WO2017175293A1 - シャフトカップリングアセンブリ並びにシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法及び保守方法 - Google Patents

Abstract

【課題】高トルクの伝達を可能としつつ、コンパクトなスペースで組立及び分解が容易であるシャフトカップリングアセンブリであって、偏芯、偏角、エンドプレイの、カップリングにとって不可避なミスアライメント三要素全てを吸収可能であるシャフトカップリングアセンブリを実質的に提供する。

Description

シャフトカップリングアセンブリ並びにシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法及び保守方法

　本発明は、ミスアライメントに対応可能であるシャフトカップリングアセンブリ並びにシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法及び保守方法に関するものである。

　動力伝達機構を用い、単に動力を伝達するとき、例えば、エンジンやモーターの動力源の出力回転軸とポンプの入力回転軸の場合、両回転軸は離隔配置されカップリングにより接続される。この場合、エンジンやモーターの出力回転軸とポンプの入力回転軸の二軸間には、偏芯、偏角及びエンドプレイに分類されるミスアライメントが通常発生する。このミスアライメントは、剛な構造機器／構造体に配置固定されて機器の回転軸同士の接続が精密に調整され得たとしても、支持構造の経年変形、構成機器の摩耗や部材の損耗により、あるいは、柔構造とならざるを得ない船舶のようなシェル構造体上に回転機械が配置固定される場合等、設置後に周囲からの力学的作用により動的に発生し得るものである。

　その結果、常用で高トルクの伝動能力を提供するためにトルク伝動部にリジッド構造を採用するものとしても、構造の一部にミスアライメントを吸収し得る柔構造を含む場合がほとんどである。

　特許文献１は、リジッドカップリング装置を開示するが、軸に垂直なスリットを入れるという柔構造を含ませている（特許文献１、請求の範囲及び図１）。

　特許文献２は、ねじれ剛性を有し芯ずれを許容するシャフトカップリングを開示するが、一部にねじりばね機構という柔構造を含む。ねじりばね機構は、『枢動でき、・・・軸方向に移動して軽度の芯ずれを吸収でき』（特許文献２の段落００４８、１行～４行目）、『予荷重が加えられ』る（特許文献２の段落００５０、３行目）ために導入されたという。

　特許文献３は、スリーブを含むリジッド部材（特許文献３の図１）から成るシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法を提供するが、これらリジッド部材から成る構成はミスアライメントを吸収し得る二つのシャフトを連結する方法を提供していない。

　こうして、ミスアライメントの吸収を考えると完全に剛構造のみからなる、組立及び回転機械の据付及び保守が容易なカップリング構成の実現は現状難しいことが理解される。リジッドな構造のみから構成され柔構造を含まないカップリングの発明は、例えば、特許文献４（特公２００６－３７７９９１８）に開示されている。この発明は、リジッドな構造のみから構成され柔構造を含まない発明であるが、ミスアライメントの調整が据付初期に調整できても、特に、支持構造の経年変形や摩耗による芯ずれ、あるいは、比較的柔構造下に置かれる船舶への搭載等の場合に、経常的な支持構造の動的変形から生じるミスアライメントを吸収することは難しい。そのためにも、特許文献４は経年変化を観測可能できるように、別途、摩耗検出手段を設けているものと思われる（特許文献４の請求項１）。このことは、リジッドな構造のみから構成され柔構造を含まないカップリングの組立及び回転機械の据付及び容易な保守の実現には、困難が伴うことを間接的にも理解させる。本願発明者は、完全に剛構造のみからなるカップリング構成とミスアライメントの吸収を両立させたいという、この課題に正面から取り組んだ。

　そして、リジッドな構造のみから構成され柔構造を含まないカップリングの組立及び据付及び保守には、カップリングされる回転機械シャフトのミスアライメントを現場で精密に測定し、偏芯、偏角、エンドプレイ等のアライメント調整を据付の工夫し解決する必要がある。シャフトのミスアライメントの精密測定には、現在では、例えば、レーザー測定機器を利用し、非接触測定でき、さらに、非特許文献１は、レーザー測定機器とコンピュータ支援ソフトウェアを協働させミスアライメント量を精密にデジタル測定する技術を開示する。しかしながら、非特許文献１に例示されるように、近代化技術によってミスアライメントが測定されたとしてもこのミスアライメントの修正には、据付台座の位置、傾きの調整、台座へのスペーサの挿入による高さ調整等の物理的、機械的手当てをなすしかないのが通常であり、手間を掛けざるを得ない。驚くべきことに、多くの場合には、アライメント調整方法は、据付台座の位置調整、台座へのスペーサの挿入等の原始的な人的機械作業、経験と手作業の勘に依らざるを得ないのである。

　このように、リジッドな構造のみから構成され柔構造を含まないカップリング及びシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する容易な方法及び容易な保守方法は、開示されていないのである。

　上記のように、従来例では、リジッドな構造をとるアプローチを採用しても、結局、いずれかの部材を柔構造とせざるを得なかった。柔構造の一アプローチは、スリットのように一部に薄肉構造部をもたせ柔構造を含ませたり、一部にばね構造部をもたせ柔構造を含ませたり、あるいは、フレキシブルカップリングのように、ベローズ状の形状を含ませたり、接続部の材料を弾性材、ゴム等のフレキシブルな部材を用い、柔構造を含ませるのが一般である。

　しかしながら、フレキシブルな部材は一般に、薄肉の弾性材では疲労の問題が起こり耐久性が乏しく、ゴム等の柔軟な材質のカップリング部材は高温／油に弱く、所定のサイクルで交換保守する必要性が生ずるし、そもそも高トルクの伝達には不向きである。

　そして、保守するとなれば、カップリングは実質上着脱可能であることが好ましく、そうなれば構成はより複雑になる。この点、特許文献５は、着脱可能なカップリングであって「本発明は・・・、軸方向の長さを可及的に短縮できるとともに、偏芯、偏角、エンドプレイの、継手にとって不都合なミスアライメント三要素全てを吸収でき、さらに、入出力軸に対して着脱が容易で、組立性及びメンテナンス性の良いプロペラシャフト構造を提供する」（特許文献５の明細書段落０００４）、とするが、いわゆるユニバーサルジョイントの構成のように、Ｘ、Ｙ軸と互いに直交するヨークにポケットホールを持たせ（特許文献５の請求項１）偏芯、偏角を吸収し、スプライン嵌合（特許文献５の請求項５）により軸方向のずれであるエンドプレイを吸収するというものであり、構成が複雑であるし、結局のところユニバーサルジョイントにスプラインを縦列配置するに等しく、接続対象の二軸の離隔距離をある程度確保せざるを得ない構成であり、好ましくないと本発明者は考えた。

公開実用新案公報　平４－３４５１５ 特表２０１１－５２３９９２ 特開２０１５－３６５８６ 特公２００６－３７７９９１８ 特開２００３－５６５９１ http://www.pruftechnik.com/solutions/applications/shaft-alignment.html　、ホーム > ソリューション > 応用分野 > シャフトのアライメント、プルーフテクニック社ウェブサイト、２０１６年２月２７日

　そこで、本発明の主たる課題は、高トルクの伝達を可能としつつ、コンパクトなスペースで組立及び分解が容易である新規構造のシャフトカップリングアセンブリであって、偏芯、偏角及びエンドプレイのカップリングにとって不可避なミスアライメント三要素全てを吸収可能であるシャフトカップリングアセンブリを実質的に提供することにある。すなわち、
　（１）偏芯、偏角、エンドプレイの、カップリングにとって不都合で、一般に不可避なミスアライメント三要素全てを吸収可能である
　（２）両側のシャフトが設置固定された状態でもカップリングの着脱が容易である
　（３）常用トルクの大きなカップリングを提供可能である　
　シャフトカップリングアセンブリ並びにシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法及び保守方法を提供することが本発明の目的である。

　上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
　＜請求項１記載の発明＞
　二つのトルク伝達シャフトを連結する、以下の部材：
　　第一のシャフトに嵌合可能である第一のハブと；
　　第二のシャフトに嵌合可能である第二のハブと； 
　　カップリングディスクと；
　　前記ハブ及び前記カップリングディスクに係合又は接続可能である二個を一組とする二組のカップリングブロックと；そして
　　前記ハブ又は前記カップリングディスクの二種の部材いずれか一種の部材の外周面には、軸芯を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対の切欠き部が当該一対を一組として合計二組設けられており、前記切欠き部を含む部材の外周面を覆うスリーブであって前記切欠き部を前記部材の外周側開放空間に対して封鎖可能であるスリーブ；
　を備えるシャフトカップリングアセンブリであって、　
　　前記切欠き部が前記ハブ又は前記カップリングディスクの二種の構成部材のうちいずれか一種の部材にのみその外周面に、軸芯を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対の切欠き部を一組として合計二組設けられており、当該切欠き部を有さない残りの一種の部材は軸芯を挟み１８０°対向して軸方向に沿ってインサートホールを有する部材であるシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法は、以下の各工程：
　　　予め前記第一のシャフトと前記第二のシャフトの大凡の位置合わせをするシャフト位置合わせ工程と；
　　　前記第一のシャフトを前記第一のハブに挿入し、両部材を結合する第一ハブ接続工程と；
　　　前記第二のシャフトを前記第二のハブに挿入し、両部材を結合する第二ハブ接続工程と；
　　　前記第一のハブと前記第二のハブをカップリングする工程であって、以下の段階：
　　　　前記カップリングブロックは前記切欠き部を有する部材と前記切欠き部で係合され、両部材を接続するカップリングブロック係合接続段階；及び
　　　　前記カップリングブロックは前記切欠き部を有さない前記部材のインサートホールに接続され拘束されるカップリングブロック拘束接続段階；
　　　を含むカップリング工程；そして
　　　前記切欠き部を覆う前記スリーブによって、組立後には、前記切欠き部に係合される前記カップリングブロックを前記切欠き部に封鎖するスリーブ工程；
　を含む、シャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法。

　（作用効果）
　本項は、本発明概念の最上位概念を開示する。高トルクの伝達を可能としつつ、コンパクトなスペースで組立及び分解が容易であるシャフトカップリングアセンブリを使用し、カップリングブロックが所定の部材の切欠き部にシャフト軸まわりの旋回方向へのみフィット係合され、他の方向、深さ方向すなわち半径方向又は軸方向にもスライド可能に、かつ、軸方向に対して偏角可能に係合接続され、切欠き部内でのカップリングブロックの切欠き部内面の壁面との相対的位置変更により偏芯、偏角、エンドプレイの、カップリングにとって不都合なミスアライメント三要素全てを吸収可能であるシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法を実質的に提供している。

　本発明で使用する切欠き部は、開放切欠きであり、切欠きを有する部材の半径方向に向けて開放空間を形成し、開放部から切欠き部へ係合のために出し入れ可能であるが、本方法で使用するシャフトカップリングアセンブリは、切欠き部を有する部材を覆うスリーブ部材を使用し、前記カップリングブロックは、組立時にはスリーブで覆われる切欠き部内に封鎖可能であり、切欠き部とカップリングブロックは軸側両端がカップリングディスク面とハブのフランジ端面に挟まれ、シャフトカップリングアセンブリ組立後には全体として、塵合、水分、塩分等の外部環境から遮蔽されている。保守時にはスリーブのみを分解し切欠き部の底部、側面等の溝形壁面としゅう動、揺動するカップリングブロック、切欠き壁面表面の損耗を点検可能であり、カップリングブロックの交換も可能であるという、高トルクの伝達を可能としつつ、コンパクトなスペースで組立及び分解が容易である新規構造のシャフトカップリングアセンブリであって、偏芯、偏角及びエンドプレイのカップリングにとって不可避なミスアライメント三要素全てを吸収可能であるシャフトカップリングアセンブリを実質的に提供するシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法である。

　＜請求項２記載の発明＞
　本請求項記載の発明は、以下のとおりである。
　前記切欠き部が備わる前記いずれか一種の部材が前記ハブである場合には、前記カップリング工程は以下に記述する連結手段（１）及び（２），
　（１）前記カップリングブロックを軸方向に沿って係合可能である切欠き部を第一のハブ及び第二のハブ各々に軸芯を挟み１８０°対向する外周面に一組ずつ
　（２）前記カップリングブロックを軸方向に沿って挿入可能であるインサートホールをカップリングディスクのディスク中心を挟み１８０°対向するディスク面に二組
　の連結手段を用い、以下の各段階：
　　　　前記第一ハブに一組の前記カップリングブロックの一端部を前記切欠き部に係合するカップリングブロック第一ハブ係合接続段階と；
　　　　前記第二ハブに残余の一組の前記カップリングブロックの一端部を前記切欠き部に係合するカップリングブロック第二ハブ係合接続段階と；そして
　　　　前記カップリングディスクに前記カップリングブロックの他端部を前記インサートホールに挿入するカップリングブロック拘束接続段階；
　を含むカップリング工程であって、
　前記スリーブは前記第一ハブと前記第二ハブの外周を覆う別個のスリーブであって、 前記切欠き部を覆う前記スリーブによって、スリーブ組立後には、前記切欠き部は前記ハブの外周側開放空間に対して封鎖される領域に配置されて、以下の構成：
　　前記第一ハブとこれに係合する前記カップリングブロックが実質的に形成する第一のヨークであって、前記切欠き部内で前記カップリングブロックはラジアル方向に移動可能に当該ヨークの偏芯のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部内で前記カップリングブロックは軸方向に傾斜移動可能に当該ヨークの偏角のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部内で前記カップリングブロックは軸方向に移動可能にエンドプレイのミスアライメントも許容可能とされる第一ヨーク構成；及び
　　前記第二ハブとこれに係合する前記カップリングブロックが実質的に形成する第二のヨークであって、前記切欠き部内で前記カップリングブロックはラジアル方向移動可能に、かつ、当該ヨークの偏芯のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部内で前記カップリングブロックは軸方向に傾斜移動可能に当該ヨークの偏角のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部内で前記カップリングブロックは軸方向に移動可能にエンドプレイのミスアライメントも許容可能とされる第二ヨーク構成；
　を含み、前記第一ヨーク及び前記第二ヨークによって各ヨークの偏芯及び偏角のミスアライメントを許容可能と構成され、総合して、全方向の偏芯及び偏角のミスアライメントを許容可能に、エンドプレイも許容可能に構成されることを特徴とするシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する請求項１記載の方法。

　（作用効果）
　請求項２記載の本発明のシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法はカップリングが容易であり、容易にシャフトを連結可能である。本発明は、偏芯、偏角及びエンドプレイを許容する。両軸を据え付けた後に、本発明のシャフトカップリングアセンブリを後付けしても、当該シャフトカップリングアセンブリとの連結においては、ミスアライメント調整作業を必ずしも必要としない。

　すなわち、本発明のシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法は、切欠き部が備わる部材がハブである場合には
　第一ハブの切欠き部が前記二組のカップリングブロックのうちの一組のカップリングブロックの一端部に係合して組立後に仮想的な第一のヨークを形成し、当該カップリングブロックは他端部で前記カップリングディスクの対向する一対のインサートホールに係合し、前記仮想的なヨーク一体としてのミスアライメントを許容し、かつ、
　第二のハブの切欠き部が前記二組のカップリングブロックのうちの残余の組のカップリングブロックの一端部に係合して組立後に第二の仮想的なヨークを形成し、当該第二のヨークは他端部で前記カップリングディスクの対向する一対のインサートホールに接続され、前記仮想的なヨーク一体としてのミスアライメントを許容するシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法である。

　このように本発明に用いる、以下の：
　外周面に軸芯を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対の切欠き部を有する第一のシャフトに嵌合可能である第一ハブと；
　前記ハブを第一のシャフト側から覆う第一スリーブと；
　外周面に軸芯を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対の切欠き部を有する第二のシャフトに嵌合可能である第二ハブと；
　前記ハブを第二のシャフト側から覆う第二スリーブと；
　ディスク中心を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対のインサートホールを二組有するカップリングディスクと；そして
　　二個を一組とする二組のカップリングブロックと；
　を備える各部材を用いる上記請求項に記載される各工程を含むシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法により、シャフトを連結する際には、本発明が内包する、偏芯、偏角及びエンドプレイ許容機能により、ミスアライメント調整作業を必須の工程として含む必要がなく、コンパクトなスペースで組立が容易であるという効果が得られる。

　そして、第一スリーブは、前記第一ハブの切欠き部に係合されるカップリングブロックを前記切欠き部内に封鎖し、前記第二スリーブは前記第二ハブの切欠き部に係合されるカップリングブロックを前記切欠き部内に封鎖し、カップリングブロックはこれら係合状態から離反しない。

　＜請求項３記載の発明＞
　前記切欠き部が備わる前記いずれか一種の部材が前記カップリングディスクである場合には、前記カップリング工程は以下に記述する連結手段（３）及び（４）、
　　　（３）前記カップリングブロックを軸方向に沿って係合可能である切欠き部をカップリングディスクのディスク中心軸を挟み１８０°対向する外周面に二組
　　　（４）前記カップリングブロックを軸方向に沿って挿入可能であるインサートホールを第一のハブ及び第二のハブ各々の軸芯を挟み１８０°対向するハブフランジ面に一組ずつ
　　　の連結手段を使用し、前記カップリング工程は以下の各段階：
　　　　前記カップリングディスクに二組の前記カップリングブロックの外面を前記切欠き部に係合するカップリングブロック係合接続段階と；
　　　　前記第一ハブに一組の前記カップリングブロックの端面を前記インサートホールに挿入するボルトでねじ締結するカップリングブロック第一ハブ拘束接続段階と；そして
　　　　前記第二のハブに残余の一組の前記カップリングブロックの端面を前記インサートホールに挿入するボルトでねじ締結するカップリングブロック第二ハブ拘束接続段階；
　を含むカップリング工程であって、
　前記スリーブは前記カップリングディスクの外周を覆うスリーブであって、 前記切欠き部を覆う当該スリーブによって、組立後には、前記切欠き部は前記カップリングディスクの外周側開放空間に対して封鎖される領域に配置されて、以下の構成：
　　前記第一のハブと前記カップリングブロックが実質的に形成する第一のヨークであって、前記切欠き部内で前記カップリングブロックはラジアル方向に移動可能に当該ヨークの偏芯のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部内で前記カップリングブロックは軸方向に傾斜移動可能に当該ヨークの偏角のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部内で前記カップリングブロックは軸方向に移動可能にエンドプレイのミスアライメントも許容可能とされる第一ヨーク構成；及び
　　前記第二のハブと前記カップリングブロックが実質的に形成する第二のヨークであって、前記切欠き部内で前記カップリングブロックはラジアル方向移動可能とされ、かつ、当該ヨークの偏芯のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部内で前記カップリングブロックは軸方向に傾斜移動可能に当該ヨークの偏角のミスアライメントを許容可能に、かつ、前記切欠き部内で前記カップリングブロックは軸方向に移動可能にエンドプレイのミスアライメントも許容可能とされる第二ヨーク構成；
　を含み、前記第一ヨーク及び前記第二ヨークによって各ヨークは一体として偏芯及び偏角のミスアライメントを許容可能と構成され、総合して、全方向の偏芯及び偏角のミスアライメントを許容可能に、エンドプレイも許容可能に構成されることを特徴とするシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する請求項１記載の方法。

　（作用効果）
　本発明のシャフトカップリングアセンブリはカップリングを容易にアセンブリ可能であり、容易にシャフトを連結可能である。本発明は、偏芯、偏角及びエンドプレイを許容する。両軸を据え付けた後に、本発明のシャフトカップリングアセンブリを後付けしても、当該シャフトカップリングアセンブリとの連結においては、ミスアライメント調整作業を必ずしも必要としない。

　すなわち、本発明のシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法は、切欠き部が備わる前部材がカップリングディスクである場合には
　前記第一のハブに一組の前記カップリングブロックの端面を前記インサートホールに挿入するボルトでねじ締結し、第一のヨークを形成し、当該カップリングブロックは側面部で前記カップリングディスクの対向する一対の切欠き部に係合し、前記仮想的なヨークのミスアライメントを許容し、かつ、
　第二のハブに残余の一組の前記カップリングブロックの端面を前記インサートホールに挿入するボルトでねじ締結し、第二の仮想的なヨークを形成し、当該第二のヨークは側面部で前記カップリングディスクの対向する一対の切欠き部に係合し、前記仮想的なヨークのミスアライメントを許容するシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法である。

　このように本発明に用いる、以下の：
　外周面に軸芯を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対の切欠き部を二組有するカップリングディスクと；
　前記カップリングディスクを覆うスリーブと；
　外周面に軸芯を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対のインサートホールを有する第一のシャフトに嵌合可能である第一ハブと；
　外周面に軸芯を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対のインサートホールを有する第二のシャフトに嵌合可能である第二ハブと；
　ディスク中心を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対のインサートホールを二組有するカップリングディスクと；そして
　　二個を一組とする二組のカップリングブロックと；
　を備える各部材を用いる上記請求項に記載される各工程を含むシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法により、シャフトを連結する際には、本発明が内包する、偏芯、偏角及びエンドプレイ許容機能により、ミスアライメント調整作業を必須の工程として含む必要がなく、コンパクトなスペースで組立が容易であるという効果が得られる。

　そして、スリーブは、前記カップリングディスクの切欠き部に係合されるカップリングブロックを前記切欠き部内に封鎖し、前記第二スリーブは前記第二のハブの切欠き部に係合されるカップリングブロックを前記切欠き部内に封鎖し、カップリングブロックはこれら係合状態から離反しない。

　＜請求項４記載の発明＞
トルク伝達構造体として、以下の：
　　外周面に軸芯を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対の切欠き部を有する第一のシャフトに嵌合可能である第一ハブと；
　　外周面に軸芯を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対の切欠き部を有する第二のシャフトに嵌合可能である第二ハブと；
　　ディスク中心を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対のインサートホールを二組有するカップリングディスクと；そして
　　二個を一組とする二組のカップリングブロック；
を備え、さらに、以下の：
　　前記第一のハブを第一のシャフト側から前記切欠き部を覆う第一スリーブ；及び
　　前記第二のハブを第二のシャフト側から前記切欠き部を覆う第二スリーブ；
を備えるシャフトカップリングアセンブリであって、
　前記第一ハブの切欠き部が前記二個を一組とする二組のカップリングブロックのうちの一組のカップリングブロックの一端部に係合して組立後に第一のヨークを形成可能とされ、当該カップリングブロックは他端部で前記カップリングディスクの対向する一組のインサートホールに一端のディスク面側から係合し、前記第一ヨーク一体としてミスアライメントを許容可能であり、かつ、
　前記第二ハブの切欠き部が前記二組のカップリングブロックのうちの残余の組のカップリングブロックの一端部に係合して組立後に第二のヨークを形成可能とされ、当該第二ヨークは他端部で前記カップリングディスクの対向する一組のインサートホールに他端のディスク面側から係合し、前記第二ヨークのミスアライメントを許容可能であり、　かつ、
　前記切欠き部内で前記カップリングブロックは軸方向に移動可能であり、
　組立後には、前記第一スリーブは前記第一ハブの切欠き部に係合されるカップリングブロックを前記切欠き部内に封鎖し、前記第二スリーブは前記カップリングブロックを前記切欠き部に封鎖する、シャフトカップリングアセンブリ。

　（作用効果）
　本発明では、一組は二個と定義し、カップリングブロックが一組毎に一つのハブに対応する。第一のシャフトに嵌合可能であるハブを第一のハブとし、他方は第二のハブとされるが、外観形状は互いに同一でもよい。ハブには、外周面に軸芯を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対の切欠き部が形成されている。切欠き部にはカップリングブロックが係合される。一つの切欠き部には一つのカップリングブロックの一端が収まる。ハブ間にはカップリングディスクが配置されるが、カップリングディスクには４つのインサートホールが形成されており、ディスク中心を挟み１８０°対向する二つのインサートホールに同一のハブに係合される二つのカップリングブロックが係合される。各ハブは、互いに対向する側の面からカップリングブロックに係合される。二つのカップリングブロックは片側でハブと係合し、第一のヨーク、第二のヨークのように配設される。ここで「ように」というのは、ハブを覆うスリーブを組立し、スリーブ、ハブの切欠き部に囲まれることによって、封鎖され、組立後にはじめてヨークが構成されるという意味で「ように」と表現している。

　第一のハブの切欠き部が係合してカップリングブロックを第一のヨークのように形成し、当該カップリングブロックは、スリーブとカップリングディスク端部で前記カップリングディスクの軸心を挟み対向する一組のインサートホールに接続し、ハブを覆うスリーブの組立後にはカップリングブロックは切欠き部内にスリーブによって封鎖され、前記ヨークのミスアライメントを許容し、ヨーク面外の軸の傾きは拘束されている。片方のヨークの許容されるミスアライメント方向をＸ軸方向とし、他方のヨーク面は一方のヨーク面と組立後にはカップリングディスクのインサートホールに合わせてＸ軸と交叉し、その一方をＹ軸方向とすればもう片方のヨーク面の許容するミスアライメントもＹ軸方向で許容され、両ヨークによってＸ－Ｙ軸の構成平面、すなわち任意の方向のミスアライメントが許容される。

　カップリングディスクのインサートホールに挿入接続されているカップリングブロックの軸方向の移動、エンドプレイは前記接続を係合とすれば許容され、それ以外の運動は拘束されている。したがって、第一のシャフトと一体に結合されている第一ハブの回転はカップリングディスクのインサートホールに挿入係合されているカップリングブロックの軸中心まわりの旋回に伴い対向する第二ハブを軸中心に回転させる。

　また、切欠き部内で前記カップリングブロックは軸方向に移動可能であり、エンドプレイのミスアライメントは切欠き部内でもカップリングブロックとの関係で許容可能とされている。

　このように、第一ヨークで許容されるミスアライメントと第二ヨークで許容されるミスアライメント及びエンドプレイと、インサートホール内でのカップリングブロックのしゅう動によってもエンドプレイは許容され、すべての類型のミスアライメント、偏芯、偏角及びエンドプレイが許容可能とされる。

　これらの構成には、必ずしもフレキシブルな部材、薄板、ばね部材等の柔構造部材は必要とされず、リジッドな部材のみによってシャフトカップリングアセンブリを構成可能である。

　＜請求項５記載の発明＞
トルク伝達構造体として、以下の：
　軸芯を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対のインサートホールを有する第一のシャフトに嵌合可能である第一のハブと；
　軸芯を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対のインサートホールを有する第二のシャフトに嵌合可能である第二のハブと；
　外周面にディスク中心を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対の切欠き部を二組有するカップリングディスクと；
　前記カップリングディスクの前記切欠き部を覆うスリーブと；そして
　二個を一組とする二組のカップリングブロック；
　を備えるシャフトカップリングアセンブリであって、
　　前記第一のハブの前記インサートホールを貫通して前記二個を一組とする二組の前記カップリングブロックのうちの一組のカップリングブロックの端面とボルトによりねじ締結接続されて組立後に第一のヨークを形成可能とされ、当該カップリングブロックは外面で前記カップリングディスクの対向する一組の前記切欠き部に係合し、前記第一ヨークのミスアライメントを許容可能とされ、かつ、
　　前記第二のハブのインサートホールを貫通して前記二組のカップリングブロックのうちの残余の組のカップリングブロックの端面とボルトによりねじ締結接続されて組立後に第二のヨークを形成可能とされ、当該カップリングブロックは外面で前記カップリングディスクの対向する一組の前記切欠き部に係合し、前記第二ヨークのミスアライメントを許容可能であり、
　　組立後には、前記スリーブは前記カップリングブロックを前記切欠き部に封鎖するシャフトカップリングアセンブリ。

　（作用効果）
　本発明では、一組は二個と定義し、カップリングブロックが一組毎に一つのハブに対応する。第一のシャフトに嵌合可能であるハブを第一ハブとし、他方は第二ハブとされるが、外観形状は互いに同一でよい。ハブには、軸芯を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対のインサートホールが形成されている。インサートホールを貫通するボルトによってカップリングブロックがねじ締結で固定接続される。第一ハブにカップリングブロックが締結されると第一ヨークが形成される。カップリングディスクの外周面にディスク中心を挟み１８０°対向して軸方向に沿って形成されている一対の切欠き部の一つの切欠きには一つのカップリングブロックが収まり係合される。ハブ間にはカップリングディスクが配置可能とされるが、カップリングディスクには２つを一組とする二組の切欠き部で、合計で４つの切欠き部が形成されており、外周面にディスク中心を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対の切欠き部に同一のハブに締結されている二つのカップリングブロックが係合される。組立後には、各ハブは、互いに対向する側のフランジ面でカップリングディスクに係合される。組立後には二つのカップリングブロックは片側面でハブのフランジ面とフランジ孔を貫通するボルトでねじ締結され、第一ヨーク、第二ヨークが形成される。第一ハブのインサートホールを貫通してねじ締結接続されるカップリングブロックが形成する第一ヨークのカップリングブロックは、カップリングディスクの軸心を挟んで対向する一組の切欠き部に係合し、カップリングディスクを覆うスリーブの組立後には切欠き部とスリーブが形成する空間内に封鎖され、前記ヨークの偏芯と偏角及びエンドプレイのミスアライメントを許容し、切欠き部深さ方向外の前記ヨークの傾き及び移動は拘束されているが、片方のヨークのミスアライメント許容方向をＸ軸方向のミスアライメント許容方向とすれば、他方のヨーク面は組立後にはカップリングディスクのインサートホールに合わせて一方のヨーク面と交叉するから、結局、Ｘ軸と交差するＹ軸方向のミスアライメントを許容する。両ヨークによってＸ－Ｙ軸の構成平面全体、すなわち任意の方向の偏芯、偏角のミスアライメントが許容されることとなる。

　カップリングディスクの切欠き部に係合されているカップリングブロックの軸方向の移動、エンドプレイは許容され、軸回転向きの軸まわりの旋回運動は拘束されている。したがって、第一のシャフトと一体に結合されている第一のハブの軸中心まわりの回転はカップリングディスクの切欠き部に係合されているカップリングブロックの軸中心まわりの旋回に伴い第二ハブを軸中心に回転させ、第一ヨークで許容されるミスアライメントと第二ヨークで許容される偏芯、偏角のミスアライメントと、切欠き部内でのカップリングブロックのしゅう動によって、エンドプレイミスアライメントも許容可能とされ、すべての類型のミスアライメント、偏芯、偏角及びエンドプレイが許容可能とされつつ、これらの構成には、必ずしもフレキシブルな部材、薄板、ばね部材等の柔構造部材は必要とされず、リジッドな部材のみによってシャフトカップリングアセンブリが構成可能とされている。

　＜請求項６記載の発明＞
　前記ミスアライメントは偏芯、偏角及びエンドプレイである請求項４又は５いずれか１項記載のシャフトカップリングアセンブリ。

　（作用効果）
　本発明は、第一ヨークで許容されるミスアライメントと第二ヨークで許容されるミスアライメントと、インサートホール内でのカップリングブロックのしゅう動によって、すべての類型のミスアライメント、偏芯、偏角及びエンドプレイが許容されるシャフトカップリングアセンブリである。ユニバーサルジョイントに比して軸方向のミスアライメント、エンドプレイも上記構成で実現されており、省スペース、よりシンプルな構成、低コストを提供するシャフトカップリングアセンブリである。

　＜請求項７記載の発明＞
　前記トルク伝達構造体がリジッドな部材のみから成る請求項４又は５記載のシャフトカップリングアセンブリ。

　（作用効果）
　フレキシブルな部材、薄板、ばね部材等の柔構造部材は必要とせず、リジッドなトルク伝達構造の構成部材のみから成るシャフトカップリングアセンブリであり、高トルク機能を提供可能である。

　＜請求項８記載の発明＞
　前記カップリングブロックに粘弾性部材から成る部材を使用する請求項４又は５記載のシャフトカップリングアセンブリ。

　（作用効果）
　フレキシブルな部材、薄板、ばね部材等の柔構造部材は必要としないがある程度剛性を有する粘弾性部材、エンジニアリングプラスチックを使用しても、ある程度高トルク伝達を実現可能である。

　＜請求項９記載の発明＞
　前記切欠き部にはほぼ矩形断面の切欠きを使用し、前記インサートホールにはほぼ円孔を使用する請求項４又は５記載のシャフトカップリングアセンブリ。

　（作用効果）
　前記切欠き部はヨークの半径方向の運動が許容される形状であればよく、インサートホールも軸方向の運動が許容されればよい。カップリングブロックの形状のコンビネーションによって切欠き部は、ほぼ矩形断面の切欠きであって、前記インサートホールはほぼ円孔であれば、カップリングブロックは正直方体にその辺長よりも直径が小さい円柱を組み合わせた形状のカップリングブロックのコンビネーションで位置決めの便宜、加工上も有利であり、好適である。この構成は、シンプルであり、組立保守にも便宜である。

　＜請求項１０記載の発明＞　
　請求項２記載のシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法で連結された二つのシャフトを含むシャフトカップリングアセンブリを保守する方法は、以下の工程：
　前記スリーブをハブから外し前記切欠き部を露出させる工程；
の後に、
　前記スリーブ以外のシャフトカップリングアセンブリ部材を分解せず、前記カップリングブロックを交換する工程を含むシャフトカップリングアセンブリの保守方法。

　＜請求項１１記載の発明＞　
　請求項３記載のシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法で連結された二つのシャフトを含むシャフトカップリングアセンブリを保守する方法は、以下の工程：
　前記スリーブを前記カップリングディスクから外し前記切欠き部を露出させる工程；
の後に、
　前記スリーブ以外のシャフトカップリングアセンブリ部材を分解せず、前記カップリングブロックを交換する工程を含むシャフトカップリングアセンブリの保守方法。

（作用効果）
　本発明のシャフトカップリングアセンブリ方法は、カップリングを容易に保守する方法を提供する。本発明の構成手段である、各部材はアセンブリされると偏芯、偏角及びエンドプレイを許容するカップリングを提供するからである。両軸を据え付けた後に、本発明のシャフトカップリングアセンブリを後付けしても、当該シャフトカップリングアセンブリとの連結においては、ミスアライメント調整作業を必ずしも必要としない。

　＜請求項１２記載の発明＞　
前記カップリングディスクは複数のディスクで積層構成されている請求項１～３又は１０又は１１のいずれか１項記載の方法。
　（作用効果）
　本発明は、第一のシャフトと第二のシャフト間の離隔距離がより小さい場合でもシャフトカップリングアセンブリの組立／保守をより容易にする方法を提供する。
　＜請求項１３記載の発明＞　
前記カップリングディスクは複数のディスクで積層構成されている請求項４又は５記載のシャフトカップリングアセンブリ。

　（作用効果）
　本発明は、第一のシャフトと第二のシャフト間の離隔距離がより小さい場合でもシャフトカップリングアセンブリの組立をより容易にする。

　以上のとおり、本発明によれば、高トルクの伝達を可能としつつ、コンパクトなスペースで組立及び分解が容易である新規構造のシャフトカップリングアセンブリであって、偏芯、偏角、エンドプレイの、カップリングにとって不都合、不可避なミスアライメント三要素全てを吸収可能であるシャフトカップリングアセンブリ及びそのアセンブリ方法、保守方法を実質的に提供することにある。すなわち、
　（１）偏芯、偏角、エンドプレイの、カップリングにとって不都合なミスアライメント三要素全てを吸収可能である
　（２）両側のシャフトが設置固定された状態でもカップリングの着脱が容易な構成を提供可能である
　（３）常用トルクの大きなカップリングを提供可能である　
　（４）コンパクトなスペースで組立及び分解が容易である
　新規構造のシャフトカップリングアセンブリを提供する。

本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ１の分解斜視模式図である。 本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ１の組立て状態の斜視模式図である。 本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ１の組立て状態の正面模式図である。 本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ１の組立て状態の垂直縦断面模式図である。 本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ１の組立て状態の水平縦断面模式図である。 本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ１の組立て状態の第一ハブ１１部横断面模式図である。 本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ１の組立て状態の第二ハブ２１部横断面模式図である。 本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ１の組立て状態のカップリングディスク５０部横断面模式図である。 本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの他の実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ１００の分解斜視模式図である。 本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの他の実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ１００の組立て状態の斜視模式図である。 本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの他の実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ１００の組立て状態の正面模式図である。 本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの他の実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ１００の組立て状態の垂直縦断面模式図である。 本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの他の実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ１００の組立て状態の水平縦断面模式図である。 本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ１００の組立て状態のカップリングディスク１５０部横断面模式図である。 本発明に係るシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法のステップ基本フローチャートＳ０である。 本発明に係るシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法の一実施形態に係るステップフローチャートＳ１である。 本発明に係るシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法の他の実施形態に係るステップフローチャートＳ２である。 本発明に係るシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法のステップ統合フローチャートＳ０'である。

　以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しながら詳説する。
　　図１は、本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態の分解斜視模式図を示し、図２は、本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態の組立て状態の斜視模式図を示し、図３は、本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態の組立て状態の正面模式図を示し、図４は、本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態の組立て状態の垂直縦断面模式図を示し、図５は、本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態の組立て状態の水平縦断面模式図を示し、図６は、本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態の組立て状態の第一ハブ部横断面模式図であり、図７は、本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態の組立て状態の第二ハブ部横断面模式図であり、図８は、本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ１の組立て状態のカップリングディスク５０部横断面模式図であり、これらの模式図のうち、断面模式図では、カップリングブロック断面にのみハッチングを施している。

　発明のカテゴリを方法の発明とし、図１５は、本発明に係るシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法のステップ基本フローチャートＳ０を示し、図１６は、本発明に係るシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法の一実施形態に係るステップフローチャートＳ１を示し、図１７は、本発明に係るシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法の他の実施形態に係るステップフローチャートＳ２を示し、図１８は、本発明に係るシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法のステップ統合フローチャートＳ０'を示す。

＜本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態＞
　本発明に係るシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法のステップ基本フローチャートＳ０は、図１５に描かれているように、
概して、以下の（１）～（５）の工程、
（１）シャフト位置合わせ工程（Ｓ００）
に順不同の
（２）第一ハブ接続工程（Ｓ１０）
（３）第二ハブ接続工程（Ｓ２０）
（４）ハブカップリング工程（Ｓ３０）
　　　　ハブカップリング工程は、順不同のサブ工程として
　　　　　カップリングブロック係合接続段階（Ｓ３０１）　及び
　　　　　カップリングブロック拘束続段階（Ｓ３０２）
　　　　を含む
（５）スリーブ工程（Ｓ４０）
を含む。以下、ステップ基本フローチャートＳ０に使用する本発明の一実施形態に係るシャフトカップリングアセンブリを、概説する。
　本発明に係るシャフトカップリングアセンブリは、
　二つのトルク伝達シャフトを連結する、以下の部材：
　　第一のシャフトに嵌合可能である第一のハブと；
　　第二のシャフトに嵌合可能である第二のハブと； 
　　カップリングディスクと；そして
　　前記ハブ又は前記カップリングディスクの二種の部材いずれか一種の部材の外周面に、軸芯を挟み１８０°対向して軸方向ＡＸに沿う一対の切欠き部が当該一対を一組として合計二組設けられており、前記切欠き部を含む部材の外周面を覆うスリーブであって前記切欠き部を前記部材の外周側開放空間に対して封鎖可能であるスリーブを含み、当該切欠き部を有さない残りの一種の部材は軸芯を挟み１８０°対向して軸方向に沿ってインサートホールを有する部材であるシャフトカップリングアセンブリである。

　以下の図１本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態の分解斜視模式図、図２本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態の組立て状態の斜視模式図、図３本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態の組立て状態の正面模式図、図４本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態の組立て状態の垂直縦断面模式図、図５本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態の組立て状態の水平縦断面模式図、図６本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態の組立て状態の第一ハブ部横断面模式図、図７本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態の組立て状態の第二ハブ部横断面模式図、図８本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ１の組立て状態のカップリングディスク５０部横断面模式図を参照し、本発明に係るシャフトカップリングアセンブリ１の一実施形態を詳説する。

　本発明に係るシャフトカップリングアセンブリ１は、
　二つのトルク伝達シャフト１０，２０を連結する、以下の部材：
　　第一のシャフト１０に嵌合可能である第一のハブ１１と；
　　第二のシャフト２０に嵌合可能である第二のハブ２１と；
　を含み、第一のシャフト１０は第一のハブ１１の内穴にキーによって嵌合されており、第二のシャフト２０は第一のハブ２１の内穴に例えば、キーによって嵌合され、
　トルク伝達構造体として、以下の：
　　外周面に軸芯４を挟み１８０°対向して軸方向ＡＸに沿う一対の切欠き部１２，１３を有する、第一のシャフト１０に嵌合可能である第一ハブ１１と；
　　外周面に軸芯２を挟み１８０°対向して軸方向ＡＸに沿う一対の切欠き部２２，２３を有する、第二のシャフト２０に嵌合可能である第二ハブ２１と；
　　ディスク中心３を挟み１８０°対向して軸方向ＡＸに沿う一対のインサートホールを二組、（３０，３１）（４０，４１）有するカップリングディスク５０と；そして
　　二個を一組とする二組のカップリングブロック（３２，３３）（４２，４３）；
を備え、さらに、以下の：
　　前記第一のハブ１１を第一のシャフト１０側から前記切欠き部１２，１３を覆う第一スリーブ１５；及び
　　前記第二のハブ２１を第二のシャフト２０側から前記切欠き部２２，２３を覆う第二スリーブ２５；
を備えるシャフトカップリングアセンブリ１であって、
　前記第一ハブ１１の切欠き部１２，１３が前記二個を一組とする二組のカップリングブロック３２，３３、４２，４３のうちの一組のカップリングブロック（３２，３３）の一端部に係合して組立後に第一のヨーク３４を形成可能とされ、当該カップリングブロック３２，３３は他端部で前記カップリングディスク５０の対向する一組のインサートホール３０，３１に一端のディスク面５１側から接合し、前記第一ヨーク３４一体としてミスアライメントを許容可能であり、かつ、
　前記第二ハブ２１の切欠き部２２，２３が前記二組のカップリングブロック（３２，３３）（４２，４３）のうちの残余の組のカップリングブロック（４２，４３）の一端部に係合して組立後に第二のヨーク４４を形成可能とされ、当該第二ヨーク４４は他端部で前記カップリングディスク５０の対向する一組のインサートホール４０，４１に他端のディスク面５２側から接合し、前記第二ヨーク４４のミスアライメントを許容可能であり、かつ、
　前記切欠き部内１２，１３，２２，２３で前記カップリングブロック３２，３３，４２，４３は軸方向ＡＸに移動可能であり、
　前記第一スリーブ１５をボルト１６によってハブ１１と一体に締結され、組立後には、前記第一スリーブ１５は前記第一ハブ１１の切欠き部１２，１３に係合されるカップリングブロック３２，３３を前記切欠き部内１２，１３に封鎖し、ボルト２６によってハブ２１と一体に締結されて前記第二スリーブ２５は前記カップリングブロック４２，４３を前記切欠き部２２，２３に封鎖可能である、シャフトカップリングアセンブリ１である。

＜同実施形態に示される本発明の作用効果＞
　このように構成されたシャフトカップリングアセンブリ１は、ハブ１１，２１間にカップリングディスク５０が配置され、カップリングディスク５０の４つのインサートホール３０，３１，４０，４１は形成されており、ディスク中心を挟み１８０°対向する二つのインサートホールに同一のハブに係合される二つのカップリングブロックが組として（３２，３３）（４２，４３）接合される。各ハブ１１，２１は、カップリングディスク５０の互いに反対側の面５１，５２からカップリングブロック３２，３３及び４２，４３に係合されている。このように二つのカップリングブロック３２，３３は片側でハブ１１と係合し、第一のヨーク３４を形成するように配されている。ここで「ように」というのは、ハブ１１を覆うスリーブ１５がボルト１６を締結され組立てられ、スリーブ１５、ハブ１１の切欠き部１２，１３に囲まれることによって、カップリングブロック３３は，カップリングディスク５０の端面５１、切欠き部の内面１４及びスリーブ１５の内面１７に囲まれる空間内に、カップリングブロック３２も同様にカップリングディスク５０の端面５１、切欠き部の内面及びスリーブ１５の内面に囲まれる空間内に封鎖されるという具合に、組立後にはじめてヨーク形３４が構成されるという意味で「ように」と表現し、このヨーク３４は実体として接合された独立する形態としてヨークとして存するものではないから、ここでは、ヨークを形成するようにと表現しているおり、機能的には、ヨーク同然の作用効果を呈することを特徴としている。

　第二のハブ２１も同様であり、その切欠き部２２，２３が係合してカップリングブロック４２，４３を第二のヨーク４４のように形成し、当該カップリングブロック４２，４３は、スリーブ２５とカップリングディスク５０の端面５２で前記カップリングディスク５０の軸心３を挟み対向する一組のインサートホール４０，４１に接合し、ハブ２１を覆うスリーブ２５の組立後にはカップリングブロック４２は、カップリングディスク５０の端面５２、切欠き部の内面２４及びスリーブ２５の内面２７に囲まれる空間内に、カップリングブロック４３も同様にカップリングディスク５０の端面５２、切欠き部の内面及びスリーブ２５の内面に囲まれる空間内に封鎖されると、前記ヨーク４４のミスアライメントを許容し、ヨーク面外の軸の傾きは拘束されている。片方のヨーク３４の許容されるミスアライメント方向をＸ軸方向とし、他方のヨーク４４面は一方のヨーク３４面と組立後にはカップリングディスク５０のインサートホール４０，４１に合わせてＸ軸と交叉し、その一方をＹ軸方向とすればもう片方のヨーク面４４の許容するミスアライメントもＹ軸方向で許容され、両ヨーク３４，４４によってＸ－Ｙ軸の構成平面、すなわち任意の方向のミスアライメントが許容されるという作用を呈する。

　カップリングディスク５０のインサートホール３０，３１，４０，４１に挿入接合されているカップリングブロック３２，３３，４２，４３の軸方向の移動、エンドプレイは前記切欠き部内１２，１３，２２，２３で許容され、インサートホール３０，３１，４０，４１は回転運動を拘束している。第一のヨーク３４の回転は、第一ハブ１１の回転方向に切欠き部の内壁面に拘束されおり、第一のシャフト１１と結合されている第一ハブ１１の回転はヨーク３４の構成要素であるカップリングブロック３２，３３によって、インサートホール３０，３１の内壁を通してカップリングディスク５０はカップリングブロック４２，４３の軸中心まわりの旋回に伴い対向する第二ハブ２１も同様に軸中心に回転される。

　切欠き部内１２，１３，２１，２２で前記カップリングブロック３２，３３，４２，４３は軸方向に移動可能であり、エンドプレイのミスアライメントは切欠き部内１２，１３，２２，２３でもカップリングブロックとの関係で許容可能とされている。インサートホール３０，３１，４０，４１に挿入は係合による接続でもよく、その場合には、インサートホール３０，３１，４０，４１とカップリングブロック３２，３３，４２，４３との間の係合により、回転運動拘束されて伝動作用が呈されると同時に、当該係合でもエンドプレイのミスアライメントが許容される。

　このように、第一ヨークで許容されるミスアライメントと第二ヨークで許容されるミスアライメント及びエンドプレイと、構成によっては、インサートホール内でのカップリングブロックのしゅう動によって、すべての類型のミスアライメント、偏芯、偏角及びエンドプレイが許容可能とされる。

　これらの構成には、必ずしもフレキシブルな部材、薄板、ばね部材等の柔構造部材は必要とされず、リジッドな部材１１、１２、３２，３３，４２，４３、５０のみによってシャフトカップリングアセンブリ１のトルク伝達構造体を構成可能である。

＜本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの他の実施形態＞
　本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの他実施形態を、以下の図９本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの他の実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ１００の分解斜視模式図、図１０本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの他の実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ１００の組立て状態の斜視模式図、図１１本発明に係るシャフトカップリングアセンブリ１００の一実施形態の組立て状態の正面模式図、図１２本発明に係るシャフトカップリングアセンブリ１００の一実施形態の組立て状態の垂直縦断面模式図、図１３本発明に係るシャフトカップリングアセンブリ１００の一実施形態の組立て状態の水平縦断面模式図、図１４本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ１００の組立て状態のカップリングディスク１５０部横断面模式図を示しながら詳述する。

　本発明に係るシャフトカップリングアセンブリ１００は、
トルク伝達構造体として、以下の：
　軸芯１０１を挟み１８０°対向して軸方向ＡＸに沿う一対のインサートホール１１６，１１７を有する第一のシャフト１０に嵌合可能である第一のハブ１１１と；
　軸芯１０２を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対のインサートホール２２６，２２７を有する第二のシャフト２０に嵌合可能である第二のハブ１２１と；
　外周面にディスク中心１０３を挟み１８０°対向して軸方向ＡＸに沿う一対の切欠き部を二組（１１２，１１３）（１２２，１２３）有するカップリングディスク１５０と；
　前記カップリングディスク１５０の前記切欠き部１１２，１１３、１２２，１２３を覆うスリーブ１１５と；そして
　二個を一組とする二組（１３２，１３３）（１４２，１４３）のカップリングブロック；
　を備えるシャフトカップリングアセンブリ１００であって、
　　前記第一のハブ１１のインサートホール１１６，１１７を貫通して前記二個を一組とする二組のカップリングブロック１３２，１３３，１４２，１４３のうちの一組のカップリングブロック１３２，１３３の一端とボルト２１６，２１７によりねじ締結接続されて組立後に第一のヨーク１３５を形成可能とされ、当該カップリングブロック１３２，１３３はその外側周で前記カップリングディスク１５０の対向する一組の前記切欠き部１１２，１１３に係合し、前記第一ヨーク１３５のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、
　　前記第二のハブ１２１のインサートホール２２６，２２７を貫通して前記二組のカップリングブロック１３２，１３３、１４２，１４３のうちの残余の組のカップリングブロック１４２，１４３の一端とボルト１２６，１２７によりねじ締結接続されて組立後に第二のヨーク１４５を形成可能とされ、当該カップリングブロック１４２，１４３はその外側周で前記カップリングディスク１５０の対向する一組の前記切欠き部１２３，１２４に係合し、前記第二ヨーク１４５のミスアライメントを許容可能であり、
　　組立後には、前記スリーブ１１５は前記カップリングブロック１３２，１３３、１４２，１４３を前記切欠き部１１２，１１３、１２２，１２３に、カップリングディスク１５０の端面１５１、１５２切欠き部の内面１１４，１２４等及びスリーブ１１５の内面１１８に囲まれる空間内に封鎖するシャフトカップリングアセンブリ１００である。

＜同実施形態に示される本発明の作用効果＞
　同実施形態に示される本発明では、『一組』の用語は二個を意味し、カップリングブロックが一組毎に一つのハブに対応する。すなわち、カップリングブロック（１３２，１３３）が一組として、また、カップリングブロック（１４２，１４３）もう一つの組として、各々ハブ１１１，１２１に対応する。第一のシャフト１０に嵌合可能であるハブを第一ハブ１１１とし、他方は第二ハブ１２１とされるが、外観形状は互いに同一でもよいし、各軸の径は一般には異なるものであるから、各駆動軸等の形状、運転特定に合わせ外観を適宜選択／設計してよい。ハブ１１１，１２１には、軸芯１０１、１０２を挟み１８０°対向して軸方向ＡＸに沿う一対のインサートホール（１１６，１１７）（２２６，２２７）が形成されている。インサートホール（１１６，１１７）（２２６，２２７）を貫通するボルト２１６，２１７，１２６，１２７によってカップリングブロック１３２，１３３，１４２，１４３がねじ締結で固定接続される。第一ハブ１１１にカップリングブロック１３２，１３３がねじ締結されると第一ヨーク１３５が形成される。カップリングディスク１５０の外周面にディスク中心１０３を挟み１８０°対向して軸方向ＡＸに沿って形成されている一対の切欠き部（１１２，１１３）及びもう一つの対の（１２２，１２３）のうちの各々の一つの切欠きには一つのカップリングブロック１３２，１３３，１４２，１４３が収まり係合される。ハブ１１１、ハブ１２１間にはカップリングディスク１５０が配置可能とされるが、カップリングディスク１５０には２つを一組とする二組の切欠き部で、合計で４つの切欠き部１１２，１１３，１２２，１２３が形成されており、外周面にディスク中心１０３を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対の切欠き部（１１２，１１１３）（１２２，１２３）に同一のハブに締結されている二つのカップリングブロックが係合される。組立後には、各ハブ１１１，１２１は、互いに反対側の面、１５１，１５２からカップリングディスク１５０に係合される。組立後には二つのカップリングブロック（１３２，１３３）（１４２，１４３）の各組のカップリングブロックは片側でハブ１１１，１２１とねじ締結され、第一ヨーク１３５、第二ヨーク１４５が形成される。第一ハブ１１１のインサートホール１１６，１１７を貫通してねじ締結接続されるカップリングブロック１３２，１３３が形成する第一ヨーク１３５のカップリングブロックは、カップリングディスク１５０の対向する一組の切欠き部１１２，１１３に係合し、カップリングディスク１５０を覆うスリーブ１１５の組立後には切欠き部１１２，１１３の内面１１４ｍ１２４とスリーブ１１５の対向面１５１が形成する空間内に封鎖され、前記ヨーク１３５の偏芯と偏角及びエンドプレイのミスアライメントを許容し、切欠き部深さ方向外の前記ヨーク１３５の傾き及び移動は拘束されているが、片方のヨーク１３５のミスアライメントをＸ軸方向（図で水平面内、Ｘ軸を東西として東西方向の偏芯及びＸ軸まわりの偏角）のミスアライメント許容方向とすれば、他方のヨーク１４５のヨーク面は組立後にはカップリングディスク１５０の切欠き部のディスク中心軸１０３まわり位相差に合わせて一方のヨーク面１３５と交叉するから、結局、Ｘ軸方向と交差するＹ軸方向（図で垂直面内Ｙ軸を南北として南北方向の偏芯及びＹ軸まわりの偏角）のミスアライメントを許容する。両ヨークによってＸ－Ｙ軸の構成平面全体、すなわち任意の方向の偏芯、偏角のミスアライメントが許容されることとなる。

　カップリングディスク１５０の切欠き部１１２，１１３、１２２，１２３に係合されているカップリングブロック１３２，１３３，１４２，１４３の軸方向ＡＸ向きの移動、エンドプレイは許容されるが、カップリングディスク中心軸１０３回りの運動は拘束され、一方の回転は他方の回転を拘束し、両軸は回転についてはカップリングされて一体に回転運動する。すなわち、第一のシャフト１０と一体に結合されている第一ハブ１１１の回転はカップリングディスク１５０の切欠き部１１２，１１３に係合されているカップリングブロック１３２，１３３の軸中心１０１まわりの旋回に伴い第二ハブ１２１を軸中心１０２まわりに回転させ、第一ヨーク１３５が切欠き部内１１２，１１３で許容される偏芯、偏角のミスアライメントと第二ヨーク１４５が切欠き部内１２２，１２３で許容される偏芯、偏角のミスアライメントと、切欠き部内（１１２，１１３），（１２２，１２３）でのカップリングブロック（１３２，１３３）、（１４２，１４３）のしゅう動によって、エンドプレイミスアライメントも許容可能とされ、すべての類型のミスアライメント、偏芯、偏角及びエンドプレイが許容可能とされつつ、これらの構成には、必ずしもフレキシブルな部材、薄板、ばね部材等の柔構造部材は必要とされず、以下の部材：１１１，２１６，２１７，１３２，１３３，１５０、１４２，１４３，１２１,１２６，１２７等のリジッドな部材のみによってシャフトカップリングアセンブリ１００が構成可能であり、上述の作用により高トルク機能を提供可能であるという効果を与える。

　上記のリジッドな部材は、フレキシブルな部材、特にカップリングブロックには、薄板、ばね部材等の柔構造部材との中間素材である、中間的な性質を持つ粘弾性部材から成る部材、例えば、エンジニアリングプラスチックを使用するのも好適であり、ある程度高トルク伝達を実現可能としつつ、係合部の滑りよくし良好なしゅう動状態を形成可能であるという優れた効果を与える。

　前記切欠き部はヨークの半径方向の運動が許容される形状であればよい。インサートホールも軸方向の運動が許容されても切欠き部の軸方向の滑りを許容すれば、軸方向への運動が拘束されるものでもよい。例えば、シャフトカップリングアセンブリ１の一実施形態では、カップリングブロック５０のコンビネーションによって切欠き部１２，１３，２２，２３は、ほぼ矩形断面の切欠きであって、前記インサートホール３０，３１，４０，４１はほぼ円孔であれば、カップリングブロック３２，３３，４２，４３は正直方体にその辺長よりも直径が小さい円柱を組み合わせた形状のカップリングブロックのコンビネーションで位置決めの便宜、加工上も有利であり、好適である。この構成は、シンプルであり、組立保守にも便宜である。

　以上のとおり、本発明によれば、高トルクの伝達を可能としつつ、コンパクトなスペースで組立及び分解が容易である新規構造のシャフトカップリングアセンブリであって、偏芯、偏角、エンドプレイの、カップリングにとって不都合なミスアライメント三要素全てを吸収可能であるシャフトカップリングアセンブリを実質的に提供する。すなわち、
　（１）偏芯、偏角、エンドプレイの、カップリングにとって不都合なミスアライメント三要素全てを吸収可能である
　（２）両側のシャフトが設置固定された状態でもカップリングの着脱が容易な構成を提供可能である
　（３）常用トルクの大きなカップリングを提供可能である　
　（４）コンパクトなスペースで組立及び分解が容易である
　新規構造のシャフトカップリングアセンブリを提供する。

　本発明に係るシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法の一実施形態を構成する各工程を含むステップフローチャートＳ１を描く図１６を参照し、本方法で使用する手段として当該手段の一実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ１を描く図１～図８に示す符号を参照し、以下に詳述する。

＜本発明に係るシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法の一実施形態＞
本発明に係るシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法は、一実施形態では、
　二つのトルク伝達シャフト１０，２０を連結する、以下の部材：
　　第一のシャフト１０に嵌合可能である第一のハブ１１と；
　　第二のシャフト２０に嵌合可能である第二のハブ２１と； 
　　カップリングディスク５０と；
　　前記ハブ１１，２１及び前記カップリングディスク５０に係合又は接続可能である二個を一組とする二組のカップリングブロック（３２，３３）の組、（４２，４３）の組から成るカップリングブロック３２，３３，４２，４３と；
　を備えるシャフトカップリングアセンブリであって、
　　前記ハブ１１，２１の各々の外周面には、軸芯を挟み１８０°対向して軸方向ＡＸに沿う一対の切欠き部（１２，１３）及び（２２，２３）が当該一対を一組として合計二組設けられており、かつ、
　　前記カップリングディスク５０のディスク面には、前記切欠き部と対になる前記カップリングブロック３２，３３，４２，４３を軸方向ＡＸに沿って挿入可能であるインサートホールをディスク中心を挟み１８０°対向する位置に二組（３０，３１）（４０，４１）設けられ、
　前記切欠き部１２，１３を含む部材の外周面を覆うスリーブであって前記切欠き部１２，１３を前記部材の外周側開放空間に対して封鎖可能であるスリーブ１５及び記切欠き部２２，２３を含む部材の外周面を覆うスリーブであって前記切欠き部２２，２３を前記部材の外周側開放空間に対して封鎖可能であるスリーブ２５ 
　　をさらに備えるシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する図１６のフローチャートに示される方法Ｓ１は、以下の各工程：
　　　予め前記第一のシャフト１０と前記第二のシャフト２０の大凡の位置合わせをする、シャフト位置合わせ工程Ｓ００と；
　　　前記第一のシャフト１０を前記第一のハブ１１に挿入し、両部材を結合する第一ハブ接続工程Ｓ１０と；
　　　前記第二のシャフト２０を前記第二のハブ２１に挿入し、両部材を結合する第二ハブ接続工程Ｓ２０と；そして
　　　前記第一のハブ１１と前記第二のハブ２１をカップリングディスク５０によってカップリングする、ハブカップリング工程Ｓ３１；
　　　を含み、前記ハブカップリング工程Ｓ３１は以下の段階：
　　　　前記カップリングブロック（３２，３３）、（４２，４３）が前記切欠き部（１２，１３）（２２，２３）を有する前記ハブ１１，２１とカップリングディスク５０が前記切欠き部（１２，１３）（２２，２３）で係合され、カップリングディスク５０を媒介に両部材１１，２１を接続するカップリングブロック第一ハブ係合接続段階Ｓ３１１、カップリングブロック第二ハブ係合接続段階Ｓ３１２；及び
　　　　前記カップリングブロック（３２，３３）、（４２，４３）は、カップリングディスク部材５０のインサートホール３０，３１,４０，４１に拘束されるカップリングブロック拘束接続段階Ｓ３１３；
　　　を含むハブカップリング工程であり；
　　その後、
　　　前記切欠き部（１２，１３）を覆うスリーブ１５によって、組立後には、前記切欠き部（１２，１３）に係合されるカップリングブロック（３２，３３）を前記切欠き部（１２，１３）に封鎖し、前記切欠き部（２２，２３）を覆うスリーブ２５によって、組立後には、前記切欠き部（２２，２３）に係合されるカップリングブロック（４２，４３）を前記切欠き部（２２，２３）に封鎖するスリーブ工程Ｓ４０；
　をさらに含み、
　前記スリーブ工程Ｓ４０の後、スリーブ組立後には、前記切欠き部は前記ハブの外周側開放空間に対して封鎖される領域に配置されて、以下の構成：
　　前記第一ハブ１１と前記カップリングブロック（３２，３３）が実質的に形成する第一のヨーク３４であって、前記切欠き部内で前記カップリングブロック（３２，３３）はラジアル方向に移動可能に当該ヨークの偏芯のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部（１２，１３）内で前記カップリングブロック（３２，３３）は軸方向に傾斜移動可能に当該ヨーク３４の偏角のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部（１２，１３）内で前記カップリングブロック（３２，３３）は軸方向に移動可能にエンドプレイのミスアライメントも許容可能とされる第一ヨーク構成３４；及び
　　前記第二ハブ２１と前記カップリングブロック（４２，４３）が実質的に形成する第二のヨーク４４であって、前記切欠き部（２２，２３）内で前記カップリングブロック（４２，４３）はラジアル方向移動可能に、かつ、当該ヨーク４４の偏芯のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部（２２，２３）内で前記カップリングブロックは軸方向に傾斜移動可能に当該ヨーク４４の偏角のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部（２２，２３）内で前記カップリングブロック（４２，４３）は軸方向に移動可能にエンドプレイのミスアライメントも許容可能とされる第二ヨーク構成４４；
　を含み、前記第一ヨーク３４及び前記第二ヨーク４４によって各ヨークの偏芯及び偏角のミスアライメントを許容可能と構成され、総合して、全方向の偏芯及び偏角のミスアライメントを許容可能に、エンドプレイも許容可能に構成されることを特徴とするシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法である。

　　＜本方法の作用及び効果＞
　本発明のシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法Ｓ１はカップリングが容易であり、容易にシャフトを連結可能である。本発明は、偏芯、偏角及びエンドプレイを許容する。両軸を据え付けた後に、本発明のシャフトカップリングアセンブリ１を後付けしても、当該シャフトカップリングアセンブリ１との連結においては、ミスアライメント調整作業を必ずしも必要としない。

　すなわち、本発明のシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法Ｓ１は、切欠き部が備わるハブ１１，２１を用い、
　第一ハブ１１の切欠き部（１２，１３）が二組のカップリングブロック（３２，３３）（４２，４３）のうちの一組のカップリングブロック（３２，３３）の一端部に係合して組立後に仮想的な第一のヨーク３４を形成し、当該カップリングブロック（３２，３３）は他端部で前記カップリングディスク５０の対向する一対のインサートホール３０，３１に係合又は接合され、前記仮想的なヨーク３４一体としてミスアライメントを許容し、かつ、
　第二のハブ２１の切欠き部２２，２３が前記二組のカップリングブロック（３２，３３），（４２，４３）のうちの残余の組のカップリングブロック（４２，４３）の一端部に係合して組立後に第二の仮想的なヨーク４４を形成し、当該第二のヨーク４４は他端部で前記カップリングディスク５０の対向する一対のインサートホール４０，４１に係合又は接合し、前記仮想的なヨーク一体としてのミスアライメントを許容するシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法Ｓ１である。

　このように本発明に用いる、以下の：
　外周面に軸芯４を挟み１８０°対向して軸方向ＡＸに沿う左右一対の切欠き部（１２，１３）を有する第一のシャフト１０に嵌合可能である第一ハブ１１と；
　前記ハブ１１を第一のシャフト１０側から覆う第一スリーブ１５と；
　外周面に軸芯２を挟み１８０°対向して軸方向ＡＸに沿う上下一対の切欠き部（２２，２３）を有する第二のシャフト２０に嵌合可能である第二ハブ２１と；
　前記ハブ２１を第二のシャフト２０側から覆う第二スリーブ２５と；
　ディスク中心１０３を挟み１８０°対向して軸方ＡＸに沿う一対のインサートホールを二組（３０，３１）（４０，４１）有するカップリングディスク５０と；そして
　　二個を一組とする二組（３２，３３）（４２，４３）のカップリングブロック３２，３３，４２，４３と；
　を備える各部材を用いる、シャフト位置合わせ工程Ｓ００、第一ハブ接続工程Ｓ１０、第二ハブ接続工程Ｓ２０（Ｓ１０，Ｓ２０は順不同）、ハブカップリング工程Ｓ３０、スリーブ工程４０を含むシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法Ｓ１により、シャフトを連結する際には、本発明が内包する、偏芯、偏角及びエンドプレイ許容機能により、ミスアライメント調整作業を必須の工程として含む必要がなく、コンパクトなスペースで組立が容易であるという効果が得られる。

　そして、第一スリーブ１５は、前記第一ハブ１１の切欠き部（１２，１３）に係合されるカップリングブロック（３２，３３）を前記切欠き部内に封鎖し、前記第二スリーブ２５は前記第二ハブ２１の切欠き部（２２，２３）に係合されるカップリングブロック（４２，４３）を前記切欠き部内に封鎖し、カップリングブロック３２，３３，４２，４３はこれら係合状態から離反しない。

　これらリジッドな部材によって高トルクの伝達を可能としつつ、コンパクトなスペースで組立及び分解が容易である新規構造のシャフトカップリングアセンブリ１を用い、偏芯、偏角及びエンドプレイのカップリングにとって不可避なミスアライメント三要素全てを吸収可能であるシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法を実質的に提供する。すなわち、
　（１）偏芯、偏角、エンドプレイの、カップリングにとって不都合なミスアライメント三要素全てを吸収可能である
　（２）両側のシャフトが設置固定された状態でもカップリングの着脱が容易である
　（３）常用トルクの大きなカップリングを提供可能である

　そして、本方法で使用する切欠き部は、開放切欠きであり、切欠きを有する部材の半径方向に向けて開放空間を形成し、開放部から切欠き部へ係合のために出し入れ可能であるが、本方法で使用するシャフトカップリングアセンブリ１は、切欠き部を有する部材を覆うスリーブ部材１５，２５を使用し、前記カップリングブロック３２，３３，４２，４３は、組立時にはスリーブ１５，２５で覆われる切欠き部内に封鎖可能であり、切欠き部とカップリングブロックは軸側両端がカップリングディスク５０とハブ１１，２１に挟まれ、シャフトカップリングアセンブリ組立後には全体として、塵合、水分、塩分等の外部環境から遮蔽されている。保守時には、以下の工程：
　前記スリーブ１１，２１をハブ５０から外し前記切欠き部１２，１３，２２，２３を露出させるスリーブ保守工程；
の後に、
　前記スリーブ１５，２５以外のシャフトカップリングアセンブリ部材を分解せず、前記カップリングブロック３２，３３，４２，４３の交換が必要な部材を交換するカップリングブロック保守工程を含むシャフトカップリングアセンブリの保守方法も提供可能である。

　当該保守方法は、スリーブ１５，２５のみを分解し切欠き部の底部、側面等の溝形壁面としゅう動、揺動するカップリングブロック３２，３３，４２，４３、切欠き部壁面１４，２４等の表面の損耗を点検可能であり、カップリングブロック３２，３３，４２，４３の交換も可能であるという、高トルクの伝達を可能としつつ、コンパクトなスペースで組立及び分解が容易であるシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法であって、偏芯、偏角及びエンドプレイのカップリングにとって不都合、不可避なミスアライメント三要素全てを吸収可能である二つのシャフトを連結する方法を実質的に提供する効果を与えるシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法である。

　前記カップリングディスク５０は複数のディスクで積層構成されているのも好ましく、この場合には、積層ディスクの１枚ずつをハブ間に挿入すればよいから、第一のシャフトと第二のシャフト間の離隔距離がより小さい場合でも、単板ディスクの構成に比してシャフトカップリングアセンブリの組立／保守をより容易にする装置又は方法を提供可能であり、コンパクトなスペースで組立及び分解を容易とするシャフトカップリングアセンブリ及びシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法を提供する。

　本発明に係るシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法の他の実施形態を構成する各工程を図１７に描くステップフローチャートＳ２を参照し、本方法で使用する手段として当該手段の一実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ１００を用い詳述する。ここで、図９は、本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの他の実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ１００の分解斜視模式図であり、図１０は、本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの他の実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ１００の組立て状態の斜視模式図であり、図１１は本発明に係るシャフトカップリングアセンブリ１００の一実施形態の組立て状態の正面模式図を描くものであり、図１２は、本発明に係るシャフトカップリングアセンブリ１００の一実施形態の組立て状態の垂直縦断面模式図を描くものであり、図１３は本発明に係るシャフトカップリングアセンブリ１００の一実施形態の組立て状態の水平縦断面模式図を描くものであり、図１４は、本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ１００の組立て状態のカップリングディスク１５０部横断面模式図である。

　＜本発明に係るシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法の他の実施形態＞
　本発明に係るシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法は、他の実施形態では、以下となる（図１７）。
　二つのトルク伝達シャフト１０，２０を連結する、以下の部材：
　　第一のシャフト１０に嵌合可能である第一のハブ１１１と；
　　第二のシャフト２０に嵌合可能である第二のハブ１２１と； 
　　カップリングディスク１５０と；
　　前記ハブ１１１，１２１及び前記カップリングディスク１５０に係合又は接続可能である二個を一組とする二組のカップリングブロック（１３２，１３３）の組、（１４２，４１３）の組から成るカップリングブロック１３２，１３３，１４２，１４３と；
　を備えるシャフトカップリングアセンブリであって、
　　前記カップリングディスク１５０には、ディスク中心軸を挟み軸方向ＡＸに沿う切欠き部（１１２，１１３）及び（１２２，１２３）が１８０°対向する外周面に二組設けられており、　かつ、
　　前記第一のハブ１１１には、軸芯を挟み１８０°対向する位置に前記カップリングブロック（１３２，１３３）を軸方向に沿って挿入可能であるインサートホール（１１６，１１７）が一組設けられており、かつ、
　　前記第二のハブ１２１には、軸芯を挟み１８０°対向する位置に前記カップリングブロック（１４２，１４３）を軸方向に沿って挿入可能であるインサートホール（２２６，２２７）が一組設けられており
　　前記切欠き部（１１２，１１３）及び（１２２，１２３）を含む部材であるカップリングディスク１５０の外周面を覆うスリーブであって前記切欠き部（１１２，１１３）及び（１２２，１２３）を前記部材の外周側開放空間に対して封鎖可能であるスリーブ１１５、をさらに備えるシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する図１７のフローチャートに示される方法Ｓ２は、以下の各工程：
　　　予め前記第一のシャフト１０と前記第二のシャフト２０の大凡の位置合わせをする位置合わせする、シャフト位置合わせ工程Ｓ００と；
　　　前記第一のシャフト１０を前記第一のハブ１１１の内孔９７に挿入し、両部材を結合する第一ハブ接続工程Ｓ１０と；
　　　前記第二のシャフト２０を前記第二のハブ１２１内孔９８に挿入し、両部材を結合する第二ハブ接続工程Ｓ２０と；そして
　　　前記第一のハブ１１１と前記第二のハブ１２１をカップリングする、ハブカップリング工程Ｓ３２；
　　　を含み、前記ハブカップリング工程Ｓ３２は以下の各段階：
　　　　前記カップリングディスク１５０に二組の前記カップリングブロック（１３２，１３３）（１４２，１４３）の側面を前記切欠き部（１１２，１１３）（１２２，１２３）に係合するカップリングブロック係合接続段階Ｓ３２３と；
　　　　　前記第一ハブ１１１に一組の前記カップリングブロック（１３２，１３３）の一面を前記インサートホール（１１６，１１７）に貫通するボルト２１６，２１７でねじ締結するカップリングブロック第一ハブ拘束接続段階Ｓ３２１と；そして
　　　　　前記第二のハブ１２１に前記カップリングブロック（１４２，１４３）の一面を前記インサートホール（２２６，２２７）に貫通するボルト１２６，１２７でねじ締結するカップリングブロック第二ハブ拘束接続段階Ｓ３２２；
　を含むカップリング工程Ｓ３２であって、
　前記スリーブ１１５は前記カップリングディスク１５０の外周を覆うスリーブであって、 前記切欠き部１１２，１１３、１２２，１２３を覆う当該スリーブ１１５によって、組立後には、前記切欠き部１１２，１１３、１２２，１２３は前記カップリングディスク１５０の外周側開放空間に対して封鎖される領域に配置されて、以下の構成：
　　前記第一のハブ１１１と前記カップリングブロック（１３２，１３３）が実質的に形成する第一のヨーク１３５であって、前記切欠き部内１１２，１１３で前記カップリングブロック１３２，１３３はラジアル方向に移動可能に当該ヨーク１３５の偏芯のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部１１２，１１３内で前記カップリングブロック１３２，１３３は軸方向に傾斜移動可能に当該ヨーク１３５の偏角のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部１１２，１１３内で前記カップリングブロック１３２，１３３は軸方向に移動可能にエンドプレイのミスアライメントも許容可能とされる第一ヨーク構成１３５；及び
　　前記第二のハブ１２１と前記カップリングブロック１４２，１４３が実質的に形成する第二のヨーク１４５であって、前記切欠き部１２２，１２３内で前記カップリングブロック１４２，１４３はラジアル方向移動可能とされ、かつ、当該ヨーク１４５の偏芯のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部１２２，１２３内で前記カップリングブロック１４２，１４３は軸方向に傾斜移動可能に当該ヨーク１４５の偏角のミスアライメントを許容可能に、かつ、前記切欠き部１２２，１２３内で前記カップリングブロック１４２，１４３は軸方向に移動可能にエンドプレイのミスアライメントも許容可能とされる第二ヨーク構成１４５；
　を含み、前記第一ヨーク１３５及び第二ヨーク１４５によって各ヨークは一体として偏芯及び偏角のミスアライメントを許容可能と構成され、総合して、全方向の偏芯及び偏角のミスアライメントを許容可能に、エンドプレイも許容可能に構成されることを特徴とするシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法である。

　（作用効果）
　本発明のシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法Ｓ２はカップリングが容易にアセンブリ可能であり、容易にシャフトを連結可能である。本発明は、偏芯、偏角及びエンドプレイを許容する。両軸を据え付けた後に、本発明のシャフトカップリングアセンブリを後付けしても、当該シャフトカップリングアセンブリとの連結においては、ミスアライメント調整作業を必ずしも必要としない。

　すなわち、本発明のシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法Ｓ２は、切欠き部が備わる前部材がカップリングディスク１５０である場合には
　前記第一のハブ１１１に一組の前記カップリングブロック１３２，１３３の一端面を前記インサートホールに貫通するボルトでねじ締結し、第一のヨーク１３５を形成し、当該カップリングブロック１３２，１３３は側面で前記カップリングディスク１５０の対向する一対の切欠き部１１２，１１３に係合し、前記ヨーク１３５のミスアライメントを許容し、かつ、
　第二のハブ１２１には、一組の前記カップリングブロック１４２，１４３の一端面を前記インサートホール２２６，２２７に挿入するボルト１２６，１２７でねじ締結し、第二のヨーク１４５を形成し、当該第二のヨーク１４５は側面で前記カップリングディスク１５０の対向する一対の切欠き部１２２，１２３に係合し、前記ヨーク１４５のミスアライメントを許容するシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法である。

　このように本発明のシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法により、シャフトを連結する際には、本発明が内包する、偏芯、偏角及びエンドプレイ許容機能により、ミスアライメント調整作業を必須の工程として含む必要がなく、コンパクトなスペースで組立が容易であるという効果が得られる。

　そして、スリーブは、前記カップリングディスクの切欠き部に係合されるカップリングブロックを前記切欠き部内に封鎖し、前記第二スリーブは前記第二のハブの切欠き部に係合されるカップリングブロックを前記切欠き部内に封鎖し、カップリングブロックはこれら係合状態から離反しないことを特徴とする。

＜本発明に係るシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法の統合フローチャート＞
　本発明に係るシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法を図１８に統合して描くフローチャートＳ０'を用い、図１５に示すステップ基本フローチャートＳ０も参照しつつ、本発明の全体像を以下説明する。

　二つのトルク伝達シャフトを連結する、以下の部材：
　　第一のシャフトに嵌合可能である第一のハブと；
　　第二のシャフトに嵌合可能である第二のハブと； 
　　カップリングディスクと；
　　前記ハブ及び前記カップリングディスクに係合又は接続可能である二個を一組とする二組のカップリングブロックと；そして
　　前記ハブ又は前記カップリングディスクの二種の部材いずれか一種の部材の外周面には、軸芯を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対の切欠き部が当該一対を一組として合計二組設けられており、前記切欠き部を含む部材の外周面を覆うスリーブであって前記切欠き部を前記部材の外周側開放空間に対して封鎖可能であるスリーブ；
　を備えるシャフトカップリングアセンブリであって、　
　　前記切欠き部が前記ハブ又は前記カップリングディスクの二種の構成部材のうちいずれか一種の部材にのみその外周面に、軸芯を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対の切欠き部を一組として合計二組設けられており、当該切欠き部を有さない残りの一種の部材は軸芯を挟み１８０°対向して軸方向に沿ってインサートホールを有する部材であるシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法は、以下の各工程：
　　　予め前記第一のシャフトと前記第二のシャフトの大凡の位置合わせをするシャフト位置合わせ工程Ｓ００と；
　　　前記第一のシャフトを前記第一のハブに挿入し、両部材を結合する第一ハブ接続工程Ｓ１０と；
　　　前記第二のシャフトを前記第二のハブに挿入し、両部材を結合する第二ハブ接続工程Ｓ２０と；
　　　前記第一のハブと前記第二のハブをカップリングする工程であって、以下の段階：
　　　　前記カップリングブロックは前記切欠き部を有する部材と前記切欠き部で係合され、両部材を接続するカップリングブロック係合接続段階Ｓ３０１；及び
　　　　前記カップリングブロックは前記切欠き部を有さない前記部材のインサートホールに接続され拘束されるカップリングブロック拘束接続段階Ｓ３０２；
　　　を含むハブカップリング工程Ｓ３０；そして
　　　前記切欠き部を覆うスリーブによって、組立後には、前記切欠き部に係合されるカップリングブロックを前記切欠き部に封鎖するスリーブ工程Ｓ４０；
　を含む、シャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法は、
　（ｉ）前記切欠き部が備わる前記いずれか一種の部材が前記ハブである場合と
（ｉｉ）前記切欠き部が備わる前記いずれか一種の部材が前記カップリングディスクである場合と、
で使用する手段を異にし、前記カップリングブロック係合接続段階Ｓ３０１、カップリングブロック拘束接続段階Ｓ３０２の内容を異にし、
（ｉ）前記切欠き部が前記ハブに備わる場合：
　前記カップリング工程は、一実施形態では、以下に記述する図１に示されている連結手段（１）及び（２），
　（１）カップリングブロック３２，３３，４２，４３を軸方向ＡＸに沿って係合可能である切欠き部１２，１３を第一のハブ１１に及び２３，２４を第二のハブ２１に軸芯４，２を挟み１８０°対向する外周面に一組ずつ
　（２）前記カップリングブロック３２，３３，４２，４３を軸方向ＡＸに沿って挿入可能であるインサートホール３０，３１，４０，４１をカップリングディスク５０のディスク中心３を挟み１８０°対向する位置に二組
　の各連結手段（１）（２）を用い、前述のフローチャートＳ１の説明に含まれるＳ３１１，Ｓ３１２，Ｓ３１３の各段階から成るハブカップリング工程Ｓ３１、スリーブ工程４１を含み、
（ｉｉ）前記切欠き部が備わる前記いずれか一種の部材が前記カップリングディスクである場合：
　前記カップリング工程は以下に記述する図９に示されている連結手段（３）及び（４）、
　　　（３）カップリングブロック１３２，１３３，１４２，１４３を軸方向ＡＸに沿って係合可能である切欠き部１１２，１１３，１２２，１２３をカップリングディスクのディスク中心軸を挟み１８０°対向する外周面に二組
　　　（４）前記カップリングブロック１３２，１３３，１４２，１４３を軸方向ＡＸに沿って挿入可能であるインサートホール１１６，１１７を第一のハブに及び２２６，２２７を第二のハブに軸芯１０３を挟み１８０°対向するディスク面に一組ずつ
　　の連結手段（３）（４）を使用し、前述のフローチャートＳ１の説明に含まれるＳ３２１，Ｓ３２２，Ｓ３２３の各段階から成るハブカップリング工程Ｓ３２、スリーブ工程４２を含む、
シャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法である。

　本発明が提供するシャフトカップリングアセンブリを連結する方法で用いるシャフトカップリングアセンブリは、保守をする場合、シャフトカップリングアセンブリ１００では、上記アセンブリ時と逆順にスリーブ１１５を前記カップリングディスク１５０から外し（カップリングディスク１５０とスリーブ１１５の締結ねじ（図示しない）を外す）、軸方向にスライドさせ前記切欠き部１１２，１１３，１２２，１２３を露出させる工程；
の後に、
　前記スリーブ１１５以外のシャフトカップリングアセンブリ１の各構成部材を分解せず、ボルト２１６，２１７，１２６，１２７を緩め、前記カップリングブロック１３２，１３３，１４２，１４３を交換する工程を含むシャフトカップリングアセンブリの保守方法によって両シャフトの据付を解かずともカップリング部材を交換可能とする保守方法が提供され、また、シャフトカップリングアセンブリ１では、スリーブ１５，２５をハブから外し（カップリングディスク１５０とスリーブ１１５の締結ねじ（図示しない）を外す）、前記切欠き部１２，１３，２３，２４を露出させる工程；
の後に、
　前記スリーブ１５，２５以外のシャフトカップリングアセンブリ１の各構成部材を分解せず、前記カップリングブロック３２，３３，４２，４３を交換する工程を含むシャフトカップリングアセンブリの保守方法によって両シャフトの据付を解かずともカップリング部材を交換可能とする保守方法が提供されるが、これらは、カップリング部材がエンジニエプラスチックのように摩耗により消耗品となる構成の場合でも、スリーブのみを外せば、両側のシャフトが設置固定された状態でもカップリングの着脱が容易であるという効果を与える。

　以上、本発明に係る実施の形態を説明したが、ここに記載された実施形態は、かなり詳細に記載されている。しかしながら、出願人は、添付する特許請求の範囲をこのような詳細な記載にいかようにも制限、限定する意図はない。また、本発明は係る実施の形態に限定されるものではなく、一つの実施形態に記載に発現された発明の構成の部分は、他の実施形態にも採用可能であり、さらに、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができ、例えば、カップリングブロックの係合部の形状は矩形が好ましいがこれに限られるものではないし、カップリングディスクは１枚ディスクのものに限られず、むしろ、積層板に構成されるのが好ましい場合もあり、リジッドな部材とは高トルクを伝達するに相応しい材質からなる構造部材を指し必ずしも金属に限られず、エンジニアリングプラスチックでもよく、場合によっては、厚みをある硬質ゴムでも本発明の目的を達成するに十分な部材であって、特段の柔構造構成部を有さないものであれば、本発明の精神とスコープに合致する。そして、ここに取り上げた発明の効果はすべてが同時に一つの実施形態に現れるものと限定されず、その一部が一つでも発現して発明の目的を達成すれば十分であり、当業者であれば、容易に判断できることであろう。したがって、発明は、広い面で、特定の詳細事項、ここに開示され、記載された各々の機器及び方法又はこれらの組み合わせ、実施例に限定はされず、出願人の一般的発明概念の精神とスコープから乖離しないで、これらの詳細から離れることもあり得る。

　本発明は、二つのシャフトを連結するシャフトカップリングアセンブリに利用でき、車両用にも、舶用にも、建築物内に設置される機器にも、工場動力機器、発電機器等、あらゆる回転動力機械のシャフトを連結するカップリングに利用可能な汎用のシャフトカップリングアセンブリに利用可能である。

１　シャフトカップリングアセンブリ
２，３，４　軸芯
１０，２０　シャフト
１１、２１　　ハブ
１２，１３、２２，２３　切欠き部
１６，２６　ボルト
１４　，２４切欠き部内面
１５，２５　スリーブ
１７，２７　スリーブ内面
２８　スリーブフランジ内面
３０，３１，４０，４１　インサートホール
３２，３３，４２，４３　カップリングブロック
３４，４４　ヨーク
５０　カップリングディスク
５１，５２　カップリングディスク面
９７，９８　ハブ孔
１００　シャフトカップリングアセンブリ
１０１，１０２，１０３　軸芯
１１１，１２１　ハブ
１１４　切欠き部内面　
１１５　スリーブ
１２４　切欠き部内面
１１８　スリーブ内面
１１２，１１３，１２２，１２３　切欠き部
１１６，１１７，２２６，２２７　インサートホール
１３２，１３３，１４２，１４３　カップリングブロック
１３５，１４５　ヨーク
１５０　カップリングディスク
１５１，１５２　カップリングディスク面
３１６，３１７　ねじ孔
１２６，１２７，２１６，２１７　ボルト
Ｓ０　ステップ基本フローチャート
Ｓ１，Ｓ２　ステップフローチャート
Ｓ０'ステップ統合フローチャート
Ｓ００　シャフト位置合わせ工程
Ｓ１０　第一ハブ接続工程
Ｓ２０　第二ハブ接続工程
Ｓ３０，Ｓ３１，Ｓ３２　ハブカップリング工程
Ｓ４０，Ｓ４１，Ｓ４２　スリーブ工程
Ｓ３０１　カップリングブロック係合接続段階
Ｓ３０２　カップリングブロック拘束続段階
Ｓ３１１　カップリングブロック第一ハブ係合接続段階
Ｓ３１２　カップリングブロック第二ハブ係合接続段階
Ｓ３１３　カップリングブロック拘束接続段階
Ｓ３２１　カップリングブロック第一ハブ拘束接続段階
Ｓ３２２　カップリングブロック第二ハブ拘束接続段階
Ｓ３２３　カップリングブロック係合接続段階
ＡＸ　軸方向
Ｇ１－Ｇ１'　カップリングアセンブリ１垂直断面
Ｂ１－Ｂ１'　カップリングアセンブリ１水平断面
Ｅ－Ｄ　カップリングアセンブリ１横断面（第一のハブ側）
Ａ－Ｆ　カップリングアセンブリ１横断面（第二のハブ側）
Ｇ２－Ｇ２'　カップリングアセンブリ１００垂直断面
Ｋ－Ｋ'　 カップリングアセンブリ１００水平断面
Ａ２－Ａ２'　 カップリングアセンブリ１００横断面

Claims (13)

1. 　　二つのトルク伝達シャフトを連結する、以下の部材：
   　　第一のシャフトに嵌合可能である第一のハブと；
   　　第二のシャフトに嵌合可能である第二のハブと； 
   　　カップリングディスクと；
   　　前記ハブ及び前記カップリングディスクに係合又は接続可能である二個を一組とする二組のカップリングブロックと；そして
   　　前記ハブ又は前記カップリングディスクの二種の部材いずれか一種の部材の外周面には、軸芯を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対の切欠き部が当該一対を一組として合計二組設けられており、前記切欠き部を含む部材の外周面を覆うスリーブであって前記切欠き部を前記部材の外周側開放空間に対して封鎖可能であるスリーブ；
   　を備えるシャフトカップリングアセンブリであって、　
   　　前記切欠き部が前記ハブ又は前記カップリングディスクの二種の構成部材のうちいずれか一種の部材にのみその外周面に、軸芯を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対の切欠き部を一組として合計二組設けられており、当該切欠き部を有さない残りの一種の部材は軸芯を挟み１８０°対向して軸方向に沿ってインサートホールを有する部材であるシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法は、以下の各工程：
   　　　予め前記第一のシャフトと前記第二のシャフトの大凡の位置合わせをするシャフト位置合わせ工程と；
   　　　前記第一のシャフトを前記第一のハブに挿入し、両部材を結合する第一ハブ接続工程と；
   　　　前記第二のシャフトを前記第二のハブに挿入し、両部材を結合する第二ハブ接続工程と；
   　　　前記第一のハブと前記第二のハブをカップリングする工程であって、以下の段階：
   　　　　前記カップリングブロックは前記切欠き部を有する部材と前記切欠き部で係合され、両部材を接続するカップリングブロック係合接続段階；及び
   　　　　前記カップリングブロックは前記切欠き部を有さない前記部材のインサートホールに接続され拘束されるカップリングブロック拘束接続段階；
   　　　を含むカップリング工程；そして
   　　　前記切欠き部を覆う前記スリーブによって、組立後には、前記切欠き部に係合される前記カップリングブロックを前記切欠き部に封鎖するスリーブ工程；
   　を含む、シャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法。
2. 　前記切欠き部が備わる前記いずれか一種の部材が前記ハブである場合には、前記カップリング工程は以下に記述する連結手段（１）及び（２），
   　（１）前記カップリングブロックを軸方向に沿って係合可能である切欠き部を第一のハブ及び第二のハブ各々に軸芯を挟み１８０°対向する外周面に一組ずつ
   　（２）前記カップリングブロックを軸方向に沿って挿入可能であるインサートホールをカップリングディスクのディスク中心を挟み１８０°対向するディスク面に二組
   　の連結手段を用い、以下の各段階：
   　　　　前記第一ハブに一組の前記カップリングブロックの一端部を前記切欠き部に係合するカップリングブロック第一ハブ係合接続段階と；
   　　　　前記第二ハブに残余の一組の前記カップリングブロックの一端部を前記切欠き部に係合するカップリングブロック第二ハブ係合接続段階と；そして
   　　　　前記カップリングディスクに前記カップリングブロックの他端部を前記インサートホールに挿入するカップリングブロック拘束接続段階；
   　を含むカップリング工程であって、
   　前記スリーブは前記第一ハブと前記第二ハブの外周を覆う別個のスリーブであって、 前記切欠き部を覆う前記スリーブによって、スリーブ組立後には、前記切欠き部は前記ハブの外周側開放空間に対して封鎖される領域に配置されて、以下の構成：
   　　前記第一ハブと前記カップリングブロックが実質的に形成する第一のヨークであって、前記切欠き部内で前記カップリングブロックはラジアル方向に移動可能に当該ヨークの偏芯のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部内で前記カップリングブロックは軸方向に傾斜移動可能に当該ヨークの偏角のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部内で前記カップリングブロックは軸方向に移動可能にエンドプレイのミスアライメントも許容可能とされる第一ヨーク構成；及び
   　　前記第二ハブと前記カップリングブロックが実質的に形成する第二のヨークであって、前記切欠き部内で前記カップリングブロックはラジアル方向移動可能に、かつ、当該ヨークの偏芯のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部内で前記カップリングブロックは軸方向に傾斜移動可能に当該ヨークの偏角のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部内で前記カップリングブロックは軸方向に移動可能にエンドプレイのミスアライメントも許容可能とされる第二ヨーク構成；
   　を含み、前記第一ヨーク及び前記第二ヨークによって各ヨークの偏芯及び偏角のミスアライメントを許容可能と構成され、総合して、全方向の偏芯及び偏角のミスアライメントを許容可能に、エンドプレイも許容可能に構成されることを特徴とするシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する請求項１記載の方法。
3. 　前記切欠き部が備わる前記いずれか一種の部材が前記カップリングディスクである場合には、前記カップリング工程は以下に記述する連結手段（３）及び（４）、
   　　　（３）前記カップリングブロックを軸方向に沿って係合可能である切欠き部をカップリングディスクのディスク中心軸を挟み１８０°対向する外周面に二組
   　　　（４）前記カップリングブロックを軸方向に沿って挿入可能であるインサートホールを第一のハブ及び第二のハブ各々の軸芯を挟み１８０°対向するハブフランジ面に一組ずつ
   　　　の連結手段を使用し、前記カップリング工程は以下の各段階：
   　　　　前記カップリングディスクに二組の前記カップリングブロックの外面を前記切欠き部に係合するカップリングブロック係合接続段階と；
   　　　　前記第一ハブに一組の前記カップリングブロックの端面を前記インサートホールに挿入するボルトでねじ締結するカップリングブロック第一ハブ拘束接続段階と；そして
   　　　　前記第二のハブに残余の一組の前記カップリングブロックの端面を前記インサートホールに挿入するボルトでねじ締結するカップリングブロック第二ハブ拘束接続段階；
   　を含むカップリング工程であって、
   　前記スリーブは前記カップリングディスクの外周を覆うスリーブであって、 前記切欠き部を覆う当該スリーブによって、組立後には、前記切欠き部は前記カップリングディスクの外周側開放空間に対して封鎖される領域に配置されて、以下の構成：
   　　前記第一のハブと前記カップリングブロックが実質的に形成する第一のヨークであって、前記切欠き部内で前記カップリングブロックはラジアル方向に移動可能に当該ヨークの偏芯のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部内で前記カップリングブロックは軸方向に傾斜移動可能に当該ヨークの偏角のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部内で前記カップリングブロックは軸方向に移動可能にエンドプレイのミスアライメントも許容可能とされる第一ヨーク構成；及び
   　　前記第二のハブと前記カップリングブロックが実質的に形成する第二のヨークであって、前記切欠き部内で前記カップリングブロックはラジアル方向移動可能とされ、かつ、当該ヨークの偏芯のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部内で前記カップリングブロックは軸方向に傾斜移動可能に当該ヨークの偏角のミスアライメントを許容可能に、かつ、前記切欠き部内で前記カップリングブロックは軸方向に移動可能にエンドプレイのミスアライメントも許容可能とされる第二ヨーク構成；
   　を含み、前記第一ヨーク及び前記第二ヨークによって各ヨークは一体として偏芯及び偏角のミスアライメントを許容可能と構成され、総合して、全方向の偏芯及び偏角のミスアライメントを許容可能に、エンドプレイも許容可能に構成されることを特徴とするシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する請求項１記載の方法。
4. トルク伝達構造体として、以下の：
   　　外周面に軸芯を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対の切欠き部を有する第一のシャフトに嵌合可能である第一ハブと；
   　　外周面に軸芯を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対の切欠き部を有する第二のシャフトに嵌合可能である第二ハブと；
   　　ディスク中心を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対のインサートホールを二組有するカップリングディスクと；そして
   　　二個を一組とする二組のカップリングブロック；
   を備え、さらに、以下の：
   　　前記第一のハブを第一のシャフト側から前記切欠き部を覆う第一スリーブ；及び
   　　前記第二のハブを第二のシャフト側から前記切欠き部を覆う第二スリーブ；
   を備えるシャフトカップリングアセンブリであって、
   　前記第一ハブの切欠き部が前記二個を一組とする二組のカップリングブロックのうちの一組のカップリングブロックの一端部に係合して組立後に第一のヨークを形成可能とされ、当該カップリングブロックは他端部で前記カップリングディスクの対向する一組のインサートホールに一端のディスク面側から係合し、前記第一ヨーク一体としてミスアライメントを許容可能であり、かつ、
   　前記第二ハブの切欠き部が前記二組のカップリングブロックのうちの残余の組のカップリングブロックの一端部に係合して組立後に第二のヨークを形成可能とされ、当該第二ヨークは他端部で前記カップリングディスクの対向する一組のインサートホールに他端のディスク面側から係合し、前記第二ヨークのミスアライメントを許容可能であり、　かつ、
   　前記切欠き部内で前記カップリングブロックは軸方向に移動可能であり、
   　組立後には、前記第一スリーブは前記第一ハブの切欠き部に係合されるカップリングブロックを前記切欠き部内に封鎖し、前記第二スリーブは前記カップリングブロックを前記切欠き部に封鎖する、シャフトカップリングアセンブリ。
5. トルク伝達構造体として、以下の：
   　軸芯を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対のインサートホールを有する第一のシャフトに嵌合可能である第一のハブと；
   　軸芯を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対のインサートホールを有する第二のシャフトに嵌合可能である第二のハブと；
   　外周面にディスク中心を挟み１８０°対向して軸方向に沿う一対の切欠き部を二組有するカップリングディスクと；
   　前記カップリングディスクの前記切欠き部を覆うスリーブと；そして
   　二個を一組とする二組のカップリングブロック；
   　を備えるシャフトカップリングアセンブリであって、
   　　前記第一のハブの前記インサートホールを貫通して前記二個を一組とする二組の前記カップリングブロックのうちの一組のカップリングブロックの端面とボルトによりねじ締結接続されて組立後に第一のヨークを形成可能とされ、当該カップリングブロックは外面で前記カップリングディスクの対向する一組の前記切欠き部に係合し、前記第一ヨークのミスアライメントを許容可能とされ、かつ、
   　　前記第二のハブのインサートホールを貫通して前記二組のカップリングブロックのうちの残余の組のカップリングブロックの端面とボルトによりねじ締結接続されて組立後に第二のヨークを形成可能とされ、当該カップリングブロックは外面で前記カップリングディスクの対向する一組の前記切欠き部に係合し、前記第二ヨークのミスアライメントを許容可能であり、
   　　組立後には、前記スリーブは前記カップリングブロックを前記切欠き部に封鎖するシャフトカップリングアセンブリ。
6. 　前記ミスアライメントは偏芯、偏角及びエンドプレイである請求項４～５いずれか１項記載のシャフトカップリングアセンブリ。
7. 　前記トルク伝達構造体がリジッドな部材のみから成る請求項４又は５記載のシャフトカップリングアセンブリ。
8. 　前記カップリングブロックに粘弾性部材から成る部材を使用する請求項４又は５記載のシャフトカップリングアセンブリ
9. 　前記切欠き部にはほぼ矩形断面の切欠きを使用し、前記インサートホールにはほぼ円孔を使用する請求項４又は５記載のシャフトカップリングアセンブリ。
10. 　請求項２記載のシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法で連結された二つのシャフトを含むシャフトカップリングアセンブリを保守する方法は、以下の工程：
    　前記スリーブをハブから外し前記切欠き部を露出させる工程；
    の後に、
    　前記スリーブ以外のシャフトカップリングアセンブリ部材を分解せず、前記カップリングブロックを交換する工程を含むシャフトカップリングアセンブリの保守方法。
11. 　請求項３記載のシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法で連結された二つのシャフトを含むシャフトカップリングアセンブリを保守する方法は、以下の工程：
    　前記スリーブを前記カップリングディスクから外し前記切欠き部を露出させる工程；
    の後に、
    　前記スリーブ以外のシャフトカップリングアセンブリ部材を分解せず、前記カップリングブロックを交換する工程を含むシャフトカップリングアセンブリの保守方法。
12. 前記カップリングディスクは複数のディスクで積層構成されている請求項１～３又は１０又は１１のいずれか１項記載の方法。
13. 前記カップリングディスクは複数のディスクで積層構成されている請求項４又は５記載のシャフトカップリングアセンブリ。

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