JP2015208415A - 治療用処置装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化及び薄型化を図りつつ、高精度に加熱制御を行うことができる治療用処置装置を提供すること。
【解決手段】治療用処置装置は、通電により発熱する発熱用電気抵抗パターン8723が一方の面に形成された発熱シート87と、当該一方の面に対向して配設され、生体組織に接触して発熱シート87からの熱を生体組織に伝達する伝熱板と、当該一方の面に設けられ、伝熱板の温度を検出する測温用電気抵抗パターン8734と、を備える。発熱用電気抵抗パターン8723は、第1パターン部8724と、第1パターン部8724よりも抵抗値の高い第2パターン部8725と、を備える。測温用電気抵抗パターン8734は、第1パターン部8724を含む第1領域Ar1と第2パターン部8725を含む第2領域Ar2とに当該一方の面を仮想的に区画した場合に、第1領域Ar1に設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、治療用処置装置に関する。
従来、熱エネルギを用いて生体組織を処置する治療用処置装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の治療用処置装置は、開閉可能に支持される一対のジョーと、当該一対のジョーにそれぞれ設けられ、内部に発熱体が埋設された伝熱部(セラミックヒータ)とを備える。そして、当該治療用処理装置では、一対のジョーにて生体組織を挟持し、各セラミックヒータの各発熱体に通電することにより、各セラミックヒータ及び生体組織を加熱して生体組織を処置する。
特開2001−190561号公報
しかしながら、特許文献1に記載の治療用処置装置では、生体組織に接触する伝熱部の温度を検出する温度センサが設けられていない。このため、生体組織を適切に処置するために伝熱部を精度良く加熱制御することができない、という問題がある。
また、当該問題を解決するために、伝熱部の温度を検出する温度センサを設けた場合には、治療用処置装置の小型化及び薄型化を阻害してしまう、という問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、小型化及び薄型化を図りつつ、高精度に加熱制御を行うことができる治療用処置装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る治療用処置装置は、通電により発熱する発熱用電気抵抗パターンが一方の面に形成された発熱シートと、前記一方の面に対向して配設され、生体組織に接触して前記発熱シートからの熱を前記生体組織に伝達する伝熱板と、前記一方の面に設けられ、前記伝熱板の温度を検出する温度検出部と、を備え、前記発熱用電気抵抗パターンは、第1パターン部と、前記第1パターン部よりも抵抗値の高い第2パターン部と、を備え、前記温度検出部は、前記第1パターン部を含む第1領域と前記第2パターン部を含む第2領域とに前記一方の面を仮想的に区画した場合に、前記第1領域に設けられていることを特徴とする。
本発明に係る治療用処置装置は、伝熱板の温度を検出する温度検出部を備える。このため、温度検出部にて検出された伝熱板の温度に基づいて、当該伝熱板を目標温度まで加熱する加熱制御を行うことが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る治療用処置システムを模式的に示す図である。 図2は、図1に示した治療用処置装置の先端部分を拡大した図である。 図3は、図2に示した第1保持部材本体の全体斜視図である。 図4は、図2及び図3に示した第1保持部材本体の分解斜視図である。 図5は、図3及び図4に示した第1発熱シートの一方の面を当該一方の面の法線方向から見た図である。 図6は、本発明の実施の形態2に係る第1保持部材本体の全体斜視図である。 図7は、図6に示した第1保持部材本体の分解斜視図である。 図8は、図6及び図7に示した第1伝熱板及び高周波用リード線の接合位置を示す図である。 図9は、本発明の実施の形態3に係る第1保持部材本体の全体斜視図である。 図10は、図9に示した第1保持部材本体の分解斜視図である。 図11は、図9及び図10に示した第1伝熱板及び高周波用リード線の接合位置を示す図である。 図12は、本発明の実施の形態4に係る処置部を構成する第1保持部材本体及び第2保持部材本体の分解斜視図である。 図13は、本発明の実施の形態5に係る第1保持部材本体を構成する第1発熱シートの一方の面を当該一方の面の法線方向から見た図である。 図14は、本発明の実施の形態6に係る処置部を構成する第1保持部材本体及び第2保持部材本体の分解斜視図である。 図15は、本発明の実施の形態1〜6の変形例を示す図である。 図16は、本発明の実施の形態1〜6の変形例を示す図である。 図17は、本発明の実施の形態1〜6の変形例を示す図である。 図18は、本発明の実施の形態1〜6の変形例を示す図である。 図19は、本発明の実施の形態1〜6の変形例を示す図である。 図20は、本発明の実施の形態1〜6の変形例を示す図である。
以下に、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態)について説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付している。
(実施の形態1)
〔治療用処置システムの概略構成〕
図1は、本発明の実施の形態1に係る治療用処置システム1を模式的に示す図である。
治療用処置システム1は、処置対象である生体組織に熱エネルギを作用させ、当該生体組織が目標温度になるように加熱制御を行うシステムである。この治療用処置システム1は、図1に示すように、治療用処置装置2と、制御装置3と、フットスイッチ4とを備える。
〔治療用処置装置の構成〕
治療用処置装置2は、例えば、腹壁を通して生体組織に処置を行うためのリニアタイプの外科治療用処置具である。この治療用処置装置2は、図1に示すように、ハンドル5と、シャフト6と、処置部7とを備える。
ハンドル5は、術者が把持する部分である。そして、このハンドル5には、図1に示すように、複数の操作ノブ51が設けられている。
シャフト6は、図1に示すように、略円筒形状を有し、一端がハンドル5に接続されている。また、シャフト6の他端には、処置部7が取り付けられている。そして、このシャフト6の内部には、術者による複数の操作ノブ51の操作に応じて、処置部7を構成する第1,第2保持部材81,82(図1)を開閉させる開閉機構(図示略)や、処置部7を構成するカッタ9(図2参照)を移動させる移動機構(図示略)が設けられている。また、このシャフト6の内部には、制御装置3に接続された電気ケーブルC(図1)がハンドル5を介して一端側から他端側まで配設されている。
〔処置部の構成〕
図2は、治療用処置装置2の先端部分を拡大した図である。
処置部7は、生体組織を挟持して、当該生体組織の凝固及び切断等の処置を行う部分である。この処置部7は、図2に示すように、第1,第2保持部材81,82と、カッタ9とを備える。
第1,第2保持部材81,82は、矢印R1(図2)方向に開閉可能にシャフト6の他端に軸支され、術者による操作ノブ51の操作に応じて、生体組織を挟持可能とする。
なお、第1,第2保持部材81,82の詳細な構成については、後述する。
カッタ9は、シャフト6の他端に対して矢印R2(図2)方向に沿って移動可能に取り付けられ、術者による操作ノブ51の操作に応じて、移動する。そして、カッタ9は、当該移動により、第1,第2保持部材81,82にて挟持された生体組織を切断する。
〔第1保持部材の構成〕
第1保持部材81は、第2保持部材82に対して、図1または図2中、下方側に配設される。この第1保持部材81は、図2に示すように、第1支持枠83と、第1保持部材本体84とを備える。
第1支持枠83は、図2に示すように、上方側が開口する容器形状を有する。また、第1支持枠83における4つの側壁部のうち1つの側壁部には、カッタ9の移動経路を確保するための切欠部831や、電気ケーブルCが挿通される開口部(図示略)が形成されている。
図3は、第1保持部材本体84の全体斜視図である。図4は、第1保持部材本体84の分解斜視図である。具体的に、図3及び図4は、図1または図2中、上方側から第1保持部材本体84を見た図である。
第1保持部材本体84は、図2ないし図4に示すように、平行して延びる2つの腕部841,842を有する全体略U字形状を有する。そして、第1保持部材本体84は、図2に示すように、2つの腕部841,842の先端同士の間に切欠部831が位置するように第1支持枠83内部に収納される。
以下では、2つの腕部841,842のうち、一方の腕部841を第1左側腕部841と記載し、他方の腕部842を第1右側腕部842と記載する。また、以下で記載する「内側」は、第1保持部材本体84におけるU字形状の内周側(第1左側腕部841及び第1右側腕部842における互いに近接する側)を意味し、「外側」は、第1保持部材本体84におけるU字形状の外周側(第1左側腕部841及び第1右側腕部842における互いに離間する側)を意味するものである。
そして、第1保持部材本体84は、図3または図4に示すように、第1伝熱板85と、第1接着シート86と、第1発熱シート87とが上方側から順に積層された構成を有する。
第1伝熱板85は、例えば、銅の薄板で構成され、第1支持枠83内部に第1保持部材本体84が収納された状態で、一方の板面が外部に露出する。そして、第1伝熱板85は、第1,第2保持部材81,82にて生体組織を挟持した状態で、当該生体組織に接触し、第1発熱シート87からの熱を当該生体組織に伝達する。
第1接着シート86は、第1伝熱板85及び第1発熱シート87の間に介在し、第1伝熱板85及び第1発熱シート87を接着するための部材である。この第1接着シート86は、熱伝導率が高く、かつ、高温に耐え、接着性を有するシートであり、例えば、エポキシ樹脂に、アルミナや窒化アルミ等の熱伝導率の高いセラミックが混合されることで形成されている。
図5は、第1発熱シート87の一方の面を当該一方の面の法線方向から見た図である。
第1発熱シート87は、シートヒータとして機能する部分である。そして、第1発熱シート87は、図4または図5に示すように、ポリイミド等の絶縁性材料から構成されたシート状の基板871の一方の面(図1ないし図5中、上方側の面)に、発熱用パターン872と、測温用パターン873とが蒸着等により形成された構成を有する。
ここで、以下で詳細に説明する発熱用パターン872及び測温用パターン873の材料は、ステンレスやプラチナ等である。
発熱用パターン872は、第1発熱シート87を加熱するために用いられるパターンである。この発熱用パターン872は、図4または図5に示すように、2つの発熱用リード接続部8721,8722と、発熱用電気抵抗パターン8723とを備える。
2つの発熱用リード接続部8721,8722は、図4または図5に示すように、第1左側腕部841及び第1右側腕部842の各先端側にそれぞれ設けられている。そして、2つの発熱用リード接続部8721,8722には、電気ケーブルCを構成する2つの発熱用リード線CIA,CIBがそれぞれ接合されている。
発熱用電気抵抗パターン8723は、図4または図5に示すように、一端が一方の発熱用リード接続部8721に接続し、当該一端から基板871の形状(U字形状)に沿って形成され、他端が他方の発熱用リード接続部8722に接続する。そして、発熱用電気抵抗パターン8723は、発熱用リード線CIA,CIBを介して制御装置3により発熱用リード接続部8721,8722に電圧が印加(通電)されることにより、発熱する。この発熱用電気抵抗パターン8723は、図4または図5に示すように、第1パターン部8724と、第2パターン部8725とを備える。
第2パターン部8725は、図4または図5に示すように、一定の線幅で、基板871の内側から外側、及び外側から内側に一定の周期で蛇行する波状(曲線状)に形成されている。
第1パターン部8724は、図4または図5に示すように、第1左側腕部841において、第2パターン部8725の一部の経路上に設けられ、第2パターン部8725の線幅よりも太い線幅を有するように形成されている。より具体的に、第1パターン部8724は、第1左側腕部841において、第2パターン部8725の最も内側の位置と最も外側の位置との離間寸法(第2パターン部8725の波形状の振幅に相当)と略同一となるように形成されている。
そして、第1パターン部8724の線幅を第2パターン部8725の線幅よりも太くすることにより、第1パターン部8724の抵抗値は、第2パターン部8725の抵抗値よりも低いものとなる。言い換えれば、第1パターン部8724の発熱密度は、第2パターン部8725の発熱密度よりも低いものとなる。
測温用パターン873は、第1伝熱板85の温度を検出するために用いられるパターンである。この測温用パターン873は、図4または図5に示すように、2つの測温用リード接続部8731,8732と、接続パターン8733と、測温用電気抵抗パターン8734とを備える。
2つの測温用リード接続部8731,8732は、図4または図5に示すように、第1左側腕部841及び第1右側腕部842の各先端側であって、2つの発熱用リード接続部8721,8722に対して外側にそれぞれ設けられている。そして、2つの測温用リード接続部8731,8732には、電気ケーブルCを構成する2つの測温用リード線CIC,CIDがそれぞれ接合されている。
接続パターン8733は、図4または図5に示すように、一定の線幅を有し、一端が一方の測温用リード接続部8731に接続し、当該一端から基板871の形状(U字形状)に沿って形成され、他端が他方の測温用リード接続部8732に接続する。
測温用電気抵抗パターン8734は、本発明に係る温度検出部としての機能を有し、第1左側腕部841において、接続パターン8733の一部の経路上に設けられ、第2パターン部8725と同様に、一定の線幅で蛇行する曲線状に形成されている。
より具体的に、測温用電気抵抗パターン8734は、以下の位置に設けられている。
測温用電気抵抗パターン8734は、図5に示すように、基板871の一方の面を、第1パターン部8724を含む第1領域Ar1と第2パターン部8725を含む第2領域Ar2とに仮想的に区画した場合に、第1領域Ar1に含まれる。すなわち、測温用電気抵抗パターン8734は、第1パターン部8724の近傍(第1パターン部8724の外側)に設けられている。
そして、測温用リード線CIC,CIDを介して制御装置3により測温用リード接続部8731,8732に電圧が印加(通電)されることにより、第1伝熱板85の温度に対応する測温用電気抵抗パターン8734の抵抗値が制御装置3により取得される。
〔第2保持部材の構成〕
第2保持部材82は、図2に示すように、第2支持枠88と、第2保持部材本体89とを備える。
第2支持枠88は、上述した第1支持枠83と同様の容器形状を有する。また、第2支持枠88における4つの側壁部分のうち1つの側壁部には、上述した第1支持枠83の切欠部831と同様の切欠部881が形成されている。そして、第2支持枠88は、開口部分が下方を向くように、シャフト6の他端に取り付けられる。
第2保持部材本体89は、上述した第1伝熱板85の平面形状と同様に、平行して延びる2つの腕部891,892を有する全体略U字形状を有し、当該第1伝熱板85の厚みを厚くしたものである。そして、第2保持部材本体89は、図2に示すように、2つの腕部891,892の先端同士の間に切欠部881が位置するように第2支持枠88内部に収納される。すなわち、第2保持部材本体89は、第1,第2保持部材本体81,82にて生体組織を挟持した際に、当該生体組織に接触する。
〔制御装置及びフットスイッチの構成〕
フットスイッチ4は、術者が足で操作する部分である。そして、フットスイッチ4への当該操作に応じて、制御装置3から治療用処置装置2(第1発熱シート87)への通電のオン及びオフが切り替えられる。
なお、当該オン及びオフを切り替える手段としては、フットスイッチ4に限られず、その他、手で操作するスイッチ等を採用しても構わない。
制御装置3は、CPU(Central Processing Unit)等を含んで構成され、所定の制御プログラムにしたがって、治療用処置装置2の動作を統括的に制御する。より具体的に、制御装置3は、術者によるフットスイッチ4への操作(通電オンの操作)に応じて、電気ケーブルCを介して測温用パターン873に電圧を印加して測温用電気抵抗パターン8734の抵抗値を取得するとともに、電気ケーブルCを介して発熱用パターン872に電圧を印加して発熱用パターン872を加熱する。そして、制御装置3は、当該取得した抵抗値を温度(第1伝熱板85の温度)に換算し、当該換算した温度を把握しながら、第1伝熱板85が目標温度となるように、発熱用パターン872の加熱制御を行う。
〔治療用処置システムの動作〕
次に、上述した治療用処置システム1の動作(作動方法)について説明する。
術者は、治療用処置装置2を把持し、当該治療用処置装置2の先端部分(処理部7及びシャフト6の一部)を、例えば、腹壁を通して腹腔内に挿入する。そして、術者は、操作ノブ51を操作し、第1,第2保持部材81,82を開閉し、第1,第2保持部材81,82にて処置対象の生体組織を挟持する。
次に、術者は、フットスイッチ4を操作し、制御装置3から治療用処置装置2への通電をオンに切り替える。当該オンに切り替えられると、制御装置3は、電気ケーブルCを介して発熱用パターン872及び測温用パターン873に電圧を印加し、第1伝熱板85が目標温度となるように、発熱用パターン872の加熱制御を行う。そして、第1伝熱板85の熱により、当該第1伝熱板85に接触している生体組織は焼灼され、凝固する。
最後に、術者は、操作ノブ51を操作してカッタ9を移動させ、当該凝固した生体組織を切断する。
以上説明した本実施の形態1に係る治療用処置装置2は、第1伝熱板85の温度に対応する抵抗値を取得するための測温用電気抵抗パターン8734(温度検出部)を備える。このため、当該測温用電気抵抗パターン8734の抵抗値に基づいて、第1伝熱板85を目標温度まで加熱する加熱制御を行うことが可能となる。
特に、測温用電気抵抗パターン8734は、第1パターン部8724を含む第1領域Ar1と、第1パターン部8724よりも抵抗値の高い第2パターン部8725を含む第2領域Ar2のうち、第1領域Ar1に設けられている。すなわち、測温用電気抵抗パターン8734は、第1発熱シート87における一方の面において、第2領域Ar2よりも、発熱用電気抵抗パターン8723からの温度の影響を受け難い第1領域Ar1に設けられている。このため、測温用電気抵抗パターン8734を利用して第1伝熱板85の温度を精度よく検出することができ、高精度に第1伝熱板85の加熱制御を行って生体組織を適切に処置することが可能となる。また、測温用電気抵抗パターン8734が発熱用電気抵抗パターン8723と同様に蒸着等により第1発熱シート87における一方の面に設けられているため、治療用処置装置2の大型化を回避することができる。
以上のことから、本実施の形態1に係る治療用処置装置2によれば、小型化及び薄型化を図りつつ、高精度に加熱制御を行うことができる、という効果を奏する。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
以下の説明では、上述した実施の形態1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
本実施の形態2に係る治療用処置システムは、上述した実施の形態1で説明した治療用処置システム1に対して、処置対象である生体組織に熱エネルギの他、高周波エネルギを作用させるように構成されている。
すなわち、本実施の形態2は、上述した実施の形態1に対して、第1保持部材本体84の構成が異なる。このため、以下では、本実施の形態2に係る第1保持部材本体の構成を説明する。
〔第1保持部材本体の構成〕
図6は、本発明の実施の形態2に係る第1保持部材本体84Aの全体斜視図である。図7は、第1保持部材本体84Aの分解斜視図である。具体的に、図6は、図1または図2中、下方側から第1保持部材本体84Aを見た図である。図7は、図1または図2中、上方側から第1保持部材本体84Aを見た図である。
第1保持部材本体84Aは、図6または図7に示すように、上述した実施の形態1で説明した第1保持部材本体84に対して、第1伝熱板85の他、第1接着シート86及び第1発熱シート87の一部を変更した第1接着シート86A及び第1発熱シート87Aを備える。
第1接着シート86Aは、図6に示すように、上述した実施の形態1で説明した第1接着シート86に対して、切欠部861を形成した点が異なる。
切欠部861は、第1接着シート86Aにおける第1左側腕部841であって、第1領域Ar1(図8参照)に対向し、かつ、外側に形成されている。
第1発熱シート87Aを構成する基板871Aは、上述した実施の形態1で説明した基板871に対して、切欠部8711を形成した点が異なる。
切欠部8711は、図6または図7に示すように、基板871Aにおける第1左側腕部841であって、切欠部861に対向する位置に形成されている。そして、切欠部8711は、切欠部861と同一の形状を有する。
なお、第1発熱シート87Aを構成する測温用電気抵抗パターン8734は、上述した切欠部8711の形成に伴い、図7に示すように、上述した実施の形態1で説明した測温用電気抵抗パターン8734に対して、内側にずれた位置に形成されている。また、第1発熱シート87Aを構成する発熱用パターン872A(発熱用電気抵抗パターン8723A)の第1パターン部8724Aは、上述した切欠部8711の形成に伴い、図7に示すように、上述した実施の形態1で説明した第1パターン部8724に対して、線幅が細くなるように形成されている。このように第1パターン部8724Aの線幅を細く形成した場合であっても、当該第1パターン部8724Aの線幅は、第2パターン部8725の線幅よりも太い。
また、本実施の形態2では、第1伝熱板85には、図6に示すように、電気ケーブルCを構成する高周波用リード線CIEが接合されている。
具体的に、高周波用リード線CIEは、第1発熱シート87Aの裏面(一方の面の反対側の面)に沿って配設され、切欠部861,8711を介して第1伝熱板85の裏面に接合されている。
図8は、第1伝熱板85及び高周波用リード線CIEの接合位置P1を示す図である。具体的に、図8は、第1発熱シート87Aの一方の面を当該一方の面の法線方向から見た図である。
すなわち、第1伝熱板85及び高周波用リード線CIEの接合位置P1は、図8に示すように、第1領域Ar1に含まれ、測温用電気抵抗パターン8734の近傍(測温用電気抵抗パターン8734の外側)に設けられている。
そして、高周波用リード線CIEを介して制御装置3により第1伝熱板85に高周波電力が供給されることで、当該第1伝熱板85に接触した生体組織は、発熱し、焼灼される。この焼灼により、当該生体組織は、変性し、凝固する。
なお、本実施の形態2に係る制御装置3は、術者によるフットスイッチ4への操作(通電オンの操作)に応じて、先ず、上述したように第1伝熱板85に高周波電力を供給し、次に、上述した実施の形態1と同様に、発熱用パターン872Aの加熱制御を行う。
以上説明した本実施の形態2によれば、上述した実施の形態1と同様の効果の他、以下の効果を奏する。
本実施の形態2に係る治療用処置システムは、処置対象である生体組織に熱エネルギの他、高周波エネルギを作用させる。このため、生体組織を迅速かつ効果的に凝固させることができる。
また、第1伝熱板85及び高周波用リード線CIEの接合位置P1は、第1発熱シート87Aの一方の面の法線方向から見て、測温用電気抵抗パターン8734が配設される第1領域Ar1に含まれている。このため、当該接合位置P1が第2領域Ar2に含まれるように設計した構成と比較して、第1伝熱板85から高周波用リード線CIEに流れる熱によって生じる第1伝熱板85の部分的な温度低下を当該接合位置P1の近傍に配設された測温用電気抵抗パターン8734を用いて検知することができる。したがって、生体組織の処置に必要な温度を最適に制御することができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。
以下の説明では、上述した実施の形態1,2と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
本実施の形態3に係る治療用処置システムは、上述した実施の形態1で説明した治療用処置システム1に対して、上述した実施の形態2と同様に、処置対象である生体組織に熱エネルギの他、高周波エネルギを作用させるように構成されている。そして、本実施の形態3は、上述した実施の形態2に対して、第1伝熱板85及び高周波リード線CIEの接合位置が異なる。
以下、本実施の形態3に係る第1保持部材本体の構成を説明する。
〔第1保持部材本体の構成〕
図9は、本発明の実施の形態3に係る第1保持部材本体84Bの全体斜視図である。図10は、第1保持部材本体84Bの分解斜視図である。具体的に、図9は、図1または図2中、下方側から第1保持部材本体84Bを見た図である。図10は、図1または図2中、上方側から第1保持部材本体84Bを見た図である。
第1保持部材本体84Bは、図9または図10に示すように、上述した実施の形態1で説明した第1保持部材本体84に対して、第1伝熱板85の他、第1接着シート86及び第1発熱シート87の一部を変更した第1接着シート86B及び第1発熱シート87Bを備える。
第1接着シート86Bは、図9に示すように、上述した実施の形態1で説明した第1接着シート86に対して、開口部862を形成した点が異なる。
開口部862は、第1接着シート86Bにおける第1左側腕部841であって、第1領域Ar1(図11参照)に対向し、かつ、当該第1左側腕部841の幅方向略中央部分に形成されている。
第1発熱シート87Bを構成する基板871Bは、上述した実施の形態1で説明した基板871に対して、開口部8712を形成した点が異なる。
開口部8712は、図9または図10に示すように、基板871Bにおける第1左側腕部841であって、開口部862に対向する位置に形成されている。そして、開口部8712は、開口部862と同一の形状を有する。
なお、第1発熱シート87Bを構成する発熱用パターン872B(発熱用電気抵抗パターン8723B)の第1パターン部8724Bは、上述した開口部8712の形成に伴い、図10に示すように、上述した実施の形態1で説明した第1パターン部8724とは異なり、第2パターン部8725と同様の波状に形成されている。具体的に、第1パターン部8724Bは、第2パターン部8725と比較して、当該第2パターン部8725と略同一の線幅及び周期で、振幅の小さい波形状を有する。このように第1パターン部8724Bを形成した場合であっても、当該第1パターン部8724Bの抵抗値は、第2パターン部8725の抵抗値よりも低いものとなる。
そして、高周波用リード線CIEは、第1発熱シート87Bの裏面に沿って配設され、開口部862,8712を介して第1伝熱板85の裏面に接合されている。
図11は、第1伝熱板85及び高周波用リード線CIEの接合位置P2を示す図である。具体的に、図11は、第1発熱シート87Bの一方の面を当該一方の面の法線方向から見た図である。
すなわち、第1伝熱板85及び高周波用リード線CIEの接合位置P2は、図11に示すように、第1領域Ar1に含まれ、第1パターン部8724B及び測温用電気抵抗パターン8734の近傍(第1パターン部8724B及び測温用電気抵抗パターン8734の間)に設けられている。
なお、本実施の形態3に係る制御装置3は、上述した実施の形態2と同様に、術者によるフットスイッチ4への操作(通電オンの操作)に応じて、先ず、第1伝熱板85に高周波電力を供給し、次に、発熱用パターン872Bの加熱制御を行う。
以上説明した本実施の形態3によれば、上述した実施の形態1,2と同様の効果の他、以下の効果を奏する。
本実施の形態3では、第1伝熱板85と高周波用リード線CIEとの接合位置P2は、第1発熱シート87Bの一方の面の法線方向から見て、第1領域Ar1に含まれるとともに、第1パターン部8724B及び測温用電気抵抗パターン8734の間に設けられている。すなわち、第1パターン部8724B及び測温用電気抵抗パターン8734は、第1領域Ar1内で、開口部8712を介して、互いに離間することとなる。このため、測温用電気抵抗パターン8734が発熱用電気抵抗パターン8723Bからの温度の影響をさらに受け難くなり、より高精度に第1伝熱板85の加熱制御を行うことが可能となる。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について説明する。
以下の説明では、上述した実施の形態1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
本実施の形態4に係る治療用処置システムは、上述した実施の形態1で説明した治療用処置システム1に対して、第2保持部材本体89の構成を変更している。
以下、本実施の形態4に係る第2保持部材本体の構成を説明する。
〔第2保持部材本体の構成〕
図12は、本発明の実施の形態4に係る処置部7Cを構成する第1保持部材本体84及び第2保持部材本体84´の分解斜視図である。
なお、図12では、第2保持部材本体84´の構成を示す符号として、第1保持部材本体84と同一の構成については、当該第1保持部材本体84の構成を示す符号に「´」を付加したものとしている。発熱用リード線CIA,CIB及び測温用リード線CIC,CIDについても同様である。
第2保持部材本体84´は、第1保持部材本体84と同一の構成を有する。より具体的に、第2保持部材本体84´は、図12に示すように、第1伝熱板85、第1接着シート86、及び第1発熱シート87とそれぞれ同一の第2伝熱板85´、第2接着シート86´、及び第2発熱シート87´を備える。
第2発熱シート87´には、第1発熱シート87と同様に、電気ケーブルCを構成する発熱用リード線CIA´,CIB´及び測温用リード線CIC´,CID´が接続される。
そして、第2保持部材本体84´は、図12に示すように、第1保持部材本体84を上下反転させた姿勢で、第2支持枠88内部に収納される。
ここで、当該姿勢は、第1保持部材本体84の第1左側腕部841に第2保持部材本体84´の第2右側腕部842´が対向し、第1保持部材本体84の第1右側腕部842に第2保持部材本体84´の第2左側腕部841´が対向する姿勢である。すなわち、第1,第2保持部材本体84,84´の各第1領域Ar1,Ar1´は、第1,第2保持部材本体84,84´にて生体組織を挟持した状態で、第1発熱シート87の一方の面の法線方向から見て、第1左側腕部841(第2左側腕部841´)及び第1右側腕部842(第2右側腕部842´)の中心線を基準として対称となる位置にそれぞれ設けられていることとなる。
以上説明した本実施の形態4によれば、上述した実施の形態1と同様の効果の他、以下の効果を奏する。
本実施の形態4では、第2保持部材本体84´は、第1保持部材本体84と同一の構成を有し、第1保持部材本体84を上下反転させた姿勢で配設される。すなわち、第1,第2保持部材本体84,84´の各第1領域Ar1,Ar1´は、第1発熱シート87の一方の面の法線方向から見て、第1左側腕部841及び第1右側腕部842の中心線を基準として対称となる位置にそれぞれ配設される。このため、第1,第2保持部材本体84,84´にて生体組織を挟持した状態では、第1保持部材本体84の第1伝熱板85において、発熱密度が低い第1領域Ar1に対応する箇所を、第2保持部材本体84´の第2伝熱板85´にて発熱を補間することができる。同様に、第2保持部材本体84´の第2伝熱板85´において、発熱密度が低い第1領域Ar1´に対応する箇所を、第1保持部材本体84の第1伝熱板85にて発熱を補間することができる。したがって、生体組織に対して均一に熱エネルギを作用させることができる。
(実施の形態4の変形例)
上述した実施の形態4に係る第1,第2保持部材本体84,84´の構成として、上述した実施の形態2,3で説明したように処置対象である生体組織に熱エネルギの他、高周波エネルギを作用させる構成を付加しても構わない。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5について説明する。
以下の説明では、上述した実施の形態1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
本実施の形態5では、上述した実施の形態1に対して、第1発熱シート87の構成を変更している。
以下、本実施の形態5に係る第1発熱シートの構成を説明する。
〔第1発熱シートの構成〕
図13は、本発明の実施の形態5に係る第1保持部材本体84Dを構成する第1発熱シート87Dの一方の面を当該一方の面の法線方向から見た図である。
第1発熱シート87Dは、上述した実施の形態1で説明した発熱シート87に対して、発熱用パターン872(発熱用電気抵抗パターン8723)の構成を変更している。
具体的に、本実施の形態5に係る発熱用電気抵抗パターン8723D(発熱用パターン872D)は、図13に示すように、上述した実施の形態1で説明した第1,第2パターン部8724,8725の他、第3パターン部8726を備える。
第3パターン部8726は、図13に示すように、第1右側腕部842において、第2パターン部8725の一部の経路上に設けられ、第2パターン部8725と同様の波状に形成されている。具体的に、第3パターン部8726は、第2パターン部8725と比較して、当該第2パターン部8725と略同一の線幅及び振幅で、周期の短い波形状を有する。このため、第3パターン部8726の抵抗値は、第2パターン部8725の抵抗値よりも高いものとなる。言い換えれば、第3パターン部8726の発熱密度は、第2パターン部8725の発熱密度よりも高いものとなる。また、この第3パターン部8726は、第1左側腕部841及び第1右側腕部842の中心線Ax(図13)を基準とした場合に、第1領域Ar1に対して対称となる位置に設けられている。
以上説明した本実施の形態5によれば、上述した実施の形態1と同様の効果の他、以下の効果がある。
本実施の形態5では、第1発熱シート87Dは、中心線Axを基準として、第1領域Ar1に対称となる位置に、第3パターン部8726を備える。このため、第1保持部材本体84Dの第1伝熱板85において、発熱密度が低い第1領域Ar1に対応する箇所を、発熱密度の高い第3パターン部8726に対応する箇所にて発熱を補間することができる。したがって、生体組織に対して均一に熱エネルギを作用させることができる。
(実施の形態5の変形例)
上述した実施の形態5に係る第1保持部材本体84Dの構成として、上述した実施の形態2,3で説明したように処置対象である生体組織に熱エネルギの他、高周波エネルギを作用させる構成を付加しても構わない。
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6について説明する。
以下の説明では、上述した実施の形態1,5と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
本実施の形態6に係る治療用処置システムは、上述した実施の形態5で説明した治療用処置システムに対して、第2保持部材本体89の構成を変更している。
以下、本実施の形態6に係る第2保持部材本体の構成を説明する。
〔第2保持部材本体の構成〕
図14は、本発明の実施の形態6に係る処置部7Eを構成する第1保持部材本体84D及び第2保持部材本体84D´の分解斜視図である。
なお、図14では、第2保持部材本体84D´の構成を示す符号として、第1保持部材本体84Dと同一の構成については、当該第1保持部材本体84の構成を示す符号に「´」を付加したものとしている。発熱用リード線CIA,CIB及び測温用リード線CIC,CIDについても同様である。
第2保持部材本体84D´は、第1保持部材本体84Dと同一の構成を有する。より具体的に、第2保持部材本体84D´は、図14に示すように、第1伝熱板85、第1接着シート86、及び第1発熱シート87Dとそれぞれ同一の第2伝熱板85´、第2接着シート86´、及び第2発熱シート87D´を備える。
第2発熱シート87D´には、第1発熱シート87Dと同様に、制御装置3に接続された電気ケーブルCを構成する発熱用リード線CIA´,CIB´及び測温用リード線CIC´,CID´が接続される。
そして、第2保持部材本体84D´は、図14に示すように、第1保持部材本体84Dを上下反転させた姿勢で、第2支持枠88内部に収納される。
ここで、当該姿勢は、第1保持部材本体84Dの第1左側腕部841に第2保持部材本体84D´の第2右側腕部842´が対向し、第1保持部材本体84Dの第1右側腕部842に第2保持部材本体84D´の第2左側腕部841´が対向する姿勢である。すなわち、第1,第2保持部材本体84D,84D´の各第1領域Ar1,Ar1´は、第1,第2保持部材本体84D,84D´にて生体組織を挟持した状態で、第1発熱シート87Dの一方の面の法線方向から見て、第1左側腕部841(第2左側腕部841´)及び第1右側腕部842(第2右側腕部842´)の中心線を基準として対称となる位置にそれぞれ設けられていることとなる。
以上説明した本実施の形態6のように処置具7Eを構成した場合であっても、上述した実施の形態1,4,5と同様の効果を奏する。
(実施の形態6の変形例)
上述した実施の形態6に係る第1,第2保持部材本体84D,84D´の構成として、上述した実施の形態2,3で説明したように処置対象である生体組織に熱エネルギの他、高周波エネルギを作用させる構成を付加しても構わない。
(その他の実施形態)
図15は、本実施の形態1〜6の変形例を示す図である。
上述した実施の形態1〜6では、発熱用パターン872,872A,872B,872D及び測温用パターン873は、基板871,871A,871BにおけるU字形状の全体に亘って形成されていたが、これに限られない。
例えば、図15に示した第1保持部材本体84F(第1発熱シート87F)のように、第1左側腕部841に発熱用パターン872F(発熱用リード接続部8721,8722及び発熱用電気抵抗パターン8723F)を形成し、第1右側腕部842に測温用パターン873F(測温用リード接続部8731,8732及び測温用電気抵抗パターン8734F)を形成した構成を採用しても構わない。ここで、発熱用パターン872F及び測温用パターン873Fは、第1左側腕部841及び第1右側腕部842の中心線Ax(図15)を基準として対称となる形状を有する。
図16は、本実施の形態1〜6の変形例を示す図である。
また、上述した実施の形態1〜6で説明した処置部7,7C,7Eの代わりに、図16に示した処置部7Gを採用しても構わない。
この処理部7Gは、図16に示すように、図15に示した第1保持部材本体84Fと、当該第1保持部材本体84Fと同一の構成を有し、当該第1保持部材本体84Fを上下反転した姿勢で配設される第2保持部材本体84F´とを備える。
なお、図16では、第2保持部材本体84F´の構成を示す符号として、第1保持部材本体84Fと同一の構成については、当該第1保持部材本体84Fの構成を示す符号に「´」を付加したものとしている。発熱用リード線CIA,CIB及び測温用リード線CIC,CIDについても同様である。
すなわち、第2保持部材本体84F´は、図16に示すように、第1伝熱板85、第1接着シート86、及び第1発熱シート87Fとそれぞれ同一の第2伝熱板85´、第2接着シート86´、及び第2発熱シート87F´を備える。
図17は、本実施の形態1〜6の変形例を示す図である。
上述した実施の形態1〜6で説明した第1パターン部8724,8724A,8724Bの代わりに、図17に示した第1保持部材本体84H(第1発熱シート87H)を構成する発熱用パターン872H(発熱用電気抵抗パターン8723H)の第1パターン部8724Hを採用しても構わない。
具体的に、第1パターン部8724Hは、第2パターン部8725と比較して、当該第2パターン部8725と略同一の振幅で、周期が長く、線幅の太い波形状を有する。このように第1パターン部8724Hを形成した場合であっても、当該第1パターン部8724Hの抵抗値は、第2パターン部8725の抵抗値よりも低いものとなる。
図18は、本実施の形態1〜6の変形例を示す図である。
上述した実施の形態1〜6で説明した第1パターン部8724,8724A,8724Bの代わりに、図18に示した第1保持部材本体84I(第1発熱シート87I)を構成する発熱用パターン872I(発熱用電気抵抗パターン8723I)の第1パターン部8724Iを採用しても構わない。
具体的に、第1パターン部8724Iは、第2パターン部8725と比較して、当該第2パターン部8725と略同一の線幅で、第1左側腕部841に沿って直線状に延びる形状を有する。このように第1パターン部8724Iを形成した場合であっても、当該第1パターン部8724Iの抵抗値は、第2パターン部8725の抵抗値よりも低いものとなる。
図19は、本実施の形態1〜6の変形例を示す図である。
上述した実施の形態1〜6で説明した発熱用パターン872,872A,872B,872Dの代わりに、図19に示した第1保持部材本体84J(第1発熱シート87J)を構成する発熱用パターン872Jを採用しても構わない。
具体的に、発熱用パターン872Jは、図19に示すように、発熱用リード接続部8721,8722の他、図18に示した第1パターン部8724Iと同様に直線状に延びる第1パターン部8724J、及び以下に示す第2パターン部8725Jを有する発熱用電気抵抗パターン8723Jとを備える。
第2パターン部8725Jは、図19に示すように、上述した実施の形態1〜6で説明した第2パターン部8725と比較して、第1パターン部8724Jとの接続位置に向かうにしたがって、次第に振幅が小さくなる波形状を有する。
図20は、本実施の形態1〜6の変形例を示す図である。
上述した実施の形態1〜6では、基板871,871A,871Bに対して、第1パターン部8724,8724A,8724B及び測温用電気抵抗パターン8734がそれぞれ1つのみ設けられていたが、これに限られない。
例えば、図20に示した第1保持部材本体84Kを構成する第1発熱シート87Kのように、第1パターン部8724及び測温用電気抵抗パターン8734をそれぞれ複数(図20では、3つ)有する発熱用パターン872K及び測温用パターン873Kを設けた構成を採用しても構わない。ここで、複数の測温用電気抵抗パターン8734は、各第1パターン部8724を含む各第1領域Ar1にそれぞれ含まれるように形成されている。
上述した実施の形態1〜6では、第1保持部材本体84,84A,84B,84D及び第2保持部材本体89,84´,84D´にて生体組織を挟持するように構成されていたが、これに限られない。
例えば、第2保持部材本体89,84´,84D´を省略し、処置対象とする生体組織に第1保持部材本体84,84A,84B,84Dを当接させることで当該生体組織を処置する構成を採用しても構わない。この際、第1保持部材本体84,84A,84B,84Dの平面形状は、U字形状に限られず、I字形状等、その他の形状としても構わない。
上述した実施の形態1〜6において、第1パターン部8724,8724A,8724Bにおける基板871,871A,871B上の形成位置は、上述した実施の形態1〜6で説明した形成位置に限られず、その他の位置に形成しても構わない。同様に、測温用電気抵抗パターン8734は、基板871,871A,871Bにおいて、第1パターン部8724,8724A,8724Bを含む第1領域に形成されていれば、上述した実施の形態1〜6で説明した形成位置に限られない。
上述した実施の形態1〜6では、カッタ9を用いて生体組織を切断していたが、これに限られず、超音波振動を利用して生体組織を切断する構成を採用しても構わない。
1 治療用処置システム
2 治療用処置装置
3 制御装置
4 フットスイッチ
5 ハンドル
6 シャフト
7,7C,7E,7G 処置部
9 カッタ
51 操作ノブ
81 第1保持部材
82 第2保持部材
83 第1支持枠
84,84A,84B,84D,84F,84H〜84K 第1保持部材本体
84´,84D´,84F´ 第2保持部材本体
85 第1伝熱板
85´ 第2伝熱板
86,86A,86B 第1接着シート
86´ 第2接着シート
87,87A,87B,87D,87F,87H〜87K 第1発熱シート
87´,87D´,87F´ 第2発熱シート
88 第2支持枠
89 第2保持部材本体
831 切欠部
841 第1左側腕部
841´ 第2左側腕部
842 第1右側腕部
842´ 第2右側腕部
861 切欠部
862 開口部
871,871A,871B 基板
872,872A,872B,872D,872F,872H〜872K 発熱用パターン
873,873F,873K 測温用パターン
881 切欠部
891,892 腕部
8711 切欠部
8712 開口部
8721,8722 発熱用リード接続部
8723,8723A,8723B,8723D,8723F,8723H〜8723J 発熱用電気抵抗パターン
8724,8724A,8724B,8724H〜8724J 第1パターン部
8725,8725J 第2パターン部
8726 第3パターン部
8731,8732 測温用リード接続部
8733 接続パターン
8734,8734F 測温用電気抵抗パターン
Ar1 第1領域
Ar2 第2領域
C 電気ケーブル
CIA,CIB,CIA´,CIB´ 発熱用リード線
CIC,CID,CIC´,CID´ 測温用リード線
CIE 高周波用リード線
P1,P2 接合位置
R1,R2 矢印

Claims (9)

  1. 通電により発熱する発熱用電気抵抗パターンが一方の面に形成された発熱シートと、
    前記一方の面に対向して配設され、生体組織に接触して前記発熱シートからの熱を前記生体組織に伝達する伝熱板と、
    前記一方の面に設けられ、前記伝熱板の温度を検出する温度検出部と、を備え、
    前記発熱用電気抵抗パターンは、
    第1パターン部と、前記第1パターン部よりも抵抗値の高い第2パターン部と、を備え、
    前記温度検出部は、
    前記第1パターン部を含む第1領域と前記第2パターン部を含む第2領域とに前記一方の面を仮想的に区画した場合に、前記第1領域に設けられている
    ことを特徴とする治療用処置装置。
  2. 前記伝熱板は、
    導電性を有し、当該伝熱板に高周波電圧を印加するためのリード線が接合され、
    前記伝熱板と前記リード線との接合位置は、
    前記一方の面の法線方向から見て、前記第1領域に含まれている
    ことを特徴とする請求項1に記載の治療用処置装置。
  3. 前記伝熱板と前記リード線との接合位置は、
    前記一方の面の法線方向から見て、前記第1パターン部と前記温度検出部との間に位置する
    ことを特徴とする請求項2に記載の治療用処置装置。
  4. 前記発熱シート、前記伝熱板、及び前記温度検出部を有する第1保持部材と、
    前記第1保持部材と同一の構成を有する第2保持部材とを備え、
    前記第1保持部材及び前記第2保持部材は、
    2つの前記伝熱板が互いに向かい合う状態で配設され、当該2つの前記伝熱板で前記生体組織を挟持可能とする
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の治療用処置装置。
  5. 前記第1保持部材及び前記第2保持部材の各前記発熱シート及び各前記伝熱板は、
    平行して延びる2つの腕部を有するU字状にそれぞれ形成され、
    前記第1保持部材及び前記第2保持部材の各前記第1領域は、
    前記第1保持部材及び前記第2保持部材にて前記生体組織を挟持した状態で、前記一方の面の法線方向から見て、前記2つの腕部の中心線を基準として対称となる位置にそれぞれ設けられている
    ことを特徴とする請求項4に記載の治療用処置装置。
  6. 前記発熱シートは、
    平行して延びる2つの腕部を有するU字状にそれぞれ形成され、
    前記発熱用電気抵抗パターンは、
    前記第2パターン部よりも抵抗値の高い第3パターン部を備え、
    前記第1パターン部は、
    前記2つの腕部のうち一方の腕部に設けられ、
    前記第3パターン部は、
    前記2つの腕部のうち他方の腕部に設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の治療用処置装置。
  7. 前記温度検出部は、
    前記伝熱板の温度に対応する抵抗値を検出するための測温用電気抵抗パターンである
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の治療用処置装置。
  8. 前記第1パターン部は、
    前記第2パターン部の線幅に対して太い線幅を有するように形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の治療用処置装置。
  9. 前記第2パターン部は、
    曲線状に延びるように形成され、
    前記第1パターン部は、
    直線状に延びるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の治療用処置装置。
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