WO2018101148A1

WO2018101148A1 - 建設機械

Info

Publication number: WO2018101148A1
Application number: PCT/JP2017/042062
Authority: WO
Inventors: 浩晃安部; 中谷　賢一郎; 浩司寺嶋
Original assignee: 株式会社日立建機ティエラ
Priority date: 2016-11-29
Filing date: 2017-11-22
Publication date: 2018-06-07
Also published as: JP2018087458A

Abstract

作業装置の最大作業高さを標準的な作業装置よりも高くした４柱式キャノピタイプの小型の建設機械であって、キャノピ全体の剛性を確保しつつ、作業装置に対して良好な視界を確保できるものを提供する。　前側横連結梁２１Ｇは、左側連結梁２１Ｅ及び右側連結梁２１Ｆの前端と後端の中間位置Ｐに配置され、キャノピ２０は、前記左側連結梁と前記右側連結梁との間で前記横連結梁の前側に形成される天窓部Ｗを覆う透明板３２と、左右の前支柱２１Ａ，２１Ｂの間を覆うフロント網部５２Ａ及び前記透明板の上方を覆うトップ網部５２Ｂを有しかつ前記フロント網部と前記トップ網部とを一枚の金属網で一体に形成したキャノピガード５０とを更に備え、前記トップ網部は、前記透明板との間に所定の間隔Ｄを設けて配置されている。

Description

建設機械

　本発明は、運転席の上方をキャノピで覆った４柱式キャノピタイプの小型油圧ショベルに関する。

　特許文献１には、運転席の上方を４柱式キャノピで覆った小型油圧ショベルにおいて、上部旋回体の前側に嵩上げ部材としてブーム取付台を取り付け、このブーム取付台の上端部に作業装置のブームを取り付けることで、作業装置の最大作業高さ（アタッチメントの回動支点の最高到達点の高さ）を掘削作業等で使用する標準的な作業装置よりも高くし、作業装置のアタッチメントとしてグラップル等のアタッチメントを取り付けることで、建物の解体作業等を行うことができるようにしたものが記載されている。

　特許文献２には、掘削作業等で使用する標準的な作業装置を備え、運転席の上方を４柱式キャノピで覆った小型油圧ショベルにおいて、キャノピの天井板に開口部を設け、この開口部を板ガラスや透明な樹脂板からなる透明板で塞いで天井窓を形成すると共に、天井板の前端部に透明な保護板をひさし状に取り付け、運転者を降雨から保護しつつ上方視界を確保するようにしたものが記載されている。また、特許文献２記載の４柱式キャノピでは、天井窓の透明板は落下物の衝撃に対する強度が十分ではないため、格子状の枠からなるガードで天井窓の上方を覆うことにより、落下物が天井窓の透明板を破って運転室空間に侵入することを防止している。

特開２００５－１８８１３３号公報

特許第４５０４２８３号公報

　通常、キャノピの天井板の寸法や取付位置は、標準的な作業装置を最大作業高さに上げたときに、運転席の運転者が大きく姿勢を変えることなくアタッチメントを視界に収めることができるように設定されている。そのため、特許文献１のように最大作業高さを高くした作業装置を最大作業高さに上げた場合、運転席の運転者が通常の姿勢で見上げたときに作業装置の上部が天井板で隠れてしまうおそれがある。その結果、運転者は前屈みの姿勢で上を見上げながら作業を行うことを余儀なくされ、そのような姿勢での作業は運転者の負担となる。

　ここで、特許文献１に記載の建設機械に特許文献２に記載のキャノピを適用することにより、キャノピの天井窓を通じて、最大作業高さに上げた作業装置に対して一定の視界を確保できると考えられる。

　しかしながら、特許文献２に記載のキャノピでは、キャノピ全体の剛性が損なわれないように天井板の前後左右の四方に位置する梁を避けて天井窓を設けているため、天井窓の範囲が制限され、運転者が必要とする上方視界を確保する点で必ずしも十分とは言えない。

　また、キャノピの左前支柱と右前支柱との間を通して得られる前方視界と天井窓を通して得られる上方視界とが天井窓の前側に位置する梁や天井窓の前縁（天井板の一部）等によって分断されるため、最大作業高さを高くした作業装置の可動範囲に対して連続的な視界を確保できない。そのため、作業装置の操作中に例えばアタッチメントが各視界の死角に入ると、運転者はアタッチメントが前方視界又は上方視界に収まるように意識的又は無意識的に無理な姿勢をとらざるを得ず、そのような状態で長時間作業行うことは運転者に大きな負担を与えることになる。

　本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、作業装置の最大作業高さを標準的な作業装置よりも高くした４柱式キャノピタイプの小型の建設機械であって、キャノピ全体の剛性を確保しつつ、作業装置に対して良好な視界を確保できるものを提供することにある。

　上記目的を達成するために、本発明は、車体と、この車体に搭載された運転席と、前記車体の前部でかつ前記運転席の前側に嵩上げ部材を介して取り付けられた作業装置と、前記車体に立設され前記運転席の上方を覆うキャノピとを備え、前記キャノピは、前記運転席の左前側に立設された左前支柱と、前記運転席の右前側に立設された右前支柱と、前記運転席の左後側に立設された左後支柱と、前記運転席の右後側に立設された右後支柱と、前記左前支柱の上端部と前記左後支柱の上端部とを連結する左側連結梁と、前記右前支柱の上端部と前記右後支柱の上端部とを連結する右側連結梁と、前記左側連結梁と前記右側連結梁との間に張り渡された天井板と、前記左側連結梁と前記右側連結梁とを連結しかつ前記天井板の前端部を支持する横連結梁とを有する４柱式キャノピタイプの小型の建設機械において、前記横連結梁は、前記左側連結梁及び前記右側連結梁の前端と後端の中間位置であって、前記作業装置を最大作業高さに上げたときに、前記左側連結梁と前記右側連結梁との間で前記横連結梁の前側に形成される天窓部によって前記作業装置の視界を確保できる位置に配置され、前記キャノピは、前記天窓部を覆う透明板と、前記左前支柱と前記右前支柱との間を覆う第１網部を有するフロントガード部及び前記透明板の上方を覆う第２網部を有するトップガード部を有しかつ前記第１網部と前記第２網部とを一枚の金属網で一体に形成したキャノピガードとを更に備え、前記トップガード部の第２網部は、前記透明板との間に所定の間隔を設けて配置されているものとする。

　以上のように構成した本発明においては、左側連結梁と右側連結梁との間でかつ天井板の前方に、最大作業高さを高くした作業装置に対する視界を確保する天窓部を形成したことにより、運転席に着座した運転者は大きく姿勢を変えることなく最大作業高さに上げた作業装置の上部を視界に収めることができるため、運転者の作業負担を軽減することが可能となる。

　また、左前支柱と右前支柱との間をフロントガード部の第１網部で覆い、透明板の上方をトップガード部の第２網部で覆ったことにより、運転席に着座した運転者を落下物から保護することができる。

　また、フロントガード部の第１網部とトップガード部の第２網部とを一枚の金属網で一体に形成し、フロントガード部の上端又はトップガード部の前端に枠を設けない構造としたことにより、作業装置の可動範囲に対して連続的な視界を確保することができる。

　また、左前支柱の上端部と左後支柱の上端部とを左側連結梁で連結し、右前支柱の上端部と右後支柱の上端部とを右側連結梁で連結し、かつ左側連結梁の中間部と右側連結梁の中間部とを横連結梁で連結したことにより、キャノピの転倒保護構造の強度を確保することができる。すなわち、機体転倒時にキャノピの側方から荷重が加わった場合でも、運転席周りの空間を確保して運転者を保護することができる。

　本発明によれば、作業装置の最大作業高さを標準的な作業装置よりも高くした４柱式キャノピタイプの小型の建設機械において、キャノピ全体の剛性を確保しつつ、最大作業高さに上げた作業装置の上部の視界を確保し、かつ作業装置の可動範囲に対して視界の連続性を確保することができる。

本発明の一実施形態に係る４柱式キャノピタイプの小型の油圧ショベルを示す正面図である。キャノピを単体で示す斜視図である。キャノピをガードを取り外した状態で示す斜視図である。キャノピをキャノピガードと透明板とを取り外した状態で示す斜視図である。キャノピをキャノピガード、透明板、天井板等を取り外した状態で示す斜視図である。図３のＡ矢視断面図である。透明板の右前方付近の分解斜視図である。透明板の右前方付近を左側から見た分解断面図である。キャノピガードを単体で示す斜視図である。キャノピガードを単体で示す上面図である。キャノピガードを単体で示す正面図である。キャノピガードを単体で示す側面図である。キャノピを運転席に着座した運転者と共に示す正面図であり、前側横連結梁の位置を従来技術と比較して示す図である。油圧ショベルをアタッチメント等を省略して示す正面図であり、運転席からの上方視野を従来技術と比較して示す図である。従来技術に係るキャノピ（天井窓及びフロントガード無し）で運転席の上方を覆った場合の上方視界を示す図である。本発明の一実施形態に係るキャノピ（キャノピガード無し）で運転席の上方を覆った場合の上方視界を示す図である。本実施形態に係るキャノピ２０（キャノピガード有り）で運転席の上方を覆った場合の上方視界を示す図である。

　以下、本発明の一実施形態に係る建設機械を図面を用いて説明する。

　図１は、本実施形態に係る４柱式キャノピタイプの小型の油圧ショベルを示す正面図である。

　図１に示すように、油圧ショベル１は、自走可能なクローラ式の下部走行体２と、この下部走行体２上に旋回装置３を介して旋回可能に搭載され、下部走行体２と一緒に車体を構成する上部旋回体４と、この上部旋回体４の前側に揺動及び俯仰動可能に設けられた後述のスイング式の作業装置５と、下部走行体２の前側に起伏可能に設けられた排土装置６とにより大略構成されている。

　ここで、油圧ショベル１は、作業内容に応じて専用の作業装置５を装着することができる。例えば建物の解体作業を行う場合には、アタッチメント５Ｅの回動支点の最高到達高さ（以下「最大作業高さ」という。）Ｈを高くしたグラップル仕様の作業装置５が一般的に用いられる。

　作業装置５は、旋回フレーム７の前部に左右方向に揺動可能に取り付けられたスイングポスト５Ａと、このスイングポスト５Ａに立ち上って取り付けられたブーム取付台（嵩上げ部材）５Ｂと、このブーム取付台５Ｂの上端部に俯仰動可能に取り付けられたブーム５Ｃと、このブーム５Ｃの先端部に俯仰動可能に取り付けられたアーム５Ｄと、このアーム５Ｄの先端部に回動可能に取り付けられたグラップル５Ｅと、ブーム５Ｃを俯仰動させるブームシリンダ５Ｆと、アーム５Ｄを俯仰動させるアームシリンダ５Ｇと、グラップル５Ｅを回動させるバケットシリンダ５Ｈとによって大略構成されている。グラップル５Ｅは、その先端側に開閉可能な一対のフォーク５Ｅ１，５Ｅ２と、各フォーク５Ｅ１，５Ｅ２を開閉するフォークシリンダ（図示せず）とを備えている。

　上述のようにブーム５Ｃとスイングポスト５Ａとの間にブーム取付台５Ｂを取り付けることにより、作業装置５の最大作業高さＨを高くすることができる。なお、最大作業高さＨを高くする方法はこれに限られず、例えば、スイングポスト５Ａとブーム取付台５Ｂとに代えて、スイングポスト５Ａにブーム取付台５Ｂを一体化したハイポスト型のスイングポストを使用することも可能である。

　上部旋回体４は、後述の旋回フレーム７、カウンタウエイト８、床板９、運転席１２、キャノピ２０等により大略構成されている。キャノピ２０の内部には、運転室空間Ｓが形成されている。上部旋回体４の後端側は、下部走行体２の車幅（左右のクローラの間隔）と等しい左右方向の幅寸法を有し、平面視で半円弧状に形成されている。これにより、油圧ショベル１は、上部旋回体４が下部走行体２上で旋回動作を行ったときに、後述するカウンタウエイト８の後端面が下部走行体２の車幅内に収まる後方小旋回型の油圧ショベルとして構成されている。ここで、一般に、後方小旋回型の油圧ショベルとは、旋回時に車体後方の安全が確保されるよう後端旋回半径比（後端旋回半径×２を車幅で除した値×１００）が１２０％以下で、フロント最小旋回半径比（フロント最小旋回半径または機体前部の旋回中心からの最大距離×２を車幅で除した値×１００）が１２０％を超えるショベルであると定義されている。本実施形態に係る後方小旋回型の油圧ショベル１は、後端旋回半径比が１２０％以内であれば、旋回時に後端旋回半径が車幅からはみ出すサイズであっても構わない。なお、本発明が適用される小型の油圧ショベル１は、後端旋回半径比、フロント最小旋回半径比ともに１２０％以内である超小旋回型であってもよい。

　旋回フレーム７は、上部旋回体４のベースとなるもので、この旋回フレーム７の前端側には、作業装置５のスイングポスト５Ａが左右方向に揺動可能に取り付けられている。一方、旋回フレーム７の後端側には、作業装置５との重量バランスをとるカウンタウエイト８が固定されている。このカウンタウエイト８の前側には、エンジン、油圧ポンプ等（いずれも図示せず）が配設されている。

　床板９は、旋回フレーム７上に設けられている。この床板９は、後述の運転席１２に着席した運転者の足乗せ場となる足乗せ板１０と、この足乗せ板１０の後側から上方に立ち上り運転席１２を支持する運転席支持台１１とで構成されている。

　運転席１２は、床板９を構成する運転席支持台１１上に支持され、油圧ショベル１を操縦する運転者が着席するものである。運転席１２の左右両側には、作業装置５等を操作するための作業操作レバー１３が配設されている。運転席１２の前側には、下部走行体２の走行を操作するための走行操作レバー・ペダル１４が配設されている。

　外装カバー１５は、運転席１２の周囲を取り囲んで設けられている。この外装カバー１５は、旋回フレーム７に搭載されたエンジン、油圧ポンプ、熱交換器、作動油タンク、燃料タンク等（いずれも図示せず）をカウンタウエイト８等と共に覆うものである。

　次に、本実施形態の要部であるキャノピ２０について図２～図７Ｄを用いて説明する。

　図２は、キャノピ２０を単体で示す斜視図である。

　図２に示すように、キャノピ２０は、運転席１２（図１に示す）の周囲を取り囲んで立設され、運転席１２の上方を覆うことにより、運転席１２に着席した運転者を降雨や落下物から保護するものである。キャノピ２０は、支柱２１と天井板２２と透明板３２とキャノピガード５０とを備え、剛性に優れた４柱キャノピとして構成されている。

　図３は、キャノピ２０をキャノピガード５０を取り外した状態で示す斜視図である。図４は、キャノピ２０をキャノピガード５０と透明板３２とを取り外した状態で示す斜視図である。図５は、キャノピ２０をキャノピガード５０、透明板３２、天井板２２等を取り外した状態で示す斜視図である。

　図５に示すように、支柱２１は、左前支柱２１Ａと、右前支柱２１Ｂと、左後支柱２１Ｃと、右後支柱２１Ｄと、左側連結梁２１Ｅと、右側連結梁２１Ｆと、前側横連結梁２１Ｇと、後側横連結梁２１Ｈとで構成されている。左前支柱２１Ａは運転席１２の左前側に立設され、右前支柱２１Ｂは運転席１２の右前側に立設され、左後支柱２１Ｃは運転席１２の左後側に立設され、右後支柱２１Ｄは運転席１２の右後側に立設されている。左側連結梁２１Ｅは、左前支柱２１Ａの上端部と左後支柱２１Ｃの上端部とを連結している。右側連結梁２１Ｆは、右前支柱２１Ｂの上端部と右後支柱２１Ｄの上端部とを連結している。前側横連結梁２１Ｇは、左側連結梁２１Ｅの中間部と右側連結梁２１Ｆの中間部とを連結している。後側横連結梁２１Ｈは、左後支柱２１Ｃの上端部と右後支柱２１Ｄの上端部とを連結している。

　左前支柱２１Ａと左側連結梁２１Ｅと左後支柱２１Ｃとは、例えば一本の円筒鋼管（金属円筒管）に曲げ加工等を施すことにより一体に形成されている。これにより、左前支柱２１Ａと左側連結梁２１Ｅとの間は、円弧状に湾曲した左前連結部２１Ｊを介して滑らかに連結され、左側連結梁２１Ｅと左後支柱２１Ｃとの間は、円弧状に湾曲した左後連結部２１Ｋを介して滑らかに連結されている。同様に、右前支柱２１Ｂと右側連結梁２１Ｆと右後支柱２１Ｄとは、例えば一本の円筒鋼管に曲げ加工等を施すことにより一体に形成されている。これにより、右前支柱２１Ｂと右側連結梁２１Ｆとの間は、円弧状に湾曲した右前連結部２１Ｌを介して滑らかに連結され、右側連結梁２１Ｆと右後支柱２１Ｄとの間は、円弧状に湾曲した右後連結部２１Ｍを介して滑らかに連結されている。

　前側横連結梁２１Ｇは、例えば断面コ字状の鋼材（チャンネル材）により形成され、その両端側は、左側連結梁２１Ｅと右側連結梁２１Ｆに溶接によりそれぞれ接合されている。後側横連結梁２１Ｈは、例えば円筒鋼管により形成され、その両端側は、左後支柱２１Ｃと右後支柱２１Ｄに溶接によりそれぞれ接合されている。

　図４に示すように、天井板２２は、例えば薄肉な鋼板材からなり、左側連結梁２１Ｅと右側連結梁２１Ｆとの間でかつ左右の連結梁２１Ｅ，２１Ｆの中間位置Ｐ（図５に示す）から後方に張り渡され、運転席１２の上方を覆うものである。ここで、中間位置Ｐ（天井板２２の前端位置）は、作業装置５を最大作業高さＨに上げたときに、左右の連結梁２１Ｅ，２１Ｆとの間でかつ天井板２２の前方（天窓部）に作業装置５に対する視界を確保できるように設定される。具体的には、運転席１２に着座した運転者が背筋を伸ばした姿勢で見上げたときに、最大作業高さＨに上げた作業装置５のアタッチメント５Ｅが天井板２２で隠れないように設定される。なお、天井板２２の前端部を支持する前側横連結梁２１Ｇを左右の連結梁２１Ｅ，２１Ｆの後端寄りに配置することにより天窓部を大きく確保することができるが、キャノピ２０の剛性及び形状保持性の観点からは前側横連結梁２１Ｇを左右の連結梁２１Ｅ，２１Ｆの前端寄りに配置することが好ましい。そのため、中間位置Ｐは、最大作業高さＨに上げた作業装置５の視界を最小限確保できる前端寄りの限界位置Ｐ１（図８に示す）からキャノピ２０の剛性及び形状保持性を最低限確保できる後端寄りの限界位置Ｐ２（図８に示す）までの所定範囲内の位置に設定される。本実施形態では、中間位置Ｐを前端寄りの限界位置Ｐ１に設定している。

　天井板２２は、前側横連結梁２１Ｇと後側横連結梁２１Ｈとの間に位置して運転席１２の上方を覆う平坦部２２Ａと、この平坦部２２Ａの後端側に設けられ、この後端側から後側横連結梁２１Ｈに向けて湾曲する湾曲部２２Ｂとで構成されている。平坦部２２Ａの前端部は、前側横連結梁２１Ｇで支持され、湾曲部２２Ｂの後端部は、後側横連結梁２１Ｈで支持されている。平坦部２２Ａの左右両端は、左右の連結梁２１Ｅ，２１Ｆにそれぞれ溶接で接合され、湾曲部２２Ｂの左右両端は、左右の後連結部２１Ｋ，２１Ｍにそれぞれ溶接で接合されている。また、平坦部２２Ａの前端部の下面には、前側横連結梁２１Ｇの上側側面が溶接で接合され、湾曲部２２Ｂの下端部の前側側面には、後側横連結梁２１Ｈの後側側面が溶接で接合されている。平坦部２２Ａの上面には、上方に突出する複数（例えば４個）の補強用隆起部２２Ａ１が、前後方向に延びるように、かつ、左右方向に離間して設けられている。これにより、平坦部２２Ａの変形を抑え、平坦部２２Ａの強度を向上させることができる。

　図５に示すように、左前連結部２１Ｊには、左前吊上げ用ブラケット２３が設けられ、右前連結部２１Ｌには、右前吊上げ用ブラケット２４が設けられている。左右の前吊上げ用ブラケット２３，２４は、鋼板等により略直角三角形状の板体として形成されたもので、その斜辺に相当する部位が、左右の前連結部２１Ｊ，２１Ｌに沿うように凹湾曲状に形成されている。左右の前吊上げ用ブラケット２３，２４は、それぞれ左右の前連結部２１Ｊ，２１Ｌに溶接により接合されている。左右の前吊上げ用ブラケット２３，２４には、透明板支持部材３３の左右の支持部３３Ａ，３３Ｂよりも前側の部位にそれぞれ吊り穴２３Ａ，２４Ａが設けられている。各吊り穴２３Ａ，２４Ａには、例えばキャノピ２０を吊るときにフック等が掛けられる。

　左後連結部２１Ｋには、左後吊上げ用治具２５が設けられ、右後連結部２１Ｍには、右後吊上げ用治具２６が設けられている。左右の後吊上げ用治具２５，２６は、例えば鋼棒等をΩ型に曲げ加工したものであり、それぞれ左右の後連結部２１Ｋ，２１Ｍに溶接により接合され、左右の後連結部２１Ｋ，２１Ｍとの間に吊り穴２５Ａ，２６Ａを形成している。各吊り穴２５Ａ，２６Ａには、例えばキャノピ２０を吊るときにフック等が掛けられる。

　左前支柱２１Ａの下端部と右前支柱２１Ｂの下端部との間には、前側台座部材２７が設けられている。この前側台座部材２７は、左前支柱２１Ａと右前支柱２１Ｂとを床板９に固定すると共に、運転席１２に着座した運転者の足元を保護するものである。左前支柱２１Ａの中間部と右前支柱２１Ｂの中間部との間には、保護バー２８が設けられている。この保護バー２８は、運転席１２を前側から保護するものである。左後支柱２１Ｃの下端部と右後支柱２１Ｄの下端部との間には、後側台座部材２９が設けられている。この後側台座部材２９は、左後支柱２１Ｃと右後支柱２１Ｄとを運転席支持台１１に固定すると共に、運転席１２を後側から保護するものである。左前支柱２１Ａの中間部には、ハンドレール３１が設けられている。このハンドレール３１は、運転者が運転席１２への乗降時に把持するためのものである。

　図３に示すように、透明板３２は、例えば板ガラスや透明な樹脂板からなり、左側連結梁２１Ｅと右側連結梁２１Ｆとの間でかつ中間位置Ｐ（図５に示す）から前方（天窓部Ｗ）に設けられ、運転席１２（図１に示す）の上方を覆うものである。透明板３２は、透明板支持部材３３（図４に示す）を介して支柱２１及び天井板２２に固定されている。

　図４に示すように、左右の連結梁２１Ｅ，２１Ｆの中間位置Ｐより前側には、透明板３２を固定するための透明板支持部材３３が設けられている。透明板支持部材３３は、左側連結梁２１Ｅの中間位置Ｐから前端付近まで前後方向に延びて設けられ透明板３２の左側縁部を支持する左側支持部３３Ａと、右側連結梁２１Ｆに中間位置Ｐから前端付近まで前後方向に延びて設けられ透明板３２の右側縁部を支持する右側支持部３３Ｂと、天井板２２の前端部に左右方向に延びて設けられ透明板３２の後側縁部を支持する後側支持部３３Ｃとで構成されている。

　左側支持部３３Ａ、右側支持部３３Ｂ及び後側支持部３３Ｃは、それぞれ断面逆Ｌ字状の部材からなる。左側支持部３３Ａの前端部の下端面は、左吊上げ用ブラケット２３の上端面に溶接で接合されており、左側支持部３３Ａのその他の部分の下端面は、左側連結梁２１Ｅの上側面に溶接で接合されている。右側支持部３３Ｂの前端部の下端面は、右吊上げ用ブラケット２４の上端面に溶接で接合されており、右側支持部３３Ｂのその他の部分の下端面は、右側連結梁２１Ｆの上側面に溶接で接合されている。後側支持部３３Ｃの下端部は、天井板２２の前端部に溶接で接合されている。

　透明板支持部材３３の各支持部３３Ａ，３３Ｂ，３３Ｃの上面には、それぞれ長手方向に沿ってスポンジ等の弾性体からなる断面矩形状の防振部材３４が接着剤等で接合されている。防振部材３４は、透明板３２の左側縁部、右側縁部及び後側縁部の各下面に当接し、透明板支持部材３３から透明板３２に伝わる振動を緩和すると共に、透明板３２と透明板支持部材３３との隙間から運転室空間Ｓに雨水が浸入することを防止するものである。

　図６Ａ～図６Ｃは、透明板３２の取付方法を示す図であり、図６Ａは図３のＡ矢視断面図を示し、図６Ｂは透明板３２の右前方付近の分解斜視図を示し、図６Ｃは透明板３２の右前方付近を左側から見た分解断面図を示している。

　図６Ａ～図６Ｃに示すように、透明板３２の左側縁部、右側縁部及び後側縁部には、それぞれ透明板支持部材３３に固定するための取付穴３２Ａが設けられている（例えば２個ずつ）。取付穴３２Ａには、中心に貫通穴を有するボビン型のゴムブッシュ４１が取り付けられている。ゴムブッシュ４１の貫通穴には、カラー４２が挿嵌されている。ゴムブッシュ４１及びカラー４２の上下には、それぞれスペーサ４３が同軸に配置されている。ゴムブッシュ４１、カラー４２及び上下のスペーサ４３には、透明板支持部材３３の取付穴３３Ｄを通してボルト４４が下側から上側に向けて貫通して取り付けられている。ボルト４４の先端側には、ナット４５が螺着されている。

　左前支柱２１Ａの前側側面には、例えば２個のフロント左側支持ブラケット３５が溶接により接合されている。このフロント左側支持ブラケット３５は、後述するフロントガード部５０Ａのフロント左側取付ブラケット５３（図７Ａ～図７Ｄに示す）を固定するためのものである。右前支柱２１Ｂの前側側面には、例えば２個のフロント右側支持ブラケット３６が溶接により接合されている。このフロント右側支持ブラケット３６は、後述するフロントガード部５０Ａのフロント右側取付ブラケット５５（図７Ａ～図７Ｃに示す）を固定するためのものである。天井板２２の前端部上面には、例えば３個のトップ後側支持ブラケット３７が溶接により接合されている。このトップ後側支持ブラケット３７は、後述するトップガード部５０Ｂのトップ後側取付ブラケット５６（図７Ａ、図７Ｂ及び図７Ｄに示す）を固定するためのものである。

　図７Ａ～図７Ｄは、キャノピガード５０を単体で示す斜視図及び三面図である。

　図７Ａ～図７Ｄに示すように、キャノピガード５０は、枠体５１と網体５２とで形成されたフロントガード部５０Ａとトップガード部５０Ｂとを一体に有する。フロントガード部５０Ａは、左前支柱２１Ａと右前支柱２１Ｂとの間に配置され、落下物等が左右の前支柱２１Ａ，２１Ｂの間から運転室空間Ｓに侵入することを防止することにより、運転席１２に着座している運転者を保護するものである。トップガード部５０Ｂは、透明板３２の上方に所定の間隔Ｄを設けて配置され、落下物等の衝撃から透明板３２を保護するものである。

　キャノピガード５０の枠体５１は、トップ左枠５１Ｄと、フロント左枠５１Ａと、フロント下枠５１Ｃと、フロント右枠５１Ｂと、トップ右枠５１Ｅとで構成され、これらは、例えば一本の円筒鋼管に曲げ加工等を施すことにより一体に形成されている。これにより、フロント左枠５１Ａとトップ左枠５１Ｄとの間は、円弧状に湾曲した左上枠連結部５１Ｆを介して滑らかに連結され、フロント右枠５１Ｂとトップ右枠５１Ｅとの間は、円弧状に湾曲した右上枠連結部５１Ｇを介して滑らかに連結され、フロント左枠５１Ａとフロント下枠５１Ｃとの間は、円弧状に湾曲した左下枠連結部５１Ｈを介して滑らかに連結され、フロント右枠５１Ｂとフロント下枠５１Ｃとの間は、円弧状に湾曲した右下枠連結部５１Ｊを介して滑らかに連結されている。

　フロント左枠５１Ａには、例えば２個のフロント左側取付ブラケット５３が溶接により接合されている。このフロント左側取付ブラケット５３は、フロント左側支持ブラケット３５（図３に示す）にボルト等で固定される。また、フロント左枠５１Ａには、作業灯（図示せず）を取り付けるための作業灯支持ブラケット５４が溶接により接合されている。フロント右枠５１Ｂには、例えば２個のフロント右側取付ブラケット５５が溶接により接合されている。このフロント右側取付ブラケット５５は、フロント右側支持ブラケット３６（図３に示す）にボルト等で固定される。トップ左枠５１Ｄ及びトップ右枠５１Ｅの後端部はそれぞれ下方に向けて円弧状に湾曲しており、それらの先端にはトップ後側支持ブラケット３７にボルト等で固定されるトップ後側取付ブラケット５６が溶接により接合されている。

　キャノピガード５０の網体５２は、フロント網部５２Ａとトップ網部５２Ｂとを有している。これらフロント網部５２Ａと前記トップ網部５２Ｂは、フロント網部５２Ａとトップ網部５２Ｂとの境界部分に屈曲部５２Ｃが形成されるように、例えば一枚の鋼網（金属網）を曲げ加工することにより一体に形成されている。

　フロント網部５２Ａは、フロント左枠５１Ａとフロント右枠５１Ｂとの間に張り渡されている。フロント網部５２Ａの左右の両端部は、それぞれフロント左枠５１Ａ及びフロント右枠５１Ｂの前側側面に溶接で接合されている。フロント網部５２Ａの下端部は、フロント下枠５１Ｃの前側側面に溶接で接合されている。フロント左枠５１Ａ、フロント右枠５１Ｂ、フロント下枠５１Ｃ及びフロント網部５２Ａは、フロントガード部５０Ａを構成している。

　トップ網部５２Ｂは、トップ左枠５１Ｄとトップ右枠５１Ｅとの間に張り渡されている。トップ網部５２Ｂの左右の両端部は、それぞれトップ左枠５１Ｄ及びトップ右枠５１Ｅの上側側面に溶接で接合されている。トップ左枠５１Ｄ、トップ右枠５１Ｅ及びトップ網部５２Ｂは、トップガード部５０Ｂを構成している。

　本実施形態による油圧ショベル１は、上述の如き構成を有するもので、この油圧ショベル１を用いて建物の解体作業等を行う場合には、運転者は運転席１２に着席し、走行操作レバー・ペダル１４を操作することにより、油圧ショベル１を作業現場まで自走させる。作業現場で運転者が、作業操作レバー１３を操作することにより、上部旋回体４を旋回させつつ作業装置５を俯仰動させ、グラップル５Ｅを用いて建物の解体作業等を行なうことができる。

　本実施形態により達成される効果を図８～図１０Ｃを用いて説明する。

　図８は、キャノピ２０を運転席１２に着座した運転者と共に示す正面図であり、前側左右連結梁２１Ｇの位置を従来技術と比較して示す図である。図９は、油圧ショベル１をアタッチメント５Ｅ等を省略して示す正面図であり、運転席１２からの上方視野を従来技術と比較して示す図である。図１０Ａ～図１０Ｃは、運転席１２からの上方視界を従来技術と比較して示す図であり、図１０Ａは、従来技術に係るキャノピ（天井窓及びフロントガード無し）で運転席１２の上方を覆った場合の例を示し、図１０Ｂは、本実施形態に係るキャノピ２０（キャノピガード５０無し）で運転席１２の上方を覆った場合の例を示し、図１０Ｃは、本実施形態に係るキャノピ２０（キャノピガード５０有り）で運転席１２の上方を覆った場合の例を示している。

　従来技術においては、図８又は図１０Ａに示すように、前側左右連結梁２１Ｇが左右の連結梁２１Ｅ，２１Ｆの前端付近に配置され、連結梁２１Ｅ，２１Ｆの間が全て天井板２２で覆われているため、図９に示すように上方視野角が角度θ１までに制限されている。そのため、図１０Ａに示すように、最大作業高さＨに上げた作業装置５の上部（アーム５Ｄの先端部）が天井板２２で隠れてしまう。

　これに対して、本実施形態においては、図８に示すように前側左右連結梁２１Ｇを中間位置Ｐよりも後方に配置すると共に、キャノピ２０の天井部分（左右の連結梁２１Ｅ，２１Ｆの間）のうち中間位置Ｐから後方を天井板２２で覆い、キャノピ２０の天井部分（左右の連結梁２１Ｅ，２１Ｆの間）でかつ中間位置Ｐから前方（天窓部Ｗ）を透明板３２で覆ったことにより、図９に示すように、運転者の上方視野角を角度θ２まで拡大することができる。これにより、図１０Ｂ又は図１０Ｃに示すように、運転席１２に着座した運転者は大きく姿勢を変えることなく最大作業高さＨに上げた作業装置５の上部（アーム５Ｄの先端部）を視界に収めることができるため、運転者の作業負担を軽減することが可能となる。

　また、左前支柱２１Ａと右前支柱２１Ｂとの間をフロントガード部５０Ａのフロント網部５２Ａで覆い、透明板３２の上方をトップガード部５０Ｂのトップ網部５２Ｂで覆ったことにより、運転席１２に着座した運転者を落下物から保護することができる。

　また、フロントガード部５０Ａのフロント網部５２Ａとトップガード部５０Ｂのトップ網部５２Ｂとを一枚の金属網で一体に形成し、フロントガード部５０Ａの上端又はトップガード部５０Ｂの前端に枠を設けない構造としたことにより、図１０Ｂに示すキャノピガード５０を取り外した場合の上方視界と同様に、作業装置５の可動範囲に対して連続的な視界を確保することができる。

　また、左前支柱２１Ａの上端部と左後支柱２１Ｃの上端部とを左側連結梁２１Ｅで連結し、右前支柱２１Ｂの上端部と右後支柱２１Ｄの上端部とを右側連結梁２１Ｆで連結し、左側連結梁２１Ｅの中間部と右側連結梁２１Ｆの中間部とを前側左右連結梁２１Ｇで連結し、かつ左後連結部２１Ｋと右後連結部２１Ｍとを後側左右連結梁２１Ｈで連結したことにより、キャノピ２０の転倒保護構造の強度を確保することができる。すなわち、機体転倒時にキャノピ２０の側方から荷重が加わった場合でも、運転室空間Ｓを確保して運転者を保護することができる。さらに、天井板２２を挟んでトップ後側取付ブラケット５６の下側に前側左右連結梁２１Ｇを配置したことにより、トップガード部５０Ｂの支持強度も確保することができる。

　また、透明板３２の上方に間隔Ｄを設けてトップガード部５０Ｂを設けたことにより、トップガード部５０Ｂが落下物の衝撃で変形した場合でも、トップガード部５０Ｂが透明板３２に接触することを防止し、透明板３２を保護することができる。さらに、フロント網部５２Ａとトップ網部５２Ｂとを例えば一枚の鋼網を曲げ加工して屈曲部５２Ｃを形成したことにより、落下物の衝撃に対するトップ網部５２Ｂの変形量を抑えることができる。なお、透明板３２とトップガード部５０Ｂとの間隔Ｄは、トップガード部５０Ｂの高さがトラック輸送時に特別な許可を必要としない高さに収まるように設定することが望ましい。

　以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例を含む。例えば、上記した実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。

　１…油圧ショベル、２…下部走行体（車体）、３…旋回装置、４…上部旋回体（車体）、５…作業装置、５Ａ…スイングポスト、５Ｂ…ブーム取付台（嵩上げ部材）、５Ｃ…ブーム、５Ｄ…アーム、５Ｅ…グラップル（アタッチメント）、５Ｅ１，５Ｅ２…フォーク、５Ｆ…ブームシリンダ、５Ｇ…アームシリンダ、５Ｈ…バケットシリンダ、６…排土装置、７…旋回フレーム、８…カウンタウエイト、９…床板、１０…足乗せ板、１１…運転席支持台、１２…運転席、１３…作業操作レバー、１４…走行操作レバー・ペダル、１５…外装カバー、２０…キャノピ、２１…支柱、２１Ａ…左前支柱、２１Ｂ…右前支柱、２１Ｃ…左後支柱、２１Ｄ…右後支柱、２１Ｅ…左側連結梁、２１Ｆ…右側連結梁、２１Ｇ…前側横連結梁、２１Ｈ…後側横連結梁、２１Ｊ…左前連結部、２１Ｋ…左後連結部、２１Ｌ…右前連結部、２１Ｍ…右後連結部、２２…天井板、２２Ａ…平坦部、２２Ａ１…補強用隆起部、２２Ｂ…湾曲部、２３…左前吊上げ用ブラケット、２３Ａ…吊り穴、２４…右前吊上げ用ブラケット、２４Ａ…吊り穴、２５…左後吊上げ用冶具、２５Ａ…吊り穴、２６…右後吊上げ用冶具、２６Ａ…吊り穴、２７…前側台座部材、２８…保護バー、２９…後側台座部材、３１…ハンドレール、３２…透明板、３２Ａ…取付穴、３３…透明板支持部材、３３Ａ…左側支持部、３３Ｂ…右側支持部、３３Ｄ…取付穴、３３Ｃ…後側支持部、３４…防振部材、３５…フロント左側支持ブラケット、３６…フロント右側支持ブラケット、３７…トップ後側支持ブラケット、４１…ゴムブッシュ、４２…カラー、４３…スペーサ、４４…ボルト、４５…ナット、５０…キャノピガード、５０Ａ…フロントガード部、５０Ｂ…トップガード部、５１…枠体、５１Ａ…フロント左枠、５１Ｂ…フロント右枠、５１Ｃ…フロント下枠、５１Ｄ…トップ左枠、５１Ｅ…トップ右枠、５１Ｆ…左上枠連結部、５１Ｇ…右上枠連結部、５１Ｈ…左下枠連結部、５１Ｊ…右下枠連結部、５２…網体、５２Ａ…フロント網部（第１網部）、５２Ｂ…トップ網部（第２網部）、５２Ｃ…屈曲部、５３…フロント左側取付ブラケット、５４…作業灯支持ブラケット、５５…フロント右側取付ブラケット、５６…トップ後側取付ブラケット、Ｈ…最大作業高さ、Ｐ…中間位置、Ｓ…運転室空間、θ１，θ２…上方視野角、Ｗ…天窓部。

Claims

　車体と、
　この車体に搭載された運転席と、
　前記車体の前部でかつ前記運転席の前側に嵩上げ部材を介して取り付けられた作業装置と、
　前記車体に立設され前記運転席の上方を覆うキャノピとを備え、
　前記キャノピは、
　前記運転席の左前側に立設された左前支柱と、
　前記運転席の右前側に立設された右前支柱と、
　前記運転席の左後側に立設された左後支柱と、
　前記運転席の右後側に立設された右後支柱と、
　前記左前支柱の上端部と前記左後支柱の上端部とを連結する左側連結梁と、
　前記右前支柱の上端部と前記右後支柱の上端部とを連結する右側連結梁と、
　前記左側連結梁と前記右側連結梁との間に張り渡された天井板と、
　前記左側連結梁と前記右側連結梁とを連結しかつ前記天井板の前端部を支持する横連結梁とを有する４柱式キャノピタイプの小型の建設機械において、
　前記横連結梁は、前記左側連結梁及び前記右側連結梁の前端と後端の中間位置に配置され、
　前記キャノピは、
　前記左側連結梁と前記右側連結梁との間で前記横連結梁の前側に形成される天窓部を覆う透明板と、
　前記左前支柱と前記右前支柱との間を覆う第１網部を有するフロントガード部及び前記透明板の上方を覆う第２網部を有するトップガード部を有しかつ前記第１網部と前記第２網部とを一枚の金属網で一体に形成したキャノピガードとを更に備え、
　前記トップガード部の第２網部は、前記透明板との間に所定の間隔を設けて配置されていることを特徴とする建設機械。
　請求項１に記載の建設機械において、
　前記フロントガード部の第１網部と前記トップガード部の第２網部とを形成する前記一枚の金属網は、前記第１網部と前記第２網部との境界部分に屈曲部が形成されるよう曲げ加工されていることを特徴とする建設機械。
　請求項１に記載の建設機械において、
　前記横連結梁は、前記作業装置を最大作業高さに上げたときに、前記天窓部によって前記作業装置の上部に対する視界を確保できる位置に配置されていることを特徴とする建設機械。