WO2017154370A1 - 視線検出装置および視線検出方法 - Google Patents

視線検出装置および視線検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】対象者が眼鏡を着用している場合であっても、眼鏡のフレームやレンズなどからの反射光による影響を抑えて、瞳孔の検出を正確に行うことができる視線検出装置及び視線検出方法を提供することを目的とする。 【解決手段】明瞳孔画像と暗瞳孔画像をそれぞれ取得し、明瞳孔画像と暗瞳孔画像の差分画像を作成する瞳孔画像抽出部と、差分画像を二値化した二値画像を作成する画像処理部と、二値画像における1つ以上の輝点のそれぞれについて、明瞳孔画像において対応する領域の輝度特徴量を算出するとともに、暗瞳孔画像において対応する領域の輝度特徴量を算出する輝度算出部と、輝点のそれぞれについて、輝度算出部で算出した、明瞳孔画像において対応する領域の輝度特徴量と暗瞳孔画像において対応する領域の輝度特徴量とを互いに比較し、その比較結果に基づいて、その輝点が瞳孔であるか否かを判定する判定部とを備える。

Description

視線検出装置および視線検出方法
 本発明は、車両の運転者その他の対象者の視線方向を検出可能な視線検出装置および視線検出方法に関する。
 特許文献1に記載の瞳孔検知方法においては、対象者が眼鏡を着用した場合でも確実にドライバの瞳孔位置を検出することを目的として、明瞳孔画像と暗瞳孔画像との差分画像から瞳孔候補領域を抽出するとともに、明瞳孔画像と暗瞳孔画像とのAND演算画像から角膜反射像を抽出し、抽出された瞳孔候補領域と角膜反射像とを比較することによって瞳孔候補領域を選定している。
特開2009-254525号公報
 しかしながら、明瞳孔画像取得用光源と暗瞳孔画像取得用光源は、出射光の波長やカメラに対する位置が異なっているため、明瞳孔画像と暗瞳孔画像において現れる、眼鏡のフレームやレンズなどからの反射光による像は、位置、輝度、または大きさが互いに異なった形で現れる。このため、明瞳孔画像と暗瞳孔画像との差分画像を取得しても、眼鏡からの反射光像を完全に除去することは困難である。さらに、眼鏡からの反射光像は、瞳孔画像と比べて輝度が高いことが多いため、反射光像を誤って瞳孔画像として検出してしまい正確に視線を検知できないおそれがある。
 そこで本発明は、対象者が眼鏡を着用している場合であっても、眼鏡のフレームやレンズなどからの反射光による影響を抑えて、瞳孔の検出を正確に行うことができる視線検出装置及び視線検出方法を提供することを目的とする。
 上記課題を解決するために、本発明の視線検出装置は、明瞳孔画像と暗瞳孔画像をそれぞれ取得し、明瞳孔画像と暗瞳孔画像の差分画像を作成する瞳孔画像抽出部と、差分画像を二値化した二値画像を作成する画像処理部と、二値画像における1つ以上の輝点のそれぞれについて、明瞳孔画像において対応する領域の輝度特徴量を算出するとともに、暗瞳孔画像において対応する領域の輝度特徴量を算出する輝度算出部と、輝点のそれぞれについて、輝度算出部で算出した、明瞳孔画像において対応する領域の輝度特徴量と暗瞳孔画像において対応する領域の輝度特徴量とを互いに比較し、その比較結果に基づいて、その輝点が瞳孔であるか否かを判定する判定部とを備えることを特徴としている。輝度特徴量としては、対応する領域の輝度の平均値、メジアン値、最大値、最小値、ヒストグラム、あるいは、それらを組み合わせて用いることが好ましい。
 本発明の視線検出方法は、明瞳孔画像と暗瞳孔画像をそれぞれ取得するステップと、明瞳孔画像と暗瞳孔画像の差分画像を作成し、差分画像を二値化した二値画像を作成するステップと、二値画像における1つ以上の輝点のそれぞれについて、明瞳孔画像において対応する領域の輝度特徴量を算出するとともに、暗瞳孔画像において対応する領域の輝度特徴量を算出する輝度特徴量算出ステップと、1つ以上の輝点のそれぞれについて、輝度特徴量算出ステップで算出した、明瞳孔画像において対応する領域の輝度特徴量と暗瞳孔画像において対応する領域の輝度特徴量とを互いに比較する輝度比較ステップと、輝度比較ステップの比較結果に基づいて、1つ以上の輝点のそれぞれについて、瞳孔であるか否かを判定するステップとを備えることを特徴としている。
 瞳孔画像は明瞳孔画像と暗瞳孔画像とで輝度特徴量の差が大きいのに対して、眼鏡からの反射光や角膜反射光等は輝度特徴量の差が小さいことから、明瞳孔画像と暗瞳孔画像における輝度特徴量を互いに比較することによって、差分画像中の複数の瞳孔候補から瞳孔を正確に選択することができる。したがって、対象者が眼鏡を着用しており、眼鏡のフレームやレンズからの反射光が存在する場合であっても、このような反射光による影響を抑えて、瞳孔の検出を正確に行うことができる。
 本発明の視線検出装置では、判定部における比較により、明瞳孔画像と暗瞳孔画像において輝点に対応する領域の輝度特徴量の差が所定値以上であったとき、判定部は、その輝点が瞳孔であると判定することが好ましい。
 これにより、瞳孔と眼鏡からの反射光等とを確実に区別することができ、精度の高い視線検出に資することができる。
 本発明の視線検出装置では、明瞳孔画像と暗瞳孔画像において輝点に対応する領域の輝度特徴量が所定の範囲内であったとき、判定部は、その輝点が瞳孔であると判定することが好ましい。
 これにより、瞳孔画像よりも輝度の高い眼鏡からの反射光等を瞳孔候補から除外しやすくなり、判定精度を高めることができる。
 本発明の視線検出装置では、判定部によって瞳孔であると判定された輝点に基づいて楕円形状の範囲を算出し、この楕円形状の中心を瞳孔の中心として算出する瞳孔中心算出部を備えることが好ましい。
 または、判定部によって瞳孔であると判定された輝点に基づいて、輝点の重心を算出し、この重心を瞳孔の中心として算出する瞳孔中心算出部を備えることが好ましい。
 または、判定部によって瞳孔であると判定された輝点に基づいて、輝点の占める領域の中央値を算出し、この中央値を瞳孔の中心として算出する瞳孔中心算出部を備えることが好ましい。
 これにより、さまざまな対象者の眼の形状に合わせて適切な範囲を設定することができ、正確な瞳孔中心算出に資することができる。
 本発明の視線検出装置は、互いに離れて配置されてそれぞれが少なくとも目を含む領域の画像を取得する第1カメラおよび第2カメラと、第1カメラに接近して配置された第1光源と、第2カメラに接近して配置された第2光源とを備え、瞳孔画像抽出部は、それぞれのカメラで取得した画像から明瞳孔画像と暗瞳孔画像を取得することが好ましい。
 点灯させた光源と略同軸のカメラで明瞳孔画像を取得するとともに、非同軸のカメラで暗瞳孔画像を取得する視線検出装置において、眼鏡からの反射光等による影響を抑えて、瞳孔の検出を正確に行うことができる。
 本発明の視線検出方法は、二値画像における1つ以上の輝点のそれぞれについて、特徴情報を測定する特徴情報測定ステップと、特徴情報測定ステップにおいて測定した特徴情報が、所定の範囲内にある輝点のみを輝度特徴量算出ステップの対象に決定するステップとを備えることが好ましい。ここで、特徴情報は、輝点のサイズ、縦横比、充填率を含むことが好ましい。
 これにより、瞳孔画像が有する形状などの特徴によって瞳孔候補の選択ができるため、明瞳孔画像と暗瞳孔画像における輝度特徴量による判定と合わせて精度の高い瞳孔の判定を行うことが可能となる。また、輝度特徴量による判定の前にこのステップを実行することにより、輝度特徴量による判定の対象を減らすことができるため、輝度特徴量の判定にかかる演算処理の負担を軽減させることができる。
 本発明によると、対象者が眼鏡を着用している場合であっても、眼鏡のフレームやレンズなどからの反射光による影響を抑えて、瞳孔の検出を正確に行うことができる視線検出装置及び視線検出方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る視線検出装置の構成を示すブロック図である。 (A)は明瞳孔画像の例、(B)は暗瞳孔画像の例、(C)は(A)の明瞳孔画像と(B)の暗瞳孔画像の差分画像を示す図である。 本発明の実施形態に係る視線検出方法の処理の流れを示すフローチャートである。
 以下、本発明の実施形態に係る視線検出装置および視線検出方法について図面を参照しつつ詳しく説明する。
 図1と図2を参照して、本実施形態に係る視線検出装置10の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る視線検出装置10の構成を示すブロック図である。図2(A)は明瞳孔画像の例、図2(B)は暗瞳孔画像の例、図2(C)は図2(A)の明瞳孔画像と図2(B)の暗瞳孔画像の差分画像を示す図である。図2(A)、(B)、(C)は瞳孔画像の検出範囲81を拡大して示している。図2(A)と図2(B)は瞳孔の画像と反射光像を明りょうに示すために、検出範囲81を取り出して概念的に示している。
 図1に示すように、視線検出装置10は、2つの光源11、12、2つのカメラ21、22、制御部30、2つの光源制御部31、32、2つの画像取得部41、42、瞳孔画像抽出部51、瞳孔中心算出部54、角膜反射光中心検出部55、視線方向算出部56、画像処理部57、輝度算出部58、および、判定部59を備える。視線検出装置10は、車両の車室内の、例えばインストルメントパネルやウインドシールドの上部などに、対象者としての運転者の顔に向けるように設置される。
 カメラ21、22は、光軸が所定距離だけ互いに離間するように配置されている。カメラ21、22は、撮像素子として、例えばCMOS(相補型金属酸化膜半導体)を有している。この撮像素子は運転者の眼を含む顔の画像を取得し、水平方向および垂直方向に配列された複数の画素で光が検出される。
 第1光源11と第2光源12は、それぞれ、例えば複数個のLED(発光ダイオード)光源からなる。第1光源11は、例えば、第1カメラ21のレンズの外側において、レンズを囲むように配置され、第2光源12は、例えば、第2カメラ22のレンズの外側において、レンズを囲むように配置されている。これらのカメラ21、22においては、2つの光源11、12から出射される検知光の波長に合わせたバンドパスフィルタを配置していることが好ましい。これにより、瞳孔画像抽出部51における瞳孔画像の抽出や、視線方向算出部56における視線方向の算出を精度良く行うことができる。
 第1光源11のLED光源、および、第2光源12のLED光源は、ともに、800nm以上1000nm以下の赤外光(近赤外光)を出射し、この検知光を運転者の眼に与えることができるように配置されている。特に、850nmは、人の眼の眼球内での光吸収率が低い波長であり、この光は眼球の奥の網膜で反射されやすい。
 第1カメラ21と第1光源11のLED光源の光軸間距離は、視線検出装置10と運転者としての運転者との距離を考慮して、第1カメラ21と第2カメラ22の光軸間距離に対して十分に短くしている。そのため、第1光源11は第1カメラ21に対して互いの光軸が略同軸であるとみなすことができる。同様に、第2カメラ22と第2光源12のLED光源の光軸間距離は、第1カメラ21と第2カメラ22の光軸間距離に対して十分に短くしているため、第2光源12は第2カメラ22に対して互いの光軸が略同軸であるとみなすことができる。
 これに対して、第1カメラ21と第2カメラ22の光軸間距離を十分に長くとっているため、第1光源11と第2カメラ22の光軸、および、第2光源12と第1カメラ21の各光軸とは、同軸ではない。以下の説明においては、上記配置を、2つの部材が略同軸である等と表現し、2つの部材が非同軸である等と表現することがある。
 なお、以上の説明では2つの光源11、12からの出射光の波長を、両者とも、眼球内での光吸収率が低い波長としていたが、一方の光源からの出射光の波長を光吸収率が高く、網膜まで到達しづらい波長とし、明瞳孔画像撮影用の光源と暗瞳孔画像撮影用の光源としてもよい。また、光源やカメラの数は2台ずつに限定されない。
 2つの光源制御部31、32、2つの画像取得部41、42、瞳孔画像抽出部51、瞳孔中心算出部54、角膜反射光中心検出部55、視線方向算出部56、画像処理部57、輝度算出部58、および、判定部59は、コンピュータのCPUやメモリで構成されており、各部による処理は、予めインストールされたソフトウエアを実行することで行われる。
 光源制御部31および光源制御部32は、制御部30からの指示信号にしたがって、第1光源11と第2光源12の点灯・非点灯をそれぞれ制御する。カメラ21、22は、制御部30からの指示信号にしたがって画像を取得し、カメラ21、22で撮影された画像は、フレームごとに画像取得部41、42にそれぞれ取得される。
 画像取得部41、42で取得された画像は、フレームごとに瞳孔画像抽出部51に読み込まれる。瞳孔画像抽出部51は、明瞳孔画像検出部52と暗瞳孔画像検出部53とを備えている。明瞳孔画像検出部52では、以下の明瞳孔撮影条件(a)のいずれかを満たす、光源とカメラの組み合わせのときの眼の画像が検出され、暗瞳孔画像検出部53では、以下の暗瞳孔撮影条件(b)のいずれかを満たす、光源とカメラの組み合わせのときの眼の画像が検出される。
(a)明瞳孔撮影条件
 (a-1)第1光源11の点灯期間に、これと略同軸の第1カメラ21で画像を取得
 (a-2)第2光源12の点灯期間に、これと略同軸の第2カメラ22で画像を取得
(b)暗瞳孔撮影条件
 (b-1)第1光源11の点灯期間に、これと非同軸の第2カメラ22で画像を取得
 (b-2)第2光源12の点灯期間に、これと非同軸の第1カメラ21で画像を取得
 第1光源11から出射する赤外光は、運転者の眼の網膜に至る眼球内での吸収率が低いため、網膜で反射されやすい。したがって、第1光源11が点灯したときに、第1光源11と略同軸の第1カメラ21で取得される画像では、網膜で反射された赤外光が瞳孔を通じて検出され、瞳孔が明るく見える。この画像は、明瞳孔画像として明瞳孔画像検出部52で抽出される。これは、第2光源12が点灯したときに、これと略同軸の第2カメラ22で取得される画像についても同様である。
 これに対して、第1光源11を点灯したときに、第1光源11と非同軸の第2カメラ22で画像を取得する場合には、網膜で反射された赤外光が第2カメラ22にほとんど入射しないため、瞳孔が暗く見える。したがって、この画像は暗瞳孔画像として、暗瞳孔画像検出部53で抽出される。これは、第2光源12が点灯したときに、非同軸の第1カメラ21で取得される画像についても同様である。
 瞳孔画像抽出部51では、明瞳孔画像検出部52で検出された明瞳孔画像から、暗瞳孔画像検出部53で検出された暗瞳孔画像がマイナスされて差分画像が作成される。さらに、瞳孔検出範囲81(図2)として、両眼を含む所定の大きさの範囲が切り出される。切り出された画像は、画像処理部57に与えられ、画像処理によって二値化されて二値画像が作成される。作成された二値画像は画像処理部57内のメモリに保存される。画像処理部57においては、ラベリングの画像処理が施され、二値画像における1つ以上の輝点のそれぞれに対してラベルが付される。それぞれの輝点、および、輝点に付されたラベルは輝度算出部58と判定部59へ出力される。
 判定部59では、二値画像中の各輝点の特徴情報が測定され、この特徴情報に基づいて、瞳孔画像の瞳孔候補としての輝点が選択される。特徴情報としては、例えば、輝点のサイズ、縦横比、充填率がある。ここで、サイズは輝点の最大径や面積であり、縦横比は例えば縦方向の最大値と横方向の最大値の比であり、充填率とは、外周形状から想定される仮想の楕円形状の面積に対する、輝度がゼロでない画素の面積の割合である。判定部59は、特徴情報が所定の範囲内にある輝点を瞳孔候補として選択する。所定の範囲とは、例えば、一般的な瞳孔のサイズ、縦横比、充填率の平均値の範囲や、視線検出装置10が備え付けられた車両の運転者等の瞳孔として登録された特徴情報の範囲である。瞳孔画像の瞳孔候補の選択結果は輝度算出部58へ出力される。
 輝度算出部58では、判定部59で選択された瞳孔候補について、明瞳孔画像と暗瞳孔画像においてそれぞれ対応する領域の輝度特徴量が算出される。輝度特徴量としては、例えば、輝度の平均値、輝度のメジアン値、輝度の最大値、輝度の最小値、輝度分布があるが、ここでは平均輝度を用いる。この輝度特徴量の算出においては、まず明瞳孔画像において瞳孔候補に対応する領域の平均輝度が算出され、次に暗瞳孔画像において瞳孔候補に対応する領域の平均輝度が算出される。ここで、上述のとおり、明瞳孔画像と暗瞳孔画像とでは光源とカメラの関係が異なるため、明瞳孔画像において算出対象となる領域の位置は、差分画像における瞳孔候補の位置と直接対応する一方で、暗瞳孔画像における算出対象領域の位置は、差分画像における瞳孔候補の位置とずれが生じている。このずれ量(シフト量)は、明瞳孔画像と暗瞳孔画像において互いに対応する輝点間の距離であり、光源11、12の互いの位置関係や光源11、12と対象者との距離に基づいて算出する。輝度算出部58では、明瞳孔画像において平均輝度が算出された後に、明瞳孔画像上の領域の位置に上記シフト量を加算することによって、暗瞳孔画像における算出対象領域の位置が算出され、この領域における平均輝度が算出される。輝度算出部58による平均輝度の算出結果は判定部59へ出力される。
 判定部59は、特徴情報が所定の範囲内にあった瞳孔候補としての輝点のみについて、明瞳孔画像において対応する領域の平均輝度と、暗瞳孔画像において対応する領域の平均輝度とを互いに比較し、その比較結果に基づいて、対象となった輝点が瞳孔であるか否かを判定する。この比較は、対象となる2つの平均輝度の差や比をとることによって行い、差や比が所定値以上であったときは、その輝点が瞳孔であると判定する。ここで、光源11、12から出射する赤外光は眼の網膜に至る眼球内での吸収率が低いものであり、明瞳孔画像の取得においては、光源と略同軸のカメラで画像を取得するために瞳孔が明るく見える。これに対して、暗瞳孔画像の取得においては、光軸と非同軸のカメラで画像を取得するために、瞳孔が暗く見える。したがって、明瞳孔画像と暗瞳孔画像で対象となる領域の平均輝度を比較すると、その差や比は大きなものとなる。一方、眼鏡のフレームやレンズ等からの反射光像や、角膜反射像は、明瞳孔画像と暗瞳孔画像における平均輝度の差が小さい。このような特性の違いに基づいて、判定部59においては、瞳孔画像と、眼鏡からの反射光や角膜反射光の画像とを区別して、対象の輝点が瞳孔であるか否かを判定する。
 さらに、判定部59は、対象となる輝点の平均輝度が、あらかじめ設定された値(想定輝度)よりも低く、所定の範囲内であったときは、その輝点が瞳孔であると判定する。眼鏡からの反射光像は、明瞳孔画像と暗瞳孔画像のいずれにおいても、瞳孔画像に対して輝度が大きい。このため、眼鏡からの反射光像として想定される輝度(想定輝度)よりも低く、また、瞳孔画像として認識可能な最小限の輝度よりも大きな輝度を有していれば瞳孔として判定することが可能となる。
 判定部59において瞳孔であると判定された輝点については、瞳孔中心算出部54において、瞳孔の形状と面積に対応するエリア画像が算出される。さらに、このエリア画像を含む楕円が抽出され、この楕円形状の中心、すなわち、楕円形状の長軸と短軸との交点が瞳孔の中心位置として算出される。この楕円の抽出(楕円フィッティング)は、各種の手法を用いることができ、例えばエリア画像が内接する楕円を算出し、この楕円を選択する。瞳孔中心算出部54は、算出した瞳孔の中心位置の座標データを視線方向算出部56へ送出する。
 ここで、瞳孔の中心位置の算出は、楕円形状に基づいて算出する方法に限定されない。例えば、判定部59において瞳孔であると判定された輝点に基づいて、輝点の重心を算出し、この重心を瞳孔の中心として算出することもできる。また、判定部59によって瞳孔であると判定された輝点に基づいて、輝点が占める領域の中央値を算出し、この中央値を瞳孔の中心として算出してもよい。
 一方、暗瞳孔画像検出部53で検出された暗瞳孔画像信号は、角膜反射光中心検出部55に与えられる。暗瞳孔画像信号は、角膜の反射点からの反射光による輝度信号が含まれている。角膜の反射点からの反射光はプルキニエ像を結像するものであり、カメラの撮像素子では、きわめて小さい面積のスポット画像として取得される。角膜反射光中心検出部55では、このスポット画像が画像処理されて、反射光中心座標として、暗瞳孔画像における、角膜の反射点からの反射光(角膜反射光)の中心の座標が求められる。角膜反射光中心検出部55は、算出した角膜反射光の中心座標を視線方向算出部56へ送出する。
 瞳孔中心算出部54で算出された瞳孔中心算出値と角膜反射光中心検出部55で算出された角膜反射光中心算出値は、視線方向算出部56に与えられる。視線方向算出部56では、瞳孔中心算出値と角膜反射光中心算出値とから視線の向きが検出される。
 ここで、図2(A)に示す明瞳孔画像61と図2(B)に示す暗瞳孔画像62が得られた場合について説明する。図2(A)、(B)、(C)は、明瞳孔画像61、暗瞳孔画像62、および、差分画像63の検出範囲81をそれぞれ拡大して示した図である。
 明瞳孔画像61と暗瞳孔画像62の差分画像63においては、明瞳孔画像61における瞳孔の画像71から暗瞳孔画像62における瞳孔の画像71をマイナスすることによって瞳孔画像72が得られる。
 また、明瞳孔画像61には眼鏡からの反射光像73が現れており、暗瞳孔画像62にも眼鏡からの反射光像74が現れている。これらの反射光像73、74は眼鏡の同じ部分からの反射光によるものであるが、明瞳孔画像と暗瞳孔画像を取得するときの光源とカメラの位置関係の違いによって、現れる位置がずれている。すなわち、明瞳孔画像61上の反射光像73は、直線L上に中心が位置する円形状であるのに対して、暗瞳孔画像62上の反射光像74は、直線Lから中心がずれた円形状となっている。したがって、明瞳孔画像61から暗瞳孔画像62をマイナスしても反射光像73、74は完全に消えることがなく、図2(C)に示すように、三日月状の残存画像75が残る。
 これに対して、本実施形態の視線検出装置10によれば、図2(C)に示すように、差分画像やこれを二値化した二値画像に、瞳孔画像のほかに、眼鏡からの反射光などの残存画像が現れていたとしても、輝度算出部58によって算出された平均輝度に基づいて判定部59において輝点が瞳孔であるか否かを判定することができるため、対象者が眼鏡をかけていた場合などにおいても、瞳孔画像を特定することができ、これによって瞳孔の検出や視線方向の算出を正確に行うことができる。
 次に、図3を参照して、本実施形態に係る視線検出方法における処理の流れについて説明する。図3は、本実施形態に係る視線検出方法の処理の流れを示すフローチャートである。図3は、明瞳孔画像と暗瞳孔画像の取得から瞳孔座標の取得までの処理の流れを示している。
 まず、第1カメラ21の動作について説明する。制御部30の制御により、瞳孔画像取得のために第1光源11が点灯され、この点灯に合わせて画像を取得する事で明瞳孔画像を得る(ステップS1)。また、第2光源12が点灯され、この点灯に合わせて画像を取得する事で暗瞳孔画像を得る(ステップS2)。
 次に、第2カメラ22の動作について説明する。第1カメラの場合と同様に、制御部30の制御により、瞳孔画像取得のために第1光源11が点灯され、この点灯に合わせて画像を取得すると、第2カメラ22では暗瞳孔画像が得られる(ステップS1)。また、第2光源12が点灯され、この点灯に合わせて画像を取得すると、第2カメラ22では明瞳孔画像が得られる(ステップS2)。
 ステップS1において、第1カメラ21で撮影された画像は画像取得部41から瞳孔画像抽出部51の明瞳孔画像検出部52に読み込まれ、明瞳孔画像検出部52において明瞳孔画像が検出される。また、第2カメラ22で撮影された画像は画像取得部42から瞳孔画像抽出部51の暗瞳孔画像検出部53に読み込まれ、暗瞳孔画像検出部53において暗瞳孔画像が検出される。
 ステップS2において、第1カメラ21で撮影された画像は画像取得部41から瞳孔画像抽出部51の暗瞳孔画像検出部53に読み込まれ、暗瞳孔画像検出部53において暗瞳孔画像が検出される。また、第2カメラ22で撮影された画像は画像取得部42から瞳孔画像抽出部51の明瞳孔画像検出部52に読み込まれ、明暗瞳孔画像検出部52において明瞳孔画像が検出される。
 瞳孔画像抽出部51では、明瞳孔画像検出部52で検出された明瞳孔画像から、暗瞳孔画像検出部53で検出された暗瞳孔画像がマイナスされて差分画像が作成される(ステップS3)。さらに瞳孔画像抽出部51では、検出範囲81(図2)として、対象者の両眼を含む所定の大きさの範囲の画像が切り出される(ステップS4)。
 上記ステップS4で切り出された画像は画像処理部57に送られ、画像処理によって二値画像が作成される(ステップS5)。作成された二値画像は画像処理部57内のメモリに保存される。この二値画像に対して、画像処理部57はラベリング処理を実行し、二値画像に含まれる1つ以上の輝点のそれぞれについてラベルが付される。輝点を含む二値画像はラベルとともに判定部59へ出力され、判定部59では、各輝点の特徴情報として、輝点のサイズ、縦横比、充填率などが測定される(ステップS6、特徴情報測定ステップ)。
 つづいて、判定部59では、取得した特徴情報が所定の範囲にあるかどうかが判定され、所定の範囲内にある輝点が瞳孔候補として選択される(ステップS7)。この判定の結果、瞳孔候補があった場合(ステップS7でY)、選択された瞳孔候補とラベルが輝度算出部58へ出力される。ここで、瞳孔候補が複数ある場合は、ラベルの順に画像が選択され、輝度算出部58へデータが出力される。
 瞳孔候補の情報を受けた輝度算出部58では、二値画像における瞳孔候補の位置に対応する明瞳孔画像の領域が算出される。明瞳孔画像上の座標が二値画像上の座標にそのまま対応していれば、二値画像上で瞳孔候補が占める範囲が明瞳孔画像上で対応する領域となる。つづいて、輝度算出部58は、算出した領域の画素の輝度の平均値を算出する(ステップS8、輝度特徴量算出ステップ)。
 次に、輝度算出部58は、明瞳孔画像と暗瞳孔画像において互いに対応する輝点間の距離のずれ量(シフト量)を算出する(ステップS9)。さらに輝度算出部58は、ステップS8で対象とした瞳孔候補の明瞳孔画像上における領域の座標値に上記ずれ量を加算したシフト座標を算出する(ステップS10)。輝度算出部58は、暗瞳孔画像において上記シフト座標に対応する領域の画素の輝度特徴量を算出する(ステップS11、輝度特徴量算出ステップ)。 輝度特徴量としては、例えば、平均輝度を用いる。上記ステップS8で算出された明瞳孔画像上での瞳孔候補の領域の平均輝度のデータと、同一の瞳孔候補に対応する領域について算出された暗瞳孔画像上での平均輝度のデータ(ステップS11)とは判定部59へ出力される。
 上記平均輝度のデータ(ステップS8、S11)を受けた判定部59では、輝度比較ステップとして、明瞳孔画像と暗瞳孔画像における平均輝度のデータが互いに比較され、また、判定ステップとして、それぞれの平均輝度が想定輝度よりも低く、所定の範囲内であるか否かが判定される(ステップS12)。平均輝度の差が所定値以上であり、かつ、明瞳孔画像と暗瞳孔画像における平均輝度が想定輝度よりも低く、所定の範囲内である場合(ステップS12でY)、判定部59は、対象となっている瞳孔候補が瞳孔であると判定し、瞳孔画像が確定する(ステップS13)。
 瞳孔画像が確定すると、瞳孔中心算出部54において、瞳孔の形状と面積に対応するエリア画像が算出される。さらに、瞳孔中心算出部54では、算出されたエリア画像を含む楕円形状が抽出され(楕円フィッティング)(ステップS14)、楕円形状の中心位置の座標(XP,YP)が算出される(ステップS15)。
 上記ステップS12において、(1)平均輝度の差が所定値未満であり、または、(2)明瞳孔画像と暗瞳孔画像における平均輝度が想定輝度以上である、もしくは、平均輝度が所定の範囲内にない場合(ステップS12でN)、判定部59は、対象としていた瞳孔候補は瞳孔ではないと判定し、この瞳孔候補以外に判定を行っていない未判定画像があるか否かを判定する(ステップS16)。未判定画像があると判定した場合(ステップS16でY)、次のラベルの瞳孔候補について、上記ステップS8からの処理が実行される。
 一方、上記ステップS16において未判定画像がないと判定した場合(ステップS16でN)、および、上記ステップS7において瞳孔候補が存在しないと判定した場合(ステップS7でN)、瞳孔中心の算出のための楕円形状の抽出はできないものと判定する(ステップS17)。
 以上のように構成されたことから、上記実施形態によれば、次の効果を奏する。
(1)二値画像における1つ以上の輝点のそれぞれについて、明瞳孔画像と暗瞳孔画像のそれぞれにおいて対応する領域の平均輝度を算出し、算出した平均輝度を互いに比較した結果に基づいて、対象とした輝点が瞳孔の画像であるか否かを判定している。ここで、瞳孔画像は明瞳孔画像と暗瞳孔画像とで平均輝度の差が大きいのに対して、眼鏡からの反射光や角膜反射光等は平均輝度の差が小さいことから、明瞳孔画像と暗瞳孔画像における平均輝度を互いに比較することによって、差分画像中の複数の瞳孔候補から瞳孔を正確に選択することができる。したがって、対象者が眼鏡を着用しており、眼鏡のフレームやレンズからの反射光が存在する場合であっても、このような反射光による影響を抑えて、瞳孔の検出を正確に行うことができ、ひいては正確な視線検出に資することができる。
(2)判定部59における比較により、明瞳孔画像と暗瞳孔画像において輝点に対応する領域の平均輝度の差が所定値以上であったとき、対象とした輝点が瞳孔であると判定しているため、瞳孔画像と眼鏡からの反射光等とを確実に区別することができ、精度の高い視線検出に資することができる。
 さらに、明瞳孔画像と暗瞳孔画像において輝点に対応する領域の平均輝度が所定の範囲内であったとき、判定部は、その輝点が瞳孔であると判定している。これにより、瞳孔画像よりも輝度の高い眼鏡からの反射光等を瞳孔候補が除外しやすくなることから、判定精度を高めることができる。
(3)判定部59によって瞳孔画像であると判定された輝点に基づいて楕円形状の範囲を算出し、この楕円形状の中心を瞳孔の中心として算出するため、さまざまな対象者の眼の形状に合わせて適切な範囲を設定することができ、正確な瞳孔中心算出に資することができる。
(4)離れて配置されてそれぞれが少なくとも目を含む領域の画像を取得する第1カメラ21および第2カメラ22と、第1カメラ21に接近して配置された第1光源11と、第2カメラ22に接近して配置された第2光源12とを備え、瞳孔画像抽出部51は、それぞれのカメラで取得した画像から明瞳孔画像と暗瞳孔画像を取得している。この構成においては、点灯させた光源と略同軸のカメラで明瞳孔画像を取得するとともに、非同軸のカメラで暗瞳孔画像を取得しており、この構成において上記判定を実行することにより、眼鏡からの反射光等による影響を抑えて、瞳孔の検出を正確に行うことができる。
(5)二値画像における1つ以上の輝点のそれぞれについて、特徴情報を測定する特徴情報測定ステップと、特徴情報測定ステップにおいて測定した特徴情報が、所定の範囲内にある輝点のみを平均輝度算出ステップの対象に決定するステップとを備える。ここで、特徴情報は、輝点のサイズ、縦横比、充填率を含むことが好ましい。これにより、瞳孔画像が有する形状などの特徴によって瞳孔候補の選択ができるため、明瞳孔画像と暗瞳孔画像における平均輝度による判定と合わせて精度の高い瞳孔画像の判定を行うことが可能となる。また、平均輝度による判定の前にこのステップを実行することにより、平均輝度による判定の対象を減らすことができるため、平均輝度の判定にかかる演算処理の負担を軽減させることができる。
 本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的または本発明の思想の範囲内において改良または変更が可能である。
 以上のように、本発明に係る視線検出装置および視線検出方法は、対象者が眼鏡を着用しており、眼鏡のフレームやレンズからの反射光が存在する場合であっても、このような反射光による影響を抑えて、瞳孔の検出を正確に行うことができる点で有用である。
 10  視線検出装置
 11  第1光源
 12  第2光源
 21  第1カメラ
 22  第2カメラ
 30  制御部
 31、32 光源制御部
 41、42 画像取得部
 51  瞳孔画像抽出部
 52  明瞳孔画像検出部
 53  暗瞳孔画像検出部
 54  瞳孔中心算出部
 55  角膜反射光中心検出部
 56  視線方向算出部
 57  画像処理部
 58  輝度算出部
 59  判定部
 61  明瞳孔画像
 62  暗瞳孔画像
 63  差分画像
 71  瞳孔の画像
 72  瞳孔画像
 73、74 反射光像
 75  残存画像
 81  検出範囲

Claims (12)

  1.  明瞳孔画像と暗瞳孔画像をそれぞれ取得し、前記明瞳孔画像と前記暗瞳孔画像の差分画像を作成する瞳孔画像抽出部と、
     前記差分画像を二値化した二値画像を作成する画像処理部と、
     前記二値画像における1つ以上の輝点のそれぞれについて、前記明瞳孔画像において対応する領域の輝度特徴量を算出するとともに、前記暗瞳孔画像において対応する領域の輝度特徴量を算出する輝度算出部と、
     前記輝点のそれぞれについて、前記輝度算出部で算出した、前記明瞳孔画像において対応する領域の輝度特徴量と前記暗瞳孔画像において対応する領域の輝度特徴量とを互いに比較し、その比較結果に基づいて、その輝点が瞳孔であるか否かを判定する判定部とを備えることを特徴とする視線検出装置。
  2.  前記判定部における比較により、前記明瞳孔画像と前記暗瞳孔画像において前記輝点に対応する領域の輝度特徴量の差が所定値以上であったとき、前記判定部は、その輝点が前記瞳孔であると判定することを特徴とする請求項1に記載の視線検出装置。
  3.  前記明瞳孔画像と前記暗瞳孔画像において前記輝点に対応する領域の輝度特徴量が所定の範囲内であったとき、前記判定部は、その輝点が前記瞳孔であると判定することを特徴とする請求項2に記載の視線検出装置。
  4.  前記輝度特徴量が、前記対応する領域の、輝度の平均値、輝度のメジアン値、輝度の最大値、輝度の最小値、輝度分布、のいずれかを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の視線検出装置。
  5.  前記判定部によって前記瞳孔であると判定された前記輝点に基づいて楕円形状の範囲を算出し、この楕円形状の中心を前記瞳孔の中心として算出する瞳孔中心算出部を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の視線検出装置。
  6.  前記判定部によって前記瞳孔であると判定された前記輝点に基づいて、前記輝点の重心を算出し、この重心を前記瞳孔の中心として算出する瞳孔中心算出部を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の視線検出装置。
  7.  前記判定部によって前記瞳孔であると判定された前記輝点に基づいて、前記輝点が占める領域の中央値を算出し、この中央値を前記瞳孔の中心として算出する瞳孔中心算出部を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の視線検出装置。
  8.  互いに離れて配置されてそれぞれが少なくとも目を含む領域の画像を取得する第1カメラおよび第2カメラと、前記第1カメラに接近して配置された第1光源と、前記第2カメラに接近して配置された第2光源とを備え、
     前記瞳孔画像抽出部は、それぞれのカメラで取得した画像から前記明瞳孔画像と前記暗瞳孔画像を取得することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の視線検出装置。
  9.  明瞳孔画像と暗瞳孔画像をそれぞれ取得するステップと、
     前記明瞳孔画像と前記暗瞳孔画像の差分画像を作成し、前記差分画像を二値化した二値画像を作成するステップと、
     前記二値画像における1つ以上の輝点のそれぞれについて、前記明瞳孔画像において対応する領域の輝度特徴量を算出するとともに、前記暗瞳孔画像において対応する領域の輝度特徴量を算出する輝度特徴量算出ステップと、
     前記1つ以上の輝点のそれぞれについて、前記輝度特徴量算出ステップで算出した、前記明瞳孔画像において対応する領域の輝度特徴量と前記暗瞳孔画像において対応する領域の輝度特徴量とを互いに比較する輝度比較ステップと、
     前記輝度比較ステップの比較結果に基づいて、前記1つ以上の輝点のそれぞれについて、瞳孔であるか否かを判定するステップとを備えることを特徴とする視線検出方法。
  10.  前記二値画像における1つ以上の輝点のそれぞれについて、特徴情報を測定する特徴情報測定ステップと、
     前記特徴情報測定ステップにおいて測定した特徴情報が、所定の範囲内にある前記輝点のみを前記輝度特徴量算出ステップの対象に決定するステップとを備えることを特徴とする請求項9に記載の視線検出方法。
  11.  前記特徴情報は、前記輝点のサイズ、縦横比、充填率を含むことを特徴とする請求項10に記載の視線検出方法。
  12.  前記輝度特徴量が、前記対応する領域の、輝度の平均値、輝度のメジアン値、輝度の最大値、輝度の最小値、輝度分布、のいずれかを含むことを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の視線検出方法。
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