WO2018100631A1 - 情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
情報処理装置は、空間情報測定部と、表示部と、制御部と、を備える。制御部は、空間情報測定部によって測定される空間情報であって、荷室の寸法及び向きを含む空間情報を取得する第1の取得部と、配置情報を取得する第2の取得部であって、配置情報は、荷室に関係する荷室情報と、荷室に積載されるべき一以上の荷物のそれぞれについての荷物情報であって、当該荷物の寸法と重量の少なくとも一方を含む荷物情報と、に基づいて、一以上の荷物のそれぞれの荷室における配置を計算した結果である、第2の取得部と、取得済みの空間情報と、取得済みの配置情報と、に基づいて、一以上の荷物のそれぞれを示す一以上のオブジェクト画像を表示部に表示させる表示制御部であって、一以上のオブジェクト画像のそれぞれは、当該オブジェクト画像が示す荷物の荷室における配置位置として計算された位置に、現実の荷室に重畳される態様で表示される、表示制御部と、を備える。
Description
本明細書によって開示される技術は、荷室に積載される荷物の配置に関係する情報の表示に用いられる情報処理装置に関する。
例えば、特開2014-151978号公報(以下、特許文献1という)には、荷物をトレーラに積み付ける際の配置を計算するシステムが開示されている。このシステムは、荷物情報及びトレーラ情報を入力するデータ入力部と、入力された荷物情報及びトレーラ情報に基づいて、荷物のトレーラにおける配置を計算する積み付け計算部と、計算の結果に基づいて荷物のトレーラにおける配置イメージを出力する結果出力部と、を備える。作業員に、配置イメージに従って現実のトレーラに荷物の積み付けを行わせることにより、積み付け作業の効率化を図っている。
特許文献1のシステムでは、配置イメージは、トレーラをイメージしたトレーラ画像に、荷物をイメージした荷物画像と、を含む態様の画像として生成される。配置イメージに含まれるトレーラ画像及び荷物画像は、例えば斜視図のように、トレーラにおける各荷物の配置を俯瞰的に把握できる態様で出力される。
しかしながら、現実のトレーラに対して積み付け作業を行う際の作業者の目線は、配置イメージによって把握できる俯瞰とは異なる場合が多い。配置イメージを見て荷物の配置のイメージを把握したはずの作業者が、現実のトレーラに向かって実際に積み付け作業を行う場合に、作業者の目線におけるトレーラ内の見え方が配置イメージのトレーラ画像とは異なるために、現実のトレーラに対する荷物の配置を具体的に想像することが困難な場合がある。そのような場合、作業者による積み付け作業の効率が向上しない場合がある。
本明細書では、作業者に現実の荷室に対する荷物の配置を具体的に把握させ、積み付け作業の効率化を図ることができる技術を開示する。
本明細書によって開示される情報処理装置は、空間情報測定部と、表示部と、制御部と、を備える。制御部は、第1の取得部と、第2の取得部と、表示制御部と、を備える。第1の取得部は、空間情報測定部によって測定される空間情報であって、荷室の寸法及び向きを含む空間情報を取得する。第2の取得部は、配置情報を取得する。配置情報は、荷室に関係する荷室情報と、荷室に積載されるべき一以上の荷物のそれぞれについての荷物情報であって、当該荷物の寸法と重量の少なくとも一方を含む荷物情報と、に基づいて、一以上の荷物のそれぞれの荷室における配置を計算した結果である。表示制御部は、取得済みの空間情報と、取得済みの配置情報と、に基づいて、一以上の荷物のそれぞれを示す一以上のオブジェクト画像を表示部に表示させる。一以上のオブジェクト画像のそれぞれは、当該オブジェクト画像が示す荷物の荷室における配置位置として計算された位置に、現実の荷室に重畳される態様で表示される。
上記の構成によると、表示制御部は、表示部に、一以上のオブジェクト画像のそれぞれを、当該オブジェクト画像が示す荷物の荷室における配置位置として計算された位置に、現実の荷室に重畳される態様で表示させることができる。そのため、現実の荷室への荷物の積み付け作業を行う作業者が、現実の荷室に重畳される態様で表示された一以上のオブジェクト画像を見ることにより、現実の荷室に対する荷物の配置を具体的に想像しやすくなる。従って、上記の情報処理装置によると、作業者に現実の荷室に対する荷物の配置を具体的に把握させ、積み付け作業の効率化を図ることができる。
ここで、「荷室」は、コンテナ、トレーラ、倉庫等、荷物を積み付けるための任意の室を含む。「空間情報測定部」は、カメラ、赤外線センサ等、荷室を含めた空間の情報を測定可能な任意の装置を含む。また、「オブジェクト画像」は、荷物を示す画像であれば、静止画、動画(即ち、動きを伴う画像)のどちらであってもよい。
表示制御部は、荷室内において第1の荷物の後に第2の荷物が配置されるべき状況において、第1の荷物を示す第1のオブジェクト画像を表示部に表示させ、第1のオブジェクト画像が表示部に表示されている間に、第1のオブジェクト画像が示す位置に第1の荷物が正しく配置された第1の場合に、第2の荷物を示す第2のオブジェクト画像を表示部に表示させるようにしてもよい。
この構成によると、表示部を見た作業員は、第1のオブジェクト画像が表示部に表示されている間には、第1の荷物を第1のオブジェクト画像が示す位置に配置すればよく、第2のオブジェクト画像が表示部に表示されている間には、第2の荷物を第2のオブジェクト画像が示す位置に配置すればよいことを容易に把握することができる。作業員は、第1の荷物の後に第2の荷物が配置されるべき状況において、各荷物の配置位置及び配置順序を記憶していなくても、第1の荷物及び第2の荷物を適切に配置することができる。従って、作業員が配置位置及び配置順序を記憶する必要がなく、作業員の負担が小さく済み、作業効率を向上させることができる。
表示制御部は、第1のオブジェクト画像が表示部に表示されている間に、第1のオブジェクト画像が示す位置に第1の荷物が正しく配置されていない第2の場合に、第2のオブジェクト画像を表示部に表示させないようにしてもよい。
この構成によると、作業員は、第1のオブジェクト画像が表示部に表示されている間に、第1のオブジェクト画像が示す位置に荷物を配置した場合に、次の荷物(即ち第1の荷物)を示す第2のオブジェクト画像が表示されなければ、配置した荷物が正しく配置されなかったことを認識することができる。これにより、配置情報が示す配置とは異なった配置で各荷物が配置される事態を抑制することができる。
ここで、「第1のオブジェクト画像が示す位置に第1の荷物が正しく配置されていない第2の場合」は、第1の荷物とは異なる荷物が配置されていること(即ち荷物の種類が誤っていること)と、配置されている第1の荷物の位置及び向きが正しくないことと、のうちの少なくとも一方を含む。
情報処理装置は、報知部をさらに備えていてもよい。制御部は、さらに、第2の場合に、報知部に報知動作を実行させる、報知制御部を備えていてもよい。
この構成によると、報知部が報知動作を実行することにより、作業員は、配置した荷物が正しく配置されなかったことをより適切に認識し得る。配置情報が示す配置とは異なった配置で各荷物が配置される事態をより適切に抑制することができる。
情報処理装置は、端末装置と、端末装置と通信可能なサーバと、を含んでいてもよい。端末装置は、空間情報測定部と、表示部と、端末制御部と、を備えていてもよい。端末制御部は、第1の取得部と、第2の取得部と、表示制御部と、を備えていてもよい。第2の取得部は、サーバから配置情報を受信することによって、配置情報を取得してもよい。サーバは、記憶装置と、サーバ制御部と、を備えてもよい。記憶装置は、配置情報を記憶してもよい。サーバは、端末装置に、記憶装置内の配置情報を送信する、情報送信部を備えてもよい。
この構成によると、サーバが、配置情報を予め記憶するための記憶装置を備え、端末装置は、サーバから所定の配置情報を取得する。即ち、端末装置は、予め記憶するための記憶装置を有していなくてもよい。そのため、記憶容量が比較的小さい端末装置を用いることができる。
端末制御部は、さらに、一以上のオブジェクト画像に対応する一以上の荷物の配置が完了した場合に、完了通知をサーバに送信する通知部を備えてもよい。
これにより、サーバの利用者(例えば作業員の管理者)が、荷室における積み付け作業が完了したことを把握することができる。
端末装置は、さらに、ユーザの頭部に装着可能なフレームを備えていてもよい。表示部は、フレームに搭載され、フレームを装着したユーザの右眼と左眼の少なくとも一方に対向する位置に配置される表示装置を含んでもよい。
この構成によると、作業員(即ちユーザ)は、端末装置を頭部に装着した状態で、表示部に表示されるオブジェクト画像を見ながら積み付け作業を行うことができる。この場合、表示部には、作業員の視界内の現実の荷室に重畳された態様でオブジェクト画像が表示されるため、作業員は、自身の目線から見た荷室における各荷物の配置を適切に把握することができる。
なお、上記の情報処理装置、端末装置、及び、サーバを実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能媒体も、新規で有用である。
(実施例)
(管理システム2の構成;図1)
図1に示す管理システム2は、荷物(例えば荷物P)を荷室(例えばコンテナC)に積み付ける積み付け作業を行う作業員(例えば作業員W)に対して、当該荷室における荷物の効率的な配置を指示するとともに、作業員の積み付け作業を管理するためのシステムである。管理システム2は、画像表示装置10と、サーバ50と、を備える。画像表示装置10とサーバ50とは、インターネット4を介して相互に無線通信(具体的にはWi-Fi通信)を実行可能である。
(管理システム2の構成;図1)
図1に示す管理システム2は、荷物(例えば荷物P)を荷室(例えばコンテナC)に積み付ける積み付け作業を行う作業員(例えば作業員W)に対して、当該荷室における荷物の効率的な配置を指示するとともに、作業員の積み付け作業を管理するためのシステムである。管理システム2は、画像表示装置10と、サーバ50と、を備える。画像表示装置10とサーバ50とは、インターネット4を介して相互に無線通信(具体的にはWi-Fi通信)を実行可能である。
(画像表示装置10の構成;図1、図2)
画像表示装置10は、ユーザ(例えば作業員W)の頭部に装着して用いられる画像表示装置(いわゆるヘッドマウントディスプレイ)である。図1に示すように、画像表示装置10は、フレーム12と、右表示部14Rと、左表示部14Lと、右投影部15Rと、左投影部15Lと、右カメラ16Rと、左カメラ16Lと、コントロールボックス18と、スピーカ19とを備えている。
画像表示装置10は、ユーザ(例えば作業員W)の頭部に装着して用いられる画像表示装置(いわゆるヘッドマウントディスプレイ)である。図1に示すように、画像表示装置10は、フレーム12と、右表示部14Rと、左表示部14Lと、右投影部15Rと、左投影部15Lと、右カメラ16Rと、左カメラ16Lと、コントロールボックス18と、スピーカ19とを備えている。
フレーム12は、眼鏡フレーム状の部材である。ユーザは、眼鏡を装着するようにフレーム12を装着することによって、画像表示装置10を頭部に装着することができる。
右表示部14R、左表示部14Lは、それぞれ、透光性の表示部材である。ユーザが画像表示装置10を頭部に装着すると、ユーザの右眼に対向する位置に右表示部14Rが配置され、左眼に対向する位置に左表示部14Lが配置される。以下、右表示部14R、左表示部14Lを総称して「表示部14」と呼ぶ場合がある。
右投影部15R、左投影部15Lは、それぞれ、右表示部14R、左表示部14Lに画像を投影する部材である。右投影部15R、左投影部15Lは、それぞれ、右表示部14R、左表示部14Lの側部に設けられている。以下、右投影部15R、左投影部15Lを総称して「投影部15」と呼ぶ場合がある。本実施例では、投影部15は、制御部30の指示に従って、荷物Pを示す所定の仮想画像(以下では「オブジェクト画像」と呼ぶ)を表示部14に投影する。これにより、ユーザは、表示部14越しにユーザが視認可能な現実世界の対象物(例えばコンテナC)又は/及び空間の所定の位置に、上記オブジェクト画像が重畳されたかの様に、現実世界の対象物又は/及び空間とオブジェクト画像とを見ることができる。以下、本明細書では、制御部30が、投影部15に画像の投影を指示することによって、表示部14に所望の画像を表示させることを説明する場合に、投影部15の動作の説明を省略し、単に「制御部30が表示部14に所望の画像を表示させる」などと表現する場合がある。
右カメラ16Rは、フレーム12のうち、右表示部14Rの上方位置(即ち、ユーザの右眼の上方に対応する位置)に配置されているカメラである。一方、左カメラ16Lは、フレーム12のうち、左表示部14Lの上方位置(即ち、ユーザの左眼の上方に対応する位置)に配置されているカメラである。右カメラ16Rと左カメラ16Lのそれぞれによって、画像表示装置10を装着するユーザの視界範囲に対応する範囲(以下では「特定範囲」と呼ぶ場合がある)を異なる角度から撮影することができる。即ち、右カメラ16Rはユーザの右眼の視界範囲を撮影し、左カメラ16Lはユーザの左眼の視界範囲を撮影すると言うこともできる。また、以下、右カメラ16Rと左カメラ16Lを総称して「カメラ16」と呼ぶ場合がある。
コントロールボックス18は、フレーム12の一部に内蔵されている制御装置である。コントロールボックス18には、画像表示装置10の制御系統を司る各要素が収容されている。具体的に言うと、図2に示すように、コントロールボックス18には、Wi-Fiインターフェース20と、制御部30と、メモリ32と、が収納されている。以下では、インターフェースのことを「I/F」と記載する。他の例では、コントロールボックス18は、フレーム12とは別個に備えられていてもよい。その場合、コントロールボックス18内の各構成要素(Wi-Fiインターフェース20、制御部30、メモリ32)と、フレーム12に備え付けられた各構成要素(表示部14、投影部15、カメラ16等)とがケーブル等によって電気的に接続されていればよい。
Wi-FiI/F20は、インターネット4を介して、外部の装置(例えば、サーバ50)とWi-Fi通信を実行するためのI/Fである。
制御部30は、メモリ32に記憶されているプログラムに従って、後述の積み付け制御処理(図5参照)を含む様々な処理を実行する。また、制御部30は、表示部14、投影部15、カメラ16、Wi-FiI/F20、及び、メモリ32と電気的に接続されており、これらの各要素の動作を制御することができる。
メモリ32は、様々なプログラムを記憶している。また、メモリ32には、後述の積み付け制御処理の実行過程で取得される各種情報を一時的に記憶するための記憶領域が設けられている。また、図示していないが、メモリ32は、画像表示装置10を識別するための装置IDも記憶している。
スピーカ19は、音声を出力するための出力部である。
(サーバ50の構成;図1、図3)
図1に示すサーバ50は、画像表示装置10の管理者(例えば、積み付け作業の管理企業等)によって設置されるサーバである。図3に示すように、サーバ50は、表示部52と、操作部54と、Wi-FiI/F56と、制御部60と、メモリ60とを備える。
図1に示すサーバ50は、画像表示装置10の管理者(例えば、積み付け作業の管理企業等)によって設置されるサーバである。図3に示すように、サーバ50は、表示部52と、操作部54と、Wi-FiI/F56と、制御部60と、メモリ60とを備える。
表示部52は、様々な情報を表示可能なディスプレイである。操作部54は、キーボード及びマウスを備える。サーバ50のユーザは、操作部54を操作することによって様々な指示をサーバ50に入力することができる。Wi-FiI/F56は、インターネット4を介して、外部の装置(例えば、画像表示装置10)とWi-Fi通信を実行するためのI/Fである。制御部60は、メモリ62に記憶されているプログラムに従って、後述のシミュレーション処理(図4参照)を含む様々な処理を実行する。メモリ62は、様々なプログラムを記憶している。また、メモリ62には、制御部60がシミュレーション処理を実行することによって生成される配置情報を記憶するための配置情報記憶領域64が設けられている。配置情報は、一以上の荷物を、指定された荷室(例えば、コンテナ、倉庫など)に対して積み付ける場合における、適切な各荷物の配置及び積み付け順序を示す情報である。配置情報が示す各荷物の配置及び積み付け順序に従って積み付け作業が行われることにより、各荷物を効率的に荷室に収納することができる。
(シミュレーション処理;図4)
作業員による積み付け作業が実際に行われる前に、本実施例のサーバ50の制御部60が予め実行するシミュレーション処理について説明する。シミュレーション処理は、一以上の荷物を、指定された荷室(例えば、コンテナ、倉庫など)に対して積み付ける場合における、適切な各荷物の配置位置及び配置順序をシミュレートするための処理である。サーバ50の利用者が、操作部52において所定のシミュレーション開始操作を入力すると、制御部60は、図4の処理を開始する。
作業員による積み付け作業が実際に行われる前に、本実施例のサーバ50の制御部60が予め実行するシミュレーション処理について説明する。シミュレーション処理は、一以上の荷物を、指定された荷室(例えば、コンテナ、倉庫など)に対して積み付ける場合における、適切な各荷物の配置位置及び配置順序をシミュレートするための処理である。サーバ50の利用者が、操作部52において所定のシミュレーション開始操作を入力すると、制御部60は、図4の処理を開始する。
S10では、制御部60は、荷室情報が入力されることを監視する。サーバ50の利用者は、操作部52において、荷物を積み付ける対象の荷室(以下では、「対象荷室」と呼ぶ。例えば図1のコンテナC)に関係する各種情報(即ち荷室情報)を入力することができる。荷室情報は、例えば、対象荷室の識別情報、対象荷室の寸法、対象荷室の制約等、荷室に関係する各種情報を含む。なお、他の例では、メモリ62に予め複数のタイプの荷室に対応する荷室情報を記憶させておいてもよい。その場合、S10では、制御部60は、メモリ62内の各荷室情報を示すリストを表示部52に表示させ、利用者に一つの荷室情報を選択させるようにしてもよい。利用者によって対象荷室の荷室情報が入力されると、制御部60は、S10でYESと判断してS12に進む。
S12では、制御部60は、荷物情報が入力されることを監視する。サーバ50の利用者は、操作部52において、対象荷室に積み付けるための一以上の荷物(以下では、「対象荷物」と呼ぶ。例えば図1の荷物B)のそれぞれに関係する各種情報を入力することができる。荷物情報は、対象荷物の識別情報、寸法、重量、内容、制約(例えば積載不可、積載方向指定等)など、対象荷物に関係する各種情報を含む。対象荷物の識別情報は、例えば、対象荷物に貼られたラベルの識別番号である。利用者によって、一以上の対象荷物のそれぞれの荷物情報が入力されると、制御部60は、S12でYESと判断してS14に進む。
S14では、制御部60は、S10で入力された荷室情報と、S12で入力された荷物情報と、を利用して、配置シミュレーションを実行する。具体的には、S14では、制御部60は、荷室情報が示す対象荷室に、荷物情報が示す一以上の対象荷物を効率良く積み付けるための配置位置及び配置順序を計算する。
続くS16では、制御部60は、配置情報を生成する。具体的には、S16では、制御部60は、S14の配置シミュレーションの結果として算出された配置位置及び配置順序を示す情報である配置情報を生成する。
続くS18では、制御部60は、生成された配置情報をメモリ62の配置情報記憶領域64に記憶させる。S18を終えると、制御部60は、図4のシミュレーション処理を終了する。
(積み付け制御処理;図5)
続いて、画像表示装置10を装着した作業員が積み付け作業を行う際に、画像表示装置10の制御部30が実行する積み付け制御処理について説明する。図5の積み付け制御処理が開始される時点で、既に図4のシミュレーション処理が完了している。作業員(例えば図1の作業員W)は、電源がオンされている画像表示装置10を装着した状態で、カメラ16の撮影範囲(即ち特定範囲)内において所定のジェスチャーを行うことによって、所定の積み付け制御処理開始操作を入力することができる。その場合、制御部30は、図5の処理を開始する。
続いて、画像表示装置10を装着した作業員が積み付け作業を行う際に、画像表示装置10の制御部30が実行する積み付け制御処理について説明する。図5の積み付け制御処理が開始される時点で、既に図4のシミュレーション処理が完了している。作業員(例えば図1の作業員W)は、電源がオンされている画像表示装置10を装着した状態で、カメラ16の撮影範囲(即ち特定範囲)内において所定のジェスチャーを行うことによって、所定の積み付け制御処理開始操作を入力することができる。その場合、制御部30は、図5の処理を開始する。
S30では、制御部30は、対象荷室の識別情報が入力されることを監視する。具体的には、まず、制御部30は、識別情報入力のためのキーパッドを示すキーパッド画像を表示部14に表示させる。作業員は、特定範囲内において、キーパッド画像が示すキーパッドを操作するジェスチャーを行うことによって、対象荷室(例えば図1のコンテナC)の識別情報を入力することができる。対象荷室の識別情報は、例えば対象荷室の外面に記載されている。他の例では、対象荷室の外面に対象荷室の識別情報が記録された情報コード(バーコード、二次元コード等)が表示されていてもよい。その場合、作業員が対象荷室の外面の情報コードを見る(即ち、特定範囲内に識別情報を入れる)ことによって、カメラ16に情報コードを撮影させてもよい。その場合、制御部30が、撮影された情報コードをデコードすることによって、識別情報を取得してもよい。また、図1の例のように、対象荷室が車載されたコンテナCである場合には、対象荷室の識別情報は、車のナンバープレートに記載された番号であってもよい。識別情報の入力方法は上記の各手法には限られず、他の任意の手法を用いることができる。対象荷室の識別情報が入力されると、制御部30は、S30でYESと判断し、S32に進む。
S32では、制御部30は、S30で入力された識別情報をサーバ50に送信する。サーバ50の制御部60は、画像表示装置10から識別情報(S32)を受信すると、メモリ62の配置情報記憶領域64を参照し、配置情報記憶領域64に記憶されている一以上の配置情報のうちから、受信された識別情報が示す荷室に対応する配置情報(以下では「対象配置情報」と呼ぶ)を特定する。そして、制御部60は、配置情報記憶領域64から対象配置情報を読み出し、対象配置情報を画像表示装置10に送信する。
S34では、制御部30は、サーバ50から対象配置情報を受信することを監視する。制御部30は、サーバ50から対象配置情報を受信すると、S34でYESと判断し、S36に進む。一方、制御部30は、S32で識別情報を送信した後、対象配置情報を受信することなく所定期間(例えば1分間)が経過した場合、エラー処理を実行し、図5の処理を終了する。
S36では、制御部30は、Nの値を1に決定する。
続くS38では、制御部30は、この時点における空間情報を取得する。空間情報は、作業員の視界範囲内の各物品に関係する各種情報(例えば、寸法、向き、画像表示装置10との距離等)を含む。具体的には、S38では、まず制御部30は、カメラ16から、カメラ16が現在撮影しているカメラ画像を取得する。上記の通り、特定範囲(即ちカメラ16の撮影範囲)は、画像表示装置10を装着する作業員の視界範囲に対応する。作業員が、積み付け作業を行うために対象荷室(例えば図1のコンテナC)を見ると、カメラ画像には対象荷室の画像が含まれる。そして、制御部30は、カメラ16から取得したカメラ画像に基づいて、カメラ画像に含まれる各物品の特徴点を特定するための座標情報を抽出する。次いで、制御部30は、抽出された座標情報に基づいて、カメラ画像に含まれる各物品の寸法、各物品の向き、各物品と画像表示装置10との距離等の各種情報を算出する。ここで算出される各種情報が空間情報の一例である。上記のカメラ画像に対象荷室の画像が含まれる場合には、空間情報には、作業員の視界範囲に存在する対象荷室の少なくとも一部の実際の寸法、向き、画像表示装置10との距離等の各種情報が含まれる。以上の各処理を実行することによって、S38において、制御部30は空間情報を取得する。
続くS40では、制御部30は、S38で取得された空間情報と、S34で取得された配置情報と、に基づいて、N個目の対象荷物(即ち、配置情報が指定する配置順序がN番目の対象荷物)を示すオブジェクト画像を表示部14に表示させる。1回目のS40では、Nは1に定められているため、制御部30は、1個目の対象荷物を示すオブジェクト画像を表示部14に表示させる。この際、制御部30は、オブジェクト画像を、N個目の対象荷物が配置されるべき位置として配置情報において指定されている位置に、現実の対象荷室に重畳される態様で表示させる。また、制御部30は、オブジェクト画像と同時に、対象荷物の識別情報、重量、制約情報等の各種文字情報を併せて表示することができる。
S40におけるオブジェクト画像の表示例を図6に示す。図6の例は、図1の作業員Wが、対象荷室であるコンテナCに、対象荷物である複数個の荷物Bを積み付けるための積み付け作業を行う際に、制御部30が1個目の対象荷物を示すオブジェクト画像100を表示する様子を示す。図6の例では、オブジェクト画像100は、作業員Wから見て、コンテナCの最も奥側の位置に重畳される態様で表示部14に表示される。また、オブジェクト画像100に加えて、1個目の対象荷物に関係する文字情報(識別情報、重量、備考など)110が併せて表示される。図6の表示部14を見ることにより、作業員Wは、自分から見てコンテナCの最も奥側の位置に1個目の対象荷物を配置すべきことを知ることができる。また、作業員Wは、表示部14に表示されているオブジェクト画像100を見れば、対象荷物を配置する際における荷物の向き(即ち自分から見た向き)も知ることができる。作業員Wは、表示部14に表示されているオブジェクト画像100を見ながら、オブジェクト画像100に重なるように1個目の対象荷物を配置すれば、予め計算された配置情報が示す配置位置及び配置順序に従って1個目の対象荷物を適切に配置することができる。作業員Wは、コンテナCに対する荷物の配置位置及び配置順序を自分で考える必要がなく、積み付け作業を効率良く行うことができる。
続くS42では、制御部30は、この時点で、表示中のオブジェクト画像が示す位置に荷物が配置されたか否かを判断する。具体的には、S42では、制御部30は、カメラ16から現在撮影しているカメラ画像を取得し、取得されたカメラ画像に基づいて、表示中のオブジェクト画像が示す位置(即ち、N個目の対象荷物が配置されるべき位置として配置情報において指定された位置)に、何らかの荷物が配置されたか否かを判断する。この時点で、カメラ画像が、表示中のオブジェクト画像が示す位置に何らかの荷物(以下では、「配置荷物」と呼ぶ場合がある)が配置されていることを表わしている場合には、制御部30は、S42でYESと判断し、S44に進む。一方、この時点で、カメラ画像が、表示中のオブジェクト画像が示す位置に何も配置されていないことを表わしている場合には、制御部30は、S42でNOと判断し、S38に戻り、現時点の空間情報(即ち最新の空間情報)を取得する。この場合、制御部30は、S42でYESと判断するまで、S38~S42の各処理を繰り返し実行する。
S44では、制御部30は、オブジェクト画像が示す位置に、N個目の対象荷物が正しく配置されているか否かを判断する。具体的には、S44では、まず制御部30は、S42でYESと判断された時点のカメラ画像を分析し、配置荷物がN個目の対象荷物であるか否かを判断する。詳しく言うと、制御部30は、配置荷物の外面に予め付されたラベルに印字されている識別情報を識別し、対象荷物の識別情報と比較し、両者が一致する場合に、配置荷物がN個目の対象荷物であると判断する。他の例では、配置荷物がN個目の対象荷物であるか否かは、他の手法によって判断されてもよい。例えば、制御部30は、配置荷物の外形や色等に基づいて、配置荷物がN個目の対象荷物であるか否かを判断してもよい。制御部30は、配置荷物がN個目の対象荷物であると判断した場合に、続いて、その配置荷物(即ちN個目の対象荷物)が正しい向きで配置されているか否かを判断する。詳しく言うと、制御部30は、カメラ画像をさらに分析し、カメラ画像中の配置荷物の向きが、配置情報が指定するN個目の対象荷物の向きに適合するか否かを判断する。制御部30は、カメラ画像中の配置荷物(即ちN個目の対象荷物)の向きが、配置情報が指定するN個目の対象荷物の向きに適合すると判断する場合に、S44でYESと判断し、S48に進む。一方、制御部30は、配置荷物がN個目の対象荷物でないと判断した場合、又は、配置荷物がN個目の対象荷物であったが、配置荷物の向きが、配置情報が指定するN個目の対象荷物の向きに適合していないと判断する場合、S44でNOと判断し、S46に進む。
S46では、制御部30は、エラー動作を行う。具体的には、制御部30は、表示部14にエラーメッセージ(例えば「荷物の種類が異なっています」「荷物の向きが正しくありません」の文字、及び、エラーを示すアイコン等)を表示させるとともに、スピーカ19に報知音を出力させる。S46でエラー動作が行われることにより、作業員は、配置した荷物が正しく配置されなかったことを適切に認識することができる。配置情報が示す配置とは異なった配置で各荷物が配置される事態を適切に抑制することができる。S46でエラー動作を行うと、制御部30は、S38に戻る。
一方、S48では、制御部30は、配置情報で配置位置を指定されているすべての対象荷物が配置されたか否かを判断する。この時点ですべての対象荷物の配置が完了している場合、制御部30は、S48でYESと判断し、S52に進む。一方、すべての対象荷物の配置が完了していない場合には、制御部30は、S48でNOと判断し、S50に進む。
S50では、制御部30は、Nの値を1インクリメントする。次いで、制御部30は、S38に戻り、この時点の空間情報(即ち最新の空間情報)を取得する。続くS40では、制御部30は、S50でインクリメントされた後のNの値に従って、N個目の対象荷物を示すオブジェクト画像を表示部14に表示させる。
2回目のS40におけるオブジェクト画像の表示例を図7に示す。図7は、上記の図6のオブジェクト画像100が表示された後の2回目のS40において表示されるオブジェクト画像200の表示例である。図7の例では、コンテナCの最も奥側の位置には、1個目の対象荷物B1(即ち、図6のオブジェクト画像100に対応する対象荷物)が既に配置されている。図7の例では、オブジェクト画像200は、作業員から見て、コンテナCの最も奥側の位置であって、既に配置されている対象荷物B1上の位置に重畳される態様で表示部14に表示される。また、オブジェクト画像200に加えて、1個目の対象荷物に関係する文字情報(識別情報、重量、備考など)210が併せて表示される。図7の表示部14を見ることにより、作業員Wは、先に配置した1個目の対象荷物上に2個目の対象荷物を積載して配置すべきことを知ることができる。また、作業員Wは、表示部14に表示されているオブジェクト画像200を見れば、2個目の対象荷物を配置する際における荷物の向き(即ち自分から見た向き)も知ることができる。作業員Wは、表示部14に表示されているオブジェクト画像200を見ながら、オブジェクト画像200に重なるように2個目の対象荷物を配置すれば、予め計算された配置情報が示す配置位置及び配置順序に従って2個目の対象荷物を適切に配置することができる。作業員は、コンテナCに対する荷物の配置位置及び配置順序を自分で考える必要がなく、積み付け作業を効率良く行うことができる。
S52では、制御部30は、サーバ50に完了通知を送信する。完了通知は、対象荷室の識別情報と、積み付け作業が完了したことを示す情報と、を含む。S52を終えると、制御部30は、図5の積み付け制御処理を終了する。
サーバ50の制御部60は、画像表示装置10から完了通知(S52)を受信すると、メモリ62の配置情報記憶領域64内の対象配置情報に所定の完了情報を対応付けて記憶させる。
以上、本実施例の管理システム2の構成及び動作について説明した。上記の通り、本実施例では、制御部30は、空間情報と配置情報とに基づいて、N個目の対象荷物を示すオブジェクト画像を、N個目の対象荷物の対象荷室における配置位置として計算された位置に、現実の対象荷室に重畳される態様で表示させる(図5のS40、図6、図7参照)。そのため、現実の荷室への荷物の積み付け作業を行う作業者が、現実の荷室に重畳される態様で表示された一以上のオブジェクト画像を見ることにより、現実の荷室に対する荷物の配置を具体的に想像しやすくなる。従って、本実施例の管理システム2によると、作業者に現実の荷室に対する荷物の配置を具体的に把握させ、積み付け作業の効率化を図ることができる。
特に、本実施例では、制御部30は、カメラ16が撮影するカメラ画像に基づいて取得される空間情報を利用して、現実の荷室の特徴点を把握した上で、荷室に重畳される態様でオブジェクト画像を表示部14に表示させる。即ち、本実施例では、制御部30は、作業員の目線に合わせた態様でオブジェクト画像を表示させることができる。作業員がより具体的に荷物の配置を把握することができる。
また、本実施例では、制御部30は、N個目の対象荷物を示すオブジェクト画像を表示部14に表示させた後で(図5のS40)、オブジェクト画像が示す位置に、N個目の対象荷物が正しく配置されているか否かを判断し(S42、S44)、オブジェクト画像が示す位置に、N個目の対象荷物が正しく配置されていると判断する場合(S42及びS44でYES)に、N+1個目の対象荷物を示すオブジェクト画像を表示する(次回のS40)。そのため、特に、図6、図7の例のように、作業員Wは、表示部14に表示されているオブジェクト画像100(200)を見ながら、オブジェクト画像100(200)に重なるように対象荷物を配置すれば、予め計算された配置情報が示す配置位置及び配置順序に従って対象荷物を適切に配置することができる。このように、作業員は、荷室に対する荷物の配置及び各荷物の配置順序を自分で考える必要がなく、積み付け作業を効率良く行うことができる。
また、本実施例では、制御部30は、N個目の対象荷物を示すオブジェクト画像を表示部14に表示させた後で(図5のS40)、オブジェクト画像が示す位置に、N個目の対象荷物が正しく配置されていないと判断する場合に(S44でNO)、N+1個目の対象荷物を示すオブジェクト画像を表示することなく、エラー動作を行う(S46)。エラー動作が行われることにより、作業員は、配置した荷物が正しく配置されなかったことを適切に認識することができる。配置情報が示す配置とは異なった配置で各荷物が配置される事態を適切に抑制することができる。
また、本実施例では、管理システム2は、画像表示装置10とサーバ50とを備える。サーバ50の制御部60は配置情報を生成してメモリ62に記憶させる。制御部30はサーバ50から配置情報を受信する。画像表示装置10の制御部30は、空間情報と配置情報とに基づいてオブジェクト画像を表示させる。即ち、本実施例では、画像表示装置10のメモリ32には配置情報を予め記憶させておく必要はない。
また、本実施例では、制御部30は、すべての対象荷物の配置が完了すると(図4のS48でYES)、サーバ50に完了通知を送信する(S52)。従って、サーバ50の利用者(例えば作業員の管理者)が、対象荷室における積み付け作業が完了したことを把握し得る。
また、本実施例では、画像表示装置10は、ユーザ(作業員W)の頭部に装着可能なフレーム12を備えるヘッドマウントディスプレイである。ユーザがフレーム12を装着すると、表示部14(即ち右表示部14R及び左表示部14L)は、ユーザの右眼及び左眼に対向する位置に配置される。そのため、本実施例では、作業員(即ちユーザ)は、画像表示装置10を頭部に装着した状態で、表示部14に表示されるオブジェクト画像を見ながら、両手を使って積み付け作業を行うことができる。この場合、表示部14には、作業員の視界内の現実の荷室に重畳された態様でオブジェクト画像が表示されるため(図6、図7参照)、作業員は、自身の目線から見た荷室における各荷物の配置を適切に把握することができる。
本実施例と請求の範囲の対応関係を説明しておく。管理システム2が「情報処理装置」の一例である。画像表示装置10が「端末装置」の一例である。カメラ16が「空間情報測定部」の一例である。図6のオブジェクト画像100、図7のオブジェクト画像200が、それぞれ「第1のオブジェクト画像」「第2のオブジェクト画像」の一例である。
図4のS42及びS44でYESの場合が「第1の場合」の一例である。S44でNOの場合が「第2の場合」の一例である。スピーカ19及び表示部14が「報知部」の一例である。S46のエラー動作が「報知動作」の一例である。
図4のS42及びS44でYESの場合が「第1の場合」の一例である。S44でNOの場合が「第2の場合」の一例である。スピーカ19及び表示部14が「報知部」の一例である。S46のエラー動作が「報知動作」の一例である。
以上、実施例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、以下の変形例を採用してもよい。
(変形例1)上記の実施例では、画像表示装置10の制御部30は、N個目の対象荷物を示すオブジェクト画像を表示部14に表示させた後で(図5のS40)、オブジェクト画像が示す位置に、N個目の対象荷物が正しく配置されているか否かを判断し(S42、S44)、オブジェクト画像が示す位置に、N個目の対象荷物が正しく配置されていると判断する場合(S42及びS44でYES)に、N+1個目の対象荷物を示すオブジェクト画像を表示する(次回のS40)。これに限られず、制御部30は、複数のオブジェクト画像のうちの2以上のオブジェクト画像を同時に表示させるようにしてもよい。
(変形例2)作業員が行う積み付け作業に関係する配置情報を、画像表示装置10のメモリ32に予め記憶させておくようにしてもよい。その場合、制御部30は、サーバ50に対象荷室の識別情報を送信し、サーバ50から配置情報を受信する処理(図4のS30~S34)を省略する。制御部30は、メモリ32に予め記憶された配置情報と、空間情報と、に基づいて、各オブジェクト画像を表示部14に表示させてもよい。本変形例では、画像表示装置10が「情報処理装置」の一例である。
(変形例3)上記の実施例では、サーバ50の制御部60が、シミュレーション処理(図4)を実行する。これに限られず、画像表示装置10の制御部30が、シミュレーション処理(図4)を実行してもよい。その場合、制御部30は、生成された配置情報を、画像表示装置10のメモリ32に記憶させてもよい。
(変形例4)上記の実施例では、画像表示装置10の表示部14は、透光性のディスプレイである。これに限られず、画像表示装置10の表示部は遮光性のディスプレイであって、ユーザが画像表示装置10を装着した際にユーザの視界を遮るものであってもよい。その場合、制御部30は、カメラ16で撮影されるカメラ画像(即ち、ユーザの視界範囲に対応する画像)を表示部に表示させてもよい。また、積み付け制御処理(図5参照)では、制御部30は、表示部に表示されるカメラ画像にオブジェクト画像を重畳させて表示させるようにしてもよい。
(変形例5)上記の実施例では、制御部30は、カメラ16が撮影するカメラ画像に基づいて空間情報を取得する(図4のS38)。これに限られず、制御部30は、カメラ画像以外の情報から空間情報を取得するようにしてもよい。例えば、画像表示装置10が、ユーザの視界範囲内の各物品を検出可能な赤外線センサをさらに備えていてもよい。その場合、制御部30は、赤外線センサの検出結果に基づいて空間情報を取得するようにしてもよい。
(変形例6)上記の実施例では、制御部30は、すべての対象荷物の配置が完了すると(図4のS48でYES)、サーバ50に完了通知を送信する(S52)。これに限られず、制御部30は、完了通知をサーバ50に送信しなくてもよい。
(変形例7)上記の各実施例では、画像表示装置10は、略眼鏡状のフレームを有しており、眼鏡を装着するようにユーザの頭部に装着可能なものである。これに限られず、画像表示装置は、ユーザの頭部に装着可能であれば、帽子状、ヘルメット状等、任意の支持枠を有していてもよい。
(変形例8)画像表示装置は、視力矯正、目の保護等の用途のために一般的に使用されているアイウェア(眼鏡、サングラス等)に、カメラ及びコントロールボックス等を装着することによって形成されてもよい。その場合、アイウェアのレンズ部分が表示部として利用されてもよい。
(変形例9)上記の実施例では、画像表示装置10は、右カメラ16と左カメラ16の2個のカメラを有するが、カメラの数は1個であってもよい。また、画像表示装置10は、右表示部14Rと左表示部14Lとのうちの一方のみを有していてもよい。
(変形例10)画像表示装置は、ユーザの頭部に装着可能なものに限られず、任意の形態のものであってもよい。例えば、画像表示装置は、ユーザが携帯可能な携帯端末であってもよい。
(変形例11)上記の各実施例では、オブジェクト画像100、200(図6、図7)はいずれも静止画像として表示されている。これに限られず、オブジェクト画像は動画(即ち、少なくとも一部がアニメーション動作する画像)として表示されてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
Claims (7)
- 空間情報測定部と、
表示部と、
制御部と、を備える情報処理装置であって、
前記制御部は、
前記空間情報測定部によって測定される空間情報であって、荷室の寸法及び向きを含む前記空間情報を取得する第1の取得部と、
配置情報を取得する第2の取得部であって、前記配置情報は、前記荷室に関係する荷室情報と、前記荷室に積載されるべき一以上の荷物のそれぞれについての荷物情報であって、当該荷物の寸法と重量の少なくとも一方を含む前記荷物情報と、に基づいて、前記一以上の荷物のそれぞれの前記荷室における配置を計算した結果である、前記第2の取得部と、
取得済みの前記空間情報と、取得済みの前記配置情報と、に基づいて、前記一以上の荷物のそれぞれを示す一以上のオブジェクト画像を前記表示部に表示させる表示制御部であって、前記一以上のオブジェクト画像のそれぞれは、当該オブジェクト画像が示す荷物の前記荷室における配置位置として計算された位置に、現実の前記荷室に重畳される態様で表示される、前記表示制御部と、を備える、
情報処理装置。 - 前記表示制御部は、
前記荷室内において第1の荷物の後に第2の荷物が配置されるべき状況において、前記第1の荷物を示す第1のオブジェクト画像を前記表示部に表示させ、
前記第1のオブジェクト画像が前記表示部に表示されている間に、前記第1のオブジェクト画像が示す位置に前記第1の荷物が正しく配置された第1の場合に、前記第2の荷物を示す第2のオブジェクト画像を前記表示部に表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記表示制御部は、
前記第1のオブジェクト画像が前記表示部に表示されている間に、前記第1のオブジェクト画像が示す位置に前記第1の荷物が正しく配置されていない第2の場合に、前記第2のオブジェクト画像を前記表示部に表示させない、
請求項2に記載の情報処理装置。 - 報知部をさらに備え、
前記制御部は、さらに、
前記第2の場合に、報知部に報知動作を実行させる、報知制御部を備える、
請求項3に記載の情報処理装置。 - 前記情報処理装置は、端末装置と、前記端末装置と通信可能なサーバと、を含み、
前記端末装置は、前記空間情報測定部と、前記表示部と、端末制御部と、を備え、
前記端末制御部は、前記第1の取得部と、前記第2の取得部と、前記表示制御部と、を備え、
前記第2の取得部は、前記サーバから前記配置情報を受信することによって、前記配置情報を取得し、
前記サーバは、記憶装置と、サーバ制御部と、を備え、
前記記憶装置は、前記配置情報を記憶し、
前記サーバは、前記端末装置に、前記記憶装置内の前記配置情報を送信する、情報送信部を備える、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記端末制御部は、さらに、
前記一以上のオブジェクト画像に対応する前記一以上の荷物の配置が完了した場合に、完了通知をサーバに送信する通知部を備える、
請求項5に記載の情報処理装置。 - 前記端末装置は、さらに、ユーザの頭部に装着可能なフレームを備え、
前記表示部は、前記フレームに搭載され、前記フレームを装着した前記ユーザの右眼と左眼の少なくとも一方に対向する位置に配置される表示装置を含む、
請求項5又は6に記載の情報処理装置。
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