WO2018220683A1

WO2018220683A1 - 表示装置及び表示装置の製造方法

Info

Publication number: WO2018220683A1
Application number: PCT/JP2017/019941
Authority: WO
Inventors: 上野　哲也; 亮荒木; 大和　朝日
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2017-05-29
Filing date: 2017-05-29
Publication date: 2018-12-06
Also published as: US20190371880A1; US10573710B2

Abstract

本発明は、生産性が高く、高画質な表示装置及びその製造方法を提供することを目的とする。本発明の表示装置（３５）は、複数の表示体（１ｕ）と、長尺軟性回路基板（３３）とを備え、複数の表示体の各々は上記長尺回路基板の長手方向に沿って配置されるように、継ぎ合わせられ、かつ、上記長尺回路基板に固定されており、上記長尺回路基板には、上記複数の表示体の各々における複数のゲート信号線及び複数のソース信号線中の一方の各々と電気的に接続された複数の配線が備えられていることを特徴とする。

Description

表示装置及び表示装置の製造方法

　本発明は、複数の表示体を継ぎ合せた表示装置及びその製造方法に関するものである。

　近年、さまざまなフラットパネルディスプレイが開発されており、特に、ＯＬＥＤ（Ｏｒｇａｎｉｃ　Ｌｉｇｈｔ　Ｅｍｉｔｔｉｎｇ　Ｄｉｏｄｅ：有機発光ダイオード）を備えた有機ＥＬ（Ｅｌｅｃｔｒｏ　Ｌｕｍｉｎｅｓｃｅｎｃｅ：エレクトロルミネッセンス）表示装置及び無機発光ダイオードを備えた無機ＥＬ表示装置等のＥＬ表示装置等は、高画質化及び低消費電力化を実現できることから高い注目を浴びている。

　しかしながら、真空下で、蒸着用マスクを用いて、高精細な蒸着膜を形成する工程を含む表示装置の場合、大型の母基板（マザー基板ともいう）上に、均一で高精細な蒸着膜を形成するのが困難であることから、表示装置の大型化や低コスト化が困難となっている。

　特許文献１には、複数の表示モジュールを複数の軟性回路基板（Ｆｌｅｘｉｂｌｅ　Ｐｒｉｎｔｅｄ　Ｃｉｒｃｕｉｔ　Ｂｏａｒｄ；ＦＰＣＢ）で連結することで、その表示サイズを大きくした電子装置について記載されている。

　特許文献２には、一つの軟性回路基板に、赤色用表示パネルと緑色用表示パネルと青色用表示パネルとが、共通接続された構成について記載されており、この構成によれば、使用する軟性回路基板の数を削減できると記載されている。

日本国公開特許公報「特開２０１０‐１６０４８９号」公報（２０１０年０７月２２日公開）日本国公開特許公報「特開２００９‐２８２４３２号」公報（２００９年１２月０３日公開）

　図１３は、特許文献１に記載されている複数の表示モジュールを複数の軟性回路基板で連結し、その表示サイズを大きくした電子装置の問題点を説明するための図である。

　図１３の（ａ）に図示されているように、電子装置１００は、複数の表示モジュール１００ｕを複数の軟性回路基板１０１で連結し、その表示サイズを大きくしている。

　しかしながら、電子装置１００においては、表示モジュール１００ｕの表示面側から見た場合、隣接する２つの表示モジュール１００ｕ間において、軟性回路基板１０１や空間部がそのまま露出しているので、その表示サイズを大きくすることはできでも、高画質化を実現することはできない。

　図１３の（ｂ）に図示されているように、電子装置１１０は、複数の表示モジュール１１０ｕを複数の軟性回路基板１１１・１１２で連結し、その表示サイズを大きくしている。

　図中の左右方向において隣接する表示モジュール１１０ｕ同士は、軟性回路基板１１１で連結されており、図中の上下方向において隣接する表示モジュール１１０ｕ同士は、軟性回路基板１１２で連結されている。

　しかしながら、電子装置１１０においては、表示モジュール１１０ｕの表示面側から見た場合、隣接する２つの表示モジュール１１０ｕ間において、軟性回路基板１１１・１１２や空間部がそのまま露出しているので、その表示サイズを大きくすることはできでも、高画質化を実現することはできない。

　特許文献２には、一つの軟性回路基板に、赤色用表示パネルと緑色用表示パネルと青色用表示パネルとが、共通接続された構成について記載されているが、この構成の場合、赤色用表示パネルと緑色用表示パネルと青色用表示パネルとを、表示面方向において重ねることでフルカラーの表示を実現する構成であるとともに、その際に、軟性回路基板は折り畳まれた状態となる。

　したがって、特許文献２に記載されている構成の場合、その表示サイズを大きくできる構成ではなく、赤色用表示パネルと緑色用表示パネルと青色用表示パネルとを重ねずに広げたとしても、軟性回路基板や各色の表示パネル間の空間部がそのまま露出するので、高画質化を実現することはできない。

　図１４は、複数の表示体１２０ｕの各々が、軟性回路基板１２１と、軟性回路基板１２３とを備えた場合であって、複数の表示体１２０ｕを継ぎ合せてその表示サイズを大きくした表示装置を製造する際の問題点を説明するための図である。

　複数の表示体１２０ｕを継ぎ合せてその表示サイズを大きくした表示装置を製造するためには、先ず、図１４の（ａ）に図示されているように、複数の表示体１２０ｕの各々の端子部に、軟性回路基板１２１を、異方性導電フィルム（Ａｎｉｓｏｔｒｏｐｉｃ　Ｃｏｎｄｕｃｔｉｖｅ　Ｆｉｌｍ；ＡＣＦ）で圧着し、軟性回路基板１２１を備えた表示体１２０ｕを完成させた。

　軟性回路基板１２１は、図中上下方向において隣接する２つの表示体１２０ｕ間を電気的に接続する、すなわち、図中上下方向において隣接する２つの表示体１２０ｕ各々の同一箇所のソース信号線同士を電気的に接続する軟性回路基板である。

　そして、図１４の（ｂ）に図示されているように、複数の表示体１２０ｕの各々の他の端子部に、軟性回路基板１２３を、異方性導電フィルムで圧着し、軟性回路基板１２１と軟性回路基板１２３とを備えた表示体１２０ｕを完成させた。

　軟性回路基板１２３は、図中左右方向において隣接する２つの表示体１２０ｕ間を電気的に接続する、すなわち、図中左右方向において隣接する２つの表示体１２０ｕ各々の同一箇所のゲート信号線同士を電気的に接続する軟性回路基板である。

　それから、図１４の（ｃ）に図示されているように、表示体１２０ｕを、図中の上下方向に沿って、位置合わせをするとともに固定し、表示体１２０ｕを継ぎ合せることによって、表示体群１２５を完成させた。

　具体的には、図１４の（ｃ）に図示されている工程においては、図中上下方向において隣接する２つの表示体１２０ｕにおける一方の表示体１２０ｕの下部に形成された端子部に電気的に接続された軟性回路基板１２１を、他方の表示体１２０ｕの上部に形成された端子部に異方性導電フィルムで圧着した。

　その後、図１４の（ｄ）に図示されているように、表示体群１２５を、図中の左右方向に沿って、位置合わせをするとともに固定し、表示体群１２５を継ぎ合せることによって、複数の表示体１２０ｕを継ぎ合せてその表示サイズを大きくした表示装置を完成させた。

　具体的には、図１４の（ｄ）に図示されている工程においては、図中左右方向において隣接する２つの表示体１２０ｕにおける一方の表示体１２０ｕの左部に形成された端子部に電気的に接続された軟性回路基板１２３を、他方の表示体１２０ｕの右部に形成された端子部に異方性導電フィルムで圧着した。

　しかしながら、複数の表示体１２０ｕを継ぎ合せてその表示サイズを大きくした表示装置を製造する場合、図１４の（ａ）に図示されている軟性回路基板１２１の実装工程と、図１４の（ｂ）に図示されている軟性回路基板１２３の実装工程と、図１４の（ｃ）に図示されている表示体１２０ｕと軟性回路基板１２１とを継ぎ合せる工程と、図１４の（ｄ）に図示されている表示体群１２０ｕと軟性回路基板１２３とを継ぎ合せる工程とは、全て別々の工程として行われるため、工程数が多く、生産性の低下を招いてしまうという問題がある。

　本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、生産性が高く、高画質な表示装置及びその製造方法を提供することを目的とする。

　本発明の表示装置は、上記の課題を解決するために、複数の表示体と、回路基板とを備えた表示装置であって、上記回路基板は、上記複数の表示体の各々における第１の辺の長さを合わせた長さ以上の長さを有する長尺回路基板であり、上記複数の表示体の上記第１の辺の各々が上記長尺回路基板の長手方向に沿って配置されるように、上記複数の表示体の各々は、継ぎ合わせられ、かつ、上記長尺回路基板に固定されており、上記長尺回路基板には、上記複数の表示体の各々における複数のゲート信号線及び複数のソース信号線中の一方の各々と電気的に接続された複数の配線が備えられていることを特徴としている。

　上記構成によれば、複数の表示体の各々は、継ぎ合わせられ、かつ、長尺回路基板に固定されているので、生産性が高く、高画質な表示装置を実現できる。

　本発明の表示装置の製造方法は、上記の課題を解決するために、複数の表示体と、回路基板とを備えた表示装置の製造方法であって、上記回路基板は、上記複数の表示体の各々における第１の辺の長さを合わせた長さ以上の長さを有する長尺回路基板であり、上記長尺回路基板に上記複数の表示体を固定する工程においては、上記複数の表示体の上記第１の辺の各々が上記長尺回路基板の長手方向に沿って配置されるように、上記複数の表示体の各々を、位置合わせして継ぎ合わせ、上記長尺回路基板に固定することで、上記長尺回路基板の複数の配線が上記複数の表示体の各々における複数のゲート信号線及び複数のソース信号線中の一方の各々と電気的に接続されることを特徴としている。

　上記方法によれば、上記長尺回路基板に上記複数の表示体を固定する工程においては、上記第１の辺の各々が上記長尺回路基板の長手方向に沿って配置されるように、上記複数の表示体の各々を、位置合わせして継ぎ合わせ、上記長尺回路基板に固定するので、生産性が高く、高画質な表示装置の製造方法を実現できる。

　本発明の一態様によれば、生産性が高く、高画質な表示装置及びその製造方法を提供できる。

複数の表示体の各々が継ぎ合わせられ、長尺軟性回路基板に固定された表示体群からなる表示装置の製造方法を説明するための図である。図１に図示した表示体群を継ぎ合わせた表示装置の概略構成を示す図である。（ａ）は、図２に図示した表示装置のＡ－Ａ線の断面図であり、（ｂ）は、図２に図示した表示装置の一部分を表示面側から見た図であり、（ｃ）は、図２に図示した表示装置の一部分を表示面の反対面側から見た図である。（ａ）は、図１に図示した表示体の表示領域の概略構成を示す図であり、（ｂ）は、図１に図示した表示体の端子部の概略構成を示す図であり、（ｃ）は、図１に図示した表示体の非表示領域の概略構成を示す図である。複数の表示体の各々が継ぎ合わせられ、長尺軟性回路基板に固定された他の表示体群からなる表示装置の製造方法を説明するための図である。図５に図示した表示体群を継ぎ合わせた表示装置の概略構成を示す図である。（ａ）、（ｂ）及び（ｃ）は、複数の表示体の各々が継ぎ合わせられ、長尺軟性回路基板に固定されたさらに他の表示体群からなる表示装置の製造方法と、この表示体群を継ぎ合わせた表示装置の製造方法とを説明するための図であり、（ｄ）は、表示体の端子部の概略構成を示す図である。図７に図示した表示体の表示領域の概略構成を示す図である。（ａ）は、表示体の端子部の概略構成を示す図であり、（ｂ）及び（ｃ）は、表示装置の側面図である。他の表示装置に備えられた表示体の表示領域の概略構成を示す図である。（ａ）は、他の表示装置の側面図であり、（ｂ）は、この表示装置の一部分を表示面側から見た図であり、（ｃ）は、この表示装置の一部分を表示面の反対面側から見た図である。複数の表示体の各々が継ぎ合わせられ、長尺軟性回路基板に固定されたさらに他の表示体群からなる表示装置の製造方法と、この表示体群を継ぎ合わせた表示装置の製造方法とを説明するための図である。特許文献１に記載されている複数の表示モジュールを複数の軟性回路基板で連結し、その表示サイズを大きくした電子装置の問題点を説明するための図である。ソースドライバを搭載した軟性回路基板と、ゲートドライバを搭載した軟性回路基板とを備えた複数の表示体の各々を、継ぎ合せてその表示サイズを大きくした表示装置を製造する際の問題点を説明するための図である。

　本発明の実施の形態について図１から図１２に基づいて説明すれば、次の通りである。以下、説明の便宜上、特定の実施形態にて説明した構成と同一の機能を有する構成については、同一の符号を付記し、その説明を省略する場合がある。

　なお、以下の各実施形態においては、回路基板の一例として、軟性回路基板（Ｆｌｅｘｉｂｌｅ　Ｐｒｉｎｔｅｄ　Ｃｉｒｃｕｉｔ　Ｂｏａｒｄ；ＦＰＣＢ）を例に挙げて説明するが、これに限定されることはなく、非軟性回路基板を用いてもよい。

　また、以下の各実施形態においては、表示体の一例として、フレキシブル有機ＥＬ（Ｅｌｅｃｔｒｏ　ｌｕｍｉｎｅｓｃｅｎｃｅ）パネルを例に挙げて説明するが、これに限定されることはなく、有機ＥＬ以外の他のフレキシブル表示パネル（可撓性表示パネル）を用いてもよく、さらには、非フレキシブル表示パネル（非可撓性表示パネル）を用いてもよい。

　〔実施形態１〕
　図１から図４に基づき、本発明の実施形態１について説明する。

　図１は、複数の表示体１ｕの各々が継ぎ合わせられ、長尺軟性回路基板３３に固定された表示体群からなる表示装置３５の製造方法と、表示装置３５をさらに継ぎ合わせた表示装置の製造方法とを説明するための図である。

　複数の表示体１ｕを継ぎ合せてその表示領域のサイズを大きくした表示装置を製造するために、先ず、図１の（ａ）に図示されているように、複数の表示体１ｕの各々のソース信号線に接続された端子部（図示せず）に、短尺回路基板である軟性回路基板３２を、異方性導電フィルム（Ａｎｉｓｏｔｒｏｐｉｃ　Ｃｏｎｄｕｃｔｉｖｅ　Ｆｉｌｍ；ＡＣＦ）で圧着し、軟性回路基板３２を備えた表示体１ｕを複数個完成させた。

　軟性回路基板３２は、図中上下方向（第１方向）において隣接する２つの表示体１ｕ間を電気的に接続する、すなわち、図中第１方向において隣接する２つの表示体１ｕ各々の同一箇所のソース信号線同士を電気的に接続する軟性回路基板である。

　なお、詳しくは後述するが、本実施形態においては、複数の表示体１ｕの各々の端子部は、表示体１ｕの表示面と対向する面に形成されており、図１の（ａ）に図示されているように、軟性回路基板３２は、表示体１ｕの表示面と対向する面側に備えられている。

　そして、図１の（ｂ）に図示されているように、複数個の表示体１ｕの各々の他の端子部に、一つの長尺軟性回路基板３３を、異方性導電フィルムで圧着する。

　長尺軟性回路基板３３は、複数の表示体１ｕの各々における図中第１方向の長さ（第１の辺の長さ）、すなわち、複数の表示体１ｕの各々における垂直方向の一辺を合わせた長さ以上の上記第１方向の長さを有する回路基板である。

　本実施形態においては、図中の第１方向において、６個の表示体１ｕを継ぎ合わせ、長尺軟性回路基板３３に固定した表示体群からなる表示装置３５を製造することを想定しているため、長尺軟性回路基板３３の長手方向である第１方向の長さは、６個の表示体１ｕの第１方向の長さのそれぞれを合わせた長さとしているが、これに限定されることはなく、長尺軟性回路基板３３の長手方向である第１方向の長さは、６個の表示体１ｕの第１方向の長さのそれぞれを合わせた長さ以上であればよい。

　また、継ぎ合わせる表示体１ｕの数は、どの程度にまでその表示領域のサイズを大きくした表示装置を製造するかによって決まるものであるため、本実施形態における６個は、一例であることは言うまでもない。

　長尺軟性回路基板３３は、図中左右方向（第２方向）において隣接する２つの表示体１ｕ間を電気的に接続する、すなわち、図中第２方向において隣接する２つの表示体１ｕ各々の同一箇所のゲート信号線同士を電気的に接続する軟性回路基板である。

　それから、図１の（ｃ）に図示されているように、複数個の表示体１ｕの各々の他の端子部に、一つの長尺軟性回路基板３３を、異方性導電フィルムで圧着し、固定する際には、６個の表示体１ｕの各々における垂直方向の辺（第１の辺）が、長尺軟性回路基板３３の長手方向である第１方向に沿って配置されるように、表示体１ｕの各々は、継ぎ合わせられ、かつ、長尺軟性回路基板３３に固定され、第１方向に長い表示体群からなる表示装置３５を完成させた。

　さらに、図１の（ｃ）に図示されているように、表示体１ｕの各々を長尺軟性回路基板３３に固定する工程においては、図中第１方向において隣接する２つの表示体１ｕにおける一方の表示体１ｕの下部に形成された端子部に電気的に接続された軟性回路基板３２を、他方の表示体１ｕの上部に形成された端子部に異方性導電フィルムで圧着する。

　なお、詳しくは後述するが、本実施形態においては、表示体１ｕの各々の他の端子部は、表示体１ｕの表示面と対向する面に形成されており、図１の（ｂ）及び図１の（ｃ）に図示されているように、一つの長尺軟性回路基板３３は、表示体１ｕの表示面と対向する面側に備えられている。

　表示装置３５によれば、表示体１ｕの各々は、継ぎ合わせられ、かつ、長尺軟性回路基板３３に固定されているので、生産性が高く、高画質な表示装置を実現できる。

　また、図１の（ｃ）に図示されているように、一つの長尺軟性回路基板３３に複数の表示体１ｕを固定する際には、表示体１ｕの各々における垂直方向の辺（第１の辺）が、長尺軟性回路基板３３の長手方向である第１方向に沿って配置されるように、複数の表示体１ｕの各々を、位置合わせして継ぎ合わせ、一つの長尺軟性回路基板３３に固定するので、生産性が高い。

　そして、第１方向に長い表示体群からなる表示装置３５を図中の第２方向に継ぎ合わせ、その表示領域のサイズをさらに大きくした表示装置を製造するために、図１の（ｄ）に図示されているように、２つの表示装置３５を上記第１方向と直交する第２方向に沿って、継ぎ合わせることで、その表示領域のサイズを上記第２方向にも大きくした表示装置を実現できる。

　具体的には、図１の（ｄ）に図示されている工程においては、図中第２方向において隣接する２つの表示体１ｕにおける一方の表示体１ｕの左部に形成された端子部に電気的に接続された長尺軟性回路基板３３を、他方の表示体１ｕの右部に形成された端子部に異方性導電フィルムで圧着した。

　なお、２つの表示装置３５を継ぎ合わせる際には、異方性導電フィルムによる固定に加え、例えば、図示していない接着剤や両面テープなどを用いて、一方の表示装置３５における長尺軟性回路基板３３と、他方の表示装置３５における表示体１ｕの表示面と対向する面とを固定してもよい。

　図２は、第１方向に長い表示体群からなる表示装置３５を図中の第２方向に継ぎ合わせ、その表示領域のサイズをさらに大きくした表示装置１の概略構成を示す図である。

　図２に図示されているように、表示装置１は、第１方向に長い表示体群（６個の表示体１ｕからなる表示体群）からなる表示装置３５を６個用いて、その表示領域のサイズを第２方向にも大きくした３６個の表示体１ｕからなる大型の表示装置である。

　図示されているように、第１方向及び第２方向において、隣接する表示体１ｕ間には、空間部（隙間）が生じない。また、軟性回路基板３２は、表示装置１の下端部においてのみ露出し、長尺軟性回路基板３３は、左端部においてのみ露出するが、軟性回路基板３２及び長尺軟性回路基板３３は何れも折り曲げて、表示装置１の裏側に配置できる。

　また、表示装置１の下端部や左端部は、表示装置１の額縁部分を覆うフレーム部分と平面視において重なるので、軟性回路基板３２及び長尺軟性回路基板３３を折り曲げなくてもフレーム部分によって見えなくすることができる。

　以上から、高画質な表示装置１を実現できる。

　上述したように、表示装置１に備えられた３６個の表示体１ｕ中、第１方向において隣接する２つの表示体１ｕ間のソース信号線の電気的な接続は、軟性回路基板３２によって実現されており、表示装置１に備えられた３６個の表示体１ｕ中、第２方向において隣接する２つの表示体１ｕ間のゲート信号線の電気的な接続は、長尺軟性回路基板３３によって実現されている。

　したがって、図２に図示した表示装置１の左端部においてのみ露出する一つの長尺軟性回路基板３３からゲート信号を供給し、図２に図示した表示装置１の下端部においてのみ露出する６つの軟性回路基板３２からソース信号を供給すればよい。

　なお、ゲートドライバ（ゲート駆動回路）は、図２に図示した表示装置１の左端部においてのみ露出する一つの長尺軟性回路基板３３上に備えられていてもよく、外部回路基板（例えば、Ｐｒｉｎｔｅｄ　Ｃｉｒｃｕｉｔ　Ｂｏａｒｄ；ＰＣＢ）に備えられていてもよい。ゲートドライバが外部回路基板に備えられている場合には、外部回路基板におけるゲートドライバの配線端子部と長尺軟性回路基板３３の配線とを、異方性導電フィルムを用いて電気的に接続してもよい。

　ソースドライバ（ソース駆動回路）は、図２に図示した表示装置１の下端部においてのみ露出する６つの軟性回路基板３２上に備えられていてもよく、外部回路基板（例えば、ＰＣＢ）に備えられていてもよい。ソースドライバが外部回路基板に備えられている場合には、外部回路基板におけるソースドライバの配線端子部と軟性回路基板３２の配線とを、異方性導電フィルムを用いて電気的に接続してもよい。

　図３の（ａ）は、図２に図示した表示装置１のＡ－Ａ線の断面図であり、図３の（ｂ）は、図２に図示した表示装置１の一部分を表示面Ｈ側から見た図であり、図３の（ｃ）は、図２に図示した表示装置１の一部分を表示面の反対面Ｈ’側から見た図である。

　図３の（ａ）に図示されているように、表示装置１の表示面Ｈは、各々の表示体１ｕに備えられた複数の有機ＥＬ発光素子（図示せず）からの光が出る面であり、表示装置１の反対面Ｈ’は、表示装置１の表示面Ｈと対向する面であって、複数の端子部（図示せず）と、複数の軟性回路基板３２と、複数の長尺軟性回路基板３３とが設けられている面である。

　図３の（ｂ）及び図３の（ｃ）に図示されているように、表示装置１を構成する表示装置３５においては、表示体１ｕの表示面Ｈと対向する面である表示体１ｕの反対面Ｈ’に、軟性回路基板３２と、長尺軟性回路基板３３とが設けられている。

　図４の（ａ）は、表示体１ｕの表示領域ＤＡの概略構成を示す図であり、図４の（ｂ）は、表示体１ｕの反対面Ｈ’に備えられた端子部３６Ｕ・３６Ｒ・３６Ｂ・３６Ｌを示す図であり、図４の（ｃ）は、表示体１ｕの非表示領域ＮＤＡの概略構成を示す図である。

　図４の（ａ）に図示されているように、表示体１ｕの表示領域ＤＡにおいては、可撓性基板１０上には樹脂層１２が形成されており、樹脂層１２上にはバリア層３が形成されている。そして、バリア層３上には、ゲート絶縁膜１６及び第１パッシベーション膜１８、第２パッシベーション膜２０及び有機層間膜２１を含むＴＦＴ層４が形成されている。それから、ＴＦＴ層４上には、有機ＥＬ発光素子５が形成されている。そして、有機ＥＬ発光素子５を覆うように第１無機封止膜２６、有機封止膜２７及び第２無機封止膜２８を含む封止層６が形成されている。

　なお、可撓性基板１０上の樹脂層１２から無機封止膜２８までの層を積層体７とする。この積層体７上には、接着層８を介して保護層９が貼り付けられており、この保護層９において外側に露出している面（図４の（ａ）中の反対面Ｈ’）と対向する面が、表示体１ｕの表示面Ｈである。

　なお、本実施形態においては、保護層９を別途設けているが、保護層９を設けない場合には、無機封止膜２８において外側に露出している面と対向する面が、表示体１ｕの表示面Ｈとなる。

　そして、可撓性基板１０の下層には、ＯＣＡ（ＯｐｔｉｃａｌＣｌｅａｒＡｄｈｅｓｉｖｅ）またはＯＣＲ（ＯｐｔｉｃａｌＣｌｅａｒＲｅｓｉｎ）からなる接着層３８を介してタッチパネルや偏光板を含む機能層３９が貼り付けられており、この機能層３９において外側に露出している面（図４の（ａ）中の表示面Ｈ）と対向する面が、表示体１ｕの反対面Ｈ’である。

　なお、可撓性基板１０の材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）等で構成されたフィルムを挙げることができ、樹脂層１２の材料としては、例えば、ポリイミド、エポキシ、ポリアミド等が挙げられる。

　バリア層３は、フレキシブル有機ＥＬ表示装置１の使用時に、水分や不純物が、ＴＦＴ層４や有機ＥＬ発光素子５に到達することを防ぐ層であり、例えば、ＣＶＤにより形成される、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、あるいは酸窒化シリコン膜、またはこれらの積層膜で構成することができる。

　ＴＦＴ層４は、半導体膜１５と、半導体膜１５よりも上層に形成されるゲート絶縁膜１６と、ゲート絶縁膜１６よりも上層に形成されるゲート電極Ｇと、ゲート電極Ｇよりも上層に形成される第１パッシベーション膜１８、第２パッシベーション膜２０と、第１パッシベーション膜１８よりも上層に形成される容量電極Ｃ及び端子（図示せず）と、第２パッシベーション膜２０よりも上層に形成される、ソース信号線Ｓ、及びドレイン配線Ｄと、ソース信号線Ｓ及びドレイン配線Ｄよりも上層に形成される有機層間膜（平坦化膜）２１とを含む。半導体膜１５、ゲート絶縁膜１６、及びゲート電極Ｇを含むように薄層トランジスタ（ＴＦＴ）が構成される。

　半導体膜１５は、例えば低温ポリシリコン（ＬＴＰＳ）あるいは酸化物半導体で構成される。ゲート絶縁膜１６は、例えば、ＣＶＤ法によって形成された、酸化シリコン（ＳｉＯｘ）膜あるいは窒化シリコン（ＳｉＮｘ）膜またはこれらの積層膜によって構成することができる。ゲート電極Ｇ、ソース電極Ｓ、ドレイン電極Ｄ、及び端子は、例えば、アルミニウム（Ａｌ）、タングステン（Ｗ）、モリブデン（Ｍｏ）、タンタル（Ｔａ）、クロム（Ｃｒ）、チタン（Ｔｉ）、銅（Ｃｕ）の少なくとも１つを含む金属の単層膜あるいは積層膜によって構成される。なお、図２では、半導体膜１５をチャネルとするＴＦＴがトップゲート構造で示されているが、ボトムゲート構造でもよい（例えば、ＴＦＴのチャネルが酸化物半導体の場合）。

　ゲート絶縁膜１６及び第１パッシベーション膜１８、第２パッシベーション膜２０は、例えば、ＣＶＤ法によって形成された、酸化シリコン（ＳｉＯｘ）膜あるいは窒化シリコン（ＳｉＮｘ）膜またはこれらの積層膜によって構成することができる。有機層間膜２１は、例えば、ポリイミド、アクリル等の塗布可能な感光性有機材料によって構成することができる。

　有機層間膜２１よりも上層には、第１電極２２（例えば、アノード電極）と、第１電極２２のエッジを覆う有機絶縁膜２３と、第１電極２２よりも上層に形成される発光層を含むＥＬ層２４と、ＥＬ層２４よりも上層に形成される第２電極２５とが形成されており、第１電極２２、ＥＬ層２４、及び第２電極２５によって有機ＥＬ発光素子５が構成される。表示領域ＤＡの有機絶縁膜２３は、サブピクセルを規定するバンク（画素隔壁）として機能する。

　なお、有機絶縁膜２３は、例えば、例えば、ポリイミド、アクリル等の塗布可能な感光性有機材料によって構成することができる。

　発光層を含むＥＬ層２４は、有機絶縁膜２３によって囲まれた領域（サブピクセル領域）に、蒸着法あるいはインクジェット法によって形成される。電気光学素子が有機ＥＬ発光素子５である場合、発光層を含むＥＬ層２４は、例えば、下層側から順に、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層を積層することで構成される。なお、ＥＬ層２４の１以上の層を（複数の画素で共有する）共通層とすることもできる。

　なお、本実施形態においては、ボトムエミッション型の有機ＥＬ表示装置である各々の表示体１ｕに備えられた複数の有機ＥＬ発光素子５からの光が出る面を表示体１ｕの表示面Ｈとするため、第２電極２５より下層である第１電極２２を、例えば、ＩＴＯ（Indium Tin Oxide）、ＩＺＯ（Indium Zincum Oxide）等の透明金属で構成した透明電極とし、第１電極２２より上層である第２電極２５を、光反射性を有するように、ＩＴＯ（Indium Tin Oxide）とＡｇを含む合金との積層によって構成した反射電極とした。

　有機ＥＬ発光素子５においては、第１電極２２及び第２電極２５間の駆動電流によって正孔と電子がＥＬ層２４内で再結合し、これによって生じたエキシトンが基底状態に落ちることによって、光が放出される。

　封止層６は有機ＥＬ発光素子５を覆い、水、酸素等の異物の有機ＥＬ発光素子５への浸透を防ぐ。封止層６は、有機絶縁膜２３及び第２電極２５を覆う第１無機封止膜２６と、第１無機封止膜２６よりも上層に形成され、バッファ膜として機能する有機封止膜２７と、第１無機封止膜２６及び有機封止膜２７を覆う第２無機封止膜２８とを含む。

　第１無機封止膜２６及び第２無機封止膜２８はそれぞれ、例えば、マスクを用いたＣＶＤにより形成される、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、あるいは酸窒化シリコン膜、またはこれらの積層膜で構成することができる。有機封止膜２７は、第１無機封止膜２６及び第２無機封止膜２８よりも厚い、透光性の有機絶縁膜であり、ポリイミド、アクリル等の塗布可能な感光性有機材料によって構成することができる。例えば、このような有機材料を含むインクを第１無機封止膜２６上にインクジェット塗布した後、ＵＶ照射により硬化させることができる。

　図４の（ｂ）は、表示体１ｕの反対面Ｈ’に備えられた端子部３６Ｕ・３６Ｒ・３６Ｂ・３６Ｌを示す図である。

　端子部３６Ｕ・３６Ｂの各々は、表示体１ｕの表示領域ＤＡに備えられている複数のソース信号線の端子部であり、端子部３６Ｒ・３６Ｌの各々は、表示体１ｕの表示領域ＤＡに備えられている複数のゲート信号線の端子部である。

　端子部３６Ｕ・３６Ｂの各々においては、軟性回路基板３２を介して、図中上下方向において隣接する２つの表示体１ｕ各々の同一箇所のソース信号線同士を電気的に接続する。

　また、端子部３６Ｒ・３６Ｌの各々においては、長尺軟性回路基板３３を介して、図中左右方向において隣接する２つの表示体１ｕ各々の同一箇所のゲート信号線同士を電気的に接続する。

　一方、図４の（ｃ）に図示されているように、表示体１ｕの非表示領域ＮＤＡである、端子部形成領域においては、図４の（ｃ）に図示された表示体１ｕの表示領域ＤＡのゲート電極Ｇと電気的に接続されたゲート信号線が、表示体１ｕの非表示領域ＮＤＡまで延ばされた配線Ｘを介して、配線Ｙと電気的に接続されている。

　そして、配線Ｙを長尺軟性回路基板３３の配線と電気的に接続するため、配線Ｙが露出するように形成された部分が端子部３６Ｒ（または、図４の（ｂ）の端子部３６Ｌ）である。

　図示されているように、表示体１ｕの非表示領域ＮＤＡにおいては、ゲート電極Ｇ及びゲート信号線と同一層で形成された配線Ｘは、ソース信号線Ｓ及びドレイン配線Ｄと同一層で形成された配線Ｙと電気的に接続されており、この複数の配線Ｙと、長尺軟性回路基板３３の配線とが、異方性導電フィルム３４で圧着されている。

　以上のように、長尺軟性回路基板３３は、表示体１ｕの反対面Ｈ’の一部に固定されている。

　また、図示してないが、表示体１ｕの反対面Ｈ’には、図４の（ａ）に図示された表示体１ｕの表示領域ＤＡのソース信号線Ｓが、表示体１ｕの非表示領域ＮＤＡまで延ばされた配線と、軟性回路基板３２の配線とを電気的に接続するための端子部（図４の（ｂ）の端子部３６Ｕ・３６Ｂ）が形成されている。

　そして、この端子部３６Ｕ・３６Ｂにおいては、軟性回路基板３２が異方性導電フィルムで圧着されている。

　以上のように、軟性回路基板３２も表示体１ｕの反対面Ｈ’の一部に固定されている。

　なお、上述した第１方向に長い表示体群からなる表示装置３５や第１方向に長い表示体群からなる表示装置３５を第２方向に継ぎ合わせ、その表示領域のサイズをさらに大きくした表示装置１においては、長尺軟性回路基板３３が用いられているので、位置合わせして継ぎ合わせる際の生産性を高めることができる。

　また、長尺軟性回路基板３３を用いる場合、外部から長尺軟性回路基板３３に信号を供給するための信号線を、長尺軟性回路基板３３の長手方向の両端の一方にまとめて配置することができるので、外部からの入力信号線をまとめて配置することができる。

　また、長尺軟性回路基板３３の配線中に、表示体１ｕにハイレベル電源電圧を供給する配線を含ませてもよく、このような場合、ハイレベル電源電圧を供給する配線の配線抵抗を小さくできる。

　一方、図１４に図示した、その長さが短い、軟性回路基板１２１と、軟性回路基板１２３とを備えた複数の表示体１２０ｕからなる表示体群１２５の場合、表示体１２０ｕにハイレベル電源電圧を供給する配線は、複数の軟性回路基板の配線と表示体１２０ｕとで形成されるため、高抵抗となってしまう。

　以上のように、本実施形態においては、長尺軟性回路基板３３や軟性回路基板３２に備えられた配線に供給される信号が、ソース信号やゲート信号や電源電圧である場合を一例に挙げて説明したが、これに限定されることはなく、長尺軟性回路基板３３や軟性回路基板３２には、これらの信号以外の信号、例えば、コモン電圧やトリガー信号などを供給するための配線が備えられていてもよい。

　〔実施形態２〕
　次に、図５及び図６に基づき、本発明の実施形態２について説明する。本実施形態においては、表示体１ｕの複数のゲート信号線の端子部に、軟性回路基板４０を、異方性導電フィルムで圧着し、表示体１ｕの複数のソース信号線の端子部に、一つの長尺軟性回路基板４２を、異方性導電フィルムで圧着している点において、実施形態１とは異なり、その他については実施形態１において説明したとおりである。説明の便宜上、実施形態１の図面に示した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。

　図５は、複数の表示体１ｕの各々が継ぎ合わせられ、長尺軟性回路基板４２に固定された表示体群からなる表示装置４３の製造方法と、表示装置４３をさらに継ぎ合わせた表示装置の製造方法とを説明するための図である。

　複数の表示体１ｕを継ぎ合せてその表示領域のサイズを大きくした表示装置を製造するために、先ず、図５の（ａ）に図示されているように、複数の表示体１ｕの各々の複数のゲート信号線の端子部に、軟性回路基板４０を、異方性導電フィルムで圧着し、軟性回路基板４０を備えた表示体１ｕを複数個完成させた。

　軟性回路基板４０は、図中第２方向において隣接する２つの表示体１ｕ各々の同一箇所のゲート信号線同士を電気的に接続する軟性回路基板である。

　そして、図５の（ｂ）に図示されているように、複数個の表示体１ｕの各々の複数のソース信号線の端子部に、一つの長尺軟性回路基板４２を、異方性導電フィルムで圧着する。

　長尺軟性回路基板４２は、図中第１方向において隣接する２つの表示体１ｕ各々の同一箇所のソース信号線同士を電気的に接続する軟性回路基板である。

　長尺軟性回路基板４２は、複数の表示体１ｕの各々における図中第２方向の長さ（第１の辺の長さ）、すなわち、複数の表示体１ｕの各々における水平方向の辺を合わせた長さ以上の上記第２方向の長さを有する回路基板である。

　本実施形態においては、図中の第２方向において、６個の表示体１ｕを継ぎ合わせ、長尺軟性回路基板４２に固定した表示体群からなる表示装置４３を製造することを想定しているため、長尺軟性回路基板４２の長手方向である第２方向の長さは、６個の表示体１ｕの第２方向の長さのそれぞれを合わせた長さとしているが、これに限定されることはなく、長尺軟性回路基板４２の長手方向である第２方向の長さは、６個の表示体１ｕの第２方向の長さのそれぞれを合わせた長さ以上であればよい。

　それから、図５の（ｃ）に図示されているように、複数個の表示体１ｕの各々の複数のソース信号線の端子部に、一つの長尺軟性回路基板４２を、異方性導電フィルムで圧着し、固定する際には、６個の表示体１ｕの各々における水平方向の辺（第１の辺）が、長尺軟性回路基板４２の長手方向である第２方向に沿って配置されるように、表示体１ｕの各々は、継ぎ合わせられ、かつ、長尺軟性回路基板４２に固定され、第２方向に長い表示体群からなる表示装置４３を完成させた。

　さらに、図５の（ｃ）に図示されているように、表示体１ｕの各々を長尺軟性回路基板４２に固定する工程においては、図中第２方向において隣接する２つの表示体１ｕにおける一方の表示体１ｕの左端部に形成された複数のソース信号線の端子部に電気的に接続された軟性回路基板４０を、他方の表示体１ｕの右端部に形成された複数のソース信号線の端子部に異方性導電フィルムで圧着する。

　表示装置４３によれば、複数の表示体１ｕの各々は、継ぎ合わせられ、かつ、長尺軟性回路基板４２に固定されているので、生産性が高く、高画質な表示装置を実現できる。

　また、図５の（ｃ）に図示されているように、一つの長尺軟性回路基板４２に複数の表示体１ｕを固定する際には、表示体１ｕの各々における水平方向の辺（第１の辺）が、長尺軟性回路基板４２の長手方向である第２方向に沿って配置されるように、複数の表示体１ｕの各々を、位置合わせして継ぎ合わせ、一つの長尺軟性回路基板４２に固定するので、生産性が高い。

　そして、第２方向に長い表示体群からなる表示装置４３を図中の第１方向に継ぎ合わせ、その表示領域のサイズをさらに大きくした表示装置を製造するために、図５の（ｄ）に図示されているように、２つの表示装置４３を上記第２方向と直交する第１方向に沿って、継ぎ合わせることで、その表示領域のサイズを上記第１方向にも大きくした表示装置を実現できる。

　具体的には、図５の（ｄ）に図示されている工程においては、図中第１方向において隣接する２つの表示体１ｕにおける一方の表示体１ｕの下部に形成された端子部に電気的に接続された長尺軟性回路基板４２を、他方の表示体１ｕの上部に形成された端子部に異方性導電フィルムで圧着した。

　なお、２つの表示装置４３を継ぎ合わせる際には、異方性導電フィルムによる固定に加え、例えば、図示していない接着剤や両面テープなどを用いて、一方の表示装置４３における長尺軟性回路基板４２と、他方の表示装置４３における表示体１ｕの表示面と対向する面とを固定してもよい。

　図６は、第２方向に長い表示体群からなる表示装置４３を図中の第１方向に継ぎ合わせ、その表示領域のサイズをさらに大きくした表示装置４５の概略構成を示す図である。

　図６に図示されているように、表示装置４５は、第２方向に長い表示体群からなる表示装置４３を６個用いて、その表示領域のサイズを第１方向にも大きくした大型の表示装置である。

　図示されているように、第１方向及び第２方向において、隣接する表示体１ｕ間には、空間部（隙間）が生じない。また、軟性回路基板４０は、表示装置４５の左端部においてのみ露出し、長尺軟性回路基板４２は、下端部においてのみ露出するが、軟性回路基板４０及び長尺軟性回路基板４２は何れも折り曲げて、表示装置４５の裏側に配置できる。

　また、表示装置４５の下端部や左端部は、表示装置４５の額縁部分を覆うフレーム部分と平面視において重なるので、軟性回路基板４０及び長尺軟性回路基板４２を折り曲げなくてもフレーム部分によって見えなくすることができる。

　以上から、高画質な表示装置４５を実現できる。

　なお、上述した第２方向に長い表示体群からなる表示装置４３や第２方向に長い表示体群からなる表示装置４３を第１方向に継ぎ合わせ、その表示領域のサイズをさらに大きくした表示装置４５においては、長尺軟性回路基板４２が用いられているので、位置合わせして継ぎ合わせる際の生産性を高めることができる。

　また、長尺軟性回路基板４２を用いる場合、外部から長尺軟性回路基板４２に信号を供給するための信号線を、長尺軟性回路基板４２の長手方向の両端の一方にまとめて配置することができるので、外部からの入力信号線をまとめて配置することができる。

　上述したように、表示装置４５に備えられた３６個の表示体１ｕ中、第１方向において隣接する２つの表示体１ｕ間のソース信号線の電気的な接続は、長尺軟性回路基板４２によって実現されており、表示装置４５に備えられた３６個の表示体１ｕ中、第２方向において隣接する２つの表示体１ｕ間のゲート信号線の電気的な接続は、軟性回路基板４０によって実現されている。

　したがって、図６に図示した表示装置４５の左端部においてのみ露出する６つの軟性回路基板４０からゲート信号を供給し、図６に図示した表示装置４５の下端部においてのみ露出する一つの長尺軟性回路基板４２からソース信号を供給すればよい。

　なお、ゲートドライバ（ゲート駆動回路）は、図６に図示した表示装置４５の左端部においてのみ露出する６つの軟性回路基板４０上に備えられていてもよく、外部回路基板（例えば、ＰＣＢ）に備えられていてもよい。ゲートドライバが外部回路基板に備えられている場合には、外部回路基板におけるゲートドライバの配線端子部と軟性回路基板４０とを、異方性導電フィルムを用いて電気的に接続してもよい。

　ソースドライバ（ソース駆動回路）は、図６に図示した表示装置４５の下端部においてのみ露出する一つの長尺軟性回路基板４２上に備えられていてもよく、外部回路基板（例えば、ＰＣＢ）に備えられていてもよい。ソースドライバが外部回路基板に備えられている場合には、外部回路基板におけるソースドライバの配線端子部と長尺軟性回路基板４２の配線とを、異方性導電フィルムを用いて電気的に接続してもよい。

　〔実施形態３〕
　次に、図７及び図８に基づき、本発明の実施形態３について説明する。本実施形態においては、ゲートドライバ（ゲート駆動回路）を、表示体５０ｕの表示領域内にゲートドライバモノリシック（ＧＤＭ）に形成している点において、実施形態１及び２とは異なり、その他については実施形態１及び２において説明したとおりである。説明の便宜上、実施形態１及び２の図面に示した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。

　図７は、ゲートドライバが表示領域内にゲートドライバモノリシック（ＧＤＭ）に形成された複数の表示体５０ｕの各々が、継ぎ合わせられ、長尺軟性回路基板５１に固定された表示体群からなる表示装置５２の製造方法と、表示装置５２をさらに継ぎ合わせた表示装置の製造方法とを説明するための図である。

　複数の表示体５０ｕを継ぎ合せてその表示領域のサイズを大きくした表示装置を製造するために、先ず、図７の（ａ）に図示されているように、複数個の表示体５０ｕの各々の端子部に、一つの長尺軟性回路基板５１を、異方性導電フィルムで圧着する。

　長尺軟性回路基板５１は、複数の表示体５０ｕの各々における図中第２方向の長さ（第１の辺の長さ）、すなわち、複数の表示体５０ｕの各々における水平方向の辺を合わせた長さ以上の上記第２方向の長さを有する回路基板である。

　本実施形態においては、図中の第２方向において、６個の表示体５０ｕを継ぎ合わせ、長尺軟性回路基板５１に固定した表示体群からなる表示装置５２を製造することを想定しているため、長尺軟性回路基板５１の長手方向である第２方向の長さは、６個の表示体５０ｕの第２方向の長さのそれぞれを合わせた長さとしているが、これに限定されることはなく、長尺軟性回路基板５１の長手方向である第２方向の長さは、６個の表示体５０ｕの第２方向の長さのそれぞれを合わせた長さ以上であればよい。

　また、継ぎ合わせる表示体５０ｕの数は、どの程度にまでその表示領域のサイズを大きくした表示装置を製造するかによって決まるものであるため、本実施形態における６個は、一例であることは言うまでもない。

　それから、図７の（ｂ）に図示されているように、複数個の表示体５０ｕの各々の端子部に、一つの長尺軟性回路基板５１を、異方性導電フィルムで圧着し、固定する際には、６個の表示体５０ｕの各々における水平方向の辺（第１の辺）が、長尺軟性回路基板５１の長手方向である第２方向に沿って配置されるように、表示体５０ｕの各々は、継ぎ合わせられ、かつ、長尺軟性回路基板５１に固定され、第２方向に長い表示体群からなる表示装置５２を完成させた。

　表示装置５２によれば、複数の表示体５０ｕの各々は、継ぎ合わせられ、かつ、長尺軟性回路基板５１に固定されているので、生産性が高く、高画質な表示装置を実現できる。

　また、図７の（ｂ）に図示されているように、一つの長尺軟性回路基板５１に複数の表示体５０ｕを固定する際には、表示体５０ｕの各々における水平方向の辺（第１の辺）が、長尺軟性回路基板５１の長手方向である第２方向に沿って配置されるように、複数の表示体５０ｕの各々を、位置合わせして継ぎ合わせ、一つの長尺軟性回路基板５１に固定するので、生産性が高い。

　そして、第２方向に長い表示体群からなる表示装置５２を図中の第１方向に継ぎ合わせ、その表示領域のサイズをさらに大きくした表示装置５５を製造するために、図７の（ｃ）に図示されているように、６つの表示装置５２を上記第２方向と直交する第１方向に沿って、継ぎ合わせることで、その表示領域のサイズを上記第１方向にも大きくした表示装置５５を実現できる。

　図７の（ｄ）は、表示体５０ｕの端子部の概略構成を示す図である。

　図示されているように、表示体５０ｕの端子部５３Ｓ・５４Ｓの各々は、表示体５０ｕの表示領域ＤＡの複数のソース信号線の端子部である。

　そして、表示体５０ｕの端子部５３Ｇ１・５３Ｇ２・５４Ｇ１・５４Ｇ２の各々は、表示体５０ｕの表示領域ＤＡの複数のゲートドライバ５６に制御信号を供給するための端子部と、この制御信号を図中上下方向である第１方向において隣接する表示体５０ｕに供給するための端子部とである。

　図７の（ｃ）に図示されている工程においては、図中第１方向において隣接する２つの表示体５０ｕにおける一方の表示体５０ｕの下部に形成された端子部５３Ｇ１・５３Ｓ・５３Ｇ２に電気的に接続された長尺軟性回路基板５１を、他方の表示体５０ｕの上部に形成された端子部５４Ｇ１・５４Ｓ・５４Ｇ２に異方性導電フィルムで圧着した。

　なお、第１方向において互いに隣接する表示装置５２を継ぎ合わせる際には、異方性導電フィルムによる固定に加え、例えば、図示していない接着剤や両面テープなどを用いて、一方の表示装置５２における長尺軟性回路基板５１と、他方の表示装置５２における表示体５０ｕの表示面と対向する面とを固定してもよい。

　図８は、表示体５０ｕの概略構成を示す図である。

　図８に図示した表示体５０ｕの表示領域には、複数のゲートドライバ５６が、ゲートドライバモノリシック（ＧＤＭ）に形成されている。

　図示されているように、各表示体５０ｕの表示領域には、ゲート信号線ＧＬ１・・・ＧＬｎと、ソース信号線（図示せず）と、複数のゲートドライバ５６とが形成されている。

　そして、ゲート信号線ＧＬ１・・・ＧＬｎに、表示体５０ｕの表示領域に備えられた薄層トランジスタ（図示せず）を制御する信号（走査信号）を出力する複数のゲートドライバ５６は、上記表示領域内に形成されている。

　それから、外部回路基板（例えば、ＰＣＢ）に備えられていてもよい表示制御回路（図示せず）から、長尺軟性回路基板５１の配線及び各表示体５０ｕの配線１４Ｌ１を介して、各表示体５０ｕの各ゲートドライバ５６に制御信号が供給される。

　以上のように、ゲートドライバを表示体５０ｕの表示領域内にゲートドライバモノリシック（ＧＤＭ）に形成した表示体５０ｕを用いることにより、各表示体５０ｕのゲート信号線同士を電気的に接続するための軟性回路基板を、表示体５０ｕに異方性導電フィルムで圧着固定する工程を省くことができるとともに、図７の（ｂ）に図示した、複数個の表示体５０ｕの各々を位置合わせして継ぎ合わせながら、長尺軟性回路基板５１に固定する際の生産性を高めることができる。

　〔実施形態４〕
　次に、図９に基づき、本発明の実施形態４について説明する。本実施形態においては、軟性回路基板６２及び長尺軟性回路基板６３を折り曲げているとともに、隣接する表示体６１ｕ同士を平面視において、一部重ねている点において、実施形態１から３とは異なり、その他については実施形態１から３において説明したとおりである。説明の便宜上、実施形態１から３の図面に示した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。

　図９の（ａ）は、表示体６１ｕの表示面と対向する反対面Ｈ’に備えられた端子部６６Ｕ・６６Ｒ・６６Ｂ・６６Ｌを示す図である。

　端子部６６Ｕ・６６Ｂの各々は、表示体６１ｕの表示領域ＤＡに備えられている複数のソース信号線の端子部であり、端子部６６Ｒ・６６Ｌの各々は、表示体６１ｕの表示領域ＤＡに備えられている複数のゲート信号線の端子部である。

　図９の（ｂ）及び図９の（ｃ）は、長尺軟性回路基板６２と、軟性回路基板６３とが、表示体６１ｕの表示面Ｈと対向する反対面Ｈ’に備えられた端子部に固定されている複数の表示体６１ｕからなる表示装置６５の側面図である。

　図９の（ｂ）に図示されているように、図中第２方向において隣接する２つの表示体６１ｕにおける一方の表示体６１ｕの右端部に形成された端子部６６Ｒに電気的に接続された長尺軟性回路基板６２を、他方の表示体６１ｕの左端部に形成された端子部６６Ｌに異方性導電フィルムで圧着した。

　図１及び図２に図示した長尺軟性回路基板３３のように、第１方向の複数の表示体６１ｕに対して共通に設けられた長尺軟性回路基板６２は、長尺軟性回路基板６２上において配線が形成された面同士が接触しないように、折り曲げられている。そして、隣接する表示体６１ｕ間に挟まれるように配置された長尺軟性回路基板６２の折り曲げ部分における配線が形成されている面の背面同士は、図示していない接着剤や両面テープなどを用いて、固定することが好ましい。

　それから、図中第２方向において隣接する２つの表示体６１ｕにおける一方の表示体６１ｕの右端部に形成された端子部６６Ｒと、他方の表示体６１ｕの左端部に形成された端子部６６Ｌとは、平面視において重なっている。

　なお、図９の（ｂ）においては、表示体６１ｕに段差が生じているように見えるが、表示体６１ｕはその厚さが薄い、フレキシブル有機ＥＬ表示装置であるため、表示体６１ｕの表示面Ｈ側から見た場合には、段差は殆ど見えない。

　図９の（ｃ）に図示されているように、図中第１方向において隣接する２つの表示体６１ｕにおける一方の表示体６１ｕの下端部に形成された端子部６６Ｂに電気的に接続された軟性回路基板６３を、他方の表示体６１ｕの上端部に形成された端子部６６Ｕに異方性導電フィルムで圧着した。

　軟性回路基板６３は、軟性回路基板６３上において配線が形成された面同士が接触しないように、折り曲げられている。そして、隣接する表示体６１ｕ間に挟まれるように配置された軟性回路基板６３の折り曲げ部分における配線が形成されている面の背面同士は、図示していない接着剤や両面テープなどを用いて、固定することが好ましい。

　それから、図中第１方向において隣接する２つの表示体６１ｕにおける一方の表示体６１ｕの下端部に形成された端子部６６Ｂと、他方の表示体６１ｕの上端部に形成された端子部６６Ｕとは、平面視において重なっている。

　なお、図９の（ｃ）においては、表示体６１ｕに段差が生じているように見えるが、表示体６１ｕはその厚さが薄い、フレキシブル有機ＥＬ表示装置であるため、表示体６１ｕの表示面Ｈ側から見た場合には、段差は殆ど見えない。

　以上のように、端子部６６Ｕ・６６Ｂの各々においては、軟性回路基板６３を介して、図中第１方向において隣接する２つの表示体６１ｕ各々の同一箇所のソース信号線同士を電気的に接続している。

　また、端子部６６Ｒ・６６Ｌの各々においては、長尺軟性回路基板６２を介して、図中第２方向において隣接する２つの表示体６１ｕ各々の同一箇所のゲート信号線同士を電気的に接続している。

　以上のように、生産性が高く、高画質な表示装置６５を実現できる。

　なお、本実施形態においては、端子部６６Ｕ・６６Ｂの各々は、表示体６１ｕの表示領域ＤＡに備えられている複数のソース信号線の端子部であり、端子部６６Ｒ・６６Ｌの各々は、表示体６１ｕの表示領域ＤＡに備えられている複数のゲート信号線の端子部である場合を一例に挙げて説明したが、これに限定されることはなく、端子部６６Ｕ・６６Ｂの各々が、表示体６１ｕの表示領域ＤＡに備えられている複数のゲート信号線の端子部であり、端子部６６Ｒ・６６Ｌの各々が、表示体６１ｕの表示領域ＤＡに備えられている複数のソース信号線の端子部であってもよい。

　そして、このような場合には、端子部６６Ｕ・６６Ｂの各々においては、軟性回路基板６３を介して、図中第１方向において隣接する２つの表示体６１ｕ各々の同一箇所のゲート信号線同士を電気的に接続し、端子部６６Ｒ・６６Ｌの各々においては、長尺軟性回路基板６２を介して、図中第２方向において隣接する２つの表示体６１ｕ各々の同一箇所のソース信号線同士を電気的に接続してもよい。

　〔実施形態５〕
　次に、図１０及び図１１に基づき、本発明の実施形態５について説明する。本実施形態においては、表示体７１ｕがトップエミッション型の有機ＥＬ表示装置であり、貫通孔に形成された導電体７４・７６を利用し、長尺軟性回路基板７２と、軟性回路基板７３とを、表示体７１ｕの表示面Ｈと対向する面である表示体７１ｕの反対面Ｈ’に固定している点において、実施形態１から４とは異なり、その他については実施形態１から４において説明したとおりである。説明の便宜上、実施形態１から４の図面に示した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。

　図１０は、表示体７１ｕの表示領域ＤＡの概略構成を示す図である。

　図１０に図示されているように、表示体７１ｕの表示領域ＤＡにおいては、可撓性基板１０における外側に露出している面（反対面Ｈ’）と対向する面が、表示体７１ｕの表示面Ｈである。

　そして、無機封止膜２８の上層には、ＯＣＡ（ＯｐｔｉｃａｌＣｌｅａｒＡｄｈｅｓｉｖｅ）またはＯＣＲ（ＯｐｔｉｃａｌＣｌｅａｒＲｅｓｉｎ）からなる接着層３８を介してタッチパネルや偏光板を含む機能層３９が貼り付けられており、この機能層３９において外側に露出している面（表示面Ｈ）と対向する面が、表示体７１ｕの反対面Ｈ’である。

　なお、本実施形態においては、各々の表示体７１ｕに備えられた複数の有機ＥＬ発光素子５からの光が出る面を表示体７１ｕの表示面Ｈとするため、第１電極（陽極）２２は、光反射性を有するように、ＩＴＯ（Indium Tin Oxide）とＡｇを含む合金との積層によって構成し、第２電極（例えば、カソード電極）２５は、例えば、ＩＴＯ（Indium Tin Oxide）、ＩＺＯ（Indium Zincum Oxide）等の透明金属で構成した。

　図１１の（ａ）は、貫通孔に形成された導電体７４・７６を利用し、長尺軟性回路基板７２と、軟性回路基板７３とを、表示体７１ｕの表示面Ｈと対向する面である表示体７１ｕの反対面Ｈ’に固定した表示装置７５の側面図であり、図１１（ｂ）は、第１方向に長い表示体群からなる表示装置７７の一部分を表示面Ｈ側から見た図であり、１１の（ｃ）は、第１方向に長い表示体群からなる表示装置７７の一部分を表示面Ｈの反対面Ｈ’側から見た図である。

　図１１の（ａ）に図示した表示装置７５を構成する表示体７１ｕにおいては、貫通孔に形成された導電体７４・７６を利用し、端子部を表示体７１ｕの表示面Ｈと対向する面である表示体７１ｕの反対面Ｈ’に形成するとともに、長尺軟性回路基板７２と、軟性回路基板７３とを、反対面Ｈ’に固定している。

　図１１の（ｂ）及び図１１の（ｃ）に図示されているように、表示装置７５を構成する第１方向に長い表示体群からなる複数の表示装置７７の各々においては、表示体７１ｕの表示面Ｈと対向する面である表示体７１ｕの反対面Ｈ’に、長尺軟性回路基板７２と、軟性回路基板７３とが設けられている。

　以上のように、生産性が高く、高画質な表示装置７５・７７を実現できる。

　〔実施形態６〕
　次に、図１２に基づき、本発明の実施形態６について説明する。本実施形態においては、ゲートドライバ８２（ゲート駆動回路）を、表示体８１ｕの端部にゲートドライバモノリシック（ＧＤＭ）に形成している点において、実施形態３とは異なり、その他については実施形態３において説明したとおりである。説明の便宜上、実施形態３の図面に示した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。

　図１２は、ゲートドライバ８２が、表示体８１ｕの端部にゲートドライバモノリシック（ＧＤＭ）に形成された複数の表示体８１ｕの各々が、継ぎ合わせられ、長尺軟性回路基板５１に固定された表示体群からなる表示装置８３の製造方法と、表示装置８３をさらに継ぎ合わせた表示装置の製造方法とを説明するための図である。

　図１２の（ａ）に図示されているように、表示体８１ｕの端部には、ゲートドライバ８２が、ゲートドライバモノリシック（ＧＤＭ）に形成されている。

　そして、ゲートドライバ８２を備えている複数の表示体８１ｕを継ぎ合せてその表示領域のサイズを大きくした表示装置を製造するために、図１２の（ｂ）に図示されているように、複数個の表示体８１ｕの各々の端子部に、一つの長尺軟性回路基板５１を、異方性導電フィルムで圧着する。

　なお、表示体８１ｕの各々の端子部は、図７の（ｄ）に図示した表示体５０ｕの各々の端子部と同様に形成できるので、ここではその説明は省略する。

　長尺軟性回路基板５１は、複数の表示体８１ｕの各々における図中第２方向の長さ（第１の辺の長さ）、すなわち、複数の表示体８１ｕの各々における水平方向の辺を合わせた長さ以上の上記第２方向の長さを有する回路基板である。

　それから、図１２の（ｃ）に図示されているように、複数個の表示体８１ｕの各々の端子部に、一つの長尺軟性回路基板５１を、異方性導電フィルムで圧着し、固定する際には、６個の表示体８１ｕの各々における水平方向の辺（第１の辺）が、長尺軟性回路基板５１の長手方向である第２方向に沿って配置されるように、表示体８１ｕの各々は、継ぎ合わせられ、かつ、長尺軟性回路基板５１に固定され、第２方向に長い表示体群からなる表示装置８３を完成させた。

　表示装置８３によれば、複数の表示体８１ｕの各々は、継ぎ合わせられ、かつ、長尺軟性回路基板５１に固定されているので、生産性が高く、高画質な表示装置を実現できる。

　また、図１２の（ｃ）に図示されているように、一つの長尺軟性回路基板５１に複数の表示体８１ｕを固定する際には、表示体８１ｕの各々における水平方向の辺（第１の辺）が、長尺軟性回路基板５１の長手方向である第２方向に沿って配置されるように、複数の表示体８１ｕの各々を、位置合わせして継ぎ合わせ、一つの長尺軟性回路基板５１に固定するので、生産性が高い。

　そして、第２方向に長い表示体群からなる表示装置８３を図中の第１方向に継ぎ合わせ、その表示領域のサイズをさらに大きくした表示装置を製造するために、図１２の（ｄ）に図示されているように、複数の表示装置８３を上記第２方向と直交する第１方向に沿って、継ぎ合わせることで、その表示領域のサイズを上記第１方向にも大きくした表示装置を実現できる。

　なお、第１方向において互いに隣接する表示装置８３を継ぎ合わせる際には、異方性導電フィルムによる固定に加え、例えば、図示していない接着剤や両面テープなどを用いて、一方の表示装置８３における長尺軟性回路基板５１と、他方の表示装置８３における表示体８１ｕの表示面と対向する面とを固定してもよい。

　以上のように、ゲートドライバ８２を表示体８１ｕの端部にゲートドライバモノリシック（ＧＤＭ）に形成した表示体８１ｕを用いることにより、軟性回路基板を表示体８１ｕに異方性導電フィルムで圧着固定する工程を省くことができるとともに、図１２の（ｃ）に図示した、複数個の表示体８１ｕの各々を位置合わせして継ぎ合わせながら、長尺軟性回路基板５１に固定する際の生産性を高めることができる。

　〔まとめ〕
　本発明の態様１に係る表示装置は、上記の課題を解決するために、複数の表示体と、回路基板とを備えた表示装置であって、上記回路基板は、上記複数の表示体の各々における第１の辺の長さを合わせた長さ以上の長さを有する長尺回路基板であり、上記複数の表示体の上記第１の辺の各々が上記長尺回路基板の長手方向に沿って配置されるように、上記複数の表示体の各々は、継ぎ合わせられ、かつ、上記長尺回路基板に固定されており、上記長尺回路基板には、上記複数の表示体の各々における複数のゲート信号線及び複数のソース信号線中の一方の各々と電気的に接続された複数の配線が備えられていることを特徴としている。

　本発明の態様２に係る表示装置は、上記態様１において、上記長尺回路基板は、軟性回路基板であってもよい。

　上記構成によれば、上記長尺回路基板が軟性回路基板である表示装置を実現できる。

　本発明の態様３に係る表示装置は、上記態様１または２において、上記長尺回路基板には、上記複数の表示体の各々における複数のゲート信号線の各々と電気的に接続された複数の配線が備えられており、上記回路基板には、上記長尺回路基板と、上記長尺回路基板よりその長さが短い複数の短尺回路基板とが含まれ、上記複数の短尺回路基板の各々は、上記長手方向において、上記複数の表示体中、隣接する２つの表示体を固定するように設けられており、上記複数の短尺回路基板の各々には、上記隣接する２つの表示体の各々における複数のソース信号線の各々と電気的に接続された複数の配線が備えられていてもよい。

　上記構成によれば、上記複数の短尺回路基板を備えた表示装置を実現できる。

　本発明の態様４に係る表示装置は、上記態様１または２において、上記長尺回路基板には、上記複数の表示体の各々における複数のソース信号線の各々と電気的に接続された複数の配線が備えられており、上記回路基板には、上記長尺回路基板と、上記長尺回路基板よりその長さが短い複数の短尺回路基板とが含まれ、上記複数の短尺回路基板の各々は、上記長手方向において、上記複数の表示体中、隣接する２つの表示体を固定するように設けられており、上記複数の短尺回路基板の各々には、上記隣接する２つの表示体の各々における複数のゲート信号線の各々と電気的に接続された複数の配線が備えられていてもよい。

　本発明の態様５に係る表示装置は、上記態様３において、上記複数の表示体の各々が上記長尺回路基板に固定された表示体群は、複数個備えられており、上記表示体群は、上記長手方向と直交する方向に沿って、継ぎ合わせられており、上記長手方向と直交する方向において一端部に配置された表示体群以外の表示体群における上記長尺回路基板の上記複数の配線は、上記長手方向と直交する方向において隣接する２つの表示体の各々における複数のゲート信号線の各々と電気的に接続されていてもよい。

　上記構成によれば、さらに大型の表示装置を実現できる。

　本発明の態様６に係る表示装置は、上記態様４において、上記複数の表示体の各々が上記長尺回路基板に固定された表示体群は、複数個備えられており、上記表示体群は、上記長手方向と直交する方向に沿って、継ぎ合わせられており、上記長手方向と直交する方向において一端部に配置された表示体群以外の表示体群における上記長尺回路基板の上記複数の配線は、上記長手方向と直交する方向において隣接する２つの表示体の各々における複数のソース信号線の各々と電気的に接続されていてもよい。

　上記構成によれば、さらに大型の表示装置を実現できる。

　本発明の態様７に係る表示装置は、上記態様３から６の何れかにおいて、上記短尺回路基板は、軟性回路基板であってもよい。

　上記構成によれば、上記短尺回路基板が軟性回路基板である表示装置を実現できる。

　本発明の態様８に係る表示装置は、上記態様３または５において、上記複数の表示体の各々は、上記複数の表示体の各々の表示面と対向する面に、上記複数のゲート信号線の端子部及び上記複数のソース信号線の端子部が形成されており、上記複数のゲート信号線の端子部と、上記長尺回路基板の上記複数の配線とは、異方性導電フィルムを介して、電気的に接続されていることが好ましい。

　上記構成によれば、上記長尺回路基板が上記複数の表示体の各々の表示面と対向する面に備えられた表示装置を実現できる。

　本発明の態様９に係る表示装置は、上記態様４または６において、上記複数の表示体の各々は、上記複数の表示体の各々の表示面と対向する面に、上記複数のゲート信号線の端子部及び上記複数のソース信号線の端子部が形成されており、上記複数のソース信号線の端子部と、上記長尺回路基板の上記複数の配線とは、異方性導電フィルムを介して、電気的に接続されていることが好ましい。

　本発明の態様１０に係る表示装置は、上記態様８において、上記複数のソース信号線の端子部と、上記短尺回路基板の上記複数の配線とは、異方性導電フィルムを介して、電気的に接続されていることが好ましい。

　上記構成によれば、上記短尺回路基板が上記複数の表示体の各々の表示面と対向する面に備えられた表示装置を実現できる。

　本発明の態様１１に係る表示装置は、上記態様９において、上記複数のゲート信号線の端子部と、上記短尺回路基板の上記複数の配線とは、異方性導電フィルムを介して、電気的に接続されていることが好ましい。

　本発明の態様１２に係る表示装置は、上記態様８において、上記長手方向と直交する方向において、隣接する２つの表示体の各々は、平面視において、部分的に重なっており、
　上記隣接する２つの表示体の各々における上記複数のゲート信号線の端子部同士は、平面視において重なっており、上記長尺回路基板は折り曲げられていてもよい。

　上記構成によれば、隣接する２つの表示体の各々は、平面視において、部分的に重なっている表示装置を実現できる。

　本発明の態様１３に係る表示装置は、上記態様９において、上記長手方向と直交する方向において、隣接する２つの表示体の各々は、平面視において、部分的に重なっており、
　上記隣接する２つの表示体の各々における上記複数のソース信号線の端子部同士は、平面視において重なっており、上記長尺回路基板は折り曲げられていてもよい。

　本発明の態様１４に係る表示装置は、上記態様１０において、上記長手方向において、隣接する２つの表示体の各々は、平面視において、部分的に重なっており、上記隣接する２つの表示体の各々における上記複数のソース信号線の端子部同士は、平面視において重なっており、上記短尺回路基板は折り曲げられていてもよい。

　本発明の態様１５に係る表示装置は、上記態様１１において、上記長手方向において、隣接する２つの表示体の各々は、平面視において、部分的に重なっており、上記隣接する２つの表示体の各々における上記複数のゲート信号線の端子部同士は、平面視において重なっており、上記短尺回路基板は折り曲げられていてもよい。

　本発明の態様１６に係る表示装置は、上記態様１または２において、上記複数の表示体の各々の表示領域内には、上記複数の表示体の各々に備えられた上記複数のゲート信号線に信号を供給する複数のゲート駆動回路と、上記複数のゲート駆動回路に信号を供給する複数の配線とが設けられており、上記長尺回路基板には、上記複数の表示体の各々における上記複数のソース信号線の各々と電気的に接続された複数の配線と、上記複数のゲート駆動回路に信号を供給する複数の配線の各々と電気的に接続された複数の配線とが備えられていてもよい。

　上記構成によれば、上記複数の表示体の各々の表示領域内には、複数のゲート駆動回路が設けられた表示装置を実現できる。

　本発明の態様１７に係る表示装置は、上記態様１６において、上記複数のゲート駆動回路は、上記複数の表示体の各々の表示領域内の端部に形成されていてもよい。

　上記構成によれば、上記複数の表示体の各々の端部に、ゲート駆動回路が設けられた表示装置を実現できる。

　本発明の態様１８に係る表示装置は、上記態様１から１７の何れかにおいて、上記長尺回路基板には、上記複数の表示体の各々に電源電圧を供給するための配線が含まれていることが好ましい。

　上記構成によれば、ハイレベル電源電圧を供給する配線の配線抵抗を小さくできる。

　本発明の態様１９に係る表示装置は、上記態様１から１８の何れかにおいて、上記複数の表示体の各々は、可撓性表示体であってもよい。

　上記構成によれば、可撓性表示体を備えた表示装置を実現できる。

　本発明の態様２０に係る表示装置は、上記態様１から１９の何れかにおいて、上記複数の表示体の各々には、複数のエレクトロルミネッセンス発光素子が備えられていてもよい。

　上記構成によれば、エレクトロルミネッセンス発光素子を備えた表示装置を実現できる。

　本発明の態様２１に係る表示装置の製造方法は、上記の課題を解決するために、複数の表示体と、回路基板とを備えた表示装置の製造方法であって、上記回路基板は、上記複数の表示体の各々における第１の辺の長さを合わせた長さ以上の長さを有する長尺回路基板であり、上記長尺回路基板に上記複数の表示体を固定する工程においては、上記複数の表示体の上記第１の辺の各々が上記長尺回路基板の長手方向に沿って配置されるように、上記複数の表示体の各々を、位置合わせして継ぎ合わせ、上記長尺回路基板に固定することで、上記長尺回路基板の複数の配線が上記複数の表示体の各々における複数のゲート信号線及び複数のソース信号線中の一方の各々と電気的に接続されることを特徴としている。

　本発明の態様２２に係る表示装置の製造方法は、上記態様２１において、上記長尺回路基板は、軟性回路基板であってもよい。

　上記方法によれば、上記長尺回路基板が軟性回路基板である表示装置の製造方法を実現できる。

　本発明の態様２３に係る表示装置の製造方法は、上記態様２１または２２において、上記長尺回路基板に上記複数の表示体を固定する工程においては、上記複数の表示体の各々が上記長尺回路基板に固定された表示体群が形成され、上記表示体群を継ぎ合わせて固定する工程においては、上記表示体群を、上記長手方向と直交する方向に沿って、位置合わせして継ぎ合わせ固定することで、上記長手方向と直交する方向において一端部に配置された表示体群以外の表示体群における上記長尺回路基板の上記複数の配線は、上記長手方向と直交する方向において隣接する２つの表示体の各々における上記複数のゲート信号線及び上記複数のソース信号線中の上記一方の各々と電気的に接続してもよい。

　上記方法によれば、さらに大型の表示装置の製造方法を実現できる。

　〔付記事項〕
　本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。

　なお、本実施形態にかかるフレキシブルディスプレイは、柔軟性を有し、屈曲可能な光学素子を備えた表示パネルであれば、特に限定されるものではない。上記光学素子は、電流によって輝度や透過率が制御される光学素子であり、電流制御の光学素子としては、ＯＬＥＤ（Organic Light Emitting Diode：有機発光ダイオード）を備えた有機ＥＬ（Electro Luminescence：エレクトロルミネッセンス）ディスプレイ、又は無機発光ダイオードを備えた無機ＥＬディスプレイ等のＥＬディスプレイＱＬＥＤ（Quantum dot Light Emitting Diode：量子ドット発光ダイオード）を備えたＱＬＥＤディスプレイ等がある。

　本発明は、表示装置及びその製造方法に利用することができる。

　１、３５、４３、４５、５２、５５、６５、７５、７７、８３　　表示装置
　１ｕ、５０ｕ、６１ｕ、７１ｕ、８１ｕ　　表示体
　３２、４０、６３、７３　　　　　　　　　軟性回路基板（短尺回路基板）
　３３、４２、５１、６２、７２　　　　　　長尺軟性回路基板（長尺回路基板）
　３６Ｕ、３６Ｒ，３６Ｂ、３６Ｌ　　　　　端子部
　５３Ｓ，５３Ｇ１、５３Ｇ２　　　　　　　端子部
　５４Ｓ，５４Ｇ１、５４Ｇ２　　　　　　　端子部
　６６Ｕ、６６Ｒ、６６Ｂ、６６Ｌ　　　　　端子部
　５６、８２　　　　　　　　　　　　　　　ゲートドライバ（ゲート駆動回路）
　７４、７６　　　　　　　　　　　　　　　導電体
　Ｈ　　　　　表示面
　Ｈ’　　　　反対面

Claims

　複数の表示体と、回路基板とを備えた表示装置であって、
　上記回路基板は、上記複数の表示体の各々における第１の辺の長さを合わせた長さ以上の長さを有する長尺回路基板であり、
　上記複数の表示体の上記第１の辺の各々が上記長尺回路基板の長手方向に沿って配置されるように、上記複数の表示体の各々は、継ぎ合わせられ、かつ、上記長尺回路基板に固定されており、
　上記長尺回路基板には、上記複数の表示体の各々における複数のゲート信号線及び複数のソース信号線中の一方の各々と電気的に接続された複数の配線が備えられていることを特徴とする表示装置。
　上記長尺回路基板は、軟性回路基板であることを特徴とする請求項１に記載の表示装置。
　上記長尺回路基板には、上記複数の表示体の各々における複数のゲート信号線の各々と電気的に接続された複数の配線が備えられており、
　上記回路基板には、上記長尺回路基板と、上記長尺回路基板よりその長さが短い複数の短尺回路基板とが含まれ、
　上記複数の短尺回路基板の各々は、上記長手方向において、上記複数の表示体中、隣接する２つの表示体を固定するように設けられており、
　上記複数の短尺回路基板の各々には、上記隣接する２つの表示体の各々における複数のソース信号線の各々と電気的に接続された複数の配線が備えられていることを特徴とする請求項１または２に記載の表示装置。
　上記長尺回路基板には、上記複数の表示体の各々における複数のソース信号線の各々と電気的に接続された複数の配線が備えられており、
　上記回路基板には、上記長尺回路基板と、上記長尺回路基板よりその長さが短い複数の短尺回路基板とが含まれ、
　上記複数の短尺回路基板の各々は、上記長手方向において、上記複数の表示体中、隣接する２つの表示体を固定するように設けられており、
　上記複数の短尺回路基板の各々には、上記隣接する２つの表示体の各々における複数のゲート信号線の各々と電気的に接続された複数の配線が備えられていることを特徴とする請求項１または２に記載の表示装置。
　上記複数の表示体の各々が上記長尺回路基板に固定された表示体群は、複数個備えられており、
　上記表示体群は、上記長手方向と直交する方向に沿って、継ぎ合わせられており、
　上記長手方向と直交する方向において一端部に配置された表示体群以外の表示体群における上記長尺回路基板の上記複数の配線は、上記長手方向と直交する方向において隣接する２つの表示体の各々における複数のゲート信号線の各々と電気的に接続されていることを特徴とする請求項３に記載の表示装置。
　上記複数の表示体の各々が上記長尺回路基板に固定された表示体群は、複数個備えられており、
　上記表示体群は、上記長手方向と直交する方向に沿って、継ぎ合わせられており、
　上記長手方向と直交する方向において一端部に配置された表示体群以外の表示体群における上記長尺回路基板の上記複数の配線は、上記長手方向と直交する方向において隣接する２つの表示体の各々における複数のソース信号線の各々と電気的に接続されていることを特徴とする請求項４に記載の表示装置。
　上記短尺回路基板は、軟性回路基板であることを特徴とする請求項３から６の何れか１項に記載の表示装置。
　上記複数の表示体の各々は、上記複数の表示体の各々の表示面と対向する面に、上記複数のゲート信号線の端子部及び上記複数のソース信号線の端子部が形成されており、
　上記複数のゲート信号線の端子部と、上記長尺回路基板の上記複数の配線とは、異方性導電フィルムを介して、電気的に接続されていることを特徴とする請求項３または５に記載の表示装置。
　上記複数の表示体の各々は、上記複数の表示体の各々の表示面と対向する面に、上記複数のゲート信号線の端子部及び上記複数のソース信号線の端子部が形成されており、
　上記複数のソース信号線の端子部と、上記長尺回路基板の上記複数の配線とは、異方性導電フィルムを介して、電気的に接続されていることを特徴とする請求項４または６に記載の表示装置。
　上記複数のソース信号線の端子部と、上記短尺回路基板の上記複数の配線とは、異方性導電フィルムを介して、電気的に接続されていることを特徴とする請求項８に記載の表示装置。
　上記複数のゲート信号線の端子部と、上記短尺回路基板の上記複数の配線とは、異方性導電フィルムを介して、電気的に接続されていることを特徴とする請求項９に記載の表示装置。
　上記長手方向と直交する方向において、隣接する２つの表示体の各々は、平面視において、部分的に重なっており、
　上記隣接する２つの表示体の各々における上記複数のゲート信号線の端子部同士は、平面視において重なっており、
　上記長尺回路基板は折り曲げられていることを特徴とする請求項８に記載の表示装置。
　上記長手方向と直交する方向において、隣接する２つの表示体の各々は、平面視において、部分的に重なっており、
　上記隣接する２つの表示体の各々における上記複数のソース信号線の端子部同士は、平面視において重なっており、
　上記長尺回路基板は折り曲げられていることを特徴とする請求項９に記載の表示装置。
　上記長手方向において、隣接する２つの表示体の各々は、平面視において、部分的に重なっており、
　上記隣接する２つの表示体の各々における上記複数のソース信号線の端子部同士は、平面視において重なっており、
　上記短尺回路基板は折り曲げられていることを特徴とする請求項１０に記載の表示装置。
　上記長手方向において、隣接する２つの表示体の各々は、平面視において、部分的に重なっており、
　上記隣接する２つの表示体の各々における上記複数のゲート信号線の端子部同士は、平面視において重なっており、
　上記短尺回路基板は折り曲げられていることを特徴とする請求項１１に記載の表示装置。
　上記複数の表示体の各々の表示領域内には、上記複数の表示体の各々に備えられた上記複数のゲート信号線に信号を供給する複数のゲート駆動回路と、上記複数のゲート駆動回路に信号を供給する複数の配線とが設けられており、
　上記長尺回路基板には、上記複数の表示体の各々における上記複数のソース信号線の各々と電気的に接続された複数の配線と、上記複数のゲート駆動回路に信号を供給する複数の配線の各々と電気的に接続された複数の配線とが備えられていることを特徴とする請求項１または２に記載の表示装置。
　上記複数のゲート駆動回路は、上記複数の表示体の各々の表示領域内の端部に形成されていることを特徴とする請求項１６に記載の表示装置。
　上記長尺回路基板には、上記複数の表示体の各々に電源電圧を供給するための配線が含まれていることを特徴とする請求項１から１７の何れか１項に記載の表示装置。
　上記複数の表示体の各々は、可撓性表示体であることを特徴とする請求項１から１８の何れか１項に記載の表示装置。
　上記複数の表示体の各々には、複数のエレクトロルミネッセンス発光素子が備えられていることを特徴とする請求項１から１９の何れか１項に記載の表示装置。
　複数の表示体と、回路基板とを備えた表示装置の製造方法であって、
　上記回路基板は、上記複数の表示体の各々における第１の辺の長さを合わせた長さ以上の長さを有する長尺回路基板であり、
　上記長尺回路基板に上記複数の表示体を固定する工程においては、上記複数の表示体の上記第１の辺の各々が上記長尺回路基板の長手方向に沿って配置されるように、上記複数の表示体の各々を、位置合わせして継ぎ合わせ、上記長尺回路基板に固定することで、上記長尺回路基板の複数の配線が上記複数の表示体の各々における複数のゲート信号線及び複数のソース信号線中の一方の各々と電気的に接続されることを特徴とする表示装置の製造方法。
　上記長尺回路基板は、軟性回路基板であることを特徴とする請求項２１に記載の表示装置の製造方法。
　上記長尺回路基板に上記複数の表示体を固定する工程においては、上記複数の表示体の各々が上記長尺回路基板に固定された表示体群が形成され、
　上記表示体群を継ぎ合わせて固定する工程においては、上記表示体群を、上記長手方向と直交する方向に沿って、位置合わせして継ぎ合わせ固定することで、上記長手方向と直交する方向において一端部に配置された表示体群以外の表示体群における上記長尺回路基板の上記複数の配線は、上記長手方向と直交する方向において隣接する２つの表示体の各々における上記複数のゲート信号線及び上記複数のソース信号線中の上記一方の各々と電気的に接続することを特徴とする請求項２１または２２に記載の表示装置の製造方法。