WO2018047627A1 - ケーブル状のリーダライタアンテナ及び該リーダライタアンテナを用いた商品陳列用ラック並びに商品管理システム - Google Patents

ケーブル状のリーダライタアンテナ及び該リーダライタアンテナを用いた商品陳列用ラック並びに商品管理システム Download PDF

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    • H01Q13/20Non-resonant leaky-waveguide or transmission-line antennas; Equivalent structures causing radiation along the transmission path of a guided wave
    • H04B5/48

Abstract

ケーブル状のリーダライタアンテナは、一方端が給電部に接続され、一方端から他方端に延在している内部導体と、内部導体に沿って一方端から他方端に延在している外部導体と、を有するケーブル状本体部と、ケーブル状本体部の他方端において、内部導体の他方端と外部導体の他方端とを接続すると共に、内部導体のインピーダンスを外部導体のインピーダンスに合わせるための整合回路部と、ケーブル状本体部の他方端から離間して給電部側に設けられ、外部導体に沿って設けられた磁性体部と、を有し、ケーブル状本体部は、平面視で、整合回路部を始点として外側に向かって所定方向に少なくとも一周のループ状に巻回されている順方向巻回領域と、順方向巻回領域の最外部から外側に向かって逆方向に巻回されている逆方向巻回領域と、を含む巻回構造を有する。

Description

ケーブル状のリーダライタアンテナ及び該リーダライタアンテナを用いた商品陳列用ラック並びに商品管理システム
 本発明は、ケーブル状アンテナ及び該リーダライタアンテナを用いた商品陳列用ラック並びに商品管理システムに関する。
 RFIDタグと通信するためのケーブル状アンテナとして、漏洩同軸ケーブル等が利用されている。通常の漏洩同軸ケーブルでは、例えば、読取りエリアに沿って直線状に引き回されている場合がある(例えば、特許文献1参照。)。また、ミアンダ状に引き回すこともある(例えば、特許文献2参照。)。
特開2007-243821号公報 国際公開WO2016/027686号公報
 しかし、上記のケーブル状アンテナの引き回しでは、RFIDタグの読取りエリアを規制しにくいという問題がある。つまり、本来読むべきでない読取りエリア外のRFIDタグを読み取ってしまうことがある。
 そこで、本発明の目的は、RFIDタグの読み取りエリアを規制できるケーブル状のリーダライタアンテナを提供することである。
 本発明に係るケーブル状のリーダライタアンテナは、一方端が給電部に接続され、前記一方端から他方端に延在している内部導体と、前記内部導体に沿って一方端から他方端に延在している外部導体と、を有するケーブル状本体部と、
 前記ケーブル状本体部の他方端において、前記内部導体の前記他方端と前記外部導体の前記他方端とを接続すると共に、前記内部導体のインピーダンスを前記外部導体のインピーダンスに合わせるための整合回路部と、
 前記ケーブル状本体部の前記他方端から離間して前記給電部側に設けられ、前記外部導体に沿って設けられた磁性体部と、
を有し、
 前記ケーブル状本体部は、平面視で、前記整合回路部を始点として外側に向かって所定方向にループ状に巻回されている順方向巻回領域と、前記順方向巻回領域の最外部から外側に向かって前記所定方向と逆方向に巻回されている逆方向巻回領域と、を含む巻回構造を有する。
 本発明に係る商品陳列用ラックは、RFIDタグが付された商品を陳列するための商品陳列用ラックであって、
 前記商品が陳列される空間内又は前記空間に面して敷設された、前記RFIDタグのケーブル状のリーダライタアンテナを有し、
 前記リーダライタアンテナは、
  一方端が給電部に接続され、前記一方端から他方端に延在している内部導体と、前記内部導体に沿って一方端から他方端に延在している外部導体と、を有するケーブル状本体部と、
  前記ケーブル状本体部の他方端において、前記内部導体の前記他方端と前記外部導体の前記他方端とを接続すると共に、前記内部導体のインピーダンスを前記外部導体のインピーダンスに合わせるための整合回路部と、
  前記ケーブル状本体部の前記他方端から離間して前記給電部側に設けられ、前記外部導体に沿って設けられた磁性体部と、
を有し、
 前記ケーブル状本体部は、平面視で、前記整合回路部を始点として外側に向かって所定方向にループ状に巻回されている順方向巻回領域と、前記順方向巻回領域の最外部から外側に向かって前記所定方向と逆方向に巻回されている逆方向巻回領域と、を含む巻回構造を有する。
 本発明に係る商品管理システムは、ラックに陳列された商品の商品管理を行う商品管理システムであって、
 陳列された商品のRFIDタグを読むための商品陳列用ラックと、
 前記商品陳列用ラックと通信して前記商品の商品管理を行う店舗側端末と、
を備え、
 前記商品陳列用ラックは、
  前記商品が陳列される空間内又は前記空間に面して敷設された、前記RFIDタグのケーブル状のリーダライタアンテナを有し、
  前記リーダライタアンテナは、
   一方端が給電部に接続され、前記一方端から他方端に延在している内部導体と、前記内部導体に沿って一方端から他方端に延在している外部導体と、を有するケーブル状本体部と、
   前記ケーブル状本体部の他方端において、前記内部導体の前記他方端と前記外部導体の前記他方端とを接続すると共に、前記内部導体のインピーダンスを前記外部導体のインピーダンスに合わせるための整合回路部と、
   前記ケーブル状本体部の前記他方端から離間して前記給電部側に設けられ、前記外部導体に沿って設けられた磁性体部と、
を有し、
  前記ケーブル状本体部は、平面視で、前記整合回路部を始点として外側に向かって所定方向にループ状に巻回されている順方向巻回領域と、前記順方向巻回領域の最外部から外側に向かって前記所定方向と逆方向に巻回されている逆方向巻回領域と、を含む巻回構造を有し、
 前記店舗側端末は、
  前記商品陳列用ラックと通信するための店舗側アンテナと、
  前記商品のRFIDタグの情報を管理する制御部と、
を有する。
 本発明に係るケーブル状のリーダライタアンテナ及びこれを用いた商品陳列用ラック並びに商品管理システムによれば、RFIDタグの読み取りエリアを規制できる。
実施の形態1に係る商品陳列用ラックであるハンガーラックの構成を示す概略斜視図である。 図1のハンガーラックに用いるケーブル状のリーダライタアンテナの構成を示す平面図である。 図1のハンガーラックに用いるケーブル状のリーダライタアンテナの一例の構成を示す概略図である。 図3Aの整合回路部の概略図である。 整合回路部の別例の平面図である。 図4AのA-A方向に見た整合回路部の側断面図である。 図4Aの整合回路部の等価回路図である。 ハンガーに掛けられたRFIDタグ付きの衣服を示す概略図である。 RFIDタグの一例を示す概略図である。 実施の形態1に係るハンガーラックを含む商品管理システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係るケーブル状のリーダライタアンテナにおいて、リーダライタアンテナの放射部をコネクタを介して延長した場合を示す概略図である。 2つのコネクタ間で延長された放射部の拡大図である。 図7Bの斜視図である。 別例のリーダライタアンテナにおいて、リーダライタアンテナの非放射部をコネクタを介して延長した場合を示す概略図である。 2つのコネクタ間で延長された非放射部の拡大図である。 図8Bの斜視図である。 図1のハンガーラックを2つ並べて、それぞれにハンガーを掛け、ケーブル状のリーダライタアンテナを介して商品のRFIDタグを読み取る様子を示す概略斜視図である。 実施の形態3に係るケーブル状のリーダライタアンテナの構成を示す平面図である。 平面内で一定方向に巻回したケーブル状のリーダライタアンテナの通信可能範囲を示す上記平面に垂直な方向における説明図である。 図2のケーブル状のリーダライタアンテナをA-A方向に見た説明図である。 図10のケーブル状のリーダライタアンテナをB-B方向に見た説明図である。 実施の形態4に係る陳列用ワゴンの構成を示す概略斜視図である。 図12Aの陳列用ワゴンにおけるケーブル状のリーダライタアンテナの構成を示す平面図である。 実施の形態5に係る陳列用ワゴンの構成を示す概略斜視図である。 図13Aの陳列用ワゴンにおけるケーブル状のリーダライタアンテナの構成を示す平面図である。 実施の形態6に係る陳列用シェルフの構成を示す概略斜視図である。
 第1の態様に係るケーブル状のリーダライタアンテナは、一方端が給電部に接続され、前記一方端から他方端に延在している内部導体と、前記内部導体に沿って一方端から他方端に延在している外部導体と、を有するケーブル状本体部と、
 前記ケーブル状本体部の他方端において、前記内部導体の前記他方端と前記外部導体の前記他方端とを接続すると共に、前記内部導体のインピーダンスを前記外部導体のインピーダンスに合わせるための整合回路部と、
 前記ケーブル状本体部の前記他方端から離間して前記給電部側に設けられ、前記外部導体に沿って設けられた磁性体部と、
を有し、
 前記ケーブル状本体部は、平面視で、前記整合回路部を始点として外側に向かって所定方向にループ状に巻回されている順方向巻回領域と、前記順方向巻回領域の最外部から外側に向かって前記所定方向と逆方向に巻回されている逆方向巻回領域と、を含む巻回構造を有する。
 第2の態様に係るケーブル状のリーダライタアンテナは、上記第1の態様の構成において、前記順方向巻回領域の長さは、前記逆方向巻回領域の長さよりも長くてもよい。
 第3の態様に係るケーブル状のリーダライタアンテナは、上記第1の態様の構成において、前記順方向巻回領域の巻き数は、前記逆方向巻回領域の巻き数よりも多くてもよい。
 第4の態様に係るケーブル状のリーダライタアンテナは、上記第1から第3のいずれかの態様の構成において、前記ケーブル状本体部は、前記逆方向巻回領域の最外部に前記磁性体部が設けられていてもよい。
 第5の態様に係るケーブル状のリーダライタアンテナは、上記第4の態様の構成において、前記ケーブル状本体部の前記巻回構造は、平面視で、前記逆方向巻回領域の最外部から外側に向かって巻回されているシールド領域をさらに含んでもよい。
 第6の態様に係るケーブル状のリーダライタアンテナは、上記第1から第5のいずれかの態様の構成において、前記ケーブル状本体部は、コネクタで接続された第1ケーブル部及び第2ケーブル部を含んでいてもよい。
 第7の態様に係る商品陳列用ラックは、RFIDタグが付された商品を陳列するための商品陳列用ラックであって、
 前記商品が陳列される空間内又は前記空間に面して敷設された、前記RFIDタグのケーブル状のリーダライタアンテナを有し、
 前記リーダライタアンテナは、
  一方端が給電部に接続され、前記一方端から他方端に延在している内部導体と、前記内部導体に沿って一方端から他方端に延在している外部導体と、を有するケーブル状本体部と、
  前記ケーブル状本体部の他方端において、前記内部導体の前記他方端と前記外部導体の前記他方端とを接続すると共に、前記内部導体のインピーダンスを前記外部導体のインピーダンスに合わせるための整合回路部と、
  前記ケーブル状本体部の前記他方端から離間して前記給電部側に設けられ、前記外部導体に沿って設けられた磁性体部と、
を有し、
 前記ケーブル状本体部は、平面視で、前記整合回路部を始点として外側に向かって所定方向にループ状に巻回されている順方向巻回領域と、前記順方向巻回領域の最外部から外側に向かって前記所定方向と逆方向に巻回されている逆方向巻回領域と、を含む巻回構造を有する。
 第8の態様に係る商品陳列用ラックは、上記第7の態様の構成において、前記空間と外部空間の少なくとも一部とを区切るシールド部材をさらに備えてもよい。
 第9の態様に係る商品管理システムは、ラックに陳列された商品の商品管理を行う商品管理システムであって、
 陳列された商品のRFIDタグを読むための商品陳列用ラックと、
 前記商品陳列用ラックと通信して前記商品の商品管理を行う店舗側端末と、
を備え、
 前記商品陳列用ラックは、
  前記商品が陳列される空間内又は前記空間に面して敷設された、前記RFIDタグのケーブル状のリーダライタアンテナを有し、
  前記リーダライタアンテナは、
   一方端が給電部に接続され、前記一方端から他方端に延在している内部導体と、前記内部導体に沿って一方端から他方端に延在している外部導体と、を有するケーブル状本体部と、
   前記ケーブル状本体部の他方端において、前記内部導体の前記他方端と前記外部導体の前記他方端とを接続すると共に、前記内部導体のインピーダンスを前記外部導体のインピーダンスに合わせるための整合回路部と、
   前記ケーブル状本体部の前記他方端から離間して前記給電部側に設けられ、前記外部導体に沿って設けられた磁性体部と、
を有し、
  前記ケーブル状本体部は、平面視で、前記整合回路部を始点として外側に向かって所定方向にループ状に巻回されている順方向巻回領域と、前記順方向巻回領域の最外部から外側に向かって前記所定方向と逆方向に巻回されている逆方向巻回領域と、を含む巻回構造を有し、
 前記店舗側端末は、
  前記商品陳列用ラックと通信するための店舗側アンテナと、
  前記商品のRFIDタグの情報を管理する制御部と、
を有する。
 第10の態様に係る商品管理システムは、上記第8の態様の構成において、前記店舗側端末の前記制御部は、特定のRFIDタグの読取り可否をリアルタイムに検出して、前記特定のRFIDタグが付された商品が前記ラックから取り出され、戻された回数を含む履歴を管理してもよい。
 以下、実施の形態に係るケーブル状のリーダライタアンテナ及びこれを用いた商品陳列用ラック並びに商品管理システムについて、添付図面を参照しながら説明する。なお、図面において実質的に同一の部材については同一の符号を付している。
(実施の形態1)
 図1は、実施の形態1に係る商品陳列用ラックであるハンガーラック10の構成を示す概略斜視図である。図1には、便宜上、互いに直交するx軸、y軸、z軸を示している。商品陳列用ラックは、図1に示すハンガーラック10に限られない。例えば、商品を陳列するための棚、台、架などであり、ハンガーラック、陳列台、陳列用シェルフ等を含む。図1に示すハンガーラック10では、ハンガーを掛けるためのハンガーパイプ11と、ハンガーパイプ11を支える左右の支柱12と、支柱12を支持する底部13と、底部13の両端に設けられ、ハンガーラック10を移動可能とするキャスター14と、底部13の上面に沿って配置されたケーブル状のリーダライタアンテナ20と、を有する。ハンガーパイプ11と左右の支柱12と底部13とによって商品を陳列するための空間4を囲んでいる。ケーブル状のリーダライタアンテナ20は、ハンガーに吊られる商品等に付されるRFIDタグと通信するためのリーダライタアンテナである。ここで利用するRFIDシステムは、900MHz帯を利用したUHF帯RFIDシステムである。このケーブル状のリーダライタアンテナ20は、底部13の上面に配置されている。具体的には、平面視で、中心の整合回路部30から外側に向かって所定方向に巻回されている順方向巻回領域17と、その外側に向かって逆方向に巻回されている逆方向巻回領域18と、の巻回構造を有する。底部13の上面に配置されたケーブル状のリーダライタアンテナ20は、順方向巻回領域17の外側に順方向巻回領域17とは伝搬方向が逆の逆方向巻回領域18を有する。これによって、後述の図11Bに示すように、水平方向(xy平面)の通信可能領域を抑制できる。つまり、水平方向に存在するRFIDタグの読み取り可能範囲を制限できる。例えば、後述する図9に示すように隣接するハンガーラックが存在しても、その隣接するハンガーラックに掛けられた商品のRFIDタグを誤って読むことを抑制できる。
 図1に示すように、このリーダライタアンテナ20は、商品2が陳列される空間4に面して敷設されている。具体的には、底部13の上面に沿って配置されている。ここで上記の「敷設される」とは、部材に沿って設けられる場合に限られず、より一般的に、配置される、設置される、等の意味を含んでいる。また、空間4に面して敷設される、とは、空間4に直接又は間接に面して配置されることを含んでいる、空間4に直接に面して配置される場合とは、例えば、空間4を囲む面に沿って配置されている場合である。また、空間4に間接に面して配置される場合とは、例えば、底部13の裏面に沿って配置される場合である。
 また、リーダライタアンテナは、例えば、商品を陳列する空間4内に敷設されていてもよい。例えば、空間内の平面又は曲面に沿って配置されていてもよい。本発明の範囲であれば、上記図面に示される配置に限定されない。
 図2は、図1のハンガーラック10に用いるケーブル状のリーダライタアンテナ20の構成を示す平面図である。このケーブル状のリーダライタアンテナ20は、上述のように、平面視で、中心の整合回路部30から外側に向かって所定方向に巻回されている順方向巻回領域17と、その外側に向かって逆方向に巻回されている逆方向巻回領域18と、の巻回構造を有する。逆方向巻回領域18の最外部に磁性体部26が設けられている。
 このケーブル状のリーダライタアンテナ20では、順方向巻回領域17の長さは、逆方向巻回領域18の長さよりも長いことが好ましい。また、順方向巻回領域17の巻き数は、水平方向の全方向にわたって通信可能とするために1周以上であることが好ましい。さらに、順方向巻回領域17の巻き数は、逆方向巻回領域18の巻き数よりも多いことが好ましい。通常、長さ又は巻き数のいずれか一方を計測するが、長さと巻き数とはほぼ同じ半径である場合には比例する。順方向巻回領域17の長さが逆方向巻回領域18の長さより長い場合、又は、順方向巻回領域17の巻き数が逆方向巻回領域18の巻き数より多い場合、水平方向(xy平面)の通信可能領域を抑制できる。また、逆方向巻回領域18の巻き数は、水平方向の通信可能領域をできるだけ広い角度にわたって抑制するために、少なくとも半周以上有することが好ましい。なお、逆方向巻回領域18の長さが順方向巻回領域17の長さより長い場合、又は、逆方向巻回領域18の巻き数が順方向巻回領域17の巻き数より多い場合、内側の順方向巻回領域17による通信は抑制されるものの、外側の逆方向巻回領域18による通信可能領域が水平方向に広がるため、全体として水平方向の通信可能領域を抑制できない。
 図2において、順方向巻回領域17は、およそ2周半のループを有する。つまり巻き数は、2.5巻きである。一方、逆方向巻回領域18では、およそ1周のループを有する。つまり巻き数は、1巻きである。また、順方向巻回領域17の長さと逆方向巻回領域18の長さの比は、およそ52:31である。つまり、順方向巻回領域17のほうが逆方向巻回領域18より巻き数も多く、その長さも長い。
 図3Aは、図1のハンガーラック10に用いるケーブル状のリーダライタアンテナ20の一例の構成を示す概略図である。図3Aでは、リーダライタアンテナ20の内部構造を示している。具体的には、このケーブル状のリーダライタアンテナ20は、一方端から他方端に延在する内部導体24と、内部導体24に沿って設けられた外部導体25を有するケーブル状本体部21を有する。内部導体24は、一方端が給電部に接続されている。外部導体25は、グランドに接続されている。これによって電気的により安定する。このケーブル状本体部21は、同軸ケーブルが用いられている。また、リーダライタアンテナ20は、ケーブル状本体部21の他方端に設けられた整合回路部30と、ケーブル状本体部21の他方端から離間して外部導体25に沿って設けられた磁性体部26と、を有する。磁性体部26によって、整合回路部30及び他方端から磁性体部26までの放射部27と、磁性体部26及び磁性体部26を設けた箇所から給電部23(一方端)側までの非放射部28とに区切られる。この放射部27によってRFIDタグ1との通信を行うことができる。このリーダライタアンテナ20では、内部導体24から外部導体25に高周波信号が給電され、外部導体25が高周波信号の放射体として機能しているため、給電部23側(一方端)ではなく、整合回路部30側(他方端)に強い電磁界分布29を持つ。なお、磁性体部26としては、高周波信号を減衰させるための材料、例えばフェライト等を用いることができる。
 図3Bは、図3Aの整合回路部30の概略図である。ケーブル状本体部21の他方端において、内部導体24と外部導体25とは整合回路部30を介して接続されている。具体的には、整合回路部30では、内部導体24の他方端と外部導体25の他方端との間を容量結合している。整合回路部30によって、内部導体24のインピーダンスを外部導体25のインピーダンスに合わせることができる。また、先端側(他方端)の整合回路部30において、内部導体24から外部導体25に信号が供給され、先端側(他方端)から電磁波が伝播されはじめる。つまり、図3Aの電磁界分布29の拡がりで示すように、先端側(他方端)の方が磁性体部26側より電波の強度が大きい。なお、図3Bは、整合回路部30の一例であって、これに限定されない。
 図4Aは、整合回路部30の別例の平面図である。図4Bは、図4AのA-A方向に見た整合回路部30の側断面図である。なお、図4Bでは、ビアホール導体32の断面及びケーブル状本体部21の両方の断面を示すために、便宜上、途中で断面を切り替えている。図4Cは、図4Aの整合回路部30の等価回路図である。
 図4A及び図4Bに示すように、別例の整合回路部30は、構造的には、内部導体24と接続された平面状の第1導体層31と、ビアホール導体32と、平面状の第2導体層33と、を含む。第1導体層31及び第2導体層33は、平面視で外部導体25の外径よりも広い幅を有し、外部導体25の延在方向に沿って絶縁体34を介して対向している。また、第1導体層31と第2導体層33とは、2箇所のビアホール導体32で互いに接続されている。第2導体層33は、第1導体層31よりも長く、外部導体25と絶縁体34を介して重なり合うように配置されている。
 また、整合回路部30は、電気的には、内部導体24と第1導体層31とが電気的に接続し、第1導体層31と第2導体層33とは2箇所のビアホール導体32で電気的に接続されている。さらに、第2導体層33と外部導体25とは絶縁体34を介するキャパシタ成分35を有する容量結合によって接続している。つまり、図4Cに示すように、内部導体24と外部導体25とは、キャパシタ成分35とインダクタ成分36とを含む整合回路部30を介して接続している。
 なお、整合回路部30の構成は、図3B、図4A及び図4Bの場合に限られない。例えば、複数のキャパシタと複数のインダクタとがそれぞれ組み合わされて並列に配置されていてもよい。
 このリーダライタアンテナ20は、外部導体25に生じる定在波を利用したアンテナであって、いわゆる誘導磁界を利用するループアンテナではない。ただし、定在波アンテナであるものの、放射部の長さが半波長の整数倍である必要は必ずしも無い。また、その電波エリアはリーダライタアンテナ20の近傍約1m以内に限られる。さらに、金属体や磁性体が近くにあっても、周波数特性は大きく変わらない。またさらに、このリーダライタアンテナ20によれば、屈曲させても屈曲部分間での干渉等が生じないので、順方向巻回領域17及び逆方向巻回領域18を配置することができる。
 なお、リーダライタアンテナとしては、図3Aの構成、つまり、同軸ケーブルを用いたケーブル状本体部21と、その他方端に設けられた整合回路部30と、他方端から離間して設けられた磁性体部26とを有するリーダライタアンテナ20に限られない。例えば、漏洩同軸ケーブルであってもよい。なお、漏洩同軸ケーブルは、スロットの設計等が難しく、自由に屈曲させることが困難であるし、給電端側から終端側に向かって電磁界が弱くなるので、上記図3Aの構成のリーダライタアンテナ20が漏洩同軸ケーブルより好ましい。
 図5Aは、ハンガー3に掛けられたRFIDタグ1付きの衣服2を示す概略図である。図5Bは、RFIDタグ1の一例を示す概略図である。
 図5Aに示すように、このRFIDタグ1は、商品2である衣服に付されている。本実施の形態1ではRFIDタグ1は、商品2にひも等で取り付けられているが、これに限られず、直接に取り付けられていてもよい。RFIDタグ1は、RFIC素子41と、その両側にミアンダ状に延在する2つのアンテナ素子43a、43bを備えたダイポールアンテナ42によって構成されている。また、RFIDタグ1の全体を、RFIC41の取り付け部を除いてカバー材(図示せず)で覆っている。なお、アンテナは、ミアンダ状でない直線状のダイポールアンテナであってもよい。さらに、ループ状アンテナであってもよい。RFIDタグ1のアンテナ素子42の構成は、通信の周波数帯に応じて適宜選択すればよい。RFIC素子41は整合回路部とともにパッケージされていてもよい。また、カバー材の表面には、例えば値段やブランド名等が印字していてもよい。なお、RFIDタグ1は、通常、衣服2に付される、あるいはひも付け等により物理的に接続されているが、これに限られない。例えば、RFIDタグ1と、衣服2とが物理的には分離しており、別個に配置されていてもよい。この場合にもRFIDタグ1は、商品2と関連付けられていればよい。
 RFIDタグ1を付する商品2としては、陳列する空間4の中に配置するものであって、RFIDタグ1による管理を行うものであれば何でもよい。例えば、商品2としては、衣服の他、食品、食器、容器、小物等であってもよい。また、取扱いに注意を要する宝飾品や食器等についても、各商品2に直接に触れることなく、在庫管理、セキュリティに関する管理を行うことができる。
 図9は、図1のハンガーラック10、10aを2つ並べて、それぞれにハンガー3a~3f、3g~3iを掛け、ケーブル状のリーダライタアンテナ20、20aを介して商品2a~2f、2g~2iのRFIDタグ1a~1f、1g~1iを読み取る様子を示す概略斜視図である。
 ハンガーラック10について、上述のように、ケーブル状のリーダライタアンテナ20は、順方向巻回領域17の外側に逆方向巻回領域18を有する。これによって、リーダライタアンテナ20の水平方向(x-y平面)の通信可能領域を抑制できる。そこで、リーダライタアンテナ20によれば、水平方向の通信可能領域が制限されているので、隣接するハンガーラック10a内のRFIDタグ1g~1iを読むことが抑制される。同様に、ハンガーラック10aについても、ケーブル状のリーダライタアンテナ20aが順方向巻回領域17aの外側に逆方向巻回領域18aを有する。これによって、リーダライタアンテナ20aの水平方向(x-y平面)の通信可能領域を抑制できる。そこで、リーダライタアンテナ20aによれば、水平方向の通信可能領域が制限されているので、隣接するハンガーラック10内のRFIDタグ1a~1fを読むことが抑制される。
 以上のように、隣接する2つのハンガーラック10,10aのそれぞれのケーブル状のリーダライタアンテナ20,20aについて、水平方向の通信可能領域が制限されているので、それぞれのハンガーラック10、10aの範囲外の誤読を抑制できる。
 図6は、実施の形態1に係る商品陳列用ラックであるハンガーラック10を含む商品管理システムの構成を示すブロック図である。
 この商品管理システムは、陳列された商品のRFIDタグ1、1aを読むための商品陳列用ラック10と、ハンガーラック10と通信して商品の商品管理を行う店舗側端末50と、を備える。ハンガーラック10では、商品が陳列される空間4内に敷設されたリーダライタアンテナ20と、店舗側アンテナ51と通信するための外部通信用アンテナ47を含む通信モジュール22と、を有する。通信モジュール22は、リーダライタアンテナ20と接続されているRFID通信用のRFIC素子44と、店舗側アンテナ51と通信するための外部通信用アンテナ47と、外部通信用アンテナ47と接続されているWiFi(登録商標)/Bluetooth(登録商標)通信用のRFIC素子46と、制御部45と、を備える。
 また、通信モジュール22は、RFIC素子44と、RFIC素子46と、制御部45と、を駆動させるためのバッテリーを含む。
 なお、ここでは店舗側端末50との通信のためにWiFi(登録商標)等の無線通信を挙げているが、無線通信に限られず、有線通信であってもよい。
 外部通信用アンテナ47は、店舗側アンテナ51と通信するためのものである。外部通信用アンテナ47は、店舗側アンテナ51とUHF帯またはSHF帯で通信するものであればよい。外部通信用アンテナ47と店舗側アンテナ51とで近距離無線通信システムを構成する。なお、これらの近距離無線通信システムは2m~100m程度の通信距離を有した近距離無線通信システムであり、2.4GHz帯や5GHz帯の通信周波数帯を利用する。つまり、上記の900MHz帯を利用したRFIDシステムとは通信周波数帯や電波の強度や性質が異なるため、近距離無線通信システムとRFID通信との干渉はほとんど無い。この近距離無線通信システムで用いるアンテナは共振系のアンテナである。なお、近距離無線通信システムとしては、WiFi(登録商標)に代表される無線LANシステムの他、Bluetooth(登録商標)システムを利用してもよい。
 また、店舗側端末50は、ハンガーラック10の外部通信用アンテナ47と通信するための店舗側アンテナ51と、店舗側アンテナ51と接続され、外部通信用アンテナ47との近距離無線通信用のRFIC素子52と、商品のRFIDタグの情報を管理する制御部53と、を有する。
 この店舗側アンテナ51は、商品陳列用ラック10の外部通信用アンテナ47とUHF帯またはSHF帯で近距離無線通信を行う。近距離無線通信システムとしては、WiFi(登録商標)に代表される無線LANシステムの他、Bluetooth(登録商標)システムを利用してもよい。
 また、店舗側端末50の制御部53によって商品管理を行う。例えば、特定のRFIDタグの読取り可否をリアルタイムに検出して、特定のRFIDタグが付された商品がラック10から取り出され、戻された回数を含む履歴を管理してもよい。あるいは、会計処理と連動させて商品管理を行ってもよい。
(実施の形態2)
 図7Aは、実施の形態2に係るケーブル状のリーダライタアンテナ20aにおいて、コネクタ38b、38cを介してリーダライタアンテナ20aの放射部27のアンテナ長を延長した場合を示す概略図である。図7Bは、2つのコネクタ38b、38c間で延長された放射部27の拡大図である。図7Cは、図7Bの斜視図である。
 図7A乃至図7Cに示すように、内部導体24及び外部導体25を含むケーブル状本体部(同軸ケーブル)21の放射部27は、2つのコネクタの間に延長部分を挟むことで延長できる。ここでは、第1ケーブル部40a、40cの間に凸部39aと凹部39bとの組み合わせによるコネクタ38bと、凸部39cと凹部39dとの組み合わせによるコネクタ38cとを設けている。第1ケーブル部40a、40cは、コネクタ38bとコネクタ38dとの間に延長部分となる第2ケーブル部40bを挟むことで延長できる。上記のように放射部27を延長する場合には、RFID通信を考慮して所定長さに調整する。
 図8Aは、別例のリーダライタアンテナ20bにおいて、コネクタ38d、38eを介してリーダライタアンテナ20bの非放射部28を延長した場合を示す概略図である。図8Bは、2つのコネクタ38d、38e間で延長された非放射部28の拡大図である。図8Cは、図8Bの斜視図である。
 図8A乃至図8Cに示すように、内部導体24及び外部導体25を含むケーブル状本体部(同軸ケーブル)21の非放射部28は、2つのコネクタの間に延長部分を挟むことで延長できる。ここでは、第3ケーブル部40d、40eの間に凸部39eと凹部39fとの組み合わせによるコネクタ38dと、凸部39gと凹部39hとの組み合わせによるコネクタ38eとを設けている。第3ケーブル部40d、40fは、コネクタ38eとコネクタ38fとの間に延長部分となる第4ケーブル部40eを挟むことで延長できる。上記のように非放射部28を延長する場合には、シールド部材として必要な長さとなるように延長すればよい。
 なお、図7A乃至図7C、図8A乃至図8Cでは、一つのケーブル状本体部21の間に2つのコネクタを設け、2つのコネクタの間に一つの延長部分を挟んだ状態を示したが、これに限られず、複数の延長部分を挟んでもよい。あるいは、2つの部分を一つのコネクタで接続して、全体として一つのケーブル状本体部21を構成してもよい。さらに、放射部及び/又は非放射部において、それぞれコネクタ間に延長部分を挟んで延長してもよい。また、このコネクタ38b、38cは、凸部39a、39cと凹部39b、39dとの組み合わせで構成しているが、これに限られない。2つの同型の部材を組み合わせて一つのコネクタとしてもよい。
(実施の形態3)
 図10は、実施の形態3に係るケーブル状のリーダライタアンテナ20cの構成を示す平面図である。
 実施の形態3に係るケーブル状のリーダライタアンテナ20cは、実施の形態1に係るケーブル状のリーダライタアンテナと対比すると、逆方向巻回領域18の最外部のさらに外側に向かって巻回されているシールド領域19をさらに含んでいる点で相違する。シールド領域19は、逆方向巻回領域18の最外部の磁性体部26から非放射部28が延在して構成されている。シールド領域は、およそ1周の巻き数を有する。このシールド領域19は、図3Aで示されている非放射部28が延在して構成されているので、非放射部28自体がシールド部材として機能する。このため、さらに水平方向の通信可能領域を抑制できる。
 図11Aは、平面内で一定方向に巻回したケーブル状のリーダライタアンテナの通信可能範囲を示す上記平面に垂直な方向における説明図である。図11Bは、図2のケーブル状のリーダライタアンテナをA-A方向に見た説明図である。図11Cは、図10のケーブル状のリーダライタアンテナをB-B方向に見た説明図である。
 図11Aの説明図に示すように、リーダライタアンテナが順方向巻回領域17のみを有する場合には、通信可能領域56は、リーダライタアンテナの配置された範囲を超えて水平方向に広がっている。一方、図11Bの説明図に示すように、順方向巻回領域17の外側に逆方向巻回領域18を有する場合には、通信可能領域56は、水平方向にやや制限されることがわかる。これは、順方向巻回領域17と隣接する逆方向巻回領域18との間で、それぞれの電流の周囲の電磁界が水平方向について相殺されるためと考えられる。さらに、図11Cに示すように、逆方向巻回領域18の最外部から外側に向かって非放射部28が延在して構成されたシールド領域19を有する場合には、さらに通信可能領域56が水平方向により制限されることがわかる。
 なお、図11A、図11B、図11Cは、それぞれの相対的な差異を視覚的にわかりやすくするために用いたものであって、実際の通信可能領域を示すものではない。
(実施の形態4)
 図12Aは、実施の形態4に係る陳列用ワゴン60の構成を示す概略斜視図である。図12Bは、図12Aの陳列用ワゴン60におけるケーブル状のリーダライタアンテナの構成を示す平面図である。
 実施の形態4に係る陳列用ワゴン60は、商品を陳列するための平面を有するワゴンであり、上記平面にケーブル状のリーダライタアンテナが配置されている。リーダライタアンテナは、実施の形態1に係るケーブル状のリーダライタアンテナであって、上記平面の内側に整合回路部30を始点として所定方向に外側に向かって少なくとも一周のループ状に巻回されている順方向巻回領域17を有する。また、上記平面の外側に順方向巻回領域の最外部から外側に向かって前記所定方向と逆方向に巻回されている逆方向巻回領域18を有する。この陳列用ワゴン60によれば、上記平面に上記リーダライタアンテナを配置しているので、通信可能領域を上記平面の範囲に抑制することができる。
(実施の形態5)
 図13Aは、実施の形態5に係る陳列用ワゴン60aの構成を示す概略斜視図である。図13Bは、図13Aの陳列用ワゴン60aにおけるケーブル状のリーダライタアンテナの構成を示す平面図である。
 実施の形態5に係る陳列用ワゴン60aは、実施の形態4に係る陳列用ワゴンと対比すると、商品を陳列するための平面上に2つのケーブル状のリーダライタアンテナを配置している点で相違する。2つのケーブル状のリーダライタアンテナは、それぞれ内側に順方向巻回領域17,17aを有し、外側に逆方向巻回領域18,18aを有する。そのため、それぞれのリーダライタアンテナは、水平方向の通信可能領域がそれぞれのリーダライタアンテナの上方に抑制されている。このため、一方のリーダライタアンテナは、他方のリーダライタアンテナの上に置かれた商品のRFIDタグを誤読することが抑制されている。
(実施の形態6)
 図14は、実施の形態6に係る陳列用シェルフ70,70a、70bの構成を示す概略斜視図である。
 この陳列用シェルフ70,70a、70bでは、それぞれ3段の棚を有し、それぞれの棚に実施の形態1に係るケーブル状のリーダライタアンテナと同様のケーブル状のリーダライタアンテナ20a、20b、20c、20d、20e、20f、20g、20h、20iがそれぞれ配置されている。例えばリーダライタアンテナ20aでは、中心の整合回路部30aから外側に向かって所定方向に巻回されている順方向巻回領域17aと、その外側に向かって逆方向に巻回されている逆方向巻回領域18aと、の巻回構造を有する。これによって、各棚の水平方向の通信可能領域を抑制できる。例えば、陳列用シェルフ70の最下段の棚のケーブル状のリーダライタアンテナ20aは、逆方向巻回領域18aの範囲まで通信可能領域が抑制されている。このため、リーダライタアンテナ20aは、隣接する陳列用シェルフ70aの最下段の棚のRFIDタグを読むことが抑制されている。これによって、互いに隣接する陳列用シェルフ70,70a、70bの間でのRFIDタグの誤読を抑制できる。
 なお、各棚の下部にはシールド板を設けてもよい。これによって上下方向の棚の各リーダライタアンテナによる他の棚のRFIDの誤読を抑制できる。
 また、上記の商品陳列用ラックを構成する部材、例えば、商品陳列用ラックがハンガラックである場合には、ハンガーパイプ、支柱、及び、底部は、金属、あるいは、樹脂、木材等の絶縁体からなるものであってもよい。
 さらに、上記の商品陳列用ラックは、商品を陳列する空間と外部空間の少なくとも一部とを区切るシールド部材をさらに備えてもよい。これによって、さらに隣接する商品陳列用ラックのケーブル状のリーダライタアンテナによる誤読を抑制できる。
 なお、本開示においては、前述した様々な実施の形態及び/又は実施例のうちの任意の実施の形態及び/又は実施例を適宜組み合わせることを含むものであり、それぞれの実施の形態及び/又は実施例が有する効果を奏することができる。
 本発明に係るケーブル状のリーダライタアンテナ及びこれを用いた商品陳列用ラック並びに商品管理システムによれば、RFIDタグの読み取りエリアを規制できる。
1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i RFIDタグ
2、2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2h、2i 商品(衣服)
3,3a、3b、3c、3d、3e、3f、3g、3h、3i ハンガー
4、4a 陳列する空間
10、10a、10b、10c、10d、10e、10f、10g、10h、10i、10j、10k、10l、10m 商品陳列用ラック(ハンガーラック)
11、11a ハンガーパイプ
12、12a 支柱
13、13a 底部
14、14a キャスター
17 順方向巻回領域
18 逆方向巻回領域
19 シールド領域
20、20a、20b リーダライタアンテナ
21 ケーブル状本体部
22 通信モジュール
23 給電部
24 内部導体
25 外部導体
26 磁性体部
27 放射部
28 非放射部
29 電磁界分布
30 整合回路部
31 第1導体層
32 ビアホール導体
33 第2導体層
34 絶縁体
35 キャパシタ成分
36 インダクタ成分
37 有効範囲
38a、38b、38c、38d、38e コネクタ
39a、39c、39e、39g 凸部
39b、39d、39f、39h 凹部
40a、40c 第1ケーブル部
40b 第2ケーブル部
40d、40f 第3ケーブル部
40e 第4ケーブル部
41、41a RFIC素子
42、42a アンテナ素子
43a、43b ミアンダ状アンテナ素子
44 内部側通信用RFIC素子
45 制御IC
46 外部側通信用RFIC素子
47 外部側通信用アンテナ
48 RFID通信
50 店舗側端末
51 店舗側アンテナ
52 店舗側RFIC素子
53 店舗側制御IC
54 WiFi(登録商標)/Bluetooth(登録商標)通信
56 通信可能領域
60、60a 陳列用ワゴン
63、63a キャスター
70a、70b、70c 陳列用シェルフ

Claims (10)

  1.  一方端が給電部に接続され、前記一方端から他方端に延在している内部導体と、前記内部導体に沿って一方端から他方端に延在している外部導体と、を有するケーブル状本体部と、
     前記ケーブル状本体部の他方端において、前記内部導体の前記他方端と前記外部導体の前記他方端とを接続すると共に、前記内部導体のインピーダンスを前記外部導体のインピーダンスに合わせるための整合回路部と、
     前記ケーブル状本体部の前記他方端から離間して前記給電部側に設けられ、前記外部導体に沿って設けられた磁性体部と、
    を有し、
     前記ケーブル状本体部は、平面視で、前記整合回路部を始点として外側に向かって所定方向に少なくとも一周のループ状に巻回されている順方向巻回領域と、前記順方向巻回領域の最外部から外側に向かって前記所定方向と逆方向に巻回されている逆方向巻回領域と、を含む巻回構造を有する、ケーブル状のリーダライタアンテナ。
  2.  前記順方向巻回領域の長さは、前記逆方向巻回領域の長さよりも長い、請求項1に記載のケーブル状のリーダライタアンテナ。
  3.  前記順方向巻回領域の巻き数は、前記逆方向巻回領域の巻き数よりも多い、請求項1に記載のケーブル状のリーダライタアンテナ。
  4.  前記ケーブル状本体部は、前記逆方向巻回領域の最外部に前記磁性体部が設けられている、請求項1から3のいずれか一項に記載のケーブル状のリーダライタアンテナ。
  5.  前記ケーブル状本体部の前記巻回構造は、平面視で、前記逆方向巻回領域の最外部から外側に向かって巻回されているシールド領域をさらに含む、請求項4に記載のケーブル状のリーダライタアンテナ。
  6.  前記ケーブル状本体部は、コネクタで接続された第1ケーブル部及び第2ケーブル部を含んでいる、請求項1から5のいずれか一項に記載のケーブル状のリーダライタアンテナ。
  7.  RFIDタグが付された商品を陳列するための商品陳列用ラックであって、
     前記商品が陳列される空間内又は前記空間に面して敷設された、前記RFIDタグのケーブル状のリーダライタアンテナを有し、
     前記リーダライタアンテナは、
      一方端が給電部に接続され、前記一方端から他方端に延在している内部導体と、前記内部導体に沿って一方端から他方端に延在している外部導体と、を有するケーブル状本体部と、
      前記ケーブル状本体部の他方端において、前記内部導体の前記他方端と前記外部導体の前記他方端とを接続すると共に、前記内部導体のインピーダンスを前記外部導体のインピーダンスに合わせるための整合回路部と、
      前記ケーブル状本体部の前記他方端から離間して前記給電部側に設けられ、前記外部導体に沿って設けられた磁性体部と、
    を有し、
     前記ケーブル状本体部は、平面視で、前記整合回路部を始点として外側に向かって所定方向にループ状に巻回されている順方向巻回領域と、前記順方向巻回領域の最外部から外側に向かって前記所定方向と逆方向に巻回されている逆方向巻回領域と、を含む巻回構造を有する、商品陳列用ラック。
  8.  前記空間と外部空間の少なくとも一部とを区切るシールド部材をさらに備える、請求項7に記載の商品陳列用ラック。
  9.  ラックに陳列された商品の商品管理を行う商品管理システムであって、
     陳列された商品のRFIDタグを読むための商品陳列用ラックと、
     前記商品陳列用ラックと通信して前記商品の商品管理を行う店舗側端末と、
    を備え、
     前記商品陳列用ラックは、
      前記商品が陳列される空間内又は前記空間に面して敷設された、前記RFIDタグのケーブル状のリーダライタアンテナを有し、
      前記リーダライタアンテナは、
       一方端が給電部に接続され、前記一方端から他方端に延在している内部導体と、前記内部導体に沿って一方端から他方端に延在している外部導体と、を有するケーブル状本体部と、
       前記ケーブル状本体部の他方端において、前記内部導体の前記他方端と前記外部導体の前記他方端とを接続すると共に、前記内部導体のインピーダンスを前記外部導体のインピーダンスに合わせるための整合回路部と、
       前記ケーブル状本体部の前記他方端から離間して前記給電部側に設けられ、前記外部導体に沿って設けられた磁性体部と、
    を有し、
      前記ケーブル状本体部は、平面視で、前記整合回路部を始点として外側に向かって所定方向にループ状に巻回されている順方向巻回領域と、前記順方向巻回領域の最外部から外側に向かって前記所定方向と逆方向に巻回されている逆方向巻回領域と、を含む巻回構造を有し、
     前記店舗側端末は、
      前記商品陳列用ラックと通信するための店舗側アンテナと、
      前記商品のRFIDタグの情報を管理する制御部と、
    を有する、
    商品管理システム。
  10.  前記店舗側端末の前記制御部は、特定のRFIDタグの読取り可否をリアルタイムに検出して、前記特定のRFIDタグが付された商品が前記ラックから取り出され、戻された回数を含む履歴を管理する、請求項9に記載の商品管理システム。
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