WO2018088200A1 - 前面板積層体及びこれを用いた表示装置、並びにこれらの製造方法 - Google Patents

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  • the half cut of the second base material 6 and the adhesive layer 5 in the process A can be suitably formed by using laser light whose output is adjusted.
  • the amount of energy that the laser beam reaches to the layer to be cut is set.
  • the front plate is positioned to a position where the liquid can be jetted in the step D with respect to each of the exposed display layers. By moving 100, the display layer can be efficiently removed.
  • a front side protective layer 201 was laminated on the upper surface of the front plate laminate 1, and a back side protective layer 202 was laminated on the lower surface of the substrate 205. Then, the periphery of the front side protective layer 201 and the back side protective layer 202 was sealed with a sealing material 206.
  • Driving was performed using a driving device, and it was confirmed that good display on the display area 211 was possible.

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Abstract

前面板と背面板とを導電性両面テープで貼り合わせた構造の表示装置の効率的な製造を可能とする前面板積層体及びこれを用いた表示装置、並びにこれらの製造方法を提供する。前面板積層体は、第一の領域と第一の領域に隣接する第二の領域とを有し、第一の領域においては、第一の基材の一方の表面に、共通電極と、表示層と、接着層と、易剥離性の第二の基材とがこの順で積層され、第二の領域においては、第一の基材の一方の表面に、共通電極と、導電性両面テープとがこの順で積層され、第二の領域は外周縁の一部を含む領域であって、当該外周縁の一部を含む領域において、導電性両面テープの縁と、第一の基材の縁と、共通電極の縁とが平面視において同一線上であることを特徴とする。

Description

前面板積層体及びこれを用いた表示装置、並びにこれらの製造方法
 本発明は、前面板積層体及びこれを用いた表示装置、並びにこれらの製造方法に関する。
 軽量、薄型、低消費電力であり可読性の高い表示を特徴とした電子ペーパーを表示装置として用いることで、値札や荷札や掲示板など従来紙などの印刷物による表示媒体を用いていた領域で表示の電子化が進んでいる。このような表示装置は、電子ペーパー表示層を有する前面板と電子ペーパー表示層に電圧を印加する背面板とを備える。
 近年、背面板としてPETフィルムやポリイミドフィルムなどの可撓性のある基材を用いたフレキシブルな表示装置が実用化されており、上記値札などの表示として用いられている。
 前面板としては、PETフィルムなど可撓性のある透明基材にITOなどからなる共通電極を全面に蒸着した後、塗布などにより電子ペーパー表示層を形成し、更に易剥離性の基材で電子ペーパー表示層を覆った構成のものを用いるのが一般的である。
 特許文献1には、このような構成の前面板を目的の画面サイズに切り出し、背面板にあるコモン接続電極と接続を取る部位のITOに傷を付けないように、当該部位の易剥離性の基材及び電子ペーパー表示層のみをハーフカットし、当該ハーフカットした部位の易剥離性の基材を剥離除去した後に電子ペーパー表示層を拭取り除去することでITOを露出させた部分を形成することが記載されている。
 背面板のコモン接続電極には予め上下導通材を形成しておき、前面板の易剥離性の基材を剥離除去することにより露出した電子ペーパー表示層の接着面を背面板の画素電極に対してラミネートすることで表示装置とする。
 背面板にガラス板やプリント基板などの可撓性の低い基材を用いる場合、上下導通材には銀ペーストなどの導電性接着剤を背面板のコモン接続電極上に滴下し、前面板をラミネートすることで上下導通材と前面板の共通電極とを接続するのが一般的であるが、背面板に可撓性のある基材を用いたフレキシブルな表示装置を形成する場合には、カーボン粉や銀やニッケルなどの金属粉を導電材として含有した導電性両面テープを上下導通材として用いるのが好適である。
 導電性両面テープは背面板のコモン接続電極上に矩形にカットして貼付し、前面板をラミネートすることで導電性両面テープと前面板の共通電極とを接続する。もしくは、前面板の共通電極を露出した部分に矩形にカットした導電性両面テープを貼付して前面板積層体とし、この前面板積層体を背面板にラミネートすることで導電性両面テープとコモン接続電極とを接続する。
特開2010-85619号公報
 しかしながら、矩形にカットした導電性両面テープを前面板の共通電極が露出した部分や背面板のコモン接続電極に貼付する場合、テープが小さく正確に位置合わせして貼付することが困難であり生産性の低下を招いていた。さらには、前面板を背面板とラミネートして表示装置を作製する際に、導電性両面テープのはみ出しが無いかを確認する必要があった。図17及び図18に示すように従来の表示装置300では、導電性両面テープ7が、共通電極を露出させた領域40から外側にはみ出す場合がある。その場合、封止材206が導電性両面テープ7や共通電極3および第一の基材2の側面を覆うことができなかったり、封止材206の幅が部分的に薄くなったりして、封止性能に問題が発生する。また、導電性両面テープ7が、共通電極を露出させた領域40内に必ず収まるように小さくすると、共通電極3への接続抵抗が大きくなって良好な駆動ができなくなる恐れがある。接続抵抗を小さくするには、共通電極を露出させた領域40を大きくすることが必要になり、その分表示領域が小さくなってしまう。
 本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、前面板と背面板とを導電性両面テープで貼り合わせた構造の表示装置の効率的な製造を可能とする前面板積層体及びこれを用いた表示装置、並びにこれらの製造方法を提供することを目的とする。
 上記目的を達成するため、本発明に係る前面板積層体は、第一の領域と第一の領域に隣接する第二の領域とを有し、第一の領域においては、第一の基材の一方の表面に、共通電極と、表示層と、接着層と、易剥離性の第二の基材とがこの順で積層され、第二の領域においては、第一の基材の一方の表面に、共通電極と、導電性両面テープとがこの順で積層され、第二の領域は外周縁の一部を含む領域であって、当該外周縁の一部を含む領域において、導電性両面テープの縁と、第一の基材の縁と、共通電極の縁とが平面視において同一線上であることを特徴とする。
 本発明に係る表示装置は、基板と第一の基材とを備え、基板の上には、表示領域に配置された複数の画素電極と、表示領域に隣接する領域に配置された少なくとも一つのコモン接続電極とを有し、第一の基材の上には、表示領域においては、共通電極と、表示層とがこの順で積層され、表示領域に隣接する領域においては、共通電極と、導電性両面テープとがこの順で積層され、コモン接続電極と共通電極とは導電性両面テープにより接続され、導電性両面テープ、基材及び共通電極の外周縁の一部を含む領域において、導電性両面テープの縁と、基材の縁と、共通電極の縁とが平面視において同一線上であることを特徴とする。
 本発明に係る前面板積層体の製造方法は、第一の基材と、第一の基材の一方の表面に形成された共通電極と、共通電極上に積層された表示層と、表示層上に積層された接着層と、接着層上に積層された易剥離性の第二の基材とを有する前面板を準備する工程と、少なくとも一つの閉曲線に囲まれた領域の第二の基材、接着層及び表示層を除去し、共通電極を露出させる工程と、露出した共通電極上に導電性両面テープを貼り付ける工程と、前面板を裁断して個片化する工程とを有し、前面板を裁断して個片化する工程において、共通電極を露出させた領域の内部を通る切断線で共通電極を露出させた領域および導電性両面テープを含む前面板を分割することを特徴とする。
 本発明に係る表示装置の製造方法は、上記に記載の前面板積層体の製造方法により製造された前面板積層体を準備する工程と、準備した前面板積層体から第二の基材を剥離する工程と、第二の基材を剥離した前面板積層体を画素電極及びコモン接続電極を有する基板に積層し、コモン接続電極と共通電極とを導電性両面テープにより接続させる工程と、を少なくとも有する。
 本発明によれば、前面板と背面板とを導電性両面テープで貼り合わせた構造の表示装置の効率的な製造を可能とする前面板積層体及びこれを用いた表示装置、並びにこれらの製造方法を実現できる。
図1Aは、第1の実施形態に係る前面板積層体の製造方法を説明する断面図である。 図1Bは、第1の実施形態に係る前面板積層体の製造方法を説明する断面図である。 図1Cは、第1の実施形態に係る前面板積層体の製造方法を説明する断面図である。 図1Dは、第1の実施形態に係る前面板積層体の製造方法を説明する断面図である。 図1Eは、第1の実施形態に係る前面板積層体の製造方法を説明する断面図である。 図1Fは、第1の実施形態に係る前面板積層体の製造方法を説明する断面図である。 図2は、図1Aにおける前面板の平面図である。 図3は、図1Eにおける前面板の平面図である。 図4は、図1Fにおける前面板の平面図である。 図5は、第1の実施形態に係る前面板積層体の平面図である。 図6は、図5に示す前面板積層体の切断面P-Pにおける断面図である。 図7Aは、第2の実施形態に係る前面板積層体の製造方法を説明する断面図である。 図7Bは、第2の実施形態に係る前面板積層体の製造方法を説明する断面図である。 図7Cは、第2の実施形態に係る前面板積層体の製造方法を説明する断面図である。 図7Dは、第2の実施形態に係る前面板積層体の製造方法を説明する断面図である。 図7Eは、第2の実施形態に係る前面板積層体の製造方法を説明する断面図である。 図7Fは、第2の実施形態に係る前面板積層体の製造方法を説明する断面図である。 図8は、図7Aにおける前面板の平面図である。 図9は、図7Eにおける前面板の平面図である。 図10は、図7Fにおける前面板の平面図である。 図11は、第2の実施形態に係る前面板積層体の平面図である。 図12は、図11に示す前面板積層体の切断面Q-Qにおける断面図である。 図13は、第1の実施形態に係る前面板積層体を用いた表示装置の平面図である。 図14は、図13に示す前面板積層体を用いた表示装置の切断面V-Vにおける断面図である。 図15は、第2の実施形態に係る前面板積層体を用いた表示装置の平面図である。 図16は、図15に示す前面板積層体を用いた表示装置の切断面W-Wにおける断面図である。 図17は、従来の表示装置の平面図である。 図18は、図17に示す従来の表示装置の切断面Z-Zにおける断面図である。
 以下に、本発明の実施形態を図面を参照しながら詳しく説明する。
(第1の実施形態)
 以下、本発明の第1の実施形態に係る前面板積層体1およびその製造方法について、図面の図1A~図1F及び図2~図6を参照しながら説明する。
 図5は、第1の実施形態に係る前面板積層体1の平面図であり、図6は、前面板積層体1の切断面P-Pにおける断面図である。図5及び図6に示すように、前面板積層体1は、平面視において四辺のうちの一辺の両端に導電性両面テープ7と剥離ライナー8とが共通電極3上に積層配置され、前面板積層体1の外周縁の一部を含む領域において、導電性両面テープ7の縁と、第一の基材2の縁と、共通電極3の縁とが平面視において同一線上となっている。
 前面板積層体1の外周縁の一部を含む領域において、導電性両面テープ7の縁と、第一の基材2の縁と、共通電極3の縁とが平面視において同一線上となっていることにより、共通電極を露出させた領域40の面積に対する、導電性両面テープ7の面積比を最大にすることができる(ただし、隙間s1およびs2が一定値の場合)。また、導電性両面テープ7が第一の基材2および共通電極3からはみ出すことを防止できる。
 図1A~図1Fは、第1の実施形態に係る前面板積層体の製造方法を説明する断面図であり、大判の前面板100を所望の寸法に切断することによって個片化する、いわゆる多面取りと呼ばれる手法によって前面板積層体1を複数面得る手順を工程A~Fとして並べたものである。図1A~図1Fは、それぞれ工程A~Fに対応する。図2は、工程Aにおける前面板100の平面図を示し、切断面R-Rにおける断面が図1Aに対応する。図3は、工程Eにおける前面板100の平面図を示し、切断面R’-R’における断面が図1Eに対応する。図4は、工程Fにおける前面板100の平面図を示し、切断面S-Sにおける断面が図1Fに対応する。
 図1Aに示すように、前面板100は、第一の基材2の一方の表面に、共通電極3と、表示層4と、接着層5と、第二の基材6とがこの順に積層した構成である。工程Aにおいては、前面板100の第二の基材6側からハーフカットにより第二の基材6及び接着層5を切断して閉曲線状(例えば矩形状)切断部9を形成する。閉曲線状切断部9は、図2に示すように、前面板100のA辺に平行な方向及びB辺に平行な方向にw×mの行列状に設けられる。A辺に平行な方向における閉曲線状切断部9の配列ピッチをaとし、B辺に平行な方向における閉曲線状切断部9の配列ピッチをb×2として、閉曲線状切断部9を形成する。以下ハーフカットとは積層構造物の途中の層までを切断することを意味する。このとき、共通電極3が切断されなければ表示層4まで切断しても良い。尚、前面板100のA辺に平行な方向にのみ閉曲線状切断部9を形成し、B辺に平行な方向には閉曲線状切断部9を形成しなくてもよい。また、閉曲線状切断部9は矩形であってもよいし、矩形でなくてもよい。
 工程Aにおける第二の基材6及び接着層5のハーフカットは出力を調整したレーザー光を用いると好適に形成できる。レーザー発振機の出力、発振周波数、走査速度を調節することで切断する層までレーザー光が到達するエネルギー量となるようにする。
 次に、図1Bに示すように、工程Bにおいて、閉曲線状切断部9の内側に位置する第二の基材11を剥離除去することで閉曲線状に切断された接着層10を露出させる。次に、図1Cに示すように、工程Cにおいて、工程Bにより露出した閉曲線状に切断された接着層10を剥離除去することで表示層4を閉曲線で囲まれた形状に露出させる。
 工程Bおよび工程Cで閉曲線状に切断された第二の基材11及び接着層10の剥離除去は、粘着テープの粘着面を閉曲線状に切断された第二の基材11及び接着層10に押し付けることで粘着テープに付着させ、粘着テープを引き上げることにより前面板100から剥離させる。
 次に、図1Dに示すように、工程Dにおいて、閉曲線に囲まれた形状に露出した表示層4を除去することで共通電極3を閉曲線に囲まれた形状に露出させる。表示層4の除去は、水または水とアルコールとの混合溶液を高圧で噴射することで共通電極3表面から表示層4を洗い飛ばす。共通電極3は厚さ100nm程度のITOなどの薄膜が用いられるため、擦り拭きして除去する場合容易に傷が付き断線不良などを引き起こすおそれがある。上記の液体を除去に用いることで、共通電極3に傷が付くことが無く電気接続信頼性の高い共通電極3を露出させることができる。
 次に、図1Eに示すように、工程Eにおいて、例えば矩形にカットした導電性両面テープ7を工程Dにより露出した共通電極3に貼付する。導電性両面テープ7には粘着面を保護するために剥離ライナー8が積層されている。w×m個の共通電極を露出させた領域40内の共通電極3のそれぞれに導電性両面テープを貼付すると図3のようになる。
 導電性両面テープ7は、炭素粉や金属粉またはこれらの混合物である導電性の微粒子を含有した樹脂テープであって、両面に粘着性を有する。導電性の炭素粉や金属粉は従来公知のものを使用することができる。
 次に、図1F及び図4に示すように、工程Fにおいて、前面板100を、切断線X、切断線X’及び切断線Yに沿ってフルカットによって裁断する。共通電極を露出させた領域40の内側においては、第一の基材2、共通電極3、導電性両面テープ7及び剥離ライナー8の積層体を切断し、共通電極を露出させた領域40の外側においては、第一の基材2、共通電極3、表示層4、接着層5及び第二の基材6の積層体を切断する。以下フルカットとは積層構造物の全ての層を切断し所望の形状に切り離すことを意味する。
 前面板100をフルカットにより裁断する位置として、図4に切断線X、切断線X’及び切断線Yを破線で示す。A辺に平行な方向に延び共通電極を露出させた領域40を通過する切断線Xは共通電極を露出させた領域40および導電性両面テープ7をB辺に平行な方向に2分割する位置を通る。A辺に平行な方向に延び共通電極を露出させた領域40を通過しない切断線X’は切断線Xの間に間隔bで切断線Xと平行な位置を通る。また、B辺に平行な方向に延び共通電極を露出させた領域40を通過する切断線Yは共通電極を露出させた領域40および導電性両面テープ7をA辺に平行な方向に2分割する位置を通り、A辺に平行な方向に間隔aで互いに平行にw本設けられる。
 以上の製造プロセスにより、図5に示されるように、平面視における一辺の長さがaのA辺と、もう一辺の長さがbのB辺とを有する矩形の前面板積層体1を複数面一括して得ることが出来る。
 
 第1の実施形態に係る前面板積層体の製造方法によれば、前面板積層体の第一の基材の一方の面に形成された共通電極上に貼付された導電性両面テープは、前面板積層体の一辺の両端に位置し、前面板積層体の外周縁の一部を含む領域において、導電性両面テープの縁と、第一の基材の縁と、共通電極の縁とが平面視において同一線上となる。これにより、導電性両面テープが所望の位置に高精度で配置された前面板積層体を得ることが出来、導電性両面テープが前面板積層体の外側にはみ出すことが無くなる。
 また、工程Cにより露出した表示層が前面板の面内に複数個所に分かれて存在していても、露出した表示層のそれぞれに対して工程Dにおける液体の高圧噴射が可能な位置まで前面板100を移動させることで、効率的に表示層の除去が可能である。
 また、高圧噴射した水または水とアルコールとの混合液の衝撃で表示層を除去するため、共通電極に擦り傷など断線に繋がるダメージを与えることがなく、信頼性の高い前面板積層体1を製造することができる。
 また、導電性両面テープ7が炭素粉や金属粉またはこれらの混合物である導電性の微粒子を含有した樹脂テープであるため、導電性両面テープ7を切断する際に、レーザーカッターで焼き切ることができ、その結果、導電性両面テープ7が所望の位置に高精度で配置された前面板積層体1を得ることが出来る。
 また、レーザーカッターを用いてハーフカットを形成するため、レーザー光の出力調整により第一の基材2及び共通電極3を切断することなく、第二の基材6、11と接着層5、10を切断することができる。
 また、第二の基材11及び接着層10の剥離を粘着テープに付着させ引き剥がすことにより行うため、剥離した第二の基材11や接着層10が粘着テープに付着したままとなる。そのため、これら剥離物の飛散を防ぐことができ、前面板積層体1を汚染することなく製造することができる。
(第2の実施形態)
 以下、本発明の第2の実施形態に係る前面板積層体1Aおよびその製造方法について、図面の図7A~図7F及び図8~図12を参照しながら説明する。本実施形態に係る前面板積層体1Aは、図11及び図12に示すように、導電性両面テープ及び剥離ライナーが平面視における前面板積層体の一辺のすべてに亘って配置される点が、導電性両面テープ及び剥離ライナーが平面視における前面板積層体の一辺の両端に配置される第1の実施形態に係る前面板積層体1と異なる。
 図11は、第2の実施形態に係る前面板積層体1Aの平面図であり、図12は、前面板積層体1Aの切断面Q-Qにおける断面図である。図11及び図12に示すように、前面板積層体1Aは、平面視において四辺のうちの一辺のすべてに亘って帯状の導電性両面テープ33と剥離ライナー34とが共通電極3上に積層配置され、前面板積層体1Aの外周縁の一部を含む領域において、導電性両面テープ33の縁と、第一の基材2の縁と、共通電極3の縁とが平面視において同一線上となっている。
 前面板積層体1Aの外周縁の一部を含む領域において、導電性両面テープ33の縁と、第一の基材2の縁と、共通電極3の縁とが平面視において同一線上となっていることにより、共通電極を露出させた領域40の面積に対する、導電性両面テープ33の面積比を最大にすることができる(ただし、隙間s3が一定値の場合)。また、導電性両面テープ33が第一の基材2および共通電極3からはみ出すことを防止できる。
 図7A~図7Fは、第2の実施形態に係る前面板積層体1Aの製造方法を説明する断面図であり、大判の前面板100を所望の寸法に切断することによって個片化する、いわゆる多面取りと呼ばれる手法によって前面板積層体1Aを複数面得る手順を工程A~Fとして並べたものである。図7A~図7Fは、それぞれ工程A~Fに対応する。図8は、工程Aにおける前面板100の平面図を示し、切断面T-Tにおける断面が図7Aに対応する。図9は、工程Eにおける前面板100の平面図を示し、切断面T’-T’における断面が図7Eに対応する。図10は、工程Fにおける前面板100の平面図を示し、切断面U-Uにおける断面が図7Fに対応する。
 図7Aに示すように、前面板100は、第一の基材2の一方の表面に、共通電極3と、表示層4と、接着層5と、第二の基材6とがこの順に積層した構成である。工程Aにおいては、前面板100の第二の基材6側からハーフカットにより第二の基材6及び接着層5を切断して帯状の閉曲線切断部30を形成する。帯状の閉曲線切断部30は、図8に示すように、前面板100のC辺に平行な方向に延びる幅tの帯状に設けられる。D辺に平行な方向における配列ピッチをd×2として、帯状の閉曲線切断部30をn箇所形成する。尚、前面板100に形成する帯状の閉曲線切断部30は1箇所だけであってもよい。
 次に、図7Bに示すように、工程Bにおいて、帯状の閉曲線切断部30の内側に位置する第二の基材31を剥離除去することで幅tの帯状の閉曲線で切断された接着層32を露出させる。次に、図7Cに示すように、工程Cにおいて、工程Bにより露出した幅tの帯状の閉曲線で切断された接着層32を剥離除去することで表示層4を幅tの帯状に露出させる。
 工程Bおよび工程Cで幅tの帯状の閉曲線で切断された第二の基材31及び接着層32の剥離除去は、粘着テープの粘着面を帯状の閉曲線で切断された第二の基材31及び接着層32に押し付けることで粘着テープに付着させ、粘着テープを引き上げることにより前面板100から剥離させる。
 第2の実施形態に係る前面板積層体1Aの製造方法においては、剥離除去する第二の基材31及び接着層32がC辺に平行な方向に帯状に延びる形状となっているため、C辺に平行な方向の第二の基材31及び接着層32をそれぞれ一括して除去することが可能である。そのため、製造工程の簡略化に寄与することが可能となる。
 次に、図7Dに示すように、工程Dにおいて、幅tの帯状に露出した表示層4を除去することで共通電極3を幅tの帯状に露出させる。表示層4の除去は、水または水とアルコールの混合溶液を高圧で噴射することで共通電極3表面から表示層4を洗い飛ばす。共通電極3は厚さ100nm程度のITOなどの薄膜が用いられるため、擦り拭きして除去する場合容易に傷が付き断線不良などを引き起こすおそれがある。上記の液体を除去に用いることで、共通電極3に傷が付くことが無く電気接続信頼性の高い共通電極3を露出させることができる。
 次に、図7Eに示すように、工程Eにおいて、幅uの帯状の導電性両面テープ33を工程Dにより露出した共通電極3に貼付する。導電性両面テープ33の幅uは、帯状に共通電極が露出された領域40の幅tよりも小さいことが好ましい。幅uの帯状の導電性両面テープ33には粘着面を保護するために剥離ライナー34が積層されている。n箇所の帯状に共通電極が露出された領域40の内側に露出した共通電極3のそれぞれに導電性両面テープを貼付すると図9のようになる。
 第2の実施形態に係る前面板積層体の製造方法においては、帯状に露出した共通電極に帯状の導電性両面テープ33を一括して貼付することができるため、製造工程の簡略化に寄与することが可能となる。
 導電性両面テープ33は、炭素粉や金属粉またはこれらの混合物である導電性の微粒子を含有した樹脂テープであって、両面に粘着性を有する。導電性の炭素粉や金属粉は従来公知のものを使用することができる。
 次に、図7F及び図10に示すように、工程Fにおいて、前面板100を、切断線X、切断線X’及び切断線Yに沿ってフルカットによって裁断する。帯状に共通電極が露出された領域40の内側においては、第一の基材2、共通電極3、導電性両面テープ33及び剥離ライナー34の積層体を切断し、帯状に共通電極が露出された領域40の外側においては、第一の基材2、共通電極3、表示層4、接着層5及び第二の基材6の積層体を切断する。
 前面板100をフルカットにより裁断する位置として、図10に切断線X、切断線X’及び切断線Yを破線で示す。C辺に平行な方向に延びた幅tの帯状に共通電極が露出された領域40を通過する切断線Xは幅tの帯状に共通電極が露出された領域40をD辺に平行な方向に2分割する位置を通る。C辺に平行な方向に延び帯状に共通電極が露出された領域40を通過しない切断線X’は切断線Xの間に間隔dで切断線Xと平行な位置を通る。また、D辺に平行な方向に延び幅tの帯状に共通電極が露出された領域40を通過する切断線Yは間隔cで互いに平行に複数本設けられる。
 以上の製造プロセスにより、図11に示されるように、平面視における一辺の長さがcのC辺と、もう一辺の長さがdのD辺とを有する矩形の前面板積層体1Aを複数面一括して得ることが出来る。
 第2の実施形態に係る前面板積層体の製造方法によれば、前面板の第二の基材6,31及び接着層5,32をハーフカットにより帯状の閉曲線状に切断することにより、第二の基材31および接着層32を容易に剥離除去することができる。また、導電性両面テープを幅uの帯状とすることで帯状に露出した共通電極上に容易に貼付することができる。また、前面板積層体1Aの第一の基材2の一方の面に形成された共通電極3上に貼付された導電性両面テープ33は、前面板積層体1Aの長さcのC辺のすべてに亘って位置し、前面板積層体1Aの外周縁の一部を含む領域において、導電性両面テープ33の縁と、第一の基材2の縁と、共通電極3の縁とが平面視において同一線上となる。これにより、導電性両面テープが所望の位置に高精度で配置された前面板積層体1Aを容易に得ることが出来る。
(第3の実施形態)
 以下、本発明の第3の実施形態に係る表示装置について、図面の図13及び図14を参照しながら説明する。本実施形態では、一例として、上記の第1の実施形態に係る前面板積層体1を表示装置に適用した場合について説明する。
 図13は、第1の実施形態に係る前面板積層体1を用いた表示装置200の平面図である。図14は、図13に示す前面板積層体1を用いた表示装置200の切断面V-Vにおける断面図である。
 図13及び図14に示すように、表示装置200は、表側保護層201と、前面板積層体1から第二の基材6及び剥離ライナー8を取り除いて接着層5及び導電性両面テープ7を露出させた基板と、一方の面に複数の画素電極203とコモン接続電極204とを有する基板205と、封止材206と、裏側保護層202とを有する。複数の画素電極203が配置された部分が表示領域211となり、コモン接続電極204は表示領域211の外側に少なくとも1つ配置される。基板205は、更にドライバIC210を有する。尚、前面板積層体1は、第1の実施形態で説明した前面板積層体1と同様のものである。
 上記の前面板積層体1から第二の基材6と剥離ライナー8を取り除いて接着層5と導電性両面テープ7を露出させた基板を、基板205の表示領域211を覆う位置に接着層5を画素電極203に対向させる向きで貼付する。このとき、導電性両面テープ7はコモン接続電極204に貼付されるようする。導電性両面テープ7によってコモン接続電極204と共通電極3が電気的に接続され、画素電極203とコモン接続電極204とに与えた電位差によって表示層4の表示を任意に変化させることが出来る。
 上記のようにコモン接続電極204と共通電極3との電気的な接続は表示層4の表示を変化させるために必須であるが、コモン接続電極204及び導電性両面テープ7は表示画像の邪魔となるため、表示領域211の外側に配置してある。表示装置200に前面板積層体1を用いることで、導電性両面テープ7、第一の基材2及び共通電極3の外周縁の一部を含む領域において、導電性両面テープ7の縁と、第一の基材2の縁と、共通電極3の縁とが平面視において同一線上となり、その結果、共通電極を露出させた領域40の面積に対する導電性両面テープ7の面積比を大きくすることができ、従って一定の接続抵抗以内を得るための共通電極を露出させた領域40を小さくすることができ、表示領域211を広く取ることができる。
 第3の実施形態に係る表示装置によれば、導電性両面テープ、第一の基材及び共通電極の外周縁の一部を含む領域において、導電性両面テープ7の縁と、第一の基材2の縁と、共通電極3の縁とが平面視において同一線上であって、かつ、導電性両面テープと背面板のコモン接続電極とを電気的に接続する。そのため、コモン接続電極を背面板の基材端部に配置することができ、その結果、背面板に画素電極を最大限に広く設けた額縁領域の小さい表示装置を得ることが出来る。
(第4の実施形態)
 以下、本発明の第4の実施形態に係る表示装置について、図面の図15及び図16を参照しながら説明する。本実施形態では、一例として、上記の第2の実施形態に係る前面板積層体1Aを表示装置に適用した場合について説明する。
 図15は、第2の実施形態に係る前面板積層体1Aを用いた表示装置200の平面図である。図16は、図15に示す前面板積層体1Aを用いた表示装置200の切断面W-Wにおける断面図である。
 図15及び図16に示すように、表示装置200は、表側保護層201と、前面板積層体1Aから第二の基材6及び剥離ライナー34を取り除いて接着層5及び導電性両面テープ33を露出させた基板と、一方の面に複数の画素電極203とコモン接続電極204とを有する基板205と、封止材206と、裏側保護層202とを有する。複数の画素電極203が配置された部分が表示領域211となり、コモン接続電極204は表示領域211の外側に少なくとも1つ配置される。基板205は、更にドライバIC210を有する。尚、前面板積層体1Aは、第2の実施形態で説明した前面板積層体1Aと同様のものである。
 上記の前面板積層体1Aから第二の基材6と剥離ライナー34を取り除いて接着層5と導電性両面テープ33を露出させた基板を、基板205の表示領域211を覆う位置に接着層5を画素電極203に対向させる向きで貼付する。このとき、導電性両面テープ33はコモン接続電極204に貼付されるようする。導電性両面テープ33によってコモン接続電極204と共通電極3が電気的に接続され、画素電極203とコモン接続電極204とに与えた電位差によって表示層4の表示を任意に変化させることが出来る。
 上記のようにコモン接続電極204と共通電極3との電気的な接続は表示層4の表示を変化させるために必須であるが、コモン接続電極204及び導電性両面テープ33は表示画像の邪魔となるため、表示領域211の外側に配置してある。表示装置200に前面板積層体1Aを用いることで、導電性両面テープ33、第一の基材2及び共通電極3の外周縁の一部を含む領域において、導電性両面テープ33の縁と、第一の基材2の縁と、共通電極3の縁とが平面視において同一線上となり、その結果、共通電極を露出させた領域40の面積に対する導電性両面テープ33の面積比を大きくすることができ、従って一定の接続抵抗以内を得るための共通電極を露出させた領域40を小さくすることができ、表示領域211を広く取ることができる。
 第4の実施形態に係る表示装置によれば、導電性両面テープ、第一の基材及び共通電極の外周縁の一部を含む領域において、導電性両面テープ33の縁と、第一の基材2の縁と、共通電極3の縁とが平面視において同一線上であって、かつ、導電性両面テープと背面板のコモン接続電極とを電気的に接続する。そのため、コモン接続電極を背面板の基材辺部に配置することができ、その結果、背面板に画素電極を最大限に広く設けた額縁領域の小さい表示装置を得ることが出来る。
 なお、本発明では前面板積層体1や前面板積層体1Aを長方形としているが、長方形でなくてもよい。
 以下に本発明の実施例について具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
 以下の各工程を行って、図1Fの前面板積層体1を製造した。
 1.厚さ100μmのPETフィルムの第一の基材2の一方面にITO膜が厚さ100nmで蒸着された共通電極3を有する部材と、厚さ100μmのアルミ蒸着PETのアルミ蒸着面にシリコーン離形材が厚さ1μmで塗布された第二の基材6との間に、厚さ20μmのウレタン樹脂からなる接着層5及び厚さ20μmの表示層4が挟持された前面板100を準備した。
 2.上記1の前面板100をレーザーカッター(SEI社製DRAGON)を用いてアルミ蒸着PETのPET側から出力0.3ワット、発振周波数25kHz、走査速度65cm/minで5mm角の正方形でハーフカットした。
 3.上記2でハーフカットした5mm角のアルミ蒸着PETからなる第二の基材11に粘着テープ(テラオカ製6270)の粘着面を4mm角のステンレス棒を用いて押し当て粘着させ、粘着テープを引き上げることで5mm角のアルミ蒸着PETからなる第二の基材11を剥離し5mm角の接着層10を露出させた。
 4.上記3で露出させた5mm角の接着層10に粘着テープ(テラオカ製6270)の粘着面を4mm角のステンレス棒を用いて押し当て粘着させ、粘着テープを引き上げることで5mm角の接着層10を剥離し5mm角の表示層4を露出させた。
 5.上記4で露出させた5mm角の表示層4に水をオリフィス径0.39mmのノズルから元圧10MPaで噴射させ、5mm角のITO膜からなる共通電極3を露出させて、共通電極を露出させた領域40を得た。ITO膜にテスターを当てて抵抗値を測定すると1kΩであった。
 6.上記5で露出させた5mm角のITO膜に剥離ライナー付きの導電性両面テープ(テラオカ製7025)を4mm角にカットして貼付した。
 7.上記6で剥離ライナー8付きの導電性両面テープ7を貼付した前面板100をレーザーカッター(SEI社製DRAGON)を用いてアルミ蒸着PETのPET側から出力15ワット、発振周波数25kHz、走査速度300cm/minで外形寸法50mm角の正方形でフルカットした。
 8.導電性両面テープ7の切断部分を倍率25倍の顕微鏡で観察すると、導電性両面テープ7及びPETフィルムからなる第一の基材2の外周縁の一部を含む領域において、導電性両面テープ7の縁と第一の基材2の縁と共通電極3の縁とが平面視において同一線上であることが確認された。
 以下の各工程を行って、図7Fの前面板積層体1Aを製造した。
 1.厚さ100μmのPETフィルムの第一の基材2の一方面にITO膜が厚さ100nmで蒸着された共通電極3を有する部材と、厚さ100μmのアルミ蒸着PETのアルミ蒸着面にシリコーン離形材が厚さ1μmで塗布された第二の基材6との間に、厚さ20μmのウレタン樹脂からなる接着層5及び厚さ20μmの表示層4が挟持された前面板100を準備した。
 2.上記1の前面板100をレーザーカッター(SEI社製DRAGON)を用いてアルミ蒸着PETのPET側から出力0.3ワット、発振周波数25kHz、走査速度65cm/minで5mm×210mmの長方形でハーフカットした。
 3.上記2でハーフカットした5mm×210mmのアルミ蒸着PETからなる第二の基材31に粘着テープ(テラオカ製6270)の粘着面を4mm×200mmのステンレス棒を用いて押し当て粘着させ、粘着テープを引き上げることで5mm×210mmのアルミ蒸着PETからなる第二の基材31を剥離し5mm×210mmの接着層32を露出させた。
 4.上記3で露出させた5mm×210mmの接着層32に粘着テープ(テラオカ製6270)の粘着面を4mm×200mmのステンレス棒を用いて押し当て粘着させ、粘着テープを引き上げることで5mm×210mmの接着層32を剥離し5mm×210mmの表示層4を露出させた。
 5.上記4で露出させた5mm×210mmの表示層4に水をオリフィス径0.39mmのノズルから元圧10MPaで噴射させ、5mm×210mmのITO膜からなる共通電極3を露出させて、共通電極を露出させた領域40を得た。ITO膜にテスターを当てて抵抗値を測定すると1kΩであった。
 6.上記5で露出させた5mm×210mmのITO膜に剥離ライナー付きの導電性両面テープ(テラオカ製7025)を4mm×209mmにカットして貼付した。
 7.上記6で剥離ライナー34付きの導電性両面テープ33を貼付した前面板100をレーザーカッター(SEI社製DRAGON)を用いてアルミ蒸着PETのPET側から出力15ワット、発振周波数25kHz、走査速度300cm/minで外形寸法50mm角の正方形でフルカットした。
 8.導電性両面テープ33の切断部分を倍率25倍の顕微鏡で観察すると、導電性両面テープ33及びPETフィルムからなる第一の基材2の外周縁の一部を含む領域において、導電性両面テープ33の縁と第一の基材2の縁と共通電極3の縁とが平面視において同一線上であることが確認された。
 以下の各工程を行って、図13および図14の表示装置200を製造した。
 1.前面板積層体1の剥離ライナー8および第二の基材6を剥がした。
 2.前面板積層体1の導電性両面テープ7と、画素電極203とコモン接続電極204を有する基板205上のコモン接続電極204とが、接続されるように位置合せして、前面板積層体1を基板205上にラミネートした。
 3.前面板積層体1の上面に表側保護層201をラミネートし、基板205の下面に裏側保護層202をラミネートした。そして、表側保護層201と裏側保護層202の周囲を、封止材206で封止した。
 4.基板205の所定の位置にドライバIC210を、異方導電フィルムを用いて実装し、封止材(図示せず)で封止した。
 5.駆動装置を用いて駆動を行い、表示領域211に良好に表示できることを確認した。
 以下の各工程を行って、図15および図16の表示装置200を製造した。
 1.前面板積層体1Aの剥離ライナー34および第二の基材6を剥がした。
 2.前面板積層体1Aの導電性両面テープ33と、画素電極203とコモン接続電極204を有する基板205上のコモン接続電極204とが、接続されるように位置合せして、前面板積層体1Aを基板205上にラミネートした。
 3.前面板積層体1Aの上面に表側保護層201をラミネートし、基板205の下面に裏側保護層202をラミネートした。そして、表側保護層201と裏側保護層202の周囲を、封止材206で封止した。
 4.基板205の所定の位置にドライバIC210を、異方導電フィルムを用いて実装し、封止材(図示せず)で封止した。
 5.駆動装置を用いて駆動を行い、表示領域211に良好に表示できることを確認した。
 本発明は、前面板と背面板とを導電性両面テープで貼り合わせた構造の表示装置の効率的な製造を可能とする前面板積層体及びこれを用いた表示装置、並びにこれらの製造方法として有用である。特に、導電性両面テープを小さくしても前面板積層体の外形に精度良く配置でき表示領域を広くした表示装置を得られる。
1 前面板積層体(個片)
1A 前面板積層体(個片)
2 第一の基材
3 共通電極
4 表示層
5、10、32 接着層
6、11、31 第二の基材
7、33 導電性両面テープ
8、34 剥離ライナー
9 閉曲線状切断部
30 帯状閉曲線切断部
40 共通電極を露出させた領域
100 前面板
200 表示装置
201 表側保護層
202 裏側保護層
203 画素電極
204 コモン接続電極
205 基板
206 封止材
210 ドライバIC
211 表示領域
300 従来の表示装置
 

Claims (13)

  1.  第一の領域と前記第一の領域に隣接する第二の領域とを有する前面板積層体であって、
     前記第一の領域においては、第一の基材の一方の表面に、共通電極と、表示層と、接着層と、易剥離性の第二の基材とがこの順で積層され、
     前記第二の領域においては、前記第一の基材の一方の表面に、前記共通電極と、導電性両面テープとがこの順で積層され、
     前記第二の領域は外周縁の一部を含む領域であって、当該外周縁の一部を含む領域において、前記導電性両面テープの縁と、前記第一の基材の縁と、前記共通電極の縁とが平面視において同一線上であることを特徴とする、前面板積層体。
  2.  基板と第一の基材とを備える表示装置であって、
     前記基板上には、表示領域に配置された複数の画素電極と、前記表示領域に隣接する領域に配置された少なくとも一つのコモン接続電極とを有し、
     前記第一の基材上には、前記表示領域においては、共通電極と、表示層とがこの順で積層され、前記表示領域に隣接する領域においては、前記共通電極と、導電性両面テープとがこの順で積層され、
     前記コモン接続電極と前記共通電極とは前記導電性両面テープにより接続され、
     前記導電性両面テープ、前記基材及び前記共通電極の外周縁の一部を含む領域において、前記導電性両面テープの縁と、前記第一の基材の縁と、前記共通電極の縁とが平面視において同一線上であることを特徴とする、表示装置。
  3.  前面板積層体の製造方法であって、
     第一の基材と、前記第一の基材の一方の表面に形成された共通電極と、前記共通電極上に積層された表示層と、前記表示層上に積層された接着層と、前記接着層上に積層された易剥離性の第二の基材とを有する前面板を準備する工程と、
     少なくとも一つの閉曲線に囲まれた領域の前記第二の基材、前記接着層及び前記表示層を除去し、前記共通電極を露出させる工程と、
     前記露出した共通電極上に導電性両面テープを貼り付ける工程と、
     前記前面板を裁断して個片化する工程とを有し、
     前記前面板を裁断して個片化する工程において、前記共通電極を露出させた領域の内部を通る切断線で前記共通電極を露出させた領域および前記導電性両面テープを含む前記前面板を分割することを特徴とする前面板積層体の製造方法。
  4.  前記共通電極を露出させる工程において、前記閉曲線に囲まれた領域が第一の方向に一定のピッチで複数形成され、
     前記前面板を裁断して個片化する工程において、前記第一の方向に並んだ前記共通電極を露出させた領域および前記導電性両面テープを前記第一の方向に2分割する第一の切断線、及び前記第一の方向に並んだ前記共通電極を露出させた領域および前記導電性両面テープを前記第一の方向と直交する方向に2分割する第二の切断線に沿って切断することを特徴とする、請求項3に記載の前面板積層体の製造方法。
  5.  前記共通電極を露出させる工程において、前記閉曲線に囲まれた領域が行列方向にそれぞれ一定のピッチで複数形成され、
     前記前面板を裁断して個片化する工程において、前記行方向に並んだ前記共通電極を露出させた領域および導電性両面テープを前記行方向に2分割する第一の切断線、前記共通電極を露出させた領域および導電性両面テープを列方向に2分割する第二の切断線、及び前記第一の切断線と平行な前記共通電極を露出させた領域を通らない第三の切断線に沿って切断することを特徴とする、請求項3に記載の前面板積層体の製造方法。
  6.  前記共通電極を露出させる工程において、前記閉曲線に囲まれた領域が第一の方向に帯状に延びるように一つ形成され、
     前記前面板を裁断して個片化する工程において、前記第一の方向に帯状に延びる前記共通電極を露出させた領域および導電性両面テープを前記第一の方向に2分割する第一の切断線、及び前記第一の方向に帯状に延びる前記共通電極を露出させた領域および導電性両面テープを前記第一の方向と直交する方向に分割する第二の切断線に沿って切断することを特徴とする、請求項3に記載の前面板積層体の製造方法。
  7.  前記共通電極を露出させる工程において、前記閉曲線に囲まれた領域が、第一の方向に帯状に延びるように形成され、かつ、前記第一の方向と直交する方向に一定のピッチで複数形成され、
     前記前面板を裁断して個片化する工程において、前記第一の方向に帯状に延びる前記共通電極を露出させた領域および前記導電性両面テープを前記第一の方向に2分割する第一の切断線、前記第一の方向に帯状に延びる前記共通電極を露出させた領域および導電性両面テープを前記第一の方向と直交する方向に分割する第二の切断線、及び前記第一の切断線と平行な前記第一の方向に帯状に延びる前記共通電極を露出させた領域を通らない第三の切断線に沿って切断することを特徴とする、請求項3に記載の前面板積層体の製造方法。
  8.  前記共通電極を露出させる工程において、前記表示層に液体をスプレー噴射して前記共通電極上から前記表示層を除去することを特徴とする、請求項3~7のいずれか1項に記載の前面板積層体の製造方法。
  9.  前記導電性両面テープが、炭素粉や金属粉またはこれらの混合物である導電性の微粒子を含有した樹脂テープであることを特徴とする、請求項3~8のいずれか1項に記載の前面板積層体の製造方法。
  10.  前記共通電極を露出させる工程において、前記閉曲線に囲まれた領域をレーザーカッターで形成し、
     前記前面板を裁断して個片化する工程において、レーザーカッターで裁断することを特徴とする、請求項3~9のいずれか1項に記載の前面板積層体の製造方法。
  11.  前記共通電極を露出させる工程において、前記第二の基材及び前記接着層の除去を粘着テープに付着させて引き剥がすことで行うことを特徴とする、請求項3~10のいずれか1項に記載の前面板積層体の製造方法。
  12.  前記共通電極を露出させる工程において、前記表示層の除去を水または水とアルコールとの混合液の高圧噴射によって行うことを特徴とする、請求項3~11のいずれか1項に記載の前面板積層体の製造方法。
  13.  前記請求項3~12のいずれか1項に記載の前面板積層体の製造方法により製造された前面板積層体を準備する工程と、
     前記準備した前面板積層体から前記第二の基材を剥離する工程と、
     前記第二の基材を剥離した前面板積層体を画素電極及びコモン接続電極を有する基板に積層し、前記コモン接続電極と前記共通電極とを前記導電性両面テープにより接続させる工程と、を少なくとも有する表示装置の製造方法。
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