ点の間の距離が大きくなるほど（例えば、タッチ点の間の距離の増加率が所定の距離増加率閾値Ｃｒ以上である場合に）、基準変化値Ａｒを大きくするので、又は、角度閾値Ｂｒを小さくするので、タッチパネル２０の画面全体入力モードにおいて、ダイヤル操作によって迅速且つ容易に目標の選択値を入力することができる。

　また、実施の形態２によれば、ユーザは、ダイヤル操作入力判定部１６における処理と、通知部１８における操作結果後の状況通知及び操作を促すアナウンスにより、タッチパネル２０を目視せずに選択値を変更することができる。

　１　タッチパネル入力装置、　１０　タッチ入力判定装置、　１１　操作情報入力部、　１２　操作判定部、　１３　操作モード切替判定部、　１４　画面全体入力判定部、　１５　表示部品入力判定部、　１６　ダイヤル操作入力判定部、　１６ａ　記憶部、　１７　ジェスチャ入力判定部、　１８　通知部、　１９　表示制御部、　２０　タッチパネル、　２１　操作パネル部（ユーザ操作部）、　２２　表示パネル部（表示装置）、　３１　プロセッサ（情報処理部）、　３２　メモリ（記憶部）、　３３　スピーカ、　４１，４２，４３　タッチ点を結ぶ直線、　５１，５２，５３　指、　Ａｒ　基準変化値、　Ｂｒ　角度閾値、　Ｃｒ　距離増加率閾値、　Ｑ１，Ｑ２　回転角度。

Claims (8)

1. 　タッチパネルにおけるタッチ操作によって入力された操作情報に応じた選択値を出力するタッチ入力判定装置であって、
   　前記タッチパネルの画面の全体をタッチ操作の対象領域とする画面全体操作モードを選択可能な操作モード切替判定部と、
   　前記操作モード切替判定部により前記画面全体操作モードが選択されているときに、前記タッチパネル上で複数の指のタッチ点を回転移動させる前記タッチ操作であるダイヤル操作に応じた処理を実行することによって前記選択値を変更するダイヤル操作入力判定部と、
   　を備え、
   　前記ダイヤル操作入力判定部は、
   　前記ダイヤル操作によって変化する、前記複数の指の内の２本の指のタッチ点を結ぶ直線の回転角度の角度閾値を記憶し、前記選択値の基準変化値を記憶し、
   　前記ダイヤル操作が行われたときに前記直線の回転方向が第１方向であれば、前記直線の前記第１方向の回転角度が前記角度閾値に達する度に、前記選択値を前記基準変化値だけ増加させ、
   　前記ダイヤル操作が行われたときに前記直線の回転方向が前記第１方向の逆の第２方向であれば、前記直線の前記第２方向の回転角度が前記角度閾値に達する度に、前記選択値を前記基準変化値だけ減少させ、
   　前記複数の指のタッチ点の数又は前記２本の指のタッチ点の間の距離に応じて、前記基準変化値及び前記角度閾値の少なくとも一方を変更する
   　ことを特徴とするタッチ入力判定装置。
2. 　前記ダイヤル操作入力判定部は、前記タッチ点の数が多いほど、前記基準変化値を大きくすることを特徴とする請求項１に記載のタッチ入力判定装置。
3. 　前記ダイヤル操作入力判定部は、前記タッチ点の数が多いほど、前記角度閾値を小さくすることを特徴とする請求項１又は２に記載のタッチ入力判定装置。
4. 　前記ダイヤル操作入力判定部は、前記距離の増加率が大きいほど、前記基準変化値を大きくすることを特徴とする請求項１に記載のタッチ入力判定装置。
5. 　前記ダイヤル操作入力判定部は、前記距離の増加率が大きいほど、前記角度閾値を小さくすることを特徴とする請求項１又は４に記載のタッチ入力判定装置。
6. 　タッチ操作を受け付けるタッチパネルと、
   　請求項１から５のいずれか１項に記載のタッチ入力判定装置と
   　を有することを特徴とするタッチパネル入力装置。
7. 　タッチパネルにおけるタッチ操作によって入力された操作情報に応じた選択値を出力する装置によって実行されるタッチ入力判定方法であって、
   　前記タッチパネルの画面の全体をタッチ操作の対象領域とする画面全体操作モードを選択するステップと、
   　前記画面全体操作モードが選択されているときに、前記タッチパネル上で複数の指のタッチ点を回転移動させる前記タッチ操作であるダイヤル操作に応じた処理を実行することによって前記選択値を変更するステップと、
   　を有し、
   　前記選択値を変更するステップは、
   　前記ダイヤル操作によって変化する、前記複数の指の内の２本の指のタッチ点を結ぶ直線の回転角度の角度閾値を記憶し、前記選択値の基準変化値を記憶するステップと、
   　前記ダイヤル操作が行われたときに前記直線の回転方向が第１方向であれば、前記直線の前記第１方向の回転角度が前記角度閾値に達する度に、前記選択値を前記基準変化値だけ増加させるステップと、
   　前記ダイヤル操作が行われたときに前記直線の回転方向が前記第１方向の逆の第２方向であれば、前記直線の前記第２方向の回転角度が前記角度閾値に達する度に、前記選択値を前記基準変化値だけ減少させるステップと、
   　前記複数の指のタッチ点の数又は前記２本の指のタッチ点の間の距離に応じて、前記基準変化値及び前記角度閾値の少なくとも一方を変更するステップと、
   　を含むことを特徴とするタッチ入力判定方法。
8. 　タッチパネルにおけるタッチ操作によって入力された操作情報に応じた選択値を出力する処理を実行させるコンピュータに、
   　前記タッチパネルの画面の全体をタッチ操作の対象領域とする画面全体操作モードを選択するステップと、
   　前記画面全体操作モードが選択されているときに、前記タッチパネル上で複数の指のタッチ点を回転移動させる前記タッチ操作であるダイヤル操作に応じた処理を実行することによって前記選択値を変更するステップと、
   　を実行させるタッチ入力判定プログラムであって、
   　前記選択値を変更するステップが、
   　前記ダイヤル操作によって変化する、前記複数の指の内の２本の指のタッチ点を結ぶ直線の回転角度の角度閾値を記憶し、前記選択値の基準変化値を記憶するステップと、
   　前記ダイヤル操作が行われたときに前記直線の回転方向が第１方向であれば、前記直線の前記第１方向の回転角度が前記角度閾値に達する度に、前記選択値を前記基準変化値だけ増加させるステップと、
   　前記ダイヤル操作が行われたときに前記直線の回転方向が前記第１方向の逆の第２方向であれば、前記直線の前記第２方向の回転角度が前記角度閾値に達する度に、前記選択値を前記基準変化値だけ減少させるステップと、
   　前記複数の指のタッチ点の数又は前記２本の指のタッチ点の間の距離に応じて、前記基準変化値及び前記角度閾値の少なくとも一方を変更するステップと、
   　を含むことを特徴とするタッチ入力判定プログラム。

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