WO2018173151A1 - 処置システム - Google Patents

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勇太 杉山
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  • FIG. 1 is a view schematically showing a treatment system according to the first embodiment.
  • FIG. 2 is an enlarged view of the distal end portion of the treatment tool.
  • FIG. 3A is a view of the first gripping member as viewed from the first gripping surface side.
  • FIG. 3B is a cross-sectional view of the first holding member cut along a cutting plane orthogonal to the longitudinal direction.
  • FIG. 4A is a view of the second holding member as viewed from the second holding surface side.
  • FIG. 4B is a cross-sectional view of the second gripping member taken along a cutting plane orthogonal to the longitudinal direction.
  • FIG. 5 is a block diagram showing the configuration of the control device.
  • FIG. 6 is a diagram for explaining the first control performed by the control unit.
  • FIG. 6 is a diagram for explaining the first control performed by the control unit.
  • FIG. 3A is a view of the first gripping member 8 as viewed from the first gripping surface 80 side.
  • FIG. 3B is a cross-sectional view of the first gripping member 8 cut along a cutting plane orthogonal to the longitudinal direction.
  • the lower side in FIG. 3B corresponds to the lower side in FIG.
  • the front end side described below is the front end side of the holding part 7, Comprising: The left side is meant in FIG. 1, FIG.
  • proximal side described below means the right side in FIGS. 1 and 2 on the side of the shaft 6 of the grip 7.
  • the first gripping member 8 is disposed on the upper side in FIG. 1 or 2 with respect to the second gripping member 9.
  • the first gripping member 8 includes a first cover member 81 and a first electrode portion 82, as shown in FIG. 2, FIG. 3A or FIG. 3B.
  • step S8: Yes If it is determined that the resistance value of the resistance pattern 93 is less than or equal to the third threshold (step S8: Yes), the energization control unit 341 controls the operation of the energy output unit 31 to perform the second control (FIG. 7). ) Is executed (step S9). As a result, thermal energy is applied to the living tissue held by the first and second holding members 8 and 9.
  • step S9 the energization control unit 341 determines whether or not a predetermined time has elapsed after switching from the first control to the second control (step S10). When it is determined that the predetermined time has not elapsed (step S10: No), the control device 3 returns to step S8. On the other hand, when it is determined that the predetermined time has elapsed (step S10: Yes), the control device 3 completes the energization control. And a living body tissue is treated by the process mentioned above.

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Abstract

処置システムは、第1の電極部82を有する第1の把持部材と、第1の電極部82との間で生体組織を把持する把持面を有する第2の把持部材と、把持面上に設けられ、第1,第2の端子間で閉回路となり、当該第1,第2の端子間に生じた電位差に応じて発熱する抵抗パターン93と、第1の電極部82と抵抗パターン93との通電状態を制御する通電制御部341とを備える。通電制御部341は、第1,第2の端子間を同電位として第1の電極部82及び抵抗パターン93間に電位差を設ける第1の制御を実行した後、第1,第2の端子間に電位差を設ける第2の制御を実行する。

Description

処置システム
 本発明は、処置システムに関する。
 従来、生体組織にエネルギを付与することにより当該生体組織を処置(接合(若しくは吻合)及び切離等)する処置具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
 特許文献1に記載の処置具(エネルギ処置具)は、生体組織を把持する第1,第2の把持部材(第1,第2の保持部材)を備える。これら第1,第2の把持部材は、同一の構成を有し、生体組織に接触する金属材料で構成された伝熱板と、通電により発熱する抵抗パターンと、伝熱板及び抵抗パターンの間に介在し、伝熱板及び抵抗パターンを互いに接着する接着シートとをそれぞれ備える。
 そして、特許文献1に記載の処置具では、抵抗パターンに発生した熱は、接着シートを介して伝熱板に伝達し、当該伝熱板から生体組織に伝達する(生体組織に熱エネルギが付与される)。
特開2015-097595号公報
 しかしながら、特許文献1に記載の処置具では、抵抗パターンに発生した熱が接着シート及び伝熱板を介して生体組織に伝達されるため、生体組織を所望の温度まで加熱する時間が長くなり、生体組織の処置時間を短縮することが難しい、という問題がある。
 本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、生体組織の処置時間を短縮することができる処置システムを提供することを目的とする。
 上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る処置システムは、第1の電極部を有する第1の把持部材と、前記第1の電極部との間で生体組織を把持する把持面を有する第2の把持部材と、前記把持面上に設けられ、第1の端子及び第2の端子間で閉回路となり、当該第1の端子及び当該第2の端子間に生じた電位差に応じて発熱する抵抗パターンと、前記第1の電極部と前記抵抗パターンとの通電状態を制御する通電制御部とを備え、前記通電制御部は、前記第1の端子及び前記第2の端子間を同電位として前記第1の電極部及び前記抵抗パターン間に電位差を設ける第1の制御を実行した後、前記第1の端子及び前記第2の端子間に電位差を設ける第2の制御を実行する。
 本発明に係る処置システムによれば、生体組織の処置時間を短縮することができる、という効果を奏する。
図1は、本実施の形態1に係る処置システムを模式的に示す図である。 図2は、処置具の先端部分を拡大した図である。 図3Aは、第1の把持部材を第1の把持面側から見た図である。 図3Bは、第1の把持部材を長手方向に直交する切断面にて切断した断面図である。 図4Aは、第2の把持部材を第2の把持面側から見た図である。 図4Bは、第2の把持部材を長手方向に直交する切断面にて切断した断面図である。 図5は、制御装置の構成を示すブロック図である。 図6は、制御部により実行される第1の制御を説明する図である。 図7は、制御部により実行される第2の制御を説明する図である。 図8は、制御装置の動作を示すフローチャートである。 図9は、生体組織のインピーダンスの挙動を示す図である。 図10は、本実施の形態2に係る第2の把持部材を第2の把持面側から見た図である。
 以下に、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態)について説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付している。
(実施の形態1)
 〔処置システムの概略構成〕
 図1は、本実施の形態1に係る処置システム1を模式的に示す図である。
 処置システム1は、処置対象である生体組織にエネルギを付与することにより、当該生体組織を処置(接合(若しくは吻合)及び切離等)する。この処置システム1は、図1に示すように、処置具2と、制御装置3と、フットスイッチ4とを備える。
 〔処置具の構成〕
 処置具2は、例えば、腹壁を通して生体組織に処置を行うためのリニアタイプの外科医療用処置具である。この処置具2は、図1に示すように、ハンドル5と、シャフト6と、把持部7とを備える。
 ハンドル5は、術者が手で持つ部分である。そして、このハンドル5には、図1に示すように、操作ノブ51が設けられている。
 シャフト6は、図1に示すように、略円筒形状を有し、一端(図1中、右端部)がハンドル5に接続されている。また、シャフト6の他端(図1中、左端部)には、把持部7が取り付けられている。そして、このシャフト6の内部には、術者による操作ノブ51の操作に応じて、把持部7を構成する第1,第2の把持部材8,9(図1)を開閉させる開閉機構(図示略)が設けられている。また、このシャフト6の内部には、制御装置3に接続された電気ケーブルC(図1)がハンドル5を介して一端側(図1中、右端部側)から他端側(図1中、左端部側)まで配設されている。
 〔把持部の構成〕
 図2は、処置具2の先端部分を拡大した図である。
 把持部7は、生体組織を把持して、当該生体組織を処置する部分である。この把持部7は、図1または図2に示すように、第1,第2の把持部材8,9を備える。
 第1,第2の把持部材8,9は、矢印R1(図2)方向に開閉可能にシャフト6の他端(図1中、左端部)に軸支され、術者による操作ノブ51の操作に応じて、生体組織を把持可能とする。
 〔第1の把持部材の構成〕
 図3Aは、第1の把持部材8を第1の把持面80側から見た図である。図3Bは、第1の把持部材8を長手方向に直交する切断面にて切断した断面図である。ここで、図3B中、下方は、図2中、下方に相当する。
 なお、以下で記載する「先端側」は、把持部7の先端側であって、図1,図2中、左側を意味する。また、以下で記載する「基端側」は、把持部7のシャフト6側であって、図1,図2中、右側を意味する。
 第1の把持部材8は、第2の把持部材9に対して、図1または図2中、上方側に配設される。この第1の把持部材8は、図2、図3A、または図3Bに示すように、第1のカバー部材81と、第1の電極部82とを備える。
 第1のカバー部材81は、把持部7の先端から基端に向かう長手方向(図1,図2中、左右方向)に延在する長尺状の板体で構成されている。この第1のカバー部材81において、図2中、下方側の面には、凹部811が形成されている。
 凹部811は、第1のカバー部材81における幅方向の中心に位置し、当該第1のカバー部材81の長手方向に沿って延在する。また、凹部811を構成する側壁部のうち、基端側の側壁部は、省略されている。そして、第1のカバー部材81は、凹部811内で第1の電極部82を支持しつつ、凹部811が図2中、下方に向く姿勢でシャフト6に軸支される。
 第1の電極部82は、例えば、銅等の導電性材料で構成されている。この第1の電極部82は、凹部811と略同一の形状を有する板体で構成され、当該凹部811内に固定される。そして、第1の電極部82において、図2中、下方側の板面は、第2の把持部材9との間で生体組織を把持する第1の把持面80として機能する。また、第1の電極部82には、電気ケーブルCを構成するリード線C1(図5参照)が接合(接続)される。
 〔第2の把持部材の構成〕
 図4Aは、第2の把持部材9を第2の把持面90側から見た図である。図4Bは、第2の把持部材9を長手方向に直交する切断面にて切断した断面図である。ここで、図4B中、下方は、図2中、下方に相当する。
 第2の把持部材9は、図2、図4A、または図4Bに示すように、第2のカバー部材91と、基板92と、抵抗パターン93とを備える。
 第2のカバー部材91は、第1のカバー部材81と同一の形状を有する。すなわち、第2のカバー部材91は、凹部811と同様の凹部911を有する。そして、第2のカバー部材91は、凹部911内で基板92及び抵抗パターン93を支持しつつ、凹部911が図2中、上方に向く姿勢(凹部811に対向する姿勢)でシャフト6に軸支される。
 基板92は、例えば、ポリイミド等の絶縁材料で構成されている。この基板92は、凹部911と略同一の形状を有する板体で構成され、当該凹部911内に固定される。そして、基板92において、図2中、上方側の板面は、第1の把持面80との間で生体組織を把持する第2の把持面90として機能する。なお、第2の把持面90は、本発明に係る把持面に相当する。
 ここで、基板92の材料としては、ポリイミドに限らず、例えば、窒化アルミ、アルミナ、ガラス、ジルコニア等の高耐熱絶縁性材料を採用しても構わない。
 抵抗パターン93は、導電性材料であるステンレス(SUS304)を加工したものであり、図2、図4A、または図4Bに示すように、第1,第2の端子931,932(図2,図4A)と、パターン本体933とを備える。そして、抵抗パターン93は、第2の把持面90上に熱圧着により貼り合わせられる。
 ここで、抵抗パターン93の材料としては、ステンレス(SUS304)に限らず、他のステンレス材料(例えば400番系)でもよいし、プラチナや、タングステン等の導電性材料を採用しても構わない。また、抵抗パターン93としては、第2の把持面90上に熱圧着により貼り合わせた構成に限らず、当該第2の把持面90に蒸着や印刷等により形成した構成を採用しても構わない。
 第1,第2の端子931,932は、図2または図4Aに示すように、基板92の基端側にそれぞれ設けられ、当該基端側から先端側に向けてそれぞれ延在し、基板92の幅方向に沿って互いに対向するように設けられている。そして、第1,第2の端子931,932には、電気ケーブルCを構成する2つのリード線C2,C3(図5参照)がそれぞれ接合(接続)される。
 パターン本体933は、一端が第1の端子931に接続(導通)し、当該一端から波状に蛇行しながら、基板92の外縁形状に倣うU字形状に沿って延在し、他端が第2の端子932に接続(導通)する。
 すなわち、抵抗パターン93は、第1,第2の端子931,932間で閉回路となる。そして、パターン本体933は、2つのリード線C2,C3間に生じた電位差に応じて(通電により)、発熱する。
 〔制御装置及びフットスイッチの構成〕
 図5は、制御装置3の構成を示すブロック図である。
 なお、図5では、制御装置3の構成として、本発明の要部を主に図示している。
 フットスイッチ4は、術者が足で操作する部分である。そして、フットスイッチ4への当該操作(ON)に応じて、制御装置3は、後述する通電制御を開始する。
 なお、当該通電制御を開始させる手段としては、フットスイッチ4に限らず、その他、手で操作するスイッチ等を採用しても構わない。
 制御装置3は、処置具2の動作を制御する。この制御装置3は、図5に示すように、エネルギ出力部31と、第1,第2のセンサ32,33と、制御部34とを備える。
 エネルギ出力部31は、高周波電力を出力する部分であり、制御部34による制御の下、制御部34にて第1の制御が実行された際と第2の制御が実行された際とで高周波電力の出力状態を切り替える。
 図6は、制御部34により実行される第1の制御を説明する図である。
 エネルギ出力部31は、第1の制御時には、図6に示すように、リード線C2,C3を同電位として、リード線C1及びリード線C2,C3を介して、第1の電極部82及び抵抗パターン93間に電位差を設ける(高周波電力を出力する)。そして、第1の電極部82及び抵抗パターン93間には、高周波電流が流れる。このため、第1,第2の把持部材8,9(第1の電極部82及び抵抗パターン93)にて把持された生体組織に高周波エネルギが付与される。
 図7は、制御部34により実行される第2の制御を説明する図である。
 また、エネルギ出力部31は、第2の制御時には、図7に示すように、リード線C2,C3を介して、抵抗パターン93における第1,第2の端子931,932間に電位差を設ける(高周波電力を出力する)。そして、抵抗パターン93は、当該電位差に応じて発熱し、第1,第2の把持部材8,9にて把持された生体組織に熱エネルギを付与する。この際、第1の電極部82(リード線C1)については、グランドまたはフローティングとする。例えば、第1の電極部82をグランドとした場合には、抵抗パターン93の断線時に電流経路を把持部7内(第1,第2の把持部材8,9の間)に限定することができ、生体組織へ広範囲に通電することを防止することができる。
 ここで、第2の制御での第1,第2の端子931,932間に設ける電位差は、第1の制御での第1の電極部82及び抵抗パターン93間に設ける電位差よりも小さく設定されている。
 第1のセンサ32は、エネルギ出力部31から第1の電極部82及び抵抗パターン93に出力されている電圧値及び電流値を検出する。そして、第1のセンサ32は、検出した電圧値及び電流値に応じた信号を制御部34に出力する。
 第2のセンサ33は、エネルギ出力部31から第1,第2の端子931,932間に出力されている電圧値及び電流値を検出する。そして、第2のセンサ33は、検出した電圧値及び電流値に応じた信号を制御部34に出力する。
 制御部34は、CPU(Central Processing Unit)等を含んで構成され、フットスイッチ4がONになった場合に、所定の制御プログラムにしたがって、通電制御を実行する。この制御部34は、図5に示すように、通電制御部341と、インピーダンス算出部342と、抵抗値算出部343と、報知制御部344とを備える。
 通電制御部341は、フットスイッチ4がONになった場合に、第1の制御(図6)を実行するとともに、インピーダンス算出部342にて算出されたインピーダンスや抵抗値算出部343にて算出された抵抗値に応じて、第2の制御(図7)を実行する。
 インピーダンス算出部342は、第1のセンサ32にて検出された電圧値及び電流値に基づいて、第1の電極部82及び抵抗パターン93から生体組織に対して高周波エネルギが付与されている際のインピーダンス(生体組織のインピーダンス)を算出する。
 抵抗値算出部343は、第2のセンサ33にて検出された電圧値及び電流値に基づいて、抵抗パターン93の抵抗値を算出する。
 報知制御部344は、抵抗値算出部343にて算出された抵抗値に応じて、報知部10(図5)に警告情報を報知させる。
 ここで、報知部10は、画像を表示して当該警告情報を報知する表示部で構成してもよく、あるいは、音声を出力して当該警告情報を報知するスピーカ等で構成しても構わない。また、報知部10を設ける位置については、処置具2や制御装置3に設けてもよく、あるいは、処置具2及び制御装置3から独立して設けても構わない。
 〔処置システムの動作〕
 次に、上述した処置システム1(制御装置3)の動作について説明する。
 図8は、制御装置3の動作を示すフローチャートである。
 術者は、処置具2を手で持ち、当該処置具2の先端部分(把持部7及びシャフト6の一部)を、例えば、トロッカ等を用いて腹壁を通して腹腔内に挿入する。そして、術者は、操作ノブ51を操作し、把持部7(第1,第2の把持部材8,9)にて処置対象の生体組織を把持する。そして、術者は、フットスイッチ4を操作(ON)する(ステップS1:Yes)。当該フットスイッチ4の操作(ON)に応じて、制御装置3は、以下に示す通電制御を開始する。
 先ず、通電制御部341は、エネルギ出力部31の動作を制御し、第1の制御(図6)を実行する(ステップS2)。これにより、第1,第2の把持部材8,9(第1の電極部82及び抵抗パターン93)にて把持された生体組織に高周波エネルギが付与される。
 ステップS2の後、インピーダンス算出部342は、第1のセンサ32にて検出された電圧値及び電流値に基づいて、生体組織のインピーダンスを算出する(ステップS3)。
 図9は、生体組織のインピーダンスの挙動を示す図である。
 生体組織に対して高周波エネルギを付与すると、生体組織のインピーダンスは、図9の挙動を示す。
 高周波エネルギを付与した初期の時間帯では、生体組織のインピーダンスは、図9に示すように、徐々に減少していく。これは、高周波エネルギの付与によって、生体組織の細胞膜破壊が生じ、生体組織から細胞外基質が抽出されていることに起因する。言い換えれば、当該初期の時間帯では、生体組織から細胞外基質が抽出され、生体組織の粘度が低くなっていく(生体組織が軟化していく)時間帯である。
 そして、生体組織のインピーダンスは、最低値となってから、徐々に増加していく。これは、高周波エネルギの付与により生体組織にジュール熱が作用し、生体組織自体が発熱することによって、生体組織内の水分が減少(蒸発)していることに起因する。言い換えれば、生体組織のインピーダンスが最低値となった時間以降は、生体組織から細胞外基質が抽出されなくなり、発熱により生体組織内の水分が蒸発して生体組織の粘度が高くなっていく(生体組織が凝固していく)時間帯である。
 ステップS3の後、通電制御部341は、ステップS3で算出された生体組織のインピーダンスが初期値VI(図9)よりも高い第1の閾値VS(図9、例えば1kΩ)に達したか否か(第1の閾値VS以上であるか否か)を判定する(ステップS4)。
 生体組織のインピーダンスが第1の閾値に達していないと判定された場合(ステップS4:No)には、制御装置3は、ステップS2に戻り、第1の制御(ステップS2)及びインピーダンスの算出(ステップS3)を継続する。
 一方、生体組織のインピーダンスが第1の閾値に達したと判定された場合(ステップS4:Yes)には、通電制御部341は、エネルギ出力部31の動作を制御し、リード線C2,C3を介して、第1,第2の端子931,932間に微弱電力を出力する(ステップS5)。
 ここで、当該微弱電力は、第2のセンサ33にて第1,第2の端子931,932間に出力されている電圧値及び電流値を検出可能(抵抗パターン93の抵抗値を算出可能)とする電力である。
 ステップS5の後、抵抗値算出部343は、第2のセンサ33にて検出された電圧値及び電流値に基づいて、抵抗パターン93の抵抗値を算出する(ステップS6)。
 ステップS6の後、通電制御部341は、ステップS6で算出された抵抗パターン93の抵抗値が第2の閾値(例えば50Ω)以上であるか否かを判定する(ステップS7)。
 ここで、生体組織のインピーダンスが十分に高くなっていれば、第1,第2の端子931,932間に電力を出力(抵抗パターン93に通電)しても、抵抗パターン93から生体組織に電流が流れ難く、抵抗パターン93の抵抗値が第2の閾値以上となるはずである。すなわち、ステップS7では、第1の制御での高周波エネルギの付与によって、生体組織のインピーダンスが十分に高くなっているか否かを改めて確認している。
 抵抗パターン93の抵抗値が第2の閾値未満であると判定された場合(ステップS7:No)には、制御装置3は、ステップS2に戻る。
 一方、抵抗パターン93の抵抗値が第2の閾値以上であると判定した場合(ステップS7:Yes)には、通電制御部341は、ステップS6で算出された抵抗パターン93の抵抗値が第2の閾値よりも高い第3の閾値(例えば150Ω)以下であるか否かを判定する(ステップS8)。
 ここで、抵抗パターン93が断線した場合には、当該抵抗パターン93の抵抗値は、第3の閾値を超えた高い抵抗値となる。すなわち、ステップS8では、抵抗パターン93が断線したか否かを確認している。
 抵抗パターン93の抵抗値が第3の閾値以下であると判定した場合(ステップS8:Yes)には、通電制御部341は、エネルギ出力部31の動作を制御し、第2の制御(図7)を実行する(ステップS9)。これにより、第1,第2の把持部材8,9にて把持された生体組織に熱エネルギが付与される。
 ステップS9の後、通電制御部341は、第1の制御から第2の制御に切り替えてから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS10)。
 所定時間が経過していないと判定された場合(ステップS10:No)には、制御装置3は、ステップS8に戻る。
 一方、所定時間が経過したと判定された場合(ステップS10:Yes)には、制御装置3は、通電制御を完了する。そして、上述した処理により、生体組織は、処置される。
 また、抵抗パターン93の抵抗値が第3の閾値を超えていると判定された場合(ステップS8:No)には、報知制御部344は、報知部10に警告情報を報知させる(ステップS11)。これにより、術者は、抵抗パターン93の断線を認識することとなる。そして、制御装置3は、通電制御を完了する。
 以上説明した実施の形態1によれば、以下の効果を奏する。
 本実施の形態1に係る処置システム1では、第2の把持面90に抵抗パターン93が設けられている。すなわち、第1,第2の把持部材8,9にて生体組織を把持した際には、抵抗パターン93は、当該生体組織に接触する。このため、抵抗パターン93に発生した熱は、直接、生体組織に伝達する。したがって、本実施の形態1に係る処置システム1によれば、生体組織を所望の温度まで加熱する時間が短くなり、生体組織の処置時間を短縮することができる、という効果を奏する。
 特に、本実施の形態1に係る処置システム1では、第2の制御(生体組織への熱エネルギの付与)の前に、第1の制御(生体組織への高周波エネルギの付与)を実行する。すなわち、生体組織のインピーダンスが高くなってから第2の制御を実行することができ、第2の制御時に抵抗パターン93から生体組織へと通電することを抑制することができる。
 また、第1の制御時には、抵抗パターン93は、第1の電極部82との間で生体組織に高周波エネルギを付与する電極として機能する。このため、抵抗パターン93とは独立して別途、電極を設けた構成と比較して、リード線C1~C3の数を減らすことができる。
 また、本実施の形態1に係る処置システム1では、生体組織のインピーダンスを算出し、当該生体組織のインピーダンスが第1の閾値VS以上となった場合に、第1の制御から第2の制御に切り替える。さらに、当該処置システム1では、抵抗パターン93の抵抗値を算出し、当該抵抗値が第2の閾値以上となった場合に、第1の制御から第2の制御に切り替える。
 このため、生体組織のインピーダンスが十分に高くなってから第2の制御を実行することができ、第2の制御時に抵抗パターン93から生体組織へと通電することを確実に防止することができる。
 また、本実施の形態1に係る処置システム1では、抵抗パターン93の抵抗値を算出し、当該抵抗値が第3の閾値を超えている場合に、警告情報を報知する。また、当該処置システム1では、当該抵抗値が第3の閾値以下である場合に、第1の制御から第2の制御に切り替える。
 このため、抵抗パターン93の断線を術者に認識させることができる。また、抵抗パターン93が断線していない状態に限り、当該抵抗パターン93に通電することができる。
 また、本実施の形態1に係る処置システム1では、第2の制御での第1,第2の端子931,932間に設ける電位差(以下、第2の電位差と記載)は、第1の制御での第1の電極部82及び抵抗パターン93間に設ける電位差(以下、第1の電位差と記載)よりも小さく設定されている。
 このため、第2の制御時に抵抗パターン93に断線が生じた場合であっても、第1の制御時に既に第2の電位差よりも高い第1の電位差に応じた高周波エネルギが生体組織に付与されているため、生体組織に与える影響を小さくすることができる。
(実施の形態2)
 次に、本実施の形態2について説明する。
 以下の説明では、上述した実施の形態1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
 図10は、図4Aに対応し、本実施の形態2に係る第2の把持部材9Aを第2の把持面90側から見た図である。
 本実施の形態2では、上述した実施の形態1に対して、図10に示すように、第2の把持部材9とは異なる第2の把持部材9Aを採用している点が異なる。
 第2の把持部材9Aでは、上述した実施の形態1で説明した第2の把持部材9に対して、図10に示すように、第2の把持面90上において、抵抗パターン93の周囲に当該抵抗パターン93と電気的に接続する第2の電極部941,942が追加されている。
 第2の電極部941,942は、導電性材料で構成され、第2の把持面90の長手方向に沿ってそれぞれ延在し、抵抗パターン93を挟んで当該第2の把持面90の幅方向に対向する。そして、第2の電極部941,942は、基端部分で抵抗パターン93とそれぞれ電気的に接続する。
 すなわち、第2の電極部941,942は、第2の制御時には、抵抗パターン93とは異なり、通電により発熱する発熱体として機能することはない。一方、第2の電極部941,942は、第1の制御時には、抵抗パターン93とともに、第1の電極部82との間で把持した生体組織に対して高周波エネルギを付与する電極として機能する。
 以上説明した実施の形態2によれば、上述した実施の形態1と同様の効果の他、以下の効果を奏する。
 本実施の形態2では、第2の把持面90上には、抵抗パターン93の周囲に第2の電極部941,942が設けられている。
 このため、生体組織に熱エネルギを付与する範囲を広げることなく、生体組織に高周波エネルギを付与する範囲を広げることができる。したがって、生体組織を低侵襲に処置することができる。
(その他の実施形態)
 ここまで、本発明を実施するための形態を説明してきたが、本発明は上述した実施の形態1,2によってのみ限定されるべきものではない。
 上述した実施の形態1,2では、第1,第2の把持部材8,9(9A)を互いに異なる構造としていたが、これに限らず、第1,第2の把持部材を上述した実施の形態1で説明した第2の把持部材9(9A)でそれぞれ構成しても構わない。この場合、一対の第2の把持部材9(9A)の一方の第2の把持部材9(9A)を構成する抵抗パターン93は、本発明に係る第1の電極部としての機能を有する。
 上述した実施の形態1,2では、生体組織に対して熱エネルギ及び高周波エネルギを付与する構成としていたが、これに限らず、超音波エネルギをさらに付与する構成としても構わない。
 上述した実施の形態1,2では、第1,第2の把持面80,90は、それぞれ平坦面で構成されていたが、これに限らない。例えば、第1の把持面80の断面形状を凸形状、凹形状、あるいは山形等で構成しても構わない。第2の把持面90も同様である。
 また、通電制御のフローは、上述した実施の形態1,2で説明したフローチャート(図8)における処理の順序に限らず、矛盾のない範囲で変更しても構わない。例えば、ステップS4,S7は、同一の目的で実行されるものである。このため、ステップS4,S7の一方を省略しても構わない。
 1 処置システム
 2 処置具
 3 制御装置
 4 フットスイッチ
 5 ハンドル
 6 シャフト
 7 把持部
 8 第1の把持部材
 9,9A 第2の把持部材
 10 報知部
 31 エネルギ出力部
 32,33 第1,第2のセンサ
 34 制御部
 51 操作ノブ
 80 第1の把持面
 81 第1のカバー部材
 82 第1の電極部
 90 第2の把持面
 91 第2のカバー部材
 92 基板
 93 抵抗パターン
 341 通電制御部
 342 インピーダンス算出部
 343 抵抗値算出部
 344 報知制御部
 811,911 凹部
 931,932 第1,第2の端子
 933 パターン本体
 941,942 第2の電極部
 C 電気ケーブル
 C1~C3 リード線
 R1 矢印
 VI 初期値
 VS 第1の閾値

Claims (7)

  1.  第1の電極部を有する第1の把持部材と、
     前記第1の電極部との間で生体組織を把持する把持面を有する第2の把持部材と、
     前記把持面上に設けられ、第1の端子及び第2の端子間で閉回路となり、当該第1の端子及び当該第2の端子間に生じた電位差に応じて発熱する抵抗パターンと、
     前記第1の電極部と前記抵抗パターンとの通電状態を制御する通電制御部とを備え、
     前記通電制御部は、
     前記第1の端子及び前記第2の端子間を同電位として前記第1の電極部及び前記抵抗パターン間に電位差を設ける第1の制御を実行した後、前記第1の端子及び前記第2の端子間に電位差を設ける第2の制御を実行する処置システム。
  2.  前記生体組織のインピーダンスを算出するインピーダンス算出部をさらに備え、
     前記通電制御部は、
     前記生体組織のインピーダンスが第1の閾値以上である場合に、前記第1の制御から前記第2の制御に切り替える
     請求項1に記載の処置システム。
  3.  前記抵抗パターンの抵抗値を算出する抵抗値算出部をさらに備え、
     前記通電制御部は、
     前記抵抗値が第2の閾値以上である場合に、前記第1の制御から前記第2の制御に切り替える
     請求項1または2に記載の処置システム。
  4.  前記抵抗パターンの抵抗値を算出する抵抗値算出部と、
     警告情報を報知する報知部と、
     前記抵抗値が第3の閾値を超えている場合に、前記報知部に前記警告情報を報知させる報知制御部とをさらに備える
     請求項1~3のいずれか一つに記載の処置システム。
  5.  前記通電制御部は、
     前記抵抗値が前記第3の閾値以下である場合に、前記第1の制御から前記第2の制御に切り替える
     請求項4に記載の処置システム。
  6.  前記第2の制御での前記第1の端子及び前記第2の端子間に設ける電位差は、
     前記第1の制御での前記第1の電極部及び前記抵抗パターン間に設ける電位差よりも小さい
     請求項1~5のいずれか一つに記載の処置システム。
  7.  前記把持面上には、
     前記抵抗パターンの周囲に当該抵抗パターンと電気的に接続する第2の電極部が設けられている
     請求項1~6のいずれか一つに記載の処置システム。
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