JP2014081521A - 液晶表示装置および液晶表示装置用シャーシ - Google Patents

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了基 伊藤
Masahiro Yoshida
昌弘 吉田
Kazuyoshi Hamanaka
一嘉 濱中
Takaharu Yamada
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Abstract

【課題】表示領域の外縁近傍での輝度むらの発生が抑制され、且つ、明るい表示を行うことができる液晶表示装置およびそのような液晶表示装置に好適に用いられるシャーシを提供する。
【解決手段】液晶表示装置(100A)は、液晶表示パネル(10)と、光源(21)および光学部材(22)を含み、液晶表示パネルに向けて光を出射するバックライト(20)と、上辺部、下辺部、左辺部および右辺部の4つの辺部(31a、31b、31c、31d)を有し、液晶表示パネルおよび/またはバックライトを保持するシャーシ(30)とを備える。シャーシの4つの辺部のうちの少なくとも1つの辺部は相対的に光反射率が低い第1の材料から形成されており、残りの辺部は相対的に光反射率が高い第2の材料から形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置に関する。また、本発明は、液晶表示装置用シャーシにも関する。
近年、液晶表示装置は、薄型で低消費電力であるという特長を生かして、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話、電子手帳などの情報機器、あるいは液晶モニタを備えたカメラ一体型VTRなどに広く用いられている。
液晶表示装置は、CRTやPDP(プラズマディスプレイパネル)のような自発光型の表示装置ではない。そのため、透過型(あるいは透過反射両用型)の液晶表示装置では、液晶表示パネルの背面側にバックライトと呼ばれる照明装置が設けられている。バックライトからの照明光の透過光量を液晶表示パネルが画素ごとに制御することにより、画像の表示が行われる。
バックライトは、光源と、導光板や反射シートなどの光学部材とを含んでいる。バックライトおよび液晶表示パネルは、シャーシ(あるいはフレーム)と呼ばれる部材によって保持される(例えば特許文献1参照)。シャーシは、光の利用効率を高くするため、一般的には白色の材料(例えば白色樹脂材料)から形成されている。
特開2004−296193号公報
バックライトを備えた液晶表示装置では、その外周部においてバックライトから出射する光の拡散度合が不均一となることがあり、そのことによって、斜め方向からの観察時に、表示領域の外縁近傍で輝度むらが発生することがある。
後述するように、シャーシを黒色とすることにより、輝度むらの発生を防止することができるが、その場合には光の利用効率が低下する。そのため、表示輝度が低下し、表示が暗くなってしまう。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、表示領域の外縁近傍での輝度むらの発生が抑制され、且つ、明るい表示を行うことができる液晶表示装置およびそのような液晶表示装置に好適に用いられるシャーシを提供することにある。
本発明の実施形態における液晶表示装置は、液晶表示パネルと、光源および光学部材を含み、前記液晶表示パネルに向けて光を出射するバックライトと、上辺部、下辺部、左辺部および右辺部の4つの辺部を有し、前記液晶表示パネルおよび/または前記バックライトを保持するシャーシと、を備え、前記シャーシの前記4つの辺部のうちの少なくとも1つの辺部は相対的に光反射率が低い第1の材料から形成されており、残りの辺部は相対的に光反射率が高い第2の材料から形成されている。
ある実施形態において、前記光学部材は、前記第1の材料から形成されている前記少なくとも1つの辺部に対応する位置に設けられた切欠き部または爪部を有する。
ある実施形態において、前記4つの辺部のうちの1つの辺部が前記第1の材料から形成されており、前記光学部材の前記切欠き部または前記爪部は、前記第1の材料から形成されている前記1つの辺部に対応する位置に設けられている。
ある実施形態において、前記4つの辺部のうちの2つの辺部が前記第1の材料から形成されており、前記光学部材の前記切欠き部または前記爪部は、前記第1の材料から形成されている前記2つの辺部のそれぞれに対応する位置に設けられている。
ある実施形態において、前記4つの辺部のうちの3つの辺部が前記第1の材料から形成されており、前記光学部材の前記切欠き部または前記爪部は、前記第1の材料から形成されている前記3つの辺部のそれぞれに対応する位置に設けられている。
ある実施形態において、前記光源は、前記4つの辺部のうちの前記第2の材料から形成されている1つの辺部に対応する位置に配置されている。
ある実施形態において、上述した液晶表示装置は、前記液晶表示パネルに走査信号を供給するゲートドライバと、前記液晶表示パネルに表示信号を供給するソースドライバと、をさらに備え、前記4つの辺部のうちの1つの辺部は、前記第2の材料から形成されており、且つ、残りの3つの辺部よりも幅が広い。
ある実施形態において、前記ゲートドライバおよび前記ソースドライバは、前記第2の材料から形成されている前記1つの辺部に対応する位置に配置されている。
ある実施形態において、前記残りの3つの辺部は前記第1の材料から形成されている。
ある実施形態において、前記残りの3つの辺部のうちの1つまたは2つの辺部だけが前記第1の材料から形成されている。
ある実施形態において、上述した液晶表示装置は、(a)前記第1の材料から形成されている前記1つまたは2つの辺部は、上辺部および/または下辺部であり、左右方向の視野角が、上下方向の視野角よりも狭い構成、および、(b)前記第1の材料から形成されている前記1つまたは2つの辺部は、左辺部および/または右辺部であり、上下方向の視野角が、左右方向の視野角よりも狭い構成のいずれかの構成を有する。
ある実施形態において、前記光源は、前記4つの辺部のうちの前記第2の材料から形成されている前記1つの辺部に対応する位置に配置されている。
ある実施形態において、前記光源は、LEDである。
ある実施形態において、前記第1の材料から形成されている辺部の、波長400nm以上800nm以下の光に対する反射率と、前記第2の材料から形成されている辺部の、波長400nm以上800nm以下の光に対する反射率との差は60%以上である。
ある実施形態において、前記第1の材料から形成されている辺部の、波長400nm以上800nm以下の光に対する反射率は、10%以下であり、前記第2の材料から形成されている辺部の、波長400nm以上800nm以下の光に対する反射率は、90%以上である。
ある実施形態において、前記第1の材料から形成されている辺部は、黒色であり、前記第2の材料から形成されている辺部は、白色である。
本発明の実施形態における液晶表示装置用シャーシは、液晶表示パネルおよび/またはバックライトを保持する液晶表示装置用シャーシであって、上辺部、下辺部、左辺部および右辺部の4つの辺部を有し、前記シャーシの前記4つの辺部のうちの少なくとも1つの辺部は相対的に光反射率が低い第1の材料から形成されており、残りの辺部は相対的に光反射率が高い第2の材料から形成されている。
本発明の実施形態によると、表示領域の外縁近傍での輝度むらの発生が抑制され、且つ、明るい表示を行うことができる液晶表示装置およびそのような液晶表示装置に好適に用いられるシャーシが提供される。
本発明の実施形態における液晶表示装置100Aを模式的に示す平面図である。 本発明の実施形態における液晶表示装置100Aを模式的に示す図であり、図1中の2A−2A’線に沿った断面図である。 本発明の実施形態における液晶表示装置100Aを模式的に示す図であり、図1中の3A−3A’線に沿った断面図である。 比較例の液晶表示装置500Aを模式的に示す平面図である。 比較例の液晶表示装置500A’を模式的に示す平面図である。 本発明の実施形態における液晶表示装置100Bを模式的に示す平面図である。 比較例の液晶表示装置500Bを模式的に示す平面図である。 本発明の実施形態における液晶表示装置100Cを模式的に示す平面図である。 本発明の実施形態における液晶表示装置100Dを模式的に示す平面図である。 比較例の液晶表示装置500Cを模式的に示す平面図である。 比較例の液晶表示装置500Dを模式的に示す平面図である。 本発明の実施形態における液晶表示装置100Eを模式的に示す平面図である。 比較例の液晶表示装置500Eを模式的に示す平面図である。 本発明の実施形態における液晶表示装置100Fを模式的に示す平面図である。 (a)〜(e)は、切欠き部22b、23b、24bおよび25bを有する導光板22、反射シート23、拡散シート24およびレンズシート25を模式的に示す平面図である。 本発明の実施形態における液晶表示装置200Aを模式的に示す平面図である。 比較例の液晶表示装置600Aを模式的に示す平面図である。 本発明の実施形態における液晶表示装置200Bを模式的に示す平面図である。 比較例の液晶表示装置600Bを模式的に示す平面図である。 本発明の実施形態における液晶表示装置100D’を模式的に示す平面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
(実施形態1)
図1〜図3に、本実施形態における液晶表示装置100Aを示す。図1は、液晶表示装置100Aを模式的に示す平面図である。図2は、図1中の2A−2A’線に沿った断面図である。図3は、図1中の3A−3A’線に沿った断面図である。
液晶表示装置100Aは、図1〜図3に示すように、液晶表示パネル10、バックライト20およびシャーシ30を備える。液晶表示装置100Aは、透過型の液晶表示装置であってもよいし、透過反射両用型の液晶表示装置であってもよい。
液晶表示パネル10は、互いに対向する一対の基板と、これらの間に設けられた液晶層とを有する。一対の基板のそれぞれの液晶層側の表面には、液晶層に含まれる液晶分子の配向方向を規定するための配向膜が形成されている。また、一対の基板の少なくとも一方には、液晶層に電圧を印加するための電極が設けられている。
液晶表示パネル10の表示モードとしては、公知の種々の表示モードが用いられる。例えば、TN(Twisted Nematic)モード、MVA(Multi-domain Vertical Alignment)モード、CPA(Continuous Pinwheel Alignment)モード、IPS(In-Plane Switching)モード、FFS(Fringe Field Switching)モード、TBA(Transverse Bend Alignment)モードを用いることができる。
バックライト(照明装置)20は、液晶表示パネル10の背面側(観察者側とは反対側)に配置されており、液晶表示パネル10に向けて光を出射する。バックライト20は、いわゆるエッジライト型のバックライトであり、光源21と、光源21から出射した光を液晶表示パネル10に導く導光板22とを含んでいる。光源21は、例えば発光ダイオード(LED)である。図1には、5つの光源21が設けられている場合を例示しているが、光源21の個数はこれに限定されるものではない。また、光源21として、LED以外の発光素子(例えば冷陰極管)を用いてもよい。
なお、本実施形態では、バックライト20は、光学部材として、導光板20に加え、反射シート23、拡散シート24およびレンズシート25を有している。反射シート23は、導光板22の背面側に設けられており、導光板22から背面側に漏れた光を導光板22側に反射する。拡散シート24は、導光板22の前面側(観察者側)に設けられており、導光板22から液晶表示パネル10側に出射する光を拡散させる。レンズシート25は、拡散シート24の前面側(つまり拡散シート24と液晶表示パネル10との間)に設けられており、拡散シート24を通過した光の配光分布を制御する。なお、配光分布を制御するために、レンズシート25に代えてプリズムシートを設けてもよい。
シャーシ(「フレーム」と呼ばれることもある)30は、液晶表示パネル10および/またはバックライト20を保持する。シャーシ30は、上辺部31a、下辺部31b、左辺部31cおよび右辺部31dの4つの辺部を有する。なお、本願明細書では、図において上側に位置する辺部31a、下側に位置する辺部31b、左側に位置する辺部31cおよび右側に位置する辺部31dを便宜上、上辺部、下辺部、左辺部および右辺部と呼んでいるが、これは、液晶表示装置100が実際に使用される際の上下左右方向と必ずしも対応付けられるものではない。
また、液晶表示装置100Aは、図2および図3に示すように、ケーシング40をさらに備える。ケーシング40は、液晶表示パネル10、バックライト20およびシャーシ30を収容する。
また、ここでは図示していないが、液晶表示装置100Aは、液晶表示パネル10に走査信号を供給するゲートドライバ(走査線駆動回路)と、液晶表示パネル10に表示信号を供給するソースドライバ(信号線駆動回路)とをさらに備える。ゲートドライバは、例えば右辺部31dに対応する位置に配置されており、ソースドライバは、例えば下辺部31bに対応する位置に配置されている。ゲートドライバおよびソースドライバは、例えばICにより構成されており、表示領域の外側で、一対の基板のうちの一方の基板上に実装されている。以下では、上辺部31aおよび下辺部31bをソース辺部と呼び、左辺部31cおよび右辺部31dをゲート辺部と呼ぶこともある。
シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31dのうちの1つの辺部(上辺部31a)は、相対的に光反射率が低い第1の材料から形成されており、残りの3つの辺部(下辺部31b、左辺部31cおよび右辺部31d)は、相対的に光反射率が高い第2の材料から形成されている。より具体的には、上辺部31aは黒色であり、下辺部31b、左辺部31cおよび右辺部31dは白色である。図1、図2および図3では、黒色である上辺部31aにハッチングを付している(以降の図面においても同様に、黒色である辺部にハッチングを付している)。
導光板22は、2つの爪部(凸部)22aを有する。また、反射シート23、拡散シート24およびレンズシート25も、それぞれ2つの爪部23a、24aおよび25aを有する。これらの爪部22a、23a、24aおよび25aは、黒色である1つの辺部(上辺部)31aに対応する位置に設けられている。爪部22a、23a、24aおよび25aは、導光板20、反射シート23、拡散シート24およびレンズシート25の位置決めのために形成されている。シャーシ30の上辺部31aには、爪部22a、23a、24aおよび25aに嵌合するような切欠き部31a1が形成されている。
光源21は、4つの辺部31a、31b、31cおよび31dのうちの白色である1つの辺部(下辺部)31bに対応する位置に配置されている。
液晶表示装置100Aでは、上述したように、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31のうちの上辺部31aが黒色であり、下辺部31b、左辺部31cおよび右辺部31dが白色である。つまり、光学部材(導光板22など)の爪部22a、23a、24aおよび25aに対応した辺部31aの光反射率が相対的に低く、残りの3つの辺部31b、31cおよび31dの光反射率が相対的に高い。このような構成により、表示領域の外縁近傍での輝度むらの発生を抑制しつつ、明るい表示を行うことが可能となる。以下、その理由を、図4および図5に示す比較例の液晶表示装置500Aおよび500A’も参照しながら説明する。
図4に示す比較例の液晶表示装置500Aは、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31dがすべて白色である点において、図1などに示す液晶表示装置100Aと異なっている。また、図5に示す比較例の液晶表示装置500Aは、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31dがすべて黒色である点において、図1などに示す液晶表示装置100Aと異なっている。
液晶表示装置の外周部では、バックライトの光学部材(導光板や反射シート、拡散シート、レンズシートなど)のエッジ部が存在するので、バックライトから出射する光の拡散度合が不均一となることがある。特に、光学部材が、光学部材とシャーシとの位置決めをするための爪部(あるいは切欠き部)を有していると、爪部に対応して形成されるシャーシの切欠き部と、シャーシのそれ以外の部分とで光の拡散度合の不均一が発生しやすい。
そのため、図4に示す比較例の液晶表示装置500Aのように、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31dがすべて白色であると、表示領域の外縁近傍に輝度むらが生じやすい。特に、ドライバが配置されていない辺部など、液晶表示パネル10の表示部から、液晶表示パネル10の端部までの距離(額縁幅とも呼ぶ)が短い(つまり額縁幅が狭い)部分、すなわち、液晶表示パネル10の表示部が、光学部材のエッジ部から近い部分(ここでは上辺部31a近傍)において、斜め方向から観察した場合(ここでは下辺部31b側に視角を倒したとき)に、輝度むらが視認されやすくなってしまう。
また、図5に示す比較例の液晶表示装置500A’のように、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31dがすべて黒色であると、バックライト20からの光のシャーシ30での反射が低減されるので、表示領域の外縁近傍での輝度むらの発生が抑制される。しかしながら、バックライト20からの光のシャーシ30での反射が低減されることにより、液晶表示パネル10に入射する光量が減少するので、光の利用効率が低下してしまう。そのため、表示輝度が低下し、表示が暗くなってしまう。
本願発明者が比較例の液晶表示装置500Aおよび500A’を、液晶表示パネル10として15型XGAのパネルを用いてそれぞれ3つずつ試作して検証したところ、液晶表示装置500Aでは表示輝度の平均が366cd/m2であったのに対し、液晶表示装置500A’では表示輝度の平均は336cd/m2であった。つまり、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31dをすべて白色から黒色にすることにより、30cd/m2の輝度低下が確認された。このような輝度低下を補うために、光源21の数を増やしたり、光源21への投入電力を増やしたり(例えばLEDに供給する電流量を増加させる)することも考えられる。例えば、今回検証した15型XGAのパネルについては、30個のLEDを光源21として用いており、輝度低下を補うために、LEDを33個に増やすことも考えられる。しかし、その場合、製造コストの増加や光源21の寿命低下という新たな問題が発生してしまう。
これに対し、本実施形態における液晶表示装置100Aでは、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31のうち、光学部材(導光板22など)の爪部22a、23a、24aおよび25aに対応した辺部31aが黒色であり、残りの辺部31b、31cおよび31dが白色である。従って、光学部材の爪部22a、23a、24aおよび25a近傍での輝度むらの発生を防止しつつ、表示領域全体の輝度の低下を抑制することができる。そのため、本実施形態における液晶表示装置100Aでは、表示領域の外縁近傍での輝度むらの発生が抑制され、且つ、明るい表示を行うことができる。
なお、図1などには、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31dのうちの上辺部31a(つまりソース辺部)が黒色である構成を例示したが、上辺部31a以外の辺部を黒色としてもよい。例えば図6に示す液晶表示装置100Bのように、左辺部31c(つまりゲート辺部)が黒色であってもよい。
図6に示す液晶表示装置100Bでは、導光板22、反射シート23、拡散シート24およびレンズシート25のそれぞれは、1つの爪部22a、23a、24aおよび25aを有し、これらの爪部22a、23a、24aおよび25aは、左辺部31cに対応する位置に設けられている。また、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31dのうちの左辺部31cが黒色であり、上辺部31a、下辺部31bおよび右辺部31dは白色である。
図7に、比較例の液晶表示装置500Bを示す。図7に示す比較例の液晶表示装置500Bは、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31dがすべて白色である点において、図6に示す液晶表示装置100Bと異なっている。比較例の液晶表示装置500Bにおいては、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31dがすべて白色であるので、表示領域の外縁近傍で輝度むらが発生しやすく、特に、液晶表示パネル10の表示部が、光学部材のエッジ部から近い部分(ここでは左辺部31c近傍)で、輝度むらが視認されやすくなる。
これに対し、図6に示す液晶表示装置100Bでは、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31のうち、光学部材(導光板22など)の爪部22a、23a、24aおよび25bに対応した辺部31cが黒色であり、残りの辺部31a、31bおよび31dが白色である。従って、光学部材の爪部22a、23a、24aおよび25b近傍での輝度むらの発生を防止しつつ、表示領域全体の輝度の低下を抑制することができる。そのため、液晶表示装置100Bでは、表示領域の外縁近傍での輝度むらの発生が抑制され、且つ、明るい表示を行うことができる。
また、図6に示す液晶表示装置100Bのように、一対のゲート辺部のうちの一方(左辺部31c)が黒色である構成は、他方のゲート辺部(右辺部31d)にのみドライバが配置される場合に好適に用いられる。その場合、上辺部31aと下辺部31bには、ソースドライバと表示領域のバスラインとを接続する配線(引き出し配線とも呼ぶ)が数百本以上配置される。一方、左辺部31cには、配置される配線が少なく、また、ドライバも配置されないので、他の3つの辺部と比べて、額縁幅が狭くなることが一般的である。そのため、輝度むらが視認されやすいので、図6に示すように、左辺部31cのみを黒色とする構成により、輝度低下を抑制しながら、表示品位を向上させることができる。一方、同様の理由により、一対のソース辺部のうちの一方(上辺部31a)が黒色である構成は、他方のソース辺部(下辺部31b)にのみドライバが配置される場合に好適に用いられる。
なお、図1には、各光学部材が上辺部31aに対応した位置に2つの爪部を有する構成を示し、図6には、各光学部材が左辺部31cに対応した位置に1つの爪部を有する構成を示したが、各光学部材が1つの辺部に対応した位置に有する爪部の個数は、上記の例に限定されるものではない。各光学部材は、上辺部31aに対応した位置に1つまたは3つ以上の爪部を有してもよいし、左辺部31cに対応した位置に2つ以上の爪部を有してもよい。
また、各光学部材の爪部は、典型的には、図1などに示したような矩形状であるが、爪部の形状は、これに限定されるものではない。爪部は、台形状や半円状などであってもよい。
また、1つの辺部に対応する爪部の位置は、図1や図6に例示したものに限定されない。爪部は、辺部の中央部に配置されてもよいし、辺部の端部に配置されてもよい。
なお、ここまでは、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31dのうちの1つの辺部が黒色である構成について説明を行ったが、4つの辺部31a、31b、31cおよび31dのうちの2つの辺部を黒色としてもよい。例えば図8に示す液晶表示装置100Cのように、上辺部31aおよび左辺部31c(つまりソース辺部およびゲート辺部)が黒色であってもよいし、図9に示す液晶表示装置100Dのように、左辺部31cおよび右辺部31d(つまり2つのゲート辺部)が黒色であってもよい。
図8に示す液晶表示装置100Cでは、導光板22、反射シート23、拡散シート24およびレンズシート25のそれぞれは、2つの爪部22a、23a、24aおよび25aを有し、これらの爪部22a、23a、24aおよび25aは、上辺部31aに対応する位置および左辺部31cに対応する位置に1つずつ設けられている。また、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31dのうちの2つの辺部、具体的には、上辺部31aおよび左辺部31cが黒色であり、残り2つの辺部、具体的には、下辺部31bおよび右辺部31dは白色である。
図10に、比較例の液晶表示装置500Cを示す。図10に示す比較例の液晶表示装置500Cは、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31dがすべて白色である点において、図8に示す液晶表示装置100Cと異なっている。図10に示す比較例の液晶表示装置500Cにおいては、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31dがすべて白色であるので、表示領域の外縁近傍で輝度むらが発生しやすく、特に、ドライバが配置されていない辺部など、液晶表示パネル10の額縁幅が狭い部分において、輝度むらが視認されやすくなってしまう。例えば、右辺部31dに対応する位置にゲートドライバが配置され、下辺部31bに対応する位置にソースドライバが配置される場合、上辺部31a近傍および左辺部31c近傍で輝度むらが視認されやすい。
これに対し、図8に示す液晶表示装置100Cでは、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31のうち、光学部材(導光板22など)の爪部22a、23a、24aおよび25aに対応した辺部31aおよび31cが黒色であり、残りの辺部31bおよび31dが白色である。従って、光学部材の爪部22a、23a、24aおよび25a近傍での輝度むらの発生を防止しつつ、表示領域全体の輝度の低下を抑制することができる。そのため、液晶表示装置100Cでは、表示領域の外縁近傍での輝度むらの発生が抑制され、且つ、明るい表示を行うことができる。
図9に示す液晶表示装置100Dでは、導光板22、反射シート23、拡散シート24およびレンズシート25のそれぞれは、2つの爪部22a、23a、24aおよび25aを有し、これらの爪部22a、23a、24aおよび25aは、左辺部31cに対応する位置および右辺部31dに対応する位置に1つずつ設けられている。また、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31dのうちの2つの辺部、具体的には、左辺部31cおよび右辺部31dが黒色であり、残り2つの辺部、具体的には、上辺部31aおよび下辺部31bは白色である。
図11に、比較例の液晶表示装置500Dを示す。図11に示す比較例の液晶表示装置500Dは、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31dがすべて白色である点において、図9に示す液晶表示装置100Dと異なっている。図11に示す比較例の液晶表示装置500Dにおいては、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31dがすべて白色であるので、表示領域の外縁近傍(ここでは左辺部31c近傍および右辺部31d近傍)で輝度むらが発生してしまう。
これに対し、図9に示す液晶表示装置100Dでは、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31のうち、光学部材(導光板22など)の爪部22a、23a、24aおよび25aに対応した辺部31cおよび31dが黒色であり、残りの辺部31aおよび31bが白色である。従って、光学部材の爪部22a、23a、24aおよび25a近傍での輝度むらの発生を防止しつつ、表示領域全体の輝度の低下を抑制することができる。そのため、液晶表示装置100Dでは、表示領域の外縁近傍での輝度むらの発生が抑制され、且つ、明るい表示を行うことができる。
あるいは、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31dのうちの3つの辺部を黒色としてもよい。例えば図12に示す液晶表示装置100Eのように、上辺部31a、左辺部31cおよび右辺部31dが黒色であってもよい。
図12に示す液晶表示装置100Eでは、導光板22、反射シート23、拡散シート24およびレンズシート25のそれぞれは、3つの爪部22a、23a、24aおよび25aを有し、これらの爪部22a、23a、24aおよび25aは、上辺部31aに対応する位置、左辺部31cに対応する位置および右辺部31dに対応する位置に1つずつ設けられている。また、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31dのうちの3つの辺部、具体的には、上辺部31a、左辺部31cおよび右辺部31dが黒色であり、残り1つの辺部、具体的には、下辺部31bは白色である。
図13に、比較例の液晶表示装置500Eを示す。図13に示す比較例の液晶表示装置500Eは、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31dがすべて白色である点において、図12に示す液晶表示装置100Eと異なっている。図13に示す比較例の液晶表示装置500Eにおいては、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31dがすべて白色であるので、表示領域の外縁近傍(ここでは上辺部31a近傍、左辺部31c近傍および右辺部31d近傍)で輝度むらが発生してしまう。
これに対し、図12に示す液晶表示装置100Eでは、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31のうち、光学部材(導光板22など)の爪部22a、23a、24aおよび25aに対応した辺部31a、31cおよび31dが黒色であり、残りの辺部31bが白色である。従って、光学部材の爪部22a、23a、24aおよび25a近傍での輝度むらの発生を防止しつつ、表示領域全体の輝度の低下を抑制することができる。そのため、液晶表示装置100Eでは、表示領域の外縁近傍での輝度むらの発生が抑制され、且つ、明るい表示を行うことができる。
上述したように、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31dのうちの少なくとも1つの辺部(光学部材の爪部に対応する辺部)を黒色とし、残りの辺部を白色とすることにより、表示領域の外縁近傍での輝度むらの発生を抑制しつつ、明るい表示を行うことができる。
シャーシ30を形成するための第1の材料および第2の材料としては、例えば樹脂材料を好適に用いることができ(勿論これに限定されるものではない)、例えば、第1の材料として黒色の樹脂材料、第2の樹脂材料として白色の樹脂材料を用いることができる。黒色の辺部および白色の辺部を有するシャーシ30は、樹脂成型に関する公知の技術を用いて作製することができ、例えば、以下のように1種の下金型と2種の上金型を用いて作製され得る。まず、下金型に対し、白色の辺部に対応する部分を塞ぎ、かつ、黒色の辺部に対応する部分に空間を形成するような形状の第1の上金型を用意し、これらを型締めした後、流動状態の黒色樹脂材料を注入する。黒色樹脂材料の硬化後、型開きし、続いて、下金型と、白色の辺部に対応する部分に空間を形成するような形状の第2の上金型とを型締めした後、流動状態の白色樹脂材料を注入する。白色樹脂材料の硬化後、型開きすることにより、黒色の辺部および白色の辺部を有するシャーシ30が得られる。
なお、本実施形態では、相対的に光反射率が低い第1の材料から形成された辺部が黒色であり、相対的に光反射率が高い第2の材料から形成された辺部が白色である構成を例示したが、第1の材料および第2の材料は、互いに光反射率が異なっていればよく、第1の材料から形成された辺部および第2の材料から形成された辺部は、必ずしもそれぞれ黒色および白色である必要はない。
ただし、輝度むらの発生を防止しつつ、光の利用効率を高くする観点から、第1の材料から形成されている辺部の可視光(具体的には波長400nm以上800nm以下の光)に対する反射率と、第2の材料から形成されている辺部の可視光に対する反射率との差は60%以上であることが好ましい。
輝度むらの発生をより確実に防止する観点からは、第1の材料から形成されている辺部の可視光に対する反射率は、10%以下であることが好ましい。また、光の利用効率を高くする観点からは、第2の材料から形成されている辺部の可視光に対する反射率は、90%以上であることが好ましい。
光源21は、4つの辺部31a、31b、31cおよび31dのうちの白色である辺部に対応する位置に配置されていることが好ましい。逆に言うと、光源21に対応する辺部は、白色であることが好ましい。光源21に対応する辺部の反射率は、表示輝度に大きく影響するので、光源21に対応する辺部が白色であることにより、他の少なくとも1つの辺部を黒色にしても、表示輝度を十分に高く維持することができる。
なお、光源21の配置は、図1などに例示したものに限定されない。図14に示す液晶表示装置100Fのように、光源21は、シャーシ30の角部に対応する位置に配置されていてもよい。
また、上記の説明では、バックライト20がエッジライト型である場合を例としたが、バックライト20として、いわゆる直下型のバックライトを用いてもよい。本実施形態のような構成を採用しない場合、直下型のバックライトを用いるときにも、エッジライト型のバックライトを用いるときと同様の問題が生じ得る。
また、上記の説明では、光学部材(導光板22など)が爪部22a、23a、24aおよび25aを有している場合を例としたが、図15(a)〜(e)に示すように、光学部材は、爪部22a、23a、24aおよび25aに代えて、切欠き部(凹部)22b、23b、24bおよび25bを有していてもよい。光学部材が切欠き部22b、23b、24bおよび25bを有する場合、シャーシ30の切欠き部22b、23b、24bおよび25bに対応する辺部には、切欠き部22b、23b、24bおよび25bに嵌合するような爪部(凸部)が形成されている。
光学部材の切欠き部22b、23b、24bおよび25bは、典型的には、図15に示したような矩形状であるが、切欠き部22b、23b、24bおよび25bの形状は、これに限定されるものではない。切欠き部22b、23b、24bおよび25bは、台形状や半円状などであってもよい。
また、必ずしもバックライト20が有する光学部材のすべてが爪部または切欠き部を有する必要はなく、少なくとも1つの光学部材が爪部または切欠き部を有していればよい。さらに、光学部材の爪部および切欠き部は、必ずしも位置決めのために設けられたものである必要はない。例えば、光学部材の裏表や上下の間違いを判別しやすくするために設けられたものであってもよい。
(実施形態2)
図16に、本実施形態における液晶表示装置200Aを示す。図16は、液晶表示装置200Aを模式的に示す平面図である。以下では、液晶表示装置200Aが、実施形態1における液晶表示装置100A〜100Eと異なる点を中心に説明を行う。
液晶表示装置200Aでは、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31dのうちの1つの辺部(下辺部)31bは、残りの3つの辺部(上辺部、左辺部および右辺部)31a、31cおよび31dよりも幅が広い。逆に言うと、後者の3つの辺部31a、31cおよび31dは、前者の1つの辺部31bよりも幅が狭い。
また、相対的に幅が狭い辺部(上辺部、左辺部および右辺部)31a、31cおよび31dは、相対的に光反射率が低い第1の材料から形成されている。これに対し、相対的に幅が広い辺部(下辺部)31bは、相対的に光反射率が高い第2の材料から形成されている。より具体的には、下辺部31bは白色であり、上辺部31a、左辺部31cおよび右辺部31dは黒色である。
不図示のゲートドライバおよびソースドライバは、白色である1つの辺部(下辺部)31bに対応する位置に配置されている。また、バックライト20の光源21も、白色である1つの辺部(下辺部)31bに対応する位置に配置されている。
上述したように、本実施形態における液晶表示装置200Aは、ゲートドライバおよびソースドライバを1つの辺部(下辺部31b)に対応する位置にのみ配置する(好ましくはさらに引き出し線を細線化する)ことによって、残りの3つの辺部(上辺部、左辺部および右辺部)31a、31cおよび31dの幅を狭くしている。つまり、液晶表示装置200Aは、いわゆる狭額縁設計の液晶表示装置である。
なお、上記の3つの辺部31a、31cおよび31dの幅を狭くするために、ゲートドライバモノリシック(GDM)技術を用いてもよい。GDM技術は、一対の基板のうちの一方の基板上の、例えば左辺部および(/または)右辺部に、ゲートドライバを一体的(モノリシック)に形成することで、ドライバ実装に係るコストの削減を図る技術であり、GOA(Gate on Array)、ゲートドライバレス、パネル内蔵ゲートドライバ、ゲートインパネルなどと呼ばれることもある。ゲートドライバは、半導体層としてアモルファスシリコン層を有するTFTで構成される場合もあるが、多結晶シリコン層、CGシリコン層、微結晶シリコン層、酸化物半導体層などを有する、高い移動度のTFTで構成して、ゲートドライバの面積をより小さくする場合もある。上述したようなGDM技術を用いる場合、幅の広い辺部(下辺部31b)には、ソースドライバ(IC)のみが実装される。酸化物半導体層は、例えばIGZOを含む。ここで、IGZOは、In(インジウム)、Ga(ガリウム)、Zn(亜鉛)の酸化物であって、In−Ga−Zn−O系酸化物を広く含む。IGZOは、アモルファスでもよいし、結晶質でもよい。結晶質IGZO層としては、c軸が層面に概ね垂直に配向した結晶質IGZO層が好ましい。このようなIGZO層の結晶構造は、例えば、特開2012−134475号公報に開示されている。参考のために、特開2012−134475号公報の開示内容の全てを本明細書に援用する。
また、液晶表示装置200Aでは、上述したように、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31のうちの上辺部31a、左辺部31cおよび右辺部31dが黒色であり、下辺部31bが白色である。つまり、相対的に幅が狭い3つの辺部31a、31cおよび31dの光反射率が相対的に低く、相対的に幅の広い1つの辺部31bの光反射率が相対的に高い。このような構成により、表示領域の外縁近傍での輝度むらの発生を抑制しつつ、明るい表示を行うことが可能となる。以下、その理由を、図17に示す比較例の液晶表示装置600Aも参照しながら説明する。
図17に示す比較例の液晶表示装置600Aは、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31dがすべて白色である点において、図16に示す液晶表示装置200Aと異なっている。
狭額縁設計の液晶表示装置では、幅が狭い辺部の近傍において、表示領域の外縁から、光学部材のエッジ部までの距離が短くなるので、シャーシでの光の反射むらが、斜め方向からの観察時に視認されやすい。そのため、図17に示す比較例の液晶表示装置600Aのように、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31dがすべて白色であると、斜め方向からの観察時に、表示領域の外縁近傍(ここでは上辺部31a、左辺部31bおよび右辺部31d近傍)で輝度むらが発生してしまう。
これに対し、本実施形態における液晶表示装置200Aでは、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31のうち、相対的に幅が狭い3つの辺部31a、31cおよび31dが黒色であり、相対的に幅が広い1つの辺部31bが白色である。従って、幅が狭い辺部31a、31cおよび31d近傍での輝度むらの発生を防止しつつ、表示領域全体の輝度の低下を抑制することができる。そのため、本実施形態における液晶表示装置200Aでは、表示領域の外縁近傍での輝度むらの発生が抑制され、且つ、明るい表示を行うことができる。
なお、図16に示す液晶表示装置200Aでは、相対的に幅が狭い3つの辺部(上辺部、左辺部および右辺部)31a、31cおよび31dのすべてが黒色であるが、相対的に幅が狭い3つの辺部のうちの1つまたは2つの辺部だけが黒色であってもよい。例えば図18に示す液晶表示装置200Bのように、上辺部31aのみが黒色であってもよい。
図18に示す液晶表示装置200Bでは、相対的に幅が狭い3つの辺部31a、31cおよび31dのうちの上辺部31aのみが黒色であり、左辺部31cおよび右辺部31dは白色である。
図19に、比較例の液晶表示装置600Bを示す。図19に示す比較例の液晶表示装置600Bは、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31dがすべて白色である点において、図18に示す液晶表示装置200Bと異なっている。比較例の液晶表示装置600Bにおいては、シャーシ30の4つの辺部31a、31b、31cおよび31dがすべて白色であるので、斜め方向からの観察時に表示領域の外縁近傍(ここでは上辺部31a近傍、左辺部31c近傍および右辺部31d近傍)で輝度むらが発生してしまう。
これに対し、図18に示す液晶表示装置200Bでは、左辺部31cおよび右辺部31dが白色であるので、左辺部31cおよび右辺部31d近傍では、輝度むらが発生することがあるものの、上辺部31a近傍では、輝度むらの発生が抑制される。
液晶表示装置は、その用途によっては、特定方向について視角を倒すときの表示品位が改善されれば十分である場合がある。例えば、ATM(現金自動預け払い機)用の液晶表示装置では、上方向に視角を倒したときの表示品位のみが問題となる場合がある。具体的には、ATM用の液晶表示装置では、液晶表示パネルの観察者側に、ストライプ状の微細な遮光パターンを形成したガラス基板や視野角制御フィルタなどを配置することによって、左右方向の視野角を上下方向の視野角よりも狭くし、それによってのぞき見を防止する場合がある。そのため、ATM用の液晶表示装置では、図18に示す液晶表示装置200Bのように、上辺部31a近傍の輝度むらの発生が抑制されれば、実際の使用の際には、表示領域の外縁近傍での輝度むらの発生が問題とならない。また、下辺部31b、左辺部31cおよび右辺部31dが白色であるので、明るい表示を行うことができる。
勿論、左右方向に視角を倒したときの表示品位が問題となる用途の場合(例えば上下方向の視野角が左右方向の視野角よりも狭い場合)には、幅が狭い3つの辺部(上辺部、左辺部および右辺部)31a、31cおよび31dのうち、左辺部31cおよび/または右辺部31dを黒色とすればよい。
なお、実施形態1および2の説明では、光源21がソース辺部に対応する位置に配置されている場合を例示したが、光源21は、ゲート辺部に対応する位置に配置されてもよい。例えば、左辺部31cまたは右辺部31dに対応する位置に光源21、ゲートドライバおよびソースドライバをすべて配置してもよい。
また、光源21は、必ずしも1つの辺部に対応する位置のみに配置されている必要はなく、2つの辺部に対応する位置に配置されていてもよい。例えば、図20に示す液晶表示装置100D’のように、2つのソース辺部(上辺部31aおよび下辺部31b)の両方に対応する位置に光源21を配置してもよい。高精細な機種や、大型の機種では、1つの辺部のみに対応する位置に光源21を配置しただけでは、輝度が足りないことがある。1つの辺部に対応する位置に配置できる光源21の数には制約があるからである。所望の輝度を実現しようとすると、制約配置数を超えてしまう場合には、2つの辺部に対応する位置に光源21を配置することにより、所望の輝度を実現することができる。
なお、実施形態1および2の説明では、表示に用いられる原色の数(つまり液晶表示パネル10が含むカラーフィルタの色数)には言及していないが、表示に用いられる原色は、3つ(典型的には赤、緑および青)に限定されず、4つ以上であってもよい。4つ以上の原色を用いて表示を行う液晶表示装置は、多原色液晶表示装置と呼ばれる。典型的には、多原色液晶表示装置は、赤、緑および青の3つの原色(光の三原色)に加えて、シアン、マゼンタおよび黄のうちの少なくとも1つの原色を用いて表示を行う。
また、実施形態1および2の説明では、表示領域における画素配列(カラーフィルタ配列)にも言及していないが、画素配列にも特に制限はない。画素配列は、例えば、縦ストライプ配列、横ストライプ配列およびデルタ配列のいずれであってもよい。また、4つの原色を用いて表示を行う多原色液晶表示装置の場合、画素配列は、田の字配列であってもよい。あるいは、画素配列は、2倍走査線方式に対応したものであってもよい。2倍走査線方式では、各画素行に2本の走査線を設けることにより、信号線の本数を半減させることができる。このような2倍走査線方式は、例えば特開2008−70763号公報に開示されている。
本発明の実施形態によると、表示領域の外縁近傍での輝度むらの発生が抑制され、且つ、明るい表示を行うことができる液晶表示装置およびそのような液晶表示装置に好適に用いられるシャーシが提供される。
10 液晶表示パネル
20 バックライト
21 光源
22 導光板
22a、23a、24a、25a 爪部
22b、23b、24b、25b 切欠き部
23 反射シート
24 拡散シート
25 レンズシート
30 シャーシ
31a 上辺部
31a1 上辺部の切欠き部
31b 下辺部
31c 左辺部
31d 右辺部
100A、100B、100C、100D、100D’ 液晶表示装置
100E、100F、200A、200B 液晶表示装置

Claims (16)

  1. 液晶表示パネルと、
    光源および光学部材を含み、前記液晶表示パネルに向けて光を出射するバックライトと、
    上辺部、下辺部、左辺部および右辺部の4つの辺部を有し、前記液晶表示パネルおよび/または前記バックライトを保持するシャーシと、を備え、
    前記シャーシの前記4つの辺部のうちの少なくとも1つの辺部は相対的に光反射率が低い第1の材料から形成されており、残りの辺部は相対的に光反射率が高い第2の材料から形成されている液晶表示装置。
  2. 前記光学部材は、前記第1の材料から形成されている前記少なくとも1つの辺部に対応する位置に設けられた切欠き部または爪部を有する請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記4つの辺部のうちの1つの辺部が前記第1の材料から形成されており、
    前記光学部材の前記切欠き部または前記爪部は、前記第1の材料から形成されている前記1つの辺部に対応する位置に設けられている請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記4つの辺部のうちの2つの辺部が前記第1の材料から形成されており、
    前記光学部材の前記切欠き部または前記爪部は、前記第1の材料から形成されている前記2つの辺部のそれぞれに対応する位置に設けられている請求項2に記載の液晶表示装置。
  5. 前記4つの辺部のうちの3つの辺部が前記第1の材料から形成されており、
    前記光学部材の前記切欠き部または前記爪部は、前記第1の材料から形成されている前記3つの辺部のそれぞれに対応する位置に設けられている請求項2に記載の液晶表示装置。
  6. 前記光源は、前記4つの辺部のうちの前記第2の材料から形成されている1つの辺部に対応する位置に配置されている請求項1から5のいずれかに記載の液晶表示装置。
  7. 前記液晶表示パネルに走査信号を供給するゲートドライバと、
    前記液晶表示パネルに表示信号を供給するソースドライバと、をさらに備え、
    前記4つの辺部のうちの1つの辺部は、前記第2の材料から形成されており、且つ、残りの3つの辺部よりも幅が広い請求項1に記載の液晶表示装置。
  8. 前記ゲートドライバおよび前記ソースドライバは、前記第2の材料から形成されている前記1つの辺部に対応する位置に配置されている請求項7に記載の液晶表示装置。
  9. 前記残りの3つの辺部は前記第1の材料から形成されている請求項7または8に記載の液晶表示装置。
  10. 前記残りの3つの辺部のうちの1つまたは2つの辺部だけが前記第1の材料から形成されている請求項7または8に記載の液晶表示装置。
  11. 前記光源は、前記4つの辺部のうちの前記第2の材料から形成されている前記1つの辺部に対応する位置に配置されている請求項7から10のいずれかに記載の液晶表示装置。
  12. 前記光源は、LEDである請求項6または11に記載の液晶表示装置。
  13. 前記第1の材料から形成されている辺部の、波長400nm以上800nm以下の光に対する反射率と、前記第2の材料から形成されている辺部の、波長400nm以上800nm以下の光に対する反射率との差が60%以上である請求項1から12のいずれかに記載の液晶表示装置。
  14. 前記第1の材料から形成されている辺部の、波長400nm以上800nm以下の光に対する反射率は、10%以下であり、
    前記第2の材料から形成されている辺部の、波長400nm以上800nm以下の光に対する反射率は、90%以上である請求項1から13のいずれかに記載の液晶表示装置。
  15. 前記第1の材料から形成されている辺部は、黒色であり、
    前記第2の材料から形成されている辺部は、白色である請求項1から14のいずれかに記載の液晶表示装置。
  16. 液晶表示パネルおよび/またはバックライトを保持する液晶表示装置用シャーシであって、
    上辺部、下辺部、左辺部および右辺部の4つの辺部を有し、
    前記シャーシの前記4つの辺部のうちの少なくとも1つの辺部は相対的に光反射率が低い第1の材料から形成されており、残りの辺部は相対的に光反射率が高い第2の材料から形成されている液晶表示装置用シャーシ。
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