WO2017122325A1 - 作業支援システム及び作業支援方法 - Google Patents
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Abstract
入力部と、入力部に接続される演算部と、演算部に接続される記憶部と、演算部に接続される出力部と、を有する作業支援システムであって、演算部は、入力部に一つ以上の物品のグループの識別情報が入力されると、各物品のグループと複数の識別票の各々とを対応付ける情報を記憶部に格納し、記憶部は、各物品のグループに対する作業が行われる一つ以上の作業場所及びそれぞれの作業場所で行われる作業の対象の物品の量を示す情報をさらに保持し、演算部は、出力部に、各作業場所の識別情報と、各作業場所で行われる作業の対象である一つ以上の物品のグループに対応付けられた一つ以上の識別票の識別情報と、各作業場所で行われる作業の対象であるグループごとの物品の量を示す情報と、を出力させる。
Description
本発明は、倉庫内で作業者が行う作業を支援する技術に関する。
物流分野において、顧客の注文で指定された商品を仕分け、次の配送先に送る作業がある。その作業を迅速且つ正確に行うために、様々な機器及び設備が用いられている。従来は作業者が作業指示端末を手に持ちながら作業をしており、片手が塞がっていたため作業効率が低下していた。そこで、近年はウェアラブルデバイスと呼ばれる、身に着けて扱うコンピュータ機器を用いることで、作業指示端末の機能を代替させ、両手を空けることで作業時間を削減することが期待されている。例えば、特許文献1では、頭部装着型のヘッドマウントディスプレイにカメラを搭載し、画像認識によって商品又は棚のバーコードラベルを識別して、作業対象及び作業の順番をディスプレイに表示することで「倉庫などから物品をピッキングする作業を支援する装置において、ピッキング作業を正確にかつ迅速に行わせること」と記載されている。
また、その作業を迅速に行うために、複数の商品を同時に仕分ける手法も提案されている。例えば、特許文献2には、複数の仕分け商品を仕分け専用の台車に載せ、商品収容部を色または模様で識別し、作業者に対して作業内容を提示する際に、色や模様という単純な情報で表示することで、「ピッキング作業又は物品配布作業における収容部の認知を、迅速且つ正確に行うことができる」と記載されている。
特許文献1:特開2014-122075号公報
特許文献2:特開平11-208829号公報
特許文献2:特開平11-208829号公報
上記の特許文献2に記載された技術によれば、複数の商品の仕分けを開始する前に、作業者による仕分け対象商品の専用台車への積み替え作業が必要となり、そのための作業時間を削減できない。
上記課題を解決するための、本発明の代表的なものの一例を示すと、次の通りである。すなわち、入力部と、前記入力部に接続される第1演算部と、前記第1演算部に接続される第1記憶部と、前記第1演算部に接続される出力部と、を有する作業支援システムであって、前記第1演算部は、前記入力部に一つ以上の物品のグループの識別情報が入力されると、各物品のグループと複数の識別票の各々とを対応付ける情報を前記第1記憶部に格納し、前記第1記憶部は、前記各物品のグループに対する作業が行われる一つ以上の作業場所及びそれぞれの作業場所で行われる作業の対象の物品の量を示す情報をさらに保持し、前記第1演算部は、前記出力部に、前記各作業場所の識別情報と、前記各作業場所で行われる作業の対象である一つ以上の前記物品のグループに対応付けられた一つ以上の前記識別票の識別情報と、前記各作業場所で行われる作業の対象である前記物品のグループごとの物品の量を示す情報と、を出力させることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、作業者による複数の作業対象商品と識別情報との対応付けを可能とし、作業場所に対応する識別情報を作業者に提示することで、作業時間を削減できる。
以下、実施例について図面を用いて説明する。なお、図面において、同一符号は、同一または相当部分を示す。また、本発明は、図示した例に限定されるものではない。
本発明に係る実施例1を、図1~図13を用いて説明する。
実施例1では本発明を物流分野における種蒔き仕分け作業に適用した場合の例を示す。物流分野では、配送開始から到着までの荷物の配送時間を短くすることが常に求められている。配送中の荷物は複数の中継地点を経由しながら、目的地に近い次の中継地点まで配送される。中継地点では、指定された様々な商品(物品)を各仕分け先(例えば各商品の配送先である店舗)に仕分ける作業が行われる。この作業を迅速に行うことで、全体の配送時間を短くすることができる。迅速に仕分け作業をするため、例えば、数十の仕分け先用の棚を準備し、作業者が仕分け対象の複数の商品を同時に運搬して進みながら各仕分け先向けの商品をそれぞれの棚に格納する方式がある。しかし、従来は、複数の仕分け対象のどの商品をどの仕分け先に格納するかの指示を受けるために、商品を専用台車へ積み替える作業が発生しており、時間がかかっていた。
本実施例では、商品を仕分ける作業形態において、両手を空けて作業を可能にし、かつ積み替え作業時間をなくすことで作業時間を削減する技術について説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るシステムの構成の一例を示す説明図である。
本実施例に係るシステムは、作業者10、作業支援端末11、ネットワーク12、作業情報管理サーバ13、複数の仕分け先の棚14、識別ラベル15、運搬用台車16、及び仕分け対象である商品17から構成される。
作業支援端末11は、例えば、作業者10が身体の一部に着脱可能な計算機全般を含む、いわゆるウェアラブルデバイスと呼ばれる端末である。望ましくは、作業支援端末11は、作業者10が装着することで、作業者10の視野と同等の画像情報及び作業者10が知覚できる音声情報の少なくとも一方を提供することができる。なお、図1では省略されているが、本実施例のシステムには複数の作業者10及び複数の作業支援端末11が含まれる。
ネットワーク12は、例えばインターネット、ローカルエリアネットワーク、USB(Universal Serial Bus)、リモートUSB、無線LAN、Bluetooth、赤外線通信、ICタグ機能、TransferJET、LTE、HSPA(High Speed Packet Access)、又はEV-DO(Evolution Data Only)などである。作業支援端末11と作業情報管理サーバ13は、ネットワーク12を介して相互に接続できる。
作業情報管理サーバ13は、例えばサーバ計算機であり、仕分け対象となる商品の数及び仕分け先を分類し、複数の作業者10の複数の商品に関する作業指示情報を生成し、保持し、その情報の少なくとも一部を、ネットワーク12を介して作業支援端末11と共有できる装置である。
仕分け先用の棚14は、仕分け先の商品を配布する先となる棚である。各棚14にはそれぞれの配置場所を示す”A-1”,”A-2”,”B-1”,”B-2”のようなコードが貼り付けられており、作業支援端末11は、作業情報管理サーバ13から商品17に対する仕分け先用の棚14のコードを知ることができる。なお、以下の説明において、例えば配置場所が”A-1”である棚14を単に棚A-1とも記載する。各棚14は、区分けされた一つのエリアである限り、どのような形態のものであってもよい。すなわち、各棚14は、実際には複数の物理的な棚を含んでもよいし、一つの物理的な棚のみを含んでもよいし、一つの物理的な棚をさらに細分化した区画の一つであってもよいし、いわゆるカゴ台車のような移動可能な棚であってもよいし、箱状の区画であってもよい。いずれの場合も、上記のように、各棚14はコード等によって識別され、作業情報管理サーバ13は、仕分け作業中の各棚14のコードを作業指示情報として指示することができる。
運搬用台車16は、作業者10によって仕分けされる商品17と、識別ラベル15とを運搬するための台車である。運搬用台車16は、作業者が商品の運搬に利用できる運搬手段の一例であり、本実施例には台車のほか、かごまたは手持ちのコンテナ等、任意の形態の運搬手段を用いることができる。
商品17は、作業者10が仕分け先に配布する商品である。運搬用台車16には、1以上の品目の商品17がそれぞれ1以上の数ずつ積載される。図1の例では、4品目の商品が積載され、それぞれの品目について複数個の商品が積載されている。
識別ラベル(識別票)15は、作業者10が作業支援端末11から出力される指示に従って仕分けする商品を特定する標識として使用される。本実施例では、運搬用台車16に積載された商品の各品目を識別する識別ラベル15が、それぞれの品目の商品の近傍に配置される。図1の例では運搬用台車16に4品目の商品17が積載されるため、4つの識別ラベル15が配置されるが、運搬用台車16に積載される商品17の品目に応じて、運搬用台車16上に任意の数の識別ラベル15を配置することができる。識別ラベル15には、各品目の商品をその運搬用台車16上で一意に識別するシンボルが表示される。表示されるシンボルは、例えば色、記号、図形またはそれらの任意の二つ以上の組合せ等、視覚的に識別可能な情報を含む限りどのような種類のものであってもよい。
図2は、本発明の実施例1に係る作業支援端末11の構成の一例を示すブロック図である。
作業支援端末11は、CPU111、通信部112、入力部113、作業情報出力部114、メモリ115、記憶部116、及びバス117を備える。作業支援端末11は、送受信処理部118及び出力処理部119に対応するプログラムモジュールを記憶部116に格納しており、記憶部116から上記プログラムモジュールをメモリ115に展開し、CPU111が上記プログラムモジュールを実行することで本実施例の処理を実現できる。すなわち、以下の説明において作業支援端末11が実行する処理は、実際には、上記の処理部に対応するプログラムモジュール又はそれら以外の記憶部116に格納された図示しないプログラムモジュールに従って、CPU111が実行する。
なお、これらのプログラムモジュールは、作業支援端末11が出荷されるまでに予め記憶部116に格納されていても良いし、CD(Compact Disk)・DVD(Digital Versatile Disk)・BlueRayDiscなどの光学メディアまたは半導体メモリ等の媒体に格納されて、図示しない媒体接続部を介して作業支援端末11にインストールされても良い。また、作業支援端末11が通信部112を介してネットワーク12経由で作業情報管理サーバ13からこれらのプログラムをダウンロードしてインストールしてもよい。
CPU111は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、及びDSP(Digital Signal Processor)等の総称であり、所定のプログラムを実行する。
通信部112は、例えば、無線LAN、Bluetooth、赤外線通信、ICタグ機能、TransferJET、LTE(Long Term Evolution)、HSPA(High Speed Packet Access)、EV-DO(Evolution Data Only)、及びWiMAX等の無線通信機能、または、Ethernet等の有線通信機能を備え、各種の情報を送受信する。無線通信機能は、アンテナ、及び変復調回路等を含む。有線通信機能は、コネクタ、及び変復調回路等を含む。情報の送受信には、ネットワークを介して行うネットワーク通信と、ネットワークを介さずに各機器間で直接通信を行う直接通信(例えばBluetooth、ワイヤレスUSB、Felica、ZigBee、Z-WAVE、可視光通信、赤外線通信、又はNFC(Near Field Communication)とを適宜切り替えて使用できる。通信部112は、複数の通信方式に対応するよう構成されても良い。
入力部113は、例えば、キーボード、マウス、カーソルキー、及びテンキー等の1つまたは複数を備え、それらを介してユーザ(例えば作業者10)の操作を受け付け、当該操作に基づいた入力信号をCPU111に入力する。なお、入力部113は、マイク又はカメラを備え、音声認識、画像認識、またはジェスチャ認識等によって入力信号を生成し、生成した入力信号をCPU111に入力しても良い。また、入力部113は、バーコードスキャナーなどを備え、コードを認識しても良い。なお、入力部113は、タッチパネルのように、作業情報出力部114と入力部113とが一体となった構成を有しても良い。また、入力部113は同様の機能を持つ処理部として、作業支援端末11と離れた場所に設置され、ネットワーク12又は機器間の直接通信を介してユーザの操作に基づいた入力信号をCPU111に入力しても良い。また、入力部113は、作業支援端末11内部に配置されず、別機器として設置され、ネットワーク12又は機器間の直接通信を介してユーザの操作に基づいた入力信号を作業支援端末11のCPU111に入力しても良い。
作業情報出力部114は、例えば後述する作業情報等を作業者10に対して出力する機能を有する。作業情報出力部114は、具体的には、例えば、作業情報を光学的に反射板に反射させて作業者10の視野に投影するか、または、作業者10の網膜に直接投影するヘッドマウントディスプレイであってもよい。あるいは、作業情報出力部114は、作業者10の身体、運搬用台車16、又は倉庫内のその他の部位等、作業者10が目視可能な任意の場所に取り付けられた液晶ディスプレイ装置等であってもよい。作業情報出力部114は、出力処理部119から出力された情報に基づいて、後述する画像情報等を出力する。
メモリ115は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などから構成される。メモリ115に、記憶部116に格納されているアプリケーションプログラムの機能部が展開される。例えば、通信部112を用いて情報を通信するための送受信処理部118及び作業情報出力部114の表示する情報を作成する出力処理部119などが展開される。
記憶部116は、作業支援端末11に内蔵される記録媒体、取り外し可能な外部記録媒体又は光ディスクなどから構成され、各種の情報を記憶する。例えば、記憶部116は、アプリケーションプログラムを保存することができる。また、記憶部116は、アプリケーションプログラムで作成した各種情報、例えば、各作業者10が実施する作業情報である個別作業指示情報データベース120等を保存する。
バス117は、作業支援端末11の各部が相互に信号を伝送するための伝送路である。
図3は、本発明の実施例1に係る作業情報管理サーバ13の構成の一例を示すブロック図である。
作業情報管理サーバ13は、通信部131、CPU132、メモリ133、記憶部134、及びバス135を備える。これらの各部に関する説明は、以下に特記しない限り、それぞれ図2の通信部112、CPU111、メモリ115、記憶部116、及びバス117に関して既に記載した説明と共通するため、ここでは省略する。
メモリ133は、送受信処理部136及び作業指示作成部137を格納する。これらは、CPU132によって実行されるプログラムモジュールである。また、記憶部134は、作業指示情報管理データベース138を格納する。これらに関する説明は後述する。
ここで、作業情報管理サーバ13が実行する作業指示情報作成処理及びそのために参照する情報について説明する。作業指示作成部137は、配送先と配送対象の商品個数とに基づいて、各作業者10向けの作業対象を分配する。
図4は、本発明の実施例1に係る作業情報管理サーバ13が保持する作業指示情報管理データベース138の一例を示す説明図である。
作業指示情報管理データベース138の各レコードは、一人の作業者10への、一つの品目の商品の一つの配送先への仕分け作業の指示に対応する。例えば、具体的には、作業指示情報管理データベース138の各レコードは、シーケンス番号1381、作業日1382、対象作業者ID1383、仕分け場所1384、仕分け対象商品名1385、対象商品コード1386、箱単位仕分け個数1387、及び単品仕分け個数1388を含む。
これらのうち、シーケンス番号1381は各レコードを識別する番号である。仕分け場所1384、仕分け対象商品名1385、対象商品コード1386、箱単位仕分け個数1387、及び単品仕分け個数1388は、それぞれ配送先に関する情報である。作業日1382及び対象作業者ID1383はそれぞれ各レコードに対応する仕分け作業が行われた日及びその仕分け作業が割り当てられた作業者の識別情報である。
なお、配送先店舗、仕分け対象商品及び仕分け個数は毎日のオーダー状況によって異なる。また1日の間でも突発的に変更されることもある。
図5は、本発明の実施例1に係る作業支援端末11が保持する個別作業指示情報データベース120の一例を示す説明図である。
個別作業指示情報データベース120の各レコードは、一つの識別ラベル15に対応付けられる1つの商品の配布情報に対応する。個別作業指示情報データベース120は、作業者10が作業を行う対象である複数の商品17を識別する識別ラベル15と、配布先及び配布個数とを対応づけるためのデータベースである。例えば、具体的には、個別作業指示情報データベース120の各レコードは、シーケンス番号1201、識別ラベル1202、商品コード1203、仕分け場所1204、箱単位仕分け個数1205、及び単品仕分け個数1206を含む。個別作業指示情報データベース120は、作業支援端末11の入力部113を用いたユーザの入力によって生成される。例えば、識別ラベル15の情報は事前にデータベースに登録されており、作業開始時にユーザが各識別ラベル15に対応させる商品の商品コードを入力することによって個別作業指示情報データベース120が生成されてもよい。あるいは、作業開始時に、ユーザが各識別ラベル15とそれに対応させる商品コードとの両者を入力することによって個別作業指示情報データベース120が生成されてもよい。
個別作業指示情報データベース120は、それぞれが一つの識別ラベル15に対応する一つ以上のレコードを含むことができる。例えば、図1に示すように運搬用台車16に4品目の商品17が積載されており、それらを対象とする作業を行う場合、個別作業指示情報データベース120は、それぞれが一つの識別ラベル15に対応する四つのレコードを含み、各レコードは、仕分け場所1204、箱単位仕分け個数1205及び単品仕分け個数1206の一つ以上の組を含む。
図6は、本発明の実施例1に係る作業支援端末11及び作業情報管理サーバ13が実行する識別情報登録処理及び作業情報取得処理の一例を示すフローチャートである。
本発明の実施例1では、作業者10が最大4品目の仕分け対象の商品17を運搬する場合における処理の例を説明する。
本実施例は、各品目に対応付けられる識別ラベル15の順番が、予め登録済みである場合の例である。そのために、図6に示す処理が開始される前に、作業支援端末11の記憶部116の個別作業指示情報データベース120に、識別ラベル15の識別情報と、その登録される順番が予め設定される。例えば、識別情報として赤色、黄色、緑色及び青色の4種類の色彩を有する識別ラベル15が用意され、その順に各品目と対応付けられることが設定されていてもよい。
そして、作業者10は、作業支援端末11の処理を開始する前に、運搬しようとしている各品目の商品17の近辺に対応付けたい識別ラベル15を配置する。
図7及び図8は、それぞれ、本発明の実施例1に係る識別ラベル15の第1及び第2の例の説明図である。
各識別ラベル15は、識別情報として、図7のように、色情報を含んでもよいし、図8のように、色情報と記号との組合せを含んでもよい。識別ラベル15に含まれる識別情報は、上記の例の他、図形又は文字列等、識別が可能であればどのような形態のものであってもよいが、作業者10が瞬時に間違いなく識別できるように、単純で見分けやすい形態のものであることが望ましい。図7及び図8では、便宜上、単一の色彩(例えば赤色)をハッチングによって表示している。以下の図においてもそれぞれの色彩がハッチング等の模様によって表現されている。ただし、識別ラベル15は、識別情報として複数の色彩の組合せを含んでもよいし、複数の色彩、濃淡、明暗等によるハッチングのような模様を含んでもよい。
識別ラベル15は、可搬性があれば、紙又はプラスチック等、どのような材質であってもよい。また、識別ラベル15は、粘着剤又は磁力によって運搬用台車16に貼り付けられてもよいし、単に運搬用台車16の上に置かれてもよいし、立て札又は下げ札のようなものであってもよい。これによって作業者10は、運搬してきたトラックから降ろされた複数の品目の商品を載せた台車を、そのまま運搬用台車16として使用して仕分け作業を行うことも可能となり、専用台車へ載せ替えるなどの積み替え作業を省略することによって作業時間を短縮することが可能となる。
作業支援端末11は、処理を開始する(S201)と、識別ラベル15に対応付ける商品17の登録を促す画面を作業情報出力部114に表示する(S202)。この画面は、各識別ラベル15の識別情報(例えば色彩)を予め決められた順番で表示して、作業者10に、該当する識別ラベル15に対応付けたい商品17の品目を示す商品コードの入力を促す。作業者10は、入力部113を介して、各識別ラベル15と対応付ける商品の品目を識別可能な商品コードを順次入力する(S203)。例えば、商品コードが商品本体又はそれを梱包する箱等に表示されたバーコードであり、入力部113がバーコードリーダを含む場合、作業者10が操作するバーコードリーダが商品コードを読み取ってもよい。商品コードは、少なくとも、商品の品目を識別する情報を含む。
図9は、本発明の実施例1に係る作業支援端末11が出力する設定状況の表示の一例を示す説明図である。
図9に示すように、作業支援端末11は、次に商品を対応付けるべき識別ラベル15の識別情報1141を表示し、対応付ける商品コードの入力を指示する。そして、入力された商品コードを用いて、作業支援端末11は、識別ラベルの識別情報1141と、読み取られた商品コードから特定される商品名等の商品情報1142とを出力する。これによって、ユーザは現在の設定状況を確認しながら、識別ラベルと商品の品目とを対応付けることができる。具体的には、図9には、識別情報1141として色彩を含む識別ラベル15に品目を対応付けるために表示される画面の例を示す。この例の詳細については後述する。なお、図7及び図8と同様に、図9では、それぞれの色彩(例えば赤色、黄色、緑色及び青色)をハッチング等の模様によって表現している。
次に、作業支援端末11は、通信部112を介して、作業情報管理サーバ13から、読み取った商品コードに該当する作業情報を取得する(S204)。
作業支援端末11は、取得した作業情報を、記憶部116の個別作業指示情報データベース120に予め登録されている識別ラベル1202に対応付けて保存し(S205)、出力処理部119は、作業情報出力部114を用いて、設定状況をユーザに提示する(S206)。
作業支援端末11は、以上の処理を、4品目の商品コードを読み取るまで繰り返す。具体的には、作業支援端末11は、4品目の商品コードを読み取ったか否かを判定し(S207)、読み取っていない場合には(S207のNo)、次の識別ラベル15についてS202以降の処理を実行し、読み取った場合には(S207のYes)、S208に進む。これによって、4品目の識別ラベルと仕分けを行う複数の品目の商品とを対応付けることが可能である。以上で、登録作業が終了する。上記の例では識別ラベル15の登録順序があらかじめ決まっており、作業者が登録対象の識別ラベル15を指定する必要がないため、簡便に登録作業を行うことができる。
上記は、1台の運搬用台車16において使用可能な識別ラベル15の最大数が4個(すなわち識別ラベル15と対応付けられる品目の最大数が4品目)であり、運搬用台車16に4品目の商品17が積載されている例であるが、運搬用台車16に最大数である4品目より少ない品目の商品17が積載されている場合にも上記の処理を適用できる。
例えば、運搬用台車16に積載されている商品17の品目が4品目に満たない場合は、ユーザが入力部113を介して登録終了を示す情報を入力してもよい。具体的には、例えば、運搬用台車16又はユーザ自身等の任意の場所に登録終了を示すコードが記載されたYESラベル(図示省略)を予め設置し、入力部113がそれを読み取ることで、登録を完了してもよい。その場合は、作業支援端末11は、S207にて、YESラベルの読み取りがあったかどうかを判定し、YESラベルの読み取りがあった場合には、登録作業を終了してS208に進む。例えば、仕分けを行う商品が2品目である場合には、作業支援端末11は、S202-S207の処理を2回繰り返し、2回目のS207において、入力部113によるYESラベルの読み取りを検知し、登録作業を終了する。
ここで、図4、図5、図9等を参照して、上記の登録作業の具体例を説明する。ここでは、ユーザがID「001」によって識別される作業者10であり、作業日が2014年4月30日である例を示す。まだ入力部113がいずれの商品コードも読み取っていない時点で、図9の画面には、それぞれ赤色、黄色、緑色、青色の四つの識別情報1141が表示され、商品情報1142は表示されていない。ユーザに操作された入力部113が運搬用台車16上のいずれかの品目の商品17の商品コードを読み取ると(S203)、作業指示情報管理データベース138からその商品コードに対応する作業情報が取得され(S204)、それらの商品コード及び作業情報と識別ラベルとを対応付ける情報が個別作業指示情報データベース120に保存される(S205)。
例えば、商品コード「43901211」が読み取られた場合、図4に示す作業指示情報管理データベース138から、対象作業者ID1383が「001」、作業日1382が「2014/4/30」、かつ、対象商品コード1386が「43901211」である先頭のレコードが取得される。そして、そのレコードの対象商品コード1386、仕分け場所1384、箱単位仕分け個数1387及び単品仕分け個数1388の値が、それぞれ、個別作業指示情報データベース120の識別ラベル1202の値「赤色」に対応するレコードの商品コード1203、仕分け場所1204、箱単位仕分け個数1205及び単品仕分け個数1206に保存される。図4では省略されているが、対象作業者ID1383、作業日1382及び対象商品コード1386が上記と同じであるレコード(すなわち、当日に、同じ作業者が、別の仕分け場所に仕分ける同じ品目の商品に関するレコード)がさらに存在する場合には、それらの情報も同様に個別作業指示情報データベース120の識別ラベル1202の値「赤色」に対応するレコードに保存される。
図9の画面には、赤色の識別情報1141に対応する商品情報1142として、例えば商品コード「43901211」及びそれに対応する商品名「カレー」が表示される(S206)。
その後、別の品目の商品コードについて上記と同様の処理が繰り返される(S202~S207)。例えば、2回目のS203で商品コード「43901212」が読み取られた場合、作業指示情報管理データベース138の2番目のレコードが取得され、黄色の識別情報1141に対応する商品情報1142として、商品コード「43901212」及び商品名「カップ麺」が表示される。同様に、3回目のS203で商品コード「43901212」が読み取られた場合、作業指示情報管理データベース138の3番目のレコードが取得され、緑色の識別情報1141に対応する商品情報1142として、商品コード「43901213」及び商品名「スナック菓子」が表示される。
図9には、赤色、黄色、緑色、青色の四つの識別情報1141がその順に並べて表示され、最初に入力された商品コードが先頭に表示された赤色の識別情報1141と対応付けられ、次に入力された商品コードが2番目に表示された黄色の識別情報1141と対応付けられ、以下、同様に、順次入力される商品コードと識別情報1141とが所定の順で対応付けられる例を示した。しかし、例えば、最初に赤色の識別情報1141のみが表示され、最初に入力された商品コードがそれと対応付けられ、次に黄色の識別情報1141が表示され、次に入力された商品コードがそれと対応付けられる、というように、それぞれの識別情報1141が時間的に前後して順次表示され、その順で、順次入力された商品コードと対応付けられてもよい。
上記のような登録作業が終了すると、仕分け作業に移行するため、出力処理部119は、作業指示を作業情報出力部114に出力する(S208)。ここで出力される作業指示の例について、図10~図13を参照して説明する。
図10は、本発明の実施例1に係る作業支援端末11の出力処理部119が作業情報出力部114に出力する作業指示の第1の例を示す説明図である。
図10のように、S208において、作業支援端末11の出力処理部119からの出力に基づいて作業情報出力部114によって表示される画面は、左側に仕分け場所の表示1143を含み、右側に識別ラベルの識別情報1144、箱単位の仕分け個数1145及び単品の仕分け個数1146の表示を含む。右側に表示される識別ラベルの識別情報1144、箱単位の仕分け個数1145及び単品の仕分け個数1146の組の数は、S202~S207にて登録された個別作業指示情報データベース120内の商品の品目の数と同じである。これらは、個別作業指示情報データベース120の一部である。
例えば、図5に示すように、運搬用台車16に積載されたある品目の商品が赤色の識別ラベル15に対応付けられ、その品目の複数の商品の一部が棚A-1に仕分けられる場合、図10に示す画面の仕分け場所の表示1143には仕分け場所の棚を識別する「A-1」が表示され、右側の赤色の識別情報1144に対応する箱単位の仕分け個数1145及び単品の仕分け個数1146として、個別作業指示情報データベース120に保存された当該商品の当該仕分け場所への仕分け個数(例えばそれぞれ10個及び50個)が表示される。棚A-1に仕分けられる他の色の識別情報に対応付けられた商品の数も同様に表示される。
作業支援端末11を使用する作業者10は、図10の表示を確認し、当該作業者10が運搬している運搬用台車16上の商品の中から赤色の識別ラベル15が配置されている商品17を、赤色の識別情報1144に対応する箱単位の仕分け個数1145及び単品の仕分け個数1146によって指定された数だけ選択し、それらを棚A-1に配布する。作業者10は、他の色の識別ラベル15に対応する商品についても同様の作業を行い、全ての品目の商品の棚A-1への配布が終了すると、当該仕分け先への配布が終了したことを示すため、作業支援端末11の入力部113を操作して仕分け先を読み取る(S209)。例えば、棚A-1の適切な場所にそれが棚A-1であることを識別するバーコードが貼付されており、入力部113のバーコードリーダがそれを読み取ってもよい。
作業支援端末11は、入力部113によって仕分け先を読み取ると、読み取り結果と個別作業指示情報の仕分け場所(例えば図10の画面に表示された棚A-1)とを比較する(S210)。比較結果が一致しない場合(S210のNo)、例えば商品17が誤った棚に配布されるなど、当該仕分け場所における作業に誤りがあったと判定される。この場合、作業支援端末11は、前回と同じ仕分け場所(例えば棚A-1)に関する情報を再度出力して(S208)、作業者10に作業のやり直しを指示してもよい。これによって作業の誤りを速やかに検知して修正を促すことが可能になる。
比較結果が一致する場合(S210のYes)、当該仕分け場所における作業が正しく行われたと判定される。この場合、作業支援端末11は、個別作業指示情報データベース120を参照して、そこに登録されている全部の作業が完了したかを確認する(S211)。未完了の場合(S211のNo)、出力処理部119はS208において、次の仕分け先に関する作業指示を作業情報出力部114に出力する。全ての作業が完了した場合(S211のYes)、送受信処理部118は、通信部112を介してすべての商品17に関する読み取り日時、作業者情報、箱単位仕分け個数、及び単品仕分け個数を作業情報管理サーバ13に送信し(S212)、処理を終了する(S213)。
作業情報管理サーバ13は、送受信処理部136が通信部131を介して作業支援端末11から受け取った情報に基づいて、図4に示す作業指示情報管理データベース138の作業日1382及び対象作業者ID1383などを更新する。
図11は、本発明の実施例1に係る作業支援端末11の出力処理部119が作業情報出力部114に出力する作業指示の第2の例を示す説明図である。
例えば、図1に示すように運搬用台車16に4品目の商品17が積載されていても、全ての仕分け先に必ず4品目の商品17がそれぞれ一つ以上配布されるとは限らない。図11には、一例として、黄色及び青色の識別ラベル1202に対応付けられる商品の、棚B-3に仕分けられる箱単位仕分け個数1205及び単品仕分け個数1206がいずれも0である場合の画面を示す。
この例では、出力処理部119が作業情報出力部114に作業指示を出力する際に、仕分け先に配布しない商品についての識別ラベル及び配布個数を非表示にする。これによって作業者10は、配布する商品の認識が容易になり、作業時間が削減される。本実施例では、配布しない商品に関する作業指示を非表示としたが、配布しない商品についての作業指示をグレー表示にしたり、配布する商品についての作業指示を太線表示にしたりするなど、配布する商品と配布しない商品を容易に特定可能となるようにそれぞれ異なる態様で表示される限り、どのような表示がされてもよい。
図12は、本発明の実施例1に係る作業支援端末11の出力処理部119が作業情報出力部114に出力する作業指示の第3の例を示す説明図である。
図12には、出力処理部119が作業情報出力部114に最後の仕分け先に関する作業指示(すなわち、その作業指示に従う作業が終了すると、S211において全作業指示が完了したと判定される作業指示)を出力する際に、色彩を変更した仕分け場所の表示1148を出力する。例えば、最後の作業指示以外の作業指示を出力するときの仕分け場所の表示1143が、白い背景色と黒い文字色とを含み、最後の作業指示を出力するときの仕分け場所の表示1148が、黄色い背景色と黒い文字色とを含んでもよい。これによって作業者10は、配布の最終回が特定しやすくなり、その時点で残っている仕分け商品の個数が間違っている場合には、それまでに行った作業を見直すなどの作業が可能になる。
図12の例では、作業情報出力部114は仕分け場所の表示1143の背景色を変えて表示したが、作業者10が最終回の作業であることを特定可能であれば、文字色を変更してもよいし、最終回の作業を示す文字を表示してもよいし、模様等を表示してもよいし、との他のどのような形態の表示をしてもよい。
本実施例では、作業者10が入力部113を操作して商品コードを入力すると、その商品コードが、予め個別作業指示情報データベース120内に保持されている各識別ラベルに、それが保持されている順に対応付けられる例の説明を行った。しかし、例えば、入力部113を用いて、商品コードと、対応付ける識別ラベルに含まれる識別情報と、を読み込むなどの手順によって、商品コードと識別ラベルとの対応を自由に設定してもよい。
図13は、本発明の実施例1に係る作業支援端末11の出力処理部119が作業情報出力部114に出力する作業指示の第4の例を示す説明図である。
登録される商品17が2品目しかない(例えば、トラックから降ろされた運搬用台車16に2品目の商品17しか積載されていない)場合には、図13に示すように、画面の右側には、2品目分の識別ラベルの識別情報と、それぞれに対応する箱単位の仕分け個数及び単品の仕分け個数のみが表示され、それ以外は非表示となる。
以上のように、本実施例によれば、仕分け場所と仕分け対象の識別ラベルを作業者10の目の前でヘッドマウントディスプレイ上に表示することで、作業者10が次の作業場所の位置を判断する時間を削減するとともに、仕分け対象と識別ラベルの登録を作業者が自由に行え、登録した可搬性のある識別ラベルを作業者10が運搬用台車16に配置することで、運搬専用台車等への積み替え作業が不要となり、作業時間を削減することができる。
仕分けの対象となる商品は、長い名称を持つ場合があり、しかもその全部を読み取らないと商品を識別できない場合がある。このため、商品名をそのまま用いて仕分け作業を行うと、ヘッドマウントディスプレイのような表示面積の小さい表示装置を使用した場合には作業指示の読み間違い等が発生して作業効率が低下する。本実施例では、上記のように、各品目に色彩又は単純な記号等の見分けやすい識別情報を割り当てることによって、ヘッドマウントディスプレイのような表示面積の小さい表示装置を使用した場合にも作業の誤りを防ぎながら作業時間を削減することができる。
本実施例では、登録可能な最大商品数が4品である場合を想定して説明したが、登録可能な最大数は、例えば3品目又は5品目等、4以外の数であってもよい。
なお、本実施例では作業者10が1人の場合について説明したが、作業指示情報管理データベース138には複数の作業者10を登録することが可能であり、複数の作業者10が作業を行ってもよい。
また、図6の処理の一部を作業情報管理サーバ13が行ってもよい。例えば、作業支援端末11がS209において読み取った作業結果を作業情報管理サーバ13に送信し、作業情報管理サーバ13が記憶部134に格納された情報を参照してS210~S211を実行し、S208において出力される情報を作業支援端末11に送信する、などの処理を行ってもよい。
図2~図3で示した作業支援端末11と作業情報管理サーバ13の構成は、本実施例の機能を実現可能であれば、どのような構成でもよい。例えば、作業支援端末11に配置されている入力部が作業支援端末外の別装置で実現されてもよいし、作業支援端末内の記憶部や個別作業指示情報データベースが、作業情報管理サーバ13に配置され、当該機能を行ってもよい。あるいは、作業支援端末11内に作業情報管理サーバ13と同等の機能を持たせ、全ての処理を作業支援端末11のみで行ってもよい。
また、図4~5に示したデータベースの形態については、実施例の機能を実現可能であればどのような形態であってもよい。例えば、作業指示情報管理データベース138が、複数のデータベースに分かれて実現されていてもよいし、入庫時間及び作業結果などの他の仕分け作業支援に必要な情報のデータベースが追加されていてもよい。
また、本実施例では作業情報出力部114がヘッドマウントディスプレイとして動作し、作業者10の目の前に情報を表示する方式を説明したが、作業情報出力部114がヘッドマウントディスプレイ以外の形態の表示装置であってもよい。例えば、作業情報出力部114は、作業者10が携帯するいわゆるスマートフォン等の表示装置であってもよいし、運搬用台車16に取り付けられた表示装置であってもよいし、その他、倉庫内の作業者10が参照可能な場所に取り付けられた表示装置であってもよい。作業情報出力部114がイヤフォン又はスピーカであり、作業指示情報(例えば次の仕分け場所の、仕分ける商品と、仕分けるべき商品の個数等を示す情報)を音声で出力してもよい。この場合、ヘッドマウントディスプレイが不要になるため、より安価な構成でシステムを実現できる。
また、それぞれの配送先に配送される商品の仕分け作業に本発明を適用する例を説明したが、本発明は、そのような商品に限らず、任意の種類の物品の仕分け作業等に適用することができる。
以上の実施例1は、いわゆる種蒔き型の仕分け作業について説明したが、指示された場所で商品を回収するピッキング(摘み取り)作業に本発明を適用してもよい。ここで、実施例1の変形例として、本発明をピッキング作業に適用する例を説明する。
この変形例では、各識別ラベル15は、一つの配送先(例えば一つの店舗)に配送される商品のグループに割り当てられる。このため、一つの配送先に複数の品目の商品が配送される場合には、個別作業指示情報データベース120において、識別ラベル1202の一つの値(例えば一つの色)に複数の商品コード1203の値が対応付けられる。一方、商品コード1203の各値には、それぞれの商品コードによって識別される品目の商品が置かれている棚を識別する仕分け場所1204の値が対応付けられる。各識別ラベル1202の各商品コード1203に対応する箱単位仕分け個数1205及び単品仕分け個数1206には、各配送先に配送される各品目の商品の数(すなわち棚からピッキングされる当該商品の数)を示す値が保持される。
また、作業指示情報管理データベース138の仕分け場所1384は、各品目の商品が置かれている棚を示し、作業指示情報管理データベース138は、さらに、各レコードの商品の配送先を示す情報を含んでもよい。
例えば、図6のS203において、ユーザは、いずれかの配送先を作業支援端末11に入力してもよい。作業支援端末11は、入力された配送先と、入力された日と、入力したユーザと、に対応する作業指示情報管理データベース138のレコードを取得し(S203)、それらのレコードの情報を個別作業指示情報データベース120に保存してもよい(S205)。作業支援端末11は、同様の処理を例えば四つの配送先について行い、ユーザは、それぞれの配送先に対応する四つの識別ラベル15を、運搬用台車16の適切な場所に配置する。この時点で、運搬用台車16にはまだ商品が積載されていない。
続いてS208以降の処理が実行される。S208において表示される画面は例えば図10等と同様であってもよいが、仕分け場所の表示1143には、ピッキングを行う棚が表示され、各色の識別情報1144に対応する箱単位の仕分け個数1145及び単品の仕分け個数1146には、その棚から各配送先に向けてピッキングされる商品の数が表示される。
作業者10は、このような画面を参照して、それぞれの棚において、各色に対応する箱単位の仕分け個数1145及び単品の仕分け個数1146に従って商品をピッキングして、運搬用台車16に配置された各色の識別ラベル15の近くに置く。それぞれの棚の情報が読み取られると(S209)、読み取られた情報が指示と一致するか否かが判定され(S210)、一致する場合には全ての作業が終了したか否かが判定され(S211)、終了した場合には作業結果が送信される(S212)。
以上のように、本発明を種蒔き仕分け作業だけでなくピッキング作業にも適用できることを考慮すると、識別ラベル15は、作業の対象となる商品のグループを識別するものであるといえる。種蒔き仕分け作業においては、一つの運搬用台車16に積載された一つの品目の一つ以上の商品が一つのグループに相当し、ピッキング作業においては、一つの配送先に配送される一つ以上の品目の一つ以上の商品が一つのグループに相当する。また、仕分け場所1384及び1204は、作業場所に相当し、種蒔き仕分け作業においては商品の仕分け先の棚を、ピッキング作業においてはピッキング作業を行う棚を示す。箱単位仕分け個数1387、単品仕分け個数1388、箱単位仕分け個数1205及び単品仕分け個数1206は、作業対象の商品の量を示す。
これによって、本発明を物品に対する種々の作業に適用することができる。
本発明に係る実施例2を、図14~図15を用いて説明する。以下に説明する相違点を除き、実施例2のシステムの各部は、図1~図13に示された実施例1の同一の符号を付された各部と同一の機能を有するため、それらの説明は省略する。
本実施例のブロック図等は、実施例1と同じであるため説明は省略する(図1~図3等参照)。
図14は、本発明の実施例2に係る作業支援端末11及び作業情報管理サーバ13が実行する識別情報登録処理及び作業情報取得処理の一例を示すフローチャートである。
実施例1では、作業者10が一度に配布する商品17が最大4品目までに限定される場合を説明したが、実施例2では、作業者が運搬する商品17の品目の最大数が限定されていない例を説明する。このため、実施例2の作業情報管理サーバ13が保持する作業指示情報管理データベース138は、実施例1の作業情報管理サーバ13が保持するもの(図4)と同様であるため、説明を省略する。また、実施例2の作業支援端末11が保持する個別作業指示情報データベース120は、実施例1の作業支援端末11が保持する個別作業指示情報データベース120(図5)と同様の構造を有するため、説明を省略するが、識別ラベル1202の数が4に限られず、例えば6等、任意の数の識別ラベルが登録され得る。
本実施例は、対応付ける識別ラベル15の設定される順番が、予め登録済みである場合の例である。
図14の処理を開始する前に、作業支援端末11及び作業者10が事前に行う処理については、実施例1の図6の処理の前に実行される処理と同じであるため説明は省略する。
作業支援端末11は、処理を開始する(S301)と、識別ラベル15に対応付ける商品17の登録を促す画面を作業情報出力部114に表示する(S302)。この画面では、各識別ラベル15の識別情報(例えば色彩)を予め決められた順番で表示して、作業者10に、該当する識別ラベル15に対応付けたい商品17の品目を示す商品コードの入力を促す。作業者10は、例えば図6のS203と同様に、入力部113を介して、各識別ラベル15と対応付ける商品の品目を識別可能な商品コードを順次入力する(S303)。
次に、作業支援端末11は、通信部112を介して、作業情報管理サーバ13から、読み取った商品コードに該当する作業情報を取得する(S304)。この処理は、例えば、図6のS204と同様であってもよい。
作業支援端末11は、取得した作業情報を、記憶部116の個別作業指示情報データベース120に予め登録されている識別ラベル1202に対応付けて保存し(S305)、出力処理部119は、作業情報出力部114を用いて、設定状況をユーザに提示する(S306)。
作業支援端末11は、以上の処理を、登録作業の終了を示すYESラベル(図示省略)を読み取るまで繰り返す。具体的には、作業支援端末11は、YESラベルを読み取ったか否かを判定し(S307)、読み取っていない場合には(S307のNo)、次の識別ラベル15についてS302以降の処理を実行し、読み取った場合には(S307のYes)、S308に進む。これによって、4品目以上の識別ラベルと仕分けを行う複数の品目の商品とを対応付けることが可能である。以上で、登録作業が終了する。
実施例2の作業支援端末11がS306において出力する設定状況の表示の一例について、図9を参照して説明する。図9に示すように、実施例2の作業支援端末11は、次に商品を対応付けるべき識別ラベル15の識別情報1141を表示し、対応付ける商品コードの入力を指示する。そして、入力された商品コードを用いて、作業支援端末11は、識別ラベルの識別情報1141と、読み取られた商品コードから特定される商品名等の商品情報1142とを出力する。これによって、ユーザは現在の設定状況を確認しながら、識別ラベルと商品の品目とを対応付けることができる。ただし、図9には四つの識別ラベルの識別情報1141が表示される例を示しているが、実施例2では、YESラベルが入力されるまで、識別情報1141が追加して表示される。
そして、入力部113がYESラベルを読み取ると(S307)、仕分け作業に移行するため、出力処理部119は、作業指示を作業情報出力部114に出力する(S308)。
図15は、本発明の実施例2に係る作業支援端末11の出力処理部119が作業情報出力部114に出力する作業指示の一例を示す説明図である。
図9等と同様に、図15では、それぞれの色彩(例えば赤色、黄色、緑色、青色、紫色及び灰色)をハッチング等の模様によって表現している。
図15のように、S308において作業支援端末11の作業情報出力部114によって表示される画面は、左側に仕分け場所の表示1143を含み、右側に識別ラベルの識別情報1144、箱単位の仕分け個数1145及び単品の仕分け個数1146の表示を含む。右側に表示される識別ラベルの識別情報1144と、箱単位の仕分け個数1145及び単品の仕分け個数1146の組の数は、S302~S307にて登録された個別作業指示情報データベース120内の商品の品目の数と同じである。これらは、個別作業指示情報データベース120の一部である。
作業支援端末11を使用する作業者10は、図15の表示を確認し、当該作業者が運搬している運搬用台車16上の商品の中から赤色の識別ラベル15が配置されている商品17を、赤色の識別情報1144に対応する箱単位の仕分け個数1145及び単品の仕分け個数1146によって指定された数だけ選択し、それらを棚A-1に配布する。作業者10は、他の色の識別ラベル15に対応する商品についても同様の作業を行い、全ての品目の商品の棚A-1への配布が終了すると、当該仕分け先への配布が終了したことを示すため、作業支援端末11の入力部113を操作して仕分け先を読み取る(S309)。この読み取りは、例えば図6のS209と同様に行われてもよい。
作業支援端末11は、入力部113によって仕分け先を読み取ると、読み取り結果と個別作業指示情報の仕分け場所1204とを比較する(S310)。比較結果が一致しない場合(S310のNo)、図6のS210でNoの場合と同様に、作業支援端末11は、作業者10に作業のやり直しを指示してもよい。
比較結果が一致する場合(S310のYes)、作業支援端末11は、個別作業指示情報データベースを参照して、そこに登録されている全部の作業が完了したかを確認する(S311)。未完了の場合(S311のNo)、出力処理部119はS308において、次の仕分け先に関する作業指示を作業情報出力部114に出力する。全ての作業が完了した場合(S311のYes)、送受信処理部118は、通信部112を介してすべての商品17に関する読み取り日時、作業者情報、箱単位仕分け個数、及び単品仕分け個数を作業情報管理サーバに送信し(S312)、処理を終了する(S313)。
作業情報管理サーバ13は、送受信処理部136が通信部131を介して、作業支援端末11から受け取った情報に基づいて、図4に示す作業指示情報管理データベース138の作業日1382及び対象作業者ID1383などを更新する。
以上のように、本発明の実施例2によれば、作業者が同時に仕分けを行う商品数を自由に設定することが可能となり、運搬車から降ろされた配布商品が乗っている台車をそのまま運搬用台車16として使用して仕分け作業を行うことで、作業時間の削減が実現できる。
本発明に係る実施例3を、図16~図18を用いて説明する。以下に説明する相違点を除き、実施例3のシステムの各部は、図1~図15に示された実施例1又は実施例2の同一の符号を付された各部と同一の機能を有するため、それらの説明は省略する。
実施例1では、識別ラベルの識別情報が予め作業支援端末に登録されている場合について説明をした。これに対して実施例3では、識別ラベルに識別コードなどの識別情報を付加し、これを用いて、識別ラベルと仕分け商品とを対応付ける場合の例について説明する。
図16は、本発明の実施例3に係るシステムの構成の一例を示す説明図である。
本実施例に係るシステムは、作業者10、作業支援端末11、ネットワーク12、作業情報管理サーバ13、複数の仕分け先の棚14、識別ラベル15、運搬用台車16、仕分け対象である商品17、及び識別ラベルの識別コード18から構成される。
識別コード18は、識別ラベル15に付加される。識別ラベル15を作業支援端末11の入力部113によって識別可能であれば、識別コード18は、バーコード、2次元コード又は文字列など、いかなる形態であってもよい。本実施例では、識別コード18がバーコードを含む例を用いて説明する。
作業支援端末11及び作業情報管理サーバ13のブロック図については、実施例1と同じであるため説明を省略する。
図17は、本発明の実施例3に係る作業支援端末11及び作業情報管理サーバ13が実行する識別情報登録処理及び作業情報取得処理の一例を示すフローチャートである。
図6と同一の符号を付された各処理の内容は、実施例1で記載したものと同じであるため説明は省略する。
本実施例は、作業者10によって、配布する商品に対応付ける識別ラベルが設定される場合の例である。
作業者10は、作業支援端末11の処理を開始する前に、運搬しようとしている各品目の商品17の近辺にそれぞれの品目と対応付けたい識別ラベル15を配置する。なお、識別ラベル15には、ラベルを識別するための識別コード18が付加されている。
図18は、本発明の実施例1に係る識別ラベル15及び識別コード18の一例を示す説明図である。
図18のように、識別ラベル15に対して、バーコードによる識別コード18が付与されている。例えば、識別情報として赤色の色彩を含む識別ラベル15に付与された識別コード18は、その識別情報が赤色であることを示す情報を含んでいる。識別コード18は、それが付与された識別ラベル15の識別情報を示す情報を含んでいる限り、バーコード、文字列、2次元バーコード又はそれらの組合せ等、どのような形態のものであってもよい。
作業支援端末11は、処理を開始する(S201)と、識別ラベル15に付与された識別コード18の読み取りと、識別ラベル15に対応付ける商品17の登録を促す画面が表示される(S302)。作業者10は、入力部113を操作して、まだいずれの品目とも対応付けられていない識別ラベル15の識別コード18を作業支援端末11に入力する(S1701)。これによって、これから商品の品目と対応付けられる識別ラベルが指定される。次に、作業者10は、入力部113を操作して、当該識別ラベル15と対応付ける商品17の品目を識別する商品コードを作業支援端末11に入力する(S303)。例えば入力部113のバーコードリーダが識別コード18及び商品コードを読み取ってもよい。
次に、作業支援端末11は、通信部112を介して、作業情報管理サーバ13から、読み取った商品コードに該当する作業情報を取得する(S304)。この処理は、図6のS204と同様であってもよい。
作業支援端末11は、S1701で入力された識別コード18に対応する識別ラベル15を、記憶部116の個別作業指示情報データベース120の識別ラベル1202に登録し、S304で取得した作業情報を、その識別ラベルに対応付けて個別作業指示情報データベース120に保存する(S305)。出力処理部119は、作業情報出力部114を用いて、設定状況をユーザに提示する(S306)。
実施例3の作業支援端末11がS306において出力する設定状況の表示の一例について、図9を参照して説明する。図9に示すように、実施例3の作業支援端末11は、入力された識別コード18から、ユーザに選択された識別ラベル15を識別して、当該識別ラベルの識別情報1141を表示し、対応付ける商品コードの入力を指示する。そして、入力された商品コードを用いて、作業支援端末11は、識別ラベルの識別情報1141と、読み取られた商品コードから特定される商品名等の商品情報1142とを出力する。これによって、ユーザは現在の設定状況を確認しながら、自身が指定した識別ラベルと商品の品目とを対応付けることができる。
以上の処理を、4品目の商品ラベルを読み取るまで繰り返すことによって、4種類の識別ラベルと4品目の商品とを対応付けることが可能である。以上で、登録作業が終了する。実施例3で行われる仕分け作業については、実施例1と同じであるため説明を省略する。
本実施例では、4品目の商品が登録される場合を想定して説明したが、登録可能な最大数4品目より少ない2品目又は3品目等、何品目の商品が登録される場合にも上記の説明を適用できる。
以上のように、本発明の実施例3によれば、作業者は識別ラベルを自由に選択し、配布する商品と対応付けることが可能になる。これによって、作業者は、識別ラベルと商品の関連付けを強く認識することができ、それによって配布ミスを防止することができる。また、実施例3には、色覚に問題のある作業者であっても、識別可能な識別ラベルを選択して商品と対応付けることで、識別ラベルを識別しやすくなるという効果もある。
本発明に係る実施例4を、図19~図24を用いて説明する。以下に説明する相違点を除き、実施例4のシステムの各部は、図1~図18に示された実施例1~実施例3の同一の符号を付された各部と同一の機能を有するため、それらの説明は省略する。
実施例1では、作業支援端末11は作業者10に対して、仕分け先、仕分け対象商品の識別ラベル、及び仕分け個数からなる作業指示を表示していた(例えば図10参照)。しかし、作業者10が仕分け先を示す棚番号の位置関係を把握していない場合、該当する棚がどこにあるのかの検索に時間がかかってしまう。そこで、本実施例では、仕分け先の棚の位置の方向を作業指示に含めることによって、更なる作業者10の判断時間の削減を行う。
図19は、本発明の実施例4に係る作業支援端末21の構成の一例を示すブロック図である。
作業支援端末21は、CPU111、通信部112、入力部113、作業情報出力部114、位置取得部121、メモリ115、記憶部116、及びバス117を備える。また、メモリに115は、送受信処理部118、出力処理部119、記憶部116には個別作業指示情報データベース120を含む。実施例1と同一の符号を付するものについては説明を省略する。
位置取得部121は、作業支援端末21の位置を特定するための情報を取得する装置である。例えば位置取得部121はバーコードリーダ又はカメラ等であり、仕分け作業場所である各棚の所定の位置に表示された、各棚の識別情報を含む特定の図形又は文字配列を光学的に読み取ることができる。読み取り対象である特定の図形又は文字配列には、例えば、各棚の識別情報を含む一次元バーコード、QRコード、二次元バーコード、又は、上記の「A-1」のような文字などがある。また、位置取得部121は作業支援端末21と一体であってもよいし、別の端末として手袋、又はリストバンドなどに装着して使用されてもよい。位置取得部121は、作業支援端末21と別の端末である場合、読み取り結果を無線通信によって作業支援端末21に伝送する。通信は、例えばBluetooth、無線LAN、リモートUSB(Universal Serial Bus)、赤外線通信、TransferJET、LTE、HSPA(High Speed Packet Access)、EV-DO(Evolution Data Only)などを介して行われる。また、位置取得部121はカメラであり、特定の図形または文字配列を画像として認識することで、対象を識別してもよい。
なお、入力部113がカメラ又はバーコードリーダ等を含む場合には、それらが読み取った情報に基づいて作業支援端末21の位置を特定することができるため、位置取得部121は不要である。言い換えると、位置取得部121が入力部113に含まれてもよい。
図20は、本発明の実施例4に係る作業情報管理サーバ13の構成の一例を示すブロック図である。
作業情報管理サーバ13は、通信部131、CPU132、メモリ133、記憶部134、及びバス135を備える。また、メモリには送受信処理部136と作業指示作成部137を、記憶部134には作業指示情報管理データベース138とレイアウト情報139を含む。実施例1と同一の符号を付するものについては説明を省略する。
レイアウト情報139は、各棚14の配置位置を示す情報である。レイアウト情報139の代表的な例は、各棚の座標値であるが、任意の二つの棚の位置関係を特定できる情報を含む限り、どのような種類の情報であってもよい。例えば、上記のように作業指示情報管理データベース138の仕分け場所1384が各棚14の配置場所を示す情報(例えば、棚A-1~A-10及び棚B-1~B-10がそれぞれ1列をなし、棚A-1及びB-1がそれぞれの列の一方の端にある、といった情報)を含む場合には、これをレイアウト情報として使用することができる。仕分け場所が各棚14の単なる識別情報である場合には、レイアウト情報が例えば各棚の識別情報と各棚の座標値とを対応付ける情報を含んでもよい。
図21は、本発明の実施例4に係る作業支援端末21が実行する識別情報登録処理、作業情報取得処理及び作業方向表示処理の一例を示すフローチャートである。
処理を開始する前に行う作業者の作業及び識別ラベルの詳細については、実施例1と同様であるため、説明を省略する。
作業支援端末21は、処理を開始する(S401)と、入力部113を介して、識別ラベル15と対応付ける商品17の品目を識別可能な商品コードを読み取る(S402)。
次に、作業支援端末21は、通信部112を介して、作業情報管理サーバ13から、読み取った商品コードに該当する作業情報を取得する(S403)。この処理は、例えば、図6のS204と同様であってもよい。
その際、作業情報管理サーバ13がレイアウト情報139の複製を作業支援端末21に送信し、作業支援端末21が受信した複製を記憶部116に格納してもよい。
なお、レイアウト情報139は、図21に示す処理において、次の仕分け場所が特定されたときに、現在の作業者10の位置(例えば現在の仕分け場所)から当該次の仕分け場所までの方位及び距離を特定するために使用される。したがって、作業支援端末21は、上記のようなレイアウト情報を保持する代わりに、現在の作業者10の位置と当該次の仕分け場所とを識別する情報を作業情報管理サーバ13に送信し、作業情報管理サーバ13がレイアウト情報を参照して現在の作業者10の位置と当該次の仕分け場所との位置関係を示す情報を作業支援端末21に送信し、作業支援端末21が受信した情報をレイアウト情報として保持し、それに基づいて方位及び距離を特定してもよい。
作業支援端末21は、取得した作業情報を、記憶部116の個別作業指示情報データベース120に予め登録されている識別ラベル1202に対応付けて保存し(S404)、出力処理部119は、作業情報出力部114を用いて、設定状況をユーザに提示する(S405)。
作業支援端末21は、図9のように、識別ラベルの識別情報1141と、商品コードを含む商品情報1142とを出力する。これによって、ユーザは現在の設定状況を確認しながら、識別ラベルと商品とを対応付けることが可能である。
以上の処理を、作業支援端末の入力部を介して設定終了を示すYESラベルが入力するまで繰り返すことにより、複数の識別ラベルと仕分けを行う複数の商品とを対応付けることが可能である。
次に、入力部113が全ての商品コードを読み取ったことを示すYESラベルを読み取り(S406)、登録作業が終了する。続いて、仕分け作業に移行するため、出力処理部119は、作業指示を作業情報出力部114に出力する(S407)。
S407では、例えば図10に示すような作業指示が出力される。この例は実施例1と同様であるため説明を省略する。
作業支援端末21を使用する作業者10は、図10の表示を確認し、当該作業者が運搬している運搬用台車16上の商品の中から赤色の識別ラベルが配置されている商品17を、赤色の識別情報1144に対応する箱単位の仕分け個数1145及び単品の仕分け個数1146によって指定された数だけ選択し、それらを棚A-1に配布する。作業者10は、他の色の識別ラベル15に対応する商品についても同様の作業を行い、全ての品目の商品の棚A-1への配布が終了すると、当該仕分け先への配布が終了したことを示すため、作業支援端末21の位置取得部121を操作して仕分け先を読み取る(S408)。なお、図10の画面は作業開始時(すなわち最初の仕分け先の棚14への仕分け作業を開始するとき)に表示され、それ以後は後述する画面が表示される。
具体的には、例えば作業者10が位置取得部121に相当するバーコードリーダ又はカメラを操作して、棚A-1に表示されたバーコードを読み取ってもよいし、カメラを操作して棚A-1に表示された「A-1」という文字を読み取ってもよい。S408の作業を行った瞬間に、作業支援端末11は現在の仕分け作業場所が棚A-1であることを判別できる。
次に、作業支援端末21は、位置取得部121の読み取り結果と個別作業指示情報データベースの仕分け場所1204とを比較する(S409)。比較結果が一致する場合(S409のYes)、作業支援端末21は、個別作業指示情報を参照して全部の作業が完了したかを確認する(S410)。
比較結果が一致しない場合(S409のNo)、作業支援端末21は、正しい作業場所及びその方向を作業情報出力部114に出力し(S411)、S408の前に戻る。
作業が未完了の場合(S410のNo)、出力処理部119は、S409で判別した現在の仕分け場所と次の仕分け場所との関係を判定し(S412)、その判定の結果に従って次の仕分け場所及びその方向を指示する情報を作業情報出力部114に出力する(S413)。
具体的には、出力処理部119は、S412において、個別作業指示情報データベース120を参照して、直前に終了した仕分け作業の次に実行されるべき仕分け作業を特定し、レイアウト情報139を参照して、現在の仕分け場所(すなわち直前に終了した仕分け作業が行われた場所)と次の仕分け場所(すなわち次に実行されるべき仕分け作業が行われる場所)との位置関係を特定する。さらに具体的には、出力処理部119は、現在の仕分け場所において作業者10が向いている方向を基準とする次の仕分け場所の方向、及び、作業者10が現在の仕分け場所から次の仕分け場所に到達するために必要とされる移動距離を特定する。そして、出力処理部119は、特定した方向及び距離を示す情報を、S413において作業情報出力部114に出力する。
例えば、各棚14が図1に示すように配置されており、棚A-1における仕分け作業が終了し、次の仕分け場所が棚A-3である場合、Sにおいて位置取得部が仕分け先を読み取った時点で作業者10が現在の仕分け場所である棚A-1の方向を向いていると考えられることから、レイアウト情報に基づいて、次の仕分け場所である棚A-3が現在の作業者10の右方向にあり、そこまでの移動距離は棚14三つ分の距離であることが特定される(図1の平面図参照)。この場合にS413において出力される画面の例を図22~図24に示す。
図22~図24は、それぞれ、本発明の実施例4に係る作業支援端末21の出力処理部119が作業情報出力部114に出力する作業指示の第1~第3の例を示す説明図である。
図22の例では、次の仕分け場所の方向が、矢印状の図形の向きによって表示され、そこまでの距離が当該図形の個数によって表示される。この例では次の仕分け場所である棚A-3が現在の作業者10の右方向にあることから、右向きの図形1149が表示される。また、棚A-3までの距離が棚14三つ分の距離以下であるため、図形1149が一つだけ表示される。さらに、図10の例と同様に、画面上には次の仕分け場所(図22では棚A-3)1143、当該次の仕分け場所における商品の識別ラベルの識別情報1144、箱単位の仕分け個数1145及び単品の仕分け個数1146が表示される。このような表示によって、作業者10に次の仕分け場所の方向を知覚させることができる。
図22のような画面が出力されるとき、作業者10は仕分け先の棚A-1に正対し、作業者10の視線の方向は棚A-1~A-10が並ぶ方向と概ね垂直方向であり、作業支援端末11がヘッドマウントディスプレイを有する場合には、その時の視線の方向がヘッドマウントディスプレイを見る視線の方向と概ね同一である。このため、当該垂直方向を基準として右方向の矢印の図形を表示することによって、作業者10にこれから移動すべき方向を指示することができる。
しかし、その後、作業者10が棚A-10の方向に移動を始めると、視線方向が棚A-1~A-10が並ぶ方向と平行に近い方向に変わるため、作業支援端末21が図22のような画面を出力し続けることは作業者10を混乱させることになる。このため、作業支援端末11は、図22の方向を示す図形の表示を開始してから所定の時間経過後に非表示にする(すなわち図形の表示を終了し、以後、次の仕分け場所、識別ラベル、箱単位の仕分け個数及び単品の仕分け個数のみが表示される)。ここで、所定の時間とは、作業者10が図形を視認して方向を認識するために十分な長さがあり、かつ、移動を開始した作業者10を混乱させない程度に短いことが望ましい。その一例を挙げるとすれば2秒程度である。
図23は、S412において、次の仕分け場所が現在の仕分け場所(棚A-1)に対して通路の向かい側の棚B-1であると判定された場合のS413の表示の一例である。この例では、次の仕分け場所である棚B-1が作業者10の視線方向の反対側(すなわち背後)にあることを示す下向きの矢印の図形1150が表示される。
図24は、S412において、次の仕分け場所が、現在の仕分け場所(棚A-1)と同じ列に属しているが、距離が遠い棚A-10であると判定された場合のS413の表示の一例である。この例では、二つの右向きの矢印の図形1151及び1152が表示される。これらの矢印が右向きであることは、図22の例と同様に、次の仕分け場所が作業者10の右方向にあることを示している。そして二つの図形1151及び1152が表示されていることは、現在の仕分け場所から次の仕分け場所までの距離が遠いことを示している。例えば、現在の仕分け場所から次の仕分け場所までの距離が棚14三つ分の距離以下である場合には距離が近い、棚14三つ分の距離を超える場合には距離が遠いと判定してもよい。図22と同様に、図形1150及び1151は表示して2秒経過後に非表示となる。図24の表示のように、現在の仕分け場所と次の仕分け場所の距離が離れていると判断できれば、作業者10は移動の開始を早めることが可能であることに加えて、次の仕分け場所を探すときに現在の仕分け場所の近くの棚14を探す対象から除外することで、次の仕分け場所を探す時間を短縮する事が可能であり、その分作業を高速化できる。
同様に、作業情報出力部114は、棚の配置位置に応じて、右斜め後ろ、左斜め後ろなどの方向を示す図形も表示することができる。
図22、図23、図24の表示のように、現在の仕分け場所に対して次の仕分け場所の方位が表示されていれば、作業者10は次の方位を意識して、その方向への移動の開始を早めることが可能で、その分作業を高速化できる。
全ての作業が完了した場合(S410のYes)、送受信処理部118は、通信部112を介してすべての商品17に関する読み取り日時、作業者情報、箱単位仕分け個数、及び単品仕分け個数を作業情報管理サーバ13に送信し(S414)、処理を終了する(S415)。
作業情報管理サーバ13は、送受信処理部136が通信部131を介して、作業支援端末21から受け取った情報に基づいて、図4に示す作業指示情報管理データベース138の作業日1382及び対象作業者ID1383などを更新する。
以上のように、本実施例によれば、仕分け場所及びその方位を単純化した文字及び図形で示し、作業者10の目の前でヘッドマウントディスプレイ上に表示することで、作業者10が複数の商品を仕分けする際に、次の作業場所の位置を判断する時間を削減することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によってハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによってソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、不揮発性半導体メモリ、ハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)等の記憶デバイス、または、ICカード、SDカード、DVD等の計算機読み取り可能な非一時的データ記憶媒体に格納することができる。
また、制御線及び情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線及び情報線を示しているとは限らない。実際にはほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
Claims (15)
- 入力部と、前記入力部に接続される第1演算部と、前記第1演算部に接続される第1記憶部と、前記第1演算部に接続される出力部と、を有する作業支援システムであって、
前記第1演算部は、前記入力部に一つ以上の物品のグループの識別情報が入力されると、各物品のグループと複数の識別票の各々とを対応付ける情報を前記第1記憶部に格納し、
前記第1記憶部は、前記各物品のグループに対する作業が行われる一つ以上の作業場所及びそれぞれの作業場所で行われる作業の対象の物品の量を示す情報をさらに保持し、
前記第1演算部は、前記出力部に、前記各作業場所の識別情報と、前記各作業場所で行われる作業の対象である一つ以上の前記物品のグループに対応付けられた一つ以上の前記識別票の識別情報と、前記各作業場所で行われる作業の対象である前記物品のグループごとの物品の量を示す情報と、を出力させることを特徴とする作業支援システム。 - 請求項1に記載の作業支援システムであって、
前記第1演算部は、前記出力部に、一つの前記作業場所の識別情報と、前記一つの作業場所で行われる作業の対象である一つ以上の前記物品のグループに対応付けられた一つ以上の前記識別票の識別情報と、前記一つの作業場所で行われる作業の対象である前記物品のグループごとの物品の量を示す情報と、を出力させた後、前記入力部に、前記一つの作業場所の識別情報が入力された場合、前記出力部に、前記一つの作業場所の次の作業場所の識別情報と、前記次の作業場所で行われる作業の対象である一つ以上の前記物品のグループに対応付けられた一つ以上の前記識別票の識別情報と、前記次の作業場所で行われる作業の対象である前記物品のグループごとの物品の量を示す情報と、を出力させることを特徴とする作業支援システム。 - 請求項2に記載の作業支援システムであって、
前記第1演算部は、前記一つの作業場所における作業の対象であるいずれかの前記物品のグループの前記物品の量がゼロである場合、当該物品のグループに対応付けられた前記識別票の識別情報及び当該作業の対象である当該物品のグループの物品の量を前記出力部に出力させないことを特徴とする作業支援システム。 - 請求項2に記載の作業支援システムであって、
前記第1演算部は、前記次の作業場所が前記第1記憶部に保持されている情報に含まれる最後の作業場所である場合、前記次の作業場所の識別情報に加えて、前記次の作業場所が最後の作業場所であることを示す情報を前記出力部に出力させることを特徴とする作業支援システム。 - 請求項2に記載の作業支援システムであって、
前記第1演算部は、前記出力部に、一つの前記作業場所の識別情報と、前記一つの作業場所で行われる作業の対象である一つ以上の前記物品のグループに対応付けられた一つ以上の前記識別票の識別情報と、前記一つの作業場所で行われる作業の対象である前記物品のグループごとの物品の量を示す情報と、を出力させた後、前記入力部に、前記一つの作業場所以外の作業場所の識別情報が入力された場合、前記出力部に、前記一つの作業場所の識別情報と、前記一つの作業場所で行われる作業の対象である一つ以上の前記物品のグループに対応付けられた一つ以上の前記識別票の識別情報と、前記一つの作業場所で行われる作業の対象である前記物品のグループごとの物品の量を示す情報と、を再度出力させることを特徴とする作業支援システム。 - 請求項2に記載の作業支援システムであって、
前記第1記憶部は、少なくとも前記一つの作業場所と前記次の作業場所との位置関係を示すレイアウト情報を保持し、
前記第1演算部は、前記レイアウト情報に基づいて、前記次の作業場所の識別情報に加えて、前記一つの作業場所から前記次の作業場所への方向及び距離を示す情報を前記出力部に出力させることを特徴とする作業支援システム。 - 請求項2に記載の作業支援システムであって、
前記各識別票は可搬性があり、
前記各識別票の識別情報は、色彩、記号及び図形のいずれか、又は、それらの任意の二つ以上の組合せであり、
前記出力部は、作業者が携帯する画像表示装置を含み、
前記画像表示装置は、前記一つの作業場所の識別情報の画像と、前記一つの作業場所で行われる作業の対象である一つ以上の前記物品のグループに対応付けられた一つ以上の前記識別票の識別情報の画像と、前記一つの作業場所で行われる作業の対象である前記物品のグループごとの物品の量を示す画像と、を表示することを特徴とする作業支援システム。 - 請求項1に記載の作業支援システムであって、
前記第1演算部は、前記各識別票の識別情報を所定の順に前記出力部に出力させ、前記各物品のグループの識別情報が前記入力部に入力されると、前記所定の順に、前記各識別票と前記識別情報が入力された物品のグループとを対応付けることを特徴とする作業支援システム。 - 請求項1に記載の作業支援システムであって、
前記第1演算部は、前記複数の識別票のいずれかを指定する情報と、前記一つ以上の物品のグループのいずれかの識別情報と、が前記入力部に入力されると、前記指定された識別票と前記識別情報が入力された物品のグループとを対応付けることを特徴とする作業支援システム。 - 請求項1に記載の作業支援システムであって、
前記第1演算部は、
前記入力部に前記各物品のグループの識別情報が入力されると、前記各物品のグループと前記各識別票とを対応付け、
前記入力部に対応付けの終了を示す情報が入力されると、前記各物品のグループと前記各識別票との対応付けを終了することを特徴とする作業支援システム。 - 請求項1に記載の作業支援システムであって、
前記作業は、種蒔き型の仕分け作業であり、
前記作業場所は、前記物品の仕分け先の棚であり、
前記各物品のグループは、一つの品目の一つ以上の物品を含むことを特徴とする作業支援システム。 - 請求項1に記載の作業支援システムであって、
前記作業は、ピッキング作業であり、
前記作業場所は、前記ピッキング作業を行う棚であり、
前記各物品のグループは、一つの配送先に配送される一つ以上の品目の一つ以上の物品を含むことを特徴とする作業支援システム。 - 請求項1に記載の作業支援システムであって、
前記第1演算部に接続される第1通信部をさらに有し、
前記第1演算部は、前記入力部に前記一つ以上の物品のグループの識別情報が入力されると、前記第1通信部を介して、前記各物品のグループに対する作業が行われる一つ以上の作業場所及びそれぞれの作業場所で行われる作業の対象の物品の量を示す情報を取得し、前記第1記憶部に格納することを特徴とする作業支援システム。 - 請求項1に記載の作業支援システムであって、
各々が前記入力部と、前記第1演算部と、前記第1記憶部と、前記出力部と、を有する複数の端末装置と、前記複数の端末装置に接続されるネットワークと、前記ネットワークに接続されるサーバ装置と、を有し、
前記各端末装置は、前記第1演算部に接続される第1通信部をさらに有し、
前記サーバ装置は、前記ネットワークに接続される第2通信部と、前記第2通信部に接続される第2演算部と、前記第2演算部に接続される第2記憶部と、を有し、
前記第2記憶部は、前記各物品のグループに対する作業が行われる一つ以上の作業場所と、それぞれの作業場所で行われる作業の対象の物品の量と、前記作業を行う作業者と、を対応付ける情報を保持し、
前記各端末装置の前記第1演算部は、前記入力部に前記一つ以上の物品のグループの識別情報が入力されると、前記サーバ装置から、前記第1通信部を介して、前記各端末装置を使用する作業者による前記各物品のグループに対する作業が行われる一つ以上の作業場所及びそれぞれの作業場所で行われる作業の対象の物品の量を示す情報を取得し、前記第1記憶部に格納することを特徴とする作業支援システム。 - 入力部と、前記入力部に接続される演算部と、前記演算部に接続される記憶部と、前記演算部に接続される出力部と、を有する作業支援システムが実行する作業支援方法であって、
前記演算部は、前記入力部に一つ以上の物品のグループの識別情報が入力されると、各物品のグループと複数の識別票の各々とを対応付ける情報を前記記憶部に格納し、
前記記憶部は、前記各物品のグループに対する作業が行われる一つ以上の作業場所及びそれぞれの作業場所で行われる作業の対象の物品の量を示す情報をさらに保持し、
前記演算部は、前記出力部に、前記各作業場所の識別情報と、前記各作業場所で行われる作業の対象である一つ以上の前記物品のグループに対応付けられた一つ以上の前記識別票の識別情報と、前記各作業場所で行われる作業の対象である前記一つ以上のグループごとの物品の量を示す情報と、を出力させることを特徴とする作業支援方法。
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