WO2018061464A1 - 前処理キット、および前処理方法 - Google Patents

前処理キット、および前処理方法 Download PDF

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Abstract

試料について、簡便な操作で、前処理から反応系への添加までを可能とする前処理キットを提供する。 前処理キットは、試料採取デバイス、試料懸濁デバイス、および試料注入デバイスを含む。試料採取デバイスは、採取部材およびキャップ部材を有し、採取部材の移動によって、採取部材の先端部が、キャップ部材のワイプ部を通過し、ワイプ部により先端部がワイプされる。試料懸濁デバイスは、試料採取デバイスおよび試料注入デバイスに着脱可能な連結部を有する。試料注入デバイスは、上端が、チップ先端であり、下端側に、前記試料懸濁デバイスとの着脱可能な連結部を有する。

Description

前処理キット、および前処理方法
 本発明は、前処理キット、および前処理方法に関する。
 ウイルス、細菌等による感染の検査は、一般的に、生体試料における感染源のターゲット遺伝子の検出により行われている。前記検出にあたって、生体から採取した試料は、通常、前処理を施した上で、核酸増幅の反応系に供されている。
 しかしながら、前記試料の前処理において、例えば、試料の懸濁や希釈の度に、容器中の内容物を、ピペットにより他の容器に移し替えたりする必要があり、手間がかかる。また、開放された条件下において、前記内容物の移し替えが行われるため、例えば、感染源の種類によっては、細菌やウイルスの拡散が懸念される。
 そこで、本発明は、試料について、簡便な操作で、前処理から反応系への添加までを可能とする前処理キット、およびそれを用いた前処理方法を提供することを目的とする。
 前記目的を達成するために、本発明の前処理キットは、試料の前処理キットであり、
下記(I)の試料採取デバイス、下記(II)の試料懸濁デバイス、および、下記(III)または下記(III’)の試料注入デバイスを含むことを特徴とする。
(I)試料採取デバイス
採取部材およびキャップ部材を有し、
 前記採取部材は、把持部、軸部および先端部を有し、
   前記軸部の上端に、前記把持部を有し、
   前記軸部の下端に、試料を採取する前記先端部を有し、
 前記キャップ部材は、中空の筒状体であり、
   上端側の内部に、前記採取部材の前記軸部を移動可能に固定する固定部を有し
   下端側に、前記試料懸濁デバイスとの着脱可能な連結部を有し、
   下端側の内部に、ワイプ部を有し、
 前記採取部材と前記キャップ部材とは、
   前記採取部材の前記軸部が、前記キャップ部材の内部において、前記ワイプ部と前記固定部とを貫通し、
   前記採取部材の前記把持部は、前記キャップ部材の前記固定部よりも上方に位置し、
   前記採取部材の前記先端部は、前記キャップ部材の前記ワイプ部よりも下方に位置し、
   前記キャップ部材に対して前記採取部材を上方向に移動させることによって、前記採取部材の前記先端部が、前記キャップ部材の前記ワイプ部を通過可能であり、前記ワイプ部により前記先端部がワイプされる。
(II)試料懸濁デバイス
有底筒状体の容器であり、
 上端側に、前記試料採取デバイスにおける前記キャップ部材との着脱可能な連結部を有し、
 前記連結部は、さらに、前記試料注入デバイスとも着脱可能な連結部であり、
 内部は、前記試料採取デバイスにおける前記採取部材の先端部が収容可能である。
(III)試料注入デバイス
チップ型のキャップ部材であり、
 上端が、チップ先端であり、
 前記上端に、前記チップ先端の開口を封止する取り外し可能な封止部を有し、
 前記下端側に、前記試料懸濁デバイスとの着脱可能な連結部を有し、
 前記下端側の内部に、ろ過フィルタが配置されている。
(III’)試料注入デバイス
チップ内蔵型のキャップ部材であり、
 本体、チップおよびガスケットを備え、
 前記チップは、
  下端側に、下方向に広がるテーパー部を有し、
  下端側の内部に、ろ過フィルタが配置され、
 前記本体は、
  上下に開口を有する筒状体であり、
  下端側に、前記試料懸濁デバイスとの着脱可能な連結部を有し、
 前記本体の内部に、軸方向に沿って前記チップが配置され、
 前記本体の上端の開口からは、上方向に、前記チップの先端が導出され、
 前記本体の下端の開口は、前記チップのテーパー部との接触で、開口が閉鎖され、前記チップのテーパー部との接触の解除で、開口し、
 前記ガスケットは、前記本体の内部に配置され、前記内部において上下方向に移動可能である。
 本発明の第1の前処理方法は、試料の前処理方法であり、
前記(III)の試料注入デバイスを備える本発明の前処理キットを使用し、
前記試料採取デバイスにおける前記採取部材の先端部で、試料を採取する採取工程、
前記試料採取デバイスにおける前記先端部を、懸濁溶媒が収容された前記試料懸濁デバイスにおける前記容器の内部に挿入する挿入工程、
前記試料採取デバイスにおける前記キャップ部材を下方向に降ろし、前記試料採取デバイスにおける前記キャップ部材の連結部と、前記試料懸濁デバイスにおける前記容器の連結部とを連結させる第1連結工程、
前記試料懸濁デバイスの内部で、前記懸濁溶媒に、前記採取部材の先端部の試料を懸濁する第1懸濁工程、
前記試料懸濁デバイスと連結した状態で、前記試料採取デバイスにおける前記採取部材を上方向に移動させることによって、前記採取部材の前記先端部を、前記キャップ部材の前記ワイプ部を通過させ、前記ワイプ部により前記先端部をワイプし、前記キャップ部材の内部に前記先端部を収容する収容工程、
前記試料採取デバイスにおける前記キャップ部材の連結部を、前記試料懸濁デバイスにおける前記容器の連結部から取り外す解除工程、
前記試料懸濁デバイスにおける前記容器の連結部に、前記試料注入デバイスの連結部を連結させる第2連結工程、
前記試料注入デバイスにおける前記封止部を取り外し、前記チップ先端を開口する開口工程、および、
前記試料注入デバイスにおけるチップ先端から、前記試料懸濁デバイスの内容液を外部に導出する導出工程
を含むことを特徴とする。
 本発明の第2の前処理方法は、試料の前処理方法であり、
前記(III’)の試料注入デバイスを備える本発明の前処理キットを使用し、
前記試料採取デバイスにおける前記採取部材の先端部で、試料を採取する採取工程、
前記試料採取デバイスにおける前記先端部を、懸濁溶媒が収容された前記試料懸濁デバイスにおける前記容器の内部に挿入する挿入工程、
前記試料採取デバイスにおける前記キャップ部材を下方向に降ろし、前記試料採取デバイスにおける前記キャップ部材の連結部と、前記試料懸濁デバイスにおける前記容器の連結部とを連結させる第1連結工程、
前記試料懸濁デバイスの内部で、前記懸濁溶媒に、前記採取部材の先端部の試料を懸濁する第1懸濁工程、
前記試料懸濁デバイスと連結した状態で、前記試料採取デバイスにおける前記採取部材を上方向に移動させることによって、前記採取部材の前記先端部を、前記キャップ部材の前記ワイプ部を通過させ、前記ワイプ部により前記先端部をワイプし、前記キャップ部材の内部に前記先端部を収容する収容工程、
前記試料採取デバイスにおける前記キャップ部材の連結部を、前記試料懸濁デバイスにおける前記容器の連結部から取り外す解除工程、
前記試料懸濁デバイスにおける前記容器の連結部に、前記試料注入デバイスの連結部を連結させる第2連結工程、
前記試料注入デバイスにおけるチップ先端から、前記試料懸濁デバイスの内容液を外部に導出する導出工程
を含むことを特徴とする。
 本発明によれば、前記(I)の試料採取デバイス、前記(II)の試料懸濁デバイス、および、前記(III)または(III’)の試料注入デバイスを組合せて使用することによって、簡便に試料を前処理し、例えば、前処理後の試料を、反応系等に添加することができる。
図1は、本発明の前処理キットにおける試料採取デバイスの一例を示す断面図であり、(A)は、採取部材、(B)は、キャップ部材、(C)は、試料採取デバイスの断面図である。 図2は、本発明の前処理キットにおける試料採取デバイスの使用状態の一例を示す断面図である。 図3は、本発明の前処理キットにおける試料懸濁デバイスの一例を示す断面図である。 図4は、本発明の前処理キットにおける試料注入デバイスの一例を示す断面図である。 図5は、本発明の前処理キットの使用方法の一例を示す断面図である。 図6は、本発明の前処理キットの使用方法の一例を示す断面図である。 図7は、本発明の前処理キットの使用方法の一例を示す断面図である。 図8は、本発明の前処理キットにおける試料注入デバイスの一例を示す断面図である。 図9は、本発明の前処理キットの使用方法の一例を示す断面図である。
 本発明の前処理キットは、例えば、前記(III)の試料注入デバイスを備えるものを第1の前処理キットといい、前記(III’)の試料注入デバイスを備えるものを第2の前処理キットという。
 本発明の前処理キットにおいて、例えば、前記試料懸濁デバイスは、さらに、前記容器の内部に、懸濁溶媒が収容されており、前記上端に、前記上端の開口を封止する取り外し可能な封止部を有する。
 本発明の前処理キットは、例えば、前記試料懸濁デバイスにおける前記容器の側面が、弾性体製である。
 本発明の前処理キットは、例えば、前記弾性体が、弾性樹脂である。
 本発明の前処理キットは、例えば、前記試料採取デバイスにおける前記キャップ部材の前記固定部が、前記キャップ部材の内壁から内部に突出した凸部である。
 本発明の前処理キットは、例えば、前記試料採取デバイスにおいて、前記把持部は、前記固定部を通過できない直径である。
 本発明の前処理キットは、例えば、前記試料採取デバイスにおいて、前記採取部材の前記先端部の上端側の直径が、前記キャップ部材の前記ワイプ部の開口直径よりも大きい。
 本発明の前処理キットは、例えば、前記試料採取デバイスにおいて、前記キャップ部材は、前記固定部の下端と前記ワイプ部の上端との間の領域に、前記採取部材の前記先端部を収容可能である。
 本発明の前処理キットは、例えば、前記試料採取デバイスにおいて、前記採取部材は、前記軸部の下端領域の直径が、前記キャップ部材の固定部の内部直径よりも大きい。
 本発明の前処理キットにおいて、例えば、前記(III)の試料注入デバイスは、さらに、前記チップ先端から前記ろ過フィルタの間の領域に、希釈溶媒が収容されており、前記下端に、前記下端の開口を封止する取り外し可能な封止部を有する。
 本発明の前処理キットにおいて、例えば、(III’)の試料注入デバイスは、さらに、前記本体の内部であって、前記チップの外部に、希釈溶媒が収容されており、前記本体の下端の開口が前記チップのテーパー部と接触している際、前記下端の開口は閉鎖され、前記本体の下端は、液密であり、前記本体の下端の開口が前記チップのテーパー部と接触していない際、前記下端は開口し、前記本体の下端は、液密が解除される。
 本発明の第1の前処理方法は、例えば、前記試料懸濁デバイスにおける前記容器の側面が、弾性体製であり、前記第1懸濁工程において、前記容器の側面に断続的に荷重をかけることで、懸濁を行う。
 本発明の第1の前処理方法は、例えば、前記導出工程において、前記容器の側面に荷重をかけることで、前記試料注入デバイスのチップ先端から、前記試料懸濁デバイスの内溶液を外部に導出する。
 本発明の第1の前処理方法は、例えば、前記試料注入デバイスが、さらに、前記チップ先端から前記ろ過フィルタの間の領域に、希釈溶媒が収容されており、前記下端に、前記下端の開口を封止する取り外し可能な封止部を有し、
前記第2連結工程において、前記試料注入デバイスより、前記封止部を取り外してから、前記試料懸濁デバイスにおける前記容器の連結部に、前記試料注入デバイスの連結部を連結させ、
前記第2連結工程と前記開口工程との間に、さらに、
前記試料注入デバイスに収容された前記希釈溶媒を、前記試料懸濁デバイスにおける前記容器に注入する注入工程、および、
前記試料懸濁デバイスにおいて、前記容器中に収容された前記懸濁溶媒と、前記試料注入デバイスから注入された前記希釈溶媒とを、混合する工程を含む。
 本発明の第1の前処理方法は、例えば、前記試料懸濁デバイスにおける前記容器の側面が、弾性体製であり、前記第2懸濁工程において、前記容器の側面に断続的に荷重をかけることで、懸濁を行う。
 本発明の第2の前処理方法は、例えば、
前記試料注入デバイスが、さらに、前記本体の内部であって、前記チップの外部に、希釈溶媒が収容されており、前記本体の下端の開口が前記チップのテーパー部と接触している際、前記下端の開口は閉鎖され、前記本体の下端は、液密であり、前記本体の下端の開口が前記チップのテーパー部と接触していない際、前記下端は開口し、前記本体の下端は、液密が解除され、
前記第2連結工程において、前記本体の下端の開口が前記チップのテーパー部と接触している状態で、前記試料注入デバイスの連結部を連結させ、
前記第2連結工程と前記開口工程との間に、さらに、
前記本体の下端の開口と前記チップのテーパー部との接触を解除して、前記本体の下端を開口させ、前記本体の内部のガスケットを下方向に移動させることにより、前記本体の内部の前記希釈溶媒を前記開口から導出し、前記試料懸濁デバイスにおける前記容器に注入する注入工程、および、
前記試料懸濁デバイスにおいて、前記容器中に収容された前記懸濁溶媒と、前記試料注入デバイスから注入された前記希釈溶媒とを、混合する工程を含む。
 本発明の第1の前処理方法は、前記第1の前処理キットを使用する方法であり、本発明の第2の前処理方法は、前記第2の前処理キットを使用する方法である。本発明の第2の前処理方法は、特に示さない限り、前記本発明の第1の前処理方法の記載を援用できる。
 本発明において、「上、下および上下方向」とは、本発明の説明のため、便宜上、各デバイスを他のデバイスと連結させる状態における上下方向とする。各デバイスを単独で扱う際の上下方向は、例えば、これには限定されず、逆方向になってもよい。
 本発明の前処理キットおよび前処理方法について、以下、具体例をあげて説明する。なお、本発明は、これらの例示には限定されない。
(実施形態1)
 本発明の第1の前処理キットと、本発明の第1の前処理方法について、以下、説明する。図1~4に、本発明の第1の前処理キットの概略、および図5~7に、本発明の第1の前処理方法の概略を示す。各図において、同一箇所には、同一符号を付す。
(I)試料採取デバイス
 図1は、試料採取デバイス1の断面図であり、(A)は、採取部材10の断面図、(B)は、キャップ部材11の断面図、(C)は、採取部材10にキャップ部材11が装着された試料採取デバイス1の断面図である。
 図1(A)に示すように、採取部材10は、把持部101、軸部102および先端部103を有し、軸部102の上端に把持部101を有し、軸部102の下端に先端部103を有する。
 図1(B)に示すように、キャップ部材11は、中空の筒状体である本体111、固定部112、ワイプ部113および連結部114を有する。本体111は、その上端側の内部に固定部112を有し、その下端側に連結部114を有し、その下端側の内部にワイプ部113を有する。本体111の内部には、採取部材10の先端部103を収容する収容部115を有する。
 そして、図1(C)に示すように、試料採取デバイス1において、採取部材10の軸部102は、キャップ部材11の本体111の内部において、固定部112およびワイプ部113を貫通している。採取部材10の把持部101は、キャップ部材11の固定部112よりも上方に位置し、採取部材10の先端部103は、キャップ部材11のワイプ部113よりも下方に位置するように配置されている。
 先端部103は、前記試料を採取する採取部である。採取部103は、前記試料を保持できればよく、その種類は、特に制限されない。採取部103は、例えば、繊維製、多孔質体製等があげられる。前記線維は、例えば、綿、樹脂繊維等があげられ、前記多孔質体は、例えば、樹脂製の多孔質体等があげられる。採取部103の形状は、特に制限されず、例えば、球体があげられ、具体例として、楕円形、真円形等があげられる。
 把持部101および軸部102は、特に制限されず、例えば、樹脂製の棒状体があげられる。
 キャップ部材11における固定部112は、採取部材10の軸部102を移動可能に固定できればよく、その形状や材質は、特に制限されない。本発明において、「移動可能に固定」とは、例えば、採取部材10を上方向(または下方向)に引っ張ると、軸部102は、固体部112に対して上方向(または下方向)に移動するが、引っ張りを止めた段階で軸部102は固定部112に固定され、上下方向には動かない状態を意味する。なお、実際の使用時は、採取部材10において、キャップ部材11に対して採取部材10を上下方向に動かしてもよいし、採取部材10に対してキャップ部材11を上下方向に動かしてもよい。
 固定部112は、例えば、本体111の内壁から内側に突出した凸部があげられる。前記凸部は、例えば、上下方向に対する垂直方向の断面が、環状であることが好ましい。前記凸部としては、例えば、パッキンがあげられ、具体例として、O-リングがあげられる。前記凸部は、例えば、ゴム、シリコン等の弾性体があげられる。前記凸部の大きさは、特に制限されず、例えば、固定部112により形成される内空の直径は、軸部102が移動可能な範囲で、軸部102の直径より小さことが好ましい。
 キャップ部材11における連結部114は、後述する試料懸濁デバイス2の連結部に対する連結部であり、試料採取デバイス1におけるキャップ部材11と試料懸濁デバイス2は、互いに着脱可能である。前記両者の連結の形式は、特に制限されず、螺合、咬合、嵌合等があげられ、螺合が好ましい。螺合の場合、例えば、一方の連結部が、雄ネジ形状を有し、他方の連結部が、雌ネジ形状を有する。図1(B)においては、キャップ部材11の本体111の下端側の内壁に、ネジ状の連結部114を有する形態を示す。これには限定されず、キャップ部材11における連結部114は、例えば、本体111の外壁に前記ネジ形状を有してもよいし、本体111の内壁に前記ネジ形状を有してもよい。前者の場合、例えば、対応する試料懸濁デバイス2は、その内壁に前記ネジ形状を有し、後者の場合、例えば、対応する試料懸濁デバイス2は、その外壁に前記ネジ形状を有する。
 キャップ部材11におけるワイプ部113は、キャップ部材11の本体111の下端側の内部に配置されている。図1(B)においては、キャップ部材11の本体の下側端の内部であって、連結部114の上方向にワイプ部113を有する形態を示す。
 ワイプ部113は、採取部材10の先端部103を通過させることによって、先端部103をワイプする部材である。ここで、図2の断面図に、試料採取デバイス1における先端部103とワイプ部113との関係を示す。
 図2は、試料採取デバイス1の断面図であり、(A)は、キャップ部材11が採取部材10における上方向に位置する状態を示し、(B)は、キャップ部材11が採取部材10の下方向に移動された状態を示し、(C)は、キャップ部材11が採取部材10のさらに下方向に移動された状態を示す。図2(A)に示す試料採取デバイス1において、採取部材10に対してキャップ部材11を下方向に引っ張ると(または、キャップ部材11に対して採取部材10を上方向に引っ張ると)、図2(B)に示すように、キャップ部材11のワイプ部113が、採取部材10の先端部103の上端に接触する。さらに、採取部材10に対してキャップ部材11を下方向に引っ張ると(または、キャップ部材11に対して採取部材10を上方向に引っ張ると)、採取部材10の先端部103は、キャップ部材11のワイプ部113を通過する。この際、先端部103は、ワイプ部113との接触によって、ワイプされる。そして、採取部材10の先端部103は、キャップ部材11の内部空間である収容部115に収容される。
 ワイプ部113は、先端部103が下方向から上方向に通過することによって、先端部103をワイプすることから、例えば、ワイプ部113は、先端部103が通過する空隙を有し、採取部材11の本体111の内壁から下方向に向かって湾曲する形状であることが好ましい。ワイプ部113は、例えば、本体111の内周に配置された1つの環状部材から形成されてもよいし、本体111の内周に連続的または非連続的に配置された複数の羽根部材から形成されてもよい。ワイプ部113は、例えば、ゴム、シリコン等の弾性体があげられる。キャップ部材11が、本体111の内壁に連結部114を有する場合、ワイプ部113は、連結部114よりも上方向に配置されていることが好ましい。
 キャップ部材11の固定部112に対して、採取部材10の把持部101は、例えば、固定部112を通過できない直径であることが好ましい。この形態によれば、例えば、採取部材10を、キャップ部材11の固定部112に対して下方向に移動させた場合でも、図2(A)に示すように、固定部112の上端に、把持部101が接した時点で、前記直径の差により、採取部材10がさらに下方向に移動して、キャップ部材11から外れてしまうことを、十分に防止できる。
 キャップ部材11のワイプ部113に対して、採取部材10の先端部103の上端側の直径は、例えば、ワイプ部113の開口直径よりも大きいことが好ましい。この形態によれば、例えば、採取部材10を、キャップ部材11に対して上方向に移動させると、図2(B)に示すように、先端部103の上端がワイプ部113に接触することで、採取部材10の移動が抑制または停止される。このため、例えば、それ以上の力をかけない限り、先端部103が勝手にワイプ部113を通過することを十分に防止できる。
 キャップ部材11の固定部112に対して、採取部材10の軸部102は、例えば、その下端領域の直径が、キャップ部材11の固定部112の内部直径よりも大きいことが好ましい。この形態によれば、例えば、採取部材10を、キャップ部材11の固定部112に対して上方向に移動させると、図2(C)に示すように、固定部112の下端に、軸部102の前記下端領域が接した時点で、前記直径の差により、採取部材10がさらに上方向に移動することを、十分に防止できる。
 キャップ部材11の本体111は、例えば、採取部材10の先端部103が収容可能な空間(収容部115)を有している。具体例として、図2(C)に示すように、キャップ部材11は、例えば、固定部112の下端とワイプ部113の上端との間の領域に、採取部材10の先端部103を収容可能である。これにより、例えば、使用後の試料採取デバイス1を破棄する際、前記試料が付着した先端部103を、露出させることなくキャップ部材11の収容部115でカバーすることにより、外部の汚染を十分に抑制できる。
(II)試料懸濁デバイス
 図3は、試料懸濁デバイス2の断面図である。図3に示すように、試料懸濁デバイスは、有底筒状の容器(本体21)を有し、本体21の上端側に連結部214を有する。
 試料懸濁デバイス2の連結部214は、試料採取デバイス1におけるキャップ部材11との着脱可能な連結部であり、且つ、後述する試料注入デバイス3との着脱可能な連結部である。つまり、試料懸濁デバイス2は、試料採取デバイス1および試料注入デバイス3の両方に対して、着脱可能である。試料懸濁デバイス2における連結部214と、他のデバイスにおける連結部との連結の形式は、特に制限されず、前述と同様である。図3においては、本体21の上端側の外壁に、ネジ状の連結部214を有する形態を示す。これには限定されず、試料懸濁デバイス2における連結部214は、例えば、本体21の外壁に前記ネジ形状を有してもよいし、本体21の内壁に前記ネジ形状を有してもよい。前者の場合、例えば、対応する試料採取デバイス1および試料注入デバイス3は、その内壁に前記ネジ形状を有してもよいし、後者の場合、例えば、対応する試料採取デバイス1および試料注入デバイス3は、その外壁に前記ネジ形状を有してもよい。
 試料懸濁デバイス2の本体21の内部は、試料採取デバイス1における先端部103が収容可能であればよく、その大きさや形状は、特に制限されない。
 試料懸濁デバイス2は、本体21の側面が、弾性体製であることが好ましい。この形態によれば、例えば、懸濁溶媒を収容した試料懸濁デバイス2に、試料採取デバイス1の先端部103を挿入した後、本体21の前記側面を内部方向に向かって揉むことで、前記懸濁溶媒と先端部103に付着した試料とを、より効率良く混合することができる。前記弾性体は、特に制限されず、例えば、荷重により形が変化し、荷重を止めることで形が元に戻る材質が好ましい。前記弾性体の材料は、例えば、弾性樹脂があげられる。
 試料懸濁デバイス2は、例えば、予め、本体21の内部に、懸濁溶媒が収容されてもよく、この場合、本体21の上端に、前記上端の開口を封止する取り外し可能な封止部を有することが好ましい。前記封止部は、例えば、シール、キャップ等があげられる。前記封止部は、例えば、試料採取部材1と連結する前に、取り外せばよい。前記懸濁溶媒の種類は、特に制限されず、例えば、水、緩衝液等があげられる。前記懸濁溶媒は、例えば、試料の種類、前処理後の試料を供する分析方法の種類等に応じて、適宜、試薬を含有させてもよい。
(III)試料注入デバイス
 図4は、試料注入デバイス3の断面図である。図4に示すように、試料注入デバイス3は、チップ型部材の本体31を有し、本体31の下端側に、連結部314を有する。本体31の上端は、取り外し可能な封止部317を有し、本体31の下端側の内側には、ろ過フィルタ316が配置される。本体31の内部空間(収容部315)に、予め、希釈溶媒32が収容される場合は、本体31の下端に、開口を封止する取り外し可能な封止部318を有する。
 本体31は、前記チップ先端の封止部317を取り外すことで、前記チップ先端に開口を露出することができ、チップとして使用できる。図4において、封止部317は、本体31と一体になっており、封止部317を、切断等により取り外すことで、前記チップ先端を開口させてもよい。これには制限されず、前記封止部は、例えば、前記チップとは独立した別部材であり、前記チップ先端の開口を覆うように配置されることで、前記チップ先端の開口を封止し、取り外すことで、前記チップ先端の開口を露出させてもよい。この場合、前記封止部は、例えば、シール等があげられる。
 試料注入デバイス3の連結部314は、試料懸濁デバイス2との着脱可能な連結部である。試料注入デバイス3における連結部314と、試料懸濁デバイス2における連結部214との連結の形式は、特に制限されず、前述と同様である。図4においては、本体31の下端側の側壁の内部に、上下方向に向かって、ネジ状の連結部314を有する形態を示す。これには限定されず、試料注入デバイス3における連結部314は、例えば、本体31の外壁に前記ネジ形状を有してもよいし、本体31の内壁に前記ネジ形状を有してもよい。前者の場合、例えば、対応する試料懸濁デバイス2は、その内壁に前記ネジ形状を有してもよく、後者の場合、対応する試料懸濁デバイス2は、その外壁に前記ネジ形状を有してもよい。
 試料注入デバイス3は、例えば、本体31の前記チップ先端からろ過フィルタ316の間の領域に、希釈溶媒32が収容されており、本体31の下端に、前記下端の開口を封止する取り外し可能な封止部318を有することが好ましい。この形態によれば、試料注入デバイス3に収容された前記希釈溶媒を、連結した試料懸濁デバイス1にさらに添加することができる。
 この場合、試料注入デバイス3は、本体31の側面が、弾性体製であることが好ましい。この形態によれば、例えば、希釈溶媒32を収容した試料注入デバイス3を、試料懸濁デバイス2に連結した後、本体31の前記側面を内部方向に向かって押すことで、希釈溶媒32を、効率よく、試料懸濁デバイス2に添加することができる。前記弾性体は、特に制限されず、前述と同様である。
 ろ過フィルタ316は、試料注入デバイス3から外部に導出される内溶液をろ過するフィルタである。ろ過フィルタ316の種類は、特に制限されず、例えば、試料の種類、前記懸濁溶媒および前記希釈溶媒の種類等に応じて、適宜、決定できる。
 前処理後の試料を核酸増幅に供する場合、前記生体試料の種類、前記懸濁溶媒、前記希釈溶媒、および前記ろ過フィルタの種類は、例えば、以下のような組合せがあげられる。
前記生体試料:鼻腔スワブ
前記懸濁溶媒:鉄と炭酸イオンを含む緩衝液
前記希釈溶媒:緩衝液
 本発明の前処理キットにより処理できる試料は、何ら制限されない。前記試料としては、例えば、鼻腔スワブ、尿、血液等の生体試料、海水、河川、土壌等の自然界由来の試料、排水等の生活環境由来の試料等があげられる。生体試料の場合、生体の由来も特に制限されず、例えば、ヒト、ヒトを除く動物等があげられる。
 つぎに、図1~4に示す各デバイスを使用して試料を前処理する方法について、図5~7を用いて説明する。図5~7は、各デバイスの使用状態を示す断面図である。
 まず、図5(A)に示す試料採取デバイス1を用いて、先端部103により試料を採取する。例えば、鼻腔スワブを採取する場合は、試料採取デバイス1の把持部101をもって、先端部103を鼻の奥に挿入し、鼻腔の粘膜を擦ることで採取できる。
 つぎに、図5(A)に示す、収容部215に懸濁溶媒50を収容した試料懸濁デバイス2に、図5(B)に示すように、試料採取デバイス1の先端部103を挿入し、懸濁溶媒50中に先端部103を浸漬させる。そして、図5(C)に示すように、試料採取デバイス1のキャップ部材11を下方向に移動させ、試料採取デバイス1の連結部114と試料懸濁デバイス2の連結部214とにより、試料採取デバイス1と試料懸濁デバイス2とを連結させる。これにより、試料懸濁デバイス2の収容部215は液密となる。
 そして、試料懸濁デバイス2の懸濁溶媒50に、試料採取デバイス1の先端部103に付着した試料を懸濁させる。前記懸濁の方法は、特に制限されず、例えば、試料懸濁デバイス2を振ることによって懸濁することができる。また、前述のように、試料懸濁デバイス2の本体21の側面が弾性体の場合は、本体21の側面を内部方向に向かって揉むことによって、より効率良く、懸濁溶媒50に試料を懸濁することもできる。
 前記懸濁が終了すると、図6(A)に示すように、試料採取デバイス1と試料懸濁デバイス2とを連結させたまま、試料採取デバイス1の採取部材10を上方向に引き上げる。引き続き、図6(B)に示すように、試料採取デバイス1の先端部103を、試料懸濁デバイス2のワイプ部113を通過させることによって、先端部103が有する試料や懸濁溶媒50をワイプし、試料懸濁デバイス2の収容部215に回収する。また、この操作によって、試料を採取した先端部103は、試料採取デバイス1の収容部115に収容される。
 そして、試料採取デバイス1と試料懸濁デバイス2との連結を解除し、試料採取デバイス1を破棄する。
 続いて、懸濁溶媒50に試料が懸濁された懸濁試料51を有する試料懸濁デバイス2に、試料注入デバイス3を連結させる。まず、試料注入デバイス3は、予め、収容部315に希釈溶媒32が収容され、下端には、封止部318が配置されている。図7(A)に示すように、試料注入デバイス3から封止部318を取り外し、図7(B)に示すように、試料懸濁デバイス2の連結部214と試料注入デバイス3の連結部314とにより、試料懸濁デバイス2と試料注入デバイス3とを連結させる。
 そして、試料注入デバイス3から試料懸濁デバイス2に、希釈溶媒32を添加する。具体的には、例えば、図7(C)に示すように、試料注入デバイス3の本体31の側面を内部方向に向かって(同図において矢印方向)押すことによって、希釈溶媒32を試料懸濁デバイス2に添加する。この際、試料注入デバイス3の本体31の側面は、前述のように弾性体製であることが好ましい。
 続いて、図7(D)に示すように、試料注入デバイス3の本体31先端の封止部317を除去し、先端を開口させ、さらに、試料懸濁デバイス2において、懸濁試料51と希釈溶媒32とを混合する。前記混合は、例えば、図7(D)に示すように、試料懸濁デバイス2の本体21の側面を繰り返し揉むことによって(同図において矢印方向)、懸濁液51と希釈溶媒32とを混合し、希釈試料52を調製する。試料注入デバイス3の封止部317の除去は、例えば、懸濁液51と希釈溶媒32との混合の後でもよいが、混合の前が好ましい。
 つぎに、図7(E)に示すように、試料懸濁デバイス2と連結した試料注入デバイス3のチップ先端側を下側に向け、試料懸濁デバイス2の内部の希釈試料52を、フィルタ316を通過させて、試料注入デバイス3の収容部315に移動させる。そして、フィルタ316によるろ過後の希釈試料52’を、試料注入デバイス3から、外部の反応系等に導出する。試料懸濁デバイス2から試料注入デバイス3への希釈試料52の移動、試料注入デバイス3から外部への希釈試料52’の移動は、例えば、試料懸濁デバイス2の本体21の側面を内部方向に押すことにより、行える。この際、試料懸濁デバイス2の本体21の側面は、前述のように弾性体製であることが好ましい。
(実施形態2)
 本発明の第2の前処理キットと、本発明の第2の前処理方法について、以下、説明する。図8に、本発明の第1の前処理キットにおける前記(III’)の試料注入デバイスの概略、および図9に、本発明の第2の前処理方法の概略を示す。各図において、同一箇所には、同一符号を付す。なお、本実施形態において、前記(I)試料採取デバイスおよび前記(II)試料懸濁デバイスは、前記実施形態1と同様である。また、本実施形態は、特に示さない限り、前記実施形態1の記載を援用できる。
(III’)試料注入デバイス
 図8は、試料注入デバイス7の断面図である。試料注入デバイス7は、チップ70と本体71とを有する。チップ70は、その下側端の内部に、ろ過フィルタ706が配置され、下側端に、下方向に広がるテーパー部701を有する。本体71は、上下に開口を有する筒状体711であり、下端側に、前記試料懸濁デバイスとの着脱可能な連結部714を有し、その内部に、軸方向に沿ってチップ70が配置されている。本体71の上端の開口からは、上方向に、チップ70の先端が導出され、本体71の下端の開口は、チップ70のテーパー部701との接触で、開口が閉鎖されている。前記開口は、本体71の前記開口と前記チップのテーパー部701との接触を解除することによって、開く。本体71において、チップ70のテーパー部701との接触箇所には、O-リング718が配置されてもよい。本体71(筒状体711)の内部の空隙は、前記希釈溶媒が収容される収容部712であり、内部には、スプリング715と連結したガスケット713が配置されている。本体71(筒状体711)の上部には、スプリング715と連動するローター72が配置され、本体71(筒状体711)とローター72との間には、ローター72が勝手に動くことを防ぐためのストッパー73が配置されている。ストッパー73を取り外すと、ローター72を回転させることが可能になり、ローター72により、スプリング715を介してガスケット713を上下に移動させることが可能になる。本体71の下端には、取り外し可能な封止部318が配置されている。
 つぎに、図8の試料注入デバイス7を、試料懸濁デバイス2に連結させて、希釈試料を移動させる方法について、図9を用いて説明する。
 図8の試料注入デバイス7から封止部318を取り外し、図9(A)に示すように、懸濁試料51を有する試料懸濁デバイス2(図7(A)と同様)と、試料注入デバイス7とを対向させ、図9(B)に示すように、試料懸濁デバイス2の連結部214と、試料注入デバイス7の連結部714とを連結させる。
 つぎに、図9(C)に示すように、試料注入デバイス7のストッパー73を取り外し、試料注入デバイス7において、本体71(筒状体711)の下端の開口とチップ70のテーパー部701との接触を解除し、前記下側を開口させ、さらに、図9(D)に示すように、スプリング715を下方向に伸ばすことで、ガスケット713を下方向に移動させ、これによって、本体71の収容部712に収容された希釈溶媒32を、試料懸濁デバイス2に添加する。
 つぎに、図9(E)に示すように、試料注入デバイス7において、本体71の下端の開口にチップ70のテーパー部701を接触させて、開口を閉じる。そして、図9(F)に示すように、試料懸濁デバイス2と連結した試料注入デバイス7のチップ先端側を下側に向け、試料懸濁デバイス2の内部の希釈試料52を、チップ70内のフィルタ706を通過させて、チップ70から、ろ過後の希釈試料52’を、外部の反応系等に導出する。
 以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
 この出願は、2016年9月28日に出願された日本出願特願2016-190255を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
 本発明によれば、前記(I)の試料採取デバイス、前記(II)の試料懸濁デバイス、および前記(III)の試料注入デバイスを組合せて使用することによって、簡便に試料を前処理し、例えば、前処理後の試料を、反応系等に添加することができる。
1    試料採取デバイス
10   採取部材
101  把持部
102  軸部
103  先端部
11   キャップ部材
111  本体
112  固定部
113  ワイプ部
114  連結部
115  収容部
2    試料懸濁デバイス
21   本体
214  連結部
3、7    試料注入デバイス
31、71   本体
314、714  連結部
315  収容部
316、706  ろ過フィルタ
317、318  封止部
32   希釈溶媒
50   懸濁溶媒
51   懸濁液
52   希釈液
711  筒状体
712  O-リング
713  ガスケット
715  スプリング
72   ローター
73   ストッパー
 

Claims (21)

  1. 下記(I)の試料採取デバイス、下記(II)の試料懸濁デバイス、および、下記(III)または下記(III’)の試料注入デバイスを含むことを特徴とする試料の前処理キット。
    (I)試料採取デバイス
    採取部材およびキャップ部材を有し、
     前記採取部材は、把持部、軸部および先端部を有し、
       前記軸部の上端に、前記把持部を有し、
       前記軸部の下端に、試料を採取する前記先端部を有し、
     前記キャップ部材は、中空の筒状体であり、
       上端側の内部に、前記採取部材の前記軸部を移動可能に固定する固定部を有し
       下端側に、前記試料懸濁デバイスとの着脱可能な連結部を有し、
       下端側の内部に、ワイプ部を有し、
     前記採取部材と前記キャップ部材とは、
       前記採取部材の前記軸部が、前記キャップ部材の内部において、前記ワイプ部と前記固定部とを貫通し、
       前記採取部材の前記把持部は、前記キャップ部材の前記固定部よりも上方に位置し、
       前記採取部材の前記先端部は、前記キャップ部材の前記ワイプ部よりも下方に位置し、
       前記キャップ部材に対して前記採取部材を上方向に移動させることによって、前記採取部材の前記先端部が、前記キャップ部材の前記ワイプ部を通過可能であり、前記ワイプ部により前記先端部がワイプされる。
    (II)試料懸濁デバイス
    有底筒状体の容器であり、
     上端側に、前記試料採取デバイスにおける前記キャップ部材との着脱可能な連結部を有し、
     前記連結部は、さらに、前記試料注入デバイスとも着脱可能な連結部であり、
     内部は、前記試料採取デバイスにおける前記採取部材の先端部が収容可能である。
    (III)試料注入デバイス
    チップ型のキャップ部材であり、
     上端が、チップ先端であり、
     前記上端に、前記チップ先端の開口を封止する取り外し可能な封止部を有し、
     前記下端側に、前記試料懸濁デバイスとの着脱可能な連結部を有し、
     前記下端側の内部に、ろ過フィルタが配置されている。
    (III’)試料注入デバイス
    チップ内蔵型のキャップ部材であり、
     本体、チップおよびガスケットを備え、
     前記チップは、
      下端側に、下方向に広がるテーパー部を有し、
      下端側の内部に、ろ過フィルタが配置され、
     前記本体は、
      上下に開口を有する筒状体であり、
      下端側に、前記試料懸濁デバイスとの着脱可能な連結部を有し、
     前記本体の内部に、軸方向に沿って前記チップが配置され、
     前記本体の上端の開口からは、上方向に、前記チップの先端が導出され、
     前記本体の下端の開口は、前記チップのテーパー部との接触で、開口が閉鎖され、前記チップのテーパー部との接触の解除で、開口し、
     前記ガスケットは、前記本体の内部に配置され、前記内部において上下方向に移動可能である。
  2. 前記試料懸濁デバイスは、さらに、
     前記容器の内部に、懸濁溶媒が収容されており、
     前記上端に、前記上端の開口を封止する取り外し可能な封止部を有する、
    請求項1記載の前処理キット。
  3. 前記試料懸濁デバイスにおける前記容器の側面が、弾性体製である、請求項1または2記載の前処理キット。
  4. 前記弾性体が、弾性樹脂である、請求項3記載の前処理キット。
  5. 前記試料採取デバイスにおける前記キャップ部材の前記固定部が、前記キャップ部材の内壁から内部に突出した凸部である、請求項1から4のいずれか一項に記載の前処理キット。
  6. 前記試料採取デバイスにおいて、前記把持部は、前記固定部を通過できない直径である、請求項1から5のいずれか一項に記載の前処理キット。
  7. 前記試料採取デバイスにおいて、前記採取部材の前記先端部の上端側の直径が、前記キャップ部材の前記ワイプ部の開口直径よりも大きい、請求項1から6のいずれか一項に記載の前処理キット。
  8. 前記試料採取デバイスにおいて、前記キャップ部材は、前記固定部の下端と前記ワイプ部の上端との間の領域に、前記採取部材の前記先端部を収容可能である、請求項1から7のいずれか一項に記載の前処理キット。
  9. 前記試料採取デバイスにおいて、前記採取部材は、前記軸部の下端領域の直径が、前記キャップ部材の固定部の内部直径よりも大きい、請求項1から8のいずれか一項に記載の前処理キット。
  10. 前記(III)の試料注入デバイスは、さらに、
     前記チップ先端から前記ろ過フィルタの間の領域に、希釈溶媒が収容されており、
     前記下端に、前記下端の開口を封止する取り外し可能な封止部を有する、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の前処理キット。
  11. 前記(III’)の試料注入デバイスは、さらに、
     前記本体の内部であって、前記チップの外部に、希釈溶媒が収容されており、
     前記本体の下端の開口が前記チップのテーパー部と接触している際、前記下端の開口は閉鎖され、前記本体の下端は、液密であり、
     前記本体の下端の開口が前記チップのテーパー部と接触していない際、前記下端は開口し、前記本体の下端は、液密が解除される、請求項1から9のいずれか一項に記載の前処理キット。
  12. (III)の試料注入デバイスを備える請求項1から10のいずれか一項に記載の前処理キットを使用し、
    前記試料採取デバイスにおける前記採取部材の先端部で、試料を採取する採取工程、
    前記試料採取デバイスにおける前記先端部を、懸濁溶媒が収容された前記試料懸濁デバイスにおける前記容器の内部に挿入する挿入工程、
    前記試料採取デバイスにおける前記キャップ部材を下方向に降ろし、前記試料採取デバイスにおける前記キャップ部材の連結部と、前記試料懸濁デバイスにおける前記容器の連結部とを連結させる第1連結工程、
    前記試料懸濁デバイスの内部で、前記懸濁溶媒に、前記採取部材の先端部の試料を懸濁する第1懸濁工程、
    前記試料懸濁デバイスと連結した状態で、前記試料採取デバイスにおける前記採取部材を上方向に移動させることによって、前記採取部材の前記先端部を、前記キャップ部材の前記ワイプ部を通過させ、前記ワイプ部により前記先端部をワイプし、前記キャップ部材の内部に前記先端部を収容する収容工程、
    前記試料採取デバイスにおける前記キャップ部材の連結部を、前記試料懸濁デバイスにおける前記容器の連結部から取り外す解除工程、
    前記試料懸濁デバイスにおける前記容器の連結部に、前記試料注入デバイスの連結部を連結させる第2連結工程、
    前記試料注入デバイスにおける前記封止部を取り外し、前記チップ先端を開口する開口工程、および、
    前記試料注入デバイスにおけるチップ先端から、前記試料懸濁デバイスの内容液を外部に導出する導出工程
    を含むことを特徴とする試料の前処理方法。
  13. 前記試料懸濁デバイスにおける前記容器の側面が、弾性体製であり、
    前記第1懸濁工程において、前記容器の側面に断続的に荷重をかけることで、懸濁を行う、請求項12記載の前処理方法。
  14. 前記導出工程において、前記容器の側面に荷重をかけることで、前記試料注入デバイスのチップ先端から、前記試料懸濁デバイスの内溶液を外部に導出する、請求項12または13記載の前処理方法。
  15. 前記試料注入デバイスは、さらに、
     前記チップ先端から前記ろ過フィルタの間の領域に、希釈溶媒が収容されており、
     前記下端に、前記下端の開口を封止する取り外し可能な封止部を有し、
    前記第2連結工程において、前記試料注入デバイスより、前記封止部を取り外してから、前記試料懸濁デバイスにおける前記容器の連結部に、前記試料注入デバイスの連結部を連結させ、
    前記第2連結工程と前記開口工程との間に、さらに、
    前記試料注入デバイスに収容された前記希釈溶媒を、前記試料懸濁デバイスにおける前記容器に注入する注入工程、および、
    前記試料懸濁デバイスにおいて、前記容器中に収容された前記懸濁溶媒と、前記試料注入デバイスから注入された前記希釈溶媒とを、混合する工程を含む、請求項12からの14いずれか一項に記載の前処理方法。
  16. 前記試料懸濁デバイスにおける前記容器の側面が、弾性体製であり、
    前記第2懸濁工程において、前記容器の側面に断続的に荷重をかけることで、懸濁を行う、請求項12から15のいずれか一項に記載の前処理方法。
  17. (III’)の試料注入デバイスを備える請求項1から9および11のいずれか一項に記載の前処理キットを使用し、
    前記試料採取デバイスにおける前記採取部材の先端部で、試料を採取する採取工程、
    前記試料採取デバイスにおける前記先端部を、懸濁溶媒が収容された前記試料懸濁デバイスにおける前記容器の内部に挿入する挿入工程、
    前記試料採取デバイスにおける前記キャップ部材を下方向に降ろし、前記試料採取デバイスにおける前記キャップ部材の連結部と、前記試料懸濁デバイスにおける前記容器の連結部とを連結させる第1連結工程、
    前記試料懸濁デバイスの内部で、前記懸濁溶媒に、前記採取部材の先端部の試料を懸濁する第1懸濁工程、
    前記試料懸濁デバイスと連結した状態で、前記試料採取デバイスにおける前記採取部材を上方向に移動させることによって、前記採取部材の前記先端部を、前記キャップ部材の前記ワイプ部を通過させ、前記ワイプ部により前記先端部をワイプし、前記キャップ部材の内部に前記先端部を収容する収容工程、
    前記試料採取デバイスにおける前記キャップ部材の連結部を、前記試料懸濁デバイスにおける前記容器の連結部から取り外す解除工程、
    前記試料懸濁デバイスにおける前記容器の連結部に、前記試料注入デバイスの連結部を連結させる第2連結工程、
    前記試料注入デバイスにおけるチップ先端から、前記試料懸濁デバイスの内容液を外部に導出する導出工程
    を含むことを特徴とする試料の前処理方法。
  18. 前記試料懸濁デバイスにおける前記容器の側面が、弾性体製であり、
    前記第1懸濁工程において、前記容器の側面に断続的に荷重をかけることで、懸濁を行う、請求項17記載の前処理方法。
  19. 前記導出工程において、前記容器の側面に荷重をかけることで、前記試料注入デバイスのチップ先端から、前記試料懸濁デバイスの内溶液を外部に導出する、請求項17または18記載の前処理方法。
  20. 前記試料注入デバイスは、さらに、
     前記本体の内部であって、前記チップの外部に、希釈溶媒が収容されており、
     前記本体の下端の開口が前記チップのテーパー部と接触している際、前記下端の開口は閉鎖され、前記本体の下端は、液密であり、
     前記本体の下端の開口が前記チップのテーパー部と接触していない際、前記下端は開口し、前記本体の下端は、液密が解除され、
    前記第2連結工程において、前記本体の下端の開口が前記チップのテーパー部と接触している状態で、前記試料注入デバイスの連結部を連結させ、
    前記第2連結工程と前記開口工程との間に、さらに、
    前記本体の下端の開口と前記チップのテーパー部との接触を解除して、前記本体の下端を開口させ、前記本体の内部のガスケットを下方向に移動させることにより、前記本体の内部の前記希釈溶媒を前記開口から導出し、前記試料懸濁デバイスにおける前記容器に注入する注入工程、および、
    前記試料懸濁デバイスにおいて、前記容器中に収容された前記懸濁溶媒と、前記試料注入デバイスから注入された前記希釈溶媒とを、混合する工程を含む、請求項17から19のいずれか一項に記載の前処理方法。
  21. 前記試料懸濁デバイスにおける前記容器の側面が、弾性体製であり、
    前記第2懸濁工程において、前記容器の側面に断続的に荷重をかけることで、懸濁を行う、請求項17から20のいずれか一項に記載の前処理方法。
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